JP6907655B2 - 送風装置 - Google Patents

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本発明は、浴室等に設置され、温風あるいは室温に応じた空気を吹き出す送風装置に関する。
従来から、浴室等の天井に設置され、温風あるいは室温に応じた空気を吹き出して、室内の暖房、室内にある被乾燥物の乾燥等の機能を実現した送風装置が提案されている。このような送風装置は、室内の空気を屋外に排気する換気の機能を持つものも多く、浴室換気乾燥暖房機と称されている。
浴室換気乾燥暖房機は、浴室内の空気が吸い込まれる吸込口と、浴室内に空気を吹き出す吹出口と、吸込口から吸い込んだ空気を室外に排気する換気吹出口と、吹出口と換気吹出口との間で空気の流路を切り替えるダンパを備え、吸込口と吹出口が浴室内に面するように、浴室の天井に設置される。特許文献1には、浴室内の空気を清浄するために、イオンを発生させて浴室に供給する浴室換気乾燥暖房機が記載されている。
特開2015−148347号公報
従来の浴室換気乾燥暖房機では、空気を清浄するためにイオン等の空気清浄因子を発生させても、空気の流路の切り替え状況によってはその空気清浄因子が換気吹出口から浴室の外に排出され、浴室内の空気の清浄効果が低くなってしまうという問題があった。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、空気の流路の切り替え状況によって空気の清浄効果が低減することを抑制する送風装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明は、室内の空気を吸い込んで吹き出す送風手段と、送風手段で吸い込んだ空気の流路を、室内に吹き出す流路と屋外に排気する流路に切り替える可動部材と、送風手段で室内に吹き出される空気を清浄する空気清浄因子を放出する空気清浄因子発生器とを備え、空気清浄因子発生器を、可動部材に設け、空気清浄因子発生器は、可動部材において室内に吹き出す流路が形成される面に、空気清浄因子を放出する放出面を露出させることを特徴とする送風装置である。


本発明では、可動部材に空気清浄因子発生器が設けられるため、可動部材を動かしても、送風手段で室内に吹き出される空気に向けて、空気清浄因子発生器が空気清浄因子を放出する。
本発明では、可動部材を動かしても、送風手段で室内に吹き出される空気の清浄効果を維持し続けることができる。
本実施の形態の浴室換気乾燥暖房機の一例を示す構成図である。 本実施の形態の浴室換気乾燥暖房機の一例を示す構成図である。 本実施の形態の浴室換気乾燥暖房機の一例を示す構成図である。 本実施の形態の浴室換気乾燥暖房機の設置例を示す構成図である。 本実施の形態の浴室換気乾燥暖房機の制御機能例を示すブロック図である。 本実施の形態の浴室換気乾燥暖房機における風路切替ダンパの動作を示す説明図である。 本実施の形態の浴室換気乾燥暖房機における風路切替ダンパの動作を示す説明図である。 本実施の形態の浴室換気乾燥暖房機における風路切替ダンパの動作を示す説明図である。 本実施の形態の浴室換気乾燥暖房機における浴室内の空気の流れを示す説明図である。 本実施の形態の風路切替ダンパの変形例を示す構成図である。
以下、図面を参照して、本発明の送風装置としての浴室換気乾燥暖房機の実施の形態について説明する。
<本実施の形態の浴室換気乾燥暖房機の構成例>
図1〜図3は、本実施の形態の浴室換気乾燥暖房機の一例を示す構成図で、図1は、浴室換気乾燥暖房機の内部構成を示す側面図、図2は、下面側から見た平面図である。また、図3はフロントパネルを取り付けた状態の平面図である。図4は、本実施の形態の浴室換気乾燥暖房機の設置例を示す構成図である。図5は、本実施の形態の浴室換気乾燥暖房機の制御機能の一例を示すブロック図である。
本実施の形態の浴室換気乾燥暖房機1Aは、循環換気ファン2Aを有した本体部3Aが、フロントパネル4Aを露出させた形態で、浴室100の天井に取り付けられる。
浴室換気乾燥暖房機1Aは、空気を吸い込んで吹き出す送風手段としての循環換気ファン2Aによって浴室100内の空気が吸い込まれる循環換気吸込口20Aと、ヒータ5を有し、ヒータ5が駆動されることで温風、ヒータ5が非駆動で浴室100内の室温に応じた送風が吹き出される第1の吹出口21Aと、浴室100内の空気を攪拌する送風が吹き出される第2の吹出口22Aを備える。
また、浴室換気乾燥暖房機1Aは、循環換気ファン2Aで循環換気吸込口20Aから吸い込んだ空気を室外に排気する換気吹出口23Aを備える。更に、浴室換気乾燥暖房機1Aは、第1の吹出口21A及び第2の吹出口22Aと、換気吹出口23Aとの間で空気の流路(以下、風路という)を切り替える可動部材としての風路切替ダンパ6Aを備える。浴室換気乾燥暖房機1Aでは、浴室100内に吹き出す空気を清浄する空気清浄因子を放出する空気清浄因子発生器を、風路切替ダンパ6Aに備える。
風路切替ダンパ6Aは、浴室100内に空気が吹き出される吹出口と連通する風路を形成する。例えば、風路切替ダンパ6Aが第1の吹出口21Aに連通する風路を形成する場合、空気清浄因子発生器は、第1の吹出口21Aから浴室100内に吹き出される空気を清浄する。また、例えば、風路切替ダンパ6Aが第1の吹出口21Aと第2の吹出口22Aとに連通する風路を形成する場合、空気清浄因子発生器は、第1の吹出口21Aと第2の吹出口22Aから浴室100内に吹き出される空気を清浄する。
すなわち、風路切替ダンパ6Aを動かして風路を切り替えても、浴室100内に吹き出される空気に向けて空気清浄因子発生器が空気清浄因子を放出するため、循環換気ファン2Aで浴室100内に吹き出される空気の清浄効果を維持し続けることができる。
