JP3619800B2 - アンテナユニット、アンテナ装置および放送塔 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、UHF帯で広帯域特性を有する2N(Nは自然数)個のループを形成する2Lアンテナ素子自体の広帯域特性を発揮させることができるアンテナユニット、アンテナ装置および放送塔に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近い将来、地上波ディジタル放送がUHF帯において開始される。現在のアナログ放送におけるUHF帯の送信アンテナは、双ループアンテナが多用され、各周波数に合わせて設計されている。UHF帯のディジタル化は、アナログ放送と違い同じ時間軸上でネットワークの整備が進められていると考えられる。このため、サテライト局では、各社共同でアンテナシステムを建設する傾向がある。したがって、アンテナコストを下げるためには、複数のチャネルをカバーできる広帯域アンテナが有効である。一方、このディジタル放送開始前の過渡期におけるアナログ/アナログ変換を考えると、広帯域アンテナは必須のものと考える。
【0003】
図16は、従来の双ループアンテナの平面図であり、図17は、従来のループアンテナの右側面図である。ループアンテナ100は、長手方向に沿う両縁部に略45°に折り曲げて、主面を形成した平板状の反射器106上に、その周長が送信周波数の略波長λとなる円弧状のループアンテナ素子101〜104を有したループアンテナを、この主面に垂直な方向に、単一指向性を持たせて送信する。なお、このループアンテナ100は、4つのループアンテナ素子101〜104が一つの給電線108から給電される4Lループアンテナである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ループアンテナは、広帯域特性を有するが、ループアンテナ素子101〜104は、平行線路であり、給電線側は、特性インピーダンスが50Ωあるいは75Ωの同軸線路が用いられため、図18(a)に示すように、ループアンテナ素子101〜104と給電線との間にバラン(balance−unbalance変換回路:balun)回路202が設けられる。なお、通常のアンテナ素子と給電線との間には、このバラン回路202が設けられないが、ループアンテナ素子101〜104とが略平行線路を形成するため、ループアンテナ100は、同軸線路である給電線との間にバラン回路202を設けなければならないという特殊性を有する。
【0005】
このバラン回路202は、図18(b)に示すように不平衡線路(同軸線路)と平衡線路(平行線路)とを変換接続する整合回路である。これは、ループアンテナ素子101〜104によって形成される不平衡線路と、給電線が形成する平行線路とをそのまま接続すると、接続点で必ず電流の不平衡分が生じるからである。
【0006】
図19は、図16に示したループアンテナのC−C線断面図であり、給電線108の内部導体301は、接続部304を介して外部導体302に平行に配置された外部導体303に接続される。外部導体302,303は、接続部304で接続されるとともに、略1/4λのところで短絡部305によって短絡されている。この外部導体302,303、接続部304、および短絡部305がバラン回路である。なお、バラン回路には、種々の形態のものがあり、たとえばUバランやシュペルトッフ(阻止套管)などがある。
【0007】
しかし、このバラン回路202を設けることによって、給電部を含めた双ループアンテナのインピーダンスの周波数特性は、バラン回路202自体が有する周波数特性を含んだものとなり、結果として狭帯域となってしまうという問題点があった。
【0008】
一方、ループアンテナ素子101〜104と給電線108とのインピーダンス整合をとるために、図18(a)に示すインピーダンス整合回路201を、ループアンテナ素子101〜104と給電側との間に形成しなければならない。図16および図17に示したループアンテナでは、内部導体の径を変えることで、長さを1/4λに変換するインピーダンス整合を行っている。なお、インピーダンス整合回路201としては、その他トラップなどのスタブを挿入するものが多い。
