JP6906863B2 - 円偏波アンテナおよびダイバーシティ通信システム - Google Patents
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Description
図54に示す円偏波アンテナ500は、4本の導体からなるヘリカルアンテナエレメント540,542,544,546が天頂方向に向かってピッチ角が例えば30乃至60度の範囲内で螺旋状に延在している。4本のヘリカルアンテナエレメント540,542,544,546はプリント基板548上に同心円状に90度間隔でそれぞれ配置されている。また、プリント基板548上には4個のスイッチモジュールが配置されており、4個のスイッチモジュールはプリント基板548上に配置された遅延線530,532,534,536との接続を制御している。
4個のスイッチモジュールを制御して、遅延線530,532,534,536を介することなく直接4本のヘリカルアンテナエレメント540,542,544,546に給電すると、4本のヘリカルアンテナエレメント540,542,544,546は全て同位相で給電されるので直線偏波を送受信できる。また、4個のスイッチモジュールを制御して、遅延線530,532,534,536をそれぞれ介して4本のヘリカルアンテナエレメント540,542,544,546に給電すると、各ヘリカルアンテナエレメント540,542,544,546における給電の位相が90度ずつずれるので、円偏波を送受信することができる。
そして、従来のヘリカルアンテナを利用する円偏波アンテナ500では、軸方向に長い形状をしていたため、指向性方向に対する小型化が困難であった。さらに、断面係数の大きい円筒状のカバーへ円偏波アンテナ500を内蔵する事を考えた場合、その幅方向が、カバー内部に干渉してしまい、カバー自体が大きくなって受風荷重が大きくなることから、カバー自体の強度をあげる必要があり、コスト的にデメリットが大きくなるという問題点があった。また、従来のヘリカルアンテナを低姿勢化すると、低姿勢化に伴い比帯域が狭くなるため、マルチバンド化すると低姿勢化・小型化することが困難になるという問題点もあった。
また、上記本発明の円偏波アンテナにおいて、前記螺旋素子は、略円形状とされ、使用周波数帯の中心周波数の自由空間波長をλとした際に、前記基板からの高さが約0.03λとされていてもよい。
さらに、上記本発明の円偏波アンテナにおいて、前記4本の螺旋素子は、前記一端から前記他端に向かって次第に幅が広がる形状に形成されていてもよい。
さらにまた、上記本発明の円偏波アンテナにおいて、前記4本の螺旋素子は、素子長の長い低域側の4素子からなる螺旋素子と、素子長の短い高域側の4素子からなる螺旋素子とで構成され、前記低域側の螺旋素子の内側に、前記高域側の螺旋素子が配置されて、前記低域側の螺旋素子と対応する前記高域側の螺旋素子とに並列に給電されていてもよい。
本発明のダイバーシティ通信システムは、左旋円偏波と右旋円偏波との偏波ダイバーシティに用いるアンテナとして、上記した本発明にかかる円偏波アンテナを用いることを最も主要な特徴としている。
また、螺旋素子を一端から他端に向かって次第に幅が広がる形状に形成したり、素子長の長い低域側の4素子からなる螺旋素子と、素子長の短い高域側の4素子からなる螺旋素子とで4本の螺旋素子を構成し、低域側の螺旋素子の内側に、高域側の螺旋素子を配置して、低域側の螺旋素子と対応する高域側の螺旋素子とに並列に給電することにより、広帯域化やマルチバンド化することができる。
本発明のダイバーシティ通信システムは、左旋円偏波と右旋円偏波との偏波ダイバーシティに用いるアンテナとして、上記した本発明にかかる円偏波アンテナを用いて構成することができる。
本発明の第1実施例にかかる円偏波アンテナの構成を図1ないし図4に示す。図1は第1実施例にかかる円偏波アンテナ1の構成を示す斜視図であり、図2は第1実施例にかかる円偏波アンテナ1の構成を示す上面図であり、図3は第1実施例にかかる円偏波アンテナ1の構成を示す下面図および分配器を拡大して示す図であり、図4は第1実施例にかかる円偏波アンテナ1の構成を示す正面図である。
これらの図に示す本発明の第1実施例にかかる円偏波アンテナ1は、第1螺旋素子10a、第2螺旋素子10b、第3螺旋素子10c、第4螺旋素子10dの4本の螺旋素子を備えている。第1螺旋素子10a〜第4螺旋素子10dは、巻き中心の軸が互いに偏心されると共に互いにほぼ等間隔になるよう略90°間隔でそれぞれ配置されて右巻きの螺旋状で巻かれて構成されている。第1螺旋素子10a〜第4螺旋素子10dは、金属板金や金属フィルム基板などで幅広に構成されている。第1螺旋素子10a〜第4螺旋素子10dの素子形状は、円偏波アンテナ1の給電点付近を中心とする略回転対象形状で構成され、中央では曲率が大きく、外周に向かうにつれ曲率が小さくなる形状となっている。第1螺旋素子10a〜第4螺旋素子10dは、等角螺旋、アルキメデススパイラル、黄金螺旋等の形状とすることができる。
