JP2018131163A - 空気入りタイヤのパターンノイズ予測方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 パターン領域同士でピッチ配列が相違している場合にも、パターンノイズを予測する。【解決手段】 トレッド面2が複数(n)本のパターン領域4に区画されたタイヤ1において、パターン領域4毎に、ピッチ7の列をパルス列に置換し、かつそのパルス列をフーリエ変換して1〜K次の振幅P(K)を求める。パターン領域4毎に求めた振幅P(K)を合算した合成振幅P0(K)に基づいて、ピッチノイズを予測する。【選択図】図4
Description
本発明は、トレッド面の模様構成単位をなすピッチの配列から、パターンノイズを予測する空気入りタイヤのパターンノイズ予測方法に関する。
下記の特許文献1には、トレッドパターンのピッチ配列から求めたパルス列をフーリエ変換し、これによって得られる振幅Pを所定の値以下とすることにより、タイヤの騒音性能を向上することが提案されている。
具体的には、模様構成単位をなすピッチの配列をパルス列に置換し、このパルス列を下記式(1)〜(3)でフーリエ変換することにより1〜K次(K=1〜2Nまでの自然数)の振幅P(K)を求めている。このときの振幅P(K)が、タイヤの騒音を周波数分析したときのノイズエネルギーと相関があるとの知見に基づき、振幅Pを所定の値以下とすることで、騒音性能を向上させている。
しかし、前記特許文献1では、タイヤ軸方向で隣り合うピッチ(模様構成単位)が何れも同じ場合に限られる。従って、トレッド面が、周方向溝によって複数の陸部に区分され、かつ前記陸部同士でピッチ配列が相違している場合には、対応することができず、パターンノイズを予測することができなかった。
本発明は、トレッド面が複数(n)本のパターン領域に区分され、かつパターン領域同士でピッチ配列が相違している場合にも、パターンノイズを予測しうる空気入りタイヤのパターンノイズ予測方法を提供することを課題としている。
本発明は、トレッド面に、タイヤ周方向にのびる周方向溝によって区画された複数(n)本のパターン領域を具え、かつ前記パターン領域に、模様構成単位をなす複数(N)個のピッチがタイヤ周方向に配列された空気入りタイヤにおけるパターンノイズの予測方法であって、
前記パターン領域毎に
タイヤ周方向に配列された前記ピッチの列を、各ピッチを単位パルスとしかつ1つのピッチを起点として前記配列の順にしかも各ピッチの周方向の長さであるピッチ長さを隔てたパルス列に置換し、
かつ前記パルス列を下記式(1)〜(3)でフーリエ変換して得られる1〜K次(K=1〜2Nまでの自然数)の振幅P(K)を求めるとともに、
前記パターン領域毎に求めた前記振幅P(K)を合算して合成振幅P0(K)を求め、
かつ前記合成振幅P0(K)に基づいて、パターンノイズを予測することを特徴としている。
前記パターン領域毎に
タイヤ周方向に配列された前記ピッチの列を、各ピッチを単位パルスとしかつ1つのピッチを起点として前記配列の順にしかも各ピッチの周方向の長さであるピッチ長さを隔てたパルス列に置換し、
かつ前記パルス列を下記式(1)〜(3)でフーリエ変換して得られる1〜K次(K=1〜2Nまでの自然数)の振幅P(K)を求めるとともに、
前記パターン領域毎に求めた前記振幅P(K)を合算して合成振幅P0(K)を求め、
かつ前記合成振幅P0(K)に基づいて、パターンノイズを予測することを特徴としている。
本発明に係る空気入りタイヤのパターンノイズ予測方法では、前記合成振幅P0(K)は、前記パターン領域毎の振幅Pi(K)に、前記パターン領域毎に定めた係数Siを掛けて合算した次式(4)により求めることが好ましい。
本発明に係る空気入りタイヤのパターンノイズ予測方法では、前記パターン領域は、このパターン領域を横切る向きにのびる横溝に基づいて模様構成単位が構成されるとともに、
前記係数Siは、それぞれのパターン領域のタイヤ軸方向幅yiと、それぞれのパターン領域に配される前記横溝のタイヤ軸方向長さgiとに基づく幅係数Ai、及びそれぞれのパターン領域に配される前記横溝のタイヤ周方向に対する角度θiに基づく角度係数Biの積(Ai×Bi)としたことが好ましい。