【0009】
しかし、このインピーダンス整合回路201では、中心周波数において完全に整合するが、他の周波数に対しては整合せず、リターンロスが大きくなるという問題点があった。
【0010】
この場合、複数のインピーダンス整合回路201を、たとえば3個ぐらい用いて、徐々にインピーダンスを変換すれば、その周波数特性は小さくなり、広帯域化を図ることができるが、給電部がいきおい長くなるという問題点を生じることになる。
【0011】
したがって、従来のループアンテナでは、上述したバラン回路202およびインピーダンス整合回路201をループアンテナ素子101〜104の接続点に接続させることから、その周波数特性が劣化し、双ループアンテナ素子自体の広帯域性を十分に生かしきれていない。
【0012】
一方、上述したループアンテナの指向性を崩すと、新たな受信不感地帯が発生し、この受信不感地帯をなくすために新たな放送塔などの適地を探し出し、建設する必要が生じるため、地上波ディジタル放送の実現に向けて、現在多用されているループアンテナの指向性を維持しつつ、その広帯域性を用いたアンテナの開発が強く要望されているのが現実である。
【0013】
この発明は上記に鑑みてなされたもので、現在多用されているループアンテナの指向性を維持しつつ、ループアンテナ素子自体の広帯域性を十分に発揮することができるアンテナユニット、アンテナ装置および放送塔を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1にかかるアンテナユニットは、それぞれ2N(Nは自然数)個のループを形成するとともに、各ループの中心から給電され、2N個のループが形成する長手方向に偏波面を形成する2のm乗(mは自然数)個のループアンテナ素子と、前記ループアンテナ素子に対する電力を伝送する第1の給電線と、前記各ループアンテナ素子と前記第1の給電線との間に配置され、前記第1の給電線に対して2分岐をm段繰り返し、前記第1の給電線の特性インピーダンスの2のm乗倍の特性インピーダンスであって前記各ループアンテナ素子のインピーダンスに略等しい特性インピーダンスを有する2のm乗個のアンテナ側端点を形成し、各アンテナ側端点が2のm乗個の前記各ループアンテナ素子の給電点に直接接続する第2の給電線と、を備えたことを特徴とする。
【0015】
この請求項1の発明によれば、第1の給電線から伝送された電力は、第2の給電線によって2分岐が繰り返され、各ループアンテナ素子の給電点に供給される。この際、第2の給電線の最終段の特性インピーダンスは、各ループアンテナ素子のインピーダンスに略等しくして、インピーダンス整合調整をなくし、バラン回路を設けなくても特性上の変化がないようにしている。また、2N個のループが形成する長手方向に偏波面を形成するため、この偏波面に直交する偏波面を形成するアンテナユニットとの交換時に設置形態を変えず、しかも水平および垂直アンテナ指向性を変化させずに交換することができる。
【0016】
また、請求項2にかかるアンテナユニットは、上記の発明において、前記各ループアンテナ素子と前記第2の給電線との接合点近傍に設けられ、前記各ループアンテナ素子のインピーダンスと略等しいインピーダンスをもつバランをさらに備えたことを特徴とする。
【0017】
この請求項2の発明によれば、第1の給電線から伝送された電力は、第2の給電線によって2分岐が繰り返され、各ループアンテナ素子の給電点に供給される。この際、第2の給電線の最終段の特性インピーダンスを、各ループアンテナ素子のインピーダンスに略等しくして、インピーダンス整合調整を容易にし、また、バランは、各ループアンテナ素子と前記第2の給電線との接合点近傍に設けられ、前記各ループアンテナ素子と前記第2の誘電線との接合点近傍に設けられ、前記各ループアンテナ素子のインピーダンスと略等しいインピーダンスをもたせるようにし、各ループアンテナ素子のインピーダンスに対応した給電を簡易に実現している。
【0018】
