JP6730153B2 - ホイール保護フィルム、ホイール保護フィルム積層体、ホイール保護フィルムの製造方法、およびホイール保護フィルム積層体の製造方法 - Google Patents

ホイール保護フィルム、ホイール保護フィルム積層体、ホイール保護フィルムの製造方法、およびホイール保護フィルム積層体の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、ホイール保護フィルム、ホイール保護フィルム積層体、ホイール保護フィルムの製造方法、およびホイール保護フィルム積層体の製造方法に関する。
従来から、顧客に納品される前の自動車において、ホイールの傷付きを防止したり、ホイールに形成された開口部からの雨水等の浸入に起因するブレーキディスクの錆の発生を防止したりするために、保護フィルムによってホイールが覆われている。
このようなホイール保護フィルムは、一般的に複数積層されてホイール保護フィルム積層体を構成しており、ホイールに貼り付ける際にホイール保護フィルム積層体からホイール保護フィルムを1枚ずつ剥離させている。よって、ホイール保護フィルム積層体からホイール保護フィルムを容易に剥離させることが求められている。
これに関連して、例えば下記の特許文献1には、自動車のホイール表面を覆う覆い部(本体部に相当)の周縁の一部から張り出し形成されるめくり片(延在部に相当)を備える粘着フィルムの積層体が開示され、積層方向に隣接するめくり片は互いに非着面同士が対向するように構成されている。このように構成された粘着フィルム積層体によれば、めくり片を把持して、積層体から各粘着フィルムを1枚ずつ容易に剥離させることができる。
特開2013−107969号公報
ところで、一般的に、生産した後の自動車は、所定の走行テストが行われる。この走行テスト中に、ホイールの内外から風圧を受けるため、ホイールに対して非着状態の延在部がばたついて、延在部および本体部の境界を起点にして、本体部側に切れ目が生じ、延在部および本体部の一部が、ホイールから剥がれてしまう虞がある。この結果、上述したホイールの傷付き、ブレーキディスクの錆の発生が生じる、または走行テスト後に、残ったホイール保護フィルムをホイールから剥がすことが困難になってしまうなどの問題点が生じる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、ホイール保護フィルム積層体等からホイール保護フィルムを1枚ずつ容易に剥離させることができるとともに、走行テスト中に延在部および本体部の一部が、ホイールから剥がれることを抑制することのできる、ホイール保護フィルム、ホイール保護フィルム積層体、ホイール保護フィルムの製造方法、およびホイール保護フィルム積層体の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明に係るホイール保護フィルムは、基材と粘着層とを備え、自動車のホイールに貼り付けられるホイール保護フィルムであって、外表面が粘着性を備え、前記ホイールに貼り付け可能な本体部と、外表面が非着性を備え、前記本体部の周縁の一部から径方向外方に延在する延在部と、前記延在部に設けられ、前記延在部の一部を前記本体部から切り離し可能な脆弱部と、を有する。
また、上記目的を達成する本発明に係るホイール保護フィルムの製造方法は、基材と粘着層とを備え、自動車のホイールに貼り付けられるホイール保護フィルムの製造方法であって、外表面が粘着性を備え前記ホイールに貼り付け可能な本体部、および外表面が非着性を備え前記本体部の周縁の一部から径方向外方に延在する延在部を形成する工程と、前記延在部に、前記延在部の一部を前記本体部から切り離し可能な脆弱部を形成する工程と、を有する。
本発明によれば、本体部の周縁の一部から径方向外方に延在する延在部を有するため、作業者は延在部を把持して、ホイール保護フィルム積層体等からホイール保護フィルムを1枚ずつ容易に剥離させることができる。また、ホイールにホイール保護フィルムを貼り付けた後に、脆弱部を千切って、延在部の少なくとも一部を本体部から切り離すことができる。したがって、延在部の面積が小さくなるために走行テスト中における延在部のばたつきを低減することができ、走行テスト中に延在部および本体部の一部が、ホイールから剥がれることを抑制することができる。