前記係数Siは、それぞれのパターン領域のタイヤ軸方向幅yiと、それぞれのパターン領域に配される前記横溝のタイヤ軸方向長さgiとに基づく幅係数Ai、及びそれぞれのパターン領域に配される前記横溝のタイヤ周方向に対する角度θiに基づく角度係数Biの積(Ai×Bi)としたことが好ましい。
本発明に係る空気入りタイヤのパターンノイズ予測方法では、前記幅係数Aiは、次式(5)により求めることが好ましい。
本発明に係る空気入りタイヤのパターンノイズ予測方法では、前記角度係数Biは、それぞれのパターン領域におけるタイヤ接地形状の接線がタイヤ周方向に対する角度をθ’i、そのパターン領域に配される横溝のタイヤ周方向に対する角度をθiとしたとき、次式(6a)又は(6b)により求めることが好ましい。
Bi=θi/θ’i(θ’i≧θiの場合) −−−(6a)
Bi=θ’i/θi(θi>θ’iの場合) −−−(6b)
Bi=θi/θ’i(θ’i≧θiの場合) −−−(6a)
Bi=θ’i/θi(θi>θ’iの場合) −−−(6b)
前記「タイヤ接地形状」は、正規リムにリム組みしかつ正規内圧を充填した状態のタイヤに、正規荷重を負荷してキャンバー角0度で平面に静的に押し付けたときに得られるトレッド部の接地形状である。
なお前記「正規リム」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えばJATMAであれば標準リム、TRAであれば "Design Rim" 、或いはETRTOであれば "Measuring Rim"を意味する。前記「正規内圧」とは、前記規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば最高空気圧、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE"を意味するが、乗用車用タイヤの場合には180kPaとする。前記「正規荷重」とは、前記規格がタイヤ毎に定めている荷重であり、JATMAであれば最大負荷能力、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "LOAD CAPACITY"である。
本発明は叙上の如く、トレッド面が周方向溝によって複数(n)本のパターン領域に区画されたタイヤにおいて、パターン領域毎に、ピッチの列をパルス列に置換し、かつそのパルス列をフーリエ変換して1〜K次の振幅P(K)を求めている。そして、パターン領域毎に求めた振幅P(K)を合算した合成振幅P0(K)に基づいて、ピッチノイズを予測している。
従って、パターン領域毎にピッチ配列が相違している場合にも、タイヤ全体としてのパターンノイズを予測することができる。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
図1に示されるように、空気入りタイヤ1は、トレッド面2に、タイヤ周方向にのびる周方向溝3を具え、これによりトレッド面2が、陸部である複数(n)本のパターン領域4に区画される。本例では、3本の周方向溝3により、トレッド面2が4本(n=4)のパターン領域4に区画される場合が示される。
図1に示されるように、空気入りタイヤ1は、トレッド面2に、タイヤ周方向にのびる周方向溝3を具え、これによりトレッド面2が、陸部である複数(n)本のパターン領域4に区画される。本例では、3本の周方向溝3により、トレッド面2が4本(n=4)のパターン領域4に区画される場合が示される。
各パターン領域4を区別する場合、図1において左側から順に、パターン領域41〜4nと記載する場合がある。
各パターン領域4には、それぞれ、模様構成単位をなす複数(N)個のピッチ7がタイヤ周方向に配列される。本例では、それぞれのパターン領域4には、パターン領域4を横切る向きにのびる横溝8が設けられ、この横溝8に基づいて模様構成単位をなすピッチ7が構成される。
図1,2(A)には、横溝8がパターン領域4を貫通する場合が示される。この場合、パターン領域4は、横溝8により複数のブロック9に区分される。そして、一つのブロック9と、このブロック9にタイヤ周方向一方側で隣り合う一つの横溝8とによって、一つのピッチ7が構成される。又図2(B)には、横溝8の一端がパターン領域4内で途切れる場合が示される。この場合、横溝8、8間の陸部分10と、この陸部分10にタイヤ周方向一方側で隣り合う横溝8とによって、一つのピッチ7が構成される。