また、請求項3にかかるアンテナユニットは、上記の発明において、反射板をさらに備え、前記ループアンテナ素子は、前記反射板上に所定の距離を置いて配置され、前記第2の給電線は、前記反射板の裏面あるいは表面に配設されることを特徴とする。
【0019】
この請求項3の発明によれば、反射板を用いて、一層効率的なアンテナ指向性を得ることができ、第2給電線の設置あるいはアンテナユニットの取り付けも容易に行うことができる。
【0020】
また、請求項4にかかるアンテナユニットは、上記の発明において、前記バランは、前記接合点から前記反射板までの間の第2の給電線に対して平行配置された平板によって形成され、該平板は、前記接合点と前記反射板との間を接続することを特徴とする。
【0021】
この請求項4の発明によれば、前記接合点から前記反射板までの間の第2の給電線に対して平行配置された平板によってバランを形成するようにし、これによって2Nループアンテナ素子あるいは各ループアンテナ素子のインピーダンスに略等しいインピーダンスをもったバランを容易に形成することができる。
【0022】
また、請求項5にかかるアンテナ装置は、請求項1〜4のいずれか一つに記載の複数のアンテナユニットを円環状に均等に配列し、各アンテナユニットから放射される電波を合成して略無指向の水平放射パターンを得ることを特徴とする。
【0023】
この請求項5の発明によれば、請求項1〜4のいずれか一つに記載の複数のアンテナユニットを円環状に均等に配列し、各アンテナユニットから放射される電波を合成して略無指向の水平放射パターンを得るようにしている。
【0024】
また、請求項6にかかる放送塔は、請求項5に記載のアンテナ装置を、所定の地上高に設置したことを特徴とする。
【0025】
この請求項6の発明によれば、請求項5に記載のアンテナ装置を、所定の地上高に設置し、これによって、任意の垂直合成指向性に変更設定できるとともに、略無指向の水平指向性が得られる放送塔を実現できる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかるアンテナユニット、アンテナ装置および放送塔の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0027】
(実施の形態1)
図1は、この発明の実施の形態1であるアンテナユニットの概要構成を示す模式図である。図1において、このアンテナユニット10は、2つのループアンテナ素子からなる2Lアンテナ素子1,2を2つ有している。すなわち、4つのループアンテナ素子を備える。各2Lアンテナ素子1,2は、各2Lアンテナ素子1,2の長手方向に直列に配置される。また、各2Lアンテナ素子1,2自体のインピーダンスは、略100Ωである。各ループアンテナ素子の周長は、送信周波数の波長λに設定される。
【0028】
各2Lアンテナ素子1,2の給電点から各2Lアンテナ素子1,2の2つのループアンテナ素子の円心に向かって給電され、さらに各2つのループアンテナ素子の円心から長手方向(図上、上下方向)に延びて各ループアンテナ素子に接続される。この各ループアンテナ素子の円心において長手方向のダイポールが形成されたものとみなすことができ、偏波面は長手方向に沿って共振する。
【0029】
各2Lアンテナ素子1,2の給電点には、それぞれ特性インピーダンス100Ωの同軸管3が接続され、同軸管3の中央(中点)には、特性インピーダンス50Ωの同軸ケーブル4が接続され、同軸ケーブル4および同軸管3を介して各2Lアンテナ素子1,2に対して給電される。同軸管3の中点によって分岐された同軸管3aは、2Lアンテナ素子1側に延び、同軸管3aの内部導体11aが2Lアンテナ素子1の給電エレメント1a,1bのうちの一方の給電エレメント1aに直接接続され、同軸管3aの外部導体は、他方の給電エレメント1bに直接接続される。また、同軸管3の中点によって分岐された同軸管3bは、2Lアンテナ素子2側に延び、同軸管3bの内部導体11bが2Lアンテナ素子2の一方の給電エレメントに直接接続され、同軸管3bの外部導体は、他方の給電エレメントに直接接続される。
【0030】