以下に、浴室換気乾燥暖房機1Aの詳細について説明する。循環換気ファン2Aは、多翼の羽根車25Aと、羽根車25Aを駆動する循環換気ファンモータ26Aと、風路を形成する循環換気ファンケース27Aを備える。羽根車25Aは、循環換気ファンモータ26Aに駆動されて回転することで、内側から外周側へと遠心方向に吹き出される空気の流れを発生させる。
循環換気ファンケース27Aは、羽根車25Aの外周に沿った円形の部位と、羽根車25Aの接線方向に沿った部位を組み合わせた形状で、羽根車25Aの遠心方向に吹き出される空気を整流して、矢印A1に示すように、羽根車25Aの接線方向に沿って吹き出される空気の流れを発生させる。
循環換気ファン2Aは、浴室換気乾燥暖房機1Aが所定の設置場所である浴室の天井に設置された状態で、羽根車25Aの回転軸の向きが上下方向に沿った配置で構成される。
これにより、循環換気ファン2Aは、羽根車25Aの回転軸に沿った下方から吸い込んだ空気を、羽根車25Aの接線方向に吹き出す吹出風路28Aが、循環換気ファンケース27Aにより形成される。
循環換気ファン2Aは、循環換気ファンケース27Aの下面に、空気が吸い込まれる循環換気吸込口20Aを備える。また、循環換気ファン2Aは、循環換気ファンケース27Aの下面に、ヒータ5を駆動することで加熱された空気、あるいは、ヒータ5を非駆動とすることで浴室100内の温度に応じた空気が吹き出される第1の吹出口21Aを備える。
更に、循環換気ファン2Aは、循環換気ファンケース27Aの下面に、浴室100内を攪拌する空気が吹き出される第2の吹出口22Aを備える。また、循環換気ファン2Aは、循環換気ファンケース27Aの側面に、室外へ空気が吹き出される換気吹出口23Aを備える。
循環換気吸込口20Aは、羽根車25Aの回転軸に沿った下方に、ベルマウスと称される円形の開口を設けて構成される。第1の吹出口21Aは、循環換気ファンケース27Aによる空気の吹出方向に沿った辺を短辺とした長方形の開口を、吹出風路28Aの下面に設けて構成される。
第2の吹出口22Aは、循環換気ファンケース27Aによる空気の吹出方向に沿った辺を短辺とした長方形の開口を、吹出風路28Aの下面において、第1の吹出口21Aに対して循環換気吸込口20Aの反対側に設けて構成される。
循環換気ファンケース27Aで構成される吹出風路28Aは、第1の吹出口21A及び第2の吹出口22Aが設けられる部位で広げられ、換気吹出口23Aが設けられる部位で狭められる。第1の吹出口21Aと第2の吹出口22Aは、循環換気ファンケース27Aによる空気の吹出方向に沿った辺に対して交差する長辺が、本体部3Aの幅方向の長さに合わせられる。
第1の吹出口21Aと第2の吹出口22Aは、循環換気ファンケース27Aの下面に設けられた風路形成枠体50Aで構成される。第1の吹出口21Aと第2の吹出口22Aは、風路形成枠体50Aの内側に設けられる仕切り部材51Aにより仕切られ、第1の吹出口21Aから吹き出される空気が通る加熱空気吹出風路と、第2の吹出口22Aから吹き出される空気が通る攪拌空気吹出風路が形成される。
風路切替ダンパ6Aは、ダンパモータ64Aの駆動力が伝達され、軸60Aを支点に回転する。この回転により、風路切替ダンパ6Aは、図1に実線で示す第1の位置である循環位置と、破線で示す第2の位置である循環換気位置と、一点鎖線で示す第3の位置である換気位置とに変位して、第1の吹出口21A及び第2の吹出口22Aと、換気吹出口23Aとの開閉動作を行う。
風路切替ダンパ6Aは、回転による開閉動作の軸60Aを設ける。軸60Aは、仕切り部材51Aで構成される第1の吹出口21Aと第2の吹出口22Aとの分岐部52Aより、空気の流れる方向に対して上流側に、分岐部52Aから所定の距離を開けて設けられる。また、軸60Aは、換気吹出口23Aの下端の高さの近傍付近に設けられる。これにより、風路切替ダンパ6Aが循環換気位置及び換気位置にあるとき、換気吹出口23Aと連通する風路への風路切替ダンパ6Aの突出量が少なくなり、換気吹出口23Aと連通する風路での通気抵抗が低減される。
風路切替ダンパ6Aは、空気の流れる方向に対して軸60Aより上流側の部位が、軸60Aを支点とした回転動作で、第1の吹出口21Aと換気吹出口23Aとを開閉する方向へ変位する。また、風路切替ダンパ6Aは、空気の流れる方向に対して軸60Aより下流側の部位が、軸60Aを支点とした回転動作で、第2の吹出口22Aを開閉する方向へ変位する。
これにより、風路切替ダンパ6Aは、空気の流れる方向に対して軸60Aから上流側に延在する部位で、主に第1の吹出口21Aと換気吹出口23Aとの間で風路を切り替えると共に、換気吹出口23Aの開度を切り替える主風路切替部61Aが構成される。また、風路切替ダンパ6Aは、空気の流れる方向に対して軸60Aから下流側に延在する部位で、主に第2の吹出口22Aを開閉すると共に、内側の面で、風路切替ダンパ6Aの開度に応じて第1の吹出口21Aへの風路、第1の吹出口21A及び第2の吹出口22Aへの風路が形成され、外側の面で、換気吹出口23Aへの風路が形成される副風路切替部62Aが構成される。更に、風路切替ダンパ6Aは、副風路切替部62Aの先端側に、軸60Aを支点とした回転動作の方向に沿って延在し、換気吹出口23Aに対して第2の吹出口22Aを塞ぐ逆流防止部63Aが設けられる。
浴室換気乾燥暖房機1Aは、浴室100内に吹き出す空気を清浄する空気清浄因子発生器の一例としてのイオン発生器10を、風路切替ダンパ6Aに備える。イオン発生器10は、正イオンと負イオンの両方あるいは正イオンまたは負イオンの少なくとも一方を含むイオン等の空気清浄因子を放出する。イオン発生器10は、風路切替ダンパ6Aを循環位置または循環換気位置とすると、浴室100内に吹き出される空気に向けて、空気清浄因子を放出する側の面である放出面10Aが露出する。