第1実施例の円偏波アンテナ1においては、右巻きに螺旋状に巻かれた第1螺旋素子10a〜第4螺旋素子10dの一端は隣り合う螺旋素子間において、約90°ずつ位相差がついた給電信号によりそれぞれ起電されて左旋の円偏波が放射され、第1螺旋素子10a〜第4螺旋素子10dの他端はグランド12bに接続されて短絡され直流的に同電位となることから、単一指向性の左旋の円偏波が発生するようになる。
上記説明した第1実施例の円偏波アンテナ1においては、グランド12bからの高さH1を約0.03λと低姿勢化しても、単一指向性が得られる。このように低姿勢化できることから、ウエアラブル用途等の取付場所に制限がある場所にも取付を可能とすることができる。また、第1螺旋素子10a〜第4螺旋素子10dの表面に電流が流れているため、第1螺旋素子10a〜第4螺旋素子10dを樹脂などで覆うことにより、樹脂の比誘電率の作用により物理長を短縮することができ、より小型化が可能となる。
本発明の第2実施例にかかる円偏波アンテナの構成を図8ないし図13に示す。図8は第2実施例にかかる円偏波アンテナ2の構成を示す斜視図であり、図9は第2実施例にかかる円偏波アンテナ2の構成を透過図で示す他の斜視図であり、図10は第2実施例にかかる円偏波アンテナ2の構成を角度を変えて見たさらに他の斜視図であり、図11は第2実施例にかかる円偏波アンテナ2の構成を示す上面図であり、図12は第2実施例にかかる円偏波アンテナ2の構成を示す下面図であり、図13は第2実施例にかかる円偏波アンテナ2の構成を示す正面図である。
これらの図に示す本発明の第2実施例にかかる円偏波アンテナ2は、第1螺旋素子20a、第2螺旋素子20b、第3螺旋素子20c、第4螺旋素子20dの4本の螺旋素子を備えている。第1螺旋素子20a〜第4螺旋素子20dは、巻き中心の軸が互いに偏心されると共に略90°間隔で配置されて略回転対象形状に第1基板21a上に配置されており、左巻きの螺旋状で巻かれて構成されている。
第1螺旋素子20a〜第4螺旋素子20dは、所望の太さの金属棒や金属パイプなどで構成されている。第1螺旋素子20a〜第4螺旋素子20dの素子形状は、円偏波アンテナ2の給電点付近を中心とする略回転対象形状で構成され、中央部と外周で曲率はほぼ同じとされて、略円形の形状とされている。
第2実施例の円偏波アンテナ2においては、左巻きに螺旋状に巻かれた第1螺旋素子20a〜第4螺旋素子20dの一端は隣り合う螺旋素子間において、約90°ずつ位相差がついた給電信号によりそれぞれ起電されて右旋の円偏波が放射され、第1螺旋素子20a〜第4螺旋素子20dの他端はグランド22に接続されて短絡され直流的に同電位となることから、単一指向性の右旋の円偏波が発生するようになる。
上記説明した第2実施例の円偏波アンテナ2においては、グランド22からの高さH2を約0.03λと低姿勢化しても、単一指向性が得られる。このように低姿勢化できることから、ウエアラブル用途等の取付場所に制限がある場所にも取付を可能とすることができる。また、第1螺旋素子20a〜第4螺旋素子20dの表面に電流が流れているため、第1螺旋素子20a〜第4螺旋素子20dを樹脂などで覆うことにより、樹脂の比誘電率の作用により物理長を短縮することができ、より小型化が可能となる。
本発明の第3実施例にかかる円偏波アンテナ3の構成を図17ないし図20に示す。図17は第3実施例にかかる円偏波アンテナ3の構成を示す斜視図であり、図18は第3実施例にかかる円偏波アンテナ3の構成を示す上面図であり、図19は第3実施例にかかる円偏波アンテナ3の構成を示す下面図であり、図20は第3実施例にかかる円偏波アンテナ3の構成を示す正面図である。
