JP6925572B2 - バルブタイミング調整装置 - Google Patents

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Description

この発明は、バルブタイミング調整装置に関するものである。
バルブタイミング調整装置は、エンジンの吸気バルブ又は排気バルブの開閉タイミングを調整するための装置である。従来のバルブタイミング調整装置においては、クランクシャフトと連動して回転する駆動側回転体が有する歯車部が、遊星回転体が有する2つの歯車部のうちの一方に噛み合わされ、カムシャフトと連動して回転する従動側回転体が有する歯車部が、上記遊星回転体が有するもう一方の歯車部に噛み合わされている(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−80482号公報
上記のように、従来のバルブタイミング調整装置は、遊星回転体が有する2つの歯車部のうちの一方が、従動側回転体の有する歯車部に噛み合う遊星歯車減速機構により、遊星回転体の減速回転が従動回転体に伝達される構成であった。
ところで、減速機構の1つとして、サイクロイド減速機構がある。サイクロイド減速機構は、遊星回転体に穴が設けられ、この穴にピンが内接して摺動する構成である。
バルブタイミング調整装置の減速機構として上記サイクロイド減速機構を適用した場合、ピンが従動側回転体に固定されることにより、ピンを介して遊星回転体の減速回転が従動側回転体に伝達される構成となる。一般的なサイクロイド減速機構では、遊星回転体の穴とピンとが摺動する摺動部へのオイル供給は考慮されていないため、バルブタイミング調整装置にサイクロイド減速機構が適用された場合も、摺動部へのオイル供給が行われない。そのため、バルブタイミング調整装置において、摺動部へのオイル供給が不足し、摩耗及び焼き付きが発生する可能性がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、サイクロイド減速機構が適用されたバルブタイミング調整装置において、ピンとピン摺動穴との摺動部へエンジンオイルを供給することを目的とする。
この発明に係るバルブタイミング調整装置は、第一歯車部を有し、クランクシャフトに連動して回転する第一回転体と、ピン圧入穴を有し、カムシャフトと一体に回転する第二回転体と、第一歯車部に噛み合う遊星歯車部、ピン摺動穴、及び第二回転体に対向する面におけるピン摺動穴の周囲に設けられてピン摺動穴へオイルを供給する凹部を有する遊星回転体と、遊星回転体を遊星運動させる入力シャフトと、入力シャフトと遊星回転体との間に設けられて入力シャフトと遊星回転体とを相対回転させる遊星軸受と、一端がピン圧入穴に圧入され、他端がピン摺動穴に内接摺動するように設置されたピンとを備えるものである。
この発明によれば、ピン摺動穴の周囲に凹部を設けるようにしたので、エンジンオイルが凹部からピンとピン摺動穴との摺動部へ供給され、摺動部の摩耗及び焼き付きが防止される。
実施の形態1に係るバルブタイミング調整装置の構成例を示す断面図である。 実施の形態1に係るバルブタイミング調整装置を図1のB−B線に沿って切断した断面図である。 実施の形態1に係るバルブタイミング調整装置を図1のC−C線に沿って切断した断面図である。 実施の形態1に係るバルブタイミング調整装置を図1のD−D線に沿って切断した断面図である。 実施の形態1に係るバルブタイミング調整装置を図1のE−E線に沿って切断した断面図である。 図1の枠線Gで囲まれた部分の拡大図である。 図5の枠線Hで囲まれた部分の拡大図である。 実施の形態1に係るバルブタイミング調整装置を図1の矢印F方向から見た矢視図である。 実施の形態1に係るバルブタイミング調整装置を搭載したエンジンの概略図である。
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係るバルブタイミング調整装置1の構成例を示す断面図である。図1の断面図は、バルブタイミング調整装置1を、後述する図2のA−A線に沿って切断した図である。バルブタイミング調整装置1は、第一回転体201、第二回転体202、遊星回転体4、入力シャフト5、及び複数のピン9を含む。第一回転体201は、ケース2、第一カバー7、及び第二カバー6を含む。ケース2の一端側に第一カバー7が複数のボルト8により締結されると共に、ケース2の他端側に第二カバー6が複数のボルト10により締結されることにより、ケース2と第一カバー7と第二カバー6とが一体になっている。第二回転体202は、ロータ3である。
