JP6921677B2 - 防水シート - Google Patents

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Description

本発明は、構造物の屋上、ベランダ及び開放廊下等に敷設される防水シートに関する。
従来、屋上、ベランダ及び開放廊下等に防水資材を敷設することによって、防水施工が行われている。上記防水資材は、防水シート本体及び防水役物(以下、これらを併せて防水シートと記載することがある)に成型された態様で、施工場所に持ち込まれる。そして、施工現場において、被防水構造物に対して防水シートを固定する作業が行われる。上記防水シートは、コンクリート等の被防水構造物(防水施工対象物)を外部雰囲気から切り離して、被防水構造物に防水機能を付与する。防水シートを固定する方法としては、溶剤による溶着、接着剤による接着、及び熱による融着等が挙げられる。防水シートの材料として、ポリ塩化ビニル系樹脂が好適に用いられている。
防水施工対象物の表面形状は、平面形状に限られない。防水施工対象物の表面形状には、出隅又は入隅等の屈曲形状及び角形状等もある。このため、防水シートには、防水施工対象物への形状追従性の向上のために、柔軟性が要求される。
また、防水施工対象物の多くは、コンクリートにより構成される。コンクリートが、経年による温度サイクル負荷、隙間での水分凍結による膨張負荷、又は地震等の振動負荷を受けると、コンクリートにひび割れが生じることがある。また、台風等による強風での負荷によって、防水施工対象物から引き剥がされる応力が、防水シートに働く場合もある。これらの要因によって、防水シートが破断する場合がある。このため、防水シートには、耐破断性や、防水施工対象物の変形に対する変形追従性の向上のために、十分な引張破断伸び等の十分な機械的特性が要求される。
これらの要求に対して、軟質ポリ塩化ビニル系樹脂組成物が、防水シートに用いられることが多い。軟質ポリ塩化ビニル系樹脂組成物は、硬質ポリ塩化ビニル系樹脂組成物に、フタル酸エステル系化合物等の可塑剤を配合することにより得られ、硬質ポリ塩化ビニル系樹脂組成物と比較して、柔軟性及び引張破断伸び等の機械的特性に優れている。
また、ポリ塩化ビニル系樹脂組成物を用いた防水シートの耐候性を向上させる検討が行われている。
下記の特許文献1には、ベース層と、アクリル−塩化ビニル系共重合樹脂層とが積層された防水シートが開示されている。上記アクリル−塩化ビニル系共重合樹脂層は、防水シートの最表面に位置する。上記アクリル−塩化ビニル系共重合樹脂層は、アクリル−塩化ビニル系共重合樹脂と、顔料と、紫外線吸収剤とを含有する。上記ベース層は、ポリ塩化ビニル系樹脂と可塑剤とを含有し、軟質塩化ビニル系ベース層である。
特開2009−270290号公報
防水シート等は、屋外で使用されると、熱、紫外線及び風雨の影響を受ける。特に、熱や紫外線の影響によって、防水シート等の劣化が進行し、防水シート等の柔軟性が急激に損なわれ、引張破断伸び等の機械的特性が低下することがある。結果として、防水シート等の防水機能が十分に発揮されないことがある。
特許文献1に記載の従来の防水シートでは、上記ベース層の表面に上記樹脂層(表面樹脂層)を配置することにより、耐候性が向上している。しかし、ベース層と表面樹脂層との引張破断伸びの違いにより、ベース層の伸びに表面樹脂層の伸びが追従できず、上記表面樹脂層がベース層に対して先行して破断し、クラックが発生するおそれがある。上記樹脂層にクラックが発生すると、クラックを起点として防水シート全体が破断したり、クラック発生場所から上記ベース層の劣化が進行したりするおそれがある。このため、従来の防水シートでは、長期間に渡り、引張破断伸び等の機械的特性を維持することができないことがある。また、上記アクリル−塩化ビニル系共重合樹脂を用いることにより、防水シートの耐候性が向上しているものの、市場では更なる高耐久シートが求められていることもあり、場合によっては耐久性の更なる向上が必要となる。
本発明の目的は、初期の引張破断伸び及び耐候性に優れており、従って長期間に渡り、機械的特性を維持することができる防水シートを提供することである。
本発明の広い局面によれば、第1の層と、前記第1の層の外表面上に配置された第2の層とを備え、前記第2の層が、平均重合度が400以上、2500以下であるポリ塩化ビニル系樹脂100重量部と、熱可塑性エラストマー10重量部以上、200重量部以下とを含み、前記ポリ塩化ビニル系樹脂は、エチレン−酢酸ビニル共重合体35重量%以上、80重量%以下と、塩化ビニルモノマー20重量%以上、65重量%以下との共重合体であるか、又は、エチレン−酢酸ビニル共重合体35重量%以上、80重量%以下と、塩化ビニルモノマー及び塩化ビニルモノマー以外の共重合性モノマーの合計20重量%以上、65重量%以下との共重合体であり、前記第2の層の、試験速度200mm/minでの引張破断伸びが、100%以上である、防水シートが提供される。
本発明に係る防水シートのある特定の局面では、前記第2の層の、波長280nm以上、400nm以下における紫外線透過率が、5%以下である。
本発明に係る防水シートのある特定の局面では、前記第2の層の厚みが、0.05mm以上である。
本発明に係る防水シートは、第1の層と、上記第1の層の外表面上に配置された第2の層とを備え、上記第2の層が、平均重合度が400以上、2500以下であるポリ塩化ビニル系樹脂100重量部と、熱可塑性エラストマー10重量部以上、200重量部以下とを含み、上記ポリ塩化ビニル系樹脂は、エチレン−酢酸ビニル共重合体35重量%以上、80重量%以下と、塩化ビニルモノマー20重量%以上、65重量%以下との共重合体であるか、又は、エチレン−酢酸ビニル共重合体35重量%以上、80重量%以下と、塩化ビニルモノマー及び塩化ビニルモノマー以外の共重合性モノマーの合計20重量%以上、65重量%以下との共重合体であり、上記第2の層の、試験速度200mm/minでの引張破断伸びが、100%以上であるので、初期の引張破断伸び及び耐候性に優れており、従って長期間に渡り、機械的特性を維持することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る防水シートを模式的に示す断面図である。