正イオンと負イオンの発生の原理は、コロナ放電により空気中の酸素ないしは水分が電離によりエネルギーを受けてイオン化し、H+(H2O)m(mは任意の自然数)と、O2 -(H2O)n(nは任意の自然数)が主体のイオンを放出するものである。
これらH+(H2O)m及びO2 -(H2O)nは、浮遊菌の表面に付着し、化学反応して活性種であるH22または・OHを生成する。H22または・OHは、極めて強力な活性を示すため、これらにより、空気中の浮遊細菌を取り囲んで除去することができる。ここで、・OHは活性種の1種であり、ラジカルのOHを示している。
これにより、浴室換気乾燥暖房機1Aで循環換気ファン2Aの運転と連動させて略同数の正イオンと負イオンを発生させ、略同数の正イオンと負イオンを含む空気を送風することで、循環する空気に含まれる浮遊細菌と浴室の空気中の浮遊細菌の双方を除去して、カビの発生等を抑えることができる。なお、イオン発生器10によるイオンの発生は、正イオンのみや負イオンのみでもよく、コロナ放電ではなく、他の方法でもよい。更に、循環する空気に含まれる浮遊細菌と浴室の空気中の浮遊細菌の双方を除去する手段として、イオンではなく、他の空気処理手段であってもよい。また、空気清浄因子発生器は、銀イオン、オゾン、脱臭及び除菌を行う薬剤、保湿効果を促す薬剤等を噴霧させる噴霧手段等を用いても良く、空気中の浮遊細菌や衣類等に付着した細菌の増殖を抑制するものや、アレル物質や有害物質を分解するもの、細菌やウイルスを除去するもの、消臭・脱臭効果のあるもの、また、保湿効果を持った機能因子を放出するようなもの等、空気に特定の機能を付与する空気処理手段であれば、如何なる形態のものであってもよい。
風路切替ダンパ6Aには、イオン発生器10を覆う整流部材としてのカバー10Bが設けられる。カバー10Bは、イオン発生器10の、風路切替ダンパ6Aに対して空気清浄因子の放出面10Aとは反対側に突出する部分を覆う。カバー10Bは、浴室100内から吸い込んだ空気に含まれる湿気等からイオン発生器10を保護する。また、カバー10Bは、空気の流れる方向に対して上流側の面が、風路切替ダンパ6Aに対して傾斜しており、この傾斜が空気の流れを上流側から下流側に流れるように誘導する。
浴室換気乾燥暖房機1Aでは、風路切替ダンパ6Aの位置を、循環位置とすると、風路切替ダンパ6Aの一方の端部となる主風路切替部61Aの先端が、循環換気ファンケース27Aの上側の内面に接する。風路切替ダンパ6Aの他方の端部となる副風路切替部62Aの先端が、分岐部52Aと接する。更に、逆流防止部63Aは、換気吹出口23Aに対して第2の吹出口22Aを塞ぐ。これにより、第1の吹出口21Aが開き、第2の吹出口22Aと換気吹出口23Aが閉じられて、循環換気吸込口20Aから第1の吹出口21Aへ連通する循環風路が形成される。
また、イオン発生器10の空気清浄因子の放出面10Aは、吹出風路28A及び第1の吹出口21Aに対向し、カバー10Bが換気吹出口23Aに対向する。
風路切替ダンパ6Aの位置が循環位置となると、主風路切替部61Aの先端付近は、循環換気ファンケース27Aの内面に沿うような向きとなる。これにより、風路切替ダンパ6Aが循環位置から若干開く状態となっても、空気が通りにくく、気密性が保たれる。
なお、風路切替ダンパ6Aと循環換気ファンケース27Aあるいは分岐部52Aが接するとは、密着した状態のみならず、一定量の空気が通り得るような一定の気密性が保たれる状態であればよい。
風路切替ダンパ6Aの位置を循環位置とした状態で、このように、主風路切替部61Aの端部と循環換気ファンケース27Aとの間、及び、副風路切替部62Aと循環換気ファンケース27Aとの間に所定の隙間を設けることで、風路切替ダンパ6Aと循環換気ファンケース27Aとが空気中に含まれる水蒸気や入浴剤等に含まれる成分等により固着することが抑制される。
浴室換気乾燥暖房機1Aでは、風路切替ダンパ6Aの位置を、循環位置から軸60Aを支点に回転させて循環換気位置とすると、軸60Aより上流側の主風路切替部61Aが下方向へ移動し、風路切替ダンパ6Aの一端が吹出風路28Aの中間付近に位置する。軸60Aより下流側の副風路切替部62Aが、分岐部52Aから離れる上方向に移動する。これにより、第1の吹出口21A及び第2の吹出口22Aと、換気吹出口23Aの双方が開き、第1の吹出口21Aと第2の吹出口22Aとに連通する循環風路と、循環換気吸込口20Aから換気吹出口23Aへ連通する換気風路の双方が形成される。
また、イオン発生器10の空気清浄因子の放出面10Aは、吹出風路28A、第1の吹出口21A及び第2の吹出口22Aに対向し、風路切替ダンパ6Aに対して放出面10Aの反対側に設けられたカバー10Bが、換気吹出口23Aに対向する。
浴室換気乾燥暖房機1Aでは、風路切替ダンパ6Aの位置を、循環換気位置から軸60Aを支点に回転させて換気位置とすると、軸60Aより上流側の主風路切替部61Aが下方向へ移動し、風路切替ダンパ6Aの一端が循環換気ファンケース27Aの下側の内面に接する。また、軸60Aより下流側の副風路切替部62Aが上方向へ移動し、風路切替ダンパ6Aの他端が換気吹出口23Aの下側で循環換気ファンケース27Aの内面に接する。これにより、換気吹出口23Aが開き、第1の吹出口21A及び第2の吹出口22Aが閉じられて換気風路が形成される。イオン発生器10の空気清浄因子の放出面10Aは、第1の吹出口21A及び第2の吹出口22Aに対向し、カバー10Bが吹出風路28Aに対向する。
風路切替ダンパ6Aの位置を換気位置とした状態でも、主風路切替部61Aの端部と循環換気ファンケース27Aとの間、及び、副風路切替部62Aと循環換気ファンケース27Aとの間に、一定の気密性が保たれる所定の隙間を設けることで、風路切替ダンパ6Aと循環換気ファンケース27Aとが空気中に含まれる水蒸気や入浴剤等に含まれる成分等により固着することが抑制される。
