JP6919486B2 - 直流遮断装置 - Google Patents

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Description

本発明は、双方向の直流電流を遮断できる直流遮断装置に関する。
系統に短絡事故等が発生した時の電路を遮断する遮断装置として、機械遮断器と、機械遮断器に並列接続された半導体スイッチング素子を有する補助回路と、を備えたハイブリット遮断器が特許文献1,2に開示されている。
特許文献1には交流遮断装置の例が、特許文献2,3には直流遮断装置の例が示されている。直流電流には交流電流とは異なり零点が生じないため、機械遮断器を開極した際に発生するアークを消弧できないという課題がある。特許文献2は機械遮断器開極時の電流を半導体スイッチング素子からなる補助回路に迂回させることで零点を作り出し、アークを消弧する。
半導体スイッチング素子は、ゲート信号によってオンオフされる。通常、ゲート信号を生成するゲート駆動回路用の電源は、スイッチング電源装置などによって別途設けられる。一方、特許文献1,2等では、個別の半導体スイッチング素子のゲート駆動用電源を設けない回路構成とし、ハイブリット遮断器の小形化を図っている。
特許文献1、2の遮断装置では半導体スイッチング素子のゲート駆動用電源を不要としている点に、特許文献3では機械遮断器用電源を不要としている点に特長がある。
特開平09−274833号公報 特開2015−50080号公報 特開2010−103048号公報
特許文献1の遮断装置は、機械遮断器と半導体スイッチング素子(サイリスタ)を併用したハイブリッド遮断器である。サイリスタのゲート電源は、交流変流器を用いて供給する。ハイブリッド遮断器は、遮断時において機械遮断器の通過電流をサイリスタに転流させる。しかし、特許文献1は交流系統への適用を前提としている。
直流系統では電流に零点が生じないため、サイリスタをいったんONして直流電流を流すとサイリスタをOFFにする手段が存在せず、電流を遮断することができない。よって、特許文献1の遮断装置は、直流遮断装置には適用できない。また、特許文献1ではサイリスタを操作するための信号を外部から入力する必要があり、そのための制御装置を必要とする。
特許 文献2は、直流系統に対応したハイブリッド遮断器である。機械遮断器を開極した際に発生するアーク電圧を半導体スイッチング素子のゲート端子に印加し駆動する。
半導体スイッチング素子にIGBTを用いた場合、一般的にターンONにはゲート端子に15V程度の電圧を印加する。よって、アーク電圧が15V以上となる機械遮断器を選定する必要がある。
また、アークにより機械遮断器の接点摩耗が進めばアーク電圧が変わる恐れもある。例えば、気中遮断器では大電流になるほどアーク電圧が下がる。そのため、大電流ではIGBTをONできず遮断に失敗してしまうおそれがある。
逆に、真空遮断器では大電流になるほどアーク電圧は上がる。一例では電流4kAにおいてアーク電圧は15Vとなり、それ以下の遮断短絡電流ではIGBTをONできないおそれがある。
真空遮断器を使用する場合、電流が半導体スイッチング素子に転流し始めるとアーク電圧が下がり、半導体スイッチング素子がOFFし始めてしまうおそれがある。半導体スイッチング素子のOFFスピードが早いと半導体スイッチング素子に転流した電流が機械遮断器に戻り、遮断に失敗する恐れがある。
半導体スイッチング素子のOFFスピードを遅くすれば遮断失敗の恐れを低減できるが、遮断に時間がかかりその間に短絡電流が増加してしまう。その結果、半導体スイッチング素子の導通損失・ターンOFF損失が増加してしまい、半導体スイッチング素子が熱で破壊される恐れが高くなる。
特許文献3の構成では、交流変流器を用いて機械遮断器の制御回路に電源を供給する。しかし、特許文献3の回路はハイブリッド遮断器ではない。そのため、開極した際に発生するアークを消弧できない、アークにより機械遮断器の寿命が低下するという問題がある。
以上示したようなことから、直流遮断装置において、半導体スイッチング素子のゲート回路用の電源を別途設けることなく、機械遮断器のアークのレベルに関係なくゲート回路の電源を確立することが課題となる。
本発明は、前記従来の問題に鑑み、案出されたもので、その一態様は、第1系統と第2系統との間に接続された第1機械遮断器と、前記第1機械遮断器に対して並列接続された補助回路と、1次側が前記第1系統と前記第2系統との間に接続され、2次側が前記補助回路に接続され、前記1次側が短絡電流を検出したとき、2次側が前記補助回路に電流を出力する交流変流器と、を備え、前記補助回路は、前記第1系統と前記第2系統間に逆直列接続され、前記交流変流器が短絡電流を検出したとき、前記交流変流器の2次側の出力電流をゲート端子に入力する第1,第2半導体スイッチング素子と、前記第1半導体スイッチング素子のゲート端子とエミッタ端子間に接続された第1コンデンサと、前記第2半導体スイッチング素子のゲート端子とエミッタ端子間に接続された第2コンデンサと、前記第1,第2コンデンサに充電された電荷を放電する抵抗と、を備えたことを特徴とする。
また、他の態様として、第1系統と第2系統との間に接続された第1機械遮断器と、前記第1機械遮断器に対して並列接続された補助回路と、1次側が前記第1系統と前記補助回路の共通接続点と前記第2系統と前記補助回路の共通接続点との間に接続され、2次側が前記補助回路に接続された交流変流器と、を備え、前記補助回路は、前記第1系統と前記第1機械遮断器の共通接続点にコレクタ端子が接続されたノーマリーオフの第1半導体スイッチング素子と、前記第2系統と前記第1機械遮断器の共通接続点にコレクタ端子が接続され、エミッタ端子が前記第1半導体スイッチング素子のエミッタ端子に接続されたノーマリーオフの第2半導体スイッチング素子と、前記交流変流器の2次側の一端にカソード端子が接続された第1ダイオードと、前記交流変流器の2次側の他端にカソード端子が接続され、アノード端子が前記第1ダイオードのアノード端子に接続され、その共通接続点が前記第1,第2半導体スイッチング素子のエミッタ端子に接続された第2ダイオードと、前記交流変流器の2次側の一端にアノード端子が接続され、カソード端子が前記第1半導体スイッチング素子のゲート端子に接続された第3ダイオードと、前記交流変流器の2次側の他端にアノード端子が接続され、カソード端子が前記第2半導体スイッチング素子のゲート端子に接続された第4ダイオードと、前記第1半導体スイッチング素子のゲート端子にカソード端子が接続され、前記第1半導体スイッチング素子のエミッタ端子にアノード端子が接続された第1ツェナーダイオードと、前記第1ツェナーダイオードに対して並列に接続された第1抵抗と、前記第1ツェナーダイオード、および、前記第1抵抗に対して並列に接続された第1コンデンサと、前記第2半導体スイッチング素子のゲート端子にカソード端子が接続され、前記第2半導体スイッチング素子のエミッタ端子にアノード端子が接続された第2ツェナーダイオードと、前記第2ツェナーダイオードに対して並列に接続された第2抵抗と、前記第2ツェナーダイオード、および、前記第2抵抗に対して並列に接続された第2コンデンサと、を備えたことを特徴とする。