カムシャフト90は、後述するモータ100(図9参照)の出力軸と同一の基準軸O上に配置される。入力シャフト5は、モータ100の出力軸が嵌合する嵌合部54を有し、モータ100のトルクを受けて基準軸Oの周りを回転する。この入力シャフト5は、第一軸受保持部51と、遊星軸受保持部52と、第二軸受保持部53とを有する。第一軸受保持部51は、基準軸Oを中心とする位置で、第一軸受11を保持する。第二軸受保持部53も、基準軸Oを中心とする位置で、第二軸受13を保持する。遊星軸受保持部52は、基準軸Oに対して偏心距離dだけ径方向に偏心した偏心軸Eを中心とする位置で、遊星軸受12を保持する。
図2は、実施の形態1に係るバルブタイミング調整装置1を図1のB−B線に沿って切断した断面図である。図3は、実施の形態1に係るバルブタイミング調整装置1を図1のC−C線に沿って切断した断面図である。図4は、実施の形態1に係るバルブタイミング調整装置1を図1のD−D線に沿って切断した断面図である。図5は、実施の形態1に係るバルブタイミング調整装置1を図1のE−E線に沿って切断した断面図である。
第一軸受11は、第一軸受保持部51と第一カバー7との間に設けられ、入力シャフト5と第一回転体201とを相対回転可能に支持する。この第一軸受11は、例えば、内輪、外輪、及び複数の転動体を有し、転動体が露出した開放型の転がり軸受である。
遊星軸受12は、遊星軸受保持部52と遊星回転体4との間に設けられ、入力シャフト5と遊星回転体4とを相対回転可能に支持する。この遊星軸受12は、例えば、内輪、外輪、及び複数の転動体を有し、転動体が露出した開放型の転がり軸受である。なお、遊星軸受12は、後述するように、ロータ3に対面する側がシール部材121(図6及び図7参照)によって塞がれていてもよい。
第二軸受13は、第二軸受保持部53とロータ3との間に設けられ、入力シャフト5とロータ3とを相対回転可能に支持する。この第二軸受13は、例えば、内輪、外輪、及び複数の転動体を有し、転動体が露出した開放型の転がり軸受である。
ケース2の外周面には、スプロケット22が設けられている。ケース2の内周面には、第一歯車部21が設けられており、この第一歯車部21は、ケース2の内部に収容された遊星回転体4の遊星歯車部41と噛み合っている。また、ケース2の内部にはロータ3が収容されており、ケース2の内周面とロータ3の外周面との間にはクリアランスが設けられている。そのため、ケース2の内周面が滑り軸受として機能し、ケース2とロータ3とが相対回転可能である。
ロータ3には、6個のピン圧入穴33が設けられている。遊星回転体4の、6個のピン圧入穴33に相当する位置には、6個のピン摺動穴42が設けられている。6本のピン9は、それぞれ、一方の端部がピン圧入穴33に圧入され、もう一方の端部がピン摺動穴42内に設置されている。ピン摺動穴42のピッチ径とピン9のピッチ径は等しく、ピン摺動穴42の直径はピン9の直径+2d(dは前述の偏心距離)である。ピン9の直径よりもピン摺動穴42の直径のほうが大きいため、ピン9は、ピン摺動穴42の内周面に内接した状態で摺動可能である。
以上の構成により、バルブタイミング調整装置1は、サイクロイド減速機構として機能する。即ち、入力シャフト5が時計回りに回転した場合、遊星回転体4は、偏心軸Eに対して自転をしながら基準軸Oの周りを反時計回り方向に公転する、遊星運動を行う。ケース2の第一歯車部21と遊星回転体4の遊星歯車部41とには歯数差があるため、入力シャフト5が時計回りに1回転すると、遊星回転体4はその歯数差分だけ減速されて反時計回り方向に回転する。
ピン9は、遊星回転体4のピン摺動穴42に内接した状態で摺動しつつ、遊星回転体4と共に基準軸Oの周りを反時計回り方向に回転する。このピン9は、ロータ3のピン圧入穴33に圧入されているため、遊星回転体4が回転した分、ロータ3も回転する。結果、遊星回転体4は、入力シャフト5に入力されたトルクを増幅してロータ3を回転動作させることができる。
なお、複数のピン9は、周方向に均等に配置されることが好ましい。複数のピン9は、周方向に均等に配置されることにより、発生するラジアル方向の荷重を均等に受けることができる。したがって、ピン9の耐久性が向上し、ひいてはバルブタイミング調整装置1の耐久性が向上する。
図2、図3、及び図4に示されるように、ピン9が2本で1組をなし、3組が周方向に均等に配置されてもよい。2本1組のピン9が周方向に均等に3か所に配置される場合、1か所あたり2本のピン9が配置されることになる。1か所に配置されるピン9の本数が多くなることにより、受ける荷重を分散することができる。また、1か所に配置されるピン9の本数が多くなる場合、1箇所に配置されるピン9の本数が1本である場合に比べて、小さい直径のピン9の使用が可能になる。よって、大きい直径のピン9が1本使用される場合に比べ、小さい直径のピン9が複数本使用される場合は、バルブタイミング調整装置1の直径を小さくすることができる。なお、図示例では、ピン9が2本で1組をなしたが、3本以上で1組をなしてもよい。