ヒータ5は加熱手段の一例で、本例ではPTCヒータで構成され、第1の吹出口21Aから吹き出された空気が通る加熱空気吹出風路に設けられる。ヒータ5が駆動されて通電されると、ヒータ5が加熱されることで第1の吹出口21Aを通る空気が加熱され、第1の吹出口21Aから温風が吹き出される。
第1の吹出口21Aと第2の吹出口22Aは、仕切り部材51Aにより仕切られており、第2の吹出口22Aから吹き出される空気は、ヒータ5を通過しない。なお、本例では、加熱手段として電気により駆動されるヒータ5を例に説明したが、温水による熱交換器等のヒータでもよい。
本体部3Aは、循環換気ファンケース27Aを構成する本体シャーシ30Aと、本体シャーシ30Aを覆う金属ケース31Aを備える。本体シャーシ30Aは樹脂材料で構成され、金属ケース31Aで覆われる循環換気ファンケース27Aと、本体部3Aの下端の周縁から外側に突出するフランジ部32Aが、一体で構成される。
本体シャーシ30Aは、金属ケース31Aから露出した下面に下カバー33Aが取り付けられる。循環換気ファン2Aは、循環換気吸込口20Aと、第1の吹出口21A及び第2の吹出口22Aが下カバー33Aに設けられ、下カバー33Aに風路形成枠体50Aが取り付けられる。
金属ケース31Aは、循環換気ファン2Aの換気吹出口23Aに対向して開口が設けられ、換気吹出口23Aと連通する排気ダクトジョイント34Aが側面に取り付けられる。
浴室換気乾燥暖房機1Aは、本体部3Aの下面にフロントパネル4Aが取り付けられる。フロントパネル4Aは、循環換気ファン2Aの循環換気吸込口20Aに対向した下面を開口して吸込口グリル40Aが形成される。
また、フロントパネル4Aは、循環換気ファン2Aの第1の吹出口21Aに対向した下面を開口して第1の吹出口グリル41Aが形成されると共に、第2の吹出口22Aに対向した下面を開口して第2の吹出口グリル42Aが形成される。
第1の吹出口グリル41Aは、本体部3Aの一の辺に沿った方向である短手方向に沿った長さを長くした長方形の開口で構成される。また、第2の吹出口グリル42Aは、第1の吹出口グリル41Aと同様に、本体部3Aの一の辺に沿った方向である短手方向に沿った長さを長くした長方形の開口で構成される。
第1の吹出口グリル41Aは、長手方向に沿って空気が吹き出されるように、整流板が設けられる。第2の吹出口グリル42Aは、第1の吹出口グリル41Aと並列する短手方向に沿って、第1の吹出口グリル41Aと反対側である本体部3Aの外側に向けて空気が吹き出されるように、整流板43Aが設けられる。
図5は、本形態の浴室換気乾燥暖房機の制御機能の一例を示すブロック図である。浴室換気乾燥暖房機1Aは、CPUやメモリ等で構成される制御部81Aに、図1等で説明したイオン発生器10と、循環換気ファンモータ26Aと、風路切替ダンパ6Aを駆動するダンパモータ64Aと、ヒータ5と、利用者が操作する操作部82等が接続される。操作部82は操作手段の一例で、例えば浴室換気乾燥暖房機1Aの本体と独立したリモートコントロール装置で、浴室100に隣接する洗面脱衣所の壁面等に取り付けられる。なお、図示しないが、浴室換気乾燥暖房機1Aが温度センサを備え、制御部81Aが温度センサで検出された温度情報に応じて各部を制御してもよい。また、図示しないが、浴室換気乾燥暖房機1Aが第1の吹出口21Aと第2の吹出口22Aの少なくともいずれか一方から吹き出される空気の吹き出し方向を変えるルーバを備え、制御部81Aがルーバを制御することで、第1の吹出口21Aと第2の吹出口22Aの少なくともいずれか一方から吹き出される空気の吹き出し方向を制御してもよい。
制御部81Aは、図示しないメモリ等に格納されたプログラムよって各種運転モードを実行する。各種運転モードについては詳述しないが、制御部81Aに接続された各部が制御されて動作する。
これらの運転モードは、利用者が操作部82を操作すること等により選択される。制御部81Aは、選択された運転モードを実行するプログラムに基づき、循環換気ファンモータ26Aを駆動して、循環換気ファン2Aのファン回転数を制御する。また、ヒータ5を駆動してヒータ5の出力を制御する。更に、ダンパモータ64Aを制御して風路切替ダンパ6Aの開度を制御する。また、イオン発生器10を駆動して、空気清浄因子の発生の有無や、空気清浄因子の発生量を制御する。
浴室換気乾燥暖房機1Aでは、循環換気ファン2Aのファン回転数を制御することで、第1の吹出口21Aと第2の吹出口22Aから吹き出される空気の風量が制御される。また、ヒータ5の出力を制御することで、第1の吹出口21Aから吹き出される空気の温度が制御される。更に、風路切替ダンパ6Aの開度を制御することで、空気が吹き出される風路、各風路における風量が制御される。
<本実施の形態の浴室換気乾燥暖房機の設置例>
次に、各図を参照して、本実施の形態の浴室換気乾燥暖房機1Aの設置例について説明する。
浴室換気乾燥暖房機1Aは、図4に示すように、浴室100の天井パネル101に設置される。浴室100の天井パネル101には、浴室換気乾燥暖房機1Aの本体部3Aが取り付けられる開口部が形成され、浴室換気乾燥暖房機1Aは、例えば、フランジ部32Aが図示しないネジで天井裏に設けられた補強部材に固定される形態で、天井パネル101に取り付けられる。
そして、浴室換気乾燥暖房機1Aは、本体部3Aの下面にフロントパネル4Aが取り付けられ、フロントパネル4Aの吸込口グリル40Aと、第1の吹出口グリル41A及び第2の吹出口グリル42Aが、浴室100内に面して配置される。
浴室100の天井パネル101に設置された浴室換気乾燥暖房機1Aは、本体部3Aの排気ダクトジョイント34Aに排気ダクト102が取り付けられる。排気ダクト102は、浴室100が設置される図示しない建物の外壁に取り付けられる屋外グリル102aと接続され、浴室換気乾燥暖房機1Aは、排気ダクト102を介して屋外とつながっている。
