JP6912329B2 - 基板作業装置 - Google Patents

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Description

この発明は、基板作業装置に関し、特に、塗布後の時間経過とともに塗布形状が変化する液材を基板に塗布する基板作業装置に関する。
従来、塗布後の時間経過とともに塗布形状が変化する液材を基板に塗布する基板作業装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、ペーストを基板に塗布するための塗布ヘッド(ディスペンスヘッド)と、ペーストを試し打ちするための試し打ちステージと、試し打ちステージ上に塗布されたペーストの塗布状態を検査するカメラ(検査部)とを備えるペースト塗布装置(基板作業装置)が開示されている。ここで、ペーストは、塗布ヘッドによる塗布後の時間経過とともに塗布形状が変化する液材である。
上記特許文献1に記載のペースト塗布装置では、塗布されるペーストの塗布パターンが変更される毎に、試し打ちステージ上において塗布されるペーストの状態の検査が行われている。そして、上記特許文献1に記載のペースト塗布装置では、試し打ちステージ上のペーストの状態が良い場合には、塗布パターンが変更されるまで、塗布ヘッドによる基板上へのペーストの塗布が連続的に行われる。
特開2011−200821号公報
このように、上記特許文献1に記載のペースト塗布装置では、塗布パターンが変更されるまでは、塗布されるペーストの状態の検査が行われないので、連続的に行われるペーストの塗布の回数が多い場合には、ペーストの塗布から検査までの経過時間が長くなる。この場合、ペーストの塗布形状は時間経過とともに変化するので、上記特許文献1に記載のペースト塗布装置では、正常な塗布を不良と誤判定したり、異常な塗布を良と誤判定したりする不都合がある。すなわち、上記特許文献1に記載のペースト塗布装置では、ペーストの塗布から検査までの経過時間が長くなることにより、ペーストの塗布形状の変化に起因する誤判定が発生するおそれがあるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、液材の塗布形状の変化に起因する誤判定を抑制することが可能な基板作業装置を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の一の局面による基板作業装置は、塗布後の時間経過とともに塗布形状が変化する液材を基板の部品に対応する箇所に塗布するディスペンスヘッドと、ディスペンスヘッドが塗布した液材の箇所に部品を実装する実装ヘッドと、基板上に塗布された液材の平面視における面積または形状の少なくとも一方を検査する検査部とを備え、ディスペンスヘッドおよび実装ヘッドは、同一の部材に固定されており、同一の部材により一体的に水平方向に移動可能であって、基板の部品に対応する箇所に塗布された液材の塗布形状の時間経過に伴う変化において、液材の平面視における面積または形状の少なくとも一方の変化が、基板上に液材を塗布した後所定時間内の液材の平面視における面積または形状の少なくとも一方の変化よりも大きくなる前のタイミングで、基板の部品に対応する箇所に塗布された液材に対する検査部を用いた検査が行われるように構成されている。
この発明の一の局面による基板作業装置では、上記のように、液材の塗布形状の時間経過に伴う変化に基づくタイミングで検査部による検査が行われることによって、連続的に行われる塗布の回数が多い場合であっても、塗布形状に大幅な変化が発生する前に適宜塗布形状の検査を行うことができる。これにより、液材の塗布形状の変化に起因する誤判定を抑制することができる。
この発明の一の局面による基板作業装置において、好ましくは、検査部による基板上の液材の検査は、基板に塗布された液材の塗布形状の時間経過に伴う変化に起因して、検査部による液材の検査結果が不良とされるまでの許容時間に基づくタイミングで行われるように構成されている。このように構成すれば、許容時間内に検査部による基板上の液材の検査が行われるので、検査部による検査の誤判定を確実に抑制することができる。
この発明の一の局面による基板作業装置において、好ましくは、検査部による基板上の液材の検査は、ディスペンスヘッドにより基板に複数回液材を塗布した後の液材の塗布形状の時間経過に伴う変化に基づくタイミングで行われるように構成されている。このように構成すれば、ディスペンスヘッドにより基板に複数回液材を塗布した後に検査部による検査が行われるので、塗布毎に検査が行われる場合と比べて、検査部による検査を効率的に行うことができる。これにより、液材の塗布形状の変化に起因する誤判定を抑制しながら、検査部による検査を効率的に行なうことができる。
この場合、好ましくは、検査部による基板上の液材の検査は、基板に塗布されている未検査の液材のうち、最も早期に基板上に塗布された液材から塗布された順に行うように構成されている。このように構成すれば、液材の塗布形状が最も変化している液材から順に検査することができるので、検査部による検査の誤判定をより確実に抑制することができる。
この発明の一の局面による基板作業装置において、好ましくは、検査部による基板上の液材の検査は、所定数の部品に対応する箇所にディスペンスヘッドによる液材の塗布が行われたことに基づいて行われるように構成されている。このように構成すれば、所定数の部品に基づいて液材の検査が行われるタイミングが設定されるので、液材の塗布形状の時間経過に伴う変化に基づくタイミング内で、部品の仕様に合わせて適切に液材の検査を行うタイミングを設定することができる。
上記基板上の液材の検査を行う検査部を備える基板作業装置において、好ましくは、検査部による基板上の液材の検査は、ディスペンスヘッドによる液材の塗布が所定回数行われたことに基づいて行われるように構成されている。このように構成すれば、基板上への液材の塗布の回数に基づいて液材の検査が行われるタイミングが設定されるので、液材の塗布形状の時間経過に伴う変化に基づくタイミング内で、基板上の液材が塗布される箇所の配置に合わせて適切に液材の検査を行うタイミングを設定することができる。
上記検査部による液材の検査が許容時間に基づくタイミングで行われるように構成されている基板作業装置において、好ましくは、検査部による基板上の液材の検査は、未検査の液材のうち最も早期に塗布された液材の塗布位置から次に液材を塗布する塗布位置までの各塗布位置間の移動時間を累計した累計移動時間と、次に液材を塗布する塗布位置から未検査の液材のうち最も早期に塗布された液材の塗布位置まで移動するのにかかる戻り時間と、基板上の未検査の液材の検査時間を加算した総検査時間とを加算した時間が、許容時間よりも大きくなった場合または許容時間が経過する直前の時間以上の場合に行われるように構成されている。このように構成すれば、累計移動時間、戻り時間および総検査時間に基づいて検査部による基板上の液材の検査のタイミングが設定されるので、検査部による基板上の液材の検査のタイミングを液材の塗布形状の時間経過に伴う変化に基づくタイミングに、より設定することができる。なお、許容時間が経過する直前の時間とは、許容時間未満であり、かつ、許容時間に近い範囲(たとえば、10秒以内)の時間を示している。
この場合、好ましくは、検査部による基板上の液材の検査は、ディスペンスヘッドによる基板への液材の塗布の条件が変更されたことに基づいて行われるように構成されている。このように構成すれば、ディスペンスヘッドによる基板上への液材の塗布条件が変更された場合にも、検査部による基板上の液材の検査が行われるので、検査部による基板上の液材の検査の時間間隔が大きくなり過ぎることを抑制することができる。