各パターン領域4において、前記ピッチ7は、その周方向の長さであるピッチ長さCLが異なる複数種類のピッチ7で構成される。そして各パターン領域4には、この複数種類のピッチ7が、ピッチバリエーション法などに基づいてタイヤ周方向に配列したピッチ列7Rが配される。
パターン領域4毎のピッチ7の種類数として、従来と同様、例えば3〜8の範囲が好適に採用できる。又パターン領域4毎のタイヤ1周当たりのピッチ7の総数Nも、従来と同様、タイヤサイズやカテゴリーに応じて適宜設定される。通常、前記総数Nは50〜80程度である。なお各パターン領域4における、ピッチ7の総数Nは、互いに等しい。ピッチ7の種類数は、パターン領域4毎に相違しても良い。
各パターン領域4において、複数種類のピッチ7をそのピッチ長さCLの順に並べたとき、隣り合うピッチ間のピッチ長さCLの増加比が大きすぎると、剛性差が大となって偏摩耗をもたらす傾向がある。逆に小さすぎると、ノイズが広い周波数域に分散させることが難しい。かかる観点より、隣り合うピッチ間のピッチ長さCLの増加比は、1.05〜1.40、さらには1.10〜1.30の範囲が好ましい。
そして、本発明のパターンノイズ予測方法では、パターン領域4毎に、ピッチ列7Rをパルス列に置換する置換段階と、そのパルス列をフーリエ変換して1〜K次の振幅P(K)を求めるフーリエ変換段階とを含む。
図3に示すように、前記置換段階では、ピッチ列7Rにおいて、各ピッチ7を大きさが等しい単位パルスUとし、かつ1つのピッチ7を起点として前記ピッチ列7Rの順に、しかも各ピッチ7を、前記ピッチ長さCLに相当する間隔を隔て配列する。このピッチ列7Rからパルス列への置換は、タイヤ一周に亘って行われる。
図3において、縦軸はパルスの大きさを示し、横軸は単位パルスUの発生する間隔を示している。ここで、単位パルスUの発生間隔は、等間隔ではなく各ピッチ長さCLに応じたものとなる。本例では、発生間隔をピッチ比PLで代用する。「ピッチ比PL」とは、複数種類のピッチ7の中から、基準となる一つの基準ピッチを定め、この基準ピッチの長さに対する各ピッチの長さの比で表される。基準ピッチは、好ましくは複数種類のピッチ7を長さの順に並べたときの中間もしくはそれに近いピッチとするのが好ましい。
各パターン領域4においてパルス列を求める場合、単位パルスの起点は、全てのパターン領域4で統一する必要がある。具体的には、図1に示すように、タイヤ軸方向にのびる基準線Zを設け、この基準線Z上に位置するピッチ7を起点Oとしてパルス列を形成する。
フーリエ変換段階では、図4に概念的に示すように、各前記パルス列を下記式(1)〜(3)でフーリエ変換することにより、1〜K次(K=1〜2Nまでの自然数)の振幅P(K)を得る。
式(1)、(2)の「L」はタイヤ周長変数として定義され、タイヤ1周に亘り全てのピッチ7のピッチ比PLを総和したものとして定義される。また式(1)、(2)の「X(j)」とは、起点Oからj番目のピッチ7までのパルス位置を示し、以下の如く起点Oからj番目までのピッチ比PLの和で表される。
X(1)=PL(1)
X(2)=PL(1)+PL(2)
X(j)=PL(1)+PL(2)+ … +PL(j)
なおPL(j)(jは、1〜Nまでの自然数)は、起点Oからj番目に配列されているピッチ7のピッチ比PLの値である。
X(1)=PL(1)
X(2)=PL(1)+PL(2)
X(j)=PL(1)+PL(2)+ … +PL(j)
なおPL(j)(jは、1〜Nまでの自然数)は、起点Oからj番目に配列されているピッチ7のピッチ比PLの値である。
このように、パルス列をフーリエ変換して得られる振幅P(K)は、一つのパターン領域4から発生するパターンノイズを周波数分析したときのノイズエネルギーと相関がある。また次数Kは、パターンノイズの周波数と相関がある。
従って、パターン領域4毎に求めた振幅P(K)を、互いに合算して合成振幅P0(K)を求めることにより、この合成振幅P0(K)に基づいて、トレッドパターン全体から発生するパターンノイズ、特にパターンノイズの音圧レベルを予測することが可能になる。
このとき、合成振幅P0(K)は、パターン領域4毎の振幅Pi(K)に、パターン領域4毎に定めた係数Siを掛けて合算した次式(4)により求めることが好ましい。
