JP2001128482A - 直流無整流子モータの異常検出方法および装置 - Google Patents

直流無整流子モータの異常検出方法および装置

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JP2001128482A
JP2001128482A JP30036099A JP30036099A JP2001128482A JP 2001128482 A JP2001128482 A JP 2001128482A JP 30036099 A JP30036099 A JP 30036099A JP 30036099 A JP30036099 A JP 30036099A JP 2001128482 A JP2001128482 A JP 2001128482A
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Hironori Matsui
太憲 松井
Hideki Shirasawa
秀樹 白澤
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Yamaha Motor Co Ltd
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  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
  • Protection Of Generators And Motors (AREA)
  • Protection Of Static Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 特別な異常検出機構を追加することなく配線
やコネクタ外れなどの異常発生や駆動回路の異常発生を
検出することができる直流無整流子モータの異常検出方
法を提供する。 【解決手段】 電機子コイル電流を電流指令値に一致さ
せるようにフィードバック制御する直流無整流子モータ
に適用される異常検出方法であって、複数の電機子コイ
ル電流の絶対値を加算し、この加算値が設定値以下にな
ることから異常の発生を検出する。3相モータの場合に
は、そのうち2つの相の電機子コイルの絶対値の加算値
Aを、電流指令値i*の最大値I*よりも小さい設定値i
judgeと比較し、A<ijudgeになることから異常発生を
検出することができる。この場合、加算値Aが所定時間
内に所定回数異常設定値ijudge以下になったことから
異常発生と判定するようにすれば、判定精度が向上す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ホールICなど
によって回転子の位置を検出し、電機子コイル電流を制
御する直流無整流子モータの異常検出方法および装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】直流無整流子モータ(ブラシレスDCモ
ータ)においては、回転子(ロータ)の回転位置を検出
し、この回転位置に対応して電機子(ステータ)のコイ
ルを励磁する。回転子の回転位置は、ホールICやホー
ル素子を用いたり、ロータリーエンコーダを用いて検出
している。
【0003】このようなモータでは、電機子コイル電流
を制御する駆動回路と電機子コイルとの接続線に断線が
あったり、配線のコネクタが外れたりすることがある。
またモータの製造時の組立て間違いや、経年変化による
コイルまたは配線の断線が発生することがある。さらに
駆動回路に異常が発生することもあり得る。
【0004】このような異常を検出するために従来は別
途特別な異常検出機構を設けていた。例えばコネクタに
コネクタの外れたことを検出するための特別な配線やセ
ンサを別途追加したり、電機子コイルの導通を確認する
特別な配線を追加したり、駆動回路の出力を確認する回
路を追加していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように断線やコネ
クタの外れや駆動回路の異常などを検出するための特別
な異常検出機構を設けると、制御ユニットが大型化し、
部品点数が増加する。さらにコストが増大するという問
題があった。
【0006】この発明はこのような事情に鑑みなされた
ものであり、特別な異常検出機構を追加することなく配
線やコネクタ外れなどの異常発生や駆動回路の異常発生
を検出することができる直流無整流子モータの異常検出
方法を提供することを第1の目的とする。またこの方法
の実施に直接使用する装置すなわち異常検出装置を提供
することを第2の目的とする。
【0007】
【発明の構成】本発明によれば第1の目的は、電機子コ
イル電流を電流指令値に一致させるようにフィードバッ
ク制御する直流無整流子モータに適用される異常検出方
