JP6912898B2 - 証明書読取装置、料金自動収受機、料金収受システム、証明書判定方法、及びプログラム - Google Patents

証明書読取装置、料金自動収受機、料金収受システム、証明書判定方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、証明書読取装置、料金自動収受機、料金収受システム、証明書判定方法、及びプログラムに関する。
長距離に渡って延びる有料道路は、複数の事業者により運営されている場合がある。このような有料道路では、ある事業者が運営する第一の区間から他の事業者が運営する第二の区間へ連続して走行する場合、第一の区間と第二の区間とのそれぞれにおいて通行料金の収受処理を行う必要がある。
このように、区間別に通行料金の収受処理を行うことは、有料道路の利用者にとっては煩雑な手続きとなる。このため、第一の区間において第一の区間と第二の区間との双方の通行料金をまとめて徴収し、第二の区間では通行料金を徴収しない料金収受システムが検討されている。
このようなシステムでは、第一の区間と第二の区間との双方の通行料金を支払い済みであることを確認する必要がある。例えば特許文献1では、第一の区間の料金所において、第一の区間及び第二の区間の通行料金が支払われた際に受取証書(支払済証明書)を発行する。そして、第二の区間の料金所において、当該受取証書に基づいて第二の区間の通行料金を支払い済みであることを確認して、通行料金を徴収せずに車両を通過させる料金収受システムが開示されている。
特開2015−088004号公報
しかしながら、上述の料金収受システムでは、コピーした支払済証明書、他人から譲渡された支払済証明書等を提示する不正行為が行われた場合、第二の区間の通行料金を支払っていない車両を、第二の区間において通行料金を徴収せずに通過させてしまう可能性がある。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものあって、証明書の不正使用を検出及び防止することができる証明書読取装置、料金自動収受機、料金収受システム、証明書判定方法、及びプログラムを提供する。
上記課題を解決するため、本発明は以下の手段を採用している。
本発明の一態様によれば、有料道路の料金所に設けられた証明書読取装置(300)は、当該料金所において車両に対して課金される前記有料道路の通行料金を事前に支払い済みであることを示す証明書(D10)に記録され、前記車両の第一の車両特徴情報を含む支払情報を読み取る読取部(310)と、前記料金所を通過する前記車両の第二の車両特徴情報を取得する車両特徴情報取得部(322)と、前記第一の車両特徴情報と、前記第二の車両特徴情報とに基づいて、前記証明書の異常の有無を判定する証明書判定部(323)と、を備える。
このようにすることで、利用者が、例えば一の料金所以降の区間に対する通行料金を、一の料金所よりも上流側の他の料金所において事前に支払い済みであることを示す証明書を有している場合、証明書判定部は、証明書に記録された第一の車両特徴情報が示す車両と、一の料金所を通過しようとする車両とが同じ車両であるか否かを判定することができる。これにより、証明書読取装置は、利用者がコピーした証明書、他人から譲渡された証明書等を不正に使用したか否かを検出することができる。
本発明の第二の態様によれば、上述の態様の証明書読取装置において、前記第一の車両特徴情報及び前記第二の車両特徴情報は、前記車両を特定可能なナンバープレート情報を有し、前記証明書判定部は、前記第一の車両特徴情報に含まれる前記ナンバープレート情報と、前記第二の車両特徴情報に含まれる前記ナンバープレート情報とが一致しない場合、前記証明書は異常であると判定する。
このようにすることで、証明書に記録された情報が示す車両と、料金所を通過しようとする車両とが同じ車両であるか否かをより精度よく判定することができる。
本発明の第三の態様によれば、上述の態様の証明書読取装置において、前記第一の車両特徴情報及び前記第二の車両特徴情報は、前記車両の車高、車長、及び車軸数のうち少なくとも一つを含む車両諸元情報を有し、前記証明書判定部は、前記第一の車両特徴情報に含まれる前記車両諸元情報と、前記第二の車両特徴情報に含まれる前記車両諸元情報との相違量が所定以上である場合、前記証明書は異常であると判定する。
このようにすることで、例えばナンバープレートが汚れている等の理由によりナンバープレート情報による判断が困難な場合であっても、車両諸元情報に基づいて、証明書に記録された情報が示す車両と、料金所を通過しようとする車両とが同じ車両であるか否かをより精度よく判定することができる。
本発明の第四の態様によれば、有料道路の料金所に設けられた料金自動収受機(200)は、前記料金所を通過する車両の車両特徴情報を取得する車両特徴情報取得部(241)と、前記車両の通行料金が支払われた場合、当該車両の前記車両特徴情報を含む支払情報が記録され、前記通行料金が支払い済みであることを示す証明書を発行する証明書発行部(230)と、を備える。
このように通行料金を支払った車両の車両特徴情報を証明書に記録することにより、料金自動収受機は、当該証明書が異なる車両により使用されることを防ぐことができる。これにより、料金自動収受機は、コピーされた証明書や、他人から譲渡等された証明書の不正使用を防ぐことができる。
本発明の第五の態様によれば、上述の態様の料金自動収受機において、前記車両特徴情報は、前記車両を特定可能なナンバープレート情報を有する。
このように証明書に車両を特定可能な情報を記録することにより、料金自動収受機は、当該証明書が異なる車両により使用されることを防ぐことができる。
本発明の第六の態様によれば、上述の態様の料金自動収受機において、前記車両特徴情報は、前記車両の車高、車長、及び車軸数のうち少なくとも一つを含む車両諸元情報を有する。
料金自動収受機は、例えばナンバープレートが汚れている等の理由によりナンバープレート情報を記録することが困難な場合であっても、車両諸元情報を証明書に記録することにより、当該証明書が異なる車両により使用されることを防ぐことができる。
本発明の第七の態様によれば、料金収受システム(1)は、有料道路の料金所に設けられ、前記料金所を通過する車両の車両特徴情報を収集する車両特徴情報検出装置(100)と、請求項1から3の何れか一項に記載の証明書読取装置(300)と、請求項4から6の何れか一項に記載の料金自動収受機(200)と、を備える。
