JP6915407B2 - 画像読取装置 - Google Patents

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Description

本発明は、原稿を読み取る画像読取装置に関する。
スキャナに代表される画像読取装置では、ステープル留めされたままの原稿束をユーザーが誤ってセットし、給送ジョブが開始されてしまう場合がある。この場合、送り出される原稿においてステープル留めされている部分が破れてしまうといった問題が生じる虞がある。
特許文献1には、この様な問題に鑑み、原稿を一枚ずつに分離して送り出す送り出しローラよりも原稿送り方向上流部に、綴じ針を検知する為の非接触の金属探知器を備えた原稿供給装置が開示されている。特許文献1記載の原稿供給装置は、送り出しローラの回転即ち原稿供給動作が開始された後、金属探知器により綴じ針が検知されると、送り出しローラ等の駆動を停止する様に構成されている。
特開平09−077282号公報
ところで金属探知器には従来から種々の方式のものが提案されている。例えば、磁界を発生させるための磁界発生コイルと、前記磁界を受信するための磁界受信コイルとを対向配置し、その間に被検出物を通過させた際の前記磁界の変化を検出して金属物を検出するものが一般的である。
従って原稿供給装置の設置場所が磁場の影響を受ける場所であると、それが外乱ノイズとなり、原稿供給装置における綴じ針の検出精度に悪影響が生じる虞がある。
また逆に、金属探知器それ自体が発生する磁界により、原稿供給装置や、その周囲の物体に悪影響を及ぼす虞もある。
そこで本発明はこの様な問題に鑑み成されたものであり、その目的は、外乱ノイズの影響に考慮され、適切に綴じ部材を検出することのできる画像読取装置を提供することにある。
上記課題を解決する為の、本発明の第1の態様に係る画像読取装置は、原稿を読み取る読み取り部と、前記読み取り部に向けて原稿を送る原稿送り手段と、原稿が通された際の磁界の変化を検出することにより原稿を綴じる綴じ部材を検出する綴じ部材検出部と、前記綴じ部材検出部に原稿が通された際の当該原稿の通過を検出する原稿検出部と、前記原稿検出部による原稿の検出情報、及び前記綴じ部材検出部による磁界の変化の検出情報を受ける制御部と、を備え、前記制御部は、前記原稿検出部が原稿の通過を検出していない原稿未検出状態において、前記綴じ部材検出部が磁界の変化を検出した場合、所定の処理を実行することを特徴とする。
本態様によれば、前記制御部は、前記原稿検出部が原稿の通過を検出していない原稿未検出状態において、前記綴じ部材検出部が磁界の変化を検出した場合、即ち外乱ノイズを検出した場合、所定の処理を行うことで、より精度良く前記綴じ部材を検出することができる。
尚、「所定の処理」とは、前記制御部による画像読取装置の構成要素の制御に限らず、前記制御部内での演算等の処理、即ち処理の結果が外部から視認可能なものに限らず視認不可能なものをも含む意味である。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記所定の処理は警告の報知であることを特徴とする。
本態様によれば、外乱ノイズを検出した場合、警告の報知を行うことで、リトライ動作をユーザーに促すことができ、ひいては前記綴じ部材を適切に検出することができる。
本発明の第3の態様は、第1のまたは第2の態様において、前記綴じ部材検出部は、磁界を発生させる磁界発生コイルと、前記磁界発生コイルにより発生した磁界を受信する磁界受信コイルと、を備えて構成され、前記綴じ部材検出部は、前記原稿未検出状態における磁界の変化を、前記磁界発生コイルによる磁界の形成を止めた状態で行うことを特徴とする。
本態様によれば、前記綴じ部材検出部は、前記原稿未検出状態における磁界の変化を、前記磁界発生コイルによる磁界の形成を止めた状態で行うので、前記原稿未検出状態における磁界の変化をより確実に検出できる。
本発明の第4の態様は、第3の態様において、前記原稿検出部は、前記綴じ部材検出部に対する原稿の移動方向において前記綴じ部材検出部が前記綴じ部材を検出する検出位置に対し上流側の第1原稿検出部と下流側の第2原稿検出部とを備えて構成され、前記制御部は、前記原稿検出部による原稿の検出情報と、前記綴じ部材検出部による磁界の変化の検出情報と、に基づき、前記綴じ部材検出部による検出物の前記移動方向における大きさを求めることを特徴とする。
本態様によれば、前記原稿検出部は、前記綴じ部材検出部の検出位置に対し上流側の第1原稿検出部と下流側の第2原稿検出部とを備えて構成されているので、前記検出位置に対する原稿の通過速度を算出することができる。そして前記制御部は、前記原稿検出部による原稿の検出情報(即ち原稿の通過速度)と、前記綴じ部材検出部による磁界の変化の検出情報と、に基づき、前記綴じ部材検出部による検出物の前記移動方向における大きさを求めるので、画像読取装置において搬送及び読み取りを正常に行うことができるもの(例えばアルミシール)とそうでないもの(例えば前記綴じ部材)とを区別することができ、後の制御に有効に利用することができる。
本発明の第5の態様は、第4の態様において、前記綴じ部材検出部は、前記第1原稿検出部が原稿を検出した後に、前記磁界発生コイルによる磁界の形成を行うことを特徴とする。
本態様によれば、前記綴じ部材検出部は、前記第1原稿検出部が原稿を検出した後に、前記磁界発生コイルによる磁界の形成を行うので、前記磁界発生コイルによる磁界の形成を必要最小限に抑えることで、画像読取装置や、その周囲の物体への前記磁界による悪影響を抑制できる。
本発明の第6の態様は、第4の態様において、前記綴じ部材検出部は、前記第1原稿検出部及び前記第2原稿検出部の双方が原稿を検出しない原稿未検出状態になった後に、前記磁界発生コイルによる磁界の形成を止めることを特徴とする。
本態様によれば、前記綴じ部材検出部は、前記第1原稿検出部及び前記第2原稿検出部の双方が原稿を検出しない原稿未検出状態になった後に、前記磁界発生コイルによる磁界の形成を止めるので、前記磁界発生コイルによる磁界の形成を必要最小限に抑えることで、画像読取装置や、その周囲の物体への前記磁界による悪影響を抑制できる。
本発明の第7の態様は、第4から第6の態様のいずれかにおいて、前記制御部は、前記第1原稿検出部による原稿検出タイミングと前記第2原稿検出部による原稿検出タイミングとの時間差が第1の時間未満の場合、警告の報知を行うことを特徴とする。
前記第1原稿検出部による原稿検出タイミングと前記第2原稿検出部による原稿検出タイミングとの時間差が第1の時間未満の場合、つまり前記綴じ部材検出部における原稿の通過速度が速すぎる場合には、前記綴じ部材の検出を適切に行えない虞がある。従って本態様では、その様な場合に警告の報知を行うことで、リトライ動作をユーザーに促すことができ、ひいては前記綴じ部材を適切に検出することができる。
本発明の第8の態様は、第4から第6の態様のいずれかにおいて、前記制御部は、前記第1原稿検出部が原稿を検出した後、第2の時間未満に前記第2原稿検出部が原稿を検出しない場合、警告の報知を行うことを特徴とする。
前記第1原稿検出部が原稿を検出した後、第2の時間未満に前記第2原稿検出部が原稿を検出しない場合には、例えば原稿が前記綴じ部材検出部による検出領域を正しく通過しなかった虞がある。従って本態様では、その様な場合に警告の報知を行うことで、リトライ動作をユーザーに促すことができ、ひいては前記綴じ部材を適切に検出することができる。
本発明の第9の態様に係る画像読取装置は、原稿を読み取る読み取り部と、前記読み取り部に向けて原稿を送る原稿送り手段と、磁界の変化を検出することにより原稿を綴じる綴じ部材を検出する綴じ部材検出部と、を備え、前記綴じ部材検出部は、第1部位と、当該第1部位と対向配置される第2部位と、を有し、前記第1部位と前記第2部位との間に原稿を通すことで前記綴じ部材を検出する構成を有するとともに、前記第1部位と前記第2部位との間隔を調整可能に構成されていることを特徴とする。