これらの図に示す本発明の第3実施例にかかる円偏波アンテナ3は、グランドを小型にしても指向性における前方対後方比(F/B比)として高F/B特性が得られる低姿勢・単一指向性の円偏波アンテナとすることができる。第3実施例にかかる円偏波アンテナ3は、第1螺旋素子30a、第2螺旋素子30b、第3螺旋素子30c、第4螺旋素子30dの4本の螺旋素子を備えている。第1螺旋素子30a〜第4螺旋素子30dは、巻き中心の軸が互いに偏心されると共に互いにほぼ等間隔になるよう略90°間隔でそれぞれ第1基板31a上に配置されて左巻きの螺旋状で巻かれて構成されている。第1螺旋素子30a〜第4螺旋素子30dは、所望の太さの同軸ケーブル(セミリジッドケーブルでもよい)や金属パイプなどで構成されている。第1螺旋素子30a〜第4螺旋素子30dの素子形状は、円偏波アンテナ3の給電点付近を中心とする略回転対象形状で構成され、中央では曲率が大きく、外周に向かうにつれ曲率が小さくなる形状となっている。第1螺旋素子30a〜第4螺旋素子30dは、等角螺旋、アルキメデススパイラル、黄金螺旋等の形状とすることができる。
第3実施例の円偏波アンテナ3においては、左巻きに螺旋状に巻かれた第1螺旋素子30a〜第4螺旋素子30dの一端は隣り合う螺旋素子間において、約90°ずつ位相差がついた給電信号によりそれぞれ起電されて右旋の円偏波が放射され、第1螺旋素子30a〜第4螺旋素子30dの他端はグランド32に接続されて短絡され直流的に同電位となることから、単一指向性の右旋の円偏波が発生するようになる。
本発明の第4実施例にかかる円偏波アンテナ4の構成を図24ないし図27示す。図24は第4実施例にかかる円偏波アンテナ4の構成を示す斜視図であり、図25は第4実施例にかかる円偏波アンテナ4の構成を示す上面図であり、図26は第4実施例にかかる円偏波アンテナ4の構成を示す下面図であり、図27は第4実施例にかかる円偏波アンテナ4の構成を示す正面図である。
これらの図に示す本発明の第4実施例にかかる円偏波アンテナ4は、第2実施例の円偏波アンテナ2を広帯域化するよう変形した低姿勢で単一指向性の円偏波アンテナとされている。第4実施例にかかる円偏波アンテナ4は、第1螺旋素子40a、第2螺旋素子40b、第3螺旋素子40c、第4螺旋素子40dの4本の螺旋素子を備えている。第1螺旋素子40a〜第4螺旋素子40dは、巻き中心の軸が互いに偏心されると共に略90°間隔で配置されて略回転対象形状に第1基板41a上に配置されており、左巻きの螺旋状で巻かれて構成されている。
第1螺旋素子40a〜第4螺旋素子40dの素子形状は、円偏波アンテナ4の給電点付近を中心とする略回転対象形状で構成され、金属板を加工して一端から中央に向かって次第に幅が広がり中央部において最も幅が広く,中央部から他端に向かって次第に幅が狭くなるよう三日月状に形成され、三日月状の内径側の長さと外径側の長さとの差を大きくすることで広帯域化を実現している。また、第1螺旋素子40a〜第4螺旋素子40dは、中央部と外周で曲率はほぼ同じとされて、略円形の形状とされている。
第4実施例の円偏波アンテナ4においては、左巻きに螺旋状に巻かれた第1螺旋素子40a〜第4螺旋素子40dの一端は隣り合う螺旋素子間において、約90°ずつ位相差がついた給電信号によりそれぞれ起電されて右旋の円偏波が放射され、第1螺旋素子40a〜第4螺旋素子40dの他端はグランド42に接続されて短絡され直流的に同電位となることから、単一指向性の右旋の円偏波が発生するようになる。
上記説明した本発明の第4実施例である円偏波アンテナ4においては、第1螺旋素子40a〜第4螺旋素子40dのほぼ直角に折曲されてグランド42に短絡されている他端を、グランド42の外周縁から約0.025λ以上内側に位置させることで、より高いF/B比を得ることができる。また、第1螺旋素子40a〜第4螺旋素子40dの表面に電流が流れているため、第1螺旋素子40a〜第4螺旋素子40dを樹脂などで覆うことにより、樹脂の比誘電率の作用により長さを短縮することができ、第4実施例の円偏波アンテナ4がより小型化されても上記した電気的特性と同様の電気的特性を維持することが可能となる。
本発明の第5実施例にかかる円偏波アンテナ5の構成を図30ないし図33に示す。図30は第5実施例にかかる円偏波アンテナ5の構成を示す斜視図であり、図31は第5実施例にかかる円偏波アンテナ5の構成を示す上面図であり、図32は第5実施例にかかる円偏波アンテナ5の構成を示す下面図であり、図33は第5実施例にかかる円偏波アンテナ5の構成を示す正面図である。
