JP6913593B2 - 環境形成装置及び窓部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、環境形成装置に関するものであり、特に外部から試験室(物品配置室)内を覗き見る窓部を備えた環境試験装置に関するものである。
また本発明は、設備に設けられる窓部の構造に関するものである。
環境形成装置の一例として、製品や素材等の性能や耐久性を試験する装置である、特許文献1の様な環境試験装置が知られている。環境試験装置は、試験対象たる被試験物が載置される試験室を備え、試験室内の温度や湿度を所望の試験環境に調整することができるものである。
環境試験装置の試験室は、略密閉された空間である。特許文献1に開示された環境試験装置では、試験室内の様子を外部から覗き見るための窓が設けられている。
実開昭62−25844号公報
しかしながら、試験室は閉塞された空間であることが多く、内部が暗い場合がある。そのため試験室内の様子が肉眼で観察しにくい場合がある。
試験室内に照明機器を設ければこの問題は解消するが、環境試験装置内は高温環境や低温環境となる場合があり、照明機器が過酷な環境に耐えられず、早期に故障してしまう場合がある。
また照明器具は、一般に発熱するものであるから、試験室内に照明器具を設置すると、試験室内の環境を変化させてしまう懸念がある。
ところで照明器具には、白熱灯や、蛍光灯、LED(発光ダイオート及び有機EL)等がある。消費電力が少ないという点でLEDが優れている。
しかしながらLEDは半導体であり、高温環境下で使用すると、性能が十分に発揮されない場合や、故障してしまう場合がある。
本発明は、試験室内等の物品配置室内を照らすことができる環境形成装置であり、光源の故障が少ない環境形成装置を提案するものである。
また内部に空間を有する設備に設けられ、空間内を照らす光源を有する窓部であり、光源の故障が少ない窓部構造を提案するものである。
上記した課題を解決するための発明は、略閉塞された空間であって物品が設置される物品配置室と、外部から物品配置室内を覗き込むことが可能な窓部を有し、前記窓部に、断熱性を有し且つ透明な断熱透明壁部材が装着された環境形成装置において、前記断熱透明壁部材の外側に、間隔をおいて外側透明壁部材があり、前記外側透明壁部材のさらに外側にLED光源が設けられ、前記LED光源から前記外側透明壁部材及び前記断熱透明壁部材を通して物品配置室内に投光し、物品配置室内を照らすことが可能であることを特徴とする環境形成装置である。
請求項1に記載の発明は、略閉塞された空間であって物品が設置される物品配置室と、外部から前記物品配置室内を覗き込むことが可能な窓部を有し、前記窓部に、断熱性を有し且つ透明な断熱透明壁部材が装着された環境形成装置において、前記断熱透明壁部材の外側に、間隔をおいて外側透明壁部材があり、前記外側透明壁部材のさらに外側にLED光源が設けられ、前記LED光源から前記外側透明壁部材及び前記断熱透明壁部材を通して前記物品配置室内に投光し、前記物品配置室内を照らすことが可能であり、前記外側透明壁部材の一部に薄肉部があり、当該薄肉部又はその近傍に前記LED光源が設置されていることを特徴とする環境形成装置である。
請求項2に記載の発明は、略閉塞された空間であって物品が設置される物品配置室と、外部から前記物品配置室内を覗き込むことが可能な窓部を有し、前記窓部に、断熱性を有し且つ透明な断熱透明壁部材が装着された環境形成装置において、前記断熱透明壁部材の外側に、間隔をおいて外側透明壁部材があり、前記外側透明壁部材のさらに外側にLED光源が設けられ、前記LED光源から前記外側透明壁部材及び前記断熱透明壁部材を通して前記物品配置室内に投光し、前記物品配置室内を照らすことが可能であり、前記窓部及び/又は前記窓部の近傍に化粧部材があり、前記化粧部材は放熱部材であり、内部に空洞がある箱形状であって1面に開放部があり、当該開放部が前記窓部と接しており、前記LED光源は、前記化粧部材と前記窓部とで囲われた空洞において、前記窓部から離れた位置で前記物品配置室側を向くように当該化粧部材に取り付けられていることを特徴とする環境形成装置である。
請求項3に記載の発明は、略閉塞された空間であって物品が設置される物品配置室と、外部から前記物品配置室内を覗き込むことが可能な窓部を有し、前記窓部に、断熱性を有し且つ透明な断熱透明壁部材が装着された環境形成装置において、前記断熱透明壁部材の外側に、間隔をおいて外側透明壁部材があり、前記外側透明壁部材のさらに外側にLED光源が設けられ、前記LED光源から前記外側透明壁部材及び前記断熱透明壁部材を通して前記物品配置室内に投光し、前記物品配置室内を照らすことが可能であり、前記窓部及び/又は前記窓部の近傍に化粧部材があり、前記化粧部材内に空洞部があり、前記空洞部には、空間を上下に仕切る邪魔板部材があり、当該邪魔板部材の下方に前記LED光源が設置され、前記化粧部材には、前記邪魔板部材より上方の位置及び下方の位置にそれぞれ、前記空洞部と外部を連通する通気開口が設けられており、前記邪魔板部材は開口を有することを特徴とする環境形成装置である。
