JP6919001B2 - 消去部材を備えた筆記具 - Google Patents

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Description

本発明は、消去部材を備えた筆記具に関する。
キャップの頂部に別体の消去部材を備えた筆記具であって、該筆記具によって紙面等に描かれた筆跡を消去部材によって消去可能な筆記具が公知である(例えば、特許文献1)。
また、特許文献2には、筆記具の軸筒又はキャップ等の筒体の上端部に、消去部材に相当する軟質部材を取り付けるための取付構造が記載されている。特許文献2に記載の取付構造によれば、筒体の上端部に突部を設け、消去部材の下端部に取付孔を設け、突部を取付孔に挿入して嵌合させることによって取り付けが行われる。
特開2003−200694号公報 特開2009−214515号公報
特許文献1に記載の筆記具は、消去部材が消耗した場合等に交換することを前提としているため、キャップと消去部材とが強固に取り付けられていない。そのため、消去部材を用いて筆跡を擦過する際に、キャップと消去部材との間にがたつきが生じ、安定して消去することが困難な場合がある。
これに対して、特許文献2に記載の取付構造によれば、消去部材を強固に取り付けることができるものの、筒体の突部の外周面と消去部材の取付孔の内周面との接触面積が、突部の取付孔内への挿入に応じて増大する。すなわち、従って、突部の取付孔内への挿入に要する摩擦抵抗に抗する力、すなわち圧入力もそれに応じて増大し、突部を取付孔の奥までしっかりと挿入することが困難である。
本発明は、容易に取り付けることができる消去部材を備えた筆記具を提供することを目的とする。また、本発明は、強固に取り付けられた消去部材を備えた筆記具を提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、消去部材を備えたキャップと、該キャップが嵌合する軸筒とを具備し、前記キャップの側面にクリップ部が接続部を介して一体的に設けられ、前記クリップ部が軸線方向に延びる略長方形の板状部材であることを特徴とする筆記具が提供される。
なお、本明細書中では、筆記具の軸線方向において、筆記先端部側を「前」側と規定し、筆記先端部とは反対側を「後」側と規定する。また、キャップの軸線方向において、筆記具本体が挿入される開口端側を「後」側と規定し、その反対側を「前」側と規定する。
また、別の態様によれば、前記接続部がT字型の横断面形状を有している。
また、別の態様によれば、消去動作時に紙面と当該筆記具の中心軸線とが成す角度Aが40〜80度の範囲となるように、前記クリップ部の前端面にガイド面が形成されている。
また、別の態様によれば、前記キャップが、該キャップの嵌合する前記軸筒の部分よりも硬質な材料で形成されている。
また、別の態様によれば、前記クリップ部の幅と前記キャップの径とが略同一であり、前記クリップ部が当該筆記具の重心位置まで伸びている。
各態様によれば、容易に取り付けることができる消去部材を備えた筆記具を提供するという共通の効果を奏する。さらに、各態様によれば、強固に取り付けられた消去部材を備えた筆記具を提供するという効果を奏する。
本発明の一態様による消去部材を備えた第1実施形態による筆記具の縦断面図である。 図1に示された筆記具のキャップの斜視図である。 図2に示されたキャップの縦断面図である。 図2に示されたキャップの別の縦断面図である。 図1に示された筆記具の消去部材の斜視図である。 図1に示された筆記具の消去部材の別の斜視図である。 図5に示された消去部材の縦断面図である。 図1に示された筆記具の消去部材が取り付けられたキャップの斜視図である。 図8に示されたキャップの側面図である。 図8に示されたキャップの図9の線X−Xにおける縦断面図である。 図8に示されたキャップの別の縦断面図である。 図8に示されたキャップの図9の線Y−Yにおける横断面図である。 図8に示されたキャップの図9の線Z−Zにおける横断面図である。 図1に示された筆記具の消去部材とキャップとの取り付け部分を示す拡大断面図である。 図1に示された筆記具のキャップとは別の態様のキャップの斜視図である。 図15に示されたキャップの縦断面図である。 図1に示された筆記具の消去部材とは別の態様の消去部材が取り付けられたキャップの斜視図である。 図17に示されたキャップの縦断面図である。 図17に示された消去部材の縦断面図である。 図1に示された筆記具の消去部材とはさらに別の態様の消去部材が取り付けられたキャップの斜視図である。 図20に示された消去部材の斜視図である。 図20に示された消去部材の正面図である。 図1に示された筆記具の消去部材とはさらに別の態様の消去部材が取り付けられたキャップの斜視図である。 図23に示された消去部材の斜視図である。 