浴室100は、浴槽103と洗い場104を備える。浴槽103は一般的に長方形であり、浴槽103と洗い場104は、浴槽103の短手方向に沿って並んでいる。
浴室100は、浴槽103の上部に物干し部材であるランドリパイプ105を備える。ランドリパイプ105は、浴槽103の長手方向に沿って延び、浴室100の対向する壁面106a,106b間に取り付けられる。
なお、浴室100に設置されるランドリパイプ105の本数は、1本または2本程度であり、本例では、1本のランドリパイプ105が配置された例を示す。また、物干し部材は、洗濯物等の被乾燥物が乾燥できるようになっていれば、パイプ状の部材に限らず、紐状であっても良く、他のものであってもよい。
浴室換気乾燥暖房機1Aは、第1の吹出口グリル41A及び第2の吹出口グリル42Aの長手方向の向きが、ランドリパイプ105の長手方向に対して直交する向きで、浴槽103の上部に設置される。
これにより、浴室換気乾燥暖房機1Aでは、第1の吹出口グリル41Aから吹き出される空気は、主にランドリパイプ105と直交する方向に広がる。これに対して、第2の吹出口グリル42Aから吹き出される空気は、第2の吹出口グリル42Aが設けられる側の浴室100の壁面106aに向けられる。
<本実施の形態の浴室換気乾燥暖房機の動作例>
図6〜図8は、本実施の形態の浴室換気乾燥暖房機における風路切替ダンパの動作を示す説明図、図9は、本実施の形態の浴室換気乾燥暖房機における浴室内の空気の流れを示す説明図で、次に、各図を参照して、本実施の形態の浴室換気乾燥暖房機1Aの動作例について説明する。以下では、利用者が図5に示した操作部82により選択した各種運転モードに応じて、制御部81Aが各部を動作させることを前提とする。
図6に示すように、風路切替ダンパ6Aを循環位置に位置させると、ヒータ5に通電すると共に、循環換気ファンモータ26Aを駆動して羽根車25Aを回転させる。羽根車25Aが回転することで、フロントパネル4Aの吸込口グリル40Aから、浴室100内の空気が循環換気吸込口20Aに吸い込まれる。
風路切替ダンパ6Aが循環位置にあるので、吹出風路28Aでは、循環換気吸込口20Aから第1の吹出口21Aへ連通する循環風路が形成される。循環換気吸込口20Aから吸い込まれた浴室100の空気の略全量が、第1の吹出口21Aへと流れる。第1の吹出口21Aに流れる空気は、ヒータ5によって加熱されることで、フロントパネル4Aの第1の吹出口グリル41Aから温風が吹き出される。
風路切替ダンパ6Aの位置が循環位置にある場合、イオン発生器10が放出する空気清浄因子は、循環換気吸込口20Aから吸い込まれて吹出風路28Aを通る空気に触れる。そのため、吹出風路28Aを通る空気は、空気清浄因子を含んだ状態で、第1の吹出口21Aから吹き出されるようになる。すなわち、イオン発生器10は、第1の吹出口21Aから浴室100内に吹き出される空気を清浄することができる。
風路切替ダンパ6Aが循環位置にある場合、浴室100内の空気は換気されない。このとき、換気吹出口23Aが風路切替ダンパ6Aにより塞がれるので、空気清浄因子を含んだ空気が浴室100の外に排出されることはない。そのため、浴室換気乾燥暖房機1Aは、イオン発生器10が発生した空気清浄因子の濃度を減らすことなく浴室100内に吹き出すことができる。
また、風路切替ダンパ6Aが循環位置にあるとき、第2の吹出口22Aが逆流防止部63Aで塞がれるので、ヒータ5を通らずに暖められていない空気が吹き出されたり、外気が浴室100内に逆流したりすることを防ぐことができる。
図7に示すように、風路切替ダンパ6Aを循環換気位置に位置させると、ヒータ5に通電すると共に循環換気ファンモータ26Aを駆動して羽根車25Aを回転させる。羽根車25Aが回転すると、フロントパネル4Aの吸込口グリル40Aから、浴室100内の空気が循環換気吸込口20Aに吸い込まれる。
風路切替ダンパ6Aが循環換気位置にあるので、吹出風路28Aでは、循環換気吸込口20Aから第1の吹出口21A及び第2の吹出口22Aへ連通する循環風路と、循環換気吸込口20Aから換気吹出口23Aへ連通する換気風路の双方が形成される。これにより、羽根車25Aが回転することで循環換気吸込口20Aから吸い込まれた浴室100の空気は、第1の吹出口21A及び第2の吹出口22Aに向かう方向と、換気吹出口23Aに向かう方向とに分流される。
分流された空気の一部は、空気清浄因子を含んだ状態で第1の吹出口21A及び第2の吹出口22Aへと流れる。第1の吹出口21Aに流れる空気は、ヒータ5によって加熱されることで、図9(a)に示すように、フロントパネル4Aの第1の吹出口グリル41Aから温風HAとして吹き出される。第2の吹出口22Aに流れる空気は、ヒータ5を通らないので、フロントパネル4Aの第2の吹出口グリル42Aから、室温に応じた空気Aとして吹き出される。
また、循環換気吸込口20Aから吸い込まれた浴室100の空気の残部は、換気吹出口23Aへと流れ、排気ダクト102を通り屋外グリル102aから排気EAとして屋外へ排気される。
イオン発生器10は、循環風路に空気清浄因子の放出面10Aが露出するため、イオン発生器10が放出する空気清浄因子は、吹出風路28Aを通って第1の吹出口21Aへ流れる空気及び第2の吹出口22Aへ流れる空気に触れる。そのため、吹出風路28Aを通る空気が空気清浄因子を含んだ状態で、第1の吹出口21A及び第2の吹出口22Aから吹き出されるようになる。すなわち、イオン発生器10は、第1の吹出口21A及び第2の吹出口22Aから浴室100内に吹き出される空気を清浄することができる。