請求項4に記載の発明は、前記通気開口として、前記LED光源の側面の高さ以下の部分を含む高さに設けられた下部通気開口と、前記LED光源の側面の高さを越える位置に設けられた上部通気開口を有することを特徴とする請求項3に記載の環境形成装置である。
ここでLED光源とは、エレクトロルミネセンス効果を利用した発光機器であり、無機材料を使用するものと有機材料を使用するものがある。本発明においては、有機EL又はOLEDと称される有機材料を使用する発光体もLED光源の概念に含まれる。
本発明では、外部から物品配置室内を覗き込むことが可能な窓部を有し、窓部に、ぺアガラス等の断熱性を有し且つ透明な断熱透明壁部材が装着されている。また断熱透明壁部材の外側に、間隔をおいて外側透明壁部材がある。
断熱透明壁部材と外側透明壁部材は、いずれも透明部分を有するから外部から窓部を通して物品配置室内を観察することができる。
また本発明の環境形成装置では、外側透明壁部材のさらに外側にLED光源が設けられ、前記LED光源から断熱透明壁部材等を通して物品配置室内に投光し、物品配置室内を照らすことができる。そのため物品配置室内を明るくして、物品配置室内の被試験物等を外部から観察することができる。また光源はLEDであるから、消費電力が少ない。
さらにLED光源は、比較的温度が低い場所に設置されているので、性能を十分に発揮することができ、且つ故障も少ない。
即ち物品配置室の窓部には断熱透明壁部材が設けられており、さらに断熱透明壁部材と外側透明壁部材の間には隙間がある。
そのため仮に物品配置室内が高温環境であったとしても、物品配置室内の熱は、断熱透明壁部材で遮断され、断熱透明壁部材の外側の温度は物品配置室内に比べると低い。さらに外側透明壁部材との間には隙間があり、比較的厚い空気層があるから、外側透明壁部材の外側の温度は、物品配置室内に比べて格段に低い。
本発明の環境形成装置では、LED光源は、外側透明壁部材の外側に設置されているから、設置部位は物品配置室内の熱の影響を受けにくく、LED光源の周囲は過度の高温環境とはならない。
また逆にLED光源が発生する熱も物品配置室側に伝わりにくく、仮に物品配置室内が低温環境であったとしても、LED光源が発生する熱が物品配置室内の環境に与える影響は小さい。
前記請求項に記載の発明は、外側透明壁部材の一部に薄肉部があり、当該薄肉部又はその近傍にLED光源が設置されている。
LED光源は、外側透明壁部材の外側に設置されるので、LED光源そのものや、付属物等が窓部の外側に張り出してしまう懸念がある。
本発明はこの問題を解決するものであり、外側透明壁部材の一部に薄肉部を設け、薄肉部又はその近傍にLED光源を設置した。
本発明によると、環境形成装置の表面の突出部分が少なく、作業者の被服が引っ掛かるという様な不具合が生じにくい。
請求項に記載の発明は、窓部及び/又は窓部の近傍に化粧部材があり、化粧部材は前記外側透明壁部材の一部と重なり、あるいは列状に並び、当該化粧部材によってLED光源が隠されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の環境形成装置である。
本発明の環境形成装置は、LED光源が化粧部材によって隠されるので、見栄えがよい。
部及び/又は窓部の近傍に化粧部材があり、化粧部材にLED光源が取り付けられていることが望ましい
本発明によると、化粧部材が放熱板として機能し、LED光源が発生する熱を放出してLED光源の温度上昇を抑制することができる。
部及び/又は窓部の近傍に化粧部材があり、前記化粧部材内には前記LED光源を設置する空洞部があり、前記化粧部材には前記空洞部と外部を連通する通気開口が設けられていることが望ましい。
本発明によると、LED光源が発生した熱や、空洞部への侵入熱が空洞部内にこもることが防がれ、LED光源の温度上昇を抑制することができる。
前記した請求項4に記載の発明は、LED光源の側面の高さ以下に設けられた下部通気開口と、LED光源の側面の高さを越える位置に設けられた上部通気開口を有している。
本発明によると、化粧部材の空洞内に空気流が発生し、LED光源の温度上昇を抑制することができる。
即ち本発明では、LED光源で熱せられて温度が上昇し、軽くなった空気は、空洞部内を上昇する。そのため、空洞部内におけるLED光源の周辺部分は、気圧が下がる。
ここで本発明の環境形成装置では、LED光源の側面の高さ以下の位置に下部通気開口がある。そのため外気が下部通気開口から空洞部内に導入される。
一方、熱せられて上昇した空気は、上部通気開口から空洞部の外に流れる。
そのため下部通気開口から空洞部に空気が導入され、LED光源の周辺を通過して空洞部内を上昇し、上部通気開口から外部に放出されるという一連の空気流が生じ、LED光源が冷却される。
部及び/又は窓部の近傍に化粧部材があり、前記化粧部材内に空洞部があり、前記LED光源は前記空洞部に設置され、前記LED光源が設置された領域と、その上部の空洞部の間に、空気流を制限する邪魔板部材があることが望ましい。