図23に示された消去部材の正面図である。 図1に示された筆記具の消去部材とはさらに別の態様の消去部材が取り付けられたキャップの斜視図である。 図26に示された消去部材の斜視図である。 図26に示された消去部材の正面図である。 図1に示された筆記具の消去部材とはさらに別の態様の消去部材が取り付けられたキャップの斜視図である。 図29に示された消去部材の斜視図である。 図29に示された消去部材の正面図である。 本発明の一態様による消去部材を備えた第2実施形態による筆記具の縦断面図である。 図32に示された筆記具のキャップの斜視図である。 図33に示されたキャップの平面図である。 図33に示されたキャップの側面図である。 図33に示されたキャップの縦断面図である。 図33に示されたキャップの図35の線S−Sにおける断面図である。 図32に示された筆記具の消去部材が取り付けられたキャップの消去時の使用状態を示す図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を詳細に説明する。全図面に亘り、対応する構成要素には共通の参照符号を付す。
図1は、本発明の一態様による消去部材2を備えた第1実施形態による筆記具1の縦断面図である。筆記具1は、ボールペンタイプの筆記具であり、リフィル5及び筒状に延びる軸筒6を備えた筆記具本体3と、キャップ4とを有する。軸筒6は、筒状の先軸7と、先軸7の後端部にその前端部が螺合する後軸8とを有する。先軸7及び後軸8は、樹脂材料から形成される。例えば、本態様では、先軸7はポリプロピレン樹脂から形成され、後軸8はポリカーボネート樹脂から形成される。先軸7を後述するキャップ4の材料よりも軟質な材料から形成することによって、嵌合時に割れを防止することが可能となる。先軸7の前端には、リフィル5の筆記先端部11を突出させるための孔が形成される。なお、本明細書中では、筆記具1の軸線方向において、筆記先端部側を「前」側と規定し、筆記先端部とは反対側を「後」側と規定する。また、キャップ4の軸線方向において、筆記具本体が挿入される開口端側を「後」側と規定し、その反対側を「前」側と規定する。
リフィル5は、筒状のリフィル本体9と、継ぎ手部材10と、筆記先端部11と、リフィル栓12とを有する。リフィル本体9は、例えばポリプロピレンといった樹脂材料又は金属材料から形成され、インクを収容するように構成される。継ぎ手部材10は、例えばポリプロピレン、ポリブチレンテレフタレート、ポリアセタールといった樹脂材料又は金属材料から形成される。また、継ぎ手部材10の前端部内には筆記先端部11の後端部が装着される。リフィル5は、軸筒6内に収容され、筆記先端部11の一部は、軸筒6内に収容された状態において、上述の先軸7の孔を介して露出される。筆記部となる筆記先端部11は、先端にボールを包持し、筆記時のボールの回転に応じて、リフィル本体9部分に収容されたインクが継ぎ手部材10内を介して吐出される。リフィル本体9の後端部には、リフィル栓12が圧入され、この圧入による嵌合によって装着されている。
キャップ4は、キャップ本体4aと、クリップ部4bと、シール部材13と、消去部材2とを有する。キャップ本体4aは、筒状の部材であり、その側面にクリップ部4bが一体的に設けられている。クリップ部4bは、キャップ本体4aとの間に書類や衣類等の物品を、挟持することができるような弾性を有するように構成されている。従って、キャップ本体4a及びクリップ部4bを形成する材料として、ポリカーボネート、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン等の合成樹脂が挙げられる。上述のように、先軸7より硬質な材料で形成されることが望ましい。
また、シール部材13は、キャップ4の先軸7への装着時に筆記先端部11が係合し、弾性変形することによって筆記先端部11を保護している。シール部材13を形成する材料として、イソプロピレンゴム、ブタジエンゴム、ニトリルゴム、シリコーンゴム、ブチルゴム、エチレンプロピレンジエンゴム、スチレンブタジエンゴム、フッ素ゴムなどの合成ゴム等が挙げられる。特にブチルゴム(IIR)は加工性及び筆記部の先端の揮発防止性能をより一層向上させることができる。すなわち、ブチルゴムは、加工性に優れているだけでなく、種々のゴムの中でも特に気密性(ガスバリアー性)に優れる。このため、シール部材をブチルゴムによって形成することにより、筆記先端部の乾燥防止や、インク中の溶媒成分の揮発防止をより確実に図れる。
次に、図2乃至図4を参照しながら、キャップ4の構造について説明する。図2は、図1に示された筆記具のキャップ4の斜視図であり、図3は、図2に示されたキャップ4の縦断面図であり、図4は、図2に示されたキャップ4の別の縦断面図である。図4は、図3に示された断面図に対して、中心軸線周りに90度回転させた位置における断面図である。