本態様によれば、前記綴じ部材検出部は、第1部位と、当該第1部位と対向配置される第2部位と、を有し、前記第1部位と前記第2部位との間に原稿を通すことで前記綴じ部材を検出する構成を有するとともに、前記第1部位と前記第2部位との間隔を調整可能に構成されているので、前記間隔を調整することで、前記綴じ部材を検出する為の出力(例えば磁界発生コイルが形成する磁界)を調整することができる。その結果、例えば前記間隔を小さくすることで、前記磁界を弱くすることができ、画像読取装置や、その周囲の物体への前記磁界による悪影響を抑制できる。
本発明の第10の態様は、第9の態様において、前記間隔を検出する間隔検出手段を有し、前記綴じ部材検出部は、磁界を発生させる磁界発生コイルを備えるとともに、前記間隔検出手段により検出された前記間隔に基づき、前記磁界の強さを調整することを特徴とする。
本態様によれば、前記間隔を検出する間隔検出手段を有し、前記綴じ部材検出部は、磁界を発生させる磁界発生コイルを備えるとともに、前記間隔検出手段により検出された前記間隔に基づき、前記磁界の強さを調整するので、前記磁界の強さを前記間隔に応じたものとすることで、必要以上に前記磁界を強くすることを避け、画像読取装置や、その周囲の物体への前記磁界による悪影響を抑制できる。
本発明の第11の態様は、第1から第10の態様のいずれかにおいて、前記綴じ部材検出部は、前記読み取り部を備える装置本体に一体に設けられていることを特徴とする。
本態様によれば、前記綴じ部材検出部は、前記読み取り部を備える装置本体に一体に設けられた構成において、上述した第1から第10の態様のいずれかと同様な作用効果が得られる。
本発明に係るスキャナーの外観斜視図。 本発明に係るスキャナーの原稿搬送経路を示す側断面図。 本発明に係るスキャナーのブロック図。 綴じ部材検出部を示す斜視図。 本発明に係る綴じ部材検出部の構成を説明する側断面図。 綴じ部材検出部における綴じ部材検出操作を示す模式図。 綴じ部材検出部における綴じ部材検出操作を示す模式図。 綴じ部材検出部における綴じ部材検出操作を示す模式図。 綴じ部材検出操作において綴じ部材を検出した状態を示すタイムチャート図。 綴じ部材検出操作において綴じ部材以外の金属異物を検出した状態を示すタイムチャート図。 綴じ部材検出制御の流れを示すフローチャート。 外乱を検出した際の制御の流れを示すフローチャート。 画像読取制御の流れを示すフローチャート。 綴じ部材検出部における第1部位と第2部位との間隔を調整した状態を示す側面図。 綴じ部材検出部において原稿の厚みを検知するセンサーを設けた変更例を示す模式図。 原稿検出部の変更例における原稿検出状態を示す模式図。 綴じ部材検出部の変更例を示す斜視図。 スキャナーに接続された綴じ部材検出装置を示す斜視図。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。尚、各実施例において同一の構成については、同一の符号を付し、最初の実施例においてのみ説明し、以後の実施例においてはその構成の説明を省略する。
図1は本発明に係るスキャナーの外観斜視図であり、図2は本発明に係るスキャナーの原稿搬送経路を示す側断面図であり、図3は本発明に係るスキャナーのブロック図であり、図4は綴じ部材検出部を示す斜視図である。
図5は本発明に係る綴じ部材検出部の構成を説明する側断面図であり、図6は綴じ部材検出部における綴じ部材検出操作を示す模式図であり、図7は綴じ部材検出部における綴じ部材検出操作を示す模式図であり、図8は綴じ部材検出部における綴じ部材検出操作を示す模式図である。
図9は綴じ部材検出操作において綴じ部材を検出した状態を示すタイムチャート図であり、図10は綴じ部材検出操作において綴じ部材以外の金属異物を検出した状態を示すタイムチャート図であり、図11は綴じ部材検出制御の流れを示すフローチャートであり、図12は外乱を検出した際の制御の流れを示すフローチャートである。
図13は画像読取制御の流れを示すフローチャートであり、図14は綴じ部材検出部における第1部位と第2部位との間隔を調整した状態を示す側面図であり、図15は綴じ部材検出部において原稿の厚みを検知するセンサーを設けた変更例を示す模式図である。
図16は原稿検出部の変更例における原稿検出状態を示す模式図であり、図17は綴じ部材検出部の変更例を示す斜視図であり、図18はスキャナーに接続された綴じ部材検出装置を示す斜視図である。
また、各図において示すX−Y−Z座標系はX方向が装置幅方向であるとともに媒体幅方向、Y方向が画像読取装置における媒体搬送方向、Z方向がY方向と直交する方向であり、概ね搬送される媒体の面と直交する方向を示している。尚、各図において+Y方向側を装置前面側とし、−Y方向側を装置背面側とする。
■■■第1の実施例■■■■
<<<画像読取装置の概要>>>
図1において、画像読取装置の一例としてのスキャナー10について説明する。スキャナー10は、本体部12(図2)と、本体部12を覆い、スキャナー10の外面を構成する筐体14とを備えている。
本体部12の装置背面側端部には、原稿をセットする原稿セット部16が設けられている。原稿セット部16は、原稿を傾斜した姿勢で支持することができるように構成されている。原稿セット部16には、複数枚の原稿をセットすることができる。原稿セット部16には、互いに接近する方向、あるいは離間する方向に変位可能な一対のエッジガイド16aが設けられ、原稿セット部16に載置された原稿の側部をガイドするように構成されている。
スキャナー10の筐体14の前面側には、ユーザインタフェース部18が設けられている。ユーザインタフェース部18は、一例として、タッチパネルとして構成され、表示部と操作部とを兼ねている。ユーザインタフェース部18を操作することで、スキャナー10の媒体読取動作等を実行できる。
スキャナー10の前面側において、ユーザインタフェース部18の下方には、排出口20が設けられている。排出口20の下方には、原稿受け部22が設けられている。本実施例において原稿受け部22は、本体部12の下部において本体部12内に収納された状態(図2)と本体部12から前面側に引き出された展開状態(図1)とを切り換え可能に構成されている。筐体14の側面には、一例として、後述する綴じ部材検出部24が設けられている。
<<<原稿搬送経路について>>>
図2において、スキャナー10における原稿搬送経路26について説明する。尚、図2において符号Pが付された太い実線は、スキャナー10内において原稿搬送経路26に沿って搬送される原稿の案内経路を示している。
本体部12において原稿搬送経路26の経路上には、原稿の搬送方向上流側(−Y方向側)から下流側(+Y方向側)に向かって、原稿セット部16に原稿がセットされたことを検出する原稿セット検出センサー27、「原稿送り手段」としての給送ローラー28、分離ローラー30、搬送ローラー対32、「読み取り部」としての画像読取部34及び排出ローラー対36が設けられている。本実施例において給送ローラー28は、一例として本体部12内に設けられた不図示の駆動源により回転駆動させられる。
分離ローラー30は、給送ローラー28と対向する位置に設けられている。分離ローラー30は、不図示の付勢手段によって給送ローラー28に対して付勢された状態に設けられている。分離ローラー30は、給送ローラー28と分離ローラー30との間に複数枚の原稿が入り込むと、給送されるべき最下位の原稿のみを搬送方向下流側に送るべく複数枚の原稿を分離するように構成されている。原稿セット部16に傾斜した姿勢で支持された原稿は、給送ローラー28と分離ローラー30とにニップされて、搬送方向下流側に配置された搬送ローラー対32に搬送される。次いで、搬送ローラー対32は、給送ローラー28から送られてきた原稿を画像読取部34に向けて送り出す。
画像読取部34は、原稿搬送経路26に沿って搬送される原稿の下面、すなわち第1面と対向するように設けられた第1読み取りユニット38Aと、原稿搬送経路26に沿って搬送される原稿の上面、すなわち第2面と対向するように設けられた第2読み取りユニット38Bとを備えている。本実施例において、第1読み取りユニット38A及び第2読み取りユニット38Bは読み取りユニットとして構成され、一例として密着型イメージセンサーモジュール(CISM)として構成されている。
