JP6913420B1 - コイルセグメントのツイスト方法、ツイスト治具及びツイスト装置 - Google Patents
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Abstract
Description
ツイスト加工は、捻り曲げ、折り曲げの概念を含むものとし、以下ではツイストと略す。
従来知られているツイストの手法においては、ツイストをする場合、通常のコイルセグメントの先端部と、該通常のコイルセグメントと同じ層に位置する異形のコイルセグメントの先端部とは同一のツイスト治具に挿入され、ツイスト治具の回転により、層毎に周方向の同一向きに且つ径方向で隣り合う層のコイルセグメントとは逆向きにツイストされる。
このため、ツイスト後の異形のコイルセグメントの先端部の、コアの周方向の位置は、通常のコイルセグメントの先端部と同じ位置となる。すなわち、通常のコイルセグメントの先端部の接合部列と、異形のコイルセグメントとの先端部とは、コアの径方向に揃った位置に来る。
特許文献1に記載のコイルはU字状のものを挿入する構成ではないが、その図17(B)から明らかなように、コイルの端部をコアの径方向に曲げて小型化を図ることについて上記のような手法が採られている。
また、この種のステータではコア端面からのコイルの突出量は少なければ少ない程モータ等の小型化に寄与し、ミリ単位で影響が出るが、上記のような接続構成は小型化を阻害する。
また、引き出し線の立ち上がり高さが大きいと、引き出し線と端子部材との間の接続部の剛性も低下するため、引き出し部の固有振動数が低下する。このため、例えば車両エンジンの回転に伴う振動と共振して結線部に断線応力をもたらす懸念もある。
さらに、前記1次ツイストでの前記ツイスト治具の回転量が、前記スロットの形成ピッチの略1/2であり、前記2次ツイストでの前記ツイスト治具の回転量が、前記スロットの形成ピッチの1倍以上であるとよい。
さらに、前記2次ツイストを前記1次ツイストと逆向きに行うとよい。
図1は、そのステータの斜視図である。
図1に示すステータ2は、周方向に配列された複数のスロット4を有する円筒状のコア6と、スロット4にU字状のコイルセグメント(セグメント導体)をスロット4の間を跨ぐように複数挿入してそれらのコイルセグメントを接続することにより構成された3相(U相、V相、W相)のコイル8とを備えている。符号5はコア6とコイルセグメントとの間を絶縁するための絶縁シートを示している。なお、以降の説明において、「U」を含む符号はU相のコイルに関連した構成を示す。「V」、「W」についても同様である。
図1では接合前の状態を示しているが、以下の説明では、先端部同士が対向した構成(厳密にはコイルセグメントの先端の絶縁被膜を除去した部分同士が対向する構成)を接合部10と称する。
本実施形態のステータ2に挿入される不図示のロータの極数(磁極数)は8であり、極数8に対する3相のコイル8の1相あたりのスロット数は2である。従って、コア6には総数48のスロット4が配置されている。
各コイルセグメントは、表面が絶縁被膜で覆われた平角線を曲げ加工によりU字状に変形して形成されている。具体的に説明すると、図2Aに示すように、コイルセグメント12はそれぞれ直線状に延びる一対のスロット挿入部12a,12bと、これらを連結する連結部12cとを備え、一方のスロット挿入部12aと他方のスロット挿入部12bをそれぞれ異なる層に配置できるように連結部12cは段差形状を有している。
また、各スロット挿入部12a,12bの挿入方向の先端側の所定長さの部分(符号12dで示す範囲よりも狭い範囲)では、絶縁被膜が除去され、他のコイルセグメントのスロット挿入部や接続端子等と電気的に接続することが可能である。
この異形のコイルセグメント14も、直線状に延びる一対のスロット挿入部14a,14bと、これらを連結する連結部14cとからなり、連結部14cは層替えのための段差形状(クランク形状)を有している点はコイルセグメント12と共通である。
以下、符号14dで示す部分を長身先端部と、符号12dで示す部分を短身先端部と呼ぶ。