本発明の第八の態様によれば、証明書判定方法は、有料道路の第一の料金所を通過する車両の第一の車両特徴情報を取得する第一の車両特徴情報取得ステップと、前記第一の料金所において課金される通行料金と、前記第一の料金所よりも下流側の第二の料金所において課金される通行料金とが支払われた場合、当該車両の前記車両特徴情報を含む支払情報が記録され、前記通行料金が支払い済みであることを示す証明書を発行する証明書発行ステップと、前記第二の料金所を通過する前記車両の第二の車両特徴情報を取得する第二の車両特徴情報取得ステップと、前記証明書に記録された前記車両の前記第一の車両特徴情報を含む前記支払情報を読み取る読取ステップと、前記第一の車両特徴情報と、前記第二の車両特徴情報とに基づいて、前記証明書の異常の有無を判定する証明書判定ステップと、を有する。
本発明の第九の態様によれば、有料道路の料金所に設けられた証明書読取装置のコンピュータのプログラムは、前記コンピュータを、当該料金所において車両に対して課金される前記有料道路の通行料金を、事前に支払い済みであることを示す証明書に記録され、前記車両の第一の車両特徴情報を含む支払情報を読み取る読取部、前記料金所を通過する前記車両の第二の車両特徴情報を取得する車両特徴情報取得部、前記第一の車両特徴情報と、前記第二の車両特徴情報とに基づいて、前記証明書の異常の有無を判定する証明書判定部、として機能させる。
本発明の第十の態様によれば、有料道路の料金所に設けられた料金自動収受機のコンピュータのプログラムは、前記コンピュータを、当該料金所を通過する車両の車両特徴情報を取得する車両特徴情報取得部、前記車両の通行料金が支払われた場合、当該車両の前記車両特徴情報を含む支払情報が記録され、前記通行料金が支払い済みであることを示す証明書を発行する証明書発行部、として機能させる。
本発明に係る証明書読取装置、料金自動収受機、料金収受システム、証明書判定方法、及びプログラムによれば、証明書の不正使用を検出及び防止することができる。
第一の実施形態に係る料金収受システムの概略を示す図である。 第一の実施形態に係る第一の料金収受設備の概略を示す図である。 第一の実施形態に係る第一の料金収受設備の機能構成を示す図である。 第一の実施形態に係る支払済証明書の一例を示す図である。 第一の実施形態に係る第二の料金収受設備の概略を示す図である。 第一の実施形態に係る第二の料金収受設備の機能構成を示す図である。 第一の実施形態に係る料金自動収受機の処理フローを示す図である。 第一の実施形態に係る証明書読取装置の処理フローを示す図である。 第一の実施形態に係る証明書判定部の機能を説明するための図である。 第一の実施形態に係る料金自動収受機及び証明書読取装置のハードウェア構成を示す図である。 第二の実施形態に係る第二の料金収受設備の概略を示す図である。
<第一の実施形態>
以下、本発明の第一の実施形態に係る料金収受システム1について、図1〜10を参照しながら説明する。
(全体構成)
図1は、第一の実施形態に係る料金収受システムの概略を示す図である。
本実施形態に係る有料道路Tは、第一の事業者と第二の事業者により運営されているものとする。有料道路Tは、図1に示すように、第一の事業者により運営されている第一の料金区間と、第二の事業者により運営されている第二の料金区間とを有している。本実施形態では、有料道路Tに進入した際に、有料道路Tの入口のそれぞれに設けられている料金所(入口料金所)A、B、C、D…において、料金区間別に、車両Aの車種区分に応じて予め定められた通行料金を支払う。なお、車種区分とは、車両Aの車長、車高等の構造的特徴に応じて区分けされた区分であり、「軽自動車」、「普通車」、「大型車」等の区分で示される。
例えば、車種区分が「大型車」である車両の通行料金は、第一の料金区間では1000円であり、第二の料金区間では1500円であるとする。従来の料金収受システムでは、「大型車」である車両Aが第一の料金区間である料金所Aから第二の料金区間である料金所Cまで走行する場合、車両Aの運転者等(以下、利用者)は料金所Aにおいて第一の料金区間の通行料金1000円を支払い、第一の料金区間から第二の料金区間へ切り替わる料金所Cにおいて、第二の料金区間の通行料金1500円を支払う。
しかしながら、本実施形態では、利用者が、料金所Aにおいて第一の料金区間の通行料金1000円と、第二の料金区間の通行料金1500円を合計した金額(2500円)を支払い、料金所Cでは通行料金を支払わずに通過できるようにする。このとき、料金所Cでは、第一の料金区間の料金所において第二の料金区間の通行料金を支払い済みであることを、領収書等の支払済証明書により確認する処理を行う。
以下の説明では、料金所Cのように、第一の料金区間から第二の料金区間へ切り替わる料金所であって、第二の料金区間の通行料金を事前に支払い済みであることを確認する料金所を「確認対象料金所」と称して、通常の料金所と区別する。
なお、確認対象料金所Cでは、車両Aが他の料金所において第二の料金区間の通行料金を支払っていない場合、通常の料金収受処理により、当該車両Aから第二の料金区間の通行料金を収受する。
図1に示すように、本実施形態に係る料金収受システム1は、料金所別に設けられた料金収受設備10(10A、10B)を備えている。以下の説明では、通常の料金所(図1の料金所A、B、D)に設けられた料金収受設備10を「第一の料金収受設備10A」、確認対象料金所(図1の料金所C)に設けられた料金収受設備を「第二の料金収受設備10B」とも称する。
料金所A、B、Dに設けられている第一の料金所設備10Aは、料金所を通過する車両Aの車両特徴情報を取得する車両特徴情報検出装置100A(100)と、車両Aから通行料金を収受する料金自動収受機200A(200)と、料金自動収受機200Aが通行料金の収受を完了するまで車両Aが料金所から退出することを制限する発進制御機110A(110)とを有している。
また、確認対象料金所Cに設けられている第二の料金収受設備10Bは、料金収受設備10Aと同様に車両特徴情報検出装置100B(100)と、料金自動収受機200B(200)と、発進制御機110B(110)とを有している。また、第二の料金収受設備10Bは、通行料金を支払い済みであることを確認するための証明書読取装置300を更に有している。
(第一の料金収受設備の機能構成)
図2は、第一の実施形態に係る第一の料金収受設備の概略を示す図である。
図3は、第一の実施形態に係る第一の料金収受設備の機能構成を示す図である。