キャップ本体4aの開口端近傍内壁には、先軸7と係合する係合部4cが設けられている。キャップ本体4aの前方の端部4d、すなわち頂部の近傍の内部には、筆記具1の軸線方向に延びる3つ以上のリブ4eが周方向等間隔に設けられている。本態様において、キャップ本体4aは6つのリブ4eを有する。図1に示されるように、シール部材13がリブ4eによって挟持される。
リブ4eはそれぞれ等しい軸線方向長さを有するが、中心軸線に対して対向して配置された2つのリブ(長リブ)4fのみ他のリブ4eと比べてキャップ4の後方に向かって長く延びていてもよい。これら長リブ4fはキャップ4を組み立てる際にシール部材13挿入時ガイドの役割を果たし、挿入を容易にする。また、キャップ4が透明又は半透明の材質から形成される場合には、これら長リブ4fの一方が、長手方向に延びるクリップ部4bの真下に相当する位置に配置するようにしてもよい。それによって、クリップ部4b及び対向する長リブ4fが、キャップ4の中心軸線を通る略同一平面上に配置され、美感を起こさせるものとなる。
キャップ本体4aの前方の端部4dには、中心軸線上に配置された嵌合部14と、端部4d及び嵌合部14を接続する2つの接続部15と、嵌合部14及び接続部15の周囲に配置された支持壁16が設けられている。また、キャップ本体4aの前方の端部4dには、中心軸線周りに円形の通気開口4gが設けられているが、通気開口4gは無くてもよい。
嵌合部14は、後端部の方が大径で前端部に行くに従って小径となる円錐台形状を有する。嵌合部14の前端面縁部14a部分は、丸く面取りされている。また、後端面縁部14b部分は、90度又は鋭角の角部14cを有している。嵌合部14の形状は、円錐台形状に限定されず、球、円柱、多角錐台形状等であってもよい。
接続部15は、通気開口4gの内壁からキャップ4の前方に向かって延びる2本の柱状の部材であり、キャップ4の中心軸線に対して対称的に配置されている。嵌合部14は、その円板状の面が、キャップ4の中心軸線に対して垂直となるように接続部15によって支持される。また、嵌合部14は、その後端面であってその縁近傍で接続部15によって支持される。図3から明らかなように、接続部15は中心軸線に沿って延びておらず、前方に行くに従って僅かに中心軸線に向かって傾斜して延びている。キャップ本体4aは、通気開口を有し且つ2つの接続部15が離間していることから、キャップ本体4aの前端から後端までの空気流通が可能となっている。
本態様において、キャップ本体4aと、嵌合部14と、接続部15とが一体で形成されているが、別体で形成されてもよい。また、本態様において、接続部15は2つであるが、1つ又は3つ以上であってもよい。接続部15が1つの場合には、嵌合部14の対向する面中央近傍に接続される。また、キャップ本体4aの前方の端部4dに通気開口4gが設けられていない場合には、キャップ本体4aの前方の端部4dから前方に向かって延びるように構成される。
支持壁16は、嵌合部14及び接続部15の周囲に配置された管状の部材である。支持壁16の外周面は、キャップ本体4aの外周面と面一に形成されている。本態様において、キャップ本体4aと支持壁16とは一体で形成されているが、別体で形成されてもよい。支持壁16は、後述するように消去部材2の挿入部2aが嵌合する内周面16aを有している。
続いて、図5乃至図7を参照しながら、消去部材2の構造について説明する。図5は、図1に示された筆記具1の消去部材2の斜視図であり、図6は、図1に示された筆記具1の消去部材2の別の斜視図であり、図7は、図5に示された消去部材2の縦断面図である。
消去部材2は、キャップ本体4aの支持壁16間内に挿入されて包囲される挿入部2aと、消去部材2がキャップに取り付けられた状態で外に露出して紙面等を擦過するために用いられる消去部2bと、軸線方向に延びて挿入部2a及び消去部2bを貫通する嵌合穴2cとを有する。挿入部2aと消去部2bとは一体で形成してもよい。消去部材2を形成する材料として、シリコーンゴム、ニトリルゴム、エチレンプロピレンゴム、エチレンプロピレンジエンゴム等のゴム材質やスチレン系エラストマー、オレフィン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー等の熱可塑性エラストマーといったゴム弾性材料、2種以上の弾性材料の混合物、及び、ゴム弾性材料と合成樹脂との混合物、市販されている消しゴム等が挙げられる。
挿入部2aは、キャップ本体4aの支持壁16の内周面16aの形状に対応する略円柱状であり、側面には周方向に環状の係合突部2dを有している。係合突部2dは、キャップ4に取り付けた状態で消去部材2ががたつくことのないように支持壁16の内周面16aと当接して保持している。なお、環状の係合突部2dの代わりに、複数の突起を周方向に形成するようにしてもよい。また、他の手段で消去部材2のがたつきを防止できるのであれば、係合突部2dを有していなくてもよい。