搬送ローラー対32により画像読取部34に送られた原稿は、画像読取部34において原稿Pの第1面及び第2面の少なくとも一方の面の画像を読み取られた後、画像読取部34の搬送方向下流側に位置する排出ローラー対36にニップされて排出口20から原稿受け部22に排出される。
<<<制御部について>>>
図2及び図3において、制御部40について説明する。本実施例において、本体部12内に制御部40(図2)が設けられている。本実施例において制御部40は、複数の電子部品を備える電気回路として構成されている。制御部40は、図3に示すように、第1読み取りユニット38A、第2読み取りユニット38Bにおける読取動作、及び給送ローラー28、搬送ローラー対32及び排出ローラー対36の回転駆動、後述する綴じ部材検出部24及び原稿検出部42、44を制御している。
さらに、制御部40は、記憶部46を備えている。記憶部46には、後述するが一例として原稿の検出操作に関する情報が一時的に記憶されるように構成されている。制御部40は、一例としてスキャナー10における原稿Pの搬送、画像読取動作及び綴じ部材検出動作を制御するように構成されている。また、制御部40は外部(PCなど)からの指示でスキャナー10における原稿読取動作の実行に必要な動作を制御してもよい。
<<<綴じ部材検出部について>>>
図4及び図5において、本実施例における綴じ部材検出部24及び原稿検出部42、44の構成について説明する。図4において、綴じ部材検出部24は、第1部位24aと、第2部位24bと、連結部24cとを備えている。第1部位24aと、第2部位24bとは、互いに対向しつつ、スキャナー10の装置高さ方向において間隔を空けて配置されている。本実施例では、第1部位24aと第2部位24bとは連結部24cにより連結されている。第1部位24aと、第2部位24bとの間には原稿を通すための空隙48が形成されている。第2部位24bの上面24dにおいて装置前後方向の両端部には、それぞれ原稿の束を空隙48に向けてガイドするガイド面24eが形成されている。
本実施例において綴じ部材検出部24は、空隙48に原稿の束を通すことで、原稿の束を綴じている綴じ部材50(図4)の検出を行うように構成されている。尚、本実施例における綴じ部材50は、一例として金属材料(鉄等の磁性体)で形成されたステープラ用つづり針を想定している。
本実施例では、第1部位24aと第2部位24bとの間の空隙48は、距離L1(図5)に設定されている。本実施例において距離L1は、原稿セット部16にセット可能な原稿の最大積載高さに対応している。ここで、距離L1が原稿セット部16にセット可能な原稿の最大積載高さに対応するとは、距離L1が原稿セット部16にセット可能な原稿の最大積載高さと完全に同じである形態に限られず、多少の誤差を有する形態をも含む意味である。特に、距離L1を、原稿セット部16にセット可能な原稿の最大積載高さより僅かに小さく設定することが好適である。これにより、原稿セット部16に最大積載高さ以上の原稿がセットされることをより確実に防止できる。
図5に示すように、第1部位24aには、磁界発生部52が設けられている。磁界発生部52は、「磁界発生コイル」としての発振コイル52aと、発振回路52bとを備えている。発振回路52bは電気的に制御部40に接続され、制御部40により制御されている。発振コイル52aは、一例として、後述する原稿検出部42、44の原稿検出信号に応じて、第2部位24b側に設けられた磁界検出部54に向けて磁界B(図5において符号Bが付された複数の仮想線の矢印)を発生させ、あるいは磁界Bの発生を停止させる。
発振コイル52aにより発生する磁界は、発振回路52bを介して制御部40により制御され、発振周波数及び発振強度を変更することができる。尚、本実施例では原稿検出部42、44において原稿が検出されない場合、磁界発生部52は磁界Bを発生しないように構成されている。図5の状態では、本来磁界Bは形成されていないが、模式的に磁界Bが形成された状態を図示している。
磁界検出部54は、一例として「磁界受信コイル」としての検出コイル54aと、検出コイル54aの両端に接続された検流器54bとを備えている。本実施例では、検流器54bは制御部40に電気的に接続されている。検流器54bは、磁界Bの変化を検出した際、検出信号を制御部40に送信するように構成されている。尚、本実施例では、検流器としたが、検圧器としてもよい。
磁界発生部52の発振コイル52aから発生した磁界B(図5において図面下方側に延びる複数の矢印)は、検出コイル54aに対して直角に交わるように貫いている。検出コイル54aを貫く磁束Φが変化することで、電磁誘導現象が発生し、検出コイル54aの両端に誘導起電力が生じる。本実施例では、この誘導起電力によって流れる誘導電流の変化を、検流器54bで検出している。尚、検圧器とした場合には、誘導起電力の変化を検圧器で検出する。
<<<原稿検出部について>>>
図5において紙面左右方向を原稿通過方向とすると、磁界発生部52及び磁界検出部54の両側に原稿検出部42、44が配置されている。本実施例では、図5において紙面左方向を原稿通過方向における上流側とし、紙面右方向を原稿通過方向における下流側として説明する。原稿通過方向において磁界発生部52及び磁界検出部54の上流側には、第1原稿検出部42が設けられ、磁界発生部52及び磁界検出部54の下流側には、第2原稿検出部44が設けられている。尚、原稿を紙面右方向から通す際は、右方向が上流側となり、左方向が下流側となる。
本実施例では、第1原稿検出部42及び第2原稿検出部44は光学式センサーとして構成され、一例として透過型のセンサーとして構成されている。一例として、第1原稿検出部42及び第2原稿検出部44は第1部位24aにそれぞれ設けられた発光部42a、44aと、第2部位24bにそれぞれ設けられた受光部42b、44bを備えている。尚、第1原稿検出部42及び第2原稿検出部44は、制御部40と電気的に接続され、検出信号を制御部40に送信するように構成されている。
ここで、例えば、図5の上の図に示すように、原稿束P1を装置前面側から空隙48を介して装置背面側に通す際、原稿束P1は、第1原稿検出部42において発光部42aと受光部42bとの間の光軸R1(図5ないし図8において符号R1が付された細線)を横切る。これにより、第1原稿検出部42は、空隙48内に原稿束P1が入り込んだことを検出し、検出信号を制御部40に送信する。
ここで、例えば、図6の下の図に示すように、原稿束P1を装置前面側から空隙48を介して装置背面側に通す際、原稿束P1は、最初に上流側に配置された第1原稿検出部42において発光部42aと受光部42bとの間の光軸R1を横切る。これにより、第1原稿検出部42は、空隙48内に原稿束P1が入り込んだことを検出し、原稿検出信号を制御部40に送信する。
本実施例では、制御部40は第1原稿検出部42の原稿検出信号を受けると磁界発生部52の発振回路52bを制御して発振コイル52aにおいて磁界Bを発生させる。これにより、綴じ部材検出部24における綴じ部材50の検出準備が整う。尚、原稿が下流側から空隙48に通された際は、第2原稿検出部44が原稿検出信号を発し、制御部40は第2原稿検出部44の原稿検出信号に基づいて発振コイル52aに磁界Bを発生させる。
<<<綴じ部材検出操作について>>>
次いで、図6ないし図9及び図11において、綴じ部材検出操作について説明する。図6の上の図に示すように、ユーザーが原稿の綴じ部材検出操作を開始し、綴じ部材検出部24の空隙48内に原稿束P1を通そうとする。ステップS1(図11)として制御部40は第1原稿検出部42が原稿を検出したか否かを監視している。第1原稿検出部42が原稿を検出しない場合は、ステップS1を継続する。
ステップS1において、第1原稿検出部42が原稿を検出するとステップS2に移行する。図6の下の図に示すように第1原稿検出部42の光軸R1を原稿束P1が横切ると、図9におけるタイミングt1において第1原稿検出部42がオフ状態からオン状態となり、制御部40に向けて原稿検出信号を送信する。制御部40は、原稿検出信号を受けると、不図示のタイマーを作動させて時間のカウントを開始する。
次いで、制御部40は第1原稿検出部42から原稿検出信号を受信すると、ステップS2として磁界発生部52において磁界Bを発生させる。具体的には、図9に示すようにタイミングt1において磁界発生部52がオフ状態からオン状態へと切り換わり、図7の上の図に示すように発振コイル52aから磁界Bを発生させる。
