JP5405903B2 - 車両用電装品の制御装置 - Google Patents

車両用電装品の制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5405903B2
JP5405903B2 JP2009128879A JP2009128879A JP5405903B2 JP 5405903 B2 JP5405903 B2 JP 5405903B2 JP 2009128879 A JP2009128879 A JP 2009128879A JP 2009128879 A JP2009128879 A JP 2009128879A JP 5405903 B2 JP5405903 B2 JP 5405903B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pulse
pulses
main
sub
drive motor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009128879A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010279153A (ja
Inventor
浩司 車川
秀之 森脇
真也 山取
博文 瀬賀
栄一 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Cable Industries Ltd
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Cable Industries Ltd
Mitsubishi Materials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Cable Industries Ltd, Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Cable Industries Ltd
Priority to JP2009128879A priority Critical patent/JP5405903B2/ja
Publication of JP2010279153A publication Critical patent/JP2010279153A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5405903B2 publication Critical patent/JP5405903B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Rear-View Mirror Devices That Are Mounted On The Exterior Of The Vehicle (AREA)
  • Control Of Direct Current Motors (AREA)

Description

本発明は、車両用電装品の可動部を駆動する駆動モータに接続される制御装置、制御方法、並びにコンピュータプログラム及びそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
車両のシフトレバーをリバース位置に位置付けたときに、アウターミラーのミラー鏡面を斜め下向きに傾動させて後輪周辺の視界を確保し、その後、シフトレバーをドライブ位置等に変更したときに、ミラー鏡面を元の位置に復帰させるシステムが知られている。そして、かかるシステムにおいて、ミラー鏡面を元の位置に復帰させるために、ミラー鏡面を傾動駆動する直流の駆動モータが回転する際のブラシの切り換えに伴って発生するブラシノイズのパルス数を計測し、それをミラー鏡面の傾動角度に対応付けることにより、駆動モータによるミラー鏡面の傾動動作を制御する構成のものがある。
ところが、駆動モータの種類、使用周辺温度、経年変化等の影響により、ブラシの切り換え時にパルスが検出されず、いわゆるパルス抜けが生じたり、或いは、ブラシの切り換え時のブラシノイズ以外の雑ノイズが検出されたりすることがあり、その場合、下向きに傾動したミラー鏡面を復帰させる際に、復帰位置が元の位置から微妙にずれ、回数を重ねることによりそれが大きなずれとなり、それを手動操作の修正を時々行わなければならないといった問題がある。
この問題に対する解決手段として、特許文献1には、アウターミラーのミラー鏡面に取り付けられた駆動モータの回転作動に伴って生じる駆動モータとモータドライバとの間の抵抗器の電圧変化を波形信号として検出すると共に、そこから雑音成分を除去して特定パルス信号を抽出し、そして、その抽出されたパルスを計数してミラー鏡面の傾動角度を演算し、その演算結果に基づきモータドライバから駆動モータへの電力供給を制御してミラー鏡面の傾斜角度を調整することが開示されている。
特許文献2には、回転中に駆動モータから出力されたモータ回転量を示す制御信号の検出における誤りを補償するために、出力信号に適用する補正率を決定することが開示されている。
特許文献3には、駆動モータが回転する際にブラシの切り換えに伴って発生するブラシノイズのパルス数をカウントしてミラー鏡面の傾動量を検出するに際し、雑ノイズによる誤カウントを防止するために、パルス受付禁止時間を設定し、そのパルス受付禁止時間を1周前の対応位置のパルス間隔に基づいて設定することが開示されている。
特開2004−182126号公報 特許第3547523号公報 特開2006−232182号公報
本発明の課題は、パルス数の計測におけるパルス抜けを抑制することである。
本発明の車両用電装品の制御装置は、車両用電装品の可動部を駆動する駆動モータに接続され、該駆動モータが発生するブラシノイズのパルス数を該可動部の動作量に対応付けることにより、該駆動モータによる該可動部の動作を制御するものであって、
所定のパルス数計測期間内におけるブラシノイズのピーク電圧が一定のメインスレッシュ電圧を超えることにより生じるメインパルスのパルス数を計測するメインパルス数計測手段と、
上記メインパルス数計測手段がメインパルス数を計測するパルス数計測期間内におけるメインパルスのパルス抜けの可能性の有無を検知するパルス抜け検知手段と、
上記メインパルス数計測手段がメインパルス数を計測するパルス数計測期間内において、ブラシノイズのピーク電圧がメインスレッシュ電圧よりも絶対値が低い一定のサブスレッシュ電圧を超えることにより生じるサブパルスの有無を検知するサブパルス検知手段と、
上記パルス抜け検知手段がメインパルスのパルス抜けの可能性有と検知し且つ上記サブパルス検知手段がパルス数計測期間内において補完されるサブパルスを検知したとき、上記メインパルス数計測手段が計測したメインパルスのパルス数にそのサブパルスのパルス数を加算補正してパルス数計測期間内における全パルス数とするパルス数補正手段と、