また、図3に示されるように、ケース2の内周面に、内側へ突出する形状のストッパ部24が1つ以上設けられていてもよい。この場合、ロータ3には、ストッパ部24に当接するための凸形状のストッパ部32が1つ以上設けられる。ケース2の内周面とロータ3の外周面との間には内部空間23が構成され、内部空間23は、ストッパ部24とストッパ部32とにより区画される。第一回転体201と第二回転体202とが相対回転する際、ストッパ部24とストッパ部32とが当接することにより、相対回転位置が規制される。なお、図3では、ストッパ部24とストッパ部32とが当接することにより、第一回転体201と第二回転体202との相対回転位置が、最遅角位置に規制されている。
また、ロータ3にストッパ部32が設けられている場合、ピン9はロータ3のストッパ部32の位置に配置されてもよい。この配置の場合は、ピン9がストッパ部32より径方向外側に配置された場合に比べて、バルブタイミング調整装置1の小径化が可能になる。
次に、バルブタイミング調整装置1の内部へのエンジンオイル供給について説明する。
図1に示されるように、第二回転体202であるロータ3は、センタボルト92によりカムシャフト90に締結されている。そのため、ロータ3が回転した分、カムシャフト90も回転する。このカムシャフト90の内部には、オイル供給路91が設けられている。エンジンオイルは、オイル供給路91に導入され、ロータ3に設けられたオイル供給路31を流れて、バルブタイミング調整装置1の内部へ供給される。
図6は、図1の枠線Gで囲まれた部分の拡大図である。図7は、図5の枠線Hで囲まれた部分の拡大図である。
図6に矢印で示されるように、ロータ3のオイル供給路31を通ってバルブタイミング調整装置1の内部へ供給されたエンジンオイルは、第二軸受13の内輪と外輪の間を流れて、ピン9とピン摺動穴42との摺動部、及び第一歯車部21と遊星歯車部41との噛合部へ供給される。供給されたエンジンオイルは、潤滑油として機能し、摺動部及び噛合部の摩耗及び焼き付きを防止する。さらに、摺動部及び噛合部へ供給されたエンジンオイルは、第一軸受11の内輪と外輪の間を流れて、第一カバー7の開口部からバルブタイミング調整装置1の外部へ排出される。
実施の形態1では、エンジンオイルがピン9とピン摺動穴42との摺動部へ供給されやすくなるように、遊星回転体4の第二回転体202に対向する面におけるピン摺動穴42の周囲に、凹部43が設けられている。凹部43が設けられたことにより、遊星回転体4のピン摺動穴42の周囲は、その他の部分に比べて厚みが薄くなる。結果、遊星回転体4における凹部43と第二回転体202とのクリアランスL1は、遊星回転体4における凹部43以外の部分と第二回転体202とのクリアランスL2に比べて、大きくなる(L1>L2)。そのため、エンジンオイルは、クリアランスL2の部位よりもクリアランスL1の部位である凹部43へ流入しやすくなり、ピン9とピン摺動穴42との摺動部へ供給されやすくなる。
図6及び図7に示されるように、遊星軸受12の第二回転体202に対向する面に、円環形状のシール部材121が設けられていてもよい。この構成の場合、第二軸受13の内輪と外輪の間を流れてきたエンジンオイルは、シール部材121で遮られるため、遊星軸受12の内輪と外輪の間へ流れていかない。そのため、エンジンオイルは、クリアランスL1の部位である凹部43へさらに流入しやすくなり、ピン9とピン摺動穴42との摺動部へさらに供給されやすくなる。なお、遊星軸受12の内輪と外輪との間がシール部材121で遮られるため、エンジンオイルは、シール部材121側から遊星軸受12へは供給されないが、ピン9とピン摺動穴42との摺動部を流れてシール部材121の反対側から遊星軸受12へ供給される。
ところで、第一回転体201と第二回転体202との相対回転位置が保持された状態でエンジンオイルが供給されると、第一回転体201と第二回転体202とで構成される内部空間23に、供給されたエンジンオイルが溜まる場合がある。内部空間23にエンジンオイルが溜まった状態で第二回転体202が回転しようとすると、内部空間23に溜まったエンジンオイルが抵抗となり、回転動作が遅くなる。第二回転体202の回転動作が遅くなることを防止するために、第一回転体201を構成する第二カバー6に、貫通穴61が設けられることが好ましい。オイル供給路31から凹部43へ供給されたエンジンオイルは、内部空間23を通って貫通穴61からバルブタイミング調整装置1の外部へ排出される。
