JP6199840B2 - ヒンジ - Google Patents
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図1〜図3には、本発明に係るヒンジの実施の形態1の構成の一例を示している。本発明に係るヒンジは、第1の連結対象物2に対して第2の連結対象物3が回されて例えば出入り口(図示せず)を開閉してクローズ状態とオープン状態にするように、第1の連結対象物2に第2の連結対象物3を回動可能に連結するものである。なお、第1の連結対象物2とは、例えば建物や部屋等の壁面であり、第2の連結対象物3とは、例えばガラスなどの硬質のドアパネルである。この実施の形態1に係るヒンジは、連結部材4と、第1の可動部材5と、第1の回転シャフト6と、軟質のパッド部材7と、復帰ユニット8と、制動ユニット9とを備えている。
図4〜図9に示されているように、第1の連結対象物2に対して第2の連結対象物3が閉じるクローズ状態において、第2の連結対象物3が押されて、図8又は図9のように、第1の連結対象物2に対して45度、又は90度に回されると、第1の可動部材5が連動して回り、第1の回転シャフト6も連動して回される。このとき、シャフト部62の第1の側面部63が当り面821から脱離して第2の側面部64が当り面821に近づくと、第1のスリーブ部材82が押されて例えば図示の如く下向きに摺動され、第1の弾性部材81は第1のスリーブ部材82の滑り移動によって鉛直方向に沿って押されて圧縮される。第1のスリーブ部材82と第1の弾性部材81とが押されると、第2の収容室92が狭くなり第1のスリーブ部材82に対して制動作用が掛り、止め部材831がブロックリング824から離れて通路823を閉塞せずに移動する。流体が第2の収容室92から通路823、収容溝822を介して例えば図示の如く反時計回りに第1の収容室91に流れる。これによって、第1のスリーブ部材82の摺動に制動力を掛けることができるので、第1の回転シャフト6の回転速度を緩めることができる。従って、第1の可動部材5及び第1の可動部材5によって挟持された第2の連結対象物3の回動を減速することができる。そして、第2の側面部64が収容溝822に入り込んで嵌ると、第1の回転シャフト6が止まり、第1の可動部材5及び第2の連結対象物3が限界位置に停止される(図8参照)。
図10は、本発明に係るヒンジの実施の形態2の構成を示す部分分解斜視図、図11は、本発明に係るヒンジの実施の形態2の構成を示す組立斜視図である。この実施の形態に係るヒンジは、実施の形態1のヒンジと比べて、第1の連結対象物2と連結する連結部材4Aの構成が異なる。
3 第2の連結対象物
31、32 側面
4、4A 連結部材
41 第1のベース座
42 第1の支え座
425 定位溝
43 軸孔
44 第2の支え座
45 第2のベース座
46 取付孔
47、48、50 固定部材
5 第1の可動部材
5A 第2の可動部材
51 第1の蓋板
52 第2の蓋板
53 支持体
531 フランジ部
532 ウェブ部
54 第1の対向面
54A 第2の対向面
55 枢着孔
56 凹部
57 凸部
6 第1の回転シャフト
6A 第2の回転シャフト
61 端部
62 シャフト部
63 第1の側面部
64 第2の側面部
65 Oリング
7 パッド部材
71 係着部
72 緩衝部
8 復帰ユニット
80 第2のスリーブ部材
801 凹孔
802 連通口
803 スリーブ壁
81 第1の弾性部材
82 第1のスリーブ部材
821 当り面
822 収容溝
823 通路
824 ブロックリング
824a つば
824b 段部
83 バルブユニット
831 止め部材
832 第2の弾性部材
833 ブロック
84〜87 シール部材
9 制動ユニット
90 スルーホール
91 第1の収容室
92 第2の収容室
931 第1の流路
932 第2の流路
94 スロットルバルブ
