JP6906416B2 - 基板処理装置 - Google Patents

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Description

開示の実施形態は、超臨界状態の処理流体を用いて基板の表面に付着した液体を除去する技術に関する。
従来、半導体ウェハなど基板の表面を液体で処理した後、液体により表面が濡れた状態の基板を超臨界流体と接触させることにより、基板を乾燥させる超臨界乾燥処理が知られている。
超臨界乾燥処理は、高圧環境下にて行われる。このため、超臨界乾燥処理を行う基板処理装置には、圧力容器の蓋体が圧力容器の内圧によって移動しないようにするためのロック機構が設けられる場合がある。
たとえば、特許文献1には、圧力容器の開口を蓋体で塞いだ後、ロックプレートを移動させて蓋体に当接させることにより、圧力容器の内圧による蓋体の移動を規制するロック機構が開示されている。
特開2013−131729号公報
しかしながら、上述した従来技術では、ロックプレートを移動させて蓋体と当接させる際に、蓋体または圧力容器とロックプレートとが擦れてパーティクルが発生するおそれがある。この課題は、基板を高圧環境下で処理する基板処理装置に共通する課題であり、高圧環境下にて行われる処理は、超臨界乾燥処理に限定されない。
実施形態の一態様は、パーティクルの発生を抑制しつつ、処理空間の内圧による蓋体の移動を規制することができる基板処理装置を提供することを目的とする。
実施形態の一態様に係る基板処理装置は、基板を高圧環境下で処理する基板処理装置であって、圧力容器と、蓋体と、ロック機構とを備える。圧力容器は、開口を有する。蓋体は、開口を塞ぐ。ロック機構は、圧力容器の内圧による蓋体の開蓋方向への移動を規制する。また、ロック機構は、当接部材と、移動機構と、転がり部材とを備える。当接部材は、蓋体が有する複数の面のうちシール面と反対側の面である被当接面と当接する。移動機構は、当接部材を被当接面に沿った方向に移動させる。転がり部材は、当接部材における蓋体または圧力容器との当接面に設けられる。
実施形態の一態様によれば、パーティクルの発生を抑制しつつ、圧力容器の内圧による蓋体の移動を規制することができる。
図1は、実施形態に係る基板処理システムを上方から見た模式的な断面図である。 図2は、実施形態に係る基板処理システムにおいて実行される一連の基板処理の手順を示すフローチャートである。 図3は、液処理ユニットの構成例を示す図である。 図4は、乾燥ユニットの構成例を示す模式斜視図である。 図5Aは、受渡エリアの模式的な断面図である。 図5Bは、受渡エリアの模式的な断面図である。 図6は、ロック機構の構成例を示す模式的な断面図である。 図7Aは、ロック機構の動作説明図である。 図7Bは、ロック機構の動作説明図である。 図7Cは、ロック機構の動作説明図である。 図7Dは、ロック機構の動作説明図である。 図8Aは、変形例に係るロック機構の構成例を示す図である。 図8Bは、変形例に係るロック機構の構成例を示す図である。
以下に、本願に係る基板処理装置を実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る基板処理装置が限定されるものではない。また、各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
〔1.基板処理システムの構成〕
まず、実施形態に係る基板処理システムの構成について図1を参照して説明する。図1は、実施形態に係る基板処理システムを上方から見た模式的な断面図である。なお、以下では、位置関係を明確にするために、互いに直交するX軸、Y軸およびZ軸を規定し、Z軸正方向を鉛直上向き方向とする。
図1に示すように、基板処理システム1は、搬入出ステーション2と、処理ステーション3とを備える。搬入出ステーション2と処理ステーション3とは隣接して設けられる。
(搬入出ステーション2について)
搬入出ステーション2は、キャリア載置部11と、搬送部12とを備える。キャリア載置部11には、複数枚の半導体ウェハW(以下、「ウェハW」と記載する)を水平状態で収容する複数のキャリアCが載置される。
搬送部12は、キャリア載置部11に隣接して設けられる。搬送部12の内部には、搬送装置13と受渡部14とが配置される。
搬送装置13は、ウェハWを保持するウェハ保持機構を備える。また、搬送装置13は、水平方向および鉛直方向への移動ならびに鉛直軸を中心とする旋回が可能であり、ウェハ保持機構を用いてキャリアCと受渡部14との間でウェハWの搬送を行う。
(処理ステーション3について)
処理ステーション3は、搬送部12に隣接して設けられる。処理ステーション3は、搬送ブロック4と、複数の処理ブロック5とを備える。
(搬送ブロック4について)
搬送ブロック4は、搬送エリア15と、搬送装置16とを備える。搬送エリア15は、たとえば、搬入出ステーション2および処理ステーション3の並び方向(X軸方向)に沿って延在する直方体状の領域である。搬送エリア15には、搬送装置16が配置される。
搬送装置16は、ウェハWを保持するウェハ保持機構を備える。また、搬送装置16は、水平方向および鉛直方向への移動ならびに鉛直軸を中心とする旋回が可能であり、ウェハ保持機構を用いて受渡部14と複数の処理ブロック5との間でウェハWの搬送を行う。