図8は、実施の形態1に係るバルブタイミング調整装置1を図1の矢印F方向から見た矢視図である。
図3及び図8に示されるように、貫通穴61は、内部空間23の最遅角側及び最進角側のそれぞれに設けられていることが好ましい。ストッパ部32が遅角側に移動中、内部空間23のエンジンオイルは最遅角側の貫通穴61から排出されるため、ロータ3はスムーズに回転可能である。反対にストッパ部32が進角側に移動中、内部空間23のエンジンオイルは最進角側の貫通穴61から排出されるため、ロータ3はスムーズに回転可能である。このように、内部空間23と貫通穴61とは、凹部43とバルブタイミング調整装置1の外部とを連通するオイル排出路として機能し、バルブタイミング調整装置1の性能を安定させる。
次に、エンジンに搭載されたバルブタイミング調整装置1の動作を説明する。
図9は、実施の形態1に係るバルブタイミング調整装置1を搭載したエンジンの概略図である。図1に示されるように、カムシャフト90と第二回転体202とがセンタボルト92により締結される。また、図9に示されるように、ケース2の外周面に設けられたスプロケット22と、クランクシャフト110の外周面とには、環状のチェーン120が巻き掛けられる。
クランクシャフト110の回転運動は、チェーン120を介してバルブタイミング調整装置1の第一回転体201に伝達され、第一回転体201を回転させる。第二回転体202は、第一回転体201に対して相対回転位置を保ちつつ回転する。カムシャフト90は、第一回転体201と一体に回転する。
モータ100は、図示しない制御装置により回転制御されることによって、モータ100の出力軸に嵌合した入力シャフト5を回転させる。モータ100による入力シャフト5の回転に応じて、第一回転体201と第二回転体202との相対回転位置が調整される。
モータ100は、バルブタイミング調整装置1に進角動作をさせる場合、第一回転体201の回転数より小さな回転数で、又は第一回転体201の回転方向とは逆方向に、入力シャフト5を回転させる。このとき、上記サイクロイド減速機構の動作原理により、第二回転体202が第一回転体201に対して相対的に進角方向へ回転移動する。回転移動の際、ストッパ部32が進角側のストッパ部24に当接することにより、第一回転体201と第二回転体202との相対回転位置が最進角位置に規制される。
モータ100は、バルブタイミング調整装置1に遅角動作をさせる場合、第一回転体201の回転数より大きな回転数で入力シャフト5を回転させる。このとき、上記サイクロイド減速機構の動作原理により、第二回転体202が第一回転体201に対して相対的に遅角方向へ回転移動する。回転移動の際、ストッパ部32が遅角側のストッパ部24に当接することにより、第一回転体201と第二回転体202との相対回転位置が最遅角位置に規制される。
以上のように、実施の形態1に係るバルブタイミング調整装置1は、第一回転体201と、第二回転体202と、遊星回転体4と、入力シャフト5と、遊星軸受12と、ピン9とを備える。第一回転体201は、第一歯車部21を有し、クランクシャフト110に連動して回転する。第二回転体202は、ピン圧入穴33を有し、カムシャフト90と一体に回転する。遊星回転体4は、第一歯車部21に噛み合う遊星歯車部41と、ピン摺動穴42と、第二回転体202に対向する面におけるピン摺動穴42の周囲に設けられてピン摺動穴42へオイルを供給する凹部43とを有する。入力シャフト5は、遊星回転体4を遊星運動させる。遊星軸受12は、入力シャフト5と遊星回転体4との間に設けられて入力シャフト5と遊星回転体4とを相対回転させる。ピン9は、一端がピン圧入穴33に圧入され、他端がピン摺動穴42に内接摺動するように設置される。遊星回転体4と第二回転体202とが対向する面に凹部43が設けられたことにより、遊星回転体4と第二回転体202とのクリアランスが大きくなり、凹部43にエンジンオイルが流入しやすくなる。これにより、凹部43付近のピン9とピン摺動穴42との摺動部へエンジンオイルが供給されやすくなり、ピン9とピン摺動穴42との摩耗及び焼け付きが防止され、バルブタイミング調整装置1の耐久性が向上する。
また、実施の形態1によれば、バルブタイミング調整装置1は、遊星軸受12の第二回転体202に対向する面に設けられた円環形状のシール部材121を備える。この構成の場合、シール部材121がエンジンオイルの凹部43から遊星軸受12へのエンジンオイル流入を防止するため、エンジンオイルがピン9とピン摺動穴42との摺動部へさらに供給されやすくなる。したがって、バルブタイミング調整装置1の耐久性がさらに向上する。