を備える。
本発明の車両用電装品の制御方法は、車両用電装品の可動部を駆動する駆動モータが発生するブラシノイズのパルス数を該可動部の動作量に対応付けることにより、該駆動モータによる該可動部の動作を制御するものであって、
所定のパルス数計測期間内におけるブラシノイズのピーク電圧が一定のメインスレッシュ電圧を超えることにより生じるメインパルスのパルス数を計測すると共に、パルス数計測期間内におけるメインパルスのパルス抜けの可能性の有無を検知し、また、パルス数計測期間内において、ブラシノイズのピーク電圧がメインスレッシュ電圧よりも絶対値が低い一定のサブスレッシュ電圧を超えることにより生じるサブパルスの有無を検知し、そして、メインパルスのパルス抜けの可能性有と検知し且つパルス数計測期間内において補完されるサブパルスを検知したとき、メインパルスのパルス数にそのサブパルスのパルス数を加算補正してパルス数計測期間内における全パルス数とする。
本発明のコンピュータプログラムは、車両用電装品の可動部を駆動する駆動モータに接続され、該駆動モータからのブラシノイズのパルス数を該可動部の動作量に対応付けることにより、該駆動モータによる該可動部の動作を制御するコンピュータに、
所定のパルス数計測期間内におけるブラシノイズのピーク電圧が一定のメインスレッシュ電圧を超えることにより生じるメインパルスのパルス数を計測するメインパルス数計測手順と、
上記メインパルス数計測手順でメインパルス数を計測するパルス数計測期間内におけるメインパルスのパルス抜けの可能性の有無を検知するパルス抜け検知手順と、
上記メインパルス数計測手順でメインパルス数を計測するパルス数計測期間内において、ブラシノイズのピーク電圧がメインスレッシュ電圧よりも絶対値が低い一定のサブスレッシュ電圧を超えることにより生じるサブパルスの有無を検知するサブパルス検知手順と、
上記パルス抜け検知手順でメインパルスのパルス抜けの可能性有と検知し且つ上記サブパルス検知手順でパルス数計測期間内において補完されるサブパルスを検知したとき、上記メインパルス数計測手順で計測したメインパルスのパルス数にそのサブパルスのパルス数を加算補正してパルス数計測期間内における全パルス数とするパルス数補正手順と、
を実行させるものである。
本発明のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は上記コンピュータプログラムを記録したものである。
本発明によれば、メインスレッシュ電圧を基準としたメインパルスのパルス数の計測においてパルス抜けが発生しても、パルス抜けの可能性の有無を検知し、また、サブスレッシュ電圧を基準としたサブパルスの有無を検知し、そして、メインパルスのパルス抜けの可能性有と検知し且つ補完されるサブパルスを検知したときには、メインパルスのパルス数にそのサブパルスのパルス数を加算補正して、それをパルス数計測期間内における全パルス数とするので、パルス数の計測におけるパルス抜けを抑制することができる。
実施形態に係る自動車のサイドミラーの制御システムを示すブロック図である。 右側のサイドミラーの斜視図である。 駆動モータの構成を示す図である。 (a)及び(b)はメインパルス及びサブパルスの波形を示す図である。 (a)及び(b)はブラシノイズ及び雑ノイズの分布を示す図である。 (a)及び(b)は基準パルス列を示す説明図である。 サイドミラー制御装置による定常動作期間におけるパルス数計測制御を示すフローチャートである。 (a)及び(b)はステップS5の説明図である。 (a)及び(b)はステップS6の説明図である。 (a)及び(b)は事例1のメインパルスの波形を示す説明図である。 事例2前半のメインパルスの波形を示す説明図である。 事例2後半のメインパルスの波形を示す説明図である。 (a)は事例3初期のサブパルス及び(b)はメインパルスの波形をそれぞれ示す説明図である。 (a)は事例3中期のサブパルス及び(b)はメインパルスの波形をそれぞれ示す説明図である。 (a)は事例3後期のサブパルス及び(b)はメインパルスの波形をそれぞれ示す説明図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(制御システム)
図1は、実施形態に係る自動車のサイドミラー10の制御システムSを示す。
本実施形態に係る制御システムSは、サイドミラー10とサイドミラー制御装置30(車両用電装品の制御装置)とにより構成されている。そして、この制御システムSは、車両のシフトレバーをリバース位置に位置付けたとき、後輪周辺がドライバーの視野に入るように、サイドミラー10のミラー鏡面12を所定の設定傾動量だけ下方に傾動させ、その後、シフトレバーをドライブ位置等に変更したときに、ミラー鏡面12を元に位置に復帰させる制御を行うものである。
図2は右側のサイドミラー10を示す。
サイドミラー10は、ドアのヒンジ側のドライバーシートから視認可能な位置に、側方に突出するように設けられている。また、サイドミラー10は、後方に開口したボウル状のケーシング11により本体が構成され、その内側に開口を塞ぐようにミラー鏡面12(可動部)が設けられている。そして、ケーシング11の内部にはミラー鏡面駆動系13が設けられている。
ミラー鏡面駆動系13は、直流の駆動モータ20が設けられたギア装置で構成されている。ミラー鏡面駆動系13は、ミラー鏡面12に結合支持しており、駆動モータ20の回転によりミラー鏡面12のミラー面の向きを上下方向(傾動方向)に傾動駆動するように構成されている。
図3は駆動モータ20を示す。
駆動モータ20は、回転シャフト21が筒状のモータ本体22に収納されて軸支された構成を有する。なお、駆動モータ20は複数のスロットを有し、以下では3スロットタイプのものを例として説明するが、特にこれに限定されるものではない。
回転シャフト21には、3つのロータ23が絶縁部を介して取り付けられており、それらのそれぞれにコイル24が巻かれて電磁石に構成されている。また、回転シャフト21には、ロータ23と同軸上にコイル24に給電するためのコミュテータ25がロータ23と一体に設けられている。
モータ本体22の内部には、回転シャフト21を側方から挟むように、一対の永久磁石で構成されたステータ26が内壁に固設されている。また、モータ本体22の内部には、回転シャフト21のコミュテータ25を挟むように一対のブラシ27が設けられている。一対のブラシ27のそれぞれにはモータ駆動用配線28が接続されており、それらはモータ本体22の外部に引き出されている。