以下、本発明を詳細に説明する。
(防水シート)
本発明に係る防水シートは、第1の層と第2の層とを備える。上記第2の層は、上記第1の層の外表面上に配置されている。
本発明に係る防水シートでは、上記第2の層は、ポリ塩化ビニル系樹脂100重量部と、熱可塑性エラストマー10重量部以上、200重量部以下とを含む。上記第2の層に含まれる上記ポリ塩化ビニル系樹脂の平均重合度は400以上、2500以下である。
本発明に係る防水シートでは、上記ポリ塩化ビニル系樹脂は、エチレン−酢酸ビニル共重合体35重量%以上、80重量%以下と、塩化ビニルモノマー20重量%以上、65重量%以下との共重合体(第1の共重合体)であるか、又は、エチレン−酢酸ビニル共重合体35重量%以上、80重量%以下と、塩化ビニルモノマー及び塩化ビニルモノマー以外の共重合性モノマーの合計20重量%以上、65重量%以下との共重合体(第2の共重合体)である。本発明に係る防水シートでは、上記第1の共重合体を用いてもよく、上記第2の共重合体を用いてもよい。
本発明に係る防水シートでは、上記第2の層の、試験速度200mm/minでの引張破断伸びは、100%以上である。上記引張破断伸びは、破断時の伸びである。
本発明に係る防水シートでは、上述した構成が備えられているので、長期間に渡り、機械的特性を維持することができる。本発明に係る防水シートは、初期の引張破断伸び及び耐候性に優れている。例えば、機械的特性として、引張破断伸び等の引張特性を、長期間に渡り維持することができる。防水施工対象物が温度サイクル、膨張及び振動等により変形する際、又は防水シートに対して負荷等による応力が働く際に、上記防水シートは、防水施工対象物の変形に追従することができ、また、応力に追従して変形することができる。上記防水シートが変形する際に、上記第1の層の伸びに対して上記第2の層の伸びが追従するので、防水シートが破断し難い。結果として、長期間に渡り、機械的特性を維持することができる。
防水施工対象物の変形により一層追従する観点からは、上記第1の層の、試験速度200mm/minでの引張破断伸びは、好ましくは100%以上、より好ましくは120%以上、さらに好ましくは150%以上、特に好ましくは200%以上である。上記第1の層の上記引張破断伸びの上限は、特に限定されない。上記第1の層の上記引張破断伸びは、1000%以下であってもよい。
耐候性をより一層高め、長期間に渡り機械的特性をより一層維持する観点からは、上記第2の層の、試験速度200mm/minでの引張破断伸びは、100%以上であり、好ましくは120%以上、より好ましくは150%以上、さらに好ましくは200%以上である。上記第2の層の上記引張破断伸びの上限は、特に限定されない。引張強度等を考慮する場合は、上記第2の層の上記引張破断伸びは、1000%以下であってもよい。
長期間に渡り機械的特性をより一層維持する観点から、上記防水シートの、試験速度200mm/minでの引張破断伸びは、好ましくは100%以上、より好ましくは120%以上、さらに好ましくは150%以上、特に好ましくは200%以上である。上記防水シートの上記引張破断伸びは、1000%以下であってもよい。
なお、引張破断伸びは、JIS K6251に準拠したダンベル8号形試験片を用い、試験室の標準温度及び標準湿度に従って、湿度を調節した環境下での状態調節を行った後、破断時伸びを測定して得られる。より具体的には、引張破断伸び(%)は、引張条件200mm/min、初期つかみ間距離30mm、23℃の条件下、初期つかみ間距離に対するつかみ間距離の増加量の割合(%)として得られる。
引張試験機としては、例えば、「万能試験機:島津製作所社製AGS−H」が用いられる。
耐候性をより一層高め、長期間に渡り機械的特性をより一層維持する観点からは、上記第2の層の、波長280nm以上、400nm以下における紫外線透過率は、好ましくは5%以下、より好ましくは2%以下、さらに好ましくは1%以下、特に好ましくは0.5%以下、最も好ましくは0.01%以下である。上記第2の層の、波長280nm以上、400nm以下における紫外線透過率が、上記上限以下であると、上記第1の層の紫外線による劣化をより一層抑制することができる。結果として、上記防水シートの耐候性を高め、上記防水シートの機械的特性をより一層維持することができる。
上記紫外線透過率は、以下のようにして測定できる。
第2の層の材料を用いて成形したシート状のサンプルに対して、分光光度計(島津製作所社製 型番UV−2600)を用いて、280nmから400nmまでの波長範囲における透過率を測定する。得られた測定値から、280nmから400nmまでの波長範囲における透過率の最大値を、紫外線透過率とする。
耐候性をより一層高め、長期間に渡り機械的特性をより一層維持する観点からは、上記第2の層の厚みは、好ましくは0.05mm以上、より好ましくは0.1mm以上である。上記第2の層の厚みの上限は、特に限定されない。上記第2の層の厚みは、1mm以下であってもよい。
機械的強度をより一層確保する観点からは、上記防水シートの厚みは、好ましくは1.0mm以上、より好ましくは1.2mm以上、さらに好ましくは1.5mm以上であり、重量を最小限にしてより一層良好な施工性を得る観点から、好ましくは5mm以下、より好ましくは3mm以下、さらに好ましくは2.5mm以下である。
以下、第2の層を構成する材料について説明する。なお、「(メタ)アクリレート」は、「アクリレート」と「メタクリレート」との一方又は双方を意味し、「(メタ)アクリル」は、「アクリル」と「メタクリル」との一方又は双方を意味する。
(ポリ塩化ビニル系樹脂(共重合体(好ましくはエチレン−酢酸ビニルグラフト塩化ビニル系樹脂)))
上記ポリ塩化ビニル系樹脂は1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。上記ポリ塩化ビニル系樹脂の平均重合度は400以上、2500以下である。上記ポリ塩化ビニル系樹脂の平均重合度は、好ましくは640以上、好ましくは1300以下である。上記平均重合度が上記下限以上であると、物理的強度がより一層良好になる。上記平均重合度が上記上限以下であると、成形性がより一層良好になる。