これらの図に示す本発明の第5実施例にかかる円偏波アンテナ5は、第4実施例の円偏波アンテナ4をマルチバンド化するよう変形した低姿勢で単一指向性の円偏波アンテナとされている。第5実施例にかかる円偏波アンテナ5は、第1螺旋素子H50a、第2螺旋素子H50b、第3螺旋素子H50c、第4螺旋素子H50dの4素子からなる高域側の螺旋素子と、第1螺旋素子L50e、第2螺旋素子L50f、第3螺旋素子L50g、第4螺旋素子L50hの4素子からなる低域側の螺旋素子とを備えている。第1螺旋素子H50aの外側に近接して第1螺旋素子L50eが設けられており、同様に第2螺旋素子H50b〜第4螺旋素子H50dのそれぞれの外側にそれぞれ近接して第2螺旋素子L50f〜第2螺旋素子L50hが設けられている。低域側の第1螺旋素子L50e〜第4螺旋素子L50h、および、高域側の第1螺旋素子H50a〜第4螺旋素子H50dは、巻き中心の軸が互いに偏心されると共に略90°間隔で配置されて略回転対象形状に第1基板51a上に配置されており、左巻きの螺旋状で巻かれて構成されている。低域側の第1螺旋素子L50e〜第4螺旋素子L50hの素子長は、高域側の第1螺旋素子H50a〜第4螺旋素子H50dの素子長より長くされて両者は相似形状としてもよいが、相似形状としなくてもよい。ただし、隣り合う異なる位相の螺旋素子と干渉すると円偏波アンテナ5に不具合が発生するおそれがあることから、同極・同位相の低域側の螺旋素子と高域側の螺旋素子の配置距離に対して、異極・異位相の低域側の螺旋素子と高域側の螺旋素子との距離は離すことが望ましい。
このように、第5実施例の円偏波アンテナ5は、低域側の螺旋素子と高域側の螺旋素子とを備えることでマルチバンド化を実現している。また、低域側の第1螺旋素子L50e〜第4螺旋素子L50h、および、高域側の第1螺旋素子H50a〜第4螺旋素子H50dは、中央部と外周で曲率はほぼ同じとされて、略円形の形状とされている。
第5実施例の円偏波アンテナ5においては、左巻きに螺旋状に巻かれた素子長の長い低域側の第1螺旋素子L50e〜第4螺旋素子L50h、および、素子長の短い高域側の第1螺旋素子H50a〜第4螺旋素子H50dの一端は隣り合う螺旋素子間において、約90°ずつ位相差がついた給電信号によりそれぞれ起電されて右旋の円偏波が放射され、低域側の第1螺旋素子L50e〜第4螺旋素子L50h、および、高域側の第1螺旋素子H50a〜第4螺旋素子H50dの他端はグランド52に接続されて短絡され直流的に同電位となることから、単一指向性の右旋の円偏波が発生するようになる。
また、本発明の第5実施例の円偏波アンテナ5において、上記寸法とした際のVSWRの周波数特性を図39に示す。図39は、縦軸がVSWR、横軸が0.5GHz〜10.0GHzの周波数(GHz)とされている。図39に示すVSWRの周波数特性では、VSWRを実線で示しており、参考として携帯電話で使用する周波数帯と衛星測位で使用する周波数帯を実線で示している。図39を参照すると衛星測位の周波数帯では2.0以下のVSWRが得られており、携帯電話の周波数帯ではほぼ3.0以下のVSWRが得られており、衛星測位の周波数帯を満足すると同時に、携帯電話の周波数帯でも同時に整合可能で、RTK(Realtime Kinematic)として使用する際、測位衛星と地上回線とを第5実施例の円偏波アンテナ5により同時に運用可能となる。なお、携帯電話の周波数帯は、700MHz帯、800MHz帯、900MHz帯の携帯電話帯、および、920MHz帯の特定小電力無線帯と1.5GHz帯、1.7GHz帯、2.0GHzの携帯電話帯となる。また、衛星測位の周波数帯は、L1帯ないしL6帯において約1170MHz〜1580MHzとなる。このように、本発明の第5実施例の円偏波アンテナ5は、衛星測位の周波数帯および携帯電話の周波数帯においてマルチバンド化できることが分かる。
なお、第5実施例の円偏波アンテナ5においては、低域側の第1螺旋素子L50e〜第4螺旋素子L50hと高域側の第1螺旋素子H50a〜第4螺旋素子H50dとの他端を折曲してグランド52に接続することに替えて、折曲することなくその先端を外周縁に形成された穴に貫通させて表面のグランド52に電気的に接続するようにしてもよい。
本発明の第6実施例にかかる円偏波アンテナ6の構成を図40ないし図43に示す。図40は第6実施例にかかる円偏波アンテナ6の構成を示す斜視図であり、図41は第6実施例にかかる円偏波アンテナ6の構成を示す上面図であり、図42は第6実施例にかかる円偏波アンテナ6の構成を示す下面図であり、図43は第6実施例にかかる円偏波アンテナ6の構成を示す正面図である。
