JP6920905B2 - ガス検出装置 - Google Patents

ガス検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6920905B2
JP6920905B2 JP2017133506A JP2017133506A JP6920905B2 JP 6920905 B2 JP6920905 B2 JP 6920905B2 JP 2017133506 A JP2017133506 A JP 2017133506A JP 2017133506 A JP2017133506 A JP 2017133506A JP 6920905 B2 JP6920905 B2 JP 6920905B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
detection
gas
mode
drive cycle
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017133506A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019015618A (ja
Inventor
健一 福地
健一 福地
晋一 松本
晋一 松本
靖 黒江
靖 黒江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissha Co Ltd
Original Assignee
Nissha Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissha Co Ltd filed Critical Nissha Co Ltd
Priority to JP2017133506A priority Critical patent/JP6920905B2/ja
Publication of JP2019015618A publication Critical patent/JP2019015618A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6920905B2 publication Critical patent/JP6920905B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、ガス検出装置に関する。
従来、ガス検出装置として、酸化スズ(SnO2)などの金属酸化物半導体を主成分とする感ガス体を有する半導体式ガスセンサ(センシング素子)を用いたものが提供されている(例えば、特許文献1参照)。
この種のガス検出装置は、感ガス体の表面に可燃性ガスのような還元性ガスが接触すると酸化還元作用によって感ガス体の抵抗値が減少するという性質を利用して、可燃性ガスを検出する。特許文献1に記載のガス検出装置は、感ガス体の温度や材料を適切に組み合わせることによって、不完全燃焼ガスと可燃性ガスとの両方を検出可能である。
特開2006−46970号公報
特許文献1に記載の半導体式ガスセンサでは、ヒータ兼用電極に高低二段階の電圧を所定の周期で供給して感ガス体を高低二段階の温度で加熱することで、感ガス体の高温時に可燃性ガスを検出している。これはメタン等の可燃性ガスの検知感度が、高温加熱状態で高くなっており、しかも素子温度が低くなると急激に低下するためである。
近年はガス警報器を電池駆動にすることが求められている。そのためには、ガスを検出するためにヒータに電圧を印加する時間を短くして、それ以外の時はヒータに電圧を印加しないという間歇駆動を行うことによって、消費電力を低減することが行われている。
しかし、駆動周期を長くすると検知間隔が長くなるので、ガス漏れが発生してから警報を発するまでの時間が長くなってしまう。一方、駆動周期を短くすると、電池の消耗が激しくなって、電池式ガス警報器としての実用性が低下してしまう。
また、検定規定では、警報器を入れた試験槽内の検出対象ガスの濃度を徐々に上昇させて、規定濃度範囲内で警報することが検査される。さらに、その後、槽内のガスを空気で置換した時に、警報動作が停止することが検査される。したがって、検知間隔が長すぎると、ガスが無くなったと判断するまでの時間が長くなり、そのため規定を満たさない可能性がある。
本発明の目的は、ガス検出装置において、小電力で動作可能にして、さらにガス応答性を高めることにある。
本発明の一見地に係るガス検出装置は、感ガス部と、加熱部と、検出部と、加熱制御部と、ガス検出報知部とを備えている。
感ガス部は、検出対象ガスのガス濃度に応じて電気的特性が変化する。
加熱部は、検出対象ガスに対して感度を有する温度範囲に感ガス部を加熱する。
検出部は、電気的特性から検出対象ガスを検出する。
加熱制御部は、加熱部への印加電圧を制御する。
加熱制御部は、検出部からの検出結果に基づいて複数の印加電圧モードを互いに切り換える。
ガス検出報知部は、検出部によって検出対象ガスが検出されれば、ガス検出報知を行う。
複数の印加電圧モードは、予備検知モードと、検知遅れ回避モードと、本検知モードとを有している。
予備検知モードは、第1駆動周期を有する。
検知遅れ回避モードは、第1駆動周期より短い第2駆動周期を有し、予備検知モードから切り換え可能である。
本検知モードは、ガス検出報知部による報知動作と共にガス検出を行うモードであり、第1駆動周期より短い第3駆動周期を有している。本検知モードは、検知遅れ回避モードから切り換え可能である。
この装置では、予備検知モードの時は駆動周期が長いので、小電力消費である。予備検知モードから検知遅れ回避モードに切り換えられると、駆動周期が短くなることで時間当たり検知回数が増える。この結果、検知遅れ時間が短縮され、つまりガス応答性が高くなる。さらに、検知遅れ回避モードから本検知モードに切り換えられると、警報を発しつつガスの監視が行われる。本検知モードでは駆動周期が短いので、ガスが無くなった場合にそのことを短時間で検出できる。