上記第2の層は、ポリ塩化ビニル系樹脂100重量部と、熱可塑性エラストマー10重量部以上、200重量部以下とを含む。耐候性をより一層高める観点からは、上記ポリ塩化ビニル系樹脂は、エチレン−酢酸ビニルグラフト塩化ビニル系樹脂であることが好ましい。耐候性をより一層高める観点からは、上記第2の層は、エチレン−酢酸ビニルグラフト塩化ビニル系樹脂と、熱可塑性エラストマーとを含むことが好ましい。
上記共重合体(好ましくはエチレン−酢酸ビニルグラフト塩化ビニル系樹脂)は、エチレン−酢酸ビニル共重合体と、塩化ビニルモノマーとの共重合体であるか、又は、エチレン−酢酸ビニル共重合体と、塩化ビニルモノマー及び塩化ビニルモノマー以外の共重合性モノマーの混合モノマー(塩化ビニル混合モノマー)との共重合体である。
上記エチレン−酢酸ビニルグラフト塩化ビニル系樹脂は、エチレン−酢酸ビニル共重合体に対して、塩化ビニルモノマーをグラフト重合させたグラフト共重合体であるか、又は、エチレン−酢酸ビニル共重合体に対して、塩化ビニルモノマー及び塩化ビニルモノマー以外の共重合性モノマーの混合モノマー(塩化ビニル混合モノマー)がグラフト重合されたグラフト共重合体であることが好ましい。上記エチレン−酢酸ビニルグラフト塩化ビニル系樹脂では、上記エチレン−酢酸ビニル共重合体によって基幹ポリマー(幹ポリマー)が構成されていることが好ましく、上記塩化ビニルモノマーの重合体又は上記塩化ビニル混合モノマーの重合体によってグラフト鎖(枝ポリマー)が構成されていることが好ましい。
上記エチレン−酢酸ビニルグラフト塩化ビニル系樹脂を用いることで、上記第2の層の柔軟性をより一層高めることができ、上記防水シートの耐候性をより一層高めることができる。
上記共重合体(好ましくはエチレン−酢酸ビニルグラフト塩化ビニル系樹脂)の平均重合度は、好ましくは400以上、より好ましくは640以上であり、好ましくは2500以下、より好ましくは1300以下である。上記共重合体(好ましくはエチレン−酢酸ビニルグラフト塩化ビニル系樹脂)の平均重合度が、上記下限以上及び上記上限以下であると、上記第2の層の柔軟性がより一層良好になる。
なお、上記平均重合度は、上記ポリ塩化ビニル系樹脂(共重合体(好ましくはエチレン−酢酸ビニルグラフト塩化ビニル系樹脂))をテトラヒドロフラン(THF)に溶解させ、濾過により不溶成分を除去した後、濾液中のTHFを乾燥除去して得た樹脂を試料として用い、JIS K6720−2「塩化ビニル樹脂試験方法」に準拠して測定した平均重合度を意味する。
基幹ポリマー(幹ポリマー):
上記エチレン−酢酸ビニルグラフト塩化ビニル系樹脂の基幹ポリマーは、エチレン−酢酸ビニル共重合体であることが好ましい。上記エチレン−酢酸ビニル共重合体は特に限定されない。上記エチレン−酢酸ビニル共重合体における酢酸ビニルモノマー(酢酸ビニルモノマーに由来する構造単位)の含有量は、好ましくは1.5重量%以上、より好ましくは10重量%以上であり、好ましくは40重量%以下、より好ましくは35重量%以下である。上記エチレン−酢酸ビニル共重合体における酢酸ビニルモノマー(酢酸ビニルモノマーに由来する構造単位)の含有量が、上記下限以上であると、上記第2の層の柔軟性をより一層高めることができる。上記エチレン−酢酸ビニル共重合体における酢酸ビニルモノマー(酢酸ビニルモノマーに由来する構造単位)の含有量が、上記上限以下であると、ハンドリング性及び加工性がより一層良好になる。
なお、エチレン−酢酸ビニル共重合体における酢酸ビニルモノマー(酢酸ビニルモノマーに由来する構造単位)の含有量は、JIS K6924−2に準拠して測定することができる。
グラフト鎖(枝ポリマー):
上記エチレン−酢酸ビニルグラフト塩化ビニル系樹脂のグラフト鎖は、塩化ビニルモノマーの重合体であってもよく、塩化ビニルモノマー及び塩化ビニルモノマー以外の共重合性モノマーの混合モノマー(塩化ビニル混合モノマー)の重合体であってもよい。上記共重合性モノマーは、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記共重合性モノマーとしては、スチレン化合物、ジエン化合物、(メタ)アクリル酸アミド、ビニル化合物、不飽和ジカルボン酸ジエステル及びグリシジル化合物等が挙げられる。
上記スチレン化合物としては、スチレン、α−メチルスチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−メトキシスチレン、p−tertブトキシスチレン及びクロロメチルスチレン等が挙げられる。上記ジエン化合物としては、ブタジエン、2,3−ジメチルブタジエン及びイソプレン等が挙げられる。上記(メタ)アクリル酸アミドとしては、(メタ)アクリル酸−アミド、N,N−ジメチルアミド及びN,N−プロピルアミド等が挙げられる。上記ビニル化合物としては、(メタ)アクリル酸−アニリド、(メタ)アクリロニトリル、アクロレイン、塩化ビニリデン、N−ビニルピロリドン及び酢酸ビニル等が挙げられる。上記不飽和ジカルボン酸ジエステルとしては、マレイン酸ジエチル、フマル酸ジエチル及びイタコン酸ジエチル等が挙げられる。上記グリシジル化合物としては、グリシジル(メタ)アクリレート、α−エチルグリシジル(メタ)アクリレート、α−n−プロピルグリシジル(メタ)アクリレート、α−n−ブチルグリシジル(メタ)アクリレート、3,4−エポキシブチル(メタ)アクリレート、3,4−エポキシヘプチル(メタ)アクリレート、α−エチル−6,7−エポキシヘプチル(メタ)アクリレート、アリルグリシジルエーテル、ビニルグリシジルエーテル、o−ビニルベンジルグリシジルエーテル、m−ビニルベンジルグリシジルエーテル、p−ビニルベンジルグリシジルエーテル、α−メチル−o−ビニルベンジルグリシジルエーテル、α−メチル−m−ビニルベンジルグリシジルエーテル、α−メチル−p−ビニルベンジルグリシジルエーテル、2,3−ジグリシジルオキシメチルスチレン、2,4−ジグリシジルオキシメチルスチレン、2,5−ジグリシジルオキシメチルスチレン、2,6−ジグリシジルオキシメチルスチレン、2,3,4−トリグリシジルオキシメチルスチレン、2,3,5−トリグリシジルオキシメチルスチレン、2,3,6−トリグリシジルオキシメチルスチレン、3,4,5−トリグリシジルオキシメチルスチレン、及び2,4,6−トリグリシジルオキシメチルスチレン等が挙げられる。