このコイルセグメント16も、一方のスロット挿入部16bの長さが他方のスロット挿入部16aの長さよりも若干長い。
また厳密には、通常のコイルセグメント12も、コア6の径方向の位置に応じてスロット4間の周長が異なることに対応して、各スロット挿入部のコア6の端面からの突出長さは、そのスロット挿入部がどの層を形成するかによって若干異なる。
図3に示すように、入力用引き出し線14U1,14U2,14V1,14V2は、コア6の周方向におけるコイルセグメント12同士の接合部10の間(径方向に並ぶ接合部10の列間の周方向の隙間21)に、横たわるように配置されている。図3に表れない(図1には表れる)入力用引き出し線14W1,14W2も同様である。
即ち、径方向の一端側である最内層に位置し、接合部10で接合される先端部を有する通常のコイルセグメント12よりもコア6の端面からのスロット挿入部の突出長さが大きい異形のコイルセグメント14の先端部が、接合部10間の隙間21内に横たわるように配置されて、径方向の他端側(最外周側)に導出されている。
導出部14d−2は、隙間21に対応する位置で径方向に折り曲げられた部分である。
図1に示す入力用引き出し線14W1,14W2も同様な構成を有する。
上記のような入力用引き出し線及び端子部材による端子接続構成を採ることにより、図4に示すように、入力用引き出し線14U1を、コア端面からの高さが低い短い距離で端子部材15Uに接続することができる。他の入力用引き出し線についても同様である。
これにより、入力用引き出し線を最内層の位置に立ち上げ、端子部材が接合部10の列の上方を跨いで入力用引き出し線と接続する従来の構成に比べて、コイルセグメントの材料コストの低減を図ることができる。また、入力用引き出し線の導出部14d−2のコア6の軸方向における高さを低くできるので、ステータ2の小型化に大きく寄与する。
図5は、本発明の一実施形態であるツイスト装置の概要構成図である。
図5に示すように、ツイスト装置18は、コア6の各スロット4に適当なコイルセグメントが挿入された、ツイスト前の状態のステータ2を、コイルセグメントの突出した先端部が下向きとなるように保持するワーク保持機構20と、ツイスト治具22と、該ツイスト治具22を回転駆動するための回転駆動機構24と、該回転駆動機構24を制御してツイストプログラムを実行する制御部25等を備えている。
ツイスト治具22は、最内層に配置されたスロット挿入部の先端部をツイストする内側ツイスト治具26と、内周側から2番目の層に配置されたスロット挿入部の先端部をツイストする外側ツイスト治具28とを有している。内側ツイスト治具26は異形のコイルセグメント14のスロット挿入部14bを構成する長身先端部14dが配置される径方向の最内層に対応した径を有し、外側ツイスト治具28は内周側から2番目の層に対応した径を有している。
ワーク保持機構20は駆動機構34により上下方向(矢印Z方向)に移動可能となっており、ツイスト時にはステータ2の下降移動とツイスト治具22の回転動作が制御部25の制御により同時になされる。
図6に示すように、内側ツイスト治具26は、回転駆動機構24に接続される円筒状の治具本体36と、該治具本体36の軸方向上端部の外周面に形成された、第1収容凹部38a、第2収容凹部38b及び第3収容凹部38cを有している。第1収容凹部38a、第2収容凹部38b及び第3収容凹部38cは、周方向に間隔をおいて複数形成されている。
図7に示すように、治具本体36の底面36aには回転駆動機構24の駆動軸が挿入される挿入孔36bが形成され、さらに複数(ここでは4つ)のネジ孔36cが周方向に等間隔で形成されている。治具本体36はこれらのネジ孔36cを介して回転駆動機構24にボルトで締結される。
治具本体36の上端側には、各コイルセグメントのスロット挿入部の先端部を各収容凹部に案内するための段差状の環状ガイド面36dが形成されている。
第2収容凹部38bは、異形のコイルセグメント14の、入力用引き出し線14U1,14U2,14V1,14V2,14W1,14W2となるスロット挿入部14bの先端部(長身先端部14d)を収容する。