図2に示すように、有料道路Tを利用する車両Aは、料金所に設けられた第一の料金収受設備10Aにおいて、一般道路から有料道路Tへと通じる車線Lを走行する。車線Lの両側には、アイランドIが敷設されており、アイランドI及び車線L上に第一の料金収受設備10Aを構成する各機器が設置されている。
なお、以下の説明では、車線Lが延在する方向(図2における±X方向)を「車線方向」とも記載し、また、車線方向に水平に直交する方向(図2における±Y方向)を「車線幅方向」とも記載する。また、車線Lの車線方向における高速道路側(図2における+X方向側)を車線Lの「下流側」、又は、車両Aの「進行方向奥側」とも記載する。また、車線Lの車線方向における一般道路側(図2における−X方向側)を車線Lの「上流側」、又は、車両Aの「進行方向手前側」とも記載する。
(車両特徴情報検出装置の機能構成)
以下、図2及び図3を参照して、本実施形態に係る車両特徴情報検出装置100Aの機能構成について説明する。
図2及び図3に示すように、車両特徴情報検出装置100Aは、車両検知器101と、踏板102と、車高検知器103と、車長検知器104と、ナンバープレート(NP)読取機105と、を有している。
車両検知器101は、アイランドI上において高さ方向(±Z方向)に延在し、車線Lを車線幅方向に挟んで対向する投光塔及び受光塔を通じて、車線Lを走行する車両Aの進入/退出に応じた検知信号を出力する。
踏板102は、車線Lの路面上において車線幅方向(±Y方向)に延在して埋設され、内部に仕込まれた通電センサを通じて走行する車両Aのタイヤによる踏み付けに応じた検知信号を出力する。その際、踏板102は、延在方向(車線幅方向)におけるタイヤによる踏みつけ位置を特定可能な検知信号を出力する。
車高検知器103は、アイランドI上に所定の高さ(±Z方向)に設けられ、車線Lを車線幅方向に挟んで対向する投光器及び受光器を通じて、車線Lを走行する車両Aの車体の存在/非存在に応じた検知信号を出力する。
車長検知器104は、車線方向(±X方向)において車両検知器101よりも所定の距離だけ下流側(+X側)に設けられ、車線Lを車線幅方向に挟んで対向する投光器及び受光器を通じて、車線Lを走行する車両Aの、当該設置位置における進入/退出に応じた検知信号を出力する。
NP読取機105は、車線方向(±X方向)において車両検知器101が設置されている地点に到達した車両Aの車体を正面側(車両Aの進行方向奥側)から撮影可能な位置に設けられている。NP読取機105は、車両検知器101から車両Aの進入を示す検知信号が出力されたタイミングで車両Aを正面側から撮影し、当該車両Aのナンバープレートを含んだ画像データを取得する。そして、取得した画像データに所定の画像認識処理を施すことにより、画像データに含まれる車両Aのナンバープレート情報(NP情報)を検出可能な検知信号を出力する。なお、NP情報は、ナンバープレートの大きさ(プレートサイズ)、及びナンバープレートに刻印された分類番号(NP番号)を含む情報である。
(料金自動収受機の機能構成)
以下、図2及び図3を参照して、本実施形態に係る料金自動収受機200Aの機能構成について説明する。
料金自動収受機200Aは、車両特徴情報検出装置100Aの各機器よりも車線方向下流側(+X側)において、アイランドI上に設けられている。
料金自動収受機200Aは、図3に示すように、料金収受部210と、操作受付部220と、証明書発行部230と、CPU240とを有している。
料金収受部210は、料金自動収受機200Aの車線Lを向く面に設けられ、利用者から通行料金の収受を行う。
操作受付部220は、料金自動収受機200Aの車線Lを向く面に設けられ、車両Aの運転者等の操作を受け付ける。操作受付部220は、例えばタッチパネルで構成される。本実施形態では、操作受付部220は、車両Aが走行可能な料金区間を表示するとともに、利用者の行先(料金区間)の選択を受け付ける。
例えば、車両Aが料金所Aから有料道路Tに進入した場合、操作受付部220は、車両Aが走行可能な料金区間として、「第一の料金区間」と、「第二の料金区間」とを表示する。利用者の行先が第一の料金区間(例えば料金所B又は料金所C)である場合、利用者は「第一の料金区間」を選択する。また、利用者の行先が料金所Cよりも先の料金所である第二の料金区間(例えば料金所D)である場合、利用者は「第二の料金区間」を選択する。これにより、利用者は、第一の料金区間と第二の料金区間とを連続して走行する場合は、第一の料金区間の料金所において、行先として「第二の料金区間」を選択することにより、第一の料金区間及び第二の料金区間の通行料金をまとめて支払うことができる。
操作受付部220は、利用者が選択した料金区間を後述のCPU240へ出力する。
証明書発行部230は、利用者が料金収受設備10において通行料金を支払ったことを証明する支払済証明書D10(証明書)を発行する。支払済証明書D10の詳細については後述する。
CPU240は、図3に示すように、車両特徴情報取得部241と、料金特定部242と、支払情報生成部243と、発進制御部244とを有している。
車両特徴情報取得部241は、車両特徴情報検出装置100から出力された検知信号に基づいて、車両特徴情報(第一の車両特徴情報)を取得する。
車両特徴情報とは、車種区分を判別可能な車両の特徴を示す情報である。本実施形態では、車両特徴情報は、車両AのNP情報と、車両Aの車高、車長、車軸数からなる車両諸元情報とを含む。車両特徴情報取得部241は、踏板102から出力された検知信号、車高検知器から出力された検知信号、車長検知器から出力された検知信号、及びNP読取機105から出力された検知信号に基づいて、車両Aの車軸数、車高、車長、及びNP情報を取得する。
料金特定部242は、操作受付部220を介して利用者が選択した行先(料金区間)と、車両Aの第一の車両特徴情報とに基づいて、当該車両Aの通行料金を特定する。
料金特定部242が特定した通行料金は、料金収受部210を介して利用者から収受される。
支払情報生成部243は、車両Aの「通行料金」と、当該通行料金を収受した「支払日時」と、車両Aの「車両特徴情報(第一の車両特徴情報)」と、利用者が通行料金を支払った料金所の「料金所情報」(料金所を特定可能な料金所ID、有料道路の上り/下り車線等)とを含む支払情報を生成する。
支払情報生成部243により生成された支払情報は、証明書発行部230により発行される支払済証明書D10に記録される。
図4は、第一の実施形態に係る支払済証明書の一例を示す図である。