法であって、複数の電機子コイル電流の絶対値を加算
し、この加算値が設定値以下になることから異常の発生
を検出することを特徴とする直流無整流子モータの異常
検出方法、により達成される。
【0008】モータは3相モータとし、そのうち2つの
相の電機子コイルの絶対値の加算値Aを、電流指令値i
*の最大値I*よりも小さい設定値ijudgeと比較し、A
<ij udgeになることから異常発生を検出することがで
きる。この場合、加算値Aが所定時間内に所定回数異常
設定値ijudge以下になったことから異常発生と判定す
るようにすれば、判定精度が向上する。
【0009】例えば電流指令値i*の1サイクル内で1
回以上A<ijudgeとなる場合には1回として、A<i
judgeとなる連続するサイクル数を積算し、この積算値
nが設定値Nに達した時に異常発生と判定することがで
きる。3相モータの場合、電流指令値i*を120°位
相がずれかつ最大振幅I*が同一の正弦波とすれば、設
定値ijudgeはi*|Sinθ|+i*|Sin(θ−12
0°)|の最小値すなわち0.866×i*より小さく設定す
るのがよい。
【0010】第2の目的は、電機子コイル電流を電流指
令値に一致させるようにフィードバック制御する直流無
整流子モータに適用される異常検出装置であって、複数
の電機子コイル電流を検出する電流検出手段と、検出し
た複数の電機子コイル電流の絶対値を加算して加算値A
を求める加算値演算部と、加算値Aを所定の設定値i
judgeと比較する比較部と、この比較部でA<ijudge
判定したことから異常の発生を判定する異常判定部と、
を備えることを特徴とする直流無整流子モータの異常検
出装置、により達成される。
【0011】ここに異常判定部は、電流指令値i*の1
サイクル内で一度でもA<ijudgeと判定される連続す
るサイクル数を積算部で積算し、この積算回数(n)が
設定回数(N)に達したことを最終比較部で検出し、こ
の結果異常発生と判定するように構成することができ
る。
【0012】
【実施態様】図1は本発明を電動補助自転車に適用した
場合の動力伝達系統を示す図、図2はモータの制御装置
の説明図、図3はインバータの構成を説明する図、図4
は制御装置の構成を説明するブロック図、図5は異常検
出部の構成を示すブロック図、図6は異常検出の動作流
れ図、図7は異常検出の動作説明図、図8はホールCT
の出力増幅特性を示す図である。
【0013】図1において、運転者の踏力は、ペダル
(図示せず)により駆動されるクランク軸1と一方向ク
ラッチ2とを介して合力軸3に伝えられる。また3相直
流無整流子モータ4の出力は、減速部5および一方向ク
ラッチ6を介して合力軸3に伝えられる。合力軸3の回
転はフリーホイールクラッチ7を介して駆動輪である後
輪8に伝えられる。
【0014】人力駆動系はクランク軸1から後輪8に至
る伝動系であり、電動駆動系はモータ4から後輪8に至
る伝動系である。人力駆動系の駆動力すなわち踏力TP
は一方向クラッチ2と合力軸3の間から踏力センサ9に
より検出される。
【0015】10はモータ4の制御装置である。この制
御装置10は踏力センサ9が検出する踏力TPと、車速
センサ11が検出する車速VSPとに基づいてモータ4の
出力トルクTMすなわちモータ電流を制御する。12は
電池などの直流電源である。ここに車速センサ11は、
後輪8や前輪(図示せず)や駆動系の回転部分などの回
転速度を検出するセンサ(図示せず)で形成することが
できる。また車速センサ11は、モータ4の電機子コイ
ルに誘起される逆起電圧により回転速度を検出する回路
で構成したり、後記する推定部17で検出する回転速度
vと減速比とを用いて計算により求めるものとすること
もできる。
【0016】この制御装置10は図2,4に示すように
インバータ部13とゲート駆動部14と演算処理部15
とを有する。インバータ部13は図3に示すように公知
の3相ブリッジ回路で構成される。すなわちMOS−F
ETやバイポーラトランジスタなどのスイッチング素子
1〜Q6を2個ずつ直列接続した各組を電源12に並列
接続する一方、各組のスイッチング素子Q1とQ2、Q3
とQ4、Q5とQ6の間をモータ4の各相の電機子コイル
に接続したものである。ゲート駆動部14はスイッチン
グ素子Q1〜Q6を選択的にオン・オフするためのゲート
信号を各スイッチング素子Q1〜Q6のゲートに送る。
【0017】演算処理部15は図4に示すように構成さ
れ、マイクロコンピュータ(MicroProcessor Unit ,MP
U)や種々のメモリなどによって構成される。この実施
態様では、モータ4の回転子(ロータ)Rの回転角θと
回転速度vとに基づいて、電機子(ステータ)STに供
給する電機子電流iU、iV、iWの大きさと位相とを示
す電流指令値i*を計算で求める。すなわちベクトル制
