JP6909190B2 - ホーニング加工方法およびホーニング加工装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ホーニング加工方法およびホーニング加工装置に関する。
エアマイクロメータが内蔵されたホーニングツールを用いてワークの内径を計測しながら加工を行い、ワークの内径が予め設定された目標内径に到達した時点で加工を終了するホーニング加工制御装置が提案されている(例えば特許文献1参照)。また、雌雄嵌合する一対の部品の加工では、一方の部品の仕上がり寸法に対して他方の部品の仕上がり寸法を合わせるいわゆるマッチング加工が行われることがある。この場合、一方の部品の基となるワークについて予め設定された内径に加工した後、他の部品の仕上がり寸法に合わせるために加工後のワークの内径寸法の計測結果に基づいて必要な切削量を算出し、算出した切削量だけワークを追加で切削することがある。このとき、特許文献1に記載されたホーニング加工制御装置を用いる場合、加工後のワークをホーニング加工制御装置に再度セットして、初めのワーク加工時における砥石の拡張まで拡張させる。そして、砥石の拡張後においてエアマイクロメータによりワークの内径を計測し、計測したワークの内径よりも必要な切削量に相当する長さだけ長い内径を目標内径に設定して再度ワークを加工する。
特開平5−277928号公報
ところで、発明者らは、エアマイクロメータによるワークの内径の計測結果がワークの内壁の表面状態に応じて変化しうることを見出した。従って、特許文献1に記載されたホーニング加工制御装置を用いてマッチング加工を行う場合、初回のワーク加工終了時と2回目以降のワーク加工終了時とでワークの内壁の表面状態が変化してしまう場合がある。この場合、ワークの内径の計測誤差が大きくなり、ワークの加工精度が低下してしまう虞がある。
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、ワークの加工精度が向上するホーニング加工方法およびホーニング加工装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るホーニング加工方法は、
砥石が設けられたホーニングツールをワークの加工孔に挿入した状態で、前記ホーニングツールを前記加工孔の中心軸方向へ往復移動させるとともに、前記中心軸周りに回転させながら、前記砥石を前記中心軸に直交し且つ前記中心軸から離れる第1方向へ第1基準位置から拡張移動させることにより前記ワークを加工するホーニング加工方法であって、
前記砥石を、前記第1基準位置から第1拡張量だけ前記第1方向へ拡張移動させることにより前記ワークを切削加工する第1加工工程と、
前記第1加工工程の後における前記加工孔の内径寸法を計測する計測工程と、
前記計測工程において計測された前記内径寸法に基づいて第2拡張量を決定する拡張量決定工程と、
前記砥石を、前記第1加工工程が終了したときの第1拡張終了位置よりも前記第1方向とは反対方向の第2方向側に位置し且つ前記砥石が前記加工孔に接触しない第2基準位置から前記第1加工工程終了時における第1拡張速度よも速い第2拡張速度で前記第1加工工程が終了した第1拡張終了位置まで前記第1方向へ拡張移動させた後、さらに前記第2拡張量だけ前記第1方向へ拡張移動させることにより前記ワークを切削加工する第2加工工程と、を含む。
他の観点から見た本発明に係るホーニング加工装置は、
砥石が設けられたホーニングツールと、
前記ホーニングツールが先端部に固定された回転主軸と、
前記回転主軸をワークの加工孔の中心軸方向へ往復移動させる往復駆動部と、
前記回転主軸を前記中心軸周りに回転させる回転駆動部と、
前記砥石を前記中心軸に直交し且つ前記中心軸から離れる第1方向へ拡張移動させる拡張駆動部と、
前記往復駆動部、前記回転駆動部および前記拡張駆動部を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記砥石を、第1基準位置から第1拡張量だけ前記第1方向へ拡張移動させることにより前記ワークを切削加工した後において、該切削加工が終了した第1拡張終了位置を記憶し、前記切削加工後における前記加工孔の内径寸法に基づいて第2拡張量を決定した後、
前記砥石を、前記第1拡張終了位置よりも前記第1方向とは反対方向の第2方向側に位置し且つ前記砥石が前記加工孔に接触しない第2基準位置から前記切削加工において前記第1拡張終了位置に到達したときの第1拡張速度よも速い第2拡張速度で前記第1拡張終了位置まで前記第1方向へ拡張移動させた後、更に前記砥石を、前記第2拡張量だけ前記第1方向へ拡張移動させるよう前記拡張駆動部を制御する。
本発明によれば、砥石を、第1基準位置から第1拡張量だけ第1方向へ拡張移動させることによりワークを切削加工する。その後、砥石を、第1加工工程が終了したときの第1拡張終了位置よりも第1方向とは反対方向の第2方向側に位置し且つ砥石が加工孔に接触しない第2基準位置から第1加工工程終了時における第1拡張速度よも速い第2拡張速度で第1加工工程が終了した第1拡張終了位置まで第1方向へ拡張移動させた後、更に第2拡張量だけ第1方向へ拡張移動させることによりワークを切削加工する。これにより、ワークを切削加工した後における加工孔の内壁の表面状態の変化が抑制されるので、加工孔の内壁の表面状態の変化に起因した加工精度の低下が抑制される。