===第1の条件===
以降、本実施例において制御部40は、第1〜第4の条件を満たすか否かを判断する。先ず、制御部40はステップS3として第1の条件を満たしているか否かを判断する。本実施例において第1の条件は、所定の時間内に原稿が第2原稿検出部44を通過した場合に充足する。尚、第1の条件における前記「所定の時間」を、「第2の時間」とする。
具体的には、図8の上の図に示すように、所定の時間内に原稿が第2原稿検出部44の光軸R2を横切ると、図9におけるタイミングt4において第2原稿検出部44がオフ状態からオン状態に切り換わり、制御部40に向けて原稿検出信号を送信する。
この際、制御部40は、不図示のタイマーから第1原稿検出部42が原稿を検出したタイミングt1(図9)から、第2原稿検出部44が原稿を検出したタイミングt4(図9)までの経過時間を取得し、取得した経過時間が第2の時間内であるかを判断する。ここで、第2の時間は、第1原稿検出部42と第2原稿検出部44との間での原稿の通過速度が遅すぎる場合を排除する為に設定される時間であり、例えば、想定する最も遅い移動速度で原稿が第1原稿検出部42から第2原稿検出部44までの間を移動した場合における通過時間より長い時間に設定されている。
ここで、第2の時間未満に第2原稿検出部44において原稿を検出しない場合、即ち原稿の通過速度が遅すぎる場合、原稿が綴じ部材検出部24における検出領域(空隙48)を正しく通過しなかった虞がある。
本実施例において制御部40が、第2の時間未満において第2原稿検出部44の検出信号を受けた場合、第1の条件を満たしたと判断し、ステップS4に移行する。制御部40が第2の時間を越えて第2原稿検出部44の検出信号を受けた場合には、第1の条件を満たしていないと判断し、ステップS5に移行する。
ステップS5において制御部40は磁界発生部52の磁界Bの発生を停止させる。その後、制御部40は、不図示のタイマーを停止させてリセットするとともに、ステップS6として一例としてユーザインタフェース部18にその旨の警告表示(例えば、「綴じ部材検出操作が正常に終了しませんでした。確認して下さい。」等のメッセージ表示)を行う。
===第2の条件===
制御部40が第2の時間未満において第2原稿検出部44の検出信号を受けた場合、制御部40はステップS4として第2の条件を満たしているか否かを判断する。本実施例において第2の条件は、綴じ部材検出部24における原稿の通過速度が速すぎない場合に充足する。尚、第2の条件における前記「所定の時間」を、「第1の時間」とする。
具体的には、ステップS3で得られた、第1原稿検出部42が原稿を検出したタイミングt1(図9)から、第2原稿検出部44が原稿を検出したタイミングt4(図9)までの経過時間が第1の時間以上であるか否かを判断する。
ここで、第1の時間は、磁界検出部54の検出位置において検出対象物が検出可能な検出時間(サンプリング時間)より長い時間に設定されている。また第1の時間は、第1原稿検出部42の原稿検出から、磁界検出部54における磁界Bの変化の検出が可能となる時間より長い時間に設定されている。
第1原稿検出部42の検出タイミングt1(図9)から、第2原稿検出部44の検出タイミングt4(図9)までの経過時間(時間差)が第1の時間未満である場合、原稿の移動速度が速すぎて、誤検出や検出漏れの虞があると判断できる。
制御部40は、第1原稿検出部42の検出タイミングt1(図9)から第2原稿検出部44の検出タイミングt4(図9)までの経過時間(時間差)が第1の時間未満である場合(原稿の通過速度が速すぎる場合)、第2条件を満たしていないと判断して、ステップS5に移行する。
その後、制御部40は、磁界発生部52の磁界Bの発生を停止させ、不図示のタイマーを停止させてリセットするとともに、ステップS6において一例としてユーザインタフェース部18にその旨の警告表示(例えば、「綴じ部材検出操作が正常に終了しませんでした。再度、原稿をゆっくり送って綴じ部材検出操作を行ってください。」等のメッセージ表示)を行う。
制御部40は、第1原稿検出部42の検出タイミングt1(図9)から第2原稿検出部44の検出タイミングt4(図9)までの経過時間(時間差)が第1の時間以上である場合(原稿の通過速度が速すぎない場合)、第2条件を満たしていると判断して、ステップS7に移行する。
===第3の条件===
ステップS7において、制御部40は第3の条件を満たしているか否かを判断する。本実施例において第3の条件は、原稿が第2原稿検出部44において検出された後、所定の時間内に第1原稿検出部42及び第2原稿検出部44における原稿の検出が終了した場合に充足する。尚、第3の条件における上記「所定の時間」を、「第3の時間」とする。第3の時間は、一例として第2の時間以上の時間として設定されている。
ここで、第1原稿検出部42及び第2原稿検出部44における原稿の検出の終了について説明する。第1原稿検出部42を例とすると、図8の上の図に示すように原稿移動方向における原稿の後端が、第1原稿検出部42の光軸R1を通過すると、タイミングt5(図9)において第1原稿検出部42がオン状態からオフ状態へ切り換わる。これにより、制御部40は第1原稿検出部42において原稿が通過したと判断する。
第2原稿検出部44の場合は、図8の下の図に示すように原稿移動方向における原稿の後端が第2原稿検出部44の光軸R2を通過し、タイミングt6(図9)において第2原稿検出部44がオン状態からオフ状態へ切り換わる。これにより制御部40は第2原稿検出部44において原稿が通過したと判断する。
第3の時間が経過しても第1原稿検出部42及び第2原稿検出部44において原稿の検出が続いている場合、何らかの理由で原稿が綴じ部材検出部24に放置されている虞が高いと考えられる。
したがって、制御部40は第3の時間内に第1原稿検出部42及び第2原稿検出部44における原稿の検出が終了しない場合、ステップS5に移行する。その後、制御部40は、磁界発生部52の磁界Bの発生を停止させ、不図示のタイマーを停止させてリセットするとともに、ステップS6において一例としてユーザインタフェース部18にその旨の警告表示(例えば、「綴じ部材検出操作が正常に終了しませんでした。確認してください。」等のメッセージ表示)を行う。
一方、制御部40は、原稿が第2原稿検出部44において検出された後、所定の第3の時間内に第1原稿検出部42及び第2原稿検出部44における原稿の検出が終了した場合(原稿未検出状態となる)、ステップS8に移行する。
===第4の条件===
ステップS8において、制御部40は第4の条件を満たしているか否かを判断する。本実施例において第4の条件は、綴じ部材50が未検出の場合に充足する。
ここで、綴じ部材50の検出について説明する。ステップS2において磁界発生部52が磁界Bを発生させた後に、図7の下の図に示すように綴じ部材50で綴じられた原稿束P1が磁界Bを横切ると、磁界検出部54は磁界Bの変化を検出する。
具体的には、磁界検出部54は、タイミングt2(図9)において磁界の磁界強度が初期状態(図9においては0に設定)から変化を開始すると制御部40に向けて磁界変化検出信号及び磁界強度情報の送信を開始する。図8の上の図に示すように、綴じ部材50が磁界Bから抜け出ると、タイミングt3(図9)において磁界強度が低下し、初期状態に戻り、磁界検出部54は磁界変化検出信号及び磁界強度情報の送信を停止する。尚、本実施例では、制御部40は、受信した磁界強度情報が所定の閾値TH1を超えた場合、綴じ部材50を検出したと判断する。
ステップS8において制御部40は綴じ部材50を検出したと判断した場合、ステップS5に移行する。その後、制御部40は、磁界発生部52の磁界Bの発生を停止させ、不図示のタイマーを停止させてリセットするとともに、ステップS6において一例としてユーザインタフェース部18にその旨の警告表示(例えば、「綴じ部材が検出されました。確認して下さい。」等のメッセージ表示)を行う。
ステップS8において制御部40は綴じ部材50を検出しなかったと判断した場合、ステップS9に移行する。ステップS9において、制御部40は、綴じ部材検出操作の時刻、及び綴じ部材が検出されなかった旨を示すフラグを含む第1のデータ(正常検知データ)を記憶部46に書き込み、記憶させる。