第3収容凹部38cは、軸方向の高さが第2収容凹部38bよりも小さくて第1収容凹部38aよりも大きく、中性線となるコイルセグメント16の長い方のスロット挿入部16bの先端部(図2C参照。以下、先端部16dと呼ぶ)を収容する。
長身先端部14dのうち第2収容凹部38bに収容される範囲は、各コイルセグメント14のスロット挿入部14bの先端から、概ね図3における導出部14d−2及び立ち上がり部14d−3を構成する部分までの範囲である。これは、長身先端部14dとして示した範囲の一部分である。
先端部16dのうち第3収容凹部38cに収容される範囲もこれらに準じる。
内側ツイスト治具26と外側ツイスト治具28はそれぞれ、治具本体の側面部により、他方の治具の収納凹部に挿入されたスロット挿入部の先端部が外れて脱落するのを互いに防止し合う。
なお、図8A乃至図8Gでは、分り易くするために、コイルセグメントの先端部の周方向の配置とこれに対応する内側ツイスト治具26の収容凹部の周方向の配置の一部分を直線的に展開してこれらの位置関係を模式的に示している。また、図中の短身先端部12d、長身先端部14d及び先端部16dは、それぞれ絶縁被膜が剥離された部分と剥離されていない部分とを含んでいる。
図8Bに示すように、コイルセグメント16の長い方のスロット挿入部も同じスロットピッチP1で配置されている。
一方、第2収容凹部38bは、第1収容凹部38aと、そこに収容されるべき短身先端部12dとが対向した状態では、第2収容凹部38bに収容されるべき長身先端部14dに対し、周方向(図中左側)にずれる位置に形成している。すなわち、第2収容凹部38bは、第1収容凹部38aの配置周期からずれた位置に配置されている。
第2収容凹部38bのずれ量は、本実施形態では、第1収容凹部38aの形成ピッチP2(=スロットピッチP1)の1/2である。
図8Aと図8Bとの対比からわかるように、第3収容凹部38cも第1収容凹部38a同様に、スロット4に配置されたコイルセグメント16の長い方の先端部である先端部16dの周方向における位置に合わせて形成されており、中心線に沿ってコア6を含むステータ2を内側ツイスト治具26に近づけることにより、各第3収容凹部38cに、対応する先端部16dを収容することができる。なお、内側ツイスト治具26の周方向位置を、各第1収容凹部38aに対応する短身先端部12dを収容できるように調整すれば、その位置で各第3収容凹部38cにも対応する先端部16dを収容することができる。
その位置は、図8Cに示すように、長身先端部14dと、内側ツイスト治具26の第2収容凹部38bとが向かい合う位置である。
図8Aとの対比からわかるように、この状態では、第1収容凹部38aは、そこに収容される短身先端部12dに対してずれた位置に来ることになる。仮想線Lは、図8Aの状態で長身先端部14dがあった位置を示している。
図8Eがこの1次ツイスト後の状態を示す。1次ツイストによって、長身先端部14dは斜めに変形する。
本実施形態における、1次ツイストでの内側ツイスト治具26の所定の回転量は、第1収容凹部38aの形成ピッチP2の1/2である。すなわち、上述した第2収容凹部38bのずれ量分だけ回転させる。厳密には、この回転量は、(1/2)×P2にスプリングバックを加味して設定することが好ましい。
この状態で、内側ツイスト治具26を1次ツイスト時の所定量よりも多く回転させる2次ツイストを行う。1次ツイストと2次ツイストとの間にタイムラグがあっても、1次ツイストから2次ツイストへ連続的に移行してもよい。
2次ツイストでの内側ツイスト治具26の回転量は、第1収容凹部38aの形成ピッチP2の1倍以上である。P2の整数倍には限られない。
本実施形態では、2次ツイストでの内側ツイスト治具26の回転量を第1収容凹部38aの形成ピッチP2の3倍としている。これにより、通常のコイルセグメント12の短身先端部12dは第1収容凹部38aの形成ピッチP2の3倍(=3スロットピッチ)変位する。一方、異形のコイルセグメント14の長身先端部14dは、1次ツイストで変位した分が逆向きの2次ツイストで相殺される。このため、長身先端部14dは、第1収容凹部38aの形成ピッチP2の2.5倍変位した位置、すなわち、図9に示すように周方向における先端部同士の接合部10間の隙間21に対応した位置に、コア6の端面に対して垂直に立った状態で配置される。
また、必須ではないがこの例では、内側ツイスト治具26による2次ツイストと同時に、外側ツイスト治具28も内側ツイスト治具26と逆向きに回転駆動して内周側から2番目の層のコイルセグメントのツイストを行う。2番目の層におけるコイルセグメントの先端部を収容する収容凹部40aは全て第1収容凹部38aと同じ大きさである。2番目の層に配置される先端部は、接合用の先端部であるためである。
また、本実施形態ではステータ2を移動させて各コイルセグメントの先端部を対応する収容凹部に挿入したが、ツイスト治具側、あるいはステータ2とツイスト治具の双方を移動させてもよい。
図10A及び図10Bを用いてこの曲げ加工について説明する。
入力用引き出し線14U1を例に説明すると、この横たわりのための曲げ加工は以下の手順で行う。
まず、図10Aに示すように、コア6の径方向外側から入力用引き出し線14U1の根元の曲がりをガイドする曲げガイド部材50を挿入し、その状態で、入力用引き出し線14U1の先端部を、加工装置の曲げ部材52に収容する。
他の入力用引き出し線14U2,14V1,14V2,14W1,14W2についても同様である。
図11Aの例では、第2収容凹部38bだけでなく第3収容凹部38cも、第1収容凹部38aと、そこに収容されるべき短身先端部12dとが対向した状態では、第3収容凹部38cに収容されるべき先端部16dに対し、周方向(図中左側)にずれる位置に形成している。すなわち、第3収容凹部38cも、第2収容凹部38bと同様、第1収容凹部38aの配置周期からずれた位置に配置されている。
第3収容凹部38c及び第2収容凹部38bのずれ量は、第1収容凹部38aの形成ピッチP2(=スロットピッチP1)の1/2である。
図11Aを用いて説明した内側ツイスト治具26を用いることにより、1次ツイストに際し第2収容凹部38bに長身先端部14dを収容する際に、図11Bに示すように、コイルセグメント16の長い方のスロット挿入部の先端部16dも同時に第3収容凹部38cに収容することができる。このため、先端部16dも1次ツイストの対象とすることができる。
4 スロット
6 コア
10 接合部
12 通常のコイルセグメント
12d 短身先端部
14 異形のコイルセグメント
14d 長身先端部
16 中性線となる先端部を有するコイルセグメント
21 隙間
22 ツイスト冶具
25 制御部
26 内側ツイスト治具
28 外側ツイスト治具
36、40 治具本体
38a 第1収容凹部
38b 第2収容凹部
38c 第3収容凹部
Claims (10)
- 回転電機のステータを構成すべきコアの周方向に配列された複数のスロットに、複数のコイルセグメントが挿入されており、前記コアの端面から前記挿入の挿入方向に向けて突出する前記各コイルセグメントの先端部が前記コアの径方向に複数の層を形成し、前記複数の層のうちの一つの層に、他のコイルセグメントの先端部と接合されるべき先端部である短身先端部と、該短身先端部よりも長く前記コアの端面から突出する長身先端部とが配置されている被加工物を用意し、
前記短身先端部を収容するための第1収容凹部と前記長身先端部を収容するための第2収容凹部とを備えたツイスト治具の前記第2収容凹部に前記長身先端部の少なくとも一部を挿入し、前記第1収容凹部に前記短身先端部を挿入していない状態で、前記ツイスト治具を所定量回転させて1次ツイストを行った後、
前記第2収容凹部に前記長身先端部を挿入したまま、さらに前記第1収容凹部に前記短身先端部の少なくとも一部を挿入した状態で、前記ツイスト治具を前記所定量よりも多く回転させる2次ツイストを行うことにより、
周方向で見て、隣り合う前記短身先端部の間の位置に前記長身先端部を配置するように、前記複数のコイルセグメントの先端部をツイストすることを特徴とするコイルセグメントのツイスト方法。 - 請求項1に記載のコイルセグメントのツイスト方法であって、
前記1次ツイストを行う前は、前記ツイスト治具の前記各第2収容凹部に前記長身先端部の前記少なくとも一部を挿入した状態において、前記各第1収容凹部が、該第1収容凹部に収容すべき前記短身先端部に対して前記周方向にずれた位置にあり、
前記1次ツイストを行った後は、前記第1収容凹部が、該第1収容凹部に収容すべき前記短身先端部と略対向する位置に来ることを特徴とするコイルセグメントのツイスト方法。 - 請求項1又は2に記載のコイルセグメントのツイスト方法であって、
前記長身先端部が配置されている層が、前記径方向の最内層又は最外層であることを特徴とするコイルセグメントのツイスト方法。 - 請求項1乃至3のいずれか一項に記載のコイルセグメントのツイスト方法であって、
前記1次ツイストでの前記ツイスト治具の回転量が、前記スロットの形成ピッチの略1/2であり、前記2次ツイストでの前記ツイスト治具の回転量が、前記スロットの形成ピッチの1倍以上であることを特徴とするコイルセグメントのツイスト方法。 - 請求項1乃至4のいずれか一項に記載のコイルセグメントのツイスト方法であって、
前記2次ツイストを前記1次ツイストと逆向きに行うことを特徴とするコイルセグメントのツイスト方法。 - コアの周方向に配列された複数のスロットに挿入され、前記コアの端面から前記挿入の挿入方向に向けて突出する各先端部が前記コアの径方向に複数の層を形成する複数のコイルセグメントの、前記コアの端面から突出した先端部を前記周方向に折り曲げるためのツイスト治具であって、
円筒状又は円柱状の本体部と、
該本体部に周方向に間隔をおいて形成され、前記コイルセグメントの先端部のうち他のコイルセグメントの先端部と接合されるべき先端部である短身先端部を収容するための第1収容凹部と、
前記本体部に周方向に間隔をおいて形成され、前記コイルセグメントの先端部のうち前記短身先端部よりも長く前記コアの端面から突出する長身先端部を収容するための第2収容凹部とを有し、
前記第1収容凹部と前記第2収容凹部とは、該第2収容凹部にツイストされていない前記長身先端部を収容した状態では、前記第1収容凹部が、該第1収容凹部に収容すべき前記短身先端部に対して前記周方向にずれた位置に来るように設けられていることを特徴とするツイスト治具。 - 請求項6に記載のツイスト治具であって、
前記第2収容凹部にツイストされていない前記長身先端部を収容した状態での、前記第1収容凹部と、該第1収容凹部に収容すべき前記短身先端部との間の前記周方向の前記ずれ量は、前記スロットの形成ピッチの略1/2であることを特徴とするツイスト治具。 - 請求項6又は7に記載のツイスト治具を装着可能であって、
前記ツイスト治具を回転駆動する回転駆動機構と、
前記複数のコイルセグメントが挿入された前記コア及び前記ツイスト治具の少なくとも一方を、他方に対してその中心軸に沿う方向に相対移動させる駆動機構と、
前記第2収容凹部に前記長身先端部の少なくとも一部を挿入し前記第1収容凹部に前記短身先端部を挿入していない状態で前記ツイスト治具を所定量回転させる1次ツイストを行った後、前記第2収容凹部に前記長身先端部を挿入したまま、さらに前記第1収容凹部に前記短身先端部の少なくとも一部を挿入した状態で前記ツイスト治具を前記所定量よりも多く回転させる2次ツイストを行うことにより、前記周方向で見て、隣り合う前記短身先端部の間の位置に前記長身先端部が配置されるように、前記回転駆動機構及び前記駆動機構を制御する制御部とを備えることを特徴とするツイスト装置。 - 請求項8に記載のツイスト装置であって、
前記ツイスト治具が、前記複数の層のうち前記長身先端部が配置される層である、前記径方向の最内層又は最外層に対応した径を有していることを特徴とするツイスト装置。 - 請求項8又は9に記載のツイスト装置であって、
前記1次ツイストにおける前記ツイスト治具の回転量が、前記スロットの形成ピッチの略1/2であり、前記2次ツイストにおける前記ツイスト治具の回転量が、前記スロットの形成ピッチの1倍以上であることを特徴とするツイスト装置。
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