JP6917958B2 - 環境試験装置 - Google Patents

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Description

本発明は、試験室内に所望の環境を形成する環境試験装置に関するものであり、特に外部の機器と組み合わせて使用される複合型の環境試験装置に関する。
電気機器等の製品や部品を被試験物とし、これらの性能や耐久性を調べる装置として、環境試験装置が知られている。環境試験装置は、試験室を有しており、例えば、温度環境(例えば、高温や低温)や湿度環境(例えば、高湿度や低湿度)等の所定の環境を試験室内に人工的に作り出すことができる。
環境試験の対象となる被試験物は多岐に渡る。また環境試験の内容についても多岐に渡り、例えば所定の環境下で金属素材やゴム等の基本特性を試験する要求がある。例えば引っ張り試験、圧縮試験、剪断試験、硬さ試験、衝撃試験、クリープ試験といった基本特性を調べる試験を特殊な環境下で行いたいという要求がある。
また特定の環境下で被試験物に特殊な光線を照射したり、電波や磁力を付加したりするような場合もある。
このような環境試験装置として、例えば、特許文献1に開示されたものがある。
特許文献1には、環境試験装置と外力付与装置とを組み合わせて形成される複合型の引っ張り試験装置が開示されている。
特許文献1に開示された試験装置では、環境試験装置が、所定の環境となる試験室を内部に形成することが可能な本体部分と、この本体部分から水平方向に突出する突出部分を有している。そして、この突出部分の内部に小型の試験室が形成されており、この小型の試験室には、上下それぞれに内外を連通する貫通孔が設けられている。
その一方で、外力付与装置は、先端側に上側掴み具を有する上ロッドと、先端側に下側掴み具を有する下ロッドを有している。
そして、引っ張り試験を行う際には、上下方向に並列する上側掴み具、被試験物、下側掴み具を試験室の内部に位置させて試験を実施する。したがって、小型の試験室の上下の貫通孔には、上側掴み具に連なる上ロッドと、下側掴み具に連なる下ロッドのそれぞれが挿通された状態となる。
特開2018−72140号公報
ここで、上記した特許文献1の環境試験装置では、設置の際に、試験室と外力付与装置の芯合わせ作業を行う必要がある。この芯合わせ作業は、外力付与装置の上ロッドと下ロッドを結ぶ線に、試験室に形成された上下2つの貫通孔の中心が一致するように調整する作業である。
しかしながら、上記した従来の環境試験装置は、非常に重く、芯合わせ作業の際に持ち上げて水平移動させることは困難であった。また、環境試験装置は、精密機器であるため、移動させる際に丁寧に扱う必要があり、このこともこの水平移動を困難化する一因となっていた。
そこで、本発明者らは、図14で示されるように、従来の脚部に替わって、水平方向に移動させるためのキャスタ702を設けると共に、さらに設置高さを調整するためのアジャスタ703を別途設けた環境試験装置705を考えた。
この環境試験装置705では、図15(a)で示されるように、アジャスタ703の下端部分を設置面から上方に離し、且つ、キャスタ702を接地させた状態で、水平方向の位置調整を実施する。
そして、水平方向の位置調整を実施した後、アジャスタ703を下方に移動させて高さ調整を実施する。すなわち、アジャスタ703を環境試験装置705の本体部分に対して下方側へ相対移動させ、アジャスタ703の下端部分を設置面に接触させた状態とする。この状態で、図15(b)で示されるように、アジャスタ703を必要に応じて下方側にさらに相対移動させ、環境試験装置705の全体高さをより高くする。つまり、アジャスタ703の本体部分に対する相対位置が下方側となるにつれ、環境試験装置705の全体高さがより高くなる。
しかしながら、この環境試験装置705では、依然として芯合わせ作業が困難であった。以下、このことについて詳細に説明する。
まず、図14、図16で示されるように、芯合わせ作業で外力付与装置800と環境試験装置705の位置を合わせるためには、上ロッド710と下ロッド711の間に突出部分(以下、試験室713とする)を配する必要がある(図14参照)。つまり、上ロッド710の上側部分と、下ロッド711の下側部分の間に試験室713を入れ込む必要がある。
その一方で、外力付与装置800の高さは、使用するそれぞれの装置毎にまちまちであり、上下のロッド(上ロッド710及び下ロッド711)の高さも装置によって異なる。
これらのことから、芯合わせ作業では、以下の移動工程、高さ合わせ工程、挿入工程、芯合わせ工程を順次実施する必要がある。
移動工程は、図17(a)、図17(b)で示されるように、キャスタ702を接地させてキャスタの車輪を転がし、試験室713を外力付与装置800の近くまで運ぶ工程である。
高さ合わせ工程は、図17(b)、図17(c)で示されるように、試験室713の設置高さを外力付与装置800に合わせる工程である。
挿入工程は、図17(c)、図17(d)で示されるように、高さ合わせ工程が完了した状態で、上ロッド710の上側部分と下ロッド711の下側部分の間に試験室713を押し入れる工程である。
芯合わせ工程は、図17(d)で示されるように、上ロッド710及び下ロッド711の中心位置と、試験室713の貫通孔765の中心とを合わせる工程である。
ここで、高さ合わせ工程において、アジャスタ703を下方に移動させて(脚部を伸ばした状態として)環境試験装置705を持ち上げた状態とすると、キャスタ702が浮き上がってしまう(図17(c)参照)。このため、この状態では、試験室713を容易に前進できなくなる。