本発明によれば、上記のように、液材の塗布形状の変化に起因する誤判定を抑制することができる。
本発明の第1〜第4実施形態による部品実装装置の概略を示した平面図である。 本発明の第1実施形態による部品実装装置の概略を示した側面図である。 本発明の第1〜第4実施形態および第1変形例による部品実装装置の制御的な構成を示したブロック図である。 図4(A)はディスペンスヘッドによりフラックスを最初の塗布位置に塗布した状態の概略を示した側面図である。図4(B)はディスペンスヘッドによりフラックスを最初の塗布位置に塗布した状態の概略を示した平面図である。 図5(A)はディスペンスヘッドによりフラックスを2番目の塗布位置に塗布した状態の概略を示した側面図である。図5(B)はディスペンスヘッドによりフラックスを2番目の塗布位置に塗布した状態の概略を示した平面図である。 図6(A)はディスペンスヘッドによりフラックスを3番目の塗布位置に塗布した状態の概略を示した側面図である。図6(B)はディスペンスヘッドによりフラックスを3番目の塗布位置に塗布した状態の概略を示した平面図である。 図7(A)はディスペンスヘッドによりフラックスを4番目の塗布位置に塗布した状態の概略を示した側面図である。図7(B)はディスペンスヘッドによりフラックスを4番目の塗布位置に塗布した状態の概略を示した平面図である。 図8(A)はディスペンスヘッドによりフラックスを5番目の塗布位置に塗布した状態の概略を示した側面図である。図8(B)はディスペンスヘッドによりフラックスを5番目の塗布位置に塗布した状態の概略を示した平面図である。 図9(A)はディスペンスヘッドによりフラックスを6番目の塗布位置に塗布した状態の概略を示した側面図である。図9(B)はディスペンスヘッドによりフラックスを6番目の塗布位置に塗布した状態の概略を示した平面図である。 本発明の第1実施形態による部品実装装置の制御部により実施される検査処理を示したフローチャートである。 図11(A)はディスペンスヘッドにより塗布1にフラックスを塗布した状態の概略を示した平面図である。図11(B)はディスペンスヘッドにより塗布1〜塗布4にフラックスを塗布した状態の概略を示した平面図である。図11(C)はディスペンスヘッドにより塗布1〜塗布4に塗布されたフラックスを検査した状態の概略を示した平面図である。 図12(A)はディスペンスヘッドにより塗布5にフラックスを塗布した状態の概略を示した平面図である。図12(B)はディスペンスヘッドにより塗布5〜塗布8にフラックスを塗布した状態の概略を示した平面図である。図12(C)はディスペンスヘッドにより塗布5〜塗布8に塗布されたフラックスを検査した状態の概略を示した平面図である。 本発明の第2実施形態による部品実装装置の制御部により実施される検査処理を示したフローチャートである。 図14(A)はディスペンスヘッドにより塗布1にフラックスを塗布した状態の概略を示した平面図である。図14(B)はディスペンスヘッドにより塗布1〜塗布4にフラックスを塗布した状態の概略を示した平面図である。図14(C)はディスペンスヘッドにより塗布1〜塗布4に塗布されたフラックスを検査した状態の概略を示した平面図である。 図15(A)はディスペンスヘッドにより塗布5にフラックスを塗布した状態の概略を示した平面図である。図15(B)はディスペンスヘッドにより塗布5〜塗布8にフラックスを塗布した状態の概略を示した平面図である。図15(C)はディスペンスヘッドにより塗布5〜塗布8に塗布されたフラックスを検査した状態の概略を示した平面図である。 本発明の第3実施形態による部品実装装置の制御部による実施される検査処理を示したフローチャートである。 図17(A)はディスペンスヘッドにより塗布1にフラックスを塗布した状態の概略を示した平面図である。図17(B)はディスペンスヘッドにより塗布1〜塗布4にフラックスを塗布した状態の概略を示した平面図である。図17(C)はディスペンスヘッドにより塗布1〜塗布4に塗布されたフラックスを検査した状態の概略を示した平面図である。 図18(A)はディスペンスヘッドにより塗布5にフラックスを塗布した状態の概略を示した平面図である。図18(B)はディスペンスヘッドにより塗布5〜塗布8にフラックスを塗布した状態の概略を示した平面図である。図18(C)はディスペンスヘッドにより塗布5〜塗布8に塗布されたフラックスを検査した状態の概略を示した平面図である。 本発明の第4実施形態による部品実装装置の制御部による実施される検査処理を示したフローチャートである。 図20(A)はディスペンスヘッドにより塗布1〜塗布3にフラックスを塗布した状態の概略を示した平面図である。図20(B)はディスペンスヘッドにより塗布1〜塗布3に塗布されたフラックスを検査した状態の概略を示した平面図である。 本発明の第4実施形態の第1変形例による部品実装装置の制御部により実施される検査処理を示したフローチャートである。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1〜図12を参照して、本発明の第1実施形態による部品実装装置1について説明する。
(部品実装装置の構成)
まず、本発明の第1実施形態による部品実装装置1の構成について説明する。
図1に示すように、IC、トランジスタ、コンデンサおよび抵抗などの電子部品Eをプリント基板などの基板Bに実装する部品実装装置1を基板作業装置の一例として説明する。ここで、部品実装装置1において、基板Bを搬送する搬送方向をX1方向とし、基板Bを搬送する搬送方向の逆方向をX2方向とし、水平方向におけるX方向に直交する方向をY方向とする。また、部品実装装置1において、X方向およびY方向に直交する上下方向をZ方向とする。なお、電子部品Eは、特許請求の範囲の「部品」の一例である。
部品実装装置1は、基台2と、基板搬送部3と、ヘッドユニット4と、支持部5と、レール部6と、部品撮像部7と、基板撮像部8と、制御部9とを備えている。なお、基板撮像部8は、特許請求の範囲の「検査部」の一例である。
〈基台〉
基台2は、部品実装装置1において各構成要素を配置する基礎となる台である。基台2上には、構成要素として、基板搬送部3、レール部6および部品撮像部7が設けられている。また、基台2内には、制御部9が設けられている。また、基台2には、Y方向の両側(Y1方向側およびY2方向側)に、複数のテープフィーダ11を配置可能なフィーダ配置部11aがそれぞれ設けられている。
〈テープフィーダ〉
テープフィーダ11は、基板Bに実装される電子部品Eを供給する装置である。テープフィーダ11は、複数の電子部品Eを保持したテープ(図示せず)が巻き回されたリール(図示せず)を保持している。また、テープフィーダ11は、ヘッドユニット4による電子部品Eの取り出しのための部品保持動作に応じて、保持されたリールを回転させてテープを送り出すことにより、電子部品Eを供給する。
〈基板搬送部〉
基板搬送部3は、部品実装装置1の外部から基板Bを搬入し、基板Bを搬送方向(X1方向)に搬送するように構成されている。基板搬送部3は、一対のコンベア部3aと、一対のコンベア部3aを回転駆動させるための駆動モータ3bとを含んでいる。一対のコンベア部3aは、それぞれ、プーリ(図示せず)と、プーリに掛け回された輪状の搬送ベルト31aとを有している。制御部9は、駆動モータ3bを制御することにより、一対のコンベア部3a上に載置された基板Bの搬送速度を制御するように構成されている。
〈ヘッドユニット〉
ヘッドユニット4は、図2に示すように、部品実装用のヘッドユニット4であり、実装位置において固定された基板Bに電子部品Eを実装するように構成されている。具体的には、ヘッドユニット4は、複数(2つ)のディスペンスヘッド41と、複数(4つ)の実装ヘッド42とを含んでいる。
