JP6914435B2 - フィルムラミネート方法、プリント回路板のフィルムラミネート方法およびプリント回路板の製造方法 - Google Patents

フィルムラミネート方法、プリント回路板のフィルムラミネート方法およびプリント回路板の製造方法 Download PDF

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Description

本発明はフィルムラミネート方法、プリント回路板のフィルムラミネート方法およびプリント回路板の製造方法に関するものである。
プリント回路板の耐環境保護のためにウレタン、シリコーン等の液状樹脂材料を塗布することで、プリント回路板上に保護膜を形成する技術がある。なお耐環境保護とは防湿、防水、耐腐食ガス等の各目的を意味する。また、プリント回路板への保護膜形成方法として、樹脂フィルムでプリント回路板を被覆する技術がある。たとえば特開2008−284771号公報(特許文献1)においては、被成形物の表面に貼り付けられた樹脂フィルムの不要箇所がカッター等の刃を用いて切断除去されるトリミング工程がなされる。当該トリミング工程を経ることにより、フィルムで被覆された被成形物が得られる。
特開2008−284771号公報
上記のように、特開2008−284771号公報の開示技術においては、部材の表面に貼り付けられるフィルムは、貼り付け後に不要部分が刃により切断除去される。つまり当該開示技術においては煩雑なトリミング工程が必要となる。またカッター等の刃を用いた手作業においては、作業ミスにより、被成形物を覆う部分など、切除すべきでない箇所のフィルムを切断破損してしまう危険がある。
本発明は上記の課題に鑑みなされたものである。その目的は、不要なフィルムの切断工程を簡素化し、かつ作業ミスによる切断すべきでない箇所のフィルムを切断破損する危険を回避できるフィルムラミネート方法を提供することである。さらに当該フィルムラミネート方法を用いるプリント回路板のフィルムラミネート方法、およびプリント回路板の製造方法を提供することである。
本実施の形態のフィルムラミネート方法においては、第1のチャンバ内に配置された受け治具に被成形物が載置される。第1のチャンバと、第1のチャンバの上方の第2のチャンバとの間に挟まれて、第1のチャンバ内と第2のチャンバ内とを区画するようにフィルムが設置される。少なくとも第1のチャンバ内が減圧された状態で、被成形物の表面にフィルムが被覆される。被覆後、被成形物の外側にはみ出たフィルムの部分が切除される。切除する工程においては、受け治具の被成形物が載置される領域の平面視における外周部に設けられた、受け治具の主表面が不連続となる破断部においてフィルムが切断される。破断部は、受け治具の主表面が凹部により不連続となる。破断部は、受け治具の主表面から、受け治具の基材に形成された溝部である。溝部は、受け治具の主表面から、主表面と反対側の他の主表面まで基材を貫通する。
本実施の形態のフィルムラミネート方法においては、第1のチャンバ内に配置された受け治具に被成形物が載置される。第1のチャンバと、第1のチャンバの上方の第2のチャンバとの間に挟まれて、第1のチャンバ内と第2のチャンバ内とを区画するようにフィルムが設置される。少なくとも第1のチャンバ内が減圧された状態で、被成形物の表面にフィルムが被覆される。被覆後、被成形物の外側にはみ出たフィルムの部分が切除される。切除する工程においては、受け治具の被成形物が載置される領域の平面視における外周部に設けられた、受け治具の主表面が不連続となる破断部においてフィルムが切断される。破断部は、受け治具の主表面が凸部により不連続となる。
本実施の形態のフィルムラミネート方法においては、第1のチャンバ内に配置された受け治具に被成形物が載置される。第1のチャンバと、第1のチャンバの上方の第2のチャンバとの間に挟まれて、第1のチャンバ内と第2のチャンバ内とを区画するようにフィルムが設置される。少なくとも第1のチャンバ内が減圧された状態で、被成形物の表面にフィルムが被覆される。被覆後、被成形物の外側にはみ出たフィルムの部分が切除される。切除する工程においては、受け治具の被成形物が載置される領域の平面視における外周部に設けられた、受け治具の主表面が不連続となる破断部においてフィルムが切断される。
本実施の形態のフィルムラミネート方法においては、第1のチャンバ内に配置された受け治具に被成形物が載置される。第1のチャンバと、第1のチャンバの上方の第2のチャンバとの間に挟まれて、第1のチャンバ内と第2のチャンバ内とを区画するようにフィルムが設置される。少なくとも第1のチャンバ内が減圧された状態で、被成形物の表面にフィルムが被覆される。被覆後、被成形物の外側にはみ出たフィルムの部分が切除される。切除する工程は、受け治具の被成形物が載置される領域の平面視における外周部を囲うように黒体塗料を塗布する工程と、黒体塗料が塗布された領域にてフィルムを切断する工程とを含む。
本発明によれば、受け治具の破断部からフィルムが破断されることにより、不要なフィルムの切断工程を簡素化できる。また作業ミスによる切断すべきでない箇所のフィルムを切断破損する危険を回避できる。
本実施の形態のフィルムラミネート方法の概略を説明するために簡素化された断面図である。 図1に示される被成形物としてのプリント回路板の態様を示す概略断面図である。 被成形物の上に被覆されるフィルムの構成を示す概略断面図である。 実施の形態1に係るフィルムラミネート方法の使用に用いられる真空成型装置の構成を示す概略断面図である。 実施の形態1のフィルムラミネート方法の第1工程を示す概略平面図である。 実施の形態1のフィルムラミネート方法の第2工程を示す概略断面図である。 実施の形態1のフィルムラミネート方法の第3工程を示す概略断面図である。 実施の形態1のフィルムラミネート方法の第4工程を示す概略断面図である。 実施の形態1のフィルムラミネート方法の第5工程を示す概略断面図である。 実施の形態2のフィルムラミネート方法の一工程を示す概略断面図である。 実施の形態3のフィルムラミネート方法の一工程を示す概略断面図である。 実施の形態3における、実施の形態1の図5に相当する態様を示す概略平面図である。 実施の形態4における、実施の形態1の図6に相当する態様を示す概略断面図である。 実施の形態4における、実施の形態1の図5に相当する態様を示す概略平面図である。 実施の形態4における、実施の形態3の図11に相当する態様を示す概略断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図に基づいて説明する。
実施の形態1.
