JP6920032B2 - レーダ装置および角度検出方法 - Google Patents

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Description

本発明は、レーダ装置および角度検出方法に関する。
従来、レーダ波が複数の物標でそれぞれ反射した複数の反射波を受信することで、複数の物標までの距離や反射波の到来角度を検出するレーダ装置が知られている。かかるレーダ装置では、上下方向における複数の反射波の到来角度と左右方向における複数の反射波の到来角度とを組み合わせることで、複数の当該反射波の左右方向および上下方向到来角度を検出している(例えば特許文献1参照)。
特開平11−287857号公報
しかしながら、上述したレーダ装置では、上下方向の到来角度の個数と左右方向の到来角度の個数とが同じ場合を想定しており、個数が異なる場合については考慮されていなかった。実際にレーダ装置を用いて物標までの距離や反射波の到来角度を検出する場合、例えば雑音等の影響によって、上下方向および左右方向で到来角度の個数が異なる場合がある。このように、到来角度の個数が異なる場合であっても、複数の反射波の到来角度を検出することが望まれる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、到来角度の個数によらず複数の反射波の到来角度を検出することができるレーダ装置および角度検出方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決し、目的を達成するために、本発明のレーダ装置は、角度推定部と、調整部と、決定部とを備える。角度推定部は、送信信号が少なくとも1つの物標に反射して到来する少なくとも1つの反射波を複数のアンテナを介して受信した受信信号に基づき、複数の前記反射波の第1方向における到来角度および前記第1方向とは異なる第2方向における到来角度をそれぞれ推定する。調整部は、前記角度推定部が推定した前記第1方向における前記到来角度の個数と、前記第2方向における前記到来角度の個数とが異なる場合に、前記到来角度の個数が前記第1方向および前記第2方向で一致するように個数を調整する。決定部は、前記調整部が調整した個数の前記到来角度に基づき、前記第1方向における前記到来角度と、前記第2方向における前記到来角度との組み合わせを決定する。
本発明によれば、到来角度の個数によらず複数の反射波の到来角度を検出することができるレーダ装置および角度検出方法を提供することができる。
図1Aは、実施形態に係る角度検出方法を示す説明図である。 図1Bは、到来角度の組み合わせ例を示す図である。 図2は、実施形態に係るレーダ装置を示す図である。 図3は、送信信号および反射波を説明するための模式図である。 図4は、実施形態に係るレーダ装置が実行する角度検出処理の手順を示すフローチャートである。 図5は、実施形態の変形例に係るレーダ装置の構成を示す図である。 図6は、実施形態の変形例に係るレーダ装置が実行する角度検出処理の手順を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して、本願の開示するレーダ装置および角度検出方法の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
<角度検出方法>
図1Aを用いて、本発明の実施形態に係る角度検出方法を説明する。図1Aは、本実施形態に係る角度検出方法を示す説明図である。本実施形態に係る角度検出方法は、レーダ装置で実行される。本実施形態では、レーダ装置を、例えば自動車に搭載され、当該自動車の先行車両を物標として検出する車両検出装置として使用する場合について説明する。
本実施形態に係るレーダ装置は、送信アンテナから送信された送信信号が複数の物標に反射した反射波を受信する複数の受信アンテナRxを備える。
まず、レーダ装置は、複数の反射波に基づき、当該反射波の水平方向における到来角度θ(以下、水平角度θと記載する)および垂直方向における到来角度φ(以下、垂直角度φと記載する)を推定する(ステップS1)。なお、水平方向とは例えば路面に対して水平な方向を指し、垂直方向は路面に対して垂直な方向を指す。
レーダ装置は、複数の受信アンテナRxのうち、例えば水平方向に配置された複数の受信アンテナRx1h〜Rx5hを用いて水平角度θを推定する。また、レーダ装置は、垂直方向に配置された複数の受信アンテナRx1v〜Rx3vを用いて垂直角度φを推定する。レーダ装置は、複数の受信アンテナRxを介して受信した反射波に対して、例えばESPRIT(Estimation of Signal Parameters via Rotation Invariance Techniques)法を用いて水平角度θおよび垂直角度φを推定する。
このようにレーダ装置が、ESPRITを用いた推定を行う場合、同一周波数に存在する異なる角度の物標を複数検出できる。例えば、レーダ装置は水平方向に配置された複数の受信アンテナRx1h〜Rx5hを用いて、同一周波数に存在する異なる角度の物標を最大4つまで推定できる。また、レーダ装置は、垂直方向に配置された複数の受信アンテナアンテナRx1v〜Rx3vを用いて、同一周波数に存在する異なる角度の物標を最大2つまで推定できる。ここで、物標は、レーダ装置から出力される送信波が物体に反射する反射点の位置等に相当する情報である。このようにESPRITを用いた推定方式の場合、受信アンテナの本数―1の角度の個数を最大の個数として検出できる。
ここで、レーダ装置は、例えば3個の水平角度θ1〜θ3を推定し、2個の垂直角度φ1、φ2を推定したものとする。
