JP6911169B1 - 移動手すり用緊張装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】移動手すりの張力を適正範囲で維持できると共に、適正範囲を外れたときにはそれを簡易な構成で容易に検知できる移動手すり用緊張装置を提供する。【解決手段】乗客を搬送する乗客コンベアに設けた無端状の移動手すりに張力を付与する移動手すり用緊張装置であって、移動手すりに当接する当接ローラと、当接ローラを支持するローラ支持部材と、ローラ支持部材を変位自在に支持する基体と、ローラ支持部材を予め蓄積された付勢力で押圧することで、当接ローラが当接する移動手すりに張力を付与する弾性体と、を備え、弾性体が移動手すりに作用する力が、所定範囲内にあるときには基体に対するローラ支持部材の位置を保持し、所定範囲を超える大きい力が作用した場合には弾性体の付勢方向と反対方向に、ローラ支持部材が基体に対して変位する。【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、乗客コンベアの移動手すりに張力を付与する移動手すり用緊張装置に関する。
一般に、エスカレータやオートロード等のような乗客コンベアにおいて、移動手すりに張力を付与する移動手すり用緊張装置が公知である。
かかる移動手すり用緊張装置では、移動手すりを常時押圧して所定の張力を付与し、所定の張力範囲を超えると報知するものがある。そして、報知があった場合には、移動手すり用緊張装置や移動手すりのメンテナンスをしている。
特開2006−8388号公報 実開昭63−180688号公報
しかし、移動手すりの張力が所定範囲から外れたときにそれを報知する場合には、報知するための構成が複雑になると共にコストがかかるという問題があった。
そこで、移動手すりの張力を適正範囲で維持できると共に、適正範囲を外れたときにはそれを簡易な構成で容易に検知できる移動手すり用緊張装置を提供する。
一実施形態は、乗客を搬送する乗客コンベアに設けた無端状の移動手すりに張力を付与する移動手すり用緊張装置であって、前記移動手すりに当接する当接ローラと、前記当接ローラを支持するローラ支持部材と、前記ローラ支持部材を変位自在に支持する基体と、前記ローラ支持部材を前記基体に対して、予め蓄積された付勢力で押圧することで、前記当接ローラが当接する前記移動手すりに張力を付与する弾性体と、を備え、前記弾性体は、予め付勢力が蓄積された第1弾性体と、第1弾性体よりも蓄積された付勢力の小さい第2弾性体とを有し、前記ローラ支持部材は第1弾性体と第2弾性体とが蓄積した付勢力を受けており、前記弾性体が前記移動手すりに作用する力が、前記第1及び第2弾性体の合計の蓄積された付勢力よりも大きい場合には、前記ローラ支持部材は第1及び第2弾性体の付勢方向と反対方向に移動し、第2弾性体に蓄積された付勢力よりも小さい場合には前記ローラ支持部材は第2弾性体の付勢方向に移動する移動手すり用緊張装置である。
第1実施形態にかかる乗客コンベアにおいて、移動手すりの駆動装置全体を概略的に示す縦断面である。 図1に示す移動手すり用緊張装置であって、移動手すりの張力が適正範囲内にあるときの図であり、(a)は一部破断して示す正面図であり、(b)は側面図である。 図2に示す移動手すり用緊張装置において、移動手すりの張力が適正範囲を外れた状態の図であり、一部破断して示す正面図である。 図2に示す移動手すり用緊張装置における当接ローラが移動手すりを押し付ける押付力の変化とローラ支持部材の変位との関係を示すグラフである。 第2実施形態に係る移動手すり用緊張装置であって、移動手すりの張力が適正範囲内にあるときの図であり、一部破断して示す正面図である。 第3実施形態にかかる移動手すり用緊張装置の図であって、移動手すりの張力が適正範囲内にあるときの図であり、一部破断して示す正面図である。 図6に示す移動手すり用緊張装置の図であり、移動手すりの張力が適正範囲より大きくなった状態であり、一部破断して示す正面図である。 図6に示す移動手すり用緊張装置の図であり、移動手すりの張力が適正範囲より小さくなった状態であり、(a)は一部破断して示す正面図であり、(b)は側面図である。 図6に示す移動手すり用緊張装置における当接ローラが移動手すりを押し付ける押付力の変化とローラ支持部材の変位との関係を示すグラフである。