駆動モータ20は、モータ駆動用配線28の一方から他方に通電されると、ブラシ27からコミュテータ25を介してコイル24に給電し、それによって各ロータ23が電磁石化し、これがステータ26の磁界に反発して回転シャフト21を回転させる力を発現する。そして、回転シャフト21は、ロータ23及びコミュテータ25と共に一体に回転すると、コミュテータ25を介してブラシ27からコイル24に給電される電流iの向きが切換えられて各ロータ23の電磁石の極性が次々に反転し、それによって各ロータ23がその回転位置に拘わらず常にステータ26の磁界と反発して回転シャフト21を回転させる力を発現することにより一方向に連続的に回転する(図3では反時計回り方向)。また、モータ駆動用配線28への通電が逆に、つまり、他方から一方に通電されると、回転シャフト21は上記とは逆の時計回り方向に連続的に回転する。
サイドミラー制御装置30は、サイドミラー制御用の中央処理装置であるCPU31、モータドライバ32、ブラシノイズ検出回路33、及び比較回路34を有する。そして、CPU31は、出力系がモータドライバ32に接続されている。モータドライバ32からは一対のモータ接続ライン36が延びており、それらのそれぞれがブラシノイズ検出回路33に接続されている。ブラシノイズ検出回路33は比較回路34に接続されている。比較回路34はCPU31の入力系に接続されている。
CPU31には、演算処理部及び情報保管部(RAM)が内蔵されている。そして、情報保管部には、車両のシフトレバーがリバース位置に位置付けられたときにサイドミラー10のミラー鏡面12を所定の設定傾動角度だけ下方に傾動させる制御処理を行うミラー傾動コンピュータプログラム、シフトレバーがドライブ位置等に変更されたときにミラー面を元に位置に復帰させる制御処理を行うミラー復帰コンピュータプログラム、及びその設定傾動角度データその他のデータ等が記憶されている。
サイドミラー制御装置30には、駆動モータ20から延びる一対のモータ駆動用配線28がそれぞれ接続されてモータ接続ライン36に繋がっており、また、図示しないバッテリ及び種々の操作に基づく外部信号が送信される外部信号入力配線がそれぞれ接続されている。
このサイドミラー制御装置30は、駆動モータ20が発生するブラシノイズのパルス数をミラー鏡面12の傾動角度に対応付けることにより、駆動モータ20によるミラー鏡面12の傾動動作を制御する。
具体的に説明すると、駆動モータ20の回転動作では、コミュテータ25とブラシ27との接触位置が変化するのに従い、そのコミュテータ25の絶縁部と各ブラシ27との接触に対応したブラシノイズが発生する。このブラシノイズは、駆動モータ20の回転角度に対応するように一定周期で出現する。図3に示すように、コミュテータ25の絶縁部は3箇所あり、しかも、一対のブラシ27は180°間隔を空けて配置されているため、駆動モータ20の回転角度が60°変化する毎にブラシ切換時のブラシノイズが1つ発生する。つまり、ブラシノイズ6つが駆動モータ20の1回転分に相当する。従って、ブラシノイズの数を駆動モータ20の回転角度に換算でき、また、その駆動モータ20の回転角度をミラー鏡面12の傾動角度に換算できることから、ブラシノイズの数をミラー鏡面12の傾動角度に対応付けることができる。そして、このサイドミラー制御装置30は、ブラシノイズ検出回路33がモータ駆動用配線28からブラシノイズを検知し、図4(a)及び(b)に示すように、比較回路34がそのブラシノイズのピーク電圧が一定のメインスレッシュ電圧を超えた場合にパルスを取り出し、それをメインパルスとしてCPU31のメインパルス入力ポートに入力し、また、比較回路34がそのブラシノイズのピーク電圧がメインスレッシュ電圧よりも絶対値が低い一定のサブスレッシュ電圧を超えた場合にパルスを取り出し、それをサブパルスとしてCPU31のサブパルス入力ポートに入力し、CPU31がこれらのメインパルス及びサブパルスに基づいて後述するようにパルス数を計測するように構成されている。なお、本出願では、「ブラシノイズのピーク電圧が一定のメインスレッシュ電圧を超える」及び「ブラシノイズのピーク電圧が一定のサブスレッシュ電圧を超える」とは、ピーク電圧の絶対値がメインスレッシュ電圧或いはサブスレッシュ電圧の絶対値を超えることを意味する。
ここで、例えば、ミラー鏡面12及び駆動モータ20を駆動連結するギア装置のギア比が、駆動モータ20が20回転したときにミラー角度が1°変化する対応関係になるように設定されていたとすると、パルス数が120個計測されるとミラー鏡面12の傾斜角度が1°変化することになる。また、メインスレッシュ電圧は例えば0.3〜1.0Vに設定される。サブスレッシュ電圧は、例えば0.03〜0.8Vに設定され、メインスレッシュ電圧よりも絶対値が低く、その絶対値がメインスレッシュ電圧の絶対値の1〜99%に設定されていることが好ましく、10〜80%に設定されていることがより好ましく、20〜50%に設定されていることがさらに好ましい。
なお、駆動モータ20が発生するノイズにはブラシノイズの他に雑ノイズも含まれ、使用開始初期には図5(a)に示すようにブラシノイズと雑ノイズが明確に区別されるものの、それが経年劣化すると図5(b)に示すようにブラシノイズと雑ノイズとの重複部分が生じて安定化する。メインスレッシュ電圧は、雑ノイズをメインパルスに計測するのを防止するため、図5(b)に示す雑ノイズの上限値よりも高く設定されていることが好ましい。また、サブスレッシュ電圧は、図5(b)に示すブラシノイズの下限値に設定されていることが好ましい。環境温度や経年劣化によりブラシノイズや雑ノイズの電圧が変化するので、メインスレッシュ電圧及びサブスレッシュ電圧は可変に構成されていることが好ましい。
(制御方法)
実施形態に係る自動車のサイドミラー10の制御システムSの制御動作について説明する。
実施形態に係る自動車のサイドミラー10の制御システムSでは、車両のシフトレバーをリバース位置に位置付けたとき、サイドミラー制御装置30のCPU31には外部信号入力配線を介してその旨の信号が入力される。そして、CPU31は、その信号に基づいて予めインストールされたミラー傾動コンピュータプログラムを実行する。具体的には、CPU31は、モータドライバ32を介して駆動モータ20に電力供給すると共に、入力されるブラシノイズのパルス数を計測し、そして、パルス数が設定傾動角度データに対応するパルス数に達した時点で駆動モータ20への電力供給を停止して終了する。このとき、ミラー鏡面12が所定の設定傾動角度だけ斜め下向きに傾動する。
また、車両のシフトレバーがリバース位置からドライブ位置等に変更したとき、サイドミラー制御装置30のCPU31には外部信号入力配線を介してその旨の信号が入力される。そして、CPU31は、その信号に基づいて予めインストールされたミラー復帰コンピュータプログラムを実行する。具体的には、CPU31は、モータドライバ32を介して駆動モータ20に電力供給すると共に、入力されるブラシノイズのパルス数を計測し、そして、パルス数が設定傾動角度データに対応するパルス数に達した時点で駆動モータ20への電力供給を停止して終了する。このとき、駆動モータ20への電力供給は上記のミラー鏡面12を斜め下向きに傾動させる場合とは逆相であり、ミラー鏡面12が元の位置に復帰するように斜め上向きに傾動する。
