JP6920971B2 - 絶縁構造 - Google Patents
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Description
実施形態1の絶縁構造1は、図1及び図2に示すように、円筒状の支持部材2と、支持部材2の両端に設けられた一対の電極3と、を備えている。支持部材2は、支持部材本体4と、放電規制部5と、が一体に成形されたものである。支持部材本体4は、窒素(非金属元素)とアルミニウム(金属元素)とを含んだ窒化アルミニウム製であり、絶縁性を呈するものである。放電規制部5は、窒化アルミニウムから窒素を離脱させてアルミニウムを析出させ、導体として構成されたものである。放電規制部5は、表面が露出した状態で、支持部材2の中央部において内周面を1周する所定幅のリング状に形成されている。
本変形例1の絶縁構造1aは、実施の形態1に記載の絶縁構造1と、放電規制部の形状が異なり、その他は同一である。変形例1の絶縁構造1aにおいては、図5に示すように、放電規制部31は、一対の電極3間の中央部に支持部材2の内周面を回るらせん状に形成されている。放電規制部31は、一対の電極3とは接していない。放電規制部31と支持部材本体4とによって支持部材32が構成されている。この構成によれば、一方の電極3から他方の電極3に至る経路の途中に導体部が複数回出現するので、より絶縁破壊電圧を高めることができる。
本変形例2の絶縁構造1bは、実施の形態1に記載の絶縁構造1と、放電規制部の個数が異なり、その他は同一である。変形例2の絶縁構造1bにおいては、図6に示すように、放電規制部5が、一対の電極3間の中央部に、支持部材2の軸方向に互いに間を空けて、互いに絶縁するようにして複数形成されている。放電規制部5は、一対の電極3とは接していない。複数の放電規制部5と支持部材本体4とによって支持部材33が構成されている。この構成によれば、一方の電極3から他方の電極3に至る経路の途中に導体部が複数回出現するので、絶縁破壊電圧を高めることができる。この構成によれば、電極3間に電圧をかけた際には、複数の放電規制部5がそれぞれ異なる電位となるので、電界を段階的に緩和することができる。従って、放電規制部がらせん状の場合と比較して、より絶縁破壊電圧を高めることができる。
本変形例3の絶縁構造1cは、実施の形態1に記載の絶縁構造1と、放電規制部の配設場所が異なり、その他は同一である。変形例3の絶縁構造1cにおいては、図7及び図8に示すように、放電規制部34が、一対の電極3間の中央部に、支持部材2の外周面を1周するリング状に形成されている。放電規制部34は、一対の電極3とは接していない。放電規制部34と支持部材本体4とによって支持部材35が構成されている。この構成によれば、支持部材35の外面側も真空状態に保つ構造であっても、支持部材35の外周面の絶縁破壊電圧を高めることができる。
本変形例4の絶縁構造1dは、実施の形態1に記載の絶縁構造1と、放電規制部の配設場所及び形状が異なり、その他は同一である。変形例4の絶縁構造1dにおいては、図9に示すように、放電規制部36が、一対の電極3間の中央部であって、支持部材本体4の外周面に、外周面を回るらせん状に形成されている。放電規制部36は、一対の電極3とは接していない。放電規制部36と支持部材本体4とによって支持部材37が構成されている。この構成によれば、支持部材37の外面側を真空状態に保つ構造であっても、支持部材37の外周面の絶縁破壊電圧を高めることができる。また、一方の電極3から他方の電極3に至る経路の途中に導体部が複数回出現するので、より絶縁破壊電圧を高めることができる。
