JP6914368B2 - ステータ、モータ、送風機、電気掃除機および手乾燥装置 - Google Patents

ステータ、モータ、送風機、電気掃除機および手乾燥装置 Download PDF

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Description

本発明は、ステータ、モータ、並びに、モータを備えた送風機、電気掃除機および手乾燥装置に関する。
一般に、モータのステータは、電磁鋼板等の積層要素を積層してカシメ部で一体に固定したステータコアを有する。鉄損を低減するためには、カシメ部を、ステータコアに形成される磁路をできるだけ遮らない位置に設けることが望ましい。そのため、ステータコアの外周に凸部を形成し、この凸部にカシメ部を設けることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平4−325846号公報(図1参照)
近年、複数の分割コアを組み合わせた分割構造のステータコアが開発されている。このような分割構造のステータコアでは、一体型のステータコアよりもカシメ部が多くなるため、鉄損の低減効果をさらに高めることが望まれている。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、ステータコアにおける鉄損の低減効果を高めることを目的とする。
本発明のモータは、軸線を囲むように延在するヨークと、ヨークから軸線を中心とする径方向の内側に延在するティースとを備えたステータと、径方向においてステータの内側に配置されたロータと、ステータのヨークが内側に固定されるシェルとを備える。ヨークは、軸線を中心とする周方向に円弧状に延在する第1のヨーク部と、第1のヨーク部とティースとの間で周方向に対して傾斜して直線状に延在する第2のヨーク部とを有する。第1のヨーク部および第2のヨーク部は、いずれも外周と内周とを有する。ヨークは、第2のヨーク部の外周から突出するカシメ部を有し、且つ、第1のヨーク部に分割面を有する。軸線から第1のヨーク部の外周までの距離が、軸線から第2のヨーク部の外周までの距離よりも大きく、第2のヨーク部の外周はシェルに当接しない。
本発明によれば、ヨークの磁路の幅L1と、ヨークのカシメ部を含む幅L2との間に、L1<L2<2.6×L1が成立することにより、磁路を流れる磁束に対するカシメ部の影響を抑制し、鉄損の低減効果を高めることができる。また、ヨークの第1のヨーク部および第2のヨーク部のうち、軸線から外周までの距離が小さい第2のヨーク部の外周にカシメ部を設けることにより、カシメ部に加わる外力を抑制し、これにより鉄損の低減効果を高めることができる。
実施の形態1のモータを示す断面図である。 実施の形態1のステータを示す平面図である。 実施の形態1のステータの一部を拡大して示す図である。 実施の形態1のステータのカシメ部が形成された部分を拡大して示す図である。 比較例のステータを示す平面図である。 比較例のステータの一部を拡大して示す図である。 比較例のステータのカシメ部が形成された部分を拡大して示す図である。 ヨークの最大幅L2と幅比L2/L1との関係を示すグラフである。 幅比L2/L1とカシメ部の鉄心効率との関係を示すグラフである。 幅比L2/L1とカシメ部の鉄心質量との関係を示すグラフである。 カシメ部の鉄心効率と鉄心質量との関係を示すグラフである。 比較例のステータを示す平面図である。 実施の形態2のモータを示す断面図である。 実施の形態2のステータの一部を拡大して示す図である。 実施の形態3のモータを示す断面図である。 実施の形態4のモータを示す断面図である。 各実施の形態のモータが適用される送風機の構成例を示す図である。 各実施の形態のモータが適用される送風機を備えた電気掃除機を示す図である。 各実施の形態のモータが適用される送風機を備えた手乾燥装置を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、この実施の形態により本発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
<モータ100の構成>
図1は、本発明の実施の形態1のモータ100を示す断面図である。モータ100は、永久磁石同期モータであり、インバータによって駆動される単相モータである。モータ100は、例えば、電気掃除機または手乾燥装置等の送風機110(図17参照)に用いられる。
モータ100は、シャフト50を有するロータ5と、ロータ5を囲むように設けられたステータ1とを有する。ステータ1は、金属製の円筒状のシェル4の内側に固定されている。シェル4は、外周41と内周42とを有し、内周42にステータ1が嵌合している。