これらの図に示す本発明の第6実施例にかかる円偏波アンテナ6は、第3実施例の円偏波アンテナ3をマルチバンド化するよう変形した低姿勢で単一指向性の円偏波アンテナとされている。第6実施例にかかる円偏波アンテナ6は、第1螺旋素子H60a、第2螺旋素子H60b、第3螺旋素子H60c、第4螺旋素子H60dの4素子からなる高域側の螺旋素子と、第1螺旋素子L60e、第2螺旋素子L60f、第3螺旋素子L60g、第4螺旋素子L60hの4素子からなる低域側の螺旋素子とを備えている。第1螺旋素子H60aの外側に近接して第1螺旋素子L60eが設けられており、同様に第2螺旋素子H60b〜第4螺旋素子H60dのそれぞれの外側にそれぞれ近接して第2螺旋素子L60f〜第2螺旋素子L60hが設けられている。低域側の第1螺旋素子L60e〜第4螺旋素子L60h、および、高域側の第1螺旋素子H60a〜第4螺旋素子H60dは、巻き中心の軸が互いに偏心されると共に互いにほぼ等間隔になるよう略90°間隔でそれぞれ第1基板61a上に配置されて左巻きの螺旋状で巻かれて構成されている。低域側の第1螺旋素子L60e〜第4螺旋素子L60hの素子長は、高域側の第1螺旋素子H60a〜第4螺旋素子H60dの素子長より長くされて両者は相似形状としてもよいが、相似形状としなくてもよい。ただし、隣り合う異なる位相の螺旋素子と干渉すると円偏波アンテナ6に不具合が発生するおそれがあることから、同極・同位相の低域側の螺旋素子と高域側の螺旋素子の配置距離に対して、異極・異位相の低域側の螺旋素子と高域側の螺旋素子との距離は離すことが望ましい。
第1給電線65aにより第3螺旋素子H60cが構成されており、第3螺旋素子H60cを構成する第1給電線65aの外部導体の一端が第3端子63cに接続され、中心導体が第1端子63aに接続される。また、第2給電線65bにより第4螺旋素子H60dが構成されており、第4螺旋素子H60dを構成する第2給電線65bの外部導体の一端が第4端子63d接続され、中心導体が第2端子63bに接続される。すなわち、第1螺旋素子H60aおよび第1螺旋素子L60eに0°アンテナ端子64bが接続され、第2螺旋素子H60bおよび第2螺旋素子L60fに90°アンテナ端子64cが接続される。
第6実施例の円偏波アンテナ6においては、左巻きに螺旋状に巻かれた素子長の長い低域側の第1螺旋素子L60e〜第4螺旋素子L60h、および、素子長の短い高域側の第1螺旋素子H60a〜第4螺旋素子H60dの一端は隣り合う螺旋素子間において、約90°ずつ位相差がついた給電信号によりそれぞれ起電されて右旋の円偏波が放射され、低域側の第1螺旋素子L60e〜第4螺旋素子L60h、および、高域側の第1螺旋素子H60a〜第4螺旋素子H60dの他端はグランド62に接続されて短絡され直流的に同電位となることから、単一指向性の右旋の円偏波が発生するようになる。
本発明の第6実施例の円偏波アンテナ6の電気的特性は、第5実施例の円偏波アンテナ5における図34ないし図39に示す電気的特性とほぼ同様となる。
なお、第6実施例の円偏波アンテナ6においては、低域側の第1螺旋素子L60e〜第4螺旋素子L60hと高域側の第1螺旋素子H60a〜第4螺旋素子H60dとの他端を折曲してグランド62に接続することに替えて、折曲することなくその先端を外周縁に形成された穴に貫通させて表面のグランド62に電気的に接続するようにしてもよい。
また、第6実施例の円偏波アンテナ6において、並列に給電される低域側の螺旋素子と高域側の螺旋素子との間を導体で補完して一端から他端に向かって次第に幅が広がる形状の1つの螺旋素子としてもよい。この場合、低域側の螺旋素子と高域側の螺旋素子とを兼用する1つの螺旋素子は、第4実施例の円偏波アンテナ4に示すように幅広に形成されるが、他端側において最も広い幅となる。
図44は第1実施例の円偏波アンテナ1を備える本発明にかかるアンテナ装置100の構成を示す斜視図であり、図45は本発明にかかるアンテナ装置100を適用したヘルメットの構成を示す斜視図であり、図46(a)は本発明にかかるアンテナ装置100を適用した履き物の構成を示す斜視図、図46(b)はその上面図、図46(c)はその側面図である。
本発明にかかるアンテナ装置100は、樹脂製のアンテナケース101を備えており、アンテナケース101内に第1実施例の円偏波アンテナ1が水密に収納されている。アンテナケース101は、お椀を伏せた形状の上部ケースと、上部ケースの開口された下面を閉塞する円形の蓋部とから構成されている。アンテナ装置100においては、使用帯域にもよるが直径φを約70mm以下とすることができる。これにより、図45に示すようにヘルメット200の頂部に装着して、アンテナ装置100を携帯電話のアンテナや衛星測位のアンテナとして使用可能とすることができる。この場合、第1実施例の円偏波アンテナ1では反射板を必要としないことから、樹脂製のヘルメット200にマジックテープ(登録商標)や接着材などで固着すればよく、第1実施例の円偏波アンテナ1は本来の性能を十分発揮するようになる。
