JP6924464B1 - ヒンジ及び扉機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】密閉性が必要でありながら調整が難しい重い大型扉に設置しても高耐久であり、施工時の調整も容易で、しかも、高い操作性を備えたヒンジ及び扉機構を提供する。【解決手段】本発明に係るヒンジ1は、上下に伸延する支点軸4を軸支し筐体B側に固定される筐体側固定部3と、支点軸4に隣接して平行に配設した調整軸17を軸支する一対の扉側軸受部19と前面に扉側軸受部19を突設し後面で扉Tに固定される扉側ベース部23とからなる扉側固定部16と、支点軸4と調整軸17とを軸通し筐体側固定部3と扉側固定部16を連結するリンク部39と、扉側固定部16に対してリンク部39を任意の角度に調整自在に略固定するリンク調整部62と、で構成し、リンク調整部62は、扉側ベース部23とリンク部39との間隙に先端先鋭の楔形状でブロック状の移動ブロック63を先端が内側となるようにして水平方向に進退自在に配設したことを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、密閉性が必要でありながら調整が難しい大型で重量のある扉に設置して施工時の調整を容易にすると共に開閉時の操作性を向上させることができるヒンジ及び扉機構に関する。
従来、大雨による洪水や高潮、津波等の災害時においては建物内外の開口部である出入口や通路が浸水すると建物内に水が浸入し、居住空間や公共施設等であればその場での生活や活動が不可能となり、店舗や倉庫であれば陳列商品や在庫が水浸しとなり多大な被害を受けることになる。
また、近年では気候変動による短時間での集中豪雨が地域を問わず多発する傾向にあり、特に、インフラの主軸となる発電所やその中継拠点に設置され電気の供給を制御する電気設備や機械等を納めた電気室や機械室等の重要設備が浸水することは電気の供給が遮断されることに直結するため日常生活に多大な影響を及ぼすだけでなく、その後の復旧工事にも大きな障害となってしまい水害への防災対策は急務の課題となっている。
また、多くの場合、このような電気室や機械室等には設備等を搬入・搬出可能とする大型の扉が必要となり、水密性等の密閉性を考慮して二軸型のヒンジを用いて可能な限り扉を扉枠に均等圧で付勢できるよう検討されている。
このような状況において、例えば、特許文献1に係る二軸蝶番は、対をなす取付板片1,2の相対向する縁部にそれぞれ軸受部3,4を備え、その夫々に回転軸5,6を軸承させて並行させると共に、該両回転軸5,6を連結部材7の両側縁に備える軸受孔8,9に回動自由に挿通し、該連結部材7を介して上記対をなす取付板片相互を連結せしめる一方、上記連結部材7には一側縁から一方の取付板片に向けて並行状に突片12を延設し、該突片12と取付板片2との間にバネ13を介挿して構成されている。
すなわち、扉20の開閉操作時(密閉時を除く)にはバネ13の付勢力により一方の回動軸6が機能せず他方の回動軸5のみの一軸だけで操作でき、密閉時には扉枠のシール材23に扉20が当接した後、更に扉20を押し込むことでバネ13の付勢力に抗して一方の回動軸6が回動して扉20をシール材23に強固に押し付けることができるものである。
実開昭58−011066号公報
確かに、特許文献1に係る二軸蝶番は、小型で軽い扉20であれば開閉操作時に一方の回動軸6が機能せず一軸だけで操作できる点で優れている。
しかしながら、非常に重い大型扉の場合、開閉操作時に一方の回動軸6が機能しない程度に保つには取付板片1,2に与える荷重と摩擦力に応じてバネ定数が大きく強固なバネ13を用いなければならない。
この場合、密閉時にバネ13の付勢力に抗して扉20を押し込む際、一方の回動軸6も回動させて二軸状態とすることは極めて困難であり、複数の蝶番が必要な非常に重い大型扉を扉枠に均等圧となるよう人手で正確に閉蓋することは不可能である。
また、バネ13が扉の開閉方向と同じ水平前後方向に配設されていることから、非常に重い大型扉を閉操作すると、バネ13には予定していない引張方向への多大な負荷を与えてしまうため耐久性にも問題を有している。
