JP6922450B2 - 半導体モジュール - Google Patents

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Description

本発明は、半導体パワー素子が形成された半導体チップと半導体チップに電気的に接続される導体で構成された端子とを樹脂封止して一体構造とした半導体モジュールに関するものである。
従来より、半導体パワー素子がそれぞれ備えられた上アームと下アームとを直列に接続した2in1構造の半導体モジュールがある。2in1構造の半導体モジュールは、例えばインバータ回路を構成するものとして用いられ、3相交流のインバータ回路を構成する場合、3つの2in1構造の半導体モジュールが用いられる。
このようなインバータ回路において、スイッチングスピードの高速化を実現するためには、上アームや下アームを電流経路とする主回路の低インダクタンス化が重要となる。このため、特許文献1に示される半導体モジュールでは、2in1構造を構成する上アームと下アームそれぞれの正極端子と負極端子を正負正負の順番に並べることで低インダクタンス化を図っている。すなわち、スイッチング動作時に上下アーム直列回路を貫通するリカバリ電流によって発生する誘導磁界が、それぞれのアームの正極端子と負極端子とにおいて相殺されて低減され、最も配線インダクタンスが多く分布する端子接続部近傍の低インダクタンス化が実現されるようにしている。
また、近年、2in1構造の半導体モジュールでの大電流化を図るために、2つの2in1構造の正極端子同士や負極端子同士、さらには出力端子同士を接続し、各アームに備えられる2つのスイッチング素子を並列接続した構造とすることが行われている。このような構成にすると、各アームに備えられる2つのスイッチング素子を通じて電流を流すことができるため、大電流化を実現することが可能になる。
特開2014−50206号公報
しかしながら、特許文献1のように、正極端子と負極端子とを順番に並べる形態とする場合、大電流化を図るために2in1構造の各アームに備えられるスイッチング素子を並列接続する形態としたときに、並列接続される各正極端子と各負極端子との距離が離れてしまう。このため、端子接続部近傍の低インダクタンス化を実現できなくなる。
また、大電流化を図るために2つの2in1構造のスイッチング素子を並列接続する形態とする場合、各スイッチング素子に接続される配線のインダクタンスのバラツキによって各スイッチング素子に流れる電流のアンバランスが発生する。これにより、並列接続されたスイッチング素子のうちの一方に過大な電流が流れ、素子破壊に至る等の問題を発生させる。このような電流のアンバランスを抑制するためには、各スイッチング素子間を接続する配線インダクタンスの低減が必要である。
また、大電流化を図るために2in1構造の各アームに備えられるスイッチング素子を並列接続する形態とすると、並列な2つのスイッチング素子のスイッチングタイミングのズレによって、配線ループ内に電流が流れることがある。このとき、配線ループ内の配線インダクタンスが大きいと、電流の流れによって発生する電圧ドロップにより、上下アームそれぞれのローサイド電位が変動し、ゲート電圧にも影響を与えることとなって、インバータ回路の制御が不安定になるという問題も発生させる。したがって、半導体モジュールにてインバータ回路を構成する場合等においても、制御の安定化を図るために配線インダクタンスの低減が必要となる。
本発明は上記点に鑑みて、端子接続部近傍の低インダクタンス化と、並列接続される各端子間の配線インダクタンスの低減の両立を図ることができる半導体モジュールを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の半導体モジュールは、表面および裏面を有し、第1上アームを構成する半導体パワー素子(6)が形成された第1半導体チップ(8a)、および、第1上アームに直列接続される第1下アームを構成する半導体パワー素子が形成された第2半導体チップ(8b)と、表面および裏面を有し、第2上アームを構成すると共に第1上アームと並列接続される半導体パワー素子が形成された第3半導体チップ(8a)、および、第2上アームに直列接続される第2下アームを構成すると共に第1下アームと並列接続される半導体パワー素子が形成された第4半導体チップ(8b)と、第1半導体チップの裏面側に接続される第1正極端子(P)と、 第3半導体チップの裏面側に接続される第2正極端子(P)と、第2半導体チップの表面側および第4半導体チップの表面側に接続される負極端子(N)と、第1半導体チップの表面側および第2半導体チップの裏面側に接続されると共に、第3半導体チップの表面側および第4半導体チップの裏面側に接続される出力端子(O)と、を有している。また、第1〜第4半導体チップと共に、少なくとも第1、第2正極端子のうちの第1、第3半導体チップ側の一面と負極端子のうち第2、第4半導体チップ側の一面および出力端子のうち第1〜第4半導体チップ側の一面が樹脂部(12)で覆われている。このような構成において、第1半導体チップと第2半導体チップとが隣り合って配置されていると共に第3半導体チップと第4半導体チップが隣り合って配置され、第2半導体チップと第4半導体チップとが隣り合って配置されると共に第1半導体チップと第3半導体チップとの間に挟まれて配置されるようにしている。
このように、上下アームそれぞれを第1、第2上アームと第1、第2下アームとによって構成している。そして、第1上アームを構成する半導体パワー素子と第2上アームを構成する半導体パワー素子とを並列接続すると共に、第1下アームを構成する半導体パワー素子と第2下アームを構成する半導体パワー素子とを並列接続している。このため、上下アームに対して、各半導体パワー素子が形成された2つの半導体チップを通じて電流を同時に流せることから、大電流化を実現することが可能となる。
