JP6914351B2 - モータの回転方向検出装置および回転方向検出方法ならびにモータ制御装置 - Google Patents

モータの回転方向検出装置および回転方向検出方法ならびにモータ制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、モータ動作の検出技術に関し、特に、回転センシング素子を用いることなくモータの回転方向を検出する装置および方法に関する。
電動モータの駆動制御に際し、従来より、ホールIC等のセンシング素子を用いてその回転方向や回転数を検出することが広く行われている(特許文献1)。これに対し、近年、コスト低減やモータ軽量化等の観点から、センシング素子を使用することなく、モータの回転方向等を検出するいわゆるセンシング素子レスのモータも増加している。たとえば、特許文献2には、ブラシと整流子片の接触が切り替わる際に生じる電流リップルを利用してモータの回転数を検出する直流モータが記載されている。
特開2010−154688号公報 特開2016−77130号公報
しかしながら、電流リップルを用いた回転検出の場合、モータ通電時・非通電時の状態変化によって、モータ回転方向の検出が難しくなる場合があるという問題があった。たとえば、駆動電流を解放(OFF)した後、モータが惰走状態となると、駆動電流値が小さくなるため、電流リップルによる回転検出が難しくなる。これは、モータ停止後にモータが逆転した場合や、無通電時に外力によってアーマチュアが回転された場合なども同様であり、これらの場合にモータの回転方向が把握できなくなるおそれがあった。
本発明のモータの回転方向検出装置は、モータの一方側の端子と他方側の端子に接続され前記モータに対し電力を供給する電源ラインに接続され、前記モータの回転方向を検出する回転方向検出装置であって、前記モータに流れる電流の方向を検出し、前記電流の方向を、一方側の前記端子から他方側の前記端子に電流が流れる場合と、他方側の前記端子から一方側の前記端子に電流が流れる場合の2通りに判別する電流検出部と、前記電源ラインにおける前記モータの前後の各電圧として、前記モータの一方側の前記端子側と、他方側の前記端子側の電圧をそれぞれ検出し、前記モータの前後の前記各電圧を所定の閾値と比較し、前記各電圧をHi/Lo信号にそれぞれ変換して出力する電圧モニタ部を有する電圧検出部と、前記電流検出部にて検出された前記2通りの電流の方向と、前記モータの前記一方側と他方側の前記各電圧について変換形成されたHi/Lo信号との組み合わせにより、前記モータの回転方向を検出する回転方向検出部と、を有することを特徴とする。
本発明にあっては、モータに流れる電流の方向を電流検出部にて検出するとともに、モータの前後の各電圧を電圧検出部にて検出する。そして、電流の方向とモータ前後の各電圧に基づいて、回転方向検出部によりモータの回転方向を検出する。これにより、回転センシング素子を用いることなく、モータの回転方向を検出することができる。したがって、たとえば、通電後に惰走状態となった場合や、モータ停止後にモータが逆転した場合、モータ無通電時に外力によってアーマチュアが回転した場合なども、回転センシング素子によることなく回転方向を検知できる。
さらに、当該回転方向検出装置において、前記モータに対し電力が供給されている場合、前記回転方向検出部は、前記電流の方向が前記一方側から前記他方側であり、かつ、前記電源ラインにおける前記一方側の電圧がHi、前記他方側の電圧がLoであるとき、前記モータは一の方向に回転していると判定し、前記電流の方向が前記他方側から前記一方側であり、かつ、前記電源ラインにおける前記一方側の電圧がLo、前記他方側の電圧がHiであるとき、前記モータは他の方向に回転していると判定するようにしても良い。
また、当該回転方向検出装置において、前記モータに対し電力が供給されていない場合、前記回転方向検出部は、前記電流の方向が前記他方側から前記一方側であり、かつ、前記電源ラインにおける前記一方側の電圧と前記他方側の電圧がともにLoと認識されるとき、前記モータは一の方向に回転していると判定し、前記電流の方向が前記一方側から前記他方側であり、かつ、前記電源ラインにおける前記一方側の電圧と前記他方側の電圧がともにLoと認識されるとき、前記モータは他の方向に回転していると判定するようにしても良い。
一方、本発明によるモータの回転方向検出方法は、モータの回転方向を検出する回転方向検出方法であって、前記モータは、該モータの一方側の端子と他方側の端子に接続され前記モータに対し電力を供給するための電源ラインに接続され、前記モータに流れる電流の方向を検出し、前記電流の方向を、一方側の前記端子から他方側の前記端子に電流が流れる場合と、他方側の前記端子から一方側の前記端子に電流が流れる場合の2通りに判別し、前記電源ラインにおける前記モータの前後の各電圧として、前記モータの一方側の前記端子側と、他方側の前記端子側の電圧をそれぞれ検出し、前記モータの前後の前記各電圧を所定の閾値と比較し、前記各電圧をHi/Lo信号にそれぞれ変換し、前記2通りの電流の方向と、前記モータの前記一方側と他方側の前記各電圧について変換形成されたHi/Lo信号との組み合わせにより、前記モータの回転方向を検出することを特徴とする。