実施形態に係る自動車のサイドミラー10の制御システムSでは、上記の通り、CPU31によりミラー傾動コンピュータプログラム及びミラー復帰コンピュータプログラムのいずれを実行し、駆動モータ20によるミラー鏡面12の傾動を駆動制御する。なお、ミラー傾動コンピュータプログラム及びミラー復帰コンピュータプログラムは、CD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録した状態で取引対象となり得る。
そして、この駆動動作は、駆動モータ20の動作時期によって、モータ始動初期のウォームアップ期間、それに続く基準パルス列生成期間、及びその後の定常動作期間に分かれ、それぞれの期間でパルス数の計測を行う。ここで、上記の通り、駆動モータ20の1回転が6パルスに対応することから、この6パルスをパルスA、パルスB、パルスC、パルスD、パルスE、及びパルスFとすると共に、いずれかのパルスの始期から後続の隣接パルスの始期までの期間をパルス幅とする。
モータ始動初期の駆動モータ20の回転が安定しないウォームアップ期間では、CPU31は、指定数のパルスを計測するだけである。
駆動モータ20の回転が比較的安定する基準パルス列生成期間では、CPU31は、メインパルス及びサブパルスに基づいてパルス数を計測する。また、基準パルス列生成期間では、パルスA〜Fのそれぞれについて、前回のパルス幅の95〜105%で且つ直前パルスのパルス幅の60〜180%となる6つ1セットのパルス幅からなる基準パルス列を決定する。なお、図6(a)に示すように、パルスA〜Fのパルス幅T〜Tは均一であることが理想的ではあるが、一般的には、種々の要因から、例えば図6(b)に示すように、パルスA〜Fのパルス幅T〜Tは不均一となる。
そして、定常動作期間では図7に示すフローチャートに従ってパルス数を計測する。
まず、ステップS1では、検出パルスがサブパルスか否かを判断し、YESの場合にはステップS12に進んで、そのサブパルスのパルス数を累積加算した後、元に戻って次の検出パルスの入力まで待機し、NOの場合にはステップS2に進む。ここで、サブパルスであるか否かは、検出パルスが入力されるCPU31の入力ポートがサブパルス入力用であるか否かにより判断する。
ステップS2では、検出パルスがメインパルスということであり、検出パルスのパルス数を後述の保留パルスのパルス数に加え、ステップS3に進む。つまり、保留パルス数に1を加算し、それを未加算パルス数とする。従って、このステップS2の手順が、所定のパルス数計測期間内におけるブラシノイズのピーク電圧が一定のメインスレッシュ電圧を超えることにより生じるメインパルスのパルス数を計測するメインパルス数計測手段を構成する。
ステップS3では、保留パルスが有るか否か、つまり、未加算パルス数が1より多いか否かを判断し、YESの場合にはステップS4に進み、NOの場合にはステップS5に進む。
ステップS4では、検出パルスのパルス幅に全保留パルスのパルス幅を累積加算し、後述の基点から当該検出パルスのパルス幅終点までの時間を算出してステップS5に進む。例えば、図8(a)に示すように、保留パルス数が0の場合には、基点から検出パルスのパルス幅終点までの時間tは検出パルスのパルス幅そのものであり、図8(b)に示すように、保留パルス数が1以上の場合には、基点から検出パルスのパルス幅終点までの時間tは、保留パルス及び検出パルスのパルス幅の総和Σtである。
ステップS5では、基点から検出パルスのパルス幅終点までの時間が、基点から始まる基準パルス列のパルスA〜Fのいずれかのパルス幅終点におけるそのパルス幅の例えば±25%の範囲内に含まれるか否か、つまり、当該検出パルスがパルスA〜Fのいずれかに該当するか否かを判断し、YESの場合にはステップS6に進み、NOの場合にはステップS12に進む。例えば、基点をパルスAのパルス幅始点として、基点から検出パルスのパルス幅終点までの時間tが、図9(a)に示すように、基点から始まる基準パルス列のパルスA〜Fのいずれかのパルス幅終点におけるそのパルス幅T〜Tの±25%の範囲内に含まれる場合(図9(a)ではT+T+T+0.75T≦t≦T+T+T+1.25T)がYESであり、図9(b)に示すように、基点から始まる基準パルス列のパルスA〜Fのいずれかのパルス幅終点におけるそのパルス幅T〜Tの±25%の範囲内にのいずれにも含まれない場合がNOである。
ステップS6では、未加算パルス数が、基点から検出パルスが該当するパルスA〜Fのいずれかまでの基準パルス数よりも多いか否かを判断し、YESの場合にはステップS9に進み、NOの場合にはステップS7に進む。例えば、基点をパルスAのパルス幅始点として、基点から検出パルスのパルス幅終点までの時間tが、基点から始まる基準パルス列のパルスDのパルス幅終点におけるそのパルス幅の±25%の範囲内に含まれたとすると、基準パルス数は4個であり、従って、未加算パルス数が4個よりも大きい場合がYESであり、未加算パルス数が4個以下の場合がNOである。ここで、YESの場合は、未加算パルス数が想定される基準パルス数よりも多く検知され、いわゆるパルス割れ等の可能性が考えられることから、未加算パルス数をそのままパルス数の計測値とするものである。
ステップS7では、未加算パルス数が、基点から検出パルスが該当するパルスA〜Fのいずれかまでの基準パルス数と同一であるか否かを判断し、YESの場合にはステップS8に進み、NOの場合にはステップS14に進む。例えば、基点をパルスAのパルス幅始点として、基点から検出パルスのパルス幅終点までの時間tが、基点から始まる基準パルス列のパルスDのパルス幅終点におけるそのパルス幅の±25%の範囲内に含まれたとすると、基準パルス数は4であり、従って、未加算パルス数が4の場合がYESであり、未加算パルス数が4より小さい場合がNOである。ここで、YESの場合は、未加算パルス数が想定される基準パルス数に一致し、検出パルス及び保留パルスのそれぞれがパルスA〜Fのいずれかの正規パルスに該当すると考えられることから、未加算パルス数をそのままパルス数の計測値とするものである。NOの場合は、未加算パルス数が想定されるパルス数よりも少なく検知され、いわゆるパルス抜けの可能性が考えられることから、後述のステップS14以降でパルス数の補正を行うものである。従って、このステップS7の手順が、メインパルス数計測手段がメインパルス数を計測するパルス数計測期間内におけるメインパルスのパルス抜けの可能性の有無を検知するパルス抜け検知手段を構成する。
