JP6199840B2 - ヒンジ - Google Patents

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本発明は、例えばドアフレーム等の第1の連結対象物に対して例えばドア等の第2の連結対象物が回されて接触して閉じたクローズ状態と、第1の連結対象物から第2の連結対象物が離れて開いたオープン状態とになるように第1の連結対象物に第2の連結対象物を回動可能に連結するヒンジに関する。
従来から、例えばドアフレーム等の第1の連結対象物と例えばドアパネル等の第2の連結対象物との間に第2の連結対象物を第1の連結対象物に対して回動可能に枢着するヒンジがすでに知られている。ドアフレームは、例えば金属などの材料によって構成され、その一方、ドアパネルは、通常ガラスなどの硬質材料を用いて構成されるため、ドアパネルの急激な回動によりドアパネルがドアフレームに強く衝突したり、ドアパネルが回動角度の限界を超えて回動したりすることにより、ヒンジ軸が偏ったりしてドアパネルの支持力が弱くなり、ドアパネルが壊れたりする安全性を損なう問題点を生じている。
そこで、第1の連結対象物に第2の連結対象物を回動可能に連結するように構成したヒンジにおいて第2の連結対象物の回動による第1の連結対象物に対する衝撃を緩和するものが提案されている。
図14には、従来の緩和機能を備えたヒンジの一例を示している。従来のヒンジ10は、第1の連結対象物(図示せず)に第2の連結対象物(図示せず)を回動可能に連結するように構成され、第1の連結対象物に連結される第1の連結部材11と、第2の連結対象物が連結されるように第1の連結部材11と連結されて設けられた第2の連結部材12と、第2の連結部材12が第1の連結部材11に対して回動可能に前記第2の連結部材12に自身の中央軸に沿う方向である軸方向に貫通して設けられた回転シャフト13と、回転シャフト13の回転を止めるように接触可能に第1の連結部材11に対して軸方向に垂直な方向である鉛直方向に沿って滑り移動可能に第1の連結部材11に設けられた摺動筒15と、回転シャフト13が常にクローズ状態或いはオープン状態に復帰する位置に回転されるように回転シャフト13に接触可能に摺動15が付勢されるように回転シャフト13と第1の連結部材11との間に取付けられたばねユニット16と、摺動筒15とによりばねユニット16を取付ける収容室171を画成するように設けられた固定筒17と、油などの流体が収容室171に流れるように連通して設けられた流路18と、流体が流路18に流れる量を調節するバルブ部材19とを備えている。第2の連結対象物が回されたときに回転シャフト13が回動され、摺動筒15が連動して摺動するとき、収容室171に流れ込んだ流体によって摺動筒15の摺動速度を緩めることができるので、回転シャフト13の回動速度も遅くなる。従って、第2の連結対象物の第1の連結対象物への衝撃を緩和することができる。
台湾登録実用新案第M412227号明細書
この従来のヒンジでは、摺動筒15と固定筒17とは金属で構成され、摺動するための隙間を有することによって、流体である油が隙間を介して収容室171に入り込むことがある。このため、バルブ部材19によって流体量を一定に調節しても、摺動筒15の摺動速度や回転シャフト13の回動速度を精確に制御することができなくなる問題点がある。また、従来のヒンジ1の設置位置により、バルブ部材19に対する流体量調節作業が不便になる問題点もある。また、流路18は第1の連結部材11内に傾斜して長く設けられるものだが、第1の連結部材11に対する内部加工は困難で、流路18に合わせたバルブ部材19の調節操作も難しくなり油の流量を精確に制御することが難しい問題点もある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、第1の連結対象物や第2の連結対象物が簡単に壊れることなく使用安全性が向上するヒンジを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るヒンジは、第1の連結対象物に対して第2の連結対象物が回されてクローズ状態とオープン状態とに開閉するように前記第1の連結対象物に前記第2の連結対象物を回動可能に連結するものであって、前記第1の連結対象物に固定される連結部材と、自身の中央軸を中心として回転可能に前記連結部材を貫通して設けられた第1の回転シャフトと、前記第2の連結対象物が固定されると共に前記第1の回転シャフトの回転に連動するように前記第1の回転シャフトと連結され、前記第1の回転シャフトの回転に連動して、固定された前記第2の連結対象物と一緒に、前記クローズ状態にする基準位置と前記オープン状態にする限界位置との間で動くように前記中央軸の周りを回動可能に設けられ、前記第2の連結対象物に対向する少なくとも一つの第1の対向面を有する第1の可動部材と、前記第2の連結対象物が前記第1の対向面に接触しないように前記第1の対向面と前記第2の連結対象物との間に設けられている軟質のパッド部材と、前記第1の可動部材が前記限界位置から前記基準位置に常時復帰可能に前記第1の回転シャフトを駆動付勢するように前記連結部材と前記第1の回転シャフトとの間に取付けられている復帰ユニットとを備えていることを特徴とする。
本発明に係るヒンジによれば、軟質パッドによって第2の連結対象物を第1の対向面から離して第2の連結対象物が第1の対向面に接触しないようにすることができるので、第2の連結対象物の第1の連結対象物に対する衝突によるヒンジへの振動を緩和することができる。従って、ヒンジによる第2の連結対象物の保持力を高めることができるので、使用安全性及び使用寿命が向上する。