なお、同軸ケーブル4には、同軸管3a,3bが2分岐して接続され、並列となった同軸管3a,3bの合成インピーダンスを考慮すると、100Ωの特性インピーダンスをもつ同軸管3a,3bと同軸ケーブル4とは、単純にインピーダンス整合する。また、各2Lアンテナ素子1,2は、インピーダンスが略100Ωであるため、特性インピーダンスが100Ωの各同軸管3a,3bとも、容易にインピーダンス整合する。したがって、インピーダンス整合回路を設ける必要がない。また、複雑なインピーダンス調整も必要ない。
【0031】
ここで、図2〜図4を参照して、アンテナユニット10の構成について説明する。図2は、アンテナユニット10の構成を示す正面図であり、図3は、アンテナユニット10の構成を示す右側面図であり、図4は、アンテナユニット10のA−A線断面図である。
【0032】
図2および図3において、2Lアンテナ素子1,2は、長手方向に沿う両縁部に略45°に折り曲げて、主面を形成した平板状の反射板5上に、略波長λとなる円弧状のループアンテナ素子を有した双ループアンテナである。2Lアンテナ素子1,2は、反射板5の面に対して高さL3の位置に平行に設置される。各ループ間距離は「L1」であり、各2Lアンテナ素子1,2間距離は「L2」である。
【0033】
同軸管3は、断面が矩形であり、各一端の内部導体11a,11bが各2Lアンテナ素子1,2の中央の一方の給電エレメントに直接接続される。同軸管3は、反射板5の裏面を通り、中央部において、同軸ケーブル4に接続される。なお、上述したように、同軸管3は、特性インピーダンスが100Ωに設定されている。また、同軸管3は、反射板5の表面に配設するようにしてもよい。この場合、反射板5の裏面に凸部が形成されず、アンテナユニットの取り付けを容易かつ堅固に行うことができる。
【0034】
図4において、内部導体11aは、2Lアンテナ素子1の中央部分の平行線路間を通り、その先端と給電エレメント1aとの間は、導通部材1cによってL字型に橋渡され、導通される。一方、外部導体は、他方の給電エレメント1bに接続される。なお、内部導体11aには、リング部材11cが環装され、2Lアンテナ素子1と同軸管3とのインピーダンス調整が行われる。
【0035】
また、上述した各ループ間距離「L1」、各2Lアンテナ素子1,2間距離「L2」、反射板5に対する各2Lアンテナ素子1,2の高さ「L3」などは、さらに調整することによって、放射パターン、利得などをさらに向上させることができる。さらに、上述した同軸ケーブル4の特性インピーダンスは50Ωであったが、給電線としての同軸ケーブルの特性インピーダンスが75Ωである場合には、75Ω→50Ω変換を行えばよい。
【0036】
さらに、上述した2Lアンテナ素子1,2自体のインピーダンスは略100Ωであるとしたが、たとえば、2Lアンテナ素子1,2自体のインピーダンスが略150Ωである場合には、同軸ケーブル4の特性インピーダンスを75Ωとし、同軸管3の特性インピーダンスを150Ωとすればよい。また、同様にして、2Lアンテナ素子1,2自体のインピーダンスがたとえば200Ωである場合には、同軸管3を多段接続すればよい。たとえば、図5に示すように、各2Lアンテナ素子21,22,26,27のインピーダンスが200Ωである場合、特性インピーダンス50Ωの同軸ケーブル4に100Ωの同軸管23を接続し、さらにこの100Ωの同軸管23に、特性インピーダンスが200Ωの同軸管を接続し、この200Ωの同軸管の内部導体を4つの各2Lアンテナ素子21,22,26,27に直接接続すればよい。
【0037】
なお、各アンテナユニットは、レドームを設け、風雨に対する強度を持たせるようにするのが好ましい。
【0038】
この実施の形態1では、2Lアンテナ素子1,2と、給電線としての同軸ケーブル4との間に接続され、2Lアンテナ素子1,2のインピーダンスに略等しく、同軸ケーブル4の特性インピーダンスの2倍の特性インピーダンスを有し、同軸ケーブル4を2分岐し、同軸管3の内部導体を直接2Lアンテナ素子1,2に接続した同軸管3を設けるようにしているので、バラン回路やインピーダンス整合回路を必要とせず、これが存在しないことによって、バラン回路やインピーダンス整合回路によって制限されていた2Lアンテナ素子1,2自体の広帯域性を得ることができる。また、バラン回路やインピーダンス回路を設けない場合であっても、アンテナ指向性が変化しないので、従来のアンテナユニットのもつアンテナ指向性をそのまま維持することができる。さらに、この2Lアンテナ素子1,2は、ループアンテナ素子が並ぶ長手方向に沿った偏波面(垂直偏波面)を輻射することができるので、従来の水平偏波面を輻射するアンテナユニット10の配置を変えず、アンテナ指向性を維持したまま偏波面のみの変更が可能になる。