本発明は、以上のような事情に鑑みてなされたものであり、密閉性が必要でありながら調整が難しい大型で重量のある扉に設置することで耐久性を高め、施工時の調整を容易にすると共に開閉時の操作性を向上させることができるヒンジ及び扉機構を提供することにある。
以上のような目的を達成するために、本発明は以下のようなものを提供する。
請求項1に係る発明では、上下に伸延する支点軸を軸支し筐体側に固定される筐体側固定部と、前記支点軸に隣接して平行に配設した調整軸を軸支する一対の扉側軸受部と前面に前記扉側軸受部を突設し後面で扉に固定される扉側ベース部とからなる扉側固定部と、前記支点軸と前記調整軸とを軸通し前記筐体側固定部と前記扉側固定部を連結するリンク部と、前記扉側固定部に対して前記リンク部を任意の角度に調整自在に略固定するリンク調整部と、で構成し、前記リンク調整部は、前記扉側ベース部と前記リンク部との間隙に先端先鋭の楔形状でブロック状の移動ブロックを先端が内側となるようにして水平方向に進退自在に配設したことを特徴とするヒンジを提供せんとする。
請求項2に係る発明では、前記リンク調整部は、前記移動ブロックと摺動自在に係合するベース側摺動係合部を前記扉側ベース部に形成し、前記移動ブロックと摺動自在に係合するリンク側摺動係合部を前記リンク部に形成し、前記ベース側摺動係合部と摺動自在に係合する後摺動係合部と前記リンク側摺動係合部と摺動自在に係合する前摺動係合部と、を前記移動ブロッに形成したことを特徴とする請求項1に記載のヒンジを提供せんとする。
請求項3に係る発明では、前記リンク側摺動係合部は、前記リンク部に対して鉛直軸線回りに回動自在に形成したことを特徴とする請求項2に記載のヒンジを提供せんとする。
請求項4に係る発明では、前記扉側固定部は、前記移動ブロックの進退操作を自在とする進退操作部と前記移動ブロックの移動を規制する進退規制部と、を前記扉側固定部の水平方向の外端部側から操作自在に形成したことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のヒンジを提供せんとする。
請求項5に係る発明では、請求項1乃至4に記載のヒンジを開き戸に用いた扉機構を提供せんとする。
請求項1記載の発明によれば、上下に伸延する支点軸を軸支し筐体側に固定される筐体側固定部と、支点軸に隣接して平行に配設した調整軸を軸支する一対の扉側軸受部と前面に扉側軸受部を突設し後面で扉に固定される扉側ベース部とからなる扉側固定部と、支点軸と調整軸とを軸通し筐体側固定部と扉側固定部を連結するリンク部と、扉側固定部に対してリンク部を任意の角度に調整自在に略固定するリンク調整部と、で構成し、リンク調整部は、扉側ベース部とリンク部との間隙に先端先鋭の楔形状でブロック状の移動ブロックを先端が内側となるようにして水平方向に進退自在に配設したことより、重い大型扉であっても移動ブロックの水平移動だけで扉枠に対して容易に適切な角度に扉を調整でき、しかも、扉の開閉操作時に負荷が掛かる移動ブロックは楔型のブロック状であり付与される負荷は楔が有する角度によって分散されるため高い耐久性を維持することができる。
また、施工時に調整を行なうだけで、使用時には支点軸の一軸のみで可動するヒンジとなるため優れた操作性を発揮することができる。
請求項2記載の発明によれば、リンク調整部は、移動ブロックと摺動自在に係合するベース側摺動係合部を扉側ベース部に形成し、移動ブロックと摺動自在に係合するリンク側摺動係合部をリンク部に形成し、ベース側摺動係合部と摺動自在に係合する後摺動係合部とリンク側摺動係合部と摺動自在に係合する前摺動係合部と、を移動ブロックに形成したことより、重い大型扉であっても移動ブロックを滑らかに水平移動させることができるので施工時の調整を容易に行なうことができる。
請求項3記載の発明によれば、リンク側摺動係合部は、リンク部に対して鉛直軸線回りに回動自在に形成したことより、移動ブロックの水平移動時にリンク部を滑らかに追従させることができる。
