JP6913593B2 - 環境形成装置及び窓部構造 - Google Patents
環境形成装置及び窓部構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6913593B2 JP6913593B2 JP2017190543A JP2017190543A JP6913593B2 JP 6913593 B2 JP6913593 B2 JP 6913593B2 JP 2017190543 A JP2017190543 A JP 2017190543A JP 2017190543 A JP2017190543 A JP 2017190543A JP 6913593 B2 JP6913593 B2 JP 6913593B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- transparent wall
- led light
- wall member
- light source
- window
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 238000009423 ventilation Methods 0.000 claims description 70
- 238000012360 testing method Methods 0.000 description 69
- 230000007613 environmental effect Effects 0.000 description 21
- 238000005192 partition Methods 0.000 description 12
- 239000011521 glass Substances 0.000 description 9
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 6
- 238000004378 air conditioning Methods 0.000 description 5
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 4
- 239000000463 material Substances 0.000 description 4
- 238000007664 blowing Methods 0.000 description 3
- 230000020169 heat generation Effects 0.000 description 3
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 3
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 3
- 239000000126 substance Substances 0.000 description 3
- 238000001816 cooling Methods 0.000 description 2
- 239000012530 fluid Substances 0.000 description 2
- 229910010272 inorganic material Inorganic materials 0.000 description 2
- 239000011147 inorganic material Substances 0.000 description 2
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 2
- 239000011368 organic material Substances 0.000 description 2
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 2
- 208000008918 voyeurism Diseases 0.000 description 2
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000005401 electroluminescence Methods 0.000 description 1
- 230000001747 exhibiting effect Effects 0.000 description 1
- 230000004151 fermentation Effects 0.000 description 1
- 238000000855 fermentation Methods 0.000 description 1
- 239000005357 flat glass Substances 0.000 description 1
- 239000005338 frosted glass Substances 0.000 description 1
- 230000017525 heat dissipation Effects 0.000 description 1