【0039】
(実施の形態2)
つぎに、この発明の実施の形態2について説明する。上述した実施の形態1では、2つの2Lアンテナ素子1,2をもつアンテナユニットであったが、この実施の形態2では、2つの4Lアンテナ素子31,32をもつアンテナユニットとしている。
【0040】
図6は、この発明の実施の形態2であるアンテナユニットの概要構成を示す模式図である。図6において、2つの2Lアンテナ素子1,2に代えて2つの4Lアンテナ素子31,32を設けている。この4Lアンテナ素子31,32は、それぞれ4つのループアンテナ素子を有し、長手方向に4つのループが形成される。また、同軸管3に代えて同軸管33を設けている。この同軸管33は、同軸管3と同じく、特性インピーダンスが100Ωである。ただし、4Lアンテナ素子31,32は、2Lアンテナ素子1,2に比してループアンテナ素子を多く有しているため、同軸管33は、同軸管3に比して長い。なお、同軸管33は、実施の形態1と同様に、特性インピーダンス50Ωの同軸ケーブル4に接続され、同軸管33の内部導体は、それぞれ4Lアンテナ素子31,32に直接接続される。ここで、4Lアンテナ素子31,32のインピーダンスは、それぞれ略100Ωであるため、実施の形態1と同様に、インピーダンス整合回路は不要となり、バラン回路も不要となる。
【0041】
なお、上述した実施の形態2では、4Lアンテナ素子31,32について説明したが、これに限らず、それぞれ6つのループアンテナ素子を有する6Lアンテナ素子に対しても適用することができる。すなわち、2の倍数のループアンテナ素子を有するものに、適用することができる。
【0042】
この実施の形態2によれば、実施の形態1と同様に、バラン回路やインピーダンス整合回路を必要とせず、これが存在しないことによって、バラン回路やインピーダンス整合回路によって制限されていた4Lアンテナ素子31,32自体の広帯域性を得ることができる。また、バラン回路やインピーダンス回路を設けない場合であっても、アンテナ指向性が変化しないので、従来のアンテナユニットのもつアンテナ指向性をそのまま維持することができる。
【0043】
(実施の形態3)
つぎに、この発明の実施の形態3について説明する。上述した実施の形態1では、各2Lアンテナ素子1,2を長手方向に直列に配置したアンテナユニットとしていたが、この実施の形態3では、各2Lアンテナ素子1,2に対応する各2Lアンテナ素子41,42の長手方向に沿って並列に配置したアンテナユニットとしている。
【0044】
図7は、この発明の実施の形態3であるアンテナユニットの概要構成を示す模式図である。図7において、2つの2Lアンテナ素子41,42は、長手方向に沿って並列に配置される。その他の構造は、実施の形態1と同じである。すなわち、特性インピーダンス50Ωの給電線4から2分岐する特性インピーダンス100Ωの同軸管43は、インピーダンスが100Ωの各2Lアンテナ素子41,42の一方の給電エレメントに直接接続される。
【0045】
図8は、この発明の実施の形態3の応用例であるアンテナユニットの概要構成を示す模式図である。図8において、2つの4Lアンテナ素子51,52は、長手方向に沿って並列に配置される。その他の構造は、実施の形態1と同じである。すなわち、特性インピーダンス50Ωの給電線4から2分岐する特性インピーダンス100Ωの同軸管53は、インピーダンスが100Ωの各4Lアンテナ素子51,52の一方の給電エレメントに直接接続される。
【0046】
この実施の形態3によれば、実施の形態1と同様に、バラン回路やインピーダンス整合回路を必要とせず、これが存在しないことによって、バラン回路やインピーダンス整合回路によって制限されていた2Lアンテナ素子41,42自体の広帯域性を得ることができる。