請求項4記載の発明によれば、扉側固定部は、移動ブロックの進退操作を自在とする進退操作部と移動ブロックの移動を規制する進退規制部と、を扉側固定部の水平方向の外端部側から操作自在に形成したことより、取り扱いが容易となるばかりでなく、進退操作部と進退規制部の何れにも扉の開閉操作時の負荷が直接付与されないため高い耐久性を維持することができる。
請求項5記載の発明によれば、上述のヒンジを用いた開き戸の扉機構により、重い大型扉であっても一軸の扉として使用できるので操作性が良く、更に、扉枠に対して容易に適切な角度に扉を調整でき、しかも、高い耐久性を維持することができる。
本実施形態に係るヒンジを備えた扉機構の一例を示す正面図である。 本実施形態に係るヒンジの前方斜視図である。 本実施形態に係るヒンジの一部を分解した分解前方斜視図である。 本実施形態に係るヒンジの一部の構成を分解した分解前方斜視図である。 本実施形態に係るヒンジの一部の構成を分解した分解後方斜視図である。 (a)は本実施形態に係るヒンジの一部を透視状態とした正面図で、(b)はヒンジの一部を透視状態とした右側面図である。 (a)〜(c)は本実施形態に係るヒンジのリンク部の角度を各々可変させた状態を示す平面図である。
本発明に係るヒンジの要旨は、上下に伸延する支点軸を軸支し筐体側に固定される筐体側固定部と、支点軸に隣接して平行に配設した調整軸を軸支する一対の扉側軸受部と前面に扉側軸受部を突設し後面で扉に固定される扉側ベース部とからなる扉側固定部と、支点軸と調整軸とを軸通し筐体側固定部と扉側固定部を連結するリンク部と、扉側固定部に対してリンク部を任意の角度に調整自在に略固定するリンク調整部と、で構成し、リンク調整部は、扉側ベース部とリンク部との間隙に先端先鋭の楔形状でブロック状の移動ブロックを先端が内側となるようにして水平方向に進退自在に配設したことを特徴とする。すなわち、密閉性が必要でありながら調整が難しい大型で重量のある扉に設置することで耐久性を高め、施工時の調整を容易にすると共に開閉時の操作性を向上させることができるヒンジ及び扉機構の提供を図ろうとするものである。
また、本説明中における前方とは、例えば図1に記載のヒンジ1を基準として紙面側を示し、後方とは裏面側を示し、右方や左方も紙面に対して右側が右方、左側が左方を示し、また、上方や下方も紙面に対して上側が上方、下側が下方を示すものとして説明している。
以下、本発明に係るヒンジ1及び扉機構Dの一実施形態について図面を参照しながら説明する。また、本説明中において左右同一又は左右対称の構造や部品については、原則として同一の符号を付し、左右何れか一方のみを説明して、他方については説明を適宜省略する。
本発明の実施形態に係るヒンジ1は、図1〜図3に示すように、上下に伸延する支点軸4を軸支し筐体B側に固定される筐体側固定部3と、支点軸4に隣接して平行に配設した調整軸17を軸支する一対の扉側軸受部19と前面に扉側軸受部19を突設し後面で扉Tに固定される扉側ベース部23とからなる扉側固定部16と、支点軸4と調整軸17とを軸通し筐体側固定部3と扉側固定部16を連結するリンク部39と、扉側固定部16に対してリンク部39を任意の角度に調整自在に略固定するリンク調整部62と、で構成し、リンク調整部62は、扉側ベース部23とリンク部39との間隙に先端先鋭の楔形状でブロック状の移動ブロック63を先端が内側となるようにして水平方向に進退自在に配設している。
また、リンク調整部62は、図3、図4に示すように、移動ブロック63と摺動自在に係合するベース側摺動係合部30を扉側ベース部23に形成し、移動ブロック63と摺動自在に係合するリンク側摺動係合部44をリンク部39に形成し、ベース側摺動係合部30と摺動自在に係合する後摺動係合部69とリンク側摺動係合部44と摺動自在に係合する前摺動係合部70と、を移動ブロック63に形成している。
また、リンク側摺動係合部44は、リンク部39に対して鉛直軸線回りに回動自在に形成し、扉側固定部16は、移動ブロック63の進退操作を自在とする進退操作部37と移動ブロック63の移動を規制する進退規制部38と、を扉側固定部16の水平方向の外端部側から操作自在に形成している。
上述のように構成したヒンジ1は、扉機構Dとして、例えば、図1に示すような開き戸に採用される。