本発明の環境形成装置では、LED光源が設置された領域の上部に邪魔板部材があるから、通気開口から空洞部に導入された空気が横方向に流れる。そのためLED光源の広い面積に風が当たり、LED光源を効率よく冷却することができる。
魔板部材の高さ以下の位置に設けられた下部通気開口と、邪魔板部材の高さを越える位置に設けられた上部通気開口を有することが望ましい。
本発明によると、化粧部材の空洞内に空気流が発生し、LED光源の温度上昇を抑制することができる。
即ち本発明の環境形成装置では、LED光源で熱せられて温度が上昇し、軽くなった空気は、空洞部内を上昇する。そのため、空洞部内におけるLED光源が設置された邪魔板部材の下部は、気圧が下がる。
ここで本発明の環境形成装置では、邪魔板部材の高さ以下の位置に下部通気開口がある。そのため外気が下部通気開口から空洞部内に導入される。
一方、熱せられて上昇した空気は、上部通気開口から空洞部の外に流れる。
そのため下部通気開口から空洞部に空気が導入され、LED光源の周辺を通過して空洞部内を上昇し、上部通気開口から外部に放出されるという一連の空気流が生じ、LED光源が冷却される。
窓部構造の発明は、内部に空間を有する設備に形成される窓部の構造において、断熱性を有し且つ透明な断熱透明壁部材が装着され、前記断熱透明壁部材の外側に、間隔をおいて外側透明壁部材があり、前記外側透明壁部材のさらに外側にLED光源が設けられ、前記LED光源から前記外側透明壁部材及び前記断熱透明壁部材を通して前記空間内に投光し、前記空間内を照らすことが可能であることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、内部に空間を有する設備に形成される窓部の構造において、断熱性を有し且つ透明な断熱透明壁部材が装着され、前記断熱透明壁部材の外側に、間隔をおいて外側透明壁部材があり、前記外側透明壁部材のさらに外側にLED光源が設けられ、前記LED光源から前記外側透明壁部材及び前記断熱透明壁部材を通して前記空間内に投光し、前記空間内を照らすことが可能であり、前記外側透明壁部材の一部に薄肉部があり、当該薄肉部又はその近傍に前記LED光源が設置されていることを特徴とする窓部構造である。
請求項7に記載の発明は、内部に空間を有する設備に形成される窓部の構造において、断熱性を有し且つ透明な断熱透明壁部材が装着され、前記断熱透明壁部材の外側に、間隔をおいて外側透明壁部材があり、前記外側透明壁部材のさらに外側にLED光源が設けられ、前記LED光源から前記外側透明壁部材及び前記断熱透明壁部材を通して前記空間内に投光し、前記空間内を照らすことが可能であり、前記窓部及び/又は前記窓部の近傍に化粧部材があり、当該化粧部材は放熱部材であり、内部に空洞がある箱形状であって1面に開放部があり、当該開放部が前記窓部と接しており、前記LED光源は、前記化粧部材と前記窓部とで囲われた空洞において、前記窓部から離れた位置で前記物品配置室側を向くように当該化粧部材に取り付けられていることを特徴とする窓部構造である。
請求項8に記載の発明は、内部に空間を有する設備に形成される窓部の構造において、断熱性を有し且つ透明な断熱透明壁部材が装着され、前記断熱透明壁部材の外側に、間隔をおいて外側透明壁部材があり、前記外側透明壁部材のさらに外側にLED光源が設けられ、前記LED光源から前記外側透明壁部材及び前記断熱透明壁部材を通して前記空間内に投光し、前記空間内を照らすことが可能であり、前記窓部及び/又は前記窓部の近傍に化粧部材があり、前記化粧部材内に空洞部があり、前記空洞部には、空間を上下に仕切る邪魔板部材があり、当該邪魔板部材の下方に前記LED光源が設置され、前記化粧部材には、前記邪魔板部材よりも上方の位置及び下方の位置にそれぞれ、前記空洞部と外部を連通する通気開口が設けられており、前記邪魔板部材は開口を有することを特徴とする窓部構造である。
「設備」は、単体の機械装置の他、複数の機械が連係する製造ライン等を含む概念である。また配管ラインについても「設備」に含まれる。例えば、化学工場等の製造ラインを構成する配管も、「設備」の一部である。
本発明の窓部構造によると、LED光源の周囲が過度に高温にはなりにくい。
本発明の環境形成装置によると、LED光源によって物品配置室内を照明することができる。そのため物品配置室内の様子を観察しやすい。また本発明の環境形成装置によると、光源の故障が少ない。
また本発明の窓部構造によると、LED光源によって空間内を照明することができ、且つ光源の故障が少ない。
本発明の実施形態の窓部構造を備えた環境試験装置の斜視図である。 (a)は図1の環境試験装置の内部構造を概念的に示した説明図であり、(b)はその円内の拡大図である。 図1の環境試験装置の窓部近傍の分解斜視図である。 図1の環境試験装置の外側透明壁部材と化粧部材を分離し、且つ化粧部材の一部を破断して示した分解斜視図である。 化粧部材内の空気の流れを説明する説明図であり、(a)は化粧部材を外側から観察した説明図であり、(b)は化粧部材付属部の一部を破断して化粧部材を試験室側から観察した説明図である。 本発明の実施形態の窓部を備えた配管部材の斜視図である。 図6の配管部材の断面図である。
以下さらに本発明の実施形態について説明する。