一方、循環換気吸込口20Aから換気吹出口23Aへ連通する換気風路には、風路切替ダンパ6Aに対して放出面10Aの反対側に設けられたカバー10Bが対向するため、イオン発生器10が放出する空気清浄因子は、羽根車25Aの接線方向に吹き出した後に換気吹出口23Aから排出される空気には触れない。そのため、空気清浄因子を含んだ空気が、換気吹出口23Aから浴室100の外に排出されることはない。そのため、浴室換気乾燥暖房機1Aは、イオン発生器10が発生した空気清浄因子の濃度を減らすことなく浴室100内に吹き出すことができる。
風路切替ダンパ6Aが循環換気位置にあるとき、循環換気吸込口20Aから吸い込まれた浴室100の空気の一部は、風路切替ダンパ6Aの外側に流れて排気されるため、風路切替ダンパ6Aが循環位置にあるときと比べて浴室100内に吹き出される空気の量は少なくなる。しかし、イオン発生器10が風路切替ダンパ6Aに設けられるため、風路切替ダンパ6Aを回転させると、イオン発生器10が空気清浄因子を放出する角度も、第1の吹出口21Aに向かう方向から、第1の吹出口21A及び第2の吹出口22Aに向かう方向に変わる。そのため、循環位置から循環換気位置に風路切替ダンパ6Aが変位しても、浴室100内に吹き出される空気清浄因子の量を維持し続けることができる。
風路切替ダンパ6Aが循環換気位置にあるときの、浴室100内の空気の流れを図9(a)を用いて説明する。第2の吹出口グリル42Aから吹き出される空気Aは、イオン発生器10が放出する空気清浄因子を含んだ状態であり、整流板43Aにより、第1の吹出口グリル41Aに対して第2の吹出口グリル42Aが設けられる側の浴室100の壁面106aに向けられる。
これにより、第2の吹出口グリル42Aから吹き出される空気Aは、浴室100の一方の壁面106aにあてられ、矢印A2に示すように壁面106aに沿って下方に流れる。壁面106aに沿って下方に流れる空気は、矢印A3に示すように、浴室100の下層付近を、主に他方の壁面106bに向かって流れる。
浴室換気乾燥暖房機1Aでは、吸込口グリル40Aから吸い込まれる空気RAによって、浴室100内で空気を循環させる流れを生じさせているので、浴室100の下層付近を他方の壁面106bに向かって流れる空気は、矢印A4に示すように壁面106bに沿って上方に流れ、吸込口グリル40Aから吸い込まれる。
このように、浴室換気乾燥暖房機1Aでは、第2の吹出口グリル42Aから吹き出される空気によって、浴室100の一方の壁面106aに沿って下方に向かい、浴室100の下層付近を他方の壁面106bに向かい、他方の壁面106bに沿って上方に向かう空気の流れが発生する。
浴室換気乾燥暖房機1Aの第1の吹出口グリル41Aから吹き出される空気は、ヒータ5で加熱された温風HAで、相対湿度が下げられているので、第2の吹出口グリル42Aから吹き出される空気に比べ軽い。
このため、第1の吹出口グリル41Aから吹き出される空気に比べ重い第2の吹出口グリル42Aから吹き出される空気は、浴室100の下層まで流れ、浴室100内の全体に、空気を攪拌する風の流れが生じる。これにより、浴室100内の全体に空気清浄因子を含んだ空気を循環させることができるため、浴室100内全体の空気を清浄することができる。
風路切替ダンパ6Aが循環換気位置にあるとき、循環換気ファン2Aの駆動開始と共にヒータ5を駆動して、運転当初より温風HAを吹き出す例を説明したが、これに限られない。例えば、風路切替ダンパ6Aを循環換気位置にして、ヒータ5を非駆動としたまま循環換気ファン2Aを駆動させてもよいし、運転当初はヒータ5を非駆動として室温に応じた送風を吹き出し、所定の時間経過後、ヒータ5を駆動して温風を吹き出すようにしてもよい。ヒータ5の駆動を停止させたり遅延させたりした場合、浴室換気乾燥暖房機1Aの駆動に要するエネルギーを低減させることができる。
この場合、浴室換気乾燥暖房機1Aでは、図9(b)に示すように、第1の吹出口グリル41Aから加熱されていない空気CAが吹き出される。第2の吹出口グリル42Aから吹き出される空気Aは、浴室100の一方の壁面106aに沿って下方に向かい、浴室100の下層付近を他方の壁面106bに向かい、他方の壁面106bに沿って上方に向かう空気の流れを発生させることができる。これにより、空気CA及び空気Aが浴室100内を循環するようになるため、浴室100内の全体に、空気を攪拌する風の流れを生じさせることができ、浴室100内で、第1の吹出口グリル41Aから吹き出される空気CAが直接は当たりにくいような場所でも、空気の流れを生じさせることができる。
図8に示すように、風路切替ダンパ6Aを換気位置に位置させると、ヒータ5を非駆動として、循環換気ファンモータ26Aを駆動して羽根車25Aを回転させる。羽根車25Aが回転することで、フロントパネル4Aの吸込口グリル40Aから、浴室100内の空気が循環換気吸込口20Aに吸い込まれる。
風路切替ダンパ6Aが換気位置にあるので、第1の吹出口21Aと第2の吹出口22Aが塞がれ、循環換気吸込口20Aから吸い込まれた浴室100の空気の略全量が換気吹出口23Aへと流れ、屋外へ排気される。
風路切替ダンパ6Aの位置を換気位置とすると、イオン発生器10が放出する空気清浄因子は、吹出風路28Aを通る空気には触れないため、換気吹出口23Aからは、空気清浄因子を含まない空気が排出される。そのため、風路切替ダンパ6Aが換気位置にある場合、イオン発生器10の消耗を抑えるために、イオン発生器10による空気清浄因子の放出を停止させておくことが好ましい。また、風路切替ダンパ6Aが循環位置や循環換気位置にあるときであっても、必要に応じてイオン発生器10を停止させ、イオン発生器10の消耗を抑えてもよい。