予備検知モード、検知遅れ回避モード、及び本検知モードは、各々、一周期が高電圧印加期間、低電圧印加期間及び無電圧印加期間の少なくとも2つを有していてもよい。
この装置では、検出対象ガスの種類によって、検知点を適宜選択可能である。
第1駆動周期、第2駆動周期及び第3駆動周期の少なくとも1つは、大電力期間と、大電力期間の後の小電力期間とを含んでいてもよい。
この装置では、最初に大電力期間を設けることによって感ガス体を高温にすることで水分を飛ばすことができ、その結果、湿度が高い環境などであっても、感ガスセンサの検出精度が低下しない。従来では、湿度が高い環境などでは、常温で感ガス体の表面に水分が吸着してしまい抵抗値が下がることがあった。
一例として、高電圧印加期間が大電力期間と一致し、低電圧印加期間が小電力期間に一致する。他の例として、低電圧印加期間が大電力期間と一致し、高電圧印加期間が小電力期間に一致する。後者は、低電圧印加期間が高電圧印加期間より長い場合である。
予備検知モードから検知遅れ回避モードへの切換条件は、検出結果がガス発生可能性条件を満たした場合であってもよい。
この装置では、ガス発生の可能性があれば、予備検知モードから検知遅れ回避モードに切り換えられることで、小電力で駆動しつつ、ガス発生時の検知遅れを回避できる。
検知遅れ回避モードから本検知モードへの切換条件は、検出結果がガス発生確実条件を満たした場合であってもよい。
この装置では、ガス発生が確実であれば、検知遅れ回避モードから本検知モードに切り換えられることで、報知動作が行われる。また、ガスが無くなったときの検知遅れを回避できる。
第2駆動周期は第3駆動周期より短くてもよい。
この装置では、第2駆動周期を十分に短くすることで、検知遅れ回避モードでガス発生時の検知遅れを回避できる。
第2駆動周期は第3駆動周期と等しくてもよい。
この装置では、制御が簡単になると共に、第2駆動周期及び第3駆動周期を十分に短くすることで、検知遅れ回避モードでガス発生時の検知遅れを回避でき、さらに、本検知モードでガスが無くなった時の検知遅れを回避できる。
本発明に係るガス検出装置では、小電力で動作可能であり、さらにガス応答性が高くなる。
第1実施形態のガス検出装置のガスセンサの構成を示す概略図。 ガス検出装置の構成を示す概略回路図。 ガス検出装置の動作を示す概略フローチャート。 ガス検出装置の予備検知モード、検知遅れ回避モード、本検知モードのタイミングチャート。 予備検知モードのタイミングチャート。 検知遅れ回避モードのタイミングチャート。 本検知モードのタイミングチャート。 ガス検出装置の動作を示す詳細フローチャート。 第2実施形態のガス検出装置の予備検知モード、検知遅れ回避モード、本検知モードのタイミングチャート。 予備検知モードのタイミングチャート。 検知遅れ回避モード及び本検知モードのタイミングチャート。
1.第1実施形態
(1)ガス検出装置の概略構成
図1及び図2を用いて、ガス検出装置1を説明する。図1は、第1実施形態のガス検出装置のガスセンサの構成を示す概略図である。図2は、ガス検出装置の構成を示す概略回路図である。
図2に示すように、ガス検出装置1は、ガスセンサ3と、検出部5とを備えている。ガス検出装置1は、ガスセンサ3を駆動する駆動部7をさらに備えている。
ガスセンサ3は、半導体式ガスセンサからなり、検出対象ガスのガス濃度に応じて電気的特性(具体的には、抵抗値)が変化する。
検出部5は、ガスセンサ3の駆動中の抵抗値に基づいて、検出対象ガスを検出する。
(2)ガスセンサ
ガスセンサ3は、図1に示すように、酸化第二スズ(SnO2)などの金属酸化物半導体を主成分とし、略球状に形成された、いわゆる焼結体型の感ガス体11(感ガス部の一例)を有している。感ガス体11内には、白金線からなり通電により発熱するヒータコイル13(加熱部の一例)と、貴金属線からなる検出電極15とが設けられている。ヒータコイル13は、検出対象ガスに対して感度を有する温度範囲になるように、感ガス体11を加熱する。
検出電極15は、直線状に形成されており、ヒータコイル13は、検出電極15の周囲に巻き回されたコイル状に形成されている。
感ガス体11の表面に還元性ガスからなる検出対象ガスが接触すると、酸化還元作用によって感ガス体11の抵抗値が減少する。したがって、ガス検出装置1は、感ガス体11の抵抗値から、検出対象ガスの濃度を検出できる。
ガスセンサ3は、ヒータコイル13の両端から感ガス体11の外へ引き出された一対のリード線17,19と、検出電極15の一端から感ガス体11の外へ引き出されたリード線21とを有している。リード線17,19,21は、端子23,25,27に対してそれぞれ電気的に接続されている。3本の端子23,25,27は、略円板状に形成された合成樹脂製のベース29を、その厚み方向に貫通するようにしてベース29に保持されている。なお、ベース29には、感ガス体11を覆うように有底円筒状のカバー34(図1では二点鎖線で示す)が取り付けられる。カバー34の底板には、検出対象ガスの導入口となる開口部が形成されている。
ガスセンサ3では、ヒータコイル13への通電により感ガス体11が加熱された状態において、周囲の検出対象ガスの濃度に応じて感ガス体11の抵抗値が変化する。具体的には、検出対象ガスの濃度が高いほど感ガス体11の抵抗値は低くなる。つまり、ガスセンサ3は、3本の端子23,25,27を有する三端子型のガスセンサである。そして、端子25はヒータコイル13に接続され、端子25は検出電極15に接続されているので、端子25と端子27との間の抵抗値は、ヒータコイル13と検出電極15との間に存在する感ガス体11の抵抗値である。そのため、ガスセンサ3は、感ガス体11が加熱された状態で、検出対象ガスの濃度に応じて端子25と端子27との間の抵抗値が変化することになる。
(3)駆動部
駆動部7は、図2に示すように、制御部31(加熱制御部の一例)と、電池32と、スイッチング素子33とを有している。駆動部7は、制御部31にてスイッチング素子33を制御し、電池32からヒータコイル13に通電して感ガス体11を加熱することにより、ガスセンサ3を駆動する。