941 第1のプラグ
942 第2のプラグ
943 ギャップ
944 シール部材
945 留め部材
95 エンドプレート
O 軸方向
X 第1の水平方向
Y 第2の水平方向
Z 鉛直方向
Claims (12)
- 第1の連結対象物に対して第2の連結対象物が回されてクローズ状態とオープン状態とに開閉するように前記第1の連結対象物に前記第2の連結対象物を回動可能に連結するものであって、
前記第1の連結対象物に固定される連結部材と、
自身の中央軸を中心として回転可能に前記連結部材を貫通して設けられた第1の回転シャフトと、
前記第2の連結対象物が固定されると共に前記第1の回転シャフトの回転に連動するように、前記第1の回転シャフトと連結され、前記第1の回転シャフトの回転に連動して、固定された前記第2の連結対象物と一緒に、前記クローズ状態にする基準位置と前記オープン状態にする限界位置との間で動くように、前記中央軸の周りを回動可能に設けられ、前記第2の連結対象物に対向する少なくとも一つの第1の対向面を有する第1の可動部材と、
前記第2の連結対象物が前記第1の対向面に接触しないように、前記第1の対向面と前記第2の連結対象物との間に設けられている軟質のパッド部材と、
前記第1の可動部材が前記限界位置から前記基準位置に常時復帰可能に前記第1の回転シャフトを駆動付勢するように、前記連結部材と前記第1の回転シャフトとの間に取付けられている復帰ユニットとを備え、
前記連結部材を介して前記第1の連結対象物と連結される第2の可動部材と、
前記第2の可動部材が連動して回転可能に連結されるように前記第1の回転シャフトと前記中央軸に沿う方向である軸方向に平行に並列するように設けられた第2の回転シャフトとを更に備え、
前記連結部材は、
前記第1の回転シャフトが前記軸方向に貫通して回転可能に支持されるように設けられた第1の支え座と、
前記第2の回転シャフトが前記軸方向に貫通して回転可能に支持されるように前記第1の支え座と前記第1の連結対象物との間が連結されるように設けられた第2の支え座と、を有し、
前記第2の可動部材は、前記第1の連結対象物に対向する少なくとも1つの第2の対向面を有し、
前記パッド部材は、前記第1の連結対象物が前記第2の対向面に接触しないように、前記第2の対向面と前記第1の連結対象物との間に更に設けられている、
ことを特徴とするヒンジ。 - 前記第1の対向面は、前記軸方向と平行する方向である第1の水平方向に沿って延びるように形成され、
前記第1の可動部材は、前記パッド部材が前記第1の対向面より前記第2の連結対象物に向かって突き出て前記第2の連結対象物に当接可能となるように前記パッド部材を支持するよう、前記第1の水平方向に垂直な方向であって前記第1の対向面と平行な方向である第2の水平方向に沿って延びるように形成された支持体を更に有し、
前記支持体は、互いに前記第1の水平方向沿いの間隔をおいて、前記第1の対向面よりも窪んで、前記第2の連結対象物に向かって開口するように形成された複数の凹部が設けられ、
前記第1の対向面は、前記複数の凹部における隣接した二つの前記凹部の間に挟まれた凸部の前記第2の連結対象物に対向する面であり、
前記パッド部材は、
前記凹部のそれぞれに対応して差し込まれて着脱可能に連結されるように、前記第1の回転シャフトの前記中央軸に沿う方向である軸方向に対して垂直な方向である鉛直方向に沿って前記第2の連結対象物に向かって延びるように形成された複数の係着部と、
前記第1の対向面が前記第2の連結対象物に接触しないよう、前記係着部から続いて前記凹部より前記第2の連結対象物に向かって露出して前記第2の連結対象物に接触可能に延びて形成された複数の緩衝部とを有することを特徴とする請求項1に記載のヒンジ。 - 前記支持体は、前記第1の回転シャフトの前記軸方向の両端部を枢支して連結するように前記鉛直方向沿いに延伸されて形成された二つのフランジ部と、前記二つのフランジ部の間を連結するように前記軸方向と平行して前記第1の水平方向に沿って延伸されて形成された一つのウェブ部とにより前記第1の連結対象物に向かって開口するUの字形状に形成され、