複数の処理ブロック5は、搬送エリア15の両側において搬送エリア15に隣接して配置される。具体的には、複数の処理ブロック5は、搬入出ステーション2および処理ステーション3の並び方向(X軸方向)に直交する方向(Y軸方向)における搬送エリア15の一方側(Y軸正方向側)および他方側(Y軸負方向側)に配置される。
各処理ブロック5は、液処理ユニット17と、乾燥ユニット18と、供給ユニット19とを備える。
液処理ユニット17は、ウェハWのパターン形成面である上面を洗浄する洗浄処理を行う。また、液処理ユニット17は、洗浄処理後のウェハWの上面に液膜を形成する液膜形成処理を行う。液処理ユニット17の構成については後述する。
乾燥ユニット18は、液膜形成処理後のウェハWに対して超臨界乾燥処理を行う。具体的には、乾燥ユニット18は、液膜形成処理後のウェハWを超臨界状態の処理流体と接触させることによって同ウェハWを乾燥させる。乾燥ユニット18の構成については後述する。
供給ユニット19は、乾燥ユニット18に対して処理流体を供給する。具体的には、供給ユニット19は、流量計、流量調整器、背圧弁、ヒータなどを含む供給機器群と、供給機器群を収容する筐体とを備える。本実施形態において、供給ユニット19は、処理流体としてCO2を乾燥ユニット18に供給する。
液処理ユニット17、乾燥ユニット18および供給ユニット19は、搬送エリア15に沿って(すなわち、X軸方向に沿って)並べられる。液処理ユニット17、乾燥ユニット18および供給ユニット19のうち、液処理ユニット17は、搬入出ステーション2に最も近い位置に配置され、供給ユニット19は、搬入出ステーション2から最も遠い位置に配置される。
また、乾燥ユニット18は、超臨界乾燥処理が行われる処理エリア181と、搬送ブロック4と処理エリア181との間でのウェハWの受け渡しが行われる受渡エリア182とを備える。これら処理エリア181および受渡エリア182は、搬送エリア15に沿って並べられる。
具体的には、処理エリア181および受渡エリア182のうち、受渡エリア182は、処理エリア181よりも液処理ユニット17に近い側に配置される。すなわち、各処理ブロック5には、液処理ユニット17、受渡エリア182、処理エリア181および供給ユニット19が、搬送エリア15に沿ってこの順番で配置される。
(制御装置6について)
基板処理システム1は、制御装置6を備える。制御装置6は、たとえばコンピュータであり、制御部61と記憶部62とを備える。
制御部61は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、入出力ポートなどを有するマイクロコンピュータや各種の回路を含む。かかるマイクロコンピュータのCPUは、ROMに記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、搬送装置13,16、液処理ユニット17、乾燥ユニット18および供給ユニット19等の制御を実現する。
なお、かかるプログラムは、コンピュータによって読み取り可能な記録媒体に記録されていたものであって、その記録媒体から制御装置6の記憶部62にインストールされたものであってもよい。コンピュータによって読み取り可能な記録媒体としては、たとえばハードディスク(HD)、フレキシブルディスク(FD)、コンパクトディスク(CD)、マグネットオプティカルディスク(MO)、メモリカードなどがある。
記憶部62は、たとえば、RAM、フラッシュメモリ(Flash Memory)などの半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置によって実現される。
〔2.基板処理の流れ〕
次に、上述した基板処理システム1における一連の基板処理の流れについて図2および図3を参照して説明する。図2は、実施形態に係る基板処理システム1において実行される一連の基板処理の手順を示すフローチャートである。なお、図2に示す一連の基板処理は、制御部61の制御に従って実行される。
図2に示すように、基板処理システム1では、まず、搬入処理が行われる(ステップS101)。搬入処理では、搬送装置13(図1参照)がキャリアCからウェハWを取り出して受渡部14へ載置する。つづいて、搬送装置16(図1参照)が受渡部14からウェハWを取り出して液処理ユニット17に搬入する。
つづいて、基板処理システム1では、液処理ユニット17において洗浄処理が行われる(ステップS102)。液処理ユニット17は、ウェハWのパターン形成面である上面に各種の処理液を供給することにより、ウェハWの上面からパーティクルや自然酸化膜等を除去する。
つづいて、基板処理システム1では、液処理ユニット17において液膜形成処理が行われる(ステップS103)。液処理ユニット17は、洗浄処理後のウェハWの上面に液体状態のIPA(以下、「IPA液体」と記載する)を供給することにより、ウェハWの上面にIPA液体による液膜を形成する。
液膜形成処理後のウェハWは、搬送装置16により、同一の処理ブロック5に配置される乾燥ユニット18の受渡エリア182に搬送された後、受渡エリア182から処理エリア181へ搬送される。その後、基板処理システム1では、処理エリア181において超臨界乾燥処理が行われる(ステップS104)。超臨界乾燥処理において、乾燥ユニット18は、液膜形成処理後のウェハWを超臨界状態の処理流体と接触させることによって液膜形成処理後のウェハWを乾燥させる。
つづいて、基板処理システム1では、搬出処理が行われる(ステップS105)。搬出処理では、まず、超臨界乾燥処理後のウェハWが処理エリア181から受渡エリア182へ搬送される。その後、搬送装置16が、超臨界乾燥処理後のウェハWを受渡エリア182から取り出して受渡部14へ搬送する。その後、搬送装置13が超臨界乾燥処理後のウェハWを受渡部14から取り出してキャリアCへ搬送する。搬出処理を終えると、1枚のウェハWについての一連の基板処理が終了する。