制御部31は、ヒータコイル13への印加電圧を制御する。制御部31は、消費電力を低減するために、所定の駆動周期でヒータをパルス通電して、高温期間と低温期間が交互に繰り返されるように制御する。制御部31は、処理部35からの検出結果に基づいて、パルス通電における複数の印加電圧モードを互いに切り換える(後述)。
電池32は、略一定電圧に安定化された直流電圧を出力する。電池32の正極の出力端は、ガスセンサ3の端子23に対し、MOSFET(Metal−Oxide−Semiconductor Field−Effect Transistor)からなるスイッチング素子33を介して電気的に接続されている。電池32の負極の出力端は、ガスセンサ3の端子25に対し、電気的に接続されている。つまり、電池32の一対の出力端には、スイッチング素子33を介してヒータコイル13が電気的に接続されている。
制御部31は、スイッチング素子33の制御端子(ゲート端子)に電気的に接続されている。制御部31の出力がH(ハイ)レベルからL(ロー)レベルに反転すると、スイッチング素子33はターンオンし、電池32からスイッチング素子33を介してヒータコイル13に通電され、感ガス体11が加熱される。一方、制御部31の出力がLレベルからHレベルに反転すると、スイッチング素子33はターンオフし、ヒータコイル13への通電が停止する。
制御部31には、ヒータ電圧が入力される入力線45が接続されている。
制御部31は、単位時間当たりに所定時間ずつヒータコイル13へ通電されるように、制御部31にて電池32からヒータコイル13への通電時間を制御することで、電力を調整し、感ガス体11の温度が目的とするヒータ電圧を印加したときと同じようになるようにしている。この構成では、駆動部7は、ヒータ電圧に応じたPWM制御によってスイッチング素子33のデューティ比を変化させることで、感ガス体11の温度を調節できる。
駆動部7は、安定化回路43を有している。安定化回路43は、電池32と制御部31との間に配置されている。安定化回路43は、電池電圧を、ヒータ以外の回路に所定電圧で安定させる。
(4)検出部
検出部5は、感ガス体11の電気的特性から検出対象ガスを検出する。検出部5は、処理部35と、負荷抵抗37とを有している。
処理部35は、駆動周期のサンプリングタイミングごとにガス濃度を検出し、そのつど演算処理、警報判定処理を行う。
処理部35は、出力端35aと、入力端35bとを有している。出力端35aは、負荷抵抗37を介してガスセンサ3の端子25と電気的に接続されている。処理部35の入力端35bは、直接的にガスセンサ3の端子25と電気的に接続されている。処理部35は、ヒータコイル13に通電されている加熱期間において、出力端35aと、ガスセンサ3の端子27との間に所定の直流電圧を印加し、この状態で入力端35bに入力される電圧を検出電圧として検出する。つまり、検出部5は、直流電圧が負荷抵抗37と感ガス体11の抵抗成分とで分圧された電圧を、検出電圧として検出する。ここで、分圧前の直流電圧の大きさと、負荷抵抗37の抵抗値とは既知であるから、処理部35は、検出電圧の大きさはガスセンサ3の抵抗値(感ガス体11の抵抗成分の抵抗値)を表すことになる。したがって、検出部5は、検出電圧を検出することにより、ガスセンサ3の抵抗値を取得できる。
ガス検出装置1は、出力部41(ガス検出報知部の一例)を有している。出力部41は、処理部35によって検出対象ガスが検出されると、ガス検出報知を行う。
具体的には、出力部41は、処理部35に電気的に接続されている。出力部41は、例えば発光ダイオードやブザー、リレーなどを含んでいる。これにより、検出部5は、検出対象ガスの検出結果に応じて出力部41を制御し、発光ダイオードの点灯状態を変化させたり、ブザーやスピーカに警報音を出力させたりして、検出結果をユーザに通知する。本実施形態では、検出部5は、検出対象ガスの濃度が所定濃度以上と判定すると警報を発生する。警報状態にある検出部5が、検出対象ガスの濃度が所定濃度未満と判定すると、警報を解除する。また、検出部5は、検出対象ガスの濃度を提示するように構成されていてもよい。
制御部31及び処理部35は、マイコン(マイクロコンピュータ)49によって実現されている。マイコン49は、は、プロセッサ(例えば、CPU)と、記憶装置(例えば、ROM、RAM、HDD、SSDなど)と、各種インターフェース(例えば、A/Dコンバータ、D/Aコンバータ、通信インターフェースなど)を有するコンピュータシステムである。マイコン49は、記憶部(記憶装置の記憶領域の一部又は全部に対応)に保存されたプログラムを実行することで、各種制御動作を行う。
マイコン49は、単一のプロセッサで構成されていてもよいが、各制御のために独立した複数のプロセッサから構成されていてもよい。
マイコン49の各要素の機能は、一部又は全てが、マイコン49を構成するコンピュータシステムにて実行可能なプログラムとして実現されてもよい。その他、マイコン49の各要素の機能の一部は、カスタムICにより構成されていてもよい。
マイコン49には、図示しないが、各装置の状態を検出するためのセンサ及びスイッチ、並びに情報入力装置が接続されている。
処理部35には、温度センサ47が接続されている。温度センサ47はガスセンサ3の近傍に配置されている。これにより検出された抵抗値は、温度補正して判定に用いられる。
(5)概略動作
図3を用いて、ガス検出装置1の概略動作を説明する。図3は、ガス検出装置の動作を示す概略フローチャートである。
以下に説明する制御フローチャートは例示であって、各ステップは必要に応じて省略及び入れ替え可能である。また、複数のステップが同時に実行されたり、一部又は全てが重なって実行されたりしてもよい。
さらに、制御フローチャートの各ブロックは、単一の制御動作とは限らず、複数のブロックで表現される複数の制御動作に置き換えることができる。
なお、各装置の動作は、制御部から各装置への指令の結果であり、これらはソフトウェア・アプリケーションの各ステップによって表現される。
