JP6912860B2 - 車輪用軸受装置 - Google Patents

車輪用軸受装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6912860B2
JP6912860B2 JP2016030509A JP2016030509A JP6912860B2 JP 6912860 B2 JP6912860 B2 JP 6912860B2 JP 2016030509 A JP2016030509 A JP 2016030509A JP 2016030509 A JP2016030509 A JP 2016030509A JP 6912860 B2 JP6912860 B2 JP 6912860B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bearing device
wheel
wheel bearing
rolling surface
thick
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016030509A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017145953A (ja
Inventor
昭吾 鈴木
昭吾 鈴木
山本 一成
一成 山本
峻介 森田
峻介 森田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp filed Critical NTN Corp
Priority to JP2016030509A priority Critical patent/JP6912860B2/ja
Priority to CN201680055535.6A priority patent/CN108026971B/zh
Priority to US15/762,846 priority patent/US11021012B2/en
Priority to PCT/JP2016/078061 priority patent/WO2017051886A1/ja
Priority to DE112016004311.2T priority patent/DE112016004311T5/de
Publication of JP2017145953A publication Critical patent/JP2017145953A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6912860B2 publication Critical patent/JP6912860B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Rolling Contact Bearings (AREA)

Description

本発明は車輪用軸受装置に関する。詳しくは転動疲労寿命の低下を防ぐことができる車輪用軸受装置に関する。
従来、自動車等の懸架装置において車輪を回転自在に支持する車輪用軸受装置が知られている。車輪用軸受装置は、懸架装置を構成するナックルに外方部材が固定される。また、車輪用軸受装置は、外方部材の内側に転動体が介装され、この転動体によって内方部材を支持している。こうして、車輪用軸受装置は、転がり軸受構造を構成し、内方部材に取り付けられた車輪を回転自在としているのである。なお、車輪用軸受装置は、可能な限り軽量化が図られている。
ところで、このような車輪用軸受装置は、剛性を確保する観点と燃費向上の観点とから複列アンギュラ玉軸受を構成している。車輪用軸受装置は、車体が旋回している場合に旋回方向の反対側(右旋回の場合は車両の左側)の車輪に掛かるラジアル荷重やアキシアル荷重が増大する。これにより、外方部材の剛性が低ければ変形してしまうため、アウター側のボール列の剛性を高めて転動疲労寿命の低下を防ぐとした車輪用軸受装置が存在していた。例えば、特許文献1に記載の如くである。
特許文献1に記載の車輪用軸受装置は、アウター側のボール列のピッチ円直径をインナー側のボール列のピッチ円直径よりも大きくし、アウター側のボール列のボール数を増やすことで剛性を高めている。しかし、かかる車輪用軸受装置は、アウター側のボール列のピッチ円直径を大きくしたことにより、外方部材のアウター側開口部の直径も大きくなっている。更に、外方部材のアウター側開口部には、シール部材が嵌め込まれる拡径部、加工のための基準面等が形成されている。このため、車輪用軸受装置に掛かる荷重が増大した場合、肉厚が薄い外方部材のアウター側開口部が略楕円形状に変形し、ボール列に接する転走面の真円度が劣化することによって転動疲労寿命が低下してしまう可能性があった。
特開2008−155837号公報
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、全体重量の増加を最小限に抑制しつつ外方部材のアウター側開口部の変形を低減させ、ボール列に接する転走面の真円度が劣化するのを抑えることにより、転動疲労寿命の低下を防ぐことができる車輪用軸受装置の提供を目的とする。
即ち、本発明は、外周にナックル取り付けフランジを一体に有し、内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、一端部に車輪を取り付けるための車輪取り付けフランジを一体に有し、外周に軸方向に延びる小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の前記小径段部に圧入された少なくとも一つの内輪からなり、外周に前記複列の外側転走面に対向する複列の内側転走面が形成された内方部材と、前記外方部材と前記内方部材のそれぞれの転走面間に転動自在に介装された複列の転動体と、を備えた車輪用軸受装置において、前記外方部材の外周面から径方向へ突出した複数の肉厚部を有することにより、前記車輪取り付けフランジ側(アウター側)に形成された前記外側転走面における肉厚寸法が周方向で不等である、ものである。
本発明は、前記肉厚部が前記内方部材の回転軸を中心とする同心円上に等間隔に設けられている、ものである。
本発明は、重力が作用する方向に対して並行となる方向を上下方向とし、前記肉厚部が少なくとも上方向と下方向へ突出するように設けられている、ものである。