その後、制御部40は、ステップS10として磁界発生部52の磁界Bの発生を停止させ、綴じ部材検出制御を終了させる。
<<<綴じ部材検出操作における変更例>>>
本実施例では、第1条件及び第2条件において、第1原稿検出部42と第2原稿検出部44との間における原稿先端の通過速度の適否を評価したが、更にこれに加え、原稿後端の通過速度の適否についても同様に評価しても良い。この場合、原稿先端の通過速度、及び原稿後端の通過の少なくともいずれかが不適切であれば、綴じ部材の検出は不適切とし、警告表示を行うようにする。
<<<外乱検出について>>>
次いで、図12において外乱検出について説明する。本実施例では図6の上の図に示すように第1原稿検出部42及び第2原稿検出部44が原稿を検出していない状態(以下、原稿未検出状態という)では、磁界発生部52は磁界Bを発生させないように構成されている。ところで、原稿未検出状態において磁界Bが発生していないにも関わらず、磁界検出部54が外乱ノイズ等により磁界の変化を検出することがある。
図12において、ステップS11として、制御部40は、磁界発生部52における磁界Bの発生が停止状態且つ原稿未検出状態において、磁界検出部54において磁界の変化の有無を判断する。
磁界検出部54において磁界の変化を検出しない場合には、ステップS11を継続する。磁界検出部54において磁界の変化を検出した場合には、ステップS12へ移行する。ステップS12において、制御部40は、磁界の変化を検出した時刻、及び原稿未検出状態における磁界の変化情報を、第2データとして記憶部46に書き込み、記憶させる。
その後、制御部40は、ステップS13として、ユーザインタフェース部18に所定の処理として、警告の報知を行う。具体的には、ユーザインタフェース部18にその旨の警告表示(例えば、「磁界の変化を検出しました。外乱ノイズの虞があります。確認を行ってください。」等のメッセージ表示)を行う。
尚、外乱検出についてより具体的に説明すると、一例として制御部40は、原稿未検出状態、つまり磁界Bを形成していない状態において適宜時間間隔を空けて、磁界検出部54において磁界の変化を監視する。
制御部40は、原稿未検出状態における磁界の検出結果と、記憶部46に記憶された直前の、あるいは過去数回分の磁界検出結果、または機器校正時における磁界検出結果とを比較する。制御部40は、今回検出した磁界の結果が過去の結果と異なる場合、つまり磁界が過去の状態に比べて変化した場合、警告を発するように設定されている。
ユーザーは、上記警告を受けた際、スキャナー10の設置場所を移動させることや、外乱ノイズの発生源をスキャナー10から遠ざける等の処理を行うことができる。さらに、これらの処理を行った後、ユーザーは外乱ノイズの影響を受けない状態で綴じ部材検出を行い、誤検出を抑制することができる。
本実施例では、1つの磁界検出部54の磁界変化の検出に基づいて外乱検出を行っているが、例えば、外乱ノイズを検出するための専用の磁界検出部(不図示)をさらに1つ以上備えてもよい。この場合、外乱ノイズを検出するための専用の磁界検出部は、スキャナー10において磁界検出部54の近くに配置することが好適である。このように構成すれば、専用の磁界検出部における検出結果が、磁界検出部54が受ける磁界の変化に近づくので、より磁界の変化の検出精度を高めることができる。
<<<原稿の給送制御について>>>
次いで、図2及び図13においてスキャナー10における原稿の給送制御について説明する。図13において、制御部40はステップS14として、ユーザインタフェース部18から入力された原稿の給送指令を検出したか否かを判断する。原稿の給送指令を検出しない場合は、ステップS14を継続する。原稿の給送指令を検出した場合、制御部40はステップS15に移行する。
ステップS15において、制御部40は記憶部46に記憶された第1データ及び第2データを記憶部46から読み出す。制御部40は、ステップS16において、読み出された第1データに基づき、直近で綴じ部材検出操作が行われた時刻と現在時刻とを照らし合わせて、所定時間内に綴じ部材検出操作が終了しており、且つ綴じ部材50が検出されなかったことを確認する。
制御部40は、直近で綴じ部材検出操作が行われた時刻から所定時間以上(例えば、1分以上)経過している場合には、ステップS17に移行する。制御部40は、ステップS17としてユーザインタフェース部18にその旨の警告表示(例えば、「綴じ部材の検出を行ってから原稿をセットして下さい。」等のメッセージ表示)を行う。
制御部40は、第1データにおいて所定時間内に綴じ部材検出操作が終了し、且つ綴じ部材50が検出されなかったことを確認した場合、ステップS18に移行する。制御部40は、ステップS18において、読み出された第2データに基づき、直近で外乱が検出された時刻と現在時刻とを照らし合わせて、直近で外乱が検出されてから所定の時間(例えば、30分)以上が経過しているかを判断する。外乱が確認されている場合には、ステップS17に移行する。制御部40は、ステップS17としてユーザインタフェース部18にその旨の警告表示(例えば、「電磁波ノイズを検出しています。スキャナー周囲の確認を行ってください。」等のメッセージ表示)を行う。
制御部40は、ステップS18において外乱が検出されなかったことを確認した場合、ステップS19において、給送ローラー28、搬送ローラー対32及び排出ローラー対36を制御して画像読取部34に向けて原稿セット部16にセットされた原稿の給送を開始する。
次いで、制御部40は、画像読取部34において原稿の画像を読み取った後、原稿を排出口20から原稿受け部22に排出する。
<<<磁界強度検出情報に基づいた異物検出の制御について>>>
次いで、図9及び図10において、綴じ部材検出操作における異物検出について説明する。最初に磁界について説明する。一般的に磁界には直流磁界と交流磁界がある。直流磁界は、磁石により形成される磁界であり、鉄等の磁性体(綴じ部材50)が直流磁界を横切ると磁界が変化するので検出することができ、アルミ等の導体が直流磁界を横切ると磁界の変化がほとんどないため検出することができない。
一方、交流磁界はコイルに交流電流を流した時、発生する磁界であり、鉄等の磁性体(綴じ部材50)が交流磁界を横切ると磁界が変化するので検出することができ、アルミ等の導体が交流磁界を横切った場合は磁界において渦電流が発生することで磁性体とは特性が異なる変化をするので検出することができる。尚、以下の説明では、磁性体だけでなく導体の検出も行うので、磁界発生部52は交流磁界を発生させているものとして説明する。
本実施例において、第1原稿検出部42が原稿先端の通過を検出すると(例えば図9のタイミングt1)、制御部40は磁界発生部52による磁界の発生を開始し、金属物が磁界検出部54を通過すると、制御部40により図9に示す様な矩形状の磁界の変化を検出する。
図9及び図10において、一例として、原稿の移動方向における大きさで綴じ部材50とそれ以外の導体との判別を行う。尚、本実施例において、それ以外の導体とは、原稿に貼り付けられた導体、例えば、アルミシール、タグシール、ホログラムシール等の金属材質で形成されているものである。
以下、具体的に説明する。図5において、原稿移動方向において、第1原稿検出部42と第2原稿検出部44との間隔は距離L2に設定されている。制御部40は、第1原稿検出部42において原稿を検出する(図9においてタイミングt1、図10においてタイミングt7)と、不図示のタイマーにおいて時間のカウントを開始させる。次いで、制御部40は、第1原稿検出部42の検出タイミングt1(図9)から第2原稿検出部44の検出タイミングt4(図9)までの経過時間を前記タイマーから取得する。
これにより、原稿が第1原稿検出部42から第2原稿検出部44まで移動した際の時間Tが判明する。さらに、第1原稿検出部42と第2原稿検出部44との距離L2を時間Tで割ることで原稿の移動速度V(=L2/T)が判明する。尚、以下の説明では、綴じ部材50により綴じられた原稿の移動速度及び導体(アルミシール等)が貼り付けられた原稿の移動速度を同じ移動速度Vとして説明する。