上記したように、環境試験装置705は精密機械であるから、衝撃を与えることは好ましくない。そのため人力で環境試験装置705を持ち上げて少しずつ前進させることとなるので、多大な労力を要する。
続く芯合わせ工程は、さらに困難である。
すなわち、試験室713が、すでに上ロッド710の基端側部分と下ロッド711の基端側部分の間に位置しており、試験室713及び各ロッド710,711間の上下方向の隙間が小さく、持ち上げる際に高さ方向の許容量が小さい。また、試験室713が門形フレームに囲まれた位置に入っている(図14参照)ことから、作業者の手が届きにくく、試験室を持ち上げ難い。この種の環境試験装置705は、試験室713が片持ち状となっている場合が多ので、無理に力を加えると、思わぬ変形が生じる場合があり、試験室713の気密性が損なわれる場合がある。
そこで本発明は、上記した芯合わせ作業における問題点を踏まえ、設置位置の調整作業が容易な環境試験装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するための請求項1に記載の発明は、外部機器と組み合わせて所定の試験を実施する環境試験装置であって、内部に所定の環境を形成する試験室を有する環境試験装置において、複数の位置調整手段を有し、前記位置調整手段は、接地した状態で回転軸を中心として自由回転可能な車輪部と、当該車輪部の位置を上下方向に調整する上下方向調整手段を有し、前記試験室は複数の前記位置調整手段によって支持され、複数の前記位置調整手段には、前記車輪部の前記回転軸が、当該回転軸の軸線方向に対して直交方向に回動可能な旋回機能付き車輪部を有するものが含まれ、前記車輪部を接地した状態で前記試験室の直線移動と方向変更が可能であり、且つ、前記車輪部を接地した状態で前記試験室の高さを調整することが可能であり、複数の支持脚部を有し、前記支持脚部は接地部を有し、当該接地部の位置を上下方向に調整可能であり、前記接地部を降下することによって、前記接地部が前記車輪部と異なる位置で接地可能であり、前記支持脚部によって、前記車輪部に負荷されていた荷重の一部又は全部を負担することが可能であることを特徴とする環境試験装置である。
ここでいう「試験室が複数の位置調整手段によって支持される」とは、試験室に位置調整手段が取り付けられて試験室が直接支持されるものの他、試験室に他部材を介して位置調整手段が取り付けられて試験室を間接的に支持するものを含む。
本発明の環境試験装置は、車輪部を接地した状態とすることで、試験室の直線移動と、試験室の方向変更が可能となっており、試験室の水平方向における位置調整が可能となっている。加えて、車輪部を接地した状態で試験室の高さを調整可能となっている。このことから、高さ調整の前後において、試験室の水平方向における位置調整が可能となるので、環境試験装置の位置調整(外部機器に対する試験室の位置調整)が容易となる。
請求項2に記載の発明は、前記試験室を有する本体部と、当該本体部を載置する台座部を有し、前記位置調整手段は当該台座部に設けられたものであることを特徴とする請求項1に記載の環境試験装置である。
かかる構成によると、試験室を台座部を介して間接的に支持できる。
発明は、複数の支持脚部を有し、前記支持脚部は接地部を有し、当該接地部の位置を上下方向に調整可能であり、前記接地部を降下することによって、前記接地部が前記車輪部と異なる位置で接地可能であり、前記支持脚部によって、前記車輪部に負荷されていた荷重の一部又は全部を負担することが可能である
かかる構成では、車輪部による位置調整の際には、接地部が接地しない状態とすることで、支持脚部が位置調整の邪魔にならない状態とすることが可能となる。その一方で、車輪部による位置調整の実施後、接地部を接地させることで、環境試験装置の意図しない位置ずれを防止できる。
また、脚部として機能する位置調整手段の他、さらに脚部として機能する複数の支持脚部を別途設けることで、位置調整手段と複数の支持脚部によって荷重を分散支持したり、複数の支持脚部で荷重を分散支持したりすることが可能となる。このことから、環境試験装置を安定した状態で設置できる。
本発明によると、設置位置の調整作業が容易な環境試験装置を提供できる。
本発明の実施形態に係る環境試験装置を採用した試験装置を示す斜視図である。 図1の環境試験装置本体の断面構造を概念的に示す説明図である。 図1の環境試験装置において断熱箱の周辺を示す斜視図であり、断熱箱の子扉を開いた状態を示す。 図1の位置調整部材及びその周辺部分を前方から見た状態を示す説明図であり、一部を拡大すると共に拡大部分を破断して示す。 図4の位置調整部材を取付部材から取り外した状態を示す分解斜視図である。 (a)は、図5の軸接触板部を示す斜視図であってアダプタ部を透過して示す図であり、(b)は、(a)のA−A断面図である。 図1の位置調整部材の要部を示す断面図である。 図1の支持脚部を示す分解斜視図である。 図1の環境試験装置において設置位置を調整する様子を示す説明図であり、(a)〜(c)の順に調整する。 図1とは異なる実施形態に係る環境試験装置を採用した試験装置を示す斜視図である。 (a)は、図1とは異なる実施形態に係る位置調整機構部を示す斜視図であり、(b)は、(a)の脚付きキャスタ部材を示す斜視図である。 図1とは異なる実施形態に係る上下方向調整手段の要部を示す説明図であり、(a)、(b)はそれぞれ異なる実施形態を示す。 図1とは異なる実施形態に係る位置調整手段を示す説明図である。 本発明を想到するにあたって本発明者らが考えた環境試験装置を含んで形成される試験装置を示す斜視図である。 図14で示される環境試験装置の要部を示す説明図であり、(a)は、アジャスタを上方に移動させた状態を示し、(b)はアジャスタの下端部分を接地させた状態を示す。 図14で示される試験装置の要部を模式的に示す説明図であり、芯合わせ作業が完了した状態の試験装置を上方からみた様子を示す。 図14で示される試験装置で実施する芯合わせ作業の手順を模式的に示す説明図であり、(a)〜(d)の順に作業を行う様子を示す図であって、左図は、上方側から見た様子を示し、右図は側方から見た様子を示す。