複数のディスペンスヘッド41の各々は、フラックスFが充填されたシリンジ(図示せず)に接続されており、シリンジから供給されるフラックスF(図4参照)を先端部から基板B上に塗布可能に構成されている。各ディスペンスヘッド41は、それぞれZ軸モータ41a(図3参照)により上下方向に移動可能に構成されている。また、複数のディスペンスヘッド41のそれぞれにおいて、フラックスFの塗布条件が異なって設定されている。ここで、フラックスFの塗布条件とは、基板B上に塗布されるフラックスFの直径の大きさである。基板B上に塗布されるフラックスFの直径の大きさは、ディスペンスヘッド41からフラックスFを吐出する時間により変化する。なお、フラックスFは、特許請求の範囲の「液材」の一例である。
複数の実装ヘッド42の各々は、真空発生装置(図示せず)に接続されており、真空発生装置から供給される負圧によって、先端に装着されたノズル42aに電子部品Eを保持(吸着)可能に構成されている。各実装ヘッド42は、それぞれ、Z軸モータ43により上下方向に移動可能に構成されている。また、各実装ヘッド42は、それぞれ、R軸モータ44(図3参照)により回転軸回りに回転可能に構成されている。
〈支持部〉
支持部5は、図1に示すように、ヘッドユニット4を搬送方向(X1方向)および搬送方向とは逆方向(X2方向)に移動可能に支持するように構成されている。具体的には、支持部5は、搬送方向に延びるボールねじ軸5aと、ボールねじ軸5aを回転させるX軸モータ5bとを含んでいる。ヘッドユニット4には、支持部5のボールねじ軸5aと係合するボールナット(図示せず)が設けられている。ヘッドユニット4は、X軸モータ5bによりボールねじ軸5aが回転されることにより、ボールねじ軸5aと係合するボールナットとともに、支持部5に沿って搬送方向に移動可能に構成されている。
〈レール部〉
一対のレール部6は、支持部5をY方向に移動可能に支持するように構成されている。具体的には、レール部6は、Y方向に延びるボールねじ軸6aと、ボールねじ軸6aを回転させるY軸モータ6bとを含んでいる。支持部5には、レール部6のボールねじ軸6aと係合するボールナット(図示せず)が設けられている。支持部5は、Y軸モータ6bによりボールねじ軸6aが回転されることにより、ボールねじ軸6aと係合するボールナットとともに、一対のレール部6に沿ってY方向に移動可能に構成されている。
このような構成により、ヘッドユニット4は、基台2上を水平面内で(X方向およびY方向に)移動可能に構成されている。すなわち、ヘッドユニット4は、基板搬送部3上の基板Bに対して相対的に移動可能に構成されている。これにより、ヘッドユニット4は、実装位置において固定された基板Bの上方に移動して、ディスペンスヘッド41から供給されるフラックスFを基板B上の所定箇所(塗布位置N)に塗布することが可能である。
〈部品撮像部〉
部品撮像部7は、図2に示すように、基板Bへの電子部品Eの実装に先立って実装ヘッド42に保持(吸着)された電子部品Eを撮像する部品認識用のカメラである。部品撮像部7は、基台2上に固定されており、電子部品Eの下方(Z2方向)から、実装ヘッド42に保持(吸着)された電子部品Eを撮像するように構成されている。部品撮像部7による電子部品Eの撮像画像に基づいて、制御部9は、電子部品Eの吸着状態(回転姿勢および実装ヘッド42に対する吸着位置)を取得(認識)するように構成されている。
〈基板撮像部〉
基板撮像部8は、ヘッドユニット4に取り付けられ、基板Bへの電子部品Eの実装に先立って、基板Bの上面に付されたFIマーク(Fiducial Mark(フィデューシャルマーク))(図示せず)を撮像するマーク認識用のカメラである。FIマークは、基板Bの位置を確認するためのマークである。また、基板撮像部8は、基板B上に塗布されたフラックスFを撮像する液材検査用のカメラである。ここで、基板撮像部8は、基板B上に塗布されたフラックスFの二次元の画像を撮像する。
〈制御部〉
制御部9は、図3に示すように、CPU91(Central Processing Unit)およびメモリ92などを含み、部品実装装置1の動作を制御する制御回路である。制御部9は、基板搬送部3、ヘッドユニット4、支持部5、レール部6、部品撮像部7、基板撮像部8、テープフィーダ11、X軸モータ5bおよびY軸モータ6bに電気的に接続されている。
メモリ92には、基板B上に塗布されたフラックスFの面積を検査するための処理である検査処理に基づく検査プログラムCPが記憶されている。さらに、メモリ92には、検査処理を実行するために必要な設定値Sが記憶されている。制御部9は、ヘッドユニット4、支持部5、レール部6、基板撮像部8、X軸モータ5bおよびY軸モータ6bを検査プログラムCPにしたがって制御することにより、基板B上に塗布されたフラックスFの検査を行うように構成されている。
(検査処理)
部品実装装置1では、基板撮像部8により撮像されたフラックスFの二次元(平面視)の画像に基づいて、制御部9により塗布面積を認識している。制御部9は、二次元の画像内のフラックスFに対応するピクセルの総数に基づいて、フラックスFの塗布面積を取得する。部品実装装置1では、基板B上のフラックスFの塗布面積の検査が良であるとその基板Bは次の作業工程に進み、不良であるとその基板Bは取り除かれる。
ここで、フラックスFの塗布条件が同じ基板B上の全ての箇所に、ディスペンスヘッド41によりフラックスFを連続塗布した後、連続塗布された全てのフラックスFの塗布面積が検査される場合を考える。この場合には、基板B上においてフラックスFの塗布条件の同じ箇所が多数設けられていると、ディスペンスヘッド41によるフラックスFの塗布の不良が中途に発生したとしても、不良と判定されるタイミングが遅れてしまい、フラックスFと時間とにロスが生じてしまう。
また、図4〜図9に示すように、フラックスFなどのペースト状の液材の種類によっては、ディスペンスヘッド41による塗布後の時間経過とともに、塗布形状が変化し上方から視たときの塗布面積が変化するものがある。ディスペンスヘッド41により最初に基板B上に塗布したフラックスFの状態を図4(A)に示し、このときのフラックスFの上方から視たときの塗布面積を図4(B)に示す。そして、図5〜図9に示すように、フラックスFを基板B上の複数の所定箇所に塗布していくと、時間経過に伴い基板B上に塗布されたフラックスFの平面視における塗布面積が変化していく。ここで、図5および図6に示す一定時間内の基板B上のフラックスFの平面視における塗布面積の変化は微小である。しかし、図7〜図9に示す基板B上のフラックスFの上方から視たときの塗布面積は急激に大きくなっている。このため、基板B上のフラックスFの検査において、フラックスFの基板Bへの塗布から検査までの経過時間の違いによって、正常な塗布を不良と判定したり、異常な塗布を良と判定したりする場合が生じてしまう。
そこで、第1実施形態の制御部9は、検査プログラムCPを実施することにより、基板Bに塗布されたフラックスFの形状の経時変化に基づくタイミングで、フラックスFに対する基板撮像部8を用いた検査が行われるように構成されている。ここで、制御部9は、ディスペンスヘッド41により複数回フラックスFを塗布した後に、基板撮像部8による検査を行うように構成されている。また、制御部9は、基板Bに塗布されている未検査のフラックスFのうち、最も早期に基板B上に塗布されたフラックスFから塗布された順に、基板撮像部8による基板B上のフラックスFの検査を行うように構成されている。