図9において、磁界検出部54において磁界の変化が検出されたタイミングをt2とし、磁界の変化が検出されなくなったタイミングをt3とする。ここで時間t3−t2は、綴じ部材50が磁界検出部54の検出領域を通過する時間に相当する。したがって、時間t3−t2に原稿の移動速度Vを掛けることにより、原稿移動方向における綴じ部材50の大きさ、(t3−t2)×Vが求められる。
一方で、図10において磁界検出部54において磁界の変化が検出されたタイミングをt8とし、磁界の変化が検出されなくなったタイミングをt10とする。ここで時間t10−t8は、導体(アルミシール等)が磁界検出部54の検出領域を通過する時間に相当する。したがって、時間t10−t8に原稿の移動速度Vを掛けることにより、原稿移動方向における導体(アルミシール等)の大きさ、(t10−t8)×Vが求められる。
図9及び図10において、綴じ部材50の磁界変化の検出時間(t3−t2)に比べて導体(アルミシール等)の磁界変化の検出時間(t10−t8)の方が長いことから、原稿移動方向における綴じ部材50の大きさ、(t3−t2)×Vよりも導体(アルミシール等)の大きさ、(t10−t8)×Vの方が大きいことが分かる。したがって、綴じ部材検出制御における磁界の変化時間を利用することで、検出された異物の大きさの判断が可能となる。
そして検出された異物の大きさに応じた制御を行うことができる。例えば、磁界検出部54が綴じ部材以外の導体、つまり大きさの大きいもの(アルミシール等)を検出した場合には、図11を参照しつつ説明した第4条件(図11のステップS8)を満たすものとしても良い。
ここで、アルミシール等の導体は、多くの場合、一枚の原稿に貼り付けられている。したがって、導体が貼り付けられた原稿と、その他の原稿とは綴じられていないことから、スキャナー10においてこれらの原稿をまとめて給送しても、原稿の給送に影響がない場合が多い。従ってこの場合は、綴じ部材は検出されなかったものとみなし、警告の報知は行わなくても構わない。
但し、綴じ部材以外の導体が検出された可能性について注意喚起を行い、ユーザーに導体を検出した原稿の確認を行ってもらい、問題なければスキャナー10において原稿の給送を行う様に制御してもよい。この場合の注意喚起は、例えば、ユーザインタフェース部18に、「綴じ部材以外の異物を検出しました。原稿を確認してください。」等のメッセージ表示を行ってもよい。
上記説明では、磁性体及び導体の検出サイズの違いを異物検出の判断材料の一つとしたが、これに加えて、さらに交流磁界における磁性体と導体の磁界変化時の特性の違いも異物検出の判断材料としてもよい。
異物検出の他の制御として、一例として綴じ部材50とそれ以外の導体の判別を、磁界の変化量が所定の閾値を超えたか否かで行うことができる。具体的には、磁界検出部54において検出される綴じ部材50以外の導体の磁界の変化量は、磁性体である綴じ部材50の磁界の変化量と異なることを利用して所定の閾値TH1が設定されている。制御部40は、磁界の変化量が所定の閾値TH1を超えた場合、綴じ部材50を検出したと判断する。一方で、図10に示すように磁界強度に変化を起こしても所定の閾値TH1を超えない場合は、綴じ部材以外の導体であると判断する。したがって、磁界の変化量に応じて、綴じ部材50とそれ以外の導体の判別を行うことができる。
<<<実施例の変更例>>>
(1)次いで、図14において、綴じ部材検出部56(綴じ部材検出部24の変更例)について説明する。本実施例では、第1部位24aと第2部位24bとの間の距離L1は固定とする構成としたが、この構成に代えて、第1部位56aと第2部位56bとの間の距離L2を可変としてもよい。具体的には、第1部位56a又は第2部位56bに位置調整手段56cを設けて、第1部位56a及び第2部位56bのいずれか一方を他方に対して接離する方向に変位可能な構成としてもよい。一例として、第1部位56aを第2部位56bに接近させることで、第1部位56aと第2部位56bとの間隔を調整可能である。位置調整手段56cは、例えばガイド機構やリンク機構等で構成される。
本変更例では、図14の上の図において第1部位56aと第2部位56bとの間の空隙58の距離はL2に設定されているが、位置調整手段56cにより第1部位56aを第2部位56bに接近させることで空隙58の距離をL2より小さいL3とすることができる。このように構成することで、綴じ部材検出操作を行う原稿枚数が少ない場合において、原稿と磁界検出部54との距離を小さくでき、検出感度を確保することができる。
さらに本変更例において綴じ部材検出部56において第1部位56aと第2部位56bとの間の距離を測定する、「間隔検出手段」としての距離検出センサー60を設けてもよい。距離検出センサー60は、例えば、光学式や超音波式のセンサーであってもよい。距離検出センサー60の検出した距離に応じて磁界発生部52が発生させる磁界Bの発振強度を調整する構成としてもよい。
具体的には、距離が長い場合(L2の場合)は磁界Bの発振強度を強くし、距離が短い場合(L3の場合)は磁界Bの発振強度を弱くしてもよい。このように構成することで、綴じ部材検出操作を行う原稿枚数が多い場合(原稿束P2を通す場合)は磁界Bの発振強度を強くし、原稿枚数が少ない場合(原稿束P3を通す場合)は磁界Bの発振強度を低くすることで、電力消費を低減できるとともに外部への磁界の影響を低減できる。尚、図14において、磁界発生部52及び磁界検出部54の図示を省略しており、磁界Bは模式的に図示している。
(2)次いで、図15において綴じ部材検出部62(綴じ部材検出部24の変更例)について説明する。本変更例では、第1原稿検出部64及び第2原稿検出部66を「間隔検出手段」の一例である距離検出センサーで構成している。第1原稿検出部64は、検出センサー64a、64bを備えている。同様に、第2原稿検出部66も検出センサー66a、66bを備えている。第1部位62aの上流側に検出センサー64aが配置され、下流側に検出センサー66aが配置されている。第2部位62bの上流側に検出センサー64bが配置され、下流側に検出センサー66bが配置されている。
第1部位62aと第2部位62bとの間の空隙68に原稿が通されると、一例として上流側の第1原稿検出部64に検出される。本変更例では、例えば図15の上の図において原稿束P4が通された場合、検出センサー64aは原稿束P4の上面までの距離を測定し、検出センサー64bは原稿束P4の下面までの距離を測定する。空隙68の距離L1から各検出センサー64a、64bの検出距離を差し引くことで原稿束P4の厚さを検出できる。
さらに、各検出センサー64a、64bの検出距離により原稿束P4が空隙68内における原稿移動方向と交差する方向(装置高さ方向)における位置を特定できる。これらのデータに基づいて、原稿の厚み、空隙68内における原稿の位置に応じて磁界Bの発振強度を調整することができる。具体的には、原稿枚数が多い原稿束P4の場合は磁界Bの発振強度を強くし、原稿枚数の少ない原稿束P5の場合は磁界Bの発振強度を弱くすることができる。尚、原稿が第2原稿検出部66側から差し込まれた場合も同様に制御される。
このように構成することで、電力消費を低減できるとともに外部への磁界の影響を低減できる。尚、図15において、磁界発生部52及び磁界検出部54の図示を省略しており、磁界Bは模式的に図示している。
(3)次いで、図16において綴じ部材検出部70(綴じ部材検出部24の変更例)について説明する。本変更例では、磁界発生部52側の発振コイル52aのみで磁界検出部54側の検出コイル54aを必要としない単コイル共振型として構成してもよい。この構成では、第1原稿検出部72及び第2原稿検出部74は、反射式の光学式センサーとして構成されている。
(4)本実施例において、綴じ部材検出部24は、筐体14の側面から第1部位24a及び第2部位24bが突出する構成としたが、この構成に代えて、図17に示すようにスキャナー76において綴じ部材検出部78の第1部位78a及び第2部位78bを本体部12内に配置し、筐体14の側面に一例として、対向配置された第1部位78aと第2部位78bとの間に配置され、装置前面側から装置背面側に延びる、原稿を通すための溝部80を設ける構成としてもよい。この様に構成することで、装置側面の突出形状がなくなり、美観的にも優れた構成とすることができる。