本発明の実施の形態に係るホーニング加工装置の概略図である。 実施の形態に係るホーニングツールの一部を示し、(A)は砥石が基準位置にある状態を示す断面図であり、(B)は砥石がワークの加工孔の内壁に接触した状態を示す断面図である。 実施の形態に係るエアマイクロメータの一部を示す側面図である。 実施の形態に係る制御部を示すブロック図である。 実施の形態に係るホーニング加工装置が実行するホーニング加工処理の流れの一例を示すフローチャートである。 実施の形態に係るホーニング加工装置の動作を説明するための図であり、(A)は初回加工時の様子を示す図であり、(B)は2回目加工時の様子を示す図であり、(C)は3回目以降の加工時の様子を示す図である。 実施の形態に係るホーニング加工装置が実行する内径計測処理の流れの一例を示すフローチャートである。 実施の形態に係るホーニング加工方法において、拡張速度比の比率を変化させながらワークの加工孔の平均内径の変化量を測定した結果を示す図である。
以下、本発明の実施の形態に係るホーニング加工装置について、図面を参照しながら説明する。本実施の形態に係るホーニング加工装置は、砥石が設けられたホーニングツールと回転主軸と回転駆動部と拡張駆動部と制御部とを備える。回転主軸の先端部には、ホーニングツールが固定されている。往復駆動部は、回転主軸をワークの加工孔の中心軸方向へ往復移動させる。回転駆動部は、回転主軸を加工孔の中心軸周りに回転させる。拡張駆動部は、砥石を加工孔の中心軸に直交し且つその中心軸から離れる第1方向へ拡張移動させる。制御部は、往復駆動部、回転駆動部および拡張駆動部を制御する。そして、ホーニング加工装置は、ホーニングツールをワークの加工孔に挿入した状態で、ホーニングツールを加工孔の中心軸方向へ往復移動させるとともに、中心軸周りに回転させながら、砥石を拡張移動させることによりワークをホーニング加工する。ここで、ホーニング加工装置は、砥石を加工孔の中心軸に直交し且つその中心軸から離れる第1方向へ拡張移動させる。
図1に示すように、本実施の形態に係るホーニング加工装置は、ホーニング加工ユニット1と内径計測ユニット200と制御部100とを備える。ホーニング加工ユニット1は、ワークWの加工孔Whの内壁Waを加工するものであり、ホーニングツール20と、回転主軸2と、回転駆動部5と、往復駆動部4と、拡張駆動部8と、を備える。図1では、ワークWが、その加工孔Whの中心軸J2と回転主軸2の中心軸J1とが一致する姿勢で配置されている。ホーニングツール20は、回転主軸2の下端部2aに交換可能に装着されている。ホーニングツール20の内部には、図2(A)に示すように、径方向へ拡縮可能に設けられた複数の砥石30と、砥石30を拡張移動させるためのコーンロッド211と、砥石30を収縮移動させて基準位置に復帰させるための復帰ばね(図示せず)と、を有する。砥石30は、ワークWの加工孔Whの内壁Waに沿った砥石面30aを有する。コーンロッド211は、ホーニングツール20内において上下方向へ移動可能であり、その先端部のウェッジ211aが砥石30の砥石台30bを押圧可能となっている。また、コーンロッド211は、回転主軸2の内部におけるコーンロッド211の上方に配置された拡張ロッド(図示せず)に連結されている。また、砥石30は、前述の復帰ばねにより常時収縮方向へ付勢されている。これにより、図2(B)に示すように、コーンロッド211が下方へ移動するのに伴って(図2(B)の矢印AR1参照)、砥石台30bおよび砥石台30bに固定された砥石30がウェッジ211aに押圧されて拡張方向へ移動する(図2(B)の矢印AR2参照)。一方、コーンロッド211が上方へ移動すると、砥石台30bおよび砥石30が収縮方向へ移動する。
図1に戻って、回転主軸2は、その上端側のスプラインシャフト部2bがボールスプライン軸受61を介して機体3のヘッド部3aに支持され、ボールスプライン軸受61に対して鉛直方向へ移動可能であり且つ回転主軸2の長手方向に沿った中心軸J1周りに回転可能となっている。
回転駆動部5は、第1駆動モータ51と、プーリ52、54と、ベルト53と、を有する。プーリ54には、回転主軸2のスプラインシャフト部2bがスプライン嵌合されている。プーリ54は、ベルト53を介して、第1駆動モータ51のモータ軸51aに固定されたプーリ52に連結されている。第1駆動モータ51は、例えばロータリエンコーダのような位置検出センサとトルクセンサとが内蔵されたサーボモータであり、位置検出センサにより第1駆動モータ51の回転量が検出される。第1駆動モータ51によりプーリ52が回転されると、スプラインシャフト部2bがプーリ54にスプライン嵌合した回転主軸2と回転主軸2に固定されたホーニングツール20とが回転する。
往復駆動部4は、スライド本体42と、スライド本体42を案内する案内レール43と、スライド本体42を駆動する送り螺子機構41と、カップリング45と、第2駆動モータ44と、を有する。スライド本体42は、回転主軸2を、軸受(図示せず)を介して回転可能に支持する。案内レール43は、鉛直方向に直線状に延在しており、スライド本体42が、案内レール43上を上下方向へ摺動自在となっている。送り螺子機構41は、スライド本体42が固定されたナット体41aと、鉛直方向に沿って配置され機体3に回転可能に軸支されるとともにナット体41aが螺合された送り螺子41bと、を有する。送り螺子41bは、上端部がカップリング45を介して第2駆動モータ44のモータ軸44aに連結されている。第2駆動モータ44は、例えばロータリエンコーダのような位置検出センサが内蔵されたサーボモータであり、位置検出センサにより第2駆動モータ44の回転量が検出される。第2駆動モータ44により送り螺子41bが回転されると、ナット体41aおよびスライド本体42が上下方向へ移動し、回転主軸2およびホーニングツール20が昇降する。
拡張駆動部8は、砥石30を拡張移動させる。拡張駆動部8は、図1に示すコーンロッド211と拡張ロッド(図示せず)とロッド駆動機構85とシャフト86と歯車機構82と第3駆動モータ81とを有する。拡張ロッドは、回転主軸2の下端部に設けられた軸穴内において、鉛直方向に沿って移動可能であり、その下端部にコーンロッド211が連結され、その上端部がロッド駆動機構85に連結されている。ロッド駆動機構85は、拡張ロッドを鉛直方向に移動させるものである。ロッド駆動機構85は、拡張ロッドに連結された従動体85aと従動体85aを上下移動させるためのボール螺子85bとを有する。ボール螺子85bは、回転主軸2と平行な姿勢でスライド本体42に回転可能に軸支されている。従動体85aは、拡張ロッドに固定され、回転主軸2に対して相対的に鉛直方向へ摺動自在となっている。従動体85aは、ボール螺子85bに螺合した雌ねじ部(図示せず)を有し、ボール螺子85bがその中心軸周りに回転されると、それに伴い、鉛直方向へ移動する。
シャフト86は、ボール螺子85bと平行な姿勢で配置され、機体3のヘッド部3aにボールスプライン軸受62を介して固定されている。また、シャフト86の上端側のスプラインシャフト部86aは、機体3のヘッド部3aに回転可能に設けられた歯車機構82の回転歯車軸82aにスプライン嵌合されている。これにより、シャフト86は、回転歯車軸82aに対して上下方向へ移動可能であり且つ回転歯車軸82aと一体に回転可能となっている。回転歯車軸82aは、第3駆動モータ81のモータ軸81aに固定された歯車82bに噛合している。シャフト86の下端部には、歯車機構84の歯車84bが設けられている。一方、ボール螺子85bの上端部には、歯車84bに噛合する歯車84aが設けられている。第3駆動モータ81は、例えばロータリエンコーダのような位置検出センサとトルクセンサとが内蔵されたサーボモータであり、位置検出センサにより第3駆動モータ81の回転量が検出される。第3駆動モータ81によりシャフト86が回転すると、ボール螺子85bが回転してボール螺子85bに螺合した従動体85aが、回転主軸2に対して相対的に上下へ移動する。ここで、従動体85aが下方へ移動すると、図2(A)に示すように、拡張ロッドと拡張ロッドに結合されたコーンロッド211が下方へ移動し、砥石30が拡張移動する。一方、従動体85aが上方へ移動すると、拡張ロッドと拡張ロッドに結合されたコーンロッド211が上方へ移動し、これに伴い復帰ばねにより砥石30が収縮移動する。
内径計測ユニット200は、エアマイクロメータ2001と、エアマイクロメータ2001を駆動する駆動部(図示せず)と、を備える。エアマイクロメータ2001は、図3に示すように、本体部2011と、ゲージ2013と、接続部2014と、を備える。本体部2011は、長尺の円柱状の外形を有し、加工孔Whの内径寸法計測時において、長手方向の一端部側(図3における下端部側)が加工孔Whに挿入される。本体部2011の側壁には、気体を吐出するための吐出孔2012が設けられている。ゲージ2013は、円柱状であり、外径寸法D2が本体部2011の外径寸法D1よりも長い。ゲージ2013は、本体部2011の下端部に接続部2014を介して固定されている。駆動部は、本体部2011を移動させて本体部2011をワークWの加工孔Whの内側へ挿入した状態で吐出孔2012から気体を吐出させることにより加工孔Whの内径寸法を計測する。内径計測ユニット200は、ゲージ214がワークWの加工孔Wh内に挿入可能か否かを示す挿入可否通知信号を制御部100へ出力する。また、内径計測ユニット200は、ゲージ2013が加工孔Wh内に挿入可能な場合、本体部2011の側壁と加工孔Whの内壁Waとの間の隙間の大きさに応じた計測信号を制御部100へ出力する。
制御部100は、図4に示すように、CPU(Central Processing Unit)101と、主記憶部102と、補助記憶部103と、入力部104と、インタフェース106と、各部を接続するバス109と、を有する。また、制御部100は、第1駆動回路107a、第2駆動回路107bおよび第3駆動回路107cを有する。主記憶部102は、例えばRAM(Random Access Memory)のような揮発性メモリであり、CPU101の作業領域として使用される。補助記憶部103は、磁気ディスク、半導体メモリ等の不揮発性メモリであり、制御部100の各種機能を実現するためのプログラムを記憶する。入力部104は、キーボード、タッチパネル等とバス109に接続するためのインタフェースとを有する。入力部104は、ユーザがキーボードまたはタッチパネルを操作することにより入力した各種操作情報を受け付けると、受け付けた各種操作情報をCPU101へ出力する。インタフェース106は、第1駆動回路107a、第2駆動回路107bおよび第3駆動回路107cに接続されており、CPU101から入力される制御情報を制御信号に変換して、第1駆動回路107a、第2駆動回路107bおよび第3駆動回路107cへ出力する。また、インタフェース106は、内径計測ユニット200に接続されており、内径計測ユニット200から入力される計測信号をノズル71とワークWの加工孔Whの内壁Waとの間の隙間G1の大きさを示す計測情報に変換してCPU101へ出力する。更に、インタフェース106は、内径計測ユニット200から入力される挿入可否通知信号を挿入可否通知情報に変換してCPU101へ出力する。
第1駆動回路107aは、インタフェース106を介して入力される制御信号に基づいて、第1駆動モータ51を駆動する。また、第1駆動回路107aは、第1駆動モータ51の位置検出センサおよびトルクセンサから入力される第1駆動モータ51の回転数およびトルクを示す検出信号をインタフェース106へ出力する。第2駆動回路107bと、インタフェース106から入力される制御信号に基づいて、第2駆動モータ44を駆動する。また、第2駆動回路107bは、第2駆動モータ44の位置検出センサから入力される検出信号をインタフェース106へ出力する。第3駆動回路107cは、インタフェース106を介して入力される制御信号に基づいて、第3駆動モータ81を駆動する。また、第3駆動回路107cは、第3駆動モータ81の位置検出センサおよびトルクセンサから入力される検出信号をインタフェース106へ出力する。インタフェース106は、第1駆動回路107a、第2駆動回路107bおよび第3駆動回路107cから入力される検出信号を検出情報に変換してCPU101へ出力する。
CPU101は、補助記憶部103が記憶する前述のプログラムを主記憶部102に読み出して実行することにより、回転制御部111、往復制御部112、拡張制御部113、寸法算出部114、接触検知部115、加工状態判別部116および決定部117として機能する。また、補助記憶部103は、ワークWの加工孔Whの目標内径を示す目標寸法情報を記憶する目標内径記憶部131と、砥石30を拡張移動させる際の拡張速度を記憶する拡張速度記憶部132と、拡張量記憶部133と、基準位置記憶部134と、を有する。基準位置記憶部134は、砥石30を拡張移動させる際の基準位置を示す情報を記憶する。ゲージ寸法記憶部135は、内径計測ユニット200のエアマイクロメータ2001が備えるゲージ2013の外径寸法を示す情報を記憶する。寸法記憶部136は、内径計測ユニット200からインタフェース106を介して入力される計測情報に基づいて算出された計測寸法を示す計測寸法情報を記憶する。
回転制御部111は、第1駆動モータ51の回転数、即ち、回転主軸2の回転数を示す検出情報が示す回転数が予め設定された指令値に一致するように制御情報を生成してインタフェース106へ出力する。このとき、第1駆動回路107aは、検出情報が示す回転数と指令値との誤差に比例した電力を第1駆動モータ51へ出力する。
往復制御部112は、第2駆動モータ44が予め設定された周期で、ワークWの加工孔Whの長さに応じた回転数だけ回転した後逆向きに同じ回転数だけ回転することを繰り返すように制御情報を生成してインタフェース106へ出力する。このとき、第2駆動回路107bは、制御情報に対応する制御信号に応じて、第2駆動モータ44へ出力する電流の向きを一定の周期で変更することにより、第2駆動モータ44が一定の周期で回転方向を変更させる。これにより、スライド本体42が鉛直方向に一定の周期で往復移動し、それに伴い回転主軸2が鉛直方向に往復移動する。
拡張制御部113は、第3駆動モータ81の回転数、即ち、シャフト86の回転数を示す検出情報が示す回転数が予め設定された指令値に一致するように制御情報を生成してインタフェース106へ出力する。このとき、第3駆動回路107cは、検出情報が示す回転数と指令値との誤差に比例した電力を第3駆動モータ81へ出力する。
寸法算出部114は、ワークWの加工孔Whの内径寸法を算出する。そして、寸法算出部114は、算出した加工孔Whの内径寸法を示す計測寸法情報を、寸法記憶部136に記憶させる。
接触検知部115は、第1駆動モータ51および第3駆動モータ81から得られる検出情報と制御情報とに基づいて、砥石30がワークWの加工孔Whの内壁Waへの接触を検知する。接触検知部115は、検出情報に含まれる第1駆動モータ51および第3駆動モータ81それぞれの回転数、トルクおよび溜まりパルス数を示す情報と、制御情報に含まれる電流値を示す情報とに基づいて、砥石30のワークWへの接触を検知する。
加工状態判別部116は、例えばユーザが入力部104を介して入力した1つのワークWに対する加工回数を示す加工回数情報に基づいて、ワークWについて行う加工内容を判別する。