ステップS8では、検出パルスが該当するパルスA〜Fのいずれかについて、一定の条件の下で、基準パルス列におけるパルス幅を更新し、ステップS9に進む。
ステップS9では、パルス数の計測値を駆動モータ20が発生するブラシノイズのパルス数として採用すると共に、保留パルス及びサブパルスについての情報をクリアし、ステップS10に進む。
ステップS10では、検出パルスが該当したパルスA〜Fのいずれかの次のパルスのパルス幅始点を次の基点に設定し、元に戻って次の検出パルスの入力まで待機する。
ステップS12では、基点から検出パルスのパルス幅終点までの時間が、基点から始まる基準パルス列のパルス幅の合計以下であるか否かを判断し、YESの場合にはステップS13に進み、NOの場合には補正制御を停止又はリセットする。ここで、NOの場合は、制御上不適合が生じているので、補正制御を停止又はリセットして基準パルス列の決定から再スタートすることが好ましい。
ステップS13では、検出パルスを保留パルスとし、そのパルス幅等の情報を記憶した後、元に戻って次の検出パルスの入力まで待機する。
ステップS14では、基点から検出パルスのパルス幅終点までの期間において、ステップS11で累積加算されているサブパルスのパルス数が存在するか否かを判断し、YESの場合にはステップS15に進み、NOの場合にはステップS9に進む。ここで、NOの場合は、サブパルスが検知されていないことから、パルス数の補正を行わず、未加算パルス数をそのままパルス数の計測値とするものである。従って、このステップS14の手順が、メインパルス数計測手段がメインパルス数を計測するパルス数計測期間内において、ブラシノイズのピーク電圧がメインスレッシュ電圧よりも絶対値が低い一定のサブスレッシュ電圧を超えることにより生じるサブパルスの有無を検知するサブパルス検知手段を構成する。
ステップS15では、未加算パルス数に、それとステップS11で累積加算されていたサブパルスのパルス数の差を加算補正したものをパルス数の計測値とし、ステップS9に進む。従って、このステップS15の手順が、パルス抜け検知手段がメインパルスのパルス抜けの可能性有と検知し且つサブパルス検知手段がパルス数計測期間内において補完されるサブパルスを検知したとき、メインパルス数計測手段が計測したメインパルスのパルス数にそのサブパルスのパルス数を加算補正してパルス数計測期間内における全パルス数とするパルス数補正手段を構成する。
以下、具体的な事例で説明する。
<事例1>
図10(a)に示すように、基点がパルスAのパルス幅始点であって、その基点からパルス幅終点までの時間tが、基点から始まる基準パルス列のパルスAのパルス幅終点におけるそのパルス幅Tの±25%の範囲内に含まれるメインパルスを検出したとき、ステップS1でサブパルスでないと判断し、ステップS2でメインパルスとして未加算パルス数を1個とし、ステップS3で保留パルス無しと判断し、ステップS5で0.75T≦t≦1.25Tの条件を満たすと判断し、ステップS6で未加算パルス数が基準パルス数よりも多くないと判断し、ステップS7で未加算パルス数である1個が基準パルス数である1個に等しい(検出パルスがパルスAに該当する)ことからパルス数の計測値を1個と判断し、ステップS8でパルスAについて基準パルス列におけるパルス幅をTからT’に更新し、ステップS9でそのパルス数の計測値である1個を駆動モータ20が発生するブラシノイズのパルス数として採用すると共に、保留パルス及びサブパルスについての情報をクリアし、ステップS10でパルスBのパルス幅始点を次の基点に設定し、元に戻って次の検出パルスの入力まで待機する。
次に、図10(b)に示すように、基点であるパルスBのパルス幅始点からパルス幅終点までの時間tが、基点から始まる基準パルス列のパルスBのパルス幅終点におけるそのパルス幅Tの±25%の範囲内に含まれるメインパルスを検出したとき、ステップS1でサブパルスでないと判断し、ステップS2でメインパルスとして未加算パルス数を1個とし、ステップS3で保留パルス無しと判断し、ステップS5で0.75T≦t≦1.25Tの条件を満たすと判断し、ステップS6で未加算パルス数が基準パルス数よりも多くないと判断し、ステップS7で未加算パルス数である1個が基準パルス数である1個に等しい(検出パルスがパルスBに該当する)ことからパルス数の計測値を1個と判断し、ステップS8でパルスBについて基準パルス列におけるパルス幅をTからT’に更新し、ステップS9でそのパルス数の計測値である1個を駆動モータ20が発生するブラシノイズのパルス数として採用すると共に、保留パルス及びサブパルスについての情報をクリアし、ステップS10でパルスCのパルス幅始点を次の基点に設定し、元に戻って次の検出パルスの入力まで待機する。
<事例2>
図11に示すように、基点がパルスAのパルス幅始点であって、その基点からパルス幅終点までの時間tが、基点から始まる基準パルス列のパルスA〜Fのいずれかのパルス幅終点におけるそのパルス幅T〜Tの±25%の範囲内に含まれないメインパルスを検出したとき、ステップS1でサブパルスでないと判断し、ステップS2でメインパルスとして未加算パルス数を1個とし、ステップS3で保留パルス無しと判断し、ステップS5で条件を満たす場合がないと判断し、ステップS12で基点からパルス幅終点までの時間が基準パルス列のパルス幅の合計以下であると判断し、ステップS13で検出パルスを保留パルスとして情報を記憶し、元に戻って次の検出パルスの入力まで待機する。
続いて、同様に、基点からパルス幅終点までの時間t+tが、基点から始まる基準パルス列のパルスA〜Fのいずれかのパルス幅終点におけるそのパルス幅T〜Tの±25%の範囲内に含まれないメインパルスを検出したとき、ステップS1でサブパルスでないと判断し、ステップS2でメインパルスとして保留パルスが1個存在することから未加算パルス数を2個とし、ステップS3で保留パルス有りと判断し、ステップS4で基点からパルス幅終点までの時間t+t を算出し、ステップS5で条件を満たす場合がないと判断し、ステップS12で基点からパルス幅終点までの時間が基準パルス列のパルス幅の合計以下であると判断し、ステップS13で検出パルスを追加の保留パルスとして情報を記憶し、元に戻って次の検出パルスの入力まで待機する。
