JP6920884B2 - 受信端末及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、受信端末及びプログラムに関する。
視聴者は、携帯型のテレビ受信機などを利用して、移動しながらテレビ番組を視聴できる。しかし、地下やビル陰などでは、放送を受信できないために番組を視聴できないことがあった。また、放送番組がインターネットで同時再送信される場合、視聴者は、インターネット経由で配信される番組を、スマートフォンなどを用いて視聴することもできる。しかし、インターネットによる番組の視聴には、高い通信コストがかかってしまうことがあった。これら両方の機能を持っている端末もあるが、普段は放送される番組を視聴し、放送が受信できないときには手動でインターネット配信に切替えて使うため、手間がかかる上に、信号断の時間が長くかかる。
一方、放送の受信状況に基づいて、放送により受信した番組と、通信により配信された番組とを切替えて提示する受信端末がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2014−220569号公報
放送と通信の複数の伝送路で番組が受信可能な従来の受信端末では、放送の受信状況に基づいて、放送により受信した番組と、通信により受信した番組とを切替えて提示する場合、放送の受信ができなくなったことを検出してから通信への切替を行う。放送を受信できず、番組を提示できなくなってから通信への切替を開始し、切替が完了して通信により受信した番組を提示できるようになるまでは時間がかかるため、受信端末による番組の提示が中断することがあった。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、複数の伝送路の受信状況に応じて番組を提示する伝送路を切替えて番組を継続して提示する際に、切替のために番組が中断する時間を低減することができる受信端末及びプログラムを提供する。
本発明の一態様は、複数の伝送路それぞれにより映像音声データを受信する受信部と、前記受信部が複数の前記伝送路それぞれにより受信した前記映像音声データのうちいずれを出力するかを切替える切替部と、前記切替部が出力した前記映像音声データを提示する映像音声提示部と、移動経路と、前記移動経路において提示対象の前記映像音声データを受信する前記伝送路の切替を行う境界領域とを示すパターンデータを保持するパターンデータ保持部と、現在位置を計測する現在位置計測部と、前記現在位置計測部が計測した前記現在位置の履歴に基づいて、前記パターンデータが示す前記移動経路上の前記境界領域又は前記境界領域の近傍に位置すると判断した場合に、前記受信部が受信した前記映像音声データのうちいずれの前記伝送路により受信した前記映像音声データを出力するかの切替を前記切替部に指示する境界領域判定部と、を備えることを特徴とする受信端末である。
本発明の一態様は、上述の受信端末であって、複数の前記伝送路それぞれの受信品質を計測する品質計測部と、前記現在位置計測部による計測結果の履歴に基づいて移動経路を算出し、算出した前記移動経路における前記品質計測部による計測結果に基づいて前記境界領域を判断して前記パターンデータを生成するパターンデータ生成部とをさらに備える、ことを特徴とする。
本発明の一態様は、上述の受信端末であって、複数の前記伝送路は、放送及び通信を含む、ことを特徴とする。
本発明の一態様は、上述の受信端末であって、放送から通信への切替を行う前記境界領域は、前記移動経路において放送が使用不可となる領域よりも前の領域であり、通信から放送への切替を行う前記境界領域は、前記移動経路において通信が使用不可となる領域よりも前の領域、または、前記移動経路において放送が使用可能となる領域から後の領域である、ことを特徴とする。
本発明の一態様は、複数の伝送路それぞれにより受信した映像音声データのうちいずれかを提示する受信端末に用いられるコンピュータに、移動経路と、前記移動経路において提示対象の前記映像音声データを受信する前記伝送路の切替を行う境界領域とを示すパターンデータを保持するパターンデータ保持機能と、現在位置計測部が計測した現在位置の履歴に基づいて、前記パターンデータが示す前記移動経路上の前記境界領域又は前記境界領域の近傍に位置すると判断した場合に、映像音声データを提示する映像音声提示部に複数の前記伝送路それぞれにより受信した前記映像音声データのうちいずれを出力するかを切替える切替部に対して、出力する前記映像音声データの切替を指示する境界領域判定機能と、を実現させるためのプログラムである。
本発明によれば、受信端末において、複数の伝送路の受信状況に応じて番組を提示する伝送路を切替えて番組を継続して提示する際に、切替のために番組が中断する時間を低減することができる。
第1の実施形態による受信端末の構成を示すブロック図である。 放送及び通信の受信状況の実測例を示す図である。 第1の実施形態による受信品質計測ログの例を示す図である。 第1の実施形態による移動経路と境界領域をグラフで示した図である。 第1の実施形態によるパターンデータを示す図である。 第1の実施形態によるパターンデータをCSV形式で符号化した例を示す図である。 第1の実施形態による受信端末の望ましい切替動作例を示す。 第1の実施形態による受信端末の放送受信時の動作を示すフロー図である。 第1の実施形態による受信端末の通信受信時の動作を示すフロー図である。 第2の実施形態によるパターンデータを説明するための図である。 第3の実施形態による受信端末の構成を示すブロック図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。
[第1の実施形態]
視聴者が番組に接する機会を増やすため、放送と通信(例えば、インターネット)のように、複数の伝送路で番組が同時に伝送される状況を想定する。このような状況においては、番組視聴用の受信端末が移動した場合、移動場所によって放送と通信の受信状態が異なる。そこで、本実施形態の受信端末は、放送が受信不可になると判断したときには放送から通信による番組受信に切替え、通信が不可になると判断したときには通信から放送による番組受信へと切替える自動切替機能を持つ。これにより、番組が途切れることなく受信端末に表示可能となる。
受信端末は、放送と通信の切替を判断するために、受信状況に関するパターンデータを用いる。パターンデータは、いくつかの移動経路それぞれにおいて、通信と放送の切替を行う位置である境界領域を示す。境界領域は、移動経路における放送及び通信それぞれの過去の受信状況をもとに決められる。受信端末は、自端末の現在位置及び移動方向と、パターンデータとを照合して、自動切替の判定を行う。この動作により、受信端末は、完全に放送又は通信が遮断される前に、あらかじめ放送による受信と通信による受信とを切替えて、番組提示を継続することが可能となる。