また、挿入部2aの側面の一部分には、軸線方向に沿って平坦部2eを設けてもよい。消去部材2を射出成形によって形成する場合、平坦部2eの部分を成形時のゲート位置とすることができる。それにより、成形後に平坦部2e上にゲート残りが発生した場合でも、平坦部2eの表面と、キャップ本体4aの支持壁16の内周面16aとの間にクリアランスがあることから、ゲート残りが内周面に接触することを防止することが可能となる。また、後述するように、支持壁16の内周面16aに対応する突起を設けることによって、取り付け時に所定の向きに位置決めをすることが可能となり、取り付け後は消去部材2の回転を防ぐことができる。
消去部2bは、後端部の方が大径で前端部に行くに従って小径となる円錐台形状を有する。消去部2bの前端面縁部部分は、丸く面取りされている。消去部2bの後端部分は、挿入部2aよりも大径であり、従って挿入部2aとの間に段差状の顎部2fを形成する。消去部材2のキャップへの取り付け時に、顎部2fの後端面は支持壁16の前端面16bと当接する。
嵌合穴2cは、軸線方向に延びて挿入部2a及び消去部2bを貫通する。嵌合穴2cは、キャップ4に消去部材2を取り付ける際に、キャップ4の嵌合部14及び接続部15を受容する。嵌合穴2cは、嵌合部14が挿入される後端部分、すなわち入口部分から順に、テーパ部2gと、小径部2hと、大径部2iとに分けられる。テーパ部2gは、嵌合穴2cの後端部分から前方に向かって細くなる、すなわち入口部分から奥に向かって細くなるテーパ状となっている。テーパ部2gの前端の内径と、小径部2hの後端の内径とは、略等しく設定される。小径部2hと大径部2iとの境界は、段差状になっており、後述するように嵌合部14の抜けを防止する係止部2jを形成する。なお、小径部2hは無くてもよい。
本態様において嵌合穴2cは貫通していることから、仮に、製品出荷後にキャップから消去部材2が外れて幼児等が誤飲したとしても、気道を閉塞することなく安全性を確保することが可能となる。
次に、図8乃至図14を参照しながら、消去部材2とキャップ4との取り付けについて説明する。図8は、図1に示された筆記具1の消去部材2が取り付けられたキャップ4の斜視図であり、図9は、図8に示されたキャップ4の側面図であり、図10は、図8に示されたキャップ4の図9の線X−Xにおける縦断面図であり、図11は、図8に示されたキャップ4の別の縦断面図であり、図12は、図8に示されたキャップ4の図9の線Y−Yにおける横断面図であり、図13は、図8に示されたキャップ4の図9の線Z−Zにおける横断面図であり、図14は、図1に示された筆記具1の消去部材2とキャップ4との取り付け部分を示す拡大断面図である。図11は、図10に示された断面図に対して、中心軸線周りに90度回転させた位置における断面図である。
消去部材2をキャップ本体4aの支持壁16間内に挿入すると、嵌合部14が消去部材2の嵌合穴2cに挿入されると共に、消去部材2の挿入部2aの外周面が支持壁16の内周面に沿ってガイドされる。嵌合部14は、嵌合穴2cのテーパ部2g及び小径部2hを通って係止部2jを越え、さらに、消去部材2の顎部2fの後端面が、支持壁16の前端面16bと当接すると、消去部材2の取り付けが完了する。
嵌合部14の最大外径は、嵌合穴2cのテーパ部2gの最小内径、すなわち小径部2hの内径よりも大きく且つ大径部2iの内径と等しいか又はそれよりも小さく設定されている。従って、嵌合部14が、嵌合穴2cのテーパ部2g及び小径部2hを通る際には、嵌合部14又は消去部材2の挿入部2aが弾性変形をしている。
嵌合部14の前端面縁部14aは丸く面取りされ、且つ、嵌合穴2c内への挿入時の入口部分が先細のテーパ部2gとなっているため、嵌合部14の嵌合穴2c内への挿入はスムーズに行われる。さらに、嵌合部14の嵌合穴2c内への挿入中は、嵌合穴2c内において嵌合部14の外周面14dのみが嵌合穴2cの内周面2kと当接しながら移動している。すなわち、挿入に要する圧入力は、嵌合部14の外周面14dと嵌合穴2cの内周面2kとの間の摩擦力に大きく起因するが、これらの接触面積は略一定であることから、挿入中に必要な圧入力も略一定である。従って、消去部材2をキャップに容易に取り付けることが可能となる。
ここで、嵌合穴2cのテーパ部2g及び小径部2hの内径は、取り付けが完了した状態において、2つの接続部15を内包又は当接するように設定される。すなわち、2つの接続部15は、上述のように、前方に行くに従って中心軸線に向かって傾斜して延びているが、この傾斜を、嵌合穴2cのテーパ部2gの傾斜と等しいか又は大きく設定する。従って、消去部材2の取り付け中に、接続部15が嵌合穴2cの内周面2kに当接することはない。一方で、両者の傾斜を等しく設定することで、取り付け完了時に2つの接続部15がテーパ部2gの内周面に内接させることができる。これによって、消去部材2のがたつきがなく、強固な取り付けを実現することが可能となる。