本発明は、前記上下方向に対して直交する方向を前後方向とし、前記肉厚部が少なくとも前方向と後方向へ突出するように設けられている、ものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
即ち、本発明に係る車輪用軸受装置は、外方部材の外周面から径方向へ突出した複数の肉厚部を有している。そして、車輪取り付けフランジ側(アウター側)に形成された外側転走面における肉厚寸法が周方向で不等である。これにより、本車輪用軸受装置は、全体重量の増加を最小限に抑制しつつ外方部材の変形を低減させ、ボール列に接する転走面の真円度が劣化するのを抑えることにより、転動疲労寿命の低下を防ぐことができる。
本発明に係る車輪用軸受装置は、肉厚部が内方部材の回転軸を中心とする同心円上に等間隔に設けられている。これにより、本車輪用軸受装置は、外方部材の研削加工が容易となり、生産効率を高めることができる。
本発明に係る車輪用軸受装置は、肉厚部が少なくとも上方向と下方向へ突出するように設けられている。これにより、本車輪用軸受装置は、主に上下方向への曲げ荷重に対して耐力を向上することができる。
本発明に係る車輪用軸受装置は、肉厚部が少なくとも前方向と後方向へ突出するように設けられている。これにより、本車輪用軸受装置は、主に前後方向への曲げ荷重に対して耐力を向上することができる。
車輪用軸受装置の全体構成を示す斜視図。 車輪用軸受装置の全体構成を示す断面図。 車輪用軸受装置の一部構造を示す拡大断面図。 車輪用軸受装置の一部構造を示す拡大断面図。 第一実施形態である車輪用軸受装置の要部構造を示す断面図。 第二実施形態である車輪用軸受装置の要部構造を示す断面図。 第三実施形態である車輪用軸受装置の要部構造を示す断面図。 第四実施形態である車輪用軸受装置の要部構造を示す断面図。 第五実施形態である車輪用軸受装置の要部構造を示す断面図。 第六実施形態である車輪用軸受装置の要部構造を示す断面図。 他の実施形態である車輪用軸受装置の要部構造を示す断面図。 他の実施形態である車輪用軸受装置の要部構造を示す断面図。
以下に、図1から図4を用いて、本発明に係る車輪用軸受装置の第一実施形態である車輪用軸受装置1について説明する。なお、図2は、図1におけるA−A断面図である。図3および図4は、図2における一部領域の拡大図である。
車輪用軸受装置1は、自動車等の懸架装置において車輪を回転自在に支持するものである。車輪用軸受装置1は、外方部材2、内方部材3(ハブ輪4と内輪5)、転動体6、シール部材7(以降「一側シール部材7」とする)、シール部材10(以降「他側シール部材10」とする)を具備する。なお、以下において、「一側」とは、車輪用軸受装置1の車体側、即ち、インナー側を表す。また、「他側」とは、車輪用軸受装置1の車輪側、即ち、アウター側を表す。
外方部材2は、内方部材3(ハブ輪4と内輪5)を支持するものである。外方部材2は、略円筒形状に形成されたS53C等の炭素0.40〜0.80wt%を含む中高炭素鋼で構成されている。外方部材2の一側端部には、拡径部2aが形成されている。外方部材2の他側端部には、拡径部2bが形成されている。外方部材2の内周には、環状に外側転走面2cと外側転走面2dとが互いに平行となるように形成されている。外側転走面2cと外側転走面2dには、高周波焼入れが施され、表面硬さが58〜64HRCの範囲となるように硬化処理されている。なお、外方部材2の外周には、懸架装置を構成するナックルに取り付けるためのナックル取り付けフランジ2eが一体に形成されている。
内方部材3は、図示しない車輪を回転自在に支持するものである。内方部材3は、ハブ輪4と内輪5で構成されている。
ハブ輪4は、有底円筒形状に形成されたS53C等の炭素0.40〜0.80wt%を含む中高炭素鋼で構成されている。ハブ輪4の一側端部には、小径段部4aが形成されている。小径段部4aには、内輪5が圧入されている。ハブ輪4の他側端部には、車輪取り付けフランジ4bが一体的に形成されている。車輪取り付けフランジ4bには、円周等配位置にハブボルト4dが設けられている。また、ハブ輪4の外周には、環状に内側転走面4cが形成されている。ハブ輪4は、小径段部4aから内側転走面4cまで高周波焼入れが施され、表面硬さが58〜64HRCの範囲となるように硬化処理されている。これにより、ハブ輪4は、車輪取り付けフランジ4bに付加される回転曲げ荷重に対して十分な機械的強度と耐久性を有している。なお、内側転走面4cは、外方部材2の外側転走面2dに対向する。
内輪5は、略円筒形状に形成されたSUJ2等の高炭素クロム軸受鋼で構成されている。内輪5の外周には、環状に内側転走面5aが形成されている。つまり、内輪5は、ハブ輪4の小径段部4aに嵌め込まれ、小径段部4aの外周に内側転走面5aを構成している。内輪5は、いわゆるズブ焼入れが施され、芯部まで58〜64HRCの範囲となるように硬化処理されている。これにより、内輪5は、車輪取り付けフランジ4bに付加される回転曲げ荷重に対して十分な機械的強度と耐久性を有している。なお、内側転走面5aは、外方部材2の外側転走面2cに対向する。
転動体6は、外方部材2と内方部材3(ハブ輪4と内輪5)の間に介装されるものである。転動体6は、インナー側のボール列(以降「一側ボール列6a」とする)とアウター側のボール列(以降「他側ボール列6b」とする)を有している。一側ボール列6aと他側ボール列6bは、SUJ2等の高炭素クロム軸受鋼で構成されている。一側ボール列6aと他側ボール列6bには、いわゆるズブ焼入れが施され、芯部まで58〜64HRCの範囲となるように硬化処理されている。一側ボール列6aは、複数のボールが保持器によって環状に保持されている。一側ボール列6aは、内輪5に形成されている内側転走面5aと、それに対向する外方部材2の外側転走面2cとの間に転動自在に収容されている。他側ボール列6bは、複数のボールが保持器によって環状に保持されている。他側ボール列6bは、ハブ輪4に形成されている内側転走面4cと、それに対向する外方部材2の外側転走面2dとの間に転動自在に収容されている。このようにして、一側ボール列6aと他側ボール列6bは、外方部材2と内方部材3(ハブ輪4と内輪5)とで複列アンギュラ玉軸受を構成している。なお、車輪用軸受装置1は、複列アンギュラ玉軸受を構成したものであるが、これに限定するものではない。例えば、複列円錐ころ軸受等を構成したものであっても良い。また、車輪用軸受装置1は、ハブ輪4の外周に他側ボール列6bの内側転走面4cが直接形成されている第3世代構造の車輪用軸受装置であるがこれに限定するものではなく、ハブ輪4に一対の内輪5が圧入固定された第2世代構造であっても良い。