図4に示すように、支払済証明書D10は、車両Aの通行料金と、当該通行料金を収受した日時と、識別コードとが記録されている。本実施形態において、識別コードは、車両Aの支払情報が記録されており、例えばQRコード(登録商標)等の二次元コード、又は、バーコード等の一次元コードとして支払済証明書D10に印刷されている。
発進制御部244は、証明書発行部230が支払済証明書D10の発行を完了すると、発進制御機110Aに車両Aの発進を許可する発進信号を出力する。
(発進制御機の機能構成)
以下、図2及び図3を参照して、本実施形態に係る発進制御機110Aの機能構成について説明する。
発進制御機110Aは、図2及び図3に示すように、発進規制部111と、発進検知器112とを有している。
発進規制部111は、料金自動収受機200Aよりも車線方向下流側(+X側)に設けられており、開閉バーの開閉により車線Lを開放、閉塞することで、当該車線Lを走行する車両Aの発進、停止を制御する。即ち、発進規制部111は、料金自動収受機200が車両Aの通行料金の収受処理を完了するまで、車両Aが車線Lから退出することを規制する。
発進検知器112は、発進規制部111よりも車線方向下流側(+X側)であって、料金収受設備10Aの最下流に設けられており、車両Aが車線Lから退出したか否かを検出する。
発進検知器112は、車両Aが車線Lから退出したことを検出すると、発進規制部111に後続車両の発進を禁止する停止信号を出力する。
このように構成された発進制御機110Aによれば、発進規制部111は、料金自動収受機200Aの発進制御部244から発進信号を受信すると開閉バーを開いて車両Aの発進を許可し、発進検知器112から停止信号を受信すると、開閉バーを閉じて後続車両を停止させる。
(第二の料金収受設備の機能構成)
図5は、第一の実施形態に係る第二の料金収受設備の概略を示す図である。
図6は、第一の実施形態に係る第二の料金収受設備の機能構成を示す図である。
図5に示すように、第二の料金収受設備10Bは、第一の料金収受設備10Aと同様に、アイランドI及び車線L上に、車両特徴情報検出装置100B、料金自動収受機200B、及び発進制御機110Bを有している。なお、車両特徴情報検出装置100B、料金自動収受機200B、及び発進制御機110Bの機能構成は第一の料金収受設備10Aの各構成と共通であるため、説明を割愛する。また、第二の料金収受設備10Bは、証明書読取装置300を更に有している。
(証明書読取装置の機能構成)
以下、図5及び図6を参照して、本実施形態に係る証明書読取装置300の機能構成について説明する。
図5に示すように、証明書読取装置300は、料金自動収受機200Bの近傍のアイランドIに設置されている。
また、図6に示すように、証明書読取装置300は、読取部310と、CPU320と、情報出力部330とを有している。
読取部310は、支払済証明書D10を読み取り可能なスキャナである。読取部310は、利用者が支払済証明書D10を提示する(かざす)と、当該支払済証明書D10に記録(印刷)された識別コードを読み取る。そして、読取部310は、識別コードから読み取った支払情報をCPU320へ出力する。
CPU320は、支払情報取得部321と、車両特徴情報取得部322と、証明書判定部323と、発進制御部324と、異常処理部325とを有している。
支払情報取得部321は、読取部310から出力された支払情報を取得する。また、支払情報取得部321は、取得した支払情報に含まれる「通行料金」と、「支払日時」と、「車両特徴情報(第一の車両特徴情報)」と、「料金所情報」とを取得する。
車両特徴情報取得部322は、車両特徴情報検出装置100Bから出力された検知信号に基づいて、車両特徴情報(第二の車両特徴情報)を取得する。
証明書判定部323は、支払情報取得部321が取得した支払情報と、車両特徴情報取得部322が取得した第二の車両特徴情報とに基づいて、支払済証明書D10の異常の有無を判定する。
発進制御部324は、証明書判定部323が支払済証明書D10に異常がないと判定した場合、発進制御機110Bに車両Aの発進を許可する発進信号を出力する。
異常処理部325は、証明書判定部323が支払済証明書D10に異常があると判定した場合、異常処理を実行する。
本実施形態では、異常処理部325は、利用者に対し、支払済証明書D10に不正があるため、料金自動収受機200Bにより通行料金を支払う旨通知する案内情報を生成し、後述の情報出力部330へ当該案内情報を出力する異常処理を実行する。なお、当該案内情報には、事後に正規の通行料金を精算(修正)するための問合せ窓口の情報等が含まれていてもよい。
また、異常処理部325は、異常があると判定した場合、車両特徴情報取得部322が取得した車両特徴情報と、カメラ(不図示)で撮影された車両Aの画像とを、異常情報として記憶部(不図示)に記憶する。更に、異常が検知されたことを証明する異常証明書を料金自動収受機200又は証明書読取装置300が発行してもよい。このように、異常情報の記憶、及び異常証明書の発行を行うことにより、異常が検知された車両Aに対し、事後に利用者に対し異常が検出されたことを通知する、正規の通行料金の請求を行う等の対処を行えるようにする。
情報出力部330は、異常処理部325が生成した案内情報を出力する。情報出力部330は、例えば案内情報を文字情報として出力するモニタ、案内情報を音声情報として出力するスピーカ等を有している。
(料金自動収受機の処理フロー)
図7は、第一の実施形態に係る料金自動収受機の処理フローを示す図である。
以下、図7を参照して、第一の料金収受設備10Aに設けられた料金自動収受機200Aが通行料金の収受及び支払済証明書を発行する処理の流れについて説明する。
例えば、車両Aが料金所Aから有料道路Tへ進入したとする。このとき、車両Aは、車線Lを走行して、料金自動収受機200Aが設置されている位置で、一旦停車する。
料金自動収受機200Aの車両特徴情報取得部241は、車両特徴情報検出装置100Aからの検知信号に基づいて、車両Aの第一の車両特徴情報(「車軸数」、「車長」、「車長」、「NP情報」)を取得する(ステップS101)。
次に、料金特定部242は、操作受付部220を介して利用者が選択した行先(料金区間)を取得する(ステップS102)。
利用者の行先が第一の料金区間である(例えば料金所Aから料金所Bまで走行する)場合、利用者は操作受付部220を介して「第一の料金区間」を選択する。一方、利用者の行先が第二の料金区間である(例えば料金所Aから料金所Dまで走行する)場合、利用者は操作受付部220を介して「第二の料金区間」を選択する。