ステップS1では、予備検知モードが実行される。つまり、通常の大半の動作時には、予備検知モードが実行されている。具体的には、制御部31が予備検知モードを実行し、処理部35がその結果を検出する。
ステップS2では、第1条件が満たされたか否かが判断される。具体的には、処理部35が検出結果から第1条件が満たされたか否かを判断する。第1条件は、ガス発生可能条件である。YesであればプロセスはステップS3に移行する。つまり、予備検知モードが検知遅れ回避モードに切り換えられる。
ステップS3では、検知遅れ回避モードが実行される。具体的には、制御部31が検知遅れ回避モードを実行し、処理部35がその結果を検出する。この結果、検出対象ガスの検出遅れが生じにくくなる。
ステップS4では、第2条件が満たされたか否かが判断される。具体的には、処理部35が、検出結果から第2条件が満たされたか否かを判断する。第2条件は、警報発生条件(ガス発生確実条件)である。YesであればプロセスはステップS5に移行する。つまり、検知遅れ回避モードが本検知モードに切り換えられる。なお、検知遅れ回避モードでガスがないと判断した場合は、予備検知モードに戻るようにしてもよい。
ステップS5では、ガス漏れ警報が発生される。具体的には、処理部35が出力部41を制御して警報を発生させる。
ステップS6では、本検知モードに移行して、ガスの監視を行う。具体的には、制御部31が本検知モードを実行し、処理部35がその結果を検出する。なお、ステップS5とステップS6の順序は限定されない。
ステップS7では、第3条件が満たされたか否かが判断される。具体的には、処理部35が、検出結果から第3条件が満たされたか否かを判断する。第3条件は、ガス濃度低下条件である。YesであればプロセスはステップS8に移行し、NoであればプロセスはステップS5に戻る。つまり、本検知モードから予備検知モードに戻るのは、ガス濃度が十分低下したと判断された場合である。
ステップS8では、警報が解除される。具体的には、処理部35が出力部41を制御して警報を停止させる。
上記の動作において、予備検知モードの時は検知間隔が長いので、小電力消費である。予備検知モードから検知遅れ回避モードに切り換えられると、検知間隔が短くなることで時間当たり検知回数が増える。この結果、検知遅れ時間が短縮され、つまりガス応答性が高くなる。さらに、検知遅れ回避モードから本検知モードに切り換えられれば、警報を発しつつガスの監視が行われる。本検知モードでは検知間隔が短いので、ガスが無くなった場合にそのことを短時間で検出できる。
(6)各印加電圧モードの詳細説明
図4〜図7を用いて、予備検知モード、検知遅れ回避モード、及び本検知モードを説明する。図4は、ガス検出装置の予備検知モード、検知遅れ回避モード、本検知モードのタイミングチャートである。図5は、予備検知モードのタイミングチャートである。図6は、検知遅れ回避モードのタイミングチャートである。図7は、本検知モードのタイミングチャートである。
予備検知モード、検知遅れ回避モード、及び本検知モードは、各々、一周期が高電圧印加期間(高温期間)と低電圧又は無電圧印加期間(低温期間)とを有している。そのため、検出対象ガスの種類によって、検知点を適宜選択可能である。ただし、以下の例ではメタン等の燃焼ガスを高電圧印加期間で検知する例を説明する。
図4(a)に、予備検知モードを示している。予備検知モードでは、制御部31は、駆動周期T1(第1駆動周期の一例)でヒータ電圧を制御する。予備検知モードは、電源投入後に実行される。駆動周期T1は、例えば、5〜50秒の範囲である。
予備検知モードは、図5に示すように、一周期は、加熱期間T1aと、非加熱期間T1bとを有している。加熱期間T1aでは、目的とするヒータ電圧をV1として感ガス体11を例えば約400度に加熱する。非加熱期間T1bでは、目的とするヒータ電圧を0Vとして感ガス体11を加熱しない。ヒータ電圧V1は例えば0.65Vであり、加熱期間T1aは例えば0.10秒であり、非加熱期間T1bは例えば49.90秒である。
検出部5がガスセンサ3の抵抗値を取得するサンプリングタイミングは、加熱期間T1aの最後の点P1である。すなわち、パルス通電の最終タイミングでガス検知(センサ抵抗値の測定)を行っている。
図4(b)に、検知回避遅れモードを示している。検知遅れ回避モードでは、制御部31は、駆動周期T2(第2駆動周期の一例)でヒータ電圧を制御する。駆動周期T2は駆動周期T1より短い。つまり、検知遅れ回避モードは予備検知モードに比べて検知間隔が短い。駆動周期T2は、例えば、1〜10秒の範囲である。なお、予備検知モードから検知遅れ回避モードに切り換えられるのは、検出結果がガス発生可能条件を満たした場合である。このようにガス発生の可能性があれば、予備検知モードから検知遅れ回避モードに切り換えられることで、小電力で駆動しつつ、ガス発生時の検知遅れを回避できる。
検知遅れ回避モードでは、図6に示すように、一周期は、加熱期間T2aと、非加熱期間T2bとを有している。加熱期間T2aでは、目的とするヒータ電圧をV2として感ガス体11を例えば約400度に加熱する。非加熱期間T2bでは、目的とするヒータ電圧を0Vとして感ガス体11を加熱しない。ヒータ電圧V2は例えば0.65Vであり、加熱期間T2aは例えば0.10秒であり、非加熱期間T2bは例えば1.90秒である。
検出部5がガスセンサ3の抵抗値を取得するサンプリングタイミングは、加熱期間T2aの最後の点P2である。
図4(c)に、本検知モードを示している。本検知モードでは、制御部31は、駆動周期T3(第3駆動周期の一例)でヒータ電圧を制御する。本検知モードは、出力部41による報知動作と共にガス検出を行うモードである。駆動周期T3は、駆動周期T1より短く、駆動周期T2より長い。つまり、本検知モードは予備検知モードに比べて検知間隔が短い。駆動周期T3は、例えば、1〜49秒の範囲であり、検出対象ガスが無くなったことを遅れなく検知可能な長さに設定される。なお、検知遅れ回避モードから本検知モードに切り換えられるのは、検出結果がガス発生確実条件を満たした場合である。このようにガス発生が確実であれば、検知遅れ回避モードから本検知モードに切り換えられることで、報知動作が行われる。また、ガスが無くなったときの検知遅れを回避できる。
本検知モードでは、図7に示すように、一周期は、加熱期間T3aと、非加熱期間T3bとを有している。加熱期間T3aでは、目的とするヒータ電圧をV3として感ガス体11を例えば約400度に加熱する。非加熱期間T3bでは、目的とするヒータ電圧を0Vとして感ガス体11を加熱しない。ヒータ電圧V3は例えば0.65Vであり、加熱期間T3aは例えば0.10秒であり、非加熱期間T3bは例えば9.90秒である。
検出部5がガスセンサ3の抵抗値を取得するサンプリングタイミングは、加熱期間T3aの最後の点P3である。
以上に述べたように駆動周期T2は駆動周期T3より短い。そのため、駆動周期T2を十分に短くすることで、検知遅れ回避モードではガス発生時の検知遅れを回避できる。
(7)詳細動作
図8を用いて、ガス検出装置1の詳細動作を説明する。図8は、第1実施形態のガス検出装置の動作を示す詳細フローチャートである。なお、下記の説明における数値は例であって、それらに限定されることはない。
なお、以下の説明では、ガス検出装置1は、電池式メタン警報器である。
ステップS101では、電源投入が実行される。
ステップS102では、予備検知モードが実行される。
ステップS103では、Rs1/Rs2≦1(絶対値検知)又はRs1/Rs1’≦0.7(相対値検知)が満たされるか否かが判断される。これらが、予備検知モードから検知遅れ回避モードに移行する条件(ガス発生可能性条件)である。Rs1は、予備検知モードの現在のセンサ抵抗値である。Rs2は、予備検知モードから検知遅れ回避モードに移行する判定値である。Rs1’は、予備検知モードの2周期前のセンサ抵抗値である。
ステップS104では、検知遅れ回避モードが実行される。
ステップS105では、検知遅れ回避モードに入ってから90秒以内か否かが判断される。YesであればプロセスはステップS106に移行し、NoであればプロセスはステップS103に戻る(予備検知モードに戻る)。つまり、検知遅れ回避モードに移行してから90秒経過しても本検知モードに移行しないことが、検知遅れ回避モードから予備検知モードに戻る1つめの条件である。
ステップS106では、Rs3/Rs4≦1が満たされたか否かが判断される。Rs3は、検知遅れ回避モード又は本検知モードの現在のセンサ抵抗値である。Rs4は、検知遅れ回避モード及び本検知モードの警報設定値である。YesであればプロセスはステップS107に移行し、NoであればプロセスはステップS111に移行する。つまり、上記条件が、検知遅れ回避モードから本検知モードに移行する条件(ガス発生確実条件)である。
ステップS107では、ガス漏れ警報が発報される。
ステップS108では、本検知モード実行される。
ステップS109では、Rs3/Rs4>1.05が満たされたか否かが判断される。YesであればプロセスはステップS110に移行し(予備検知モードに移行し)、NoであればプロセスはステップS114に移行する。つまり、上記条件が、本検知モードから予備検知モードに戻る条件の1つ目である。
ステップS110では、警報解除が実行される。
ステップS106でNoの場合に、検知遅れ回避モードから予備検知モードに戻る2つ目の条件(ステップS111〜ステップS113)を説明する。
ステップS111では、Rs3/Rs4>2.2が満たされたか否かが判断される。YesであればプロセスはステップS112に移行し、NoであればプロセスはステップS105に移行する。
ステップS112では、回数カウント+1が実行される。
ステップS113では、回数カウント数=5か否かが判断される。YesであればプロセスはステップS103に戻る(予備検知モードに戻る)。つまり、5回連続してRs3/Rs4>2.2が満たされることが、検知遅れ回避モードから予備検知モードに戻る2つめの条件である。NoであればプロセスはステップS105に戻る。
次に、ステップS109でNoの場合に、本検知モードから予備検知モードに戻る2つ目の条件(ステップS114〜S116)を説明する。
ステップS114では、Rs3/Rs3’≧1.1が満たされたか否かが判断される。Rs3’は、本検知モードの2周期前のセンサ抵抗値である。YesであればプロセスはステップS115に移行し、NoであればプロセスはステップS107に戻る。
ステップS115では、回数カウント+1が実行される。
ステップS116では、回数カウント数=2が満たされたか否かが判断される。YesであればプロセスはステップS110に移行し(予備検知モードに移行し)、NoであればプロセスはステップS107に戻る。つまり、Rs3/Rs3’≧1.1が2回連続満たされることが、本検知モードから予備検知モードに移行する条件の2つ目である。
2.第2実施形態
第1実施形態では、駆動周期T3は駆動周期T2と異なっており、具体的には駆動周期T2より長かった。しかし、本検知モードの駆動周期は検知遅れ回避モードの駆動周期と等しくてもよい。
図9〜図11を用いて、そのような実施形態として、第2実施形態を説明する。図9は、第2実施形態のガス検出装置の予備検知モード、検知遅れ回避モード、本検知モードのタイミングチャートである。図10は、予備検知モードのタイミングチャートである。図11は、検知遅れ回避モード及び本検知モードのタイミングチャートである。
なお、基本的な構造及び動作は第1実施形態と同じであるので、以下の説明では異なる部分を中心に説明する。特に、本実施形態は、第1実施形態の図1、図2、図3及び図8並びにそれらの本明細書中の説明と同じ内容を有している。
ただし、以下の説明におけるガス検出装置1は、電池式LP警報器である。
本実施形態では、図3のステップS6及び図8のステップS108と同様に、所定条件が満たされれば、検知遅れ回避モードから本検知モードに移行して、検出対象ガスの監視が行われる。具体的には、制御部31が本検知モードを実行し、処理部35がその結果を検出する。ただし、この実施形態では、第1実施形態とは異なり、本検知モードの駆動周期は検知遅れ回避モードの駆動周期と同じである。