なお、アンテナ装置100はアンテナケース101内に第1実施例の円偏波アンテナ1が水密に収納されているとしたが、第2実施例の円偏波アンテナ2ないし第6実施例の円偏波アンテナ6のいずれかをアンテナケース101内に収納するようにしてもよい。
本発明にかかるアンテナ装置110は、樹脂製のアンテナケース102を備えており、アンテナケース102内に第2実施例の円偏波アンテナ2が水密に収納されている。アンテナケース102は、内部が収納空間とされた円盤状の上部ケースと、上部ケースの下面の中央から下方へ向かって延伸された上部ケースの径よりかなり小さい径の円筒状の嵌合部102aとから構成されている。アンテナ装置110は、マスト220の先端部に嵌合部102aを嵌合することにより、取り付けることができる。アンテナ装置110をRTK用としてマスト220に固着する際でも、嵌合部102aの径を小型にすることができる。アンテナ装置110は、円偏波の送受信用のアンテナとして用いることができ、送受信信号は給電ケーブル26を介して伝達されるようになる。
なお、アンテナ装置110はアンテナケース102内に第2実施例の円偏波アンテナ2が水密に収納されているとしたが、第1実施例の円偏波アンテナ1あるいは第3実施例の円偏波アンテナ3ないし第6実施例の円偏波アンテナ6のいずれかをアンテナケース102内に収納するようにしてもよい。
本発明の第7実施例にかかる円偏波アンテナ7の構成を示す斜視図を図48に示し、第7実施例にかかる円偏波アンテナ7を複数スタックした本発明に係るアンテナ装置120の構成を斜視図で示す組立図を図49に示す。
第7実施例にかかる円偏波アンテナ7は、第3実施例の円偏波アンテナ3をスタックできるように変形した構成とされている。図48に示す第7実施例の円偏波アンテナ7は、第1螺旋素子30a、第2螺旋素子30b、第3螺旋素子30c、第4螺旋素子30dを備えているが、これらの4本の螺旋素子の構成は第3実施例の円偏波アンテナ3と同様とされているので、その説明は省略する。
上記したように、 第7実施例の円偏波アンテナ7においては、左巻きに螺旋状に巻かれた第1螺旋素子30a〜第4螺旋素子30dの一端は隣り合う螺旋素子間において、約90°ずつ位相差がついた給電信号によりそれぞれ起電されて右旋の円偏波が放射され、第1螺旋素子30a〜第4螺旋素子30dの他端はグランド72に接続されて短絡され直流的に同電位となることから、単一指向性の右旋の円偏波が発生するようになる。
上記のように構成された本発明にかかるアンテナ装置120をマスト130で支持する構成を示す正面図を図50に示す。図50に示すように、アンテナ装置120のカバー基部122の周囲が取付金具131の一端側により挟持されて固着され、取付金具131の他端側によりマスト130の先端部が挟持されて固着されている。これにより、本発明にかかるアンテナ装置120を直立した状態でマスト130に取り付けて支持することができる。
本発明にかかるアンテナ装置120の指向特性を図51に示す。図51に示す指向特性は右旋円偏波の指向特性とされており、縦軸が振幅(dB)、横軸が角度(°)とされており、アンテナ装置120の鉛直方向が角度0°とされ、使用周波数帯域の中心周波数f0の指向特性が実線で示されている。図51を参照すると、−7dB以内の角度範囲が約190°とされた広角度範囲の単一指向特性が得られていることが分かる。これは、アンテナ装置120において、円偏波アンテナ7−1〜円偏波アンテナ7−4をほぼ90°ずつ互いに回転して配置して、指向性を互いに補うようにしたことに基づいている。
なお、アンテナ装置120では、第3実施例の円偏波アンテナ3をスタックできるように変形した第7実施例にかかる円偏波アンテナ7をスタックするようにしたが、第1実施例の円偏波アンテナ1、第2実施例の円偏波アンテナ2あるいは第4実施例の円偏波アンテナ4ないし第6実施例の円偏波アンテナ6のいずれかを本発明にかかる他の実施例の円偏波アンテナをスタックできるよう第7実施例にかかる円偏波アンテナ7と同様に変形して、変形した円偏波アンテナをスタックするようにしてもよい。
図44に示す本発明に係るアンテナ装置100を適用した他の適用例の構成を示す斜視図を図52に示す。図52に示すアンテナ140は右旋および左旋の円偏波を送受信できるアンテナとされ、縦に長い直方体状のケース141を備えている。ケース141の前面にはアンテナ装置100−1とアンテナ装置100−2とが装着されている。アンテナ装置100−1は左旋アンテナとされ、アンテナ装置100−2は右旋アンテナとされている。この場合、アンテナ装置100−1に内蔵されている第1実施例の円偏波アンテナ1の4本の螺旋素子は右巻きに巻かれて左旋円偏波の送受信が可能とされ、アンテナ装置100−2に内蔵されている第1実施例の円偏波アンテナ1の4本の螺旋素子は左巻きに巻かれて右旋円偏波の送受信が可能とされている。アンテナ140は、右旋および左旋の円偏波を送受信できることから偏波ダイバーシティに適用することができる。