また、他の態様として、第1系統と第2系統との間に接続された第1機械遮断器と、前記第1機械遮断器に対して並列接続された補助回路と、1次側が前記第1機械遮断器と前記補助回路の共通接続点と前記第1系統との間、または、前記第1機械遮断器と前記補助回路の共通接続点と前記第2系統との間に接続され、2次側が前記補助回路に接続された交流変流器と、を備え、前記補助回路は、前記第1系統と前記第1機械遮断器の共通接続点にコレクタ端子が接続されたノーマリーオフの第1半導体スイッチング素子と、前記第2系統と前記第1機械遮断器の共通接続点にコレクタ端子が接続され、エミッタ端子が前記第1半導体スイッチング素子のエミッタ端子に接続されたノーマリーオフの第2半導体スイッチング素子と、前記交流変流器の2次側の一端と他端との間に接続された第1スイッチと、前記交流変流器の2次側の一端にカソード端子が接続された第1ダイオードと、前記交流変流器の2次側の他端にカソード端子が接続され、アノード端子が前記第1ダイオードのアノード端子に接続され、その共通接続点が前記第1,第2半導体スイッチング素子のエミッタ端子に接続された第2ダイオードと、前記交流変流器の2次側の一端にアノード端子が接続され、カソード端子が前記第1半導体スイッチング素子のゲート端子に接続された第3ダイオードと、前記交流変流器の2次側の他端にアノード端子が接続され、カソード端子が前記第2半導体スイッチング素子のゲート端子に接続された第4ダイオードと、前記第1半導体スイッチング素子のゲート端子にカソード端子が接続され、前記第1半導体スイッチング素子のエミッタ端子にアノード端子が接続された第1ツェナーダイオードと、前記第1ツェナーダイオードに対して並列に接続された第1抵抗と、前記第1ツェナーダイオード、および、前記第1抵抗に対して並列に接続された第1コンデンサと、前記第2半導体スイッチング素子のゲート端子にカソード端子が接続され、前記第2半導体スイッチング素子のエミッタ端子にアノード端子が接続された第2ツェナーダイオードと、前記第2ツェナーダイオードに対して並列に接続された第2抵抗と、前記第2ツェナーダイオード、および、前記第2抵抗に対して並列に接続された第2コンデンサと、を備えたことを特徴とする。
また、他の態様として、第1系統と第2系統との間に接続された第1機械遮断器と、前記第1機械遮断器に対して並列接続された補助回路と、1次側が前記第1系統と前記補助回路の共通接続点と前記第2系統と前記補助回路の共通接続点との間、または、前記第1機械遮断器と前記補助回路の共通接続点と前記第1系統との間、または、前記第1機械遮断器と前記補助回路の共通接続点と前記第2系統との間に接続され、2次側が前記補助回路に接続された交流変流器と、を備え、前記補助回路は、前記第1系統と前記第1機械遮断器の共通接続点にコレクタ端子が接続されたノーマリーオフの第1半導体スイッチング素子と、前記第2系統と前記第1機械遮断器の共通接続点にコレクタ端子が接続され、エミッタ端子が前記第1半導体スイッチング素子のエミッタ端子に接続されたノーマリーオフの第2半導体スイッチング素子と、前記交流変流器の2次側の一端にカソード端子が接続された第1ダイオードと、前記交流変流器の2次側の他端にカソード端子が接続され、アノード端子が前記第1ダイオードのアノード端子に接続され、その共通接続点が前記第1,第2半導体スイッチング素子のエミッタ端子に接続された第2ダイオードと、前記交流変流器の2次側の一端にアノード端子が接続され、カソード端子が前記第1半導体スイッチング素子のゲート端子に接続された第3ダイオードと、前記交流変流器の2次側の他端にアノード端子が接続され、カソード端子が前記第2半導体スイッチング素子のゲート端子に接続された第4ダイオードと、前記第1半導体スイッチング素子のゲート端子にカソード端子が接続され、前記第1半導体スイッチング素子のエミッタ端子にアノード端子が接続された第1ツェナーダイオードと、前記第1ツェナーダイオードに対して並列に接続された第1抵抗と、前記第1ツェナーダイオード、および、前記第1抵抗に対して並列に接続された第1コンデンサと、前記第1半導体スイッチング素子のゲート端子にアノード端子が接続された第5ダイオードと、前記第2半導体スイッチング素子のゲート端子にカソード端子が接続され、前記第2半導体スイッチング素子のエミッタ端子にアノード端子が接続された第2ツェナーダイオードと、前記第2ツェナーダイオードに対して並列に接続された第2抵抗と、前記第2ツェナーダイオード、および、前記第2抵抗に対して並列に接続された第2コンデンサと、前記第2半導体スイッチング素子のゲート端子にアノード端子が接続され、カソード端子が前記第5ダイオードのカソード端子に接続された第6ダイオードと、前記第5,第6ダイオードの共通接続点と前記第1,第2半導体スイッチング素子のエミッタ端子との間に直列接続された第3抵抗および第2スイッチと、を備えたことを特徴とする。
また、その一態様として、前記第1,第2半導体スイッチング素子に対して並列に、第4抵抗および第5コンデンサの直列回路を接続したことを特徴とする。