本発明にあっては、モータに流れる電流の方向を検出するとともに、モータの前後の各電圧を検出し、電流の方向とモータ前後の各電圧に基づいてモータの回転方向を検出する。これにより、回転センシング素子を用いることなく、モータの回転方向を検出することができる。したがって、たとえば、通電後に惰走状態となった場合や、モータ停止後にモータが逆転した場合、モータ無通電時に外力によってアーマチュアが回転した場合なども、回転センシング素子によることなく回転方向を検知できる。
加えて、本発明のモータ制御装置は、モータの一方側の端子と他方側の端子に接続され前記モータに対し電力を供給する電源ラインに接続され、前記モータの回転方向を検出する回転方向検出装置を有するモータ制御装置であって、前記回転方向検出装置は、前記モータに流れる電流の方向を検出し、前記電流の方向を、一方側の前記端子から他方側の前記端子に電流が流れる場合と、他方側の前記端子から一方側の前記端子に電流が流れる場合の2通りに判別する電流検出部と、前記電源ラインにおける前記モータの前後の各電圧として、前記モータの一方側の前記端子側と、他方側の前記端子側の電圧をそれぞれ検出し、前記モータの前後の前記各電圧を所定の閾値と比較し、前記各電圧をHi/Lo信号にそれぞれ変換して出力する電圧モニタ部を有する電圧検出部と、前記電流検出部にて検出された前記2通りの電流の方向と、前記モータの前記一方側と他方側の前記各電圧について変換形成されたHi/Lo信号との組み合わせにより、前記モータの回転方向を検出する回転方向検出部と、を有することを特徴とする。
本発明にあっては、モータに流れる電流の方向を検出する電流検出部と、モータ前後の各電圧を検出する電圧検出部と、電流の方向とモータ前後の各電圧に基づいてモータの回転方向を検出する回転方向検出部と、を備えた回転方向検出装置をモータ制御装置に配し、電流の方向とモータ前後の各電圧に基づいてモータの回転方向を検出する。これにより、回転センシング素子を用いることなく、モータの回転方向を検出することができる。したがって、たとえば、通電後に惰走状態となった場合や、モータ停止後にモータが逆転した場合、モータ無通電時に外力によってアーマチュアが回転した場合なども、回転センシング素子によることなく回転方向を検知できる。このため、モータ動作状態を正確に把握することができ、回転位置情報の精度を上げ、モータの制御精度の向上を図ることが可能となる。
本発明のモータ回転方向検出装置によれば、モータに流れる電流の方向を検出する電流検出部と、モータ前後の各電圧を検出する電圧検出部と、電流の方向とモータ前後の各電圧に基づいてモータの回転方向を検出する回転方向検出部と、を設けたので、回転センシング素子を用いることなく、モータの回転方向を検出することが可能となる。したがって、たとえば、通電後に惰走状態となった場合や、モータ停止後にモータが逆転した場合、モータ無通電時に外力によってアーマチュアが回転した場合なども、回転センシング素子によることなく回転方向を検知することが可能となる。
本発明のモータ回転方向検出方法によれば、モータに流れる電流の方向を検出するとともに、モータの前後の各電圧を検出し、電流の方向とモータ前後の各電圧に基づいてモータの回転方向を検出するので、回転センシング素子を用いることなく、モータの回転方向を検出することが可能となる。したがって、たとえば、通電後に惰走状態となった場合や、モータ停止後にモータが逆転した場合、モータ無通電時に外力によってアーマチュアが回転した場合なども、回転センシング素子によることなく回転方向を検知することが可能となる。
本発明のモータ制御装置によれば、モータに流れる電流の方向を検出する電流検出部と、モータ前後の各電圧を検出する電圧検出部と、電流の方向とモータ前後の各電圧に基づいてモータの回転方向を検出する回転方向検出部と、を備えた回転方向検出装置をモータ制御装置に設けたので、回転センシング素子を用いることなく、モータの回転方向を検出することが可能となる。したがって、たとえば、通電後に惰走状態となった場合や、モータ停止後にモータが逆転した場合、モータ無通電時に外力によってアーマチュアが回転した場合なども、回転センシング素子によることなく回転方向を検知でき、モータ動作状態を正確に把握し、モータの制御精度の向上を図ることが可能となる。
本発明の実施の形態1である回転方向検出装置の構成を示すブロック図である。 回転方向検出装置の内部構成を示す説明図である。 電流モニタ部からの出力信号の一例である。 電圧信号調整部における処理を示す説明図である。 回転方向検出部における検出処理を示す表である。 モータ動作(回転モード(3))の際における電流方向とモータ端子電圧の様子を示す説明図である。 モータ動作(回転モード(4))の際における電流方向とモータ端子電圧の様子を示す説明図である。 本発明の実施の形態2である回転方向検出装置における回転方向検出装置の内部構成を示す説明図である。 誘起電圧補完回路におけるハザード現象の説明図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の実施の形態の目的は、回転センシング素子を用いることなく、モータの回転方向を正確に検知し得る回転方向検出装置および回転方向検出方法を提供することにある。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1である回転方向検出装置1の構成を示すブロック図であり、本発明による回転方向検出方法も当該装置にて実施される。回転方向検出装置1は、たとえば、車両のパワーウインド用モータの動作制御装置に使用され、回転センシング素子を用いることなく、モータ電流(電機子電流)の方向とモータ端子電圧との論理的組み合わせにより、モータの回転の有無と回転方向を検出する。