こうした接続部15と嵌合穴2cの内周面2kとの関係から明らかなように、上述の接触面積が略一定となるような挿入は、嵌合部14が柱状の接続部15によって支持されていることから形成される、接続部15周囲の隙間空間17の存在によって実現される。隙間空間17は、嵌合部14と接続部15と消去部材2の嵌合穴2cの内周面2kとによって画定される。隙間空間17があることによって、消去部材2のキャップへの取り付け中における摩擦抵抗を軽減させ、容易な取り付けが可能となる。
取り付けが完了した状態で、嵌合部14は、消去部材2の嵌合穴2c内に設けられた段差状の係止部2jとは軸線方向に僅かばかり離間している。また、消去部材2の挿入部2aの後端面も同様に、キャップ本体4aの前方の端部4dとは軸線方向に僅かばかり離間している。消去部材2の挿入部2aの側面に設けられた係合突部2dが弾性変形することによって、支持壁16の内周面16aと係合し、消去部材2が抜けにくくなる。さらに、係合突部2dと支持壁16の内周面16aとの係合をより確実にするために、取り付けが完了した後の係合突部2dに対応する位置における支持壁16の内周面に、係合突部に対応する形状の凹部16cを設けてもよい。
取り付けが完了した状態では、取り付け時における嵌合部14又は消去部材2の挿入部2aの弾性変形は復元している。このため、消去部材2の交換等の目的で、消去部材2をキャップ4から引き抜こうとすると、消去部材2の係止部2jの前端面と嵌合部14の後端面の角部14cとが係合し、それを阻害する。従って、消去部材2をキャップ4から引き抜くためには、より強い力を加える必要がある。それによって、係止部2j又は角部14cが弾性変形することで係合が解除され、消去部材2をキャップ4から引き抜くことが可能となる。
消去部材2をキャップ4から引き抜くために必要な引き抜き力は、消去部材2をキャップ4に取り付けるために必要な圧入力よりも大きくなるように設計されることが好ましい。これは例えば、嵌合穴2cのテーパ部2gの傾き又は最小内径や、嵌合部14の最大外径等を調節することによって実現可能である。
なお、消去部材2の嵌合穴2cが、テーパ部2gのみを有し、小径部2h及び大径部2iを有さない、すなわち係止部2jを有さないように構成してもよい。この場合、嵌合部14は、その外周面14dと嵌合穴2cのテーパ部2gの内周面との間の摩擦抵抗によって係合する。
ここで、図1に示された本発明の一態様による筆記具1は、インクとして熱変色性インクを用いている。熱変色性インクとは、常温(例えば25℃)で所定の色彩(第1色)を維持し、所定温度(例えば60℃)まで昇温させると別の色彩(第2色)へと変化し、その後、所定温度(例えば−5℃)まで冷却させると、再び元の色彩(第1色)へと復帰する性質を有するインクを言う。熱変色性インクを用いた筆記具1では上記第2色を無色とし、第1色(例えば赤)で筆記した描線を昇温させて無色とすることを、ここでは「消去する」ということとする。従って本態様では、描線が筆記された紙面等に対して消去部材2によって擦過して摩擦熱を生じさせ、それによって描線を無色に変化、すなわち消去させる。なお、当然のことながら上記第2色は、無色以外の有色でもよい。
本発明における「消去」とは、上記熱変色性インクを用いた場合以外にも、筆記した描線、文字等を消しゴム等の消去部材2で吸着又は削ぎ落とすことをいう。従って、本発明の上記態様及び以下の態様は、筆記した描線を、消去部材2を用いて消去する任意の筆記具にも適用可能である。
以下、本発明の別の態様による筆記具について説明する。筆記具本体については上述の態様と同様であるため説明を省略し、上記態様と異なる点について説明する。
図15は、図1に示された筆記具1のキャップ4とは別の態様のキャップ24の斜視図であり、図16は、図15に示されたキャップ24の縦断面図である。図15及び図16に示されたキャップ24は、図2乃至図4に示されたキャップ4とは、位置決め突起24hを有する点においてのみ異なる。位置決め突起24hは、消去部材2をキャップ24に取り付けた状態において、消去部材2の挿入部2aに設けられた平坦部2eと相補的な形状を有する。キャップ24が位置決め突起24hを有することによって、取り付け時に所定の向きに消去部材2を位置決めすることが可能となり、取り付け後は消去部材2の回転を防ぐことができる。キャップ24が透明又は半透明の材質から形成される場合には、位置決め突起24hは、支持壁16の内周面16aにおいてクリップ部4bがある側に設けられる方が、クリップ部4bとの並びの関係上美感を起こさせるため好ましい。