そして、基点からパルス幅終点までの時間t+t+tが、基点から始まる基準パルス列のパルスCのパルス幅終点におけるそのパルス幅Tの±25%の範囲内に含まれるメインパルスを検出したとき、ステップS1でサブパルスでないと判断し、ステップS2でメインパルスとして保留パルスが2個存在することから未加算パルス数を3個とし、ステップS3で保留パルス有りと判断し、ステップS5でT+T+0.75T≦t+t+t≦T+T+1.25Tの条件を満たすと判断し、ステップS6で未加算パルス数が基準パルス数よりも多くないと判断し、ステップS7で未加算パルス数である3個が基準パルス数である3個に等しい(保留パルスがパルスA及びB並びに検出パルスがパルスCにそれぞれ該当する)ことからパルス数の計測値を3個と判断し、ステップS8でパルスCについて基準パルス列におけるパルス幅を更新し、ステップS9でそのパルス数の計測値である3個を駆動モータ20が発生するブラシノイズのパルス数として採用すると共に、保留パルス及びサブパルスについての情報をクリアし、ステップS10でパルスDのパルス幅始点を次の基点に設定し、元に戻って次の検出パルスの入力まで待機する。
次に、図12に示すように、基点であるパルスDのパルス幅始点からパルス幅終点までの時間tが、基点から始まる基準パルス列のパルスA〜Fのいずれかのパルス幅終点におけるそのパルス幅T〜Tの±25%の範囲内に含まれないメインパルスを検出したとき、ステップS1でサブパルスでないと判断し、ステップS2でメインパルスとして未加算パルス数を1個とし、ステップS3で保留パルス無しと判断し、ステップS5で条件を満たす場合がないと判断し、ステップS12で基点からパルス幅終点までの時間が基準パルス列のパルス幅の合計以下であると判断し、ステップS13で検出パルスを保留パルスとして情報を記憶し、元に戻って次の検出パルスの入力まで待機する。
そして、基点からパルス幅終点までの時間t+tが、基点から始まる基準パルス列のパルスEのパルス幅終点におけるそのパルス幅Tの±25%の範囲内に含まれるメインパルスを検出したとき、ステップS1でサブパルスでないと判断し、ステップS2でメインパルスとして保留パルスが1個存在することから未加算パルス数を2個とし、ステップS3で保留パルス有りと判断し、ステップS5でT+0.75T≦t+t≦T+1.25Tの条件を満たすと判断し、ステップS6で未加算パルス数が基準パルス数よりも多くないと判断し、ステップS7で未加算パルス数である2個が基準パルス数である2個に等しい(保留パルスがパルスD及び検出パルスがパルスEにそれぞれ該当する)ことからパルス数の計測値を2個と判断し、ステップS8でパルスEについて基準パルス列におけるパルス幅を更新し、ステップS9でそのパルス数の計測値である2個を駆動モータ20が発生するブラシノイズのパルス数として採用すると共に、保留パルス及びサブパルスについての情報をクリアし、ステップS10でパルスFのパルス幅始点を次の基点に設定し、元に戻って次の検出パルスの入力まで待機する。
<事例3>
図13(a)に示すように、基点がパルスAのパルス幅始点であって、メインパルスでないサブパルスを検出したとき、ステップS1でサブパルスと判断し、ステップS11でサブパルスのパルス数を加算し、元に戻って次の検出パルスの入力まで待機する。この場合、メインパルスでないサブパルスのパルス数は1個である。
また、図13(b)に示すように、基点がパルスAのパルス幅始点であって、その基点からパルス幅終点までの時間tが、基点から始まる基準パルス列のパルスBのパルス幅終点におけるそのパルス幅Tの±25%の範囲内に含まれるメインパルスを検出したとき、ステップS1でサブパルスでないと判断し、ステップS2でメインパルスとして未加算パルス数を1個とし、ステップS3で保留パルス無しと判断し、ステップS5でT+0.75T≦t≦T+1.25Tの条件を満たすと判断し、ステップS6で未加算パルス数が基準パルス数よりも多くないと判断し、ステップS7で未加算パルス数である1個が基準パルス数である2個よりも少ないと判断し、ステップS14で補完されるサブパルスが存在すると判断し、ステップS15でメインパルスの未加算パルス数である1個にそのサブパルスのパルス数である1個を加算補正してパルス数の計測値を2個とし、ステップS9でそのパルス数の計測値である2個を駆動モータ20が発生するブラシノイズのパルス数として採用すると共に、保留パルス及びサブパルスについての情報をクリアし、ステップS10でパルスCのパルス幅始点を次の基点に設定し、元に戻って次の検出パルスの入力まで待機する。
次に、図14(a)に示すように、基点がパルスCのパルス幅始点であって、メインパルスでないサブパルスを検出した場合には、ステップS1でサブパルスと判断し、ステップS11でサブパルスのパルス数を加算し、元に戻って次の検出パルスの入力まで待機する。この場合、メインパルスでないサブパルスのパルス数は1個である。
また、図14(b)に示すように、基点がパルスCのパルス幅始点であって、その基点からパルス幅終点までの時間tが、基点から始まる基準パルス列のパルスA〜Fのいずれかのパルス幅終点におけるそのパルス幅T〜Tの±25%の範囲内に含まれないメインパルスを検出したとき、ステップS1でサブパルスでないと判断し、ステップS2でメインパルスとして未加算パルス数を1個とし、ステップS3で保留パルス無しと判断し、ステップS5で条件を満たす場合がないと判断し、ステップS12で基点からパルス幅終点までの時間が基準パルス列のパルス幅の合計以下であると判断し、ステップS13で検出パルスを保留パルスとして情報を記憶し、元に戻って次の検出パルスの入力まで待機する。
そして、基点からパルス幅終点までの時間t+tが、基点から始まる基準パルス列のパルスEのパルス幅終点におけるそのパルス幅Tの±25%の範囲内に含まれるメインパルスを検出したとき、ステップS1でサブパルスでないと判断し、ステップS2でメインパルスとして保留パルスが1個存在することから未加算パルス数を2個とし、ステップS3で保留パルス有りと判断し、ステップS5でT+0.75T≦t+t≦T+1.25Tの条件を満たすと判断し、ステップS6で未加算パルス数が基準パルス数よりも多くないと判断し、ステップS7で未加算パルス数である2個が基準パルス数である3個よりも少ないと判断し、ステップS14で補完されるサブパルスが存在すると判断し、ステップS15でメインパルスの未加算パルス数である2個にそのサブパルスのパルス数である1個を加算補正してパルス数の計測値を3個とし、ステップS9でそのパルス数の計測値である3個を駆動モータ20が発生するブラシノイズのパルス数として採用すると共に、保留パルス及びサブパルスについての情報をクリアし、ステップS10でパルスFのパルス幅始点を次の基点に設定し、元に戻って次の検出パルスの入力まで待機する。
次に、図15(a)に示すように、基点がパルスFのパルス幅始点であって、メインパルスでないサブパルスを検出した場合には、ステップS1でサブパルスと判断し、ステップS11でサブパルスのパルス数を加算し、元に戻って次の検出パルスの入力まで待機する。この場合、メインパルスでないサブパルスのパルス数は2個である。