一側シール部材7は、外方部材2と内方部材3の間に形成された環状空間Sのインナー側端部に装着されるものである。一側シール部材7は、円環状のシールリング8と円環状のスリンガ9で構成されている。
シールリング8は、外方部材2の拡径部2aに嵌合されて外方部材2と一体的に構成される。シールリング8は、芯金81と弾性部材であるシールゴム82とを有する。
芯金81は、フェライト系ステンレス鋼板(JIS規格のSUS430系等)やオーステナイト系ステンレス鋼板(JIS規格のSUS304系等)、あるいは、防錆処理された冷間圧延鋼板(JIS規格のSPCC系等)で構成されている。芯金81は、円環状の鋼板がプレス加工によって屈曲され、軸方向断面が略L字状に形成されている。これにより、芯金81は、円筒状の嵌合部81aと、その一端から内方部材3(内輪5)に向かって延びる円板状の側板部81bとが形成されている。嵌合部81aと側板部81bは、互いに略垂直に交わっており、嵌合部81aは、後述するスリンガ9の嵌合部9aに対向する。また、側板部81bは、後述するスリンガ9の側板部9bに対向する。なお、嵌合部81aと側板部81bには、弾性部材であるシールゴム82が加硫接着されている。
シールゴム82は、NBR(アクリロニトリル−ブタジエンゴム)、耐熱性に優れたHNBR(水素化アクリロニトリル・ブタジエンゴム)、EPDM(エチレンプロピレンゴム)、耐熱性、耐薬品性に優れたACM(ポリアクリルゴム)、FKM(フッ素ゴム)、あるいはシリコンゴム等の合成ゴムで構成されている。シールゴム82には、シールリップであるラジアルリップ82a、内側アキシアルリップ82bおよび外側アキシアルリップ82cが形成されている。
スリンガ9は、内方部材3の外周(内輪5の外周)に嵌合されて内方部材3と一体的に構成される。
スリンガ9は、フェライト系ステンレス鋼板(JIS規格のSUS430系等)やオーステナイト系ステンレス鋼板(JIS規格のSUS304系等)、あるいは、防錆処理された冷間圧延鋼板(JIS規格のSPCC系等)で構成されている。スリンガ9は、円環状の鋼板がプレス加工によって屈曲され、軸方向断面が略L字状に形成されている。これにより、スリンガ9は、円筒状の嵌合部9aと、その端部から外方部材2に向かって延びる円板状の側板部9bとが形成されている。嵌合部9aと側板部9bは、互いに垂直に交わっており、嵌合部9aは、前述したシールリング8の嵌合部81aに対向する。また、側板部9bは、前述したシールリング8の側板部81bに対向する。なお、側板部9bには、磁気エンコーダ9cが設けられている。
一側シール部材7は、シールリング8とスリンガ9とが対向するように配置される。このとき、ラジアルリップ82aは、油膜を介してスリンガ9の嵌合部9aに接触する。また、アキシアルリップ82bは、油膜を介してスリンガ9の側板部9bに接触する。そして、外側アキシアルリップ82cも、油膜を介してスリンガ9の側板部9bに接触する。このようにして、一側シール部材7は、いわゆるパックシールを構成し、砂塵等の侵入を防止しているのである。
他側シール部材10は、外方部材2と内方部材3の間に形成された環状空間Sのアウター側端部に装着されるものである。他側シール部材10は、円環状のシールリング11で構成されている。
他側シール部材10は、外方部材2の拡径部2bに嵌合されて外方部材2と一体的に構成される。シールリング11は、芯金111と弾性部材であるシールゴム112とを有する。
芯金111は、フェライト系ステンレス鋼板(JIS規格のSUS430系等)やオーステナイト系ステンレス鋼板(JIS規格のSUS304系等)、あるいは、防錆処理された冷間圧延鋼板(JIS規格のSPCC系等)で構成されている。芯金111は、円環状の鋼板がプレス加工によって屈曲され、軸方向断面視で略C字状に形成されている。これにより、芯金111は、円筒状の嵌合部111aと、その一端から内方部材3(ハブ輪4)に向かって延びる円板状の側板部111bとが形成されている。嵌合部111aと側板部111bは、互いに湾曲しながら交わっており、嵌合部111aは、ハブ輪4の軸面部4eに対向する。また、側板部111bは、ハブ輪4の曲面部4fおよび側面部4gに対向する。なお、側板部111bには、弾性部材であるシールゴム112が加硫接着されている。
シールゴム112は、NBR(アクリロニトリル−ブタジエンゴム)、耐熱性に優れたHNBR(水素化アクリロニトリル・ブタジエンゴム)、EPDM(エチレンプロピレンゴム)、耐熱性、耐薬品性に優れたACM(ポリアクリルゴム)、FKM(フッ素ゴム)、あるいはシリコンゴム等の合成ゴムで構成されている。シールゴム112には、シールリップであるラジアルリップ112a、内側アキシアルリップ112bおよび外側アキシアルリップ112cが形成されている。
他側シール部材10は、シールリング11とハブ輪4とが対向するように配置される。このとき、ラジアルリップ112aは、油膜を介してハブ輪4の軸面部4gに接触する。また、アキシアルリップ112bは、油膜を介してハブ輪4の曲面部4fに接触する。そして、外側アキシアルリップ112cも、油膜を介してハブ輪4の側面部4eに接触する。このようにして、他側シール部材10は、砂塵等の侵入を防止しているのである。
次に、図5を用いて、第一実施形態である車輪用軸受装置1について詳細に説明する。図5は、図2におけるB−B断面図である。なお、図5には、車輪用軸受装置1の上下方向と前後方向を表す。ここで、上下方向とは、重力が作用する方向に対して並行となる方向である。また、前後方向とは、上下方向に対して直交する方向、つまり、車体が前進若しくは後進する方向である。
第一実施形態である車輪用軸受装置1は、外方部材2の断面形状が内方部材3の回転軸Cを中心とする略円筒形状となっている。しかしながら、本車輪用軸受装置1は、外方部材2の外周面から径方向へ突出した二つの肉厚部2fを有している。肉厚部2fは、外方部材2のアウター側端面から回転軸Cに対して並行に形成され、外側転走面2dを横断するように延びてナックル取り付けフランジ2eの基部につながっている(図2参照)。そのため、本車輪用軸受装置1は、車輪取り付けフランジ4b側(アウター側)に形成された外側転走面2dにおける肉厚寸法が周方向の二箇所で不等となっている。つまり、外側転走面2dが形成されている部分の肉厚寸法が周方向の二箇所で大きくなっており、一定でない。本車輪用軸受装置1は、肉厚部2fが形成された部分の内周面(外側転走面2d)から外周面までの寸法Taがその他の部分における内周面(外側転走面2d)から外周面までの寸法Tbよりも大きい値であり、外周面が周方向の二箇所で盛り上がった形状となっている。かかる特徴は、少なくとも外側転走面2dを横断するように肉厚部2fを形成することで実現される。