上述した通り、本実施の形態の浴室換気乾燥暖房機1Aでは、風路切替ダンパ6Aを循環位置または循環換気位置とすることで形成される循環風路に、イオン発生器10の空気清浄因子の放出面10Aが露出する構成とした。そのため、循環換気ファン2Aで浴室100内から吸い込んだ空気が、空気清浄因子を含んだ状態で第1の吹出口21Aまたは第2の吹出口22Aから浴室100内に吹き出されるようになる。また、放出面10Aが、風路切替ダンパ6Aに対して換気吹出口23Aとは反対側に向くため、空気清浄因子を含んだ空気は、換気吹出口23Aから排出されることなく、浴室100内を循環するようになる。従って、イオン発生器10が放出した空気清浄因子の量を低減させることなく浴室100内に吹き出せるので、風路切替ダンパ6Aを動かして風路を切り替えても、循環換気ファン2Aで浴室100内に吹き出される空気の清浄効果を維持し続けることができる。
また、風路切替ダンパ6Aを換気位置としたとき、イオン発生器10は換気風路には露出しない。よって、風路切替ダンパ6Aを循環位置、循環換気位置及び換気位置に動かしても、空気清浄因子を含んだ空気は、換気吹出口23Aから排出されない。
また、吹出風路28Aを通る空気は、風路切替ダンパ6Aの内側の面に沿って第1の吹出口21Aや第2の吹出口22Aに向かって流れるが、風路切替ダンパ6Aの内側の面に近いほど空気の流れる速度が速くなる。風路切替ダンパ6Aにイオン発生器10を設けたことにより、空気清浄因子の放出面10Aに触れる空気の流速が速い位置に放出面10Aが位置することとなり、イオン発生器10が放出する空気清浄因子の濃度が高い状態で第1の吹出口21Aや第2の吹出口22Aから吹き出すことができる。
本実施の形態では、風路切替ダンパ6Aを循環位置、循環換気位置及び換気位置とする例を挙げたがこれに限られない。循環換気位置から、屋外へ排気される風量である換気風量が多くなるように、風路切替ダンパ6Aの開度を換気吹出口23Aの開度が広くなる位置に変更しても、イオン発生器10の空気清浄因子の放出面10Aは第1の吹出口21Aと第2の吹出口22Aに向かう循環風路に対向した状態となる。そのため、循環換気ファン2Aで浴室100内から吸い込んだ空気が、空気清浄因子を含んだ状態で第1の吹出口21Aと第2の吹出口22Aから浴室100内に吹き出される。
本実施の形態では、風路切替ダンパ6Aは、空気の流れる方向に対して分岐部52Aより上流側に、分岐部52Aから所定の距離を開けて軸60Aが設けられ、軸60Aより上流側に主風路切替部61Aが設けられ、下流側に副風路切替部62Aが設けられる。
これにより、軸60Aを支点とした風路切替ダンパ6Aの回転動作で、第1の吹出口21Aを開いて第2の吹出口22Aと換気吹出口23Aを閉じる状態、第1の吹出口21Aと第2の吹出口22Aと換気吹出口23Aを開く状態、及び第1の吹出口21Aと第2の吹出口22Aを閉じて換気吹出口23Aを開く状態を切り換えることができる。
風路切替ダンパ6Aは上述した形状に限られない。例えば、主風路切替部61Aと副風路切替部62Aは、一体ではない複数の部品を組み合わせることで各部品が一体となり一体的に動く構成でもよい。また、軸60Aは、分岐部52Aより、空気の流れる方向に対して上流側に、分岐部52Aから所定の距離を開けて設けられる構成としたが、分岐部52Aに接する位置に設けられたり、風路切替ダンパ6Aの空気の流れる方向に対する上流端に設けられたりしてもよい。
本実施の形態では、風路切替ダンパ6Aにイオン発生器10を覆うカバー10Bを設けたが、カバー10Bは省略してもよい。本実施の形態でカバー10Bを設けたことにより、湿気等からイオン発生器10を保護することができる。また、カバー10Bに設けた傾斜は省略してもよいが、本実施の形態では、カバー10Bを、空気の流れる方向に対して上流側の面が風路切替ダンパ6Aに対して傾斜する構成としたため、この傾斜が空気の流れを上流側から下流側に流れるように誘導することができる。そのため、循環換気吸込口20Aから換気吹出口23Aへ連通する換気風路で、イオン発生器10が風路切替ダンパ6Aの外側の面から突出していても、風路切替ダンパ6Aの外側の面に沿って流れる空気の通気抵抗を低減することができる。
換気風路での通気抵抗が低減されることにより、循環換気ファン2Aで循環換気ファンモータ26Aの回転数を増加させることなく、所定の換気風量を確保できる。これにより、循環換気ファンモータ26Aの回転数を増加させることによる音の増加及び消費電力の増加を防ぐことができる。
イオン発生器10が発生する空気清浄因子が、熱により減少する場合、空気清浄因子の発生時にはヒータ5の駆動を停止あるいは出力を低下させ、空気清浄因子の減少を抑制し、かつ、空気清浄因子の発生の有無の切り替えと連動してヒータ5を駆動することが好ましい。
本発明の送風装置としては、ヒータを備えていない構成でもよい。また、換気吹出口の向きを、循環換気ファンケース27Aによる空気の吹出方向に沿った方向の側部ではなく、空気の吹出方向に略直交する方向の側部に備える構成としてもよい。室内へ空気を吹き出す吹出口は2つに限られず、第1の吹出口と第2の吹出口のいずれか一方を備える構成でもよいし、3つ以上の吹出口を備えてもよい。更に、循環換気ファンを備えた装置と、室内へ空気を吹き出す各吹出口を備えた装置をダクトを介して接続する構成、室内からの吸込口を備えた装置をダクトを介して接続する構成としてもよい。
<本実施の形態の風路切替ダンパの変形例>
図10は、本実施の形態の風路切替ダンパの変形例を示す構成図である。風路切替ダンパ6Bは、上述した風路切替ダンパ6Aから、イオン発生器10とカバー10Bの配置を空気の流れに対する下流側に変えたものである。この図では、浴室換気乾燥暖房機1Aにおいて、風路切替ダンパ6Bを図7に示した風路切替ダンパ6Aと同じく、循環換気位置としたときの構成を示している。図示しないが、風路切替ダンパ6Bも風路切替ダンパ6Aと同じく、軸60Aを支点として回転させることにより、循環位置、換気位置にも変位することができる。以下で、風路切替ダンパ6Aで使用したものと同じ部材には同じ符号を付けて説明する。