以下、本発明の実施形態に係る環境試験装置1と、この環境試験装置1を含んで形成される試験装置2について、図面を参照しつつ詳細に説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。
また、特に断りのない限り、上下方向、前後方向、左右方向は、図1で示される状態を基準として説明する。
本実施形態の試験装置2は、図1で示されるように、環境試験装置1と外力付与装置200(外部機器)によって構成される複合試験装置であり、より詳細には複合型の引っ張り試験装置である。
環境試験装置1は、環境試験装置本体5を台座部6の上側に取り付けて形成されるものである。また、台座部6には、本実施形態の特徴的な部分である位置調整機構部7が設けられている。この位置調整機構部7については、詳しくは後述する。
環境試験装置本体5は、小型の環境試験装置の前扉に断熱箱13(副試験室ユニット)を取り付けて形成されている。
つまり、環境試験装置本体5は、本体部15と、本体部15の前扉を形成する本体扉16に取り付けられた断熱箱13によって構成され、断熱箱13の内部が試験室20(図2参照)として機能する。なお、この断熱箱13はユニット化されており、既設あるいは市販の環境試験装置に取り付けることができる。
環境試験装置本体5は、図2で示されるように、本体部15の内部に断熱壁23で覆われた本体側試験室30が形成されており、断熱箱13の内部には断熱壁27で覆われた試験室20がある。本体側試験室30と試験室20は連通しており、一体の断熱領域を形成している。
本体部15は、上記したように小型の環境試験装置として機能するものであり、本体側試験室30の内部に所望の環境を作ることができる。
この本体部15の基本構成は、公知の環境試験装置と大差ない。
つまり、本体部15は、断熱壁23によって覆われる断熱槽33を有し、この断熱槽33の一部に本体側試験室30が形成される。
本体部15は、公知の環境試験装置と同様に、空調部35を有している。
空調部35は、空調機器40と送風機41を備えたものとなっている。そして、空調機器40は、加湿装置45、冷却装置46、加熱装置47によって構成されている。
また、本体部15には、本体側試験室30と連通する空調通風路50があり、この空調通風路50に上記した空調機器40と送風機41が配されている。
空調通風路50は、断熱槽33の一部に形成され、空気吹き出し部53と空気導入部54によって本体側試験室30と連通している。空気吹き出し部53は、断熱槽33の高さ方向中央部にあり、空気導入部54は空気吹き出し部53を挟んで上下それぞれに位置する。
したがって、送風機41を起動すると、本体側試験室30内の空気が上下の空気導入部54から空調通風路50内に導入される。そして空調通風路50が通風状態となり、空調機器40に空気が接触して熱交換や湿度調整がなされ、中央の空気吹き出し部53から本体側試験室30内に調整後の空気が吹き出される。
また、空調通風路50の空気吹き出し部53の近傍には、図示しない温度センサーと湿度センサーが設けられており、これらのセンサーの検出値が、設定環境の温度及び湿度に近づく様に空調機器40を制御することが可能である。
本体扉16は、本体側試験室30の前方側に設けられており、ヒンジ等を介して回動可能に取り付けられている。
この本体扉16は、図2で示されるように、本体扉16を厚さ方向に貫通する開口部55を有する。なお、本実施形態では、空調通風路50の空気吹き出し部53と本体扉16の開口部55の間にダクト56が設けられている。
次に断熱箱13の構造について説明する。
断熱箱13は、本体部15に比べて大きさが小さく、本体部15から水平方向に突出する突出部分である。この断熱箱13は、断熱壁27で覆われた筐体であり、本体側筐体部57と、小扉58を有する(図1、図2参照)。
本体側筐体部57は、天面壁、底壁、両側壁を有しており、図2で示されるように、前面側及び背面側が開口している。
小扉58は、図2で示されるように、板状の部材であり、本体側筐体部57にヒンジ等を介して回動可能に取り付けられており、本体側筐体部57の前面側の開放部分を開閉する。なお、この小扉58には、図1で示されるように、ガラスが嵌め込まれた窓部60が形成されている。
ここで、断熱箱13には、小扉58を閉じた状態において、内外を連通する貫通孔65が上下2か所に形成されている(図1では下方側を図示しない、図2参照)。この貫通孔65は、本体側筐体部57の前端側から後方側に延びる切り欠き部分に対し、ブロック体等の部材を配して形成される。
台座部6は、図1で示されるように、台座部本体75と、テレスコピックガイド76を有している。
台座部本体75は、略立方体状に形成された部分であり、天面壁、両側壁、前後壁、底壁を有すると共に、ある程度の重量を有する。
この台座部本体75の両側壁のそれぞれには(一方については図示しない)、本実施形態の特徴的な部分である位置調整機構部7が取り付けられている(詳しくは後述する)。
テレスコピックガイド76は、台座部本体75の上面に配されており、2つの伸縮棹76a(図1では一方のみを図示)を互いに平行となるように設けている。