また、正極端子に接続される半導体チップと負極端子に接続される半導体チップを正負負正の順に並べる構造となる。このため、負極端子に接続される2つの半導体チップの間の距離を短くすることができ、端子接続部近傍の低インダクタンス化を実現することができる。
さらに、2つの2in1構造を別々としたものを並列接続しているのではないため、それぞれの2in1構造を構成する各組の半導体チップ同士の距離を短くできるだけでなく、各組の間の距離を短くすることもできる。このため、各組の間における配線インダクタンスを低減することが可能となり、配線インダクタンスのバラツキによって各組の上下アームに流れる電流のアンバランスが発生することを抑制することが可能となる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係の一例を示すものである。
第1実施形態にかかる半導体モジュールが適用されるインバータの回路図である。 インバータの斜視図である。 図2に示すインバータの部分断面図である。 半導体モジュールの断面図である。 半導体モジュールの上面レイアウト図である。 インバータ回路における各相の具体的な回路構成を示した図である。 第2実施形態にかかる半導体モジュールの断面図である。 半導体モジュールの上面レイアウト図である。 第3実施形態にかかる半導体モジュールの断面図である。 第4実施形態にかかる半導体モジュールの断面図である。 他の実施形態で説明する半導体モジュールの断面図である。 他の実施形態で説明する半導体モジュールの断面図である。 他の実施形態で説明する半導体モジュールの上面レイアウト図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
第1実施形態について説明する。本実施形態では、半導体モジュールが冷却機構を有するインバータを構成するものとして適用された場合を例に挙げて説明する。まず、図1〜図3を用いて、本実施形態にかかる半導体モジュールについて説明する。
図1に示すように、インバータ1は、直流電源2に基づいて負荷である三相モータ3を交流駆動するためのもので、直列接続した上下アームが三相分並列接続された構成とされ、上アームと下アームとの中間電位を三相モータ3のU相、V相、W相の各相に順番に入れ替えながら印加する。このインバータ1における上アームと下アームの一相分が、1つの半導体モジュール4とされ、図2および図3に示すように、3つの半導体モジュール4が冷却機構5内に配置されることでインバータ1が構成されている。
また、図1に示すように、各上アームと各下アームは、それぞれ、半導体パワー素子であるIGBT6とフリーホイールダイオード(以下、FWDという)7とによって構成されている。本実施形態では、IGBT6とFWD7を図3に示した同一の半導体チップ8内に形成しており、IGBT6のエミッタとコレクタに対してFWD7のアノードとカソードとを電気的に接続した構造としている。そして、3相の上下アームそれぞれが、2つのIGBT6および2つのFWD7を並列接続した構成とされることで大電流化が可能となっている。
また、図2に示すように、導体で構成された正極端子Pと負極端子Nおよび出力端子Oが、半導体モジュール4から外部に突き出すように延設されている。これら正極端子P、負極端子Nおよび出力端子Oに、直流電源2の正極と負極および三相モータ3がそれぞれ接続されることにより、図1に示す回路構成とされる。
図2および図3に示すように、各半導体モジュール4はプレート状とされ、冷却機構5内において表裏面が挟み込まれて固定されている。冷却機構5は、熱伝導率の高いアルミなどの金属にて形成され、図3に示すように複数のプレート5a、フィン5b、冷媒導入ポート5c、冷媒排出ポート5d等によって構成されている。複数のプレート5aおよびフィン5bは、二枚のプレート5aおよび一枚のフィン5bを一組として、二枚のプレート5aによって一枚のフィン5bを挟み込んだ状態でろう付けなどによって接合され、その内部に冷却水などの冷媒を流す冷媒通路5eを構成している。フィン5bは、図中に表れていないが、図3の紙面垂直方向において波打った形状とされており、波打ったフィン5bの山および谷の部分がフィン5bを挟み込む二枚のプレート5aに接触することで、紙面左右方向に伸びる冷媒通路5eが複数本形成されている。
各プレート5aおよびフィン5bのうち冷媒導入ポート5cおよび冷媒排出ポート5dと交差する部分には連通孔が形成されている。そして、各プレート5aおよびフィン5bによって形成される各冷媒通路5eが冷媒導入ポート5cおよび冷媒排出ポート5dによって繋がれている。このため、冷媒導入ポート5cから導入された冷媒が図2中矢印に示したように各冷媒通路5eを通過したのち冷媒排出ポート5dを通じて排出されるようになっている。
このように構成された冷却機構5における二枚のプレート5aおよび一枚のフィン5bで構成される各組の間には隙間が設けられており、この隙間に各半導体モジュール4が挟み込まれ、絶縁部材などを介して固定されている。これにより、半導体モジュール4が3つ、つまり三相分備えられたインバータ1が構成されている。
次に、このように構成されるインバータ1に備えられる半導体モジュール4の詳細構造について、図4および図5を参照して説明する。半導体モジュール4は、三相分の三つ備えられることでインバータ回路を構成しているが、各半導体モジュール4の構造については同じになっている。なお、図4は、図5のIV−IV断面図に相当している。図5は、図4の上面図であるが、正極端子P、負極端子N、出力端子Oなどの一部の構成要素のみを図示してある。