【0047】
(実施の形態4)
つぎに、この発明の実施の形態4について説明する。上述した実施の形態1〜3では、いずれもバラン回路を有しないものであったが、この実施の形態4ではバラン回路を持たせるようにしている。
【0048】
図9は、この発明の実施の形態4であるアンテナユニットの構成を示す図である。図9において、このアンテナユニットは、2Lアンテナ素子1と反射板5との間に、同軸管3aに平行な導体平板12aが設けられ、バランとして機能する。同様に、2Lアンテナ素子2と反射板5との間に、同軸管3bに平行な導体平板12bが設けられ、バランとして機能する。その他の構成は実施の形態1と同じであり、同一構成部分には同一符号を付している。
【0049】
これらバランの挿入によって、水平指向性が左右対称となる。すなわち、この2Lアンテナ素子1,2のアンテナユニットの水平指向性は、図10に示すようになる。ここで、図11に示した従来のアンテナユニットの水平指向性と比較すると、メインローブの傾きもなく、バックローブも左右対称となっている。これによって、アンテナユニットを備えた複数のアンテナ装置を用いて、放送塔などに円環状に配置した場合であっても、合成水平指向性は、容易に無指向性を得ることができる。
【0050】
(実施の形態5)
つぎに、この発明の実施の形態5について説明する。この実施の形態5では、上述した実施の形態1〜4で示したアンテナユニットを用いたアンテナ装置および放送塔を実現している。
【0051】
図12は、この発明の実施の形態5であるアンテナ装置を含む放送塔の概要構成を示す図である。図12において、放送塔は、鉄骨材を組み上げたタワー状の骨格フレーム体71と、その上端に垂直に設けたポール部72とを有する。ポール部72、および骨格フレーム体71の比較的断面の小さい円筒部75に、上述したアンテナユニット10に対応するアンテナユニット73,74が取り付けられる。
【0052】
このアンテナユニット73,74の取付は、ポール部72あるいは円筒部75の周囲に水平かつ均等に配置することによって実現される。ただし、アンテナユニット73,74の取付数は、ポール部72あるいは円筒部75の断面の大きさ、すなわち円周の長さによって決定され、水平方向に送信利得の落ち込みのある部分を形成しないように密に配置する。したがって、ポール部72には、少ないアンテナユニット73の数で済み、円筒部75には、比較的多くの個数のアンテナユニット74が必要となる。
【0053】
ここで、図13を参照して、放送塔に設置されるアンテナ装置の一例について説明する。図13は、ポール部72に設置されるアンテナ装置の構成を示す図であり、図13(a)は、アンテナ装置の正面図であり、図13(b)は、B−B線断面図である。図13において、4つのアンテナユニット73−1〜73−4は、ポール部72の周縁であって同一周上に設けられ、各アンテナユニット73−1〜73−4は、90°ずつ均等に配置される。なお、各アンテナユニット73−1〜73−4は、図2に示したアンテナユニットである。すなわち垂直偏波面で輻射するアンテナユニットである。
【0054】
図14は、図13に示したアンテナ装置の水平指向性を示す図である。なお、アンテナユニット73−4が配置される方向を0°とし、アンテナユニット73−3が配置される方向を90°としている。各アンテナユニット73−1〜73−4の間には、アンテナ指向性の高い部分が形成される。たとえば、アンテナユニット73−3,73−4間には、ピークP71が形成される。このピークP71は、アンテナユニット73−3,73−4のメインローブの裾部分で、左右45°方向が強め合ってできたピークである。各アンテナユニット73−1〜73−4は、2つの2Lアンテナ素子を合成した利得をもち、比較的鋭いアンテナ指向性をもつため、図14に示すように、ピークP71を極端に大きくすることはない。これによって、90°毎、全周に配置した4つのアンテナユニット73−1〜73−4であっても、比較的無指向の水平指向性を得ることができる。
【0055】