(5)本実施例において、綴じ部材検出部24を筐体14の側面に設ける構成としたが、この構成に代えて、綴じ部材検出部をスキャナーとは別装置として構成してもよい。図18に示すようにスキャナー82にケーブル84を介して綴じ部材検出装置86が接続されている。綴じ部材検出装置86は、基本的には綴じ部材検出部24と同様の構成である。本変更例においてケーブル84は、一例として信号線及び電力線の双方を内包している構成であるが、信号線と電力線を別々のケーブルとして構成してもよい。また、ケーブル84に代えて、綴じ部材検出装置86内にバッテリーユニットを設ける構成としてもよい。
本変更例において、綴じ部材検出装置86は第1部位86aと第2部位86bとを備えている。第1部位86aの上部には、複数のインジケーターランプ88A、88B、88Cが設けられている。本変更例において、例えば、綴じ部材検出操作を行った際、正常に原稿が通過し、且つ綴じ部材50を検出しなかった場合には、インジケーターランプ88Aが、一例として青色又は緑色で点灯し、綴じ部材50が検出されなかったことをユーザーが目視で確認できるようになっている。
さらに、綴じ部材検出操作を行った際、正常に原稿が通過し、且つ導体(アルミシール等)を検出した場合には、インジケーターランプ88Bが、一例として黄色で点灯し、導体(アルミシール等)が検出されたことをユーザーが目視で確認できるようになっている。加えて、綴じ部材検出操作を行った際、正常に原稿が通過し、且つ綴じ部材50を検出した場合には、インジケーターランプ88Cが、一例として赤色で点灯し、綴じ部材50が検出されたことをユーザーが目視で確認できるようになっている。
(6)本実施例において、綴じ部材検出部24において磁界発生部52を発振コイルとして構成し、磁界検出部54を検出コイルとして構成したが、この構成に代えて、磁界発生部52を永久磁石や電磁石により構成してもよく、磁界検出部54をホール素子等の磁力検出センサーとしてもよい。
(7)本実施例において第1原稿検出部42及び第2原稿検出部44を透過型の光学式センサーとし、第1部位24aに発光部42a、44aを設け、第2部位24bに受光部42b、44bを設ける構成としたが、この構成に代えて、第1部位24aに受光部42b、44bを設け、第2部位24bに発光部42a、44aを設ける構成としてもよい。
(8)本実施例において、綴じ部材検出部24は、筐体14の側面に配置する構成としたが、この構成に代えて、原稿受け部22の先端側下方側に綴じ部材検出部24を設ける構成としてもよく、綴じ部材検出部24を筐体14の正面側において排出口20の上方に設ける構成としてもよい。
(9)本実施例において、綴じ部材検出部24は、筐体14の側面に一体に形成された構成としたが、この構成に代えて、綴じ部材検出部24をスキャナー10に対して着脱可能に構成してもよい。
(10)本実施例では、第1部位24aと第2部位24bとの間の空隙48の距離L1を、原稿セット部16にセット可能な原稿の最大積載高さに対応させたが、必ずしもこれに限られず、距離L1を前記最大積載高さよりも小さく、或いは大きくしても良い。
(11)本実施例における綴じ部材検出部24において検出する対象を綴じ部材50(鉄等の磁性体)に限定する場合は、綴じ部材検出部24に発生させる磁界を直流磁界としてもよい。
スキャナー10は、原稿を読み取る画像読取部34と、画像読取部34に向けて原稿Pを送る給送ローラー28と、原稿Pが通された際の磁界Bの変化を検出することにより原稿を綴じる綴じ部材50を検出する綴じ部材検出部24、56、62、70、78、86と、綴じ部材検出部24、56、62、70、78、86に原稿Pが通された際の原稿Pの通過を検出する原稿検出部42、44、64、66、72、74と、原稿検出部42、44による原稿の検出情報、及び綴じ部材検出部24による磁界の変化の検出情報を受ける制御部40と、を備え、制御部40は、原稿検出部42、44、64、66、72、74が原稿の通過を検出していない原稿未検出状態において、綴じ部材検出部24、56、62、70、78、86が磁界の変化を検出した場合、所定の処理を実行する。
上記構成によれば、制御部40は、原稿検出部42、44、64、66、72、74が原稿の通過を検出していない原稿未検出状態において、綴じ部材検出部24、56、62、70、78、86が磁界の変化を検出した場合、即ち外乱ノイズを検出した場合、所定の処理、例えば、ユーザインタフェース部18に警告のメッセージを表示する等の所処理を行うことで、より精度良く綴じ部材50を検出することができる。
所定の処理は警告の報知である。この構成によれば、外乱ノイズを検出した場合、警告の報知をユーザインタフェース部18に行うことで、異常状態を検出したことをユーザーが目視で確認でき、リトライ動作をユーザーに促すことができ、ひいては綴じ部材50を適切に検出することができる。
綴じ部材検出部24、56、62、78、86は、磁界を発生させる発振コイル52aと、発振コイル52aにより発生した磁界を受信する検出コイル54aと、を備えて構成され、綴じ部材検出部24、56、62、78、86は、原稿未検出状態における磁界の変化を、発振コイル52aによる磁界の形成を止めた状態で行う。この構成によれば、原稿未検出状態における磁界の変化をより確実に検出できる。
原稿検出部42、44、64、66、72、74は、綴じ部材検出部24、56、62、78、86に対する原稿の移動方向において綴じ部材検出部24、56、62、78、86が綴じ部材50を検出する検出位置に対し上流側の第1原稿検出部42、64、72と下流側の第2原稿検出部44、66、74とを備えて構成され、制御部40は、原稿検出部42、44、64、66、72、74による原稿の検出情報と、綴じ部材検出部24、56、62、78、86による磁界の変化の検出情報と、に基づき、綴じ部材検出部24、56、62、78、86による検出物の移動方向における大きさを求める。
上記構成によれば、原稿検出部42、44、64、66、72、74は、綴じ部材検出部24、56、62、78、86の検出位置に対し上流側の第1原稿検出部42、64、72と下流側の第2原稿検出部44、66、74とを備えて構成されているので、検出位置に対する原稿の通過速度を算出することができる。そして制御部40は、原稿検出部42、44、64、66、72、74による原稿の検出情報(即ち原稿の通過速度)と、綴じ部材検出部24、56、62、78、86による磁界の変化の検出情報と、に基づき、綴じ部材検出部24、56、62、78、86による検出物の移動方向における大きさを求めるので、スキャナー10、76、82において搬送及び読み取りを正常に行うことができるもの(例えばアルミシール)とそうでないもの(例えば綴じ部材50)とを区別することができ、後の制御に有効に利用することができる。
綴じ部材検出部24、56、62、78、86は、第1原稿検出部42、64、72が原稿を検出した後に、発振コイル52aによる磁界Bの形成を行う。この構成によれば、発振コイル52aによる磁界Bの形成を必要最小限に抑えることで、スキャナー10、76、82や、その周囲の物体への前記磁界による悪影響を抑制できる。
綴じ部材検出部24、56、62、78、86は、第1原稿検出部42、64、72及び第2原稿検出部44、66、74の双方が原稿を検出しない原稿未検出状態になった後に、発振コイル52aによる磁界Bの形成を止める。この構成によれば、発振コイル52aによる磁界Bの形成を必要最小限に抑えることで、スキャナー10、76、82や、その周囲の物体への前記磁界による悪影響を抑制できる。
制御部40は、第1原稿検出部42、64、72による原稿検出タイミングt1、t7と第2原稿検出部44、66、74による原稿検出タイミングt4、t9との時間差が第1の時間未満の場合、警告の報知を行う。第1原稿検出部42、64、72による原稿検出タイミングt1、t7と第2原稿検出部44、66、74による原稿検出タイミングt4、t9との時間差が第1の時間未満の場合、つまり綴じ部材検出部24、56、62、78、86における原稿の通過速度が速すぎる場合には、綴じ部材50の検出を適切に行えない虞がある。従ってこの構成では、その様な場合に警告の報知を行うことで、リトライ動作をユーザーに促すことができ、ひいては綴じ部材50を適切に検出することができる。