図4および図5に示すように、半導体モジュール4は、半導体チップ8と、銅ブロック9と、放熱板10、およびゲート端子11等を備え、これらが図4に示すように封止樹脂部12によって樹脂封止されることで一体化された構造とされている。
半導体チップ8は、IGBT6およびFWD6が形成されているチップであり、四枚備えられ、二枚一組とされる。具体的には、四枚の半導体チップ8で構成される二組は、それぞれ、三相各相における上下アームの半分を構成する一方の組と、残る半分を構成する他方の組とされている。一方の組は、三相各相において、上アームを構成する並列接続されたIGBT6およびFWD7のうちの一方が形成された半導体チップ8と、下アームを構成する並列接続されたIGBT6およびFWD7のうちの一方が形成された半導体チップ8と、により構成されている。他方の組は、三相各相において、上アームを構成する並列接続されたIGBT6およびFWD7のうちの他方が形成された半導体チップ8と、下アームを構成する並列接続されたIGBT6およびFWD7のうちの他方が形成された半導体チップ8と、により構成されている。より詳しくは、図4および図5中の紙面左側の隣り合う二枚の半導体チップ8により構成される組を一方の組、紙面右側の隣り合う二枚の半導体チップ8により構成される組を他方の組として、二組が構成されている。そして、一方の組と他方の組とによって、三相各相の上下アームを構成している。
つまり、本実施形態の半導体モジュール4は、各相の上下アームを構成する2in1構造を2つ並列接続、換言すればパラレル接続した2パラレル接続の2in1構造(以下、2パラ2in1構造という)とされている。
一方の組については、二枚の半導体チップ8のうち半導体モジュール4の外側寄りに位置しているものが上アームの一方の半導体チップ8aとされ、半導体モジュール4の内側寄りに位置しているものが下アームの一方の半導体チップ8bとされている。なお、この一方の組における半導体チップ8aおよび半導体チップ8bがそれぞれ第1半導体チップと第2半導体チップに相当する。また、この一方の組の半導体チップ8aが構成する上アームの半分が第1上アーム、半導体チップ8bが構成する下アームの半分が第1下アームに相当する。
他方の組についても、二枚の半導体チップ8のうち半導体モジュール4の外側寄りに位置しているものが上アームの他方の半導体チップ8aとされ、半導体モジュール4の内側寄りに位置しているものが下アームの他方の半導体チップ8bとされている。なお、この他方の組における半導体チップ8aおよび半導体チップ8bがそれぞれ第3半導体チップと第4半導体チップに相当する。また、この他方の組の半導体チップ8aが構成する上アームの残りの半分が第2上アーム、半導体チップ8bが構成する下アームの残りの半分が第2下アームに相当する。
各半導体チップ8は、IGBT6およびFWD7が形成された同じ構造のものとされている。各半導体チップ8に形成されたIGBT6やFWD7は基板垂直方向に電流を流す縦型素子として構成されている。半導体チップ8には、表面および裏面があり、図4において、各組の半導体チップ8aについては表面側が上側を向けられて配置され、各組の半導体チップ8bについては裏面側が上側を向けられて配置されている。つまり、各組の半導体チップ8aの表面および裏面に対して、各組の半導体チップ8bの表面および裏面が逆向きとなるように各半導体チップ8が配置されている。
図示しないが、半導体チップ8の表面側には、IGBT6のエミッタやFWD7のアノードに電気的に接続されるパッドやIGBT6のゲートに接続されるパッドが形成されている。半導体チップ8の中央の領域は、IGBT6をオンさせたときの大電流もしくはFWD7を通じて還流電流が流されるアクティブ領域とされ、その周囲がガードリングなどの耐圧構造が備えられた外周領域とされる。ゲートに接続されるパッドは外周領域側に引き出されて配置されており、図5に示されるように半導体チップ8の外縁側においてゲート端子11が接合されている。また、図示しないが、半導体チップ8の裏面側には、IGBT6のコレクタやFWD7のカソードに電気的に接続されるパッドが裏面全面に形成されている。
銅ブロック9は、金属ブロックに相当するものであり、半導体チップ8ごとに備えられ、上アームの半導体チップ8aに対して備えられる銅ブロック9aは、半導体チップ8aのIGBT6のエミッタおよびFWD7のアノードと接続される。下アームの半導体チップ8bに対して備えられる銅ブロック9bは、半導体チップ8bのIGBT6のエミッタおよびFWD7のアノードと接続される。銅ブロック9は、例えば半導体チップ8のアクティブ領域と同じ面積とされ、図示しないはんだ等を介して、IGBT6のエミッタやFWD7のアノードに電気的に接続されるパッドに接続されている。
各組の上アーム側の半導体チップ8aは、裏面側が正極端子Pに接続され、表面側が銅ブロック9aを介して出力端子Oに接続されている。また、各組の下アーム側の半導体チップ8bは、裏面側が出力端子Oに接続され、表面側が銅ブロック9bを介して負極端子Nに接続されている。本実施形態の場合、正極端子Pは別々の2つの端子として備えられており、各組の半導体チップ8aがそれぞれ別々の正極端子Pに対して接続されている。一方、出力端子Oは引出部は2カ所に設けられているが1つの共通の端子で構成され、4つの半導体チップ8がすべて直接もしくは銅ブロック9を介して接続されている。また、負極端子Nも1つの共通の端子で構成され、各組の下アームの半導体チップ8bの表面側が銅ブロック9bを介して接続されている。両正極端子Pの間に負極端子Nが配置され、各半導体チップ8に対して両正極端子Pおよび負極端子Nと反対側に出力端子Oが配置されている。なお、2つ設けられた正極端子Pのうち一方の組の半導体チップ8aが接続されるものが第1正極端子に相当し、他方の組の半導体チップ8aが接続されるものが第2正極端子に相当する。