〔3.液処理ユニットの構成〕
次に、液処理ユニット17の構成について図3を参照して説明する。図3は、液処理ユニット17の構成例を示す図である。液処理ユニット17は、たとえば、スピン洗浄によりウェハWを1枚ずつ洗浄する枚葉式の洗浄装置として構成される。
図3に示すように、液処理ユニット17は、処理空間を形成するアウターチャンバー23内に配置されたウェハ保持機構25にてウェハWをほぼ水平に保持し、このウェハ保持機構25を鉛直軸周りに回転させることによりウェハWを回転させる。そして、液処理ユニット17は、回転するウェハWの上方にノズルアーム26を進入させ、かかるノズルアーム26の先端部に設けられる薬液ノズル26aから薬液やリンス液を予め定められた順に供給することにより、ウェハWの上面の洗浄処理を行う。
また、液処理ユニット17には、ウェハ保持機構25の内部にも薬液供給路25aが形成されている。そして、かかる薬液供給路25aから供給された薬液やリンス液によって、ウェハWの下面も洗浄される。
洗浄処理は、たとえば、最初にアルカリ性の薬液であるSC1液(アンモニアと過酸化水素水の混合液)によるパーティクルや有機性の汚染物質の除去が行われ、次に、リンス液である脱イオン水(DeIonized Water:以下、「DIW」と記載する)によるリンス洗浄が行われる。次に、酸性薬液である希フッ酸水溶液(Diluted HydroFluoric acid:以下、「DHF」と記載する)による自然酸化膜の除去が行われ、次に、DIWによるリンス洗浄が行われる。
上述の各種薬液は、アウターチャンバー23や、アウターチャンバー23内に配置されるインナーカップ24に受け止められて、アウターチャンバー23の底部に設けられる排液口23aや、インナーカップ24の底部に設けられる排液口24aから排出される。さらに、アウターチャンバー23内の雰囲気は、アウターチャンバー23の底部に設けられる排気口23bから排気される。
液膜形成処理は、洗浄処理におけるリンス処理の後に行われる。具体的には、液処理ユニット17は、ウェハ保持機構25を回転させながら、ウェハWの上面および下面にIPA液体を供給する。これにより、ウェハWの両面に残存するDIWがIPAに置換される。その後、液処理ユニット17は、ウェハ保持機構25の回転を緩やかに停止する。
液膜形成処理を終えたウェハWは、その上面にIPA液体の液膜が形成された状態のまま、ウェハ保持機構25に設けられた不図示の受け渡し機構により搬送装置16に受け渡され、液処理ユニット17から搬出される。ウェハW上に形成された液膜は、液処理ユニット17から乾燥ユニット18へのウェハWの搬送中や、乾燥ユニット18への搬入動作中に、ウェハW上面の液体が蒸発(気化)することによってパターン倒れが発生することを防止する。
〔4.乾燥ユニットの構成〕
つづいて、乾燥ユニット18の構成について図4を参照して説明する。図4は、乾燥ユニット18の構成例を示す模式斜視図である。
図4に示すように、乾燥ユニット18は、処理容器31と、保持体32と、蓋体33とを備える。
処理容器31は、たとえば16〜20MPa程度の高圧環境を形成することのできる圧力容器である。処理容器31は、処理エリア181(図1参照)に配置され、超臨界乾燥処理は、処理容器31内部の処理空間31aにて行われる。受渡エリア182に面する処理容器31の側面には、処理空間31aと受渡エリア182(図1参照)とを連通する開口31bが形成される。
保持体32は、ウェハWを水平方向に保持する。蓋体33は、保持体32を支持する。蓋体33は、図示しない移動機構に接続されており、かかる移動機構によって保持体32とともに処理エリア181および受渡エリア182間を水平移動する。処理エリア181へ移動することにより、保持体32は処理容器31の処理空間31a内に配置され、蓋体33は処理空間31aの開口31bを塞ぐ。
処理容器31には、供給ポート35と排出ポート37とが設けられる。供給ポート35は、処理空間31aに供給される処理流体が流通する供給管101に接続される。供給管101は、供給ユニット19の供給機器群に接続される。排出ポート37は、処理空間31aから排出される処理流体が流通する個別排気管102に接続される。
供給ポート35は、処理容器31における開口31bが形成される側とは反対側の側面に設けられる。また、排出ポート37は、処理容器31の底面に設けられる。なお、図4には供給ポート35と排出ポート37とがそれぞれ1つずつ示されているが、供給ポート35および排出ポート37の数は特に限定されない。
処理空間31aには、供給ヘッダー38と排出ヘッダー40とが設けられる。供給ヘッダー38は、供給ポート35に接続され、処理空間31aに処理流体を供給する。排出ヘッダー40は、排出ポート37に接続され、処理空間31aから処理流体を排出する。
供給ヘッダー38には、供給ヘッダー38の長手方向(Y軸方向)に沿って複数の供給口38aが設けられる。複数の供給口38aは、開口31bに向かって開口している。排出ヘッダー40には、排出ヘッダー40の長手方向(Y軸方向)に沿って複数の排出口40aが設けられる。複数の排出口40aは、上方に向かって開口している。