伸縮棹76aは、固定側部材と可動側部材(いずれも図示せず)を有しており、固定側部材に対して可動側部が直線方向に移動可能である。従って、伸縮棹76aは、可動側部を移動させることによってその全長を伸縮させることができる。
本実施形態では、それぞれの伸縮棹76aの固定側部材が台座部本体75の上面に固定され、伸縮棹76aの全長を伸ばすことで、伸縮棹76aの可動側部が台座部本体75から片持ち状に張り出す構造となっている。
ここで、環境試験装置本体5は、テレスコピックガイド76を介して台座部本体75の上側に取り付けられている。このことから、環境試験装置本体5は、台座部本体75に対して前後方向(水平方向)に相対移動可能なものとなっている。つまり、テレスコピックガイド76は、台座側の位置調整手段として機能する。
次に、外力付与装置200について説明する。
本実施形態の外力付与装置200は、付与装置本体201を付与装置土台部202の上に載置して形成されている。なお、付与装置土台部202は、付与装置本体201を載置するための単なるテーブル(台)である。
付与装置本体201は、引っ張り試験機であり、図1で示されるように、基台部205と、フレーム部206を有している。
フレーム部206は、縦桟部分と横桟部分を有する門形フレームであり、横桟部分の一部が図示しない駆動源によって昇降する昇降桟207となっている。
そして、昇降桟207の下部に上ロッド210が取り付けられており、この上ロッド210の先端に上側掴み具211(図3参照)が設けられている。つまり、昇降桟207を上下方向に移動させることで、上ロッド210、上側掴み具211が上下方向に移動する構造となっている。
また、基台部205には、下ロッド212が設けられており、この下ロッド212の先端に下側掴み具213(図3参照)が設けられている。
次に、本実施形態の特徴的な部分である位置調整機構部7について説明する。
位置調整機構部7は、図1で示されるように、取付部材80に対し、位置調整手段81と、支持脚部82をそれぞれ別位置に取り付けて形成されている。
取付部材80は、所謂L形アングルであり、断面形状が略L字状で延びる金属製の長尺部材である。すなわち、取付部材80は、立板状の固定用板部80aと水平板状の脚部取付板80bを有しており、脚部取付板80bは、固定用板部80aの下端側が折り曲げられたような形状となるように形成されている。
固定用板部80aは、取り付け対象物(本実施形態では台座部6の側壁部分)に取付部材80を固定するための部分である。本実施形態では、固定用板部80aを台座部6の側壁部分の外側であり、少なくとも一部がこの側壁部分と重なる位置に配している。そして、ボルト等の図示しない固定手段により、固定用板部80aを台座部6の側壁部分に一体に固定している。
脚部取付板80bは、取付部材80の取り付け時において、固定用板部80aの下端部分から水平方向外側へ突出する部分であり、台座部6の側壁部分から庇のように外側へ張り出す部分を形成する。つまり、脚部取付板80bは、取付部材80の取り付け面となる台座部6の側壁面と垂直な方向、すなわち、水平方向外側へ向かって突出する。
ここで、脚部取付板80bには、位置調整手段81を取り付けるための部分と、支持脚部82を取り付けるための部分に、取付用孔85が形成されている(図5、図9参照)。この取付用孔85は、脚部取付板80bを厚さ方向(上下方向)に貫通する孔であり、その内周面にネジ山85aが形成されている。つまり、取付用孔85の内周面に雌ネジ部分が形成されている。
位置調整手段81は、図4、図5で示されるように、調整部材90(上下方向調整手段)に対してキャスタ部材91を一体に取り付けて形成されている。
調整部材90は、図4で示されるように、共締め用ナット95と、調整軸部96と、連結部97を有している。
共締め用ナット95は、緩み止め部材として機能するものであり、調整軸部96の軸本体部100(軸部材、詳しくは後述する)に取り付けられる部材である。
詳細には、図4で示されるように、位置調整手段81を脚部取付板80bに取り付ける際、軸本体部100と螺合させ、脚部取付板80bに押し付けながら締め付けるための部材である。
つまり、位置調整手段81の取り付けに先だって、軸本体部100を脚部取付板80bに取り付けた際、この共締め用ナット95は、軸本体部100の上側部分であり、脚部取付板80bの上面から上方に離れた位置に螺合させた状態とする。その後、共締め用ナット95を回転させつつ下方側へ移動させていき、共締め用ナット95の下面と脚部取付板80bの上面が接触した状態とし、この状態からさらに共締め用ナット95を締め付ける。このことにより、位置調整手段81を緩み難い状態で強固に取り付けることが可能となる。
調整軸部96は、図4、図5で示されるように、軸本体部100と係合部101を有している。
軸本体部100は、丸棒状の部分であり、側面部分にネジ山が形成されている。すなわち、軸本体部100は、脚部取付板80bの取付用孔85と、共締め用ナット95のそれぞれに対して螺合可能な部分となっている。
係合部101は、軸本体部100の長手方向における一端側(下端側)からやや中心側(上側)に離れた位置に形成される部分であり(図7参照)、調整軸部96において、他部よりも径方向に大きくなる部分である。すなわち、係合部101は、軸本体部100の周方向に沿って環状に連続すると共に、径方向に突出する出っ張り部分となっている。
本実施形態の係合部101は、軸本体部100に対してナットを溶着して形成している。すなわち、軸本体部100に対して回転不能な状態(相対位置を変更不可能な状態)となるように固定されたナットによって形成されている。