放熱板10は、熱伝導率の高い金属、例えば銅にて構成されており、半導体チップ8で発した熱を冷却機構5に伝熱する役割を果たすもので、シリコン窒化膜等で構成された絶縁膜13を介して各半導体チップ8と反対側に配置されている。本実施形態の場合、放熱板10が各半導体チップ8を挟み込むように二枚設けられている。一方の放熱板10aは、絶縁膜13aを介して各正極端子Pおよび負極端子Nと貼り合わされている。図4に示すように、絶縁膜13a上において、一方の正極端子P、負極端子N、他方の正極端子Pの順に並べて配置されている。また、他方の放熱板10bは、絶縁膜13bを介して出力端子Oと貼り合わされている。なお、放熱板10aおよび放熱板10aに接する絶縁膜13aが、それぞれ、第1放熱板と第1絶縁膜に相当し、放熱板10bおよび放熱板10bに接する絶縁膜13bが、それぞれ、第2放熱板と第2絶縁膜に相当する。
各放熱板10は、図5に示すように、上面視の形状が例えば四角形の板状部材、ここでは長方形状金属にて構成されている。そして、本実施形態の場合、その四角形の一辺から張り出すように正極端子Pや負極端子Nが引き出され、相対するもう一辺から張り出すように出力端子Oが引き出されている。
ゲート端子11は、導体で構成され、図5に示すように上アーム用のゲート端子11aと下アーム用のゲート端子11bとを有した構成とされ、それぞれ上アームや下アームの半導体チップ8a、8bにおけるIGBT6のゲートに電気的に接続されている。図5では、各ゲート端子11を直接半導体チップ8に接続するような形状で示してあるが、図示しないボンディングワイヤを介して半導体チップ8に形成されるIGBT6のゲートと接続されるものであっても良い。
このように構成された各部が封止樹脂部12によって樹脂封止されている。具体的には、各部が図4に示す配置とされた状態で図示しない成形型などに設置され、成形型内に封止樹脂が注入されることで樹脂封止されている。そして、半導体モジュール4の一面側では、封止樹脂部12の一面と放熱板10aの放熱面とが面一とされることで放熱板10aの放熱面が露出させられている。また半導体モジュール4の他面側でも、封止樹脂部12の一面と放熱板10bの放熱面とが面一とされることで放熱板10bの放熱面が露出させられる。また、封止樹脂部12における一側面から正極端子Pや負極端子Nが引き出され、その側面と反対側の側面から出力端子Oおよびゲート端子11が引き出されている。このような構成により、半導体モジュール4が構成されている。そして、このように構成された半導体モジュール4が、図3に示したように、冷却機構5に組み付けられている。
このように構成された半導体モジュール4では、正極端子Pが直流電源2の正極に接続され、出力端子Oが三相モータ3に接続され、負極端子Nが直流電源2の負極に接続される。そして、IGBT6のゲートへのゲート電圧の印加に基づいて、一つの相の上アームのIGBT6をオンさせると共に他の相の下アームのIGBT6をオンさせ、残りの各IGBT6をオフさせるという動作が順番に繰り返し行われる。これにより、三相モータ3への電流供給経路が形成され、三相モータ3に対して交流電流が供給される。具体的には、上アームのIGBT6をオンさせることにより、正極端子Pから半導体チップ8a→銅ブロック9a→出力端子Oを通じて三相モータ3に電流供給を行う経路を構成する。また、下アームのIGBT6をオンさせることにより、出力端子Oから半導体チップ8b→銅ブロック9b→負極端子Nを通じて、三相モータ3からの電流を流す経路を構成する。このような動作を行うに際し、半導体モジュール4内の各半導体チップ8a、8bがIGBT6やFWD7に大電流が流れるのに伴って発熱する。しかし、この熱が放熱板10a、10bを通じて放熱されると共に、冷却機構5によって冷却されるため、半導体チップ8a、8bの過昇温を抑制できるようになっている。
次に、本実施形態のように構成された半導体モジュール4の作用効果について説明する。
まず、本実施形態の半導体モジュール4は、2パラ2in1構造とされており、各相の上下アームそれぞれにおいて2つの半導体チップ8を通じて電流を同時に流せることから、大電流化を実現することが可能となる。
また、特許文献1のように、正極端子と負極端子とを正負正負の順番に並べる形態とする場合と比較して、本実施形態の構成では正極端子Pに接続される半導体チップ8aと負極端子Nに接続される半導体チップ8bを正負負正の順に並べる構造となる。このため、負極端子Nに接続される2つの半導体チップ8bの間の距離を短くすることができ、端子接続部近傍の低インダクタンス化を実現することができる。さらに、本実施形態のように、2つの半導体チップ8bを隣り合わせることによって、負極端子Nを共通の1つの端子とすることも可能となる。
さらに、2つの2in1構造を別々としたものを並列接続しているのではないため、それぞれの2in1構造を構成する各組の半導体チップ8同士の距離を短くできるだけでなく、各組の間の距離を短くすることもできる。特に、本実施形態の場合、各組の負極端子Nや出力端子Oを共通化していることから、各組の間の距離を最短距離に設定することが可能となる。このため、各組の間における配線インダクタンスを低減することが可能となり、配線インダクタンスのバラツキによって各組の上下アームに流れる電流のアンバランスが発生することを抑制することが可能となる。