以下、実施形態に係る移動手すり用緊張装置について説明するが、まず、図1〜図4を参照して、第1実施形態にかかる移動手すり用緊張装置が設置された乗客コンベアについて説明する。
(第1実施形態)
図1に示すように、乗客コンベアは、エスカレータであり、例えば、建物の上階と下階との間に傾斜して設置されている。
移動手すり駆動装置1では、無端状の移動手すり3が乗客コンベアのステップ(図示せず)の移動と同期して循環駆動されている。
移動手すり駆動装置1において、移動手すり3は、駆動装置5aに巻き掛けられ、駆動プーリ5bと押し付けローラ5cにより挟まれている。駆動プーリ5bを所定の方向に回転させることで、駆動プーリ5bと移動手すり3の間の摩擦力で移動手すり3は走行する。
移動手すり3は、横断面がC字形状となっており、ゴム製の本体と、本体に一体に設けられた帆布を備えており、本体には、鋼材製の芯線が埋め込まれている。乗客が移動手すり3を持つことができるようにC字形状の開口部が下を向いて移動手すり3が走行する部分を往路側と称している。また、移動手すり3が反転し、開口部が上を向いて移動手すり3が走行する部分を帰路側と称している。
移動手すり3は案内レール(図示せず)に沿って駆動される。図1では、X部から図の反時計回りにY部までの往路側に、案内レールが設置されている。
駆動装置5aの前後(移動手すり3の走行方向の前後、以下同じ)には、駆動下部案内ローラ5dと、駆動上部案内ローラ5eが設置されており、移動手すり3が駆動装置5aに入る際に、急角度で屈曲することなくスムーズに変形するようになっている。移動手すり3の帰路側の下部には、たるみ取り部5fが設けられている。たるみ取り部5fには移動手すり3に張力を付与する移動手すり用緊張装置7が設けられ、移動手すり3に、図1の下方向に押圧力を付加することで、移動手すり3に適切な張力を与え、たるみを吸収する。
たるみ取り部5fの前後には、たるみ取り下部案内ローラ5gと、たるみ取り上部案内ローラ5hが設置されており、移動手すり3がたるみ取り部5fに入る際に、急角度で屈曲することなくスムーズに変形するようになっている。
尚、移動手すり3の帰路側で、下側乗降デッキ5jと上側乗降デッキ5kとの間はカバー6で覆ってある。
次に、第1実施形態にかかる移動手すり用緊張装置7について説明する。
図2に示すように、移動手すり用緊張装置7は、移動手すり3に当接する2つの当接ローラ9、9と、各当接ローラ9、9を支持するローラ支持部材11と、ローラ支持部材11を変位自在に支持する基体13と、弾性体15とを備えている。
各当接ローラ9は、軸9aを中心に回転自在であり、移動手すり3の走行方向に沿って並んで設けてあり、それぞれ移動手すり3の内周側面に当接している。
ローラ支持部材11は、板状であり表面には、2つの当接ローラ9の軸9aが固定されている。2つの当接ローラ9、9間には、弾性体15の付勢力を受ける付勢力受部19が設けてある。図2(b)に示すように、付勢力受部19は、ローラ支持部材11の表面11aから当接ローラ9の位置まで突出して設けてある。この付勢力受部19は、図2(a)に示すように、正面から見て略T字形状を成しており、水平部19aを付勢力受面としてあり、垂直部19bを水平部19aの支持部としてある。
また、図2(b)に示すように、ローラ支持部材11は、その板面を基体13の垂直壁部13aの垂直面にスライド自在に重ねて配置されている。
ローラ支持部材11において、移動手すり3の移動方向に沿う左右(図2(a)において左右)側端部には、それぞれボルト挿通孔21、21が形成されている。ボルト挿通孔21、21は、それぞれ上下に長い長孔である。
図2(a)に示すように、基体13は、乗客コンベアのトラス部材(図示せず)に固定ボルト25、25(図2(b)では省略する)で固定してあり、図2(b)に示すように、垂直壁部13aと水平壁部13bとで略L字形状を成している。水平壁部13bは、付勢力受部19と略平行に突設している。
また、水平壁部13bの下面には弾性体15を収納する弾性体収納部17が設けてある。