具体的には、建物を構成する壁等の筐体Bの一部に開口を設け、当該開口を閉蓋する扉Tの表面Tsと筐体Bの表面Bsに本実施形態に係るヒンジ1を設置して互いを連結することでヒンジ1を起点として開口を開閉自在に構成する。
そして、本実施形態に係るヒンジ1は、図7(a)〜(c)に示すようにリンク調整部62によって扉側固定部16に対してリンク部39を任意の角度に調整自在に略固定することで扉Tが密閉する最適な押込み量となるよう初期調整した後は、支点軸4だけを有効な軸として一軸のヒンジ1として使用することができる。
すなわち、扉側ベース部23とリンク部39との間隙に先端先鋭の楔形状でブロック状の移動ブロック63を先端が内側となるように配設し、進退操作部37により移動ブロック63を水平方向に進退自在に移動させ、進退規制部38により移動ブロック63の移動を規制することで扉側固定部16に対してリンク部39を任意の角度に調整し略固定することを可能としている。
次に、本実施形態に係るヒンジ1及び扉機構Dについて具体的に詳述する。
筐体側固定部3は、図3、図6(a)に示すように、上下に伸延する丸棒状の支点軸4を軸支する一対の筐体側軸受部6と、前面に筐体側軸受部6を突設し後面で筐体Bに固定される筐体側ベース部10とからなる。
支点軸4は、上下端縁近傍の周面に軸止用の第一雌ネジ孔5を形成し、筐体側軸受部6に形成した第一ボルト孔7から図示しないボルトで螺着固定され筐体側軸受部6と一体に構成される。
筐体側軸受部6は、平面視正方形で前方の隣接する2つの角部を面取りして平面視六角形の所定厚のブロック状に形成し、中央部に支点軸4を軸支する支点軸孔8を穿設すると共に、前側面に支点軸4を軸止するための上述した第一ボルト孔7を穿設している。
なお、第一ボルト孔7と対向する後側面には筐体側軸受部6を筐体側ベース部10に突設するための第二雌ネジ孔9を水平方向に隣接して2箇所ずつ形成し、筐体側ベース部10に形成した連通する第二ボルト孔11から図示しないボルトで螺着固定され筐体側ベース部10と一体に構成される。
筐体側ベース部10は、長方形の板状に形成し、2つの筐体側軸受部6を前面に上下に突設するための座ぐりを形成した第二ボルト孔11を両短辺側近傍に水平方向に隣接して各2箇所穿設すると共に、後面で筐体Bに固定するための第三ボルト孔12を第二ボルト孔11よりも更に両短辺の端部側となる位置に水平方向に隣接して各2箇所穿設しボルト13によって筐体Bに固定される。
扉側固定部16は、図3、図6(a)、(b)に示すように、上下に伸延する丸棒状の調整軸17を軸支する一対の扉側軸受部19と、前面に扉側軸受部19を突設し後面で扉Tに固定される扉側ベース部23と、後述するリンク調整部62の一部をなし、移動ブロック63の進退操作を自在とする進退操作部37と移動ブロック63の移動を規制する進退規制部38を備えた操作規制固定部31と、からなる。
調整軸17は、上述した支点軸4と同様であり、上下端縁近傍の周面に軸止用の第三雌ネジ孔18を形成し、扉側軸受部19に形成した第四ボルト孔20から図示しないボルトで螺着固定され扉側軸受部19と一体に構成される。
扉側軸受部19も上述した筐体側軸受部6と同様であり、平面視正方形で前方の隣接する2つの角部を面取りして平面視六角形の所定厚のブロック状に形成し、中央部に調整軸17を軸支する調整軸孔21を穿設すると共に、前側面に調整軸17を軸止するための上述した第四ボルト孔20を穿設している。
なお、第四ボルト孔20と対向する後側面には扉側軸受部19を扉側ベース部23に突設するための第四雌ネジ孔22を水平方向に隣接して2箇所ずつ形成し、扉側ベース部23に形成した座ぐりを有する第五ボルト孔24から図示しないボルトで螺着固定され扉側ベース部23と一体に構成される。
扉側ベース部23は、図3〜図5に示すように、板状で先端先鋭側を右方とする正面視六角形のホームベース型に形成して配設し、左方側には2つの扉側軸受部19を前面に上下に突設するための第五ボルト孔24を上下端縁近傍に水平方向に隣接して各2箇所穿設すると共に、後面で扉Tに固定するための第六ボルト孔25を第五ボルト孔24よりも更に端部側となる位置に水平方向に隣接して各2箇所穿設しボルト26によって扉Tに固定される。