これは、パターン領域4によって、トレッドパターン全体から発生しうるパターンノイズへの寄与率が相違するためであり、この寄与率に相当する係数Siによって、各パターン領域4の振幅Pi(K)を補正する。
前記係数Siとして、幅係数Aiと角度係数Biの積(Ai×Bi)を採用するのが好ましい。図2(A)、(B)に示すように、前記幅係数Aiは、それぞれのパターン領域4のタイヤ軸方向幅yiと、それぞれのパターン領域4に配される横溝8のタイヤ軸方向長さgiとに基づいて定まる。
一つのパターン領域4からのピッチ音は、そのパターン領域4に配される横溝8のタイヤ軸方向の長さgiが長い程大きくなる。そして、横溝8が貫通溝であって、横溝8の長さgiが、パターン領域4の幅yiと等しいとき、ピッチ音が最大となる。従って前記幅係数Aiとして、次式(5)により求めることが好ましい。
又角度係数Biは、それぞれのパターン領域4に配される横溝8のタイヤ周方向に対する角度θiに基づいて定まる。
図5に示すように、一つのパターン領域4において、そのパターン領域4に配される横溝8が、そのパターン領域4におけるタイヤ接地形状20の接線Tと平行に近いほど、横溝8の各部が一度に接地しやすくなる。即ち、一つのパターン領域4からのピッチ音は、横溝8のタイヤ周方向に対する前記角度θiと、接線Tのタイヤ周方向に対する角度θ’iとの比が1に近いほど大きくなる。従って、前記角度係数Biとして、次式(6a)又は(6b)により求めることが好ましい。
Bi=θi/θ’i(θ’i≧θiの場合) −−−(6a)
Bi=θ’i/θi(θi>θ’iの場合) −−−(6b)
Bi=θi/θ’i(θ’i≧θiの場合) −−−(6a)
Bi=θ’i/θi(θi>θ’iの場合) −−−(6b)
前記接線Tの角度θ’iは、各パターン領域4のタイヤ軸方向幅yiの幅中心位置において、タイヤ接地形状20と接する接線の角度である。又横溝8の角度θiは、横溝8が曲線溝の場合、横溝8の両端における溝幅中心点間を結ぶ直線の角度である。
トレッドパターンは、ピッチ列7Rを具えないパターン領域4を含むことができる。この場合、ピッチ列7Rを具えないパターン領域4の振幅P(K)は、0である。
このように、本発明のパターンノイズ予測方法では、パターン領域毎にピッチ配列が相違している場合にも、タイヤ全体としてのパターンノイズを、実際のタイヤを試作することなく、ピッチ配列から予測することができる。逆に、このような予測から、最大の音圧レベルが低くパターンノイズ性能に優れたピッチ配列やトレッドパターンを、効率よく設計することが可能になり、タイヤの研究開発に大きく貢献しうる。
模様構成単位をなすピッチ7としては、横溝8のないリブパターンの場合、周方向溝3をジグザグ溝としたときのジグザグピッチで構成することができる。具体的には、ジグザグ溝の谷−谷間、又は山−山間の領域として、1ピッチが構成される。
この場合、前記式(5)の幅係数Aiにおいて、パターン領域4の幅yiとして、パターン領域4の最大幅が採用できる。又長さgiとして、ジグザグ縁の振幅が採用できる。又前記式(6a)、(6b)の角度θiとしては、ジグザグの山と谷とを結ぶ斜辺の角度が採用できる。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
本発明の効果を確認するため、図6(A)〜(C)に示すトレッドパターンを有するタイヤサイズ(195/55R15)のタイヤ1,2,3を試作し、各タイヤのパターンノイズを測定した。従来例では、特許文献1に記載の方法に基づいて、パターンノイズを予測した。実施例では、合成振幅P0(K)を求め、これに基づいてパターンノイズを予測した。なお合成振幅P0(K)において、各振幅P(K)は、幅係数Aiと角度係数Biとの積(Ai×Bi)にて補正している。表2に予測結果を記載している。
各タイヤは、タイヤ赤道上をのびる1本の周方向溝3により、第1のパターン領域41と第2のパターン領域42とに区画されている。タイヤ1では、第1、第2のパターン領域41、42に、それぞれ、ピッチ7を同じピッチ配列Aにて形成している。タイヤ2では、第1、第2のパターン領域41、42に、それぞれ、ピッチ7を同じピッチ配列Bにて形成している。タイヤ3では、第1のパターン領域41にはピッチ配列A、第2のパターン領域42にはピッチ配列Bが形成されている。ピッチ配列A、Bの仕様は表1に示される。