図17は、図1に示された筆記具の消去部材2とは別の態様の消去部材22が取り付けられたキャップ24の斜視図であり、図18は、図17に示されたキャップ24の縦断面図であり、図19は、図17に示された消去部材22の縦断面図である。
本態様において、キャップ24は、図15及び図16に示されたものである。消去部材22は、図5乃至図7に示された消去部材2とは、嵌合穴22cが消去部22bまで貫通していない点において異なる。すなわち、嵌合穴22cは、図では簡略化して描写しているが、挿入部22a内に少なくともテーパ部と係止部と大径部とを有し、大径部の軸線方向長さは、キャップの嵌合部14及び接続部15を受容する長さに設定される。なお、上述のように、嵌合穴22cがテーパ部のみ有する構成でもよい。
消去部22bの前端面には、凹曲面状の凹部22mが設けられている。消去部22bの前端面に凹部22mが設けられていることによって、凹部22mの縁部を用いた微小な箇所の消去が可能となる。また、消去部材22を描線の書かれた紙面等に対して垂直に構えて消去することで、消去部の前端面が凸曲面状に形成されている場合に比べて摩擦抵抗が減少し、スムーズ且つ広範囲な消去が可能となる。
図20は、図1に示された筆記具の消去部材2とはさらに別の態様の消去部材32が取り付けられたキャップ24の斜視図であり、図21は、図20に示された消去部材32の斜視図であり、図22は、図20に示された消去部材32の正面図である。
本態様において、キャップ24は、図15及び図16に示されたものである。消去部材32は、図5乃至図7に示された消去部材2と比較して、挿入部2a及び嵌合穴2cについては同一であり、消去部32bの外形においてのみ異なる。消去部32bは、その横断面形状は、後端面においては円形であるが、後端面から前端面に向かって徐々に長軸と短軸との比が大きくなる楕円形に変化するような外形を有している。消去部32bの前端面における楕円形の長軸の長さは、消去部32bの後端面の円形の直径よりも短い。消去部32bの横断面形状を楕円形状とすることによって、描線等の消去時に、長軸方向を紙面等に対して平行にするか、短軸方向を紙面等に対して平行にするか、又は、その中間にするかによって、異なる消去幅、すなわち一度に擦過できる面積を実現することが可能となる。
図23は、図1に示された筆記具の消去部材2とはさらに別の態様の消去部材42が取り付けられたキャップ24の斜視図であり、図24は、図23に示された消去部材42の斜視図であり、図25は、図23に示された消去部材42の正面図である。
本態様において、キャップ24は、図15及び図16に示されたものである。消去部材42は、図5乃至図7に示された消去部材2と比較して、挿入部2a及び嵌合穴2cについては同一であり、消去部42bの外形においてのみ異なる。消去部42bは、その横断面形状は、後端面においては円形であるが、前端面は六角形状であり、後端面から前端面に向かって円形から六角形状へと徐々に変化するような外形を有している。消去部42bの前端面の六角形状は、その角において丸く面取りされており、好ましくは、六角形状の一辺が、挿入部2aの平坦部2eと平行となるように形成される。消去部2bの前端面が六角形状を有することによって、辺部42n及び角部42oを利用して微小な箇所の消去が可能となる。なお、消去部42bの前端面の形状は、六角形に限定されず、三角形、四角形等、その他の多角形であってもよい。
図26は、図1に示された筆記具の消去部材2とはさらに別の態様の消去部材52が取り付けられたキャップ24の斜視図であり、図27は、図26に示された消去部材52の斜視図であり、図28は、図26に示された消去部材52の正面図である。
本態様において、キャップ24は、図15及び図16に示されたものである。消去部材52は、図5乃至図7に示された消去部材2と比較して、挿入部2a及び嵌合穴2cについては同一であり、消去部52bの外形においてのみ異なる。消去部52bは、縦に割った半体を考えた場合、第1の半体52pが円錐台形状を有し、第2の半体52qが六角錐台形状を有する。第1の半体をキャップ24のクリップ部4b側に配置されるよう、キャップ本体4aの位置決め突起24hによって位置決めされる平坦部2eが、挿入部2aの第1の半体52p側に設けられている。
第1の半体52pをキャップのクリップ部4b側に配置することによって、第2の半体52qの六角錐台形状の面を容易に使用しやすくなる。すなわち、通常、ユーザーがキャップ24を持って消去動作を行う場合、クリップ部4bを避けるように、その両側に人差し指及び親指をキャップ本体4aの外周面に配置し、クリップ部4bのある側とは反対側のキャップ本体4aの外周面の部分に中指を配置してキャップ24を把持する。従って、この把持状態では、第2の半体52qの六角錐台形状の面が紙面を向くこととなる。