この係合部101は、軸本体部100を脚部取付板80bに取り付ける際、公知の工具(例えば、スパナ等)を係合させるための部分である。すなわち、工具の一部を係合部101に係合させ、係合部101を軸本体部100の周方向に回転させることで、軸本体部100と係合部101とが共に回転する(調整軸部96が回転する)。
連結部97は、軸接触板部102と連結板部103とを有する。
軸接触板部102は、調整軸部96を受け止めるアジャスタベースとして機能する軸接触部105と、軸接触部105の抜け止めを担うアダプタ部106を有している。
軸接触部105は、調整軸部96の回転を支える部分であり、図6で示されるように、内部が中空な部材となっている。そして、軸接触部105は、上端部分と下端部分のそれぞれで内部空間108と外部が連通している。
軸接触部105の外形は、上方から順に、天面を形成する天面壁部105aと、テーパ面部105bと、側壁部105cとが連続する形状となっている。テーパ面部105bは、上方に向かうにつれて窄んだ形状となっており、側壁部105cは円環状に連続する側壁部分となっている。
つまり、軸接触部105は、天地逆とした略有底円筒状となる筒状部分であり、下側部分が円筒状であって、この円筒状部分における上側開放部分の大部分を閉塞するように、天面壁部105aが設けられている。そして、軸接触部105の上端側部分では、縁端部分で周方向に連続する角部分が欠落し、テーパ面部105bが形成されている。
軸接触部105の内部空間108は、図6(b)で示されるように、連通孔部108aと空間部108bとが一体となって形成されている。
連通孔部108aは、開口形状が円形となる貫通孔であり、天面壁部105aを貫通する部分である。
空間部108bは、側壁部105cの内側に位置する空間であり、連通孔部108aよりも径方向の長さが長い略円柱状の空間となっている。
すなわち、連通孔部108aと空間部108bとは段差を介して連続する。
アダプタ部106は、図6で示されるように、概形が略円板状となる板状部分であり、中心部分(重心部分)及びその近傍に軸接触部105を配するための取付部106aが設けられている。
取付部106aは、アダプタ部106の内部に形成される空間であり、上方側の部分と下方側の部分のそれぞれで外部と連通している。
詳細には、取付部106aは、アダプタ部106の本体板部を貫通する貫通孔状の部分であり、その内周面における上側部分が内側に突出している。このことから、軸接触部105を下方側から嵌入することが可能となっており、軸接触部105を取付部106aに配した状態では、軸接触部105が上方に抜けない構造となっている。
さらに詳細には、取付部106aは、軸接触部105の上端部分の一部を除いた大部分が略丁度嵌まり込む形状となっている。すなわち、取付部106aの内周面は、軸接触部105の大部分(テーパ面部105bの下方側の大部分及び側壁部105c)に沿う形状となっている。
本実施形態では、アダプタ部106に軸接触部105を嵌め込んだ状態とし、軸接触部105とアダプタ部106とを止めネジ等の固定手段(図示しない)を介して一体に固定して軸接触板部102を形成している。
ここで、本実施形態の位置調整手段81では、図7で示されるように、軸本体部100の下部を連通孔部108aに挿通し、係合部101の下面を天面壁部105aに当接させた状態としている。
すなわち、軸本体部100のうち、係合部101よりも下方側の部分が、内部空間108(連通孔部108a、空間部108b)に配された状態となる。そして、空間部108bに配された軸本体部100のうち、上端側の部分に、Cリング98を外嵌した状態とする。Cリング98は、公知のそれと同様に、外形が略C字状となる板状部材である。つまり、円環板状となる部材の一部を欠落させたような形状となっている。Cリング98を軸本体部100に外嵌した状態では、Cリング98の上面は、空間部108bの上側に位置する内部壁面と接触した状態とする。
以上のことから、位置調整手段81では、軸接触板部102(軸接触部105)に対して調整軸部96が回転可能に取り付けられた状態となっており、且つ、軸方向で一体(上下方向に抜けない状態)となるように取り付けられている。
連結板部103は、図4、図5で示されるように、軸接触板部102とキャスタ部材91の間に介在してこれらを連結する略円板状の部材である。
具体的には、軸接触板部102の下面と連結板部103の上面とが接触した状態となるように軸接触板部102と連結板部103とを重ねた状態とし、これらを一体に固定している。
その一方で、連結板部103の下面と取付座板部115(詳しくは後述する)の上面とが接触した状態となるように連結板部103の下面と取付座板部115を重ねた状態とし、これらを一体に固定している。
このことから、連結板部103は、軸接触板部102の下方で軸接触板部102からの荷重を受け止めるアダプタベースとして機能する。
キャスタ部材91は、図4、図5で示されるように、アジャスタ機能を担う調整軸部96に対して、連結部97を介して締結されている。このキャスタ部材91は、取付座板部115(図4参照)と、アーム部116と、車輪部117を有している。取付座板部115とアーム部116の間に旋回用ベアリング119が介在している(図4参照)。このキャスタ部材91は、断熱箱13の水平方向の位置を調整する水平位置調整手段として機能する部分である(詳しくは後述する)。
取付座板部115は、略円板状の部材である。
アーム部116は、所謂キャスタフォークを形成する部分であり、図4で示されるように、面視形状が略コの字状の部材であり、2つの立板状部分116aと、これらの上側部分同士を連結する平板状部分116bとを有する。
2つの立板状部分116aは、それぞれが平板状部分116bから下方へ突出している。2つの立板状部分116aは、間隔を空けた並列の位置関係にある。