回転方向検出装置1は、モータドライバ2からブラシ付きDCモータ3(以下、モータ3と略記する)に電力を供給する電源ライン4に接続されている。電源ライン4は、モータ3の端子3a(一方側の端子),3b(他方側の端子)に接続されている。電源ライン4には、シャント抵抗5が設けられている。回転方向検出装置1は、シャント抵抗5の前後(モータドライバ2側とモータ3側)の点A,Bと、モータ3の前後の点A,Cに接続されている。回転方向検出装置1では、シャント抵抗5の前後から電源ライン4を流れる電流(モータ電流)を検知するとともに、モータ3の前後からモータ3の端子電圧を検出する。回転方向検出装置1の出力は、モータ3の駆動制御装置に送られる。駆動制御装置は、回転方向検出装置1の検出結果に基づきモータ3の動作を制御する。
図1に示すように、回転方向検出装置1は、シャント抵抗5の前後に接続される電流検出部11と、モータ3の前後に接続される電圧検出部12と、電流検出部11と電圧検出部12にて得られた情報に基づいてモータ3の回転方向を検出する回転方向検出部13と、を備えている。電流検出部11には、電流モニタ部14と、電圧信号調整部15、電流波形方向判定部16が設けられている。電流検出部11は、シャント抵抗5を流れる電流の方向(A→B,B→A)を検出し、電流方向情報CIとして回転方向検出部13に送出する。電圧検出部12には、電圧モニタ部17が設けられている。電圧検出部12は、誘起電圧に伴うモータ3前後の点A,Cの電圧を検出し、モータ端子電圧情報VIとして回転方向検出部13に送出する。
回転方向検出部13は、電流波形方向判定部16から得た電流方向情報CIと、電圧モニタ部17から得たモータ端子電圧情報VIに基づいて、モータ3の回転方向を判定する。図2は、電流波形方向判定部16と回転方向検出部13の内部構成を示す説明図である。図2に示すように、回転方向検出装置1では、回転方向検出部13に論理回路が形成されており、電流方向を示す電流方向情報CIと、モータ両端の電圧を示すモータ端子電圧情報VIの組み合わせからモータ3の回転方向を検出する。回転方向検出部13では、モータ3が正回転の場合はポートRから、逆回転の場合はポートLからそれぞれ検出信号が出力される。なお、ここでは、右回りの回転を正回転(一方向への回転)、左回りの回転を逆回転(他方向への回転)と称するが、正逆は相対的なものであり、左右何れの回転方向を正(または逆)としても良い。
電流検出部11の電流モニタ部14は、シャント抵抗5の前後の電圧差(電圧降下)を検出して電源ライン4を流れる電流の電圧を検知し、電圧の変化を電圧変化信号(電気信号)S1として出力する。図3は、電流モニタ部14からの出力信号の一例である。電流モニタ部14では、電源電圧に基づくバイアス電圧Voff1を基準として、シャント抵抗5の前後の電圧差が差動増幅された形で出力される。図3に示すように、電圧変化信号S1は、電流方向によって、Voff1に対して上下対称の波形となって出力される。
電流モニタ部14から出力された電圧変化信号S1は、図3から分かるように、ノイズ成分や電流リップル成分を含んでいる。そこで、回転方向検出装置1では、電圧信号調整部15により、電圧変化信号S1から、電流リップル成分の中心値をモータ電流の変化成分として抽出する。図4は、電圧信号調整部15における処理を示す説明図である。電圧信号調整部15は、ローパスフィルタ18を用いることにより、電圧変化信号S1(図3)から、モータ電流の変化成分として抽出し(図4)、電流波形信号CVとして出力する。
電流波形方向判定部16は、電圧信号調整部15から入力された電流波形信号CVに基づいてモータ電流の方向を判定する。前述のように、電圧変化信号S1は、電流方向によって上下対称の波形となっており、電流波形信号CVも、電圧変化信号S1と同様に、電流方向によって上下対称の波形となる。そこで、電流波形方向判定部16では、電流波形信号CVを中点電圧Voff1'と比較し、波形が中点電圧Voff1'より上で変化している場合は電流方向をA→B、下で変化している場合は電流方向をB→Aと判断する。電流波形方向判定部16は、電流方向がA→Bの場合は、ポートPから、電流方向情報CIを回転方向検出部13に対し送出し、電流方向がB→Aの場合は、ポートQから、電流方向情報CIを回転方向検出部13に対し送出する。