また、他の態様として、第1系統と第2系統との間に接続された第1機械遮断器と、前記第1機械遮断器に対して並列接続された補助回路と、1次側が前記補助回路の通過電流を検出し、2次側が前記補助回路に接続された交流変流器と、前記補助回路の通過電流を遮断する第2機械遮断器と、を備え、前記補助回路は、前記第1系統と前記第1機械遮断器の共通接続点にドレイン端子が接続されたノーマリーオンの第1半導体スイッチング素子と、前記第2系統と前記第1機械遮断器との共通接続点にドレイン端子が接続され、ソース端子が前記第1半導体スイッチング素子のソース端子に接続されたノーマリーオンの第2半導体スイッチング素子と、前記交流変流器の2次側の一端にアノード端子が接続された第1ダイオードと、前記交流変流器の2次側の他端にアノード端子が接続され、カソード端子が前記第1ダイオードのカソード端子に接続され、その共通接続点が前記第1,第2半導体スイッチング素子のソース端子に接続された第2ダイオードと、前記交流変流器の2次側の一端にカソード端子が接続された第3ダイオードと、前記交流変流器の2次側の他端にカソード端子が接続された第4ダイオードと、前記第3ダイオードのアノード端子と前記第1半導体スイッチング素子のゲート端子との間に直列接続された第1リアクトルと第5抵抗と、前記第4ダイオードのアノード端子と前記第2半導体スイッチング素子のゲート端子との間に直列接続された第2リアクトルと第6抵抗と、前記第3ダイオードのアノード端子と前記第4ダイオードのアノード端子との間に直列接続され、その共通接続点が前記第1,第2半導体スイッチング素子のソース端子に接続された第3,第4コンデンサと、前記第1半導体スイッチング素子のゲート端子にアノード端子が接続され、前記第1半導体スイッチング素子のソース端子にカソード端子が接続された第1ツェナーダイオードと、前記第1ツェナーダイオードに対して並列に接続された第1抵抗と、前記第1ツェナーダイオード、および、前記第1抵抗に対して並列に接続された第1コンデンサと、前記第2半導体スイッチング素子のゲート端子にアノード端子が接続され、前記第2半導体スイッチング素子のソース端子にカソード端子が接続された第2ツェナーダイオードと、前記第2ツェナーダイオードに対して並列に接続された第2抵抗と、前記第2ツェナーダイオード、および、前記第2抵抗に対して並列に接続された第2コンデンサと、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、直流遮断装置において、半導体スイッチング素子のゲート回路用の電源を別途設けることなく、機械遮断器のアークのレベルに関係なくゲート回路の電源を確立することが可能となる。
実施形態1における直流遮断装置を示す回路構成図。 実施形態1における直流遮断装置の電流遮断動作を示す図。 実施形態2における直流遮断装置を示す回路構成図。 実施形態3における直流遮断装置を示す回路構成図。 実施形態4における直流遮断装置を示す回路構成図。 実施形態4における直流遮断装置の電流遮断動作を示す図。
以下、本願発明における直流遮断装置の実施形態1〜4を図1〜図6に基づいて詳述する。
[実施形態1]
図1に本実施形態1の直流遮断装置を示す。本実施形態1の直流遮断装置は、第1機械遮断器CB1と、第1機械遮断器CB1の通過電流を検出する変流器CTと、第1機械遮断器CB1の開極時に電流を転流させる補助回路3と、を有する。
なお、図1では、第1系統1と第1機械遮断器CB1の共通接続点をA点、第2系統2と第1機械遮断器CB1の共通接続点をB点とする。
A点とB点との間には、第1機械遮断器CB1と、その第1機械遮断器CB1の通過電流を検出する変流器CTの1次側が接続される。図1では、A点側に変流器CT、B点側に第1機械遮断器CB1を接続しているが、変流器CTと第1機械遮断器CB1の接続順序は逆でも良い。
補助回路3は、第1,第2半導体スイッチング素子T1,T2と、第1〜第4ダイオードD1〜D4と、第1,第2ツェナーダイオードZD1,ZD2と、第1,第2抵抗R1,R2と、第1,第2コンデンサC1,C2と、を備える。
第1,第2半導体スイッチング素子T1,T2はノーマリーオフ型であり、第1機械遮断器CB1に対して並列に接続される。第1半導体スイッチング素子T1のコレクタ端子はA点に接続される。第1半導体スイッチング素子T1のエミッタ端子は第2半導体スイッチング素子のエミッタ端子に接続される。第2半導体スイッチング素子T2のコレクタ端子はB点に接続される。
変流器CTの2次側は補助回路3に接続される。変流器CTの2次側の左側端子は第1ダイオードD1のカソード端子に接続される。変流器CTの2次側の右側端子は第2ダイオードD2のカソード端子に接続される。第1,第2ダイオードD1,D2のアノード端子同士は接続され、その共通接続点は第1,第2半導体スイッチング素子T1、T2のエミッタ端子に接続される。
変流器CTの2次側の左側端子には、第3ダイオードD3のアノード端子が接続される。第3ダイオードD3のカソード端子は第1半導体スイッチング素子T1のゲート端子に接続される。変流器CTの2次側の右側端子には、第4ダイオードD4のアノード端子が接続される。第4ダイオードD4のカソード端子は第2半導体スイッチング素子T2のゲート端子に接続される。
第1半導体スイッチング素子T1のゲート端子とエミッタ端子の間には、第1コンデンサC1,第1抵抗R1,第1ツェナーダイオードZD1が並列に接続される。
第1ツェナーダイオードZD1のカソード端子は第1半導体スイッチング素子T1のゲート端子に接続され、第1ツェナーダイオードZD1のアノード端子は第1半導体スイッチング素子T1のエミッタ端子に接続される。
第2半導体スイッチング素子T2のゲート端子とエミッタ端子の間には、第2コンデンサC2,第2抵抗R2,第2ツェナーダイオードZD2が並列に接続される。
第2ツェナーダイオードZD2のカソード端子は第2半導体スイッチング素子T2のゲート端子に接続され、第2ツェナーダイオードZD2のアノード端子は第2半導体スイッチング素子T2のエミッタ端子に接続される。
電流が変流器CTの1次側の左から右に流れた場合、変流器CTの2次側の左側端子から電流が出力され、右側端子に電流が流れ込む。
図2(a),(b)に短絡電流の遮断動作を示す。図2(a)は短絡発生から第1半導体スイッチング素子T1ターンONまでの様子である。この図2(a)では、短絡電流は左から右に流れている。
変流器CTは、短絡電流を検出し、2次側に電流を出力する。変流器CTの2次側の出力電流は、第3ダイオードD3、第1半導体スイッチング素子T1のゲート容量(第1半導体スイッチング素子T1のゲート端子、エミッタ端子間)、および、第1コンデンサC1,第2ダイオードD2を経由する。
第1コンデンサC1と第1半導体スイッチング素子T1のゲート容量(第1半導体スイッチング素子T1のゲート端子、エミッタ端子間の容量)が充電され、第1半導体スイッチング素子T1のゲート電圧(すなわち、第1コンデンサC1印加電圧)がターンONレベルとなり、第1半導体スイッチング素子T1がONする。第1半導体スイッチング素子T1がONした後、変流器CTの2次側の出力電流は第1半導体スイッチング素子T1のゲート容量と第1コンデンサC1の代わりに第1ツェナーダイオードZD1を通過し、第1半導体スイッチング素子T1のゲートの過充電を防ぐ。
図2(b)は第1機械遮断器CB1を開極し、第1半導体スイッチング素子T1がOFFされるまでの動作である。なお、第1機械遮断器CB1の開極は、変流器CTとは別の電流センサ(図示省略)等によって短絡状態を検出して、短絡状態と判定した上位コントローラからの第1機械遮断器CB1の開極指令によって行われる。(実施形態2〜4も同様である。)