まず本実施の形態のフィルムラミネート方法の概略について、図1を用いて簡単に説明する。なお、説明の便宜のため、X方向、Y方向、Z方向が導入されている。図1は本実施の形態のフィルムラミネート方法の概略を説明するために簡素化された断面図である。図1を参照して、本実施の形態のフィルムラミネート方法においては、第1のチャンバ1と、第2のチャンバ2とを有する装置が用いられる。第1のチャンバ1内に受け治具3が配置される。受け治具3に被成形物4が載置される。被成形物4に被覆しようとするフィルム5が設置される。このとき図1に示されないが、フィルム5は、第1のチャンバ1と、その上方の第2のチャンバ2との間に挟まれるように配置される。そしてフィルム5は、第1のチャンバ1内と第2のチャンバ2内とを区画するように設置される。第1のチャンバ1内および第2のチャンバ2内は、連続することが可能な空間となる。第1のチャンバ1内と第2のチャンバ2内とからなる連続する空間が、たとえば大気圧の1/10以下の圧力であるいわゆる真空状態となるまで減圧される。
その後、たとえば第2のチャンバ2内が加圧され、少なくとも第1のチャンバ1内が大気圧の1/10以下の圧力に減圧された状態となる。その状態で、図1に示すように、被成形物4の表面にフィルム5が接着される。受け治具3は、受け治具本体部31からなり、受け治具本体部31には破断部32が形成されている。受け治具本体部31は破断部32の内側と外側とが適宜連結されて支持されている。破断部32は、受け治具本体部31のうち被成形物4が載置される領域よりも平面視における外周部に形成されている。破断部32においては、受け治具3の主表面すなわち受け治具本体部31の主表面が不連続となっている。破断部32において、フィルム5が切断される。これにより破断部32よりも平面視における外側にはみ出たフィルム5の部分が切除される。これを言い換えれば、被成形物4よりも平面視における外側にはみ出たフィルム5の部分が切除される。次に図2〜図4を用いて、図1に示される各部材について詳細に説明する。
図2は、図1に示される被成形物としてのプリント回路板の態様を示す概略断面図である。図2を参照して、本実施の形態においてフィルム5で被覆される対象物としての被成形物4は、たとえばプリント回路板である。プリント回路板は、基板41と、集積回路42と、電子部品43とを主に有している。このように本実施の形態では、被成形物4として電子部品43が実装されたプリント回路板が用いられる。これによりプリント回路板に対して耐環境保護の効果を奏することができる。被成形物4はプリント回路板であるため、以下においてプリント回路板4と示すことがある。
基板41はたとえば主表面41aとその反対側の主表面41bとを有する平板形状である。主表面41aおよび主表面41bはたとえば矩形状であり、XY平面に沿って拡がっている。基板41はたとえばガラスクロスにエポキシ樹脂を含有させることにより形成されている。集積回路42にはトランジスタ、ダイオード、コンデンサ、抵抗などの素子が多数実装されている。集積回路42にはリードフレーム42aが含まれる。リードフレーム42aは集積回路42に含まれる素子と基板41とを電気的に接続している。電子部品43は集積回路42以外の受動部品などが実装された部品である。
集積回路42および電子部品43は、基板41の主表面41aに形成された導体配線41c上に、たとえばはんだ材44により接合されている。具体的には、導体配線41cとリードフレーム42aとが、はんだ材44により電気的に接合されている。また電子部品43は導体配線41c上に、はんだ材44により電気的に接合されている。はんだ材44は、Sn−Ag−Cu系はんだであることが好ましい。より具体的には、はんだ材44はたとえばSn−3.0Ag−0.5Cuであることが好ましい。
図3は、被成形物の上に被覆されるフィルムの構成を示す概略断面図である。図3を参照して、フィルム5は、樹脂フィルム基材51と、粘着剤52と、セパレータ53とにより構成される。樹脂フィルム基材51は、アクリル樹脂などの樹脂材料により形成される。樹脂フィルム基材51の厚みは50μm以上、500μm以下である。なお樹脂フィルム基材51は、プリント回路板に対して防水性、耐腐食ガス性、耐紫外線防止性、電磁シールド性または放熱性を高めたい場合に、プリント回路板上に貼り付けられる。つまり樹脂フィルム基材51は、それを構成する樹脂材料中に他の機能性材料が混練されることにより、上記防水性などの各性質が高められる。あるいは樹脂フィルム基材51は、それを構成する樹脂材料が、複数の異なる材料を貼り合わせて多層化することにより形成されることにより、上記防水性などの各性質が高められる。このように樹脂フィルム基材51は、これを貼り付ける目的に応じて異なる処理がなされることにより、上記防水性などの各性質が高められる。
粘着剤52は、樹脂フィルム基材53を被成形物4などに貼り付けるための粘着性を有する部分である。粘着剤52は、樹脂フィルム基材51の表面にシリコーン樹脂が塗布されたものである。粘着剤52の厚みは10μm以上、50μm以下である。セパレータ53は、樹脂フィルム基材51を被成形物4などに貼り付ける際にフィルム5から剥がされ除去される離型紙である。セパレータ53は、ポリエチレンテレフタラートにフッ素がコーティングされたものである。
図4は、実施の形態1に係るフィルムラミネート方法の使用に用いられる真空成型装置の構成を示す概略断面図である。図4を参照して、真空成型装置100は、第1のチャンバ1と、第2のチャンバ2とを主に有している。第2のチャンバ2は第1のチャンバ1の真上に配置され、第2のチャンバ2は第1のチャンバ1に対してZ方向の上側に対向している。