以下の説明では、シャフト50の回転中心である軸線C1の方向を、「軸方向」と称する。また、シャフト50の軸線C1を中心とする周方向(図1等に矢印R1で示す)を、「周方向」と称する。また、シャフト50の軸線C1を中心とする半径方向を、「径方向」と称する。また、軸方向に平行な断面における断面図を、「縦断面図」と称する。
ロータ5は、シャフト50と、シャフト50の周囲に固定された永久磁石51,52を有する。永久磁石51,52は、周方向に等間隔に配置され、それぞれが磁極を構成している。永久磁石51の外周面は例えばN極であり、永久磁石52の外周面は例えばS極であるが、逆であってもよい。
ここでは、2つの永久磁石51と2つの永久磁石52とが、周方向に交互に配置されている。すなわち、ロータ5は、4つの磁極を有する。但し、ロータ5の磁極数は4に限らず、2以上であればよい。
ステータ1は、エアギャップを介してロータ5の径方向外側に配置されている。ステータ1は、ステータコア10と、絶縁部3と、コイル(例えば図17に示すコイル35)とを有する。
ステータコア10は、複数の積層要素を軸方向に積層し、カシメ部15で一体に固定したものである。積層要素は、ここでは電磁鋼板であり、板厚は例えば0.25mmである。
ステータコア10は、ロータ5を囲むヨーク11と、ヨーク11からロータ5に向かう方向に(すなわち径方向内側に)延在する複数のティース12とを有する。ティース12は、周方向に等間隔に配置されている。ティース12の数は、ロータ5の磁極数と同数であり、ここでは4つである。但し、ティース12の数は、2つ以上であればよい。ティース12は、ロータ5に対向するティース先端部13を有する。ティース先端部13は、周方向の長さがティース12の他の部分よりも長くなるように形成されている。
ステータコア10において周方向に隣り合う2つのティース12の間には、スロットが形成されている。スロット内には、絶縁性を有する樹脂で構成された絶縁部3が配置されている。絶縁部3は、例えば、ヨーク11の内周側の壁面と、ティース12の周方向の両端面および軸方向の両端面を覆うように設けられている。
絶縁部3は、樹脂をステータコア10と一体に成形するか、または別部品として成形した樹脂成形体をステータコア10に組み付けることにより形成される。ティース12には、絶縁部3を介して、コイル(例えば図17に示したコイル35)が巻き付けられる。絶縁部3は、ステータコア10とコイルとを絶縁する。
図2は、ステータコア10を示す平面図である。ステータコア10のヨーク11は、周方向に、第1のヨーク部21と第2のヨーク部22とを有する。第1のヨーク部21と第2のヨーク部22とは、周方向に交互に配置されている。
第1のヨーク部21は、ステータ1のうちで最も径方向外側に位置する部分であり、軸線C1を中心とする円弧状に延在している。第1のヨーク部21は、周方向に等間隔に配置されている。第1のヨーク部21の数は、ティース12の数と同数であり、ここでは4つである。
第1のヨーク部21は、径方向外側に位置する外周21aと、径方向内側に位置する内周21bとを有する。第1のヨーク部21の外周21aは、シェル4(図1)の円筒状の内周42に係合する。第1のヨーク部21の内周21bは、上記のスロットに対向している。
第2のヨーク部22は、周方向に隣り合う第1のヨーク部21の間に位置している。第2のヨーク部22は、第1のヨーク部21の端部から周方向に対して径方向内側に傾斜して延在する直線状部分をV字状に組み合わせた形状を有する。第2のヨーク部22の最も径方向内側に位置する部分、すなわちV字の頂点部分から、ティース12が延在している。第2のヨーク部22の数は、ティース12の数と同数であり、ここでは4つである。
第2のヨーク部22は、外周22aと内周22bとを有する。第2のヨーク部22は、軸線C1を中心とする径方向において第1のヨーク部21よりも内側に位置している。言い換えると、軸線C1から第2のヨーク部22の外周22aまでの距離は、軸線C1から第1のヨーク部21の外周21aまでの距離よりも小さい。そのため、第1のヨーク部21の外周21aがシェル4(図1)に当接しても、第2のヨーク部22の外周22aはシェル4に当接しない。第2のヨーク部22の内周22bは、上記のスロットに面している。
第1のヨーク部21の周方向の中心には、分割面14が形成されている。ステータコア10は、第1のヨーク部21に形成された分割面14で、ティース12毎の分割コア2(図3)に分割される。ここでは、ステータコア10が4つの分割コア2に分割される。分割面14は、ここでは平面(図2では直線)であるが、凸部または凹部を設けてもよい。
ステータコア10は、カシメ部15により一体に固定される。カシメ部15は、第2のヨーク部22の外周22aから外側に突出するように形成されている。カシメ部15は、周方向において、ティース12と分割面14との間に位置している。
