JP6914385B1 - 陰陽圧エリアユニットおよび陰陽圧エリアユニットの配置構造 - Google Patents

陰陽圧エリアユニットおよび陰陽圧エリアユニットの配置構造 Download PDF

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Abstract

【課題】屋内施設に設置することで、陰圧エリアと陽圧エリアを区画することで、ウイルス等の異物の拡散抑制および医療従事者等の人の保護を行える陰陽圧エリアユニットを提供する。【解決手段】内部に陰圧エリアNpおよび陽圧エリアPpが隣接配置される骨組ユニット11と、骨組ユニット11にその上面および側面を覆うようにして設けられる被覆シート12と、骨組ユニット11に陰圧エリアNpと陽圧エリアPpとを仕切るようにして設けられる仕切シート13と、陰圧エリアNpと陽圧エリアPpとの双方に少なくとも一部が露出するように、仕切シート13に対して位置決めされて設置される自立型クリーンユニット20とを備え、自立型クリーンユニット20は、陰圧エリアNpの空気を吸引し、当該空気に含まれている異物を除去したうえで、陽圧エリアPpに吹出す。【選択図】図1

Description

本発明は、屋内施設に設置することで、陰圧エリアと陽圧エリアを区画することができる陰陽圧エリアユニットに関する。
清浄環境を必要とする精密電子機器、食品・医療製品等の製造工程では、クリーンルームやクリーンブースが使用される。特に、クリーンブースは、低価格で高清浄度の局所的なクリーン環境が得られる構造として多用されている。
このようなクリーンブースの一例として、特許文献1に記載のものが知られている。このクリーンブースは、上面を覆う天板と、天板の中央近傍に配設したファンフィルタユニットと、このファンフィルタユニットから供給される清浄空気をブース内に吹き出す吹出口とを備えている。
特開2007−155205号公報
上述したように従来のクリーンブースでは、ファンフィルタユニットから供給される清浄空気をブース内に吹き出すことで、当該ブース内を陽圧に保持しているため、当該ブース内に塵、菌およびウイルス等の異物が侵入するのを防止できるが、ブース外は大気圧であるため、ブース外では前記異物が浮遊することになる。
一方、最近の新型コロナウイルスや新型インフルエンザウイルスの感染拡大を抑制するために、病院、ホテル、体育館等の屋内施設に設置することで、いわゆるレッドゾーンとグリーンゾーンとを明確に区分けすると同時に、ウイルスの拡散抑制および医療従事者等の保護を行えるユニットの開発が望まれている。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたもので、屋内施設に設置して、陰圧エリアと陽圧エリアを区画することで、ウイルス等の異物の拡散抑制および医療従事者等の人の保護を行える陰陽圧エリアユニットを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の陰陽圧エリアユニットは、陰圧エリアと陽圧エリアとを備えた陰陽圧エリアユニットであって、
内部に前記陰圧エリアおよび前記陽圧エリアが隣接配置される骨組ユニットと、
前記骨組ユニットにその上面および側面を覆うようにして設けられる被覆シートと、
前記骨組ユニットに前記陰圧エリアと前記陽圧エリアとを仕切るようにして設けられる仕切シートと、
前記陰圧エリアと前記陽圧エリアとの双方に少なくとも一部が露出するように、前記仕切シートに対して位置決めされて設置される自立型クリーンユニットとを備え、
前記自立型クリーンユニットは、前記陰圧エリアの空気を吸引し、当該空気に含まれている異物を除去したうえで、前記陽圧エリアに吹出すことを特徴とする。
前記骨組ユニットは、その上面および側面が被覆シートによって覆われるが、下面は被覆シートによって覆わなくてもよく、側面を覆う被覆シートは骨組ユニットが設置される床面に接触していてもよいし、被覆シートの下端と床面との間に若干の隙間があってもよい。なお、骨組ユニットの側面とは、上面に交差する全ての側面のことであり、例えば、骨組ユニットが直方体状に形成されている場合、上面に交差(直交)する、互いに対向する両側面および互いに対向する両側端面のことを意味する。
また、自立型クリーンユニットは、骨組ユニットが設置される床面に設置されて自立可能なものであればよく、さらに、自立型クリーンユニットの下部にキャスタ等を取り付けて移動可能としてもよい。