本発明の実施形態の環境試験装置1は、試験室8内を観察する窓部20に特徴がある。特徴部分の説明に先立って、環境試験装置1の概要について簡単に説明する。
本実施形態の環境試験装置1は、公知のそれと同様に、図2に示すように、断熱壁6で覆われた筐体7を有している。筐体7の前面には開口13があり、開口13には開閉扉10が設けられている。筐体7の内部には試験室8として機能する空間がある。
本実施形態では、筐体7及び開閉扉10によって断熱槽25が形成されている。断熱槽25の内部には仕切り26があり、大きく、試験室8と、空調部27に分かれている。
仕切り26には、上下の端部と中央に通気開口30,31,32があり、当該通気開口30,31,32によって試験室8と、空調部27が連通している。
本実施形態では、中央の通気開口31が、空調部27から試験室8に空気を吹き出す空気吹き出し部として機能し、上下の端部に設けられた通気開口30,32は、試験室8内の空気を空調部27に導入する空気導入部として機能する。
空調部27内には空調機器33及び送風機2が内蔵されている。
空調機器33は、加湿装置36、冷却装置37及び加熱ヒータ(加熱装置)39によって構成されている。これらの機器はいずれも公知であるから詳細な説明を省略する。
送風機2を起動すると、試験室8内の空気が上下の通気開口(空気導入部)30,32から空調部27内に導入される。そして空調部27が通風状態となり、空調機器33に空気が接触して熱交換や湿度調整がなされ、中央の通気開口(空気吹き出し部)31から試験室8内に調整後の空気が吹き出される。
また中央の通気開口(空気吹き出し部)31の近傍に、図示しない温度センサーと湿度センサーが設けられている。
環境試験装置1を使用する際には、送風機2を運転し温度センサー及び湿度センサーの検出値が、設定環境の温度及び湿度に近づく様に空調機器33を制御する。
本実施形態の環境試験装置1では、試験室8内を高温環境とすることができ、また低温環境にすることもできる。
環境試験装置1の試験室8には前記した様に開閉扉10が設けられている。そして開閉扉10には、図1、図2の様に窓部20が設けられている。窓部20には透明なガラスがはめ込まれており、外部から試験室8内を覗き見ることができる。
以下、窓部20及び窓部20の周辺の機器や構造について詳細に説明する。
窓部20は、開閉扉10の断熱壁23に四角形の開口15が設けられ、当該開口15に断熱透明壁部材21と外側透明壁部材22が装着されたものである。
断熱透明壁部材21は、本実施形態では複層ペアガラスが使用されている。具体的には、図2、図3の様に、3枚の耐熱ガラス28a,28b,28cが辺部にスペーサ30a,30bを挟んで重ねられたものである。
なお耐熱ガラス28a,28cにはヒータが取り付けられていることが望ましい。
断熱透明壁部材21は、透明部を有し、且つ断熱性を有している。
外側透明壁部材22は、具体的には透明部分を有する化粧部材である。外側透明壁部材22は、ガラスや樹脂等によって作られている。外側透明壁部材22は、無色であることが望ましい。外側透明壁部材22の形状は長方形である。
外側透明壁部材22は、後記する様に窓形成部材42と化粧部材付属部52が突き合わされたものである。外側透明壁部材22の形状については後記する。
本実施形態では、図2の様に開口15の試験室8寄りの部分に断熱透明壁部材21が装着されている。また開口15の外側寄りの部分に、隙間16を開けて外側透明壁部材22が装着されている。
外側透明壁部材22と断熱透明壁部材21とは密接しておらず、両者の間には空隙部35が存在する。外側透明壁部材22と断熱透明壁部材21の間の隙間16は、耐熱ガラス28a,28b,28c間の隙間よりも大きい。
開閉扉10の前面には、化粧部材50が設けられている。
化粧部材50は、図2の様に、下部の一部が窓部20と重なり、上部側は開閉扉10の本体部分と重なっている。
化粧部材50は、図3〜図5の様に本体部51に化粧部材付属部52が重ねられたものである。
化粧部材50の本体部51は、例えば金属で作られたものであり、正面視が四角形であって、厚さの薄い金属箱である。
なお本体部51は、金属でなく、放熱性の良い樹脂材料やその他の材料からできていてもよい。
本体部51は、窓部20に取り付けられた状態の姿勢を基準として、正面板53、天面板55、底面板56及び左右側面板58,60を有している。本体部51の裏面側は開放されており、前記した化粧部材付属部52によって本体部51の裏面側の大部分が塞がれている。
即ち化粧部材50が窓部20に取り付けられた際の姿勢を基準として、本体部51の裏面側は、下部近傍を除いて化粧部材付属部52で覆われている。
化粧部材付属部52の幅は、図4、図5の様に本体部51の幅よりもやや広く、化粧部材付属部52の両端は、本体部51から幅方向にはみ出し、耳部76が形成されている。
本体部51の、左右側面板58,60には、長孔状の通気開口61,62,63が縦一列に並んで形成されている。
