JP6840036B2 - 基板処理装置 - Google Patents

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Description

開示の実施形態は、基板処理装置に関する。
従来、基板である半導体ウェハ(以下、ウェハと呼称する。)などの表面に乾燥防止用の液膜を形成し、かかる液膜が形成されたウェハを超臨界状態の処理流体に接触させて乾燥処理を行う基板処理装置が知られている。かかる基板処理装置では、処理容器内の気密性を確保するために、断面U字状のシール部材が用いられる(たとえば、特許文献1参照)。
特開2013−131729号公報
しかしながら、従来の基板処理装置では、基板処理において発生したパーティクルがシール部材のU字状に囲まれた内部空間に付着し、付着したパーティクルが処理容器内に逆流することにより、処理されたウェハにパーティクルが付着してウェハの歩留まりが低下する恐れがある。
実施形態の一態様は、上記に鑑みてなされたものであって、シール部材から処理容器内へのパーティクルの逆流を抑制することができる基板処理装置を提供することを目的とする。
実施形態の一態様に係る基板処理装置は、処理容器と、蓋体と、シール部材と、規制部と、排気路と、を備える。前記処理容器は、処理流体で基板を処理する処理空間と、前記処理空間への搬送口とが形成される。前記蓋体は、前記搬送口を塞ぐ。前記シール部材は、前記処理容器と前記蓋体との間に設けられ、前記搬送口の周りを環状に囲む。前記規制部は、前記搬送口の周りを環状に囲み、前記シール部材より内側に設けられ、前記搬送口から外部への前記処理流体の流れを規制する。前記排気路は、前記シール部材と前記規制部との間に接続される。
実施形態の一態様によれば、シール部材から処理容器内へのパーティクルの逆流を抑制することができる。
図1は、実施形態に係る基板処理システムの概略構成を示す模式図である。 図2は、実施形態に係る洗浄処理ユニットの構成を示す断面図である。 図3は、実施形態に係る乾燥処理ユニットの構成を示す外観斜視図である。 図4Aは、実施形態に係る乾燥処理ユニットの詳細を示す断面図である。 図4Bは、乾燥処理ユニットにおける蓋体の構成を示す側面図である。 図4Cは、乾燥処理ユニットにおける処理容器の構成を示す拡大側面図である。 図5は、実施形態の変形例1に係る乾燥処理ユニットの詳細を示す断面図である。 図6は、実施形態の変形例2に係る乾燥処理ユニットの詳細を示す断面図である。 図7は、実施形態の変形例3に係る乾燥処理ユニットの詳細を示す断面図である。
以下、添付図面を参照して、本願の開示する基板処理装置の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、図面は模式的なものであり、各要素の寸法の関係、各要素の比率などは、現実と異なる場合があることに留意する必要がある。さらに、図面の相互間においても、互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。
<基板処理システムの概要>
まずは、図1を参照しながら、実施形態に係る基板処理システム1の概略構成について説明する。図1は、実施形態に係る基板処理システム1の概略構成を示す図である。以下では、位置関係を明確にするために、互いに直交するX軸、Y軸およびZ軸を規定し、Z軸正方向を鉛直上向き方向とする。
図1に示すように、基板処理システム1は、搬入出ステーション2と、処理ステーション3とを備える。搬入出ステーション2と処理ステーション3とは隣接して設けられる。
搬入出ステーション2は、キャリア載置部11と、搬送部12とを備える。キャリア載置部11には、複数枚の半導体ウェハW(以下、ウェハWと呼称する。)を水平状態で収容する複数のキャリアCが載置される。
搬送部12は、キャリア載置部11に隣接して設けられ、内部に基板搬送装置13と、受渡部14とを備える。基板搬送装置13は、ウェハWを保持するウェハ保持機構を備える。また、基板搬送装置13は、水平方向および鉛直方向への移動ならびに鉛直軸を中心とする旋回が可能であり、ウェハ保持機構を用いてキャリアCと受渡部14との間でウェハWの搬送を行う。
処理ステーション3は、搬送部12に隣接して設けられる。処理ステーション3は、搬送部15と、複数の洗浄処理ユニット16と、複数の乾燥処理ユニット17とを備える。複数の洗浄処理ユニット16と複数の乾燥処理ユニット17とは、搬送部15の両側に並べて設けられる。なお、図1に示す洗浄処理ユニット16および乾燥処理ユニット17の配置や個数は一例であり、図示のものに限定されない。