本発明に係るヒンジの実施の形態1の構成を示す分解斜視図である。 本発明に係るヒンジの実施の形態1の構成を示す組立斜視図である。 図2の構成から第1の蓋板を取った状態を示す組立斜視図である。 図2における線IV−IVの断面図である。 図2における線V−Vの断面図である。 図2における線VI−VIの断面図である。 図6において第1の可動部材が基準位置から回転した状態を説明する図である。 図6において第1の可動部材が限界位置に回転した状態を説明する図である。 バルブユニットの構成の他例を示す図である。 本発明に係るヒンジの実施の形態2の構成を示す部分分解斜視図である。 本発明に係るヒンジの実施の形態2の構成を示す組立斜視図である。 図11の断面図である。 実施の形態2に係るヒンジの使用の一例を示す斜視図である。 従来のヒンジの一例を示す図である。
以下、本発明におけるいくつかの実施の形態について図面を参照して説明する。なお、同一構成及び機能を有する構成要素については、同一番号を付してその説明を省略する。
(実施の形態1)
図1〜図3には、本発明に係るヒンジの実施の形態1の構成の一例を示している。本発明に係るヒンジは、第1の連結対象物2に対して第2の連結対象物3が回されて例えば出入り口(図示せず)を開閉してクローズ状態とオープン状態にするように、第1の連結対象物2に第2の連結対象物3を回動可能に連結するものである。なお、第1の連結対象物2とは、例えば建物や部屋等の壁面であり、第2の連結対象物3とは、例えばガラスなどの硬質のドアパネルである。この実施の形態1に係るヒンジは、連結部材4と、第1の可動部材5と、第1の回転シャフト6と、軟質のパッド部材7と、復帰ユニット8と、制動ユニット9とを備えている。
連結部材4は、図示の如く、第1の連結対象物2に固定されているものであって、第1の連結対象物2に連結されて取付けられた第1のベース座41と、第1の回転シャフト6を回転可能に支持するように第1のベース座41に設けられた第1の支え座42とを有し、第1の支え座42は、第1の回転シャフト6が貫通して取付けられるように第1の回転シャフト6の中央軸に沿う方向である軸方向Oに延びる軸孔43と、軸方向Oに対して垂直な方向である鉛直方向に沿って延びて軸孔43と連通される取付孔46とが形成されている。
第1の回転シャフト6は、自身の中央軸を中心として回転可能に連結部材4の軸孔43を貫通して設けられている。
第1の可動部材5は、第2の連結対象物3が固着されると共に第1の回転シャフト6の回転に連動するように第1の回転シャフト6と連結されており、第2の連結対象物3に対向する少なくとも一つの第1の対向面54を有する。
この形態では、第1の可動部材5は、第1の回転シャフト6の回転に連動して、固定された第2の連結対象物3と一緒に、クローズ状態にする基準位置とオープン状態にする限界位置との間で動くように中央軸の周りを回動可能に設けられている。少なくとも1つの第1の対向面54は、例えば軸方向Oと平行する方向である第1の水平方向Xに沿って延びるように形成されている。
軟質のパッド部材7は、第2の連結対象物3を第1の対向面54から離して第2の連結対象物3が第1の対向面54に接触しないように第1の対向面54と第2の連結対象物3との間に設けられている。
復帰ユニット8は、第1の可動部材5が限界位置から基準位置に常時復帰可能となるように第1の回転シャフト6を駆動付勢するように連結部材4と第1の回転シャフト6との間に取付けられている。
第1の可動部材5は、パッド部材7が第2の連結対象物3に向かって第1の対向面54より僅かに突き出て第2の連結対象物3に当接可能となるようにパッド部材7を支持するよう、後述する第2の水平方向Yに沿って延びるように形成された支持体53を更に有する。
支持体53は、第1の回転シャフト6の軸方向Oの両端部61を枢支して連結するように鉛直方向沿いに延伸されて形成された二つのフランジ部531(図1参照)と、二つのフランジ部531、531の間を連結するように軸方向Oと平行して第1の水平方向Xに沿って延伸されて形成された一つのウェブ部532(図1参照)とにより第1の連結対象物2に向かって開口するUの字形状に形成されている。支持体53には、互いに第1の水平方向X沿いの間隔をおいて第1の対向面54よりも窪んで、第2の連結対象物3に向かって開口するように形成された複数の凹部56が設けられている。
第1の対向面54は、二つのフランジ部531とウェブ部532との第2の連結対象物3に対向する面であって、複数の凹部56における隣接した二つの凹部56の間に挟まれた凸部57の第2の連結対象物3に対向する面である。
パッド部材7は、凹部56のそれぞれに対応して差し込まれて着脱可能に連結されるように鉛直方向Zに沿って第2の連結対象物3に向かって延びるように形成された複数の係着部71と、第1の対向面54が第2の連結対象物3と接触しないよう、係着部71から続いて凹部56より第2の連結対象物3に向かって露出して第2の連結対象物3に接触可能に延びて形成された複数の緩衝部72とを有する。緩衝部72は、第1の対向面54に第2の連結対象物3が直接当ることがないように構成されている。なお、パッド部材7は、ほぼUの字形状に形成された支持体53の3つの第1の対向面54のそれぞれに対応して配置された三つのパッドを有する。
また、この形態では、第2の連結対象物3は、第2の連結対象物3の一面であってウェブ部532の第1の対向面54に対向する面である向かい面の第1の水平方向Xの両端縁より鉛直方向Zに沿って延びる二つの側面31、32を有する。
第1の可動部材5は、第2の連結対象物3を挟むように二つの側面31、32のそれぞれに対面して設けられた第1の蓋板51と第2の蓋板52とを更に有し、第1の蓋板51と第2の蓋板52とは、支持体53を挟んで第1の支え座42に対して回動されるようにほぼUの字形状に形成されている。