化粧部材50の本体部51は前記した様に裏面だけが開口する薄い箱であり、その裏面側の大部分が化粧部材付属部52で塞がれている。そのため化粧部材50の内部には、空洞部65がある。前記した長孔状の通気開口61,62,63は、化粧部材50の空洞部65と外部とを連通するものである。
空洞部65内には、LED光源66と、仕切り部材67が設けられている。
LED光源66は、図5(b)の様に帯状の基板70にLEDライト71が多数設けられたものである。LEDライト71は無機材料を使用した発光ダイオードである。
LED光源66の全長は、化粧部材50の本体部51の幅の半分程度であり、化粧部材50の本体部51の幅よりも短い。
LED光源66は、図3、図4、図5の様に、空洞部65内の下辺の近傍にあり、空洞部65内の下辺に沿って化粧部材50の幅方向に延びている。
またLED光源66は、LEDライト71が試験室8側に向く様に設置されている。
LED光源66の一部は、金属製の本体部51と接している。
仕切り部材67は、図4、図5(b)の様に断面形状が略「L」字状であり、取り付け片72と邪魔板部材73を有している。仕切り部材67には取り付け片72と邪魔板部材73に跨がる開口75が多数設けられており、通気性を有している。
仕切り部材67の全長は、化粧部材50の本体部51の幅に相当する。
仕切り部材67は、空洞部65内であって、LED光源66よりも上の位置に設けられている。
仕切り部材67の姿勢は、LED光源66に対して略平行である。仕切り部材67の邪魔板部材73は、庇のごとくLED光源66の上を覆う。
邪魔板部材73は、水平に対してやや試験室8側に向かって傾斜している。
邪魔板部材73と、前記した左右側面板58,60の通気開口61,62,63との高さ方向の関係を見ると、最も下部に設けられた通気開口61は、邪魔板部材73よりも下に設けられている。通気開口61は、下部通気開口として機能する。
これに対して中間高さの通気開口62と、上部の通気開口63は、いずれも仕切り部材67の邪魔板部材73よりも上に設けられている。通気開口62と、上部の通気開口63は、上部通気開口として機能する。
LED光源66と、前記した左右側面板58,60の通気開口61,62,63との高さ方向の関係を見ると、最も下部に設けられた通気開口(下部通気開口)61は、LED光源66の側面に多くの部分が高さ方向に重なる。従って通気開口61は、LED光源66の側面の高さ以下の部分を含む高さに設けられている。
これに対して中間高さの通気開口(上部通気開口)62と、上部の通気開口(上部通気開口)63は、いずれもLED光源66の側面の高さを越える位置に設けられている。
次に、外側透明壁部材22について説明する。外側透明壁部材22は、前記した様に窓形成部材42と化粧部材付属部52が突き合わされたものである。窓形成部材42は、長方形の板ガラス、樹脂パネル等の透明部材を有する部材である。窓形成部材42の幅は、前記した本体部51よりも広く、化粧部材付属部52の幅と略等しい。
窓形成部材42は各辺が帯状に薄く削られており、薄肉部が形成されている。即ち窓形成部材42の上辺には上辺側薄肉部80があり、縦辺には側辺側薄肉部81がある。
上辺側薄肉部80及び側辺側薄肉部81の厚さは、化粧部材付属部52の厚さと略等しい。
開閉扉10には、図3の様に一対のガイドレール82があり、当該ガイドレール82は、縦方向に延びていて窓部20の左右側面の近傍を通過している。
ガイドレール82は、凹状の溝83を有し、2本のガイドレール82の凹溝83は、開口側が対向している。
本実施形態では、一対のガイドレール82によって、窓形成部材42と化粧部材50が保持されて、開閉扉10に固定されている。
即ち窓形成部材42の側辺側薄肉部81が係合部として機能し、一対のガイドレール82の凹溝83と係合し、開閉扉10に固定されている。また化粧部材50の耳部が76が係合部として機能し、ガイドレール82の凹溝83と係合し、開閉扉10に固定されている。
窓形成部材42の窓部分と化粧部材50は、縦方向に直列に並び、開閉扉10の表面の一部を構成している。窓形成部材42と化粧部材付属部52は、図3の様に端辺同士が突き合わされた状態となっており、両者によって外側透明壁部材22が構成されている。また窓形成部材42と化粧部材付属部52によって構成される外側透明壁部材22は、少なくとも開閉扉10の開口15を全面的に覆っている。
前記した様に、化粧部材付属部52は、本体部51の裏面側を覆っているものの、本体部51の下部近傍には化粧部材付属部52はない。
本実施形態では、本体部51の裏面側に窓形成部材42の上辺近傍が回り込み、窓形成部材42の一部で化粧部材50の本体部51の一部を覆っている。
窓形成部材42と化粧部材50が突き合わされた状態の外側透明壁部材22は、化粧部材50の本体部51の一部と重なる。
図2、図3に示すように、窓形成部材42と化粧部材50が突き合わされた状態の外側透明壁部材22は、窓形成部材42の上辺側肉薄部80から上の部分が、他の部位に比べて厚さの薄い薄肉部68となっており、本体部51は外側透明壁部材22の薄肉部68と重なっている。
前記した様にLED光源66は、図3、図4、図5の様に、空洞部65内の下辺の近傍にあるから、LED光源66は外側透明壁部材22の薄肉部68に近接した位置に設けられている。