御を行うものである。
【0018】回転子Rの回転角θと速度vは、電機子S
Tの3つの相についてそれぞれ設けた回転位置検出器と
してのホールIC16(16U、16V、16W)が出
力する位置信号P(PU、PV、PW)に基づいて、推定
部17で推定する。すなわちホールIC16は電気角で
60°ごとに設けられ、回転子Rが60°回転する度に
いずれかの位置信号Pがオン・オフ変化する。
【0019】推定部17では、この位置信号Pの変化か
ら回転子Rが電気角60°回ったことを検出し、位置信
号Pが変化せずに一定に保たれる時間間隔から回転速度
vを検出する。またこの回転速度vを用いて位置信号P
が変化しない時間間隔内における回転角θを演算により
求める。この結果回転子Rの回転中における回転角θを
高い分解能で求めることができる。
【0020】なおホールIC16の出力にノイズや誤信
号が乗ったり、ホールIC16等の各部の経時劣化など
により出力信号にチャタリングなどが発生することがあ
り得るが、この場合には次のように対応する。すなわち
正常な動作中のモータ回転速度の変動を監視し、この変
動が過去の変動に比べて大きい場合などに異常があった
と判定し、この時の異常のあるホールIC16の出力に
より得られた回転速度データを用いずに処理する。例え
ば異常が発生する直前のデータを用いて回転角θや速度
vを推定すればよい。
【0021】この推定部17で求めた回転角θと回転速
度vの推定値は電流計算部18に入力される。この電流
計算部18は目標トルク演算部19で求めたトルク目標
値T Mと、回転角θおよび回転速度vとに基づいて、電
流指令値i*の大きさと位相とを計算する。
【0022】目標トルク演算部19は、車速VSPと踏力
Pとに基づいて目標とするモータトルクTMを求める。
例えば高速域で車速VSPの増加に伴ってモータ補助率η
(=TM/TP)が漸減する補助特性に従って、モータト
ルクTMの目標値をTM=T P・ηとして求める。このモ
ータ4ではトルクTMは実際の電機子電流iR(iU
V、iW)に対応する。電流計算部18はこの目標トル
ク値TMを発生させるために必要となる電機子電流iR
大きさと位相とをベクトル計算により求め、電流指令値
*として出力する。
【0023】なおこの電流指令値i*は、実際にはU、
V、Wの各相に対して別々に出力される。すなわち電流
計算部18は、メモリ20に記憶した正弦波パターンデ
ータを用いて各相の互いに電気角で120°位相がずれ
た電流指令値i*を出力する。各相の電流指令値i*は目
標トルク値TMの大きさによって振幅が変化する正弦波
であり、その振幅と位相は回転角θと回転速度vと回転
部の慣性などに基づいて演算されたものである。ここで
はこの最大振幅をI*とし、i*=I*・Sinθとす
る。なお実際には電流指令値i*はU、V、W相の各相
ごとに位相が120°づれた3つの指令値からなるが、
ここではこれらをまとめてi*で表す。
【0024】この電流指令値i*は減算器21で、電機
子STの実際の電流値iRとの差(i *−iR)が各相ご
とに別々に求められる。この電流値iRは、電機子ST
のUV相巻線の電流(iU、iV)をホールCT(Curren
t Transformer、変流器)(CTU、CTV)などで検出
し、W相の電流を計算で求めることができる。この差
(i*−iR)は電機子電流誤差信号となり、電流制御部
22に入力される。電流制御部22ではインバータ13
のゲートを駆動するゲート駆動信号が作られ、ゲート駆
動部14に送られる。この結果モータ4が目標トルク値
Mを発生し、このモータ出力TMと踏力TPとによって
自転車は走行することができる。
【0025】ここにホールCTが検出する電流は増幅器
で増幅されているが、ここで用いる増幅器は制御装置1
0のMPUの入力電圧範囲が通常0〜5ボルトであるこ
とを考慮して、その出力電圧範囲が0〜5ボルトになる
ように設定される。図8は、このホールCTが検出する
電機子電流iRアンペア(A)を横軸に、増幅器の出力
電圧(検出電圧)VOUTボルト(V)を縦軸にとって示
した増幅器の特性図である。この図8で(A)は従来方
式による動作点設定方法を、(B)はこの実施態様によ
る動作点設定方法を示すものである。またこの図8で
は、横軸iRの最大値がIMAX、最小値が−IMAX、その
変化範囲がIP−Pでそれぞれ示されている。
【0026】電機子電流iRは正負両方向に変化するか
ら、従来は図8の(A)に示すように電流iRの中央値
(0アンペア)が検出電圧VOUTのレンジ幅(0〜5ボ
ルト)の中央値(2.5ボルト)に一致するように設定し
ていた。一方増幅器は通常低電圧出力範囲での線形性が
悪くなるから、低電圧出力範囲(0〜1ボルトの範囲)
は使用することができない。なお低電圧出力範囲での線
形性が良い増幅器も存在するが、このような増幅器は極