第1機械遮断器CB1の開極動作には時間遅れが生じるため、第1機械遮断器CB1を開極する時点で第1半導体スイッチング素子T1はすでにON状態である。そのため、短絡電流は第1,第2半導体スイッチング素子T1、T2からなる補助回路3に容易に転流でき、第1機械遮断器CB1開極時のアークを抑えることができる。
短絡電流の転流が完了すると、変流器CTの検出電流は零になり、変流器CTの2次側の出力電流も零になる。第1半導体スイッチング素子T1のゲート容量および第1コンデンサC1に充電された電荷は第1抵抗R1を通して放電される。
放電が進むと、第1半導体スイッチング素子T1のゲート電圧(すなわち、第1コンデンサC1の印加電圧)がターンOFFレベルまで下がり、第1半導体スイッチング素子T1はターンOFFし、短絡電流を遮断することができる。
本実施形態1の直流遮断装置は、双方向の電流遮断が可能である。短絡電流が右から左に流れる場合は、第2半導体スイッチング素子T2のゲート容量が充電され第2半導体スイッチング素子T2がONし、短絡電流は補助回路3に転流する。その後、第2抵抗R2により第2半導体スイッチング素子T2のゲート容量が放電され、第2半導体スイッチング素子T2は短絡電流を遮断することができる。
本実施形態1では、変流器CTとして交流変流器を用いることを想定している。交流変流器を用いても問題ない理由を説明する。交流変流器では、直流電流を検出することはできない。しかし、短絡電流は系統電圧に比例・系統インダクタンスに反比例した傾きで増加する交流値が重畳されたものであるため、交流変流器で検出でき、第1,第2半導体スイッチング素子T1、T2をONすることができる。
第1機械遮断器CB1が開極すると変流器CTの1次側電流は急減するため、変流器CTの2次側には、図2(a)に示す変流器CTの2次電流の向きとは逆向きの電流が発生する可能性がある。しかし、この電流は図2(b)に示すように第2半導体スイッチング素子T2をONする。左から右に流れる短絡電流に対して第2半導体スイッチング素子T2のON/OFFは無関係であるため、直流遮断装置の動作には影響しない。(この場合、短絡電流は第2半導体スイッチング素子T2に逆並列接続されているダイオードに流れる。)
変流器CTが交流変流器であれば、一定の直流電流が流れても変流器CTの2次側には電流が流れない。そのため、正常時に一定の直流電流が流れている状態において、変流器CTの2次回路に発生する定常損失を零にすることができる。
本実施形態1の直流遮断装置の設計上の注意点について説明する。系統に一定の定格電流が流れ続け、変流器CTの2 次側から電流が出力されない場合、第1半導体スイッチング素子T1のゲート容量および第1コンデンサC1は完全に放電した状態となる。本実施形態1の直流遮断装置は、この状態から短絡が発生して系統電流が遮断しきい値に達するまでに第1半導体スイッチング素子T1のゲート容量および第1コンデンサC1の充電が完了することが求められる。この条件を満たすよう変流器CTの変流比と第1コンデンサC1の容量を決定する。
設計によっては、系統電流が零から定格まで急増したときに第1半導体スイッチング素子T1が誤点弧を起こす可能性がある。しかし、本実施形態1の直流遮断装置は、短絡が発生し、第1機械遮断器CB1を開極する段階で第1半導体スイッチング素子T1がONしていればよい。短絡していない状態で第1半導体スイッチング素子T1が誤点弧しても、第1機械遮断器CB1のインピーダンスはほぼ零である一方で補助回路3には第1半導体スイッチング素子T1および第2半導体スイッチング素子T2の逆並列ダイオードの電圧降下分のインピーダンスがあるため、ほとんどの電流は第1機械遮断器CB1を通過する。さらに、第1機械遮断器CB1に定常損失はほとんど発生しないため、本実施形態1の直流遮断装置には定常損失はほとんど発生しない。
短絡が発生して第1機械遮断器CB1を開極した後における第1半導体スイッチング素子T1のターンOFF速度は、ゲート端子の放電速度、すなわち、第1コンデンサC1と第1抵抗R1の時定数に依存する。
この時定数は、短絡電流が第1機械遮断器CB1から補助回路3への転流にかかる時間よりも長くしなければならない。時定数が長い場合、第1半導体スイッチング素子T1のターンOFFにより発生するサージ電圧を低減できる反面、ターンOFF速度減少によりスイッチング損失が増加し、第1半導体スイッチング素子T1の熱責務が増加する。また、第1機械遮断器CB1による短絡箇所の切り離しが遅れれば短絡電流が増加し、第1半導体スイッチング素子T1の導通損失が増加するだけでなく、周囲の装置への悪影響も懸念される。
第1コンデンサC1,第1抵抗R1の時定数が短すぎると第1半導体スイッチング素子T1のターンOFF時のサージ電圧が増加し、第1半導体スイッチング素子T1が過電圧破壊される恐れが生じる。また、補助回路3への転流が完了する前に第1半導体スイッチング素子T1のターンOFFが始まると、短絡電流は再び第1機械遮断器CB1に戻り遮断に失敗してしまう。そのため、適切な第1コンデンサC1、第1抵抗R1を設定する必要がある。
第1ツェナーダイオードZD1は、ゲート過充電を防ぐためのものである。例えば、第1半導体スイッチング素子T1が定格ゲート電圧ON電圧=15VのIGBTならば、降伏電圧15Vのツェナーダイオードを使用する。
上記の遮断動作が完了し、短絡事故の発生要因を取り除いて直流系統を正常状態とした後に、再度第1機械遮断器CB1を閉極する。(実施形態2、3も同様)
以上示したように、本実施形態1によれば、双方向の電流遮断が可能となる。また、アークをほとんど発生せず直流電流を遮断することができる。また、系統容量に合わせた変流器CTを用いることで系統容量の大小に関係せず短絡電流を遮断することができる。さらに、第1,第2半導体スイッチング素子T1,T2のゲート駆動用電源が不要であり、直流遮断装置の小型化、低コスト化を図ることが可能となる。
また、変流器CTに交流変流器を使用することにより、一定の負荷に対する定常損失を小さく抑えることができる。また、第1,第2半導体スイッチング素子T1,T2に並列に接続した第1,第2抵抗R1,R2,第1,第2コンデンサC1,C2の時定数を適切に設計することにより、確実に短絡電流を遮断することができる。
また、特許文献1とは異なり、必要な機械遮断器や変流器が少ないためコストを低減できる。さらに、特許文献1とは異なり、第1,第2半導体スイッチング素子T1,T2のゲート回路を共通化でき、部品点数を削減できる。よって、直流遮断装置の小型化、低コスト化を図ることが可能となる。