また、並列な2つのスイッチング素子のスイッチングタイミングのズレによって配線ループ内に電流が流れた場合に、電流の流れによる電圧ドロップを低減できる。このため、上下アームそれぞれのローサイド電位の変動を抑制することが可能となり、ゲート電圧への影響も防げ、インバータ回路の制御の安定化を図ることも可能になるという効果が得られる。このような効果が得られる理由について、図6を参照して説明する。
図1では省略しているが、図6に示すように、各相の上下アームそれぞれにおいて並列接続されたIGBT6についてはゲートドライバ回路を構成する制御部20からのゲート入力に基づいてオンオフ制御がなされる。そして、各上下アームのIGBT6のローサイド電位が制御部20に入力されている。
ここで、図6に示されるように、並列な2つのIGBT6のスイッチングタイミングにズレがあると、図中に破線で示した配線ループを電流経路として電流が流れることがある。また、2パラ2in1構造では、各相において上下アームが2つ並列接続されているため、2つの上アームを構成するIGBT6のハイサイド間の配線およびローサイド間の配線と、2つの下アームを構成するIGBT6のローサイド間などに、配線インダクタンスLが発生する。この配線インダクタンスLが大きいと、配線ループを電流経路として電流が流れたときに発生する電圧ドロップにより、上下アームそれぞれのローサイド電位が変動する。このローサイド電位に基づいて制御部20にて各IGBT6の制御が行われていることから、制御部20からのゲート入力、つまり制御部20が出力するゲート電圧にも影響し、インバータ回路の制御が不安定になるという問題を発生させる。
これに対して、本実施形態の場合、2in1構造を構成する各組の半導体チップ8同士の距離を短くでき、配線インダクタンスLを低減することが可能になる。このため、並列な2つのIGBT6のスイッチングタイミングにズレが生じたとしても、配線ループを電流経路とする電流が流れたときの電圧ドロップを低下させることが可能となり、上下アームそれぞれのローサイド電位の変動を抑制できる。これにより、制御部20が出力するゲート電圧への影響を抑制でき、インバータ回路を安定動作させることが可能になる。
さらに、図4中に矢印で示したように、半導体モジュール4内において半導体チップ8の配置構造を電流がU字状に流れるU字構造とすることにより、出力端子Oを含む出力配線を4つの半導体チップ8すべてと同一面で接続することができる。このため、さらに出力端子Oを含む出力配線部の低インダクタンス化を図ることができる。また、U字状になることで、電流経路が形成するループの面積が小さくなるため、上アームや下アームを電流経路とする正極端子Pから負極端子Nに至る主回路のインダクタンスも低減することができ、IGBT6のスイッチング時のサージ電圧の低減を図ることができる。
(第2実施形態)
第2実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対して半導体モジュール4の断面構造を変更したものであり、その他については第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図7に示すように、本実施形態の半導体モジュール4では、正極端子Pを一方の放熱板10a側に配置しつつ、負極端子Nを他方の放熱板10b側に配置するようにしている。そして、半導体チップ8aのみでなく、半導体チップ8bも、表面側が紙面上方を向き、裏面側が紙面下方を向くようにしてある。つまり、半導体チップ8aと半導体チップ8bの表面および裏面が同じ向きに揃えられている。
具体的には、放熱板10aの上に絶縁膜13aを介して2つの正極端子Pと1つの出力端子Oが配置されている。正極端子Pは、出力端子Oの両側を挟むようにして、出力端子Oから所定距離離れた場所に配置されている。一方、放熱板10b上に絶縁膜13bを介して2つの接続板Cと1つの負極端子Nが配置され、半導体チップ8bを介して負極端子Nが出力端子Oの反対側に配置されている。接続板Cは、導体で構成され、負極端子Nの両側を挟むようにして、負極端子Nから所定距離離れた場所に配置されている。接続板Cは、出力端子Oと同電位になる部分であり、半導体チップ8aの表面側を出力端子Oに接続するための接続配線を構成する。具体的には、接続板Cと出力端子Oとの間に導体で構成された接続部15が備えられ、この接続部15を通じて接続板Cと出力端子Oとが電気的に接続されている。なお、2つの接続板Cおよび2つの接続部15のうち一方の組の半導体チップ8aが接続される方が第1接続板および第1接続部に相当し、他方の組の半導体チップ8aが接続される方が第2接続板および第2接続部に相当する。
そして、図8に示すように、出力端子Oの引出部を一カ所にまとめて引き出しており、各半導体チップ8bそれぞれのゲート端子11bが出力端子Oの引出部を避けるように、互いに離れる方向に引き出されている。
このような構成の半導体モジュール4とする場合でも、インバータ回路を構成することで、三相モータ3に対して交流電流を供給することができる。具体的には、上アームのIGBT6をオンさせることにより、正極端子Pから半導体チップ8a→銅ブロック9a→→接続板C→接続部15→出力端子Oを通じて三相モータ3に電流供給を行う経路を構成する。また、下アームのIGBT6をオンさせることにより、出力端子Oから半導体チップ8b→銅ブロック9b→負極端子Nを通じて、三相モータ3からの電流を流す経路を構成する。
このような本実施形態にかかる半導体モジュール4においても、基本的には第1実施形態と同様の効果を得ることができる。ただし、相互インダクタンスの低減に関しては、次のようになる。