またLED光源66の高さは、開閉扉10の開口15に対向する高さであり、外側透明壁部材22と断熱透明壁部材21の間の空隙部35の上端近傍であり、外側透明壁部材22の薄肉部68と重なる高さにある。
次に本実施形態の環境試験装置1の機能について説明する。
本実施形態の環境試験装置は、LED光源66を持ち、LED光源66は、開閉扉10に設けられた開口15に面した位置にあり、LED光源66のLEDライト71は、試験室8側に向いている。
またLED光源66と試験室8の間には、断熱透明壁部材21と、外側透明壁部材22があるが、両者はいずれも透明であり、透光性を有している。そのためLED光源66のLEDライト71を点灯すると、外側透明壁部材22と断熱透明壁部材21を透過して試験室8内に投光され、試験室8内が、LEDライト71の光で照らされる。
そのため試験室8内は明るく、使用者は、試験室8内を観察することができる。
仮に試験室8内が高温環境であるならば、開閉扉10の内面は、高温にさらされるが、窓部20の開口15には、断熱透明壁部材21がはめ込まれている。
断熱透明壁部材21はペアガラスであって断熱性を有しているから、試験室8内の熱は断熱透明壁部材21で遮断され、断熱透明壁部材21の外側の温度は試験室8内に比べると低い。さらに断熱透明壁部材21と外側透明壁部材22の間には隙間16があり、断熱透明壁部材21と外側透明壁部材22の間に空隙部35がある。そのため断熱透明壁部材21と外側透明壁部材22の間には比較的厚い空気層があり、外側透明壁部材22の外側表面の温度は、試験室8内に比べて格段に低い。
本実施形態の環境試験装置1では、LED光源66は、外側透明壁部材22の外側に設置されているから、試験室8内の熱の影響を受けにくく、過度の高温環境にさらされない。
LED光源66の周囲の温度は、過度に高くはならず、LED光源66は十分に性能を発揮する。また高温に起因する寿命低下も少ない。
また逆にLED光源66が発生する熱も試験室8側に伝わりにくく、仮に試験室8内が低温環境であったとしても、LED光源66が発生する熱が試験室8内の環境に与える影響は小さい。
LEDライト71を点灯することによって、LED光源66自体が発熱するが、本実施形態の環境試験装置1では、この発熱を逃がすための方策が講じられている。
即ち、本実施形態の環境試験装置1では、LED光源66は、化粧部材50の本体部51と接している。本体部51は金属で作られており、熱伝導性が高い。また化粧部材50の本体部51の外面は、直接外気と接している。そのため化粧部材50の本体部51が放熱部材として機能し、LED光源66が発生する熱を外部に放散することができ、LED光源66の過度の発熱が防がれる。
また本実施形態の環境試験装置1では、化粧部材50の空洞部65内に自然対流による空気流を生じさせ、空洞部65内を冷却し、LED光源66の過度の発熱を防ぐ機能も備えている。
本実施形態では、化粧部材50の空洞部65の中にLED光源66があり、LED光源66の上に仕切り部材67があって、邪魔板部材73は、LED光源66の上を庇のごとく覆っている。
前記した様に、本実施形態では、空洞部65を囲む左右側面板58,60に、通気開口61,62,63が設けられている。
最も下部に設けられた通気開口61は、邪魔板部材73よりも下に設けられている。また当該通気開口61は、LED光源66の側面と対向し、LED光源66の側面の高さ以下の部分を含む高さに設けられている。
逆に他の通気開口62,63は、いずれも仕切り部材67の邪魔板部材73よりも上に設けられている。また当該通気開口62,63は、いずれもLED光源66の側面の高さを越える位置に設けられている。
LED光源66のLEDライト71を点灯すると、LED光源66自体が発熱し、周囲の空気の温度を上昇させる。その結果、周囲の空気は軽くなり、空洞部65内においてLED光源66の周囲の空気が上昇する。そのため、空洞部65内におけるLED光源66の周辺部分は、気圧が下がる。
その結果、LED光源66の側面に設けられた最も下の通気開口61から外気が流れ込む。
通気開口61から空洞部65内に入った空気は、図5の様に邪魔板部材73に沿って空洞部65の中心側に向かって流れ、LED光源66の周囲の空気と置換される。そしてLED光源66は、通気開口61から導入された低温の外気と触れて温度上昇が防止される。
一方、軽くなって上昇した空気は、邪魔板部材73の開口75を経由して、邪魔板部材73の上部側の領域に流れ込む。そして前記した通気開口61から導入された空気に押されて、上部側の通気開口62,63から大気開放される。
その結果、化粧部材50の空洞部65内には、下部の通気開口61から空洞部65内に入り、LED光源66の周辺を通過して上部側に至り、中間高さの通気開口62と、上部の通気開口63から外部に抜ける一連の空気流が生じ、空洞部65内の空気が置換されてLED光源66が冷却される。
そのためLED光源66が発生する熱がこもらず、LED光源66の温度が過度に上昇することはない。