つまり、部品実装装置1では、電子部品Eの数に基づくタイミングで、フラックスFの平面視における面積の検査が自動で行われている。すなわち、制御部9は、検査プログラムCPにより、所定数の電子部品PEに対応する箇所にディスペンスヘッド41によるフラックスFの塗布が行われたことに基づいて、基板撮像部8による基板B上のフラックスFの検査が行われるように構成されている。ここで、所定数の電子部品PEの数は、ユーザーにより設定されて、メモリ92に記憶される。この所定数の電子部品PEの数は、所定の塗布位置Nにおいて、フラックスFの塗布から検査までにかかる時間と、塗布されたフラックスFが不良と判断されるまでの時間とに基づいて、ユーザーによって設定される。
図10を参照して、部品実装装置1において、制御部9により実施される検査処理を説明する。
まず、ステップS1〜ステップS5は、制御部9が、基板撮像部8による基板B上のフラックスFの検査開始位置Mを取得するためのステップである。
図10に示すように、ステップS1において、制御部9は、メモリ92に記憶されている設定値Sである所定数の電子部品PEを取得する。ステップS2において、制御部9は、基板B上の最初のフラックスFの塗布位置Nを塗布位置N=1として取得する。ステップS3において、制御部9は、ディスペンスヘッド41による塗布位置NへのフラックスFの塗布を開始させる。ステップS4において、制御部9は、塗布位置NへのフラックスFの塗布を終了させる。ステップS5において、制御部9は、検査開始位置M=塗布位置Nに設定する。
次に、ステップS6〜ステップS11およびステップS16は、制御部9が、ディスペンスヘッド41により、所定数の電子部品PEに対応する塗布位置NにフラックスFを塗布させるためのステップである。
ステップS6において、制御部9は、塗布位置Nは基板B上の最後の塗布位置Nか否かを判断する。塗布位置Nが基板B上の最後の塗布位置Nである場合(塗布位置Nが1箇所である場合)にはステップS12に進む。また、塗布位置Nが基板B上の最後の塗布位置Nでない場合にはステップS7に進む。ステップS7において、制御部9は、塗布位置N=N+1に設定する。ステップS8において、制御部9は、ディスペンスヘッド41による塗布位置NへのフラックスFの塗布を開始させる。ステップS9において、制御部9は、ディスペンスヘッド41による塗布位置NへのフラックスFの塗布を終了させる。
ステップS10において、制御部9は、塗布位置Nに基づいて、フラックスFの塗布が完了した電子部品Eの数を取得する。ステップS11において、制御部9は、フラックスFの塗布が完了した電子部品Eの数が所定数の電子部品PEよりも多いか否かを判断する。電子部品Eの数が所定数の電子部品PE以下の場合にはステップS16に進むとともに、電子部品Eの数が所定数の電子部品PEを超えるまでフラックスFの塗布を繰り返す。電子部品Eの数が所定数の電子部品PEよりも多い場合にはステップS12に進む。
ステップS16において、制御部9は、塗布位置Nは基板B上の最後の塗布位置Nか否かを判断する。塗布位置Nが基板B上の最後の塗布位置Nである場合にはステップS12に進む。塗布位置Nが基板B上の最後の塗布位置Nでない場合にはステップS7に戻る。
次に、ステップS12〜ステップS15およびステップS17は、制御部9が、基板撮像部8により、所定数の電子部品PEに対応する複数の塗布位置Nに塗布されたフラックスFを検査するためのステップである。
ステップS12において、制御部9は、検査位置Cを検査開始位置Mに設定する。ステップS13において、制御部9は、検査位置Cが塗布位置N以下か否かを判断する。検査位置Cが塗布位置Nを超えている場合には、所定数の電子部品PEに対応する複数の塗布位置Nに塗布されたフラックスFの検査が終了したとして、ステップS17に進む。検査位置Cが塗布位置N以下の場合にはステップS14に進む。
ステップS17において、制御部9は、塗布位置Nは基板B上の最後の塗布位置Nか否かを判断する。塗布位置Nが基板B上の最後の塗布位置Nである場合には検査処理を終了する。塗布位置Nが基板B上の最後の塗布位置Nでない場合にはステップS7に戻る。
ステップS14において、制御部9は、ディスペンスヘッド41により検査位置CのフラックスFの面積を検査する。これにより、検査位置CのフラックスFの塗布形状の良否が判断される。なお、検査位置CのフラックスFの塗布形状が不良である場合には、検査処理が中断されてオペレータにより基板Bの取り出しが行なわれる。ステップS15において、制御部9は、検査位置C=C+1に設定し、ステップS13に戻る。
次に、図11(A)〜図11(C)および図12(A)〜図12(C)を参照して、上記した検査処理を模式的に説明する。なお、図11(A)〜図11(C)および図12(A)〜図12(C)では、検査前のフラックスFを白抜き、検査後のフラックスFを網掛けで図示している。また、電子部品E毎に2箇所の塗布位置Nがあるとする。
まず、制御部9は、図11(A)に示すように、ディスペンスヘッド41により塗布位置Nである塗布1にフラックスFを塗布する。このとき、制御部9は、塗布1を検査開始位置Mに設定する。制御部9は、図11(B)に示すように、ディスペンスヘッド41により、所定数の電子部品PE(たとえば、2部品)に対応する塗布位置Nである塗布2〜塗布4にフラックスFを塗布する。そして、制御部9は、図11(C)に示すように、基板撮像部8により、塗布1から順に塗布4までフラックスFの面積を検査する。
次に、制御部9は、図12(A)に示すように、ディスペンスヘッド41により塗布位置Nである塗布5にフラックスFを塗布する。このとき、制御部9は、塗布5を検査開始位置Mに設定する。制御部9は、図12(B)に示すように、ディスペンスヘッド41により、所定数の電子部品PE(たとえば、2部品)に対応する塗布位置Nである塗布5〜塗布8にフラックスFを塗布する。そして、制御部9は、図12(C)に示すように、基板撮像部8により、塗布5から順に塗布8までフラックスFの面積を検査する。
(第1実施形態の効果)
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第1実施形態では、上記のように、制御部9は、フラックスFの塗布形状の時間経過に伴う変化に基づくタイミングで基板撮像部8による検査を行うように構成されている。これにより、連続的に行われる塗布の回数が多い場合であっても、塗布形状に大幅な変化が発生する前に適宜塗布形状の検査を行うことができる。この結果、フラックスFの塗布形状の変化に起因する誤判定を抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、制御部9は、ディスペンスヘッド41により基板Bに複数回フラックスFを塗布した後のフラックスFの塗布形状の時間経過に伴う変化に基づくタイミングで、基板撮像部8による検査を行うように構成されている。これにより、ディスペンスヘッド41により基板Bに複数回フラックスFを塗布した後に基板撮像部8による検査が行われるので、塗布毎に検査が行われる場合と比べて、基板撮像部8による検査を効率的に行うことができる。この結果、フラックスFの塗布形状の変化に起因する誤判定を抑制しながら、基板撮像部8による検査を効率的に行なうことができる。