めて高価なものとなり通常は使用できない。このため出
力電圧VOUTの中央値(2.5ボルト)を中心として両側に
1.5ボルトの範囲、すなわち出力電圧VOUTが1〜4ボル
トになる範囲を使用していた。
【0027】しかしこのような使い方では増幅器の出力
電圧VOUTが4〜5ボルトになる範囲を利用せずに無駄
にすることになる。そこでこの実施態様では図8(B)
のように動作点を設定したものである。すなわち電機子
電流iRの中央値(0アンペア)を増幅器の出力範囲を
3ボルトに一致させたものである。この結果増幅器の出
力電圧VOUTの範囲を1〜5ボルトにしてレンジ幅を4
ボルトに拡大したものである。このようにすることによ
り、電流iRに対し出力電圧VOUTの分解能を4ボルト/
3ボルト=1.33倍に向上させることができる。また逆に
分解能を同じにして検出する電流iRの範囲を1.33倍拡
大することもできる。
【0028】この発明では、ホールCT(CTU、C
V)で検出した2つの相(U相およびV相)の実際の
電機子電流iR(iU、iV)に基づいて異常の有無を判
定する異常検出部23を備える(図4)。この異常検出
部23は実際には演算処理部15のMPUの動作プログ
ラムによって、すなわちソフトウエアで構成されるが、
その機能は図5に示すように構成され、その動作が図6
に示されている。電流検出手段であるホールCT(CT
U、CTV)の出力電圧は、U相およびV相の電機子電流
U、iVの大きさを示す。異常検出部23はまず積算値
nを1に初期化した後(図6、ステップS100)、電
機子電流iU、iVを読込む(ステップS102)。この
電機子電流iU、iVは、加算値演算部24に入力され、
ここで電機子電流iU、iVの絶対値の和A=|iU|+
|iV|が求められる(ステップS104)。
【0029】この加算値Aは第1比較部25において電
流指令値i*の最大値I*と比較される(ステップS10
6)。A<I*なら異常発生の可能性有りとして、この
加算値Aは次の第2比較部26に入力され、ここで設定
値ijudgeと比較される(ステップS108)。この設
定値ijudgeは最大値I*よりも小さい値であり、後記す
るようにI*・0.866よりも小さい値に設定される。この
第2比較部26でA<ijudgeと判定されると異常判定
部27がこの判定回数nを積算し、この判定回数nが所
定時間内に設定回数Nに到達すると異常有りと判定して
(ステップS110)、異常検出信号を出力する。
【0030】図5に示すように、異常判定部27では、
第2比較部26が電流指令値I*の1サイクルの間にA
<ijudgeでないサイクルがあると積算部28はその積
算値nを初期化する。従って連続するnサイクルの各サ
イクル内でA<ijudgeと判定されると積算部28の積
算値はnとなり、A<ijudgeでないサイクルがあると
積算値はn=1に初期化される。積算値nは最終比較部
29で設定回数Nと比較されn=Nになると異常検出信
号が出力される。演算処理部15はこの異常検出信号が
出力されると異常を示す警告を出力したり、モータ4や
制御装置10を保護するための処理を行う。
【0031】次に設定値ijudgeを決める方法を図7を
用いて説明する。U相とV相の電流iU、iVを示すCT
の出力電圧波形は互いに120°位相がずれているか
ら、i UとiVの絶対値の和Aは次式で求められる。 A=|iU|+|iV|=I*|Sinθ|+I*|Sin
(θ−120°)|
【0032】θ=90°のの時はA=|iU|+|iV
|=1.5×I*となる。I*=10アンペア(A)とすれ
ばA=15アンペアとなる。同様にθ=150°のの
時は、1.0×I*=10アンペア(A)となる。さらにθ
=180°のの時にはA=0.866×I*=8.66アンペア
(A)となる。Aはθ=180°の時に最小になり、こ
の最小値はI*・(3)1/2/2=0.866I*となる。従っ
て設定値ijudgeは0.866×I*よりも小さい値に設定し
ておけばよい。
【0033】
【発明の効果】請求項1の発明は以上のように、複数の
相の電機子電流の絶対値の和(加算値A)を求め、この
加算値Aが設定値ijudge以下になったことから異常を
検出するものであるから、電機子巻線の配線に異常があ
ったり、制御回路に異常があった場合に加算値Aの減少
から異常の発生を判定することができる。このため特別
な異常検出機構を追加することなく、モータに元々設け
られた電流検出手段(CT)や制御装置内のソフトウエ
アを利用することにより異常を検出することが可能にな
る。従って制御装置の大型化や部品点数の増加やコスト
増を招くことがない。
【0034】3相モータの場合には2つの相の電機子電
流を用いるのがよい(請求項2)。異常は加算値(A)
が所定時間内に所定回数以上設定値以下になったことか
ら検出するようにすれば、ノイズなどの影響を受けにく