二つのフランジ部531はそれぞれ、第1の回転シャフト6の両端部61のそれぞれを枢支連結するための、鉛直方向Zの断面が非円形に形成された二つの枢着孔55が更に設けられている。枢着孔55は、その鉛直方向Zの径幅が、第1の水平方向Xと同一平面において直角な方向である第2の水平方向Yの径幅よりも小である矩形状断面に形成されている。
第1の回転シャフト6は、両端部61の間に回動可能に連結され、軸孔43に貫通するように軸方向Oに延びて設けられたシャフト部62を有し、該シャフト部62は、そのクローズ状態になる基準位置に回転されたときの鉛直方向Zの断面が鉛直方向Zの径幅が第2の水平方向Yの径幅よりも小であるように形成された、第1の水平方向Xに対して互いに対向して形成された2つの第1の側面部63と、それぞれ2つの第1の側面部63の間に連結され、鉛直方向Zに対して互いに対向して形成された2つの第2の側面部64とを有する。
なお、第1の回転シャフト6は、第1の支え座42に対して安定して自身の中央軸を中心として回転するように、シャフト部62と両端部61との間で軸孔43の内周面に対して気密に配置された複数のOリング65、65、・・・が設けられている。
なお、第1の回転シャフト6は、両端部61が枢着孔55に挿通して例えば半田材料による溶着或いはリベット部材による固定で接着されて、第1の可動部材5と連動可能に連結される。
この実施の形態では、第1の可動部材5は、第1の回転シャフト6の回転に連動して、固定された第2の連結対象物3と一緒に、クローズ状態にする基準位置(図6参照)と、基準位置から例えば90度の角間隔離れてオープン状態にする限界位置(図8参照)との間で動くように第1の回転シャフト6の中央軸の周りを回動可能に設けられている。
復帰ユニット8は、鉛直方向Zに第1の回転シャフト6に向かって伸縮するように、第1の支え座42を鉛直方向Zに貫通するように伸縮可能に設けられた第1の弾性部材81と、第1の弾性部材81の伸縮によってシャフト部62に対して滑り移動するように付勢されて常に第1の弾性部材81及び第1の回転シャフト6の間に位置決めされるように設けられた第1のスリーブ部材82とを有する。
第1のスリーブ部材82は、第1の回転シャフト6に対向して前記第1の側面部63又は第2の側面部64に接触して設けられている端面である当り面821を有する。
この実施の形態では、復帰ユニット8は、下述する第1の制動状態と第2の制動状態とに切り替わる制動力を有するように構成されている。第1の制動状態とは、第2の連結対象物3がオープン状態から回されて、第1の可動部材5と第1の回転シャフト6とが連動して限界位置から回動されると、第1のスリーブ部材82がシャフト部62の回動に連動して滑り移動されるように、第1の弾性部材81によって押動され、当り面821が第1の側面部63と接触して、第1の可動部材5と第1の回転シャフト6とが基準位置に位置決めされる状態である。第2の制動状態とは、第2の連結対象物3がクローズ状態から回されて、第1の可動部材5と第1の回転シャフト6とが連動して基準位置から回動されると、第1のスリーブ部材82がシャフト部62の回動に連動して滑り移動されるように、第1の弾性部材81によって押動され、当り面821が第2の側面部64と接触して、第1の可動部材5と第1の回転シャフト6とが限界位置に位置決めされる状態である。
制動ユニット9は、この実施の形態では、シャフト部62及び第1のスリーブ部材82の間に流体を収容するように形成された第1の収容室91と、第1のスリーブ部材82及び第1の支え座42の間に流体を収容するように形成された第2の収容室92と、第1の収容室91と第2の収容室92との間に流体が第1のスリーブ部材82の滑り移動に連動して流れるように第1の支え座42に設けられた流路と、を更に備えている。
第1のスリーブ部材82は、第1の収容室91と第2の収容室92との間に流体が流通される収容溝822が設けられている。復帰ユニット8は、第1のスリーブ部材82とにより第2の収容室92が画成されるように、第1の支え座42に鉛直方向に貫通して設けられた第2のスリーブ部材80を更に有する。
第2のスリーブ部材80は、凹孔801を画成するスリーブ壁803が第1の支え座42を貫通して第1のスリーブ部材82と共に取付孔46に設けられている。スリーブ壁803には、第2の収容室92から上記流路に連通する連通口802が設けられている。第2の収容室92は、第1のスリーブ部材82と凹孔801とにより流体を収容するように画成されている。
第1のスリーブ部材82と第2のスリーブ部材80との間、及び第2のスリーブ部材80と第1の支え座42との間には、気密状にシールする複数のシール部材84、85、86が設けられている。シール部材84、85、86は例えば環状に形成されている。
第1の側面部63と第2の側面部64とは、シャフト部62の中央軸を取り囲む中央部(第1の側面部63の第2の側面部64から離れた部分)が該中央部の両側の側縁部(第1の側面部63の第2の側面部64に近い部分)よりも肉厚になるように湾曲する円弧形状に形成されている。
なお、基準位置とは、例えば図5に示されているように、第2の連結対象物3が第1の連結対象物2に接触して閉じた状態になる位置であって、第1の可動部材5が第1の支え座42に対してほぼ平行になると共に第1のベース座41に対してほぼ垂直になる位置である。限界位置とは、例えば図8に示されているように、第2の連結対象物3が基準位置から回転して第1の連結対象物2に対して開いた状態になる位置であって、第1の可動部材5が第1の支え座42に対してほぼ垂直になると共に第1のベース座41に対してほぼ平行になる位置である。なお、本実施形態では、限界位置が基準位置から90度離れた位置であるように2つの第1の側面部63と第2の側面部64とが対向して形成されているが、90度以上であるようにする場合、2つの第1の側面部63と第2の側面部64とが対応して曲面状に形成されてもよい。