図2(a)に示すように、基体13には、ローラ支持部材11がボルト挿通孔21、21に軸を挿通するボルト23により取り付けてあり、ローラ支持部材11は、基体13に対して、ボルト23の頭23aにより上下に変位自在に押さえ付けられている。
ここで、ローラ支持部材11の変位位置を示す目印27a、27bについて説明する。
図2(a)に一点鎖線で抜き出して示すように、基体13の垂直壁部13aには、その正面に、「正常A〜C」の文字と青線を付した目印27a、「調整要D以上」の文字と赤線を付した目印27bが付されており、ローラ支持部材11の位置が正常であるか異常(調整要)であるかの目印として表示している。一方、ローラ支持部材11の上端11cは目印27a、27bを示す指標となっている。尚、図4に示すように、符号A、B、C、Dは力(ニュートン(N))の数値である。
したがって、ローラ支持部材11の上端11cが目印27a、27bのどの位置にあるかで、ローラ支持部材11の変位がわかるようにしてある。
次に、弾性体15及び弾性体収納部17について説明する。
弾性体収納部17は、筒状を成しており、筒の内部に弾性体15が収納されている。弾性体15は圧縮コイルバネであり、所定の付勢力を蓄積するように圧縮された状態で、弾性体収納部17内に配置されている。
弾性体15の上端(一端)は弾性体収納部17の蓋部材(図示せず)に当接しており、弾性体15の下端(他端)15aは、弾性体収納部17の下端部17bに載置された弾性体支持板29に当接されている。弾性体収納部17の下端部17bは、内側に向けて突設した環状の突部であり、下端部17bには、弾性体支持板29が上から載置された状態で保持されており、弾性体支持板29は弾性体15の付勢力に抗して上方に移動自在である。
弾性体支持板29の下面には、付勢力受部19の水平部19aが下から当接されている。
本実施形態にかかる移動手すり用緊張装置7の作用について説明する。
図1に示すように、乗客コンベアの移動手すり3は、移動手すり用緊張装置7により、所定の範囲の張力を保持している。
具体的には、図2に示すように、予め圧縮された弾性体15は、弾性体支持板29及び付勢力受部19を介して、ローラ支持部材11を下方に向けて付勢している。
予め圧縮された弾性体15は、所定の範囲の正常な状態の付勢力A〜B(図4参照)で弾性体支持板29を押圧する。換言すれば、弾性体支持板29は、正常な状態の付勢力では、弾性体収納部17の下端部17bに当接された状態が維持される。即ち、図4に示すように、初期位置E(図2に示す状態)では、初期押付力A及びそれよりも低い押付力B以下の範囲では、基体13に対するローラ支持部材11の位置は変わらず、ローラ支持部材11は基体13に対して変位しない。尚、図4において、押付力A〜Dの大きさは、B<A<C<Dの関係にある。
ローラ支持部材11は、正常な状態の付勢力の範囲(押付力A以下)では変位することなく、ローラ支持部材11の初期設定位置を保持する。したがって、この図2に示す正常な状態の付勢力の場合には、ローラ支持部材11に固定されている当接ローラ9、9は、正常な状態の範囲の付勢力で移動手すり3に当接して、正常な状態の範囲の張力を移動手すり3に付与する。
通常運転時において、移動手すり3が伸びたり縮んだりする場合がある。例えば、温度による伸び縮みや、曲げ癖の戻りによる伸び縮み、弾性体15の疲労等である。
また、劣化等により移動手すり3が縮むと、それに応じて当接ローラ9がローラ支持部材11と共に押し上げられ、ローラ支持部材11に固定されている付勢力受部19が弾性体支持板29を弾性体15の付勢力に抗し押し上げ、弾性体15を押し縮め、移動手すり3に作用する付勢力を高めることになる。
移動手すり3に作用する付勢力が過大に大きくなり、適正な範囲から大きく外れると、移動手すり3の走行抵抗が過大になり、摩擦や発熱が急増し、移動手すり3の寿命が短くなるおそれがある。
これに対して、図4に示すように、弾性体15が移動手すり3に作用する付勢力が、押圧力Cを超えて大きくなると、図3に示すように、弾性体15が押し縮められ、ローラ支持部材11が当接ローラ9と共に上方に変位し、ローラ支持部材11の上端11cが「調整要D以上」の目印27bに達する。