第1の半体52pは、図5乃至図7に示された消去部2bと同じ形状である。第2の半体52qは、六角錐台形状の半体であることから3つの平面部52rを有する。従って、消去部52bの第1の半体52p部分で消去することによって狭い面での消去が可能となる。一方、消去部52bの第2の半体52q部分で消去する場合、各平面部52rを使用することで、第1の半体52pを用いた場合よりも広い面での消去が可能となる。また、各平面部の接続部分である山部52s、又は、山部と前端面との連結部52tを使用することで、より微小な箇所の消去が可能となる。
図29は、図1に示された筆記具の消去部材2とはさらに別の態様の消去部材62が取り付けられたキャップ24の斜視図であり、図30は、図29に示された消去部材62の斜視図であり、図31は、図29に示された消去部材62の正面図である。
本態様において、キャップ24は、図15及び図16に示されたものである。消去部材62は、図5乃至図7に示された消去部材2と比較して、挿入部2a及び嵌合穴2cについては同一であり、消去部62bの外形においてのみ異なる。消去部62bは、図26乃至図28に示された第2の半体52q部分の両側の面を、第1の半体52pの円錐台形状に置き換えた構成である。従って、消去部62bは、円錐台形状の部分62uと、六角錐台形状の部分62vとからなる。円錐台形状の部分62uをキャップ24のクリップ部4b側に配置されるよう、キャップ本体4aの位置決め突起24hによって位置決めされる平坦部2eが、挿入部2aの円錐台形状の部分62u側に設けられている。
円錐台形状の部分62uをキャップ24のクリップ部4b側に配置することによって、六角錐台形状の部分62vの面を容易に使用しやすくなる。すなわち、通常、ユーザーがキャップ24を持って消去動作を行う場合、クリップ部4bを避けるように、その両側に人差し指及び親指をキャップ本体4aの外周面に配置し、クリップ部4bのある側とは反対側のキャップ本体4aの外周面の部分に中指を配置してキャップ24を把持する。従って、この把持状態では、六角錐台形状の部分62vの面が紙面を向くこととなる。
消去部62bの円錐台形状の部分62uで消去することによって狭い面での消去が可能となる。一方、消去部62bの六角錐台形状の部分62vで消去する場合、1つの面を使用することで、円錐台形状の部分62uを用いた場合よりも広い面での消去が可能となる。また、各面の接続部分である山部62w、又は、山部62wと前端面との連結部62xを使用することで、より微小な箇所の消去が可能となる。
本発明の消去部材の上記態様は、キャップの前方の端部に消去部材を取り付けるものであったが、筆記具本体の後方の端部においても同様に適用可能である。
図32は、本発明の一態様による消去部材2を備えた第2実施形態による筆記具100の縦断面図である。筆記具100は、ボールペンタイプの筆記具であり、リフィル5及び筒状に延びる軸筒6を備えた筆記具本体3と、キャップ104とを有する。軸筒6は、筒状の先軸7と、先軸7の後端部にその前端部が螺合する後軸8とを有する。本実施形態による筆記具100は、上述した第1実施形態による筆記具1と、キャップの外形形状、特に、クリップ部の形状においてのみ異なる。従って、以下の説明は、特にクリップ部について説明を行い、その他の部分については説明を省略する。なお、キャップ104は、例えば図4に示されたキャップ4に取り付けられる消去部材を取り付け可能に構成することも可能であり、例えば図15に示されたキャップ24に取り付けられる消去部材を取り付け可能に構成することも可能である。
図33は、図32に示された筆記具100のキャップ104の斜視図であり、図34は、図33に示されたキャップ104の平面図であり、図35は、図33に示されたキャップ104の側面図であり、図36は、図33に示されたキャップ104の縦断面図であり、図37は、図33に示されたキャップ104の図35の線S−Sにおける断面図である。
キャップ104は、キャップ本体104aと、クリップ部104bと、本実施形態においては、消去部材2とを有する。キャップ本体104aは、筒状の部材であり、その側面にクリップ部104bが接続部104cを介して一体的に設けられている。クリップ部104bは、キャップ本体104aとの間に書類や衣類等の物品を、挟持することができるような弾性を有するように構成されている。従って、キャップ本体104a及びクリップ部104bを形成する材料として、ポリカーボネート、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン等の合成樹脂が挙げられる。上述のように、先軸7より硬質な材料で形成されることが望ましい。