上記ポリ塩化ビニル系樹脂は、エチレン−酢酸ビニル共重合体35重量%以上、80重量%以下と、塩化ビニルモノマー20重量%以上、65重量%以下との共重合体であるか、又は、エチレン−酢酸ビニル共重合体35重量%以上、80重量%以下と、塩化ビニルモノマー及び塩化ビニルモノマー以外の共重合性モノマーの合計20重量%以上、65重量%以下との共重合体である。
防水シートの耐劣化性をより一層高める観点、及び低温でのより一層優れた柔軟性とより一層優れた成形性とを両立する観点からは、上記共重合体(好ましくはエチレン−酢酸ビニルグラフト塩化ビニル系樹脂)は、エチレン−酢酸ビニル共重合体35重量%以上、80重量%以下と、塩化ビニルモノマー20重量%以上、65重量%以下との共重合体であるか、又は、エチレン−酢酸ビニル共重合体35重量%以上、80重量%以下と、塩化ビニルモノマー及び塩化ビニルモノマー以外の共重合性モノマーの合計20重量%以上、65重量%以下との共重合体であることが好ましい。但し、この好ましい含有量の範囲外であっても、本発明の効果は発揮される。
防水シートの耐劣化性をより一層高める観点、及び低温でのより一層優れた柔軟性とより一層優れた成形性とを両立する観点からは、上記共重合体(好ましくはエチレン−酢酸ビニルグラフト塩化ビニル系樹脂)は、エチレン−酢酸ビニル共重合体35重量%以上、80重量%以下に対して、塩化ビニルモノマー20重量%以上、65重量%以下をグラフト重合させたグラフト共重合体であるか、又は、エチレン−酢酸ビニル共重合体35重量%以上、80重量%以下に対して、塩化ビニルモノマー及び塩化ビニルモノマー以外の共重合性モノマーの合計20重量%以上、65重量%以下をグラフト重合させたグラフト共重合体であることが好ましい。但し、この好ましい含有量の範囲外であっても、本発明の効果は発揮される。
防水シートの耐劣化性をより一層高める観点、及び低温でのより一層優れた柔軟性とより一層優れた成形性とを両立する観点からは、上記共重合体(好ましくはエチレン−酢酸ビニルグラフト塩化ビニル系樹脂)は、エチレン−酢酸ビニル共重合体40重量%以上、75重量%以下と、塩化ビニルモノマー25重量%以上、60重量%以下との共重合体であるか、又は、エチレン−酢酸ビニル共重合体40重量%以上、75重量%以下と、塩化ビニルモノマー及び塩化ビニルモノマー以外の共重合性モノマーの合計25重量%以上、60重量%以下との共重合体であることが好ましい。但し、この好ましい含有量の範囲外であっても、本発明の効果は発揮される。
防水シートの耐劣化性をより一層高める観点、及び低温でのより一層優れた柔軟性とより一層優れた成形性とを両立する観点からは、上記共重合体(好ましくはエチレン−酢酸ビニルグラフト塩化ビニル系樹脂)は、エチレン−酢酸ビニル共重合体40重量%以上、75重量%以下に対して、塩化ビニルモノマー25重量%以上、60重量%以下をグラフト重合させたグラフト共重合体であるか、又は、エチレン−酢酸ビニル共重合体40重量%以上、75重量%以下に対して、塩化ビニルモノマー及び塩化ビニルモノマー以外の共重合性モノマーの合計25重量%以上、60重量%以下をグラフト重合させたグラフト共重合体であることが好ましい。但し、この好ましい含有量の範囲外であっても、本発明の効果は発揮される。
ポリ塩化ビニル系樹脂(共重合体(好ましくはエチレン−酢酸ビニルグラフト塩化ビニル系樹脂))の他の詳細:
上記共重合体(好ましくはエチレン−酢酸ビニルグラフト塩化ビニル系樹脂)の重合方法は特に限定されず、例えば、塊状重合、溶液重合、懸濁重合、及び乳化重合等が挙げられる。
上記エチレン−酢酸ビニル共重合体を得る際に、並びに上記エチレン−酢酸ビニル共重合体と上記塩化ビニルモノマー等とを重合させる際に、重合開始剤を用いることが好ましい。上記重合開始剤は特に限定されない。上記重合開始剤は、モノマー成分に可溶である油溶性のフリーラジカルを発生する化合物であることが好ましい。上記重合開始剤は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記重合開始剤は、ラジカル重合開始剤であることが好ましい。上記重合開始剤としては、有機パーオキサイド化合物及びアゾ化合物等が挙げられる。これら以外の重合開始剤を用いてもよい。上記有機パーオキサイド化合物としては、ラウロイルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシピバレート、ジイソプロピルパーオキシジカーボネート、ジオクチルパーオキシジカーボネート、t−ブチルパーオキシネオデカノエート及びα−クミルパーオキシネオデカノエート等が挙げられる。上記アゾ化合物としては、2,2−アゾビスイソブチロニトリル及び2,2−アゾビス−2,4−ジメチルバレロニトリル等が挙げられる。
上記エチレン−酢酸ビニル共重合体を得る際に、並びに上記エチレン−酢酸ビニル共重合体と上記塩化ビニルモノマー等とを重合させる際に、分散剤を用いることが好ましい。上記分散剤は、モノマー成分の液滴を懸濁及び分散させ、分散を安定化させる役割を有する。上記分散剤は1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記分散剤は特に限定されない。上記分散剤の好ましい例としては、ポリ(メタ)アクリル酸塩、(メタ)アクリル酸塩/アルキルアクリレート共重合体、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリエチレングリコール、ポリ酢酸ビニル及びその部分けん化物、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、デンプン、並びに無水マレイン酸/スチレン共重合体等が挙げられる。
重合に用いる成分(重合可能な成分)100重量部に対して、上記分散剤の使用量(含有量)は、好ましくは0.1重量部以上、より好ましくは1重量部以上、さらに好ましくは3重量部以上であり、好ましくは20重量部以下、より好ましくは10重量部以下である。
熱可塑性エラストマー:
上記熱可塑性エラストマーの使用により、引張破断伸び及び柔軟性が良好になる。上記熱可塑性エラストマーは1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
エラストマーの持つ機械的物性の付与効果をより一層良好に発揮する観点からは、上記熱可塑性エラストマーは、上記ポリ塩化ビニル系樹脂と相溶性が高いことが好ましい。
上記熱可塑性エラストマーとしては、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル−一酸化炭素共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル−一酸化炭素共重合体、アクリルゴム(アクリル酸エステル−2−クロロエチルビニルエーテル共重合体、アクリル酸エステル−アクリロニトリル共重合体等)、塩素化ポリエチレン、ポリウレタン、塩化ビニル系熱可塑性エラストマー(塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体等)、スチレン系熱可塑性エラストマー、オレフィン系熱可塑性エラストマー、ウレタン系熱可塑性エラストマー、ポリエステル系熱可塑性エラストマー、及びポリアミド系熱可塑性エラストマー等が挙げられる。接着性、柔軟性、及び引張破断伸びをより一層良好にする観点からは、上記熱可塑性エラストマーは、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル−一酸化炭素共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル−一酸化炭素共重合体、又は、塩素化ポリエチレンであることが好ましい。これらの好ましい熱可塑性エラストマーを用いる場合に、好ましい熱可塑性エラストマーは、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。これらの好ましい熱可塑性エラストマーの使用により、適宜物性を調整できる。
上記第2の層において、上記ポリ塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、上記熱可塑性エラストマーの含有量は10重量部以上、200重量部以下である。上記第2の層において、上記ポリ塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、上記熱可塑性エラストマーの含有量は、好ましくは20重量部以上、より好ましくは40重量部以上であり、好ましくは150重量部以下である。上記熱可塑性エラストマーの含有量が上記下限以上であると、本発明で規定する所定の引張破断伸びを確保しやすく、柔軟性等の物理的性質の改質効果がより一層良好になる。上記熱可塑性エラストマーの含有量が上記上限以下であると、上記ポリ塩化ビニル系樹脂による低温での柔軟性がより一層良好になる。
上記第2の層は、所定の紫外線透過率等を得るために、上記ポリ塩化ビニル系樹脂と上記熱可塑性エラストマーとに加えて、顔料、紫外線吸収剤、無機フィラー等を用いることができる。これらの成分の使用によって紫外線透過率等を適宜調整することができる。
顔料:
上記顔料としては、カーボンブラック;ホワイトカーボン;フタロシアニン系、イソインドリノン系、ペリレン系、アゾ系、縮合アゾ系、キナクリドン系、アンスラキノン系、アニリンブラック系、トリフェニルメタン系、ジオキサジン系、酸化チタン系、酸化鉄系、酸化クロム系、クロム酸鉛系、スピネル型焼成系、ジケトピロロピロール系、酸化マンガン−酸化ビスマス複合塩系、酸化マンガン−イットリウム複合塩系、酸化鉄−酸化クロム複合塩系等の顔料等が挙げられる。上記顔料は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記顔料の含有量は、所望の紫外線透過率を得られるように適宜調整される。また、上記顔料の含有量は、第2の層の厚みに応じて適宜調整することができる。上記第2の層100重量%中、上記顔料の含有量は、好ましくは1重量%以上、より好ましくは3重量%以上であり、好ましくは20重量%以下、より好ましくは10重量%以下、さらに好ましくは7重量%以下である。上記顔料の含有量が、上記下限以上であると、所望の紫外線透過率を達成しやすく、上記上限以下であると、使用量に対する紫外線透過率の改善効果を効率的に得ることができ、さらに加工性を高めることができる。
紫外線吸収剤:
上記紫外線吸収剤としては、フェニルサレシレ−ト、p−tert−ブチルフェニルサリシレ−ト、p−オクチルフェニルサリシレ−ト等のサリチル酸系紫外線吸収剤;2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤;2−(2’−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾ−ル、2−(2’−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾ−ル、2−(2’−ヒドロキシ−3’−tert−ブチル−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール等のベンゾトリアゾ−ル系紫外線吸収剤;2−エチルへキシル−2−シアノ−3,3’−ジフェニルアクリレ−ト、エチル−2−シアノ−3,3’−ジフェニルアクリレ−ト等のシアノアクリレ−ト系の有機系紫外線吸収剤等が挙げられる。上記紫外線吸収剤は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記紫外線吸収剤の含有量は、所望の紫外線透過率を得られるように適宜調整される。また、上記顔料の含有量は、第2の層の厚みに応じて適宜調整することができる。上記第2の層100重量%中、上記紫外線吸収剤の含有量は、例えば、好ましくは0.05重量%以上、より好ましくは0.1重量%以上であり、好ましくは0.5重量%以下である。上記紫外線吸収剤の含有量が、上記下限以上であると、所望の紫外線透過率を達成しやすく、上記上限以下であると、使用量に対する紫外線透過率の改善効果を効率的に得ることができる。
無機フィラー:
耐候性の向上に加え、コストの低減、成形性の向上、熱安定性の向上の観点から、上記第2の層は、上記無機フィラーを含むことが好ましい。上記無機フィラーとしては、炭酸カルシウム、酸化カルシウム、水酸化カルシウム、水酸化亜鉛、炭酸亜鉛、硫化亜鉛、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム等の金属酸化物または金属水酸化物;アルミナケイ酸ナトリウム、ハイドロカルマイト、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、ゼオライト等のケイ酸金属塩;活性白土、タルク、クレイ、ベンガラ、アスベスト、三酸化アンチモン、シリカ、ガラスビーズ、マイカ、セリサイト、ガラスフレーク、ウオラストナイト、チタン酸カリウム、PMF、石膏繊維、ゾノライト、MOS、ガラス繊維、炭素繊維等が挙げられる。無機フィラーは、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。コストを低減する観点からは、上記無機フィラーは、炭酸カルシウムであることが好ましい。
上記第2の層100重量%中、上記無機フィラーの含有量は、好ましくは10重量%以上、より好ましくは20重量%以上であり、好ましくは80重量%以下、より好ましくは60重量%以下である。無機フィラーの含有量が、上記下限以上であると、所望の紫外線透過率を達成しやすく、上記上限以下であると、機械的物性がより一層良好になる。
その他の成分:
長期間に渡り機械的特性をより一層維持する観点から、上記第2の層は、可塑剤を含まないことが好ましい。ただし物性を損なわない範囲で可塑剤を含むこともでき、上記第2の層は、例えばポリ塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、可塑剤を5重量部以下で含んでいてもよい。
(防水シートの他の詳細)
本発明に係る防水シートの第1の層には、熱可塑性樹脂を好適に用いることができる。上記熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン、及びポリプロピレン等のオレフィン系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、塩素化ポリエチレン、アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、並びにアクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)等が挙げられる。上記熱可塑性樹脂は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記ポリ塩化ビニル系樹脂としては、塩化ビニルの単独重合体であるポリ塩化ビニル樹脂、及び塩化ビニルと、酢酸ビニル、エチレン、(メタ)アクリル酸エステル、又は塩化ビニリデン等との共重合体等が挙げられる。コストをより一層低減する観点、及び加工性をより一層良好にする観点からは、上記ポリ塩化ビニル系樹脂は、ポリ塩化ビニル樹脂であることが好ましい。
また、上記熱可塑性樹脂には、必要に応じて、酸化防止剤、滑剤、安定剤、紫外線吸収剤、光安定剤、可塑剤、加工助剤、難燃剤、充填材、顔料、抗菌剤、帯電防止剤等を添加してもよい。
防水シートには、必要に応じて、各種の添加剤を用いてもよい。上記添加剤は、上記第1の層に含まれていてもよく、上記第2の層に含まれていてもよく、上記第1の層及び上記第2の層に含まれていてもよい。上記添加剤としては、安定剤、安定化助剤、滑剤、加工助剤、衝撃改質剤、耐熱向上剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、及び顔料等が挙げられる。上記添加剤は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記安定剤としては特に限定されず、熱安定剤及び熱安定化助剤等が挙げられる。上記熱安定剤としては特に限定されず、有機錫系安定剤、鉛系安定剤、カルシウム−亜鉛系安定剤、バリウム−亜鉛系安定剤、及びバリウム−カドミウム系安定剤等が挙げられる。上記有機錫系安定剤としては、ジブチル錫メルカプト、ジオクチル錫メルカプト、ジメチル錫メルカプト、ジブチル錫マレート、ジブチル錫マレートポリマー、ジオクチル錫マレート、ジオクチル錫マレートポリマー、ジブチル錫ラウレート、及びジブチル錫ラウレートポリマー等が挙げられる。上記安定剤は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記熱安定化助剤としては特に限定されず、例えば、エポキシ化大豆油、りん酸エステル、ポリオール、ハイドロタルサイト、及びゼオライト等が挙げられる。上記熱安定化助剤は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記滑剤としては、内部滑剤、及び外部滑剤が挙げられる。上記内部滑剤は、成形加工時の溶融樹脂の流動粘度を下げ、摩擦発熱を防止する目的で使用される。上記内部滑剤としては特に限定されず、ブチルステアレート、ラウリルアルコール、ステアリルアルコール、エポキシ大豆油、グリセリンモノステアレート、ステアリン酸、及びビスアミド等が挙げられる。上記外部滑剤は、成形加工時の溶融樹脂と金属面との滑り効果を上げる目的で使用される。上記外部滑剤としては特に限定されず、パラフィンワックス、ポリオレフィンワックス、エステルワックス、及びモンタン酸ワックス等が挙げられる。上記滑剤は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記加工助剤としては特に限定されず、アクリル系加工助剤等が挙げられる。上記アクリル系加工助剤としては、重量平均分子量が10万〜200万であるアルキルアクリレート−アルキルメタクリレート共重合体等が挙げられ、具体的には、n−ブチルアクリレート−メチルメタクリレート共重合体、及び2−エチルヘキシルアクリレート−メチルメタクリレート−ブチルメタクリレート共重合体等が挙げられる。上記加工助剤は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記衝撃改質剤としては特に限定されず、メタクリル酸メチル−ブタジエン−スチレン共重合体(MBS)、塩素化ポリエチレン、及びアクリルゴム等が挙げられる。上記衝撃改質剤は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記耐熱向上剤としては特に限定されず、α−メチルスチレン系、及びN−フェニルマレイミド系樹脂等が挙げられる。上記耐熱向上剤は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記酸化防止剤としては特に限定されず、フェノール系酸化防止剤等が挙げられる。上記酸化防止剤は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記紫外線吸収剤としては特に限定されず、上述した紫外線吸収剤等が挙げられる。