このように目印27bが指標されると、定期点検時や任意の点検時に、サービスマンが目印に気が付き、必要に応じて、移動手すり用緊張装置7の弾性体15を交換したり、弾性体15の付勢力を調整したり、又は移動手すり3をメンテナンス等することにより、適正な付勢力を移動手すり3に付与するように調整する。
ここで、第1実施形態におけるローラ支持部材11(当接ローラ9)の変位と弾性体15の付勢力(押付力)の関係について、図4を参照して説明する。
図2に示す初期位置(正常位置)にあるときには、ローラ支持部材11の上端11cは、正常位置27aを示す位置にある。この状態で、当接ローラ9は、弾性体支持部板29及び付勢力受部19を介して弾性体15の付勢力を受け、所定の付勢力で移動手すり3を押し下げる。
この初期位置では、移動手すり3から受ける反力が押付力Aであるが、C以下の場合には、図2に示すように、付勢力受部19の水平部19aは弾性体支持板29に当接した状態が維持されるから、押付力C以下では、適正状態の目印27aにローラ支持部材11の上端11cが位置する。
一方、移動手すり3からの受ける反力が押付力Cを超えると、移動手すり3から反力を受けて、次第に、ローラ支持部材11が弾性体15の付勢力に抗して上方に移動し、図3に示すように、目印27bで示す「調整要D以上」の表示にローラ支持部材11の上端11cが位置する。
尚、図2及び図3に示す、ローラ支持部材11の変位は、主に移動手すり3の経時劣化等による伸縮であるから、比較的長いスパン(日単位や週単位で少しずつ)で行われる。
一方、乗客等により移動手すり3を介して移動手すり用緊張装置7に過負荷が作用した場合、例えば、乗客コンベアに乗客が乗るときや降りるときに、過剰に移動手すり3にしがみついたり、移動手すり3を引張るなどのいたずら等により、移動手すり3に急激な過負荷が作用することがある。この場合には、一時的にローラ支持部材11が変位するが、定期点検時の目印の変動には、影響しない。
また、図3に示すように、弾性体15が移動手すり3から受ける反力が目印27bを超える力の場合、即ち、押付力D(図4参照)を超える反力を受ける場合には、ボルト23が移動するローラ支持部材11のボルト挿通孔21の下端に形成したストッパー31(図2参照)が当接して、ローラ支持部材11の上方への変位を阻止する。
次に、第1実施形態の効果について説明する。
図4に示すように、第1実施形態の移動手すり用緊張装置7によれば、弾性体15に作用する移動手すり3の反力が、所定範囲内(押付力C以下)にあるときには、図2に示すように、基体13に対するローラ支持部材11の位置を保持し、所定範囲(押付力C以下)を超える大きい力が作用した場合には、図3に示すように弾性体15の付勢方向と反対方向に、ローラ支持部材11が基体13に対して変位するから、移動手すり3の張力を適正範囲(押付力C以下)に維持できると共に、適正範囲(押付力C以下)を外れたときには、ローラ支持部材11が変位することで、移動手すりの張力が適正範囲を外れたことを簡易な構成で容易に検知できる。
弾性体15は、圧縮コイルばねであり、圧縮コイルばねを予め収縮させて所定の付勢力を蓄積するから、収縮量を変えることにより蓄積する付勢力を変更できるから、弾性体15の付勢力の調整が容易にできる。
ローラ支持部材11の上端11cを指標とし、基体13にはローラ支持部材11の変位位置を示す目印27a、27bを設けているので、移動手すり3の張力の状態を目視により容易に検知することができる。
基体13に対するローラ支持部材11の変位が所定量(押付力D(図4参照))を超えたときには、前記ローラ支持部材11の変位を規制するストッパー31(図2参照)を設けているので、ローラ支持部材11の移動を規制することができる。
ストッパー31はボルト23を移動自在に設けたボルト挿通孔21の端であるから、構成が簡易である。
以下に本発明の他の実施形態を説明するが、以下に説明する実施形態において、上述した第1実施形態と同一の作用効果を奏する部分には同一の符号を付することによりその部分の詳細な説明を省略し、以下の説明では第1実施形態と主に異なる点を説明する。
