JP6920028B2 - ホイールカバー、ホイールカバー積層体、ホイールカバーロール材、およびそれらの製造方法 - Google Patents

ホイールカバー、ホイールカバー積層体、ホイールカバーロール材、およびそれらの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、ホイールカバー、ホイールカバー積層体、ホイールカバーロール材、およびそれらの製造方法に関する。
顧客に引き渡される前の自動車では、フィルム状のカバーによってホイールが覆われ、ホイールの傷付き等が防止される。また、カバーがホイールを覆うことによって、ホイールに形成されている開口部からの雨水等の侵入、ひいてはホイール内部のディスクブレーキでの錆の発生が防止される(例えば特許文献1参照)。
カバーは、特許文献1のように一方の面の外周部に配置された粘着剤によって、タイヤ、またはホイールの外周部と接着してホイールを覆ってもよいし、これと異なり、一方の面の全体に配置された粘着剤によって広範囲にホイールと接着してもよい。
特許第3879985号公報
カバーの面の全体に粘着剤が配置されることによって、接着面積が増加する一方、カバーがホイールを覆った際、ホイールの開口部では粘着剤が露出し、露出した粘着剤に種子等の異物が付着し易くなるが、自動車はホイールにカバーが配置されたままの状態で輸出・輸入されるため、検疫の対象となる異物ができるだけカバーに付着しないことが好ましい。
また、ホイールに配置されるカバーは、一般的に柔軟なため、貼り付けの際にシワ等の変形が生じることがあるが、そのような不要な変形を抑制できれば、カバーの貼り付けが更に容易になる。
本発明は、それら従来にない着眼点に基づきなされたものであり、種子等の異物が付着し難く、貼り付け易いホイールカバー、そのようなホイールカバーを含むホイールカバー積層体およびホイールカバーロール材、ならびにそれらの製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明のホイールカバーは、基材層と、当該基材層の一方の面の側に設けられた粘着層と、を有する。当該粘着層は、前記基材層の外周部に設けられているとともに、前記外周部よりも内側の範囲にも設けられている。本発明のホイールカバーは、前記外周部よりも内側の範囲内で前記粘着層の表面に形成されている剥離材を有する。
上記構成を有するホイールカバーによれば、ホイールに対して配置された際、ホイールの開口部を覆う外周部内側範囲において、粘着層表面が剥離材によって覆われて露出しないため、種子等の異物が付着し難い。また、上記構成を有するホイールカバーによれば、外周部の内側範囲で剥離材が配置されていることによってホイールカバーのこしが強まり、シワ等の不要な変形が抑制され易くなるため、貼り付け易い。
第1実施形態のホイールカバーの斜視図である。 第1実施形態のホイールカバーを分解して示す斜視図である。 第1実施形態のホイールカバーおよびホイールカバーロール材の作製を示す図である。 第1実施形態のホイールカバーおよびホイールカバー積層体の作製を示す図である。 第1実施形態のホイールカバーロール材からのホイールカバーの取り外しを示す図である。 第1実施形態のホイールカバー積層体からのホイールカバーの取り外しを示す図である。 第1実施形態のホイールカバーのホイールへの貼り付けを示す図である。 第1実施形態のホイールカバーが貼り付けられたホイールの開口部を部分的に拡大して示す断面図である。 第2実施形態のホイールカバーの斜視図である。 第2実施形態のホイールカバーを分解して示す斜視図である。 第2実施形態のホイールカバーの作製を示す図である。 第2実施形態のホイールカバーの作製の他の例を示す図である。 第2実施形態のホイールカバーを外周の剥離フィルムを剥がして示す斜視図である。 第2実施形態のホイールカバーを積層するホイールカバー積層体の作製を示す斜視図である。 枚葉紙状の被加工材への切れ込みの形成を示す斜視図である。 第2実施形態のホイールカバーおよびホイールカバー積層体の作製のさらに他の例を示す斜視図である。 第1実施形態のホイールカバーの作製の変形例を示す図である。 第1実施形態のホイールカバー積層体の作製の変形例を示す図である。 剥離材と被加工材との積層方法の一例を示す図である。
以下、添付した図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。なお、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率と異なる。
<第1実施形態>
図1に示すように、第1実施形態のホイールカバー100は、基材層110と、粘着層120と、剥離フィルム130(剥離材)と、を有する。
基材層110は、柔軟なフィルムによって形成されている。基材層110を形成する材料は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリエチレンテレフタレート等であるが、これらに限定されない。基材層110の厚みは、例えば、20μm〜200μmであり、好ましくは、30〜100μmであるが、これらに限定されない。
粘着層120は、基材層110の一方の面に設けられている。粘着層120は、例えば、粘着剤によって形成されている。ここで粘着剤は、例えば、天然ゴム系粘着剤、合成ゴム系粘着剤、アクリル系粘着剤、ウレタン系粘着剤、シリコーン系粘着剤等であるが、これらに限定されない。粘着層120の厚みは、例えば、1〜300μmであり、好ましくは2〜150μmであり、特に好ましくは5〜100μmであるが、これらに限定されない。
剥離フィルム130は、柔軟性を有する。剥離フィルム130を形成する材料は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等であるが、これらに限定されない。剥離フィルム130の厚さは、例えば、10μm〜200μmであり、好ましくは、30〜100μmであるが、これらに限定されない。
図2に示すように、粘着層120は、基材層110の外周部111に設けられるとともに、外周部111よりも内側の範囲112にも設けられている。粘着層120は、外周部111および内側の範囲112のそれぞれで部分的に設けられてもよいが、本実施形態ではそれらの全体に設けられている。
剥離フィルム130は、内側の範囲112内で粘着層120の表面に形成されている。粘着層120は、剥離フィルム130によって、内側の範囲112だけで覆われており、外周部111では粘着層120は露出している。
次に、ホイールカバー100の製造方法について述べる。
図3に示すように、ホイールカバー100の製造方法では、長尺な形状を有する被加工材140が用いられ、切込み150(一の切込み)、および切込み151(他の切込み)を形成してホイールカバー100が作製される。被加工材140は、ロールトゥロール方式で搬送される。
被加工材140は、基材層141、粘着層142、および剥離フィルム143(剥離材)がこの順で積層された構成を有する。基材層141は、基材層110と同じ材料によって形成されている。粘着層142は、粘着層120と同じ材料によって形成されている。剥離フィルム143は、剥離フィルム130と同じ材料によって形成されている。
切込み150は、基材層141および粘着層142を貫通しているが、剥離フィルム143に達したところで止まっており、剥離フィルム143を貫通していない。切込み150の形状は、被加工材140の平面に垂直な方向から見て円形形状である(図3中の符号1参照)。中空な円筒形状を有する刃160が、基材層141および粘着層142に対して厚み方向に押し込まれることによって、切込み150が形成される。切込み150は、基材層110と粘着層120との外形形状を形作る。
切込み150が形成された後、切込み150のまわりの基材層141および粘着層142が、例えばかす上げによって剥がされ、基材層110および粘着層120(一の切込み(150)によって囲まれる箇所)が剥離フィルム143の上に残される。その後、切込み151が形成される。
切込み151は、剥離フィルム143を貫通しているが、粘着層120に達したところで止まっており、粘着層120および基材層110を貫通していない。切込み151の形状は、剥離フィルム143の平面に垂直な方向から見て円形形状であり(図3中の符号2参照)、切込み151は切込み150よりも内側の範囲に形成される。刃160の直径よりも小さい直径を有する中空な円筒形状の刃161が、剥離フィルム143に対して厚み方向に押し込まれることによって、切込み151が形成される。切込み151は、剥離フィルム130の外形形状を形作る。
本実施形態では、切込み150が形成された後、搬送方向下流側で切込み151が形成されるが、これに限定されない。切込み151が搬送方向上流側で先に形成され、その後、切込み150が搬送方向下流側で形成されてもよい。あるいは、切込み150、151が同時に形成されてもよい。
また、剥離フィルム143からの基材層141および粘着層142の剥離は、切込み150が形成された後、それによって囲まれる箇所を剥離フィルム143上に残しつつ行われればよく、切込み150が形成されていれば、切込み151が形成された後にそのような剥離が行われてもよい。
ホイールカバー100は、剥離フィルム143から剥がされて使用され、このとき、切込み151のまわりの剥離フィルム143と粘着層120とが互いに剥離し、粘着層120が剥離フィルム130のまわりで露出した状態になる。
また、これと異なりホイールカバー100を剥がさず、長尺な剥離フィルム143(長尺な他の剥離材)を、ホイールカバー100とともに巻回してホイールカバーロール材170を作製することも可能である。
または、図4に示すように、剥離フィルム143から剥がしたホイールカバー100を積層することによって、ホイールカバー積層体180を作製してもよい。
図5に示すように、ホイールカバーロール材170については、作業者は、巻回されている剥離フィルム143をホイールカバーロール材170から引き出し、そこから各ホイールカバー100を剥がして使用する。
図6に示すように、ホイールカバー積層体180については、作業者は、各ホイールカバー100を、ホイールカバー積層体180から剥がして使用する。積層された各ホイールカバー100が剥がれ易いよう、積層方向に隣接するホイールカバー100同士の間に、例えば剥離処理層を設けてもよい。剥離処理層は、例えば、基材層110の粘着層120が設けられている面とは反対側の面に形成された、シリコーン等の剥離剤の層である。
図7に示すように、ホイールカバー100は、剥離フィルム130のまわりで露出した粘着層120で、ホイール10の外周部11に接着して貼り付けられ、ホイール10を覆う。このとき、ホイールカバー100は、ホイール10の開口部12を塞ぐ。
自動車は、ホイール10にホイールカバー100が配置された状態でキャリアカーによって輸送されたり走行テストが行われたりするため、そのような状況でもホイール10から剥がれないような粘着力を粘着層120は有する。一方、所有者が実際に自動車を使用する際にはホイールカバー100は剥がされるため、粘着層120は、一旦接着した後も剥離可能である。
また、剥離フィルム130のまわりで露出している粘着層120の幅(基材層110の外周部111の幅)も特に限定されず、ホイール10の外周部11の幅に合わせて適宜設計でき、例えば、0.5〜2cmである。
基材層110、粘着層120、および剥離フィルム130は、透明で、ホイールカバー100の一方の面の側から他方の面の側へ視認可能である。このため、作業者は、ホイール10にホイールカバー100が配置された状態で、ホイールナット13が確実に締結されているかどうか目視できる。ホイールカバー100は、透明で一方の面の側から他方の面の側へ視認可能であれば、色が付いていても良く、また、例えば文字等の模様が入っていても良い。
図8に示すように、ホイール10にホイールカバー100が配置された際、ホイール10の開口部12では、剥離フィルム130が粘着層120を覆い露出させない。外周部11では、粘着層120がホイール10と接着する。
次に、本実施形態の作用効果を述べる。
ホイールカバー100によれば、ホイール10に対して配置された際、ホイール10の開口部12を覆う内側の範囲112(図1参照)において、粘着層120の表面が剥離フィルム130によって覆われて露出しないため、種子等の異物が付着し難い。また、内側の範囲112に剥離フィルム130が配置されていることによってホイールカバー100のこしが強まり、シワ等の不要な変形が抑制され易くなるため、貼り付け易い。
本実施形態の製造方法によれば、切込み150によって基材層110および粘着層120が形成され、切込み151によって剥離フィルム130が形成されるため、種子等の異物が付着し難く、貼り付け易いホイールカバー100を作製できる。
ホイールカバー100単独では、粘着層120は、剥離フィルム130によって内側の範囲112だけで覆われており、外周部111では既に粘着層120が露出している。このため、作業者は直ぐに貼り付け作業を行うことができる。
切込み151のまわりの剥離フィルム143と粘着層120とを剥離し、外周部111で粘着層120が露出したホイールカバー100を作製することによって、ホイールカバー100を貼り付け作業に直ぐに取り掛かれる状態にしておくことができる。
ホイールカバー積層体180によれば、複数のホイールカバー100がコンパクトにまとめられるため、狭い作業場所でも邪魔になり難い。
作製した複数のホイールカバー100を積層することによって、狭い作業場所でも邪魔になり難いホイールカバー積層体180を作製できる。
ホイールカバーロール材170によれば、例えば図5に示したように、粘着層120が剥離フィルム143によって覆われており、粘着層120に例えば埃や作業者の手の油等が付き難いため、粘着力低下を防止しつつホイールカバー100を保管できる。
また、ホイールカバーロール材170によれば、ホイールカバー100の取り外しとともに、剥離フィルム130のまわりの粘着層120が露出した状態になるため、作業者は直ぐに貼り付け作業を行うことができる。
長尺な被加工材140への切込み150、151の形成、ならびに、切込み150によって囲まれる箇所を残した基材層141および粘着層142の剥離を行い、その後、剥離フィルム143を巻回することによって、前述のような作用効果を奏するホイールカバーロール材170を作製できる。
<第2実施形態>
図9に示すように、第2実施形態のホイールカバー200は、剥離フィルム201(他の剥離フィルム)を有する点で、第1実施形態と異なる。剥離フィルム201以外の他の構成については、ホイールカバー200は第1実施形態と同様であるため、図中で同一の符号を付し、ここでの重複する説明を省略する。
図10に示すように、剥離フィルム201は、基材層110の外周部111で粘着層120を覆う。剥離フィルム201は、粘着層120に対して剥離自在である。剥離フィルム201の材質は、剥離フィルム130と同じであるが、異なっていてもよい。
次に、ホイールカバー200の製造方法について述べる。
図11に示すように、ホイールカバー200の製造方法では、第1実施形態と同じ被加工材140が用いられ、切込み151を形成するとともに、切込み152(一の切込み)を被加工材140に貫通させてホイールカバー200が作製される。
切込み151は、刃161によって、第1実施形態と同様にして剥離フィルム143に形成される。その後、切込み152が形成される。被加工材140は、第1実施形態と同様にロールトゥロールによって搬送されるが、基材層141および粘着層142は剥離フィルム143から剥離されず、それらはそのまま搬送される。
切込み152は、第1実施形態と同じ刃160によって形成されるが、本実施形態では、刃160は、第1実施形態のように基材層141および粘着層142を貫通するだけでなく、剥離フィルム143も貫通する。
このように、切込み151の形成された被加工材140を刃160が打ち抜くことによって、切込み151と切込み152と間にも剥離フィルム143が残され、これが剥離フィルム201となって、ホイールカバー200が作製される。被加工材140は、ホイールカバー200が打ち抜かれる結果、図11中の符号3によって示すように貫通穴144が形成された状態で巻き取られる。
切込み152は、切込み151が形成された後に形成されたが、これに限定されず、先に切込み152を形成しつつ被加工材140を打ち抜き、その後、切込み151を形成することも可能である。または、切込み151と切込み152とが同時に形成されてもよい。
例えば、図12に示すように、刃161の外側に同軸的かつ軸方向先端側に刃先をずらして刃160が配置され、これらが被加工材140の面に垂直に押し込まれ被加工材140を打ち抜くことによって、切込み151と切込み152とを同時に形成してホイールカバー200を作製するこができる。
図13に示すように、作製されたホイールカバー200は、使用の際に剥離フィルム201を剥がされ、第1実施形態と同様にしてホイール10に配置される。
または、図14に示すように、作製したホイールカバー200を積層してホイールカバー積層体280を作製してもよい。ホイールカバー積層体280は、ここで述べたように、複数のホイールカバー200を一旦作製しておき、それらを積層して作製してもよいが、この形態に限定されない。ホイールカバー積層体280は、複数のホイールカバー200の形成と同時に作製することも可能である。
その場合、ホイールカバー積層体280の作製前に、例えば図15に示すように、切込み151が形成された枚葉紙状の被加工材240が準備される。
被加工材240自体は、所定の寸法で裁断されている点で長尺な被加工材140と異なるが、被加工材140の構成要素と同様である、基材層241、粘着層242、および剥離フィルム243を含む。
切込み151は、前述と同様にして刃161によって形成される。切込み151は、剥離フィルム243を貫通しているが、粘着層242に達したところで止まっており、粘着層242および基材層241を貫通していない。切込み151が形成された被加工材240は、複数準備される。
その後、図16に示すように、被加工材240は積層され、被加工材240の面に対して垂直に刃160が押し込まれる。刃160は、複数の被加工材240を貫通して切込み152を形成しつつそれらを打ち抜く。こうすることによって、各ホイールカバー200の形成と同時に、ホイールカバー積層体280が作製される。
本実施形態の作用効果を述べる。
ホイールカバー200は、剥離フィルム201を有し、これによって粘着層120に例えば埃や作業者の手の油等が付き難いため、第1実施形態のホイールカバー100の効果に加え、粘着力低下をさらに効果的に防止できる。
切込み152を剥離フィルム143にも貫通させて形成し、切込み151のまわりに剥離フィルム143を残すことによって、前述のように粘着力低下をより効果的に防止できるホイールカバー200を作製できる。
ホイールカバー積層体280によれば、複数のホイールカバー200がコンパクトにまとめられるため、狭い作業場所でも邪魔になり難い。
切込み151が形成されて積層された複数の被加工材240に対し、積層方向にそれらを貫通するように切込み152を形成すれば、複数のホイールカバー200、およびホイールカバー積層体280が同時に作製されるため、生産性が良い。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内で種々改変できる。
例えば、ホイールカバーの形状は、上記実施形態のように円形形状に限定されない。ホイールカバーは、ホイールを覆って開口部を塞ぐことができればよく、ホイールの形状に合わせて適宜設計できる。
また、本発明のホイールカバーが適用されるホイールの形態も特に限定されず、例えば、ホイールは、上記実施形態のようなディッシュタイプの他、スポークタイプであってもよい。
また、上記実施形態のように、ホイールカバーがホイールに接着する形態に限定されず、ホイールカバーがタイヤ20に接着して貼り付けられる形態を本発明は含む。
また、本発明の剥離材は、例えば高分子材料によって形成された剥離フィルムに限定されず、例えば剥離紙であってもよい。剥離紙は、特に限定されないが、ホイールカバーがホイールに貼り付けられた際に剥離紙を介してホイールナットを視認可能であることが好ましい。このような剥離紙として、例えば、グラシン紙、樹脂含浸紙等の透明紙が挙げられる。
また、上記第1実施形態では、好ましい例として長尺な被加工材140に対して切込み150、151を形成してホイールカバー100を作製したが、本発明はこれに限定されない。例えば、第2実施形態で示した枚葉紙状の被加工材240に切込み150、151を形成してホイールカバー100を作製してもよい。
また、図17に示すように、基材層241の一方の面の側に粘着層242が設けられた被加工材340に対し、剥離フィルム130を配置し、これに切込み152を形成することによって、ホイールカバー100を作製してもよい。
ここで、剥離フィルム130は、剥離フィルム130のまわりに粘着層242が露出するように配置される。また、切込み152は、上記実施形態と同様、刃160によって形成され、剥離フィルム130の外形形状の外側で、それよりも大きい外形形状で基材層241および粘着層242を貫通する。このような方法によっても、種子等の異物が付着し難く、貼り付け易いホイールカバー100を作製できる。
また、図18に示すように、このような方法を、剥離フィルム130を配置して積層状態にした複数の被加工材340に対して適用し、積層体180を作製してもよい。このような方法によっても、狭い作業場所でも邪魔になり難いホイールカバー積層体180を作製できる。
刃160が積層方向に複数の被加工材340を貫通するように切込み152を形成することによって積層体180は形作られ、刃160が複数の被加工材340を打ち抜くことによって、積層体180とそのまわりの不要な被加工材340とが分離される。
このように、剥離フィルム130が配置されて積層された複数の被加工材340に対し、積層方向にそれらを貫通するように切込み152を形成すれば、複数のホイールカバー100、およびホイールカバー積層体180が同時に作製されるため、生産性が良い。
剥離フィルム130の被加工材340への配置方法および複数の被加工材340の積層方法は、特に限定されない。
例えば、図19に示すように、ロール401から引き出された長尺な被加工材440に対し、複数の剥離フィルム130を長手方向に離間して並ぶように配置していき、これらを円柱状のドラム402のまわりに巻回してロール403を形成する。このようにロール403を形成することによって、被加工材440と剥離フィルム130とがロール403の径方向に積層された状態となる。
被加工材440は、長尺な形状を有する点で被加工材340と異なるが、基材層241および粘着層242と同様の材質を有する基材層441および粘着層442を有する。基材層441における粘着層442と反対側の面には剥離処理が施されてもよい。
複数の剥離フィルム130は、被加工材440が巻回された際、ロール403の径方向に被加工材440と剥離フィルム130とが積層されるように、被加工材440の長手方向における位置を調整されながら粘着層442の表面に配置されていく。
ロール403を刃404によって径方向に切断してドラム402から剥がし、これを切り分けることによって、図18に示したのと同様、被加工材340と剥離フィルム130とが積層された状態となる。
10 ホイール、
11 ホイールの外周部、
12 ホイールの開口部、
13 ホイールナット、
20 タイヤ、
100 ホイールカバー、
110 基材層、
111 基材層の外周部、
112 基材層の外周部よりも内側の範囲、
120 粘着層、
130 剥離フィルム(剥離材)、
140 被加工材、
141 基材層、
142 粘着層、
143 剥離フィルム(剥離材)、
144 貫通穴、
150 切込み(一の切込み)、
151 切込み(他の切込み)、
152 切込み(一の切込み)、
160 刃、
161 刃、
170 ホイールカバーロール材、
180 ホイールカバー積層体、
200 ホイールカバー、
201 剥離フィルム(他の剥離材)、
240 被加工材、
241 基材層、
242 粘着層、
243 剥離フィルム、
280 ホイールカバー積層体、
340 被加工材、
440 被加工材、
441 基材層、
442 粘着層。

Claims (14)

  1. ホイールに貼付されるホイールカバーであって、
    基材層と
    当該基材層の一方の面の側に設けられた粘着層と、を有し、
    当該粘着層は、前記基材層の外周部に設けられているとともに、前記外周部よりも内側の範囲にも設けられており、前記ホイールに形成された開口部全体とともに前記ホイールの外周部全周に囲まれる全体を覆うことが可能で、かつ、前記内側の範囲全体で切れ目なく一体に前記粘着層の表面に形成されている剥離材を有する、ホイールカバー。
  2. 前記粘着層は、前記剥離材によって、前記外周部よりも内側の範囲だけで覆われている、請求項1に記載のホイールカバー。
  3. 前記外周部で前記粘着層を覆う剥離自在な他の剥離材を有する、請求項1に記載のホイールカバー。
  4. 請求項2に記載のホイールカバーが複数積層されている、ホイールカバー積層体。
  5. 請求項3に記載のホイールカバーが複数積層されている、ホイールカバー積層体。
  6. 請求項1に記載のホイールカバーと、前記基材層の外周部で前記粘着層を覆う剥離自在で長尺な他の剥離材と、を有し、当該他の剥離材が前記ホイールカバーとともに巻回されている、ホイールカバーロール材。
  7. ホイールに貼付されるホイールカバーの製造方法であって、
    基材層、粘着層、および剥離材がこの順で積層された構成を有する被加工材が用いられ、前記基材層および前記粘着層を貫通して外形形状を形作る一の切込みと、当該外形形状よりも内側の範囲で前記剥離材を貫通して外形形状を形作る他の切込みと、を形成するとともに、
    前記ホイールに形成された開口部全体とともに前記ホイールの外周部全周に囲まれる全
    体を覆う前記他の切込みの内側の範囲全体で、前記剥離材を切れ目なく一体にしておく、ホイールカバーの製造方法。
  8. 前記他の切込みのまわりの前記剥離材と前記粘着層とを互いに剥離させ、当該粘着層が露出したホイールカバーを作製する、請求項7に記載のホイールカバーの製造方法。
  9. 前記一の切込みを前記剥離材にも貫通させて形成し、前記他の切込みのまわりに前記剥離材を残して前記粘着層が覆われたホイールカバーを作製する、請求項7に記載のホイールカバーの製造方法。
  10. 請求項8に記載のホイールカバーの製造方法によって作製された前記ホイールカバーを、複数積層させる、ホイールカバー積層体の製造方法。
  11. 請求項9に記載のホイールカバーの製造方法を、前記他の切込みが形成されて積層された複数の前記被加工材に対して適用し、積層方向に複数の前記被加工材を貫通するように前記一の切れ込みを形成する、ホイールカバー積層体の製造方法。
  12. 請求項7に記載のホイールカバーの製造方法を長尺な前記被加工材に対して適用した前記一の切込みおよび前記他の切込みの形成、ならびに、前記一の切込みによって囲まれる箇所を残した前記剥離材からの前記基材層および前記粘着層の剥離を行い、その後、長尺な前記剥離材を巻回する、ホイールカバーロール材の製造方法。
  13. ホイールに貼付されるホイールカバーの製造方法であって、
    基材層の一方の面の側に粘着層が設けられた構成を有する被加工材に対し、前記ホイールに形成された開口部全体とともに前記ホイールの外周部全周に囲まれる全体を覆うことが可能で切れ目なく一体に形成された剥離材を、当該剥離材のまわりに前記粘着層が露出するように配置し、
    前記剥離材の外形形状の外側で、当該外形形状よりも大きい外形形状で前記基材層および前記粘着層を貫通する切込みを前記被加工材に形成する、ホイールカバーの製造方法。
  14. 請求項13に記載のホイールカバーの製造方法を、前記剥離材を配置して積層状態にした複数の前記被加工材に対して適用し、積層方向に複数の前記被加工材を貫通するように前記切込みを形成する、ホイールカバー積層体の製造方法。
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