また、特許文献1とは異なり、第1,第2半導体スイッチング素子T1,T2用のゲート信号を外部から入力する必要がなく、第1,第2半導体スイッチング素子T1,T2用の制御装置が不要である。よって、外部から入力する信号にノイズが重畳して第1,第2半導体スイッチング素子T1,T2が誤動作することを抑制することができる。これにより、直流遮断装置の信頼性が向上する。また、直流遮断装置の小型化、低コスト化を図ることが可能となる。
また、特許文献2とは異なり、第1,第2半導体スイッチング素子T1,T2の動作に第1機械遮断器CB1の遮断動作時に発生するアークを必要としないため、発生するアークの大小に関係なく確実に遮断動作を行うことができる。さらに、特許文献2とは異なり、第1機械遮断器CB1の遮断動作時に発生するアークが15V以上である必要がなく、第1機械遮断器CB1の選定が容易になる。
また、後述する実施形態2、3とは異なり補助回路3内にスイッチを用いていないため、スイッチ用の制御装置が不要である。よって、直流遮断装置の小型化、低コスト化を図ることが可能となる。
[実施形態2]
図3に本実施形態2の直流遮断装置を示す。実施形態1と同様の箇所は同じ符号を付して、その説明を省略する。本実施形態2は変流器CTの1次側の位置を、B点と第2系統2との間に変更している。なお、図3では、変流器CTの1次側をB点と第2系統2との間に接続しているが、変流器CTの1次側はA点と第1系統1の間に接続しても良い。本実施形態2の変流器CTは、第1機械遮断器CB1の通過電流ではなく、第1機械遮断器CB1の通過電流と第1,第2半導体スイッチング素子T1,T2の通過電流の合計(系統電流)を検出する。
また、変流器CTの2次側の左側端子と右側端子との間には、第1,第2ダイオードD1,D2に対して並列に第1スイッチSW1を追加している。
本実施形態2では、実施形態1に対して変流器CTの位置を移動している。これにより、第1機械遮断器CB1を含む、図3のA点〜B点間の経路から変流器CTに含まれる寄生インダクタンス成分を除去することができる。そのため、短絡電流は第1機械遮断器CB1から補助回路3に転流しやすくなり、より確実に電流を遮断することができる。
また、本実施形態2は第1機械遮断器CB1を開極した後も、変流器CTが短絡電流を検出し続け、変流器CTの2次側からの出力電流が維持される。その結果、第1半導体スイッチング素子T1はターンOFFしなくなる。そのため、第1コンデンサC1,第1抵抗R1の時定数を短く設定しても短絡電流が第1機械遮断器CB1から補助回路3への転流を完了する前に第1半導体スイッチング素子T1がOFFし始めることがなくなる。
ただし、このままでは第1半導体スイッチング素子T1はターンOFFできず短絡電流の遮断ができない。そこで、第1スイッチSW1を変流器CTの2次側に並列に接続する。
短絡電流が第1機械遮断器CB1から補助回路3へ転流完了した段階で第1スイッチSW1をONすれば、変流器CTの出力電流は第1スイッチSW1を流れ、第1半導体スイッチング素子T1のゲート容量への充電が停止する。その後は、第1抵抗R1により第1半導体スイッチング素子T1のゲート電荷が放電され、第1半導体スイッチング素子T1のゲート電圧(すなわち、第1コンデンサC1の印加電圧)がターンOFFレベルまで下がり、第1半導体スイッチング素子T1をOFFすることができる。
第1コンデンサC1,第1抵抗R1の時定数を短く設定すれば第1半導体スイッチング素子T1のターンOFF速度が増加し、第1半導体スイッチング素子T1のスイッチング損失を低減でき、熱責務が減少する。また、遮断にかかる時間を短くできるため、周囲の装置への悪影響を抑えることができる。
第1スイッチSW1をONするタイミングは、第1機械遮断器CB1を開極した後あらかじめ定めた時間経過後とする。また、第1機械遮断器CB1の通過電流を検出し零になったことを確認してからとしてもよい。
以上示したように、本実施形態2の直流遮断装置も実施形態1と同様に双方向の電流遮断が可能となり、実施形態1と同様の作用効果を奏する。
また、本実施形態2は、第1機械遮断器CB1の経路(図3のA点〜B点間)から変流器CTに起因する寄生インダクタンスが除去されるため、短絡電流が補助回路3に転流しやすくなり、短絡発生から遮断までの時間を短縮できる。
また、第1,第2抵抗R1、R2の抵抗値を小さくしても第1,第2半導体スイッチング素子T1,T2をより確実にONでき、短絡電流をより確実に遮断できる。
また、第1,第2抵抗R1、R2の抵抗値を小さくすることで補助回路3の電流遮断速度を増加し、第1,第2半導体スイッチング素子T1,T2の損失を低減できる。また、より高速な遮断を行うことで短絡故障による周囲の装置への被害を抑えることができる。
[実施形態3]
図4に本実施形態3の直流遮断装置を示す。実施形態1、2と同様の箇所は同一の符号を付して、その説明を省略する。
図4では、実施形態2と同様に、変流器CTの1次側をB点と第2系統2との間に接続しているが、A点と第1系統1との間に接続しても良く、また、実施形態1のように、A点とB点との間に接続しても良い。
本実施形態3の直流遮断装置は、実施形態2の第1スイッチSW1を除去している。補助回路3の第1半導体スイッチング素子T1のゲート端子に第5ダイオードD5のアノード端子が接続される。また、第2半導体スイッチング素子T2のゲート端子に第6ダイオードD6のアノード端子が接続される。第5,第6ダイオードD5,D6のカソード端子同士は接続され、その共通接続点は、第3抵抗R3の一端が接続される。第3抵抗R3の他端には、第2スイッチSW2の一端が接続され、第2スイッチSW2の他端は第1,第2半導体スイッチング素子T1、T2のエミッタ端子に接続される。なお、第3抵抗R3と第2スイッチSW2の接続順序は逆でも良い。
また、第1,第2半導体スイッチング素子T1,T2に対して並列に、第4抵抗R4と第5コンデンサC5を接続する。
本実施形態3では、実施形態2に対して第1スイッチSW1を除去し、第5,第6ダイオードD5,D6,第3抵抗R3,第2スイッチSW2からなるゲート放電回路を追加したものである。
第2スイッチSW2を投入するタイミングは、実施形態2の第1スイッチSW1と同じであり、第1機械遮断器CB1を開極した後あらかじめ定めた時間経過後、または、第1機械遮断器CB1の電流を検出し、零になったことを確認した後である。第2スイッチSW2を投入すると、変流器CTの2次側の出力電流は第1,第2半導体スイッチング素子T1、T2のゲートには流れず、第3抵抗R3を流れるようになり、ゲート充電が停止する。