図1は、本実施形態による受信端末100の構成を示す機能ブロック図であり、本実施形態と関係する機能ブロックのみを抽出して示してある。同図に示す受信端末100は、放送受信部110、通信受信部120、切替部130、映像音声提示部140、計測部150、パターンデータ保持部160、境界領域判定部170及び切替判定部180を備える。
放送受信部110は、地上デジタル放送(ワンセグ、フルセグ)や、衛星デジタル放送などの放送信号を受信する。放送受信部110は、受信した放送信号から番組の映像音声データを取得して復号した後、切替部130に出力する。以下では、放送受信部110が出力した映像音声データを、「放送受信映像音声データ」とも記載する。
通信受信部120は、インターネット、4G、WiFi(登録商標)などの通信を使用してデータを送受信する。通信は無線通信、有線通信のいずれでもよい。通信受信部120は、受信したデータから番組の映像音声データを取得して復号した後、切替部130に出力する。以下では、通信受信部120が出力した映像音声データを、「通信受信映像音声データ」とも記載する。
切替部130は、放送受信部110が出力した放送受信映像音声データと、通信受信部120が出力した通信受信映像音声データとのうちいずれか一方を、映像音声提示部140へ出力する。切替部130が、放送受信映像音声データ又は通信受信映像音声データのいずれを出力するかの切替は、境界領域判定部170又は切替判定部180による制御に従う。以下では、切替部130が出力する対象を、放送受信映像音声データから通信受信映像音声データに切替えることを「放送から通信への切替」と記載する。また、切替部130が出力する対象を、通信受信映像音声データから放送受信映像音声データに切替えることを「通信から放送への切替」と記載する。
映像音声提示部140は、切替部130が出力した放送受信映像音声データ又は通信受信映像音声データの映像や音声を、受信端末100が内部又は外部に備えるディスプレイやスピーカなどに提示する。
計測部150は、現在位置計測部151、放送品質計測部152及び通信品質計測部153を備える。
現在位置計測部151は、受信端末100の現在位置を計測する。例えば、現在位置計測部151は、全地球測位システム(Global Positioning System:GPS)により現在位置の情報を取得してもよい。また例えば、現在位置計測部151は、通信受信部120が無線通信により受信したビーコンなどに含まれる無線基地局の情報などに基づいて現在位置の情報を取得してもよい。
放送品質計測部152は、放送受信部110における放送波の受信品質を計測する。放送品質計測部152は、受信品質として、例えば、CN比(Carrier to Noise ratio:搬送波対雑音比)を計測するが、CN比に代えてBER(Bit error rate:符号誤り率)などを測定してもよい。
通信品質計測部153は、通信受信部120における通信の受信品質を計測する。通信品質計測部153は、通信の受信品質として、例えば、通信速度を計測するが、通信速度に代えて、BERや、無線通信における電界強度などを計測してもよい。
パターンデータ保持部160は、1以上のパターンデータを保持する。パターンデータには、電車やバスの路線、通勤経路など良く使われるルートと、そのルートにおいて放送と通信の切替を行う境界領域とが記述される。パターンデータについては、外部サーバ300などの外部の装置からダウンロード又はコピーして取得する場合、あらかじめ受信端末100の内部にインストールしておく場合が考えられる。また、受信端末の内部でパターンデータを作成して保持する場合も考えられるが、これについては後述の第3の実施形態において説明する。
境界領域判定部170は、現在位置計測部151が一定の時間間隔で計測した複数の現在位置のデータを用いて、パターンデータ保持部160が保持する複数のパターンデータのうち適用可能なパターンデータを選択する処理と、進行方向を判定する処理とを行う。さらに、境界領域判定部170は、現在位置及び進行方向と、パターンデータとに基づいて、現在位置が境界領域又は境界領域の近傍であるか否かを判定する。境界領域判定部170は、境界領域又は境界領域の近傍であると判定した場合、切替部130に対して、放送から通信への切替、又は、通信から放送への切替を指示する。
切替判定部180は、境界領域と無関係に予期せぬ要因によって、パターンデータに従わず、放送の受信品質や通信の受信品質に急激な低下があったことを検出した場合、切替部130に、放送から通信への切替、又は、通信から放送への切替を指示する。
図2は、放送及び通信の受信状況の実測例を示す図である。日常生活において、電車やバスなどの移動手段によりテレビ番組を視聴しながら、移動する場合が想定される。同図は、東京都内において電車や徒歩で移動中に計測した放送CN比と通信速度の実測値(スループット)を示している。同図によれば、電車が地下を走行する区間などでは放送が受信不可となり、その間は通信が利用可能であることを示している。一方、通信速度は低下するものの、放送CN比が高い区間もある。この移動中では、放送か通信のいずれか、又は、その両方が利用可能である。
図3は、放送及び通信それぞれの受信品質計測ログの例を示す図である。通信は、例えば、インターネットを介して行われる。受信品質計測ログは、受信品質の計測結果のログデータである。電車やバスなどの移動手段により移動した場合、同図に示すように時間の経過とともに、現在位置を示す座標(x,y)と、計測された放送のCN比、及び、通信のスループットが変化する。通信のスループットは、通信ビットレートで表わしている。同図では、さらに、移動方向についても記載している。座標(x,y)には、緯度及び経度を用いているが、他の座標系を用いてもよい。また、放送や通信の受信品質を表すCN比やビットレートに代えて、符号誤り率など受信品質を表す他の測定項目を使用してもよい。
図4は、移動経路と境界領域をグラフで示した図であり、図5は、図4に示す移動経路と境界領域を表すパターンデータを示す図である。移動経路は、地図上の座標の移動によって表される。実際の電車やバス、徒歩などの移動経路は複雑な曲線となるが、パターンデータの作成に当たっては、移動経路を複数の線分で分割して近似する。横軸x、縦軸yには、経度、緯度などの数値を用いてもよく、ほかの座標系を新たに設定して用いてもよい。図4及び図5では、計算が容易になるように所定位置を原点とする独自の座標系を用いている。