すなわち、本実施形態の半導体モジュール4についても、インバータ回路の3相交流が行われる際に、一つの相の上アームのIGBT6をオンさせると共に他の相の下アームのIGBT6をオンさせるという動作が順番に繰り返し行われる。このため、各相の半導体モジュール4に関して言えば、電流が流れるタイミングが異なるものの、図7に示される正極端子Pから半導体チップ8aを通じて出力端子O側へ進む流れと、出力端子から半導体チップ8bを通じて負極端子Nへ進む流れができる。言わば、半導体モジュール4は、断面においては、図7中に矢印で示したように、電流がN字状に流れるN字構造となり、上面から見ると、図8中に矢印で示したように、電流がU字状に流れるU字構造となる。また、U字構造とすることで、出力端子Oを含む出力配線部の低インダクタンス化が図れると共に、正極端子Pから負極端子Nに至る主回路の低インダクタンス化を図ることができる。
(第3実施形態)
第3実施形態について説明する。本実施形態は、第1、第2実施形態に対して放熱構造等を変更したものであり、その他については第1、第2実施形態と同様であるため、第1、第2実施形態と異なる部分についてのみ説明する。ここでは、第2実施形態の構造に対して本実施形態の構造を適用する場合について説明するが、第1実施形態の構造についても同様である。
図9に示すように、本実施形態の半導体モジュール4では、放熱板10の半導体チップ8と反対側の一面にヒートシンク16を備え、ヒートシンク16を通じて放熱が行われるような放熱構造としている。ヒートシンク16の一面は封止樹脂部12から露出させられており、その露出させられている一面に放熱フィン16aが備えられている。ここでは、放熱フィン16aをピンフィンとしているが、ウェーブフィン等の他のフィン形状とされていても良い。
このように、ヒートシンク16を備えた構造としても、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。また、放熱フィン16aを備える場合、冷却機構5におけるプレート5aに開口部を形成し、放熱フィン16aが冷媒通路5e内に突き出すような構造とすると、より冷却性能を高めることが可能となる。
なお、放熱フィン16aを冷媒通路5e内に突き出す構造とする場合、冷媒にヒートシンク16が接することになる。しかしながら、ヒートシンク16が貼り付けられている放熱板10の一面に絶縁膜13が備えられていることから、絶縁膜13によって正極端子Pや負極端子Nおよび出力端子O等と放熱板10とが絶縁されている。このため、正極端子Pや負極端子Nおよび出力端子O等が冷媒と導通してしまうことはない。さらに、絶縁膜13をシリコン窒化膜の様な防湿性能の高い材料で構成すれば、半導体モジュール4の内部回路への冷媒の侵入を抑制することもできる。
(第4実施形態)
第4実施形態について説明する。本実施形態は、第1〜第3実施形態に対して放熱板10の構造を変更したものであり、その他については第1〜第3実施形態と同様であるため、第1〜第3実施形態と異なる部分についてのみ説明する。ここでは、第3実施形態の構造に対して本実施形態の構造を適用する場合について説明するが、第1、第2実施形態の構造についても同様である。
図10に示すように、本実施形態では、放熱板10を各種端子や接続部Cの形状に対応する形状としている。具体的には、一方の放熱板10aについては、正極端子Pと対向する部分10aaと出力端子Oと対向する部分10abとに分割され、絶縁膜13を挟んでのそれぞれの上面形状が正極端子Pや出力端子Oと同じパターンとされている。また、他方の放熱板10bについては、負極端子Nと対向する部分10baと接続部Cと対向する部分10bbとに分割され、絶縁膜13を挟んでのそれぞれの上面形状が負極端子Nや接続部Cと同じパターンとされている。
このように、絶縁膜13を挟んで配置される各導体のパターンを対応させている。このため、絶縁膜13によって絶縁構造が構成される絶縁基板、すなわち絶縁膜13を挟んで放熱板10と正極端子Pや負極端子Nおよび出力端子O等が配置された基板の反りを抑制できる。
(他の実施形態)
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。
例えば、各正極端子Pを例えば封止樹脂部12の外側において連結して1つの端子とすることができる。その場合、半導体チップ8の厚み方向を上下方向として、上下方向における正極端子Pの位置と負極端子Nの位置とがずれるように、例えば正極端子Pを上下方向の一方側に折り曲げ、負極端子Nを上下方向の他方側に折り曲げるようにすると良い。更に、その場合において、封止樹脂部12の外側で正極端子Pと負極端子Nとを平板状で構成しつつ、その平板状部分を対向配置させるようにすると好ましい。このような構造とすれば、電流の流れる方向が逆方向となる正極端子Pと負極端子Nとを対向配置させることになるため、相互インダクタンスを低減することが可能となる。
また、上記実施形態では、半導体モジュール4に絶縁膜13を挟んで放熱板10を備えているが、図11および図12に示すように、絶縁膜13や放熱板10を半導体モジュール4に備えない構造とすることもできる。図11および図12の例では、封止樹脂部12によって少なくとも正極端子Pや負極端子Nおよび出力端子Oのうちの半導体チップ8側の一面を覆うようにし、その反対側の一面は露出した構造としている。このような構造において、図2および図3に示すような冷却機構5による冷却を行う場合には、例えば冷却機構5と半導体モジュール4の間に絶縁シートを配置する等とすることで、冷却機構5と各種端子との絶縁を図ることができる。このため、冷却機構5が導体で構成されるような場合において、各種端子間が短絡してしまうことを防止することができる。