第1実施形態に係るホイール保護フィルム積層体を示す上面図である。 図1のII−II線に沿う断面図である。 基材の下側の面に剥離剤層を形成し、基材の上側の面に粘着層を形成する工程を示す図である。 粘着層の表面にテープ部材を貼り付ける工程を示す図である。 ロール状に巻回された第2形成体を径方向の内方に向けて切断する様子を示す図である。 図5において切断された第2形成体を展開した図である。 図6の7−7線に沿う断面図である。 本体部および延在部を形成する工程を示す図である。 本体部および延在部が形成された第3形成体を示す斜視図である。 脆弱部を形成する工程を示す図である。 ホイール保護フィルム積層体を示す斜視図である。 ホイール保護フィルムから、脆弱部を千切った様子を示す上面図である。 第2実施形態に係るホイール保護フィルム積層体の図2に対応する図である。 第2実施形態に係るホイール保護フィルム積層体の製造方法の図6に対応する図である。 図14の15−15線に沿う断面図である。 第2実施形態に係るホイール保護フィルム積層体の製造方法の図8に対応する図である。
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。なお、図面の説明において、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
<第1実施形態>
ホイール保護フィルム積層体1は、ホイール保護フィルム2が複数積層されて構成する。ホイール保護フィルム2が積層される枚数は特に限定されないが、例えば20〜30枚である。
ホイール保護フィルム2は、自動車のホイールに貼り付けられる。ホイール保護フィルム2は、図1および図2に示すように、本体部10と、延在部20と、脆弱部30と、を有する。
本体部10は、図2の上側の外表面10Aが粘着性を備える。本体部10は、粘着性を備える外表面10Aが自動車のホイールに貼り付けられる。本実施形態において、本体部10は円形形状に構成される。
本体部10は、図2に示すように、基材1Aと、粘着層1Bと、剥離剤層1Cと、を有する。
延在部20は、外表面20A、20Bが非着性を備える。このため、ホイール保護フィルム2が複数積層されてホイール保護フィルム積層体1を構成した状態で、積層方向に隣接する延在部20同士は互いに非着状態となる。作業者は、延在部20を把持して、ホイール保護フィルム積層体1からホイール保護フィルム2を1枚ずつ容易に剥離させることができる。
延在部20は、本体部10がホイールに貼り付けられた状態で、ホイールに対して非着状態となる。
延在部20は、図1に示すように、径方向の外方に向かって周方向の幅が小さくなるように構成されている。換言すれば、延在部20は、本体部10から離間するにつれて幅が小さくなるように構成されている。また、延在部20は、本体部10の周縁に対して径方向の内方に凸となるように曲線状に連続する(図1の符号A参照)。延在部20は上述した構成を備えるため、延在部が本体部10から離間するにつれて幅が大きくなる構成、または本体部10の周縁に対して曲線状に連続しない構成と比較して、テスト走行中において、延在部20および本体部10の境界を起点にして本体部10側に切れ目が生じることをより抑制することができる。
延在部20は、図2に示すように、基材1Aと、粘着層1Bと、剥離剤層1Cと、接着剤層1Dと、基材部1Eと、を有する。
本体部10を構成する基材1Aおよび延在部20を構成する基材1Aは一体的に構成されている。また、本体部10を構成する粘着層1Bおよび延在部20を構成する粘着層1Bは一体的に構成されている。また、本体部10を構成する剥離剤層1Cおよび延在部20を構成する剥離剤層1Cは一体的に構成されている。
基材1Aは、柔軟なフィルムによって形成されている。基材1Aを形成する材料は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリエチレンテレフタレート等であるが、これらに限定されない。基材1Aの厚みは、例えば、20μm〜200μmであり、好ましくは、30〜100μmであるが、これらに限定されない。