キャップ104の特徴は、クリップ部104bが、クリップ本体104aの略全長に亘って軸線方向に延びる略長方形の板状部材であることである。クリップ部104bの後端面は、図34に示されるように、手触りが良くなるように曲面状に形成されている。また、クリップ部104bの前端面中央部分には、中心軸線に対して垂直な平面であるガイド面104dが形成され、その両側の前端面は、後端面と同様に曲面状に形成されている。クリップ部104bの各縁部は面取りが施されている。なお、ガイド面104dは、中心軸線に対して垂直でなくてもよい。例えば、図38を参照しながら後述するように、消去時に対向する紙面に合わせた斜面であってもよい。
クリップ部104bの幅Wは、図34の平面図からも明らかなように、筒状のキャップ本体104aの径と略同一である。従って、ユーザーのこの視点からは、キャップ本体104aがクリップ部104bにほとんど隠れてしまい、クリップ部104bと消去部材2しか視認できない。すなわち、従来のクリップ部、例えば図2に示されたキャップ4のクリップ部4bに比べ、キャップ104のクリップ部104bは、幅広で広範且つ平滑な表面を有している。従って、当該表面に対して、転写印刷等の装飾を施すことによって、意匠性を高めることができ、ユーザーへの訴求力を高めることができる。また、上記表面にゴム、エラストマー等のゴム弾性材料を付着させることで、消去部材2より広い消去面が形成されるので、消去したい面積を使い分けることが可能となる。
キャップ本体104aとクリップ部104bとを接続する接続部104cは、図37に示されるように、T字型の横断面形状を有している。このため、クリップ部104bの周方向の力(図37における上下方向)に対する強度が増している。従って、ユーザーの使用時等に、クリップ部104bに対して周方向の力が加わった場合であっても、接続部104cの破損が防止される。
図38は、図32に示された筆記具100の消去部材2が取り付けられたキャップ104の消去時の使用状態を示す図である。図38に示されるように、消去時に、クリップ部104bの平坦なガイド面104dを、紙面に押し付けながらガイド面104dに沿ってキャップ104をスライドさせることで、一定幅での筆跡の消去が可能となる。このときに、クリップ部104bのガイド面104dを、定規J等のガイド部材に押し付けながらキャップ104をスライドさせると、より安定した消去動作が可能となり、また、一定幅で長い範囲の消去を容易に行うことが可能となる。さらに、クリップ部104bのガイド面104dを紙面に押し付け且つ104bの幅広の表面を定規Jに設けられた斜面Jaに対して当接させながら、キャップ104をスライドさせることによって、さらに安定した消去動作が可能となる。
また、消去部材2の形状や、キャップ本体104aに対するクリップ部104bの軸線方向位置、ガイド面104dの形状等を調整することによって、消去動作時に紙面と筆記具100の中心軸線とが成す角Aを調整することができる。この角度Aは、40〜80度の範囲であることが望ましい。
上述した効果の他に、クリップ部104bの幅Wとキャップ本体104aの径が略同一であることにより、例えばクリップ部104bの幅広の平面を上にして筆記具100を机上等に置いた場合、筆記具100が回転してクリップ部104bの側面が机上等に接触して、筆記具100を真横の状態で維持することができる。従って、筆記具100の拾い上げ時に軸筒6を把持し易いという効果を奏する。また、筆記具100の転がりも常に防止することができる。
さらに、クリップ部104bを筆記具の重心位置まで伸ばし、キャップ104が、上述した構造のクリップ部104bを有することによって、例えば、クリップ部104bの幅広の平面を下にして筆記具100を机上等に置いた場合、筆記具100の後端部が机上に接地せず、浮いた状態で安定させることができる。従って、筆記具100の拾い上げ時に軸筒6を把持し易いという効果を奏する。
なお、本実施形態において説明したクリップ部104bの構造は、キャップに対してのみならず、先軸や後軸への取り付けに対しても適用可能である。
1 筆記具
2 消去部材
2c 嵌合穴
3 筆記具本体
4 キャップ
14 嵌合部
15 接続部
16 支持壁
17 隙間空間

Claims (1)

  1. 筆記具本体の後方の端部又はキャップの前方の端部に取り付けられた消去部材を備えた筆記具であって、
    前記消去部材が消去部を有し、前記消去部の前端面には、凹曲面状の凹部が設けられ
    前記筆記具本体又は前記キャップの側面にクリップ部が接続部を介して一体的に設けられ、
    前記クリップ部が軸線方向に延びる略長方形の板状部材であり、
    前記クリップ部の幅と前記キャップの径とが略同一であり、前記クリップ部が当該筆記具の重心位置まで伸びており、
    消去動作時に紙面と当該筆記具の中心軸線とが成す角度Aが40〜80度の範囲となるように、前記クリップ部の前端面に平坦なガイド面が形成されていることを特徴とする消去部材を備えた筆記具。
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