また、扉側ベース部23の先端先鋭な右端面には、リンク調整部62の一部をなす操作規制固定部31を螺着固定するための第五雌ネジ孔27を鉛直方向に隣接して2箇所形成している。
また、扉側ベース部23の右方側には、後述するリンク部39を任意の角度に調整自在に略固定するリンク調整部62の一部をなすベース側摺動係合部30を形成している。
具体的には、ベース側摺動係合部30は、扉側ベース部23の右端部の中央から扉側ベース部23の略中央にかけて水平方向に伸延する前面開口の断面視T字状の溝を形成し、移動ブロック63に形成した後摺動係合部69と係合して移動ブロック63がベース側摺動係合部30に沿って水平方向に摺動自在に移動するよう形成している。
また、操作規制固定部31は、図3、図6(a)、図7(a)等に示すように、矩形板状の固定片32と、固定片32を扉側ベース部23に螺着するための2本のボルト36と、2本の移動ボルト37aと1本の規制ボルト37bとで構成する進退操作部37と、2本の移動ボルト37aに螺合する各1個のナット38aと規制ボルト37bの先端部38bとで構成する進退規制部38と、で構成している。
固定片32は、扉側ベース部23に形成した2つの第五雌ネジ孔27にボルト36によって螺着固定されるよう一方の長辺側近傍に鉛直方向に隣接して2つの第七ボルト孔33を穿設すると共に、他方の長辺側近傍には移動ボルト37aを挿通するための第八ボルト孔34を鉛直方向に隣接して2箇所穿設し、第八ボルト孔34の間隙には規制ボルト37bを螺入するための第六雌ネジ孔35を形成している。
なお、移動ボルト37aに螺合するナット38aは固定片32の外側から移動ボルト37aに配設される。
リンク部39は、支点軸4と調整軸17とを軸通し筐体側固定部3と扉側固定部16を連結するものであり、図2〜図5に示すように、右端部側を縮径した横長の平面視略楕円状で正面視略長方形状に形成した所定厚のブロック体で、左端部近傍に上下に貫通する支点軸挿通孔40を穿設し、中央部からやや右寄りに上下に貫通する調整軸挿通孔41を穿設すると共に、支点軸挿通孔40と調整軸挿通孔41の各上下開口には薄板でドーナツ状のリングスペーサー42を配設している。
また、縮径した右端部側にはリンク調整部62の一部をなすリンク側摺動係合部44を形成している。
具体的には、リンク側摺動係合部44は、リンク部39の右端部側の後方側(扉側)を上下方から切削して形成した水平な上下2箇所の凹状部45と、凹状部45と直交する垂直な後端面48の略中央部に鉛直方向に軸線をなす円弧の一部からなる曲率で湾曲凹状に形成した湾曲凹部47と、湾曲凹部47の内側面に沿って鉛直方向の軸線回りに水平回動する回動駒50と、湾曲凹部47に回動駒50を保持すると共に回動駒50を滑らかに回動させるための略矩形状の2枚の止板56とで構成している。
上下2箇所の凹状部45には止板56を螺着固定するための第七雌ネジ孔46を鉛直方向に隣接して各3箇所形成し、各止板56は前方の2つの角部を面取りし第七雌ネジ孔46と連通する第九ボルト孔57を各3箇所形成すると共に、回動駒50を適度に遊嵌する回動係合凸部58を形成している。
回動係合凸部58は、止板56の一側面において第九ボルト孔57と干渉しない端縁中央部から内側に凸状の曲率をなす略半円状に膨出し、回動係合凸部58を後方としつつ2枚の止板56の回動係合凸部58が対峙するようにして後述する回動駒50の半円凹状部52を挟持する形で上下の凹状部45にボルト59により固定される。
回動駒50は、湾曲凹部47の曲率と略同じ曲率で略同高さの湾曲凸状に形成した湾曲凸部51を一方に形成し、他方には移動ブロック63に形成した前摺動係合部70と係合する断面視台形状のリンク側摺動係合凸部53を台形の上底を基端として湾曲凸部51と連設し下底が後方となるよう突設している。
また、湾曲凸部51は、略半円状の上下面の内側を略半円状に切削して凹状とした半円凹状部52を形成しており、半円凹状部52は、止板56に形成した回動係合凸部58の曲率と略同曲率で、回動係合凸部58の高さと略同じ深さで形成している。
