JPH0470891A - 冷却ロール及び回折格子シートの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は冷却ロールと回折格子ソートの製造方法に関す
る。

さらに詳しくは、本発明は、溶融押出成形機から押し出
された溶融状態の樹脂に、ホログラムスタンパ等の回折
格子スタンパを装着した冷却ロールを押しつけて、樹脂
表面に回折格子をエンボスする方法に適する冷却ロール
と、ホログラムシートの製造方法に関する。

（従来の技術） ホログラムスタンパ等の回折格子スタンパは薄い金属製
のもので、レーザー光による三光束干渉法により感光性
樹脂上に干渉縞を凹凸形状で記録した回折格子を作成し
、この表面にメツキし、メツキ層を剥離し、更にこの表
面にメツキと剥離を何度も繰り返して得られる。

かかるスタンパを樹脂の溶融押出成形機の冷却ロールに
装着し、押し出された熔融状態の樹脂に押しつけて回折
格子ノートを製造する方法は公知である（特開昭６１−
１９１８７２号公報、特開昭６２−１９２７７９号公報
、特開昭６２−２１７２８２号公報、特開昭６２−２８
２０７８号公報）。

スタンパは接着則によって冷却ロールに装着する方法も
あるが、取外しに不便である。このため、第４図に示す
ように、ロール（１）表面にくわえ部（１ａ）を設け、
このくわえ部（１ａ）にスタンパ（２）の端部を差し込
んで固定する方法が普通である。差し込まれたスタンパ
（２）の端部はビス等の方法でくわえ部（１ａ）の内部
で固定される。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、スタンパ（２）の端部をさし込み、固定
するためには、くわえ部（１ａ）に数ｍｍから１ｃｍ程
度の幅が必要であった。

このため、得られる回折格子ノートには、数ｍｍから１
ｃｍのくわえ部（ｌａ）の跡が残り、スタンパの大きさ
以上の大きさの回折格子シートを得ることはできなかっ
た。

そこで、本発明は、かかる金属製スタンパを、隙間を開
けることなく装着することのできる冷却ロールと、スタ
ンパ以上の大きさの回折格子シートを製造できる方法を
提供することを目的とする（課題を解決するための手段
） この目的を達成するため、請求項（１）記載の発明は、
外面が円筒面のロール本体とその両側部に突き出した軸
とから成り、ロール本体の外面近傍に磁石を内蔵すると
共に、軸からロール本体内部に冷却水用流路を有するこ
とを特徴とする冷却ロールを提供する。

また、請求項（２）記載の発明は、熔融押出成形機から
溶融状態の樹脂をシート状に押出し、表面に回折格子の
スタンパを装着した冷却ロールにこの溶融樹脂を押しつ
けて樹脂表面に回折格子をエンボスする回折格子ノート
の製造方法においてこの冷却ロールが外面が円筒面のロ
ール本体とその両側部に突き出した軸とから成り、ロー
ル本体の外面近傍に磁石を内蔵すると共に、軸からロー
ル本体内部に冷却水用流路を有することを特徴とする冷
却ロールであることを特徴とする回折格子ソートの製造
方法を提供する。

（実施例） 本発明にかかる冷却ロール（１）はロール本体（１１）
とその両側部に突き出した軸（１２）とから成る。

ロール本体（１１）はスタンパ（２）を取りつけて溶融
した樹脂に押しつけるためのものであるスタンパにより
エンボスされた樹脂の凹凸を充分に維持するため、ロー
ル本体（１１）は冷却水の波路を内蔵する。冷却水の波
路は、軸（１２）から始まり（第１図の１ｂ参照）、ロ
ール本体（Ｉｔ）内部の螺旋状のパイプ（１４）を通っ
てまた軸（１２）に終わる。ロール本体（１１）内部の
流路は螺旋状の他、冷却効率に優れた形状のパイプによ
って良い。また、冷却効率を向上するため、ロール本体
（１１）は熱伝導率に優れた金属から成ることが望まし
い。

また、スタンパ（２）を取りつけるため、ロール本体（
１１）の外面近傍には磁石（１３）を取りつける必要が
ある。磁石は永久磁石の他、！［石であっても良い。

磁石（１３）はロール本体（１１）の表面に露出してい
ても良いが、その表面を保護するため、非磁性材料でロ
ール表面を覆うことが望ましい。

非磁性材料を使用するのは、磁性材料を使用すると磁力
線が遮断されるのに対し、非磁性材料は磁力線を遮断せ
ず、スタンパ（２）を充分に引きつけるからである。か
かる非磁性材料としては、フッ素樹脂などの種種の樹脂
、アルミニウム、銅、ステンレス等がある。