このような設計とすることで、本車輪用軸受装置1は、従来の車輪用軸受装置と比較して簡素な形状の差異でありながらも、外方部材2におけるアウター側の剛性が向上している。従って、本車輪用軸受装置1は、全体重量の増加を最小限に抑制しつつ外方部材2のアウター側開口部の変形を低減させ、ボール列6bに接する外側転走面2dの真円度が劣化するのを抑えることにより、転動疲労寿命の低下を防ぐことができる。
加えて、本車輪用軸受装置1は、肉厚部2fが内方部材3の回転軸Cを中心とする同心円上に等間隔に設けられている。具体的に説明すると、本車輪用軸受装置1は、二つの肉厚部2fを有しており、互いに回転軸Cを中心とする位相角が180°となる位置に設けられている。なお、本車輪用軸受装置1においては、肉厚部2fが上方向と下方向へ突出するように設けられている。
このような設計とすることにより、本車輪用軸受装置1の外方部材2は、回転した際のバランスが向上している。このため、外方部材2は、研削加工時に回転されても芯振れが抑制される。従って、本車輪用軸受装置1は、外方部材2の研削加工が容易となり、生産効率を高めることができる。また、本車輪用軸受装置1は、上方向と下方向へ突出した肉厚部2fがビームとしての役割を発揮するので、主に上下方向への曲げ荷重に対して耐力が向上する。
次に、図6を用いて、第二実施形態である車輪用軸受装置1について詳細に説明する。図6は、図2におけるB−B断面に相当する断面図である。なお、図6にも、車輪用軸受装置1の上下方向と前後方向を表す。
第二実施形態である車輪用軸受装置1においても、外方部材2の断面形状が内方部材3の回転軸Cを中心とする略円筒形状となっている。そして、第一実施形態である車輪用軸受装置1と同様に二つの肉厚部2fを有している。肉厚部2fは、外方部材2のアウター側端面から回転軸Cに対して並行に形成され、外側転走面2dを横断するように延びてナックル取り付けフランジ2eの基部につながっている。そのため、本車輪用軸受装置1は、車輪取り付けフランジ4b側(アウター側)に形成された外側転走面2dにおける肉厚寸法が周方向の二箇所で不等となっている。つまり、外側転走面2dが形成されている部分の肉厚寸法が周方向の二箇所で大きくなっており、一定でない。本車輪用軸受装置1は、肉厚部2fが形成された部分の内周面(外側転走面2d)から外周面までの寸法Taがその他の部分における内周面(外側転走面2d)から外周面までの寸法Tbよりも大きい値であり、外周面が周方向の二箇所で盛り上がった形状となっている。かかる特徴は、少なくとも外側転走面2dを横断するように肉厚部2fを形成することで実現される。
このような設計とすることで、本車輪用軸受装置1は、従来の車輪用軸受装置と比較して簡素な形状の差異でありながらも、外方部材2におけるアウター側の剛性が向上している。従って、本車輪用軸受装置1は、全体重量の増加を最小限に抑制しつつ外方部材2のアウター側開口部の変形を低減させ、ボール列6bに接する外側転走面2dの真円度が劣化するのを抑えることにより、転動疲労寿命の低下を防ぐことができる。
加えて、本車輪用軸受装置1は、肉厚部2fが内方部材3の回転軸Cを中心とする同心円上に等間隔に設けられている。具体的に説明すると、本車輪用軸受装置1は、二つの肉厚部2fを有しており、互いに回転軸Cを中心とする位相角が180°となる位置に設けられている。但し、本車輪用軸受装置1においては、肉厚部2fが前方向と後方向へ突出するように設けられている。
このような設計とすることにより、本車輪用軸受装置1の外方部材2は、回転した際のバランスが向上している。このため、外方部材2は、研削加工時に回転されても芯振れが抑制される。従って、本車輪用軸受装置1は、外方部材2の研削加工が容易となり、生産効率を高めることができる。また、本車輪用軸受装置1は、前方向と後方向へ突出した肉厚部2fがビームとしての役割を発揮するので、主に前後方向への曲げ荷重に対して耐力が向上する。
次に、図7を用いて、第三実施形態である車輪用軸受装置1について詳細に説明する。図7は、図2におけるB−B断面に相当する断面図である。なお、図7にも、車輪用軸受装置1の上下方向と前後方向を表す。
第三実施形態である車輪用軸受装置1においても、外方部材2の断面形状が内方部材3の回転軸Cを中心とする略円筒形状となっている。そして、第一実施形態や第二実施形態である車輪用軸受装置1と異なり三つの肉厚部2fを有している。肉厚部2fは、外方部材2のアウター側端面から回転軸Cに対して並行に形成され、外側転走面2dを横断するように延びてナックル取り付けフランジ2eの基部につながっている。そのため、本車輪用軸受装置1は、車輪取り付けフランジ4b側(アウター側)に形成された外側転走面2dにおける肉厚寸法が周方向の三箇所で不等となっている。つまり、外側転走面2dが形成されている部分の肉厚寸法が周方向の三箇所で大きくなっており、一定でない。本車輪用軸受装置1は、肉厚部2fが形成された部分の内周面(外側転走面2d)から外周面までの寸法Taがその他の部分における内周面(外側転走面2d)から外周面までの寸法Tbよりも大きい値であり、外周面が周方向の三箇所で盛り上がった形状となっている。かかる特徴は、少なくとも外側転走面2dを横断するように肉厚部2fを形成することで実現される。
このような設計とすることで、本車輪用軸受装置1は、従来の車輪用軸受装置と比較して簡素な形状の差異でありながらも、外方部材2におけるアウター側の剛性が向上している。従って、本車輪用軸受装置1は、全体重量の増加を最小限に抑制しつつ外方部材2のアウター側開口部の変形を低減させ、ボール列6bに接する外側転走面2dの真円度が劣化するのを抑えることにより、転動疲労寿命の低下を防ぐことができる。
加えて、本車輪用軸受装置1は、肉厚部2fが内方部材3の回転軸Cを中心とする同心円上に等間隔に設けられている。具体的に説明すると、本車輪用軸受装置1は、三つの肉厚部2fを有しており、互いに回転軸Cを中心とする位相角が120°となる位置に設けられている。なお、本車輪用軸受装置1は、肉厚部2fが上方向および前斜下方向と後斜下方向へ突出するように設けられている。