乾燥ユニット18は、供給ヘッダー38の複数の供給口38aから処理空間31aに処理流体を供給しつつ、排出ヘッダー40の複数の排出口40aを介して処理空間31a内の処理流体を排出する。処理流体の排出路には、処理空間31aからの処理流体の排出量を調整するダンパが設けられており、処理空間31a内の圧力が所望の圧力に調整されるようにダンパによって処理流体の排出量が調整される。これにより、処理空間31aにおいて処理流体の超臨界状態が維持される。以下では、超臨界状態の処理流体を「超臨界流体」と記載する。
処理空間31aには、ウェハWの周囲で所定の向きに流動する超臨界流体の層流が形成される。超臨界流体の層流は、たとえば、供給ヘッダー38から、ウェハWの上方をウェハWの上面に沿って、開口31bの上部に向かって流れる。さらに、超臨界流体の層流は、開口31bの上方で下方側に向きを変え、開口31bの近傍を通り、排出ヘッダー40に向かって流れる。
かかる層流の例では、処理空間31aの内部において、保持体32におけるウェハWと蓋体33との間に形成される開孔32aを超臨界流体の層流が通過する。
ウェハWのパターン形成面(上面)に存在するIPA液体は、高圧状態(たとえば、16MPa)である超臨界流体と接触することで、徐々に超臨界流体に溶解していき、最終的には、超臨界流体に置き換わる。これにより、パターンの間の隙間は、超臨界流体によって満たされた状態となる。
その後、乾燥ユニット18は、処理空間31aの圧力を高圧状態から大気圧まで減圧する。これにより、パターン間の隙間を満たしていた超臨界流体が通常のすなわち気体状態の処理流体に変化する。
このように、乾燥ユニット18は、パターン形成面に存在するIPA液体を超臨界流体に置換した後、超臨界流体を気体状態の処理流体に戻すことにより、パターン形成面からIPA液体を除去してパターン形成面を乾燥させる。
超臨界流体は、液体(たとえばIPA液体)と比べて粘度が小さく、また液体を溶解する能力も高いことに加え、超臨界流体と平衡状態にある液体や気体との間で界面が存在しない。したがって、超臨界乾燥処理を行うことで、表面張力の影響を受けることなく液体を乾燥させることができる。すなわち、乾燥処理の際にパターンが倒れることを抑制することができる。
なお、実施形態では、乾燥防止用の液体としてIPA液体を用い、処理流体としてCO2を用いることとしたが、IPA以外の液体を乾燥防止用の液体として用いてもよいし、CO2以外の流体を処理流体として用いてもよい。
図4に示すように、処理容器31は、開口31bよりも開蓋方向側(ここでは、X軸負方向側)に突出した第1突出部31cおよび第2突出部31dを備える。第1突出部31cは、開口31bの下部からX軸負方向側に向かって突出し、第2突出部31dは、開口31bの上部からX軸負方向側に向かって突出する。
第1突出部31cには、第1突出部31cの上面と下面とを連通する複数(ここでは、2つ)の第1挿通孔31eが形成されている。また、第2突出部31dには、複数の第1挿通孔31eの各々と対向する位置に、第2突出部31dの上面と下面とを連通する複数(ここでは、2つ)の第2挿通孔31fが形成されている。
また、乾燥ユニット18は、複数(ここでは、2つ)のロック部材42(当接部材の一例)を備える。ロック部材42は、第1突出部31cに形成された複数の第1挿通孔31eにそれぞれ挿通されている。
ここで、ロック部材42の動作について図5Aおよび図5Bを参照して説明する。図5Aおよび図5Bは、受渡エリア182の模式的な断面図である。なお、図5Aは、保持体32および蓋体33が受渡エリア182に配置された状態を示し、図5Bは、保持体32および蓋体33が処理エリア181に配置された状態を示している。
図5Aに示すように、ロック部材42には、ロック部材42を昇降させる昇降機構43(移動機構の一例)が接続される。
図5Bに示すように、乾燥ユニット18は、まず、保持体32および蓋体33を図示しない移動機構を用いて移動させることにより、処理空間31aを蓋体33で密閉する。その後、乾燥ユニット18は、昇降機構43を用いてロック部材42を上昇させて、ロック部材42が第2突出部31dに形成された第2挿通孔31fに挿通された状態とする。
ロック部材42は、処理空間31aに供給された超臨界流体によってもたらされる内圧に抗して、処理空間31aに向けて蓋体33を押し付ける。これにより、蓋体33によって処理空間31aが密閉された状態を維持することができる。
〔5.ロック機構の構成〕
かかるロック部材42および昇降機構43を含むロック機構の具体的な構成について図6を参照して説明する。図6は、ロック機構の構成例を示す模式的な断面図である。
図6に示すように、ロック機構50は、上述したロック部材42と昇降機構43とを備え、処理容器31の内圧による蓋体33の開蓋方向(X軸負方向)への移動をロック部材42を用いて規制する。
昇降機構43は、ロック部材42を下方から支持する支持部43aと、支持部43aを鉛直方向(Z軸方向)に沿って移動させる昇降部43bとを備える。また、昇降機構43は、支持部43aとロック部材42とを連結する連結部43cを備える。連結部43cは、たとえばフローティング構造を有し、支持部43aに対してロック部材42を揺動可能に連結する。
ロック部材42は、昇降機構43によって鉛直方向に沿って上昇する際、第1挿通孔31eの内面31e1,31e2、蓋体33が有する複数の面のうちシール面と反対側の面である被当接面33a、第2挿通孔31fの内面31f1,31f2の近傍を通過する。なお、シール面は、蓋体33が有する複数の面のうち、処理空間31a側の面、すなわち、処理空間31aを密閉する面である。