第２図は金属製スタンパ（２）をロール本体（１１）に
装着した状態を示している。磁石（１３）の働きにより
ロール本体（１１）に引きつけられるために、スタンパ
（２）は磁性材料から成る必要がある。例えば、鉄、二
、ケル等である。スタンパ（２）製造時の便からニッケ
ルが好ましいスタンパ（２）はロール本体（１１）の磁
石（１３）によりロール本体（１１）に引きつけられて
装着されるため、スタンパ（２）とスタンパ（２）は間
を開けて装着する必要がない。第２図の例は、スタンパ
（２）の端部同士を完全に突き合わせて装着したもので
ある。所望ならば、端部同士を重ねることも可能である
。

また、磁石（１３）が電磁石であるばあいにはスイッチ
の切替えによりスタンパを引きつけたり、離したりする
ことができるから、スタンパの装着と取外しが容易であ
る。

スタンパ（２〕を装着した冷却ロール（１）は、第３図
に示すように、溶融押出成形機（３）のグイ直下に配置
すれば良い。押し出された溶融状態の樹脂（Ａ）に十分
にスタンパ（２）を押しつけるためには、冷却ロール（
１）に対向する位置にニップロール（４）を配置して、
冷却ロール（１）とニップロール（４）の間で樹脂（Ａ
）を加圧すれば良い。

溶融した樹脂（Ａ）は冷却ロール（１）に押しつけられ
てスタンパ（２）の凹凸形状をエンボスされると共に冷
却され、その凹凸形状の歪みを防止する。

上述のように、スタンパ（２）は互いに突き合わせて、
あるいは一部分重複して冷却ロール（１）に装着するこ
とができるから、樹脂（Ａ）には、実質的に回折格子の
途切れがない。なお、線状のつなぎ目は残るが、回折格
子においてはこの線状のつなぎ目はほとんど目立たない
。この結果、実質的にスタンパ（２）の大きさより大き
い回折格子ノートの製造が可能となる。

樹脂（Ａ）は、スタンパ（２）に押しつけられた後、第
２冷却ロール（５）及びガイドロールを１１Ｎ過し、引
取ロール（６）を介して巻取りロール（７）に巻取り、
回折格子の形成されたシートを製造するとかできる。

樹脂としては、押出成形のできる樹脂であれば任意であ
り、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリス
チレン樹脂、ポリメチルペンテン樹脂、ポリプロピレン
樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリアミド樹脂等が使用でき
る。

なお、回折格子のエンボス面に金属または高屈折率の透
明材料を著者して、より明るい回折格子シートとするこ
とができる。金属としてはアルミニウム、高屈折率の透
明材料としては酸化珪素等が例示できる。

（効果） 以上のように、請求項（１）記載の発明によれば、金属
製スタンパを互いに隙間を開けることなく冷却ロールに
装着することができる。

また、請求項（２）記載のの発明によれば、スタンパの
大きさより大きい回折格子シートを製造することができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は冷却ロールの斜視図、第２図はロール本体の断
面図、第３図は回折格子ノート製造工程の説明図、第４
図は従来のスタンパ取付は方法を示す断面図である。 （１）　冷却ロール　（１１）　ロール本体（１２）　
　　軸　　　　　　　　（１３）　　　磁石（１４）　
パイプ　　（２）　スタンパ（３）−溶融押出成形機 （４）　ニップロール （Ａ）　　樹脂

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）外面が円筒面のロール本体とその両側部に突き出
   した軸とから成り、ロール本体の外面近傍に磁石を内蔵
   すると共に、軸からロール本体内部に冷却水用流路を有
   することを特徴とする冷却ロール。
2. （２）溶融押出成形機から溶融状態の樹脂をシート状に
   押出し、表面に回折格子のスタンパを装着した冷却ロー
   ルにこの溶融樹脂を押しつけて樹脂表面に回折格子をエ
   ンボスする回折格子シートの製造方法において、この冷
   却ロールが外面が円筒面のロール本体とその両側部に突
   き出した軸とから成り、ロール本体の外面近傍に磁石を
   内蔵すると共に、軸からロール本体内部に冷却水用流路
   を有することを特徴とする冷却ロールであることを特徴
   とする回折格子シートの製造方法。