次に、料金特定部242は、ステップS101において取得した第一の車両特徴情報と、ステップS102において取得した行先とに基づいて、車両Aの通行料金を特定する(ステップS103)。
具体的には、料金特定部242は、まず、第一の車両特徴情報に基づいて、車両Aの車種区分を判別する。そして、料金特定部242は、料金区間別に、車種区分に応じて定められた通行料金のテーブル(不図示)を有しており、利用者が選択した行先(料金区間)と、車両Aの車種区分との双方に一致する通行料金を、当該車両Aの通行料金として特定する。
なお、本実施形態では、料金特定部242は、第一の車両特徴情報に基づいて車両Aの車種区分を判別するが、これに限られることはない。他の実施形態では、操作受付部220を介して利用者が車種区分を選択するようにしてもよい。
次に、料金収受部210は、料金特定部242が特定した通行料金を利用者から収受する(ステップS104)。
次に、支払情報生成部243は、車両Aの「通行料金」と、料金収受部210が当該通行料金を収受した日時を示す「支払日時」と、車両Aの「第一の車両特徴情報」と、料金所Aの「料金所情報」とを含む支払情報を生成する(ステップS105)。
そして、支払情報生成部243は、支払情報を含むQRコード(登録商標)、バーコード等の識別コードを生成する。
次に、証明書発行部230は、車両Aの「通行料金」と、「支払日時」と、支払情報生成部243が生成した支払情報を含む識別コードとを、支払済証明書D10に印刷して発行する(ステップS106)。
次に、発進制御部244は、証明書発行部230が支払済証明書D10の発行を完了すると、発進制御機110Aに車両Aの発進を許可する発進信号を出力する(ステップS107)。これにより、発進制御機110Aの発進規制部111の開閉バーが開き、車両Aは第一の料金収受設備10Aの車線Lから退出することができる。
料金自動収受機200Aは、車両Aが車線Lに進入する度に、上述の各処理を繰り返し実行する。
(証明書読取装置の処理フロー)
図8は、第一の実施形態に係る証明書読取装置の処理フローを示す図である。
図9は、第一の実施形態に係る証明書判定部の機能を説明するための図である。
以下、図8〜図9を参照して、確認対象料金所Cの第二の料金収受設備10Bに設けられた証明書読取装置300が証明書を判定する処理の流れについて説明する。
まず、利用者は、確認対象料金所Cにおいて収受される第二の料金区間の通行料金を事前に(例えば第一の料金区間の料金所Aにおいて)支払い済みであることを証明するために、支払済証明書D10を証明書読取装置300の読取部310にかざす。
読取部310は、支払済証明書D10の識別コードを読み取って、識別コードに含まれる支払情報を取得する(ステップS201)。
次に、車両特徴情報取得部322は、車両特徴情報検出装置100Bからの検知信号に基づいて、車両Aの第二の車両特徴情報(「車軸数」、「車長」、「車長」、「NP情報」)を取得する(ステップS202)。
次に、証明書判定部323は、支払情報と、第二の車両特徴情報とに基づいて、支払済証明書D10の異常の有無を判定する(ステップS203)。
証明書判定部323は、第一の車両特徴情報と、第二の車両特徴情報とを比較して、相違量(スコア)を求める。なお、スコアの初期値は0点であり、スコアが基準値(6点)以上となった場合、第一の車両特徴情報と第二の車両特徴情報とは、それぞれ異なる車両の特徴を示すものであり、支払済証明書D10に異常があると判定される。
具体的には、証明書判定部323は、まず、支払情報に含まれる第一の車両特徴情報の「NP情報」と、第二の車両特徴情報の「NP情報」とが一致するか否かを判断する。証明書判定部323は、第一の車両特徴情報の「NP情報」と、第二の車両特徴情報の「NP情報」とが一致した場合、図9に示すように、「NP情報」のスコアに0点を加算する。一方、第一の車両特徴情報の「NP情報」と、第二の車両特徴情報の「NP情報」とが一致しない場合、スコアに6点を加算する。なお、ナンバープレートが汚れている等の理由により、車両特徴情報検出装置100BのNP読取機105がNP情報を読み取れない場合がある。この場合、第一の車両特徴情報の「NP情報」と、第二の車両特徴情報の「NP情報」とが一致したか否か判断がつかないため、証明書判定部323はスコアに3点を加算する。
次に、証明書判定部323は、第一の車両特徴情報と第二の車両特徴情報の「車高」、「車長」、「車軸数」とをそれぞれ比較する。証明書判定部323は、「車高」が一致する場合は「車高」のスコアに0点を加算し、一致しない場合は3点を加算する。証明書判定部323は、「車長」及び「車軸数」についても同様にスコアを加算する。例えば、第一の車両特徴情報の「車長」が「軽自動車」を示す値(例えば3.4m以下)であるが、第二の車両特徴情報の「車長」が「軽自動車」を示す値よりも大きい(例えば場合4m)である場合、「車長」が不一致であるとして、証明書判定部323は「車長」に対するスコアに3点を加算する。
そして、証明書判定部323は、全ての項目の比較が完了すると、各項目のスコアを総計して、基準値である6点以上であるか否かを判定する。証明書判定部323は、スコアが6点未満の場合、支払済証明書D10は異常なしであると判定する(ステップS203:YES)。一方、証明書判定部323は、スコアが6点以上の場合、支払済証明書D10は異常であると判定する(ステップS203:NO)。
なお、証明書判定部323は、支払情報に含まれる「支払日時」と現在日時との差が所定時間以上(例えば8時間以上)である場合、支払済証明書D10は異常であると判定するようにしてもよい。また、支払情報に含まれる「料金所情報」に異常がある場合、例えば、車両Aが第二の料金区間の下り車線に向かおうとしているにも関わらず、「料金所情報」が「上り車線」を示している場合、証明書判定部323は支払済証明書D10は異常であると判定するようにしてもよい。
証明書判定部323が支払済証明書D10は異常なしであると判定した場合(ステップS203:YES)、発進制御機110Bに車両Aの発進を許可する発進信号を出力する(ステップS204)。これにより、発進制御機110Bの発進規制部111の開閉バーが開き、車両Aは第一の料金収受設備10Bの車線Lから退出することができる。