一方、電圧検出部12では、電圧モニタ部17により、モータ3前後の各点A,Cの電圧が検出される。電圧モニタ部17では、点A,Cの電圧が所定の閾値Vs(たとえば、1V)と比較される。そして、点A,Cの電圧が閾値Vsよりも大きい場合にはHi、小さい場合にはLoの信号が形成、増幅され、モータ端子電圧情報VIとして電圧モニタ部17から出力される。すなわち、電圧モニタ部17では、点A,Cの電圧がHi/Lo信号に変換され、回転方向検出部13に入力される。回転方向検出部13では、モータ端子電圧情報VI(Hi or Lo)と、電流方向情報CI(A→B or B→A)の組み合わせにより、モータ3の回転方向を検出する。
図5は、回転方向検出部13における検出処理を示す表である。図5における「モータ駆動出力」は、モータドライバ2の出力を示している。この場合、モータ3が通電状態にあり、出力X側が+、出力Y側が−のとき、電流方向はA→Bとなり、モータ3は正転する(表中、右回りに表示)。これに対し、出力X側が−、出力Y側が+のとき、電流方向はB→Aとなり、モータ3は逆転する(表中、左回りに表示)。また、モータ3が非通電状態のときは、モータ駆動出力はなし(「×」)となる。したがって、モータ3に対し電力が供給されておらず、モータ3が惰走状態となっていたり、外力によって逆転されたりしたときは、モータ駆動出力は「×」となる。ただし、惰走状態や外力による逆転の場合、モータ3の回転により誘起電圧が生じ、その回転方向によって、点A,B間にA→B or B→Aの電流が生じる。
図5に示すように、ここでは、モータ端子電圧情報VI(Hi or Lo)と電流方向情報CI(A→B or B→A)により、(1)〜(4)の4つの組み合わせ(回転モード)が存在する。以下、(1)〜(4)の各回転モードにおける回転方向検出部13の検出処理について説明する。
(1)回転モード(1)
電流方向:A→B(一方側から他方側)
モータ端子電圧:A(一方側)=Hi,C(他方側)=Lo
この場合、出力X側は+、出力Y側は−であり、モータ3に対し電力が供給されており(通電状態)、モータ3は正回転している。
電流方向がA→Bの場合、電流波形方向判定部16は、ポートPから電流方向情報CI(A→B)を回転方向検出部13に送出する。情報CI(A→B)は、回転方向検出部13のAND1に入力される。
一方、電圧モニタ部17からは、A=Hi,C=Loのモータ端子電圧情報VIが回転方向検出部13に送出され、回転方向検出部13は、A=Hi,C=Loと認識する。このうちA=Hiは、AND1に入力される。AND1は、(A→B)かつ(A=Hi)の場合のみ出力が生じ、このケースでは、AND1からOR1に信号が送られる。AND1から信号が入力されたOR1は、「OR」であることから、当該信号を受けて信号を出力し、ポートRから正回転の検出信号が出力される。その結果、回転方向検出装置1の後段に配されたモータ駆動制御装置は、モータ3が正回転(一の方向の回転)にて回転状態にあることが把握可能となる。
なお、誘起電圧補完回路19では、A=HiのためNOT1の出力がLoとなり、AND5は信号を出力しないが、OR3が「OR」であることから、A=Hiを受けてAND3に信号を出力する。AND3では、電流方向がA→Bのため、ポートQから電流方向情報CIが入力されず、AND3の出力は「L」となる。しかし、前述のように、OR1は、「OR」であることから、AND1からの信号を受けてポートRから正回転の検出信号が出力される。一方、AND5からOR4にも信号は出力されず、C=Loのため、OR4からAND4に対して信号は出力されない。このため、AND4からOR2に対し信号は出力されない。このとき、ポートQからAND2に対し電流方向情報CIは送出されておらず、OR2にはAND2からも信号が来ない。したがって、ポートLからは信号は出力されない。
(2)回転モード(2)
電流方向:B→A(他方側から一方側)
モータ端子電圧:A=Lo,C=Hi
この場合、出力X側は−、出力Y側は+であり(通電状態)、モータ3は逆回転している。
電流方向がB→Aの場合、電流波形方向判定部16は、ポートQから電流方向情報CI(B→A)を回転方向検出部13に送出する。情報CI(B→A)は、回転方向検出部13のAND2に入力される。
一方、電圧モニタ部17からは、A=Lo,C=Hiのモータ端子電圧情報VIが回転方向検出部13に送出され、回転方向検出部13は、A=Lo,C=Hiと認識する。このうちC=Hiは、AND2に入力される。AND2は、(B→A)かつ(C=Hi)の場合のみ出力が生じ、このケースでは、AND2からOR2に信号が送られる。AND2から信号が入力されたOR2は、「OR」であることから、当該信号を受けて信号を出力し、ポートLから逆回転の検出信号が出力される。その結果、モータ駆動制御装置は、モータ3が逆回転(他の方向の回転)にて回転状態にあることが把握可能となる。
この場合も、誘起電圧補完回路19では、C=HiのためNOT2の出力がLoとなり、AND5は信号を出力しないが、OR4が「OR」であることから、C=Hiを受けてAND3に信号を出力する。AND4では、電流方向がB→Aのため、ポートPから電流方向情報CIが入力されず、AND4の出力は「L」となる。しかし、前述のように、OR2は、「OR」であることから、AND2からの信号を受けてポートLから逆回転の検出信号が出力される。一方、AND5からOR3にも信号は出力されず、A=Loのため、OR3からAND3に対して信号は出力されない。このため、AND3からOR1に対し信号は出力されない。このとき、ポートPからAND1に対し電流方向情報CIは送出されておらず、OR1にはAND1からも信号が来ない。したがって、ポートRからは信号は出力されない。