当り面821は、第1の側面部63及び第2の側面部64と係合するように第1のスリーブ部材82の第1の回転シャフト6に対向して当接する端面より窪んで円弧形状に形成されている。収容溝822は、軸方向Oに沿って延びるように当り面821に更に窪んで形成されている。
第1のスリーブ部材82は、収容溝822を介して第1の収容室91と第2の収容室92とが連通する通路823が鉛直方向に沿って当り面821より貫通して設けられている。
復帰ユニット8は、第1の弾性部材81と第1のスリーブ部材82との間にバルブユニット83が更に設けられ、バルブユニット83によって、第2の収容室92に流れた流体が第1の収容室91に逆流することを防止することができる。
バルブユニット83は、この実施の形態では、通路823と第2の収容室92との間に第1の収容室91からの流体の流体圧が印加されて第1の収容室91と第2の収容室92との間が通路823を介して連通するように移動可能に設けられた止め部材831と、第1の収容室91と第2の収容室92との間が常に流通しないように、止め部材831が通路823を閉塞するように移動可能に付勢されるように止め部材831と連結されて設けられた第2の弾性部材832とを有する。
第1の弾性部材81及び第1のスリーブ部材82の間には、止め部材831と第2の弾性部材832とが安定して位置決めされるための中心孔付のブロックリング824が配置されている。ブロックリング824は、第1のスリーブ部材82に対して第2の水平方向Yにつば824aが突き出た段部824bが形成されている。この段部824bには、第1のスリーブ部材82とブロックリング824との間を気密状にシールするシール部材87が取付けられている。シール部材87は例えば環状に形成されている。
なお、この実施の形態では、止め部材831は、例えば図4、図6〜図8に示されているように、ボールを用いているが、図9に示されているように、断面がTの字形状に形成されたブロック833であってもよい。
上記流路は、第1の収容室91側の第1の流路931と第2の収容室92側の第2の流路932とを有する。
制動ユニット9は、第1の流路931と第2の流路932との間が連通可能に第1の支え座42に第2の水平方向Yに沿って延びるように設けられたスルーホール90(図1、図4参照)と、スルーホール90の断面積を変化させて流体の流量を制御するようにスルーホール90に設けられたスロットルバルブ94とを有する。スルーホール90には、この実施の形態では、ねじ部が設けられており、スルーホール90には、スロットルバルブ94が凹凸嵌合してスルーホール90内に安定して配置されるように、スルーホール90における第1の支え座42の開口を閉塞するエンドプレート95、95が取付けられている。
第1の流路931は、第1の収容室91とスルーホール90とが連結するように第1の支え座42に設けられ、第2の流路932は、連通口802を介して第2の収容室92とスルーホール90とが連結するように第1の支え座42に設けられている。
スロットルバルブ94は、第2の水平方向Yに沿って延びると共に互いに対向して進退して凹凸接合するようにスルーホール90に螺合可能に設けられた第1のプラグ941と第2のプラグ942とを有する。第1のプラグ941と第2のプラグ942とは、互いに対向して凹凸接合可能な円錐形状をした突出端部と凹陥端部とが構成されている。
第1のプラグ941と第2のプラグ942との間には、第1のプラグ941及び第2のプラグ942の一方が他方に対して進退するように回動されて、第1のプラグ941及び第2のプラグ942の間の螺合距離が変わることにより、スルーホール90の断面積を変化させるように、第1の流路931と第2の流路932とに連通するギャップ943が形成されている。
第1のプラグ941と第2のプラグ942との外周面にはスルーホール90に対して気密に接触するシール部材944、944が設けられている。シール部材944を取り付けていることによって、第1のプラグ941と第2のプラグ942及びスルーホール90の間より流体が外部に流出することを防止することができる。
第1の支え座42におけるスルーホール90を画成したホール壁には、図5に示されているように、定位溝425、425が設けられ、定位溝425、425には、第1のプラグ941と第2のプラグ941とが対向するように位置決めする留め部材945、945が設けられている。なお、留め部材945は、1例として断面がCの字形状をしたものが用いられる。
次に、以上のように構成されたヒンジの動作及び作用を説明する。
図4〜図9に示されているように、第1の連結対象物2に対して第2の連結対象物3が閉じるクローズ状態において、第2の連結対象物3が押されて、図8又は図9のように、第1の連結対象物2に対して45度、又は90度に回されると、第1の可動部材5が連動して回り、第1の回転シャフト6も連動して回される。このとき、シャフト部62の第1の側面部63が当り面821から脱離して第2の側面部64が当り面821に近づくと、第1のスリーブ部材82が押されて例えば図示の如く下向きに摺動され、第1の弾性部材81は第1のスリーブ部材82の滑り移動によって鉛直方向に沿って押されて圧縮される。第1のスリーブ部材82と第1の弾性部材81とが押されると、第2の収容室92が狭くなり第1のスリーブ部材82に対して制動作用が掛り、止め部材831がブロックリング824から離れて通路823を閉塞せずに移動する。流体が第2の収容室92から通路823、収容溝822を介して例えば図示の如く反時計回りに第1の収容室91に流れる。これによって、第1のスリーブ部材82の摺動に制動力を掛けることができるので、第1の回転シャフト6の回転速度を緩めることができる。従って、第1の可動部材5及び第1の可動部材5によって挟持された第2の連結対象物3の回動を減速することができる。そして、第2の側面部64が収容溝822に入り込んで嵌ると、第1の回転シャフト6が止まり、第1の可動部材5及び第2の連結対象物3が限界位置に停止される(図8参照)。