本発明においては、陰圧エリアと陽圧エリアとを仕切るようにして仕切シートが設けられているので、この仕切シートによって陰圧エリアと陽圧エリアとを区画でき、さらに、陰圧エリアと陽圧エリアとの双方に少なくとも一部が露出するように、仕切シートに対して位置決めされた自立型クリーンユニットが設置され、自立型クリーンユニットは、陰圧エリアの空気を吸引し、当該空気に含まれている異物を除去したうえで、陽圧エリアに吹出すので、陰圧エリアにウイルス等の異物を封じ込むことできるとともに、陽圧エリアには陰圧エリアや外部からウイルス等の異物の侵入を抑制できる。したがって、ウイルスの拡散抑制および医療従事者等の人の保護を行うことができる。
また、本発明の前記構成において、前記自立型クリーンユニットは、
前記陰圧エリアに開口する吸込口および前記陽圧エリアに開口する吹出口を有するユニット本体と、
前記ユニット本体の内部に前記吹出口に対向して設けられた送風機と、
前記ユニット本体の内部に前記吸込口に対向して設けられたフィルタとを備え、
前記送風機は、前記陰圧エリアの空気を前記吸込口を通して吸い込むとともに前記フィルタを通過させたうえで、前記吹出口から吹き出すことを特徴とする。
このような構成によれば、送風機を作動させることによって、陰圧エリアの空気を吸込口を通して吸い込むとともにフィルタを通過させて、当該フィルタによって空気に含まれているウイルス等の異物を除去したうえで、吹出口から吹き出すことができるので、陰圧エリアの空気からウイルス等の異物を除去した清浄空気を陽圧エリアに確実に吹出すことができる。
また、本発明の前記構成において、前記骨組ユニットは、複数の骨組材を組み立てることによって形成されてもよい。
このような構成によれば、複数の骨組材を組み立てることによって骨組ユニットが形成されるので、骨組材の本数、長さ、配置位置等を適宜選択することによって、骨組ユニットの形状、大きさを自由に決定できるとともに、骨組ユニットの強度を適切に設定できる。
本発明によれば、陰圧エリアと陽圧エリアを区画して、ウイルス等の異物の拡散抑制および医療従事者等の人の保護を行える。
本発明の第1の実施形態に係る陰陽圧エリアユニットを示すもので、横断面図である。 同、側断面図である。 同、平断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る陰陽圧エリアユニットの自立型クリーンユニットを示すもので、側面図である。 同、正面図である。 本発明の第2の実施形態に係る陰陽圧エリアユニットを病院内に設置した状態を示す平断面図である。
以下、図面を参照して本発明に係る陰陽圧エリアユニットの実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1〜図3は、第1の実施形態に係る陰陽圧エリアユニット10を施設の廊下等に設置した状態を示すもので、図1は横断面図、図2は側断面図、図3は平断面図である。
図1〜図3に示すように、陰陽圧エリアユニット10は、陰圧エリアNpおよび陽圧エリアPpを備えたものであり、骨組ユニット11と、被覆シート12と、仕切シート13と、自立型クリーンユニット20とを備えている。
骨組ユニット11は内部に陰圧エリアNpおよび陽圧エリアPpが配置されるものであり、複数の骨組材11aを組み立てることによって略直方体状に形成されている。骨組材11aは、合成樹脂製またはアルミ等の金属製の円筒状のパイプによって形成され、長さが異なる複数種類がある。骨組材11aどうしはジョイント部材11bによって接続されている。
ジョイント部材11bは複数種類あり、2本の骨組材11aを一直線状に接続するもの、骨組ユニット11のコーナ部において3本の骨組材11aを互いに直角に接続するもの、骨組ユニット11の側面上部において4本の骨組材11aを互いに直角に接続するもの、骨組ユニット11の上面中央部において5本の骨組材11aを互いに直角に接続するもの等がある。また、ジョイント部材11bは合成樹脂製またはアルミ等の金属製のものであり、骨組材11aの端部が挿入される継手パイプを有している。なお、ジョイント部材11bの形状等は上述したものに限ることなく、骨組材11aを接続する形態に応じて適宜形状等が設定される。
