JPH07274573A - 直流モータ回転不良検出装置および直流モータ駆動装置 - Google Patents

直流モータ回転不良検出装置および直流モータ駆動装置

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JPH07274573A
JPH07274573A JP6613294A JP6613294A JPH07274573A JP H07274573 A JPH07274573 A JP H07274573A JP 6613294 A JP6613294 A JP 6613294A JP 6613294 A JP6613294 A JP 6613294A JP H07274573 A JPH07274573 A JP H07274573A
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一寿 西野
Yuji Takatsuka
有史 高塚
Shunichi Wada
俊一 和田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 マージンの設定が不要で必要最小限の時間で
モータの正常を判定でき、回転不良検出時間に要する時
間を短縮し得る直流モータ回転不良検出装置を得る。 【構成】 直流モータ1をブリッジ構成のトランジスタ
2a〜2dで駆動する。モータ回転不良検出時には、直
流モータ1と負荷が分離されて遮断状態にあることを遮
断状態確認回路27によって確認した後、マイコン5A
の制御で間欠的にトランジスタ2a,2dをオンとして
直流モータ1を間欠駆動する。そして、マイコン5A
は、モータオン直前に検出された端子電圧Vbと電源電
圧VBとから直流モータ1の回転数を推定し、そのモー
タ回転数が設定値に達したときは正常であると判定して
回転不良検出を終了すると共に、設定時間以内にそのモ
ータ回転数が設定値に達しないときはモータ回転不良で
あると判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、直流モータの回転不
良を検出することが可能な直流モータ回転不良検出装置
およびこの直流モータ回転不良検出装置の機能を用い、
例えば車両用電動パワーステアリングシステム等のシス
テムに用いて好適な直流モータ駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】通常直流モータの故障のうち直流モータ
の回転不良は、直流モータが使用されている用途によっ
ては、人命に拘わるような非常に重大な問題を提起し、
例えば、直流モータが車両用電動パワーステアリングシ
ステム等のシステムに用いられている場合、直流モータ
の例えば整流子の部分に異物が混入してモータがロック
すると、たとえ、モータが電気的に正常であっても機械
的に回転できないので、これに操舵系を介して連結され
ているハンドルも動かなくなり、ハンドルが固定された
ままで操作できないため操作上非常に危険である。
【0003】図18は例えば特開平4−29589号公
報等に記載されている従来の直流モータ回転不良検出装
置の一例を示す構成図である。図において、111は直
流モータ、112は直流モータ111への駆動電流の通
電を制御するための電界効果トランジスタ、113は直
流モータ111への通電をオン,オフするときに生じる
逆起電力を吸収するするためのダイオード、114,1
15は直流モータ111および電界効果トランジスタ1
12の接続点とグランド間に直列接続された抵抗器、1
16,117は+VS電源および直流モータ111の接
続点とグランド間に直列接続された抵抗器、118は後
述の電圧比較器の出力側をプルアップするための抵抗
器、119は一端が電界効果トランジスタ112のゲー
トに接続された抵抗器、120は電界効果トランジスタ
112のゲートとグランド間に接続された抵抗器であ
る。
【0004】121は反転端子が抵抗器114および1
15の接続点に接続され、非反転端子が抵抗器116お
よび117の接続点に接続された電圧比較器である。1
22はアンドゲート、123はマイクロコンピュータで
あって、アンドゲート122の一方の入力端は電圧比較
器121の出力側に接続され、他方の入力端はマイクロ
コンピュータ123の出力ポートbに接続され、出力端
はマイクロコンピュータ123の入力ポートcに接続さ
れる。また、マイクロコンピュータ123の出力ポート
aは抵抗器119の他端に接続される。
【0005】次に図18の動作を図19を参照しながら
説明する。マイクロコンピュータ123の出力ポートa
から、所定のプログラムに従って直流モータ111を駆
動するためのパルス駆動電圧Vdが出力され、このパル
ス駆動電圧Vdが抵抗器119と120で分圧され、図
19Aに示すような波形の駆動制御パルス電圧V1とし
て電界効果トランジスタ112のゲートに印加され、こ
の電界効果トランジスタ112がオンして直流モータ1
11に電流が流れる。 このようにして直流モータ11
1をパルス駆動することにより、直流モータ111の両
端に生じる電圧に相応した電圧が、抵抗器114および
115の接続点から図19Bに示すような検出電圧Vt
として取り出され、電圧比較器121の反転端子に印加
される。
【0006】図19Bに示すように、検出電圧Vtのレ
ベルは、図19Aに示す駆動制御パルス電圧比V1のレ
ベルがハイレベルの場合にはほぼ零レベルに等しいが、
直流モータ111の駆動電流遮断期間である駆動制御パ
ルス電圧V1の低レベル期間中にはハイレベル状態とな
る。ここで、直流モータ111が時刻t=t1において
駆動制御パルス電圧V1によりパルス駆動され始めてか
らしばらくの間は、直流モータ111は低回転速度であ
るので、直流モータ111の両端に生じる起電力は小さ
く、直流モータ111への通電が遮断された時点から所
定時間後の直流モータ111の端子電圧は、直流モータ
111に印加されている電源電圧+Vsと同じである。
【0007】しかしながら、t=t1から所定時間Tが
経過して定常運転状態となると、駆動制御パルス電圧V
1のレベルがローレベルとなって直流モータ111への
通電が遮断された場合、直流モータ111の回転により
生じる逆起電力のために、検出電圧Vtのレベルが図1
9Bに示すように低下する傾向を生じる。この低下が最
も顕著に現れるのは通電が開始される直前であり、この
少し前の適宜のタイミングで検出電圧Vtにおけるこの
レベル低下状態を検出するため、直流モータ111への
通電遮断時における検出電圧Vtの低下傾向を考慮して
定められた図19Bに破線で示すような抵抗器116お
よび117の接続点の電位Vrが、基準レベルとして電
圧比較器121の非反転端子に印加され、この結果、電
圧比較器121の出力側には図19Cに示すような出力
電圧Voが出力される。
【0008】この出力電圧Voはアンドゲート122の
一方の入力端に供給され、アンドゲート122の他方の
入力端にはマイクロコンピュータ123の出力ポートb
から図19Dに示すようななゲートパルスGPが供給さ
れる。このゲートパルスGPは、図19Dに示すよう
に、直流モータ111の回転開始時刻t11から所定時
間T経過以後に、各通電遮断後において時間taが経過
する毎に出力される。この時間taは、直流モータ11
1が正常に回転していれば出力電圧Voのレベルが上述
の理由によって基準の電位Vrよりも低下している適宜
のタイミングに選ばれており、従って、直流モータ11
1の正常運転時には、図19Eに示すようにゲートパル
スGPに相応したパルス信号GOがアンドゲート122
の出力側に得られる。
【0009】一方、直流モータ111がロック状態にあ
ると、その回転による逆起電力が生じないためめ、通電
遮断時における直流モータ111の両端の電圧レベルは
低下せず、電源電圧+Vsと殆ど同じである。図19B
には、直流モータ111がロック状態にあるときの検出
電圧Vtの変化の様子が1点鎖線で示されている。従っ
て、直流モータ111がロック状態にあると、図19E
に示すように、ゲートパルスGPに相応したパルス信号
GOがアンドゲート122から出力されることがない。
アンドゲート122からの出力すなわちパルス信号GO
はマイクロコンピュータ123の入力ポートcに供給さ
れ、マイクロコンピュータ123において、アンドゲー
ト122の出力のレベル変化状態に基づいて直流モータ
111がロック状態になったか否かが判別される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の直流モータ回転
不良検出装置は、以上のように直流モータを間欠駆動し
て直流モータへの通電を遮断しているときのモータ端子
電圧を検出し、この検出電圧が所定レベル以下にならな
い場合に回転不良と判定する、つまり、直流モータの回
転により生じる逆起電圧によるレベル低下があるか否か
によって回転不良を検出しているので、以下のような問
題点があった。すなわち、直流モータの回転数がわから
ないので、直流モータが確実に回転していることを判定
するためにはしきい値にマージンを設定する必要があ
り、従って判定に必要以上の時間を要していた。
【0011】また、回転不良検出中に直流モータが1回
転以上するとは限らないため、1回転のうちの1個所で
ロックするような直流モータについては正常と判定する
可能性があった。一方、回転不良検出中に確実に1回転
以上するように直流モータの間欠駆動時間を設定する
と、電源電圧が高く駆動トルクが大きい場合には必要以
上に直流モータを駆動し回転不良判定に必要以上の時間
を要していた。
【0012】また、間欠駆動時に電源電圧を直接直流モ
ータに印加しているので直流モータの駆動トルクが大き
く、遮断状態確認手段(図示せず)の故障によって直流
モータと負荷とが接続されたまま回転不良検出を行った
場合、負荷に異常な動力を与え、場合によっては負荷を
損傷させるおそれがあった。さらに、モータ駆動用のト
ランジスタが断線または短絡した場合、あるいは直流モ
ータが断線または短絡した場合にはモータ端子電圧は一
定値となり、直流モータの回転不良を検出することがで
きなかった。また、トランジスタの断線または短絡、あ
るいは直流モータの断線時に発生するモータ端子電圧
が、正常に回転していることを示す電圧になっていた場
合、直流モータの回転不良検出を正常に行っていないに
も拘わらず直流モータが正常であると判定してしまう可
能性があった。
【0013】この発明はこのような問題点を解決するた
めになされたもので、回転不良検出に要する時間を短縮
でき、1回転の内の1個所でロックするような直流モー
タでも確実に回転不良を検出でき、遮断状態確認手段等
の故障によって直流モータと負荷とを接続した状態で直
流モータの回転不良検出を行った場合の負荷への影響を
小さくでき、モータ駆動用のトランジスタの断線または
直流モータの断線や短絡による回転不良検出の誤判定を
防止できる直流モータ回転不良検出装置および直流モー
タ駆動装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項第1項の発明に係
る直流モータ回転不良検出装置は、直流モータと負荷と
が遮断状態にあることを確認するための遮断状態確認手
段と、直流モータの端子電圧を検出するモータ端子電圧
検出手段と、遮断状態確認手段によって直流モータと負
荷とが遮断状態にあることが確認されると、直流モータ
を間欠駆動するモータ駆動手段と、直流モータが間欠駆
動されてオンとなる直前にモータ端子電圧検出手段で検
出された端子電圧と電源電圧とから直流モータの回転数
を推定する回転数推定手段と、この回転数推定手段で推
定されたモータ回転数が所定の設定時間内に所定の設定
値に達しないときはモータ回転不良であると判定する回
転不良判定手段とを備えたものである。
【0015】請求項第2項の発明に係る直流モータ回転
不良検出装置は、直流モータと負荷とが遮断状態にある