蓋体33の被当接面33aは、鉛直方向に沿った平面すなわち垂直面である。同様に、第1挿通孔31eの内面31e1,31e2および第2挿通孔31fの内面31f1,31f2も垂直面である。なお、以下では、内面31e1,31f1を第1内面31e1,31e2と記載し、内面31e2,31f2を第2内面31e2,31e2と記載する。
処理容器31、蓋体33およびロック部材42は、金属で形成される。このため、ロック部材42の上昇時または下降時に、蓋体33または処理容器31とロック部材42とが擦れることによって処理容器31、蓋体33またはロック部材42が削れてパーティクルが発生するおそれがある。
そこで、実施形態に係るロック機構50では、ロック部材42における蓋体33または処理容器31との当接面に転がり部材45a,45bを設けることとした。ロック部材42の上昇時または下降時に、ロック部材42ではなく、ロック部材42に設けられた転がり部材45a,45bを蓋体33または処理容器31と当接させることにより、「擦れ」を抑制してパーティクルの発生を低減することができる。
転がり部材45a,45bは、たとえば樹脂製のボールまたはローラ等である。転がり部材45aは、ロック部材42が有する複数の面のうち、蓋体33における被当接面33aとの当接面である蓋体側当接面42aに設けられる。
具体的には、ロック部材42の蓋体側当接面42aには凹部46aが形成されており、転がり部材45aは、凹部46a内に収容される。
凹部46a内には、付勢部材47aが設けられる。付勢部材47aは、たとえばコイルバネや板バネ等であり、転がり部材45aを凹部46aの外側に向かって付勢する。
転がり部材45aは、付勢部材47aの付勢力によって一部が凹部46aから突出した状態で凹部46aに収容される。
また、転がり部材45bは、ロック部材42が有する複数の面のうち、蓋体側当接面42aと反対側の面であって、第1挿通孔31eおよび第2挿通孔31fの第1内面31e1,31f1との当接面である挿通孔側当接面42bに設けられる。
具体的には、ロック部材42の挿通孔側当接面42bには凹部46bが形成されており、転がり部材45bは、凹部46b内に収容される。
凹部46b内には、付勢部材47bが設けられる。付勢部材47bは、たとえばコイルバネや板バネ等であり、転がり部材45bを凹部46bの外側に向かって付勢する。
転がり部材45bは、付勢部材47bの付勢力によって一部が凹部46bから突出した状態で凹部46bに収容される。
なお、付勢部材47a,47bによって付勢された転がり部材45a,45bが凹部46a,46bから飛び出て行かないように、凹部46a,46bの開口は、転がり部材45aよりも僅かに小さく形成されてもよい。転がり部材45a,45bは、凹部46a,46b内に回転自在に収容される。
また、図6に示すように、挿通孔側当接面42bは、ロック部材42が蓋体33および処理容器31と当接していない状態において、昇降機構43によるロック部材42の移動方向(Z軸方向)に対し、蓋体33の開蓋方向と逆方向(X軸正方向)に傾斜している。転がり部材45b、凹部46bおよび付勢部材47bは、かかる挿通孔側当接面42bの上部に形成される。
また、蓋体側当接面42aは、挿通孔側当接面42bと平行な第1の面42a1と、第1の面42a1に連接する第2の面42a2とを含む。第2の面42a2は、昇降機構43によるロック部材42の移動方向(Z軸方向)のうち、蓋体33および処理容器31と当接していない状態のロック部材42を蓋体33と当接させる方向へ移動させるロック方向(Z軸正方向)において、第1の面42a1よりもロック方向の先端側に位置する。具体的には、本実施形態において第2の面42a2は、第1の面42a1よりも上方において第2の面42a2と連接する。第2の面422は、蓋体側当接面42aが蓋体33および処理容器31と当接していない状態において、昇降機構43によるロック部材42の移動方向(Z軸方向)に対し、蓋体33の開蓋方向(X軸負方向)に傾斜する。
また、転がり部材45a、凹部46aおよび付勢部材47aは、蓋体側当接面42aにおける上記第1の面42a1と第2の面42a2との境界部分に設けられる。
また、第2の面42a2の上端部および挿通孔側当接面42bの下端部には、それぞれ樹脂部材48a,48bが設けられる。
〔6.ロック機構の動作〕
次に、上述したロック機構50の動作について図7A〜図7Dを参照して説明する。図7A〜図7Dは、ロック機構50の動作説明図である。図7A〜図7Dに示す動作は、乾燥ユニット18が制御部61による制御に従って実行する。
ロック部材42が蓋体33および処理容器31と当接していない状態(図6に示す状態)において、蓋体側当接面42aに設けられた転がり部材45aが、最も蓋体33の被当接面33aおよび処理容器31の第2内面31e2,31f2側に突出している。このため、図7Aに示すように、昇降機構43によってロック部材42が上昇することにより、まず、転がり部材45aが、処理容器31に接触する。具体的には、転がり部材45aは、第1挿通孔31eの第2内面31e2に接触する。
その後、図7Bに示すように、転がり部材45aと第1挿通孔31eの第2内面31e2とが接触しながら、ロック部材42が上昇する。このとき、転がり部材45aが第2内面31e2から開蓋方向(X軸負方向)の抗力を受けることで、ロック部材42は、起立し始める。