図5に示すパターンデータは、移動経路を表す各座標の座標番号、x座標の値、y座標の値、起点識別、終点識別及び境界種別の情報を含む。起点識別は、移動経路の起点であるか(Y)否か(N)を示す。終点識別は、移動経路の終点であるか(Y)否か(N)を示す。境界種別は、境界領域に関連しない点(座標)、放送から通信へ切替える境界領域の開始点、放送から通信へ切替える境界領域の終点、通信から放送へ切替える境界領域の開始点、通信から放送へ切替える境界領域の終点のいずれであるかを示す。なお、境界領域の開始点と終点の間の点については、境界領域に関連しない点に含めてもよく、異なる境界種別を割当ててもよい。以下では、放送から通信へ切替える境界領域を「放送通信切替境界領域」と記載し、通信から放送へ切替える境界領域を「通信放送切替境界領域」を記載する。
移動経路は、座標番号1,2,3,…の順に移動する経路として表される。以下では、座標番号i(iは1以上の整数)の座標を座標iとする。図4及び図5の例では、座標1が移動経路の起点であり、座標4が移動経路の終点である。つまり、移動経路は、座標1と座標2の間の線分、座標2と座標3の間の線分、及び、座標3と座標4の線分の3つの線分により表わされる。
線分は一般に、y=ax+bのような直線方程式と、x又はyの可変範囲とにより示される。2点(x,y)と(x,y)を通る直線の方程式は、x≠xのときは以下の式(1)となり、x=xのときは以下の式(2)となる。
y={(y−y)(x−x)/(x−x)}+y …(1)
x=x …(2)
例えば、座標2(100,60)から座標3(150,80)への線分は、式(1)により、y=0.4x+20と導出され、xの範囲は100<x<150と表される。
放送が断となり、通信が良好な領域の近傍は放送通信切替境界領域である。また、逆に通信が断となり、放送が良好な領域の近傍は通信放送切替境界領域である。パターンデータにおいて、放送通信切替境界領域であるか通信放送切替境界領域であるかは、境界種別のパラメータで区分される。図5においては、座標1から座標2は放送、通信ともに利用可能な領域である。また、座標3から座標4では放送が断になり、通信は使用可能と想定される領域である。座標2から座標3は、放送が使用可能から使用不可に変化する領域の手前の領域であり、放送通信切替境界領域である。
放送が使用可能から使用不可に変化する座標からどれくらい手前の領域までを放送通信切替境界領域とするか、及び、通信が使用可能から使用不可に変化する座標からどれくらい手前の領域までを通信放送切替境界領域とするかの境界領域の大きさは、受信端末100が放送と通信の切替を行うためにかかる時間を考慮して、あらかじめ決定される。また、移動経路を移動する際の速度をさらに考慮して、境界領域を決定してもよい。つまり、速度が速いほど境界領域を大きくする。本実施形態の受信端末100は、この境界領域において放送から通信へ、または、通信から放送へ切替えることにより、番組の遮断がなく、継続して番組提示を行うことができる。
なお、図4及び図5は、放送が受信可能なエリアから、放送が受信不可であり、通信のみが受信可能なエリアへの移動部分のみを例に示しているが、通信が遮断され、放送のみ受信可能なエリアも想定される。そのようなエリアへの境界領域においては、受信端末100は、通信から放送へ切替を行う。また、放送が受信不可かつ通信が受信可能なエリアから、放送も通信も受信可能なエリアへの境界領域においても、受信端末100は、通信から放送への切替を行う。
上述したように、パターンデータにおいて、放送通信切替境界領域であるか通信放送切替境界領域であるかは、境界種別のパラメータで区分される。つまり、パターンデータに設定された境界種別1の座標i(i≧1、iは整数)から座標iに最も近い境界種別2の座標j(j>i、jは整数)までが放送通信切替境界領域であり、パターンデータに設定された境界種別3の座標m(m≧1、mは整数)から座標mに最も近い境界種別4の座標n(n>m、nは整数)までが通信放送切替境界領域である。座標iと座標jの間、座標mと座標nの間には、境界種別0(又は、境界領域の開始点と終点の間の点を表す境界種別)の座標k(i<k<j又はm<k<n、kは整数)が含まれ得る。
図6は、図3に示すパターンデータをCSV(comma-separated values)形式で符号化した例を示す図である。符号化は、JSON(JavaScript(登録商標) Object Notation)などその他の形式でも可能である。
図7は、移動している状態における受信端末100の望ましい切替動作例を示す。同図において実線L11、L12は放送の受信可能時間を示し、実線L13は、インターネット(ネット)による通信の受信可能時間を示す。つまり、時刻t1から時刻t3まで、及び、時刻t4以降では、放送及び通信ともに受信可能であり、時刻t3から時刻t4までは通信のみが受信可能である。
受信端末100が継続して番組を提示するためには、放送断となる前に、放送から通信の切替を行うことが望ましい。また、通信コストの削減のためには、通常は放送が望ましい。そこで、放送断となる前の時刻t2から放送断となる時刻t3までに移動する区間を、放送から通信へ切替える放送通信切替境界領域とし、受信端末100は、この放送通信切替境界領域における矢印A1の時点で放送から通信への切替を行う。また、放送受信可能となる時刻t4から時刻t5までに移動する区間を、通信から放送へ切替える通信放送切替境界領域とし、受信端末100は、この通信放送切替境界領域における矢印A2の時点で通信から放送への切替を行う。
図8は、放送受信時の受信端末100の動作を示すフロー図である。
受信端末100は、放送の受信を開始する。すなわち、切替部130は、放送受信部110が出力した放送受信映像音声データを映像音声提示部140へ出力し、映像音声提示部140は、放送受信映像音声データを提示する。
境界領域判定部170は、パターンデータが選択済みであるか否かを判定する(ステップS110)。境界領域判定部170は、パターンデータが未選択であると判定した場合、適用可能なパターンデータの候補を選択する(ステップS120)。具体的には、境界領域判定部170は、パターンデータ保持部160に記憶されるパターンデータのうち、起点の座標と、現在位置計測部151が計測した現在位置を表す座標とが所定の範囲内である1以上のパターンデータを、適用可能なパターンデータの候補として選択する。なお、境界領域判定部170は、パターンデータ保持部160に記憶されるパターンデータのうち、現在位置とパターンデータが示す移動経路との最短距離が所定以内のものを選択してもよい。