(第2実施形態)
図5を参照して第2実施形態について説明する。
この第2実施形態では、移動手すり用緊張装置7において、移動手すり3から当接ローラ9、9が受ける急激な反力を緩衝する緩衝部材33を設けたことが第1実施形態と異なっている。
具体的には、弾性体収納部17内において、弾性体支持板29には緩衝部材33の下端が固定してあり、緩衝部材33の上端は弾性体収納部17に固定されている。緩衝部材33は弾性体支持板29が急激に上方に移動しようとすると抵抗を付与して急激な移動を抑制し、弾性体支持板29の緩やかな移動を許容する。
この緩衝部材33は、例えば、弾性体収納部17に固定された筒体と、弾性体支持板29に固定されたピストンで構成されており、筒体にはオリフィスを介して流動する流体が封入されており、ピストンが流体を押し上げるときにオリフィスを流体が流れるようになっており、筒内の急激な流体の移動をオリフィスにより制御する構成としてある。
この第2実施形態によれば、例えば、乗客コンベアに乗客が乗るときや降りるときに、過剰に移動手すり3にしがみついたり、移動手すり3を引張るなどのいたずら等により、移動手すり3に急激な過負荷が作用した場合に、ローラ支持部材11の急激な変位に伴うローラ支持部材11とその周囲の損傷を防止できる。
(第3実施形態)
図6〜図9を参照して、第3実施形態を説明する。
この第3実施形態では、第1弾性体(弾性体)15と、第1弾性体15よりも蓄積された付勢力の小さい第2弾性体35を有していることが第1実施形態と異なっている。
図6に示すように、ローラ支持部材11は、付勢力受部19を介して、第1弾性体15と第2弾性体35とが蓄積した付勢力を受けており、ローラ支持部材11は、当接ローラ9が移動手すり3から受ける反力が、第1弾性体15及び第2弾性体35の合計の蓄積された付勢力よりも大きい場合に、第1及び第2弾性体15、35の付勢方向と反対方向に移動し、第2弾性体35に蓄積された付勢力よりも小さい場合に第2弾性体35の付勢方向に移動する。
第1弾性体15及び第2弾性体35は、それぞれ圧縮コイルバネであるが、第2弾性体35の外径は、第1弾性体15の内径よりも小さく、第2弾性体35は第1弾性体15の内側に収めてある。
弾性体支持板(第1弾性体支持板)29は、環状を成しており、外周側部29aが弾性体収納部17の下端部17bに載置されており、上面に第1弾性体15の下端が当接している。尚、第2弾性体35の上端は弾性体収納部17の上下方向の中間位置に設けた第2弾性体35の受け部39に当接されている。
環状の第1弾性体支持板29の内周側には、第2弾性体35の下端を受ける第2弾性体支持板37が配置されており、第2弾性体支持板37は第1弾性体支持板29の内周側部に下から当接するように配置されている。
この第3実施形態では、第2弾性体支持板37の下面に付勢力受部19が設けてあり、付勢力受部19は図6に示す正面視で下側を開口したコ字形状に形成されている。
図6〜図9において、この第3実施形態の付勢力(押付力)は、第1弾性体15が有する付勢力と第2弾性体35が有する付勢力を合わせた合計の付勢力が押付力A、B、C、Dであり、第2弾性体35のみが有する付勢力はFである。
この第3実施形態における付勢力の大きさは、F<B<A<C<Dで単位はN(ニュートン)である。
次に、第3実施形態における作用を説明する。
図6は、初期設定状態(正常状態)を示しており、ローラ支持部材11の上端11cは、「正常A〜C」を示す位置にある。この正常位置では、押付力A〜C(図9参照)を常時移動手すり3に付与する。
押付力Cを超えた反力が移動手すり3から当接ローラ9に作用した場合には、ローラ支持部材11が当接ローラ9と共に上方に変位し、図7に示すように、移動手すり3を押し付ける押付力がD(図9参照)に到達すると、ボルト挿通孔21に設けたストッパー31(図6参照)にボルト23の軸が当接してローラ支持部材11がそれよりも上に変位しなくなる。
一方、図9に示すように、押付力がBよりも低下した場合、図8(a)に示すように、第1弾性体支持板29が弾性体収納部17の下端部17bに載置された状態に保持されたまま、第2弾性体支持板37は、第2弾性体35に押されて、下方に変位する。
そして、押付力がFまで低下すると、目印27cに示すように、「調整要F以下」の位置にローラ支持部材11の上端11cが位置する。
また、押付力がF(図9参照)まで低下すると、ボルト23の軸が他方のストッパー32(図7参照)に当接するので、ローラ支持部材11はその位置に止まり、それ以上下がらない。
この第3実施形態によれば、移動手すり3を押付力が、所定範囲内(押付力A〜C(図9参照))にあるときには、基体13に対するローラ支持部材11の位置を保持し、所定範囲(押付力C(図9参照))を超える大きい力が作用した場合には第1弾性体15及び第2弾性体35の付勢方向と反対方向に、ローラ支持部材11が変位するから、移動手すり3の張力を適正範囲(押付力C〜B)に維持できると共に、図7に示すように、適正範囲よりも大きくなって、押付力Dになったときには、ローラ支持部材11がそれを示す目印27bの位置に変位することにより、容易に検知できる。
また、図8に示すように、移動手すり3を押付力が、所定範囲(押付力B(図9参照)以下)よりも小さくなって、F以下になった場合には、第2弾性体35の付勢方向に沿って、ローラ支持部材11が基体13に対して、目印27bの位置に変位することにより、移動手すり3の押付力が所定範囲より小さくなったことが容易に検知できる。
上述した実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、上述した第1〜第3実施形態では、目印27a、27b、27cはローラ支持部材11の上端11cを指標とすることに限らず、ボルト23の頭23aの位置を指標として、ボルト挿通孔21の横に目印27a、27b、27cを設けても良い。
ストッパー31、32は、ボルト挿通孔21の上端及び下端としたが、これに限らず、ローラ支持部材11の上下動を規制する突起を基体13の表面に設けても良い。
3…移動手すり、7…移動手すり用緊張装置、11…ローラ支持部材、13…基体、15…弾性体(第1弾性体)、27a、27b、27c…目印、31、32…ストッパー、33…緩衝部材、35…第2弾性体。

Claims (5)

  1. 乗客を搬送する乗客コンベアに設けた無端状の移動手すりに張力を付与する移動手すり用緊張装置であって、
    前記移動手すりに当接する当接ローラと、
    前記当接ローラを支持するローラ支持部材と、
    前記ローラ支持部材を変位自在に支持する基体と、
    前記ローラ支持部材を前記基体に対して、予め蓄積された付勢力で押圧することで、前記当接ローラが当接する前記移動手すりに張力を付与する弾性体と、を備え、
    前記弾性体は、予め付勢力が蓄積された第1弾性体と、第1弾性体よりも蓄積された付勢力の小さい第2弾性体とを有し、前記ローラ支持部材は第1弾性体と第2弾性体とが蓄積した付勢力を受けており、前記弾性体が前記移動手すりに作用する力が、前記第1及び第2弾性体の合計の蓄積された付勢力よりも大きい場合には、前記ローラ支持部材は第1及び第2弾性体の付勢方向と反対方向に移動し、第2弾性体に蓄積された付勢力よりも小さい場合には前記ローラ支持部材は第2弾性体の付勢方向に移動する移動手すり用緊張装置。
  2. 前記弾性体は、圧縮コイルばねを有し、前記圧縮コイルばねを予め収縮させて前記付勢力を蓄積し、圧縮コイルバネが収縮する量を変更することで、蓄積する付勢力を変更する請求項1に記載の移動手すり用緊張装置。
  3. 前記ローラ支持部材及び前記基体の少なくとも一方には、前記基体に対する前記ローラ支持部材の変位を示す目印を設けてある請求項1又は2に記載の移動手すり用緊張装置。
  4. 前記基体に対する前記ローラ支持部材の変位量が所定量を超えたときに前記ローラ支持部材の変位を規制するストッパーを設けた請求項1〜3のいずれか一項に記載の移動手すり用緊張装置。
  5. 前記移動手すりに急激な力が作用したときに、前記基体に対する前記ローラ支持部材の変位を穏やかにする緩衝部材を設けた請求項1〜4のいずれか一項に記載の移動手すり用緊張装置。
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