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 1
- 230000035699 permeability Effects 0.000 description 1
- 238000010248 power generation Methods 0.000 description 1
- 230000000630 rising effect Effects 0.000 description 1
- 239000004065 semiconductor Substances 0.000 description 1
- 238000000638 solvent extraction Methods 0.000 description 1
- 125000006850 spacer group Chemical group 0.000 description 1
- 239000005315 stained glass Substances 0.000 description 1
- 239000000758 substrate Substances 0.000 description 1
- 239000011800 void material Substances 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Testing Resistance To Weather, Investigating Materials By Mechanical Methods (AREA)
Description
また本発明は、設備に設けられる窓部の構造に関するものである。
試験室内に照明機器を設ければこの問題は解消するが、環境試験装置内は高温環境や低温環境となる場合があり、照明機器が過酷な環境に耐えられず、早期に故障してしまう場合がある。
また照明器具は、一般に発熱するものであるから、試験室内に照明器具を設置すると、試験室内の環境を変化させてしまう懸念がある。
しかしながらLEDは半導体であり、高温環境下で使用すると、性能が十分に発揮されない場合や、故障してしまう場合がある。
また内部に空間を有する設備に設けられ、空間内を照らす光源を有する窓部であり、光源の故障が少ない窓部構造を提案するものである。
請求項1に記載の発明は、略閉塞された空間であって物品が設置される物品配置室と、外部から前記物品配置室内を覗き込むことが可能な窓部を有し、前記窓部に、断熱性を有し且つ透明な断熱透明壁部材が装着された環境形成装置において、前記断熱透明壁部材の外側に、間隔をおいて外側透明壁部材があり、前記外側透明壁部材のさらに外側にLED光源が設けられ、前記LED光源から前記外側透明壁部材及び前記断熱透明壁部材を通して前記物品配置室内に投光し、前記物品配置室内を照らすことが可能であり、前記外側透明壁部材の一部に薄肉部があり、当該薄肉部又はその近傍に前記LED光源が設置されていることを特徴とする環境形成装置である。
請求項2に記載の発明は、略閉塞された空間であって物品が設置される物品配置室と、外部から前記物品配置室内を覗き込むことが可能な窓部を有し、前記窓部に、断熱性を有し且つ透明な断熱透明壁部材が装着された環境形成装置において、前記断熱透明壁部材の外側に、間隔をおいて外側透明壁部材があり、前記外側透明壁部材のさらに外側にLED光源が設けられ、前記LED光源から前記外側透明壁部材及び前記断熱透明壁部材を通して前記物品配置室内に投光し、前記物品配置室内を照らすことが可能であり、前記窓部及び/又は前記窓部の近傍に化粧部材があり、前記化粧部材は、放熱部材であり、内部に空洞がある箱形状であって1面に開放部があり、当該開放部が前記窓部と接しており、前記LED光源は、前記化粧部材と前記窓部とで囲われた空洞において、前記窓部から離れた位置で前記物品配置室側を向くように当該化粧部材に取り付けられていることを特徴とする環境形成装置である。
請求項3に記載の発明は、略閉塞された空間であって物品が設置される物品配置室と、外部から前記物品配置室内を覗き込むことが可能な窓部を有し、前記窓部に、断熱性を有し且つ透明な断熱透明壁部材が装着された環境形成装置において、前記断熱透明壁部材の外側に、間隔をおいて外側透明壁部材があり、前記外側透明壁部材のさらに外側にLED光源が設けられ、前記LED光源から前記外側透明壁部材及び前記断熱透明壁部材を通して前記物品配置室内に投光し、前記物品配置室内を照らすことが可能であり、前記窓部及び/又は前記窓部の近傍に化粧部材があり、前記化粧部材内に空洞部があり、前記空洞部には、空間を上下に仕切る邪魔板部材があり、当該邪魔板部材の下方に前記LED光源が設置され、前記化粧部材には、前記邪魔板部材より上方の位置及び下方の位置にそれぞれ、前記空洞部と外部を連通する通気開口が設けられており、前記邪魔板部材は開口を有することを特徴とする環境形成装置である。
請求項4に記載の発明は、前記通気開口として、前記LED光源の側面の高さ以下の部分を含む高さに設けられた下部通気開口と、前記LED光源の側面の高さを越える位置に設けられた上部通気開口を有することを特徴とする請求項3に記載の環境形成装置である。