また、上記第1実施形態では、出力端子Oの引出部を2カ所設けるようにしたが、図8に示すような1カ所にまとめて引き出す構造とすることもできる。さらに、上記各実施形態では、図5や図8に示すように、出力端子Oの引出部を正極端子Pおよび負極端子Nと異なる方向に引き出しているが、図13に示すように同方向に引き出すようにしても良い。図13のように出力端子Oを半導体モジュール4の中央部から引き出す構造とする場合、負極端子Nの引出部を2つに分けて引き出すようにすることができる。さらに、この場合、出力端子Oおよび負極端子Nを中央部からずらして配置し、これらを並べて1つずつ引き出す構造としても良い。
また、上記第2実施形態のように、接続部Cを備える構造とする場合、接続部Cを出力端子Oとして用いて引出部を備えた構造とすることもできる。
また、上記各実施形態では、上アーム側の半導体チップ8aが半導体モジュール4の外側寄り、下アーム側の半導体チップ8bが半導体モジュール4の内側寄りに配置されるようにしている。これらの関係が逆、つまり上アーム側の半導体チップ8aが半導体モジュール4の内側寄り、下アーム側の半導体チップ8bが半導体モジュール4の外側寄りに配置されるようにしても良い。その場合、2つの半導体チップ8aが隣り合って配置され、それら2つの半導体チップ8aを挟むように2つの半導体チップ8bが配置されることになり、2つの半導体チップ8aの間の距離を短くすることができる。また、負極端子Nについては第1負極端子と第2負極端子して2つ備え、共通化させた1つの正極端子Pの両側に配置するようにすればよい。なお、この場合でも、出力端子Oについては共通化できるため、その部分においては低インダクタンス化を図ることが可能となる。このため、この構造でも素子の誤動作を抑制することができる。
なお、上記実施形態では、半導体チップ8に形成される半導体スイッチング素子としてIGBT6を例に挙げて説明したが、縦型のMOSFETとすることもできる。また、FWD7としては、PNダイオード、ショットキーダイオードのいずれも用いることができる。また、半導体材料としてはシリコンを用いることができるのに加えて、他の半導体材料、例えばSiCなどの化合物半導体を用いることもできる。
4 半導体モジュール
6 IGBT
8、8a、8b 半導体チップ
11、11a、11b ゲート端子
12 封止樹脂部
15 接続部
N 負極端子
O 出力端子
P 正極端子

Claims (10)

  1. 表面および裏面を有し、第1上アームを構成する半導体パワー素子(6)が形成された第1半導体チップ(8a)、および、前記第1上アームに直列接続される第1下アームを構成する半導体パワー素子が形成された第2半導体チップ(8b)と、
    表面および裏面を有し、第2上アームを構成すると共に前記第1上アームと並列接続される半導体パワー素子が形成された第3半導体チップ(8a)、および、前記第2上アームに直列接続される第2下アームを構成すると共に前記第1下アームと並列接続される半導体パワー素子が形成された第4半導体チップ(8b)と、
    前記第1半導体チップの裏面側に接続される第1正極端子(P)と、 前記第3半導体チップの裏面側に接続される第2正極端子(P)と、
    前記第2半導体チップの表面側および第4半導体チップの表面側に接続される負極端子(N)と、
    前記第1半導体チップの表面側および前記第2半導体チップの裏面側に接続されると共に、前記第3半導体チップの表面側および前記第4半導体チップの裏面側に接続される出力端子(O)と、
    前記第1〜第4半導体チップを覆うと共に、少なくとも前記第1、第2正極端子のうちの前記第1、第3半導体チップ側の一面と前記負極端子のうち前記第2、第4半導体チップ側の一面および前記出力端子のうち前記第1〜第4半導体チップ側の一面を覆う封止樹脂部(12)と、を有し
    前記第1半導体チップと前記第2半導体チップとが隣り合って配置されていると共に前記第3半導体チップと前記第4半導体チップが隣り合って配置され、前記第2半導体チップと前記第4半導体チップとが隣り合って配置されると共に前記第1半導体チップと前記第3半導体チップとの間に挟まれて配置されており、
    前記第1、第3半導体チップの表面および裏面に対して前記第2、第4半導体チップの表面および裏面が逆向きとされて配置され、
    前記第1正極端子と前記第2正極端子の間に前記負極端子が配置されると共に、前記第1〜第4半導体チップに対して前記第1、第2正極端子および前記負極端子の反対側に1つの共通端子で構成された前記出力端子が配置され、
    1つの共通端子とされた前記出力端子に対して、前記第1、第3半導体チップの表面側が金属ブロック(9a)を介して接続されていると共に、前記第2、第4半導体チップの裏面側が直接接続されており、
    さらに、前記負極端子が1つの共通端子で構成され、該負極端子に対して前記第2半導体チップの表面側および前記第4半導体チップの表面側が金属ブロック(9b)を介して接続されている、半導体モジュール。
  2. 前記第1、第2正極端子および前記負極端子が第1絶縁膜(13)を介して配置される第1放熱板(10、10a)と、
    前記出力端子が第2絶縁膜(13)を介して配置される第2放熱板(10、10b)と、を有している請求項に記載の半導体モジュール。
  3. 前記第1放熱板は、前記第1、第2正極端子および前記負極端子と同一パターンとされており、
    前記第2放熱板は、前記出力端子と同一パターンとされている請求項に記載の半導体モジュール。
  4. 表面および裏面を有し、第1上アームを構成する半導体パワー素子(6)が形成された第1半導体チップ(8a)、および、前記第1上アームに直列接続される第1下アームを構成する半導体パワー素子が形成された第2半導体チップ(8b)と、