(1)パターンノイズ
タイヤをテスト車輌に装着し、ISO路面を速度60km/hで惰行走行したときの通過騒音をマイクロフォンにより測定した。
タイヤをテスト車輌に装着し、ISO路面を速度60km/hで惰行走行したときの通過騒音をマイクロフォンにより測定した。
従来例では、タイヤ1、2のピッチ音の音圧の予測しかできなかった。しかし、本発明では、タイヤ3のように、パターン領域毎にピッチ配列が異なる場合にも、トレッドパターン全体から発生するピッチ音の音圧を予測しうるのが確認できる。
1 空気入りタイヤ
2 トレッド面
4 パターン領域
7 ピッチ
7R ピッチの列
8 横溝
20 タイヤ接地形状
O 起点
PL ピッチ長さ
T 接線
2 トレッド面
4 パターン領域
7 ピッチ
7R ピッチの列
8 横溝
20 タイヤ接地形状
O 起点
PL ピッチ長さ
T 接線
Claims (5)
- トレッド面に、タイヤ周方向にのびる周方向溝によって区画された複数(n)本のパターン領域を具え、かつ前記パターン領域に、模様構成単位をなす複数(N)個のピッチがタイヤ周方向に配列された空気入りタイヤにおけるパターンノイズの予測方法であって、
前記パターン領域毎に
タイヤ周方向に配列された前記ピッチの列を、各ピッチを単位パルスとしかつ1つのピッチを起点として前記配列の順にしかも各ピッチの周方向の長さであるピッチ長さを隔てたパルス列に置換し、
かつ前記パルス列を下記式(1)〜(3)でフーリエ変換して得られる1〜K次(K=1〜2Nまでの自然数)の振幅P(K)を求めるとともに、
前記パターン領域毎に求めた前記振幅P(K)を合算して合成振幅P0(K)を求め、
かつ前記合成振幅P0(K)に基づいて、パターンノイズを予測することを特徴とする空気入りタイヤのパターンノイズ予測方法。
Nは、ピッチの総数
X(j)は、パルス列におけるj番目の単位パルスの位置
Lは、タイヤ周長変数
Kは、1〜2Nまでの自然数 - 前記パターン領域は、このパターン領域を横切る向きにのびる横溝に基づいて模様構成単位が構成されるとともに、
前記係数Siは、それぞれのパターン領域のタイヤ軸方向幅yiと、それぞれのパターン領域に配される前記横溝のタイヤ軸方向長さgiとに基づく幅係数Ai、及びそれぞれのパターン領域に配される前記横溝のタイヤ周方向に対する角度θiに基づく角度係数Biの積(Ai×Bi)としたことを特徴とする請求項2記載の空気入りタイヤのパターンノイズ予測方法。 - 前記角度係数Biは、それぞれのパターン領域におけるタイヤ接地形状の接線がタイヤ周方向に対する角度をθ’i、そのパターン領域に配される横溝のタイヤ周方向に対する角度をθiとしたとき、次式(6a)又は(6b)により求めることを特徴とする請求項3又は4記載の空気入りタイヤのパターンノイズ予測方法。
Bi=θi/θ’i(θ’i≧θiの場合) −−−(6a)
Bi=θ’i/θi(θi>θ’iの場合) −−−(6b)
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JP2017028264A JP2018131163A (ja) | 2017-02-17 | 2017-02-17 | 空気入りタイヤのパターンノイズ予測方法 |
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Cited By (1)
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JP7497583B2 (ja) | 2020-03-19 | 2024-06-11 | 住友ゴム工業株式会社 | タイヤ、タイヤの製造方法、タイヤの設計方法及び模様構成単位の配列決定方法 |
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2017
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Cited By (3)
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