図9〜図11を用いて、予備検知モード、検知遅れ回避モード、及び本検知モードを説明する。図9は、ガス検出装置の予備検知モード、検知遅れ回避モード、本検知モードのタイミングチャートである。図10は、予備検知モードのタイミングチャートである。図11は、検知遅れ回避モード及び本検知モードのタイミングチャートである。
予備検知モードでは、制御部31は、駆動周期T1’(第1駆動周期の一例)でヒータ電圧を制御する。予備検知モードは、電源投入後に実行される。駆動周期T1は、例えば、5〜50秒の範囲である。
図9(a)に、予備検知モードを示している。予備検知モードでは、図10に示すように、一周期は、加熱期間T1a’と、非加熱期間T1b’とを有している。加熱期間T1a’では、目的とするヒータ電圧をV4として感ガス体11を例えば約400度に加熱する。非加熱期間T1b’では、目的とするヒータ電圧を0Vとして感ガス体11を加熱しない。ヒータ電圧V4は例えば0.70Vであり、加熱期間T1a’は例えば0.07秒であり、非加熱期間T1b’は例えば49.93秒である。
検出部5がガスセンサ3の抵抗値を取得するサンプリングタイミングは、加熱期間T1a’の最後の点P4である。
図9(b)に、検知遅れ回避モードを示している。検知遅れ回避モードでは、制御部31は、駆動周期T2’(第2駆動周期の一例)でヒータ電圧を制御する。駆動周期T2’は駆動周期T1’より短い。つまり、検知遅れ回避モードは予備検知モードに比べて検知間隔が短い。駆動周期T2’は、例えば、1〜10秒の範囲である。なお、予備検知モードから検知遅れ回避モードに切り換えられるのは、検出結果がガス発生可能性条件を満たした場合である。このようにガス発生の可能性があれば、予備検知モードから検知遅れ回避モードに切り換えられることで、小電力で駆動しつつ、ガス発生時の検知遅れを回避できる。
検知遅れ回避モードでは、図11に示すように、一周期は、第1加熱期間T2a’と、第2加熱期間T2b’と、非加熱期間T2c’とを有している。第1加熱期間T2a’では、目的とするヒータ電圧をV5として感ガス体11を例えば約400度に加熱する。第2加熱期間T2b’では、目的とするヒータ電圧をV6として感ガス体11を例えば約300度に加熱する。非加熱期間T2c’では、目的とするヒータ電圧を0Vとして感ガス体11を加熱しない。第1加熱期間T2a’は例えば0.07秒であり、ヒータ電圧V5は例えば0.65Vであり、第2加熱期間T2b’は例えば0.10秒であり、ヒータ電圧V6は例えば0.45Vであり、非加熱期間T2c’は例えば1.83秒である。なお、検出部5がガスセンサ3の抵抗値を取得するサンプリングタイミングは、第2加熱期間T2b’の最後の点P5である。
また、図11において、第1加熱期間T2a’の電力は、第2加熱期間T2b’の電力より大きい。つまり、この実施形態では、検知遅れ回避モードの一周期内に、大電力期間と、大電力期間の後の小電力期間とが実現している。
この場合、最初に大電力期間を設けることによって感ガス体11を高温にすることで水分を飛ばすことができ、その結果、湿度が高い環境などであっても、ガスセンサ3の検出精度が低下しにくい。従来では、常温で感ガス体の表面に水分が吸着した場合は、感ガス体の抵抗値が下がることがあった。
図9(b)に、本検知モードを示している。本検知モードでは、制御部31は、駆動周期T2’(第3駆動周期の一例)でヒータ電圧を制御する。本検知モードは、出力部41による報知動作と共にガス検出を行うモードである。駆動周期T2’は駆動周期T1’より短い。つまり、本検知モードは予備検知モードに比べて検知間隔が短い。駆動周期T2’は、例えば、1〜10秒の範囲である。なお、検知遅れ回避モードから本検知モードに切り換えられるのは、検出結果がガス発生確実条件を満たした場合である。
本検知モードでは、図11に示すように、一周期は、第1加熱期間T2a’と、第2加熱期間T2b’と、非加熱期間T2c’とを有している。第1加熱期間T2a’では、目的とするヒータ電圧をV5として感ガス体11を例えば約400度に加熱する。第2加熱期間T2b’では、ヒータ電圧をV6として感ガス体11を加熱する。ヒータ電圧V6はヒータ電圧V5より低く、そのためセンサの抵抗変化率が増えることで、検知精度が向上する。非加熱期間T2c’では、目的とするヒータ電圧を0Vとして感ガス体11を加熱しない。第1加熱期間T2a’は例えば0.07秒であり、ヒータ電圧V5は例えば0.65Vであり、第2加熱期間T2b’は例えば0.10秒であり、ヒータ電圧V6は例えば0.45Vであり、非加熱期間T2c’は例えば1.83秒である。
なお、検出部5がガスセンサ3の抵抗値を取得するサンプリングタイミングは、第2加熱期間T2b’の最後の点P5である。
この装置では、検知遅れ回避モードの駆動周期と本検知モードの駆動周期を等しくすることで制御が簡単になると共に、それらを十分に短くすることで、検知遅れ回避モードではガス発生時の検知遅れを回避でき、さらに、本検知モードではガスが無くなったときの検知遅れを回避できる。
また、この実施形態では、検知遅れ回避モードと本検知モードにおいて、第1加熱期間T2a’と第2加熱期間T2b’とを設けることで、ガス検出精度を高くしている。
この実施形態では、検知遅れ回避モードの場合と同様に、本検知モードの一周期内に、大電力期間と、大電力期間の後の小電力期間とが実現している。
なお、一周期が大電力期間とその後の小電力期間とを含む構成は、検知遅れ回避モード、本検知モード、及び予備検知モードのいずれに適用されてもよいし、いずれか1つ、いずれか2つ、又は3つ全てに適用されてもよい。これは第1実施形態及び他のいずれの実施形態においても当てはまる。
3.実施形態の共通事項
上記第1及び第2実施形態は、下記の構成及び機能を共通に有している。
ガス検出装置(例えば、ガス検出装置1)は下記の構成を備えている。
感ガス部(例えば、感ガス体11)は、検出対象ガスのガス濃度に応じて電気的特性が変化する。
加熱部(例えば、ヒータコイル13)は、検出対象ガスに対して感度を有する温度範囲に感ガス部を加熱する。