このような骨組材11aおよびジョイント部材11bを使用して骨組ユニット11を組み立てる場合、骨組ユニット11の上面側では、図3に示すように、複数の骨組材11aを平面視において矩形枠状に組み立てるとともに、この矩形枠の内側中央部に複数の骨組材11aを直交させて組み立て、骨組材11aどうしをジョイント部材11bによって接続する。
また、骨組ユニット11の側面側では、図2に示すように、複数の骨組材11aを側面視において略コ字形に組み立てるとともに、このコ字形枠の内側に2本の骨組材11aを所定間隔離間させて立てた状態で組み立て、骨組材11aどうしをジョイント部材11bによって接続する。なお、立てた状態の骨組材11aの下端部には設置部材11cが固定され、この設置部材11cが床面に設置されている。
また、骨組ユニット11の側端面側では、図1に示すように、複数の骨組材11aを側端面視において略コ字形に組み立てるともに、このコ字形枠の内側の左右中央部に1本の骨組材11aを立てた状態で組み立て、骨組材11aどうしをジョイント部材11bによって接続する。なお、立てた状態の骨組材11aの下端部には設置部材11cが固定され、この設置部材11cが床面に設置されている。
被覆シート12は、例えば透明の塩化ビニールシートによって形成され、骨組ユニット11の上面、両側面および両側端面を覆うようにして設けられている。被覆シート12は骨組ユニット11の上面、両側面および両側端面を覆うように一体的に形成してもよいし、骨組ユニット11の上面、両側面および両側端面をそれぞれ覆うシートを別体に形成しておき、これら複数のシートを溶着や接着等によって接合してもよい。
また、両側面および両側端面を覆う被覆シート12の下端は、床面に接した状態となっていてもよいし、床面から若干上方に離れていてもよい。被覆シート12の下端が床面から上方に離れて、隙間が形成されても、陽圧エリアPpは外部に対して陽圧となっているので、外部から隙間を通して異物が侵入するのを抑制できる。また、陰圧エリアNpは外部に対して陰圧となっているので、陰圧エリアNpに封じ込めた異物が隙間を通して外部への飛散するのを抑制できる。
また、骨組ユニット11の両側端面を覆う被覆シート12は、陰圧エリアNpおよび陽圧エリアPpに人が出入り可能に形成されている。例えば、当該被覆シート12に開閉可能なシート状の扉を設けてもよいし、当該被覆シート12をその幅方向中央部で重ね合わせ、重ね合わせた被覆シート12を捲るようにして人を出入り可能としてもよい。
骨組ユニット11の両側端面を覆う被覆シート12を人が出入り可能に構成しても、陽圧エリアPpは外部に対して陽圧となっているので、側端面側の被覆シート12の扉や隙間を通して異物が侵入するのを抑制できる。また、陰圧エリアNpは外部に対して陰圧となっているので、陰圧エリアNpに封じ込めた異物が扉や隙間を通して外部への飛散するのを抑制できる。
仕切シート13は、例えば透明の塩化ビニールシートによって形成され、骨組ユニット11に陰圧エリアNpと陽圧エリアPpとを仕切るようにして設けられている。仕切シート13は骨組ユニット11の長手方向の長さとほぼ等しい長さを有しており、平面視において、骨組ユニット11の中央部の長手方向に沿う骨組材11aに沿って配置されるとともに、この骨組材11aより陽圧エリアPp側に配置されている。したがって、陽圧エリアPpと陰圧エリアNpとの差圧によって、仕切シート13が陰圧エリアNp側に膨らもうとしても、当該仕切シート13は骨組材11aに支持されるので、当該膨らみを抑制できる。
また、仕切シート13の下端は、床面に接した状態となっていてもよいし、床面から若干上方に離れていてもよい。仕切シート13がこのようになっていても、陽圧エリアPpと陰圧エリアNpとの差圧によって、空気は陽圧エリアPpから陰圧エリアNpに向けて流れるので、陰圧エリアNpに封じ込めた異物が陽圧エリアPpに侵入するのを抑制できる。
また、仕切シート13の上端は、骨組ユニット11の上面を覆っている被覆シート12に溶着や接着等によって接合してもよいし、当該被覆シート12に接した状態であってもよい。
前記被覆シート12および仕切シート13は、骨組材11aに沿って配置されており、当該骨組材11aに図示しない係止クリップによって係止されている。