前記第1の対向面は、前記二つのフランジ部と前記ウェブ部との前記第2の連結対象物に対向する面であり、
前記パッド部材は、前記第1の対向面のそれぞれに対応して配置された三つのパッドを有することを特徴とする請求項2に記載のヒンジ。 - 前記第2の連結対象物は、前記ウェブ部の前記第1の対向面に対向する面である向かい面の前記第1の水平方向の両端縁より前記鉛直方向に沿って延びる二つの側面を有し、
前記第1の可動部材は、前記第2の連結対象物を挟むように前記二つの側面のそれぞれに対面して設けられた第1の蓋板と第2の蓋板とを更に有し、前記第1の蓋板と前記第2の蓋板とが前記支持体を挟んで連結されるように設けられていることを特徴とする請求項3に記載のヒンジ。 - 前記二つのフランジ部はそれぞれ、前記第1の回転シャフトの前記両端部のそれぞれを枢支連結するための、前記鉛直方向の断面が非円形に形成された二つの枢着孔が更に設けられていることを特徴とする請求項4に記載のヒンジ。
- 前記枢着孔は、前記鉛直方向の径幅が、前記第1の水平方向と同一平面において直角な方向である第2の水平方向の径幅よりも小であるように形成され、
前記連結部材は、前記第1の回転シャフトが貫通するように前記軸方向に沿って延びる軸孔が設けられ、
前記第1の回転シャフトは、前記両端部の間に回動可能に連結され、前記軸孔を貫通するように前記軸方向に延びて設けられたシャフト部を有し、
該シャフト部は、その前記クローズ状態になる前記基準位置に回転されたときの前記鉛直方向の断面が前記鉛直方向の径幅が前記第2の水平方向の径幅よりも小であるように形成された、前記第1の水平方向に対して互いに対向して形成された2つの第1の側面部と、それぞれ前記2つの第1の側面部の間に連結され、前記鉛直方向に対して互いに対向して形成された2つの第2の側面部とを有し、
前記連結部材は、前記第1の連結対象物に連結されて取付けられた第1のベース座と、前記軸孔が形成され、前記軸孔を貫通するように設けられた前記第1の回転シャフトを回転可能に支持するように前記第1のベース座に設けられた前記第1の支え座とを有し、
前記復帰ユニットは、前記鉛直方向に前記第1の回転シャフトに向かって伸縮するように、前記第1の支え座に前記鉛直方向に貫通するように伸縮可能に設けられた第1の弾性部材と、前記第1の弾性部材の伸縮によって前記シャフト部に対して滑り移動するように付勢されて、常に前記第1の弾性部材及び前記第1の回転シャフトの間に位置決めされるように設けられた第1のスリーブ部材とを有し、
前記第1のスリーブ部材は、前記第1の回転シャフトに対向して前記第1の側面部又は前記第2の側面部に接触して設けられている当り面を有し、
前記第2の連結対象物が前記オープン状態から回されて、前記第1の可動部材と前記第1の回転シャフトとが連動して前記限界位置から回動されると、前記第1のスリーブ部材が前記シャフト部の回動に連動して滑り移動されるように、前記第1の弾性部材によって押動され、前記当り面が前記第1の側面部と接触して、前記第1の可動部材と前記第1の回転シャフトとが前記基準位置に位置決めされる第1の制動状態と、
前記第2の連結対象物が前記クローズ状態から回されて、前記第1の可動部材と前記第1の回転シャフトとが連動して前記基準位置から回動されると、前記第1のスリーブ部材が前記シャフト部の回動に連動して滑り移動されるように、前記第1の弾性部材によって押動され、前記当り面が前記第2の側面部と接触して、前記第1の可動部材と前記第1の回転シャフトとが前記限界位置に位置決めされる第2の制動状態とに切り替わるように構成されることを特徴とする請求項5に記載のヒンジ。 - 前記シャフト部及び前記第1のスリーブ部材の間に流体を収容するように形成された第1の収容室と、前記第1のスリーブ部材及び前記第1の支え座の間に流体を収容するように形成された第2の収容室と、前記第1の収容室と前記第2の収容室との間に流体が前記第1のスリーブ部材の滑り移動に連動して流れるように前記第1の支え座に設けられた流路と、を有する制動ユニットを更に有し、