一方、証明書判定部323が支払済証明書D10は異常であると判定した場合(ステップS203:NO)、異常処理部325は、証明書判定部323が支払済証明書D10に異常があると判定した場合、異常処理を実行する(ステップS205)。本実施形態では、異常処理部325は、異常処理として、支払済証明書D10に不正があるため料金自動収受機200Bにより通行料金を支払う旨通知する案内情報を生成し、情報出力部330へ当該案内情報を出力する。そして、利用者が料金自動収受機200Bを介して通行料金を支払うと、料金自動収受機200Bの発進制御部244は発進制御機110Bへ車両Aの発進を許可する発進信号を出力する。
証明書判定装置は、車両Aが第二の料金収受設備10Bの車線Lに進入し、支払済証明書D10を読取部310にかざす度に、上述の各処理を繰り返し実行する。
(料金自動収受機及び証明書読取装置のハードウェア構成)
図10は、第一の実施形態に係る料金自動収受機及び証明書読取装置のハードウェア構成を示す図である。
以下、図10を参照して、本実施形態に係る料金自動収受機200及び証明書読取装置300のハードウェア構成について説明する。
コンピュータ900は、CPU901、主記憶装置902、補助記憶装置903、入出力インタフェース904、通信インタフェース905を備える。
上述の料金自動収受機200及び証明書読取装置300は、コンピュータ900に実装される。そして、上述した料金自動収受機200及び証明書読取装置300の各部の動作は、プログラムの形式でそれぞれのコンピュータ900が有する補助記憶装置903に記憶されている。CPU901(CPU240、CPU320)は、プログラムを補助記憶装置903から読み出して主記憶装置902に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。また、CPU901は、プログラムに従って、料金自動収受機200の各部、証明書読取装置300の各部が取得、生成した各種情報を記憶する記憶領域(不図示)を主記憶装置902に確保する。また、CPU901は、プログラムに従って、処理中のデータを記憶する記憶領域を補助記憶装置903に確保する。
なお、コンピュータ900は、入出力インタフェース904を介して、外部記憶装置910と接続されており、上記記憶領域は、外部記憶装置910に確保されてもよい。また、コンピュータ900は、通信インタフェース905を介して、外部記憶装置920と接続されており、上記記憶領域は、外部記憶装置920に確保されてもよい。
なお、少なくとも一つの実施形態において、補助記憶装置903は、一時的でない有形の媒体の一例である。一時的でない有形の媒体の他の例としては、入出力インタフェース904を介して接続される磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等が挙げられる。また、このプログラムが通信回線によってコンピュータ900に配信される場合、配信を受けたコンピュータ900が当該プログラムを主記憶装置902に展開し、上記処理を実行しても良い。
また、当該プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、当該プログラムは、前述した機能を補助記憶装置903に既に記憶されている他のプログラムとの組み合わせで実現するもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
(作用効果)
以上のように、本実施形態に係る証明書読取装置300は、確認対象料金所Cにおいて車両Aに対して課金される有料道路Tの通行料金を事前に支払い済みであることを示す支払済証明書D10に記録され、車両Aの第一の車両特徴情報を含む支払情報を読み取る読取部310と、確認対象料金所Cを通過する車両Aの第二の車両特徴情報を取得する車両特徴情報取得部322と、第一の車両特徴情報と、第二の車両特徴情報とに基づいて、支払済証明書D10の異常の有無を判定する証明書判定部323と、を備える。
このようにすることで、利用者が、確認対象料金所C以降の第二の料金区間に対する通行料金を、第一の料金区間の料金所(例えば料金所A)において事前に支払い済みであることを示す支払済証明書D10を有している場合、証明書判定部323は、支払済証明書D10に記録された第一の車両特徴情報が示す車両と、確認対象料金所Cを通過しようとする車両Aとが同じ車両であるか否かを判定することができる。
確認対象料金所Cにおいて、利用者は、コピーした支払済証明書、他人から譲渡された支払済証明書等を提示する不正行為を行う可能性がある。例えば、「大型車」を有する利用者が、「軽自動車」を有する他の利用者から支払済証明書を譲渡してもらうことにより、「大型車」よりも低額な通行料金が設定されている「軽自動車」の通行料金で第二の料金区間を走行しようとする可能性がある。また、「軽自動車」を有する他の利用者は、確認対象料金所Cにおいて「軽自動車」の通行料金を支払えばよいので、このような不正行為が行われると、確認対象料金所Cでは、「大型車」と「軽自動車」とのそれぞれに設定された通行料金の差額分を徴収し損ねてしまう。
また、有料道路には、入口料金所に料金所設備が設けられておらず、出口料金所又は確認対象料金所で通行料金を徴収する場合がある。有料道路Tがこのような入口料金所を有している場合、利用者は、入口料金所で通行料金を支払っていないにもかかわらず、確認対象料金所Cにおいて、過去に取得した支払済証明書のコピー等を提示して通行料金を支払わない不正行為を行う可能性がある。
このとき、各料金収受設備において収受された通行料金をネットワーク経由で集計する中央サーバを有する料金システムにおいては、各料金所において収受された通行料金と、各料金所を通過した車両の情報とを中央サーバで照合することにより、不正行為の有無を検出することができる。しかしながら、このような中央サーバを有していない料金収受システムでは、確認対象料金所の料金収受設備において不正行為の有無を検出しなければならない。
このため、本実施形態に係る料金収受システム1は、確認対象料金所Cにおいて、支払済証明書D10に記録された第一の車両特徴情報と、証明書読取装置300の車両特徴情報取得部322が取得した第二の車両特徴情報とを比較することにより、支払済証明書D10が示す車両と、確認対象料金所Cを通過しようとする車両Aが同じ車両であるか否かを判断することができる。これにより、上述の例のように、「大型車」を有する利用者が、「軽自動車」を示す第一の車両特徴情報が記録された支払済証明書D10を提示した場合、証明書読取装置300は、支払済証明書D10が異なる車両のものである、即ち、支払済証明書D10が異常であると判定することができる。また、ネットワークで中央サーバ等に接続されていない料金収受設備であっても、証明書読取装置300を設置することにより、支払済証明書D10の異常の有無を判定することができる。