制御部40は、第1原稿検出部42、64、72が原稿を検出した後、第2の時間未満に第2原稿検出部44、66、74が原稿を検出しない場合、警告の報知を行う。第1原稿検出部42、64、72が原稿を検出した後、第2の時間未満に第2原稿検出部44、66、74が原稿を検出しない場合には、例えば原稿が綴じ部材検出部24、56、62、78、86による検出領域を正しく通過しなかった虞がある。従ってこの構成では、その様な場合に警告の報知を行うことで、リトライ動作をユーザーに促すことができ、ひいては綴じ部材50を適切に検出することができる。
スキャナー10は、原稿を読み取る画像読取部34と、画像読取部34に向けて原稿を送る給送ローラー28と、磁界の変化を検出することにより原稿を綴じる綴じ部材50を検出する綴じ部材検出部56と、を備え、綴じ部材検出部56は、第1部位56aと、当該第1部位56aと対向配置される第2部位56bと、を有し、第1部位56aと第2部位56bとの間に原稿を通すことで綴じ部材50を検出する構成を有するとともに、第1部位56aと第2部位56bとの間隔を調整可能に構成されている。この構成によれば、綴じ部材50を検出する為の出力(例えば発振コイル52aが形成する磁界B)を調整することができる。その結果、例えば間隔を小さくすることで、磁界を弱くすることができ、スキャナー10や、その周囲の物体への前記磁界による悪影響を抑制できる。
間隔を検出する距離検出センサー60、あるいは第1原稿検出部64、第2原稿検出部66を有し、綴じ部材検出部56、62は、磁界Bを発生させる発振コイル52aを備えるとともに、距離検出センサー60、あるいは第1原稿検出部64、第2原稿検出部66により検出された間隔に基づき、磁界Bの強さを調整する。この構成によれば、磁界Bの強さを間隔に応じたものとすることで、必要以上に磁界Bを強くすることを避け、スキャナー10や、その周囲の物体への前記磁界による悪影響を抑制できる。
綴じ部材検出部24、56、62、70、78は、画像読取部34を備える本体部12に一体に設けられている。
尚、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
10、76、82…スキャナー、12…本体部、14…筐体、16…原稿セット部、16a…エッジガイド、18…ユーザインタフェース部、20…排出口、22…原稿受け部、24、56、62、70、78…綴じ部材検出部、24a、56a、62a、78a、86a…第1部位、24b、56b、62b、78b、86b…第2部位、24c…連結部、24d…上面、24e…ガイド面、26…原稿搬送経路、27…原稿セット検出センサー、28…給送ローラー、30…分離ローラー、32…搬送ローラー対、34…画像読取部、36…排出ローラー対、38A…第1読み取りユニット、38B…第2読み取りユニット、40…制御部、42、64、72…第1原稿検出部、42a、44a…発光部、42b、44b…受光部、44、66、74…第2原稿検出部、46…記憶部、48、58、68…空隙、50…綴じ部材、52…磁界発生部、52a…発振コイル、52b…発振回路、54…磁界検出部、54a…検出コイル、54b…検流器、56c…位置調整手段、60…距離検出センサー、64a、64b、66a、66b…検出センサー、80…溝部、84…ケーブル、86…綴じ部材検出装置、88A、88B、88C…インジケーターランプ、B…磁界、L1、L2、L3…距離、P…原稿、P1、P2、P3、P4、P5…原稿束、R1、R2…光軸、S1、S2、S3、S4、S5、S6、S7、S8、S9、S10、S11、S12、S13、S14、S15、S16、S17、S18、S19、S20…ステップ、TH1…閾値、T…時間、V…移動速度、t1、t2、t3、t4、t5、t6、t7、t9…タイミング、Φ…磁束

Claims (10)

  1. 原稿を読み取る読み取り部と、
    前記読み取り部に向けて原稿を送る原稿送り手段と、
    原稿が通された際の磁界の変化を検出することにより原稿を綴じる綴じ部材を検出する綴じ部材検出部と、
    前記綴じ部材検出部に原稿が通された際の当該原稿の通過を検出する原稿検出部と、
    前記原稿検出部による原稿の検出情報、及び前記綴じ部材検出部による磁界の変化の検出情報を受ける制御部と、を備え、
    前記綴じ部材検出部は、磁界を発生させる磁界発生コイルと、前記磁界発生コイルにより発生した磁界を受信する磁界受信コイルと、を備えて構成され、
    前記制御部は
    記原稿検出部が原稿の通過を検出していない原稿未検出状態において、前記綴じ部材検出部が磁界の変化を検出した場合、所定の処理を実行し、
    前記原稿未検出状態における前記綴じ部材検出部による磁界の変化の検出を、前記磁界発生コイルによる磁界の形成を止めた状態で行う、
    ことを特徴とする画像読取装置。
  2. 請求項1に記載の画像読取装置において、前記所定の処理は警告の報知である、
    ことを特徴とする画像読取装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の画像読取装置において、前記原稿検出部は、前記綴じ部材検出部に対する原稿の移動方向において前記綴じ部材検出部が前記綴じ部材を検出する検出位置に対し上流側の第1原稿検出部と下流側の第2原稿検出部とを備えて構成され、
    前記制御部は、前記原稿検出部による原稿の検出情報と、前記綴じ部材検出部による磁界の変化の検出情報と、に基づき、前記綴じ部材検出部による検出物の前記移動方向における大きさを求める、
    ことを特徴とする画像読取装置。
  4. 請求項3に記載の画像読取装置において、前記制御部は、前記第1原稿検出部が原稿を検出した後に、前記磁界発生コイルによる磁界の形成を行う、
    ことを特徴とする画像読取装置。
  5. 請求項3に記載の画像読取装置において、前記制御部は、前記第1原稿検出部及び前記第2原稿検出部の双方が原稿を検出しない原稿未検出状態になった後に、前記磁界発生コイルによる磁界の形成を止める、
    ことを特徴とする画像読取装置。
  6. 請求項3から請求項5のいずれか一項に記載の画像読取装置において、前記制御部は、前記第1原稿検出部による原稿検出タイミングと前記第2原稿検出部による原稿検出タイミングとの時間差が第1の時間未満の場合、警告の報知を行う、
    ことを特徴とする画像読取装置。
  7. 請求項3から請求項5のいずれか一項に記載の画像読取装置において、前記制御部は、前記第1原稿検出部が原稿を検出した後、第2の時間未満に前記第2原稿検出部が原稿を検出しない場合、警告の報知を行う、
    ことを特徴とする画像読取装置。
  8. 原稿を読み取る読み取り部と、
    前記読み取り部に向けて原稿を送る原稿送り手段と、
    磁界の変化を検出することにより原稿を綴じる綴じ部材を検出する綴じ部材検出部と、
    を備え、
    前記綴じ部材検出部は、第1部位と、当該第1部位と対向配置される第2部位と、を有し、前記第1部位と前記第2部位との間に原稿を通すことで前記綴じ部材を検出する構成を有するとともに、前記第1部位と前記第2部位との間隔を調整可能に構成されている、
    ことを特徴とする画像読取装置。
  9. 請求項8に記載の画像読取装置において、前記間隔を検出する間隔検出手段を有し、
    前記綴じ部材検出部は、磁界を発生させる磁界発生コイルを備えるとともに、前記間隔検出手段により検出された前記間隔に基づき、前記磁界の強さを調整する、
    ことを特徴とする画像読取装置。
  10. 請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の画像読取装置において、前記綴じ部材検出部は、前記読み取り部を備える装置本体に一体に設けられている、
    ことを特徴とする画像読取装置。
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