前記第1のスリーブ部材は、前記第1の収容室と前記第2の収容室との間に流体が流通される収容溝が設けられていることを特徴とする請求項6に記載のヒンジ。 - 前記復帰ユニットは、前記第1のスリーブ部材とにより前記第2の収容室が画成されるように前記第1の支え座に前記鉛直方向に貫通して設けられた第2のスリーブ部材を更に有し、
前記ヒンジは、それぞれが前記第1のスリーブ部材と前記第2のスリーブ部材との間、前記第2のスリーブ部材と前記第1の支え座との間、及び前記第1の支え座と前記第1の回転シャフトとの間を気密状にシールするように設けられた複数のシール部材を更に有することを特徴とする請求項7に記載のヒンジ。 - 前記第1の側面部と前記第2の側面部とは、前記シャフト部の前記中央軸を取り囲む中央部が該中央部の両側の側縁部よりも肉厚になるように湾曲する円弧形状に形成され、
前記当り面は、前記第1の側面部及び前記第2の側面部と係合するように前記第1のスリーブ部材の前記第1の回転シャフトに対向して当接する端面より窪んで円弧形状に形成され、
前記収容溝は、前記軸方向に沿って延びるように前記当り面に形成されていることを特徴とする請求項7に記載のヒンジ。 - 前記第1のスリーブ部材は、前記第1の収容室と前記第2の収容室とが連通されるように前記鉛直方向に沿って前記当り面を貫通して設けられた通路を更に有し、
前記復帰ユニットは、前記第2の収容室に流れた流体が前記第1の収容室に逆流することを防止するよう前記第1の弾性部材と前記第1のスリーブ部材との間に設けられたバルブユニットを更に有し、
前記バルブユニットは、前記通路と前記第2の収容室との間に前記第1の収容室からの流体の流体圧が印加されて前記第1の収容室と前記第2の収容室との間が前記通路を介して連通するように移動可能に設けられた止め部材と、前記第1の収容室と前記第2の収容室との間が常に流通しないように、前記止め部材が前記通路を閉塞するように移動可能に付勢されるように前記止め部材と連結されて設けられた第2の弾性部材とを有することを特徴とする請求項7に記載のヒンジ。 - 前記流路は、前記第1の収容室側の第1の流路と、前記第2の収容室側の第2の流路とを有し、
前記制動ユニットは、前記第1の流路と前記第2の流路との間が連通可能に前記第1の支え座に前記第2の水平方向に沿って延びるように設けられたスルーホールと、前記スルーホールの断面積を変化させて前記流体の流量を制御するように前記スルーホールに設けられたスロットルバルブとを有し、
前記スルーホールにねじ部が設けられ、
前記スロットルバルブは、それぞれが前記第2の水平方向に沿って延びると共に互いに対向して進退して凹凸接合するように、前記スルーホールに螺合可能に設けられた第1のプラグと第2のプラグとを有し、
前記第1のプラグと前記第2のプラグとの間には、前記第1のプラグと前記第2のプラグとの間の螺合進退距離を変えることにより前記スルーホールの断面積を変化させるように、前記第1の流路と前記第2の流路とに連通されるギャップが形成されていることを特徴とする請求項7に記載のヒンジ。 - 前記連結部材は、前記第1の支え座と隣接して前記第2の支え座に収容されるように前記第1の支え座と前記第2の支え座との間に着脱可能に設けられた第2のベース座と、前記第1の支え座と前記第2の支え座それぞれが前記第2のベース座と連結されるように設けられた固定部材とを更に有することを特徴とする請求項1に記載のヒンジ。
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