第1のチャンバ1は、受け治具3と、第1のチャンバ本体部11と、ステージ12と、フィルムセット枠13と、圧力弁14とを有している。第1のチャンバ本体部11は真空成型装置100の一部である第1のチャンバ1の全体を構成する中空の筐体である。第1のチャンバ本体部11の内部の中空部分にステージ12およびフィルムセット枠13が配置されている。
ステージ12は第1のチャンバ1内に受け治具3が設置される部材である。ステージ12は、載置部12aと軸部12bとを有している。載置部12aはその主表面がXY平面に沿うように配置される平板状の部分である。載置部12aの上に受け治具3などを載置することができる。受け治具本体部31はたとえば主表面31aとその反対側の主表面31bとを有する平板形状である。たとえば受け治具本体部31の下側の主表面31bが載置部12aに接触することにより受け治具3がステージ12上に設置される。なお図4に示すように、載置部12aは受け治具本体部31の主表面31a,31bよりも平面視におけるサイズが小さくてもよい。
軸部12bは載置部12aの平面視における中央から下方に延びる棒状の部分である。軸部12bは載置部12aを含むステージ12全体をZ方向すなわち上下方向に移動させることが可能である。このため図4に示すように、軸部12bの一部は第1のチャンバ本体部11の外側に突出していてもよい。
フィルムセット枠13は、フィルム5をセットするために用いられる部材である。フィルムセット枠13は平面視においてたとえば矩形の枠状を有している。フィルムセット枠13は、矩形の主表面がXY平面に沿うように配置されたときにその枠内の空洞部に受け治具3の全体が収納可能な大きさであることが好ましい。またフィルムセット枠13は、矩形の主表面がXY平面に沿うように配置されたときにその全体が第1のチャンバ本体部11内の空間部分に収納可能な大きさであることが好ましい。なお上記ではフィルムセット枠13は第1のチャンバ1を構成する部材としているが、フィルムセット枠13は第1のチャンバ本体部11から取り外すことができる。
圧力弁14は、第1のチャンバ本体部11内の空間の圧力を調整する部分である。たとえば圧力弁14から第1のチャンバ本体部11内を排気することにより、第1のチャンバ本体部11内を高真空状態にすることができる。
第2のチャンバ2は、第2のチャンバ本体部21と、ヒータ22と、圧力弁23とを有している。第2のチャンバ本体部21は真空成型装置100の一部である第2のチャンバ2の全体を構成する中空の筐体である。第2のチャンバ本体部21の内部の中空部分にヒータ22が配置されている。図4に示すように、ヒータ22はたとえば第2のチャンバ本体部21内の最上面に設置されていてもよい。圧力弁23は、第2のチャンバ本体部21内の空間の圧力を調整する部分である。たとえば圧力弁14から第2のチャンバ本体部21内を排気することにより、第1のチャンバ本体部11内を高真空状態にすることができる。
第1のチャンバ1の上に第2のチャンバ2が重なるように載置されることで、第1のチャンバ本体部11内の空間と、第2のチャンバ本体部21内の空間とは連続した1つの空間となるようにすることができる。
なお本実施の形態のフィルムラミネート方法においては、フィルムロールセット部54およびセパレータ巻き取り部55が用いられる。フィルムロールセット部54はフィルム5が巻回された状態でセットされる部材である。言い換えればフィルムロールセット部54はフィルム5を巻回する芯としての部材である。セパレータ巻き取り部55はフィルム5から剥がされたセパレータ53を回収するために巻き取る部材である。言い換えればセパレータ巻き取り部55はセパレータ53を巻回し回収する芯としての部材である。(フィルム5が巻回された)フィルムロールセット部54およびセパレータ巻き取り部55を、真空成型装置100を構成する部材と考えてもよい。
次に、図5〜図9を用いて、本実施の形態のフィルムラミネート方法について詳細に説明する。
図5は実施の形態1のフィルムラミネート方法の第1工程を示す概略平面図である。図5を参照して、まず受け治具3の上側の主表面31a上に図2のプリント回路板4が載置される。図4に示すように受け治具3は当初より第1のチャンバ1内のステージ12の載置部12a上に取り付けられるように配置されていてもよい。しかし受け治具3はプリント回路板4が載置された後に第1のチャンバ1内のステージ12の載置部12a上に設置されてもよい。いずれにせよ当該工程では、最終的には第1のチャンバ1内に配置された受け治具3に被成形物4が載置された状態となる。
プリント回路板は図2に示す被成形物4としてのものである。受け治具3には、上側の主表面31aが不連続になる破断部32が形成されている。本実施の形態においては、破断部32は、受け治具3の上側の主表面31aから、受け治具の基材としての受け治具本体部31が除去されることにより形成された溝部である。
図4および図5に示すように、本実施の形態の受け治具3の破断部32としての溝部は、受け治具3の上側の主表面31aから、当該主表面31aと反対側すなわち下側の他の主表面31bまで、受け治具本体部31を貫通する。すなわち本実施の形態においては、破断部32は、受け治具本体部31に形成された貫通孔である。