なお、各アンテナユニット73−1〜73−4は、ポール部の内縁部に配置された給電装置76によって一括して給電される。なお、ポール部72の設置されるその他のアンテナ装置および円筒部75に配置されるアンテナ装置も、給電装置76によって、一括して給電するようにしてもよい。
【0056】
また、上述したアンテナ装置は、図12に示した親局の放送塔に限らず、図15に示す中継機能をもった子局の放送塔にも適用することができる。図15に示した放送塔では、図15に示した親局の放送塔あるいは上位の子局である放送塔からの電波を受信する受信アンテナ装置81と、上述したアンテナ装置である送信アンテナ装置82とが設置され、放送塔の下部に受信アンテナ装置81が設けられ、放送塔の上部に送信アンテナ装置82が設けられ、互いに干渉しないようにしている。
【0057】
なお、各アンテナユニットは、レドームを設け、風雨に対する強度を持たせるようにするのが好ましい。
【0058】
この実施の形態5によれば、現用の双ループアンテナのアンテナ指向性を少なくとも維持し、さらには向上したアンテナ指向性を得ることができ、しかも実施の形態1〜4で述べたように広帯域性をもったアンテナ装置および放送塔を実現することができる。
【0059】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1にかかる発明によれば、第1の給電線から伝送された電力は、第2の給電線によって2分岐が繰り返され、各ループアンテナ素子の給電点に供給される。この際、第2の給電線の最終段の特性インピーダンスは、各ループアンテナ素子のインピーダンスに略等しくして、インピーダンス整合調整をなくし、バラン回路を設けなくても特性上の変化がないようにしている。また、2N個のループが形成する長手方向に偏波面を形成するため、この偏波面に直交する偏波面を形成するアンテナユニットとの交換時に設置形態を変えず、しかも水平および垂直アンテナ指向性を変化させずに交換することができる。この結果、バラン回路およびインピーダンス整合回路を取り除くことができ、しかも、バラン回路およびインピーダンス整合回路によって制限されていた広帯域性も確保することができ、現在多様されている双ループアンテナによってカバーされている受信地域を変化させずに、しかも広帯域性をもったアンテナユニットを実現することができるとともに、水平偏波と垂直偏波との切替も容易に行うことができるという効果を奏する。
【0060】
また、請求項2の発明によれば、第1の給電線から伝送された電力は、第2の給電線によって2分岐が繰り返され、各ループアンテナ素子の給電点に供給される。この際、第2の給電線の最終段の特性インピーダンスを、各ループアンテナ素子のインピーダンスに略等しくして、インピーダンス整合調整を容易にし、また、バランは、各ループアンテナ素子と前記第2の給電線との接合点近傍に設けられ、前記各ループアンテナ素子と前記第2の誘電線との接合点近傍に設けられ、前記各ループアンテナ素子のインピーダンスと略等しいインピーダンスをもたせるようにし、各ループアンテナ素子のインピーダンスに対応した給電を簡易に実現している。これによって、広帯域性と左右対称のアンテナ指向性を得ることができるという効果を奏する。
【0061】
また、請求項3の発明によれば、反射板を用いて、一層効率的なアンテナ指向性を得ることができ、第2給電線の設置あるいはアンテナユニットの取り付けも容易に行うことができるという効果を奏する。
【0062】
また、請求項4の発明によれば、前記接合点から前記反射板までの間の第2の給電線に対して平行配置された平板によってバランを形成するようにし、これによって2Nループアンテナ素子あるいは各ループアンテナ素子のインピーダンスに略等しいインピーダンスをもったバランを容易に形成することができるという効果を奏する。
【0063】
また、請求項5の発明によれば、請求項1〜4のいずれか一つに記載の複数のアンテナユニットを円環状に均等に配列し、各アンテナユニットから放射される電波を合成して略無指向の水平放射パターンを得るようにしているので、任意の垂直合成指向性に変更設定できるとともに、略無指向の水平指向性が得られるアンテナ装置を実現できるという効果を奏する。