このような設計とすることにより、本車輪用軸受装置1の外方部材2は、回転した際のバランスが向上している。このため、外方部材2は、研削加工時に回転されても芯振れが抑制される。従って、本車輪用軸受装置1は、外方部材2の研削加工が容易となり、生産効率を高めることができる。また、本車輪用軸受装置1は、上方向および前斜下方向と後斜下方向へ突出した肉厚部2fがビームとしての役割を発揮するので、上下方向に加えて前後方向への曲げ荷重に対しても耐力が向上する。
次に、図8を用いて、第四実施形態である車輪用軸受装置1について詳細に説明する。図8は、図2におけるB−B断面に相当する断面図である。なお、図8にも、車輪用軸受装置1の上下方向と前後方向を表す。
第四実施形態である車輪用軸受装置1においても、外方部材2の断面形状が内方部材3の回転軸Cを中心とする略円筒形状となっている。そして、第三実施形態である車輪用軸受装置1と同様に三つの肉厚部2fを有している。肉厚部2fは、外方部材2のアウター側端面から回転軸Cに対して並行に形成され、外側転走面2dを横断するように延びてナックル取り付けフランジ2eの基部につながっている。そのため、本車輪用軸受装置1は、車輪取り付けフランジ4b側(アウター側)に形成された外側転走面2dにおける肉厚寸法が周方向の三箇所で不等となっている。つまり、外側転走面2dが形成されている部分の肉厚寸法が周方向の三箇所で大きくなっており、一定でない。本車輪用軸受装置1は、肉厚部2fが形成された部分の内周面(外側転走面2d)から外周面までの寸法Taがその他の部分における内周面(外側転走面2d)から外周面までの寸法Tbよりも大きい値であり、外周面が周方向の三箇所で盛り上がった形状となっている。かかる特徴は、少なくとも外側転走面2dを横断するように肉厚部2fを形成することで実現される。
このような設計とすることで、本車輪用軸受装置1は、従来の車輪用軸受装置と比較して簡素な形状の差異でありながらも、外方部材2におけるアウター側の剛性が向上している。従って、本車輪用軸受装置1は、全体重量の増加を最小限に抑制しつつ外方部材2のアウター側開口部の変形を低減させ、ボール列6bに接する外側転走面2dの真円度が劣化するのを抑えることにより、転動疲労寿命の低下を防ぐことができる。
加えて、本車輪用軸受装置1は、肉厚部2fが内方部材3の回転軸Cを中心とする同心円上に等間隔に設けられている。具体的に説明すると、本車輪用軸受装置1は、三つの肉厚部2fを有しており、互いに回転軸Cを中心とする位相角が120°となる位置に設けられている。但し、本車輪用軸受装置1は、肉厚部2fが下方向および前斜上方向と後斜上方向へ突出するように設けられている。
このような設計とすることにより、本車輪用軸受装置1の外方部材2は、回転した際のバランスが向上している。このため、外方部材2は、研削加工時に回転されても芯振れが抑制される。従って、本車輪用軸受装置1は、外方部材2の研削加工が容易となり、生産効率を高めることができる。また、本車輪用軸受装置1は、下方向および前斜上方向と後斜上方向へ突出した肉厚部2fがビームとしての役割を発揮するので、上下方向に加えて前後方向への曲げ荷重に対しても耐力が向上する。
次に、図9を用いて、第五実施形態である車輪用軸受装置1について詳細に説明する。図9は、図2におけるB−B断面に相当する断面図である。なお、図9にも、車輪用軸受装置1の上下方向と前後方向を表す。
第五実施形態である車輪用軸受装置1においても、外方部材2の断面形状が内方部材3の回転軸Cを中心とする略円筒形状となっている。そして、第一実施形態から第四実施形態である車輪用軸受装置1と異なり四つの肉厚部2fを有している。肉厚部2fは、外方部材2のアウター側端面から回転軸Cに対して並行に形成され、外側転走面2dを横断するように延びてナックル取り付けフランジ2eの基部につながっている。そのため、本車輪用軸受装置1は、車輪取り付けフランジ4b側(アウター側)に形成された外側転走面2dにおける肉厚寸法が周方向の四箇所で不等となっている。つまり、外側転走面2dが形成されている部分の肉厚寸法が周方向の四箇所で大きくなっており、一定でない。本車輪用軸受装置1は、肉厚部2fが形成された部分の内周面(外側転走面2d)から外周面までの寸法Taがその他の部分における内周面(外側転走面2d)から外周面までの寸法Tbよりも大きい値であり、外周面が周方向の四箇所で盛り上がった形状となっている。かかる特徴は、少なくとも外側転走面2dを横断するように肉厚部2fを形成することで実現される。
このような設計とすることで、本車輪用軸受装置1は、従来の車輪用軸受装置と比較して簡素な形状の差異でありながらも、外方部材2におけるアウター側の剛性が向上している。従って、本車輪用軸受装置1は、全体重量の増加を最小限に抑制しつつ外方部材2のアウター側開口部の変形を低減させ、ボール列6bに接する外側転走面2dの真円度が劣化するのを抑えることにより、転動疲労寿命の低下を防ぐことができる。
加えて、本車輪用軸受装置1は、肉厚部2fが内方部材3の回転軸Cを中心とする同心円上に等間隔に設けられている。具体的に説明すると、本車輪用軸受装置1は、四つの肉厚部2fを有しており、互いに回転軸Cを中心とする位相角が90°となる位置に設けられている。なお、本車輪用軸受装置1は、肉厚部2fが上方向と下方向および前方向と後方向へ突出するように設けられている。
このような設計とすることにより、本車輪用軸受装置1の外方部材2は、回転した際のバランスが向上している。このため、外方部材2は、研削加工時に回転されても芯振れが抑制される。従って、本車輪用軸受装置1は、外方部材2の研削加工が容易となり、生産効率を高めることができる。また、本車輪用軸受装置1は、上方向と下方向および前方向と後方向へ突出した肉厚部2fがビームとしての役割を発揮するので、上下方向に加えて前後方向への曲げ荷重に対しても耐力が向上する。
次に、図10を用いて、第六実施形態である車輪用軸受装置1について詳細に説明する。図10は、図2におけるB−B断面に相当する断面図である。なお、図10にも、車輪用軸受装置1の上下方向と前後方向を表す。