本変形例5の絶縁構造1eは、変形例3に記載の絶縁構造1cと、放電規制部の個数が異なり、その他は同一である。変形例5の絶縁構造1eにおいては、図10に示すように、放電規制部34が、一対の電極3間の中央部であって、支持部材2の外周面に支持部材2の軸方向に互いに間隔を空けて、互いに絶縁するようにして複数形成されている。複数の放電規制部34は、一対の電極3とは接していない。複数の放電規制部34と支持部材本体4とによって支持部材38が構成されている。この構成によれば、支持部材38の外面側を真空状態に保つ構造であっても、支持部材38の外周面の絶縁破壊電圧を高めることができる。また、一方の電極3から他方の電極3に至る経路の途中に導体部が複数回出現するので、より絶縁破壊電圧を高めることができる。この構成によれば、電極3間に電圧をかけた際には、複数の放電規制部34がそれぞれ異なる電位となるので、電界を段階的に緩和することができる。従って、放電規制部がらせん状の場合と比較して、より絶縁破壊電圧を高めることができる。
実施形態2の絶縁構造41は、実施形態1の絶縁構造1と支持部材の形状及び電極の形状が異なる。実施形態2の絶縁構造41における支持部材本体46の材質は、実施形態1の絶縁構造1における支持部材本体4の材質と同一である。実施形態2の絶縁構造41における放電規制部45の材質は、実施形態1の絶縁構造1における放電規制部5の材質と同一である。実施形態2の絶縁構造41は、図11及び図12に示すように、支持部材42と、一対の電極43,44と、を備えている。支持部材42は、矩形の平板状に形成されている。支持部材42は、放電規制部45と、矩形平板状の支持部材本体46と、が一体に形成されたものである。一対の電極43,44は、矩形板状に形成され、支持部材42の一方の板面に互いに間隔を空けて積層されている。一対の電極43,44間は、絶縁されている。
本変形例1の絶縁構造41aは、実施の形態2に記載の絶縁構造41と、放電規制部が形成されている部分が異なり、その他は同一である。変形例1の絶縁構造41aにおいては、図13に示すように、放電規制部45は、支持部材本体46上において、一方の電極43の周りを囲むように、かつ、一対の電極43,44と接しない四角い、リング状に形成されている。放電規制部45は、電極43を中心とした同心配置で、互いに間隔を空けて、互いに絶縁するようにして複数形成されている。他の放電規制部45は、支持部材本体46上において、他方の電極44の周りを囲むように、かつ、一対の電極43,44と接しない四角い、リング状に形成されている。他の放電規制部45は、電極44を中心とした同心配置で、互いに間隔を空けて、互いに絶縁するようにして複数形成されている。尚、他方の電極44は接地されている。一方の電極43を囲む放電規制部45と、他方の電極44を囲む放電規制部45と、支持部材本体46とによって、支持部材51が構成されている。この構成によれば、一方の電極43のまわりだけでなく、他方の電極44の周りにも放電規制部45を配設しているので、より絶縁破壊電圧を高めることができる。
本変形例2の絶縁構造41bは、実施の形態2に記載の絶縁構造41と、放電規制部の形状が異なり、その他は同一である。変形例2の絶縁構造41bにおいては、図14に示すように、放電規制部52は、支持部材本体46上において、一対の電極43,44と接しないように、かつ、一方の電極43の周りを囲むようにらせん状に形成されている。放電規制部52は、他方の電極44の周りを囲むようにらせん状に形成されていてもよい。放電規制部52と支持部材本体46とにより支持部材53が構成されている。
本変形例3の絶縁構造41cは、変形例2に記載の絶縁構造41bと、放電規制部が形成されている部分が異なり、その他は同一である。変形例3の絶縁構造41cにおいては、図15に示すように、放電規制部52は、支持部材本体46上において、一方の電極43の周りを囲むように、かつ、一対の電極43,44と接しないらせん状に形成されている。他の放電規制部52は、支持部材本体46上において、他方の電極44の周りを囲むように、かつ、一対の電極43,44と接しないらせん状に形成されている。一方の電極43を囲む放電規制部52と、他方の電極44を囲む放電規制部52と、支持部材本体46とによって、支持部材54が構成されている。この構成によれば、一方の電極43のまわりだけでなく、他方の電極44の周りにも放電規制部45を配設しているので、より絶縁破壊電圧を高めることができる。
