JP7133768B1 - 店舗用局所換気システム - Google Patents

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Abstract

【課題】飲食店舗客席などにおいて飛沫等、空間内に拡散を防止するため適正な吸込み位置や気流の流れ、換気量などを考慮し、感染防止を目的とした局所換気システムを提供する。【解決手段】1人1人排出した呼気を空間内に拡散する前に強制的に吸引する専用の吸込口12を座席毎に配置する。既存換気装置、又は新規設置全熱交換器又は送排風機からなる換気機器4の搬送装置を動力源とし屋外吸込み器具2から新鮮空気を取り込み、天井面吹出口7から供給する。排気については空間への拡散を防止するためカウンター8又はテーブルに設置される1人当たりの適正換気量によるコロナウイルスの対策として30m3/h・人を確保するに見合った排気風量を座席毎に「局所で」吸込むシステムである。カウンター吸込口12及びテーブル吸込口25より人体から排出された呼気、粉塵等を捕集し排気ダクト6を介して換気装置4により屋外排気口3へ排出するシステムである。【選択図】図1

Description

1人1人専用の吸込口を座席毎に配置する。
本発明は、飲食店舗等の座席毎に排気用吸込口を設置することにより室内居住空間内に在籍するその他人間に対して感染リスクを軽減するための店舗用局所換気システムに関する。
従来より、テーブルに鉄板が付属した焼き肉店では、調理加熱によって発生する熱や油煙、汚染空気が室内に拡散する前に局所的に換気するための局所排気方式が知られている。
また、工場においては有機溶剤や化学物質を扱う作業時に作業者が有害物質の体内摂取する濃度を低く抑えることが重要であり、発生源近くに吸込みフードなどを設置するなど気流を利用した健康阻害防止の基準が労働安全衛生法により定められている。
一般的な居室における給排気システムは天井に外気吹出口、排気用吸込口が設置されており天井から新鮮空気が下向きに吹出され、人体等に取り入れられたのちに呼気が排出され、天井に設置された排気口に吸い込まれ、ダクト及び排風機等から屋外へ排出される。
特開昭56-100240
図15は一般的な天井面に設置する吹出口、吸込口配置である。居室における換気方式では主流の方式である。
しかし、感染拡大防止の観点から見るとリスクが存在する。空調・換気の気流方式の分類で表すと、この方式は「乱流方式」であり、天井面から下面に吹出す新鮮空気と汚染空気を排出するために天井設置吸込口方向に上昇させる空気がぶつかり合い乱れた気流状況である。そのために排出した呼気が天井の吸込み口に到達するまでは、空間内に拡散してしまうことになり、不規則に活動する人間が吸込んでしまうリスクが高い状況となっている。簡易的にアクリル板など簡易パーテーションなどで仕切りを入れているがその最終的な行き先が天井に向かっていかなければならない配置となっている為、その結果空間内を拡散することに繋がり、完全なリスク改善とならない状況であった。
設備と意匠デザインは業種自体が分離されているため意匠に調和が難しくカウンターやテーブルに既製の吸込み器具などは設置しにくい為、局所排気が訴求しにくい状況であった。
飲食店等空間内での感染防止の為、1人1人専用の吸込口を座席毎に配置し、人から発生する呼気を空間に拡散する前に直近で捕集する構造とするため、人が着席する正面に位置する場所で強制吸引することを特徴とする店舗用局所換気システム。
この局所排気システムを形成する基本動力とダクト構成について説明する。
図1は店舗用局所換気システムを示す概略の換気フロー図である。
新鮮空気の取入れについては外壁設置換気用外気取入れ口1から全熱交換器又は送排風機からなる換気機器4を通し、外壁に設置する換気用外気取入口2から新鮮空気を導入。外気ダクト5を通じて天井面に設置された室内給気口7より上部から室内へ新鮮空気を導入する。外気の導入については天井から吹出す構造である。