また図5に示すように、当該破断部32は、受け治具3のプリント回路板が載置される領域の平面視における外周部に設けられている。プリント回路板4が平面視において矩形状であれば、当該矩形状の縁部のすぐ外側に矩形状の枠としての破断部32が形成されている。ただし図5においては貫通孔としての破断部32はその一部に、受け治具本体部31の破断部32よりも内側と外側とを一体として繋ぐ接続部33が(全部で6か所)形成されている。接続部33も受け治具本体部31が主表面31aから深さ方向に除去された凹部すなわち溝部として形成されており、破断部32として機能する。このためここでは接続部33も破断部32の一部とみなすこととする。ただし接続部33は受け治具本体部31を貫通してしない。つまり接続部33においては破断部32以外の受け治具本体部31よりもZ方向の厚みが薄い受け治具本体部31の部材が配置されている。以上により、図5に示すように破断部32は、プリント回路板4の平面視における外周部の全周に形成されることが好ましい。
一例として図5に示すプリント回路板4は、X方向およびY方向の寸法が50mm以上400mm以下である。図5のプリント回路板4はX方向の寸法がY方向の寸法よりも長い矩形状となっている。しかしプリント回路板はこのような態様に限られない。
本実施の形態の破断部32は、主表面31aに沿う方向すなわちX方向またはY方向の溝部の幅が1mm以上、3mm以下であり、当該溝部の幅に対する主表面31aに交差するZ方向の深さの比が5以上である。なおここで幅とは、平面視したときの破断部32が被成形物4の外周部を周回する方向に交差する方向の寸法を意味する。破断部32の幅が3mmであれば、その深さは15mm以上でありたとえば20mmである。したがって上記のプリント回路板4のサイズを考慮すれば、破断部32の平面視におけるX方向およびY方向の最大寸法はおよそ52mm以上、406mm以下となる。
図6は実施の形態1のフィルムラミネート方法の第2工程を示す概略断面図である。図6を参照して、フィルム5が巻回されたフィルムロールセット部54、およびセパレータ巻き取り部55が第1のチャンバ1および第2のチャンバ2の外側に設置される。またフィルムセット枠13が用意される。この状態で、フィルムロールセット部54から、樹脂フィルム基材51と、粘着剤52と、セパレータ53とを有するフィルム5(図3参照)が引っ張られる。引っ張られたフィルム5の一部であるセパレータ53が粘着剤52から剥がされる。セパレータ53はセパレータ巻き取り部55に巻き取られることにより回収される。フィルム5のうちセパレータ53を除く部分すなわち樹脂フィルム基材51および粘着剤52の部分が、フィルムセット枠13に貼り付けられる。フィルムセット枠13は、フィルム5すなわち樹脂フィルム基材51および粘着剤52の部分が貼り付けられた状態で、第1のチャンバ1と、第2のチャンバ2との間に配置される。
この時点において、フィルムセット枠13は平面視において受け治具3の全体がフィルムセット枠13内に収まる位置に配置されることが好ましい。フィルム5はフィルムセット枠13の外側にはみ出し第1のチャンバ1および第2のチャンバ2のシール部分と平面視にて重なるように、フィルム5に貼り付けられてもよい。
図7は実施の形態1のフィルムラミネート方法の第3工程を示す概略断面図である。図7を参照して、図6のようにフィルムセット枠13およびそこに貼られたフィルム5が配置された状態で、第2のチャンバ2が下げられる。これにより第1のチャンバ1の最上面のシール部分と第2のチャンバ2の最下面のシール部分とが互いに接触し、第1のチャンバ1および第2のチャンバ2内の空間が外部に対して閉じられた空間となる。このときフィルムセット枠13の外にはみ出たフィルム5の部分が第1のチャンバ1および第2のチャンバ2のシール部分に挟まれ固定されてもよい。ただしこの場合には、フィルム5が挟まれることにより第1のチャンバ1と第2のチャンバ2とのシール部分から気体がリークしチャンバ内の気圧制御に支障を来すことがない態様であることが好ましい。
以上により、第1のチャンバ1と、その上方の第2のチャンバ2との間に挟まれて、第1のチャンバ1内と第2のチャンバ2内とを区画するようにフィルム5が設置される。具体的には、図7のようにフィルムセット枠13は第1のチャンバ1内の最上部に設置される。これにより、フィルムセット枠13に貼り付けられたフィルム5は概ね第1のチャンバ1内と第2のチャンバ2内との境界部分に配置される。フィルム5が第1のチャンバ1および第2のチャンバ2内の平面視における全体に配置されれば、両者の境界部分に配置されるフィルム5により第1のチャンバ1内の空間および第2のチャンバ2内の空間が互いに完全に区画される。
図8は実施の形態1のフィルムラミネート方法の第4工程を示す概略断面図である。図8を参照して、第1のチャンバ1内および第2のチャンバ2内が大気圧(105Pa)のたとえば1/10以下の圧力に減圧される。つまり第1のチャンバ1内および第2のチャンバ2内がいわゆる真空状態となるように減圧される。なお第1のチャンバ1内および第2のチャンバ2内は大気圧の1/100以下の圧力に減圧されてもよいし、大気圧の1/1000以下の圧力に減圧されてもよい。第1のチャンバ1内および第2のチャンバ2内の減圧は、図示しない真空ポンプによりなされる。その減圧と同時に、第2のチャンバ本体部21の内壁の最上部に設置されるヒータ22により、各チャンバ内のフィルム5(樹脂フィルム基材51)がたとえば130℃以上220℃以下程度まで加熱される。これにより樹脂フィルム基材51が軟化される。なおヒータ22はたとえば近赤外線または遠赤外線により加熱される。
その後、ステージ12が上昇される。ステージ12は、少なくとも受け治具3がフィルムセット枠13の枠内の空洞部に収まる位置まで上昇することが好ましい。ステージ12の上昇運動は、たとえばエアシリンダ、油圧シリンダ、サーボシリンダのいずれかによりなされることが好ましい。