以上説明した実施形態では、化粧部材50の側面に通気開口たる長孔を3個設けたが、通気開口の個数や形状は任意である。
邪魔板部材73は必須ではなく、省略してもよい。邪魔板73に設けられる開口75の個数や形状は任意である。
以上説明した実施形態では、化粧部材50内にLED光源66を配置し、さらに外側透明壁部材22に薄肉部68を設けて、当該薄肉部68に化粧部材50を重ねた。
上記した構成を採用することにより、化粧部材50の出っ張り量を少なくすることができ、外側透明壁部材22の露出部分と化粧部材50とのデザイン上の統合を図ることができ、見栄えがよい。
しかしながら本発明は、この構成に限定されるものではなく、外側透明壁部材22の厚さが一定であってもよい。
以上説明した実施形態では、外側透明壁部材22は、窓形成部材42と化粧部材付属部52が突き合わされたものである。外側透明壁部材22は、全体的に透明であることが望ましいが、必ずしも全体が透明である必要はなく、窓部として機能するだけの透明部分があればよい。外側透明壁部材22は、有色であってもよい。
例えば、補強ガラスの様に、内部に金属網が挿入されていて一部に透光性が無い部分があってもよい。また格子状の枠にガラスがはめ込まれた様な構造や、ステンドガラスの様に透明部材が枠で保持されたものであってもよい。
透明部分が小さくてもよい。例えば枠の部分は光を通さず、中央部分のみが透明であってもよい。要するに外側透明壁部材22は、外部から中を覗き見ることができる程度の透明部分があれば足る。
外側透明壁部材22のLED光源66に面する領域は、LED光源66の光が透過すれば足り、必ずしも透明である必要はない。例えばすりガラスの様に、内部の様子を観察することはできないが、透光性があり、内部を照らすことが可能な部材であってもよい。
例えば化粧部材付属部52のLED光源66に面する領域よりも上の部分は、透光性を有さないものであってもよい。化粧部材50の本体部51で隠れる領域であって、LED光源66に面する領域以外の部分は、そもそも透光性を有している必要はない。
そのため化粧部材付属部52は、全体が光を通すものであってもよく、一部の領域だけが光を通すものであってもよく、全体が光を通さないものであってもよい。
断熱透明壁部材21についても同様であり、全体的に透明であることが望ましいが、必ずしも全体が透明である必要はない。断熱透明壁部材21は、有色であってもよい。
以上を要約すると、外側透明壁部材22及び断熱透明壁部材21において透明である必要があるのは、のぞく部分のみであり、他の部位は透明である必要はない。また外側透明壁部材22のLED取付部分は、光を通すことができれば透明でなくてもよい。またLED取付部分であってもその全体が光を通すものである必要はなく、例えば、LED取付部分の上半分の領域が光不透過部材、下半分が光透過部材でもよい。
以上説明した実施形態では、外側透明壁部材22は、窓形成部材42と化粧部材付属部52が突き合わされたものであるが、いわゆる一枚物であってもよい。
また窓部20の構造は、環境試験装置1に設けるものに限定されるものではなく、熱処理装置や冷蔵庫等の高温環境や低温環境を作る装置に形成する窓部にも応用することができる。
さらに窓部20の構造は、環境試験装置1、熱処理装置、冷蔵庫等の内部に所望の環境を作る環境形成装置以外にも適用可能である。
例えば空間内に熱源があったり、収容物が化学変化や発酵する等により、結果的に内部の空間が高温状態や低温状態となってしまう様な設備にも本発明を適用することができる。
さらには化学工場や発電設備等の様に、機器の間が配管で繋がれ、当該配管内を高温や低温の流体が流れる様な設備に対しても本発明を適用することができる。
例えば図6に示すような配管設備90の中間部に窓構成部材91があり、当該窓構成部材91に前記した構造の窓部20が設けられている。窓構成部材91は、図7の様に内部に流体が通過する空間92がある。
窓部20の主要構成は、前記した実施形態と同一であるから、同一の機能を発揮する部材に同一の番号を付して重複した説明を省略する。
1 環境試験装置(環境形成装置)
8 試験室(物品配置室)
10 開閉扉
15 開口
20 窓部
21 断熱透明壁部材
22 外側透明壁部材
35 空隙部
42 窓形成部材
50 化粧部材
51 本体部
52 化粧部材付属部
58,60 左右側面板
68 薄肉部
61 通気開口(下部通気開口)
62,63 通気開口(上部通気開口)
65 空洞部
66 LED光源
73 邪魔板部材
75 開口
80 上辺側薄肉部

Claims (8)

  1. 略閉塞された空間であって物品が設置される物品配置室と、外部から前記物品配置室内を覗き込むことが可能な窓部を有し、前記窓部に、断熱性を有し且つ透明な断熱透明壁部材が装着された環境形成装置において、
    前記断熱透明壁部材の外側に、間隔をおいて外側透明壁部材があり、
    前記外側透明壁部材のさらに外側にLED光源が設けられ、前記LED光源から前記外側透明壁部材及び前記断熱透明壁部材を通して前記物品配置室内に投光し、前記物品配置室内を照らすことが可能であり、