粘着層1Bは、基材1Aの一方の面に設けられている。粘着層1Bは、例えば、粘着剤によって形成されている。ここで粘着剤は、例えば、天然ゴム系粘着剤、合成ゴム系粘着剤、アクリル系粘着剤、ウレタン系粘着剤、シリコーン系粘着剤等であるが、これらに限定されない。粘着層1Bの厚みは、例えば、1〜300μmであり、好ましくは2〜150μmであり、特に好ましくは5〜100μmであるが、これらに限定されない。
剥離剤層1Cは、基材1Aの粘着層1Bが設けられる側の面と反対側の面に設けられる。剥離剤としては、具体的には、シリコーン系剥離剤、長鎖アルキル系剥離剤、フッ素系剥離剤、ゴム系剥離剤などが挙げられる。なかでも、柔軟な基材に塗布することができる観点から、長鎖アルキル系剥離剤であることが好ましい。剥離剤層の厚みとしては、剥離剤としての機能を発揮させるために、50〜500nmであることが好ましい。
接着剤層1Dは、粘着層1Bと同様の材料を用いることができる。接着剤層1Dの厚みは、例えば、5〜30μmであり、好ましくは5〜20μmであるが、これらに限定されない。
基材部1Eは、有色のフィルムを用いることができる。基材部1Eは、基材1Aと同様の材料を用いることができる。基材部1Eの厚みは、例えば、5〜100μmであり、好ましくは10〜50μmであるが、これらに限定されない。基材部1Eの色としては、例えば青色であるが、これに限定されない。このように、基材部1Eが有色であるため、延在部20の視認性が向上し、延在部20の位置を確認しやすい。
脆弱部30は、延在部20に設けられる。脆弱部30は、延在部20の一部を本体部10から切り離すことができるように構成されている。すなわち、脆弱部30を千切ることによって所定の領域だけ延在部20が残る(図12参照)。本実施形態において、脆弱部30は、図1および図2に示すように、切込み線によって構成されている。脆弱部30が設けられる位置は、延在部20であれば特に限定されないが、延在部20のうち、径方向の中央近傍に設けられることが好ましい。このように延在部20のうち径方向の中央近傍に脆弱部30が設けられることによって、ホイールにホイール保護フィルム2を張り付けた後に、脆弱部30を千切って延在部20の一部を本体部10から切り離した際、所定の幅だけ延在部20が残る。したがって、顧客への自動車の納品時にホイールからホイール保護フィルム2を剥離する際に、所定の幅だけ残った延在部20を把持して容易に剥離を行うことができる。また、脆弱部30を千切ることによって延在部20の面積が小さくなるために、走行テスト中における延在部20のばたつきを低減することができ、走行テスト中に延在部20および本体部10の一部が、ホイールから剥がれることを抑制することができる。
次に、図3〜図11を参照して、第1実施形態に係るホイール保護フィルム積層体1の製造方法について説明する。
まず、図3に示すように、第1のロール体110に巻回されロール状の基材1Aを引き出しつつ、基材1Aの下側の面に剥離剤を塗布する。剥離剤の塗布は、剥離剤塗布手段120によって行われる。剥離剤塗布手段120としては、公知のグラビア、マイヤーバー等を用いることができる。
次に、剥離剤塗布手段120によって塗布された剥離剤の乾燥を行う。剥離剤の乾燥は、乾燥手段130によって行われる。乾燥手段130としては、公知の熱風、赤外線等を用いることができる。基材1Aの下側の面に塗布された剥離剤が乾燥することによって、基材1Aの下側の面には、剥離剤層1Cが形成される。
次に、基材1Aの上側の面に粘着剤を塗布する。粘着剤の塗布は、粘着剤塗布手段140によって行われる。粘着剤塗布手段140としては、公知のダイ、ロール、ブレード等を用いることができる。なお、粘着剤は、図3に示すように、基材1Aが搬送する方向に対して直交する方向(幅方向)の両端に露出部Eを残すように塗布される。
次に、粘着剤塗布手段140によって塗布された粘着剤の乾燥を行う。粘着剤の乾燥は、乾燥手段150によって行われる。乾燥手段150としては、乾燥手段130と同様に、公知の熱風、赤外線等を用いることができる。基材1Aの上側の面に塗布された粘着剤が乾燥することによって、基材1Aの上側の面には、粘着層1Bが形成する。
次に、基材1Aの下側の面に剥離剤層1C、上側の面に粘着層1Bが形成された第1形成体F1を、第2のロール体160に巻き取る。