ことを確認するための遮断状態確認手段と、直流モータ
の端子電圧を検出するモータ端子電圧検出手段と、遮断
状態確認手段によって直流モータと負荷とが遮断状態に
あることが確認されると、直流モータを間欠駆動するモ
ータ駆動手段と、直流モータが間欠駆動されてオンとな
る直前にモータ端子電圧検出手段で検出された端子電圧
と電源電圧とから直流モータの回転数を推定する回転数
推定手段と、この回転数推定手段で推定されたモータ回
転数の積分値が所定の設定時間内に所定の設定値に達し
ないときはモータ回転不良であると判定する回転不良判
定手段とを備えたものである。
【0016】請求項第3項の発明に係る直流モータ回転
不良検出装置は、直流モータと負荷とが遮断状態にある
ことを確認するための遮断状態確認手段と、直流モータ
の端子電圧を検出するモータ端子電圧検出手段と、遮断
状態確認手段によって直流モータと負荷とが遮断状態に
あることが確認されると、直流モータを間欠駆動するモ
ータ駆動手段と、直流モータが間欠駆動されてオンとな
る直前にモータ端子電圧検出手段で検出された端子電圧
と電源電圧とから直流モータの回転数を推定する回転数
推定手段と、この回転数推定手段で推定されたモータ回
転数の変化量が所定の設定値に満たない場合にはモータ
回転不良であると判定する回転不良判定手段とを備えた
ものである。
【0017】請求項第4項の発明に係る直流モータ回転
不良検出装置は、直流モータと負荷とが遮断状態にある
ことを確認するための遮断状態確認手段と、直流モータ
の端子電圧を検出するモータ端子電圧検出手段と、遮断
状態確認手段によって直流モータと負荷とが遮断状態に
あることが確認されると、直流モータを間欠駆動するモ
ータ駆動手段と、直流モータが間欠駆動されてオフとな
る直前のモータ電流を検出するモータ電流検出手段手段
と、このモータ電流検出手段で検出されたモータ電流が
第1の設定値に満たない場合かまたは第2の設定値を越
える場合にはモータ回転不良以外の不良であると判定す
る回転不良判定手段とを備えたものである。
【0018】請求項第5項の発明に係る直流モータ回転
不良検出装置は、直流モータと負荷とが遮断状態にある
ことを確認するための遮断状態確認手段と、直流モータ
の端子電圧にオフセット電圧を付加するためのオフセッ
ト電圧発生手段と、オフセット電圧が付加された端子電
圧を平滑するための平滑手段と、この平滑手段で平滑さ
れた端子電圧を検出するモータ端子電圧検出手段と、電
源電圧を検出するための電源電圧検出手段と、直流モー
タを一の方向と他の方向に駆動するときにそれぞれオン
となる複数のスイッチング素子を含み、遮断状態確認手
段によって直流モータと負荷とが遮断状態にあることが
確認されると、端子電圧を検出する端子を電源側とする
と共に他方の端子を接地側として直流モータを間欠駆動
するモータ駆動手段と、記直流モータが間欠駆動されて
オンとなる直前にモータ端子電圧検出手段で検出された
端子電圧と電源電圧検出手段で検出された電源電圧とか
ら直流モータの回転数を推定する回転数推定手段と、回
転数推定手段で推定されたモータ回転数が所定の設定値
に達したときは正常であると判定して回転不良検出を終
了すると共に、所定の設定時間内にそのモータ回転数が
設定値に達しないときはモータ回転不良であると判定す
る回転不良判定手段とを備えたものである。
【0019】請求項第6項の発明に係る直流モータ回転
不良検出装置は、直流モータと負荷とが遮断状態にある
ことを確認するための遮断状態確認手段と、直流モータ
の端子電圧にオフセット電圧を付加するためのオフセッ
ト電圧発生手段と、オフセット電圧が付加された端子電
圧を平滑するための平滑手段と、この平滑手段で平滑さ
れた端子電圧を検出するモータ端子電圧検出手段と、電
源電圧を検出するための電源電圧検出手段と、直流モー
タを一の方向と他の方向に駆動するときにそれぞれオン
となる複数のスイッチング素子を含み、遮断状態確認手
段によって直流モータと負荷とが遮断状態にあることが
確認されると、端子電圧を検出する端子を電源側とする
と共に他方の端子を接地側として直流モータを間欠駆動
するモータ駆動手段と、直流モータが間欠駆動されてオ
ンとなる直前にモータ端子電圧検出手段で検出された端
子電圧と電源電圧検出手段で検出された電源電圧とから
直流モータの回転数を推定する回転数推定手段と、回転
数推定手段で推定されたモータ回転数の積分値が所定の
設定値に達したときは正常であると判定して回転不良検
出を終了すると共に、所定の設定時間内にそのモータ回
転数が設定値に達しないときはモータ回転不良であると
判定する回転不良判定手段とを備えたものである。
【0020】請求項第7項の発明に係る直流モータ回転
不良検出装置は、直流モータと負荷とが遮断状態にある
ことを確認するための遮断状態確認手段と、直流モータ
の端子電圧にオフセット電圧を付加するためのオフセッ
ト電圧発生手段と、オフセット電圧が付加された端子電
圧を平滑するための平滑手段と、この平滑手段で平滑さ
れた端子電圧を検出するモータ端子電圧検出手段と、電
源電圧を検出するための電源電圧検出手段と、直流モー
タを一の方向と他の方向に駆動するときにそれぞれオン
となる複数のスイッチング素子を含み、遮断状態確認手
段によって直流モータと負荷とが遮断状態であることが
確認されると、端子電圧を検出する端子を電源側とする
と共に他方の端子を接地側として直流モータをで間欠駆
動するモータ駆動手段と、直流モータが間欠駆動されて
オンとなる直前に上記モータ端子電圧検出手段で検出さ
れた端子電圧と電源電圧検出手段で検出された電源電圧
とから直流モータの回転数を推定する回転数推定手段
と、回転数推定手段で推定されたモータ回転数の変化量
が設定値に満たない場合には直流モータの回転不良また
は直流モータの断線や短絡と判定する回転不良判定手段
とを備えたものである。
【0021】請求項第8項の発明に係る直流モータ回転
不良検出装置は、直流モータと負荷とが遮断状態にある
ことを確認するための遮断状態確認手段と、直流モータ
の端子電圧にオフセット電圧を付加するためのオフセッ
ト電圧発生手段と、オフセット電圧が付加された端子電
圧を平滑するための平滑手段と、この平滑手段で平滑さ
れた端子電圧を検出するモータ端子電圧検出手段と、電
源電圧を検出するための電源電圧検出手段と、直流モー
タを一の方向と他の方向に駆動するときにそれぞれオン
となる複数のスイッチング素子を含み、遮断状態確認手
段によって直流モータと負荷とが遮断状態であることが
確認されると、端子電圧を検出する端子を電源側とする
と共に他方の端子を接地側として直流モータを間欠駆動
するモータ駆動手段と、直流モータが間欠駆動されてオ
フとなる直前のモータ電流を検出するモータ電流検出手
段と、このモータ電流検出手段で検出されたモータ電流
が第1の設定値に満たない場合にはスイッチング素子の
断線または直流モータの断線と判定すると共にモータ電
流が第2の設定値を越える場合には直流モータの短絡と
判定する回転不良判定手段とを備えたものである。
【0022】請求項第9項の発明に係る直流モータ回転
不良検出装置は、請求項第1項〜第8項のいずれかの発
明において、モータ駆動手段は直流モータを定電圧で間
欠駆動するものである
【0023】請求項第10項の発明に係る直流モータ回
転不良検出装置は、請求項第1項〜第8項のいずれかの
発明において、モータ駆動手段は直流モータを定電流で
間欠駆動するものである。
【0024】請求項第11項の発明に係る直流モータ駆
動装置は、請求項第1項〜第10項のいずれかに記載の
直流モータ回転不良検出装置と、この回転不良検出装置
の出力に応答して直流モータと負荷とを分離して動力を
遮断する遮断手段とを備えたものである。
【0025】請求項第12項の発明に係る直流モータ駆
動装置は、直流モータと負荷とが遮断状態にあることを
確認するための遮断状態確認手段と、直流モータの端子
電圧を検出するモータ端子電圧検出手段と、遮断状態確
認手段によって直流モータと負荷とが遮断状態にあるこ
とが確認されると、直流モータを間欠駆動するモータ駆
動手段と、直流モータが間欠駆動されてオンとなる直前
にモータ端子電圧検出手段で検出された端子電圧と電源
電圧とから上記直流モータの回転数を推定する回転数推
定手段と、この回転数推定手段で推定されたモータ回転
数が所定の設定時間内に所定の設定値に達しないときは
モータ回転不良であると判定する回転不良判定手段と、
この回転不良判定手段の出力に応答して上記直流モータ
と負荷とを分離して動力を遮断する遮断手段とを備えた
ものである。
【0026】
【作用】請求項第1項の発明においては、直流モータを
設定時間間欠駆動し、モータ回転数が設定値に達したと
きにモータ回転正常であると判定して回転不良検出を終
了するので、マージンの設定が不要となり必要最小限の
時間でモータの回転正常を判定でき、回転不良検出時間
を短くすることが可能となる。モータ回転不良検出中、
直流モータの動力が負荷に伝達されても負荷に大きな影
響を与えない程度のトルクを発生させるような電流で間
欠駆動するので、遮断状態確認手段等の故障で直流モー
タと負荷が接続された状態で直流モータを駆動しても負
荷に影響を与えないようにすることが可能となる。ま
た、モータ回転数が設定値に達したときに正常であると
判定して回転不良検出を終了するので、電源電圧に関係
なく必要最小限の時間でモータの回転正常を判定でき、
回転不良検出時間を短くすることが可能となる。
【0027】請求項第2項の発明においては、直流モー
タを設定時間間欠駆動し、設定時間以内に直流モータが
1回転以上しなければ回転正常と判定しないので、1回
転の内の1個所でロックするような直流モータでも確実
に回転不良を検出することが可能となる。また、直流モ
ータが1回転したときに正常であると判定して回転不良
検出を終了するので、電源電圧に関係なく1回転させる
のに必要な最小限の時間でモータの回転正常を判定で
き、回転不良検出時間を短くすることが可能となる。モ
ータ回転不良検出中、直流モータの動力が負荷に伝達さ
れても負荷に大きな影響を与えない程度のトルクを発生
させるような電流で間欠駆動するので、遮断状態確認手
段等の故障で直流モータと負荷が接続された状態で直流
モータを駆動しても負荷に影響を与えないようにするこ
とが可能となる。
【0028】請求項第3項の発明においては、直流モー
タの回転不良以外の不良例えば直流モータを間欠駆動す
るスイッチング素子の断線、直流モータの断線または短
絡が発生した場合には、直流モータからの逆起電力が発
生しないので、直流モータオン直前のモータ端子電圧は
ほぼ一定値となり、モータ回転数の推定値の変化量は設
定値に達しなくなり、直流モータの回転不良として検出
する。従って、例えばスイッチング素子の断線、直流モ
ータの断線または短絡によって回転不良検出が正常に行
えなかった場合は回転不良として処理されるので、本来
のモータ制御は行われなくなり、安全性が向上する。
【0029】請求項第4項の発明においては、直流モー
タの回転不良以外の不良例えば直流モータを間欠駆動す
るスイッチング素子の断線、直流モータの断線が発生し
た場合には、直流モータに電流が流れないのでモータ電
流検出手段の出力は低下する。また、直流モータが短絡
した場合には、モータ電流検出手段の出力は上昇する。
そのため、モータ電流検出値が第1の設定値に満たない
場合には直流モータの回転不良以外の不良として例えば
スイッチング素子の断線または直流モータの断線と判定
でき、モータ電流検出値が第2の設定値を越える場合に
は直流モータの回転不良以外の不良として例えば直流モ
ータの短絡と判定でき、直流モータの回転不良の誤判定
を防止することが可能となり、しかも、故障箇所がはっ
きりしているので、修理の際にマイコン制御系等を含め
てチェックする必要がなく、それだけ修理に要する作業
時間を短縮できる。
【0030】請求項第5項の発明においては、直流モー