一定時間経過後、境界領域判定部170は、現在位置計測部151が計測した現在位置を取得し、取得した現在位置と、前回取得した現在位置とに基づいて進行方向を算出する。境界領域判定部170は、適用可能なパターンデータの候補の中から、現在位置と移動経路との距離が所定以内であり、かつ、移動方向と移動経路の方向のずれが所定以内であるパターンデータを選択する(ステップS130)。境界領域判定部170は、ステップS130の処理を、選択されたパターンデータが一つになるまで繰り返す(ステップS140)。
境界領域判定部170が、ステップS110においてパターンデータは選択済みであると判定した場合、又は、ステップS140において、選択されたパターンデータが一つになったと判定した場合、切替判定部180は、ステップS150からの処理を行う。すなわち、切替判定部180は、一定時間経過後に(ステップS150)、放送品質計測部152により計測された放送のCN比が放送受信映像音声データの受信に十分な値であるか否かを判断する(ステップS160)。例えば、切替判定部180は、所定の閾値とCN比を比較する。
切替判定部180が、CN比は映像音声データの受信に十分な値であると判断した場合、境界領域判定部170は、ステップS170の処理を行う。つまり、境界領域判定部170は、現在位置計測部151が計測した現在位置が放送通信切替境界領域に該当するか否かを判断する(ステップS170)。この判断は、以下のように行う。
現在位置の座標を(x,y)とし、選択されたパターンデータが示す放送通信切替境界領域の1区間がy=ax+bと表される(ただし、x≦x≦x)とする。この場合、境界領域判定部170は、以下の条件1及び条件2の両方を満たす場合、現在位置が放送通信切替境界領域に該当すると判断する。なお、条件2におけるdは、許容誤差を示し、あらかじめ数値を設定する。
(条件1):x≦x≦x
(条件2):(y−ax−b)<d
さらに境界領域判定部170は、条件1及び条件2に加え、受信端末100の移動方向と放送通信切替境界領域の1区間を表す2つの座標間の移動方向との差分が所定以内である場合に、現在位置が放送通信切替境界領域に該当すると判断してもよい。例えば、放送通信切替境界領域が、座標pから座標(p+1)までの区間であるとする。ただし、座標pのx座標がxかつ座標(p+1)のx座標がx、又は、座標pのx座標がxかつ座標(p+1)のx座標がxである。境界領域判定部170は、前回又は所定回前に得られた現在位置(x’,y’)から最も新しく得られた現在位置(x,y)への移動方向と、座標pから座標(p+1)への移動方向との差分が所定以内であるときに、移動方向が一致すると判断する(ただし、x≦x’≦x)。境界領域判定部170が、現在位置は放送通信切替境界領域に該当しないと判断した場合、受信端末100は、ステップS150からの処理を繰り返す。
切替判定部180は、ステップS160においてCN比が放送受信映像音声データの受信に十分な値ではないと判断した場合、通信への切替を切替部130に指示する。あるいは、境界領域判定部170は、ステップS170において現在位置が放送通信切替境界領域に該当すると判断した場合、通信への切替を切替部130に指示する(ステップS180)。切替部130は、通信受信部120が出力した通信受信映像音声データを映像音声提示部140へ出力し、映像音声提示部140は、通信受信映像音声データを提示する。このように、受信端末100は、パターンデータに従って放送から通信への切替を行うが、様々な要因によってパターンデータに従わずに急に放送CNが低下した場合も、通信への切替を行うことができる。受信端末100は、後述する図9の処理を開始する。
なお、切替判定部180は、ステップS150の後など、所定時間ごとに、現在位置と、パターンデータにより示される移動経路との乖離を算出する。切替判定部180は、乖離が所定以上となったことを検出した場合、現在使用しているパターンデータの使用を終了してステップS120からの処理を行う。
また、ステップS120においてパターンデータの候補が複数得られた場合に、切替判定部180は、いずれかのパターンデータを選択してステップS150以降の処理を行ってもよい。切替判定部180は、ステップS150の後など、所定時間ごとに、現在位置と、選択したパターンデータにより示される移動経路との乖離を算出する。切替判定部180は、乖離が所定以上となったことを検出した場合、ステップS120において得られたパターンデータの候補の中から、現在位置とパターンデータが示す移動経路との最短距離が所定以内のものを選択し、ステップS150以降の処理を行う。
図9は、通信受信時の受信端末100の動作を示すフロー図である。
受信端末100は、通信の受信を開始する。すなわち、切替部130は、通信受信部120が出力した通信受信映像音声データを映像音声提示部140へ出力し、映像音声提示部140は、通信受信映像音声データを提示する。
ステップS210〜ステップS240の処理は、図8に示すステップS110〜S140の処理と同様である。つまり、境界領域判定部170は、パターンデータが選択済みであるか否かを判定する(ステップS210)。境界領域判定部170は、パターンデータが未選択であると判定した場合、起点の座標と現在位置を表す座標とが所定の範囲内である1以上のパターンデータを適用可能なパターンデータの候補として選択する(ステップS220)。一定時間経過後、境界領域判定部170は、新たに取得した現在位置と、前回取得した現在位置とに基づいて進行方向を算出し、適用可能なパターンデータの候補の中から、現在位置と移動経路との距離が所定以内であり、かつ、移動方向と移動経路の方向のずれが所定以内であるパターンデータを選択する(ステップS230)。境界領域判定部170は、ステップS230の処理を、選択されたパターンデータが一つになるまで繰り返す(ステップS240)。
境界領域判定部170が、ステップS210においてパターンデータは選択済みであると判定した場合、又は、ステップS240において、選択されたパターンデータが一つになったと判定した場合、切替判定部180は、ステップS250からの処理を行う。すなわち、切替判定部180は、一定時間経過後に(ステップS250)、通信品質計測部153により計測された通信速度が通信受信映像音声データの受信に十分な値であるか否かを判断する(ステップS260)。例えば、切替判定部180は、所定の閾値と通信速度を比較する。