この係止クリップは略C形の開環リング状に形成され、骨組材11aに弾性的に着脱可能かつ係止可能となっている。したがって、被覆シート12および仕切シート13をそれぞれ骨組材11aに接するように沿わせたうえで、被覆シート12および仕切シート13のうえから骨組材11aに係止クリップを係止することで、被覆シート12および仕切シート13を骨組材11aに固定できる。このような係止クリップは、骨組材11aの長手方向に沿って所定間隔で複数配置されたうえで、被覆シート12および仕切シート13を骨組材11aの所定の位置に固定する。
自立型クリーンユニット20は、陰圧エリアNpの空気を吸引し、フィルタによって空気に含まれているウイルスや塵等の異物を除去したうえで、陽圧エリアPpに吹出すものであり、陰圧エリアNpと陽圧エリアPpとの双方に少なくとも一部が露出するように、仕切シート13に対して位置決めされて床面に設置されている。
すなわち、自立型クリーンユニット20は、図1に示すように、仕切シート13に対して、当該仕切シート13より陰圧エリアNpに配置されている。逆に言うと、仕切シート13は、自立型クリーンユニット20より陽圧エリアPpに配置されている。
したがって、自立型クリーンユニット20は、陰圧エリア側を向く面が全て陰圧エリアNpに露出し、陽圧エリア側を向く面は仕切シート13に覆われている。しかし、この仕切シート13の下端部には矩形状の開口13aが設けられている。このため、自立型クリーンユニット20は、陽圧エリア側を向く面の下端部が開口13aを通して陽圧エリアPpに露出している。
また、自立型クリーンユニット20は、図2および図3に示すように、骨組ユニット11の内部にその長手方向に沿って所定間隔で4つ設けられている。
なお、仕切シート13に対する自立型クリーンユニット20に位置決めは、上述した以外でも、例えば、仕切シート13に、自立型クリーンユニット20の幅および高さに見合う矩形状の開口(下端は開放)を形成しておき、この開口の上縁を自立型クリーンユニット20の上面に固定し、両側縁を自立型クリーンユニット20の両側面に固定してもよい。このようにすると、自立型クリーンユニット20は、陰圧エリア側を向く面が全て陰圧エリアNpに露出し、陽圧エリア側を向く面が全て陽圧エリアPpに露出することになる。
自立型クリーンユニット20は、図4および図5に示すように、ユニット本体21と、送風機22と、フィルタ23とを備えている。
ユニット本体21は内部が中空の矩形のパネル状に形成され、図4において、一方の面(図4において左面)の上部に吸込口21aを有している。吸込口21aは矩形状に形成され、当該吸込口21aには多数の小貫通孔を有する吸込板24(図5参照)が嵌め込まれている。また、ユニット本体21は、他方の面(図4において右面)の下部に吹出口21bを有している。吹出口21bは矩形状に形成され、当該吹出口21bには、多数の小貫通孔を有する吹出板25(図2および図5参照)が嵌め込まれている。吹出口21bは吸込口21aより長辺および短辺が短くなっており、吹出板25は吸込板24より長辺および短辺が短くなっている。
また、ユニット本体21は、支持台26によって直立状態に支持されている。支持台26はユニット本体21の厚さ方向(図4において左右方向)に延びる板状に形成され、その長手方向の両端部にはそれぞれキャスタ27,27が取り付けられている。なお、一方のキャスタ27はストッパ機能付きである。
また、支持台26はユニット本体21の幅方向(図5において左右方向)の両側部下端にそれぞれ取り付けられている。
送風機22は、図4に示すように、ユニット本体21の内部の下部に、吹出口21bと対向して設けられており、モータ22aとこのモータ22aの回転軸に取り付けられた羽根22bとを備えている。モータ22aには電気を供給するため電源コード22cが接続されている。モータ22aによって羽根22bを回転させると、ユニット本体21の内部の空気が吹出口21bから吹き出されるので、当該内部が陰圧となり、外部の空気が吸込口21aから吸引されて、下方に流れ吹出口21bから吹き出される。
フィルタ23は、ユニット本体21の内部に吸込口21aに対向して設けられている。このフィルタ23は、不織布やメッシュ状の織布等で形成されたプレフィルタ23aとHEPAフィルタ等で形成されたメインフィルタ23bとを備えており、メインフィルタ23bよりプレフィルタ23aが吸込口21aに近くなるように配置されている。