上記のステージ12の上昇と同時に、第2のチャンバ2の圧力弁23から第2のチャンバ本体部21内に大気が供給される。これにより第2のチャンバ本体部21内が大気解放される。このとき第1のチャンバ1内の空間と第2のチャンバ2内の空間とがフィルム5により完全に区画されていれば、第2のチャンバ2内と第1のチャンバ1内との間に圧力の差が生じる。これにより、圧力の高い第2のチャンバ2側から圧力の低い第1のチャンバ1側へフィルム5に力が加わる。フィルム5はその第1のチャンバ1側すなわち下側のプリント回路板4に密着するように押圧される。プリント回路板4の上側の表面、および当該表面上に実装された集積回路42など(図2参照)の表面が、粘着剤52に接触し、樹脂フィルム基材51に被覆される態様となる。
このようにして、少なくとも第1のチャンバ1内が大気圧の1/10以下の圧力に減圧された状態で、被成形物であるプリント回路板4の表面にフィルム5が接着すなわち被覆される。なお第2のチャンバ2内も大気圧の1/10以下の圧力に減圧されていてもよい。
図9は実施の形態1のフィルムラミネート方法の第5工程を示す概略断面図である。特に図9においては受け治具3およびその上に載置されたプリント回路板4の態様を拡大して示している。図9を参照して、図8のようにプリント回路板4がフィルム5に接触被覆された後、第2のチャンバ2内に大気が供給されその圧力が上昇し続ければ、第2のチャンバ2内と第1のチャンバ1内との間の圧力の差が大きくなる。これにより、破断部32としての貫通孔上を覆う樹脂フィルム基材51が、第2のチャンバ2内の第1のチャンバ1内よりも高い圧力により下方に引っ張られて破断される。上記のように破断部32はプリント回路板4の外側(外周部)に形成される。このためプリント回路板4の外側にはみ出たフィルム5の部分が切除できる状態となる。後述の後工程によりプリント回路板4の外側にはみ出たフィルム5の部分は容易に切除される。一例として、このときの第1のチャンバ1内の圧力は0.01kPa以上0.5kPa以下程度であることが好ましい。またこのときの第2のチャンバ2内の圧力は50kPa以上150kPa以下程度であることが好ましい。
上記のようにフィルム5が破断部32にて切断するためには、第2のチャンバ2内は第1のチャンバ1内よりも相当に圧力が大きくなることが好ましい。これにより破断部32上に配置されるフィルム5の部分により大きな下方への張力が加わるためである。このため図9の切断によりフィルム5が部分的に切除される工程において、第1のチャンバ1内の圧力に対する第2のチャンバ2内の圧力の差は0.5気圧以上を維持することが好ましい。
最後に、第1のチャンバ1の圧力弁14から第2のチャンバ本体部21内に大気が供給される。これにより第2のチャンバ本体部21内が大気解放される。第1のチャンバ本体部21内および第2のチャンバ本体部21内の双方が大気圧に戻った状態で、第2のチャンバ2が上げられる。そして樹脂フィルム基材51が被覆されたプリント回路板4が取り出される。
なお以上のようなフィルム5の切断を可能とするために、上記のように、破断部32の幅aに対する主表面に交差するZ方向の深さbの比は5以上となることが好ましい。なお当該比は7以上であることがより好ましい。また破断部32の幅aは1mm以上、3mm以下であることが好ましい。破断部32すなわち貫通孔の幅aが狭すぎる場合、破断部32にて樹脂フィルム基材51を下方に食い込ませ下向きの充分な張力を与えることによりこれを破断させることが困難となる。一方、破断部32の幅aが広すぎる場合、第1のチャンバ1内と第2のチャンバ2内との差圧を設けた直後であり、所望する時期よりもかなり早い時期に、破断部32にて樹脂フィルム基材51が破断する。こうなればその以降には樹脂フィルム基材51の破断部を介して第2のチャンバ2内から第1のチャンバ1内へ大気がリークする。このために第1のチャンバ1内の圧力がすぐに上昇し、第2のチャンバ2内との圧力の差が小さくなる。仮にプリント回路板4上に樹脂フィルム基材51が被覆される前に上記破断が起これば、プリント回路板4上に樹脂フィルム基材51を被覆させることが困難となる。プリント回路板4上への樹脂フィルム基材51の被覆は、第2のチャンバ2内と第1のチャンバ1内との間に圧力の差によりなされるためである。また幅aに対する深さbの比が5未満であれば、破断部32にてフィルム5を切断することが困難となる。
なお幅aに対する深さbを7以上、特に10以上と大きくすれば、接続部33(図5参照)における主表面31aからの深さをその幅の5倍以上とすることができる。したがって接続部33も破断部32と同様にフィルム5を切断する機能を有することとなる。これにより被成形物4の外周部の全周に破断部32を設けたと同等にすることができる。
次に、本実施の形態の作用効果について説明する。
本実施の形態のフィルムラミネート方法に従った図5〜図9の処理がなされた後、樹脂フィルム基材51が被覆されたプリント回路板4が取り出される。このとき、樹脂フィルム基材51は、受け治具3の主表面31aが凹部により不連続となる破断部32を覆う領域に形成された破断部から容易に切断される。このため不要な樹脂フィルム基材51の部分を切断するトリミング工程においてカッター等の刃を用いる必要がなくなり、トリミング工程を容易に行なうことができる。またトリミング工程においてカッター等の刃を用いないため、プリント回路板4上に被覆された切断すべきでない樹脂フィルム基材51の部分を誤って損傷させてしまう可能性を排除できる。また第1のチャンバ1内を真空状態とし、第2のチャンバ2内との間に圧力差を生じさせることにより、樹脂フィルム基材51をプリント回路板4の表面上に被覆させることができる。