決定部117は、砥石30を拡張移動させる際の拡張量を決定し、決定した拡張量を拡張量記憶部133に記憶させる。
次に、本実施の形態に係るホーニング加工方法について図5乃至図7を参照しながら説明する。このホーニング加工処理は、ユーザが入力部104を介して内径寸法情報を入力した後、ワークWの加工を開始するための操作を行い、ホーニングツール20が加工孔Whの内側に配置されたことを契機として開始される。このホーニング加工処理中において、回転駆動部5は、回転主軸2を回転主軸2の中心軸J1周りに回転させるとともに、往復駆動部4は、回転主軸2を中心軸J1方向に往復移動させているものとする。このとき、回転制御部111および往復制御部112は、それぞれ、継続的に回転主軸2を回転および往復させるための制御情報を生成して出力している。なお、回転主軸2の回転速度と往復速度とは、砥石30の拡張速度に応じて随時変化する。
<初回判定(ステップS1)>
図5に示すように、加工状態判別部116は、例えばユーザが入力部104を介して入力した1つのワークWに対する加工回数を示す加工回数情報に基づいて、加工が砥石交換直後の初回加工であるかどうかを判定する(ステップS1)。加工状態判別部116により砥石交換直後の加工であると判定された場合(S1:Yes)、接触検知工程(ステップS2)が実行される。
<接触検知工程(ステップS2)>
接触検知工程では、拡張駆動部8は、砥石30を加工孔Whの中心軸J2から離れる方向へ接触検知用の拡張速度で拡張移動させる。なお、拡張駆動部8の制御は、拡張制御部113が第3駆動モータ81を制御するために生成し、インタフェース106へ生成・出力した制御情報によって行われる。また、拡張速度に関する情報は、拡張速度記憶部132から取得する。このとき、接触検知部115は、砥石30がワークWの加工孔Whの内壁Waに接触したか否かを判定する。接触検知部115により砥石30のワークWへの接触が検知されない限り、拡張駆動部8は、砥石30を接触検知用の拡張速度で拡張移動させ続ける。他方で接触検知部115により砥石30のワークWへの接触が検知されたと判定すると、接触検知部115は、砥石30がワークWの内壁Waに接触した位置Oから予め設定された量だけ中心軸J2に近づく方向へ移動した第1基準位置P1を算出して基準位置記憶部134に記憶し、拡張駆動部8は砥石30を初期位置Psまで収縮移動させる。ここで第1基準位置P1は砥石30がワークWの内壁Waに接触し得ない位置である。
なお、砥石交換直後の加工でない場合(ステップS2:No)には、接触検知工程(ステップS2)を経ずに第1加工工程へと移る。このとき、前回の加工時に基準位置記憶部134において記憶されている第1基準位置を今回の加工における第1基準位置P1としてそのまま用いる。
<第1加工工程(ステップS3)>
第1加工工程(ステップS3)では、まず第1基準位置P1まで加工孔Whの中心軸J2から離れる方向へ初期拡張速度Vsで拡張移動させる。続いて、拡張駆動部8は砥石30を加工孔Whの中心軸J2から離れる方向へ拡張移動しながら、第1基準位置P1からの拡張量が予め設定された第1拡張量L1になるまでワークWを加工する(ステップS3)。
図6(A)は、第1加工工程における砥石30の動きを示した図である。拡張駆動部8は、砥石30を第1拡張速度V1で第1基準位置P1から第1拡張量L1だけ拡張移動させることにより、ワークWの表面位置は位置RI1から位置RE1になる。基準位置記憶部134は、このときの加工終了位置である第1拡張終了位置P11を記憶する。このとき、第1拡張速度V1は、例えば0.8μm/secに設定される。
ここで、第1加工工程(ステップS3)において第1拡張終了位置P11に到達したときの回転主軸2の回転速度Vr1と往復移動速度Vr2とを合成した合成周速度Vr3を用いると、第1加工工程終了時における拡張速度比である第1拡張速度比R1は、下記式(1)のように表される。
Figure 0006909190
式(1)では、第1拡張速度比R1が、第1拡張速度V1の大きさを、回転主軸2の回転速度Vr1(周速度)と回転主軸2の往復移動速度Vr2とを合成した合成周速度Vr3の大きさで除した値であり、第1拡張速度比R1が大きいほど、砥石30の周方向の単位移動距離あたりの拡張移動距離は大きくなり、切削時のワークWの加工孔Whの内壁Waの表面状態に対する影響を小さくすることができる。
なお、第1加工工程は、例えば荒加工、中加工、仕上げ加工のような、拡張速度の異なる複数工程を含んで良い。第1加工工程終了時におけるワークWの加工孔Whの内壁Waの表面状態に関わるのは最後の工程の終了時における拡張速度比であるから、この場合には仕上げ加工の終了時における拡張速度比が第1拡張速度比R1となる。
<内径計測工程>
図5に戻って、次に、拡張駆動部8は、砥石30を回転主軸2の中心軸J1、即ち、加工孔Whの中心軸J2に近づく第2方向へ収縮移動させて砥石30を初期位置Psに復帰させる。この後、ワークWは、ホーニング加工ユニット1から取り出され、内径計測ユニット200に投入される。そして、内径計測ユニット200において、ワークWの加工孔Whの内径寸法の計測が行われる(ステップS4)。
内径計測工程では、例えば図7に示すように、まず、ワークWの加工孔Wh内にゲージ2013を挿入可能であるか否かを決定部117が判定する(ステップS201)。ここでは、寸法算出部114が、インタフェース106から入力される挿入可否通知情報の内容に基づいて判定を実行する。決定部117が、インタフェース106からエアマイクロメータ2001の本体部2011のワークWの加工孔Whへの挿入が可能であることを示す挿入可否通知情報が入力されたと判定、即ち、ゲージ2013が加工孔Wh内に挿入可能であると判定したとする(ステップS201:Yes)。この場合、寸法算出部114は、エアマイクロメータ2001により計測された値を示す計測寸法情報を、加工孔Whの内径寸法として寸法記憶部136に記憶する(ステップS202)。
一方、寸法算出部114が、インタフェース106からエアマイクロメータ2001の本体部2011のワークWの加工孔Whへの挿入が不可能であることを示す挿入可否通知情報が入力されたと判定、即ち、ゲージ2013が加工孔Wh内に挿入不可能であると判定したとする(ステップS201:No)。この場合、寸法算出部114は、ゲージ寸法記憶部135に予め記憶されたゲージ2013の外径寸法に基づいた値を加工孔Whの内径寸法として寸法記憶部136に記憶する(ステップS203)。
<目標径到達判定>
図5に戻って、以上のようにして測定された加工孔Whの内径が目標内径記憶部131に記憶された目標径に到達していれば(ステップS5:Yes)、すなわち目標径より径が大きくなっている場合にはホーニング加工は終了する。対して、目標径に到達していない場合(ステップS5:No)、すなわち目標径より小さい場合には、続いて、拡張量決定工程へ移行する。なお、ゲージ2013が加工孔Wh内に挿入不可能と判定した場合には目標内径に到達していないことは明らかであるから、目標径到達に達しているか否かの判定を経ることなく次の拡張量決定工程へと移行してもよい。
<拡張量決定工程>
また、目標径に到達していない場合(ステップS5:No)、決定部117は、寸法算出部114により算出され寸法記憶部136に記憶された計測寸法情報を取得し、目標内径記憶部131から目標内径寸法を示す情報を取得する。そして、決定部117は、取得した計測寸法情報が示す加工孔Whの内径の寸法と、目標寸法情報が示す目標内径寸法と、の差分量に基づいて、第2拡張量を決定する(ステップS6)。なお、ゲージ2013が加工孔Wh内に挿入不可能と判定して直接、拡張量決定工程へと移行した場合には、ゲージ寸法記憶部135に予め記憶されたゲージ2013の外径寸法と目標内径寸法との差分量に基づいて第2拡張量を決定する。
<第2加工工程>
拡張量決定工程に続いて再度ワークWがホーニング加工ユニット1に投入され、ホーニングツール20が加工孔Whの内側に配置されると、拡張駆動部8は、砥石30を初期位置Psから第2基準位置P2まで加工孔Whの中心軸J2から離れる方向へ初期拡張速度Vsで拡張移動させる。その後、拡張駆動部8は、第2拡張速度V2で前回の加工終了位置である第1拡張終了位置P11まで砥石30を拡張移動させた後、さらに拡張量が第2拡張量L2になるまで砥石30を拡張移動させ、ワークを加工する(ステップS7)。第2基準位置P2は、基準位置記憶部134に記憶されている直前の拡張終了位置である第1拡張終了位置P11から導かれる砥石30がワークWに接触しえない位置であり、例えば第1基準位置P1と等しくても良い。また第2拡張速度V2は、例えば5μm/secに設定される。
図6(B)は、第2加工工程における砥石30の動きを示した図である。まず、拡張駆動部8は、砥石30を初期位置Psから初期拡張速度Vsで第2基準位置P2まで拡張移動させる。次に、拡張駆動部8は、砥石30を第2基準位置P2から第1拡張終了位置P11に到るまで第2拡張速度V2で拡張移動させる。これにより、砥石30のワークWの加工孔Whの内壁Waに対する切削を開始する。その後、拡張駆動部8は、砥石30を第2拡張量L2だけ仕上用の第3拡張速度V3で拡張移動させる。これにより、ワークWの表面位置が位置RE1から位置RE2になる。
ここで、第2加工工程(ステップS7)において第1拡張終了位置P11に到達したときの第2拡張速度比R2は、前述の式(1)と同様の式で表される。本実施の形態に係るホーニング加工処理では、前回の加工終了時の表面状態に関わる第1拡張速度比R1よりも大きい第2拡張速度比R2で切削を開始することで、ワークWの切削開始時における加工孔Whの内壁Waの表面状態の変化が抑制される。
<内径計測、目標径到達判定>
その後、再度内径計測工程(ステップS4)、目標径到達判定S5を経て、加工孔Whの内径が目標径に到達していると判定されれば(ステップS5:Yes)、拡張駆動部8は、砥石30を回転主軸2の中心軸J1、即ち、加工孔Whの中心軸J2に近づく第2方向へ収縮移動させて砥石30を初期位置に復帰させる。こうして、ホーニング加工処理が終了する。対して、加工孔Whの内径が目標径に到達していないと判定されれば(S5:No)、再度第2拡張量決定(ステップS6)、第2加工工程(ステップS7)を実施してから内径計測(ステップS4)および目標径到達判定(ステップS5)を行う。このようにして、目標径を達成したと判定される(ステップS5:Yes)まで第2拡張量の決定と第2加工工程とを繰り返す。