そして、送風機22は、羽根22bをモータ22aによって回転させることによって、外部の空気を吸込口21aを通して吸い込むとともにフィルタ23を通過させたうえで、吹出口21bから吹き出す。この際、空気に含まれたいた比較的粒径の大きい塵等は主にプレフィルタ23aによって捕捉されて除去され、菌やウイルス等の微細なものはメインフィルタ23bによって捕捉されて除去される。
このような構成の自立型クリーンユニット20は、図1〜図3に示すように、ユニット本体21の吸込口21aが陰圧エリアNpに向き、かつ吹出口21bが陽圧エリアPpに向くように配置されたうえで、床面に設置される。
吸込口21aを有する面は仕切シート13によって覆われていないため、吸込口21aは陰圧エリアNpに露出している。
吹出口21bを有する面は仕切シート13によって覆われているが、当該仕切シート13の下部には矩形状の開口13aが設けられているため、この開口13aを通して吹出口21bは陽圧エリアPpに露出する。
したがって、送風機22を作動させることによって、陰圧エリアNpの空気を吸込口21aを通して吸い込むとともにフィルタ23を通過させて、当該フィルタ23によって空気に含まれているウイルスや塵等異物を除去したうえで、吹出口21bから吹き出すことができる。
以上のように本実施形態によれば、陰圧エリアNpと陽圧エリアPpとを仕切るようにして仕切シート13が設けられているので、この仕切シート13によって陰圧エリアNpと陽圧エリアPpとを区画でき、さらに、陰圧エリアNpと陽圧エリアPpとの双方に少なくとも一部が露出するように、仕切シート13に対して位置決めされた自立型クリーンユニット20が設置され、自立型クリーンユニット20は、陰圧エリアNpの空気を吸引し、当該空気に含まれている異物を除去したうえで、陽圧エリアPpに吹出すので、陰圧エリアNpにウイルス等の異物を封じ込むことできるとともに、陽圧エリアPpには陰圧エリアNpや外部からウイルス等の異物の侵入を抑制できる。したがって、ウイルスの拡散抑制および医療従事者等の人の保護を行うことができる。
また、図3に示すように、本実施形態の陰陽圧エリアユニット10の側端面側は、被覆シート12によって覆われているが、当該側端面側から人がそれぞれ陰圧エリアNpおよび陽圧エリアPpに出入りできるので、ウイルス等によって汚染された施設の廊下に設置するのに好適な陰陽圧エリアユニット10となる。
さらに、本実施形態の陰陽圧エリアユニット10は、送風機22を作動させることによって、陰圧エリアNpの空気を吸込口21aを通して吸い込むとともにフィルタ23を通過させて、当該フィルタ23によって空気に含まれているウイルス等の異物を除去したうえで、吹出口21bから吹き出すことができるので、陰圧エリアNpの空気からウイルス等の異物を除去した清浄空気を陽圧エリアPpに確実に吹出すことができる。
また、本実施形態の陰陽圧エリアユニット10の骨組ユニット11は、複数の骨組材11aをジョイント部材11bによって接続することによって、形成されるので、骨組材11aの本数、長さ、配置位置等を適宜選択することによって、骨組ユニット11の形状、大きさを自由に決定できるとともに、骨組ユニット11の強度を適切に設定できる。
(第2の実施形態)
図6は、第2の実施形態に係る陰陽圧エリアユニット10Aを病院内に設置した状態を示す平断面図である。
本実施形態に係る陰陽圧エリアユニット10Aが第1の実施形態に係る陰陽圧エリアユニット10と異なる点は、自立型クリーンユニット20の個数および陰圧エリアNpの長さであるので、以下ではこの点および各室の配置状態について説明し、同一構成は同一符号を付してその説明を省略する場合もある。
また、本実施形態では、自立型クリーンユニット20を、陰陽圧エリアユニット10Aの外部にも適宜設置することによって、各室の陰圧のレベルを調整している。
図6に示すように、陰陽圧エリアユニット10Aは、病院内に設置され、当該病院内の一部を陰圧廊下(陰圧エリア)Npと陽圧廊下(陽圧エリア)Ppとに区画している。第1の実施形態では陰圧エリアNpと陽圧エリアPpとは同長さであったが、本実施形態では、陽圧廊下(陽圧エリア)Ppの方が陰圧廊下(陰圧エリア)Npより長くなっているとともに、陰圧廊下(陰圧エリア)Npと陽圧廊下(陽圧エリア)Ppとの一端部(図6において左端部)は平面視において面一となっており、他端部(図6において右端部)は陽圧廊下(陽圧エリア)Ppが陰圧廊下(陰圧エリア)Npより延出している。