また、図15(b)に示すように、基点がパルスFのパルス幅始点であって、その基点からパルス幅終点までの時間tが、基点から始まる基準パルス列のパルスA〜Fのいずれかのパルス幅終点におけるそのパルス幅T〜Tの±25%の範囲内に含まれないメインパルスを検出したとき、ステップS1でサブパルスでないと判断し、ステップS2でメインパルスとして未加算パルス数を1個とし、ステップS3で保留パルス無しと判断し、ステップS5で条件を満たす場合がないと判断し、ステップS12で基点からパルス幅終点までの時間が基準パルス列のパルス幅の合計以下であると判断し、ステップS13で検出パルスを保留パルスとして情報を記憶し、元に戻って次の検出パルスの入力まで待機する。
そして、基点からパルス幅終点までの時間t+tが、基点から始まる基準パルス列のパルスDのパルス幅終点におけるそのパルス幅Tの±25%の範囲内に含まれるメインパルスを検出したとき、ステップS1でサブパルスでないと判断し、ステップS2でメインパルスとして保留パルスが1個存在することから未加算パルス数を2個とし、ステップS3で保留パルス有りと判断し、ステップS5でT+T+T+0.75T≦t+t≦T+T+T+1.25Tの条件を満たすと判断し、ステップS6で未加算パルス数が基準パルス数よりも多くないと判断し、ステップS7で未加算パルス数である2個が基準パルス数である4個よりも少ないと判断し、ステップS14で補完されるサブパルスが存在すると判断し、ステップS15でメインパルスの未加算パルス数である2個にそのサブパルスのパルス数である2個を加算補正してパルス数の計測値を4個とし、ステップS9でそのパルス数の計測値である4個を駆動モータ20が発生するブラシノイズのパルス数として採用すると共に、保留パルス及びサブパルスについての情報をクリアし、ステップS10でパルスFのパルス幅始点を次の基点に設定し、元に戻って次の検出パルスの入力まで待機する。
(その他の実施形態)
上記実施形態では、車両用電装品をサイドミラー10としたが、特にこれに限定されるものではなく、駆動モータ20により可動部の動作が制御されるものであればパワーウインドウ、サンルーフ等であってもよい。
また、上記実施形態では、サブスレッシュ電圧を一段階設定した構成としたが、特にこれに限定されるものではなく、サブスレッシュ電圧を二段階或いは三段階設定し、ブラシノイズと雑ノイズとの識別精度を高めてもよい。
本発明は、本発明は、車両用電装品の可動部を駆動する駆動モータに接続される制御装置、制御方法、並びにコンピュータプログラム及びそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体について有用である。
10 サイドミラー(車両用電装品)
12 ミラー鏡面(可動部)
20 駆動モータ
30 サイドミラー制御装置(車両用電装品の制御装置)

Claims (5)

  1. 車両用電装品の可動部を駆動する駆動モータに接続され、該駆動モータが発生するブラシノイズのパルス数を該可動部の動作量に対応付けることにより、該駆動モータによる該可動部の動作を制御する車両用電装品の制御装置であって、
    所定のパルス数計測期間内におけるブラシノイズのピーク電圧が一定のメインスレッシュ電圧を超えることにより生じるメインパルスのパルス数を計測するメインパルス数計測手段と、
    上記メインパルス数計測手段がメインパルス数を計測するパルス数計測期間内におけるメインパルスのパルス抜けの可能性の有無を検知するパルス抜け検知手段と、
    上記メインパルス数計測手段がメインパルス数を計測するパルス数計測期間内において、ブラシノイズのピーク電圧がメインスレッシュ電圧よりも絶対値が低い一定のサブスレッシュ電圧を超えることにより生じるサブパルスの有無を検知するサブパルス検知手段と、
    上記パルス抜け検知手段がメインパルスのパルス抜けの可能性有と検知し且つ上記サブパルス検知手段がパルス数計測期間内において補完されるサブパルスを検知したとき、上記メインパルス数計測手段が計測したメインパルスのパルス数にそのサブパルスのパルス数を加算補正してパルス数計測期間内における全パルス数とするパルス数補正手段と、
    を備えた車両用電装品の制御装置。
  2. 請求項1に記載された車両用電装品の制御装置において、
    サブスレッシュ電圧の絶対値がメインスレッシュ電圧の絶対値の1〜99%に設定されている車両用電装品の制御装置。
  3. 車両用電装品の可動部を駆動する駆動モータが発生するブラシノイズのパルス数を該可動部の動作量に対応付けることにより、該駆動モータによる該可動部の動作を制御する車両用電装品の制御方法であって、
    所定のパルス数計測期間内におけるブラシノイズのピーク電圧が一定のメインスレッシュ電圧を超えることにより生じるメインパルスのパルス数を計測すると共に、パルス数計測期間内におけるメインパルスのパルス抜けの可能性の有無を検知し、また、パルス数計測期間内において、ブラシノイズのピーク電圧がメインスレッシュ電圧よりも絶対値が低い一定のサブスレッシュ電圧を超えることにより生じるサブパルスの有無を検知し、そして、メインパルスのパルス抜けの可能性有と検知し且つパルス数計測期間内において補完されるサブパルスを検知したとき、メインパルスのパルス数にそのサブパルスのパルス数を加算補正してパルス数計測期間内における全パルス数とする車両用電装品の制御方法。
  4. 車両用電装品の可動部を駆動する駆動モータに接続され、該駆動モータからのブラシノイズのパルス数を該可動部の動作量に対応付けることにより、該駆動モータによる該可動部の動作を制御するコンピュータに、
    所定のパルス数計測期間内におけるブラシノイズのピーク電圧が一定のメインスレッシュ電圧を超えることにより生じるメインパルスのパルス数を計測するメインパルス数計測手順と、
    上記メインパルス数計測手順でメインパルス数を計測するパルス数計測期間内におけるメインパルスのパルス抜けの可能性の有無を検知するパルス抜け検知手順と、
    上記メインパルス数計測手順でメインパルス数を計測するパルス数計測期間内において、ブラシノイズのピーク電圧がメインスレッシュ電圧よりも絶対値が低い一定のサブスレッシュ電圧を超えることにより生じるサブパルスの有無を検知するサブパルス検知手順と、
    上記パルス抜け検知手順でメインパルスのパルス抜けの可能性有と検知し且つ上記サブパルス検知手順でパルス数計測期間内において補完されるサブパルスを検知したとき、上記メインパルス数計測手順で計測したメインパルスのパルス数にそのサブパルスのパルス数を加算補正してパルス数計測期間内における全パルス数とするパルス数補正手順と、
    を実行させるコンピュータプログラム。
  5. 請求項4に記載されたコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
