JP6906944B2 - 版胴及びその製造方法 - Google Patents
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Description
〔1〕
厚さが5μm以上である円筒状のシリコンからなり、外周面に溝で形成されたパターンを有する円筒版と、
該円筒版の回転軸を有する芯金と、
融点が600℃以下の金属を含み、前記芯金と前記円筒版とを接着する導電性の接着層と、を備え、
前記円筒版と前記回転軸との間に導電性を有する、
版胴。
〔2〕
前記芯金が、冷媒通過用の流路を有する、
〔1〕に記載の版胴。
〔3〕
前記シリコンが、単結晶シリコンである、
〔1〕又は〔2〕に記載の版胴。
〔4〕
シリコンインゴットを中抜きして厚さが5μm以上である円筒状のシリコンを得る中抜き工程と、
該中抜き工程により得られた前記シリコンの内面側、及び、芯金の外面側、の少なくともいずれか一方に融点が600℃以下の金属を含む導電性の接着層を塗布する接着層形成工程と、
前記シリコンの円筒内に前記芯金を嵌合する嵌合工程と、
前記芯金をアースに電気的に接続し、電子ビーム露光によって、前記円筒状のシリコンの外周面にパターンを描画するパターン形成工程と、を有する、
版胴の製造方法。
本実施形態の版胴は、厚さが5μm以上である円筒状のシリコンからなる円筒版と、該円筒版の回転軸となる芯金と、を有する。
本実施形態の版胴は、押し型転写用の版胴(以下、「ローラーモールド」ともいう。)や反転印刷用の版胴として用いることができるが、本実施形態の版胴の使用用途はこれらに限定されない。以下、ローラーモールドや反転印刷の版胴としての使用方法を示す。
本実施形態の版胴をローラーモールドとして使用する場合には、版胴10を、基材21上のインク22に接触させる。これにより、基材21上のインク22に、版胴の外周面に形成されたパターンを転写(型押し)することができる(図5参照)。本実施形態の版胴は、パターンを形成することができる円筒版1の厚さが厚いため、従来のローラーモールドと比較してより深いパターンを形成することが可能となる。
本実施形態の版胴を反転印刷の版胴として使用する場合には、版胴10を、基材21(ブランケット)上のインク22に接触させる。これにより、基材21上に、版胴の外周面に形成されたパターンを転写することができる。基材21上にパターンを形成後、形成されたパターンを、被印刷物上に転写する(図6参照)。本実施形態の版胴は、パターンを形成することができる円筒版1の厚さが厚いため、より深いパターンを形成することが可能となる。より深いパターンを形成することで、表面積及びパターンの断面積が増大するため、抵抗値が低下する傾向にある。
本実施形態の版胴の製造方法は、シリコンインゴットを中抜きして厚さが5μm以上である円筒状のシリコン(円筒版1)を得る中抜き工程と、該中抜き工程により得られた前記シリコンの円筒内に芯金2を嵌合する嵌合工程Aと、を有する。図7に、本実施形態の版胴の製造方法の工程に沿って円筒版と芯金との関係を表すチャートを例示する。
別の態様として、版胴の製造方法は、嵌合工程の前に、中抜き工程により得られた円筒版1の内面側、又は、芯金2の外面側に、接着層3となる低融点金属を塗布する工程と、嵌合工程の後に、低融点金属を溶融させて接着層3を形成する工程Bと、を有していてもよい。
また別の態様として、本実施形態の版胴の製造方法は、中抜き工程の前又は中抜き工程の後のシリコンインゴットの外周面を研削又は研磨する工程、及び/又は、芯金2に嵌合した後の円筒版1の外周面を研削又は研磨する工程Cを有していてもよい。
さらに、本実施形態の版胴の製造方法は、円筒版1の外周面にパターンを形成するパターン形成工程Dを有していてもよい。パターン形成方法としては、特に限定されないが、例えば、電子ビーム露光により描画する方法、シリコンである円筒版1の表面にエッチングマスクを形成し、シリコン表面をエッチングする方法等が挙げられる。
2…芯金
3…接着層
10…版胴
21…基材
22…インク
Claims (4)
- 厚さが5μm以上である円筒状のシリコンからなり、外周面に溝で形成されたパターンを有する円筒版と、
該円筒版の回転軸を有する芯金と、
融点が600℃以下の金属を含み、前記芯金と前記円筒版とを接着する導電性の接着層と、を備え、
前記円筒版と前記回転軸との間に導電性を有する、
版胴。 - 前記芯金が、冷媒通過用の流路を有する、
請求項1に記載の版胴。 - 前記シリコンが、単結晶シリコンである、
請求項1又は2に記載の版胴。 - シリコンインゴットを中抜きして厚さが5μm以上である円筒状のシリコンを得る中抜き工程と、
該中抜き工程により得られた前記シリコンの内面側、及び、芯金の外面側、の少なくともいずれか一方に融点が600℃以下の金属を含む導電性の接着層を塗布する接着層形成工程と、
前記シリコンの円筒内に前記芯金を嵌合する嵌合工程と、
前記芯金をアースに電気的に接続し、電子ビーム露光によって、前記円筒状のシリコンの外周面にパターンを描画するパターン形成工程と、を有する、
版胴の製造方法。
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JP2016247646A JP6906944B2 (ja) | 2016-12-21 | 2016-12-21 | 版胴及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2016247646A JP6906944B2 (ja) | 2016-12-21 | 2016-12-21 | 版胴及びその製造方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2018101715A JP2018101715A (ja) | 2018-06-28 |
JP6906944B2 true JP6906944B2 (ja) | 2021-07-21 |
Family
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JP2016247646A Active JP6906944B2 (ja) | 2016-12-21 | 2016-12-21 | 版胴及びその製造方法 |
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Country | Link |
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- 2016-12-21 JP JP2016247646A patent/JP6906944B2/ja active Active
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