この場合、レーダ装置は、物標ごとに推定した水平角度θおよび垂直角度φの組み合わせを決定することで複数の反射波の到来角度を検出する。すなわち、物標ごとに水平角度と垂直角度が1対1で定まるため、複数の水平角度θ1〜θ3と複数の垂直角度φ1、φ2の中から物標ごとの正しい水平角度θおよび垂直角度φの組み合わせを決定する。
例えば、レーダ装置が推定した水平角度θおよび垂直角度φについて取り得る組み合わせは、図1Bに示すように6通りとなる。レーダ装置は、図1Bに示す6通りの組み合わせのうち、少なくとも2つの正しい組み合わせを決定することで反射波の水平方向および垂直方向の到来角度を検出する。例えば、水平角度θ1の物標に対応する垂直角度はφ1(図1Bの丸で囲んだ「1」で示す組み合わせ)であり、水平角度θ2の物標に対応する垂直角度はφ2(図1Bの丸で囲んだ「5」で示す組み合わせ)であると決定する。なお、図1Bは、到来角度の組み合わせ例を示す図である。
レーダ装置は、水平角度θまたは垂直角度φの個数を調整する(ステップS2)。レーダ装置は、水平角度θの個数と垂直角度φの個数のうち、個数が少ないほうの角度の個数と一致するように到来角度の対応付けを決定する。レーダ装置は、例えば、水平角度θよりも個数の少ない垂直角度の個数と一致するように、水平角度の個数を調整する。具体的には、レーダ装置は、水平角度θと垂直角度φとの双方の組合せが正方行列を構成するように対応付けを行う。
具体的には、図1Bに示す例では、レーダ装置は、個数が少ない垂直角度φの角度数2にあわせて水平角度θの個数を調整する。図1Bに示すように、レーダ装置は、例えば水平角度θ1、θ2と垂直角度φ1、φ2とで正方行列を構成するグループR1を生成する。また、レーダ装置は、例えば水平角度θ2、θ3と垂直角度φ1、φ2とで正方行列を構成するグループR2を生成する。このように、レーダ装置は、各角度の個数が一致するように、換言すれば正方行列となるようにグループR1、R2を設定することで水平角度θの個数をおよび垂直角度φの個数と同じ個数となるように調整する。
レーダ装置は、調整後の水平角度θおよび垂直角度φに基づき、水平角度θと垂直角度φの組み合わせを決定する(ステップS3)。レーダ装置は、例えば各グループR1、R2で後述する反射波のパワーに関する相関演算を行う。すなわち、レーダ装置は、水平角度θ1、θ2と垂直角度φ1、φ2とに関する情報を用いて反射波のパワーを算出し、この反射波のパワーに基づく相関演算を行う。またレーダ装置は、水平角度θ2、θ3と垂直角度φ1、φ2とに関する情報を用いて反射波のパワーを算出し、この反射波のパワーに基づく相関演算を行う。レーダ装置は、物標からの反射波のパワーの相関に基づき、水平角度と垂直角度との組み合わせを決定する。具体的には、レーダ装置は水平角度に関する反射波のパワーと、垂直角度に関する反射波のパワーの相関が最も高い組合せを正しい組合せとして決定する。
以上のように、水平角度θの個数と垂直角度φの個数が異なる場合であっても、水平角度θの個数と垂直角度φの個数が一致するように、レーダ装置が各角度の個数を調整することで、水平角度θおよび垂直角度φの組み合わせを決定することができる。これにより、レーダ装置は、水平角度θの個数と垂直角度φの個数が異なる場合であっても、反射波の到来角度を検出することができる。
なお、ここでは、レーダ装置が水平角度および垂直角度を推定するとしたがこれに限定されない。レーダ装置は、たとえば第1方向の到来角度および第1方向とは異なる第2方向の到来角度を推定すればよく、第1方向および第2方向とが必ずしも直交している必要はない。以下、かかる角度検出方法を実行するレーダ装置についてさらに説明する。
<レーダ装置1>
図2は、本発明の実施形態に係るレーダ装置1を示す図である。レーダ装置1は、信号処理装置10と、送信部20と、受信部30とを有する。
送信部20は、信号生成部21と、発振器22と、送信アンテナTxとを備える。信号生成部15は、信号処理装置10によって制御される。信号生成部21は、例えば三角波状の変調信号を発振器22に供給する。発振器22は、信号生成部21が生成した変調信号に応じて所定の周波数の送信信号を生成する。当該送信信号は、送信アンテナTxを介して送信される。このように、送信部20は、信号処理装置10に従って、周波数変調が施された送信信号を送信する。
本実施形態では、レーダ装置1は、例えばFM−CW(Frequency-Modulated Continuous Wave)方式を用いて物標を検出する。したがって、発振器22は、信号生成部21が生成する三角波形状の変調信号に応じて一定の繰り返し周期で変化する送信信号を生成する。なお、送信部20が図示しない増幅器を備え、発振器22が生成した送信信号を当該増幅器で増幅して送信するようにしてもよい。
本実施形態に係るレーダ装置1は、例えば車両に搭載される。レーダ装置1は、例えば当該車両の前方または後方に向けて送信波を送信する。送信アンテナTxから送信された送信波は、例えば先行車両や後方車両、静止物等の物標で反射される。物標で反射された反射波は、車両に向かって戻り、レーダ装置1の受信部30で受信される。
受信部30は、複数の受信アンテナRxと、各受信アンテナRxに対応する複数の受信処理部40とを備える。
複数の受信アンテナRxは、送信信号が複数の物標に反射して到来する複数の反射波を受信する。複数の受信アンテナRxは、水平方向に配置された水平アンテナRx1h〜Rx5h(以下、まとめて水平アンテナRxhとも記載する)と、垂直方向に配置された垂直アンテナRx1v〜Rx3v(以下、まとめて垂直アンテナRxvとも記載する)とを含む。水平アンテナRxhは、所定の間隔dごとに等間隔に配置される。また、垂直アンテナRxvは、所定の間隔dごとに等間隔に配置される。
複数の受信処理部40は、各水平アンテナRxhに対応する水平受信部410h〜450hと、各垂直アンテナRxvに対応する垂直受信部410v〜430vを含む。各水平受信部410h〜450hと垂直受信部410v〜430vとは、反射波を受信するアンテナ素子の配列は異なるものの、アンテナ素子の構成および反射波を受信した後の処理は基本的には同一であるため、水平受信部410hを例にとって説明する。
水平受信部410hは、ミキサ411hとA/D変換部412hとを備える。ミキサ411hは、水平アンテナRx1hを介して受信した反射波と送信信号とをミキシングし、ビート信号を生成する。ビード信号は、送信信号の周波数と反射波の周波数との差を周波数として持つ。A/D変換部412hは、ミキサ411hが生成したビート信号に対してA/D変換処理を行いデジタル信号である受信信号を生成する。A/D変換部412hは、生成した受信信号を信号処理装置10に出力する。
なお、ここでは水平受信部410hがミキサ411hとA/D変換部412hとを備える場合について説明したがこれに限定されない。例えば水平受信部410hが、図示しない増幅器やフィルタを備えていてもよい。
信号処理装置10は、CPU(Central Processing Unit)および記憶部(図示せず)などを備えたマイクロコンピュータであり、レーダ装置1全体を制御する。信号処理装置10は、マイクロコンピュータでソフトウェア的に実現される機能として、送信制御部110と、水平FFT処理部120と、垂直FFT処理部130と、角度推定部140と、調整部150と、決定部160とを備える。
送信制御部110は、三角波状の変調信号に応じた送信信号を送信するように送信部20を制御する。水平FFT処理部120は、水平アンテナRxhを介して受信した各受信信号に対してFFT処理を施し、水平アンテナRxhごとに周波数領域の受信信号を生成する。より詳述すると、FFT処理により各物標の距離に対応する周波数位置にピーク信号が現れるため、水平FFT処理部120はFFT処理により水平アンテナRx1h〜Rx5hごとにピーク信号を抽出し周波数領域の受信信号として生成する。
また、垂直FFT処理部130は、垂直アンテナRxvを介して受信した各受信信号に対してFFT処理を施し、垂直アンテナRxvごとに周波数領域の受信信号を生成する。より詳述すると、垂直FFT処理部130はFFT処理により水平アンテナRx1v〜Rx3vごとにピーク信号を抽出し周波数領域の受信信号として生成する。水平FFT処理部120および垂直FFT処理部130は、周波数領域の受信信号を角度推定部140に出力する。
角度推定部140は、複数の受信アンテナRxが受信した複数の反射波に基づき、当該反射波の水平角度θおよび垂直角度φをそれぞれ推定する。角度推定部140は、水平角度推定部141および垂直角度推定部142を備える。
水平角度推定部141は、水平アンテナRxhを介して受信した複数の反射波に基づき、ピーク信号ごとに水平角度を推定する。ここではあるピーク信号における複数の水平角度θ1〜θ3を推定する。より詳述すると、水平FFT処理部120で得られる各ピーク信号には距離が同じで水平角度が異なる複数の物標が存在している可能性があるため、水平FFT処理部120のFFT処理結果では、各物標の距離に対応する周波数位置に複数のピーク信号が得られる。そこで、水平角度推定部141は、所定レベルを超えるピーク信号の各々に対して水平角度を推定する。
垂直角度推定部142は、垂直アンテナRxvを介して受信した複数の反射波に基づき、複数の垂直角度φ1、φ2を推定する。水平角度推定部141および垂直角度推定部142は、例えばESPRIT法やMUSIC(Multiple Signal Classification)法等に基づき、複数の反射波から水平角度θおよび垂直角度φを推定する。水平角度推定部141および垂直角度推定部142は、推定した水平角度θおよび垂直角度φを調整部150に出力する。
なお、角度推定部140が推定する水平角度θおよび垂直角度φの個数は、少なくとも1以上であればよく、上述した例に限定されない。
調整部150は、水平角度θの個数と垂直角度φの個数とが異なる場合、個数が水平角度θおよび垂直角度φで一致するように、各角度の個数を調整する。調整部150は、例えば、個数が少ないほうの角度と同じ個数となるように角度の個数を調整する。
調整部150は、水平角度θおよび垂直角度φのうちの一方の個数が他方の個数より多い場合に、一方の中から他方の個数と同じ数の角度を選択する。ここでは水平角度θ={θ1、θ2、θ3}の個数が3個、垂直角度φ={φ1、φ2}の個数が2個である場合について説明する。
この場合、調整部150は、水平角度θの中から、垂直角度φの個数と同じ2個の角度を選択する。具体的に、調整部150は、例えば水平角度θ1、θ2および垂直角度φ1、φ2のグループR1を水平角度θと垂直角度φとの対応付けの一つの候補である候補T1として選択し、水平角度θ2、θ3および垂直角度φ1、φ2のグループR2を水平角度と垂直角度との対応付けの別の候補である候補T2として選択する。各候補T1、T2を行列形式で表すと以下の式(1)のように表現できる。
Figure 0006920032
調整部150は、選択した候補T1、T2を決定部160に出力する。このように、調整部150が候補T1、T2を選択することで、水平角度θおよび垂直角度φの個数が異なる場合でも、各角度を正方行列で表現することができる。
決定部160は、調整部150が選択した候補T1、T2に基づき、水平角度θと垂直角度φの組み合わせを決定する。決定部160は、推定部161と、演算部162と、組み合わせ決定部163とを備える。
推定部161は、候補T1に含まれる水平角度θ={θ1、θ2}および垂直角度φ={φ1、φ2}に基づいて、物標で反射した反射波を推定する。推定部161は、第1反射推定部161aおよび第2反射推定部161bを備える。
第1反射推定部161aは、水平角度θ={θ1、θ2}に関する情報(例えば、後述するモード行列)に基づき、複数の物標で反射した反射波のパワーを推定する。第2反射推定部161bは、垂直角度φ={φ1、φ2}に関する情報(例えば、モード行列に基づき、複数の物標で反射した反射波のパワーを推定する。第1、第2反射推定部161a、161bによる反射波のパワーの推定は、水平角度θまたは垂直角度φのいずれかを用いる点を除き、同じであるため、ここでは第2反射推定部161bが垂直角度φ={φ1、φ2}に関する情報に基づき、反射波のパワーを推定する場合について説明する。
まず、図3を用いて送信信号および反射波について説明する。図3は、送信信号および反射波を説明するための模式図である。図3に示すように、送信アンテナTxから送信された送信信号STは、物標A1、A2にそれぞれ反射して反射波RW1、RW2となる。かかる反射波RW1は、複数の垂直アンテナRxvにそれぞれ反射信号SR11〜SR13として受信される。また、反射波RW2は、複数の垂直アンテナRxvにそれぞれ反射信号SR21〜SR23として受信される。したがって、垂直アンテナRxvは、垂直アンテナRxvごとに反射信号SR11〜SR13、SR21〜SR23が重畳した信号を。それぞれ受信信号R1〜R3として受信する。
ここで、説明をわかりやすくするために、垂直角度φ1からきた振幅1の信号の各垂直アンテナRxvの理想的な信号を並べたものをモードベクトルa(φ1)とする。そして、所定時刻における等移動面の基準が垂直アンテナRx1vにあると考える。このとき、各反射信号SR2、SR3の位相は、垂直アンテナRxvの配置間隔dに応じて式(2)、(3)に示すように表される。
Figure 0006920032
したがって、このときのモードベクトルa(φ1)をモード行列として表すと、式(4)に示すように表される。同様に、モードベクトルa(φ2)をモード行列として表すと、式(5)に示すように表される。
Figure 0006920032
Figure 0006920032
なお、λは反射波RWの波長である。
また、このとき、2つの角度ごとの反射波のパワーをRW_φとすると、反射波のパワーRW_φ={RW_φ1、RW_φ2}は、式(6)を用いて推定することができる。なお、RW_φ1およびRW_φ2のいずれか一方が反射波RW1に対応する反射波のパワーであり、他方がRW2に対応する反射波のパワーである。
Figure 0006920032
なお、Aは式(4)と式(5)の結果をもとに算出されるモード行列であり、A={a(φ1)、a(φ2)}である。Rは、各垂直アンテナRxvにおける受信信号の行列であり、R={R1、R2、R3}である。また、Tは転置行列を示しており、Hは随伴行列を示している。
このように、第2反射推定部161bは、垂直角度φ={φ1、φ2}に関する情報を用いて、垂直方向における反射波のパワーRW_φ1、RW_φ2を推定する。同様に、第1反射推定部161aは、水平角度θ={θ1、θ2}に関する情報を用いて、水平方向における反射波のパワーRW_θ1、RW_θ2を推定する。なお、RW_θ1およびRW_θ2のいずれか一方が反射波RW1に対応する反射波のパワーであり、他方が反射波RW2に対応する反射波のパワーである。
第1、第2反射推定部161a、161bは、推定した反射波のパワーRW_θ={RW_θ1、RW_θ2}、RW_φ={RW_φ1、RW_φ2}を演算部162に出力する。
なお、第2反射推定部161bは全ての垂直アンテナRxvを用いて反射波RW1、RW2のパワーを推定しているが、これに限定されない。第1、第2反射推定部161a、161bが一部の受信アンテナRxを用いて反射波RW1、RW2のパワーを推定するようにしてもよい。例えば、第1反射推定部161aで、5本の水平アンテナRxhのうち3本の水平アンテナRxhで受信した受信信号SR11〜SR13を用いて反射波RW1、RW2のパワーを推定してもよい。このように、推定に用いる受信アンテナRxの本数を削減することで、反射波推定の演算量を低減することができ、処理速度を高速化することができる。
演算部162は、水平角度θおよび垂直角度φそれぞれにおける反射波RW1、RW2のパワーに基づき、相関演算を行う。演算部162は、第1演算部162aと、第2演算部162bとを備える。
第1演算部162aは、第1反射推定部161aまたは第2反射推定部161bのいずれか一方が推定した反射波RWのパワーの相関演算を行い、相関行列Am1を生成する。ここでは、第1反射推定部161aが推定した反射波のパワーRW_θの相関演算を行うものとする。
このように、第1演算部162aは、例えば本数が多い水平アンテナRxhが受信した受信信号に基づき推定した水平角度θに対応する反射波RWのパワーの相関演算を行う。これにより、第1演算部162aは、より高精度に推定した反射波RWのパワーの相関演算を行うことで、より高精度に到来角度を検出することができる。これは、角度推定部140が、受信アンテナRxの本数が多いほど、到来角度を高精度に推定できるためである。
第2演算部162bは、第1、第2反射推定部161a、161bが推定した反射波のパワーRW_θ、RW_φの相互相関演算を行い、相互相関行列Cm1を生成する。第1、第2演算部162a、162bは、演算結果を組み合わせ決定部163に出力する。
なお、上述した例では、推定部161が候補T1に基づいて反射波RWのパワーの推定を行い、演算部162が相関演算を行う場合について説明したが、同様に推定部161は候補T2に基づいて反射波RWのパワーの推定を行い、演算部162が相関演算を行うことで、相関行列Am2および相互相関行列Cm2を生成するものとする。
以上の処理において、レーダ装置1は、水平角度θの数と垂直角度φの数の少ないほうに合わせた正方行列となるように複数グループ(例えば、2グループR1、R2)を生成する。上記の例では水平角度がθ1〜θ3の3個と、垂直角度がφ1、φ2の2個であるため、レーダ装置1は2×2の正方行列となるように2つのグループR1、R2を生成する。レーダ装置1は、各グループR1、R2に対して上述したように反射波のパワーの相互相関行列を生成する。
組み合わせ決定部163は、第1、第2演算部162a、162bの演算結果に基づいて、水平角度θおよび垂直角度φの組み合わせを決定することで、反射波RW1、RW2の到来方向を検出する。
ここで、説明を簡単にするために、水平角度θ1および垂直角度φ1が反射波RW1の到来角度であり、水平角度θ2および垂直角度φ2が反射波RW2の到来角度であるものとする。
この場合、水平角度θ1に関する情報に基づいて推定した反射波のパワーRW_θ1および垂直角度φ1に関する情報に基づいて推定した反射波のパワーRW_φ1は、同一の物標からの反射波RW1のパワーであるため、略同じパワーとなり相関が高くなる。また、水平角度θ2に関する情報に基づいて推定した反射波のパワーRW_θ2および垂直角度φ2に関する情報に基づいて推定した反射波のパワーRW_φ2は、同一の物標からの反射波RW2のパワーであるため、略同じパワーとなり相関が高くなる。また、水平角度θ3に関する情報に基づいて推定した反射波のパワーRW_θ3は、例えば雑音に相当する信号のパワーとなり、送信信号が反射した反射波RW1、RW2のパワーとは異なるパワーとなる。
したがって、相関行列Am1におけるRW_θ1の相関係数と相互相関行列Cm1におけるRW_θ1とRW_φ1の相関係数は近い値となり、また大きな値となる。同様にRW_θ2の相関係数とRW_θ2とRW_φ2の相関係数は近い値となり、また大きな値となる。
一方、相関行列Am2におけるRW_θ3の相関係数と、相互相関行列Cm2におけるRW_θ3とRW_φ1の相関係数およびRW_θ3とRW_φ2の相関係数とは、いずれも近い値にならない。これは、RW_θ3とRW_φ1およびRW_φ2がいずれも同じ反射波RWを推定した結果ではないためである。
このことから、組み合わせ決定部163は、相関行列Am1、Am2および相互相関行列Cm1、Cm2から値が近い相関係数の組み合わせを決定することで、水平角度θおよび垂直角度φの組み合わせを決定する。組み合わせ決定部163は、決定した水平角度θおよび垂直角度φを反射波RWの到来角度に決定する。
このように、レーダ装置1は、演算部162が相関演算を行うことで、組み合わせ決定部163が水平角度θおよび垂直角度φの組み合わせをより精度よく決定することができる。また、第1演算部162aが水平方向の到来波の相関演算を行い、第2演算部162bが水平方向および垂直方向の到来波の相互相関演算を行う。これにより、組み合わせ決定部163が水平角度θおよび垂直角度φの組み合わせをより精度よく決定することができる。
なお、調整部150が選択する候補T1、T2には、図1Bに示すように重複する組み合わせが含まれる。組み合わせ決定部163は、水平角度θおよび垂直角度φの組み合わせを決定する場合に、重複する組み合わせについてはいずれか一方の候補の組み合わせを選択するものとする。
<角度検出処理>
次に本実施形態にかかるレーダ装置1が実行する処理手順について図4を用いて説明する。図4は、レーダ装置1が実行する角度検出処理の手順を示すフローチャートである。レーダ装置1は、例えば送信アンテナTxから送信信号を送信している間、図4に示す角度検出処理を実行する。
図4に示すように、レーダ装置1は、受信信号に対してFFT処理を行う(ステップS101)。次に、レーダ装置1は、FFT処理を施した受信信号に基づいて到来角度を推定する(ステップS102)。レーダ装置1は、例えば水平角度θおよび垂直角度φを推定する。
レーダ装置1は、推定した水平角度θの個数および垂直角度φの個数を比較する(ステップS103)。比較結果、水平角度θと垂直角度φの個数が等しい場合(ステップS103のNo)、ステップS105に進む。
比較結果、水平角度θと垂直角度φの個数が異なる場合(ステップS103のYes)、レーダ装置1は、水平角度θおよび垂直角度φの個数が等しいグループR1、R2をそれぞれ水平角度θと垂直角度φとの対応付けの候補T1、T2として選択する(ステップS104)。レーダ装置1は、候補T1、T2に含まれる角度ごとに反射波RWのパワーを推定する(ステップS105)。
レーダ装置1は、推定した反射波RWのパワーに基づき、相関演算を行い(ステップS106)、演算結果に基づいて水平角度θおよび垂直角度φの組み合わせを決定する(ステップS107)。
以上のように、本実施形態に係るレーダ装置1は、水平角度θおよび垂直角度φの個数が異なる場合に、当該個数が一致するように候補T1、T2を選択する。これにより、レーダ装置1は、水平角度θおよび垂直角度φの個数によらず、到来角度を検出することができる。また、個数が一致するように選択した水平角度θおよび垂直角度φの候補T1、T2を用いて行列演算を行うことで、正方行列に対して反射波RWのパワーを推定する演算や相関演算を行うことができ、演算処理の負荷を低減することができる。さらに、レーダ装置1は、角度スペクトルやパワースペクトルを用いず、水平角度θおよび垂直角度φに関する情報を用いて到来角度を検出するため、当該スペクトル推定誤差の影響を抑えることができる。したがって、高精度に到来角度を検出することができる。
<変形例>
図5および図6を用いて本実施形態に係るレーダ装置1の変形例について説明する。図5は、変形例に係るレーダ装置1Aの構成を示す図である。変形例に係るレーダ装置1Aは、調整部150Aが水平角度θと垂直角度φとの対応付けの候補を選択する代わりにダミー角度を追加することで水平角度θおよび垂直角度φの個数を調整する点で、図2に示すレーダ装置1と異なる。それ以外の構成および動作は図2に示すレーダ装置1と同じであるため、同一の符号を付し、説明を省略する。
本変形例に係るレーダ装置1Aは、水平角度θの個数と垂直角度φの個数とが異なる場合に、当該個数が一致するようにダミー角度を追加する調整部150Aを備える。例えば、上述したように、角度推定部140が推定した角度が水平角度θ={θ1、θ2、θ3}、垂直角度φ={φ1、φ2}である場合、調整部150Aは、垂直角度φ3を追加する。これにより、決定部160は、水平角度θ={θ1、θ2、θ3}および垂直角度φ={φ1、φ2、φ3}に関する情報に基づいて反射波RWのパワーの推定、相関演算を行い、到来角度を検出する。
図6は、本変形例に係るレーダ装置1Aが実行する角度検出処理の手順を示すフローチャートである。図6に示すフローチャートは、ステップS104の代わりにステップS201でダミー角度を追加している点を除き、図4に示す角度検出処理と同じであるため、同一の符号を付し、説明を省略する。
水平角度θの個数と垂直角度φの個数とが異なる場合(ステップS103のYes)、レーダ装置1Aは、水平角度θと垂直角度φの個数が等しくなるようにダミー角度φ3を追加する(ステップS201)。
上記実施形態では、水平角度θと垂直角度φの個数が異なる場合に、個数の少ない角度に合わせて組み合わせ候補を選択したが、例えば本変形例に示すように、個数の多い角度に合わせてダミー角度φ3を追加することもできる。
このように、本変形例では、レーダ装置1Aの調整部150Aがダミー角度φ3を追加することで、水平角度θと垂直角度φの個数を一致させることができる。これにより、上記実施形態1と同様に水平角度θおよび垂直角度φの個数によらず反射波RWの到来角度を検出することができる。さらに、ダミー角度φ3を追加することで、決定部160で行う演算を行う候補の数を減らすことができるとともに、正方行列を用いて演算を行うことができる。これにより、決定部160で行う演算の処理負荷をより低減することができる。
以上のように、本実施形態および変形例に係るレーダ装置1、1Aは、角度推定部140と、調整部150、150Aと、決定部160とを備える。角度推定部140は、送信信号が少なくとも1つの物標に反射して到来する少なくとも1つの反射波RWを複数の受信アンテナRxを介して受信した受信信号に基づき、反射波RWの第1方向(水平方向)における到来角度θおよび第1方向とは異なる第2方向(垂直方向)における到来角度φをそれぞれ推定する。
調整部150は、角度推定部140が推定した第1方向における到来角度θの個数と、第2方向における到来角度φの個数とが異なる場合に、到来角度θ、φの個数が第1方向および第2方向で一致するように個数を調整する。決定部160は、調整部150が調整した個数の到来角度θ、φに基づき、第1方向における到来角度θと、第2方向における到来角度φとの組み合わせを決定する。
これにより、レーダ装置1、1Aは、水平角度θの個数と垂直角度φの個数が異なる場合であっても、反射波RWの到来角度を検出することができる。
また、本実施形態に係るレーダ装置1の調整部150は、第1方向および第2方向のうちの一方の到来角度の個数が、他方の到来角度の個数より多い場合に、一方の到来角度の中から他方の到来角度の個数と同じ数の到来角度を選択する。
これにより、レーダ装置1は、水平角度θの個数と垂直角度φの個数が異なる場合であっても、反射波RWの到来角度を検出することができる。
また、変形例に係るレーダ装置1Aの調整部150Aは、第1方向および第2方向のうちの一方の到来角度の個数が、他方の到来角度の個数より少ない場合に、一方の到来角度の個数が他方の到来角度の個数と一致するように、一方の到来角度にダミー角度を追加する。
これにより、レーダ装置1Aは、水平角度θの個数と垂直角度φの個数が異なる場合であっても、反射波RWの到来角度を検出することができる。
また、本実施形態および変形例に係るレーダ装置1、1Aの決定部160は、演算部162と、組み合わせ決定部163とを備える。演算部162は、調整部150が調整した到来角度に基づき、相関演算を行う。組み合わせ決定部163は、演算部162による演算結果に応じて組み合わせを決定する。
これにより、レーダ装置1、1Aは、水平角度θの個数と垂直角度φの個数が異なる場合であっても、相関演算を行うことで、精度良く反射波RWの到来角度を検出することができる。
また、本実施形態および変形例に係るレーダ装置1、1Aの決定部160は、第1反射推定部161aと、第2反射推定部161bとを備える。第1反射推定部161aは、第1方向の到来角度θに基づき、反射波のパワーをそれぞれ推定する。第2反射推定部161bは、第2方向の到来角度φに基づき、反射波のパワーをそれぞれ推定する。
演算部162は、第1演算部162aと、第2演算部162bとを備える。第1演算部162aは、第1反射推定部161aまたは第2反射推定部161bのいずれか一方が推定した反射波のパワーの相関演算を行う。第2演算部162bは、第1反射推定部161aが推定した反射波のパワーおよび第2反射推定部161bが推定した反射波のパワーの相互相関演算を行う。
これにより、レーダ装置1、1Aは、水平角度θの個数と垂直角度φの個数が異なる場合であっても、相関演算を行うことで、精度良く反射波RWの到来角度を検出することができる。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1、1A レーダ装置
10 信号処理装置
20 送信部
30 受信部
140 角度推定部
150、150A 調整部
160 決定部
161 推定部
161a 第1反射推定部
161b 第2反射推定部
162 演算部
162a 第1演算部
162b 第2演算部
163 組み合わせ決定部

Claims (9)

  1. 送信信号が少なくとも1つの物標に反射して到来する少なくとも1つの反射波を複数のアンテナを介して受信した受信信号に基づき、前記反射波の第1方向における到来角度および前記第1方向とは異なる第2方向における到来角度をそれぞれ推定する角度推定部と、
    前記角度推定部が推定した前記第1方向における前記到来角度の個数と、前記第2方向における前記到来角度の個数とが異なる場合に、前記到来角度の個数が前記第1方向および前記第2方向で一致するように個数を調整する調整部と、
    前記調整部が調整した個数の前記到来角度に基づき、前記第1方向における前記到来角度と、前記第2方向における前記到来角度との組み合わせを決定する決定部と、
    を備え、
    前記調整部は、
    前記第1方向および前記第2方向のうちの一方の前記到来角度の個数が、他方の前記到来角度の個数より少ない場合に、前記一方の前記到来角度の個数が前記他方の前記到来角度の個数と一致するように、前記一方の前記到来角度にダミー角度を追加すること
    を特徴とするレーダ装置。
  2. 送信信号が少なくとも1つの物標に反射して到来する少なくとも1つの反射波を複数のアンテナを介して受信した受信信号に基づき、前記反射波の第1方向における到来角度および前記第1方向とは異なる第2方向における到来角度をそれぞれ推定する角度推定部と、
    前記角度推定部が推定した前記第1方向における前記到来角度の個数と、前記第2方向における前記到来角度の個数とが異なる場合に、前記到来角度の個数が前記第1方向および前記第2方向で一致するように個数を調整する調整部と、
    前記調整部が調整した個数の前記到来角度に基づき、前記第1方向における前記到来角度と、前記第2方向における前記到来角度との組み合わせを決定する決定部と、
    を備え、
    前記決定部は、
    前記調整部が調整した前記到来角度に基づき、相関演算を行う演算部と、
    前記演算部による演算結果に応じて前記組み合わせを決定する組み合わせ決定部と、
    を備えることを特徴とするレーダ装置。
  3. 送信信号が少なくとも1つの物標に反射して到来する少なくとも1つの反射波を複数のアンテナを介して受信した受信信号に基づき、前記反射波の第1方向における到来角度および前記第1方向とは異なる第2方向における到来角度をそれぞれ推定する角度推定部と、
    前記角度推定部が推定した前記第1方向における前記到来角度の個数と、前記第2方向における前記到来角度の個数とが異なる場合に、前記到来角度の個数が前記第1方向および前記第2方向で一致するように個数を調整する調整部と、
    前記調整部が調整した個数の前記到来角度に基づき、前記第1方向における前記到来角度と、前記第2方向における前記到来角度との組み合わせを決定する決定部と、
    を備え、
    前記調整部は、
    前記第1方向および前記第2方向のうちの一方の前記到来角度の個数が、他方の前記到来角度の個数より多い場合に、前記一方の前記到来角度の中から前記他方の前記到来角度の個数と同じ数の前記到来角度を選択し、
    前記決定部は、
    前記調整部が調整した前記到来角度に基づき、相関演算を行う演算部と、
    前記演算部による演算結果に応じて前記組み合わせを決定する組み合わせ決定部と、
    を備えることを特徴とするレーダ装置。
  4. 送信信号が少なくとも1つの物標に反射して到来する少なくとも1つの反射波を複数のアンテナを介して受信した受信信号に基づき、前記反射波の第1方向における到来角度および前記第1方向とは異なる第2方向における到来角度をそれぞれ推定する角度推定部と、
    前記角度推定部が推定した前記第1方向における前記到来角度の個数と、前記第2方向における前記到来角度の個数とが異なる場合に、前記到来角度の個数が前記第1方向および前記第2方向で一致するように個数を調整する調整部と、
    前記調整部が調整した個数の前記到来角度に基づき、前記第1方向における前記到来角度と、前記第2方向における前記到来角度との組み合わせを決定する決定部と、
    を備え、
    前記調整部は、
    前記第1方向および前記第2方向のうちの一方の前記到来角度の個数が、他方の前記到来角度の個数より少ない場合に、前記一方の前記到来角度の個数が前記他方の前記到来角度の個数と一致するように、前記一方の前記到来角度にダミー角度を追加し、
    前記決定部は、
    前記調整部が調整した前記到来角度に基づき、相関演算を行う演算部と、
    前記演算部による演算結果に応じて前記組み合わせを決定する組み合わせ決定部と、
    を備えることを特徴とするレーダ装置。
  5. 前記決定部は、
    前記第1方向の前記到来角度に基づき、前記反射波のパワーをそれぞれ推定する第1反射推定部と、
    前記第2方向の前記到来角度に基づき、前記反射波のパワーをそれぞれ推定する第2反射推定部と、をさらに備え、
    前記演算部は、
    前記第1反射推定部または前記第2反射推定部のいずれか一方が推定した前記反射波のパワーの相関演算を行う第1演算部と、
    前記第1反射推定部が推定した前記反射波および前記第2反射推定部が推定した前記反射波のパワーの相互相関演算を行う第2演算部と、を備えること
    を特徴とする請求項2、3または4に記載のレーダ装置。
  6. 送信信号が少なくとも1つの物標に反射して到来する少なくとも1つの反射波を複数のアンテナを介して受信した受信信号に基づき、前記反射波の第1方向における到来角度および前記第1方向とは異なる第2方向における到来角度をそれぞれ推定する角度推定工程と、
    前記角度推定工程が推定した前記第1方向における前記到来角度の個数と、前記第2方向における前記到来角度の個数とが異なる場合に、前記到来角度の個数が前記第1方向および前記第2方向で一致するように個数を調整する調整工程と、
    前記調整工程で調整した個数の前記到来角度に基づき、前記第1方向における前記到来角度と、前記第2方向における前記到来角度との組み合わせを決定する決定工程と、
    を含み、
    前記調整工程は、
    前記第1方向および前記第2方向のうちの一方の前記到来角度の個数が、他方の前記到来角度の個数より少ない場合に、前記一方の前記到来角度の個数が前記他方の前記到来角度の個数と一致するように、前記一方の前記到来角度にダミー角度を追加すること
    を特徴とする角度検出方法。
  7. 送信信号が少なくとも1つの物標に反射して到来する少なくとも1つの反射波を複数のアンテナを介して受信した受信信号に基づき、前記反射波の第1方向における到来角度および前記第1方向とは異なる第2方向における到来角度をそれぞれ推定する角度推定工程と、
    前記角度推定工程で推定した前記第1方向における前記到来角度の個数と、前記第2方向における前記到来角度の個数とが異なる場合に、前記到来角度の個数が前記第1方向および前記第2方向で一致するように個数を調整する調整工程と、
    前記調整工程が調整した個数の前記到来角度に基づき、前記第1方向における前記到来角度と、前記第2方向における前記到来角度との組み合わせを決定する決定工程と、
    を含み、
    前記決定工程は、
    前記調整工程が調整した前記到来角度に基づき、相関演算を行う演算工程と、
    前記演算工程による演算結果に応じて前記組み合わせを決定する組み合わせ決定工程と、
    を含むことを特徴とする角度検出方法
  8. 送信信号が少なくとも1つの物標に反射して到来する少なくとも1つの反射波を複数のアンテナを介して受信した受信信号に基づき、前記反射波の第1方向における到来角度および前記第1方向とは異なる第2方向における到来角度をそれぞれ推定する角度推定工程と、
    前記角度推定工程が推定した前記第1方向における前記到来角度の個数と、前記第2方向における前記到来角度の個数とが異なる場合に、前記到来角度の個数が前記第1方向および前記第2方向で一致するように個数を調整する調整工程と、
    前記調整工程で調整した個数の前記到来角度に基づき、前記第1方向における前記到来角度と、前記第2方向における前記到来角度との組み合わせを決定する決定工程と、
    を含み、
    前記調整工程は、
    前記第1方向および前記第2方向のうちの一方の前記到来角度の個数が、他方の前記到来角度の個数より多い場合に、前記一方の前記到来角度の中から前記他方の前記到来角度の個数と同じ数の前記到来角度を選択し、
    前記決定工程は、
    前記調整工程が調整した前記到来角度に基づき、相関演算を行う演算工程と、
    前記演算工程による演算結果に応じて前記組み合わせを決定する組み合わせ決定工程と、
    を含むことを特徴とする角度検出方法
  9. 送信信号が少なくとも1つの物標に反射して到来する少なくとも1つの反射波を複数のアンテナを介して受信した受信信号に基づき、前記反射波の第1方向における到来角度および前記第1方向とは異なる第2方向における到来角度をそれぞれ推定する角度推定工程と、
    前記角度推定工程が推定した前記第1方向における前記到来角度の個数と、前記第2方向における前記到来角度の個数とが異なる場合に、前記到来角度の個数が前記第1方向および前記第2方向で一致するように個数を調整する調整工程と、
    前記調整工程で調整した個数の前記到来角度に基づき、前記第1方向における前記到来角度と、前記第2方向における前記到来角度との組み合わせを決定する決定工程と、
    を含み、
    前記調整工程は、
    前記第1方向および前記第2方向のうちの一方の前記到来角度の個数が、他方の前記到来角度の個数より少ない場合に、前記一方の前記到来角度の個数が前記他方の前記到来角度の個数と一致するように、前記一方の前記到来角度にダミー角度を追加し、
    前記決定工程は、
    前記調整工程が調整した前記到来角度に基づき、相関演算を行う演算工程と、
    前記演算工程による演算結果に応じて前記組み合わせを決定する組み合わせ決定工程と、
    を含むことを特徴とする角度検出方法
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