また、第1,第2半導体スイッチング素子T1、T2のゲート電荷は第3抵抗R3を介して放電されるため、第1,第2半導体スイッチング素子T1、T2のゲート電圧がターンOFFレベルまで下がり、第1,第2半導体スイッチング素子T1、T2はターンOFFされる。
実施形態1、2では、ターンOFF速度を増加しようとして第1,第2抵抗R1、R2の抵抗値を小さくすると、ゲート充電電流が第1,第2抵抗R1、R2にも流れてしまう。その結果、第1機械遮断器CB1の開極時にゲート充電が不十分となり第1,第2半導体スイッチング素子T1、T2がONせず転流に失敗してしまう恐れが生じる。対策として、変流器CTの2次側出力電流を増加させると、変流器CTの大型化、定常損失の増加など別の問題が生じる。
しかし、本実施形態3ではターンOFF速度を第3抵抗R3の抵抗値で決めることができ、第1,第2抵抗R1、R2はターンOFF動作とは無関係になる。第1,第2抵抗R1、R2の抵抗値を大きく設定することで短絡発生時に確実に第1,第2半導体スイッチング素子T1、T2をターンONできるようになり、第3抵抗R3の抵抗値を小さくすることでターンOFF速度を増加できる。
ただし、ターンOFF速度を速くすると、第1,第2半導体スイッチング素子T1、T2のコレクタ、エミッタ間に発生するサージ電圧が大きくなって過電圧破壊しやすくなる問題があるため、第4抵抗R4、第5コンデンサC5の直列接続回路から成るサージ電圧吸収回路(スナバ回路)を追加した。サージ電圧が第1,第2半導体スイッチング素子T1、T2の過電圧破壊電圧レベル未満に収まるのならば、第4抵抗R4,第5コンデンサC5は接続しなくともよい。
なお、第1,第2抵抗R1、R2は第1機械遮断器CB1開極時に半導体スイッチング素子やスナバ回路を通過する漏れ電流による第1,第2半導体スイッチング素子T1,T2の誤点弧を防止する。
以上示したように、本実施形態3の直流遮断装置も実施形態1と同様に双方向の電流遮断が可能であり、実施形態1,2と同様の作用効果を奏する。また、本実施形態3は実施形態2と比較して、第1,第2抵抗R1,R2の抵抗値を大きくすることができ、短絡電流をさらに確実に遮断できる。また、放電回路により補助回路3の電流遮断速度を第1,第2抵抗R1、R2とは独立して調整でき、実施形態2よりも遮断をさらに高速にすることができる。
[実施形態4]
図5に、本実施形態4の直流遮断装置を示す。実施形態1〜3と同様の箇所は同一の符号を付して、その説明は省略する。本実施形態4は実施形態1に対し以下の点が異なる。
第1,第2半導体スイッチング素子T1,T2はノーマリーオン型の半導体スイッチング素子とする。変流器CTの1次側をA点と第1半導体スイッチング素子T1との間に移動し、第1機械遮断器CB1の通過電流ではなく、補助回路3の電流を検出するようにする。
なお、図5の第1,第2半導体スイッチング素子T1,T2にはFETを用いている。FETは、図1の第1,第2半導体スイッチング素子T1,T2に用いられているIGBTとは一部端子の名称が異なる。IGBTのコレクタ端子がFETのドレイン端子に対応する。IGBTのエミッタ端子がFETのソース端子に対応する。
第1〜第4ダイオードD1〜D4のアノード端子、カソード端子の向きを反対にする。
第1〜第4ダイオードD1〜D4の出力に、第1,第2リアクトルL1,L2,第3,第4コンデンサC3,C4,第5,第6抵抗R5,R6からなるローパスフィルタを接続する。
具体的には、第3ダイオードD3のアノード端子と第1半導体スイッチング素子T1のゲート端子との間に第1リアクトルL1と第5抵抗R5が直列接続される。第4ダイオードD4のアノード端子と第2半導体スイッチング素子T2のゲート端子との間に第2リアクトルL2と第6抵抗R6が直列接続される。第3ダイオードD3のアノード端子と第4ダイオードD4のアノード端子との間に第3,第4コンデンサC3,C4が直列接続され、その共通接続点が第1,第2半導体スイッチング素子T1,T2のソース端子に接続される。
第1,第2ツェナーダイオードZD1,ZD2の向きを反対にする。
B点と第2半導体スイッチング素子T2との間に第2機械遮断器CB2を接続する。
本実施形態4では、第1,第2半導体スイッチング素子T1、T2としてノーマリーオン型の半導体スイッチング素子を使用する。待機状態では第1,第2半導体スイッチング素子T1,T2のゲート電圧が零であり、第1,第2半導体スイッチング素子T1,T2はON状態を維持している。そのため、第1機械遮断器CB1を開極すればアークはほとんど発生せず短絡電流は補助回路3に転流する。また、第1,第2機械遮断器CB1,CB2は、短絡電流が発生していない正常時は閉極しておく。
本実施形態4では、短絡発生後に、まず第1機械遮断器CB1を開極する。図6に第1機械遮断器CB1開極後の動作を示す。変流器CTは補助回路3に転流した短絡電流を検出し、変流器CTの2次側から電流が出力され、第1半導体スイッチング素子T1のゲートを逆電圧で充電する。
ゲート充電が完了すると第1半導体スイッチング素子T1のゲート電圧(すなわち、第1コンデンサC1の印加電圧)がターンOFFレベルとなり、第1半導体スイッチング素子T1はターンOFFし、短絡電流を遮断することができる。
短絡電流を遮断した後は、第2機械遮断器CB2を開極し、遮断動作が完了する。このとき第2機械遮断器CB2には電流が流れていないため、アークは発生しない。その後、第1半導体スイッチング素子T1のゲート電荷は第1抵抗R1によって放電され、第1半導体スイッチング素子T1のゲート電圧がターンONレベルまで下がり、第1半導体スイッチング素子T1はONする。
本実施形態4の直流遮断装置も、実施形態1〜3と同様に双方向の電流遮断が可能となる。短絡電流が右から左に流れる場合は、第1機械遮断器CB1を開極し、短絡電流が補助回路3に転流した後、第2半導体スイッチング素子T2のゲート容量が逆電圧で充電され第2半導体スイッチング素子T2がターンOFFし短絡電流を遮断することができる。
なお、図5において、変流器CTの1次側は第2半導体スイッチング素子T2とB点間に設けてもよい。同様に、第2機械遮断器CB2は第1半導体スイッチング素子T1とA点間に設けてもよい。
本実施形態4の直流遮断装置の設計上の注意点について説明する。短絡電流が第1機械遮断器CB1から補助回路3に転流し始めると、変流器CTの2次側出力電流により第1半導体スイッチング素子T1、または、第2半導体スイッチング素子T2のゲート容量への逆電圧充電が開始される。転流が完了する前にゲート充電が進むと第1,第2半導体スイッチング素子T1、T2のターンOFFが始まり、短絡電流は再び第1機械遮断器CB1を流れ始め、遮断に失敗してしまう。