第2加工工程(ステップS7)終了時における拡張速度比である仕上用の第3拡張速度比R3は、前述の式(1)と同様の式で表される。よって、一度目の第2加工工程(ステップS7)を実施した後に加工孔Whの内径が目標径に到達していないと判定され(ステップS5:No)、二度目の第2加工工程を実施する際の第2拡張速度比R2は、一度目の第2加工工程終了時における拡張速度比である仕上用の第3拡張速度比R3よりも大きくなるよう設定する。
次に、本実施の形態に係るホーニング加工方法について、前述の第1拡張速度比R1、第2拡張速度比R2の比率R2/R1と、2回目以降の加工時において初期状態と第2基準位置から第2拡張量だけ第2拡張速度で拡張移動させた後の状態とでのワークWの加工孔Whの内径の変化量ΔDWhとの関係について説明する。比率R2/R1を変化させながらワークWの加工孔Whの平均内径の変化量ΔDWhを測定した結果を図8に示す。ここで、加工孔Whの平均内径の変化量ΔDWhは、初回の加工が完了したワークWの加工孔Whの平均内径と、そのワークWの加工孔Whにホーニングツール20を挿入して砥石30を第2基準位置から第2拡張量だけ第2拡張速度比R2で拡張移動させた後、第1基準位置に復帰させた場合の加工孔Whの平均内径と、の差分量に相当する。図8において、目標内径は、25mm、砥石30の回転方向の平均速度は、39.3m/min、砥石30のホーニングツール20の中心軸方向の平均速度は、10m/minとした。また、第1拡張速度V1は、1.67μm/secとした。更に、砥石30としては、メッシュ170、400、1000の3種類を使用した。なお、図8中の凡例は、砥石30の粒度を示す。図8に示す結果から、砥石30の粒度に関わらず、比率R2/R1が、8以上であれば加工孔Whの平均内径の変化量ΔDWhが、2μm未満に収まることが判った。従って、ワークWの加工孔Whの内径誤差の絶対値を2μm未満にするためには、比率R2/R1が8以上となるように第1拡張速度比R1、第2拡張速度比R2を設定すればよいことが判った。
以上説明したように、本実施の形態に係るホーニング加工装置は、まず、砥石30を第1基準位置から第1拡張量だけ加工孔Whの中心軸J2から離れる方向へ拡張移動させてワークWを切削加工し、第1拡張終了位置P11を記憶する。次に、砥石30を、第2基準位置から第1拡張終了位置まで前回の加工が終了したときの第1拡張速度比R1よりも大きい第2拡張速度比R2にて第1方向へ拡張移動させた後、さらに第2拡張量だけ拡張移動させることによりワークWを切削加工する。これにより、ワークWの切削を開始する際における加工孔Whの内壁の表面状態の変化が抑制されるので、加工孔Whの内壁の表面状態の変化に起因した加工精度の低下が抑制される。
また、本実施の形態に係る内径計測ユニット200は、エアマイクロメータ2001を備える。ここで、エアマイクロメータ2001は、長尺の円柱状の外形を有し、加工孔Whの内径寸法計測時において、長手方向の一端部側が加工孔Whに挿入される本体部2011と、円柱状であり外径寸法が本体部2011の外径寸法よりも長く本体部2011に固定されたゲージ2013と、を備える。そして、決定部117は、ゲージ2013が加工孔Wh内に挿入不可能な場合、ゲージ2013の外径寸法に基づいて第3拡張量を決定する。一方、決定部117は、ゲージ2013が加工孔Wh内へ挿入可能な場合、エアマイクロメータ2001により計測された加工孔Whの内径寸法に基づいて第3拡張量を決定する。これにより、エアマイクロメータ2001の本体部2011が加工孔Whの内壁Waに接触する頻度を低減させることができるので、本体部2011の摩耗を抑制しエアマイクロメータ2001の寿命を延ばすことができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は前述の実施の形態の構成に限定されるものではない。例えば、内径計測ユニット200を備えず、接触検知部115により砥石30がワークWの加工孔Whの内壁Waに接触したときの砥石30の拡張量に基づいて、加工孔Whの内径を計測するものであってもよい。
以上、本発明の実施の形態および変形例(なお書きに記載したものを含む。以下、同様。)について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。本発明は、実施の形態および変形例が適宜組み合わされたもの、それに適宜変更が加えられたものを含む。
本発明は、エンジンのシリンダブロックのシリンダボアを加工するホーニング加工装置に好適である。