本実施の形態においては破断部32が被成形物4の平面視における外周部の全周に形成されている。このため図9の工程において被成形物4の外周部の全周に樹脂フィルム基材51が破断される。したがってトリミング工程をより容易にすることができる。
本実施の形態においては、先に第2のチャンバ2内の圧力が第1のチャンバ1内の圧力より大きくなるように第2のチャンバ2内に大気が供給されることによりフィルム5に加わる引張力を利用してフィルム5が破断される。そのような作用効果は、第2のチャンバ2内を先に大気解放する際に(切除する工程において)、第1のチャンバ1内の圧力に対する第2のチャンバ2内の圧力の差を0.5気圧以上に維持することにより得られる。
次に、本実施の形態において想定可能な、上記した例とは異なる変形例について説明する。以下の各変形例によっても上記した例と同様の効果を得ることができる。
以上においてはフィルム5により被覆対象である被成形物4は電子部品43が実装されたプリント回路板であるとして説明している。しかしこれに限らず、被成形物4として、携帯電話またはノートパソコンの筐体ケースが用いられてもよい。あるいは被成形物4として、自動車の内装パネル等が用いられてもよい。
本実施の形態において、基板41(図2参照)は、絶縁性を有する以下の材料により形成されてもよい。すなわち基板41は、ガラス不織布により形成されてもよい。あるいは基板41は、紙基材などにポリイミド樹脂および/またはフェノール樹脂などを含有させた材料により形成されてもよい。はんだ材44(図2参照)は、Sn−Cu系はんだ、Sn−Bi系はんだ、Sn−In系はんだ、Sn−Sb系はんだ、Sn−Pb系はんだからなる群から選択されるいずれかのはんだ材料であってもよい。
本実施の形態において、フィルム5を構成する樹脂フィルム基材51は、ポリエチレン樹脂、ポリイミド樹脂、フッ素樹脂のいずれかの樹脂材料により形成されてもよい。樹脂フィルム基材51は単層に限らず、複数の層による多層構造であってもよい。またフィルム5の粘着剤52はアクリルまたはウレタンからなるものであってもよい。
またフィルム5には必ずしも粘着剤52が含まれていなくてもよい。その場合、樹脂フィルム基材51に接着剤を塗布することで、上記のフィルム5に粘着剤52を含む場合と同様の効果を奏する。また樹脂フィルム基材51に粘着剤52が塗工されるのではなく、樹脂フィルム基材51自体が粘着性を有していてもよい。この場合も上記のフィルム5に粘着剤52を含む場合と同様の効果を奏する。
本実施の形態において、フィルム5に含まれるセパレータ53は、紙またはポリエチレンによりなってもよいし、紙またはポリエチレンにフッ素がコーティングされたものであってもよい。
上記の本実施の形態においては、真空成型装置100を用いて樹脂フィルム基材51を被成形物4の表面に密着させている。しかしこれに限らず、たとえば樹脂フィルム基材51のZ方向に関する上側を下側よりも空気圧を高くする加圧法が用いられてもよい。あるいはたとえば熱可塑性の樹脂フィルムを加熱軟化し、当該樹脂フィルムの重みを利用してこれを被成形物の表面に密着させる方法が用いられてもよい。
また上記においては、最初に第1のチャンバ1内および第2のチャンバ2内の双方を真空状態にした後に第2のチャンバ2内を加圧することにより両チャンバ内の圧力差を設けている。しかし真空成型装置100の構成上可能であれば、第2のチャンバ2内は大気圧に維持したまま第1のチャンバ1内のみを大気圧の1/10以下の圧力に減圧する処理がなされてもよい。本実施の形態においては第2のチャンバ2内と第1のチャンバ1内との圧力差を利用してフィルム5が破断されるためである。いずれにせよ、本実施の形態においては、フィルム5に対して被成形物4が載置される側(下側)のチャンバの圧力は、フィルム5に対して被成形物4が載置される側(上側)のチャンバの圧力よりも小さくなる。
実施の形態2.
以下、図10を用いて、本実施の形態のフィルムラミネート方法について説明する。図10は実施の形態2のフィルムラミネート方法の一工程を示す概略断面図である。図10の工程は実施の形態1における図9の工程に該当する。図10は図9と同様に、受け治具3およびその上に載置されたプリント回路板4の態様を拡大して示している。図10を参照して、本実施の形態においても基本的に実施の形態1の図5〜図9に示す各工程と同様の処理がなされる。このため図10において図9と同一の構成要素には同一の符号を付しその説明を繰り返さない。ただし本実施の形態においては、破断部34が、受け治具本体部31を主表面31aから主表面31bまで貫通する態様とはなっていない。本実施の形態において受け治具3の主表面31aが凹部により不連続になる破断部34は、受け治具本体部31の内部に底を有するように受け治具本体部31が除去された溝部である。
図10の破断部34は、主表面31aに沿う方向の溝部の幅cが1mm以上、3mm以下であり、当該溝部の幅に対する主表面31aに交差するZ方向の深さdの比が5以上である。一例として、幅cが2mmであり深さが10mmであることが好ましい。
本実施の形態においても基本的に実施の形態1と同様の作用効果を奏するため、その説明を繰り返さない。また本実施の形態の想定可能な変形例についても実施の形態1と基本的に同様であるため、その説明を繰り返さない。
実施の形態3.