切替判定部180が、通信速度は通信受信映像音声データの受信に十分な値であると判断した場合、境界領域判定部170は、ステップS270の処理を行う。つまり、境界領域判定部170は、現在位置計測部151が計測した現在位置が、通信放送切替境界領域に該当するか否かを判断する(ステップS270)。この判断は、図8のステップS170と同様の処理により行う。
具体的には、現在位置の座標を(x,y)とし、選択されたパターンデータが示す通信放送切替境界領域の1区間がy=ax+bと表される(ただし、x≦x≦x)とする。この場合、境界領域判定部170は、以下の条件1及び条件2の両方を満たす場合、現在位置が通信放送切替境界領域に該当すると判断する。なお、条件2におけるdは、許容誤差を示し、あらかじめ数値を設定する。
(条件1):x≦x≦x
(条件2):(y−ax−b)<d
さらに境界領域判定部170は、条件1及び条件2に加え、受信端末100の移動方向と通信放送切替境界領域の1区間を表す2つの座標間の移動方向との差分が所定以内である場合に、現在位置が通信放送切替境界領域に該当すると判断してもよい。境界領域判定部170が、現在位置は通信放送切替境界領域に該当しないと判断した場合、受信端末100は、ステップS250からの処理を繰り返する。
切替判定部180は、ステップS260において通信速度が通信受信映像音声データの受信に十分な値ではないと判断した場合、放送への切替を切替部130に指示する。あるいは、境界領域判定部170は、ステップS270において、現在位置が通信放送切替境界領域に該当すると判断した場合、放送への切替を切替部130に指示する(ステップS280)。切替部130は、放送受信部110が出力した放送受信映像音声データを映像音声提示部140へ出力し、映像音声提示部140は、放送受信映像音声データを提示する。このように、受信端末100は、パターンデータに従って通信から放送への切替を行うが、様々な要因によってパターンデータに従わずに急に通信速度が低下した場合も、放送への切替を行うことができる。受信端末100は、図8の処理を開始する。
なお、切替判定部180は、ステップS250の後など、所定時間ごとに、現在位置と、パターンデータにより示される移動経路との乖離を算出する。切替判定部180は、乖離が所定以上となったことを検出した場合、現在使用しているパターンデータの使用を終了し、ステップS220からの処理を行う。
また、ステップS220においてパターンデータの候補が複数得られた場合に、切替判定部180は、いずれかのパターンデータを選択してステップS250以降の処理を行ってもよい。切替判定部180は、ステップS250の後など、所定時間ごとに、現在位置と、選択したパターンデータにより示される移動経路との乖離を算出する。切替判定部180は、乖離が所定以上となったことを検出した場合、ステップS220において得られたパターンデータの候補の中から、現在位置とパターンデータが示す移動経路との最短距離が所定以内のものを選択し、ステップS250以降の処理を行う。
なお、ステップS120、ステップS220において、境界領域判定部170は、外部サーバ300に蓄積されているパターンデータを検索してもよい。境界領域判定部170は、検索の結果得られた適用可能なパターンデータの候補をダウンロード又はコピーしてパターンデータ保持部160に保持する。
[第2の実施形態]
第1の実施形態のパターンデータは、電車やバスの路線、通勤経路など良く使われるルートの起点から終点までを複数の座標により表した移動経路において、各座標が境界領域に関連しないか、あるいは、境界領域の開始点又は終点であるかの情報を示している。本実施形態では、境界領域の周辺のパターンデータを複数組み合わせて用いる。
図10は、本実施形態によるパターンデータを説明するための図である。同図に示すルートの起点は座標1であり終点は座標6である。第1の実施形態の場合、一つのパターンデータ内に、座標1(起点)、座標2、座標3、座標4、座標5、座標6(終点)の座標及び境界種別が記述される。座標2が放送通信切替境界領域の開始点、座標3が放送通信切替境界領域の終点、座標4が通信放送切替境界領域の開始点、座標5が通信放送切替境界領域の終点である。
一方、本実施形態では、境界領域の周辺のみについて記述したパターンデータを使用する。よって、座標1と座標2の間の座標A(起点)、座標2、座標3、座標3と座標4の間の座標B(終点)の座標及び境界種別が記述されたパターンデータと、座標3と座標4の間の座標C(起点)、座標4、座標5、座標5と座標6の間の座標D(終点)の座標及び境界種別が記述されたパターンデータを使用する。なお、境界領域の終点をパターンデータが示す移動経路の終点としてもよい。受信端末100の処理については、第1の実施形態と同様である。そのため、座標A、座標Cなどパターンデータ内における移動経路の起点は、図8のステップS120〜ステップS140の処理や図9のステップS220〜ステップS240の処理により、パターンデータを選択するために必要な距離だけ、境界領域の開始点よりも前の座標とする。
通勤や通学などのために同じルートをよく使用する場合や、境界領域間の距離が短い場合には、第1の実施形態を利用することにより、パターンデータの検索にかかる処理負荷を低減することができる。一方、本実施形態の場合、普段と同じ経路を利用しない場合でも、移動に伴って、現在位置及び移動方向にマッチしたパターンデータを選択していくことにより、放送と通信の切替を行うことができる。また、通勤や通学などのために同じルートをよく使用する場合、そのルートに適用される本実施形態の複数のパターンデータを1セットとしてパターンデータ保持部160に保持することで、パターンデータの検索処理の負荷を低減することができる。
[第3の実施形態]
本実施形態では、第1又は第2の実施形態の受信端末に、受信品質計測ログを基にパターンデータを生成する機能が付加される。
図11は、本実施形態による受信端末200の構成を示すブロック図である。同図において、図1に示す第1の実施形態による受信端末100と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。同図に示す受信端末200が、第1の実施形態の受信端末100と異なる点は、受信品質計測ログ保持部210と、パターンデータ生成部220とをさらに備える点である。受信品質計測ログ保持部210は、時刻と、その時刻における現在位置計測部151、放送品質計測部152及び通信品質計測部153それぞれの計測結果を示すデータである受信品質計測ログを記憶する。パターンデータ生成部220は、受信品質計測ログ保持部210に記憶されたデータに基づいてパターンデータを生成する。