第六実施形態である車輪用軸受装置1においても、外方部材2の断面形状が内方部材3の回転軸Cを中心とする略円筒形状となっている。そして、第五実施形態である車輪用軸受装置1と同様に四つの肉厚部2fを有している。肉厚部2fは、外方部材2のアウター側端面から回転軸Cに対して並行に形成され、外側転走面2dを横断するように延びてナックル取り付けフランジ2eの基部につながっている。そのため、本車輪用軸受装置1は、車輪取り付けフランジ4b側(アウター側)に形成された外側転走面2dにおける肉厚寸法が周方向の四箇所で不等となっている。つまり、外側転走面2dが形成されている部分の肉厚寸法が周方向の四箇所で大きくなっており、一定でない。本車輪用軸受装置1は、肉厚部2fが形成された部分の内周面(外側転走面2d)から外周面までの寸法Taがその他の部分における内周面(外側転走面2d)から外周面までの寸法Tbよりも大きい値であり、外周面が周方向の四箇所で盛り上がった形状となっている。かかる特徴は、少なくとも外側転走面2dを横断するように肉厚部2fを形成することで実現される。
このような設計とすることで、本車輪用軸受装置1は、従来の車輪用軸受装置と比較して簡素な形状の差異でありながらも、外方部材2におけるアウター側の剛性が向上している。従って、本車輪用軸受装置1は、全体重量の増加を最小限に抑制しつつ外方部材2のアウター側開口部の変形を低減させ、ボール列6bに接する外側転走面2dの真円度が劣化するのを抑えることにより、転動疲労寿命の低下を防ぐことができる。
加えて、本車輪用軸受装置1は、肉厚部2fが内方部材3の回転軸Cを中心とする同心円上に等間隔に設けられている。具体的に説明すると、本車輪用軸受装置1は、四つの肉厚部2fを有しており、互いに回転軸Cを中心とする位相角が90°となる位置に設けられている。但し、本車輪用軸受装置1は、肉厚部2fが前斜上方向と後斜上方向および前斜下方向と後斜下方向へ突出するように設けられている。
このような設計とすることにより、本車輪用軸受装置1の外方部材2は、回転した際のバランスが向上している。このため、外方部材2は、研削加工時に回転されても芯振れが抑制される。従って、本車輪用軸受装置1は、外方部材2の研削加工が容易となり、生産効率を高めることができる。また、本車輪用軸受装置1は、前斜上方向と後斜上方向および前斜下方向と後斜下方向へ突出した肉厚部2fがビームとしての役割を発揮するので、上下方向に加えて前後方向への曲げ荷重に対しても耐力が向上する。
次に、図11および図12を用いて、上述した各実施形態の車輪用軸受装置1に適用し得る構造について説明する。図11の(A)と(B)は、車輪用軸受装置1における要部構造を示す断面図である。同じく、図12の(A)と(B)も、車輪用軸受装置1における要部構造を示す断面図である。
図11の(A)に示すように、肉厚部2fは、外方部材2のアウター側端面から外側転走面2dの外周にかけて形成され、その長さ寸法W1が外方部材2のアウター側端面から外側転走面2dの最大外径Dの位置までの長さ寸法Waよりも大きい値となるように形成されていれば良い(W1>Wa)。つまり、肉厚部2fは、外方部材2のアウター側端面から外側転走面2dの最大外径Dの位置を覆うように形成されていれば良い。なお、肉厚部2fは、外方部材2の肉厚t1が基準値以上(例えば5mmから8mm)となるように突出量p1だけ径方向の外側に突出している。
このような設計としても、本車輪用軸受装置1は、外方部材2におけるアウター側の剛性が向上する。このため、本車輪用軸受装置1は、各実施形態の車輪用軸受装置1と同様の効果を奏する。
また、図11の(B)に示すように、肉厚部2fは、外方部材2のアウター側端面から外側転走面2dの外周にかけて形成され、その長さ寸法W2が外方部材2のアウター側端面から外側転走面2dのアウター側の縁までの長さ寸法Wbよりも大きく、外側転走面2dの最大外径Dの位置までの長さ寸法Waよりも小さい値となるように形成されていても良い(Wa>W2>Wb)。つまり、肉厚部2fは、外方部材2のアウター側端面から外側転走面2dの外周における一部を覆うように形成されていれば良い。なお、肉厚部2fは、外方部材2の肉厚t1が基準値以上(例えば5mmから8mm)となるように突出量p1だけ径方向の外側に突出している。
このような設計としても、本車輪用軸受装置1は、外方部材2におけるアウター側の剛性が向上する。このため、本車輪用軸受装置1は、各実施形態の車輪用軸受装置1と同様の効果を奏する。
更に、図12の(A)に示すように、肉厚部2fは、外側転走面2dの外周を取り巻くように形成され、その長さ寸法W3が外側転走面2dのアウター側の縁からインナー側の縁までの長さ寸法Wcよりも大きい値となるように形成されていれば良い(W3>Wc)。つまり、肉厚部2fは、外側転走面2dのアウター側の縁からインナー側の縁までの外周を覆うように形成されていれば良い。なお、肉厚部2fは、外方部材2の肉厚t1が基準値以上(例えば5mmから8mm)となるように突出量p1だけ径方向の外側に突出している。
このような設計としても、本車輪用軸受装置1は、外方部材2におけるアウター側の剛性が向上する。このため、本車輪用軸受装置1は、各実施形態の車輪用軸受装置1と同様の効果を奏する。
加えて、図12の(B)に示すように、肉厚部2fは、外方部材2のアウター側端面から外側転走面2dの外周に形成された傾斜部分にかけて形成され、その長さ寸法W4が外方部材2のアウター側端面から外方部材2が最も薄い肉厚t1となる位置までの長さ寸法Wdよりも大きく、外側転走面2dの最大外径Dの位置までの長さ寸法Waよりも小さい値となるように形成されていても良い(Wa>W4>Wd)。つまり、肉厚部2fは、外方部材2のアウター側端面から外側転走面2dの外周に形成された傾斜部分における一部を覆うように形成されていれば良い。なお、肉厚部2fは、外方部材2の肉厚t1が基準値以上(例えば5mmから8mm)となるように突出量p1だけ径方向の外側に突出している。
このような設計としても、本車輪用軸受装置1は、外方部材2におけるアウター側の剛性が向上する。このため、本車輪用軸受装置1は、各実施形態の車輪用軸受装置1と同様の効果を奏する。
次に、上述した各実施形態の車輪用軸受装置1に共通する事項について説明する。
各実施形態の車輪用軸受装置1は、外方部材2が鍛造工法によって形成されている。このため、外方部材2の製造工程において、研削加工等の工数が低減する。従って、本車輪用軸受装置1は、安価に製造することができる。
1 車輪用軸受装置
2 外方部材
2c 外側転走面
2d 外側転走面
2e ナックル取り付けフランジ
2f 肉厚部
3 内方部材
4 ハブ輪
4a 小径段部
4b 車輪取り付けフランジ
4c 内側転走面
5 内輪
5a 内側転走面
6 転動体
6a ボール列
6b ボール列
7 シール部材
8 シールリング
9 スリンガ
10 シール部材
11 シールリング
Ta 寸法
Tb 寸法
C 回転軸
S 環状空間