以下、図11を用いて、本実施の形態のフィルムラミネート方法について説明する。図11は実施の形態3のフィルムラミネート方法の一工程を示す概略断面図である。図11の工程は実施の形態1における図9の工程、および実施の形態2における図10の工程に該当する。図11は図9および図10と同様に、受け治具3およびその上に載置されたプリント回路板4の態様を拡大して示している。図11を参照して、本実施の形態においても基本的に実施の形態1の図5〜図9に示す各工程と同様の処理がなされる。このため図11において図9および図10と同一の構成要素には同一の符号を付しその説明を繰り返さない。ただし本実施の形態においては、破断部35が、受け治具3の主表面31aから、受け治具3の基材としての受け治具本体部31が突起した突起部である。すなわち受け治具の上側の主表面31aが凸部である破断部35により不連続になっている。この点において本実施の形態は、破断部において主表面31aが凹部により不連続となっている実施の形態1,2と構成上異なっている。以上の各実施の形態を総括すると、本実施の形態1〜3のフィルムラミネート方法においては、受け治具3の主表面31aが凹部または凸部により不連続になる破断部が用いられる。
図11においては受け治具本体部31の主表面31aから上方に延びるように破断部35が形成されている。なお破断部35はZ方向下側の付根部からZ方向上側の先端部に向けてその幅が漸次狭くなり先端部が鋭利な形状を有していることがより好ましい。しかし破断部35はこのように先端部が尖った形状を有している場合に限らず、付根部から先端部まで幅がほぼ等しい形状であってもよい。
破断部35はその最大幅すなわち図11における付根部の幅eに対するZ方向に延びる高さfの比が5以上であることが好ましい。すなわち破断部35は付根部の幅eが4mmであり、高さfが20mm以上であることが好ましい。
本実施の形態のフィルムラミネート方法においても、他の実施の形態と同様に第1のチャンバ1内および第2のチャンバ2内が減圧および加熱される。その後ステージ12(図8参照)が上昇され、第2のチャンバ本体部21内に大気が供給される。これにより、第2のチャンバ2内と第1のチャンバ1内の圧力差が生じ、これにより圧力の高い第2のチャンバ2側から圧力の低い第1のチャンバ1側へフィルム5に力が加わる。フィルム5は第1のチャンバ1側すなわち下側のプリント回路板4に密着するように押圧される。その結果、フィルム5は凸状の破断部35の表面に密着するように押圧される。このとき破断部35の表面に密着されたフィルム5の部分は、第2のチャンバ2側から第1のチャンバ1側への圧力により、破断部35の表面上で下方に引っ張られる。そして破断部35の先端部の鋭利な部分にてフィルム5が破断される。これ以降は他の実施の形態のラミネート方法と同様である。
図12は実施の形態3における、実施の形態1の図5に相当する態様を示す概略平面図である。すなわち実施の形態3において、図5と同様に受け治具3の上側の主表面31a上に図2のプリント回路板4が載置された態様を示したものである。図12を参照して、これは図5とは破断部35の態様において異なっている。主表面31aに対する突起部である破断部35は、矩形状の被成形物4の外周部を囲むため概ね矩形の枠状に形成されている。ただし破断部35の4つのコーナーはその外縁が曲線状、特に円弧状となっていることが好ましい。
本実施の形態においても基本的に実施の形態1,2と同様の作用効果を奏するため、その説明を繰り返さない。また本実施の形態の想定可能な変形例についても実施の形態1,2と基本的に同様であるため、その説明を繰り返さない。
実施の形態4.
以下、図13〜図15を用いて、本実施の形態のフィルムラミネート方法について詳細に説明する。図13は、実施の形態4における、実施の形態1の図6に相当する態様を示す概略断面図である。
図13を参照して、本実施の形態のフィルムラミネート方法においても、実施の形態1と同様に、第1のチャンバ1内に配置された受け治具3に被成形物としてのプリント回路板4が載置される。第1のチャンバ1と、その上方の第2のチャンバ2との間に挟まれ、第1のチャンバ1内と第2のチャンバ2内とを区画するようにフィルム5が設置される。第1のチャンバ1内および第2のチャンバ2内が減圧され、ステージ12の上昇とともに第2のチャンバ本体部21内が大気解放される。このようにして少なくとも第1のチャンバ1内が減圧された状態で、プリント回路板4の表面にフィルム5が被覆される。プリント回路板4の外側にはみ出たフィルム5の部分が切除される。
ただし本実施の形態においては、受け治具3のプリント回路板4が載置される領域の平面視における外周部に、当該外周部を囲うように黒体塗料36が塗布される。この点において本実施の形態は、受け治具3のプリント回路板4が載置される領域の平面視における外周部に破断部が設けられる実施の形態1〜3と異なる。
図14は、実施の形態4における、実施の形態1の図5に相当する態様を示す概略平面図である。図14を参照して、黒体塗料36は、プリント回路板4の載置される領域の外周部すなわち端部を最も内側の端部として、その平面視における外側から、プリント回路板4の載置される領域を1周囲むように、受け治具本体部31のZ方向上側の主表面31a上に塗布されている。したがって黒体塗料36は、プリント回路板4の載置される領域の外周部すなわち端部から、平面視における外側に向かう幅を有するように塗布される。
図15は、実施の形態4における、実施の形態3の図11に相当する態様を示す概略断面図である。図15を参照して、この図は図14のように黒体塗料36が塗布された状態でプリント回路板4の表面にフィルム5が被覆された状態を示している。このとき黒体塗料36は、ヒータ22の赤外線を吸収するため温度が上昇する。これにより、黒体塗料36の真上を被覆するフィルム5すなわち樹脂フィルム基材51および粘着剤52は、他の領域の樹脂フィルム基材51および粘着剤52に比べ温度が上昇し軟化する。すなわち黒体塗料36の真上を被覆するフィルム5すなわち樹脂フィルム基材51および粘着剤52は、他の領域の樹脂フィルム基材51および粘着剤52に比べ強度が低下し、切断されやすくする。このような状態になることを利用して、黒体塗料36が塗布された領域にて、その真上のフィルム5を切断する。このようにすれば、他の実施の形態と同様に、プリント回路板4の外側にはみ出たフィルム5の部分が切除される。