次に、第2の連結対象物3が押されなくなった場合、圧縮された第1の弾性部材81が復元し、第1のスリーブ部材82が図示の如く鉛直方向に上向きに摺動されると、シャフト部62の第2の側面部64が連動して収容溝822から脱離して第1の回転シャフト6が回される。このとき、第2の収容室92が大きくなり、第1の収容室91から第2の収容室92に流れる流体によって、止め部材831が押されて、ブロックリング824と抵触されると、通路823を閉塞して、第1の収容室91と第2の収容室92との流れを遮断する。これによって、流体が図示の如く時計回りに第1の流路931からスロットルバルブ94のギャップ943を介して第2の流路932を経て第2の収容室92に流れる。そして、第1の収容室91の流体がスロットルバルブ94による所定の流速によって減速されるので、第1のスリーブ部材82の摺動に制動力を掛けることができる。従って、第1の回転シャフト6の回転速度を緩めることができる。そして、第1の側面部63が第1のスリーブ部材82の当り面821に嵌って、第1の回転シャフト6が止まる。これによって、第1の可動部材5及び第2の連結対象物3が基準位置に停止される(図5、図6参照)。
また、図4に示されているように、第1の支え座42と第1の回転シャフト6との間には複数のOリング65が設けられ、また、第1のスリーブ部材82と第2のスリーブ部材80との間に複数のシール部材84が設けられているので、流体が第1の収容室91から流出することを効果的に防止することができる。
また、第2のスリーブ部材80と第1の支え座42との間には、連通口802を介してシール部材85とシール部材86とが離れて設けられている。シール部材86によって、流体が第1の収容室91から第2のスリーブ部材80及び第1の支え座42の間を通って第2の収容室92に流れることを防止することができると共に、流体が第2の収容室92から連通口802を介して第2のスリーブ部材80及び第1の支え座42の間を通って第1の収容室91に流れることを防止することができる。シール部材85によって、流体が第2の収容室92から第2のスリーブ部材80及び第1の支え座42の間を通って第1の支え座42の外側に流れることを防止することができる。
また、シール部材87が、第1のスリーブ部材82とブロックリング824との間を気密状にシールするように設けられているので、流体が第1のスリーブ部材82とブロックリング824との間を通って第2の収容室92に戻って流れることを防止することができる。
また、流体の流速を調節する場合、エンドプレート95を取り外して第1のプラグ941及び第2のプラグ942の一方を他方に対して進退するように回して、第1のプラグ941及び第2のプラグ942の間の螺合距離を変えると、スルーホール90の断面積が変化することができ、流体が第2の収容室92に流れる流速を調節することができる。従って、流体の流速の調整を簡単に行うことができる。
また、バルブユニット83では、例えば第2の連結対象物3が第1の連結対象物2に対してクローズ状態からオープン状態になるように開く場合、第1の可動部材5と第1の回転シャフト6とが連動して回動されると、第1のスリーブ82が例えば図7、図8に示されたように、下向きに摺動されて第2の収容室92が狭くなり、第2の収容室92内の流体が圧縮されて、止め部材831(又はブロック833)が押されて移動され、流体が通路823を介して第1の収容室91に充満するまで流れる。
その一方、例えば第2の連結対象物3が第1の連結対象物2に対してオープン状態からクローズ状態になるように閉じる場合、第1の可動部材5と第1の回転シャフト6とが連動して回動されると、第2の弾性部材832によって止め部材831(又はブロック833)が押されて移動され、ブロックリング824と当って通路823を遮断する。そして、第1のスリーブ部材82とブロックリング824との間にシール部材87が取付けられているので、流体が第1の収容室91から通路823、又はブロックリング824及び第1のスリーブ部材82の間を通って第2の収容室92に流れることを防止することによって、圧縮された流体がスロットルバルブ94のギャップ943を介して第2の収容室92に流れることができる。
以上のように、本実施の形態に係るヒンジは、軟質パッド7によって第2の連結対象物3が第1の対向面54から離れて接触しないようにすることができるので、第2の連結対象物3の第1の連結対象物2に対する衝突によるヒンジへの振動を緩和することができる。従って、ヒンジによる第2の連結対象物3の保持力を高めることができるので、使用安全性及び使用寿命が向上する。また、復帰ユニット8及び制動ユニット9によって、第2の連結対象物3の第1の連結対象物2への衝撃を緩和することができるので、使用安全性を更に高めることができる。従って、第1の連結対象物2や第2の連結対象物、ヒンジは簡単に壊れることがなく、長く使用することができる。また、制動ユニット9は、エンドプレート95を取り外すだけで簡単に流体の流速を適正に調節することができるので、使い勝手がよい。
(実施の形態2)
図10は、本発明に係るヒンジの実施の形態2の構成を示す部分分解斜視図、図11は、本発明に係るヒンジの実施の形態2の構成を示す組立斜視図である。この実施の形態に係るヒンジは、実施の形態1のヒンジと比べて、第1の連結対象物2と連結する連結部材4Aの構成が異なる。
この実施の形態2に係るヒンジは、第1の可動部材5によって第2の連結対象物3と連結され、連結部材4Aを介して第1の連結対象物2と連結されている。