(3)回転モード(3)
電流方向:B→A
モータ端子電圧:A=Hi(微弱),C=Lo(微弱)
この場合、モータ3は非通電状態であり、出力X側、Y側ともに×である。図6は、回転モード(3)に該当するモータ動作の際における電流方向とモータ端子電圧の様子を示す説明図であり、ここでは、モータが正回転中に通電がオフされ惰走状態となっているケースを示している。図6に示すように、モータ3は、通電がオフされた後もそのまま回転し、誘起電圧が生じる。このとき、モータ端子電圧A,Cは、A=Hi,C=Loとなる。ただし、誘起電圧による電圧レベルは低いため(閾値Vs以下)、電圧モニタ部17からは、A,CともにLoの信号が出力される。つまり、電流方向情報CIは存在するものの、モータ端子電圧情報VIはともにLoの状態となる。したがって、回転方向検出部13は、モータ端子電圧A,CともにLoと認識する。
図2に示すように、このとき、モータ端子電圧情報VI=Loは、NOT1,NOT2に入力され、Hi信号に転換された後、AND5に入力される。AND5は、NOT1,NOT2の信号がともにHiの場合のみ信号を出力する。したがって、回転モード(3)の場合は、NOT1,NOT2の出力はともにHiであるため、OR3,OR4に対し信号(補完出力Z:ON=Hi)を出力する。
ここで、回転モード(3)の場合は、電流方向がB→Aであることから、ポートQから電流方向情報CI(B→A)が回転方向検出部13に送出されており、この信号はAND3に入力されている(AND4には入力なし)。AND3は、(B→A)かつ(補完出力Z:ON)の場合のみ出力が生じる。回転モード(3)では、(B→A)かつ(Z:ON)のため、AND3からOR1に信号が送られる。AND3から信号が入力されたOR1は、当該信号を受けて信号を出力し、ポートRから正回転の検出信号が出力される。その結果、モータ駆動制御装置は、モータ3が正回転にて回転状態にあることが把握可能となる。つまり、非通電状態であっても、モータ3が回転すると、回転の有無とその回転方向が検出される。
(4)回転モード(4)
電流方向:A→B
モータ端子電圧:A=Lo(微弱),C=Hi(微弱)
回転モード(3)の場合と同様、モータ3は非通電状態であり、出力X側、Y側ともに×である。図7は、回転モード(4)に該当するモータ動作の際における電流方向とモータ端子電圧の様子を示す説明図であり、ここでは、モータが正回転中に回転が拘束され、その後、解放されて逆回転しているケースを示している。図7に示すように、モータ3は、回転拘束の解放後、反動により逆回転し、誘起電圧が生じる。このとき、モータ端子電圧A,Cは、A=Lo,C=Hiとなる。ただし、誘起電圧による電圧レベルは低いため(閾値Vs以下)、回転モード(3)と同様に、電圧モニタ部17からは、A,CともにLoの信号が出力され、回転方向検出部13は、モータ端子電圧A,CともにLoと認識する。
この場合も、NOT1,NOT2にはモータ端子電圧情報VI=Loが入力され、Hi信号に転換された後、AND5に入力される。回転モード(4)場合、NOT1,NOT2の出力はともにHiであるため、OR3,OR4に対し信号(補完出力Z:ON=Hi)を出力する。AND5から補完出力Zが入力されたOR3,OR4は、「OR」であることから、当該信号を受けてAND3,AND4に信号を出力する。
回転モード(4)の場合は、電流方向がA→Bであることから、ポートPから電流方向情報CI(A→B)が回転方向検出部13に送出されており、この信号はAND4に入力されている(AND3には入力なし)。AND4は、(A→B)かつ(補完出力Z:ON)の場合のみ出力が生じ、回転モード(4)では、(A→B)かつ(Z:ON)のため、AND4からOR2に信号が送られる。AND4から信号が入力されたOR2は、当該信号を受けて信号を出力し、ポートLから逆回転の検出信号が出力される。その結果、モータ駆動制御装置は、モータ3が逆回転にて回転状態にあることが把握可能となる。つまり、回転モード(3)の場合と同様に、非通電状態であっても、モータ3が回転すると、回転の有無とその回転方向が検出される。
このように、本発明の回転方向検出装置1では、回転センシング素子を用いることなく、モータ電流の方向とモータ端子電圧との論理的組み合わせにより、モータ3の回転の有無と回転方向を検出することができる。たとえば、通電後に惰走状態となった場合や、モータ停止後にモータが逆転した場合、モータ無通電時に外力によってアーマチュアが回転した場合なども、回転の有無や方向を的確に検知することができる。このため、モータ動作状態を正確に把握することができ、回転位置情報の精度を上げ、モータ制御精度の向上を図ることが可能となる。その結果、たとえば、パワーウインド用モータにおける挟み込み検出精度等を高めることができ、信頼性の向上を図ることが可能となる。また、回転センシング素子の削除により、素子収容スペースが不要となり、その分、モータの小型化が図られるとともに、モータの製造コストも低減される。