本実施形態4では第1,第2リアクトルL1,L2、第3,第4コンデンサC3,C4,第5,第6抵抗R5、R6からなるローパスフィルタを追加し、変流器CTの2次側から電流が出力されてからゲートが充電されるまでに遅れが生じるようにしている。フィルタの遅れ時間は、転流にかかる時間よりも少し長く設定する。
上記の遮断動作が完了し、短絡事故の発生要因を取り除いて直流系統を正常状態とした後に、再度、第1機械遮断器CB1を閉極し、その後、第2機械遮断器CB2を閉極する。
以上示したように、本実施形態4によれば、双方向の電流遮断が可能であり、実施形態1〜3と同様の作用効果を奏する。また、 本実施形態4により、実施形態1に以下の効果が追加される。
第1機械遮断器CB1が閉極している通常状態では、電流は補助回路3を通過せず、変流器CTの2次側にも電流が流れない。そのため、変流器CTの2次回路には損失が発生しない。よって、負荷変動が頻発する系統においても定常損失をほぼ零にできる。
以上、本発明において、記載された具体例に対してのみ詳細に説明したが、本発明の技術思想の範囲で多彩な変形および修正が可能であることは、当業者にとって明白なことであり、このような変形および修正が特許請求の範囲に属することは当然のことである。
1,2…第1,第2系統
3…補助回路
CB1,CB2…第1,第2機械遮断器
CT…(交流)変流器
T1,T2…第1,第2半導体スイッチング素子
D1〜D6…第1〜第6ダイオード
ZD1,ZD2…第1,第2ツェナーダイオード
R1〜R6…第1〜第6抵抗
C1〜C5…第1〜第5コンデンサ
SW1,SW2…第1,第2スイッチ
L1,L2…第1,第2リアクトル

Claims (6)

  1. 第1系統と第2系統との間に接続された第1機械遮断器と、
    前記第1機械遮断器に対して並列接続された補助回路と、
    1次側が前記第1系統と前記第2系統との間に接続され、2次側が前記補助回路に接続され、前記1次側が短絡電流を検出したとき、2次側が前記補助回路に電流を出力する交流変流器と、を備え、
    前記補助回路は、
    前記第1系統と前記第2系統間に逆直列接続され、前記交流変流器が短絡電流を検出したとき、前記交流変流器の2次側の出力電流をゲート端子に入力する第1,第2半導体スイッチング素子と、
    前記第1半導体スイッチング素子のゲート端子とエミッタ端子間に接続された第1コンデンサと、
    前記第2半導体スイッチング素子のゲート端子とエミッタ端子間に接続された第2コンデンサと、
    前記第1,第2コンデンサに充電された電荷を放電する抵抗と、
    を備えたことを特徴とする直流遮断装置。
  2. 第1系統と第2系統との間に接続された第1機械遮断器と、
    前記第1機械遮断器に対して並列接続された補助回路と、
    1次側が前記第1系統と前記補助回路の共通接続点と前記第2系統と前記補助回路の共通接続点との間に接続され、2次側が前記補助回路に接続された交流変流器と、を備え、
    前記補助回路は、
    前記第1系統と前記第1機械遮断器の共通接続点にコレクタ端子が接続されたノーマリーオフの第1半導体スイッチング素子と、
    前記第2系統と前記第1機械遮断器の共通接続点にコレクタ端子が接続され、エミッタ端子が前記第1半導体スイッチング素子のエミッタ端子に接続されたノーマリーオフの第2半導体スイッチング素子と、
    前記交流変流器の2次側の一端にカソード端子が接続された第1ダイオードと、
    前記交流変流器の2次側の他端にカソード端子が接続され、アノード端子が前記第1ダイオードのアノード端子に接続され、その共通接続点が前記第1,第2半導体スイッチング素子のエミッタ端子に接続された第2ダイオードと、
    前記交流変流器の2次側の一端にアノード端子が接続され、カソード端子が前記第1半導体スイッチング素子のゲート端子に接続された第3ダイオードと、
    前記交流変流器の2次側の他端にアノード端子が接続され、カソード端子が前記第2半導体スイッチング素子のゲート端子に接続された第4ダイオードと、
    前記第1半導体スイッチング素子のゲート端子にカソード端子が接続され、前記第1半導体スイッチング素子のエミッタ端子にアノード端子が接続された第1ツェナーダイオードと、
    前記第1ツェナーダイオードに対して並列に接続された第1抵抗と、
    前記第1ツェナーダイオード、および、前記第1抵抗に対して並列に接続された第1コンデンサと、
    前記第2半導体スイッチング素子のゲート端子にカソード端子が接続され、前記第2半導体スイッチング素子のエミッタ端子にアノード端子が接続された第2ツェナーダイオードと、
    前記第2ツェナーダイオードに対して並列に接続された第2抵抗と、
    前記第2ツェナーダイオード、および、前記第2抵抗に対して並列に接続された第2コンデンサと、
    を備えたことを特徴とする直流遮断装置。
  3. 第1系統と第2系統との間に接続された第1機械遮断器と、
    前記第1機械遮断器に対して並列接続された補助回路と、
    1次側が前記第1機械遮断器と前記補助回路の共通接続点と前記第1系統との間、または、前記第1機械遮断器と前記補助回路の共通接続点と前記第2系統との間に接続され、2次側が前記補助回路に接続された交流変流器と、を備え、
    前記補助回路は、
    前記第1系統と前記第1機械遮断器の共通接続点にコレクタ端子が接続されたノーマリーオフの第1半導体スイッチング素子と、
    前記第2系統と前記第1機械遮断器の共通接続点にコレクタ端子が接続され、エミッタ端子が前記第1半導体スイッチング素子のエミッタ端子に接続されたノーマリーオフの第2半導体スイッチング素子と、
    前記交流変流器の2次側の一端と他端との間に接続された第1スイッチと、
    前記交流変流器の2次側の一端にカソード端子が接続された第1ダイオードと、
    前記交流変流器の2次側の他端にカソード端子が接続され、アノード端子が前記第1ダイオードのアノード端子に接続され、その共通接続点が前記第1,第2半導体スイッチング素子のエミッタ端子に接続された第2ダイオードと、
    前記交流変流器の2次側の一端にアノード端子が接続され、カソード端子が前記第1半導体スイッチング素子のゲート端子に接続された第3ダイオードと、
    前記交流変流器の2次側の他端にアノード端子が接続され、カソード端子が前記第2半導体スイッチング素子のゲート端子に接続された第4ダイオードと、