くなり、検出精度が向上する(請求項3)。3相モータ
で2つの相の電機子電流を用いる場合には、電流指令値
が正弦波であれば設定値ijudgeは0.866×I*(I*は電
流指令値の最大値)より小さく設定する(請求項4)。
【0035】また請求項5の発明によれば請求項1の方
法の実施に直接使用する装置が得られる。この場合異常
判定部は、電流指令値の連続するサイクルに対してA<
ju dgeと判定するサイクル数を積算する積算部と、こ
の積算回数が設定回数に達することから異常発生と判定
する最終比較部とを備えるように構成することができ、
この場合はノイズなどの影響を受けにくくして異常検出
精度を向上させることができる(請求項6)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電動補助自転車に適用した動力伝達系
統を示す図
【図2】モータの制御装置の説明図
【図3】インバータを示す図
【図4】制御装置の構成を示す図
【図5】異常検出部の構成を示すブロック図
【図6】異常検出の動作流れ図
【図7】異常検出の動作説明図
【図8】ホールCTの出力増幅特性を説明する図
【符号の説明】
1 クランク軸 4 3相直流無整流子モータ 8 後輪(駆動輪) 10 制御装置 13 インバータ部 14 ゲート駆動部 15 演算処理部 16 ホールIC(回転子位置検出器) 17 推定部 23 異常検出部 24 加算値演算部 25 第1比較部 26 第2比較部 27 異常判定部 28 積算部 29 最終比較部 CT 電流検出手段 iR(iU、iV、iW) 電機子電流 P(PU、PV、PW) 位置信号 θ 回転角度 A 加算値 N 設定回数 i* 電流指令値 ijudge 設定値
フロントページの続き Fターム(参考) 5G044 AA01 AB03 AC01 AD01 AE01 AE03 CA05 CA14 CE03 5G053 AA07 BA01 CA01 DA01 DA03 EA01 EB01 EC03 FA04 5H115 PG10 PI13 PU10 PU11 PV09 PV24 QN03 QN06 QN09 RB26 TO12 TO30 TR04 TU01 TZ07 5H560 AA08 BB04 BB12 DA03 DA19 DB20 DC12 EB01 EC10 GG04 JJ02 JJ19 TT11 TT15 UA05 XA02 XA04

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電機子コイル電流を電流指令値に一致さ
    せるようにフィードバック制御する直流無整流子モータ
    に適用される異常検出方法であって、 複数の電機子コイル電流の絶対値を加算し、この加算値
    が設定値以下になることから異常の発生を検出すること
    を特徴とする直流無整流子モータの異常検出方法。
  2. 【請求項2】 直流無整流子モータは3相電機子コイル
    を備え、2つの相の電機子コイル電流の絶対値の加算値
    が電流指令値の最大値より小さい設定値以下になること
    から異常の発生を検出する請求項1の直流無整流子モー
    タの異常検出方法。
  3. 【請求項3】 加算値が所定時間内に所定回数以上設定
    値以下になったことから異常の発生を判定する請求項1
    または2の直流無整流子モータの異常検出方法。
  4. 【請求項4】 2つの相の電流指令値は120°位相が
    ずれかつ最大振幅が同一の正弦波であり、設定値は電流
    指令値の最大振幅をI*としてI*|Sinθ|+I*
    Sin(θ−120°)|より小さく設定されている請求
    項2または3の直流無整流子モータの異常検出方法。
  5. 【請求項5】 電機子コイル電流を電流指令値に一致さ
    せるようにフィードバック制御する直流無整流子モータ
    に適用される異常検出装置であって、 複数の電機子コイル電流を検出する電流検出手段と、検
    出した複数の電機子コイル電流の絶対値を加算して加算
    値Aを求める加算値演算部と、加算値Aを所定の設定値
    judgeと比較する比較部と、この比較部でA<ijudge
    と判定したことから異常の発生を判定する異常判定部
    と、を備えることを特徴とする直流無整流子モータの異
    常検出装置。
  6. 【請求項6】 異常判定部は電流指令値の連続するサイ
    クルに対してA<i judgeと判定するサイクル数を積算
    する積算部と、この積算回数が設定回数に達したことか
    ら異常発生と判定する最終比較部とを備える請求項5の
    直流無整流子モータの異常検出装置。
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