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2である回転方向検出装置について説明する。図8は、本発明の実施の形態2である回転方向検出装置20における回転方向検出部21の内部構成を示す説明図である。回転方向検出装置20は、回転方向検出部21における誘起電圧補完回路22の構成が、実施の形態1の誘起電圧補完回路19と異なっている。すなわち、誘起電圧補完回路22は、図8に示すように、実施の形態1の誘起電圧補完回路19からAND5を省いた構成となっている。なお、その他の構成は、実施の形態1の回転方向検出装置1と同様であり、以下の記載では、実施の形態1と同様の部分については同一の符号を付し、その説明は省略する。
ここで、前述の誘起電圧補完回路19では、通電が停止され惰走状態となるときのように、モータ動作中に論理の切り替わりが生じる場合、ハザードが発生する懸念がある。たとえば、回転モード(1)から回転モード(3)に移行すると、モータ3では、通電停止に伴い誘起電圧が発生する。この際、誘起電圧が高く閾値Vsよりも大きいと、惰走状態中に論理が切り替わる。つまり、惰走状態となり、回転数が低下してゆくとき、ある時点で誘起電圧が閾値Vsを下回り、論理が急に切り替わる。このとき、実施の形態1の回転方向検出部13では、OR3,OR4には、電圧モニタ部17からのモータ端子電圧情報VIと、情報VIから誘起電圧補完回路19を介して形成される補完出力Zと、が入力される。すると、素子の遅延時間の影響により、OR3,OR4の出力が一瞬、不安定となる可能性がある。
たとえば、OR3では、誘起電圧が閾値Vsよりも大きい場合は、A(VI)=HiによりOR3:H(信号出力)となっている。その後、誘起電圧が閾値Vsよりも低くなると、A=Loとなり、今度は、Z=HiによりOR3:Hとなる。したがって、論理上は、OR3からは切れ目なく信号が出力される。ところが、誘起電圧補完回路19の遅延により、AとZがともにLoとなる瞬間が存在すると、その瞬間、OR3:L(信号非出力)となる。すると、図9に示すように、AND3の出力も「L」となる。このとき、AND1は、A=Loとなっているため、「L」となり、AND1とAND3がともに「L」となる。その結果、OR1:Lとなり、ポートRからの検出信号も一瞬途絶えることになる。すなわち、惰走時にOR3,OR4の出力が不安定となると、ポートR,Lからの出力も乱れ、回転方向の検出精度が低下するおそれがある。
そこで、実施の形態2の誘起電圧補完回路22では、AND5を省き、NOT1の出力をOR4に、また、NOT2の出力をOR3にそれぞれ入力する構成を採用し、これにより、素子削減を図りつつ、ハザードの発生を防止している。以下、前述の回転モード(1)〜(4)における誘起電圧補完回路22の動作について説明する。
(1)回転モード(1)
電流方向がA→Bの場合、電流波形方向判定部16は、ポートPから電流方向情報CI(A→B)を回転方向検出部21に送出する。情報CI(A→B)は、回転方向検出部21のAND1に入力される。また、電圧モニタ部17からは、A=Hi,C=Loのモータ端子電圧情報VIが回転方向検出部21に送出され、回転方向検出部21は、A=Hi,C=Loと認識する。このうちA=HiはAND1に入力され、AND1からOR1に信号が送られる。AND1から信号が入力されたOR1は、当該信号を受けて信号を出力し、ポートRから正回転の検出信号が出力される。その結果、モータ駆動制御装置は、モータ3が正回転にて回転状態にあることが把握可能となる。
なお、誘起電圧補完回路22では、A=Hi,C=Loが入力されると、NOT1,NOT2の出力はそれぞれLo,Hiとなり、OR4,OR3に入力される。OR3は、A=HiとNOT2:Hiを受けてAND3に信号を出力する。しかし、電流方向がA→Bのため、ポートQから電流方向情報CIがAND3に送出されず、AND3の出力は「L」となる。しかし、前述のように、OR1は「OR」であることから、AND1からの信号を受けて、ポートRから正回転の検出信号が出力される。一方、OR4は、NOT1:LoとC=Loが入力されるため、AND4に対し信号を出力しない。したがって、AND4からOR2に対しても信号は出力されない。このとき、AND2は、ポートQから信号が来ないため、OR2に対し信号は出力せず、ポートLから信号は出力されない。
(2)回転モード(2)
電流方向がB→Aの場合、電流波形方向判定部16は、ポートQから電流方向情報CI(B→A)を回転方向検出部21に送出する。情報CI(B→A)は、回転方向検出部21のAND2に入力される。また、電圧モニタ部17からは、A=Lo,C=Hiのモータ端子電圧情報VIが回転方向検出部21に送出され、回転方向検出部21は、A=Lo,C=Hiと認識する。このうちC=HiはAND2に入力され、AND2からOR2に信号が送られる。AND2から信号が入力されたOR2は、当該信号を受けて信号を出力し、ポートLから逆回転の検出信号が出力される。その結果、モータ駆動制御装置は、モータ3が逆回転にて回転状態にあることが把握可能となる。