タを設定時間間欠駆動し、モータ回転数が設定値に達し
たときにモータ回転正常であると判定して回転不良検出
を終了するので、マージンの設定が不要となり必要最小
限の時間でモータの回転正常を判定でき、回転不良検出
時間を短くすることが可能となる。
【0031】請求項第6項の発明においては、直流モー
タを設定時間間欠駆動し、設定時間以内に直流モータが
1回転以上しなければ回転正常と判定しないので、簡単
な構成で1回転の内の1個所でロックするような直流モ
ータでも確実に回転不良を検出することが可能となる。
また、直流モータが1回転したときに正常であると判定
して回転不良検出を終了するので、電源電圧に関係なく
1回転させるのに必要な最小限の時間でモータの回転正
常を判定でき、回転不良検出時間を短くすることが可能
となる。
【0032】請求項第7項の発明においては、直流モー
タを間欠駆動するスイッチング素子の断線、直流モータ
の断線またはショートが発生した場合には、直流モータ
からの逆起電力が発生しないので、直流モータのオン直
前のモータ端子電圧はほぼ一定値となり、モータ回転数
の推定値の変化量は設定値に達しなくなり、スイッチン
グ素子の断線や直流モータの断線または短絡によって回
転不良検出が正常に行えなかった場合でも回転不良と判
定し、システムの異常動作を避けることができる。
【0033】請求項第8項の発明においては、直流モー
タを間欠駆動するスイッチング素子の断線、直流モータ
の断線が発生した場合には、直流モータに電流が流れな
いのでモータ電流検出手段の出力は低下する。また、直
流モータがショートした場合には、モータ電流検出手段
の出力は上昇する。そのため、モータ電流検出値が第1
の設定値に満たない場合にはスイッチング素子の断線ま
たは直流モータの断線と判定でき、モータ電流検出値が
第2の設定値を越える場合には直流モータの短絡と判定
でき、直流モータの回転不良の誤判定を防止することが
可能となる。
【0034】請求項第9項の発明においては、直流モー
タを定電圧で間欠駆動する回路構成が簡単となる。
【0035】請求項第10項の発明においては、直流モ
ータを定電流で間欠駆動するので、遮断状態確認手段等
の故障で直流モータと負荷が接続された状態で直流モー
タを駆動しても負荷に影響をより確実に与えないように
することが可能となる。
【0036】請求項第11項の発明においては、 モー
タ回転不良と判定するときは直流モータと負荷とを分離
して動力を遮断するので、負荷への影響を確実に避ける
ことが可能となる。
【0037】請求項第12項の発明においては、直流モ
ータを設定時間間欠駆動し、モータ回転数が設定値に達
したときにモータ回転正常であると判定して回転不良検
出を終了するので、マージンの設定が不要となり必要最
小限の時間でモータの回転正常を判定でき、回転不良検
出時間を短くすることが可能となる。モータ回転不良検
出中、直流モータの動力が負荷に伝達されても負荷に大
きな影響を与えない程度のトルクを発生させるような電
流で間欠駆動するので、遮断状態確認手段等の故障で直
流モータと負荷が接続された状態で直流モータを駆動し
ても負荷に影響を与えないようにすることが可能とな
る。また、モータ回転数が設定値に達したときに正常で
あると判定して回転不良検出を終了するので、電源電圧
に関係なく必要最小限の時間でモータの回転正常を判定
でき、回転不良検出時間を短くすることが可能となる。
さらに、モータ回転不良と判定するときは直流モータと
負荷とを分離して動力を遮断するので、負荷への影響を
避けることが可能となる。
【0038】
【実施例】
実施例1.図1はこの発明の一実施例を示す構成図であ
る。図において、1は直流モータである。2a〜2dは
直流モータ1を駆動するためにブリッジ構成とされたス
イッチング素子としての例えばNチャネル型のMOS電
界効果トランジスタである。すなわち、直流電圧VB
供給される電源端子3と接地間には、トランジスタ2
a,2cの直列回路およびトランジスタ2b,2dの直
列回路の並列回路を接続する。そして、トランジスタ2
a,2cの接続点Q1を直流モータ1の一端に接続し、
トランジスタ2b,2dの接続点Q2を直流モータ1の
他端に接続する。4a〜4dはトランジスタ2a〜2d
を駆動するためのドライブ回路である。マイクロコンピ
ュータ(以下、「マイコン」という)5AのポートPa
〜Pdよりドライブ回路4a〜4dを介してトランジス
タ2a〜2dのゲートにドライブ信号を供給する。な
お、トランジスタ2a〜2d,ドライブ回路4a〜4d
およびマイコン5Aはモータ駆動手段を構成する。ま
た、マイコン5Aは回転数推定手段および回転不良検出
手段としても機能する。
【0039】また、接続点Q2をダイオード6および抵
抗器7の直列回路を介して直流電圧Vccが供給される電
源端子8に接続し、接続点Q1を抵抗器9を介して接地
する。抵抗器7,9の抵抗値を、トランジスタ2a〜2
dの全てがオフで、かつ直流モータ1が停止している場
合に接続点Q1に得られる電圧VaがほぼVcc/2(オ
フセット電圧)となるように設定する。ダイオード6
は、トランジスタ2bがオンしたときおよび直流モータ
1に逆起電力が発生したときに直流電圧Vccが変動する
のを防止するためのものである。なお、抵抗器7,9お
よびダイオード6はオフセット電圧発生手段を構成す
る。
【0040】接続点Q1に得られるオフセット電圧が付
加された端子電圧Vaを抵抗器10およびコンデンサ1
1で構成される平滑手段としてのローパスフィルタ12
で平滑したのちA/D変換器13でディジタル信号に変
換してマイコン5に供給する。 なお、電源端子8と接
地の間にダイオード14および15の直列回路を接続
し、これらダイオード14および15の接続点をモータ
端子電圧検出手段としてのA/D変換器13の入力側に
接続する。これにより、A/D変換器13の入力電圧V
bは一定範囲に規制され、A/D変換器13が保護され
る。
【0041】また、電源端子3を抵抗器16および17
を介して接地する。そして、抵抗器16および17の接
続点に得られる電圧VBを分圧した電圧VB′を電源電圧
検出手段としてのA/D変換器18でディジタル信号に
変換してマイコン5に供給する。また、電源端子3を例
えばPNP型のトランジスタ19およびクラッチ20を
介して接地する。トランジスタ19をマイコン5の制御
に基づきドライブ回路21によって駆動する。この場
合、トランジスタ19がオンとされるときはクラッチ2
0に通電されてクラッチ20がオンの状態となり、一方
トランジスタ19がオフとされるときはクラッチ20に
通電されずクラッチ20がオフの状態となる。なお、ド
ライブ回路21,トランジスタ19およびクラッチ20
は遮断手段を構成する。
【0042】トランジスタ19およびクラッチ20の接
続点を抵抗器22および23を介して接地し、これら抵
抗器22および23の接続点に得られる電圧VCLをコン
パレータ26の非反転入力端子に供給する。また、電源
端子8を抵抗器24および25を介して接地し、これら
抵抗器24および25の接続点に得られる基準電圧V
REFをコンパレータ26の反転入力端子に供給する。コ
ンパレータ26からはVCL≧VREFであるときはハイレ
ベル“H”となり、VCL<VREFであるときはローレベ
ル“L”となる信号が出力される。抵抗器22〜25お
よびコンパレータ26はクラッチ20の印加電圧よりク
ラッチ20がオフ状態にあるか否かを確認するための遮
断状態確認手段としての遮断状態確認回路27を構成す
る。コンパレータ26の出力信号を遮断状態確認回路2
7の出力信号としてマイコン5に供給する。
【0043】次に、図2のフローチャートを使用して直
流モータ1の回転不良検出の動作を説明する。まず、マ
イコン5の出力ポートPa〜Pdの出力信号を全てローレ
ベル“L”としてトランジスタ2a〜2dの全てをオフ
にし、かつトランジスタ19をオフとしてクラッチ20
をオフの状態とする(ステップS1)。次に、遮断状態
確認回路27の出力信号より、クラッチ20がオフの状
態にあるか否か、つまり、直流モータ1と負荷が遮断状
態にあるか否かを判断する(ステップS2)。遮断状態
確認回路27の出力信号がハイレベル“H”、すなわ
ち、トランジスタ19がオンし抵抗器22および23の
接続点の電圧VCLが基準電圧VREFより高くてコンパレ
ータ26の出力信号がハイレベル“H”でクラッチ20
がオフの状態にないときは、直流モータ1の回転不良検
出を中止する。
【0044】ステップS2で、遮断状態確認回路27の
出力信号がローレベル“L”、すなわち、トランジスタ
19がオフし抵抗器22および23の接続点の電圧VCL
が基準電圧VREFより低くてコンパレータ26の出力信
号がローレベル“L”でクラッチ20がオフの状態にあ
るときは、マイコン5の出力ポートPa,Pdの出力信号
をハイレベル“H”にしてトランジスタ2a,2dをオ
ンとし、図1の実線の矢印で示す経路でもって直流モー
タ1に電流IAが流れる通電状態とした後(ステップS
3)、一定のオン時間が経過したか否かを判断する(ス
テップS4)。ステップS4で、一定のオン時間が経過
したときは、ステップS5で、マイコン5の出力ポート
Pa,Pdの出力信号をローレベル“L”にしてトランジ
スタ2a,2dをオフとし、図1の破線の矢印で示す経
路でもって、つまり、トランジスタ2c,2bのそれぞ
れ寄生ダイオードを通って回生電流IBが流れる状態と
した後(ステップS5)、一定のオフ時間が経過したか
否かを判断する(ステップS6)。
【0045】ステップS6で、一定のオフ時間が経過し
たときは、トランジスタ2a,2dがオンする直前の電
源電圧VBを抵抗器16および17による分圧電圧VB
より検出し(ステップS7)、直後にローパスフィルタ
12の出力側に得られる電圧Vbをモータ端子電圧VMT
として検出する(ステップS8)。このステップS3〜
S6の動作を繰り返し行って直流モータ1を間欠駆動す
る。このような間欠駆動で図15Aに示すうように直流
モータ1のオンオフを繰り返した場合、接続点Q1に得
られるモータ1の端子電圧Vaは同図Bに示すように変
化し、A/D変換器13の入力電圧Vbは同図Cに示す
ように変化する。同図Dは電圧Vbをモータ端子電圧V
MTとして検出するタイミングを示している。なお、図1
5において、T1は直流モータ1が回転していない期間
を示しており、T2は直流モータ1が回転している期間
を示している。
【0046】直流モータ1が回転していない期間T1
は、直流モータ1の逆起電力が発生しないので、トラン
ジスタ2a,2dのオン時に直流モータ1に流れる電流
(以下、「通電電流」という)IAは大きくなり、トラ
ンジスタ2a,2dのオフ時の回生電流IBも大きくな
る。この回生電流IBが流れる時間t1(図2B参照)に
あっては、端子電圧Vaはトランジスタ2cの寄生ダイ
オードの順方向降下電圧VFだけ接地電圧より低い−VF
となる。その後、抵抗器7,9、ダイオード6によって
発生するオフセット電圧(ほぼVcc/2)まで徐々に変
化する。
【0047】しかし、直流モータ1が回転している期間
2では、直流モータ1の回転数に比例した逆起電力が
発生するため、通電電流IAは直流モータ1が回転して
いない期間T1より小さくなるため、トランジスタ2
a,2dのオフ時の回生電流IBも小さくなり、端子電
圧Vaが−VFとなる時間t2も時間t1より短くなる。そ
の後、直流モータ1の逆起電力によって、抵抗器7,
9、ダイオード6によって発生するオフセット電圧(ほ
ぼVcc/2)より高い電圧まで変化する。
【0048】いま、A/D変換器13の出力側に得られ
る電圧をモータ端子電圧VMTとすると、このモータ端子
電圧VMTは図15Dのタイミングでマイコン5により検
出されるため、直流モータ1の回転数nに応じて図17
Aに示すように変化する。また、通電電流IAは電源電
圧VBに比例して大きくなるので、回生電流IBも電源電
圧VBに比例して大きくなる。モータ端子電圧Va、従っ
てモータ端子検出電圧VMTは回生電流IBが大きくなる
のに対応して小さくなる。そのため、直流モータ1の回
転数nが0におけるモータ端子電圧VMT0は、図17B
に示すように電源電圧VBが大きくなるのに対応して小
さくなる。
【0049】ステップS7で電源電圧VBを検出し、ス
テップS8でモータ端子電圧VMTを検出した後に、電源
電圧VBに応じたモータ端子電圧VMT0を例えばマイコン
5Aに含まれるROM(図示せず)に格納されているテ
ーブルから読み取り、次の(1)式によってモータ回転
数nを推定する(ステップS9)。なお、(1)式にお
いて、kは比例係数である。
【0050】 n=k・(VMT−VMT0) ・・・(1)
【0051】次に、nが設定値より大きいか否かを判断
する(ステップS12)。nが所定の設定値例えば30
0rpmより大きいときは、所定の正常判定時間例えば10m
secが経過したか否かを判断する(ステップS15)。
正常判定時間が経過していないときは、ステップS3に
戻る。nが設定値より大きい状態が正常判定時間だけ継
続した場合には、直流モータ1は正常であると判定して
(ステップS16)、モータの回転不良検出を終了す
る。
【0052】ステップS12で、nが設定値より小さい
ときは、所定の設定時間例えば200msecが経過したか否
かを判断する(ステップS13)。設定時間が経過して
いないときはステップS3に戻る。設定時間以内に直流
モータ1の正常判定ができない場合は、直流モータ1は
回転不良であると判定して(ステップS14)、モータ
の回転不良検出を終了する。直流モータ1が回転不良で
あると判定した場合には、後述の図3に示すメインプロ
グラムによってシステムを停止する。
【0053】次に図3を参照してメインプログラムにつ
いて説明する。図2のモータ回転不良検出の処理に相当
するステップS101から、まず、クラッチ20が異常
であるか否か、つまり直流モータ1と負荷とが遮断状態
にあるか否かを判断する(ステップS102)。クラッ
チ20が異常であるときは、直流モータ1と負荷とを遮
断するクラッチ20をオフし、直流モータ1をオフとし
(ステップS103)、クラッチ20の異常を表す故障
コードを出力し、システムを停止する(ステップS10
4)。
【0054】ステップS102で、クラッチ20が異常
でないときは、図2で行われたモータ回転不良検出の結
果を見て(ステップS105)、上記ステップS14で
直流モータ1が回転不良であると判定されている場合、
クラッチ20をオフ、直流モータ1をオフとし(ステッ
プS106)、直流モータ1の回転不良を表す故障コー
ドを出力し、システムを停止する(ステップS10
7)。一方、ステップS105で、図2で行われたモー
タ回転不良検出の結果を見て、上記ステップS16で直
流モータ1が正常であると判定されている場合、クラッ
チ20をオンした後直流モータ1の制御に入る(ステッ
プS108)。
【0055】このように本実施例においては、直流モー
タ1を間欠駆動し、設定時間以内に直流モータ1の回転
数nが設定値に達しないときは直流モータ1が回転不良
であると判定し、回転不良検出を終了するので、マージ
ンの設定が不要となる。そのため、必要最小限の時間で
直流モータ1の回転不良を検出でき、回転不良検出の時
間を短くすることができる。
【0056】実施例2.図4はこの発明の他の実施例を
示す構成図である。この図4において、図1と対応する
部分には同一符号を付し、その詳細説明は省略する。図
において、5Bは図1の例のマイコン5Aに相当するマ
イコンであり、モータ回転不良検出の動作を除いて、マ
イコン5Aと同様の動作をする。なお、トランジスタ2
a〜2d,ドライブ回路4a〜4dおよびマイコン5B
はモータ駆動手段を構成する。また、マイコン5Bは回
転数推定手段および回転不良判定手段としても機能す
る。
【0057】次に、図5のフローチャートを使用して図
4における直流モータ1の回転不良検出の動作を説明す
る。この図5において、図2と対応するステップには同
一符号を付している。ステップS1〜S9では図2と動
作を行い、ステップS9で直流モータ1の回転数nを推
定した後に、その推定された回転数(推定値)nを積分
して直流モータ1の回転量θを求める(ステップS2
0)。
【0058】ここで、トランジスタ2aが異常例えば断
線した場合のA/D変換器13の入力電圧Vbの波形は
図15Eに示すようになる。すなわち、トランジスタ2
a,2bが共にオフしているときは、入力電圧Vbは接
地電位よりローパスフィルタ12の抵抗器10およびコ
ンデンサ11の値で決まる時定数に基づいて徐々にVCC
/2(抵抗器7,9およびダイオード6で決まる)まで
上昇し、次にトランジスタ2aが断線しているので、ト
ランジスタ2bのみがオンして接地電位まで低下して、
以下この動作が繰り返されて図15Eに示すような波形
となる。また、トランジスタ2dが異常例えば断線した
場合または直流モータ1が短絡した場合の入力電圧Vb
の波形は、上述のトランジスタ2a,2bの動作が逆に
なるので同図Fに示すようになり、さらに直流モータ1
が断線した場合の入力電圧Vbの波形は、トランジスタ
2aのオン,オフに依存するので同図Gに示すようにな
る。そして、このような波形の入力電圧Vbに対応する
A/D変換器13の出力側に得られる直流モータ1のモ
ータ端子電圧VMTは、同図Dのタイミングで検出される
のでほぼ一定値となる。モータ端子電圧VMTが一定であ
るときは、直流モータ1の回転数nの推定値も一定とな
る。
【0059】そこで、ステップS20において直流モー
タ1の回転量θを求めた後に、(n−n0)が所定の設
定値例えば3rpmより大きいか否かを判断する(ステッ
プS21)。ここで、n0は前回の推定値である。(n
−n0)が設定値より大きいときは、nをn0として(ス
テップS22)、ステップS23に進む。ステップS2
1で、(n−n0)が設定値以下であるときは、所定の
故障判定時間例えば50msecが経過したか否かを判断す
る(ステップS24)。故障判定時間が経過していない
ときは、ステップS22に進む。(n−n0)が設定値
以下である状態が故障判定時間だけ継続した場合には、
直流モータ1の回転不良と判定して(ステップS1
4)、直流モータ1の回転不良検出を終了する。
【0060】ステップS23では、直流モータ1の回転
量θが1回転相当値(所定の回転角)より大きいか否か
を判断する。1回転相当値より大きいときは正常である
と判定して(ステップS16)、直流モータ1の回転不
良検出を終了する。ステップS23で、直流モータ1の
回転量θが1回転相当値以下であるときは、所定の設定
時間例えば200msecが経過したか否かを判断する(ス
テップS13)。設定時間が経過していないときはステ
ップS3に戻る。設定時間以内に直流モータ1の正常判
定ができない場合は、直流モータ1は回転不良であると
判定して(ステップS14)、直流モータ1の回転不良
検出を終了する。そして、直流モータ1が回転不良であ
ると判定した場合、またはトランジスタ2aまたは2d
の断線、直流モータ1の断線または短絡トと判定した場
合には、上述の図3に示すメインプログラムによって同
様の処理を行う。
【0061】このように本実施例においては、所定の設
定時間以内に直流モータ1が1回転以上しなければ正常
であると判定しないので、1回転の内の1個所でロック
するような直流モータでも確実に回転不良を検出するこ
とができる。また、直流モータ1が1回転以上した時点
で直流モータ1が正常であると判定し、回転不良検出を
終了するので、電源電圧に関係なく1回転させるのに必
要な最小限の時間で直流モータ1の正常判定をすること
ができ、回転不良検出の時間を短くすることができる。
また、直流モータ1の回転数nの変化量より、直流モー
タ1を間欠駆動するトランジスタ2a,2dの断線、直
流モータ1の断線、短絡によって回転不良判定が正常に
行えない場合、ステップS108のモータ制御を避ける
ことができる。
【0062】実施例3.図7はこの発明の他の実施例を
示す構成図である。この図7において、図1と対応する
部分には同一符号を付し、その詳細説明は省略する。図
において、トランジスタ2c,2dの接続点を、直流モ
ータ1の電流を検出するためのシャント抵抗器30を介
して接地する。抵抗器30の端子電圧VIを電流検出回
路31に供給してサンプリングホールドおよび増幅をす
る。
【0063】5Cは図1の例のマイコン5Aに相当する
マイコンである。このマイコン5Cよりディジタル信号
で出力される目標値をD/A変換器32でアナログ信号
に変換して誤差増幅回路33の非反転入力端子に供給す
る。誤差増幅回路33の反転入力端子には電流検出回路
31より出力される検出電流値IMTを供給して、この検
出電流値Iと目標値とを比較する。誤差増幅回路33の
出力信号をPWM駆動回路34に供給する。このPWM
駆動回路34は、検出電流値Iが目標値と等しくなるよ
うに誤差増幅回路33の出力信号に応じて直流モータ1
をPWM駆動するためのものである。電流検出回路3
1、誤差増幅回路33およびPWM駆動回路34によっ
てモータ電流制御回路35を構成する。なお、トランジ
スタ2a〜2d,ドライブ回路4a〜4d,マイコン5
C,D/A変換器32およびモータ電流制御回路35は
モータ駆動手段を構成し、抵抗器30,電流検出回路3
1およびA/D変換器36はモータ電流検出手段を構成
する。また、マイコン5Cは回転数推定手段および回転
不良判定手段としても機能する。
【0064】また、マイコン5CのポートPa〜Pdの出
力信号をそれぞれアンドゲート35a〜35dに供給す
ると共に、PWM駆動回路34の出力信号をアンドゲー
ト35a〜35dにそれぞれ供給する。そして、アンド
ゲート35a〜35dの出力信号をそれぞれドライブ回
路4a〜4dに供給する。これにより、マイコン5Cの
ポートPa〜Pdの出力信号に応じてそれぞれトランジ
スタ2a〜2dをPWM動作またはオフさせる。また、
電流検出回路31より出力される検出電流値IMTをA/
D変換器36でディジタル信号に変換してマイコン5C
に供給する。
【0065】次に、図8のフローチャートを使用して直
流モータ1の回転不良検出の動作を説明する。この図8
において、図2と対応するステップには同一符号を付し
ている。ステップS2でクラッチ20がオフ状態である
と判断した後に、クラッチ20がオン状態で直流モータ
1と負荷とが接続されていても直流モータ1の駆動トル
クが負荷に影響を与えない程度の電流値を目標電流値と
して設定する(ステップS30)。
【0066】次に、マイコン5CのポートPa,Pdの出
力信号を一定のオン時間だけハイレベル“H”としてト
ランジスタ2a,2dをPWM駆動して直流モータ1を
定電流駆動した後(ステップS3,S4)、マイコン5
CのポートPa,Pdの出力信号を一定のオフ時間だけロ
ーレベル“L”としてトランジスタ2a,2dをオフし
(ステップS5,S6)、図16Aに示すように直流モ
ータ1を間欠駆動する。なお、同図Bはモータ端子電圧
Vaを示しており、同図CはA/D変換器13の入力電
圧Vbを示しており、同図Dは電圧Vbをモータ端子電圧
MTとして検出するタイミングを示している。また、T
1は直流モータ1が回転していない期間を示しており、
2は直流モータ1が回転している期間を示している。
【0067】ステップS4で、一定のオン時間が経過し
た後に、電流検出回路31より出力される検出電流値よ
りトランジスタ2a,2dがオフする直前の直流モータ
1の電流(モータ電流)IMTをA/D変換器36を介し
て検出する(ステップS31)。モータ電流IMTが所定
の第1の設定値例えば1Aより小さいか否かを判断し
(ステップS32)、このモータ電流IMTが第1の設定
値以上であるときは所定の第2の設定値(第1の設定値
より大きい値)例えば30Aより大きいか否かを判断す
る(ステップS33)。ステップS33で、モータ電流
MTが第2の設定値以下であるときは、ステップS5に
進む。
【0068】ステップS32でモータ電流Iが第1の設
定値より小さいとき、またはステップS33でモータ電
流Iが第2の設定値より大きいとき、所定の故障判定時
間例えば50msecが経過したか否かを判断し(ステップ
S34)、故障判定時間が経過していないときはステッ
プS5に進む。ステップS34で故障判定時間が経過し
たとき、すなわちモータ電流IMTが第1の設定値より小
さい状態または第2の設定値より大きい状態が故障判定
時間だけ継続したときは、トランジスタ2aまたは2d
の異常例えば断線、直流モータ1の断線または短絡と判
定して(ステップS18)、直流モータ1の回転不良検
出を終了する。
【0069】その他のステップは図2のフローチャート
と同様である。なお、直流モータ1が回転不良であると
判定した場合、またはトランジスタ2aまたは2dの断
線、直流モータ1の断線または短絡と判定した場合に
は、図6に示すメインプログラムによってシステムを停
止する。
【0070】次に図6を参照してメインプログラムにつ
いて説明する。この図6において、図3と対応するステ
ップには同一符号を付している。クラッチ20が異常で
あるときのステップS102〜S104の動作は、図3
と同様であるのでここではその説明を省略する。ステッ
プS102で、クラッチ20が異常でないときは、図5
で行われたモータ回転不良検出の結果を見て(ステップ
S109)、上記ステップS18でトランジスタ2a,
2dの異常例えば断線または直流モータ1の断線・短絡
であると判定されている場合、クラッチ20をオフ、直
流モータ1をオフとし(ステップS110)、トランジ
スタ2a,2dの断線または直流モータ1の断線・短絡
を表す故障コードを出力し、システムを停止する(ステ
ップS111)。
【0071】一方、ステップS109で、図5で行われ
たモータ回転不良検出の結果を見て、トランジスタ2
a,2dの断線または直流モータ1の断線・短絡がなけ
れば、ステップS105に進み、以後は図3と同様に図
5で行われたモータ回転不良検出の結果を見て(ステッ
プS105)、上記ステップS14で直流モータ1が回
転不良であると判定されている場合、クラッチ20をオ
フ、直流モータ1をオフとし(ステップS106)、直
流モータ1の回転不良を表す故障コードを出力し、シス
テムを停止する(ステップS107)。また、上記ステ
ップS16で直流モータ1が正常であると判定されてい
る場合、クラッチ20をオンした後直流モータ1の制御
に入る(ステップS108)。上述の図6に示すメイン
プログラムによって同様の処理を行う。
【0072】このように本実施例においては、直流モー
タ1の回転不良検出中、直流モータ1の動力が負荷に伝
達されても負荷に大きな影響を与えない程度のトルクを
発生させるような電流で間欠駆動するので、遮断状態確
認回路27等の故障でクラッチ20がオンして直流モー
タ1と負荷が接続された状態で直流モータ1を駆動して
も負荷に影響を与えないようにすることができる。ま
た、直流モータ1の回転数nが設定値に達したときに直
流モータ1が正常であると判定し、回転不良検出を終了
するので、マージンの設定が不要となる。そのため、必
要最小限の時間で直流モータ1の正常判定をすることが
でき、回転不良検出の時間を短くすることができる。
【0073】また、直流モータ1を間欠駆動するトラン
ジスタ2a,2dの断線またはモータ1が断線した場
合、直流モータ1には電流が流れないので電流検出回路
31の検出電流値は低下する。一方、直流モータ1が短
絡した場合には電流検出回路31の検出電流値は上昇す
る。そのため、モータ電流IMTが第1の設定値より小さ
い場合はトランジスタ2a,2bの断線または直流モー
タ1の断線と判定でき、また、モータ電流IMTが第2の
設定値より大きい場合は直流モータ1の短絡と判定で
き、直流モータ1の回転不良の誤判定を避けることがで
きる。
【0074】実施例4.図9はこの発明の他の実施例を
示す構成図である。この図9において、図7と対応する
部分には同一符号を付し、その詳細説明は省略する。図
において、5Dは図7の例のマイコン5Cに相当するマ
イコンであり、直流モータ1の回転不良検出の動作を除
いて、マイコン5Cと同様の動作をする。なお、トラン
ジスタ2a〜2d,ドライブ回路4a〜4d,マイコン
5D,D/A変換器32およびモータ電流制御回路35
はモータ駆動手段を構成する。また、マイコン5Dは回
転数推定手段および回転不良判定手段としても機能す
る。
【0075】次に、図10のフローチャートを使用して
直流モータ1の回転不良検出の動作を説明する。この図
10において、図8と対応するステップには同一符号を
付している。ステップS9で直流モータ1の回転数nを
推定した後に、その推定された回転数(推定値)nを積
分して直流モータ1の回転量θを求め(ステップS2
0)、直流モータ1の回転量θが1回転相当値(所定の
回転角)より大きいか否かを判断する(ステップS2
3)。1回転相当値より大きいときは正常であると判定
して(ステップS16)、直流モータ1の回転不良検出
を終了する。
【0076】ステップS23で、直流モータ1の回転量
θが1回転相当値以下であるときは、所定の設定時間例
えば200msecが経過したか否かを判断する(ステップ
S13)。設定時間が経過していないときはステップS
3に戻る。設定時間以内に直流モータ1の正常判定がで
きない場合は、直流モータ1は回転不良であると判定し
て(ステップS14)、直流モータ1の回転不良検出を
終了する。そして、直流モータ1が回転不良であると判
定した場合には、上述の図3に示すメインプログラムに
よって同様の処理を行う。
【0077】このように本実施例においては、直流モー
タ1の回転不良検出中、直流モータ1の動力が負荷に伝
達されても負荷に影響を与えない程度のトルクを発生さ
せるような電流で間欠駆動するので、遮断状態確認回路
27等の故障でクラッチ20がオンして直流モータ1と
負荷が接続された状態で直流モータ1を駆動しても負荷
に影響を与えないようにすることができる。また、間欠
駆動中に直流モータ1が1回転以上しなければ、直流モ
ータ1が正常であると判定されないので、1回転の内の
1個所でロックするような直流モータでも確実に回転不
良を検出することができる。また、直流モータ1が1回
転した時点で直流モータ1が正常であると判定し、回転
不良検出を終了するので、電源電圧に関係なく1回転さ
せるのに必要な最小限の時間で直流モータ1の正常判定
をすることができ、回転不良検出の時間を短くすること
ができる。
【0078】実施例5.図11はこの発明の他の実施例
を示す構成図である。この図11において、図1および
図7と対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明
は省略する。図において、5Eは図1の例のマイコン5
Aおよび図7の例のマイコン5Cに相当するマイコンで
あり、モータ回転不良検出の動作を除いて、マイコン5
Aおよび5Cと同様の動作をする。なお、トランジスタ
2a〜2d,ドライブ回路4a〜4dおよびマイコン5
Eはモータ駆動手段を構成する。また、マイコン5Eは
回転数推定手段および回転不良判定手段としても機能す
る。また、ここでは、モータ電流検出手段を構成する抵
抗器30,電流検出回路31およびA/D変換器36を
設ける。
【0079】次に、図12のフローチャートを使用して
直流モータ1の回転不良検出の動作を説明する。この図
12において、図2および図8と対応するステップには
同一符号を付している。ステップS2でクラッチ20が
オフ状態であると判断した後に、マイコン5Eのポート
Pa,Pdの出力信号を一定のオン時間だけハイレベル
“H”としてトランジスタ2a,2dを駆動して直流モ
ータ1を定電圧駆動した後(ステップS3,S4)、マ
イコン5EのポートPa,Pdの出力信号を一定のオフ時
間だけローレベル“L”としてトランジスタ2a,2d
をオフし(ステップS5,S6)、図15Aに示すよう
に直流モータ1を間欠駆動する。なお、同図Bはモータ
端子電圧Vaを示しており、同図CはA/D変換器13
の入力電圧Vbを示しており、同図Dは電圧Vbをモータ
端子電圧VMTとして検出するタイミングを示している。
また、T1は直流モータ1が回転していない期間を示し
ており、T2は直流モータ1が回転している期間を示し
ている。
【0080】ステップS4で、一定のオン時間が経過し
た後に、電流検出回路31より出力される検出電流値よ
りトランジスタ2a,2dがオフする直前の直流モータ
1の電流(モータ電流)IMTをA/D変換器36を介し
て検出する(ステップS31)。モータ電流IMTが所定
の第1の設定値例えば1Aより小さいか否かを判断し
(ステップS32)、このモータ電流IMTが第1の設定
値以上であるときは所定の第2の設定値(第1の設定値
より大きい値)例えば30Aより大きいか否かを判断す
る(ステップS33)。ステップS33で、モータ電流
MTが第2の設定値以下であるときは、ステップS5に
進む。
【0081】ステップS32でモータ電流Iが第1の設
定値より小さいとき、またはステップS33でモータ電
流Iが第2の設定値より大きいとき、所定の故障判定時
間例えば50msecが経過したか否かを判断し(ステップ
S34)、故障判定時間が経過していないときはステッ
プS5に進む。ステップS34で故障判定時間が経過し
たとき、すなわちモータ電流IMTが第1の設定値より小
さい状態または第2の設定値より大きい状態が故障判定
時間だけ継続したときは、トランジスタ2aまたは2d
の異常例えば断線、直流モータ1の断線または短絡と判
定して(ステップS18)、直流モータ1の回転不良検
出を終了する。
【0082】その他のステップは図2および図8のフロ
ーチャートと同様である。なお、直流モータ1が回転不
良であると判定した場合、またはトランジスタ2aまた
は2dの断線、直流モータ1の断線または短絡と判定し
た場合には、上述の図6に示すメインプログラムによっ
て同様の処理を行う。
【0083】このように本実施例においては、直流モー
タ1の回転数nが設定値に達したときに直流モータ1が
正常であると判定し、回転不良検出を終了するので、マ
ージンの設定が不要となる。そのため、必要最小限の時
間で直流モータ1の正常判定をすることができ、回転不
良検出の時間を短くすることができる。
【0084】また、直流モータ1を間欠駆動するトラン
ジスタ2a,2dの断線またはモータ1が断線した場
合、直流モータ1には電流が流れないので電流検出回路
31の検出電流値は低下する。一方、直流モータ1が短
絡した場合には電流検出回路31の検出電流値は上昇す
る。そのため、モータ電流IMTが第1の設定値より小さ
い場合はトランジスタ2a,2bの断線または直流モー
タ1の断線と判定でき、また、モータ電流IMTが第2の
設定値より大きい場合は直流モータ1の短絡と判定で
き、直流モータ1の回転不良の誤判定を避けることがで
きる。
【0085】実施例6.図13はこの発明の他の実施例
を示す構成図である。この図13において、図4および
図7対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明は
省略する。図において、5Fは図4の例のマイコン5B
および図7の例のマイコン5Cに相当するマイコンであ
る。このマイコン5Fよりディジタル信号で出力される
目標値をD/A変換器32でアナログ信号に変換して誤
差増幅回路33の非反転入力端子に供給する。誤差増幅
回路33の反転入力端子には電流検出回路31より出力
される検出電流値IMTを供給して、この検出電流値Iと
目標値とを比較する。
【0086】誤差増幅回路33の出力信号をPWM駆動
回路34に供給する。このPWM駆動回路34は、検出
電流値Iが目標値と等しくなるように誤差増幅回路33
の出力信号に応じて直流モータ1をPWM駆動するため
のものである。電流検出回路31、誤差増幅回路33お
よびPWM駆動回路34によってモータ電流制御回路3
5を構成する。なお、トランジスタ2a〜2d,ドライ
ブ回路4a〜4d,マイコン5F,D/A変換器32お
よびモータ電流制御回路35はモータ駆動手段を構成す
る。また、マイコン5Fは回転数推定手段および回転不
良判定手段としても機能する。
【0087】また、マイコン5FのポートPa〜Pdの出
力信号をそれぞれアンドゲート35a〜35dに供給す
ると共に、PWM駆動回路34の出力信号をアンドゲー
ト35a〜35dにそれぞれ供給する。そして、アンド
ゲート35a〜35dの出力信号をそれぞれドライブ回
路4a〜4dに供給する。これにより、マイコン5Fの
ポートPa〜Pdの出力信号に応じてそれぞれトランジ
スタ2a〜2dをPWM動作またはオフさせる。
【0088】次に、図14のフローチャートを使用して
図13における直流モータ1の回転不良検出の動作を説
明する。この図14において、図5および図8と対応す
るステップには同一符号を付している。ステップS1,
S2では図5および図8と同様の動作を行い、ステップ
S2でクラッチ20がオフ状態であると判断した後に、
クラッチ20がオン状態で直流モータ1と負荷とが接続
されていても直流モータ1の駆動トルクが負荷に影響を
与えない程度の電流値を目標電流値として設定する(ス
テップS30)。そして、ステップS9で直流モータ1
の回転数nを推定した後に、その推定された回転数(推
定値)nを積分して直流モータ1の回転量θを求める
(ステップS20)。
【0089】ここで、トランジスタ2aが異常例えば断
線した場合のA/D変換器13の入力電圧Vbの波形は
図15Eに示すようになる。すなわち、トランジスタ2
a,2bが共にオフしているときは、入力電圧Vbは接
地電位よりローパスフィルタ12の抵抗器10およびコ
ンデンサ11の値で決まる時定数に基づいて徐々にVCC
/2(抵抗器7,9およびダイオード6で決まる)まで
上昇し、次にトランジスタ2aが断線しているので、ト
ランジスタ2bのみがオンして接地電位まで低下して、
以下この動作が繰り返されて図15Eに示すような波形
となる。また、トランジスタ2dが異常例えば断線した
場合または直流モータ1が短絡した場合の入力電圧Vb
の波形は、上述のトランジスタ2a,2bの動作が逆に
なるので同図Fに示すようになり、さらに直流モータ1
が断線した場合の入力電圧Vbの波形は、トランジスタ
2aのオン,オフに依存するので同図Gに示すようにな
る。そして、このような波形の入力電圧Vbに対応する
A/D変換器13の出力側に得られる直流モータ1のモ
ータ端子電圧VMTは、同図Dのタイミングで検出される
のでほぼ一定値となる。モータ端子電圧VMTが一定であ
るときは、直流モータ1の回転数nの推定値も一定とな
る。
【0090】そこで、ステップS20において直流モー
タ1の回転量θを求めた後に、(n−n0)が所定の設
定値例えば3rpmより大きいか否かを判断する(ステッ
プS21)。ここで、n0は前回の推定値である。(n
−n0)が設定値より大きいときは、nをn0として(ス
テップS22)、ステップS23に進む。ステップS2
1で、(n−n0)が設定値以下であるときは、所定の
故障判定時間例えば50msecが経過したか否かを判断す
る(ステップS24)。故障判定時間が経過していない
ときは、ステップS22に進む。(n−n0)が設定値
以下である状態が故障判定時間だけ継続した場合には、
直流モータ1の回転不良と判定して(ステップS1
4)、直流モータ1の回転不良検出を終了する。
【0091】ステップS23では、直流モータ1の回転
量θが1回転相当値(所定の回転角)より大きいか否か
を判断する。1回転相当値より大きいときは正常である
と判定して(ステップS16)、直流モータ1の回転不
良検出を終了する。ステップS23で、直流モータ1の
回転量θが1回転相当値以下であるときは、所定の設定
時間例えば200msecが経過したか否かを判断する(ス
テップS13)。設定時間が経過していないときはステ
ップS3に戻る。設定時間以内に直流モータ1の正常判
定ができない場合は、直流モータ1は回転不良であると
判定して(ステップS14)、直流モータ1の回転不良
検出を終了する。そして、直流モータ1が回転不良であ
ると判定した場合、図3に示すメインプログラムによっ
てシステムを停止する。
【0092】このように本実施例においては、直流モー
タ1の回転不良検出中、直流モータ1の動力が負荷に伝
達されても負荷に影響を与えない程度のトルクを発生さ
せるような電流で間欠駆動するので、遮断状態確認回路
27等の故障でクラッチ20がオンして直流モータ1と
負荷が接続された状態で直流モータ1を駆動しても負荷
に影響を与えないようにすることができる。また、所定
の設定時間以内に直流モータ1が1回転以上しなければ
正常であると判定しないので、1回転の内の1個所でロ
ックするような直流モータでも確実に回転不良を検出す
ることができる。また、直流モータ1が1回転以上した
時点で直流モータ1が正常であると判定し、回転不良検
出を終了するので、電源電圧に関係なく1回転させるの
に必要な最小限の時間で直流モータ1の正常判定をする
ことができ、回転不良検出の時間を短くすることができ
る。また、直流モータ1の回転数nの変化量より、直流
モータ1を間欠駆動するトランジスタ2a,2dの断
線、直流モータ1の断線、短絡によって回転不良判定が
正常に行えない場合、ステップS108のモータ制御を
避けることができる。
【0093】実施例7.なお、上記各実施例では、スイ
ッチング素子としてのトランジスタについては、通電電
流が実線の矢印で示す方向に流れる際にオンするトラン
ジスタ2a,2dの場合について説明したが、通電電流
が破線の矢印で示す方向に流れる際にオンするトランジ
スタ2c,2bの場合、つまり、直流モータ1が上述の
場合と逆方向に回転する場合にも同様に適用でき、同様
の効果を奏することは言うまでもない。
【0094】
【発明の効果】請求項第1項の発明によれば、直流モー
タと負荷とが遮断状態にあることを確認するための遮断
状態確認手段と、直流モータの端子電圧を検出するモー
タ端子電圧検出手段と、遮断状態確認手段によって直流
モータと負荷とが遮断状態にあることが確認されると、
直流モータを間欠駆動するモータ駆動手段と、直流モー
タが間欠駆動されてオンとなる直前にモータ端子電圧検
出手段で検出された端子電圧と電源電圧とから直流モー
タの回転数を推定する回転数推定手段と、この回転数推
定手段で推定されたモータ回転数が所定の設定時間内に
所定の設定値に達しないときはモータ回転不良であると
判定する回転不良判定手段とを備えたものであり、直流
モータを設定時間定電圧で間欠駆動し、モータ回転数が
設定値に達したときにモータ回転正常であると判定して
回転不良検出を終了するので、マージンの設定が不要と
なり必要最小限の時間でモータの回転正常を判定でき、
回転不良検出時間を短くすることが可能となり、また、
モータ回転不良検出中、直流モータの動力が負荷に伝達
されても負荷に大きな影響を与えない程度のトルクを発
生させるような電流で間欠駆動するため、遮断状態確認
手段等の故障で直流モータと負荷が接続された状態で直
流モータを駆動しても負荷に影響を与えないようにする
ことが可能となり、しかも、モータ回転数が設定値に達
したときに正常であると判定して回転不良検出を終了す
るため、電源電圧に関係なく必要最小限の時間でモータ
の回転正常を判定でき、回転不良検出時間を短くするこ
とが可能となるという効果がある。
【0095】請求項第2項の発明によれば、直流モータ
と負荷とが遮断状態にあることを確認するための遮断状
態確認手段と、直流モータの端子電圧を検出するモータ
端子電圧検出手段と、遮断状態確認手段によって直流モ
ータと負荷とが遮断状態にあることが確認されると、直
流モータを間欠駆動するモータ駆動手段と、直流モータ
が間欠駆動されてオンとなる直前にモータ端子電圧検出
手段で検出された端子電圧と電源電圧とから直流モータ
の回転数を推定する回転数推定手段と、この回転数推定
手段で推定されたモータ回転数の積分値が所定の設定時
間内に所定の設定値に達しないときはモータ回転不良で
あると判定する回転不良判定手段とを備えたものであ
り、直流モータを設定時間間欠駆動し、設定時間以内に
直流モータが1回転以上しなければ回転正常と判定しな
いので、1回転の内の1個所でロックするような直流モ
ータでも確実に回転不良を検出することが可能となり、
また、直流モータが1回転したときに正常であると判定
して回転不良検出を終了するので、電源電圧に関係なく
1回転させるのに必要な最小限の時間でモータの回転正
常を判定でき、回転不良検出時間を短くすることが可能
となり、モータ回転不良検出中、直流モータの動力が負
荷に伝達されても負荷に大きな影響を与えない程度のト
ルクを発生させるような電流で間欠駆動するので、遮断
状態確認手段等の故障で直流モータと負荷が接続された
状態で直流モータを駆動しても負荷に影響を与えないよ
うにすることが可能となり、また、設定時間以内に直流
モータが1回転以上しなければ回転正常と判定しないの
で、1回転の内の1個所でロックするような直流モータ
でも確実に回転不良を検出することが可能となり、しか
も、直流モータが1回転したときに正常であると判定し
て回転不良検出を終了するので、電源電圧に関係なく1
回転させるのに必要な最小限の時間でモータの回転正常
を判定でき、回転不良検出時間を短くすることが可能と
なるという効果がある。
【0096】請求項第3項の発明によれば、直流モータ
と負荷とが遮断状態にあることを確認するための遮断状
態確認手段と、直流モータの端子電圧を検出するモータ
端子電圧検出手段と、遮断状態確認手段によって直流モ
ータと負荷とが遮断状態にあることが確認されると、直
流モータを間欠駆動するモータ駆動手段と、直流モータ
が間欠駆動されてオンとなる直前にモータ端子電圧検出
手段で検出された端子電圧と電源電圧とから直流モータ
の回転数を推定する回転数推定手段と、この回転数推定
手段で推定されたモータ回転数の変化量が所定の設定値
に満たない場合にはモータ回転不良であると判定する回
転不良判定手段とを備えたものであり、直流モータの回
転不良が発生した場合には、直流モータからの逆起電力
が発生しないので、直流モータオン直前のモータ端子電
圧はほぼ一定値となり、モータ回転数の推定値の変化量
は設定値に達しなくなり、例えばスイッチング素子の断
線、直流モータの断線または短絡によって正常に回転不
良検出ができない場合も、、直流モータの回転不良と判
定し、モータ制御を停止させることができるという効果
がある。
【0097】請求項第4項の発明によれば、直流モータ
と負荷とが遮断状態にあることを確認するための遮断状
態確認手段と、直流モータの端子電圧を検出するモータ
端子電圧検出手段と、遮断状態確認手段によって直流モ
ータと負荷とが遮断状態にあることが確認されると、直
流モータを間欠駆動するモータ駆動手段と、直流モータ
が間欠駆動されてオフとなる直前のモータ電流を検出す
るモータ電流検出手段手段と、このモータ電流検出手段
で検出されたモータ電流が第1の設定値に満たない場合
かまたは第2の設定値を越える場合にはモータ回転不良
以外の不良であると判定する回転不良判定手段とを備え
たものであり、直流モータの回転不良以外の不良例えば
直流モータを間欠駆動するスイッチング素子の断線、直
流モータの断線が発生した場合には、直流モータに電流
が流れないのでモータ電流検出手段の出力は低下し、ま
た、直流モータが短絡した場合には、モータ電流検出手
段の出力は上昇するため、モータ電流検出値が第1の設
定値に満たない場合には直流モータの回転不良以外の不
良として例えばスイッチング素子の断線または直流モー
タの断線と判定でき、モータ電流検出値が第2の設定値
を越える場合には直流モータの回転不良以外の不良とし
て例えば直流モータの短絡と判定でき、直流モータの回
転不良の誤判定を防止することが可能となり、しかも、
故障箇所がはっきりしているので、修理の際にマイコン
制御系等を含めてチェックする必要がなく、それだけ修
理に要する作業時間を短縮できるという効果がある。
【0098】請求項第5項の発明によれば、直流モータ
と負荷とが遮断状態にあることを確認するための遮断状
態確認手段と、直流モータの端子電圧にオフセット電圧
を付加するためのオフセット電圧発生手段と、オフセッ
ト電圧が付加された端子電圧を平滑するための平滑手段
と、この平滑手段で平滑された端子電圧を検出するモー
タ端子電圧検出手段と、電源電圧を検出するための電源
電圧検出手段と、直流モータを一の方向と他の方向に駆
動するときにそれぞれオンとなる複数のスイッチング素
子を含み、遮断状態確認手段によって直流モータと負荷
とが遮断状態にあることが確認されると、端子電圧を検
出する端子を電源側とすると共に他方の端子を接地側と
して直流モータを間欠駆動するモータ駆動手段と、記直
流モータが間欠駆動されてオンとなる直前にモータ端子
電圧検出手段で検出された端子電圧と電源電圧検出手段
で検出された電源電圧とから直流モータの回転数を推定
する回転数推定手段と、回転数推定手段で推定されたモ
ータ回転数が所定の設定値に達したときは正常であると
判定して回転不良検出を終了すると共に、所定の設定時
間内にそのモータ回転数が設定値に達しないときはモー
タ回転不良であると判定する回転不良判定手段とを備え
たものであり、直流モータを設定時間で間欠駆動し、モ
ータ回転数が設定値に達したときにモータ回転正常であ
ると判定して回転不良検出を終了するので、マージンの
設定が不要となり必要最小限の時間でモータの回転正常
を判定でき、回転不良検出時間を短くすることが可能と
なるという効果がある。
【0099】請求項第6項の発明によれば、直流モータ
と負荷とが遮断状態にあることを確認するための遮断状
態確認手段と、直流モータの端子電圧にオフセット電圧
を付加するためのオフセット電圧発生手段と、オフセッ
ト電圧が付加された端子電圧を平滑するための平滑手段
と、この平滑手段で平滑された端子電圧を検出するモー
タ端子電圧検出手段と、電源電圧を検出するための電源
電圧検出手段と、直流モータを一の方向と他の方向に駆
動するときにそれぞれオンとなる複数のスイッチング素
子を含み、遮断状態確認手段によって直流モータと負荷
とが遮断状態にあることが確認されると、端子電圧を検
出する端子を電源側とすると共に他方の端子を接地側と
して直流モータを間欠駆動するモータ駆動手段と、直流
モータが間欠駆動されてオンとなる直前にモータ端子電
圧検出手段で検出された端子電圧と電源電圧検出手段で
検出された電源電圧とから直流モータの回転数を推定す
る回転数推定手段と、回転数推定手段で推定されたモー
タ回転数の積分値が所定の設定値に達したときは正常で
あると判定して回転不良検出を終了すると共に、所定の
設定時間内にそのモータ回転数が設定値に達しないとき
はモータ回転不良であると判定する回転不良判定手段と
を備えたものであり、直流モータを設定時間間欠駆動
し、設定時間以内に直流モータが1回転以上しなければ
回転正常と判定しないので、簡単な構成で1回転の内の
1個所でロックするような直流モータでも確実に回転不
良を検出することが可能となり、また、直流モータが1
回転したときに正常であると判定して回転不良検出を終
了するので、電源電圧に関係なく1回転させるのに必要
な最小限の時間でモータの回転正常を判定でき、回転不
良検出時間を短くすることが可能となるという効果があ
る。
【0100】請求項第7項の発明によれば、直流モータ
と負荷とが遮断状態にあることを確認するための遮断状
態確認手段と、直流モータの端子電圧にオフセット電圧
を付加するためのオフセット電圧発生手段と、オフセッ
ト電圧が付加された端子電圧を平滑するための平滑手段
と、この平滑手段で平滑された端子電圧を検出するモー
タ端子電圧検出手段と、電源電圧を検出するための電源
電圧検出手段と、直流モータを一の方向と他の方向に駆
動するときにそれぞれオンとなる複数のスイッチング素
子を含み、遮断状態確認手段によって直流モータと負荷
とが遮断状態であることが確認されると、端子電圧を検
出する端子を電源側とすると共に他方の端子を接地側と
して直流モータを間欠駆動するモータ駆動手段と、直流
モータが間欠駆動されてオンとなる直前に上記モータ端
子電圧検出手段で検出された端子電圧と電源電圧検出手
段で検出された電源電圧とから直流モータの回転数を推
定する回転数推定手段と、回転数推定手段で推定された
モータ回転数の変化量が設定値に満たない場合には直流
モータの回転不良または記直流モータの断線や短絡と判
定する回転不良判定手段とを備えたものであり、直流モ
ータを間欠駆動するスイッチング素子の断線、直流モー
タの断線または短絡が発生した場合には、直流モータか
らの逆起電力が発生しないので、直流モータのオン直前
のモータ端子電圧はほぼ一定値となり、モータ回転数の
推定値の変化量は設定値に達しなくなり、スイッチング
素子の断線や直流モータの断線または短絡によって回転
不良検出が正常に行えなかった場合でも回転不良と判定
し、システムの異常動作を避けることがをできるという
効果がある。
【0101】請求項第8項の発明によれば、直流モータ
と負荷とが遮断状態にあることを確認するための遮断状
態確認手段と、直流モータの端子電圧にオフセット電圧
を付加するためのオフセット電圧発生手段と、オフセッ
ト電圧が付加された端子電圧を平滑するための平滑手段
と、この平滑手段で平滑された端子電圧を検出するモー
タ端子電圧検出手段と、電源電圧を検出するための電源
電圧検出手段と、直流モータを一の方向と他の方向に駆
動するときにそれぞれオンとなる複数のスイッチング素
子を含み、遮断状態確認手段によって直流モータと負荷
とが遮断状態であることが確認されると、端子電圧を検
出する端子を電源側とすると共に他方の端子を接地側と
して直流モータを間欠駆動するモータ駆動手段と、直流
モータが間欠駆動されてオフとなる直前のモータ電流を
検出するモータ電流検出手段と、このモータ電流検出手
段で検出されたモータ電流が第1の設定値に満たない場
合にはスイッチング素子の断線または直流モータの断線
と判定すると共にモータ電流が第2の設定値を越える場
合には直流モータの短絡と判定する回転不良判定手段と
を備えたものであり、直流モータを定電圧で間欠駆動す
るスイッチング素子の断線、直流モータの断線が発生し
た場合には、直流モータに電流が流れないのでモータ電
流検出手段の出力は低下し、また、直流モータが短絡し
た場合には、モータ電流検出手段の出力は上昇するた
め、簡単な構成でモータ電流検出値が第1の設定値に満
たない場合にはスイッチング素子の断線または直流モー
タの断線と判定でき、モータ電流検出値が第2の設定値
を越える場合には直流モータの短絡と判定でき、直流モ
ータの回転不良の誤判定を防止することが可能となり、
しかも、故障箇所がはっきりしているので、修理の際に
マイコン制御系等を含めてチェックする必要がなく、そ
れだけ修理に要する作業時間を短縮できるという効果が
ある。
【0102】請求項第9項の発明によれば、請求項第1
項〜第8項の発明において、モータ駆動手段は直流モー
タを定電圧で間欠駆動するものであり、請求項第1項〜
第8項の発明の効果に加えて、さらに、回路構成が簡単
になるという効果がある。
【0103】請求項第10項の発明によれば、請求項第
1項〜第8項の発明において、モータ駆動手段は直流モ
ータを定電流で間欠駆動するものであり、請求項第1項
〜第8項の発明の効果に加えて、さらに、遮断状態検出
手段の故障で直流モータと負荷が接続された状態で直流
モータを駆動しても負荷に影響を大して与えないように
することが可能となるという効果がある。
【0104】請求項第11項の発明によれば、請求項第
1項〜第10項の直流モータ回転不良検出装置と、この
直流モータ回転不良検出装置の出力に応答して直流モー
タと負荷とを分離して動力を遮断する遮断手段とを備え
たものであり、請求項第1項〜第10項の発明の効果に
加えて、さらに、モータ回転不良と判定するときは直流
モータと負荷とを分離して動力を遮断して、負荷への影
響をより確実に避けることが可能となり、本装置が搭載
される例えば車両等の安全性を向上できるという効果が
ある。
【0105】請求項第12項の発明によれば、直流モー
タと負荷とが遮断状態にあることを確認するための遮断
状態確認手段と、直流モータの端子電圧を検出するモー
タ端子電圧検出手段と、遮断状態確認手段によって直流
モータと負荷とが遮断状態にあることが確認されると、
直流モータを間欠駆動するモータ駆動手段と、直流モー
タが間欠駆動されてオンとなる直前にモータ端子電圧検
出手段で検出された端子電圧と電源電圧とから上記直流
モータの回転数を推定する回転数推定手段と、この回転
数推定手段で推定されたモータ回転数が所定の設定時間
内に所定の設定値に達しないときはモータ回転不良であ
ると判定する回転不良判定手段と、この回転不良判定手
段の出力に応答して上記直流モータと負荷とを分離して
動力を遮断する遮断手段とを備えたものであり、直流モ
ータを設定時間間欠駆動し、モータ回転数が設定値に達
したときにモータ回転正常であると判定して回転不良検
出を終了するので、マージンの設定が不要となり必要最
小限の時間でモータの回転正常を判定でき、回転不良検
出時間を短くすることが可能となり、また、モータ回転
不良検出中、直流モータの動力が負荷に伝達されても負
荷に大きな影響を与えない程度のトルクを発生させるよ
うな電流で間欠駆動するので、遮断状態検出手段の故障
で直流モータと負荷が接続された状態で直流モータを駆
動しても負荷に影響を与えないようにすることが可能と
なり、また、モータ回転数が設定値に達したときに正常
であると判定して回転不良検出を終了するので、電源電
圧に関係なく必要最小限の時間でモータの回転正常を判
定でき、回転不良検出時間を短くすることが可能とな
り、しかも、モータ回転不良と判定するときは直流モー
タと負荷とを分離して動力を遮断するので、負荷への影
響を避けることが可能となり、本装置が搭載される例え
ば車両等の安全性を向上できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1実施例を示す構成図である。
【図2】 第1実施例におけるモータ回転不良検出動作
の説明に供するためのフローチャートである。
【図3】 第1実施例および第4実施例におけるメイン
プログラムの説明に供するためのフローチャートであ
る。
【図4】 この発明の第2実施例を示す構成図である。
【図5】 第2実施例におけるモータ回転不良検出動作
の説明に供するためのフローチャートである。
【図6】 第2実施例,第3実施例,第5実施例および
第6実施例におけるメインプログラムの説明に供するた
めのフローチャートである。
【図7】 この発明の第3実施例を示す構成図である。
【図8】 第3実施例におけるモータ回転不良検出動作
の説明に供するためのフローチャートである。
【図9】 この発明の第4実施例を示す構成図である。
【図10】 第3実施例におけるモータ回転不良検出動
作の説明に供するためのフローチャートである。
【図11】 この発明の第4実施例を示す構成図であ
る。
【図12】 第4実施例におけるモータ回転不良検出動
作の説明に供するためのフローチャートである。
【図13】 この発明の第5実施例を示す構成図であ
る。
【図14】 第5実施例におけるモータ回転不良検出動
作の説明に供するためのフローチャートである。
【図15】 第1実施例、第2実施例および第5実施例
における動作の説明に供するための波形図である。
【図16】 第3実施例、第4実施例および第6実施例
における動作の説明に供するための波形図である。
【図17】 モータ回転数とモータ端子電圧との関係、
電源電圧とモータ回転数ゼロでのモータ端子電圧との関
係を示す特性図である。
【図18】 従来の直流モータ回転不良検出装置を示す
構成図である。
【図19】 従来装置の動作説明に供するための波形図
である。
【符号の説明】
1 直流モータ、2a〜2d MOS電界効果トランジ
スタ、4a〜4d,21 ドライブ回路、5A〜5F
マイクロコンピュータ、6 ダイオード、7,9,30
抵抗器、12 ローパスフィルタ、13,18,36
A/D変換器、20 クラッチ、27 遮断状態確認
回路、35 モータ電流制御回路

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流モータと負荷とが遮断状態にあるこ
    とを確認するための遮断状態確認手段と、 上記直流モータの端子電圧を検出するモータ端子電圧検
    出手段と、 上記遮断状態確認手段によって上記直流モータと負荷と
    が遮断状態にあることが確認されると、上記直流モータ
    を間欠駆動するモータ駆動手段と、 上記直流モータが間欠駆動されてオンとなる直前に上記
    モータ端子電圧検出手段で検出された端子電圧と電源電
    圧とから上記直流モータの回転数を推定する回転数推定
    手段と、 この回転数推定手段で推定されたモータ回転数が所定の
    設定時間内に所定の設定値に達しないときはモータ回転
    不良であると判定する回転不良判定手段とを備えたこと
    を特徴とする直流モータ回転不良検出装置。
  2. 【請求項2】 直流モータと負荷とが遮断状態にあるこ
    とを確認するための遮断状態確認手段と、 上記直流モータの端子電圧を検出するモータ端子電圧検
    出手段と、 上記遮断状態確認手段によって上記直流モータと負荷と
    が遮断状態にあることが確認されると、上記直流モータ
    を間欠駆動するモータ駆動手段と、 上記直流モータが間欠駆動されてオンとなる直前に上記
    モータ端子電圧検出手段で検出された端子電圧と電源電
    圧とから上記直流モータの回転数を推定する回転数推定
    手段と、 この回転数推定手段で推定されたモータ回転数の積分値
    が所定の設定時間内に所定の設定値に達しないときはモ
    ータ回転不良であると判定する回転不良判定手段とを備
    えたことを特徴とする直流モータ回転不良検出装置。
  3. 【請求項3】 直流モータと負荷とが遮断状態にあるこ
    とを確認するための遮断状態確認手段と、 上記直流モータの端子電圧を検出するモータ端子電圧検
    出手段と、 上記遮断状態確認手段によって上記直流モータと負荷と
    が遮断状態にあることが確認されると、上記直流モータ
    を間欠駆動するモータ駆動手段と、 上記直流モータが間欠駆動されてオンとなる直前に上記
    モータ端子電圧検出手段で検出された端子電圧と電源電
    圧とから上記直流モータの回転数を推定する回転数推定
    手段と、 この回転数推定手段で推定されたモータ回転数の変化量
    が所定の設定値に満たない場合にはモータ回転不良であ
    ると判定する回転不良判定手段とを備えたことを特徴と
    する直流モータ回転不良検出装置。
  4. 【請求項4】 直流モータと負荷とが遮断状態にあるこ
    とを確認するための遮断状態確認手段と、 上記直流モータの端子電圧を検出するモータ端子電圧検
    出手段と、 上記遮断状態確認手段によって上記直流モータと負荷と
    が遮断状態にあることが確認されると、上記直流モータ
    を間欠駆動するモータ駆動手段と、 上記直流モータが間欠駆動されてオフとなる直前のモー
    タ電流を検出するモータ電流検出手段手段と、 このモータ電流検出手段で検出されたモータ電流が第1
    の設定値に満たない場合かまたは第2の設定値を越える
    場合にはモータ回転不良以外の不良であると判定する回
    転不良判定手段とを備えたことを特徴とする直流モータ
    回転不良検出装置。
  5. 【請求項5】 直流モータと負荷とが遮断状態にあるこ
    とを確認するための遮断状態確認手段と、 上記直流モータの端子電圧にオフセット電圧を付加する
    ためのオフセット電圧発生手段と、 上記オフセット電圧が付加された端子電圧を平滑するた
    めの平滑手段と、 この平滑手段で平滑された端子電圧を検出するモータ端
    子電圧検出手段と、 電源電圧を検出するための電源電圧検出手段と、 上記直流モータを一の方向と他の方向に駆動するときに
    それぞれオンとなる複数のスイッチング素子を含み、上
    記遮断状態確認手段によって上記直流モータと負荷とが
    遮断状態にあることが確認されると、上記端子電圧を検
    出する端子を電源側とすると共に他方の端子を接地側と
    して上記直流モータを間欠駆動するモータ駆動手段と、 上記直流モータが間欠駆動されてオンとなる直前に上記
    モータ端子電圧検出手段で検出された端子電圧と上記電
    源電圧検出手段で検出された電源電圧とから上記直流モ
    ータの回転数を推定する回転数推定手段と、 上記回転数推定手段で推定されたモータ回転数が所定の
    設定値に達したときは正常であると判定して回転不良検
    出を終了すると共に、所定の設定時間内にそのモータ回
    転数が上記設定値に達しないときはモータ回転不良であ
    ると判定する回転不良判定手段とを備えたことを特徴と
    する直流モータ回転不良検出装置。
  6. 【請求項6】 直流モータと負荷とが遮断状態にあるこ
    とを確認するための遮断状態確認手段と、 上記直流モータの端子電圧にオフセット電圧を付加する
    ためのオフセット電圧発生手段と、 上記オフセット電圧が付加された端子電圧を平滑するた
    めの平滑手段と、 この平滑手段で平滑された端子電圧を検出するモータ端
    子電圧検出手段と、 電源電圧を検出するための電源電圧検出手段と、 上記直流モータを一の方向と他の方向に駆動するときに
    それぞれオンとなる複数のスイッチング素子を含み、上
    記遮断状態確認手段によって上記直流モータと負荷とが
    遮断状態にあることが確認されると、上記端子電圧を検
    出する端子を電源側とすると共に他方の端子を接地側と
    して上記直流モータを間欠駆動するモータ駆動手段と、 上記直流モータが間欠駆動されてオンとなる直前に上記
    モータ端子電圧検出手段で検出された端子電圧と上記電
    源電圧検出手段で検出された電源電圧とから上記直流モ
    ータの回転数を推定する回転数推定手段と、 上記回転数推定手段で推定されたモータ回転数の積分値
    が所定の設定値に達したときは正常であると判定して回
    転不良検出を終了すると共に、所定の設定時間内にその
    モータ回転数が上記設定値に達しないときはモータ回転
    不良であると判定する回転不良判定手段とを備えたこと
    を特徴とする直流モータ回転不良検出装置。
  7. 【請求項7】 直流モータと負荷とが遮断状態にあるこ
    とを確認するための遮断状態確認手段と、 上記直流モータの端子電圧にオフセット電圧を付加する
    ためのオフセット電圧発生手段と、 上記オフセット電圧が付加された端子電圧を平滑するた
    めの平滑手段と、 この平滑手段で平滑された端子電圧を検出するモータ端
    子電圧検出手段と、 電源電圧を検出するための電源電圧検出手段と、 上記直流モータを一の方向と他の方向に駆動するときに
    それぞれオンとなる複数のスイッチング素子を含み、上
    記遮断状態確認手段によって上記直流モータと負荷とが
    遮断状態であることが確認されると、上記端子電圧を検
    出する端子を電源側とすると共に他方の端子を接地側と
    して上記直流モータを間欠駆動するモータ駆動手段と、 上記直流モータが間欠駆動されてオンとなる直前に上記
    モータ端子電圧検出手段で検出された端子電圧と上記電
    源電圧検出手段で検出された電源電圧とから上記直流モ
    ータの回転数を推定する回転数推定手段と、 上記回転数推定手段で推定されたモータ回転数の変化量
    が設定値に満たない場合には上記直流モータの回転不良
    または上記直流モータの断線や短絡と判定する回転不良
    判定手段とを備えたことを特徴とする直流モータ回転不
    良検出装置。
  8. 【請求項8】 直流モータと負荷とが遮断状態にあるこ
    とを確認するための遮断状態確認手段と、 上記直流モータの端子電圧にオフセット電圧を付加する
    ためのオフセット電圧発生手段と、 上記オフセット電圧が付加された端子電圧を平滑するた
    めの平滑手段と、 この平滑手段で平滑された端子電圧を検出するモータ端
    子電圧検出手段と、 電源電圧を検出するための電源電圧検出手段と、 上記直流モータを一の方向と他の方向に駆動するときに
    それぞれオンとなる複数のスイッチング素子を含み、上
    記遮断状態確認手段によって上記直流モータと負荷とが
    遮断状態であることが確認されると、上記端子電圧を検
    出する端子を電源側とすると共に他方の端子を接地側と
    して上記直流モータを間欠駆動するモータ駆動手段と、 上記直流モータが間欠駆動されてオフとなる直前のモー
    タ電流を検出するモータ電流検出手段と、 このモータ電流検出手段で検出されたモータ電流が第1
    の設定値に満たない場合には上記スイッチング素子の断
    線または上記直流モータの断線と判定すると共に上記モ
    ータ電流が第2の設定値を越える場合には上記直流モー
    タの短絡と判定する回転不良判定手段とを備えたことを
    特徴とする直流モータ回転不良検出装置。
  9. 【請求項9】 上記モータ駆動手段は上記直流モータを
    定電圧で間欠駆動する請求項1〜8のいずれかに記載の
    直流モータ回転不良検出装置。
  10. 【請求項10】 上記モータ駆動手段は上記直流モータ
    を定電流で間欠駆動する請求項1〜8のいずれかに記載
    の直流モータ回転不良検出装置。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のいずれかに記載の直
    流モータ回転不良検出装置と、この回転不良検出装置の
    出力に応答して直流モータと負荷とを分離して動力を遮
    断する遮断手段とを備えたことを特徴とする直流モータ
    駆動装置。
  12. 【請求項12】 直流モータと負荷とが遮断状態にある
    ことを確認するための遮断状態確認手段と、 上記直流モータの端子電圧を検出するモータ端子電圧検
    出手段と、 上記遮断状態確認手段によって上記直流モータと負荷と
    が遮断状態にあることが確認されると、上記直流モータ
    を間欠駆動するモータ駆動手段と、 上記直流モータが間欠駆動されてオンとなる直前に上記
    モータ端子電圧検出手段で検出された端子電圧と電源電
    圧とから上記直流モータの回転数を推定する回転数推定
    手段と、 この回転数推定手段で推定されたモータ回転数が所定の
    設定時間内に所定の設定値に達しないときはモータ回転
    不良であると判定する回転不良判定手段と、 この回転不良判定手段の出力に応答して上記直流モータ
    と負荷とを分離して動力を遮断する遮断手段とを備えた
    ことを特徴とする直流モータ駆動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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