2つの立板状部分116aの間には、車輪部117の一部が位置している。つまり、車輪部117は、2つの立板状部分116aに対して車輪回転軸118(回転軸)を介して取り付けられている。
車輪回転軸118は、水平方向に延びる丸棒状であり、長手方向における両端側部分が、それぞれ立板状部分116aによって支持されている。
したがって、車輪部117は、車輪回転軸118の軸線方向に延びる仮想線である回転中心線Lαを中心として、回転可能な状態に取り付けられている(図4における矢印α1の方向に回転可能となっている)。
旋回用ベアリング119は、上端側の一部が取付座板部115の内部(取付座板部115の下面に形成された凹部の内部)に位置しており、アーム部116及び車輪部117を取付座板部115に対して旋回可能となるように連結する部材である。
つまり、キャスタ部材91は、図4で示されるように、それ自体に旋回用ベアリング119を持った自由車型キャスタとなっている。
このため、位置調整手段81の下端側部分を形成するアーム部116及び車輪部117は、上記した回転中心線Lαと直交する方向(上下方向)に延びる回転中心線Lβを中心として回動可能(旋回可能)となっている(図4における矢印β1の方向に回転可能となっている)。言い換えると、アーム部116及び車輪部117は、車輪回転軸118の軸線方向に対して直交する方向に回動可能である。
支持脚部82は、図8で示されるように、脚部本体120と共締め用ナット121を備えている。
脚部本体120は、上下方向に延びるボルト軸部125と、係合部126と、接地部127とが一体となった部材である。
ボルト軸部125は、丸棒状に形成された部分であり、側面の上端側から下端近傍に至る部分までの間にネジ山が形成されている。すなわち、ボルト軸部125は、脚部取付板80bの取付用孔85と、共締め用ナット121のそれぞれに対して螺合可能な部分となっている。
係合部126は、ボルト軸部125の下端側よりもやや上方に形成される部分であり、本実施形態では、接地部127の上側に隣接する位置に形成されている。
この係合部126は、上記した係合部101と同様に、ボルト軸部125のうちで他部よりも径方向に大きくなる部分であり、ボルト軸部125の周方向に沿って環状に連続すると共に、径方向に突出する出っ張り部分である。
ここで、この係合部126もまた、ボルト軸部125に対してナットを溶着して形成している。すなわち、ボルト軸部125に対して回転不能な状態(相対位置を変更不可能な状態)となるように固定されたナットによって形成されている。そして、この係合部126もまた、ボルト軸部125を脚部取付板80bに取り付ける際、公知の工具(例えば、スパナ等)を係合させるための部分となっている
接地部127は、ボルト軸部125の下端側部分に回転可能に結合される(取り付けられる)部分である。すなわち、接地部127は、内部が中空となるように形成されており、先述の図7で示される構造と同様に、ボルト軸部125の一部を接地部127の内部に配している(内部については図示しない)。そして、ボルト軸部125に接地部127を結合している。
この接地部127は、平面視形状が略円形となるように形成された部分となっている。接地部127の径方向長さは、ボルト軸部125及び係合部126の径方向長さよりも長くなっている。言い換えると、接地部127は、ボルト軸部125の下端側で水平方向に広がりを持つように形成された部分である。
この接地部127は、下面部分の少なくとも一部が、設置面と面接触する(又は略面接触する)接地面部となる。なお、特に限定されるものではないが、この接地面部には、ゴム板等の滑り止め機能をより強化する部材を取り付けてもよい。すなわち、接地面部は、他部材を介して間接的に設置面と接触してもよい。
共締め用ナット121は、緩み止め部材として機能するものであり、ボルト軸部125に取り付けられる部材である。
詳細には、脚部本体120を脚部取付板80bに取り付ける際、ボルト軸部125と螺合させ、脚部取付板80bに押し付けながら締め付けるための部材である(図9参照)。
つまり、脚部本体120の取り付けに先立って、ボルト軸部125を脚部取付板80bに取り付けた際、この共締め用ナット121は、ボルト軸部125の上側部分であり、脚部取付板80bの下面から下方に離れた位置に螺合させた状態とする。その後、共締め用ナット121を回転させつつ上方側へ移動させていき、共締め用ナット121の上面と脚部取付板80bの下面が接触した状態とし、この状態からさらに共締め用ナット121を締め付ける。これにより脚部本体120を緩み難い状態で脚部取付板80bに強固に取り付けることが可能となる。
次に、本実施形態の環境試験装置1の全体の配置位置を調整する際の手順について説明する。
まず、図9(a)に示されるように、脚部本体120の接地部127が設置面から離れた状態となるように、ボルト軸部125の脚部取付板80bに対する取り付け位置を調整する。
その一方で、4つの位置調整手段81(他の2つについては図示しない)におけるそれぞれの車輪部117が設置面と接触した状態とする。すなわち、環境試験装置1が4つの位置調整手段81によって自立するように支持された状態とする。言い換えると、断熱箱13や本体部15(図1参照)から台座部本体75(台座部6)を介して伝達される垂直荷重を4つの位置調整手段81が受けた状態となり、4つの位置調整手段81が脚部として機能する状態となる。