この場合も、誘起電圧補完回路22では、A=Lo,C=Hiが入力されると、NOT1,NOT2の出力はそれぞれHi,Loとなり、OR4,OR3に入力される。OR4は、C=HiとNOT1:Hiを受けてAND4に信号を出力する。しかし、電流方向がA→Bのため、ポートPから電流方向情報CIがAND4に送出されず、AND4の出力は「L」となる。しかし、前述のように、OR2は「OR」であることから、AND2からの信号を受けて、ポートLから逆回転の検出信号が出力される。一方、OR3は、NOT2:LoとA=Loが入力されるため、AND3に対し信号を出力しない。したがって、AND3からOR1に対しても信号は出力されない。このとき、AND1は、ポートPから信号が来ないため、OR1に対し信号は出力せず、ポートRから信号は出力されない。
(3)回転モード(3)
回転モード(3)では、モータ端子電圧A,CはA=Hi,C=Loとなるが、前述のように、電圧モニタ部17からは、A,CともにLoの信号が出力される。A,C=Loは、NOT1,NOT2に入力され、Hi信号に転換された後、OR4,OR3に入力される。Hi信号を受けたOR4,OR3は、AND4,AND3に信号を出力する。回転モード(3)の場合は、ポートQから電流方向情報CI(B→A)が回転方向検出部21に送出されており、この信号はAND3,AND2に入力されている。このため、AND3は、OR3とポートQからの信号受けてOR1に信号を出力する。OR1は、AND3からの信号を受け、ポートRから正回転の検出信号を出力する。一方、AND4は、ポートPから信号が来ないため、OR2に対し信号は出力しない。OR2には、C=LoのためAND2からも信号が来ず、したがって、ポートLからは信号は出力されない。
(4)回転モード(4)
回転モード(3)の場合と同様、A,CともにLoの信号が出力される。A,C=Loは、NOT1,NOT2に入力され、Hi信号に転換された後、OR4,OR3に入力される。Hi信号を受けたOR4,OR3は、AND4,AND3に信号を出力する。回転モード(4)の場合は、ポートPから電流方向情報CI(A→B)が回転方向検出部21に送出されており、この信号はAND4,AND1に入力されている。このため、AND4は、OR4とポートPからの信号受けてOR2に信号を出力する。OR2は、AND4からの信号を受け、ポートLから逆回転の検出信号を出力する。一方、AND3は、ポートQから信号が来ないため、OR1に対し信号は出力しない。OR1には、A=LoのためAND1からも信号が来ず、したがって、ポートRからは信号は出力されない。
このように、実施の形態2の回転方向検出装置においても、回転センシング素子を用いることなく、モータ電流の方向とモータ端子電圧との論理的組み合わせにより、モータ3の回転の有無と回転方向を検出することができる。また、誘起電圧補完回路22は、実施の形態1の誘起電圧補完回路19からAND5を省いた分、素子が1個不要となり、回路構成が簡素化され、部品点数を削減することが可能となる。
さらに、誘起電圧補完回路19では、OR3,OR4は、モータ端子電圧情報VI(A,C)の何れか一方がLoであれば、NOT1,NOT2からHi信号が入力される。このため、誘起電圧と閾値Vsとの大小に関わりなく、OR3,OR4からは信号が出力される。すなわち、惰走状態中に論理が切り替わっても、素子の遅延時間の影響を受けることなく、OR3,OR4の出力は切れ目なく維持される。このため、論理の切り替わり時におけるハザード発生を防止することが可能となる。
たとえば、当該モータ3では、誘起電圧が閾値Vsよりも大きい場合は、A(VI)=Hi,C(VI)=Loとなるが、OR3には、A=Hiとともに、NOT1からHi信号が入力されており、OR3:Hとなる。一方、誘起電圧が閾値Vsよりも低くなったときは、A=Lo,C=Loとなるが、C=Lo→NOT1=Hiは変化せず、OR3の出力は、論理の切り替わりの影響を受けることなく「H」が維持される。したがって、論理の切り替わり時のハザードにより、ポートRからの検出信号が途絶えることがなく、ポートR,Lからの出力が安定し、回転方向の検出精度を向上させることが可能となる。
本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
たとえば、前述の実施の形態では、回転方向検出部13に図2に示したような論理回路を用いた構成を示したが、回転方向検出部13の構成はこれには限定されず、電流方向とモータ端子電圧の関係をテーブル化し、CPUなどにて、このテーブルに基づいてモータの回転方向を検出するようにしても良い。
本発明による回転方向検出装置および回転方向検出方法は、前述の実施の形態のようなパワーウインド用モータの動作制御のみならず、ワイパやパワーシート等の他の車載電動装置用のモータにも適用可能である。たとえば、パワーシート用のモータに本発明を適用することにより、シートの位置制御の向上が図られる。また、車載用のみならず、家庭用電気製品等に使用されるブラシ付きモータにも本発明は適用可能である。
1 回転方向検出装置 2 モータドライバ
3 ブラシ付きDCモータ 3a モータ端子(一方側)
3b モータ端子(他方側) 4 電源ライン