また、自立型クリーンユニット20は、陰圧エリアNpの空気を吸引し、フィルタ23によって空気に含まれているウイルスや塵等の異物を除去したうえで、陽圧エリアPpに吹出すものであり、陰圧エリアNpと陽圧エリアPpとの双方に少なくとも一部が露出するように、仕切シート13に対して位置決めされて床面に3台、廊下(陰圧廊下Npおよび陽圧廊下Pp)の長手方向に所定間隔で設置されている。
陰圧廊下Npの両端部にはそれぞれ出入口が設けられ、陽圧廊下Ppの両端部にも出入口が設けられている。
陰圧廊下Npには、一次待合室31、感染者待合室32,33,34が陰圧廊下Npの一端部から他端部側に向けて順に互いに隣接しつつ陰圧廊下Npの長手方向に沿って並設されている。また、一次待合室31、感染者待合室32,33,34は陰圧廊下Npに隣接配置され、陰圧廊下Npと一次待合室31、感染者待合室32,33,34との境界部にはそれぞれ出入口が設けられている。また、感染者待合室34には診察室35が隣接配置されており、当該診察室35には陰圧廊下Npの他端部に設けられた出入口から出入り可能となっている。
これら待合室31〜34および診察室35は、陰陽圧エリアユニット10Aの骨組ユニット11Aを構成する骨組材11aと同様の骨組材11aを用いて形成されている。
すなわち、一次待合室31は、複数の骨組材11aをジョイント部材11bによって接続することによって、直方体形状に形成され、感染者待合室32は、複数の骨組材11aをジョイント部材11bによって接続することによって、直方体形状にかつ平面視において一般待合室より小さく形成され、感染者待合室33,34も複数の骨組材11aをジョイント部材11bによって接続することによって、立方体形状にかつ感染者待合室32と同じ大きさに形成されている。但し、互いに隣接する感染者待合室33,34の境界部には骨組材11aは配置されておらず、その代わり、透明の塩化ビールシートによって形成された仕切シート13が設けられている。
また、互いに隣接する一次待合室31と感染者待合室32との境界部には骨組材11aおよび仕切シート13が設けられ、互いに隣接する感染者待合室32,33の境界部にも骨組材11aおよび仕切シート13が設けられている。さらに、互いに隣接する感染者待合室34と診察室35との境界部にも骨組材11aおよび仕切シート13が設けられている。また、各室31〜35と外部との境界部には骨組材11aおよび被覆シート12が設けられている。なお、被覆シート12は各室31〜35の上面にも設けられている。
さらに、各室31〜35と陰圧廊下Npとを仕切り仕切シート13には、それぞれ出入口が設けられている。
また、各室31〜35と外部との境界部にはそれぞれ自立型クリーンユニット20が設けられている。これら自立型クリーンユニット20は、各室31〜35と外部との双方に少なくとも一部が露出するように、被覆シート12に位置決めされて床面に設置されている。
これら自立型クリーンユニット20および陰陽圧エリアユニット10Aに設けられた自立型クリーンユニット20の出力を制御することによって、陰圧廊下Np、一次待合室31、感染者待合室32,33,34および診察室35の内圧が以下のように設定されている。
すなわち、陰圧を示す指標を陰圧度が高いものから順に「−1」、「−2」、「−3」とすると、陰圧廊下Npは「−2」、一次待合室31は「−1」、感染者待合室32,33,34は「−3」、診察室は「−1」に設定されている。なお、陽圧廊下Ppは「+2」に設定されている。
このように各室31〜35の陰圧度を設定することによって、感染者待合室32,33,35の陰圧度が「−3」と最も高い、つまり最も低圧であるので、当該感染者待合室32,33,35から外部、一次待合室31、陰圧廊下Npおよび診察室35に空気が流出しない。このため、感染者待合室32,33,35にウイルス等の異物を封じ込めることができる。
また、一次待合室31より陰圧廊下Npの方が低圧となっているので、陰圧廊下Npから一次待合室31に空気が流出しない。このため、陰圧廊下Npから一次待合室31にウイルス等の異物が空気の流れによって流入することがなく、一次待合室31内でウイルス等の異物の濃度が高まるのを抑制できるとともに、外部への異物の流出を防止できる。
さらに、診察室35より陰圧廊下Npの方が低圧となっているので、陰圧廊下Npから診察室35に空気が流出しない。このため、陰圧廊下Npから診察室35にウイルス等の異物が空気の流れによって流入することがなく、診察室35内でウイルス等の異物の濃度が高まるのを抑制できるとともに、外部への異物の流出を防止できる。