次に、図4に示すように、第2のロール体160に巻回された第1形成体F1を、第3のロール体170に巻き取る。第3のロール体170の外径は、第2のロール体160の外径よりも大きく構成されている。
また、第1形成体F1を第3のロール体170に巻き付けるのに伴って、第4のロール体180に巻回されたテープ部材Tを第1形成体F1のうち粘着層1B側に貼り付ける。テープ部材Tは、接着剤層1Dおよび基材部1Eによって形成される。接着剤層1Dを貼着面としてテープ部材Tを第1形成体F1に貼り付けることによって、第2形成体F2が形成される。第2形成体F2は、第3のロール体170に、所定の数だけ巻き付けられる。第2形成体F2を第3のロール体170に巻き付ける数は、上述したホイール保護フィルム積層体1を構成するホイール保護フィルム2の枚数に相当する。
次に、図5に示すように、切断部材190によって、第3のロール体170に所定の数だけ巻き付けられた第2形成体F2を、径方向の内方に向けて切断する。切断部材190は、図5に示すように、先端に鋭利な刃190Aを備える。これによって、第3のロール体170に所定の数だけ巻き付けられた第2形成体F2は、周方向の一部が切断される。
次に、図6、図7に示すように、周方向の一部が切断され所定の数だけ巻回された第2形成体F2を巻回状態が解除するように展開する。このとき、第2形成体F2は、図6の上下方向に所定の数だけ積層された構成を備える。また、第2形成体F2は、図7に示すように、第1形成体F1(基材1A、剥離剤層1C、および粘着層1B)の上面にテープ部材T(接着剤層1D、および基材部1E)が貼り付けられた構成となっている。
次に、図8に示すように、所定の数だけ積層された第2形成体F2に対して、第1プレス機200によって、本体部10および延在部20を形成するように、プレス加工を行う。第1プレス機200は、本体部10および延在部20の形状に対応するように構成された刃201が6つ形成されている。図8に示すように、本体部10は、基材1A、剥離剤層1C、および粘着層1Bが積層されている箇所から切りだされ、延在部20は、基材1A、剥離剤層1C、粘着層1B、接着剤層1D、および基材部1Eが積層されている箇所から切りだされる。この結果、図9に示すように、所定の数だけ積層された第3形成体F3が6セットだけ形成する。第3形成体F3は、図9に示すように、本体部10および延在部20が形成されており、脆弱部30が未形成である。
次に、図10に示すように、所定の数だけ積層された第3形成体F3に対して、第2プレス機210(プレス機に相当)によって延在部20に脆弱部30を形成する。第2プレス機210は、先端が鈍角であって所定の間隔で離間する刃部211を複数備える。このように構成された刃部211を用いて、脆弱部30すなわち切込み線を形成することによって、刃部の先端が鋭角である構成と比較して、所定の数だけ積層された第3形成体F3に対して、積層方向に均一な切込み線を形成することができる。そして、図11に示すように、切込み線である脆弱部30が形成されたホイール保護フィルム積層体1が製造される。
次に、図12を参照して、本実施形態に係るホイール保護フィルム積層体1およびホイール保護フィルム2の使用方法について説明する。
まず作業者は、延在部20を把持して、ホイール保護フィルム積層体1からホイール保護フィルム2を1枚ずつ剥離する。このとき、ホイール保護フィルム2は、剥離剤層1Cが形成されているため、容易に剥離することができる。
そして作業者は、ホイール保護フィルム2を、ホイールに貼り付ける。このときホイール保護フィルム2の粘着層1B側をホイールに貼り付ける。なお、ホイール全面を覆うように、タイヤに一部を貼着してもよい。
そして作業者は、図12に示すように、脆弱部30を千切って、延在部20の一部を本体部10から切り離す。このように延在部20の一部が本体部10から切り離された状態で走行テストが行われるため、走行テスト中における延在部20のばたつきを低減することができ、走行テスト中に延在部20および本体部10の一部が、ホイールから剥がれることを抑制することができる。