本発明では、外部から物品配置室内を覗き込むことが可能な窓部を有し、窓部に、ぺアガラス等の断熱性を有し且つ透明な断熱透明壁部材が装着されている。また断熱透明壁部材の外側に、間隔をおいて外側透明壁部材がある。
断熱透明壁部材と外側透明壁部材は、いずれも透明部分を有するから外部から窓部を通して物品配置室内を観察することができる。
また本発明の環境形成装置では、外側透明壁部材のさらに外側にLED光源が設けられ、前記LED光源から断熱透明壁部材等を通して物品配置室内に投光し、物品配置室内を照らすことができる。そのため物品配置室内を明るくして、物品配置室内の被試験物等を外部から観察することができる。また光源はLEDであるから、消費電力が少ない。
さらにLED光源は、比較的温度が低い場所に設置されているので、性能を十分に発揮することができ、且つ故障も少ない。
即ち物品配置室の窓部には断熱透明壁部材が設けられており、さらに断熱透明壁部材と外側透明壁部材の間には隙間がある。
そのため仮に物品配置室内が高温環境であったとしても、物品配置室内の熱は、断熱透明壁部材で遮断され、断熱透明壁部材の外側の温度は物品配置室内に比べると低い。さらに外側透明壁部材との間には隙間があり、比較的厚い空気層があるから、外側透明壁部材の外側の温度は、物品配置室内に比べて格段に低い。
本発明の環境形成装置では、LED光源は、外側透明壁部材の外側に設置されているから、設置部位は物品配置室内の熱の影響を受けにくく、LED光源の周囲は過度の高温環境とはならない。
また逆にLED光源が発生する熱も物品配置室側に伝わりにくく、仮に物品配置室内が低温環境であったとしても、LED光源が発生する熱が物品配置室内の環境に与える影響は小さい。
本発明はこの問題を解決するものであり、外側透明壁部材の一部に薄肉部を設け、薄肉部又はその近傍にLED光源を設置した。
本発明によると、環境形成装置の表面の突出部分が少なく、作業者の被服が引っ掛かるという様な不具合が生じにくい。
即ち本発明では、LED光源で熱せられて温度が上昇し、軽くなった空気は、空洞部内を上昇する。そのため、空洞部内におけるLED光源の周辺部分は、気圧が下がる。
ここで本発明の環境形成装置では、LED光源の側面の高さ以下の位置に下部通気開口がある。そのため外気が下部通気開口から空洞部内に導入される。
一方、熱せられて上昇した空気は、上部通気開口から空洞部の外に流れる。
そのため下部通気開口から空洞部に空気が導入され、LED光源の周辺を通過して空洞部内を上昇し、上部通気開口から外部に放出されるという一連の空気流が生じ、LED光源が冷却される。
即ち本発明の環境形成装置では、LED光源で熱せられて温度が上昇し、軽くなった空気は、空洞部内を上昇する。そのため、空洞部内におけるLED光源が設置された邪魔板部材の下部は、気圧が下がる。
ここで本発明の環境形成装置では、邪魔板部材の高さ以下の位置に下部通気開口がある。そのため外気が下部通気開口から空洞部内に導入される。
一方、熱せられて上昇した空気は、上部通気開口から空洞部の外に流れる。
そのため下部通気開口から空洞部に空気が導入され、LED光源の周辺を通過して空洞部内を上昇し、上部通気開口から外部に放出されるという一連の空気流が生じ、LED光源が冷却される。
請求項6に記載の発明は、内部に空間を有する設備に形成される窓部の構造において、断熱性を有し且つ透明な断熱透明壁部材が装着され、前記断熱透明壁部材の外側に、間隔をおいて外側透明壁部材があり、前記外側透明壁部材のさらに外側にLED光源が設けられ、前記LED光源から前記外側透明壁部材及び前記断熱透明壁部材を通して前記空間内に投光し、前記空間内を照らすことが可能であり、前記外側透明壁部材の一部に薄肉部があり、当該薄肉部又はその近傍に前記LED光源が設置されていることを特徴とする窓部構造である。
請求項7に記載の発明は、内部に空間を有する設備に形成される窓部の構造において、断熱性を有し且つ透明な断熱透明壁部材が装着され、前記断熱透明壁部材の外側に、間隔をおいて外側透明壁部材があり、前記外側透明壁部材のさらに外側にLED光源が設けられ、前記LED光源から前記外側透明壁部材及び前記断熱透明壁部材を通して前記空間内に投光し、前記空間内を照らすことが可能であり、前記窓部及び/又は前記窓部の近傍に化粧部材があり、当該化粧部材は、放熱部材であり、内部に空洞がある箱形状であって1面に開放部があり、当該開放部が前記窓部と接しており、前記LED光源は、前記化粧部材と前記窓部とで囲われた空洞において、前記窓部から離れた位置で前記物品配置室側を向くように当該化粧部材に取り付けられていることを特徴とする窓部構造である。
請求項8に記載の発明は、内部に空間を有する設備に形成される窓部の構造において、断熱性を有し且つ透明な断熱透明壁部材が装着され、前記断熱透明壁部材の外側に、間隔をおいて外側透明壁部材があり、前記外側透明壁部材のさらに外側にLED光源が設けられ、前記LED光源から前記外側透明壁部材及び前記断熱透明壁部材を通して前記空間内に投光し、前記空間内を照らすことが可能であり、前記窓部及び/又は前記窓部の近傍に化粧部材があり、前記化粧部材内に空洞部があり、前記空洞部には、空間を上下に仕切る邪魔板部材があり、当該邪魔板部材の下方に前記LED光源が設置され、前記化粧部材には、前記邪魔板部材よりも上方の位置及び下方の位置にそれぞれ、前記空洞部と外部を連通する通気開口が設けられており、前記邪魔板部材は開口を有することを特徴とする窓部構造である。