この結果、証明書読取装置300は、利用者がコピーした証明書、他人から譲渡された証明書等を不正に使用したか否かを検出することができる。
また、第一の車両特徴情報及び第二の車両特徴情報は、車両Aを特定可能なNP情報を有し、証明書判定部323は、第一の車両特徴情報に含まれるNP情報と、第二の車両特徴情報に含まれるNP情報とが一致しない場合、支払済証明書D10は異常であると判定する。
このようにすることで、支払済証明書D10に記録された支払情報が示す車両と、確認対象料金所Cを通過しようとする車両Aとが同じ車両であるか否かをより精度よく判定することができる。
また、第一の車両特徴情報及び第二の車両特徴情報は、車両Aの車高、車長、及び車軸数のうち少なくとも一つを含む車両諸元情報を有し、証明書判定部323は、第一の車両特徴情報に含まれる車両諸元情報と、第二の車両特徴情報に含まれる車両諸元情報との相違量(スコア)が所定以上である場合、支払済証明書D10は異常であると判定する。
このようにすることで、例えばナンバープレートが汚れている等の理由によりNP情報による判断が困難な場合であっても、車両諸元情報に基づいて、支払済証明書D10に記録された支払情報が示す車両と、確認対象料金所Cを通過しようとする車両Aとが同じ車両であるか否かをより精度よく判定することができる。
また、第一の車両特徴情報と第二の車両特徴情報とを比較して、相違量(スコア)を求めることにより、例えば車長検知器104に異常(ノイズの発生、故障等)が発生して、「車長」の値が異なると判断された場合であっても、他の項目(「車高」及び「車軸数」)が正常に計測できていれば、スコアが基準値以上となることはない。このため、車両特徴情報検出装置100の各機器の異常により、証明書判定部323が誤判断することを抑制することが可能である。
また、有料道路の料金所に設けられた料金自動収受機200は、当該料金所を通過する車両Aの第一の車両特徴情報を取得する車両特徴情報取得部241と、車両Aの通行料金が支払われた場合、当該車両Aの第一の車両特徴情報を含む支払情報が記録され、通行料金が支払い済みであることを示す支払済証明書D10を発行する証明書発行部230と、を備える。
このように通行料金を支払った車両Aの第一の車両特徴情報を支払済証明書D10に記録することにより、料金自動収受機200は、当該支払済証明書が異なる車両により使用されることを防ぐことができる。これにより、料金自動収受機200は、支払済証明書D10をコピーする、他人へ譲渡する等の不正使用を防ぐことができる。
<第二の実施形態>
次に、本発明の第二の実施形態に係る料金収受システム1について、図11を参照して説明する。
また、第一の実施形態と共通の構成要素には同一の符号を付して詳細説明を省略する。
図11は、第二の実施形態に係る第二の料金収受設備の概略を示す図である。
図11に示すように、本実施形態に係る第二の料金収受設備10Bは、料金自動収受機200Bに代えて、有人ブース400を備えている点において、第一の実施形態とは異なっている。
有人ブース400は、車両特徴情報検出装置100Bの各機器よりも車線方向下流側(+X側)において、アイランドI上に設けられている。
また、有人ブース400の内部には、第一の実施形態と同様の証明書読取装置300と、料金収受機(不図示)が設置されている。料金収受機は、車両特徴情報検出装置100Bから取得した検知信号に基づいて、車両Aの第二の車両特徴情報を取得して、料金収受機が有するモニタに表示する。
有人ブース400の内部には、利用者から通行料金を収受する収受員が常駐している。利用者は、有人ブース400が設けられている位置で車両Aを停車させ、収受員に支払済証明書D10を渡す。収受員は、利用者から支払済証明書D10を渡されると、証明書読取装置300の読取部310に当該支払済証明書D10をかざして、支払情報を読み取る。
証明書読取装置300の支払情報取得部321は、読取部310から出力された支払情報を取得すると、取得した支払情報に含まれる「通行料金」と、「支払日時」と、「車両特徴情報(第一の車両特徴情報)」と、「料金所情報」を情報出力部330(モニタ)に出力する。
収受員は、情報出力部330に出力された第一の車両特徴情報と、料金収受機のモニタに表示された第二の車両特徴情報とを比較して、支払済証明書D10が示す車両と、有人ブース前に停車している車両Aが同じ車両であるか否かを判断する。
このように、支払済証明書D10に記録された第一の車両特徴情報を、証明書読取装置の情報出力部330に出力することにより、収受員は、支払済証明書D10の異常の有無を、容易に判断することができる。
また、情報出力部330は、証明書判定部323が求めた第一の車両特徴情報と第二の車両特徴情報との比較結果の相違量(スコア)を出力するようにしてもよい。
これにより、収受員は、スコアを参照して、支払済証明書D10の異常の有無をより容易に判断することができる。
なお、収受員は、料金収受機のモニタを使用せずに、支払済証明書D10が示す車両と、有人ブース前に停車している車両Aが同じ車両であるか否かを目視により判断してもよい。このようにすることで、例えばナンバープレートが汚れている等の理由により、証明書判定部323がNP情報の比較が十分に行えなかった場合であっても、収受員が目視によりNP情報を確認することができる。これにより、支払済証明書D10の異常の有無をより確実に判断することができる。
なお、本実施形態では、収受員は、支払済証明書D10から識別コードが記録された部分を切り取った後に、支払済証明書D10を利用者へ返却するようにしてもよい。これにより、支払済証明書D10を再び使用する等の不正行為を防ぐことが可能である。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の技術的思想を逸脱しない限り、これらに限定されることはなく、多少の設計変更等も可能である。
例えば、実施形態において、支払情報を含む識別コード(二次元コード、一次元コード)が支払済証明書D10に印刷されている態様について説明したが、これに限られることはない。例えば、他の実施形態では、支払情報をコード化した情報(文字情報)が支払済証明書D10に印刷されていてもよい。また、磁気による記録が可能な支払済証明書D10に支払情報を記録して、印刷を省略するようにしてもよい。この場合、証明書読取装置300の読取部310は、磁気カードリーダ等で構成される。