1:ホーニング加工ユニット、2:回転主軸、2a:下端部、2b,86a:スプラインシャフト部、3:機体、3a:ヘッド部、4:往復駆動部、5:回転駆動部、7:エアマイクロメータ、8:拡張駆動部、20:ホーニングツール、30:砥石、30a:砥石面、30b:砥石台、41:送り螺子機構、41a:ナット体、41b:送り螺子、42:スライド本体、43;案内レール、44:第2駆動モータ、44a,51a,81a:モータ軸、45:カップリング、51:第1駆動モータ、52,54:プーリ、53:ベルト、61,62:ボールスプライン軸受、71:ノズル、81:第3駆動モータ、82,84:歯車機構、82a:回転歯車軸、82b,84a,84b:歯車、85:ロッド駆動機構、85a:従動体、85b:ボール螺子、86:シャフト、100:制御部、101:CPU、102:主記憶部、103:補助記憶部、104:入力部、106:インタフェース、107a:第1駆動回路、107b:第2駆動回路、107c:第3駆動回路、109:バス、111:回転制御部、112:往復制御部、113:拡張制御部、114:寸法算出部、115:接触検知部、116:加工状態判別部、117:決定部、131:目標内径記憶部、132:拡張速度記憶部、133:拡張量記憶部、134:基準位置記憶部、135:ゲージ寸法記憶部、136:寸法記憶部、200:内径計測ユニット、211:コーンロッド、211a:ウェッジ、2001:エアマイクロメータ20011:本体部、2012:吐出孔、2013:ゲージ、2014:接続部、D1,D2:外径寸法、G1:隙間、J1,J2:中心軸、L1:第1拡張量、L2:第2拡張量、P1:第1基準位置、P2:第2基準位置、P11:第1拡張終了位置、R1:第1拡張速度比、R2:第2拡張速度比、R3:第3拡張速度比、RE1,RE2,RI1:位置、Vs:初期拡張速度、V1:第1拡張速度、V2:第2拡張速度、V3:第3拡張速度、Vr1:回転速度、Vr2:往復移動速度、Vr3:合成周速度、W:ワーク、Wa:内壁、Wh:加工孔

Claims (4)

  1. 砥石が設けられたホーニングツールをワークの加工孔に挿入した状態で、前記ホーニングツールを前記加工孔の中心軸方向へ往復移動させるとともに、前記中心軸周りに回転させながら、前記砥石を前記中心軸に直交し且つ前記中心軸から離れる第1方向へ第1基準位置から拡張移動させることにより前記ワークを加工するホーニング加工方法であって、
    前記砥石を、前記第1基準位置から第1拡張量だけ前記第1方向へ拡張移動させることにより前記ワークを切削加工する第1加工工程と、
    前記第1加工工程の後における前記加工孔の内径寸法を計測する計測工程と、
    前記計測工程において計測された前記内径寸法に基づいて第2拡張量を決定する拡張量決定工程と、
    前記砥石を、前記第1加工工程が終了したときの第1拡張終了位置よりも前記第1方向とは反対方向の第2方向側に位置し且つ前記砥石が前記加工孔に接触しない第2基準位置から前記第1加工工程の終了時における第1拡張速度よりも速い第2拡張速度で前記第1加工工程が終了した第1拡張終了位置まで前記第1方向へ拡張移動させた後、さらに前記第2拡張量だけ前記第1方向へ拡張移動させることにより前記ワークを切削加工する第2加工工程と、を含む、
    ホーニング加工方法。
  2. 前記計測工程において、エアマイクロメータを用いて前記加工孔の内径寸法を計測する、
    請求項に記載のホーニング加工方法。
  3. 前記エアマイクロメータは、
    長尺の円柱状の外形を有し、前記加工孔の内径寸法計測時において、長手方向の一端部側が前記加工孔に挿入される本体部と、
    円柱状であり外径寸法が前記本体部の外径寸法よりも長く前記本体部の前記一端部に固定されたゲージと、を備え、
    前記拡張量決定工程において、前記ゲージが前記加工孔内に挿入不可能な場合、前記ゲージの外径寸法に基づいて前記第2拡張量を決定し、前記ゲージが前記加工孔内に挿入可能な場合、前記エアマイクロメータにより計測された前記加工孔の内径寸法に基づいて前記第2拡張量を決定する、
    請求項に記載のホーニング加工方法。
  4. 砥石が設けられたホーニングツールと、
    前記ホーニングツールが先端部に固定された回転主軸と、
    前記回転主軸をワークの加工孔の中心軸方向へ往復移動させる往復駆動部と、
    前記回転主軸を前記中心軸周りに回転させる回転駆動部と、
    前記砥石を前記中心軸に直交し且つ前記中心軸から離れる第1方向へ拡張移動させる拡張駆動部と、
    前記往復駆動部、前記回転駆動部および前記拡張駆動部を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記砥石を、第1基準位置から第1拡張量だけ前記第1方向へ拡張移動させることにより前記ワークを切削加工した後において、該切削加工が終了した第1拡張終了位置を記憶し、前記切削加工後における前記加工孔の内径寸法に基づいて第2拡張量を決定した後、
    前記砥石を、前記第1拡張終了位置よりも前記第1方向とは反対方向の第2方向側に位置し且つ前記砥石が前記加工孔に接触しない第2基準位置から前記切削加工において前記第1拡張終了位置に到達したときの第1拡張速度よも速い第2拡張速度で前記第1拡張終了位置まで前記第1方向へ拡張移動させた後、更に前記砥石を、前記第2拡張量だけ前記第1方向へ拡張移動させるよう前記拡張駆動部を制御する、
    ホーニング加工装置。
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