つづいて、図7Cに示すように、ロック部材42がさらに上昇すると、転がり部材45aが蓋体33の被当接面33aと接触する。また、ロック部材42がさらに起立することで、挿通孔側当接面42bに設けられた転がり部材45bが、第2挿通孔31fの第1内面31f1と接触する。この状態において、蓋体側当接面42aの第1の面42a1および挿通孔側当接面42bは、鉛直方向に沿った平面すなわち垂直面となる。
その後、超臨界乾燥処理が開始されると、図7Dに示すように、処理容器31の内圧によって蓋体33が開蓋方向(X軸負方向)へ移動する。このとき、転がり部材45aが蓋体33から押されることにより、転がり部材45aは、付勢部材47aの付勢力に抗して開蓋方向(X軸負方向)へ移動して凹部46a内に全て収容される。これにより、ロック部材42の蓋体側当接面42aと蓋体33の被当接面33aとが当接する。同様に、転がり部材45bは、付勢部材47bの付勢力に抗して開蓋方向(X軸負方向)へ移動して凹部46b内に全て収容される。これにより、ロック部材42の挿通孔側当接面42bと第1挿通孔31eおよび第2挿通孔31fの第1内面31e1,31f1とが当接する。この結果、処理容器31の内圧による蓋体33の開蓋方向への移動は、ロック機構50によって規制される。
一方、超臨界乾燥処理が終了し、処理容器31の内圧が低下すると、転がり部材45aが付勢部材47aの付勢力によって凹部46aの外側に向かって突出し、転がり部材45bが付勢部材47bの付勢力によって凹部46bの外側に向かって突出する。これにより、ロック機構50は、図7Cに示す状態に戻る。
その後、ロック部材42の下降に伴い、転がり部材45aは蓋体33の被当接面33aおよび処理容器31の第2内面31e2と接触しながら、転がり部材45bは処理容器31の第1内面31f1と接触しながら、転がり降りていく。そして、ロック機構50は、図6に示す状態に戻る。
このように、実施形態に係るロック機構50は、ロック部材42における蓋体側当接面42aに転がり部材45aを備える。転がり部材45aは、ロック部材42の上昇に伴って転がりながら、言い換えれば、擦れを生じさせることなく第2内面31e2と接触する。このため、実施形態に係るロック機構50によれば、ロック部材42の上昇時または下降時におけるパーティクルの発生を抑制することができる。また、転がり部材45aは樹脂製であるため、仮に擦れが発生したとしても、処理容器31または蓋体33が削れるおそれがない。すなわち、金属のパーティクルは発生し難い。
また、実施形態に係るロック機構50において、転がり部材45a(蓋体側転がり部材の一例)は、付勢部材47aの付勢力によって一部が凹部46aから突出した状態で凹部46aに収容される。そして、転がり部材45aは、蓋体33によって押圧された場合に、付勢部材47aの付勢力に抗して開蓋方向(X軸負方向)へ移動することによって凹部46a内に全て収容される。したがって、ロック部材42の蓋体側当接面42aと蓋体33の被当接面33aとを擦れを生じさせることなく当接させることができる。
また、実施形態に係るロック機構50は、ロック部材42における挿通孔側当接面42bにも転がり部材45b(挿通孔側転がり部材の一例)を備える。転がり部材45bは、ロック部材42の下降に伴って転がりながら、言い換えれば、擦れを生じさせることなく第1内面31f1と接触する。このため、実施形態に係るロック機構50によれば、ロック部材42の下降時におけるパーティクルの発生を抑制することができる。
また、ロック部材42の挿通孔側当接面42bは、ロック部材42が蓋体33および処理容器31と当接していない状態において、昇降機構43によるロック部材42の移動方向(Z軸方向)に対して開蓋方向(X軸負方向)と逆方向に、すなわち、蓋体33側に傾斜している。そして、挿通孔側当接面42bは、転がり部材45aが蓋体33または処理容器31と接触した場合に、蓋体33または処理容器31から受ける抗力によって起立して第2挿通孔31fの第1内面31f1と当接する。これにより、ロック部材42の上昇時および下降時において、ロック部材42の挿通孔側当接面42bと処理容器31の第1内面31e1,31f1とが接触し難くなるため、これらが擦れることによるパーティクルの発生を抑制することができる。
また、処理容器31と接触する可能性が最も高い挿通孔側当接面42bの下端部には、樹脂部材48b(挿通孔側樹脂部材の一例)が設けられているため、仮に、ロック部材42の上昇時または下降時に、挿通孔側当接面42bと処理容器31(第1内面31e1)とが接触したとしても、処理容器31が削れるおそれがない。すなわち、金属のパーティクルは発生し難い。
また、蓋体側当接面42aの第2の面42a2は、蓋体側当接面42aが蓋体33および処理容器31と当接していない状態において、昇降機構43によるロック部材42の移動方向(Z軸方向)に対して開蓋方向(X軸負方向)に傾斜する。このため、ロック部材42の上昇時または下降時において、仮に、蓋体33の被当接面33aが処理容器31の第2内面31e2,31f2よりも開蓋方向(X軸負方向)側に飛び出していたとしても、ロック部材42を蓋体33と接触させにくくすることができる。また、第2の面42a2の上端部には樹脂部材48a(蓋体側樹脂部材の一例)が設けられているため、仮に、第2の面42a2と蓋体33とが接触したとしても、蓋体33が削れるおそれがない。すなわち、金属のパーティクルは発生し難い。
なお、第2の面42a2は、蓋体33の開蓋方向と逆方向(X軸正方向)に傾斜していなければよい。したがって、第2の面42a2は、蓋体側当接面42aが蓋体33と当接していない状態において、昇降機構43によるロック部材42の移動方向(Z軸方向)に対して平行であってもよい。