【0064】
また、請求項6の発明によれば、請求項5に記載のアンテナ装置を、所定の地上高に設置し、これによって、任意の垂直合成指向性に変更設定できるとともに、略無指向の水平指向性が得られる放送塔を実現できるので、簡易な構成によって、設置場所に対応した不感帯をなくすことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1であるアンテナユニットの概要構成を示す模式図である。
【図2】図1に示したアンテナユニットの正面図である。
【図3】図1に示したアンテナユニットの右側面図である。
【図4】図1に示したアンテナユニットのA−A線断面図である。
【図5】この発明の実施の形態1の応用例であるアンテナユニットの概要構成を示す模式図である。
【図6】この発明の実施の形態2であるアンテナユニットの概要構成を示す模式図である。
【図7】この発明の実施の形態3であるアンテナユニットの概要構成を示す模式図である。
【図8】この発明の実施の形態3の応用例であるアンテナユニットの概要構成を示す模式図である。
【図9】この発明の実施の形態4であるアンテナユニットの概要構成を示す模式図である。
【図10】図9に示したアンテナユニットの水平指向性を示す図である。
【図11】従来のアンテナユニットの水平指向性を示す図である。
【図12】この発明の実施の形態5であるアンテナ装置を含む放送塔の概要構成を示す図である。
【図13】図12に示したアンテナ装置の一例を示す図である。
【図14】図13に示したアンテナ装置の水平指向性を示す図である。
【図15】子局の放送塔に適用したアンテナ装置の一例を示す図である。
【図16】従来のアンテナユニットの構成を示す正面図である。
【図17】図16に示したアンテナユニットの構成を示す右側面図である。
【図18】図16に示したアンテナユニットの概要回路構成を示す図である。
【図19】図16に示したアンテナユニットの給電接続点近傍を示すC−C線断面図である。
【符号の説明】
1,2,21,22,26,27,41,42,66〜69 2Lアンテナ素子
1a,1b 給電エレメント
3,3a,3b,23,24,33,33a,33b,43,43a,43b,53,63a,63b 同軸管
4 同軸ケーブル(給電線)
5 反射板
10,73,73−1〜73−4,74 アンテナユニット
11a,11b 内部導体
12a 導体平板
31,32,51,52 4Lアンテナ素子
71 骨格フレーム体
72 ポール部
75 円筒部
76 給電装置
81 受信アンテナ装置
82 送信アンテナ装置

Claims (4)

  1. それぞれ2N(Nは自然数)個のループを形成するとともに、各ループの中心から給電され、2N個のループが形成する長手方向に偏波面を形成する2のm乗(mは自然数)個のループアンテナ素子と、
    前記ループアンテナ素子に対する電力を伝送する第1の給電線と、
    前記各ループアンテナ素子と前記第1の給電線との間に配置され、前記第1の給電線に対して2分岐をm段繰り返し、前記第1の給電線の特性インピーダンスの2のm乗倍の特性インピーダンスであって前記各ループアンテナ素子のインピーダンスに略等しい特性インピーダンスを有する2のm乗個のアンテナ側端点を形成し、各アンテナ側端点が2のm乗個の前記各ループアンテナ素子の給電点に直接接続する第2の給電線と、
    を備えたことを特徴とするアンテナユニット。
  2. 反射板をさらに備え、
    前記ループアンテナ素子は、前記反射板上に所定の距離を置いて配置され、
    前記第2の給電線は、前記反射板の裏面あるいは表面に配設されることを特徴とする請求項1に記載のアンテナユニット。
  3. 請求項1または2に記載の複数のアンテナユニットを円環状に均等に配列し、各アンテナユニットから放射される電波を合成して略無指向の水平放射パターンを得ることを特徴とするアンテナ装置。
  4. 請求項に記載のアンテナ装置を、所定の地上高に設置したことを特徴とする放送塔。
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