Claims (4)

  1. 外周にナックル取り付けフランジを一体に有し、内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、
    一端部に車輪を取り付けるための車輪取り付けフランジを一体に有し、外周に軸方向に延びる小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の前記小径段部に圧入された少なくとも一つの内輪からなり、外周に前記複列の外側転走面に対向する複列の内側転走面が形成された内方部材と、
    前記外方部材と前記内方部材のそれぞれの転走面間に転動自在に介装された複列の転動体と、を備えた車輪用軸受装置において、
    前記外方部材の外周面から径方向へ突出し、且つ前記外方部材と一体形成された複数の肉厚部を有し、
    前記各肉厚部は、
    前記外方部材のアウター側端面から、アウター側の前記外側転走面を横断するように軸方向に延びるとともに、
    軸方向視にて、周方向の円弧長さが、互いに隣接する前記肉厚部間の隙間の円弧長さ以下となるように設けられ、
    前記複数の肉厚部を有することにより、前記車輪取り付けフランジ側に形成された前記外側転走面における肉厚寸法が周方向で不等である、
    車輪用軸受装置。
  2. 前記肉厚部が前記内方部材の回転軸を中心として同心円上に等間隔に設けられている、
    請求項1に記載の車輪用軸受装置。
  3. 重力が作用する方向に対して並行となる方向を上下方向とし、
    前記肉厚部が少なくとも上方向と下方向へ突出するように設けられている、
    請求項1又は請求項2に記載の車輪用軸受装置。
  4. 重力が作用する方向に対して並行となる上下方向直交する方向を前後方向とし、
    前記肉厚部が少なくとも前方向と後方向へ突出するように設けられている、
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の車輪用軸受装置。
JP2016030509A 2015-09-25 2016-02-19 車輪用軸受装置 Active JP6912860B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016030509A JP6912860B2 (ja) 2016-02-19 2016-02-19 車輪用軸受装置
CN201680055535.6A CN108026971B (zh) 2015-09-25 2016-09-23 车轮用轴承装置
US15/762,846 US11021012B2 (en) 2015-09-25 2016-09-23 Bearing device for vehicle wheel
PCT/JP2016/078061 WO2017051886A1 (ja) 2015-09-25 2016-09-23 車輪用軸受装置
DE112016004311.2T DE112016004311T5 (de) 2015-09-25 2016-09-23 Lagervorrichtung für fahrzeugrad