以上説明したように、本実施形態に係るホイール保護フィルム2は、基材1Aと粘着層1Bとを備え、自動車のホイールに貼り付けられる。ホイール保護フィルム2は、外表面10Aが粘着性を備え、ホイールに貼り付け可能な本体部10と、外表面20A、20Bが非着性を備え、本体部10の周縁の一部から径方向外方に延在する延在部20と、延在部20に設けられ、延在部20の少なくとも一部を本体部10から切り離し可能な脆弱部30と、を有する。
このように構成されたホイール保護フィルム2によれば、本体部10の周縁の一部から径方向外方に延在する延在部20を有するため、作業者は延在部20を把持して、ホイール保護フィルム積層体1からホイール保護フィルム2を1枚ずつ容易に剥離させることができる。また、ホイールにホイール保護フィルム2を貼り付けた後に、脆弱部30を千切って、延在部20の一部を本体部10から切り離すことができる。したがって、延在部20の面積が小さくなるために走行テスト中における延在部20のばたつきを低減することができ、走行テスト中に延在部20および本体部10の一部が、ホイールから剥がれることを抑制することができる。
また、延在部20は、径方向の外方に向かって周方向の幅が小さくなるように構成されてなる。このため、延在部が径方向の外方に向かって周方向の幅が大きくなる構成と比較して、テスト走行中において、延在部20および本体部10の境界を起点にして本体部10側に切れ目が生じることを抑制することができる。
また、延在部20は、本体部10の周縁に対して径方向の内方に凸となるように曲線状に連続する。このため、延在部が本体部10の周縁に対して曲線状に連続しない構成と比較して、テスト走行中において、延在部20および本体部10の境界を起点にして本体部10側に切れ目が生じることを抑制することができる。
また、延在部20は、有色の基材部1Eを有する。このため、延在部20の視認性が向上し、延在部20の位置を確認しやすい。
また、ホイール保護フィルム2は、基材1Aの粘着層1Bが設けられる側の面と反対側の面に設けられる剥離剤層1Cをさらに有する。このため、ホイール保護フィルム積層体1からホイール保護フィルム2を1枚ずつ剥離する際に、容易に剥離することができる。
また、以上説明したように、本実施形態に係るホイール保護フィルム2の製造方法は、基材1Aと粘着層1Bとを備え、自動車のホイールに貼り付けられるホイール保護フィルム2の製造方法である。ホイール保護フィルム2の製造方法は、本体部10および延在部20を形成する工程と、延在部20に、延在部20の一部を本体部10から切り離し可能な脆弱部30を形成する工程と、を有する。この製造方法によって製造されたホイール保護フィルム2によれば、走行テスト中における延在部20のばたつきを低減することができ、走行テスト中に延在部20および本体部10の一部が、ホイールから剥がれることを抑制することができる。
また、延在部20を形成する工程の前に、粘着層1Bの基材1Aが設けられる面と反対側の面に有色である基材部1Eを貼り付ける工程をさらに有し、基材部1Eが延在部20を構成するように延在部20を形成する。この製造方法によれば、延在部20が有色となるため、延在部20の視認性が向上し、延在部20の位置を確認しやすい。
また、先端が鈍角であって所定の間隔で離間する刃部211を備える第2プレス機210によって、脆弱部30を形成する。このように構成された刃部211を用いて、脆弱部30すなわち切込み線を形成することによって、刃部の先端が鋭角である構成と比較して、所定の数だけ積層された第3形成体F3に対して、積層方向に均一な切込み線を形成することができる。
<第2実施形態>
次に、図13〜図16を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。
第2実施形態に係るホイール保護フィルム4は、第1実施形態に係るホイール保護フィルム2と比較して、延在部220の構成の点において相違する。
第2実施形態に係るホイール保護フィルム積層体3は、図13に示すように、第2実施形態に係るホイール保護フィルム4が複数積層されて構成する。第2実施形態に係るホイール保護フィルム積層体3の外観は、図1に示す第1実施形態に係るホイール保護フィルム積層体1と略同一である。
第2実施形態に係るホイール保護フィルム4は、図13に示すように、本体部10と、延在部220と、脆弱部30と、を有する。本体部10は上述した第1実施形態と同様の構成を備える。