本変形例4の絶縁構造41dは、実施形態2に記載の絶縁構造41と、他方の電極の形状及び配設位置が異なり、その他は同一である。変形例4の絶縁構造41dにおいては、図16に示すように、他方の電極55は、支持部材本体46と同じ形状に形成され、支持部材本体46の他方の板面に積層されている。一対の電極43,55は、放電規制部45と接しないようになっている。一対の電極43,55間は、絶縁されている。変形例4では、他方の電極55が接地されているが、他方の電極55の代わりに一方の電極43を接地してもよい。この構成によれば、実施形態2の絶縁構造41と同様の効果を得ることができる。
本変形例5の絶縁構造41eは、変形例2に記載の絶縁構造41bと、他方の電極の形状及び配設位置が異なり、その他は同一である。変形例5の絶縁構造41eにおいては、他方の電極55は、図17に示すように、支持部材本体46と同じ大きさに形成され、支持部材本体46の他方の板面に積層されている。一対の電極43,55は、放電規制部52と接しないようになっている。一対の電極43,55間は、絶縁されている。変形例5では、他方の電極55が接地されているが、他方の電極55の代わりに一方の電極43を接地してもよい。この構成によれば、変形例2の絶縁構造41bと同様の効果を得ることができる。
本変形例6の絶縁構造41fは、変形例4に記載の絶縁構造41dと、支持部材本体の構成と、放電規制部の位置とが異なり、その他は同一である。変形例6の絶縁構造41fにおいては、支持部材本体61は、図18,図19に示すように、板状の絶縁部材64,65であって、端面が放電規制部62となっている絶縁部材64と、端面が絶縁体のままである絶縁部材65とを交互に積層して構成されている。放電規制部62は、表面を露出させて、支持部材本体61の側面を一周する四角いリング状に形成されている。放電規制部62は、支持部材本体61の厚さ方向に互いに間隔を空けて、互いに絶縁するようにして複数形成されている。放電規制部62は、一対の電極43,55と接しないようになっている。放電規制部62と支持部材本体61とから支持部材63が構成されている。変形例6では、他方の電極55が接地されているが、他方の電極55の代わりに一方の電極43を接地してもよい。この構成によれば、支持部材本体61の板面に放電規制部を形成できない場合であっても、放電規制部を形成でき、実施の形態2の絶縁構造41と同様の効果を得ることができる。
2 支持部材
3 電極
4 支持部材本体
5 放電規制部
11 第一円柱部
12 第二円柱部
Claims (5)
- 一対の電極を支持部材の互いに離間した位置に相互に絶縁した状態で支持させた電極の絶縁構造であって、
前記支持部材は、非金属元素及び金属元素を含む絶縁体として構成され、かつ一部に前記非金属元素が離脱されて前記金属元素を含む導体として構成された放電規制部を有し、
前記一対の電極は、前記支持部材の絶縁体部分に保持され、
前記放電規制部は、表面を露出した状態で前記一対の電極の間に介在されていることを特徴とする絶縁構造。 - 前記支持部材は、円筒形状に形成され、前記支持部材の両端に前記電極が配設され、前記放電規制部は、前記支持部材の内周を一周するリング状の部分であることを特徴とする請求項1に記載の絶縁構造。
- 前記支持部材は、板状に形成され、一方の前記電極は、前記支持部材の一方の板面に配設され、他方の前記電極は、前記支持部材の一方の板面又は他方の板面に配設され、前記放電規制部は、前記一方の電極を囲むように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の絶縁構造。
- 前記他方の電極は、前記支持部材の他方の板面に配設され、前記放電規制部は、前記支持部材の側面を一周する部分であることを特徴とする請求項3に記載の絶縁構造。
- 前記放電規制部は、互いに絶縁するようにして複数設けられていることを特徴とする請求項1〜4の何れか1つに記載の絶縁構造。
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JP2017226156A JP6920971B2 (ja) | 2017-11-24 | 2017-11-24 | 絶縁構造 |
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