連結部材4Aは、実施の形態1と同様に、第1の回転シャフト6が軸方向Oに貫通して回転可能に支持されるように設けられた第1の支え座42を有する他、第2の回転シャフト6Aが軸方向Oに貫通して回転可能に支持されるように第1の支え座42と第1の連結対象物2との間が連結されるように設けられた第2の支え座44と、第1の連結対象物2が連結された第2の可動部材5Aと、第2の可動部材5Aが連動して回転可能に連結されるように第1の回転シャフト6と軸方向Oに平行に並列するように設けられた第2の回転シャフト6Aとを更に備えている。
第2の可動部材5Aは、第1の連結対象物2に対向する少なくとも1つの第2の対向面54Aを有し、パッド部材7が、第1の連結対象物2が第2の対向面54Aに接触しないように第2の対向面54Aと第1の連結対象物2との間にも設けられている。
連結部材4Aは、第1の支え座42と隣接して第2の支え座44に収容されるように第1の支え座42と第2の支え座44との間に着脱可能に設けられた第2のベース座45と、第1の支え座42と第2の支え座44それぞれが第2のベース座45と連結されるように設けられた固定部材48、47とを更に有する。
第2の可動部材5Aは、概ね第1の可動部材5と同じ構成を有するが、ねじ付の固定部材50、50によって第2の対向面54Aを鉛直方向に貫通して第2の支え座44に螺結される。このようにすると、第2の可動部材5Aが第2の支え座44と共に例えばパネル状ドアフレームなどの第1の連結対象物2を挟んで連結されるように構成される。
このように、第2の連結対象物3が第1の可動部材5と共に、第1の連結対象物2に対して第1の回転シャフト6の回りを回転することができる。従って、本発明に係るヒンジは、ドアフレームの形に適用される。また、メンテナンスなどのとき、固定部材50などを取り外すと、図13に示されているように、第2の可動部材5Aを第2の回転シャフト6Aをもって回して、固定部材47などを露出することができる。これによって、第1の可動部材5などの取替えが簡単になる。
以上のように、本発明に係るヒンジは、軟質パッド7によって第2の連結対象物3又は第1の連結対象物2が第1の対向面54又は54Aに接触しないようにすることができるので、第2の連結対象物3の第1の連結対象物2に対する衝突によるヒンジへの振動を緩和することができる。従って、ヒンジによる第2の連結対象物3の保持力を高めることができるので、使用安全性及び使用寿命が向上する。
また、第1の回転シャフト6(第2の回転シャフト6A)は非円形に形成された2つの端部61によって非円形に形成された枢着孔55に連結されているので、他の固定部材を用いなくても、回転時に脱落することなく、安定して位置決めされることができる。
また、第1のスリーブ部材82の第1の回転シャフト6に対向する端面である当り面821に収容溝822を設けることによって、流体から止め部材831への流体圧を効果的に上げることができる。また、第1の支え座42と第1の回転シャフト6との間には複数のOリング65が設けられ、また、第1のスリーブ部材82と第2のスリーブ部材80との間に複数のシール部材84が設けられているので、流体が第1の収容室91から流出することを効果的に防止することができる。これによって、流体をより精確に調節することができる。
また、スロットルバルブ94では、第1のプラグ941と第2のプラグ942とは対向して正逆方向に回動することができると共に、エンドキャップ95も概ねユーザーに向かって取付けられているので、従来と比べてスロットルバルブ94の調節操作が簡単に行うことができる。
また、第1のプラグ941と第2のプラグ942とは同一軸で凹凸嵌合するようにスルーホール90に取付けられているので、第1のプラグ941と第2のプラグ942とをスルーホール90内で安定して回すことができる。これによって、流体量をより精確に調節することができる。
また、流路は第1の流路931と第2の流路932から構成されているので、従来の流路より短くてすむ上、軸孔43と取付孔46とを介して第1の流路931と第2の流路932とを簡単に加工することができる。
本発明に係るヒンジは、建物のドアフレームとドア、本棚などの家具の側壁と扉とを開閉自在に連結するヒンジとして有用である。
2 第1の連結対象物
3 第2の連結対象物
31、32 側面
4、4A 連結部材
41 第1のベース座
42 第1の支え座
425 定位溝
43 軸孔
44 第2の支え座
45 第2のベース座
46 取付孔
47、48、50 固定部材
5 第1の可動部材
5A 第2の可動部材
51 第1の蓋板
52 第2の蓋板
53 支持体
531 フランジ部
532 ウェブ部
54 第1の対向面
54A 第2の対向面
55 枢着孔
56 凹部
57 凸部
6 第1の回転シャフト
6A 第2の回転シャフト
61 端部
62 シャフト部
63 第1の側面部
64 第2の側面部
65 Oリング
7 パッド部材
71 係着部
72 緩衝部
8 復帰ユニット
80 第2のスリーブ部材
801 凹孔
802 連通口
803 スリーブ壁
81 第1の弾性部材
82 第1のスリーブ部材
821 当り面
822 収容溝
823 通路
824 ブロックリング
824a つば
824b 段部
83 バルブユニット
831 止め部材
832 第2の弾性部材
833 ブロック
84〜87 シール部材
9 制動ユニット
90 スルーホール
91 第1の収容室
92 第2の収容室
931 第1の流路
932 第2の流路
94 スロットルバルブ
941 第1のプラグ
942 第2のプラグ
943 ギャップ
944 シール部材
945 留め部材
95 エンドプレート
O 軸方向
X 第1の水平方向
Y 第2の水平方向
Z 鉛直方向

Claims (12)

  1. 第1の連結対象物に対して第2の連結対象物が回されてクローズ状態とオープン状態とに開閉するように前記第1の連結対象物に前記第2の連結対象物を回動可能に連結するものであって、
