JP6913273B2 - ラジカル硬化性樹脂組成物、モータ用接着剤組成物 - Google Patents
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Description
(A)成分:末端(メタ)アクリル基含有ビニル重合体、
(B)成分:イソボルニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレ−ト、アダマンチル(メタ)アクリレート、アクリロイルモルホリン、ジメチルアクリルアミド、ジエチルアクリルアミドからなる群から選択されるラジカル重合性モノマー、
(C)成分:リン酸基を有する(メタ)アクリレートまたは(メタ)アクリル酸、
(D)成分:ラジカル開始剤を含有し、
前記(A)成分100質量部に対して(B)成分を5〜140質量部を含有することを特徴とするラジカル硬化性樹脂組成物。
<(A)成分>
本発明の(A)成分としては、(メタ)アクリル基含有ビニル系重合体である。前記ビニル系重合体としては、(メタ)アクリル系重合体、イソブチレン系重合体などがあげられるが、モータ接着に用いた際にモータ駆動時の発生するノイズを抑制できることから(メタ)アクリル系重合体が好ましい。ここで、(メタ)アクリルとはアクリルとメタクリルの総称である。また、(A)成分は分子の側鎖又は末端に(メタ)アクリル基が存在し、より反応性が優れるという観点から末端に存在することが好ましい。ゴム物性が優れるという観点から、分子中の両末端に存在するものが、特に好ましくい。
上記の範囲の粘度範囲のものを使用することにより、本ラジカル硬化性樹脂組成物をモータ接着に用いた際に、モータ駆動時に発生するノイズを抑制することができる。なお、粘度の測定はコーンプレート型粘度計を用いて測定した。
本発明の(B)成分としてはイソボルニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレ−ト、アダマンチル(メタ)アクリレート、アクリロイルモルホリン、ジメチルアクリルアミド、ジエチルアクリルアミドなどのラジカル重合性モノマーがあげられる。中でも、イソボルニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレ−ト、アクリロイルモルホリンなどのラジカル重合性モノマーが好ましい。(B)成分は、本発明のその他成分と組み合わせることにより、磁石など金属部材との接着力に優れるとともに冷熱サイクル試験後もクラックや剥がれない硬化物が得られるラジカル硬化性樹脂組成物を提供するものである。
また、前記ジシクロペンタニル(メタ)アクリレ−トの市販品としては例えば、FA−513M、FA−513AS(日立化成株式会社製)などがあげられる。また、前記アダマンチル(メタ)アクリレートの市販品としては例えば、MADA、MADMA、EtADA、EAMA(大阪有機化学工業株式会社製)などがあげられる。また、前記アクリロイルモルホリンの市販品としてはACMO(KJケミカルズ株式会社製)などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。また、前記ジメチルアクリルアミドの市販品としては例えば、DMAA(KJケミカルズ株式会社製)などがあげられる。また、前記ジエチルアクリルアミドの市販品としてはDEAA(KJケミカルズ株式会社製)などがあげられる。
本発明の(C)成分としては、本発明で使用することができるリン酸基を有する(メタ)アクリレートまたは(メタ)アクリル酸である。(C)成分は、本発明のその他成分と組み合わせることにより、磁石など金属部材との接着力に優れるとともに冷熱サイクル試験後もクラックや剥がれない硬化物が得られるラジカル硬化性樹脂組成物を提供するものである。
本発明で使用することができる(D)成分は、ラジカル開始剤である。このような(D)としては、光ラジカル開始剤、有機過酸化物(熱ラジカル開始剤)等が挙げられる。本発明のラジカル硬化性樹脂組成物の硬化形態は、本発明の(D)成分の選択により、光硬化、加熱硬化又はレドックス硬化を選択することが可能である。例えば、ラジカル硬化性樹脂組成物に関して「光硬化性」を付与したい場合は、光ラジカル開始剤を選択し、「加熱硬化又はレドックス反応による硬化」を付与したい場合は、有機過酸化物を選択すればよい。
本発明に対し、本発明の目的を損なわない範囲で、本発明の(A)〜(C)成分を除く(メタ)アクリロイル基を有する化合物、シランカップリング剤等の接着助剤、充填材、タッキファイヤー等の粘着付与剤、熱可塑性エラストマー、ゴム状ポリマー微粒子、BHT等の保存安定剤、酸化防止剤、光安定剤、可塑剤、染料、顔料、難燃剤、増感剤、有機溶剤、重金属不活性剤、イオントラップ剤、乳化剤、水分散安定剤、消泡剤、離型剤、レベリング剤、ワックス、レオロジーコントロール剤、界面活性剤等の添加剤を適量配合しても良い。
各成分を表1に示す質量部で採取し、常温遮光下にてミキサーで60分間混合し、調製した。数値は全て質量部で表記する。
a1:165Pa・sの粘度(23℃)である両末端に(メタ)アクリル基を有する(メタ)アクリル重合体(製品名RC100C 株式会社カネカ製)
<(A)成分の比較成分>
a’1:ウレタンジアクリレート(UF−8001G、共栄社化学株式会社製)
a’2:エポキシジアクリレート(EBECRYL3700、ダイセル・オルネクス株式会社製)
<(B)成分>
b1:イソボルニルアクリレート
b2:アクリロイルモルホリン
b3:ジシクロペンタニルメタクリレート
<(B)成分の比較成分>
b’1:ジシクロペンテニルオキシエチルメタクリレ−ト
b’2:ジシクロペンテニルオキシエチルアクリレ−ト
b’3:ラウリルアクリレート
b’4:ヒドロキシエチルアクリレート
<(C)成分>
c1:2−ヒドロキエチルメタクリレートアシッドホスフェート
<(D)成分>
d1:2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オン
d2:クメンハイドロパーオキサイド
ビスフェノールA型エポキシ樹脂100質量部、ジシアンジアミド8質量部、尿素系硬化促進剤6質量部、充填剤として炭酸カルシウム100質量部を採取し、常温にてミキサーで60分間混合し調製し、1液加熱硬化型エポキシ樹脂の比較例8を得た。
厚み1.6mmのSPCC鋼板のテストピースに各樹脂組成物を塗布し、テストピースの端部を貼合せ、120℃に加熱した高温炉に30分間投入し、硬化させて試料を得た。その試料を用いてJIS K 6249のせん断接着強さ測定法に準じてせん断接着強さを測定した。結果を表1に示す。引張り速度は50mm/分で行った。なお、表中の「-」は未測定を意味する。
直径40mm、高さ10mmの鉄製容器の中央に、直径15mm×厚み3mmのネオジウムマグネットを設置し、樹脂組成物を用いてネオジウムマグネットを完全に被覆するようにポッティングし、高圧水銀ランプを用いて30kJ/m2の活性エネルギー線を照射し、樹脂組成物を硬化させて試験片を得た。次に、この試験片を用いて冷熱サイクル試験(1サイクル:−40℃×30分、120℃×30分)を100サイクル行った。評価は、クラック、剥離有無を目視で観察し、下記基準に基づき行った。結果は表1に示す。なお、比較例8については加熱硬化性樹脂なので、150℃×1hで硬化させたものを試験片とした。なお、表中の「-」は未測定を意味する。
[評価基準]
OK:クラックまたは剥離が確認されなかったもの
NG:クラックまたは剥離が確認されたもの
Claims (5)
- (A)成分:末端(メタ)アクリル基含有ビニル重合体、
(B)成分:イソボルニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレ−ト、アダマンチル(メタ)アクリレート、アクリロイルモルホリン、ジメチルアクリルアミド、ジエチルアクリルアミドからなる群から選択されるラジカル重合性モノマー、
(C)成分:リン酸基を有する(メタ)アクリレートまたは(メタ)アクリル酸、
(D)成分:光ラジカル重合開始剤及び有機過酸化物、
を含有し、
(A)成分100質量部に対して(B)成分を5〜140質量部含有し、
(A)成分100質量部に対して(C)成分を0.1〜5質量部含有すること
を特徴とする1液硬化型ラジカル硬化性樹脂組成物。 - 前記(B)成分は、アクリロイルモルホリンとジシクロペンタニル(メタ)アクリレートを併用するものを除くことを特徴とする請求項1に記載の1液型ラジカル樹脂組成物。
- 請求項1または2に記載の1液型ラジカル樹脂組成物を用いた、磁石とロータとの間または磁石とヨークとの間を固定することに用いられることを特徴とするモータ用接着剤組成物。
- 請求項3に記載の磁石が、永久磁石またはフェライト磁石であることを特徴とするモータ用接着剤組成物。
- 請求項1に記載の1液型ラジカル樹脂組成物により接着されたモータ。
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