〔7.受渡エリアの排気構成について〕
次に、図5Aおよび図5Bに戻り、受渡エリア182の排気構成について説明する。図5Aおよび図5Bに示すように、受渡エリア182は、筐体821によって覆われている。筐体821は、蓋体33および保持体32を収容する。
筐体821には、筐体821から排出される雰囲気が流通する第1の排気管201が接続される。また、第2挿通孔31fには、バッファ223を介して第2の排気管202が接続される。バッファ223は、第2挿通孔31fよりも広い内部空間を有する箱状の部材である。第2の排気管202は、図示しないポンプに接続されており、バッファ223を介して筐体821内の雰囲気を排出する。
第2の排気管202およびバッファ223は、ロック部材42の移動空間、具体的には、第1挿通孔31e、第2挿通孔31fおよび第1突出部31cと第2突出部31dとの間の空間を集中的に排気するために設けられる。上述したように、実施形態に係るロック機構50は、ロック部材42に対して転がり部材45a,45bを設ける等の対策を行うことで、パーティクルの発生を抑制しているが、転がり部材45a,45bが削れてパーティクルが発生することも考えられる。仮に、このようなパーティクルが発生したとしても、第2の排気管202およびバッファ223を用いてロック部材42の移動空間を集中的に排気することで、パーティクルを受渡エリア182の外部へ効率よく排出することができる。これにより、たとえば、パーティクルが少なくなるまで次の超臨界処理の開始を待つ場合の待ち時間が少なくなり、スループットの向上が図れる。
また、超臨界乾燥処理中、処理容器31は、たとえば100度程度の高温状態となり、第2挿通孔31fには上昇気流が発生する。仮に、第2挿通孔31fに第2の排気管202を直接接続した場合、排気の気流と上昇気流とがぶつかることによって気流の乱れが生じるおそれがある。これに対し、バッファ223を設けることで、排気の気流と上昇気流とが直接ぶつかることがなくなるため、気流の乱れが生じにくくなる。したがって、パーティクルをより効率よく外部へ排出することが可能となる。
上述してきたように、実施形態に係る乾燥ユニット18は、ウェハW(基板の一例)を高圧環境下で処理する基板処理装置であって、処理容器31(圧力容器の一例)と、蓋体33と、ロック機構50とを備える。処理容器31は、開口31bを有する。蓋体33は、開口31bを塞ぐ。ロック機構50は、処理容器31の内圧による蓋体33の開蓋方向への移動を規制する。また、ロック機構50は、ロック部材42(当接部材の一例)と、昇降機構43(移動機構の一例)と、転がり部材45a,45bとを備える。ロック部材42は、蓋体33が有する複数の面のうちシール面と反対側の面である被当接面33aと当接する。昇降機構43は、ロック部材42を被当接面33aに沿った方向に移動させる。転がり部材45a,45bは、ロック部材42における蓋体33または処理容器31の当接面42a,42bに設けられる。
したがって、実施形態に係る乾燥ユニット18によれば、パーティクルの発生を抑制しつつ、処理容器31の内圧による蓋体33の移動を規制することができる。
〔8.変形例〕
上述した基板処理システム1は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、基板処理システム1の他の実施形態について説明する。
上述した実施形態では、ロック機構50が、蓋体33を挟んで処理容器31の上下にそれぞれ形成された第1挿通孔31eおよび第2挿通孔31fにロック部材42を挿通させることによって、蓋体33の開蓋方向への移動を規制する構成を有する場合の例について説明した。しかし、ロック機構の構成は上記の例に限定されない。
図8Aおよび図8Bは、変形例に係るロック機構の構成例を示す図である。たとえば、図8Aに示すように、変形例に係る乾燥ユニット18Aは、処理容器31Aと、保持体32Aと、蓋体33Aとを備える。処理容器31Aは、上部に開口31Abを有する。蓋体33Aは、処理容器31Aの上方に配置されて、図示しない移動機構によって鉛直方向に沿って移動する。蓋体33Aの処理容器31A側には、保持体32Aが設けられており、ウェハWは、保持体32Aによって水平に保持される。
処理容器31Aには、供給ポート35Aが設けられており、供給ポート35Aを介して処理空間31Aa内に処理流体が供給される。また、処理容器31Aには、排出ポート37Aが設けられており、排出ポート37Aを介して処理空間31Aaから処理流体が排出される。
ロック機構50Aは、二股状に形成されたロック部材42Aと、ロック部材42Aを水平方向に沿って(すなわち、蓋体33Aの被当接面33Aaに沿って)移動させる移動機構43Aとを備える。
ロック部材42Aにおける二股部分の各対向面は、それぞれ、蓋体33Aの被当接面33Aaと当接する蓋体側当接面42Aaおよび処理容器31Aの底面31Acと当接する容器側当接面42Abである。
蓋体側当接面42Aaには、凹部46Aaが設けられ、凹部46Aaの内部には、転がり部材45Aaおよび付勢部材47Aaが設けられる。同様に、容器側当接面42Abには、凹部46Abが設けられ、凹部46Abの内部には、転がり部材45Abおよび付勢部材47Abが設けられる。
図8Bに示すように、乾燥ユニット18Aでは、まず、図示しない移動機構によって蓋体33Aが下降して処理容器31Aの開口31Abを塞いだ後、移動機構43Aがロック部材42Aを水平方向(X軸負方向)に移動させる。これにより、転がり部材45Aa、45Abが、それぞれ蓋体33Aの被当接面33Aaおよび処理容器31Aの底面31Acと接触し且つ転がりながらロック部材42Aが移動する。
その後、供給ポート35Aを介して処理空間31Aaに処理流体が供給されることにより、処理空間31Aaの圧力が上昇し、蓋体33Aが処理容器31Aの内圧によって上方に移動する。これにより、転がり部材45Aa,45Abが付勢部材47Aa,47Abの付勢力に抗して凹部46Aa,46Abに全て収容されて、蓋体33Aの被当接面33Aaとロック部材42Aの蓋体側当接面42Aaとが当接し、処理容器31Aの底面31Acとロック部材42Aの容器側当接面42Abとが当接する。この結果、処理容器31Aの内圧による蓋体33Aの開蓋方向(Z軸正方向)への移動は、ロック機構50Aによって規制される。
このように、ロック機構50Aは、二股状のロック部材42Aにより、蓋体33Aおよび処理容器31Aを蓋体33A側および処理容器31A側から挟み込むことによって、蓋体33Aの開蓋方向への移動を規制する構成であってもよい。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
W ウェハ
1 基板処理システム
4 搬送ブロック
5 処理ブロック
18 乾燥ユニット
31 処理容器
31a 処理空間
31b 開口
31e 第1挿通孔
31f 第2挿通孔
33 蓋体
42 ロック部材
42a 蓋体側当接面
42b 挿通孔側当接面
43 昇降機構
45a,45b 転がり部材
46a,46b 凹部
47a,47b 付勢部材
50 ロック機構

Claims (8)

  1. 基板を高圧環境下で処理する基板処理装置であって、
    開口を有する圧力容器と、
    前記開口を塞ぐ蓋体と、
    前記圧力容器の内圧による前記蓋体の開蓋方向への移動を規制するロック機構と
    を備え、
    前記ロック機構は、
    前記蓋体が有する複数の面のうちシール面と反対側の面である被当接面と当接する当接部材と、
    前記当接部材を前記被当接面に沿った方向に移動させる移動機構と、
    前記当接部材における前記蓋体または前記圧力容器との当接面に設けられた転がり部材と
    を備えることを特徴とする基板処理装置。
  2. 前記当接部材は、
    前記当接面に形成され、前記転がり部材を収容する凹部と、
    前記凹部内に設けられ、前記転がり部材を前記凹部の外側に向けて付勢する付勢部材と
    をさらに備え、
    前記転がり部材は、
    前記付勢部材の付勢力によって一部が前記凹部から突出した状態で前記凹部に収容され、前記蓋体によって押圧された場合に、前記付勢部材の付勢力に抗して前記開蓋方向へ移動することによって前記凹部内に全て収容されること
    を特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
  3. 前記圧力容器は、
    前記開口よりも前記開蓋方向側に設けられ、前記当接部材を挿通可能な挿通孔
    を備え、
    前記転がり部材は、
    前記蓋体との当接面である蓋体側当接面に設けられた蓋体側転がり部材と、
    前記蓋体側当接面と反対側の面であって、前記挿通孔の内面と当接する挿通孔側当接面に設けられた挿通孔側転がり部材と
    を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の基板処理装置。
  4. 前記当接部材は、
    前記移動機構に対して揺動可能に支持されており、
    前記挿通孔側当接面は、
    前記当接部材が前記蓋体および前記圧力容器と当接していない状態において、前記移動機構による前記当接部材の移動方向に対して前記開蓋方向と逆方向に傾斜しており、前記蓋体側転がり部材が前記蓋体または前記圧力容器と接触した場合に、前記蓋体または前記圧力容器から受ける抗力によって起立して前記挿通孔の内面と当接すること
    を特徴とする請求項3に記載の基板処理装置。
  5. 前記蓋体側当接面は、
    前記挿通孔側当接面と平行な第1の面と、
    前記移動機構による前記当接部材の移動方向のうち、前記蓋体および前記圧力容器と当接していない状態の前記当接部材を前記蓋体と当接させる方向へ移動させるロック方向において、前記第1の面よりも前記ロック方向の先端側に位置し、前記蓋体側当接面が前記蓋体および前記圧力容器と当接していない状態において、前記移動方向に対して平行または前記開蓋方向に傾斜する第2の面と
    を含むことを特徴とする請求項4に記載の基板処理装置。
  6. 前記蓋体側転がり部材は、
    前記第1の面と前記第2の面との境界部分に設けられること
    を特徴とする請求項5に記載の基板処理装置。
  7. 前記挿通孔に接続され、前記挿通孔よりも広い内部空間を有するバッファと、
    前記バッファに接続され、前記挿通孔内の雰囲気を前記バッファを介して排出する排出路と
    を備えることを特徴とする請求項3〜6のいずれか一つに記載の基板処理装置。
  8. 前記当接部材は、
    前記第2の面の前記ロック方向における先端部に設けられた蓋体側樹脂部材と、
    前記挿通孔側当接面の前記ロック方向における基端部に設けられた挿通孔側樹脂部材と
    をさらに備えることを特徴とする請求項5または6に記載の基板処理装置。
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