この状態において、環境試験装置1の水平方向における位置調整を行う(例えば、図17(a)、図17(b)で示される動作と同様に、外力付与装置200に近づける動作を行う)。ここで、上記したように、キャスタ部材91は、下端側部分が旋回可能となるように取り付けられている。このため、前後方向の他、左右方向を含む水平方向全方位に環境試験装置1を円滑に移動可能であり、且つ、環境試験装置1を旋回させる方向変更が円滑に実施可能となっている。
なお、ここでいう「環境試験装置1を旋回させる方向変更」とは、例えば、環境試験装置1の前方側を首振りさせるように動かす方向変更(図17(d)の左図で示されるような動作)を含む。すなわち、環境試験装置1の後方側の一部を回転中心として、前方側を回動させる動作を含む。
そして、水平方向の位置調整を実施した後、高さ方向の位置調整を実施する。具体的には、軸本体部100の脚部取付板80bに対する取り付け位置を調整する。
例えば、図9(a)で示される状態から、軸本体部100のより上側の部分を脚部取付板80bの取付用孔85(図5等参照)と螺合させるよう、スパナ等の工具で係合部101を回転させる。このことにより、軸本体部100の脚部取付板80bに対する取り付け位置をより上側の部分とする(図9(b)参照)。言い換えると、環境試験装置本体5や台座部6と車輪部117との距離をより長くする。
この結果、この高さ調整の前後で環境試験装置1の設置高さが高くなる。すなわち、調整後の接地面から脚部取付板80bまでの距離L2(図9(b)参照)が、調整前の接地面から脚部取付板80bまでの距離L(図9(a)参照)よりも長くなる。
なお、逆に環境試験装置1の設置高さを低くする場合は、車輪部117と脚部取付板80bとの距離が短くなるように調整する。
ここで、本実施形態では、環境試験装置1の左右方向における両端部分のそれぞれにおいて、前後方向に離れた位置に一つずつ位置調整手段81が取り付けられており、合計4つの位置調整手段81を備えた構造となっている。
このため、例えば、後方の2つの位置調整手段81の取り付け位置を前方の2つの位置調整手段81よりも高位置とすることで、環境試験装置1を前傾姿勢とすることができる。反対に、前方の2つの位置調整手段81を後方の2つの位置調整手段81よりも高位置とすることで、環境試験装置1を後傾姿勢とすることができる。
つまり、4つの位置調整手段81の取り付け位置をそれぞれ調整することで、環境試験装置1の姿勢を様々な姿勢とすることができる。このように、環境試験装置1は、位置調整手段81を4以上設け、位置調整手段81によって台座部6を中空に支持可能な構造とすることが好ましい。
そして、高さ調整を実施した後、必要に応じて水平方向の微調整を行う。
本実施形態では、高さ調整の前後で、4つの位置調整手段81におけるそれぞれの車輪部117が設置面と接触した状態となるので、上記した「環境試験装置1を旋回させる姿勢変更」を含む高さ調整後の水平方向の位置調整が容易に実施できる。
そして、水平方向の位置調整と、高さ方向の位置調整のそれぞれが完了した状態において、図9(c)で示されるように、脚部本体120の接地部127を設置面に接触させた状態とする。すなわち、スパナ等の工具で係合部126を回転させ、脚部取付板80bと接地部127との距離をより長くし、接地部127の下面の少なくとも一部(接地面部)を、接地面と接触した状態とする。
このことにより、脚部本体120は、滑り止め手段として機能し、環境試験装置1の意図しない位置ずれを防止できる。また、脚部として機能する位置調整手段81に加え、さらに脚部本体120でも荷重を支持することで、荷重の分散支持が可能となり、環境試験装置1を安定した状態で設置できる。
上記した説明では、水平方向の位置調整の後、高さ方向の位置調整を実施したが、これに限らず、水平方向の位置調整に先んじて高さ方向の位置調整を実施することも可能である。
上記した実施形態では、環境試験装置本体5を台座部6の上側に取り付けた環境試験装置1において、台座部6の側壁部分に対して位置調整機構部7を取り付けた例を示した。しかしながら、本発明はこれに限るものではない。
台座部6を設けず、装置本体のみによって形成される環境試験装置の側壁部分に位置調整機構部7を取り付けてもよい。例えば、上記した本体部15をより縦長の形状となるように形成し、台座部6を設けず、本体部15の側壁部分に位置調整機構部7を取り付ける構造としてもよい。
上記した実施形態では、4つの位置調整手段81を取り付け、それぞれの位置調整手段81でキャスタ部材91の下端側部分が上下方向に延びる回転中心線Lβを中心に旋回可能に取り付けられる例について説明したが、本発明はこれに限るものでない。
例えば、キャスタ部材91の下端側部分だけではなく、キャスタ全体を旋回可能としてもよい。また、前方の2つのキャスタ部材91の下端側部分又は全体を旋回可能とし、後方の2つのキャスタ部材91の一部又は全体が旋回しない構造としてもよい。
上記した実施形態では、本体部15の本体扉16に断熱箱13が取り付けられた環境試験装置本体5と、台座部6とを備えた環境試験装置1において、台座部6に位置調整機構部7を取り付けた例について説明した。しかしながら、位置調整機構部7を取り付ける環境試験装置1はこれに限るものではない。
例えば、図10で示されるように、環境試験装置本体305と空調機部306とが分離され、それぞれ独立した装置となる環境試験装置301に対し、位置調整機構部7を取り付けてもよい。
上記した実施形態では、調整部材90にキャスタ部材91を一体に取り付けて形成した位置調整手段81の例を示したが、本発明はこれに限るものではない。
例えば、図11で示されるように、調整部材490(上下方向調整手段)に対して脚付きキャスタ部材491を取り付けて形成した位置調整手段481であってもよい。
位置調整手段481では、上記した実施形態と同様に、調整部材490における調整軸部96の取り付け位置を調整することで、脚付きキャスタ部材491の設置高さを調整可能となっている。