本発明の窓部構造によると、LED光源の周囲が過度に高温にはなりにくい。
また本発明の窓部構造によると、LED光源によって空間内を照明することができ、且つ光源の故障が少ない。
本発明の実施形態の環境試験装置1は、試験室8内を観察する窓部20に特徴がある。特徴部分の説明に先立って、環境試験装置1の概要について簡単に説明する。
本実施形態の環境試験装置1は、公知のそれと同様に、図2に示すように、断熱壁6で覆われた筐体7を有している。筐体7の前面には開口13があり、開口13には開閉扉10が設けられている。筐体7の内部には試験室8として機能する空間がある。
仕切り26には、上下の端部と中央に通気開口30,31,32があり、当該通気開口30,31,32によって試験室8と、空調部27が連通している。
本実施形態では、中央の通気開口31が、空調部27から試験室8に空気を吹き出す空気吹き出し部として機能し、上下の端部に設けられた通気開口30,32は、試験室8内の空気を空調部27に導入する空気導入部として機能する。
空調機器33は、加湿装置36、冷却装置37及び加熱ヒータ(加熱装置)39によって構成されている。これらの機器はいずれも公知であるから詳細な説明を省略する。
また中央の通気開口(空気吹き出し部)31の近傍に、図示しない温度センサーと湿度センサーが設けられている。
環境試験装置1を使用する際には、送風機2を運転し温度センサー及び湿度センサーの検出値が、設定環境の温度及び湿度に近づく様に空調機器33を制御する。
本実施形態の環境試験装置1では、試験室8内を高温環境とすることができ、また低温環境にすることもできる。
以下、窓部20及び窓部20の周辺の機器や構造について詳細に説明する。
なお耐熱ガラス28a,28cにはヒータが取り付けられていることが望ましい。
断熱透明壁部材21は、透明部を有し、且つ断熱性を有している。
外側透明壁部材22は、後記する様に窓形成部材42と化粧部材付属部52が突き合わされたものである。外側透明壁部材22の形状については後記する。
外側透明壁部材22と断熱透明壁部材21とは密接しておらず、両者の間には空隙部35が存在する。外側透明壁部材22と断熱透明壁部材21の間の隙間16は、耐熱ガラス28a,28b,28c間の隙間よりも大きい。
化粧部材50は、図2の様に、下部の一部が窓部20と重なり、上部側は開閉扉10の本体部分と重なっている。
化粧部材50は、図3〜図5の様に本体部51に化粧部材付属部52が重ねられたものである。
化粧部材50の本体部51は、例えば金属で作られたものであり、正面視が四角形であって、厚さの薄い金属箱である。
なお本体部51は、金属でなく、放熱性の良い樹脂材料やその他の材料からできていてもよい。
本体部51は、窓部20に取り付けられた状態の姿勢を基準として、正面板53、天面板55、底面板56及び左右側面板58,60を有している。本体部51の裏面側は開放されており、前記した化粧部材付属部52によって本体部51の裏面側の大部分が塞がれている。
即ち化粧部材50が窓部20に取り付けられた際の姿勢を基準として、本体部51の裏面側は、下部近傍を除いて化粧部材付属部52で覆われている。
化粧部材付属部52の幅は、図4、図5の様に本体部51の幅よりもやや広く、化粧部材付属部52の両端は、本体部51から幅方向にはみ出し、耳部76が形成されている。
化粧部材50の本体部51は前記した様に裏面だけが開口する薄い箱であり、その裏面側の大部分が化粧部材付属部52で塞がれている。そのため化粧部材50の内部には、空洞部65がある。前記した長孔状の通気開口61,62,63は、化粧部材50の空洞部65と外部とを連通するものである。
LED光源66は、図5(b)の様に帯状の基板70にLEDライト71が多数設けられたものである。LEDライト71は無機材料を使用した発光ダイオードである。
LED光源66の全長は、化粧部材50の本体部51の幅の半分程度であり、化粧部材50の本体部51の幅よりも短い。
LED光源66は、図3、図4、図5の様に、空洞部65内の下辺の近傍にあり、空洞部65内の下辺に沿って化粧部材50の幅方向に延びている。
またLED光源66は、LEDライト71が試験室8側に向く様に設置されている。
LED光源66の一部は、金属製の本体部51と接している。
仕切り部材67の全長は、化粧部材50の本体部51の幅に相当する。
仕切り部材67は、空洞部65内であって、LED光源66よりも上の位置に設けられている。
仕切り部材67の姿勢は、LED光源66に対して略平行である。仕切り部材67の邪魔板部材73は、庇のごとくLED光源66の上を覆う。
邪魔板部材73は、水平に対してやや試験室8側に向かって傾斜している。
これに対して中間高さの通気開口62と、上部の通気開口63は、いずれも仕切り部材67の邪魔板部材73よりも上に設けられている。通気開口62と、上部の通気開口63は、上部通気開口として機能する。