JP2009128879A 2009-05-28 2009-05-28 車両用電装品の制御装置 Active JP5405903B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009128879A JP5405903B2 (ja) 2009-05-28 2009-05-28 車両用電装品の制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009128879A JP5405903B2 (ja) 2009-05-28 2009-05-28 車両用電装品の制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010279153A JP2010279153A (ja) 2010-12-09
JP5405903B2 true JP5405903B2 (ja) 2014-02-05

Family

ID=43425588

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009128879A Active JP5405903B2 (ja) 2009-05-28 2009-05-28 車両用電装品の制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5405903B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5500093B2 (ja) * 2011-01-27 2014-05-21 アンデン株式会社 ドアミラー制御装置
JP5500094B2 (ja) * 2011-01-27 2014-05-21 アンデン株式会社 ドアミラー制御装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10337079A (ja) * 1997-06-04 1998-12-18 Fujitsu General Ltd ブラシレスモータの制御方法およびその装置
JP3985362B2 (ja) * 1998-09-30 2007-10-03 アイシン精機株式会社 直流モータのモータ回転パルス生成回路
JP2004359021A (ja) * 2003-06-03 2004-12-24 Murakami Corp 車両用電動ミラーのモータ制御装置
JP4418385B2 (ja) * 2005-02-25 2010-02-17 株式会社村上開明堂 車両用アウターミラーのリバース連動鏡面角度制御方法およびその装置、並びに、直流ブラシモータの回転量検出方法およびその装置
JP5148859B2 (ja) * 2006-11-01 2013-02-20 三菱電線工業株式会社 車両のアウターミラー制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010279153A (ja) 2010-12-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20090309530A1 (en) Method and apparatus for starter motor diagnosis and prognosis using parameter estimation algorithm
JP2008199852A (ja) ブラシレスモータの駆動装置
JP4903191B2 (ja) 車両用電力変換装置
CN108696232B (zh) 车辆电机控制装置和方法
JP2017017910A (ja) 三相同期電動機の駆動装置
JP5405903B2 (ja) 車両用電装品の制御装置
EP3382886A1 (fr) Moteur électrique, moto-réducteur, système d'essuyage et procédé de commande associé
US8896257B2 (en) Motor control device and out-of-step detecting method of stepping motor
JP2009131069A (ja) モータ制御装置
JP2009291011A (ja) 状態記憶制御装置
KR101991257B1 (ko) 이중 권선형 모터 제어장치 및 제어방법
JP5261070B2 (ja) 直流モータの回転状態検出装置及び直流モータの制御装置
US20180313897A1 (en) Arrangement and method for detecting an electrical line interruption during operation of a drive system
JP2000236685A (ja) 故障診断装置
JP2005328635A (ja) スイッチトリラクタンスモータの制御装置
KR101937958B1 (ko) 역기전력 신호를 이용한 센서리스 모터의 오류 판단장치
JP3546862B2 (ja) 永久磁石型ブラシレスモータ用の制御装置及び制御方法
US20070138987A1 (en) Apparatus and method for driving motor
JP5155056B2 (ja) 位置制御装置
JP5144322B2 (ja) 電動機制御装置
TW200903981A (en) Feed motor lock detector
WO2024070464A1 (ja) モータ制御装置
JP2001128482A (ja) 直流無整流子モータの異常検出方法および装置
JP5983546B2 (ja) 不揮発性メモリ制御装置
JP5625983B2 (ja) モータ制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120313

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20120321

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130925

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131001

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131031

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5405903

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350