5 シャント抵抗 11 電流検出部
12 電圧検出部 13 回転方向検出部
14 電流モニタ部 15 電圧信号調整部
16 電流波形方向判定部 17 電圧モニタ部
18 ローパスフィルタ 19 誘起電圧補完回路
20 回転方向検出装置 21 回転方向検出部
22 誘起電圧補完回路
CI 電流方向情報 VI モータ端子電圧情報
CV 電流波形信号 P 電流方向出力ポート
Q 電流方向出力ポート L 回転方向出力ポート
R 回転方向出力ポート S1 電圧変化信号
Voff1 バイアス電圧 Voff1' 中点電圧
X モータドライバ出力 Y モータドライバ出力
Z 補完出力 Vs モータ端子電圧情報閾値

Claims (5)

  1. モータの一方側の端子と他方側の端子に接続され前記モータに対し電力を供給する電源ラインに接続され、前記モータの回転方向を検出する回転方向検出装置であって、
    前記モータに流れる電流の方向を検出し、前記電流の方向を、一方側の前記端子から他方側の前記端子に電流が流れる場合と、他方側の前記端子から一方側の前記端子に電流が流れる場合の2通りに判別する電流検出部と、
    前記電源ラインにおける前記モータの前後の各電圧として、前記モータの一方側の前記端子側と、他方側の前記端子側の電圧をそれぞれ検出し、前記モータの前後の前記各電圧を所定の閾値と比較し、前記各電圧をHi/Lo信号にそれぞれ変換して出力する電圧モニタ部を有する電圧検出部と、
    前記電流検出部にて検出された前記2通りの電流の方向と、前記モータの前記一方側と他方側の前記各電圧について変換形成されたHi/Lo信号との組み合わせにより、前記モータの回転方向を検出する回転方向検出部と、を有することを特徴とするモータの回転方向検出装置。
  2. 請求項1記載の回転方向検出装置において、
    前記モータに対し電力が供給されている場合、前記回転方向検出部は、
    前記電流の方向が前記一方側から前記他方側であり、かつ、前記電源ラインにおける前記一方側の電圧がHi、前記他方側の電圧がLoであるとき、前記モータは一の方向に回転していると判定し、
    前記電流の方向が前記他方側から前記一方側であり、かつ、前記電源ラインにおける前記一方側の電圧がLo、前記他方側の電圧がHiであるとき、前記モータは他の方向に回転していると判定することを特徴とするモータの回転方向検出装置。
  3. 請求項1または2記載の回転方向検出装置において、
    前記モータに対し電力が供給されていない場合、前記回転方向検出部は、
    前記電流の方向が前記他方側から前記一方側であり、かつ、前記電源ラインにおける前記一方側の電圧と前記他方側の電圧がともにLoと認識されるとき、前記モータは一の方向に回転していると判定し、
    前記電流の方向が前記一方側から前記他方側であり、かつ、前記電源ラインにおける前記一方側の電圧と前記他方側の電圧がともにLoと認識されるとき、前記モータは他の方向に回転していると判定することを特徴とするモータの回転方向検出装置。
  4. モータの回転方向を検出する回転方向検出方法であって、
    前記モータは、該モータの一方側の端子と他方側の端子に接続され前記モータに対し電力を供給するための電源ラインに接続され、
    前記モータに流れる電流の方向を検出し、前記電流の方向を、一方側の前記端子から他方側の前記端子に電流が流れる場合と、他方側の前記端子から一方側の前記端子に電流が流れる場合の2通りに判別し、
    前記電源ラインにおける前記モータの前後の各電圧として、前記モータの一方側の前記端子側と、他方側の前記端子側の電圧をそれぞれ検出し、前記モータの前後の前記各電圧を所定の閾値と比較し、前記各電圧をHi/Lo信号にそれぞれ変換し、
    前記2通りの電流の方向と、前記モータの前記一方側と他方側の前記各電圧について変換形成されたHi/Lo信号との組み合わせにより、前記モータの回転方向を検出することを特徴とするモータの回転方向検出方法。
  5. モータの一方側の端子と他方側の端子に接続され前記モータに対し電力を供給する電源ラインに接続され、前記モータの回転方向を検出する回転方向検出装置を有するモータ制御装置であって、
    前記回転方向検出装置は、
    前記モータに流れる電流の方向を検出し、前記電流の方向を、一方側の前記端子から他方側の前記端子に電流が流れる場合と、他方側の前記端子から一方側の前記端子に電流が流れる場合の2通りに判別する電流検出部と、
    前記電源ラインにおける前記モータの前後の各電圧として、前記モータの一方側の前記端子側と、他方側の前記端子側の電圧をそれぞれ検出し、前記モータの前後の前記各電圧を所定の閾値と比較し、前記各電圧をHi/Lo信号にそれぞれ変換して出力する電圧モニタ部を有する電圧検出部と、
    前記電流検出部にて検出された前記2通りの電流の方向と、前記モータの前記一方側と他方側の前記各電圧について変換形成されたHi/Lo信号との組み合わせにより、前記モータの回転方向を検出する回転方向検出部と、を有することを特徴とするモータ制御装置。
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