パターンデータ生成部220は、受信品質計測ログ保持部210に記録された多数の過去の受信品質計測ログが示す現在位置のデータの履歴をもとに、繰り返し出現する移動パターンを特定する。なお、パターンデータ生成部220は、ユーザが受信端末200に計測開始、計測終了を入力した時点をそれぞれ移動パターンの起点、終点としてもよい。また、パターンデータ生成部220は、現在位置計測部151が計測した現在位置に基づいて、所定時間よりも長く滞在した場所を離れたときにその場所を移動パターンの起点とし、起点を検出した後に所定時間よりも長く滞在した場所を移動パターンの終点としてもよい。
パターンデータ生成部220は、特定した移動パターンの中で、放送のCN比があらかじめ設定した閾値以上の領域を放送受信可能な領域、その閾値を下回る領域を放送受信不可の領域と判定する。また、パターンデータ生成部220は、特定した移動パターンの中で、通信速度があらかじめ設定した閾値以上の領域を通信受信可能な領域、その閾値を下回る領域を通信受信不可の領域と判定する。パターンデータ生成部220は、以下のように、境界領域を判断する。
(1)パターンデータ生成部220は、移動パターンにおいて、放送受信不可の領域が開始する座標を特定し、その特定した座標から先が通信受信可能な領域である場合、特定した座標から所定よりも前までの領域を放送通信切替境界領域とする。
(2)パターンデータ生成部220は、移動パターンにおいて、通信受信不可の領域が開始する座標を特定し、その特定した座標から先が放送受信可能な領域である場合、特定した座標から所定よりも前までの領域を通信放送切替境界領域とする。
(3)パターンデータ生成部220は、移動パターンにおいて、放送受信不可の領域が終了する座標を特定し、その特定した座標から所定より先のまでの領域を通信放送切替境界領域とする。
上記の(1)〜(3)では、パターンデータ生成部220は、境界領域(放送通信切替境界領域及び通信放送切替境界領域)を所定の大きさとしているが、この所定の大きさは、受信端末200が放送と通信の切替を行うためにかかる時間に応じて決められる。また、パターンデータ生成部220は、受信品質計測ログが示す時刻ごとの現在位置のデータの履歴から境界領域における速度を算出し、算出した速度が速いほど、境界領域を大きくしてもよい。例えば、パターンデータ生成部220は、切替にかかる時間と速度との乗算から切替中の推定移動距離を算出し、算出した推定移動距離に、所定のマージンを加えた距離を境界領域の大きさとする。なお、パターンデータ生成部220は、速度をインデックスとして境界領域の大きさが得られるデータを予め記憶しておき、受信品質計測ログに基づいて得られた速度に応じた境界領域の大きさをそのデータから読み出してもよい。
パターンデータ生成部220は、移動パターンの起点から終点までを一つの移動経路として設定した第1の実施形態のパターンデータを生成する。あるいは、パターンデータ生成部220は、移動パターンの起点から終点までの間に現れる各境界領域について、境界領域の前後所定距離までの範囲の移動経路が含まれるように第2の実施形態のパターンデータを生成する。パターンデータ保持部160は、パターンデータ生成部220が作成したパターンデータを保持する。
なお、外部サーバ300がパターンデータ生成部220と同様の機能を有し、各受信端末200の受信品質計測ログ保持部210から受信した受信品質計測ログに基づいてパターンデータを生成してもよい。
また、パターンデータ保持部160は、パターンデータ生成部220が生成したパターンデータを外部サーバ300に出力し、外部サーバ300は、受信端末200から受信したパターンデータを他の受信端末200や第1の実施形態の受信端末100に配信してもよい。
また、外部サーバ300は、複数の受信端末200それぞれが異なる移動ルートについて生成したパターンデータに基づいて、地図上において、放送のみ又は放送及び通信が受信可能なエリア、通信のみが受信可能なエリア、及び、境界領域のエリアを推定することができる。外部サーバ300は、これら各エリアの情報を含んだ地図のデータを各受信端末200に配信してもよい。受信端末200は、自端末の現在位置及び移動方向を取得し、現在、地図上の境界領域のエリアに位置し、かつ、放送のみ又は放送及び通信が受信可能なエリアの方向に向かっていると判断した場合は、通信から放送への切替を行い、現在、地図上の境界領域のエリアに位置し、かつ、通信のみが受信可能なエリアの方向に向かっていると判断した場合は、放送から通信への切替を行う。
上述した実施形態によれば、受信端末は、放送とインターネットなどの通信の双方を受信可能な機能を有しており、放送と通信の受信状況に応じて、放送と通信のいずれにより番組を受信するかを自動で切替える。そのために、受信端末は、放送と通信の過去の受信状況に基づき生成された、移動経路ごとの適切な放送と通信の切替パターンを示すパターンデータを取得・保持し、このパターンデータを利用して放送と通信を切替える。これにより、受信端末は、切れ目なく番組を提示することが可能となる。
また、受信端末は、パターンデータを、端末内部で計測した放送と通信の受信状況に基づいて生成してもよく、外部からダウンロードやコピーなどにより取得し、あらかじめ受信端末内に内蔵してもよい。例えば、複数のユーザの受信端末から、その受信端末が計測した受信品質計測ログを外部サーバに集め、外部サーバにおいてそれら受信品質計測ログを集約して、パターンデータを生成することも可能となる。複数の受信端末から得られた受信品質計測ログを集約し利用することにより、あるユーザが利用したことがない経路についても、サーバから取得したパターンデータを利用して放送と通信を切替えることが可能になる。このパターンデータの記述方法と利用方法を規定することにより、各受信端末とその他の機器で共通に使用可能とする。
また、本実施形態を適用することにより、県境など放送エリアの境界付近で、2つの放送所から出ている放送電波に対し、あらかじめ取得した受信品質計測ログをもとにしたパターンデータを使って、移動受信中に2つの放送所の間の放送信号の受信切替をシームレスに行うことも可能である。このように、放送と通信の切替と同様に、異なる電波による放送波の切替を行うことも可能である。
よって、視聴者は、移動中でも受信端末により番組を途切れなく視聴することができ、また通信コストをなるべく抑えることも可能である。また、放送局などの番組提供者は、配信設備や配信コストを削減することができる。加えて、時間と場所の制限のない番組視聴が促進されることによる経済効果も期待される。