検出部(例えば、検出部5)は、電気的特性から検出対象ガスを検出する。
加熱制御部(例えば、制御部31)は、加熱部への印加電圧を制御する。
加熱制御部は、検出部からの検出結果に基づいて複数の印加電圧モードを互いに切り換える。
ガス検出報知部(例えば、出力部41)は、検出部によって検出対象ガスが検出されれば、ガス検出報知を行う。
複数の印加電圧モードは、予備検知モードと、検知遅れ回避モードと、本検知モードとを有している。
予備検知モードは、第1駆動周期(例えば、駆動周期T1、駆動周期T1’)を有する。
検知遅れ回避モードは、第1駆動周期より短い第2駆動周期(例えば、駆動周期T2、駆動周期T2’)を有し、予備検知モードから切り換え可能である。
本検知モードは、ガス検出報知部による報知動作と共にガス検出を行うモードであり、第1駆動周期より短い第3駆動周期(例えば、駆動周期T3、駆動周期T2’)を有している。本検知モードは、検知遅れ回避モードから切り換え可能である。
この装置では、予備検知モードの時は駆動周期が長い(例えば、駆動周期T1、駆動周期T1’)ので、小電力消費である。予備検知モードから検知遅れ回避モードに切り換えられると、駆動周期が短くなる(例えば、駆動周期T2、駆動周期T2’)ことで、時間当たり検知回数が増える(例えば、図4参照)。この結果、検知遅れ時間が短縮され、つまりガス応答性が高くなる。さらに、検知遅れ回避モードから本検知モードに切り換えられれば、警報を発しつつガスの監視が行われる。本検知モードでは駆動周期が短い(例えば、駆動周期T3、駆動周期T2’)ので、ガスが無くなったことを短時間で検出できる。
4.他の実施形態
以上、本発明の複数の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。特に、本明細書に書かれた複数の実施形態及び変形例は必要に応じて任意に組み合せ可能である。
現在のセンサ抵抗値をRsとし、1周期前のセンサ抵抗値をRs’とした場合に、Rs/Rs’<0.7となれば、検出対象ガスによる急激な抵抗値変化があったとして警報を発生するようにしてもよい。この場合、センサ抵抗値が警報設定値を現時点では下回っていなくても、今後は下回ると予測したことになる。警報発生後には、警報を2周期維持して、センサ抵抗値が警報設定値を上回れば、検出対象ガスが周囲に存在しないと判断して警報を解除する。この実施例は第1及び第2実施形態とは別に又は組み合わせて実行可能である。
ガスセンサの種類は半導体式ガスセンサに限定されない。接触燃焼式、電気化学式であってもよい。
測定対象ガスの種類は特に限定されない。メタン、プロパンなどの可燃性ガスでもよいし、一酸化炭素のような不完全燃焼ガスであってもよい。
第1及び第2実施形態では、検知遅れ回避モード及び本検知モードの駆動期間内の高温期間は、予備検知モードの高温期間と同じであった。しかし、検知遅れ回避モード及び本検知モードの駆動期間内の高温期間は、予備検知モードの高温期間より長く設定してもよい。これより、検知遅れ回避モード及び本検知モードでのガス検知精度が向上する。
第1及び第2実施形態では、駆動周期の低温期間の印加電圧を0Vにしていたが、印加電圧を例えば0.2Vといった低電圧にしてもよい。
第1及び第2実施形態では、検知点(検出のための直流電圧印加のタイミング)は、高温期間の最後に1回だけであったが、高温期間の途中であってもよいし、回数も複数回でもよい。
本発明は、ガス検出装置に広く適用できる。
1 :ガス検出装置
3 :ガスセンサ
5 :検出部
7 :駆動部
11 :感ガス体
13 :ヒータコイル
15 :検出電極
31 :制御部
32 :電池
33 :スイッチング素子
34 :カバー
35 :処理部
37 :負荷抵抗
41 :出力部
43 :安定化回路
45 :入力線
47 :温度センサ
49 :マイコン

Claims (5)

  1. 検出対象ガスのガス濃度に応じて電気的特性が変化する感ガス部と、
    前記検出対象ガスに対して感度を有する温度範囲に前記感ガス部を加熱する加熱部と、
    前記電気的特性から前記検出対象ガスを検出する検出部と、
    前記加熱部への印加電圧を制御する加熱制御部と、
    前記検出部によって前記検出対象ガスが検出されれば、ガス検出報知を行うガス検出報知部と、を備え、
    前記加熱制御部は、前記検出部からの検出結果に基づいて複数の印加電圧モードを互いに切り換え、
    前記複数の印加電圧モードは、
    第1駆動周期を有する予備検知モードと、
    前記第1駆動周期より短い第2駆動周期を有し、前記予備検知モードから切り換え可能な検知遅れ回避モードと、
    前記ガス検出報知部による報知動作と共にガス検出を行うモードであり、前記第1駆動周期より短い第3駆動周期を有しており、前記検知遅れ回避モードから切り換え可能な本検知モードと、を有し、
    前記予備検知モードから前記検知遅れ回避モードへの切換条件は、前記検出結果がガス発生可能性条件を満たした場合であり、
    前記検知遅れ回避モードから前記本検知モードへの切換条件は、所定時間内に前記検出結果がガス発生確実条件を満たした場合であり、
    前記検知遅れ回避モードから前記予備検知モードに戻るための切換条件は、前記検知遅れ回避モードに移行してから前記所定時間が経過しても前記本検知モードに移行していない場合か、又は前記所定時間内に前記ガス発生確実条件を満たすことなく複数回連続して現在のセンサ抵抗値が警報設定値を上回る場合である、
    ガス検出装置。
  2. 前記予備検知モード、前記検知遅れ回避モード、及び前記本検知モードは、各々、一周期内が高電圧印加期間、低電圧印加期間及び無電圧印加期間の少なくとも2つを有する、請求項1に記載のガス検出装置。
  3. 前記第1駆動周期、前記第2駆動周期及び前記第3駆動周期の少なくとも1つは、大電力期間と、前記大電力期間の後の小電力期間とを含む、請求項1に記載のガス検出装置。
  4. 前記第2駆動周期は前記第3駆動周期より短い、請求項1〜3のいずれかに記載のガス検出装置。