これに対して中間高さの通気開口(上部通気開口)62と、上部の通気開口(上部通気開口)63は、いずれもLED光源66の側面の高さを越える位置に設けられている。
窓形成部材42は各辺が帯状に薄く削られており、薄肉部が形成されている。即ち窓形成部材42の上辺には上辺側薄肉部80があり、縦辺には側辺側薄肉部81がある。
上辺側薄肉部80及び側辺側薄肉部81の厚さは、化粧部材付属部52の厚さと略等しい。
ガイドレール82は、凹状の溝83を有し、2本のガイドレール82の凹溝83は、開口側が対向している。
本実施形態では、一対のガイドレール82によって、窓形成部材42と化粧部材50が保持されて、開閉扉10に固定されている。
即ち窓形成部材42の側辺側薄肉部81が係合部として機能し、一対のガイドレール82の凹溝83と係合し、開閉扉10に固定されている。また化粧部材50の耳部が76が係合部として機能し、ガイドレール82の凹溝83と係合し、開閉扉10に固定されている。
前記した様に、化粧部材付属部52は、本体部51の裏面側を覆っているものの、本体部51の下部近傍には化粧部材付属部52はない。
本実施形態では、本体部51の裏面側に窓形成部材42の上辺近傍が回り込み、窓形成部材42の一部で化粧部材50の本体部51の一部を覆っている。
図2、図3に示すように、窓形成部材42と化粧部材50が突き合わされた状態の外側透明壁部材22は、窓形成部材42の上辺側肉薄部80から上の部分が、他の部位に比べて厚さの薄い薄肉部68となっており、本体部51は外側透明壁部材22の薄肉部68と重なっている。
前記した様にLED光源66は、図3、図4、図5の様に、空洞部65内の下辺の近傍にあるから、LED光源66は外側透明壁部材22の薄肉部68に近接した位置に設けられている。
またLED光源66の高さは、開閉扉10の開口15に対向する高さであり、外側透明壁部材22と断熱透明壁部材21の間の空隙部35の上端近傍であり、外側透明壁部材22の薄肉部68と重なる高さにある。
本実施形態の環境試験装置は、LED光源66を持ち、LED光源66は、開閉扉10に設けられた開口15に面した位置にあり、LED光源66のLEDライト71は、試験室8側に向いている。
またLED光源66と試験室8の間には、断熱透明壁部材21と、外側透明壁部材22があるが、両者はいずれも透明であり、透光性を有している。そのためLED光源66のLEDライト71を点灯すると、外側透明壁部材22と断熱透明壁部材21を透過して試験室8内に投光され、試験室8内が、LEDライト71の光で照らされる。
そのため試験室8内は明るく、使用者は、試験室8内を観察することができる。
断熱透明壁部材21はペアガラスであって断熱性を有しているから、試験室8内の熱は断熱透明壁部材21で遮断され、断熱透明壁部材21の外側の温度は試験室8内に比べると低い。さらに断熱透明壁部材21と外側透明壁部材22の間には隙間16があり、断熱透明壁部材21と外側透明壁部材22の間に空隙部35がある。そのため断熱透明壁部材21と外側透明壁部材22の間には比較的厚い空気層があり、外側透明壁部材22の外側表面の温度は、試験室8内に比べて格段に低い。
LED光源66の周囲の温度は、過度に高くはならず、LED光源66は十分に性能を発揮する。また高温に起因する寿命低下も少ない。
また逆にLED光源66が発生する熱も試験室8側に伝わりにくく、仮に試験室8内が低温環境であったとしても、LED光源66が発生する熱が試験室8内の環境に与える影響は小さい。
即ち、本実施形態の環境試験装置1では、LED光源66は、化粧部材50の本体部51と接している。本体部51は金属で作られており、熱伝導性が高い。また化粧部材50の本体部51の外面は、直接外気と接している。そのため化粧部材50の本体部51が放熱部材として機能し、LED光源66が発生する熱を外部に放散することができ、LED光源66の過度の発熱が防がれる。
本実施形態では、化粧部材50の空洞部65の中にLED光源66があり、LED光源66の上に仕切り部材67があって、邪魔板部材73は、LED光源66の上を庇のごとく覆っている。
最も下部に設けられた通気開口61は、邪魔板部材73よりも下に設けられている。また当該通気開口61は、LED光源66の側面と対向し、LED光源66の側面の高さ以下の部分を含む高さに設けられている。
その結果、LED光源66の側面に設けられた最も下の通気開口61から外気が流れ込む。
通気開口61から空洞部65内に入った空気は、図5の様に邪魔板部材73に沿って空洞部65の中心側に向かって流れ、LED光源66の周囲の空気と置換される。そしてLED光源66は、通気開口61から導入された低温の外気と触れて温度上昇が防止される。
その結果、化粧部材50の空洞部65内には、下部の通気開口61から空洞部65内に入り、LED光源66の周辺を通過して上部側に至り、中間高さの通気開口62と、上部の通気開口63から外部に抜ける一連の空気流が生じ、空洞部65内の空気が置換されてLED光源66が冷却される。
そのためLED光源66が発生する熱がこもらず、LED光源66の温度が過度に上昇することはない。