    前記第1の連結対象物に固定される連結部材と、
    自身の中央軸を中心として回転可能に前記連結部材を貫通して設けられた第1の回転シャフトと、
    前記第2の連結対象物が固定されると共に前記第1の回転シャフトの回転に連動するように、前記第1の回転シャフトと連結され、前記第1の回転シャフトの回転に連動して、固定された前記第2の連結対象物と一緒に、前記クローズ状態にする基準位置と前記オープン状態にする限界位置との間で動くように、前記中央軸の周りを回動可能に設けられ、前記第2の連結対象物に対向する少なくとも一つの第1の対向面を有する第1の可動部材と、
    前記第2の連結対象物が前記第1の対向面に接触しないように、前記第1の対向面と前記第2の連結対象物との間に設けられている軟質のパッド部材と、
    前記第1の可動部材が前記限界位置から前記基準位置に常時復帰可能に前記第1の回転シャフトを駆動付勢するように、前記連結部材と前記第1の回転シャフトとの間に取付けられている復帰ユニットとを備え、
    前記連結部材を介して前記第1の連結対象物と連結される第2の可動部材と、
    前記第2の可動部材が連動して回転可能に連結されるように前記第1の回転シャフトと前記中央軸に沿う方向である軸方向に平行に並列するように設けられた第2の回転シャフトとを更に備え、
    前記連結部材は、
    前記第1の回転シャフトが前記軸方向に貫通して回転可能に支持されるように設けられた第1の支え座と、
    前記第2の回転シャフトが前記軸方向に貫通して回転可能に支持されるように前記第1の支え座と前記第1の連結対象物との間が連結されるように設けられた第2の支え座と、を有し、
    前記第2の可動部材は、前記第1の連結対象物に対向する少なくとも1つの第2の対向面を有し、
    前記パッド部材は、前記第1の連結対象物が前記第2の対向面に接触しないように、前記第2の対向面と前記第1の連結対象物との間に更に設けられている、
    ことを特徴とするヒンジ。
  2. 前記第1の対向面は、前記軸方向と平行する方向である第1の水平方向に沿って延びるように形成され、
    前記第1の可動部材は、前記パッド部材が前記第1の対向面より前記第2の連結対象物に向かって突き出て前記第2の連結対象物に当接可能となるように前記パッド部材を支持するよう、前記第1の水平方向に垂直な方向であって前記第1の対向面と平行な方向である第2の水平方向に沿って延びるように形成された支持体を更に有し、
    前記支持体は、互いに前記第1の水平方向沿いの間隔をおいて、前記第1の対向面よりも窪んで、前記第2の連結対象物に向かって開口するように形成された複数の凹部が設けられ、
    前記第1の対向面は、前記複数の凹部における隣接した二つの前記凹部の間に挟まれた凸部の前記第2の連結対象物に対向する面であり、
    前記パッド部材は、
    前記凹部のそれぞれに対応して差し込まれて着脱可能に連結されるように、前記第1の回転シャフトの前記中央軸に沿う方向である軸方向に対して垂直な方向である鉛直方向に沿って前記第2の連結対象物に向かって延びるように形成された複数の係着部と、
    前記第1の対向面が前記第2の連結対象物に接触しないよう、前記係着部から続いて前記凹部より前記第2の連結対象物に向かって露出して前記第2の連結対象物に接触可能に延びて形成された複数の緩衝部とを有することを特徴とする請求項1に記載のヒンジ。
  3. 前記支持体は、前記第1の回転シャフトの前記軸方向の両端部を枢支して連結するように前記鉛直方向沿いに延伸されて形成された二つのフランジ部と、前記二つのフランジ部の間を連結するように前記軸方向と平行して前記第1の水平方向に沿って延伸されて形成された一つのウェブ部とにより前記第1の連結対象物に向かって開口するUの字形状に形成され、
    前記第1の対向面は、前記二つのフランジ部と前記ウェブ部との前記第2の連結対象物に対向する面であり、
    前記パッド部材は、前記第1の対向面のそれぞれに対応して配置された三つのパッドを有することを特徴とする請求項2に記載のヒンジ。
  4. 前記第2の連結対象物は、前記ウェブ部の前記第1の対向面に対向する面である向かい面の前記第1の水平方向の両端縁より前記鉛直方向に沿って延びる二つの側面を有し、
    前記第1の可動部材は、前記第2の連結対象物を挟むように前記二つの側面のそれぞれに対面して設けられた第1の蓋板と第2の蓋板とを更に有し、前記第1の蓋板と前記第2の蓋板とが前記支持体を挟んで連結されるように設けられていることを特徴とする請求項3に記載のヒンジ。
  5. 前記二つのフランジ部はそれぞれ、前記第1の回転シャフトの前記両端部のそれぞれを枢支連結するための、前記鉛直方向の断面が非円形に形成された二つの枢着孔が更に設けられていることを特徴とする請求項4に記載のヒンジ。
  6. 前記枢着孔は、前記鉛直方向の径幅が、前記第1の水平方向と同一平面において直角な方向である第2の水平方向の径幅よりも小であるように形成され、
    前記連結部材は、前記第1の回転シャフトが貫通するように前記軸方向に沿って延びる軸孔が設けられ、
    前記第1の回転シャフトは、前記両端部の間に回動可能に連結され、前記軸孔を貫通するように前記軸方向に延びて設けられたシャフト部を有し、
    該シャフト部は、その前記クローズ状態になる前記基準位置に回転されたときの前記鉛直方向の断面が前記鉛直方向の径幅が前記第2の水平方向の径幅よりも小であるように形成された、前記第1の水平方向に対して互いに対向して形成された2つの第1の側面部と、それぞれ前記2つの第1の側面部の間に連結され、前記鉛直方向に対して互いに対向して形成された2つの第2の側面部とを有し、