以上説明した実施形態によれば、受信端末は、受信部と、映像音声提示部と、現在位置計測部と、境界領域判定部とを備える。受信部は、複数の伝送路それぞれにより映像音声データを受信する。切替部は、受信部が複数の伝送路それぞれにより受信した映像音声データのうちいずれを出力するかを切替える。映像音声提示部は、切替部が出力した映像音声データを提示する。パターンデータ保持部は、移動経路と、その移動経路上の境界領域とを示すパターンデータを保持する。境界領域は、提示対象の映像音声データを受信する伝送路の切替を行う領域である。現在位置計測部は、現在位置を計測する。境界領域判定部は、現在位置計測部が計測した現在位置の履歴に基づいて、現在、パターンデータが示す移動経路上の境界領域又はその境界領域の近傍に位置すると判断した場合に、受信部が受信した映像音声データのうちいずれの伝送路により受信した映像音声データを出力するかの切替を切替部に指示する。
例えば、複数の伝送路は、放送及び通信を含む。この場合、受信部は、実施形態における放送受信部110及び通信受信部120に対応し、境界領域は、移動経路において放送から通信への切替を行う領域又は通信から放送への切替を行う領域である。なお、放送から通信への切替を行う境界領域は、移動経路において放送が使用不可となる領域よりも前の領域である。また、通信から放送への切替を行う境界領域は、移動経路において通信が使用不可となる領域よりも前の領域、または、放送が使用可能となる領域から後の領域である。
受信端末は、品質計測部と、パターンデータ生成部とをさらに備えてもよい。品質計測部は、複数の伝送路それぞれの受信品質を計測する。複数の伝送路が、放送及び通信を含む場合、品質計測部は、放送品質計測部152及び通信品質計測部153に対応する。パターンデータ生成部は、現在位置計測部による計測結果の履歴に基づいて移動経路を算出し、算出した移動経路における品質計測部による計測結果に基づいて、提示対象の映像音声データを受信する伝送路の切替を行う境界領域を判断してパターンデータを生成する。
なお、上述の受信端末100、200は、内部にコンピュータシステムを有している。そして、受信端末100、200の一部の動作の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータシステムが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでいうコンピュータシステムとは、CPU及び各種メモリやOS、周辺機器等のハードウェアを含むものである。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
100、200…受信端末
110…放送受信部
120…通信受信部
130…切替部
140…映像音声提示部
150…計測部
151…現在位置計測部
152…放送品質計測部
153…通信品質計測部
160…パターンデータ保持部
170…境界領域判定部
180…切替判定部
210…受信品質計測ログ保持部
220…パターンデータ生成部
300…外部サーバ

Claims (9)

  1. 複数の伝送路それぞれにより映像音声データを受信する受信部と、
    前記受信部が複数の前記伝送路それぞれにより受信した前記映像音声データのうちいずれを出力するかを切替える切替部と、
    前記切替部が出力した前記映像音声データを提示する映像音声提示部と、
    移動経路と、前記移動経路において提示対象の前記映像音声データを受信する前記伝送路の切替を行う境界領域とを示すパターンデータを保持するパターンデータ保持部と、
    現在位置を計測する現在位置計測部と、
    前記現在位置計測部が計測した前記現在位置の履歴に基づいて、前記パターンデータが示す前記移動経路上の前記境界領域又は前記境界領域の近傍に位置すると判断した場合に、前記受信部が受信した前記映像音声データのうちいずれの前記伝送路により受信した前記映像音声データを出力するかの切替を前記切替部に指示する境界領域判定部と、
    複数の前記伝送路それぞれの受信品質を計測する品質計測部と、
    前記現在位置計測部による計測結果の履歴に基づいて移動経路を算出し、算出した前記移動経路における前記品質計測部による計測結果と、前記現在位置計測部による計測結果から得られる速度に応じた境界領域の大きさであって、前記速度が早いほど大きい前記境界領域の大きさとに基づいて、算出した前記移動経路における境界領域を判断してパターンデータを生成するパターンデータ生成部と、
    を備えることを特徴とする受信端末。
  2. 複数の伝送路それぞれにより映像音声データを受信する受信部と、
    前記受信部が複数の前記伝送路それぞれにより受信した前記映像音声データのうちいずれを出力するかを切替える切替部と、
    前記切替部が出力した前記映像音声データを提示する映像音声提示部と、
    移動経路と、前記移動経路において提示対象の前記映像音声データを受信する前記伝送路の切替を行う境界領域とを示すパターンデータを保持するパターンデータ保持部と、
    現在位置を計測する現在位置計測部と、
    前記現在位置計測部が計測した前記現在位置の履歴に基づいて、前記パターンデータが示す前記移動経路上の前記境界領域又は前記境界領域の近傍に位置すると判断した場合に、前記受信部が受信した前記映像音声データのうちいずれの前記伝送路により受信した前記映像音声データを出力するかの切替を前記切替部に指示する境界領域判定部と、
    複数の前記伝送路それぞれの受信品質を計測する品質計測部と、
    前記現在位置計測部による計測結果の履歴に基づいて移動経路を算出し、算出した前記移動経路における前記品質計測部による計測結果に基づいて境界領域を判断してパターンデータを生成するパターンデータ生成部と、
    前記パターンデータ生成部が生成した前記パターンデータを外部装置に送信するパターンデータ送信部と、
    前記外部装置から他の受信端末により生成されたパターンデータを受信して前記パターンデータ保持部に保持するデータ取得部と、
    を備えることを特徴とする受信端末。
  3. 前記外部装置は、複数の受信端末それぞれが生成したパターンデータに基づいて複数の前記伝送路の全てが受信可能なエリア、複数の前記伝送路の一部を受信可能なエリア、及び、境界領域のエリアを推定し、推定された前記エリアの情報を含んだ地図のデータを配信し、