上記光安定剤としては特に限定されず、ヒンダードアミン系光安定剤等が挙げられる。上記光安定剤は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記顔料としては特に限定されず、上述した顔料等が挙げられる。
図1は、本発明の一実施形態に係る防水シートを模式的に示す断面図である。
図1に示す防水シート11は、第1の層1と、第1の層1の外表面上に配置された第2の層2とを備える。第2の層2は、最も外側の層である。第2の層2は、防水シート11の最表面に配置されている。防水シート11は、本発明の一実施形態に係る防水シートである。
防水シート11では、第1の層1と、第2の層2とが、直接接するように積層されている。
上記防水シートは、上記第1の層及び上記第2の層以外の層(例えば、第3の層)を備えていてもよい。上記第1の層及び上記第2の層以外の層(例えば、第3の層)は、上記第1の層の内側に配置されていてもよく、上記第1の層と上記第2の層との間に配置されていてもよい。
上記第1の層及び上記第2の層以外の層(例えば、第3の層)は特に限定されず、熱可塑性樹脂層、繊維強化樹脂層、ガスバリア層、金属層及び接着剤層等から、目的とする機能に応じて適宜選定して組み合わせることができる。
上記熱可塑性樹脂層の材料としては、オレフィン系樹脂及び塩化ビニル樹脂等が挙げられる。上記オレフィン系樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、エチレン−酢酸ビニル共重合体及びエチレン−α−オレフィン共重合体等が挙げられる。
上記繊維強化樹脂層としては、熱可塑性樹脂と強化用繊維とを組み合わせた層等が挙げられる。上記強化用繊維として、例えば、従来公知の全ての物が使用できる。上記強化用繊維は無機繊維であってもよく、有機繊維であってもよい。上記無機繊維としては、ガラス繊維、炭素繊維、シリコン−チタン−炭素繊維、ボロン繊維及び微細な金属繊維等が挙げられる。上記有機繊維としては、アラミド繊維、ビニロン繊維、ポリエステル繊維及びポリアミド繊維等が挙げられる。これらの強化用繊維は、連続繊維が長手方向に配される場合、長手方向に配された連続繊維と該連続繊維と直交又は交差する連続繊維とが配される場合、並びに有限長さの繊維が配される場合等で用いられる。
上記防水シートは、他の構成物(ガラスクロス、ガラス不織布、ポリエステルクロス、及びポリエステル不織布等)を備えていてもよい。他の構成物(ガラスクロス、ガラス不織布、ポリエステルクロス、及びポリエステル不織布等)は、上記第1の層の内側に配置されていてもよく、上記第1の層と上記第2の層との間に配置されていてもよい。
以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明する。本発明は以下の実施例のみに限定されない。
(実施例1)
(1)ポリ塩化ビニル系樹脂組成物(a)の作製
内容積100リットルのヘンシェルミキサー(川田工業社製)内に、下記の表1に示す配合成分を入れ、均一に撹拌混合して、ポリ塩化ビニル系樹脂組成物(a)を作製した。
(2)ポリ塩化ビニル系樹脂組成物(b)の作製
40重量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体と60重量%の塩化ビニルモノマーとをグラフト重合(平均重合度640)させることによって、ポリ塩化ビニル系樹脂を得た。
内容積100リットルのヘンシェルミキサー(川田工業社製)内に、下記の表1に示す配合成分を入れ、均一に撹拌混合して、ポリ塩化ビニル系樹脂組成物(b)を作製した。
(3)防水シート(c)の作製
得られたポリ塩化ビニル系樹脂組成物(a)及び(b)を用いて、以下の条件で防水シート(c)の共押出成形を行った。
[押出条件]
押出機:長田製作所社製「SLM50」(2軸異方向コニカル押出機)
金型:シート用2層金型
全体押出量:20kg/h
樹脂温度:第1の層(内層)190℃(金型入口部での温度)
第2の層(外層)190℃(金型入口部での温度)
(実施例2)
ポリ塩化ビニル系樹脂組成物(b)の製造において、アクリル系粒子を配合しなかったこと以外は、実施例1と同様にして、ポリ塩化ビニル系樹脂組成物(a)、ポリ塩化ビニル系樹脂組成物(b)、及び防水シート(c)を作製した。
(実施例3)
防水シート(c)の製造において、第1の層の厚みを1.2mmから1.45mmに、第2の層の厚みを0.3mmから0.05mmに変更したこと以外は、実施例2と同様にして、ポリ塩化ビニル系樹脂組成物(a)、ポリ塩化ビニル系樹脂組成物(b)、及び防水シート(c)を作製した。
(実施例4)
ポリ塩化ビニル系樹脂組成物(b)の製造において、炭酸カルシウムの配合量を60重量部から100重量部に変更したこと、防水シート(c)の製造において、第1の層の厚みを1.2mmから1.1mmに、第2の層の厚みを0.3mmから0.1mmに変更したこと以外は、実施例2と同様にして、ポリ塩化ビニル系樹脂組成物(a)、ポリ塩化ビニル系樹脂組成物(b)、及び防水シート(c)を作製した。
(実施例5)
ポリ塩化ビニル系樹脂組成物(b)の製造において、顔料の配合量を10重量部から20重量部に変更したこと、防水シート(c)の製造において、第1の層の厚みを1.2mmから1.4mmに、第2の層の厚みを0.3mmから0.1mmに変更したこと以外は、実施例2と同様にして、ポリ塩化ビニル系樹脂組成物(a)、ポリ塩化ビニル系樹脂組成物(b)、及び防水シート(c)を作製した。