なお、アンテナ装置100−1およびアンテナ装置100−2内には第1実施例の円偏波アンテナ1ないし第6実施例の円偏波アンテナ6のいずれかが収納されている。
本発明の実施例である円偏波アンテナが適用された右旋および左旋の円偏波を送受信できるアンテナを備えるダイバーシティ通信システムの構成を示すブロック図を図53に示す。図53(a)はダイバーシティ通信システムの構成を示すブロック図であり、図53(b)はそのダイバーシティ通信機の構成を示すブロック図である。
地上無線通信回線ではフェージングが存在し、通信距離および通信の安定性に対して大きな妨げになっている。このフェージングに対してマージンを補完するために、送信出力の増大を行うとコストが高くなったり、伝送レートが制限されるようになる。ダイバーシティは、無線技術の一つであり、電波の相互干渉によるフェージングの影響を防ぐために、複数のアンテナから電波を受信し、質の良い信号を選択したり、信号を合成したりして通信の質や信頼性を上げる技術である。ダイバーシティには、距離を離して設置した複数のアンテナで受信する空間ダイバーシティ、複数の異なった偏波を受信するアンテナを設置する偏波ダイバーシティ、信号伝送を一定時間ずらして複数回行う時間ダイバーシティなどがある。
ダイバーシティ通信機230−1の動作を説明するが、各部の動作はマイクロコントローラ235により制御されている。送信時においては、送・受切替器232が送信に切り替えられることから、送信機233より送出された送信信号は、送・受切替器232を介してアンテナ切替器231に送られる。アンテナ切替器231では、例えば右旋の円偏波アンテナに切り替えられて、アンテナ140−1から右旋の円偏波で送信信号が送信される。送信された右旋の円偏波の送信信号は、受信側のダイバーシティ通信機230−2におけるアンテナ140−2で受信され、アンテナ切替器231により右旋の円偏波アンテナで受信された受信信号が送・受切替器232に送られるように切り替えられる。送・受切替器232では受信信号を受信機234に供給するよう切り替える。受信機234で受信された信号の受信レベルが、規定の受信レベルに達している場合は受信可と判断されて、元のデータを受信することができる。
このように、ダイバーシティ通信システムでは、以下の(1)ないし(4)の組み合わせで通信を行うことができ、規定の受信レベルが得られるまで以下の(1)ないし(4)の組み合わせに順次切り替えて通信を行うようにしてもよい。
(1)[送信側]右旋円偏波:[受信側]右旋円偏波
(2)[送信側]右旋円偏波:[受信側]左旋円偏波
(3)[送信側]左旋円偏波:[受信側]左旋円偏波
(4)[送信側]左旋円偏波:[受信側]右旋円偏波
なお、ダイバーシティ通信システムでは、規定の受信レベルが得られた際に、受信側が送信側に通信が確立したことを報せるデータを送信するようにしてもよい。
また、上記説明した本発明の実施例の円偏波アンテナにおいては、グランドは略円形として示したが、各実施例の円偏波アンテナにおける全ての螺旋素子の他端を同電位とすることができる形状とされていれば略円形の形状とする必要はない。また、グランドの一部が切り欠かれていてもよい。
さらに、巻き中心の軸が互いに偏心していると、同一巻き数の間に通る経路長が長くなり、その結果ピッチが短くなったことと同様の効果が得られ、さらに高さを低くすることができる。これにより、小型化を実現することができる。
また、上記説明した本発明の実施例の円偏波アンテナにおいて、素子長の長い低域側の第1螺旋素子〜第4螺旋素子の内側に、素子長の短い高域側の第1螺旋素子〜第4螺旋素子を配置して、低域側の第1螺旋素子〜第4螺旋素子と、当該螺旋素子に対応する高域側の第1螺旋素子〜第4螺旋素子とに並列に給電することにより、マルチバンド化および広帯域化を実現することができる。
さらに、上記説明した本発明の実施例の円偏波アンテナは、低姿勢化されていることから円筒状あるいは直方体状のアンテナケースに収納しても小型化することができる。
さらにまた、上記説明した本発明の各実施例の円偏波アンテナにおいては、第1螺旋素子ないし第4螺旋素子の材質として、アルミニウムや銅合金などの良導体を用いることができる。ただし、給電も行う第1螺旋素子ないし第4螺旋素子は同軸ケーブルが用いられる。この同軸ケーブルとしてセミリジッドケーブルとしてもよい、セミリジッドケーブルは、シールド導体が銅やニッケル、ステンレスなどのパイプでできた同軸線であり、最終的に使用する形状に簡単に曲げられ、曲げられた後もその形を維持することができる。また、プリント板による基板に替えて、絶縁性の基板上に導電フィルムや金属板によってパターンを設けるようにしてもよい。