次に、本実施の形態の作用効果について説明する。本実施の形態においては上記のように黒体塗料36が塗布され、その真上に貼られたフィルム5の部分が加熱、軟化による強度低下により容易に切り離される。このため黒体塗料36は、他の実施の形態の破断部32,34,35と同様に機能する。したがって本実施の形態でも他の実施の形態と同様に、不要な樹脂フィルム基材51の部分を切断するトリミング工程においてカッター等の刃を用いる必要がなくなり、トリミング工程を容易に行なうことができる。またトリミング工程においてカッター等の刃を用いないため、プリント回路板4上に被覆された切断すべきでない樹脂フィルム基材51の部分を誤って損傷させてしまう可能性を排除できる。
また本実施の形態においては、たとえば平面視での大きさまたは形状が異なるためにその外周部の形状が異なる被成形物4にフィルム5を被覆する際にも、受け治具3を準備し直す必要がなくなる。このような場合、それまで用いていた受け治具3と同一の受け治具3に対して黒体塗料36を塗り直すだけでよい。たとえば実施の形態1〜3のように破断部を有する受け治具3を用いる場合には、外周部の形状が異なる被成形物4ごとに異なる位置に破断部が形成された受け治具3を逐一準備する必要がある。しかし本実施の形態によれば、被成形物4の品種にかかわらず単一の受け治具3を用いることができる。このため受け治具3の製作コストを削減することができ、高効率なフィルムラミネート方法を提供できる。
以上に述べた実施の形態1〜4のそれぞれの開示に従ったプリント回路板4の製造方法においては、図2を再度参照して、基板41に電子部品43と、さらにたとえば集積回路42とが実装された、被成形物としてのプリント回路板4が準備される。このプリント回路板4の表面に、実施の形態1〜4のいずれかのフィルムラミネート方法を用いて、フィルム5すなわち樹脂フィルム基材51が被覆される。これにより、上記各実施の形態と同様の作用効果が得られる。
以上に述べた各実施の形態(に含まれる各例)に記載した特徴を、技術的に矛盾のない範囲で適宜組み合わせるように適用してもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 第1のチャンバ、2 第2のチャンバ、3 受け治具、4 被成形物(プリント回路板)、5 フィルム、11 第1のチャンバ本体部、12 ステージ、12a 載置部、12b 軸部、13 フィルムセット枠、14,23 圧力弁、21 第2のチャンバ本体部、22 ヒータ、31 受け治具本体部、31a,31b,41a,41b 主表面、32,34,35 破断部、33 接続部、36 黒体塗料、41 基板、41c 導体配線、42 集積回路、43 電子部品、44 はんだ材、51 樹脂フィルム基材、52 粘着剤、53 セパレータ、54 フィルムロールセット部、55 セパレータ巻き取り部、100 真空成型装置。

Claims (13)

  1. 第1のチャンバ内に配置された受け治具に被成形物を載置する第1工程と、
    前記第1のチャンバと、前記第1のチャンバの上方の第2のチャンバとの間に挟まれて、前記第1のチャンバ内と前記第2のチャンバ内とを区画するようにフィルムを設置する第2工程と、
    少なくとも前記第1のチャンバ内が減圧された状態で、前記被成形物の表面に前記フィルムを被覆する第3工程と、
    前記被成形物の外側にはみ出た前記フィルムの部分を切除する第4工程とを備え、
    前記第4工程においては、前記受け治具の前記被成形物が載置される領域の平面視における外周部に設けられた、前記受け治具の主表面が不連続となる破断部にて前記フィルムが切断され、
    前記破断部は、前記受け治具の主表面が凹部により不連続となり、
    前記破断部は、前記受け治具の前記主表面から、前記受け治具の基材に形成された溝部であり、
    前記溝部は、前記受け治具の前記主表面から、前記主表面と反対側の他の主表面まで前記基材を貫通する、フィルムラミネート方法。
  2. 前記破断部は、前記主表面に沿う方向の前記溝部の幅が1mm以上、3mm以下であり、前記幅に対する前記主表面に交差する方向の深さの比が5以上である、請求項1に記載のフィルムラミネート方法。
  3. 前記破断部は、前記被成形物の平面視における外周部の全周に形成される、請求項1または2に記載のフィルムラミネート方法。
  4. 前記第4工程において、前記第1のチャンバ内の圧力に対する前記第2のチャンバ内の圧力の差は、0.5気圧以上である、請求項1〜3のいずれか1項に記載のフィルムラミネート方法。
  5. 第1のチャンバ内に配置された受け治具に被成形物を載置する第1工程と、
    前記第1のチャンバと、前記第1のチャンバの上方の第2のチャンバとの間に挟まれて
    、前記第1のチャンバ内と前記第2のチャンバ内とを区画するようにフィルムを設置する第2工程と、
    少なくとも前記第1のチャンバ内が減圧された状態で、前記被成形物の表面に前記フィルムを被覆する第3工程と、
    前記被成形物の外側にはみ出た前記フィルムの部分を切除する第4工程とを備え、
    前記第4工程においては、前記受け治具の前記被成形物が載置される領域の平面視における外周部に設けられた、前記受け治具の主表面が不連続となる破断部にて前記フィルムが切断され、
    前記破断部は、前記受け治具の主表面が凸部により不連続となる、フィルムラミネート方法。
  6. 前記破断部は、前記受け治具の前記主表面から、前記受け治具の基材が突起した突起部である、請求項5に記載のフィルムラミネート方法。
  7. 前記破断部は、前記被成形物の平面視における外周部の全周に形成される、請求項5または6に記載のフィルムラミネート方法。
  8. 前記第4工程において、前記第1のチャンバ内の圧力に対する前記第2のチャンバ内の圧力の差は、0.5気圧以上である、請求項5〜7のいずれか1項に記載のフィルムラミネート方法。
  9. 前記破断部は、付根部から先端部に向けて幅が漸次狭くなり前記先端部が鋭利な形状を有している、請求項5〜8のいずれか1項に記載のフィルムラミネート方法。
  10. 前記破断部は付根部から先端部まで幅が等しい、請求項5〜8のいずれか1項に記載のフィルムラミネート方法。
  11. 前記破断部は、前記付根部の幅に対して高さが5倍以上である、請求項9または10に記載のフィルムラミネート方法。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載のフィルムラミネート方法における前記被成形物として、電子部品が実装されたプリント回路板が用いられる、プリント回路板のフィルムラミネート方法。
  13. 基板に電子部品を実装することにより、前記被成形物としてのプリント回路板を準備する工程と、
    請求項1〜11のいずれか1項に記載のフィルムラミネート方法を用いて、前記プリント回路板の表面に前記フィルムを被覆する工程とを備える、プリント回路板の製造方法。
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