  5. 前記第2駆動周期は前記第3駆動周期と等しい、請求項1〜3のいずれかに記載のガス検出装置。
JP2017133506A 2017-07-07 2017-07-07 ガス検出装置 Active JP6920905B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017133506A JP6920905B2 (ja) 2017-07-07 2017-07-07 ガス検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017133506A JP6920905B2 (ja) 2017-07-07 2017-07-07 ガス検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019015618A JP2019015618A (ja) 2019-01-31
JP6920905B2 true JP6920905B2 (ja) 2021-08-18

Family

ID=65357378

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017133506A Active JP6920905B2 (ja) 2017-07-07 2017-07-07 ガス検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6920905B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001194329A (ja) * 2000-01-17 2001-07-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd ガスセンサ
JP3935783B2 (ja) * 2001-08-24 2007-06-27 大阪瓦斯株式会社 ガス警報器の動作方法及びガス警報器
JP2006118939A (ja) * 2004-10-20 2006-05-11 Riken Keiki Co Ltd ガス検知器
US8117894B2 (en) * 2008-08-20 2012-02-21 Applied Nanotech Holdings, Inc. Gas sensor
JP6364877B2 (ja) * 2014-03-31 2018-08-01 富士電機株式会社 電池式ガス警報器、その制御装置
JP2016200547A (ja) * 2015-04-14 2016-12-01 富士電機株式会社 ガスセンサおよびガス検出装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019015618A (ja) 2019-01-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9752958B2 (en) Load drive apparatus and sensor control apparatus
US8117894B2 (en) Gas sensor
RU2502066C2 (ru) Газоизмерительное устройство и способ его работы
WO2012105423A1 (ja) 電池式ガス警報器、その制御装置
US8555701B1 (en) Enhanced metal oxide gas sensor
US9810731B2 (en) Load drive apparatus
JP5126158B2 (ja) 酸素センサの電極再生処理方法
JP6920905B2 (ja) ガス検出装置
JP2002090328A (ja) 熱線式ガスセンサーを用いたガス検知警報装置
CN102944463B (zh) 一种cod消解仪及其工作方法
JP2018163140A5 (ja)
JP2008170396A (ja) 液体検知センサ
JP6229383B2 (ja) ガス警報器
JP6300203B2 (ja) ガス検知器
JP2000221152A (ja) ガス検出装置
JP6454978B2 (ja) 電池式ガス警報器、その制御装置
JP2005257702A (ja) Co検知装置
JP6364877B2 (ja) 電池式ガス警報器、その制御装置
JP5893982B2 (ja) ガス検出装置
JP6699394B2 (ja) 制御装置
JP3999831B2 (ja) ガス検出方法及びその装置
JP2008298562A (ja) 自己診断機能付き近接センサ
JP5861834B2 (ja) ガス検知素子用通電制御装置
JP3929846B2 (ja) 間欠駆動型可燃性ガス検出装置
JP2002082083A (ja) ガス検出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200601

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20200601

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210318

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210330

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210527

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210713

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210727

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6920905

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150