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016030509A JP6912860B2 (ja) 2016-02-19 2016-02-19 車輪用軸受装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017145953A JP2017145953A (ja) 2017-08-24
JP6912860B2 true JP6912860B2 (ja) 2021-08-04

Family

ID=59682926

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016030509A Active JP6912860B2 (ja) 2015-09-25 2016-02-19 車輪用軸受装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6912860B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6387514U (ja) * 1986-11-28 1988-06-07
JP4696397B2 (ja) * 2001-05-28 2011-06-08 日本精工株式会社 車輪用軸受ユニットとその製造方法
JP2007153051A (ja) * 2005-12-02 2007-06-21 Ntn Corp 車輪用軸受装置
JP2012255544A (ja) * 2011-05-16 2012-12-27 Ntn Corp センサ付車輪用軸受
JP6091859B2 (ja) * 2012-11-21 2017-03-08 Ntn株式会社 車輪用軸受装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017145953A (ja) 2017-08-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6717524B2 (ja) 車輪用軸受装置
JP6336768B2 (ja) 密封装置およびこれを備えた車輪用軸受装置
JP7260581B2 (ja) 車輪用軸受装置とその製造方法
JP2015158226A (ja) 密封装置およびこれを備えた車輪用軸受装置
JP6392531B2 (ja) 車輪用軸受装置
JP2017067101A (ja) 車輪用軸受装置
JP6114556B2 (ja) 車輪用軸受装置
JP6767810B2 (ja) 車輪用軸受装置
JP2017166548A (ja) 車輪用軸受装置
JP6309228B2 (ja) 車輪用軸受装置の製造方法
JP6912860B2 (ja) 車輪用軸受装置
JP6788453B2 (ja) 車輪用軸受装置
JP2013006488A (ja) 車輪用軸受装置
CN108026971B (zh) 车轮用轴承装置
JP2012056528A (ja) 車輪用軸受装置
JP6709635B2 (ja) 車輪用軸受装置
JP6725993B2 (ja) 車輪用軸受装置
JP6844899B2 (ja) 車輪用軸受装置
JP2017128236A (ja) 車輪用軸受装置
JP6483460B2 (ja) 密封装置およびこれを備えた車輪用軸受装置
JP6967831B2 (ja) 車輪用軸受装置
WO2023189756A1 (ja) 車輪用軸受装置
WO2022186035A1 (ja) 車輪用軸受装置
JP6871704B2 (ja) 車輪用軸受装置
JP6721974B2 (ja) 車輪用軸受装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190709

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20200121

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200409

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20200409

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20200423

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20200428

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20200529

C211 Notice of termination of reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C211

Effective date: 20200602

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20200609

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20201110

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20201201

C13 Notice of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C13

Effective date: 20210105

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210226

C23 Notice of termination of proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C23

Effective date: 20210511

C03 Trial/appeal decision taken

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C03

Effective date: 20210615

C30A Notification sent

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C3012

Effective date: 20210615

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210709

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6912860

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150