    前記連結部材は、前記第1の連結対象物に連結されて取付けられた第1のベース座と、前記軸孔が形成され、前記軸孔を貫通するように設けられた前記第1の回転シャフトを回転可能に支持するように前記第1のベース座に設けられた前記第1の支え座とを有し、
    前記復帰ユニットは、前記鉛直方向に前記第1の回転シャフトに向かって伸縮するように、前記第1の支え座に前記鉛直方向に貫通するように伸縮可能に設けられた第1の弾性部材と、前記第1の弾性部材の伸縮によって前記シャフト部に対して滑り移動するように付勢されて、常に前記第1の弾性部材及び前記第1の回転シャフトの間に位置決めされるように設けられた第1のスリーブ部材とを有し、
    前記第1のスリーブ部材は、前記第1の回転シャフトに対向して前記第1の側面部又は前記第2の側面部に接触して設けられている当り面を有し、
    前記第2の連結対象物が前記オープン状態から回されて、前記第1の可動部材と前記第1の回転シャフトとが連動して前記限界位置から回動されると、前記第1のスリーブ部材が前記シャフト部の回動に連動して滑り移動されるように、前記第1の弾性部材によって押動され、前記当り面が前記第1の側面部と接触して、前記第1の可動部材と前記第1の回転シャフトとが前記基準位置に位置決めされる第1の制動状態と、
    前記第2の連結対象物が前記クローズ状態から回されて、前記第1の可動部材と前記第1の回転シャフトとが連動して前記基準位置から回動されると、前記第1のスリーブ部材が前記シャフト部の回動に連動して滑り移動されるように、前記第1の弾性部材によって押動され、前記当り面が前記第2の側面部と接触して、前記第1の可動部材と前記第1の回転シャフトとが前記限界位置に位置決めされる第2の制動状態とに切り替わるように構成されることを特徴とする請求項5に記載のヒンジ。
  7. 前記シャフト部及び前記第1のスリーブ部材の間に流体を収容するように形成された第1の収容室と、前記第1のスリーブ部材及び前記第1の支え座の間に流体を収容するように形成された第2の収容室と、前記第1の収容室と前記第2の収容室との間に流体が前記第1のスリーブ部材の滑り移動に連動して流れるように前記第1の支え座に設けられた流路と、を有する制動ユニットを更に有し、
    前記第1のスリーブ部材は、前記第1の収容室と前記第2の収容室との間に流体が流通される収容溝が設けられていることを特徴とする請求項6に記載のヒンジ。
  8. 前記復帰ユニットは、前記第1のスリーブ部材とにより前記第2の収容室が画成されるように前記第1の支え座に前記鉛直方向に貫通して設けられた第2のスリーブ部材を更に有し、
    前記ヒンジは、それぞれが前記第1のスリーブ部材と前記第2のスリーブ部材との間、前記第2のスリーブ部材と前記第1の支え座との間、及び前記第1の支え座と前記第1の回転シャフトとの間を気密状にシールするように設けられた複数のシール部材を更に有することを特徴とする請求項7に記載のヒンジ。
  9. 前記第1の側面部と前記第2の側面部とは、前記シャフト部の前記中央軸を取り囲む中央部が該中央部の両側の側縁部よりも肉厚になるように湾曲する円弧形状に形成され、
    前記当り面は、前記第1の側面部及び前記第2の側面部と係合するように前記第1のスリーブ部材の前記第1の回転シャフトに対向して当接する端面より窪んで円弧形状に形成され、
    前記収容溝は、前記軸方向に沿って延びるように前記当り面に形成されていることを特徴とする請求項7に記載のヒンジ。
  10. 前記第1のスリーブ部材は、前記第1の収容室と前記第2の収容室とが連通されるように前記鉛直方向に沿って前記当り面を貫通して設けられた通路を更に有し、
    前記復帰ユニットは、前記第2の収容室に流れた流体が前記第1の収容室に逆流することを防止するよう前記第1の弾性部材と前記第1のスリーブ部材との間に設けられたバルブユニットを更に有し、
    前記バルブユニットは、前記通路と前記第2の収容室との間に前記第1の収容室からの流体の流体圧が印加されて前記第1の収容室と前記第2の収容室との間が前記通路を介して連通するように移動可能に設けられた止め部材と、前記第1の収容室と前記第2の収容室との間が常に流通しないように、前記止め部材が前記通路を閉塞するように移動可能に付勢されるように前記止め部材と連結されて設けられた第2の弾性部材とを有することを特徴とする請求項7に記載のヒンジ。
  11. 前記流路は、前記第1の収容室側の第1の流路と、前記第2の収容室側の第2の流路とを有し、
    前記制動ユニットは、前記第1の流路と前記第2の流路との間が連通可能に前記第1の支え座に前記第2の水平方向に沿って延びるように設けられたスルーホールと、前記スルーホールの断面積を変化させて前記流体の流量を制御するように前記スルーホールに設けられたスロットルバルブとを有し、
    前記スルーホールにねじ部が設けられ、
    前記スロットルバルブは、それぞれが前記第2の水平方向に沿って延びると共に互いに対向して進退して凹凸接合するように、前記スルーホールに螺合可能に設けられた第1のプラグと第2のプラグとを有し、
    前記第1のプラグと前記第2のプラグとの間には、前記第1のプラグと前記第2のプラグとの間の螺合進退距離を変えることにより前記スルーホールの断面積を変化させるように、前記第1の流路と前記第2の流路とに連通されるギャップが形成されていることを特徴とする請求項7に記載のヒンジ。
  12. 前記連結部材は、前記第1の支え座と隣接して前記第2の支え座に収容されるように前記第1の支え座と前記第2の支え座との間に着脱可能に設けられた第2のベース座と、前記第1の支え座と前記第2の支え座それぞれが前記第2のベース座と連結されるように設けられた固定部材とを更に有することを特徴とする請求項1に記載のヒンジ。
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