また、診察室35には、自立型クリーンユニット20が複数台設置され、当該自立型クリーンユニット20の吹出口の前方に、医者と患者がこの順で配置されように、医者の椅子や看者の椅子が配置されるので、自立型クリーンユニット20から吹き出される清浄空気は医者から看者に向けて流れ、この清浄空気はその背後にある自立型クリーンユニット20に吸い込まれて、ウイルス等の異物が除去されたうえで外部に吹出される。このため、看者がウイルス等に汚染されていても、当該ウイルスの医者への感染を抑制できる。
なお、本実施形態の陰陽圧エリアユニット10Aは第1の実施形態の陰陽圧エリアユニット10と同様の効果を得ることができるのは言うまでもない。
Np 陰圧エリア
Pp 陽圧エリア
10,10A 陰陽圧エリアユニット
11,11A 骨組ユニット
11a 骨組材
12 被覆シート
13 仕切シート
20 自立型クリーンユニット
21 ユニット本体
21a 吸込口
21b 吹出口
22 送風機
23 フィルタ

Claims (3)

  1. 陰圧エリアと陽圧エリアとを備えた陰陽圧エリアユニットであって、
    内部に前記陰圧エリアおよび前記陽圧エリアが隣接配置される骨組ユニットと、
    前記骨組ユニットにその上面および側面を覆うようにして設けられる被覆シートと、
    前記骨組ユニットに前記陰圧エリアと前記陽圧エリアとを仕切るようにして設けられる仕切シートと、
    前記陰圧エリアと前記陽圧エリアとの双方に少なくとも一部が露出するように、前記仕切シートに対して位置決めされて設置される自立型クリーンユニットとを備え、
    前記骨組ユニットは、複数の骨組材を組み立てることによって形成され、
    前記仕切シートは、前記陰圧エリアと前記陽圧エリアの境界部に位置する前記骨組材より陽圧エリア側に配置され、
    前記自立型クリーンユニットは、前記陰圧エリアの空気を吸引し、当該空気に含まれている異物を除去したうえで、前記陽圧エリアに吹出すことを特徴とする陰陽圧エリアユニット。
  2. 陰圧エリアと陽圧エリアとを備えた陰陽圧エリアユニットであって、
    内部に前記陰圧エリアおよび前記陽圧エリアが隣接配置される骨組ユニットと、
    前記骨組ユニットにその上面および側面を覆うようにして設けられる被覆シートと、
    前記骨組ユニットに前記陰圧エリアと前記陽圧エリアとを仕切るようにして設けられる仕切シートと、
    前記陰圧エリアと前記陽圧エリアとの双方に少なくとも一部が露出するように、前記仕切シートに対して位置決めされて設置される自立型クリーンユニットとを備え、
    前記自立型クリーンユニットは、前記陰圧エリアの空気を吸引し、当該空気に含まれている異物を除去したうえで、前記陽圧エリアに吹出し、
    前記自立型クリーンユニットは、
    前記陰圧エリアに開口する吸込口および前記陽圧エリアに開口する吹出口を有するユニット本体と、
    前記ユニット本体の内部に前記吹出口に対向して設けられた送風機と、
    前記ユニット本体の内部に前記吸込口に対向して設けられたフィルタとを備え、
    前記送風機は、前記陰圧エリアの空気を前記吸込口を通して吸い込むとともに前記フィルタを通過させたうえで、前記吹出口から吹き出し
    前記自立型クリーンユニットが前記仕切シートより陰圧エリア側に配置されることで、前記自立型クリーンユニットの陰圧エリア側を向く面が全て前記陰圧エリアに露出し、
    前記仕切シートの下端部に開口が前記吹出口に対向して設けられ、
    前記自立型クリーンユニットの陽圧エリア側を向く面の下端部が前記開口を通して前記陽圧エリアに露出していることを特徴とする陰圧陽圧エリアユニット。
  3. 請求項1または2に記載の陰陽圧エリアユニットを病院内に配置した陰陽圧エリアユニットの配置構造であって、
    前記陰陽圧エリアユニットは、前記病院内の一部を陰圧廊下と陽圧廊下とに区画しており、
    前記陰圧廊下が前記陰陽圧エリアユニットの陰圧エリアで構成され、前記陽圧廊下が前記陰陽圧エリアユニットの陽圧エリアで構成されていることを特徴とする陰陽圧エリアユニットの配置構造。
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