なお、湾曲凹部47と湾曲凸部51と半円凹状部52、及び組付けた際の回動係合凸部58はいずれも同心となるよう形成している。
従って、上述した部材からなるリンク側摺動係合部44は、回動駒50の上下2箇所の半円凹状部52に2枚の止板56の各回動係合凸部58が上下方から各々挿入されリンク部39からの回動駒50の脱落防止が図られると共に、回動駒50の湾曲凸部51が湾曲凹部47の内側面に沿って鉛直方向の軸線回りに水平回動可能になると同時に、回動係合凸部58の湾曲した側面に沿って半円凹状部52の湾曲した内側面も鉛直方向の軸線回りに水平回動することでリンク部39と回動駒50との間の遊び量を最小とした滑らかな回動が可能となる。
次に、移動ブロック63は、図4、図5に示すように、平面視で左側に頂角64をなす略直角三角形状の楔型で所定厚のブロック状に形成し、平面視で隣辺側65の側面には後摺動係合部69を形成し、平面視で斜辺側66の側面には前摺動係合部70を形成し、平面視で対辺側67の側面には操作規制固定部31の移動ボルト37aを螺入するための第八雌ネジ孔68を鉛直方向に隣接して2箇所形成している。
後摺動係合部69は、扉側固定部16の扉側ベース部23に形成した断面視T字状の溝からなるベース側摺動係合部30と係合するようベース側摺動係合部30の溝よりも若干だけ小さい断面視T字状とし、隣辺側65の側面において対辺側67から頂角64に渡り水平方向に伸延して形成している。
このように形成することで移動ブロック63がベース側摺動係合部30に沿って水平方向に摺動自在に移動できるようになる。
また、前摺動係合部70は、リンク部39の回動駒50に形成した断面視台形状のリンク側摺動係合凸部53が係合するようリンク側摺動係合凸部53よりも若干だけ大きい断面視台形状の溝とし、斜辺側66の側面において対辺側67から頂角64に渡り水平方向に伸延して形成している。
以上の通り構成した本実施形態に係るヒンジ1は、図7(a)に示すように、扉(扉側固定部16の側)を奥側に押し込むように調整したければ、まず、図6(a)に示す規制ボルト37b(進退操作部37)の先端部38b(進退規制部38)が固定片32近傍となるように規制ボルト37bを右方側に移動させ、次に、2本の移動ボルト37a(進退操作部37)のナット38a(進退規制部38)を緩めて移動ブロック63を自由な状態とする。
次に、扉を奥側に押し込むことで移動ブロック63が右側に移動するのでその状態で規制ボルト37bの先端部38bが移動ブロックの右端面に当接するよう螺入し、そして、固定片32に対してナット38aを強く螺着することで移動ブロック63の右方への移動は規制ボルト37bの先端部38bで阻止され、左方への移動はナット38aによって阻止され扉側固定部16に対してリンク部39が任意の角度で略固定される。
また、図7(b)、(c)に示すように、扉を中立な位置や手前側に位置するよう調整したければ上述した方法に倣って調整すればよい。
なお、図7(a)〜(c)に示すように、移動ブロック63とリンク部39との間隙tは、回動駒50が回動する範囲と略等しく、すなわち、扉側固定部16に対するリンク部39の角度を自在に可変させるには、この間隙tが無ければ移動ブロック63を水平方向に滑らかに摺動させることはできない。
以上、説明したように本実施形態に係るヒンジ1及び扉機構Dを構成することで、上下に伸延する支点軸4を軸支し筐体B側に固定される筐体側固定部3と、支点軸4に隣接して平行に配設した調整軸17を軸支する一対の扉側軸受部19と前面に扉側軸受部19を突設し後面で扉Tに固定される扉側ベース部23とからなる扉側固定部16と、支点軸4と調整軸17とを軸通し筐体側固定部3と扉側固定部16を連結するリンク部39と、扉側固定部16に対してリンク部39を任意の角度に調整自在に略固定するリンク調整部62と、で構成し、リンク調整部62は、扉側ベース部23とリンク部39との間隙に先端先鋭の楔形状でブロック状の移動ブロック63を先端が内側となるようにして水平方向に進退自在に配設したことより、重い大型扉であっても移動ブロック63の水平移動だけで扉枠に対して容易に適切な角度に扉Tを調整でき、しかも、扉Tの開閉操作時に負荷が掛かる移動ブロック63は楔型のブロック状であり付与される負荷は楔が有する角度によって分散されるため高い耐久性を維持することができる。