風路切替ダンパ6Bは、回転動作の支点となる軸60Aと、軸60Aから上流側に延在し、浴室換気乾燥暖房機1Aの第1の吹出口21Aと換気吹出口23Aとの間で風路を切り替えると共に、換気吹出口23Aの開度を切り替える主風路切替部61Aを備える。
また、風路切替ダンパ6Bは、軸60Aから下流側に延在し、第2の吹出口22Aを開閉する副風路切替部62Aと、副風路切替部62Aの先端側に、軸60Aを支点とした回転動作の方向に沿って延在し、換気吹出口23Aに対して第2の吹出口22Aを塞ぐ逆流防止部63Aを設ける。
風路切替ダンパ6Bは、イオン発生器10を空気の流れに対して軸60Aよりも下流側に備える。この変形例においても、イオン発生器10は、風路切替ダンパ6Bを図6に風路切替ダンパ6Aで示した循環位置または図7に風路切替ダンパ6Aで示した循環換気位置とすることで、形成されるそれぞれの循環風路に空気清浄因子の放出面10Aが露出する。
風路切替ダンパ6Bには、イオン発生器10を覆う整流部材としてのカバー10Cが設けられる。カバー10Cは、風路切替ダンパ6Bに対して空気清浄因子の放出面10Aとは反対側に突出する部分を覆う。この変形例において、カバー10Cは、空気の流れる方向に対して上流側の端部が副風路切替部62Aに取り付けられ、下流側の端部が逆流防止部63Aの先端に取り付けられる。
カバー10Cは、空気の流れる方向に対して上流側の面が、風路を上流側から下流側に向けて狭くするように傾斜している。この傾斜が空気を上流側から下流側に流れるように誘導し、風路での通気抵抗を低減する。
上述の通り、この変形例でも、風路切替ダンパ6Bを循環位置または循環換気位置とすることで形成される循環風路に、イオン発生器10の空気清浄因子の放出面10Aが露出する。そのため、浴室100内から吸い込んだ空気が、空気清浄因子を含んだ状態で第1の吹出口21Aまたは第2の吹出口22Aから浴室100内に吹き出される。また、放出面10Aが、風路切替ダンパ6Bに対して換気吹出口23Aとは反対側に向くため、空気清浄因子を含んだ空気は、換気吹出口23Aから排出されることなく、浴室100内を循環する。従って、イオン発生器10が放出した空気清浄因子の量を低減させることなく浴室100内に吹き出せるので、風路切替ダンパ6Bを動かして風路を切り替えても、循環換気ファン2Aで浴室100内に吹き出される空気の清浄効果を維持し続けることができる。
カバー10Cはカバー10Bと比べて、風路切替ダンパ6Bの空気の送風方向に対して下流側に設けられるため、吹出風路28Aから換気吹出口23Aへと連通する換気風路における風路切替ダンパ6Bからの突出量が少なくなり、換気吹出口23Aと連通する換気風路での通気抵抗を低減することができる。
本発明は、浴室等の空間に設置され、イオン発生器等の空気清浄因子発生器を備えた送風装置に適用される。
1A・・・浴室換気乾燥暖房機(送風装置)、10・・・イオン発生器(空気清浄因子発生器)、10A・・・放出面、10B、10C・・・カバー(整流部材)、2A・・・循環換気ファン、20A・・・循環換気吸込口、21A・・・第1の吹出口、22A・・・第2の吹出口、23A・・・換気吹出口、6A、6B・・・風路切替ダンパ(可動部材)、25A・・・羽根車(送風手段)、26A・・・循環換気ファンモータ、27A・・・循環換気ファンケース、28A・・・吹出風路、3A・・・本体部、30A・・・本体シャーシ、31A・・・金属ケース、32A・・・フランジ部、33A・・・下カバー、34A・・・排気ダクトジョイント、4A・・・フロントパネル、40A・・・吸込口グリル、41A・・・第1の吹出口グリル、42A・・・第2の吹出口グリル、5・・・ヒータ、50A・・・風路形成枠体、51A・・・仕切り部材、100・・・浴室、101・・・天井パネル、102・・・排気ダクト、102a・・・屋外グリル、103・・・浴槽、104・・・洗い場、105・・・ランドリパイプ、106a,106b・・・壁面

Claims (5)

  1. 室内の空気を吸い込んで吹き出す送風手段と、
    前記送風手段で吸い込んだ空気の流路を、室内に吹き出す流路と屋外に排気する流路に切り替える可動部材と、
    前記送風手段で前記室内に吹き出される空気を清浄する空気清浄因子を放出する空気清浄因子発生器とを備え、
    前記空気清浄因子発生器を、前記可動部材に設け、前記空気清浄因子発生器は、前記可動部材において室内に吹き出す流路が形成される面に、空気清浄因子を放出する放出面を露出させる
    ことを特徴とする送風装置。
  2. 前記空気清浄因子発生器は、前記空気清浄因子を放出する側の面が、空気を室内へ吹き出す吹出口に向かうように配置される
    ことを特徴とする請求項1に記載の送風装置。
  3. 前記可動部材は、
    前記送風手段で前記室内から吸い込んだ空気の送風方向を、少なくとも前記吹出口に向かう方向と、空気を室外に排気する換気吹出口に向かう方向とに分流するダンパである
    ことを特徴とする請求項2に記載の送風装置。
  4. 前記空気清浄因子発生器は、
    前記可動部材の、前記室内から吸い込んだ空気の送風方向に対して下流側に設けられる
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の送風装置。
  5. 前記可動部材は、前記送風手段で吸い込んだ空気の流れを誘導する整流部材を有し、
    前記整流部材は、前記空気清浄因子発生器を覆うように配置される
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の送風装置。
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