なお、調整部材490は、連結部497の平面視形状が略四角形状となっている点において、上記した調整部材90と異なる構造となっている。
脚付きキャスタ部材491は、図11(b)で示されるように、取付座板部415と、アーム部416と、車輪部117とを有する。また、支持脚部482を有する。
取付座板部415は、外形が略四角形平板状となる部分であり、上記と同様に、調整部材490に脚付きキャスタ部材491を取り付けるための部分である。
アーム部416は、所謂キャスタフォークを形成する部分である。すなわち、車輪部117を回転可能な状態で支持するための2つの立板状部分416a(一方については図示しない)を有する。また、特に限定されるものではないが、アーム部416及び車輪部117は、図示しない取り付け用部材(例えば、ベアリング部材)を介する等により、取付座板部415に対して全体が旋回可能に取り付けられてもよい。
支持脚部482は、外形が丸棒状となる軸部425と、この軸部425の下端部分に一体形成される接地部127を有する。
接地部127は、上記と同様に、その径方向長さが軸部425の径方向長さよりも長く、水平方向に広がりを持つように形成された部分となっている。
この支持脚部482は、取付座板部415に対し、取り付け高さを調整可能な状態で取り付けられている。すなわち、接地部127が下方側に位置する状態と、接地部127が上方側に位置する状態を切り替え可能となっている。
つまり、本実施形態の位置調整手段481は、水平位置調整手段たる取付座板部415、アーム部416、車輪部117と、上下方向調整手段たる調整部材490と、支持脚部482が一体的に形成された構造となっている。
上記した実施形態では、脚部取付板80bに形成された取付用孔85の内周面にネジ山85aを形成し、ボルト状に形成した軸本体部100や脚部本体120を係合させる上下方向調整手段の例を示した。しかしながら、本発明の上下方向調整手段はこれに限るものでない。
例えば、図12で示されるように、脚部取付板580bに形成された取付用孔585の内周面にネジ山85aを形成しない構造としてもよい。
この場合、図12(a)で示されるように、軸本体部100に上側ナット587と下側ナット588を螺合させ、これらの間に脚部取付板580bを位置させることで、軸本体部100を脚部取付板580bに取り付けてもよい。なお、上側ナット587と下側ナット588は、当然のことながら、軸本体部100に対して周方向に回転可能であり、軸本体部100に対する取り付け位置を上下方向に変更可能となっている。すなわち、上側ナット587と下側ナット588の取り付け位置を変更することで、上下方向における位置調整が可能となっている。
この構造は、脚部本体120を取り付ける場合にも採用できる。
また、図12(b)で示されるように、上側ナット587を設けず、軸本体部100に下側ナット588のみを取り付けてもよい。この場合、環境試験装置の自重により、脚部取付板580bが下側ナット588に常時押し付けられた状態となる。そして、軸本体部100に対する下側ナット588の取り付け位置を変更することで、環境試験装置の設置高さの変更が可能となる。
また、このようなボルト状部材とナットによる構造の他、位置調整手段に採用される上下方向調整手段は、図示しない油圧機構によって形成してもよい。また、図13で示されるように、上下方向調整手段をリンク機構によって形成してもよい。すなわち、リンク機構による上下方向調整手段を備えた位置調整手段681を上記した位置調整手段81に替えて採用してもよい。
また、上記実施形態では車輪部117(位置調整手段81)が4つであったが、車輪部は複数であればよく、個数は4つに限定されない。
1,301 環境試験装置
6 台座部
15 本体部
20 試験室
81,681 位置調整手段
82,482 支持脚部
90,490 調整部材(上下方向調整手段)
100 軸本体部(軸部材)
105 軸接触部
106 アダプタ部
117 車輪部
118 車輪回転軸(回転軸)
127 接地部
200 外力付与装置(外部機器)

Claims (2)

  1. 外部機器と組み合わせて所定の試験を実施する環境試験装置であって、
    内部に所定の環境を形成する試験室を有する環境試験装置において、
    複数の位置調整手段を有し、
    前記位置調整手段は、接地した状態で回転軸を中心として自由回転可能な車輪部と、当該車輪部の位置を上下方向に調整する上下方向調整手段を有し、
    前記試験室は複数の前記位置調整手段によって支持され、
    複数の前記位置調整手段には、前記車輪部の前記回転軸が、当該回転軸の軸線方向に対して直交方向に回動可能な旋回機能付き車輪部を有するものが含まれ、
    前記車輪部を接地した状態で前記試験室の直線移動と方向変更が可能であり、且つ、前記車輪部を接地した状態で前記試験室の高さを調整することが可能であり、
    複数の支持脚部を有し、
    前記支持脚部は接地部を有し、当該接地部の位置を上下方向に調整可能であり、前記接地部を降下することによって、前記接地部が前記車輪部と異なる位置で接地可能であり、
    前記支持脚部によって、前記車輪部に負荷されていた荷重の一部又は全部を負担することが可能であることを特徴とする環境試験装置。
  2. 前記試験室を有する本体部と、当該本体部を載置する台座部を有し、前記位置調整手段は当該台座部に設けられたものであることを特徴とする請求項1に記載の環境試験装置。
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