    表面および裏面を有し、第2上アームを構成すると共に前記第1上アームと並列接続される半導体パワー素子が形成された第3半導体チップ(8a)、および、前記第2上アームに直列接続される第2下アームを構成すると共に前記第1下アームと並列接続される半導体パワー素子が形成された第4半導体チップ(8b)と、を有し、
    前記第1、第3半導体チップの表面および裏面に対して前記第2、第4半導体チップの表面および裏面が同じ向きに揃えて配置されており、
    さらに、前記第1半導体チップの裏面側に接続される第1正極端子(P)と、
    前記第3半導体チップの裏面側に接続される第2正極端子(P)と、
    前記第2半導体チップの表面側と金属ブロック(9b)を介して接続されていると共に、前記第4半導体チップの表面側と金属ブロック(9b)を介して接続され、1つの共通端子で構成された負極端子(N)と、
    前記第1半導体チップの表面側に金属ブロック(9a)を介して接続される第1接続板(C)と、
    前記第3半導体チップの表面側に金属ブロック(9a)を介して接続される第2接続板(C)と、
    前記第1接続板に第1接続部(15)を介して接続されると共に前記第2半導体チップの裏面側に直接接続され、かつ、前記第2接続板に第2接続部(15)を介して接続されると共に前記第4半導体チップの裏面側に直接接続された1つの共通端子で構成された出力端子(O)と、
    前記第1〜第4半導体チップを覆うと共に、少なくとも前記第1、第2正極端子のうちの前記第1、第3半導体チップ側の一面と前記負極端子のうち前記第2、第4半導体チップ側の一面および前記出力端子のうち前記第1〜第4半導体チップ側の一面を覆う封止樹脂部(12)と、を有し
    前記第1半導体チップと前記第2半導体チップとが隣り合って配置されていると共に前記第3半導体チップと前記第4半導体チップが隣り合って配置され、前記第2半導体チップと前記第4半導体チップとが隣り合って配置されると共に前記第1半導体チップと前記第3半導体チップとの間に挟まれて配置されており、
    前記第1正極端子と前記第2正極端子の間に前記出力端子が配置されると共に、前記負極端子が前記第2、第4半導体チップを介して前記出力端子と反対側に配置されている、半導体モジュール。
  5. 前記第1、第2正極端子および前記出力端子が第1絶縁膜(13)を介して配置される第1放熱板(10、10a)と、
    前記負極端子および前記第1、第2接続板が第2絶縁膜(13)を介して配置される第2放熱板(10、10b)と、を有している請求項に記載の半導体モジュール。
  6. 前記第1放熱板は、前記第1、第2正極端子および前記出力端子と同一パターンとされており、
    前記第2放熱板は、前記負極端子および前記第1、第2接続板と同一パターンとされている請求項に記載の半導体モジュール。
  7. 前記封止樹脂部に対して、前記第1、第2正極端子および前記負極端子が同方向に引き出されており、前記出力端子が前記第1、第2正極端子および前記負極端子と逆方向に引き出されている請求項1ないしのいずれか1つに記載の半導体モジュール。
  8. 前記封止樹脂部に対して、前記第1、第2正極端子および前記負極端子と前記出力端子が同方向に引き出されている請求項1ないしのいずれか1つに記載の半導体モジュール。
  9. 前記出力端子は前記封止樹脂部から引き出される引出部が1つのみ備えられている請求項またはに記載の半導体モジュール。
  10. 表面および裏面を有し、第1上アームを構成する半導体パワー素子(6)が形成された第1半導体チップ(8a)、および、前記第1上アームに直列接続される第1下アームを構成する半導体パワー素子が形成された第2半導体チップ(8b)と、
    表面および裏面を有し、第2上アームを構成すると共に前記第1上アームと並列接続される半導体パワー素子が形成された第3半導体チップ(8a)、および、前記第2上アームに直列接続される第2下アームを構成すると共に前記第1下アームと並列接続される半導体パワー素子が形成された第4半導体チップ(8b)と、
    前記第1半導体チップの裏面側および前記第3半導体チップの裏面側に接続された1つの共通端子で構成された正極端子(P)と、
    前記第2半導体チップの表面側に金属ブロック(9b)を介して接続される第1負極端子(N)と、
    前記第4半導体チップの表面側に金属ブロック(9b)を介して接続される第2負極端子(N)と、
    前記第1半導体チップの表面側と金属ブロック(9a)を介して接続されていると共に前記第2半導体チップの裏面側に直接接続され、かつ、前記第3半導体チップの表面側と金属ブロック(9a)を介して接続されていると共に前記第4半導体チップの裏面側に直接接続された1つの共通端子で構成された出力端子(O)と、
    前記第1〜第4半導体チップを覆うと共に、少なくとも前記正極端子のうちの前記第1、第3半導体チップ側の一面と前記第1、第2負極端子のうち前記第2、第4半導体チップ側の一面および前記出力端子のうち前記第1〜第4半導体チップ側の一面を覆う封止樹脂部(12)と、を有し
    前記第1半導体チップと前記第2半導体チップとが隣り合って配置されていると共に前記第3半導体チップと前記第4半導体チップが隣り合って配置され、前記第1半導体チップと前記第3半導体チップとが隣り合って配置されると共に前記第2半導体チップと前記第4半導体チップとの間に挟まれて配置されている半導体モジュール。
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