また、第1実施形態では、上記したように、制御部9は、基板Bに塗布されている未検査のフラックスFのうち、最も早期に基板B上に塗布されたフラックスFから塗布された順に、基板撮像部8による基板B上のフラックスFの検査を行うように構成されている。これにより、フラックスFの塗布形状が最も変化しているフラックスFから順に検査することができるので、基板撮像部8による検査の誤判定をより確実に抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、制御部9は、所定数の電子部品PEに対応する箇所にディスペンスヘッド41によるフラックスFの塗布が行われたことに基づいて、基板撮像部8による基板B上のフラックスFの検査を行うように構成されている。これにより、所定数の電子部品PEに基づいてフラックスFの検査が行われるタイミングが設定されるので、フラックスFの塗布形状の時間経過に伴う変化に基づくタイミング内で、電子部品Eの仕様に合わせて適切にフラックスFの検査を行うタイミングを設定することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、制御部9は、所定数の電子部品PEに対応する箇所にディスペンスヘッド41によるフラックスFの塗布が行われたことに基づいて、基板撮像部8による基板B上のフラックスFの検査を行うように構成されている。これにより、基板B上にフラックスFを塗布していく中途にフラックスFの塗布の不良が発生した場合でも、早期にフラックスFの塗布の不良を発見することが可能である。この結果、フラックスFのロスおよび塗布の不良を発見するまでの時間のロスを抑制することが可能である。
また、第1実施形態では、上記のように、制御部9は、基板Bに塗布されたフラックスFの塗布形状の時間経過に伴う変化に基づくタイミングで、フラックスFに対する基板撮像部8を用いた検査を行うように構成されている。これにより、基板BにフラックスFを塗布する毎ではなく、フラックスFの塗布形状の時間経過に伴う変化に基づくタイミングで基板撮像部8による検査が行われるので、作業時間の増大を抑制することが可能である。また、フラックスFの塗布の不良が中途に発生したとしても、フラックスFの検査を迅速に行なうことができるので、検査のタイミングが遅れることによるフラックスFおよび時間のロスを抑制することが可能である。
(第2実施形態)
次に、図1、図3および図13〜図15を参照して、本発明の第2実施形態による部品実装装置201の構成について説明する。第2実施形態では、上記第1実施形態とは異なり、制御部209が、ディスペンスヘッド41によるフラックスFの基板B上への塗布回数Kが所定塗布回数PNよりも大きい場合に、塗布された基板B上のフラックスFの形状の検査を行うように構成された例について説明する。なお、第2実施形態において、第1実施形態と同様の構成に関しては、同じ符号を付して説明を省略する。
(検査処理)
第2実施形態の制御部209は、検査プログラムCPを実施することにより、ディスペンスヘッド41によるフラックスFの塗布が所定塗布回数PN行われたことに基づいて、基板撮像部8による基板B上のフラックスFの検査を行うように構成されている。ここで、所定塗布回数PNは、ユーザーにより設定されて、メモリ92に記憶される。この所定塗布回数PNは、所定の塗布位置Nにおいて、フラックスFの塗布から検査までにかかる時間と、塗布されたフラックスFが不良と判断されるまでの時間とに基づいて、ユーザーによって設定される。なお、所定塗布回数PNは、特許請求の範囲の「所定回数」の一例である。また、第2実施形態のその他の構成は、第1実施形態の構成と同様である。
次に、図13を参照して、第2実施形態の部品実装装置201において、制御部209により実施される検査処理を説明する。
まず、ステップS21〜ステップS26は、制御部209が、基板撮像部8による基板B上のフラックスFの検査開始位置Mを取得するためのステップである。
図13に示すように、ステップS21において、制御部209は、メモリ92に記憶されている設定値Sである所定塗布回数PNを取得してステップS22に進む。ここで、ステップS22〜ステップS25のそれぞれは、第1実施形態の検査処理のステップS2〜ステップS5のそれぞれに対応するので説明を省略する。ステップS26において、制御部209は、塗布回数K=K+1に設定して、その後、ステップS27に進む。
次に、ステップS27〜ステップS32およびステップS37は、制御部209が、ディスペンスヘッド41により、所定塗布回数PNに対応する塗布位置NにフラックスFを塗布させるためのステップである。
ここで、ステップS27〜ステップS30のそれぞれは、第1実施形態の検査処理のステップS6〜ステップS9のそれぞれに対応するので説明を省略する。ステップS30の後、ステップS31において、制御部209は、塗布回数K=K+1に設定する。ステップS32において、制御部209は、塗布回数Kが所定塗布回数PNよりも多いか否かを判断する。塗布回数Kが所定塗布回数PNよりも小さい場合にはステップS37に進む。塗布回数Kが所定塗布回数PNよりも多い場合にはステップS33に進む。ここで、ステップS37は、第1実施形態の検査処理のステップS16に対応するので説明を省略する。
次に、ステップS33〜ステップS36およびステップS38は、制御部209が、基板撮像部8により、所定塗布回数PNに対応する複数の塗布位置Nに塗布されたフラックスFを検査するためのステップである。
ここで、ステップS33〜ステップS36のそれぞれは、第1実施形態の検査処理のステップS12〜ステップS15のそれぞれに対応するので説明を省略する。また、ステップS38は、第1実施形態の検査処理のステップS17に対応するので説明を省略する。
次に、図14(A)〜図14(C)および図15(A)〜図15(C)を参照して、上記した検査処理を模式的に説明する。なお、図14(A)〜図14(C)および図15(A)〜図15(C)では、検査前のフラックスFを白抜き、検査後のフラックスFを網掛けで図示している。
まず、制御部209は、図14(A)に示すように、ディスペンスヘッド41により塗布位置Nである塗布1にフラックスFを塗布する。このとき、制御部209は、塗布1を検査開始位置Mに設定する。制御部209は、図14(B)に示すように、ディスペンスヘッド41により、所定塗布回数PN(たとえば、4回)に対応して、塗布位置Nである塗布2〜塗布4にフラックスFを塗布する。そして、制御部209は、図14(C)に示すように、基板撮像部8により、塗布1から順に塗布4までフラックスFの面積を検査する。
次に、制御部209は、図15(A)に示すように、ディスペンスヘッド41により塗布位置Nである塗布5にフラックスFを塗布する。このとき、制御部209は、塗布5を検査開始位置Mに設定する。制御部209は、図15(B)に示すように、ディスペンスヘッド41により、所定塗布回数PN(たとえば、4回)に対応して、塗布位置Nである塗布5〜塗布8にフラックスFを塗布する。そして、制御部209は、図15(C)に示すように、基板撮像部8により、塗布5から順に塗布8までフラックスFの形状を検査する。
(第2実施形態の効果)
第2実施形態では、上記のように、制御部209は、ディスペンスヘッド41によるフラックスFの塗布が所定塗布回数PN行われたことに基づいて、基板撮像部8による基板B上のフラックスFの検査を行うように構成されている。これにより、基板B上へのフラックスFの塗布の回数に基づいてフラックスFの検査が行われるタイミングが設定されるので、フラックスFの塗布形状の時間経過に伴う変化に基づくタイミング内で、基板B上のフラックスFが塗布される箇所の配置に合わせて適切にフラックスFの検査を行うタイミングを設定することができる。なお、第2実施形態のその他の効果は、第1実施形態と同様である。
(第3実施形態)
次に、図1、図3および図16〜図18を参照して、本発明の第3実施形態による部品実装装置301の構成について説明する。第3実施形態では、上記第1実施形態とは異なり、制御部309が、ユーザーが指定した指定時間PTよりもディスペンスヘッド41による作業時間が大きい場合に、塗布された基板B上のフラックスFの形状の検査を行うように構成された例について説明する。なお、第3実施形態において、第1実施形態と同様の構成に関しては、同じ符号を付して説明を省略する。また、第3実施形態のその他の構成は、第1実施形態の構成と同様である。
(検査処理)
第3実施形態の制御部309は、検査プログラムCPを実施することにより、ディスペンスヘッド41によるフラックスFの塗布などの作業時間が指定時間PTよりも大きくなったことに基づいて、基板撮像部8による基板B上のフラックスFの検査を行うように構成されている。ここで、指定時間PTは、ユーザーにより設定されて、メモリ92に記憶される。この指定時間PTは、所定の塗布位置Nにおいて、フラックスFの塗布から検査までにかかる時間と、塗布されたフラックスFが不良と判断されるまでの時間とに基づいて、ユーザーによって設定される。
図16を参照して、第3実施形態の部品実装装置301において、制御部309により実施される検査処理を説明する。
まず、ステップS41〜ステップS46は、制御部309が、基板撮像部8による基板B上のフラックスFの検査開始位置Mを取得するためのステップである。
図16に示すように、ステップS41において、制御部309は、メモリ92に記憶されている設定値Sである指定時間PTを取得してステップS42に進む。ここで、ステップS42〜ステップS45のそれぞれは、第1実施形態の検査処理のステップS2〜ステップS5のそれぞれに対応するので説明を省略する。その後、ステップS46において、制御部309は、フラックスFの塗布終了時間を開始時間として取得して、ステップS47に進む。
次に、ステップS47〜ステップS52およびステップS57は、制御部309が、ディスペンスヘッド41により、指定時間PTの間、複数の塗布位置NにフラックスFを塗布させるためのステップである。
ここで、ステップS47〜ステップS50のそれぞれは、第1実施形態の検査処理のステップS6〜ステップS9のそれぞれに対応するので説明を省略する。ステップS50の後、ステップS51において、制御部309は、作業時間=現在の時間−開始時間に基づいて作業時間を取得する。ステップS52において、制御部309は、作業時間が指定時間PTよりも大きいか否かを判断する。作業時間が指定時間PT以下の場合にはステップS57に進む。作業時間が指定時間PTよりも大きい場合にはステップS53に進む。ここで、ステップS57は、第1実施形態の検査処理のステップS16に対応するので説明を省略する。
次に、ステップS53〜ステップS56は、制御部309が、基板撮像部8により、指定時間PTの間、ディスペンスヘッド41によりフラックスFが塗布された複数の塗布位置NのフラックスFを検査するためのステップである。
ここで、ステップS53〜ステップS56のそれぞれは、第1実施形態の検査処理のステップS12〜ステップS15のそれぞれに対応するので説明を省略する。また、ステップS58は、第1実施形態の検査処理のステップS17に対応するので説明を省略する。
次に、図17(A)〜図17(C)および図18(A)〜図18(C)を参照して、上記した検査処理を模式的に説明する。なお、図17(A)〜図17(C)および図18(A)〜図18(C)では、検査前のフラックスFを白抜き、検査後のフラックスFを網掛けで図示している。
まず、制御部309は、図17(A)に示すように、ディスペンスヘッド41により塗布位置Nである塗布1にフラックスFを塗布する。このとき、制御部309は、塗布1を検査開始位置Mに設定する。制御部309は、図17(B)に示すように、ディスペンスヘッド41により、指定時間PT(たとえば、約10秒)の間フラックスFを基板B上に塗布する。このとき、制御部309は、塗布位置Nである塗布2〜塗布4にフラックスFを塗布する。そして、制御部309は、図17(C)に示すように、基板撮像部8により、塗布1から順に塗布4までフラックスFの面積を検査する。
次に、制御部309は、図18(A)に示すように、ディスペンスヘッド41により塗布位置Nである塗布5にフラックスFを塗布する。このとき、制御部309は、塗布5を検査開始位置Mに設定する。制御部309は、図18(B)に示すように、ディスペンスヘッド41により、指定時間PT(たとえば、約10秒)の間フラックスFを基板B上に塗布する。このとき、制御部309は、塗布位置Nである塗布5〜塗布8にフラックスFを塗布する。そして、制御部309は、図18(C)に示すように、基板撮像部8により、塗布5から順に塗布8までフラックスFの面積を検査する。
(第3実施形態の効果)
第3実施形態では、上記のように、制御部309は、ディスペンスヘッド41によるフラックスFの塗布が指定時間PTの間行われたことに基づいて、基板撮像部8による基板B上のフラックスFの検査を行うように構成されている。これにより、ユーザーにより設定される指定時間PTに基づいてフラックスFの検査が行われるタイミングが設定されるので、フラックスFの塗布形状の時間経過に伴う変化に基づくタイミング内で、フラックスFの検査を行うタイミングを適切に設定することが可能である。なお、第3実施形態のその他の効果は、第1実施形態と同様である。
(第4実施形態)
次に、図1、図3および図19〜図20を参照して、本発明の第4実施形態による部品実装装置401の構成について説明する。第4実施形態では、上記第1実施形態とは異なり、制御部409が、基板Bに塗布されたフラックスFの形状の経時変化に起因して、基板撮像部8によるフラックスFの検査結果が不良とされる許容時間T4に基づくタイミングで、基板B上のフラックスFの検査を行うように構成されている例について説明する。なお、第4実施形態において、第1実施形態と同様の構成に関しては、同じ符号を付して説明を省略する。また、第4実施形態のその他の構成は、第1実施形態の構成と同様である。
具体的には、部品実装装置401は、制御部409により、累計移動時間T1と戻り時間T2と総検査時間TCとを加算した時間が、許容時間T4よりも大きくなった場合に、基板撮像部8による基板B上の未検査のフラックスFの検査を行うように構成されている。ここで、累計移動時間T1は、未検査のフラックスFのうち最も早期に塗布されたフラックスFの塗布位置Nから次にフラックスFを塗布する塗布位置Nまでの各塗布位置N間の移動時間を累計した時間である。戻り時間T2は、次にフラックスFを塗布する塗布位置Nから未検査のフラックスFのうち最も早期に塗布されたフラックスFの塗布位置Nまで移動するのにかかる時間である。総検査時間TCは、基板撮像部8による基板B上の未検査のフラックスFの検査撮像時間T3を加算した時間であり、未検査のフラックスFが塗布回数Kに相当する箇所存在する場合には、総検査時間TCは検査撮像時間T3×塗布回数Kとなる。
(検査処理)
第4実施形態の制御部409は、検査プログラムCPを実施することによって、許容時間T4に基づいて、基板撮像部8による基板B上のフラックスFの検査を行うように構成されている。ここで、許容時間T4は、ユーザーにより設定されて、メモリ92に記憶される。この許容時間T4は、あらかじめ事前の試験により取得される時間である。たとえば、許容時間T4は、ディスペンスヘッド41によりフラックスFを試験部材(ロールペーパーなど)上に複数塗布した後、基板撮像部8により試験部材上の複数のフラックスFを検査していき、最初のフラックスFの検査から検査結果が不良と判断されたフラックスFまでにかかった時間である。
図19を参照して、第4実施形態の部品実装装置401において、制御部409により実施される検査処理を説明する。
まず、ステップS61〜ステップS66は、制御部409が、基板撮像部8による基板B上のフラックスFの検査開始位置Mを取得するためのステップである。
図19に示すように、ステップS61において、制御部409は、メモリ92に記憶されている設定値Sである検査撮像時間T3を取得する。ステップS62において制御部409は、基板B上の最初のフラックスFの塗布位置Nを塗布位置N=1に設定する。ステップS63において、制御部409は、メモリ92に記憶されている設定値Sである許容時間T4を取得する。ステップS64において、制御部409は、塗布回数K=0に設定する。ステップS65において、制御部409は、累計移動時間T1=0に設定する。ステップS66において、制御部409は、検査位置C=塗布位置Nに設定する。
次に、ステップS67〜ステップS75は、制御部409が、ディスペンスヘッド41により、許容時間T4の間、複数の塗布位置NにフラックスFを塗布させるためのステップである。
ステップS67において、制御部409は、ディスペンスヘッド41による塗布位置NへのフラックスFの塗布を開始させる。ステップS68において、制御部409は、塗布位置NへのフラックスFの塗布を終了させる。ステップS69において、制御部409は、塗布回数K=K+1に設定する。ステップS70において、制御部409は、塗布位置Nは基板B上の最後の塗布位置Nか否かを判断する。塗布位置Nが基板B上の最後の塗布位置Nである場合はステップS76に進む。塗布位置Nが基板B上の最後の塗布位置Nでない場合はステップS71に進む。
ステップS71では、制御部409は、塗布位置Nから塗布位置N+1までの移動時間を累計移動時間T1に加算し、累計移動時間T1を設定する。ステップS72では、制御部409は、塗布位置N+1から検査位置Cまでの戻り時間T2を取得する。ステップS73において、塗布位置N=N+1に設定する。ステップS74において、制御部409は、T1+T2+T3×K>T4か否かを判断する。すなわち、制御部409は、累計移動時間T1と、戻り時間T2と、検査撮像時間T3×塗布回数K(総検査時間TC)とを加算した時間が、許容時間T4よりも大きいか否かを判断する。加算した時間が許容時間T4よりも大きい場合は、ステップS76に進む。加算した時間が許容時間T4以下の場合は、ステップS75に進む。ステップS75において、制御部409は、ディスペンスヘッド41を塗布位置Nに移動させ、ステップS67に戻る。
次に、ステップS76〜ステップS80は、制御部409が、基板撮像部8により、許容時間T4の間、ディスペンスヘッド41によりフラックスFが塗布された複数の塗布位置NのフラックスFを検査するためのステップである。
ステップS76において、制御部409は、基板撮像部8を検査位置Cへ移動させる。ステップS77において、制御部409は、基板撮像部8により検査位置Cでの検査を行う。ステップ78において、制御部409は、検査位置Cは基板B上の最後の検査位置か否かを判断する。検査位置Cが基板B上の最後の検査位置である場合には検査処理を終了する。検査位置Cが基板B上の最後の検査位置でない場合にはステップS79に進む。ステップS79において、制御部409は、検査位置C+1が塗布位置Nと同じか否かを判断する。検査位置Cが塗布位置Nと同じ場合にはステップS64に戻る。検査位置Cが塗布位置Nとは異なる場合にはステップS80に進む。ステップS80において、制御部409は、検査位置C=C+1に設定し、ステップS76に戻る。
次に、図20(A)および図20(B)を参照して、上記した検査処理を模式的に説明する。なお、図20(A)および図20(B)では、検査前のフラックスFを白抜き、検査後のフラックスFを網掛けで図示している。
まず、制御部409は、図20(A)に示すように、ディスペンスヘッド41により塗布位置Nである塗布1〜塗布3にフラックスFを塗布する。なお、制御部409では、塗布1が検査位置Cに設定されている。制御部409は、塗布1から塗布2までの移動時間と、塗布2から塗布3までの移動時間と、塗布3から塗布4までの移動時間とを加算した累計移動時間T1を取得する。制御部409は、塗布4から塗布1に戻るまでの戻り時間T2を取得する。制御部409は、塗布1、塗布2および塗布3に基づく塗布回数K(たとえば、3回)に検査撮像時間T3を乗算することにより総検査時間TCを取得する。そして、制御部409は、許容時間T4(たとえば、約30秒)と、累計移動時間T1、戻り時間T2および総検査時間TCを加算した時間とを比較する。許容時間T4よりも加算した時間が大きい場合には、図20(B)に示すように、基板撮像部8により、塗布1から順に塗布3までフラックスFの面積を検査する。
(第4実施形態の効果)
第4実施形態では、上記のように、基板撮像部8による検査は、基板Bに塗布されたフラックスFの塗布形状の時間経過に伴う変化に起因して、基板撮像部8によるフラックスFの検査結果が不良とされるまでの許容時間T4に基づくタイミングで行われるように構成されている。これにより、許容時間T4内に基板撮像部8による基板B上のフラックスFの検査が行われるので、基板撮像部8による検査の誤判定を確実に抑制することができる。
また、第4実施形態では、上記のように、制御部409は、累計移動時間T1と、戻り時間T2と、総検査時間TCとを加算した時間が、許容時間T4よりも大きくなった場合に基板撮像部8による基板B上のフラックスFの検査を行うように構成されている。これにより、累計移動時間T1、戻り時間T2および総検査時間TCに基づいて基板撮像部8による基板B上のフラックスFの検査のタイミングが設定されるので、基板撮像部8による基板B上のフラックスFの検査のタイミングをフラックスFの塗布形状の時間経過に伴う変化に基づくタイミングに、より確実に設定することができる。また、塗布位置Nおよび検査位置Cにより変化する基板撮像部8の移動時間のうち、最も長い移動時間を基準として一律にフラックスFの検査のタイミングを決めた場合よりも、作業時間の増大を抑制することが可能である。なお、第4実施形態のその他の効果は、第1実施形態と同様である。
(変形例)
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記第1〜第4実施形態では、塗布条件の変更について考慮しない例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、塗布条件の変更について考慮してもよい。具体的には、図21に示す第1変形例のように、制御部509は、ディスペンスヘッド41による基板BへのフラックスFの塗布の条件が変更されたことに基づいて、基板撮像部8による基板B上のフラックスFの検査を行う機能(ステップS100)を有するように構成されている。ここで、ディスペンスヘッド41による基板BへのフラックスFの塗布の条件の変更とは、基板BへのフラックスFの塗布時間を変更(たとえば、約0.3秒から約0.2秒)することにより、基板B上のフラックスFの大きさ(直径)を変更することである。なお、第1変形例のその他の構成は、第4実施形態と同様である。
第1変形例では、上記のように、制御部509は、ディスペンスヘッド41による基板BへのフラックスFの塗布の条件が変更されたことに基づいて、基板撮像部8による基板B上のフラックスFの検査を行うように構成されている。これにより、ディスペンスヘッド41による基板B上へのフラックスFの塗布条件が変更された場合にも、基板撮像部8による基板B上のフラックスFの検査が行われるので、基板撮像部8による基板B上のフラックスFの検査の時間間隔が大きくなり過ぎることを抑制することができる。なお、第1変形例のその他の効果は、第4実施形態と同様である。
なお、上記第1変形例では、ディスペンスヘッド41による基板BへのフラックスFの塗布の条件の変更とは、基板BへのフラックスFの塗布時間を変更することである例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、ディスペンスヘッドによる基板へのフラックスの塗布の条件の変更とは、ディスペンスヘッドのノズルの交換による吐出口の直径の変更であってもよい。
また、上記第1〜第4実施形態および第1変形例では、特許請求の範囲の「基板作業装置」が部品実装装置1(201、301、401)である例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、基板作業装置は、基板検査装置または液材塗布装置などであってもよい。
また、上記第1〜第4実施形態および第1変形例では、液材がフラックスFである例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、液材はフラックス以外の粘性を有する接着剤であってもよい。
また、第1〜第4実施形態および第1変形例では、メモリ92には、基板B上に塗布されたフラックスFの面積を検査するための処理である検査処理に基づく検査プログラムCPが記憶されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、メモリには、基板上に塗布されたフラックスの形状を検査するための処理である検査処理に基づく検査プログラムが記憶されていてもよい。ここで、基板上に塗布されたフラックスの形状の検査は、たとえば、基板撮像部により撮像されたフラックスの真円度に基づく検査である。
また、上記第1変形例では、ディスペンスヘッド41による基板BへのフラックスFの塗布の条件の変更は、基板BへのフラックスFの塗布時間を約0.3秒から約0.2秒に変更する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、基板へのフラックスの塗布時間の変更は、約0.3秒から約0.2秒に限られず他の値であってもよい。
また、上記第1実施形態では、所定数の電子部品PEは、2部品である例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、所定数の電子部品は3部品以上であってもよい。
また、上記第2実施形態では、所定塗布回数PNは4回である例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、所定塗布回数は1〜3回、または、5回以上であってもよい。
また、上記第3実施形態では、指定時間PTは約10秒である例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、指定時間は10秒未満であってもよいし、10秒を超えてもよい。
また、上記第4実施形態では、許容時間T4は約30秒である例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、許容時間は、約30秒未満であってもよいし、約30秒を超えてもよい。
また、上記第1〜第4実施形態では、ヘッドユニット4は、2つのディスペンスヘッド41を有した例を示しているが、本発明はこれに限られない。ヘッドユニットは、1つのディスペンスヘッドを有していてもよいし、3つ以上のディスペンスヘッドを有していてもよい。
また、上記第1〜第4実施形態および第1変形例では、説明の便宜上、制御部9(209、309、409、509)の制御処理を、処理フローに沿って順番に処理を行うフロー駆動型のフローチャートを用いて説明した例について示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、制御部の制御処理を、イベント単位で処理を実行するイベント駆動型(イベントドリブン型)の処理により行ってもよい。この場合、完全なイベント駆動型で行ってもよいし、イベント駆動およびフロー駆動を組み合わせて行ってもよい。
また、上記第4実施形態では、制御部409が、累計移動時間T1と、戻り時間T2と、検査撮像時間T3×塗布回数Kとを加算した時間が、許容時間T4よりも大きいか否かを判断している例を示しているが、本発明はこれに限られない。本発明では、制御部は、累計移動時間と、戻り時間と、検査撮像時間×塗布回数とを加算した時間が、許容時間が経過する直前の時間以上か否かを判断してもよい。
1、201、301、401 部品実装装置(基板作業装置)
8 基板撮像部(検査部)
9、209、309、409、509 制御部
41 ディスペンスヘッド
B 基板
F フラックス(液材)
K 塗布回数
N 塗布位置
PE 所定数の部品
PN 所定塗布回数(所定回数)
T1 累計移動時間
T2 戻り時間
T3 検査撮像時間(検査時間)
T4 許容時間
TC 総検査時間

Claims (8)

  1. 塗布後の時間経過とともに塗布形状が変化する液材を基板の部品に対応する箇所に塗布するディスペンスヘッドと、
    前記ディスペンスヘッドが塗布した前記液材の箇所に部品を実装する実装ヘッドと、
    前記基板上に塗布された前記液材の平面視における面積または形状の少なくとも一方を検査する検査部とを備え、
    前記ディスペンスヘッドおよび前記実装ヘッドは、同一の部材に固定されており、前記同一の部材により一体的に水平方向に移動可能であって、
    前記基板の部品に対応する箇所に塗布された前記液材の前記塗布形状の時間経過に伴う変化において、前記液材の平面視における面積または形状の少なくとも一方の変化が、前記基板上に前記液材を塗布した後所定時間内の前記液材の平面視における面積または形状の少なくとも一方の変化よりも大きくなる前のタイミングで、前記基板の部品に対応する箇所に塗布された前記液材に対する前記検査部を用いた検査が行われるように構成されている、基板作業装置。
  2. 前記検査部による前記基板上の前記液材の検査は、前記基板に塗布された前記液材の前記塗布形状の時間経過に伴う変化に起因して、前記検査部による前記液材の検査結果が不良とされるまでの許容時間に基づくタイミングで行われるように構成されている、請求項1に記載の基板作業装置。
  3. 前記検査部による前記基板上の前記液材の検査は、前記ディスペンスヘッドにより前記基板に複数回前記液材を塗布した後の前記液材の前記塗布形状の時間経過に伴う変化に基づくタイミングで行われるように構成されている、請求項1または2に記載の基板作業装置。
  4. 前記検査部による前記基板上の前記液材の検査は、前記基板に塗布されているが未検査の前記液材のうち、最も早期に前記基板上に塗布された前記液材から塗布された順に行うように構成されている、請求項3に記載の基板作業装置。
  5. 前記検査部による前記基板上の前記液材の検査は、所定数の部品に対応する箇所に前記ディスペンスヘッドによる前記液材の塗布が行われたことに基づいて行われるように構成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の基板作業装置。
  6. 前記検査部による前記基板上の前記液材の検査は、前記ディスペンスヘッドによる前記液材の塗布が所定回数行われたことに基づいて行われるように構成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の基板作業装置。
  7. 前記検査部による前記基板上の前記液材の検査は、未検査の前記液材のうち最も早期に塗布された前記液材の塗布位置から次に前記液材を塗布する塗布位置までの各塗布位置間の移動時間を累計した累計移動時間と、前記次に前記液材を塗布する塗布位置から未検査の前記液材のうち最も早期に塗布された前記液材の塗布位置まで移動するのにかかる戻り時間と、前記基板上の未検査の前記液材の検査時間を加算した総検査時間とを加算した時間が、前記許容時間よりも大きくなった場合または前記許容時間が経過する直前の時間以上の場合に行われるように構成されている、請求項2に記載の基板作業装置。
  8. 前記検査部による前記基板上の前記液材の検査は、前記ディスペンスヘッドによる前記基板への前記液材の塗布の条件が変更されたことに基づいて行われるように構成されている、請求項7に記載の基板作業装置。
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