また、実施の形態1によれば、複数のピン9は、周方向に均等に配置されている。この構成により、複数のピン9がラジアル方向の荷重を均等に受けることができるので、バルブタイミング調整装置1の耐久性が向上する。
また、実施の形態1によれば、ピン9は複数本で1組をなし、複数組が周方向に均等に配置されている。小さい直径のピン9が1か所に複数本使用される場合、大きい直径のピン9が1か所に1本使用される場合に比べ、バルブタイミング調整装置1の直径が小さくなる。
なお、実施の形態1では、6本のピン9が2本ずつ3か所に均等に配置された構成であったが、ピン9の本数及び配置位置はこれに限定されるものではない。ピン圧入穴33及びピン摺動穴42の個数及び配置位置は、ピン9の本数及び配置位置に合わせて変更される。
また、実施の形態1によれば、第一回転体201は、凹部43とバルブタイミング調整装置1の外部とを連通するオイル排出路を有する。内部空間23と貫通穴61とで構成されるオイル排出路は、バルブタイミング調整装置1の内部に溜まって第一回転体201の回転を妨げるエンジンオイルを排出させるので、バルブタイミング調整装置1の性能が安定する。
また、実施の形態1によれば、第二回転体202は、第一回転体201と第二回転体202との相対回転位置を規制するためのストッパ部32を有し、ピン9はストッパ部32に配置される。この配置の場合は、ピン9がストッパ部32より径方向外側に配置された場合に比べて、バルブタイミング調整装置1の小径化が可能になる。
なお、本発明はその発明の範囲内において、実施の形態の任意の構成要素の変形、又は実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
この発明に係るバルブタイミング調整装置は、エンジンの吸気バルブ又は排気バルブの開閉タイミングを調整するバルブタイミング調整装置に用いるのに適している。
1 バルブタイミング調整装置、2 ケース、3 ロータ、4 遊星回転体、5 入力シャフト、6 第二カバー、7 第一カバー、8 ボルト、9 ピン、10 ボルト、11 第一軸受、12 遊星軸受、13 第二軸受、21 第一歯車部、22 スプロケット、23 内部空間(オイル排出路)、24 ストッパ部、31 オイル供給路、32 ストッパ部、33 ピン圧入穴、41 遊星歯車部、42 ピン摺動穴、43 凹部、51 第一軸受保持部、52 遊星軸受保持部、53 第二軸受保持部、54 嵌合部、61 貫通穴(オイル排出路)、90 カムシャフト、91 オイル供給路、92 センタボルト、100 モータ、110 クランクシャフト、120 チェーン、121 シール部材、201 第一回転体、202 第二回転体、d 偏心距離、E 偏心軸、L1,L2 クリアランス、O 基準軸。

Claims (6)

  1. 第一歯車部を有し、クランクシャフトに連動して回転する第一回転体と、
    ピン圧入穴を有し、カムシャフトと一体に回転する第二回転体と、
    前記第一歯車部に噛み合う遊星歯車部、ピン摺動穴、及び前記第二回転体に対向する面における前記ピン摺動穴の周囲に設けられて前記ピン摺動穴へオイルを供給する凹部を有する遊星回転体と、
    前記遊星回転体を遊星運動させる入力シャフトと、
    前記入力シャフトと前記遊星回転体との間に設けられて前記入力シャフトと前記遊星回転体とを相対回転させる遊星軸受と、
    一端が前記ピン圧入穴に圧入され、他端が前記ピン摺動穴に内接摺動するように設置されたピンとを備えるバルブタイミング調整装置。
  2. 前記遊星軸受の前記第二回転体に対向する面に設けられた円環形状のシール部材を備えることを特徴とする請求項1記載のバルブタイミング調整装置。
  3. 複数の前記ピンが周方向に均等に配置されていることを特徴とする請求項1記載のバルブタイミング調整装置。
  4. 前記ピンは複数本で1組をなし、複数組が周方向に均等に配置されていることを特徴とする請求項1記載のバルブタイミング調整装置。
  5. 前記第一回転体は、前記凹部と前記バルブタイミング調整装置の外部とを連通するオイル排出路を有することを特徴とする請求項1記載のバルブタイミング調整装置。
  6. 前記第二回転体は、前記第一回転体と前記第二回転体との相対回転位置を規制するためのストッパ部を有し、前記ピンは前記ストッパ部に配置されたことを特徴とする請求項1記載のバルブタイミング調整装置。
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