    前記第1半導体スイッチング素子のゲート端子にカソード端子が接続され、前記第1半導体スイッチング素子のエミッタ端子にアノード端子が接続された第1ツェナーダイオードと、
    前記第1ツェナーダイオードに対して並列に接続された第1抵抗と、
    前記第1ツェナーダイオード、および、前記第1抵抗に対して並列に接続された第1コンデンサと、
    前記第2半導体スイッチング素子のゲート端子にカソード端子が接続され、前記第2半導体スイッチング素子のエミッタ端子にアノード端子が接続された第2ツェナーダイオードと、
    前記第2ツェナーダイオードに対して並列に接続された第2抵抗と、
    前記第2ツェナーダイオード、および、前記第2抵抗に対して並列に接続された第2コンデンサと、
    を備えたことを特徴とする直流遮断装置。
  4. 第1系統と第2系統との間に接続された第1機械遮断器と、
    前記第1機械遮断器に対して並列接続された補助回路と、
    1次側が前記第1系統と前記補助回路の共通接続点と前記第2系統と前記補助回路の共通接続点との間、または、前記第1機械遮断器と前記補助回路の共通接続点と前記第1系統との間、または、前記第1機械遮断器と前記補助回路の共通接続点と前記第2系統との間に接続され、2次側が前記補助回路に接続された交流変流器と、を備え、
    前記補助回路は、
    前記第1系統と前記第1機械遮断器の共通接続点にコレクタ端子が接続されたノーマリーオフの第1半導体スイッチング素子と、
    前記第2系統と前記第1機械遮断器の共通接続点にコレクタ端子が接続され、エミッタ端子が前記第1半導体スイッチング素子のエミッタ端子に接続されたノーマリーオフの第2半導体スイッチング素子と、
    前記交流変流器の2次側の一端にカソード端子が接続された第1ダイオードと、
    前記交流変流器の2次側の他端にカソード端子が接続され、アノード端子が前記第1ダイオードのアノード端子に接続され、その共通接続点が前記第1,第2半導体スイッチング素子のエミッタ端子に接続された第2ダイオードと、
    前記交流変流器の2次側の一端にアノード端子が接続され、カソード端子が前記第1半導体スイッチング素子のゲート端子に接続された第3ダイオードと、
    前記交流変流器の2次側の他端にアノード端子が接続され、カソード端子が前記第2半導体スイッチング素子のゲート端子に接続された第4ダイオードと、
    前記第1半導体スイッチング素子のゲート端子にカソード端子が接続され、前記第1半導体スイッチング素子のエミッタ端子にアノード端子が接続された第1ツェナーダイオードと、
    前記第1ツェナーダイオードに対して並列に接続された第1抵抗と、
    前記第1ツェナーダイオード、および、前記第1抵抗に対して並列に接続された第1コンデンサと、
    前記第1半導体スイッチング素子のゲート端子にアノード端子が接続された第5ダイオードと、
    前記第2半導体スイッチング素子のゲート端子にカソード端子が接続され、前記第2半導体スイッチング素子のエミッタ端子にアノード端子が接続された第2ツェナーダイオードと、
    前記第2ツェナーダイオードに対して並列に接続された第2抵抗と、
    前記第2ツェナーダイオード、および、前記第2抵抗に対して並列に接続された第2コンデンサと、
    前記第2半導体スイッチング素子のゲート端子にアノード端子が接続され、カソード端子が前記第5ダイオードのカソード端子に接続された第6ダイオードと、
    前記第5,第6ダイオードの共通接続点と前記第1,第2半導体スイッチング素子のエミッタ端子との間に直列接続された第3抵抗および第2スイッチと、
    を備えたことを特徴とする直流遮断装置。
  5. 前記第1,第2半導体スイッチング素子に対して並列に、第4抵抗および第5コンデンサの直列回路を接続したことを特徴とする請求項3記載の直流遮断装置。
  6. 第1系統と第2系統との間に接続された第1機械遮断器と、
    前記第1機械遮断器に対して並列接続された補助回路と、
    1次側が前記補助回路の通過電流を検出し、2次側が前記補助回路に接続された交流変流器と、
    前記補助回路の通過電流を遮断する第2機械遮断器と、
    を備え、
    前記補助回路は、
    前記第1系統と前記第1機械遮断器の共通接続点にドレイン端子が接続されたノーマリーオンの第1半導体スイッチング素子と、
    前記第2系統と前記第1機械遮断器との共通接続点にドレイン端子が接続され、ソース端子が前記第1半導体スイッチング素子のソース端子に接続されたノーマリーオンの第2半導体スイッチング素子と、
    前記交流変流器の2次側の一端にアノード端子が接続された第1ダイオードと、
    前記交流変流器の2次側の他端にアノード端子が接続され、カソード端子が前記第1ダイオードのカソード端子に接続され、その共通接続点が前記第1,第2半導体スイッチング素子のソース端子に接続された第2ダイオードと、
    前記交流変流器の2次側の一端にカソード端子が接続された第3ダイオードと、
    前記交流変流器の2次側の他端にカソード端子が接続された第4ダイオードと、
    前記第3ダイオードのアノード端子と前記第1半導体スイッチング素子のゲート端子との間に直列接続された第1リアクトルと第5抵抗と、
    前記第4ダイオードのアノード端子と前記第2半導体スイッチング素子のゲート端子との間に直列接続された第2リアクトルと第6抵抗と、
    前記第3ダイオードのアノード端子と前記第4ダイオードのアノード端子との間に直列接続され、その共通接続点が前記第1,第2半導体スイッチング素子のソース端子に接続された第3,第4コンデンサと、
    前記第1半導体スイッチング素子のゲート端子にアノード端子が接続され、前記第1半導体スイッチング素子のソース端子にカソード端子が接続された第1ツェナーダイオードと、
    前記第1ツェナーダイオードに対して並列に接続された第1抵抗と、
    前記第1ツェナーダイオード、および、前記第1抵抗に対して並列に接続された第1コンデンサと、
    前記第2半導体スイッチング素子のゲート端子にアノード端子が接続され、前記第2半導体スイッチング素子のソース端子にカソード端子が接続された第2ツェナーダイオードと、
    前記第2ツェナーダイオードに対して並列に接続された第2抵抗と、
    前記第2ツェナーダイオード、および、前記第2抵抗に対して並列に接続された第2コンデンサと、
    を備えたことを特徴とする直流遮断装置。
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