邪魔板部材73は必須ではなく、省略してもよい。邪魔板73に設けられる開口75の個数や形状は任意である。
上記した構成を採用することにより、化粧部材50の出っ張り量を少なくすることができ、外側透明壁部材22の露出部分と化粧部材50とのデザイン上の統合を図ることができ、見栄えがよい。
しかしながら本発明は、この構成に限定されるものではなく、外側透明壁部材22の厚さが一定であってもよい。
例えば、補強ガラスの様に、内部に金属網が挿入されていて一部に透光性が無い部分があってもよい。また格子状の枠にガラスがはめ込まれた様な構造や、ステンドガラスの様に透明部材が枠で保持されたものであってもよい。
透明部分が小さくてもよい。例えば枠の部分は光を通さず、中央部分のみが透明であってもよい。要するに外側透明壁部材22は、外部から中を覗き見ることができる程度の透明部分があれば足る。
例えば化粧部材付属部52のLED光源66に面する領域よりも上の部分は、透光性を有さないものであってもよい。化粧部材50の本体部51で隠れる領域であって、LED光源66に面する領域以外の部分は、そもそも透光性を有している必要はない。
そのため化粧部材付属部52は、全体が光を通すものであってもよく、一部の領域だけが光を通すものであってもよく、全体が光を通さないものであってもよい。
以上を要約すると、外側透明壁部材22及び断熱透明壁部材21において透明である必要があるのは、のぞく部分のみであり、他の部位は透明である必要はない。また外側透明壁部材22のLED取付部分は、光を通すことができれば透明でなくてもよい。またLED取付部分であってもその全体が光を通すものである必要はなく、例えば、LED取付部分の上半分の領域が光不透過部材、下半分が光透過部材でもよい。
さらに窓部20の構造は、環境試験装置1、熱処理装置、冷蔵庫等の内部に所望の環境を作る環境形成装置以外にも適用可能である。
例えば空間内に熱源があったり、収容物が化学変化や発酵する等により、結果的に内部の空間が高温状態や低温状態となってしまう様な設備にも本発明を適用することができる。
例えば図6に示すような配管設備90の中間部に窓構成部材91があり、当該窓構成部材91に前記した構造の窓部20が設けられている。窓構成部材91は、図7の様に内部に流体が通過する空間92がある。
窓部20の主要構成は、前記した実施形態と同一であるから、同一の機能を発揮する部材に同一の番号を付して重複した説明を省略する。
8 試験室(物品配置室)
10 開閉扉
15 開口
20 窓部
21 断熱透明壁部材
22 外側透明壁部材
35 空隙部
42 窓形成部材
50 化粧部材
51 本体部
52 化粧部材付属部
58,60 左右側面板
68 薄肉部
61 通気開口(下部通気開口)
62,63 通気開口(上部通気開口)
65 空洞部
66 LED光源
73 邪魔板部材
75 開口
80 上辺側薄肉部
Claims (8)
- 略閉塞された空間であって物品が設置される物品配置室と、外部から前記物品配置室内を覗き込むことが可能な窓部を有し、前記窓部に、断熱性を有し且つ透明な断熱透明壁部材が装着された環境形成装置において、
前記断熱透明壁部材の外側に、間隔をおいて外側透明壁部材があり、
前記外側透明壁部材のさらに外側にLED光源が設けられ、前記LED光源から前記外側透明壁部材及び前記断熱透明壁部材を通して前記物品配置室内に投光し、前記物品配置室内を照らすことが可能であり、
前記外側透明壁部材の一部に薄肉部があり、当該薄肉部又はその近傍に前記LED光源が設置されていることを特徴とする環境形成装置。 - 略閉塞された空間であって物品が設置される物品配置室と、外部から前記物品配置室内を覗き込むことが可能な窓部を有し、前記窓部に、断熱性を有し且つ透明な断熱透明壁部材が装着された環境形成装置において、
前記断熱透明壁部材の外側に、間隔をおいて外側透明壁部材があり、
前記外側透明壁部材のさらに外側にLED光源が設けられ、前記LED光源から前記外側透明壁部材及び前記断熱透明壁部材を通して前記物品配置室内に投光し、前記物品配置室内を照らすことが可能であり、
前記窓部及び/又は前記窓部の近傍に化粧部材があり、
前記化粧部材は、放熱部材であり、内部に空洞がある箱形状であって1面に開放部があり、当該開放部が前記窓部と接しており、
前記LED光源は、前記化粧部材と前記窓部とで囲われた空洞において、前記窓部から離れた位置で前記物品配置室側を向くように当該化粧部材に取り付けられていることを特徴とする環境形成装置。 - 略閉塞された空間であって物品が設置される物品配置室と、外部から前記物品配置室内を覗き込むことが可能な窓部を有し、前記窓部に、断熱性を有し且つ透明な断熱透明壁部材が装着された環境形成装置において、
前記断熱透明壁部材の外側に、間隔をおいて外側透明壁部材があり、
前記外側透明壁部材のさらに外側にLED光源が設けられ、前記LED光源から前記外側透明壁部材及び前記断熱透明壁部材を通して前記物品配置室内に投光し、前記物品配置室内を照らすことが可能であり、
前記窓部及び/又は前記窓部の近傍に化粧部材があり、
前記化粧部材内に空洞部があり、
前記空洞部には、空間を上下に仕切る邪魔板部材があり、当該邪魔板部材の下方に前記LED光源が設置され、