図1に示したロータ5の永久磁石51(N極)からの磁束は、ティース12内を径方向外側に向かって流れてヨーク11に侵入し、ヨーク11内を第2のヨーク部22から第1のヨーク部21に向かう方向に流れる。また、ロータ5の永久磁石52(S極)に向かう磁束は、ヨーク11内を第1のヨーク部21から第2のヨーク部22に向かう方向に流れてティース12に侵入し、ティース12内を径方向内側に向かって流れる。
そのため、ヨーク11およびティース12には、磁束の通路である磁路が形成される。ヨーク11においては、第2のヨーク部22の外周22aと内周22bとの間の領域、および、第1のヨーク部21の外周21aと内周21bとの間の領域が、磁路となる。
<カシメ部15の配置>
図3は、ステータコア10の一部を拡大して示す図である。図4は、図3に破線IVで囲まれた部分を拡大して示す図である。上記の通り、カシメ部15は、ヨーク11の第2のヨーク部22の外周22aから、さらに外周側に突出するように設けられている。
すなわち、カシメ部15は、第2のヨーク部22の磁路の外側に突出するように設けられている。なお、カシメ部15の全体が磁路の外側に位置しているのが最も望ましいが、図3に示したように、カシメ部15の少なくとも一部が磁路の外側に位置していればよい。
第2のヨーク部22の幅(すなわち、内周22bから外周22aまでの距離)を、幅L1とする。幅L1は、第2のヨーク部22における磁路の幅であるため、磁路幅とも称する。
これに対し、第2のヨーク部22のカシメ部15を含む幅を、幅L2とする。幅L2は、第2のヨーク部22の内周22bから、カシメ部15の最も突出した部分までの距離であり、最大幅とも称する。幅L1,L2とも、磁束の流れる方向に直交する方向の寸法であり、図3および図4に示した例では、第2のヨーク部22の延在する方向に直交する方向の寸法である。
ここでは、磁路幅L1と最大幅L2は、L1<L2<L1×2.6を満足するように設定されている。カシメ部15が第2のヨーク部22の外周22aから外側に突出しているため、最大幅L2は、磁路幅L1よりも大きくなる(すなわちL1<L2となる)。また、後述するようにL2<L1×2.6を満足することにより、第2のヨーク部22を流れる磁束に対するカシメ部15等の応力の影響が低減し、鉄損が抑制される。
磁路幅L1は、例えば2.8mmであり、最大幅L2は、上記の通りL1<L2<L1×2.6を満足するように設定される。なお、図4は、図3に示した第2のヨーク部22のうち、磁束の流れる方向の長さB(例えば6mm)の領域を拡大した図である。
<作用>
次に、実施の形態1の作用について、比較例と対比して説明する。図5は、比較例のステータコア10を示す平面図であり、図6は、比較例のステータコア10の一部を拡大して示す図である。なお、説明の便宜上、比較例のステータコアにも、実施の形態1のステータコア10と同一の符号を付している。
図5および図6に示すように、比較例のステータコア10では、ヨーク11の第2のヨーク部22の幅方向の中心、すなわち磁路の中心に、カシメ部15が形成されている。カシメ部15の配置を除き、比較例のステータコア10は、実施の形態1のステータコア10と同様に構成されている。
一般に、ステータコア10は、プレスによって打ち抜いた電磁鋼板を複数枚積層し、カシメ部で一体に固定することにより形成される。打ち抜き工程とカシメ工程では、電磁鋼板の加工面に応力(より具体的には、せん断応力)が作用する。このように応力を受けた部分は、磁気特性が劣化し、この部分を磁束が通過すると鉄損の増加につながる。
図7は、図6に破線VIIで囲まれた部分を拡大して示す図である。ステータコア10の第2のヨーク部22には、外周22aおよび内周22bに沿って、打ち抜き工程で応力を受けた部分71,72が存在する。また、カシメ部15の外周に沿って、カシメ工程で応力を受けた部分73が存在する。
これらの応力を受けた部分71,72,73を、応力作用部と称する。応力作用部71,72,73の幅は、いずれも、電磁鋼板の厚さT1と同等である。なお、図7において、応力作用部71,72,73は、ハッチングで示している。
第2のヨーク部22内の磁束は、第2のヨーク部22の延在方向、すなわち矢印Fで示す方向に流れる。第2のヨーク部22において応力を受けていない磁路は、外周22aからカシメ部15までの幅A1の部分と、内周22bからカシメ部15までの幅A2の部分である。
第2のヨーク部22の幅(すなわち磁路幅)はL1であるため、カシメ部15の直径をD1とすると、応力を受けていない磁路幅A(=A1+A2)は、以下の式(1)で表される。
A=L1−T1×4−D1 …(1)
応力を受けていない磁路幅Aを大きくするほど鉄損を低減できるが、電磁鋼板の厚さT1およびカシメ部15の直径D1を小さくすることには限界があり、また、幅L1を大きくするとステータ1が大型化する。