また、上述の実施形態では、車両を特定可能な情報として、NP情報を使用する態様について説明したが、これに限られることはない。
他の実施形態では、車両特徴情報検出装置100は更に無線通信装置を備え、車両Aに搭載された車載器と無線通信を行うことにより、車載器を特定可能な車載器IDを取得するようにしてもよい。そして、車載器IDを第一の車両特徴情報及び第二の車両特徴情報に含めるようにしてもよい。
1 料金収受システム
100、100A、100B 車両特徴情報検出装置
101 車両検知器
102 踏板
103 車高検知器
104 車長検知器
105 読取機
105 ナンバープレート(NP)読取機
110、110A、110B 発進制御機
111 発進規制部
112 発進検知器
200、200A、200B 料金自動収受機
210 料金収受部
220 操作受付部
230 証明書発行部
241 車両特徴情報取得部
242 料金特定部
243 支払情報生成部
244 発進制御部
300 証明書読取装置
310 読取部
321 支払情報取得部
322 車両特徴情報取得部
323 証明書判定部
324 発進制御部
325 異常処理部
330 情報出力部
400 有人ブース

Claims (6)

  1. 有料道路の料金所に設けられた証明書読取装置であって、
    当該料金所において車両に対して課金される前記有料道路の通行料金を事前に支払い済みであることを示す証明書に記録され、前記車両の第一の車両特徴情報を含む支払情報を読み取る読取部と、
    前記料金所を通過する前記車両の第二の車両特徴情報を取得する車両特徴情報取得部と、
    前記第一の車両特徴情報と、前記第二の車両特徴情報とに基づいて、前記証明書の異常の有無を判定する証明書判定部と、
    を備え
    前記第一の車両特徴情報及び前記第二の車両特徴情報は、前記車両の車高、車長、及び車軸数のうち少なくとも一つを含む車両諸元情報を有し、
    前記証明書判定部は、前記第一の車両特徴情報に含まれる前記車両諸元情報と、前記第二の車両特徴情報に含まれる前記車両諸元情報との相違量が所定以上である場合、前記証明書は異常であると判定する、
    証明書読取装置。
  2. 前記第一の車両特徴情報及び前記第二の車両特徴情報は、前記車両を特定可能なナンバープレート情報を更に有し、
    前記証明書判定部は、前記第一の車両特徴情報に含まれる前記ナンバープレート情報と、前記第二の車両特徴情報に含まれる前記ナンバープレート情報とが一致しない場合、前記証明書は異常であると判定する、
    請求項1に記載の証明書読取装置。
  3. 前記証明書判定部は、
    前記第一の車両特徴情報の前記ナンバープレート情報と、前記第二の車両特徴情報の前記ナンバープレート情報とが一致しない場合、前記ナンバープレート情報の前記相違量を表すスコアを加算し、
    前記第一の車両特徴情報の前記車両諸元情報に含まれる前記車高、前記車長、又は前記車軸数と、前記第二の車両特徴情報の前記車両諸元情報に含まれる前記車高、前記車長、又は前記車軸数が一致しない場合、前記車高、前記車長、又は前記車軸数の前記相違量を表すスコアを加算し、
    前記スコアの合計が所定以上である場合、前記証明書は異常であると判定する、
    請求項2に記載の証明書読取装置。
  4. 有料道路の料金所に設けられ、前記料金所を通過する車両の車両特徴情報を収集する車両特徴情報検出装置と、
    請求項1から3の何れか一項に記載の証明書読取装置と、
    有料道路の料金所に設けられた料金自動収受機と、
    を備え
    前記料金自動収受機は、
    前記料金所を通過する車両の車両特徴情報を取得する車両特徴情報取得部と、
    前記車両の通行料金が支払われた場合、当該車両の前記車両特徴情報を含む支払情報が記録され、前記通行料金が支払い済みであることを示す証明書を発行する証明書発行部と、
    を備える、
    料金収受システム。
  5. 有料道路の第一の料金所を通過する車両の第一の車両特徴情報を取得する第一の車両特徴情報取得ステップと、
    前記第一の料金所において課金される通行料金と、前記第一の料金所よりも下流側の第二の料金所において課金される通行料金とが支払われた場合、当該車両の前記第一の車両特徴情報を含む支払情報が記録され、前記通行料金が支払い済みであることを示す証明書を発行する証明書発行ステップと、
    前記第二の料金所を通過する前記車両の第二の車両特徴情報を取得する第二の車両特徴情報取得ステップと、
    前記証明書に記録された前記車両の前記第一の車両特徴情報を含む前記支払情報を読み取る読取ステップと、
    前記第一の車両特徴情報と、前記第二の車両特徴情報とに基づいて、前記証明書の異常の有無を判定する証明書判定ステップと、
    を有し、
    前記第一の車両特徴情報及び前記第二の車両特徴情報は、前記車両の車高、車長、及び車軸数のうち少なくとも一つを含む車両諸元情報を有し、
    前記証明書判定ステップは、前記第一の車両特徴情報に含まれる前記車両諸元情報と、前記第二の車両特徴情報に含まれる前記車両諸元情報との相違量が所定以上である場合、前記証明書は異常であると判定する、
    証明書判定方法。
  6. 有料道路の料金所に設けられた証明書読取装置のコンピュータのプログラムであって、前記コンピュータを、
    当該料金所において車両に対して課金される前記有料道路の通行料金を、事前に支払い済みであることを示す証明書に記録され、前記車両の第一の車両特徴情報を含む支払情報を読み取る読取部、
    前記料金所を通過する前記車両の第二の車両特徴情報を取得する車両特徴情報取得部、
    前記第一の車両特徴情報と、前記第二の車両特徴情報とに基づいて、前記証明書の異常の有無を判定する証明書判定部、
    として機能させ
    前記第一の車両特徴情報及び前記第二の車両特徴情報は、前記車両の車高、車長、及び車軸数のうち少なくとも一つを含む車両諸元情報を有し、
    前記証明書判定部は、前記第一の車両特徴情報に含まれる前記車両諸元情報と、前記第二の車両特徴情報に含まれる前記車両諸元情報との相違量が所定以上である場合、前記証明書は異常であると判定する、
    プログラム。
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