前記化粧部材には、前記邪魔板部材より上方の位置及び下方の位置にそれぞれ、前記空洞部と外部を連通する通気開口が設けられており、
前記邪魔板部材は開口を有することを特徴とする環境形成装置。 - 前記通気開口として、前記LED光源の側面の高さ以下の部分を含む高さに設けられた下部通気開口と、前記LED光源の側面の高さを越える位置に設けられた上部通気開口を有することを特徴とする請求項3に記載の環境形成装置。
- 前記窓部及び/又は前記窓部の近傍に化粧部材があり、当該化粧部材は前記外側透明壁部材の一部と重なり、あるいは列状に並び、当該化粧部材によって前記LED光源が隠されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の環境形成装置。
- 内部に空間を有する設備に形成される窓部の構造において、
断熱性を有し且つ透明な断熱透明壁部材が装着され、前記断熱透明壁部材の外側に、間隔をおいて外側透明壁部材があり、
前記外側透明壁部材のさらに外側にLED光源が設けられ、前記LED光源から前記外側透明壁部材及び前記断熱透明壁部材を通して前記空間内に投光し、前記空間内を照らすことが可能であり、
前記外側透明壁部材の一部に薄肉部があり、当該薄肉部又はその近傍に前記LED光源が設置されていることを特徴とする窓部構造。 - 内部に空間を有する設備に形成される窓部の構造において、
断熱性を有し且つ透明な断熱透明壁部材が装着され、前記断熱透明壁部材の外側に、間隔をおいて外側透明壁部材があり、
前記外側透明壁部材のさらに外側にLED光源が設けられ、前記LED光源から前記外側透明壁部材及び前記断熱透明壁部材を通して前記空間内に投光し、前記空間内を照らすことが可能であり、
前記窓部及び/又は前記窓部の近傍に化粧部材があり、
当該化粧部材は、放熱部材であり、内部に空洞がある箱形状であって1面に開放部があり、当該開放部が前記窓部と接しており、
前記LED光源は、前記化粧部材と前記窓部とで囲われた空洞において、前記窓部から離れた位置で前記物品配置室側を向くように当該化粧部材に取り付けられていることを特徴とする窓部構造。 - 内部に空間を有する設備に形成される窓部の構造において、
断熱性を有し且つ透明な断熱透明壁部材が装着され、前記断熱透明壁部材の外側に、間隔をおいて外側透明壁部材があり、
前記外側透明壁部材のさらに外側にLED光源が設けられ、前記LED光源から前記外側透明壁部材及び前記断熱透明壁部材を通して前記空間内に投光し、前記空間内を照らすことが可能であり、
前記窓部及び/又は前記窓部の近傍に化粧部材があり、
前記化粧部材内に空洞部があり、
前記空洞部には、空間を上下に仕切る邪魔板部材があり、当該邪魔板部材の下方に前記LED光源が設置され、
前記化粧部材には、前記邪魔板部材よりも上方の位置及び下方の位置にそれぞれ、前記空洞部と外部を連通する通気開口が設けられており、
前記邪魔板部材は開口を有することを特徴とする窓部構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017190543A JP6913593B2 (ja) | 2017-09-29 | 2017-09-29 | 環境形成装置及び窓部構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017190543A JP6913593B2 (ja) | 2017-09-29 | 2017-09-29 | 環境形成装置及び窓部構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019066261A JP2019066261A (ja) | 2019-04-25 |
JP6913593B2 true JP6913593B2 (ja) | 2021-08-04 |
Family
ID=66339419
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017190543A Active JP6913593B2 (ja) | 2017-09-29 | 2017-09-29 | 環境形成装置及び窓部構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6913593B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3744428B1 (de) * | 2019-05-31 | 2024-11-06 | Weiss Technik GmbH | Prüfkammer |
JP7105519B1 (ja) | 2022-01-05 | 2022-07-25 | エタックエンジニアリング株式会社 | 環境形成装置 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3793872B2 (ja) * | 2001-10-16 | 2006-07-05 | パロマ工業株式会社 | 燃焼バーナにおける混合ガス等の分布装置 |