延在部220は、図13に示すように、外表面220A、220Bが非着性を備える。延在部220は、基材1Aおよび剥離剤層1Cからなる。脆弱部30は延在部220に設けられる。
次に、図14〜図16を参照して、第2実施形態に係るホイール保護フィルム積層体3の製造方法について説明する。第2実施形態に係るホイール保護フィルム積層体3の製造方法は、上述した第1実施形態に係るホイール保護フィルム積層体1の製造方法と比較して、第1形成体F1に対して第4のロール体180に巻回されたテープ部材T(図4参照)を貼り付けない点において相違する。
このため、第3のロール体170(図4参照)には、第1形成体F1(基材1A、剥離剤層1C、および粘着層1B)が巻き付けられる。
そして、切断部材190によって、第3のロール体170に所定の数だけ巻き付けられた第1形成体F1を、径方向の内方に向けて切断し(図5参照)、図14に示すように、周方向の一部が切断され所定の数だけ巻回された第1形成体F1を巻回状態が解除するように展開する。このとき、第1形成体F1は、図15に示すように、露出部Eが露出するように粘着層1Bが基材1Aの上側の面に形成されている。
次に、図16に示すように、所定の数だけ積層された第1形成体F1に対して、第3プレス機300によって、本体部10および延在部220を形成するように、プレス加工を行う。第3プレス機300は、本体部10および延在部220の形状に対応するように構成された刃301が6つ形成されている。図16に示すように、本体部10は、基材1A、剥離剤層1C、および粘着層1Bが積層されている箇所から切りだされ、延在部220は、基材1Aおよび剥離剤層1Cが積層されている箇所(露出部Eが形成されている箇所)から切りだされる。この結果、脆弱部30が未形成のホイール保護フィルム積層体3が出来上がる。
次に、上述した第1実施形態と同様に、第2プレス機210によって延在部220に脆弱部30を形成する(図10参照)。
第2実施形態に係るホイール保護フィルム積層体3の使用方法は、第1実施形態に係るホイール保護フィルム積層体1の使用方法と同様であるため、説明は省略する。
以上説明した第2実施形態に係るホイール保護フィルム4によれば、基材部1Eが設けられないため、製造が容易となるとともに、安価なホイール保護フィルムを提供することができる。
以上、実施形態を通じて本発明に係るホイール保護フィルムを説明したが、本発明は実施形態および変形例において説明した構成のみに限定されることはなく、特許請求の範囲の記載に基づいて適宜変更することが可能である。
例えば、上述した第1実施形態では、延在部20は径方向の外方に向かって周方向の幅が小さくなるように構成された。また、延在部20は、本体部10の周縁に対して径方向の内方に凸となるように曲線状に連続した。しかしながら、延在部の構成は、外表面が非着性を備え、前記本体部の周縁の一部から径方向外方に延在している限りにおいて、限定されない。
また、上述した第1実施形態では、第1プレス機200および第2プレス機210は別構成であったが、1つのプレス機から構成されていてもよい。このとき、プレス加工の工程が1回となるため、製造工程が簡素化される。
また、上述した第1、第2実施形態では、基材1Aの一方の面に剥離剤層1Cが形成されていたが、剥離剤層1Cが形成されていなくてもよい。
また、上述した第1実施形態では、ホイール保護フィルム2の延在部20は、接着剤層1Dを有していたが、接着剤層1Dを有していなくてもよい。
また、上述した第1、第2実施形態では、ロール搬送を行うことによってホイール保護フィルム積層体1を製造した。しかしながら、ホイール保護フィルムを1枚ずつ製造して、製造されたホイール保護フィルムを複数積層して、ホイール保護フィルム積層体を製造してもよい。
また、上述した第1、第2実施形態では、本体部10は円形形状に形成された。しかしながら、本体部10の形状は特に限定されず、ホイールを覆ってホイールの開口部を塞ぐことができればよい。
また、上述した実施形態では、脆弱部30は、延在部20の一部を本体部10から切り離し可能に構成された。しかしながら、脆弱部は、延在部20の全体を本体部10から切り離し可能に構成されてもよい。
また、上述した実施形態では、脆弱部30は、切込み線によって構成された。しかしながら、脆弱部は、延在部20の他の部位よりも薄肉である薄肉部から構成されてもよい。