さらにまた、上記説明した本発明の実施例の円偏波アンテナにおいては、給電信号を位相が約0°の0°給電信号と位相が約90°の90°給電信号とに分配して出力する分配器として、第1実施例の円偏波アンテナ1においてはチップ化された90°ハイブリッドが用いられ、第2実施例、第4実施例、第5実施例の円偏波アンテナ2,4,5においては90°ハイブリッドカプラが用いられ、第6実施例の円偏波アンテナ6においては同軸線で構成された90°ハイブリッドが用いられている。これらの3種類の分配器は、上記のように実施例に限定されるものではなく、各実施例の円偏波アンテナにおいては、上記3種類のいずれの分配器でも用いることができる。また、第3実施例の円偏波アンテナ3においては遅延線を備える分配器が用いられているが、遅延線を備える分配器を各実施例の円偏波アンテナにおいて用いるようにしてもよい。
Claims (10)
- グランドが形成された基板と、
巻き中心の軸が互いに偏心されると共に、略90°間隔で配置されて略回転対象形状に前記基板上に配置されており、前記基板の中央部上において一端に給電され他端が前記グランドに接続されている4本の螺旋素子と、
前記基板に設けられ、供給された給電信号を位相が約0°の0°給電信号と位相が約90°の90°給電信号とに分配して出力する分配器とを備え、
前記4本の螺旋素子における対向する2本の螺旋素子をホット素子とコールド素子とする2組が構成されて、一方の組に前記0°給電信号が供給され、他方の組に前記90°給電信号が供給されて、隣り合う前記螺旋素子間の位相差が約90°とされ、前記基板からの高さが、横方向の最大長さの約30%以下とされていることを特徴とする円偏波アンテナ。 - 前記螺旋素子は、中央では曲率が大きく、外周に向かうにつれ曲率が小さくなる形状とされ、使用周波数帯の中心周波数の自由空間波長をλとした際に、前記基板からの高さが約0.04λとされていることを特徴とする請求項1に記載の円偏波アンテナ。
- 前記螺旋素子は、略円形状とされ、使用周波数帯の中心周波数の自由空間波長をλとした際に、前記基板からの高さが約0.03λとされていることを特徴とする請求項1に記載の円偏波アンテナ。
- 前記4本の螺旋素子は、前記一端から前記他端に向かって次第に幅が広がる形状に形成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の円偏波アンテナ。
- 前記4本の螺旋素子は、素子長の長い低域側の4素子からなる螺旋素子と、素子長の短い高域側の4素子からなる螺旋素子とで構成され、前記低域側の螺旋素子の内側に、前記高域側の螺旋素子が配置されて、前記低域側の螺旋素子と対応する前記高域側の螺旋素子とに並列に給電されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の円偏波アンテナ。
- 前記分配器は、前記0°給電信号が出力される0°アンテナ端子と、前記90°給電信号が出力される90°アンテナ端子を備え、前記4本の螺旋素子において、前記コールド素子を構成する2本の前記螺旋素子の一端は前記グランドに接続され、前記ホット素子を構成する2本の前記螺旋素子の一端は前記0°アンテナ端子または前記90°アンテナ端子に接続されることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の円偏波アンテナ。
- 支持体に挿通可能な貫通孔が中央部に形成されて複数スタックできるようにされていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の円偏波アンテナ。
- 左旋円偏波用と右旋円偏波とを備えることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の円偏波アンテナ。
- 左旋円偏波と右旋円偏波との偏波ダイバーシティに用いることができることを特徴とする請求項8に記載の円偏波アンテナ。
- 左旋円偏波と右旋円偏波との偏波ダイバーシティに用いるアンテナとして、請求項8に記載の円偏波アンテナを用いることを特徴とするダイバーシティ通信システム。
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