(実施例6)
ポリ塩化ビニル系樹脂組成物(b)の製造において、顔料の配合量を10重量部から5重量部に変更したこと、防水シート(c)の製造において、第1の層の厚みを1.2mmから1.1mmに、第2の層の厚みを0.3mmから0.1mmに変更したこと以外は、実施例2と同様にして、ポリ塩化ビニル系樹脂組成物(a)、ポリ塩化ビニル系樹脂組成物(b)、及び防水シート(c)を作製した。
(実施例7)
ポリ塩化ビニル系樹脂組成物(b)の製造において、顔料の配合量を10重量部から3重量部に変更したこと、防水シート(c)の製造において、第2の層の厚みを0.3mmから0.05mmに変更したこと以外は、実施例2と同様にして、ポリ塩化ビニル系樹脂組成物(a)、ポリ塩化ビニル系樹脂組成物(b)、及び防水シート(c)を作製した。
(実施例8)
ポリ塩化ビニル系樹脂組成物(b)の製造において、顔料の配合量を10重量部から1重量部に変更したこと、防水シート(c)の製造において、第2の層の厚みを0.3mmから0.05mmに変更したこと以外は、実施例2と同様にして、ポリ塩化ビニル系樹脂組成物(a)、ポリ塩化ビニル系樹脂組成物(b)、及び防水シート(c)を作製した。
(比較例1)
ポリ塩化ビニル系樹脂組成物(b)の製造において、ポリ塩化ビニル系樹脂を、ポリ塩化ビニル(積水化学工業社製「TS1300S」)に変更したこと、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル−一酸化炭素共重合体の配合量を30重量部から20重量部に変更したこと、並びに、塩素化ポリエチレンを配合しなかったこと以外は、実施例2と同様にして、ポリ塩化ビニル系樹脂組成物(a)、ポリ塩化ビニル系樹脂組成物(b)、及び防水シート(c)を作製した。
(評価)
(1)厚み
得られた防水シート(c)からサンプルを切り取り、顕微鏡で断面観察を行うことにより、第1の層及び第2の層の厚みを測定した。厚みゲージとして、シートゲージ(0.01mm〜0.53mm、ナディック社製)を用いた。
(2)引張破断伸び
得られた防水シート(c)を用いて、第1の層及び第2の層の引張破断伸びを測定した。引張破断伸びは、JIS K6251に準拠したダンベル8号形試験片を用い、試験室の標準温度及び標準湿度に従って、湿度を調節した環境下での状態調節を行った後、破断時伸びを測定して得られた。より具体的には、引張破断伸び(%)は、引張条件200mm/min、初期つかみ間距離30mm、23℃の条件下、初期つかみ間距離に対するつかみ間距離の増加量の割合(%)として得た。
引張試験機としては、「万能試験機:島津製作所社製AGS−H」を用いた。
(3)紫外線透過率
第2の層の紫外線透過率を測定するために、以下の条件で第2の層の単層シートを押出成形し、その後プレス成形によって所定のシート厚に調整した。
[押出条件]
押出機:長田製作所社製「SLM50」(2軸異方向コニカル押出機)
金型:シート用金型
全体押出量:20kg/h
樹脂温度:190℃(金型入口部での温度)
得られた厚み0.3mm、0.1mmおよび0.05mmのシート状のサンプルに対して、分光光度計(島津製作所社製 型番UV−2600)を用いて、280nmから400nmまでの波長範囲における透過率を測定した。得られた測定値から、280nmから400nmまでの波長範囲における透過率の最大値を、紫外線透過率とした。
(4)耐候性試験後の引張破断伸び(防水シート(c)の耐候劣化後の引張破断伸び)
得られた防水シート(c)を下記の条件で600時間の耐候性試験を実施した。耐候性試験機として、ダイプラウインテス社製「メタルウェザー」を用いた。耐候性試験終了後、耐候性試験後の防水シート(c)の引張破断伸びを測定した。引張破断伸びは、上記(2)引張破断伸びの評価と同様にして測定した。引張破断伸びを下記の基準で判定した。
[耐候性試験条件]
照射強度75mW/cm、ブラックパネル温度80℃
シャワー:2時間毎に2分間シャワー
[耐候性試験後の引張破断伸びの判定基準]
○○:引張破断伸びが、250%以上
○:引張破断伸びが、100%以上、250%未満
×:引張破断伸びが、100%未満
結果を下記の表1及び表2に示す。
Figure 0006921677
Figure 0006921677
1…第1の層
2…第2の層
11…防水シート

Claims (3)

  1. 第1の層と、前記第1の層の外表面上に配置された第2の層とを備え、
    前記第2の層が、平均重合度が400以上、2500以下であるポリ塩化ビニル系樹脂100重量部と、熱可塑性エラストマー10重量部以上、200重量部以下とを含み、
    前記ポリ塩化ビニル系樹脂は、エチレン−酢酸ビニル共重合体35重量%以上、80重量%以下と、塩化ビニルモノマー20重量%以上、65重量%以下との共重合体であるか、又は、エチレン−酢酸ビニル共重合体35重量%以上、80重量%以下と、塩化ビニルモノマー及び塩化ビニルモノマー以外の共重合性モノマーの合計20重量%以上、65重量%以下との共重合体であり、
    前記熱可塑性エラストマーが、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル−一酸化炭素共重合体、アクリルゴム、塩素化ポリエチレン、塩化ビニル系熱可塑性エラストマー、スチレン系熱可塑性エラストマー、ポリエステル系熱可塑性エラストマー、又はポリアミド系熱可塑性エラストマーであり、
    前記第2の層の、試験速度200mm/minでの引張破断伸びが、100%以上であり、
    下記の耐候性試験後の引張破断伸びが、100%以上である、防水シート。
    耐候性試験:照射強度75mW/cm 、ブラックパネル温度80℃の条件下、防水シートに対して、600時間の間、2時間毎に2分間のシャワーを行う。
  2. 前記第2の層の、波長280nm以上、400nm以下における紫外線透過率が、5%以下である、請求項1に記載の防水シート。
  3. 前記第2の層の厚みが、0.05mm以上である、請求項1又は2に記載の防水シート。
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