排気については各カウンター側から局所で集められた排気ダクト6、各テーブル側から局所で集められた排気ダクト6を合流し全熱交換器又は送排風機からなる換気機器4を通し換気用排気口3から屋外へ排出される。
カウンター内部の排気構造は図4で示すスリット状のカウンター吸込口12から吸込みとなるがその開口はカウンター吸込部立下り壁13を設置することで形成される。ゴミや異物等ふき取り掃除が容易にできる開口高さを設定するのが望ましい。その開口より人が排出した呼気が吸込まれるが、異物や固形物がカウンター内部吸込み器具15の中に吸い込まれないように、カウンター吸込み内部立上り壁14を設置することで異物混入を防ぐ。このようなクランクの様に入り組んだ流れでカウンター内部吸込器具15に排気が取り込まれ、前記排気ダクト6に接続される。
テーブル内部の排気構造は図8で示すスリット状のテーブル吸込口25から吸込みとなるがパンチング穴を有するコの字型の部材、テーブル用局所排気ユニット内部ダクトパンチング穴付23と、それを上から被せるコの字型の部材、テーブル用局所排気ユニット22を合わせる簡易的な構造で排気を搬送するダクトとなる部分が形成され、テーブル用排気ユニットが形成される。
テーブル用排気ユニット22内部で搬送される排気はジャバラダクト20により壁面に設置されたダクト接続用フランジプレート28と接続され前記排気ダクト6に接続される。
前記の吸込み位置を人の着座正面に配置することで一般換気である天井吸込口設置の「乱流方式」から、天井面吹出口、下面吸込口の「層流方式」が実現する。ただし、一般の層流方式は下面に吸込口を配置することで層流方式としての要件は満たしているが、下面に配置する吸込口が集約されてしまってはその吸込口に到達するまで空間内に拡散してしまう。スリット状のカウンター吸込口12やスリット状のテーブル吸込口25吸込口は座席ごと個別に設置することで拡散を防止する理想の配置及び気流となる。
その吸込み風量も増強する。一般換気で使用する建築基準法(建築基準法施行令第20条の2)で示す20m3/h・人ではなく厚生労働省の推奨する(「換気の悪い密閉空間」を改善するための換気の方法)によるコロナウイルスの対策として30m3/h・人を確保することでより効果的な感染防止における換気風量、気流の確保、局所で捕集できる店舗用局所換気システムが実現する。
この発明において空間に拡散する前に有効に捕集し、感染リスクを軽減することができる。
この換気システムは既存設置の店舗客室換気機器(排風機、全熱交換器)を有効利用できる。
この換気システムは既存設置のテーブルを有効利用できる。
この換気システムは1席毎に1人当たり推奨換気風量を確保した吸込口を設置し換気効率を高めた換気システムを提供できる。
この換気システム気流は「層流方式」となり空間内の拡散防止及び直近での補修効率の高い換気システムを提供できる。
この換気システムは業態を問わず意匠デザインにマッチさせやすい換気システムで空間デザイン、雰囲気を重視した店舗には導入効果が期待される。
テーブル用局所排気ユニットは丁番等で固定する方式の為取り外し可能であり、感染リスクが収まった時期には原状復帰が容易にできる。その際は壁吸込み器具に切り替え出来る換気システムである。
テーブル用局所排気ユニットは大規模宴会などのテーブルにも使用でき集合型の大型テーブルでもリスクを軽減できる。
テーブルの方式は様々な業界で使用されるため、飲食業界に限らず事務所スペース、会議室など様々な用途の業界に展開できる。
上吹出し、下吸込みのシステムで暖房効果向上のメリットも生まれる。
冷暖房設備も上吹出し、下吸込みのシステムにすることで更なる「層流方式」の効果が向上しリスク軽減効果が高まる。
コロナによる緊急事態宣言による飲食の営業自粛は今後も数年単位で続くと想定される。飲食店によっては換気増強など設備投資をし、様々な感染防止対策を施し努力している店舗も多い中、緊急事態になれば対策を施していない店舗と同様に営業自粛を命じられている現状が不釣り合いと感じている。長引く飲食業界の経済低迷の不安を払拭するには国側である一定の基準を設け、店舗の対策度合いによって営業可能となることも今後見直されるであることを期待し、店舗内の感染防止を目的とした換気システムが貢献することを提案する。
感染症リスクはコロナだけに留まらず風邪やインフルエンザ、その他、将来新たな感染症ウイルスが発生するかもしれない不測のリスクも否定できない状況である。そのすべてに対して「3つの密」を避ける基本の予防策は現在行われている対策が今後も必要となることが想定され、その3つの密の1つである「換気の悪い密閉空間」の対策についても、この店舗内の感染防止を目的とした換気システムが貢献することを提案する。
本発明に係る飲食店客席事例の換気システムフロー図である。 本発明に係る飲食店客席事例の気流の流れを表す立面図である。 本発明に係る飲食店客席事例の平面図である。 本発明に係る片面カウンターにおける側面図である。 本発明に係る両面カウンターにおける側面図である。 本発明に係るカウンターにおける正面図である。 本発明に係るテーブル側面図(長辺側)である。 本発明に係るテーブル側面図(短辺側)である。 本発明に係るテーブル用局所排気ユニット分解図である。 本発明に係るテーブル用局所排気ユニット使用時のダクト接続用フランジプレートの正面図である。 通常換気時に使用する壁面設置、標準吸込口の正面図である。 本発明に係るテーブル用局所排気ユニット使用時のテーブル平面図である。 通常換気時におけるテーブル側面図(長辺側)である。 通常換気時におけるテーブル側面図(短辺側)である。 従来の技術を示すものである。
以下、この発明の形態を一般的な飲食店舗客席を想定した例として図面を参照しながら本発明の店舗用局所換気システムについて説明する。
図1は店舗用局所換気システムを示す概略の換気フロー図である。
外壁設置換気用外気取入れ口1から全熱交換器又は送排風機からなる換気機器4を通し、外気ダクト5を通じて天井面に設置された室内給気口7より上部から室内へ新鮮空気を導入。人が導入した空気は呼気として排出されスリット状のカウンター吸込口12、又はスリット状のテーブル吸込口25へ吸い込まれ、外乱等の影響がなければ周囲に拡散することなく捕集されていく。カウンター側排気、テーブル側排気は排気ダクト6により合流され前記換気機器4の搬送動力を利用し、外壁設置換気用排気口3から屋外へ排出される。
図2は店舗用局所換気システムを示す気流の流れを示す図である。
天井面に設置された室内給気口7より上部から新鮮空気を導入。人が導入した空気は呼気として排出されスリット状のカウンター吸込口12、又はスリット状のテーブル吸込口25へ吸い込まれる。図15で示す従来換気方式と比べ空間内に拡散することなく人体からの排出空気を効率よく捕集する。
図3は飲食店客席事例の平面図である。
吸込口は集約することはなく、1席毎に1個配置される。この1人1人の正面側直近に吸込口を配置することにより層流方式の気流が実現し空間内への拡散防止に繋がり、効率的な排気のシステムを可能としている。
図4、図5、図6はカウンターにおける側面図、正面図であり、カウンター内部の構造の詳細説明を以下に表す。
全熱交換器又は送排風機からなる換気機器4から接続される排気ダクト6を天井面からカウンター内部へ立下げる為、ダクト目隠し用化粧壁17によりダクトが露出しないよう内装を施す。
カウンター内部のダクトスペースは図4における片面カウンターの場合はカウンター立上り壁(厨房側)10とカウンター立上り壁(客席側)11に挟まれた間の空間をダクトスペースとしている。
図5における両面カウンターの場合はカウンター立上り壁(客席側)11の両面に挟まれた間の空間をダクトスペースとしている。
図4、図5より、人が排出した呼気の流れを説明する。
前記カウンター内部排気ダクトは座席毎に設置されたカウンター内部吸込み器具15に接続され排気が吸込まれる口となる。ただし、器具そのものが人目に付く位置に配置されるとゴミや異物の混入、意匠性に欠けるなどの影響を及ぼすためカウンター吸込み内部立上り壁14を設置することで異物混入を防ぐと共に器具そのものを目隠しし、カウンター天板9からカウンター吸込部立下り壁13を設置することでカウンター内部をクランク形状の構造が形成され、その形状が吸込み音の消音効果を高める効果も得られる。カウンター天板9からカウンター吸込み部立下り壁13とカウンターテーブル8上部との隙間を開けることで人が着座する正面にスリット状のカウンター吸込口12が形成される。そのスリットは容易に清掃ができる十分な高さを確保することが望ましい。この吸込み開口を1席毎に設けることを特徴とする店舗用局所換気システムが提供される。
スリット状のカウンター吸込口12は各席に1箇所設置し、複数の吸込み空気はカウンター内部ダクトで合流され排気ダクト6にて全熱交換器又は送排風機からなる換気機器4を介し、換気用排気口3にて屋外へ排出される。
複数の吸込み口を有し、それぞれのダクトの長さ、曲がりの個数などで、ダクト等の圧損等により、各吸込口の風量バランスの乱れを防止するため、図4、図5、図6記載の風量調製ダンパー(VD)16を各分岐ごとに設置し風量調整する。その風量は厚生労働省推奨である1か所あたり吸込み風量を30m3/h・人に調整する。
図4、図5、図6記載のスリット状のカウンター吸込口12は風量調製ダンパー(VD)16によって調整された風量30m3/h・人を取り込む開口(吸込口)である。吸込み風速は風切り音などによる発生騒音を低く抑えるため吸込み面風速を1~2m/s程度で調整する。具体的には現地で必要風量と発生騒音を見ながら風量調製ダンパー(VD)16の開度を調整する。
スリットの開口面積は以下計算式による。
吸込み面積(m2)=風量(m3/h)÷3600(s)÷吸込み風速(m/s)
開口高さは容易に掃除が可能な高さを確保する。
図4、図5、図6記載の吸込口はスリット状のカウンター吸込口12で表現したが、吸込み形状は空間デザインに合わせ自由に選択可能である。スリット開口部から異物混入を防ぐ為、網設置やスリット設置、丸型形状の開口、パンチング穴を有す鉄板など、必要吸込み風量が確保できれば吸込み形状は自由である。
図7、図8は店舗用局所換気システムのテーブル部を示す側面図(長辺側)、側面図(短辺側)であり、テーブルにおける局所換気の詳細説明を以下に表す。
全熱交換器又は送排風機からなる換気機器4から接続される排気ダクト6を天井面からカウンター内部へ立下げる為、ダクト目隠し用化粧壁17によりダクトが露出しないよう内装を施す。
排気ダクト6が天井面から内壁面下部へ立下り、ダクト目隠し用化粧壁17壁面内に設置された吸込みボックス32に接続されダクト接続用フランジプレート28に繋がる。そのダクト接続用フランジプレート28に付属される。ダクト接続フランジ29は壁の接続口であるが、稼働性のあるテーブルとダクトで接続するにはフレキシブル性のあるジャバラダクト20で接続することが望ましい。そのジャバラダクトとテーブル側のダクト通気スペース31が接続され排気空気を搬送する。その後テーブル用局所排気ユニット22内部に組み込まれるテーブル用局所排気ユニット内部ダクトパンチング穴付23内部は排気空気を必要分通過させるためのスペースが確保されており、スリット状のテーブル吸込口25により排気を吸い込む。
テーブル用局所排気ユニット22は設置するテーブルの形状に合わせて製作するものである為、テーブルと同様の質感、色を合わせる事で意匠的に調和しやすい。また、取り付けには丁番等固定金具を使用することで簡易的に固定でき、取り外しも容易である。
テーブル用局所排気ユニット22はアクリルパネル26等を設置することで呼気等の排出空気の周囲拡散を効率よく防止できる。アクリルパネルは高さを大きくとることで効果は高まる。また、材質は木材、鉄板、ガラス等、遮蔽できる形状であれば素材は問わない。
図9はテーブル用局所排気ユニット分解図である。
パンチング穴を有するコの字型の部材、テーブル用局所排気ユニット内部ダクトパンチング穴付23と、それを上から被せるコの字型の部材、テーブル用局所排気ユニット22を合わせる簡易的な構造で排気を搬送するダクトとなる部分が形成され、テーブル用排気ユニットが形成される。
上下部材のかみ合わせとなる部分にはクッション材33を張り付け空気の漏洩を防ぎ、気密性を高く保つための工夫が必要である。
テーブル用局所排気ユニット22は各座席に配置されるスリット状のテーブル吸込口25の吸込み部が呼気等を吸い込む開口となっているが、全熱交換器又は送排風機からなる換気機器4からの距離によるダクト抵抗から各吸込口の風量バランスが乱れやすい。そのダクト抵抗による風量バランスを調整するには既製のダンパーなどを設置することが通常の風量調製器具だが、テーブルでのスペース上納まらない。そのためテーブル用局所排気ユニット内部ダクトパンチング穴付23を設置する。その構造は通気用のパンチング穴24が複数開口される。パンチング穴24をゴム製などのパンチング穴塞ぎ用キャップ27で塞ぐことで、容易に一人当たり30m3/h・人の風量をバランスよく確保させることが可能となる。
スリット状のテーブル吸込口25は複数開口されたパンチング穴24をゴム製などのパンチング穴塞ぎ用キャップ27で塞ぎ調整された風量30m3/h・人を取り込む開口(吸込口)である。吸込み風速は風切り音などによる発生騒音を低く抑えるためテーブル吸込口25部の吸込み面風速を1~2m/s程度で調整する。
前記テーブル吸込口25の開口面積は以下計算式による。
吸込み面積(m2)=風量(m3/h)÷3600(s)÷吸込み風速(m/s)
開口高さは容易に掃除が可能な高さを確保する。
図7、図8、図9記載の吸込口はスリット状のテーブル吸込口25で表現したが、吸込み形状は空間デザインに合わせ自由に選択可能である。スリット開口部から異物混入を防ぐ為、網設置やスリット設置、丸型形状の開口、パンチング穴を有す鉄板など必要吸込み風量が確保できれば形状は自由である。
図10、図11は局所排気時と通常時の切り替えが可能となる部材。
ダクト接続用フランジプレート28はテーブル用局所排気ユニット22を設置する際に使用する。そこに組み込まれるダクト接続フランジ29が設置されており、ジャバラダクト20が接続でき、店舗用局所換気システムが完成される。
また、感染リスクが収まりテーブル用局所排気ユニット22を必要としない時期はダクト接続用フランジプレート28を取り外し、標準吸込み口19に付け替えることで一般換気の空間として利用できる。
この構造によって、局所排気時と通常時の切り替えが容易に可能となる部材である。
不特定多数の人が利用できる構造とするためテーブル用局所排気ユニット22の取付、取り外しは、丁番等固定金具30にて容易に取り外し、取り付けが可能な構造である。
換気風量は建築基準法(建築基準法施行令第20条の2)で示す20m3/h・人ではなく厚生労働省の推奨する(「換気の悪い密閉空間」を改善するための換気の方法)によるコロナウイルスの対策として30m3/h・人を推奨するため換気風量は法の基準より大きくなる。その影響として空調の効きが悪く快適性が損なわれたり、省エネ性が悪くなってしまうため、快適性悪化や省エネルギーの観点から換気機器は「全熱交換器」方式を推奨します。
簡易な構造であり、排気機器についても既存のファンを流用しダクトルートの変更程度でどの物件にも安価で導入しやすい。自粛対象の飲食業界において利用者の不安の払拭、企業のイメージアップに寄与が期待できる。
テーブルの方式は様々な業界で使用されるため、飲食業界に限らず事務所スペース、会議室など様々な用途の業界に展開できる。
1.飲食店舗建物 2.換気用外気取入口
3.換気用排気口 4.全熱交換器又は送排風機からなる換気機器
5.外気ダクト 6.排気ダクト
7.室内給気口 8.カウンターテーブル
9.カウンター天板
10.カウンター立上り壁(厨房側)
11.カウンター立上り壁(客席側)
12.カウンター吸込口
13.カウンター吸込部立下り壁
14.カウンター吸込み内部立上り壁
15.カウンター内部吸込器具
16.風量調製ダンパー(VD)
17.ダクト目隠し用化粧壁
18.建物外壁 19.標準吸込口
20.ジャバラダクト 21.テーブル
22.テーブル用局所排気ユニット
23.テーブル用局所排気ユニット内部ダクトパンチング穴付
24.パンチング穴 25.テーブル吸込口
26.アクリルパネル 27.パンチング穴塞ぎ用キャップ
28.ダクト接続用フランジプレート
29.ダクト接続フランジ 30.丁番等固定金具
31.ダクト通気スペース 32.吸込みボックス
33.クッション材

Claims (3)

  1. 飲食店等空間内での感染防止の為、1人1人専用の吸込口を座席毎に配置し、人から発生する呼気を空間に拡散する前に直近で捕集する構造とするため、人が着席する正面に位置する場所で強制吸引する店舗用局所換気システムであり、該店舗用局所換気システムでは全熱交換器及び送排風機からなる換気機器(4)を動力とし、外壁に設置する換気用外気取入口(2)から新鮮空気を導入し、外気ダクト(5)を通じて天井面に設置された室内給気口(7)より上部から室内へ新鮮空気を導入すると共に外気の導入については一般換気同等、天井から吹出す構造であり、排気については、各カウンター側から局所で集められた排気ダクト(6)及び、各テーブル側から局所で集められた排気ダクト(6)を合流し前記換気機器(4)を通し換気用排気口(3)から屋外へ排出され、前記排気ダクト(6)に接続されるカウンターの排気構造は、内部ダクトを経由し座席毎にダクトを分岐し、カウンター内部に設置されるカウンター内部吸込み器具(15)に接続され、前記カウンター内部吸込み器具(15)はカウンター吸込み内部立上り壁(14)を設置することで異物混入を防ぐと共に前記カウンター内部吸込み器具(15)そのものを目隠しし意匠性を損なわない構造となり、カウンター天板(9)からカウンター吸込部立下り壁(13)を設置することでカウンター内部をクランク形状の構造が形成され、その形状が吸込み音の消音効果を高める効果も得られ、カウンター吸込部立下り壁(13)とカウンターテーブル(8)上部との隙間を開けることで人が着座する正面にカウンター吸込口(12)が形成され、この吸込み開口を1席毎に設けることを特徴とする店舗用局所換気システム。
  2. 前記吸込口を人の着座正面にすることで天井面吹出口、下面吸込口の層流方式が実現し、不規則な室内拡散を防止し、カウンター吸込口(12)やテーブル吸込口(25)吸込口は座席ごと個別に設置することで拡散を防止する理想の配置及び気流となることを特徴とする請求項1記載の店舗用局所換気システム。
  3. 厚生労働省の推奨するコロナウイルスの対策として30m3/h・人を確保することでより効果的な感染防止における換気風量、気流の確保、局所で捕集できる換気方式が実現することを特徴とする請求項1記載の店舗用局所換気システム。
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