また、上述した第1実施形態では、図3に示すように、第1形成体F1を第2のロール体160に巻き取る際に、剥離剤層1Cが内面に位置するように巻き取られたが、粘着層1Bが内面に位置するように巻き取られてもよい。さらに、図4に示す工程において、第1形成体F1は第2のロール体160から粘着層1Bが上面に位置するように巻き出され、第2形成体F2は第3のロール体170に対して粘着層1Bが内面に位置するように巻き取られてもよい。このように、第2のロール体160および第3のロール体170に対して粘着層1Bが内面に位置するように巻き取られる場合、ゴミなどが第1形成体F1または第2形成体F2の表面に接触し難くなるため好ましい。また、第2のロール体160および第3のロール体170を作業者が把持する際に、作業者の手に粘着しないため、作業性が向上する。また、上記のように第3のロール体170に対して巻き取られた第2形成体F2によれば、図6に示すように第2形成体F2を展開した際に、剥離剤層1Cが表面に形成される。このため、図8に示す第1プレス機200によってプレス加工を行う際に、剥離剤層1C側に刃201が接触されるため、粘着層1B側に刃201を接触する場合と比較して、容易にプレス加工を行うことができる。
1、3 ホイール保護フィルム積層体、
2、4 ホイール保護フィルム、
1A 基材、
1B 粘着層、
1C 剥離剤層、
1D 接着剤層、
1E 基材部、
10 本体部、
10A 本体部の外表面、
20、220 延在部、
20A、20B、220A、220B 延在部の外表面、
30 脆弱部、
200 第1プレス機、
210 第2プレス機(プレス機)、
211 刃部。

Claims (10)

  1. 基材と粘着層とを備え、自動車のホイールに貼り付けられるホイール保護フィルムであって、
    外表面が粘着性を備え、前記ホイールに貼り付け可能な本体部と、
    外表面が非着性を備え、前記本体部の周縁の一部から径方向外方に延在する延在部と、
    前記延在部に設けられ、前記延在部の一部を前記本体部から切り離し可能な脆弱部と、を有するホイール保護フィルム。
  2. 前記延在部は、径方向の外方に向かって周方向の幅が小さくなるように構成されてなる請求項1に記載のホイール保護フィルム。
  3. 前記延在部は、前記本体部の周縁に対して径方向の内方に凸となるように曲線状に連続する請求項1または2に記載のホイール保護フィルム。
  4. 前記延在部は、有色の基材部を有する請求項1〜3のいずれか1項に記載のホイール保護フィルム。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のホイール保護フィルムが複数積層されてなるホイール保護フィルム積層体。
  6. 前記ホイール保護フィルムは、前記基材の前記粘着層が設けられる側の面と反対側の面に設けられる剥離剤層をさらに有する請求項5に記載のホイール保護フィルム積層体。
  7. 基材と粘着層とを備え、自動車のホイールに貼り付けられるホイール保護フィルムの製造方法であって、
    外表面が粘着性を備え前記ホイールに貼り付け可能な本体部、および外表面が非着性を備え前記本体部の周縁の一部から径方向外方に延在する延在部を形成する工程と、
    前記延在部に、前記延在部の一部を前記本体部から切り離し可能な脆弱部を形成する工程と、を有するホイール保護フィルムの製造方法。
  8. 前記延在部を形成する工程の前に、前記粘着層の前記基材が設けられる面と反対側の面に有色である基材部を貼り付ける工程をさらに有し、
    前記基材部が前記延在部を構成するように前記延在部を形成する請求項7に記載のホイール保護フィルムの製造方法。
  9. 先端が鈍角であって所定の間隔で離間する刃部を備えるプレス機によって、前記脆弱部を形成する請求項7または8に記載のホイール保護フィルムの製造方法。
  10. 請求項7〜9のいずれか1項に記載のホイール保護フィルムの製造方法によって製造された前記ホイール保護フィルムが複数積層されてなるホイール保護フィルム積層体の製造方法。
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