US20090190352A1 (en) * | 2006-06-22 | 2009-07-30 | Koninklijke Philips Electronics N.V. | Light-generating device |
JP4657253B2 (ja) * | 2007-06-05 | 2011-03-23 | シーシーエス株式会社 | Led光源装置 |
CN101970935B (zh) * | 2007-12-07 | 2014-07-23 | 奥斯兰姆有限公司 | 散热装置以及包括散热装置的发光装置 |
JP5492945B2 (ja) * | 2012-06-27 | 2014-05-14 | 明星工業株式会社 | 特定温度下における被検体の計測装置 |
JP6410661B2 (ja) * | 2015-04-21 | 2018-10-24 | エスペック株式会社 | 試験装置 |
-
2017
- 2017-09-29 JP JP2017190543A patent/JP6913593B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2019066261A (ja) | 2019-04-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2336644B1 (en) | Household oven comprising a door with a lighting system | |
CN101164375B (zh) | 具有改进照明的大型厨房专业烤箱 | |
KR101075436B1 (ko) | 쇼케이스 | |
JP6913593B2 (ja) | 環境形成装置及び窓部構造 | |
TWI577952B (zh) | 冰箱 | |
US20110049120A1 (en) | cooking oven with an illumination-equipment and an illumination-equipment for a cavity of a cooking oven | |
JP2010503147A (ja) | エネルギー管理を改良した断熱ガラス内のledによる全般照明 | |
JP2005344975A (ja) | 冷蔵庫 | |
JP2009195273A (ja) | ショーケース | |
JP5288952B2 (ja) | 冷蔵庫 | |
US20090161349A1 (en) | Sensor Actuated Door Lighting | |
WO2011105024A1 (ja) | 冷蔵庫 | |
CA2657855A1 (en) | Household broiling and/or baking oven | |
JP2011190979A (ja) | 冷蔵庫 | |
JP2006230896A (ja) | ショーケースの照明構造および照明ユニット | |
JP2007182704A (ja) | 照明付き建具 | |
CN101512222A (zh) | 绝缘玻璃中带有改进的能量管理的通用led照明 | |
US9182112B2 (en) | Sheet lighting in an appliance | |
JP6796547B2 (ja) | 環境試験装置及びランプユニット | |
CN105823294A (zh) | 门体及具有该门体的冷藏冷冻装置 | |
JP2017072335A (ja) | 冷蔵庫 | |
KR200469863Y1 (ko) | 벽부형 진열장 | |
KR20110023636A (ko) | 조명 겸용 환기기구 | |
JP5247340B2 (ja) | ショーケース | |
JP2021011975A (ja) | 加熱調理器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190829 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200722 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20200722 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200915 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210204 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210326 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20210701 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20210712 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6913593 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |