JP6911823B2 - タイヤ - Google Patents

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JP6911823B2
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Description

本発明は、トレッド部に、模様構成単位がタイヤ周方向に繰り返し配列されたトレッドパターンを有するタイヤに関する。
タイヤが装着される車両や路面の条件に応じて、様々なトレッドパターンを有するタイヤが提案されている。トレッドパターンには、例えば、溝と、それに隣接するブロックとで構成された模様構成単位が、タイヤ周方向に繰り返し配置される。このようなタイヤにおいて、模様構成単位が同じ大きさで形成されている場合、走行時に耳障りな騒音(例えば、ピッチノイズ)が発生することが知られている。
下記特許文献1は、ピッチノイズを低減したタイヤを提案している。下記特許文献1のタイヤでは、各模様構成単位をパルスとして、各模様構成単位の長さを隔てたパルス列をフーリエ変換して得られる1〜k次の振幅P(k)が、所定の範囲内に限定されている。下記特許文献1のタイヤは、振幅P(k)のピークを次数kの広い範囲に均すことができ、ピッチノイズを低減(ホワイトノイズ化)することができる。
特開2000−177320号公報
上記特許文献1のタイヤは、走行時のピッチノイズを低減するものの、うなり音が生じやすいという問題があった。
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、走行時のうなり音を抑制できるタイヤを提供することを主たる目的としている。
本発明は、トレッド部に、タイヤ周方向の長さが異なる少なくとも2種類の模様構成単位がタイヤ周方向に配列された列を含むトレッドパターンを有するタイヤであって、前記模様構成単位の列を、各模様構成単位をそれらの前記長さに応じた大きさを有するパルスとし、かつ、前記パルスを、1つの模様構成単位を起点として前記配列の順にかつ各模様構成単位の前記長さを隔てて並べたパルス列に置換するとともに、各パルスの大きさは、そのパルスに対応する前記模様構成単位の前記長さを、前記少なくとも2種類の前記模様構成単位の前記長さの中央値に対する比で定義され、前記少なくとも2種類の模様構成単位に対応する前記パルスの大きさの平均値は、1.00であり、前記パルス列を下記式(1)でフーリエ変換して得られる1〜k次の振幅Fのうち、前記振幅Fの最大値Fmaxは、下記式(1)を満たし、かつ前記最大値Fmaxの2/3以上の前記振幅Fが、隣り合う次数で連続しないことを特徴とする。
Figure 0006911823
ここで、
N:タイヤ1周での模様構成単位の総数
L:タイヤ周長変数(タイヤ1周の全ての模様構成単位の長さの比の総和)
k:1〜2Nまでの自然数
i:1〜2N−1までの自然数
X(j):パルス列の起点からj番目の模様構成単位までのパルス位置(起点からj番目までの長さの比の和)
P(j):パルス列の起点からj番目のパルスの大きさ
本発明に係る前記タイヤにおいて、前記1〜k次の振幅Fのうち、1次数の振幅F1は、0.6以下であってもよい。
本発明に係る前記タイヤにおいて、前記1〜k次の振幅Fのうち、1次数の振幅F1は、0.5以下であってもよい。
本発明に係る前記タイヤにおいて、前記タイヤ1周での前記模様構成単位の総数Nは、下記式(2)をさらに満たしてもよい。
Figure 0006911823
本発明に係る前記タイヤにおいて、前記各模様構成単位の前記長さの比は、0.08〜0.25であってもよい。
本発明に係る前記タイヤにおいて、前記最大値Fmaxは、下記式(3)を満たしてもよい。
Figure 0006911823
本発明に係る前記タイヤにおいて、前記最大値Fmaxは、下記式(4)を満たしてもよい。
Figure 0006911823
本願発明のタイヤは、トレッド部に、タイヤ周方向の長さが異なる少なくとも2種類の模様構成単位がタイヤ周方向に配列された列を含むトレッドパターンを有している。模様構成単位の列を、各模様構成単位をそれらの前記長さに応じた大きさを有するパルスとし、かつ、前記パルスを、1つの模様構成単位を起点として配列の順にかつ各模様構成単位の長さを隔てて並べたパルス列に置換している。 各パルスの大きさは、そのパルスに対応する前記模様構成単位の前記長さを、前記少なくとも2種類の前記模様構成単位の前記長さの中央値に対する比で定義され、前記少なくとも2種類の模様構成単位に対応する前記パルスの大きさの平均値は、1.00である。パルス列を下記式(1)でフーリエ変換して得られる1〜k次の振幅Fのうち、振幅Fの最大値Fmaxは、下記式(1)を満たしている。
Figure 0006911823
ここで、
N:タイヤ1周での模様構成単位の総数
L:タイヤ周長変数(タイヤ1周の全ての模様構成単位の長さの比の総和)
k:1〜2Nまでの自然数
i:1〜2N−1までの自然数
X(j):パルス列の起点からj番目の模様構成単位までのパルス位置(起点からj番目までの長さの比の和)
P(j):パルス列の起点からj番目のパルスの大きさ
前記振幅Fは、タイヤ走行時において、前記模様構成単位を構成するブロックが路面に接地して離れる際に生じる騒音(ピッチノイズ)を周波数分析したときのノイズエネルギーの大きさに相関がある。また、前記振幅Fの次数1〜kは、ノイズエネルギーの周波数に相関がある。本願発明のタイヤは、前記振幅Fの最大値Fmaxが上記式(1)を満たすことで、前記振幅Fのピークを次数kの広い範囲に均すことができる。これにより、本願発明のタイヤは、ピッチノイズを低減(ホワイトノイズ化)することができる。
さらに、本願発明のタイヤは、前記振幅Fの最大値Fmaxの2/3以上の振幅Fが、隣り合う次数で連続していない。これは、隣接する周波数の音が互いに干渉することを防ぎ、走行時のうなり音を抑制できる。しかも、パルスの大きさの平均値は、1.00に限定されるため、走行時のうなり音を確実に抑制できる。
タイヤのトレッド部の一例を示す展開図である。 振幅Fを求めるためのパルス列を示す線図である。 振幅Fと次数kとの関係を示すグラフである。 タイヤAの振幅Fと次数kとの関係を示すグラフである。 タイヤBの振幅Fと次数kとの関係を示すグラフである。 タイヤCの振幅Fと次数kとの関係を示すグラフである。 タイヤDの振幅Fと次数kとの関係を示すグラフである。 タイヤEの振幅Fと次数kとの関係を示すグラフである。 タイヤFの振幅Fと次数kとの関係を示すグラフである。 タイヤGの振幅Fと次数kとの関係を示すグラフである。 タイヤHの振幅Fと次数kとの関係を示すグラフである。 タイヤIの振幅Fと次数kとの関係を示すグラフである。 タイヤJの振幅Fと次数kとの関係を示すグラフである。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1は、タイヤ1のトレッド部2の一例を示す展開図である。本実施形態のタイヤ1のトレッド部2には、トレッドパターン3が設けられている。
トレッドパターン3は、タイヤ周方向の長さLが異なる少なくとも2種類の模様構成単位4が、タイヤ周方向に繰り返し配置されることで形成されている。これにより、トレッド部2には、ピッチバリエーションが形成されるため、走行時のノイズを低減することができる。模様構成単位4の種類については、例えば、タイヤ1が装着される車両や路面の条件に応じて適宜設定されうる。模様構成単位4は、例えば、2〜10種類程度が望ましい。本実施形態の模様構成単位4は、5種類である場合が例示される。
本実施形態では、模様構成単位4がタイヤ周方向に配列された模様構成単位の列Rが少なくとも1列(本実施形態では、5列)設けられている。各模様構成単位4は、タイヤ軸方向で隣り合う他の模様構成単位の列Rの模様構成単位4と、タイヤ周方向の位置が同一である場合が例示されるが、タイヤ周方向に位置ずれして(位相がずれて)いてもよい。
本実施形態の模様構成単位4は、1つのブロック6と、このブロック6とタイヤ周方向の一方側で隣り合う1つの横溝7とで構成されている。従って、本実施形態のトレッドパターン3は、ブロックパターンである場合が例示される。ブロック6は、横溝7と、横溝7と交わる向きにのび、かつ、タイヤ周方向に連続してのびる主溝8とで区分される。
タイヤ1周での模様構成単位4の総数Nについては、適宜設定することができる。なお、総数Nが少ないと、ピッチバリエーションによるノイズ低減効果を十分に発揮できないおそれがある。逆に、総数Nが多いと、トレッド部2の偏摩耗を招きやすいおそれがある。このため、タイヤ1周での模様構成単位4の総数Nは、下記式(2)を満たすのが望ましい。
Figure 0006911823
さらに、タイヤ1周での模様構成単位4の総数Nは、下記式(5)を満たすことで、1ピッチ当たりのトレッド部2の剛性を向上させることができるため、ノイズ低減効果を発揮しつつ、操縦安定性を向上させることができる。
Figure 0006911823
タイヤ周方向の長さLが異なる模様構成単位4を、長さLの大きさの順に並べたとき、隣り合う模様構成単位4、4間の長さLの増加の割合については、適宜設定することができる。増加の割合が大きいと、隣り合う模様構成単位4、4間の剛性差が大となるため、偏摩耗が生じるおそれがある。また、増加の割合が小さいと、特定周波数のノイズが集中し、ピッチバリエーションによるノイズ低減効果を十分に発揮できないおそれがある。このような観点より、タイヤ周方向で隣り合う各模様構成単位4の長さLの比(増加の割合)は、0.08〜0.25程度が望ましい。
図2は、振幅Fを求めるためのパルス列の一例を示す線図である。本実施形態のタイヤ1において、図1に示した模様構成単位4がタイヤ周方向に配列された模様構成単位の列Rを、図2に示されるように、各模様構成単位4をそれらの長さLに応じた大きさを有するパルス15とし、かつ、そのパルス15を、1つの模様構成単位4を起点として列Rの配列の順にかつ各模様構成単位4の長さLを隔てて並べたパルス列16に置換している。このパルス列16は、タイヤ1周に亘り作成される。また、パルス列16は、模様構成単位の列Rが複数形成されている場合、任意の模様構成単位の列Rにおいて作成される。
図2において、縦軸は、パルス15の大きさを示している。横軸は、各パルス15が発生する間隔を示している。各パルス15の大きさは、そのパルス15に対応する模様構成単位4の長さLを、少なくとも2種類の模様構成単位4の長さL(本実施形態では、図1に示した5種類の模様構成単位LL、L、M、S、SSの各長さL)の中央値に対する比で定義される。パルス15の発生間隔は、等間隔ではない。
パルス15の発生間隔は、図1に示した各模様構成単位4の長さLに応じた間隔である。本実施形態のパルス15の発生間隔は、模様構成単位4の長さLの比に基づいて設定されている。ここで、「模様構成単位4の長さLの比」とは、複数種類の模様構成単位4の中で基準となる一つの基準模様構成単位4S(図1に示す)を定め、かつ、この基準模様構成単位4Sの長さLに対する各模様構成単位4の長さLの比で表される。基準模様構成単位4Sは、好ましくは全種類の模様構成単位4を長さLの順に並べたときに、中間もしくはそれに近い位置に配置される模様構成単位とするのが好ましい。
本実施形態のタイヤ1において、パルス列12を下記式(1)でフーリエ変換して得られる1〜k次の振幅F(パワースペクトル密度)のうち、振幅Fの最大値Fmaxは、下記式(1)を満たすように構成されている。
Figure 0006911823
ここで、
N:タイヤ1周での模様構成単位の総数
L:タイヤ周長変数(タイヤ1周の全ての模様構成単位の長さの比の総和)
k:1〜2Nまでの自然数
i:1〜2N−1までの自然数
X(j):パルス列の起点からj番目の模様構成単位までのパルス位置(起点からj番目までの長さの比の和)
P(j):パルス列の起点からj番目のパルスの大きさ
上記式(1)のタイヤ周長変数Lは、タイヤ1周に亘って配置されている全ての模様構成単位4について、長さLの比を総和したもので表される。上記式(1)のパルス位置X(j)は、以下のように、パルス列12の起点Sからj番目までの模様構成単位の長さLの比の和によって定義される。
X(1)=PL(1)
X(2)=PL(1)+PL(2)



X(j)=PL(1)+PL(2)+ … +PL(j)
なお、PL(i)(iは、1〜Nまでの自然数)は、起点からi番目に配列されている模様構成単位4の長さLの比の値を示すものとする。
図3は、振幅Fと次数kとの関係を示すグラフである。振幅Fは、低次成分(本実施形態では、周波数が小さいノイズエネルギー)の予測に使用される。振幅Fは、振幅Pkと同様に、タイヤ走行時において、ピッチノイズを周波数分析したときのノイズエネルギーの大きさに相関がある。また、次数kは、ノイズエネルギーの周波数に相関があり、上記式(1)に示されるように、1次から2N次(即ち、模様構成単位の数Nに2を乗じた次数)までの範囲に設定されている。
本実施形態のタイヤ1において、振幅Fの最大値Fmaxは、上記式(1)の上限値(即ち、4.52−0.0125N)以下に限定されている。これは、種々の実験結果によって、発明者らが知見したものである。発明者らによる実験では、先ず、模様構成単位4の総数N等を違えた複数のタイヤが試作され、図2のようなパルス列16が作成された。次に、パルス列16を上記式(1)でフーリエ変換して得られる1〜k次の振幅(パワースペクトル密度)Fの最大値Fmaxが求められた。そして、試作したタイヤ1を実車に装着して、車内でのピッチノイズの音圧レベルの測定、及び、ドライバーによる官能テストが行われた。このような実験により、発明者らは、最大値Fmaxが上記式(1)を満たすことにより、振幅Fのピークを次数kの広い範囲に均すことができ、ピッチノイズを低減(ホワイトノイズ化)できることを知見した。
本実施形態では、模様構成単位4(図1に示す)の種類数mに応じて、最大値Fmaxを変化させる必要はない。これは、振幅Fが、種類数mによる振幅変化が小さいためである。従って、この実施形態のタイヤ1は、ピッチノイズを確実に低減できる。
また、発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、上記のように振幅Fのピークを次数kの広い範囲に均すと、隣接する周波数の音が互いに干渉し、うなり音が生じやすくなることを知見した。このような知見に基づいて、本実施形態のタイヤ1は、最大値Fmaxの2/3以上の振幅Fが、隣り合う次数kで連続しないように構成されている。これにより、本実施形態のタイヤ1は、隣接する周波数の大きな音が互いに干渉するのを防ぐことができる。
なお、隣り合う次数kのうち、一方の次数の振幅Fが最大値Fmaxの2/3以上であっても、他方の次数kの振幅Fが最大値Fmaxの2/3未満であれば、うなり音はそれほど大きくならない。従って、本実施形態のタイヤ1は、最大値Fmaxの2/3以上の振幅Fが、隣り合う次数kで連続しないように構成されることにより、走行時のうなり音を抑制できる。このような作用を効果的に発揮させるために、最大値Fmaxの3/5以上の振幅Fが、隣り合う次数kで連続しないように構成されるのが望ましい。
さらに、本実施形態では、少なくとも2種類の模様構成単位(本実施形態では、図1に示した5種類の模様構成単位LL、L、M、S、SS)に対応するパルス15の大きさの平均値が、1.00に限定される。これにより、最大値Fmaxを効果的に小さくすることができ、走行時のうなり音を確実に抑制できる。
上記のようなうなり音を効果的に低減するために、1〜k次の振幅(パワースペクトル密度)Fのうち、1次数の振幅F1は、0.6以下に限定されるのが望ましい。1次数の振幅F1は、タイヤ1周で1回変動するノイズエネルギーに影響する。このような1次数の振幅F1は、例えば、タイヤ1が乗用車用である場合、車両速度が15〜35km/hのノイズエネルギーに相当し、2〜5Hz付近のうなり音を発生させやすい。一般に、2〜5Hz付近のうなり音は、人間にとって、特に不快に感じられることが知られている。発明者らは、上述したような種々の実験結果により、1次数の振幅F1が0.6以下に限定されることで、上記のようなうなり音を効果的に抑制できることを知見した。
本実施形態のタイヤ1は、最大値Fmaxの2/3の振幅Fが隣り合う次数kで連続させないように構成され、かつ、1次数の振幅F1が0.6以下に限定されることにより、走行時のうなり音を効果的に抑制することができる。また、発明者らは、模様構成単位4(図1に示す)の種類数mが多くなるほど、1次数の振幅F1の上限値を小さくするのが望ましいことを知見した。従って、本実施形態のタイヤ1は、走行時のうなり音を効果的に低減することができる。
走行時のうなり音をより効果的に低減するために、1次数の振幅F1は、0.5以下に限定されるのが望ましい。さらに、最大値Fmaxは、下記式(3)を満たすのが好ましく、下記式(4)を満たすのがより好ましい。
Figure 0006911823
Figure 0006911823
これまでの実施形態のタイヤは、トレッドパターン3がブロックパターンである場合が例示されたが、このような態様に限定されない。例えば、トレッドパターン3がリブパターンである場合、模様構成単位4は、タイヤ周方向にのびるジグザグ溝(図示省略)の谷と谷との間、又は、山と山との間の領域として構成される。また、トレッドパターン3がラグパターンである場合、模様構成単位4は、1つのラグ溝(図示省略)と、このラグ溝のタイヤ周方向の一方で隣り合う1つの陸部(図示省略)とで構成される。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。本実施形態の模様構成単位4は、5種類である場合が例示されたが、2種類、3種類又は4種類であっても同様に適用することができる。
図1に示した基本構成を有し、かつ、表2の仕様を有するブロックパターンのタイヤが試作された(実施例1〜5、比較例1〜5)。各供試タイヤについて、振幅Fの最大値Fmax、及び、一次の振幅F1が求められた。図4〜図13は、一例として、タイヤA〜Jの振幅Fと次数kとの関係を示すグラフである。模様構成単位の配列は、表1のとおりである。共通仕様は、次のとおりである。
タイヤサイズ:195/65R15
リムサイズ:15×6.5J
内圧:230kPa
荷重:4.20kN
速度:34km/h
模様構成単位の列:4列
ドラムの表面(路面):摩擦シート材(スリーエム ジャパン(株)製の製品名「セーフティ・ウォーク(登録商標)」)
模様構成単位の長さの比(増加の割合):0.08〜0.25
パルスの大きさの平均値:1.00
Figure 0006911823
<台上騒音試験>
直径3.0mのドラム試験機を用い、JASOに準拠して、各供試タイヤを上記リム、上記内圧、及び、上記荷重の条件下でドラム上を走行させ、60km/hから20km/hまで惰行走行させたときの音圧が測定された。なお、音圧の測定に用いられたマイクは、タイヤ赤道からタイヤ軸方向外側に1m離間させ、かつ、ドラムの表面からドラム半径方向外側に15cm離間させた位置に固定された。そして、音圧の時系列データに基づいて、次数±20に相当する周波数のパーシャルオーバーオールを計算し、ピーク付近の速度(33−40km/h)の音圧(ピッチノイズ)が求められた。さらに、音圧の時系列データのうち、34km/hの音圧の時系列データに基づいてウェーブレット変換し(分解能16Hz)、1次成分(うなり音)を抽出した。結果は、実施例1の音圧(dB)を100とする指数で表示している。数値が小さいほど良好である。
<車内騒音試験>
各供試タイヤを上記リム、上記内圧、及び、上記荷重の条件下で1800ccの国産乗用車の右前輪に装着した。左前輪、及び、後輪には、トレッドパターンの無いスリックタイヤが装着された。そして、車両をスムース路面に走行させ、60km/hから20km/hまで惰行走行させたときのピッチノイズ、うなり音、及び、ピッチノイズとうなり音とを含めた総合評価が、ドライバーの官能によって10点法で評価された。結果は、数値が大きいほど良好である。
テスト結果を、表2に示す。
Figure 0006911823
テストの結果、実施例は、比較例に比べて、走行時のピッチノイズを低減しつつ、うなり音を抑制することができた。
振幅
k 次数

Claims (7)

  1. トレッド部に、タイヤ周方向の長さが異なる少なくとも2種類の模様構成単位がタイヤ周方向に配列された列を含むトレッドパターンを有するタイヤであって、
    前記模様構成単位の列を、各模様構成単位をそれらの前記長さに応じた大きさを有するパルスとし、かつ、前記パルスを、1つの模様構成単位を起点として前記配列の順にかつ各模様構成単位の前記長さを隔てて並べたパルス列に置換するとともに、
    各パルスの大きさは、そのパルスに対応する前記模様構成単位の前記長さを、前記少なくとも2種類の前記模様構成単位の前記長さの中央値に対する比で定義され、
    前記少なくとも2種類の模様構成単位に対応する前記パルスの大きさの平均値は、1.00であり、
    前記パルス列を下記式(1)でフーリエ変換して得られる1〜k次の振幅Fのうち、前記振幅Fの最大値Fmaxは、下記式(1)を満たし、かつ
    前記最大値Fmaxの2/3以上の前記振幅Fが、隣り合う次数で連続しないタイヤ。
    Figure 0006911823
    ここで、
    N:タイヤ1周での模様構成単位の総数
    L:タイヤ周長変数(タイヤ1周の全ての模様構成単位の長さの比の総和)
    k:1〜2Nまでの自然数
    i:1〜2N−1までの自然数
    X(j):パルス列の起点からj番目の模様構成単位までのパルス位置(起点からj番目までの長さの比の和)
    P(j):パルス列の起点からj番目のパルスの大きさ
  2. 前記1〜k次の振幅Fのうち、1次数の振幅F1は、0.6以下である請求項1記載のタイヤ。
  3. 前記1〜k次の振幅Fのうち、1次数の振幅F1は、0.5以下である請求項1記載のタイヤ。
  4. 前記タイヤ1周での前記模様構成単位の総数Nは、下記式(2)をさらに満たす請求項1乃至3のいずれかに記載のタイヤ。
    Figure 0006911823
  5. 前記各模様構成単位の前記長さの比は、0.08〜0.25である請求項1乃至4のいずれかに記載のタイヤ。
  6. 前記最大値Fmaxは、下記式(3)を満たす請求項1乃至5のいずれかに記載のタイヤ。
    Figure 0006911823
  7. 前記最大値Fmaxは、下記式(4)を満たす請求項1乃至5のいずれかに記載のタイヤ。
    Figure 0006911823
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