    前記境界領域判定部は、前記現在位置計測部の計測結果から現在位置及び移動方向を取得し、前記外部装置から配信された前記地図のデータが示す前記境界領域のエリアに現在位置すると判断した場合に、移動方向のエリアにおいて受信可能な前記伝送路に基づいて、前記受信部が受信した前記映像音声データのうちいずれの前記伝送路により受信した前記映像音声データを出力するかの切替を前記切替部に指示する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の受信端末。
  4. 複数の伝送路それぞれにより映像音声データを受信する受信部と、
    前記受信部が複数の前記伝送路それぞれにより受信した前記映像音声データのうちいずれを出力するかを切替える切替部と、
    前記切替部が出力した前記映像音声データを提示する映像音声提示部と、
    移動経路と、前記移動経路において提示対象の前記映像音声データを受信する前記伝送路の切替を行う境界領域とを示すパターンデータを保持するパターンデータ保持部と、
    現在位置を計測する現在位置計測部と、
    前記現在位置計測部が計測した前記現在位置の履歴に基づいて、前記パターンデータが示す前記移動経路上の前記境界領域又は前記境界領域の近傍に位置すると判断した場合に、前記受信部が受信した前記映像音声データのうちいずれの前記伝送路により受信した前記映像音声データを出力するかの切替を前記切替部に指示する境界領域判定部と、
    複数の前記伝送路それぞれの受信品質を計測する品質計測部と、
    前記現在位置計測部による計測結果の履歴に基づいて移動経路を算出し、算出した前記移動経路における前記品質計測部による計測結果に基づいて境界領域を判断してパターンデータを生成する外部装置から複数の受信端末それぞれについて生成されたパターンデータを受信して前記パターンデータ保持部に保持するデータ取得部と、
    を備えることを特徴とする受信端末。
  5. 複数の前記伝送路は、放送及び通信を含む、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の受信端末。
  6. 放送から通信への切替を行う前記境界領域は、前記移動経路において放送が使用不可となる領域よりも前の領域であり、通信から放送への切替を行う前記境界領域は、前記移動経路において通信が使用不可となる領域よりも前の領域、または、前記移動経路において放送が使用可能となる領域から後の領域である、
    ことを特徴とする請求項5に記載の受信端末。
  7. 複数の伝送路それぞれにより受信した映像音声データのうちいずれかを提示する受信端末に用いられるコンピュータに、
    移動経路と、前記移動経路において提示対象の前記映像音声データを受信する前記伝送路の切替を行う境界領域とを示すパターンデータを保持するパターンデータ保持機能と、
    現在位置計測部が計測した現在位置の履歴に基づいて、前記パターンデータが示す前記移動経路上の前記境界領域又は前記境界領域の近傍に位置すると判断した場合に、映像音声データを提示する映像音声提示部に複数の前記伝送路それぞれにより受信した前記映像音声データのうちいずれを出力するかを切替える切替部に対して、出力する前記映像音声データの切替を指示する境界領域判定機能と、
    複数の前記伝送路それぞれの受信品質を計測する品質計測部による計測結果を取得する品質測定結果取得機能と、
    前記現在位置計測部による計測結果の履歴に基づいて移動経路を算出し、算出した前記移動経路における前記品質計測部による計測結果と、前記現在位置計測部による計測結果から得られる速度に応じた境界領域の大きさであって、前記速度が早いほど大きい前記境界領域の大きさとに基づいて、算出した前記移動経路における境界領域を判断してパターンデータを生成するパターンデータ生成機能と、
    を実現させるためのプログラム。
  8. 複数の伝送路それぞれにより受信した映像音声データのうちいずれかを提示する受信端末に用いられるコンピュータに、
    移動経路と、前記移動経路において提示対象の前記映像音声データを受信する前記伝送路の切替を行う境界領域とを示すパターンデータをパターンデータ保持部に保持するパターンデータ保持機能と、
    現在位置計測部が計測した現在位置の履歴に基づいて、前記パターンデータが示す前記移動経路上の前記境界領域又は前記境界領域の近傍に位置すると判断した場合に、映像音声データを提示する映像音声提示部に複数の前記伝送路それぞれにより受信した前記映像音声データのうちいずれを出力するかを切替える切替部に対して、出力する前記映像音声データの切替を指示する境界領域判定機能と、
    複数の前記伝送路それぞれの受信品質を計測する品質計測部による計測結果を取得する品質測定結果取得機能と、
    前記現在位置計測部による計測結果の履歴に基づいて移動経路を算出し、算出した前記移動経路における前記品質計測部による計測結果に基づいて境界領域を判断してパターンデータを生成するパターンデータ生成機能と、
    前記パターンデータ生成機能により生成された前記パターンデータを外部装置に送信するパターンデータ送信機能と、
    前記外部装置から他の受信端末により生成されたパターンデータを受信して前記パターンデータ保持部に保持するデータ取得機能と、
    を実現させるためのプログラム。
  9. 複数の伝送路それぞれにより受信した映像音声データのうちいずれかを提示する受信端末に用いられるコンピュータに、
    移動経路と、前記移動経路において提示対象の前記映像音声データを受信する前記伝送路の切替を行う境界領域とを示すパターンデータをパターンデータ保持部に保持するパターンデータ保持機能と、
    現在位置計測部が計測した現在位置の履歴に基づいて、前記パターンデータが示す前記移動経路上の前記境界領域又は前記境界領域の近傍に位置すると判断した場合に、映像音声データを提示する映像音声提示部に複数の前記伝送路それぞれにより受信した前記映像音声データのうちいずれを出力するかを切替える切替部に対して、出力する前記映像音声データの切替を指示する境界領域判定機能と、
    複数の前記伝送路それぞれの受信品質を計測する品質計測部による計測結果を取得する品質測定結果取得機能と、
    前記現在位置計測部による計測結果の履歴に基づいて移動経路を算出し、算出した前記移動経路における前記品質計測部による計測結果に基づいて境界領域を判断してパターンデータを生成する外部装置から複数の受信端末それぞれについて生成されたパターンデータを受信して前記パターンデータ保持部に保持するデータ取得機能と、
    を実現させるためのプログラム。
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