    前記外側透明壁部材の一部に薄肉部があり、当該薄肉部又はその近傍に前記LED光源が設置されていることを特徴とする環境形成装置。
  2. 略閉塞された空間であって物品が設置される物品配置室と、外部から前記物品配置室内を覗き込むことが可能な窓部を有し、前記窓部に、断熱性を有し且つ透明な断熱透明壁部材が装着された環境形成装置において、
    前記断熱透明壁部材の外側に、間隔をおいて外側透明壁部材があり、
    前記外側透明壁部材のさらに外側にLED光源が設けられ、前記LED光源から前記外側透明壁部材及び前記断熱透明壁部材を通して前記物品配置室内に投光し、前記物品配置室内を照らすことが可能であり、
    前記窓部及び/又は前記窓部の近傍に化粧部材があり、
    前記化粧部材は放熱部材であり、内部に空洞がある箱形状であって1面に開放部があり、当該開放部が前記窓部と接しており、
    前記LED光源は、前記化粧部材と前記窓部とで囲われた空洞において、前記窓部から離れた位置で前記物品配置室側を向くように当該化粧部材に取り付けられていることを特徴とする環境形成装置。
  3. 略閉塞された空間であって物品が設置される物品配置室と、外部から前記物品配置室内を覗き込むことが可能な窓部を有し、前記窓部に、断熱性を有し且つ透明な断熱透明壁部材が装着された環境形成装置において、
    前記断熱透明壁部材の外側に、間隔をおいて外側透明壁部材があり、
    前記外側透明壁部材のさらに外側にLED光源が設けられ、前記LED光源から前記外側透明壁部材及び前記断熱透明壁部材を通して前記物品配置室内に投光し、前記物品配置室内を照らすことが可能であり、
    前記窓部及び/又は前記窓部の近傍に化粧部材があり、
    前記化粧部材内に空洞部があり、
    前記空洞部には、空間を上下に仕切る邪魔板部材があり、当該邪魔板部材の下方に前記LED光源が設置され、
    前記化粧部材には、前記邪魔板部材より上方の位置及び下方の位置にそれぞれ、前記空洞部と外部を連通する通気開口が設けられており、
    前記邪魔板部材は開口を有することを特徴とする環境形成装置。
  4. 前記通気開口として、前記LED光源の側面の高さ以下の部分を含む高さに設けられた下部通気開口と、前記LED光源の側面の高さを越える位置に設けられた上部通気開口を有することを特徴とする請求項3に記載の環境形成装置。
  5. 前記窓部及び/又は前記窓部の近傍に化粧部材があり、当該化粧部材は前記外側透明壁部材の一部と重なり、あるいは列状に並び、当該化粧部材によって前記LED光源が隠されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の環境形成装置。
  6. 内部に空間を有する設備に形成される窓部の構造において、
    断熱性を有し且つ透明な断熱透明壁部材が装着され、前記断熱透明壁部材の外側に、間隔をおいて外側透明壁部材があり、
    前記外側透明壁部材のさらに外側にLED光源が設けられ、前記LED光源から前記外側透明壁部材及び前記断熱透明壁部材を通して前記空間内に投光し、前記空間内を照らすことが可能であり、
    前記外側透明壁部材の一部に薄肉部があり、当該薄肉部又はその近傍に前記LED光源が設置されていることを特徴とする窓部構造。
  7. 内部に空間を有する設備に形成される窓部の構造において、
    断熱性を有し且つ透明な断熱透明壁部材が装着され、前記断熱透明壁部材の外側に、間隔をおいて外側透明壁部材があり、
    前記外側透明壁部材のさらに外側にLED光源が設けられ、前記LED光源から前記外側透明壁部材及び前記断熱透明壁部材を通して前記空間内に投光し、前記空間内を照らすことが可能であり、
    前記窓部及び/又は前記窓部の近傍に化粧部材があり、
    当該化粧部材は放熱部材であり、内部に空洞がある箱形状であって1面に開放部があり、当該開放部が前記窓部と接しており、
    前記LED光源は、前記化粧部材と前記窓部とで囲われた空洞において、前記窓部から離れた位置で前記物品配置室側を向くように当該化粧部材に取り付けられていることを特徴とする窓部構造。
  8. 内部に空間を有する設備に形成される窓部の構造において、
    断熱性を有し且つ透明な断熱透明壁部材が装着され、前記断熱透明壁部材の外側に、間隔をおいて外側透明壁部材があり、
    前記外側透明壁部材のさらに外側にLED光源が設けられ、前記LED光源から前記外側透明壁部材及び前記断熱透明壁部材を通して前記空間内に投光し、前記空間内を照らすことが可能であり、
    前記窓部及び/又は前記窓部の近傍に化粧部材があり、
    前記化粧部材内に空洞部があり、
    前記空洞部には、空間を上下に仕切る邪魔板部材があり、当該邪魔板部材の下方に前記LED光源が設置され、
    前記化粧部材には、前記邪魔板部材よりも上方の位置及び下方の位置にそれぞれ、前記空洞部と外部を連通する通気開口が設けられており、
    前記邪魔板部材は開口を有することを特徴とする窓部構造。
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