これに対し、実施の形態1では、図4に示すように、カシメ部15が、第2のヨーク部22の外周22aから突出している。この実施の形態1においても、比較例と同様、外周22aおよび内周22bに沿って応力作用部71,72が存在し、カシメ部15の外周に沿って応力作用部73が存在する。なお、カシメ部15の外周側では、応力作用部71,73が合わさって、幅が2×T1となっている。
上記の通り、第2のヨーク部22の最大幅(すなわち、第2のヨーク部22の内周22bからカシメ部15の最も突出した部分までの距離)をL2とすると、第2のヨーク部22において応力を受けていない磁路幅W1は、以下の式(2)で表される。
W1=L2−T1×4−D1 …(2)
式(1)と式(2)とを比較すると、実施の形態1における磁路幅W1は、比較例における磁路幅Aと比較して、(L2−L1)分だけ大きいことが分かる。これにより、応力を受けていない磁路を流れる磁束の量を増加させ、鉄損を低減することができる。
次に、第2のヨーク部22の磁路幅L1と最大幅L2との比である幅比L2/L1について説明する。ここでは、磁路幅L1を2.8mmとし、カシメ部15の直径D1を1mmとし、電磁鋼板の板厚T1を0.25mmとし、最大幅L2を2.8mmから7.3mmまで変化させた。磁路幅L1および最大幅L2がいずれも2.8mmの場合の磁路幅W1は、0.8mmとした。
図8は、最大幅L2と幅比L2/L1との関係を示すグラフである。図8に示すように、磁路幅L1を2.8mmとし、最大幅L2を2.8mmから7.3mmまで変化させることで幅比L2/L1を1から2.6まで変化させ、鉄心効率の変化を解析により調べた。
図9は、幅比L2/L1と鉄心効率との関係を示すグラフである。鉄心効率とは、最大幅L2の第2のヨーク部22を流れる磁束のうち、応力を受けていない磁路(磁路幅W1)を流れる磁束の割合である。
図9から、幅比L2/L1が大きくなるほど、鉄心効率が上昇していることが分かる。これは、幅比L2/L1が大きくなるほど、カシメ部15の第2のヨーク部22の外周22aからの突出量が増加し、応力を受けていない磁路幅W1が増加するためである。
また、図9から、幅比L2/L1が2.6に達すると、鉄心効率が100%に達することが分かる。幅比L2/L1が2.6の場合、磁路幅L1=2.8mmに対して最大幅L2=7.3mmとなり、応力を受けていない磁路幅W1=5.3mmとなる。このように応力を受けていない磁路幅W1が大きくなることで、磁路を流れる磁束に応力の影響が及びにくくなり、鉄心効率が向上する。
図10は、幅比L2/L1とカシメ部15を含む領域の鉄心質量との関係を示すグラフである。カシメ部15を含む領域の鉄心質量とは、第2のヨーク部22のうち、図4に示したように磁路に沿った方向の長さ(すなわちL1,L2に直交する方向の長さ)B1の領域の質量である。以下では、カシメ部15を含む領域の鉄心質量を、簡単のため、カシメ部の鉄心質量と称する。
長さB1は、ここでは1.5mmである。これは、直径D1が1mmのカシメ部15の両側に、電磁鋼板の板厚T1の0.25mmをそれぞれ加えた長さに相当する。また、カシメ部の鉄心質量は、幅比L2/L1が1.2(L1=2.8mm、L2=3.3mm)の場合を100%(基準値)とした相対値で表している。
図10から、幅比L2/L1が大きくなるほど、カシメ部の鉄心質量が増加することが分かる。これは、幅比L2/L1が大きくなるほど、カシメ部15の第2のヨーク部22の外周22aからの突出量が増加し、第2のヨーク部22の外周22a側の拡張部分が大きくなるためである。
図11は、鉄心効率とカシメ部の鉄心質量との関係を示すグラフであり、図9および図10の結果から得られるものである。図11から、鉄心効率が増加するほど、カシメ部の鉄心質量も増加することが分かる。モータ100の軽量化の点では、カシメ部の鉄心質量は小さいほど望ましい。
上記の通り、鉄心効率は、幅比L2/L1が2.6のときに100%に達する。そのため、1<(L2/L1)<2.6の範囲で、鉄心効率ができるだけ大きくなり、且つカシメ部の鉄心質量ができるだけ小さくなるように、幅比L2/L1を選択することが望ましい。
次に、カシメ部15を第2のヨーク部22の外周22aに設けたことによる作用効果について説明する。図12は、別の比較例のステータコア10を示す平面図である。説明の便宜上、図12の比較例のステータコアにも、実施の形態1のステータコア10と同一の符号を付している。
図12に示したステータコア10では、カシメ部15が、第2のヨーク部22の内周22bから突出するように形成されている。この構成でも、応力を受けていない磁路幅を大きくすることは可能である。しかしながら、第2のヨーク部22の内周22bにカシメ部15が突出していると、スロットにコイルが巻きにくくなり、占積率が低下する。また、シェル4に嵌合する第1のヨーク部21の外周21aがカシメ部15から離れるため、外周21a側で電磁鋼板の間に積層方向の隙間が生じる可能性がある。
これに対し、この実施の形態1では、カシメ部15を第2のヨーク部22の外周22aに設けているため、第1のヨーク部21の外周21a側で電磁鋼板の隙間が生じることを抑制することができる。これにより、モータ100の回転軸の位置精度を向上することができる。
次に、カシメ部15を、第1のヨーク部21ではなく、第2のヨーク部22に設けたことによる作用効果について説明する。上記の通り、第1のヨーク部21の外周21aはシェル4に嵌合するため、第1のヨーク部21の外周21aにカシメ部15を設けると、シェル4からの応力がカシメ部15に作用する。そのため、カシメ部15には、打ち抜き工程およびカシメ工程で作用する応力に加えて、シェル4からの応力も作用することになり、鉄損がさらに増加する原因となる。
これに対し、この実施の形態1では、カシメ部15を第1のヨーク部21ではなく第2のヨーク部22に設けているため、カシメ部15にシェル4からの応力が作用しない。そのため、鉄損の低減効果を高めることができる。
<実施の形態1の効果>
以上説明したように、実施の形態1のステータ1では、カシメ部15が、ヨーク11の第2のヨーク部22の外周22aから突出するように設けられており、第2のヨーク部22の外周22aと内周22bとの間に形成される磁路の幅L1と、第2のヨーク部22のカシメ部15を含む幅L2とが、L1<L2<2.6×L1を満足する。そのため、カシメ部15の応力の影響が、磁路を流れる磁束に及びにくくなる。これにより、鉄損を低減することができる。
特に、ステータ1が分割面14で分割された分割構造を有しており、一体構成のステータよりもカシメ部15の数が多いため、カシメ部15を上記のように設けることで、鉄損の低減効果を高めることができる。
また、実施の形態1では、カシメ部15が、第2のヨーク部22の外周22aから突出しているため、コイルの巻き付けに影響せず、占積率の低下を抑制することができる。
また、実施の形態1では、カシメ部15が、周方向においてティース12と分割面14との間に設けられているため、分割面14で作用する外力に対し、電磁鋼板の隙間が開くことを抑制することができる。
また、実施の形態1では、軸線C1から第1のヨーク部21の外周21aまでの距離よりも、軸線C1から第2のヨーク部22の外周22aまでの距離が大きく、カシメ部15が第2のヨーク部22に設けられているため、ステータ1をシェル4に嵌合させても、カシメ部15にシェル4からの応力が作用せず、これにより鉄損の低減効果を高めることができる。
実施の形態2.
次に、本発明の実施の形態2について説明する。図13は、実施の形態2のモータ100Aを示す断面図である。図14は、実施の形態2のモータ100Aのステータ1Aの一部を拡大して示す断面図である。
実施の形態2のモータ100Aは、ステータ1Aが、第2のヨーク部22ではなく、第1のヨーク部21の外周21aにカシメ部15を有する点で、実施の形態1のモータ100と異なる。
カシメ部15は、第1のヨーク部21のそれぞれの外周21aにおいて、分割面14を挟み込むように2つずつ形成されている。第1のヨーク部21の外周21aと内周21bとの間に形成される磁路の幅(磁路幅)をL1とし、第1のヨーク部21のカシメ部15を含む幅(最大幅)をL2とすると、
L1<L2<2.6×L1
が成立する。
モータ100Aは、さらに、ステータコア10Aが嵌合するシェル4Aを備える。シェル4Aは、その内周42から第1のヨーク部21に向けて突出する当接部43を有する。当接部43の数は、ヨーク11Aの第1のヨーク部21の数と同じである。各当接部43は、第1のヨーク部21の外周21aにおける2つのカシメ部15の間の部分に当接する。当接部43は、突出部とも称する。実施の形態2のモータ100Aの他の構成は、実施の形態1のモータ100と同様である。
この実施の形態2では、カシメ部15が第1のヨーク部21の外周21aに設けられているが、シェル4Aの当接部43が第1のヨーク部21の外周21aのカシメ部15以外の部分に当接する。そのため、カシメ部15にシェル4からの応力が作用せず、磁路を流れる磁束に対する応力の影響を抑制することができる。これにより、鉄損の低減効果を高めることができる。
また、この実施の形態2では、実施の形態1よりも、カシメ部15が分割面14に近い位置に配置されるため、分割面14で作用する外力に対して電磁鋼板の隙間が開くことを抑制する効果を高めることができる。
また、第2のヨーク部22の外周22aと内周22bとの間に形成される磁路の幅L1と、第2のヨーク部22のカシメ部15を含む幅L2との間に、L1<L2<2.6×L1が成立するため、実施の形態1と同様、鉄損の低減効果を高めることができる。
実施の形態3.
次に、本発明の実施の形態3について説明する。図15は、実施の形態3のモータ100Bを示す断面図である。
実施の形態3のモータ100Bは、ステータ1Bと、ロータ5Aとを備える。ロータ5Aは、シャフト50と、シャフト50に取り付けられた永久磁石51,52とを有する。ここでは、永久磁石51,52は、それぞれ1つずつ設けられている。すなわち、ロータ5Aの磁極数は2である。但し、ロータ5Aの磁極数は2に限らず、2以上であればよい。
ステータ1Bは、ステータコア10Bと、絶縁部3と、コイル(例えば図17に示すコイル35)とを有する。ステータコア10Bは、ヨーク31と、ヨーク31から軸線C1に向けて延在する複数のティース32とを有する。ティース32の数は、ここでは2つであるが、2つ以上であればよい。
ヨーク31は、軸線C1を中心とする円周に沿った円弧状の第1のヨーク部61と、当該円周に対して弦をなすように直線状に延在する第2のヨーク部62とを有する。ここでは、2つの第1のヨーク部61と2つの第2のヨーク部62とが周方向に交互に配置されている。但し、第1のヨーク部61および第2のヨーク部62の数は、いずれも2つ以上であればよい。
第1のヨーク部61は、径方向外側に位置する外周61aと、径方向内側に位置する内周61bとを有する。第1のヨーク部61の外周61aは、シェル4の円筒状の内周42に係合する。ティース32は、第1のヨーク部61の内周61bからロータ5Aに向かって延在している。第1のヨーク部61の内周61bは、スロットに対向している。
第2のヨーク部62は、径方向外側に位置する外周62aと、径方向内側に位置する内周62bとを有する。軸線C1から第2のヨーク部62の外周62aまでの距離は、軸線C1から第1のヨーク部61の外周61aまでの距離よりも小さい。そのため、第1のヨーク部61の外周61aがシェル4に当接しても、第2のヨーク部62の外周62aはシェル4に当接しない。第2のヨーク部62の内周62bは、スロットに面している。
第2のヨーク部62の周方向の中心には、分割面34が形成されている。ここでは、2つの分割面34が、軸線C1に対して180度の間隔をあけて配置されている。但し、分割面34の数は、2以上であればよい。ステータコア10Bは、第2のヨーク部62に形成された分割面34で、ティース32毎の分割コアに分割される。
ステータコア10Bのそれぞれの第2のヨーク部62の外周62aには、カシメ部15が形成されている。カシメ部15は、それぞれの第2のヨーク部62の外周62aにおいて、分割面34を挟むように2つずつ設けられている。
カシメ部15は、第1のヨーク部61のそれぞれの外周61aにおいて、分割面14を挟み込むように2つずつ形成されている。第2のヨーク部62の外周62aと内周62bとの間に形成される磁路の幅をL1とし、第2のヨーク部62のカシメ部15を含む幅をL2とすると、L1<L2<2.6×L1が成立する。
モータ100Bは、さらに、ステータコア10Bが嵌合するシェル4を備える。シェル4の構成は、実施の形態1のシェル4と同様である。シェル4の内周42には、ステータコア10Bの第1のヨーク部61の外周61aが当接する。第2のヨーク部62の外周62aは、シェル4の内周42には当接しない。そのため、カシメ部15には、シェル4からの外力が作用しない。
この実施の形態3においても、カシメ部15がヨーク31の第2のヨーク部62の外周62aから突出するように設けられ、第2のヨーク部62の外周62aと内周62bとの間に形成される磁路の幅L1と、第2のヨーク部62のカシメ部15を含む幅L2とが、L1<L2<2.6×L1を満足する。そのため、カシメ部15の応力の影響が、磁路を流れる磁束に及びにくくなり、鉄損を低減することができる。
また、軸線C1から第1のヨーク部61の外周61aまでの距離よりも、軸線C1から第2のヨーク部62の外周62aまでの距離が小さく、カシメ部15が第2のヨーク部62に設けられているため、ステータ1Bをシェル4の内周42に嵌合させても、カシメ部15にシェル4からの応力が作用せず、磁路を流れる磁束に対する応力の影響を抑制することができる。これにより、鉄損の低減効果を高めることができる。
実施の形態4.
次に、本発明の実施の形態4について説明する。図16は、実施の形態4のモータ100Cを示す断面図である。
実施の形態4のモータ100Cは、ステータ1Cのステータコア10Cの形状が、実施の形態3のモータ100Bと異なる。ステータコア10Cは、ヨーク31と、ヨーク31から軸線C1に向けて延在する複数のティース32とを有する。ティース32の数は、ここでは2つであるが、2つ以上であればよい。
この実施の形態4では、ヨーク31の全体が、軸線C1を中心とする環状に形成されている。ヨーク31には、分割面34が形成されている。ここでは、2つの分割面34が、軸線C1に対して180度の間隔をあけて配置されている。但し、分割面34の数は、2以上であればよい。ステータコア10Cは、ヨーク31に形成された分割面34で、ティース12毎の分割コアに分割される。
ヨーク31は、外周31aと内周31bとを有する。ヨーク31の外周31aには、カシメ部15が形成されている。カシメ部15は、ヨーク31の外周31aにおいて、分割面34を挟むように2つずつ設けられている。
ヨーク31の外周31aと内周31bとの間に形成される磁路の幅をL1とし、ヨーク31のカシメ部15を含む幅をL2とすると、L1<L2<2.6×L1が成立する。
モータ100Cは、さらに、ステータコア10Cが嵌合するシェル4Aを備える。シェル4Aは、その内周42から突出する2つの当接部45を有する。当接部45は、ヨーク31の外周31aにおける2つのカシメ部15の間の部分に当接する。実施の形態4のモータ100Cの他の構成は、実施の形態1のモータ100と同様である。
この実施の形態4では、カシメ部15が環状のヨーク31の外周31aに設けられているが、シェル4Aの当接部45がヨーク31の外周31aのカシメ部15以外の部分に当接する。そのため、カシメ部15にシェル4Aからの応力が作用せず、磁路を流れる磁束に対する応力の影響を抑制することができる。これにより、鉄損の低減効果を高めることができる。
また、ヨーク31の外周31aと内周31bとの間に形成される磁路の幅L1と、ヨーク31のカシメ部15を含む幅L2とが、L1<L2<2.6×L1を満足するため、実施の形態1と同様、鉄損の低減効果を高めることができる。
<送風機>
次に、実施の形態1〜4のモータ100〜100Cが適用される送風機の構成例について説明する。図17は、実施の形態1のモータ100を備えた送風機110を示す模式図である。送風機110は、実施の形態1のモータ100と、モータ100により駆動される羽根車106,107と、筐体101とを備える。
シェル4は、モータ100のステータ1およびロータ5を覆い、筐体101に固定されている。ロータ5のシャフト50は、ベアリング46,47により、シェル4に回転可能に支持されている。シャフト50はシェル4を軸方向に貫通し、シャフト50の両端には羽根車106,107が取り付けられている。羽根車106,107は、例えば、遠心翼またはターボ翼である。
シェル4には、シェル4内に空気を流通させるための穴4a,4b,4cが形成されている。穴4a,4bは、シェル4を軸方向に貫通し、穴4cは、シェル4を径方向に貫通する。
筐体101は、モータ100、羽根車106,107を覆っている。筐体101は、筐体101内に空気を吸入するための吸入口102,103と、筐体101から空気を排出するための排出口104,105と、羽根車106,107をそれぞれ覆うファンカバー108,109とを有する。
ステータ1のコイル35に電流を流すことによりロータ5が回転すると、シャフト50と共に羽根車106,107が回転する。これにより、羽根車106,107が気流を生成し、矢印Iで示すように吸入口102,103から筐体101内に空気が流入し、矢印Eで示すように排出口104,105から空気が排出される。また、筐体101内に流入した空気の一部は、穴4a,4b,4cを介してシェル4内を通過し、これによりモータ100が冷却される。
この送風機110では、鉄損の低減によりモータ効率が向上したモータ100を用いることにより、高い運転効率を得ることができる。なお、実施の形態1のモータ100の代わりに、実施の形態2〜4のモータ100A〜100Cの何れを用いても良い。
<電気掃除機>
次に、実施の形態1〜4のモータ100〜100Cが適用される送風機110を用いた電気掃除機について説明する。図18は、実施の形態1のモータ100を備えた送風機110(図17)を用いた電気掃除機8を示す模式図である。
電気掃除機8は、掃除機本体81と、掃除機本体81に接続されたパイプ83と、パイプ83の先端部に接続された吸引部84とを備える。吸引部84には、塵埃を含む空気を吸引するための吸引口85が設けられている。掃除機本体81の内部には、集塵容器82が配置されている。
掃除機本体81の内部には、吸引口85から集塵容器82に塵埃を含む空気を吸引する送風機110が配置されている。送風機110は、例えば図17に示した構成を有する。掃除機本体81には、また、ユーザによって把持されるグリップ部86が設けられ、グリップ部86にはオンオフスイッチ等の操作部87が設けられている。
ユーザがグリップ部86を把持して操作部87を操作すると、送風機110が作動し、モータ100が回転する。送風機110が作動すると、吸引風が発生し、吸引口85およびパイプ83を介して空気と共に塵埃が吸引される。吸引された塵埃は、集塵容器82に収納される。
この電気掃除機8は、鉄損の低減によりモータ効率が向上したモータ100を備えた送風機110を用いることにより、高い運転効率を得ることができる。なお、実施の形態1のモータ100の代わりに、実施の形態2〜4のモータ100A〜100Cの何れを用いても良い。
<手乾燥装置>
次に、実施の形態1〜4のモータ100〜100Cが適用される送風機110を用いた手乾燥装置について説明する。図19は、実施の形態1のモータ100を備えた送風機110(図17)を用いた手乾燥装置9を示す模式図である。
手乾燥装置9は、筐体91と、筐体91の内部に固定された送風機110とを有する。送風機110は、例えば図17に示した構成を有する。筐体91は、吸気口92と送風口93とを有し、送風口93の下側に、ユーザが手を挿入する手挿入部94を有する。送風機110は、気流を発生させることにより、吸気口92を介して筐体91の外部の空気を吸引し、送風口93を介して手挿入部94に空気を送風する。
手乾燥装置9の電源をオンにすると、電力が送風機110に供給され、モータ100が駆動する。送風機110が駆動している間、手乾燥装置9の外部の空気が吸気口92から吸引され、送風口93から送風される。ユーザが手挿入部94に手を挿入すると、送風口93から送風される空気により、手に付着した水滴を吹き飛ばし、あるいは蒸発させることができる。
手乾燥装置9は、鉄損の低減によりモータ効率が向上したモータ100を備えた送風機110を用いることにより、高い運転効率を得ることができる。なお、実施の形態1のモータ100の代わりに、実施の形態2〜4のモータ100A〜100Cの何れを用いても良い。
以上、本発明の望ましい実施の形態について具体的に説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良または変形を行なうことができる。
1,1A,1B,1C ステータ、 2 分割コア、 3 絶縁部、 4 シェル、 5,5A ロータ、 8 電気掃除機、 9 手乾燥装置、 10,10A,10B,10C ステータコア、 11,31 ヨーク、 12,32 ティース、 13,33 ティース先端部、 14,34 分割面、 15 カシメ部、 21,61 第1のヨーク部、 21a,61a 外周、 21b,61b 内周、 22,62 第2のヨーク部、 22a,62a 外周、 22b,62b 内周、 35 コイル、 41 外周、 42 内周、 43,45 当接部、 50 シャフト、 51,52 永久磁石、 71,72,73 応力作用部、 81 掃除機本体、 82 集塵容器、 91 筐体、 92 吸気口、 93 送風口、 94 手挿入部、 100,100A,100B,100C モータ、 101 筐体、 102,103 吸入口、 104,105 排出口、 106,107 羽根車、 110 送風機。

Claims (8)

  1. 軸線を囲むように延在するヨークと、前記ヨークから前記軸線を中心とする径方向の内側に延在するティースとを備えたステータと、
    前記径方向において前記ステータの内側に配置されたロータと、
    前記ステータの前記ヨークが内側に固定されるシェルと
    を備え、
    前記ヨークは、前記軸線を中心とする周方向に円弧状に延在する第1のヨーク部と、前記第1のヨーク部と前記ティースとの間で前記周方向に対して傾斜して直線状に延在する第2のヨーク部とを有し、
    前記第1のヨーク部および前記第2のヨーク部は、いずれも外周と内周とを有し、
    前記ヨークは、前記第2のヨーク部の前記外周から突出するカシメ部を有し、且つ、前記第1のヨーク部に分割面を有し、
    前記軸線から前記第1のヨーク部の前記外周までの距離が、前記軸線から前記第2のヨーク部の前記外周までの距離よりも大きく、前記第2のヨーク部の前記外周は前記シェルに当接しない
    モータ。
  2. 前記第2のヨーク部は、前記外周と前記内周との間に磁路を有し、
    前記磁路の幅をL1とし、前記第2のヨーク部の前記カシメ部を含む幅をL2とすると、
    L1<L2<2.6×L1
    が成立する
    請求項1に記載のモータ。
  3. 前記幅L1は、前記第2のヨーク部の前記内周から前記外周までの距離であり、
    前記幅L2は、前記第2のヨーク部の前記内周から前記カシメ部の最も突出した部分までの距離である
    請求項2に記載のモータ。
  4. 前記磁路には、前記第2のヨーク部の延在方向に磁束が流れる
    請求項2または3に記載のモータ。
  5. 前記第2のヨーク部は、直線状に延在する部分をV字状に組み合わせた形状を有する
    請求項1から4までのいずれか1項に記載のモータ。
  6. 請求項1からまでの何れか1項に記載のモータと、
    前記モータに駆動されて回転する羽根車と
    を有する送風機。
  7. 吸引口を有する吸引部と、
    塵埃を収納する集塵容器と、
    前記吸引部から前記集塵容器に塵埃を含む空気を吸引する、請求項に記載の送風機と
    を備えた電気掃除機。
  8. 吸気口および送風口を有する筐体と、
    前記筐体の内部に配置され、前記吸気口から空気を吸引し、前記送風口から空気を送風する、請求項に記載の送風機と
    を備えた手乾燥装置。
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