また、施工時に調整を行なうだけで、使用時には支点軸4の一軸のみで可動するヒンジ1となるため優れた操作性を発揮することができる。
また、リンク調整部62は、移動ブロック63と摺動自在に係合するベース側摺動係合部30を扉側ベース部23に形成し、移動ブロック63と摺動自在に係合するリンク側摺動係合部44をリンク部39に形成し、ベース側摺動係合部30と摺動自在に係合する後摺動係合部69とリンク側摺動係合部44と摺動自在に係合する前摺動係合部70と、を移動ブロック63に形成したことより、重い大型扉であっても移動ブロック63を滑らかに水平移動させることができるので施工時の調整を容易に行なうことができる。
また、リンク側摺動係合部44は、リンク部39に対して鉛直軸線回りに回動自在に形成したことより、移動ブロック63の水平移動時にリンク部39を滑らかに追従させることができる。
また、扉側固定部16は、移動ブロック63の進退操作を自在とする進退操作部37と移動ブロック63の移動を規制する進退規制部38と、を扉側固定部16の水平方向の外端部側から操作自在に形成したことより、取り扱いが容易となるばかりでなく、進退操作部37と進退規制部38の何れにも扉の開閉操作時の負荷が直接付与されないため高い耐久性を維持することができる。
また、上述のヒンジ1を用いた開き戸の扉機構により、重い大型扉であっても一軸の扉として使用できるので操作性が良く、更に、扉枠に対して容易に適切な角度に扉を調整でき、しかも、高い耐久性を維持することができる。
以上、本発明の本実施形態に係るヒンジ1及び扉機構Dの好ましい実施形態について説明したが、本発明は特定の実施形態に限定されるものではなく、種々の変形・変更が可能である。
B 筐体
D 扉機構
T 扉
1 ヒンジ
3 筐体側固定部
4 支点軸
16 扉側固定部
17 調整軸
19 扉側軸受部
23 扉側ベース部
30 ベース側摺動係合部
37 進退操作部
38 進退規制部
39 リンク部
44 リンク側摺動係合部
62 リンク調整部
63 移動ブロック
69 後摺動係合部
70 前摺動係合部

Claims (5)

  1. 上下に伸延する支点軸を軸支し筐体側に固定される筐体側固定部と、
    前記支点軸に隣接して平行に配設した調整軸を軸支する一対の扉側軸受部と前面に前記扉側軸受部を突設し後面で扉に固定される扉側ベース部とからなる扉側固定部と、
    前記支点軸と前記調整軸とを軸通し前記筐体側固定部と前記扉側固定部を連結するリンク部と、
    前記扉側固定部に対して前記リンク部を任意の角度に調整自在に略固定するリンク調整部と、で構成し、
    前記リンク調整部は、前記扉側ベース部と前記リンク部との間隙に先端先鋭の楔形状でブロック状の移動ブロックを先端が内側となるようにして水平方向に進退自在に配設したことを特徴とするヒンジ。
  2. 前記リンク調整部は、前記移動ブロックと摺動自在に係合するベース側摺動係合部を前記扉側ベース部に形成し、前記移動ブロックと摺動自在に係合するリンク側摺動係合部を前記リンク部に形成し、前記ベース側摺動係合部と摺動自在に係合する後摺動係合部と前記リンク側摺動係合部と摺動自在に係合する前摺動係合部と、を前記移動ブロッに形成したことを特徴とする請求項1に記載のヒンジ。
  3. 前記リンク側摺動係合部は、前記リンク部に対して鉛直軸線回りに回動自在に形成したことを特徴とする請求項2に記載のヒンジ。
  4. 前記扉側固定部は、前記移動ブロックの進退操作を自在とする進退操作部と前記移動ブロックの移動を規制する進退規制部と、を前記扉側固定部の水平方向の外端部側から操作自在に形成したことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のヒンジ。
  5. 請求項1乃至4に記載のヒンジを開き戸に用いた扉機構。
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