搬送部15は、内部に基板搬送装置18を備える。基板搬送装置18は、ウェハWを保持するウェハ保持機構を備える。また、基板搬送装置18は、水平方向および鉛直方向への移動ならびに鉛直軸を中心とする旋回が可能であり、ウェハ保持機構を用いて受渡部14と、洗浄処理ユニット16と、乾燥処理ユニット17との間でウェハWの搬送を行う。
洗浄処理ユニット16は、基板搬送装置18によって搬送されるウェハWに対して所定の洗浄処理を行う。洗浄処理ユニット16の構成例については後述する。
乾燥処理ユニット17は、洗浄処理ユニット16によって洗浄処理されたウェハWに対して所定の乾燥処理を行う。乾燥処理ユニット17の構成例については後述する。
また、基板処理システム1は、制御装置4を備える。制御装置4は、たとえばコンピュータであり、制御部19と記憶部20とを備える。
制御部19は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、入出力ポートなどを有するマイクロコンピュータや各種の回路を含む。かかるマイクロコンピュータのCPUは、ROMに記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、搬送部12や搬送部15、洗浄処理ユニット16、乾燥処理ユニット17などの制御を実現する。
なお、かかるプログラムは、コンピュータによって読み取り可能な記録媒体に記録されていたものであって、その記録媒体から制御装置4の記憶部20にインストールされたものであってもよい。コンピュータによって読み取り可能な記録媒体としては、たとえばハードディスク(HD)、フレキシブルディスク(FD)、コンパクトディスク(CD)、マグネットオプティカルディスク(MO)、メモリカードなどがある。
記憶部20は、たとえば、RAM、フラッシュメモリ(Flash Memory)などの半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置によって実現される。
上記のように構成された基板処理システム1では、まず、搬入出ステーション2の基板搬送装置13が、キャリア載置部11に載置されたキャリアCからウェハWを取り出し、取り出したウェハWを受渡部14に載置する。受渡部14に載置されたウェハWは、処理ステーション3の基板搬送装置18によって受渡部14から取り出されて、洗浄処理ユニット16へ搬入される。
洗浄処理ユニット16へ搬入されたウェハWは、洗浄処理ユニット16によって洗浄処理が施された後、基板搬送装置18によって洗浄処理ユニット16から搬出される。洗浄処理ユニット16から搬出されたウェハWは、基板搬送装置18によって乾燥処理ユニット17へ搬入され、乾燥処理ユニット17によって乾燥処理が施される。
乾燥処理ユニット17によって乾燥処理されたウェハWは、基板搬送装置18によって乾燥処理ユニット17から搬出され、受渡部14に載置される。そして、受渡部14に載置された処理済のウェハWは、基板搬送装置13によってキャリア載置部11のキャリアCへ戻される。
<洗浄処理ユニットの概要>
次に、図2を参照しながら、洗浄処理ユニット16の概略構成について説明する。図2は、実施形態に係る洗浄処理ユニット16の構成を示す断面図である。洗浄処理ユニット16は、たとえば、スピン洗浄によりウェハWを1枚ずつ洗浄する枚葉式の洗浄処理ユニットとして構成される。
図2に示すように、洗浄処理ユニット16は、処理空間を形成するアウターチャンバー23内に配置されたウェハ保持機構25にてウェハWをほぼ水平に保持し、このウェハ保持機構25を鉛直軸周りに回転させることによりウェハWを回転させる。そして、洗浄処理ユニット16は、回転するウェハWの上方にノズルアーム26を進入させ、かかるノズルアーム26の先端部に設けられる薬液ノズル26aから薬液やリンス液を予め定められた順に供給することにより、ウェハWの表面の洗浄処理を行う。
また、洗浄処理ユニット16には、ウェハ保持機構25の内部にも薬液供給路25aが形成されている。そして、かかる薬液供給路25aから供給された薬液やリンス液によって、ウェハWの裏面洗浄が行われる。
上述のウェハWの洗浄処理は、たとえば、最初にアルカリ性の薬液であるSC1液(アンモニアと過酸化水素水の混合液)によるパーティクルや有機性の汚染物質の除去が行われ、次に、リンス液である脱イオン水(DeIonized Water:以下、DIWと呼称する。)によるリンス洗浄が行われる。次に、酸性薬液である希フッ酸水溶液(Diluted HydroFluoric acid:以下、DHFと呼称する。)による自然酸化膜の除去が行われ、次に、DIWによるリンス洗浄が行われる。
上述の各種薬液は、アウターチャンバー23や、アウターチャンバー23内に配置されるインナーカップ24に受け止められて、アウターチャンバー23の底部に設けられる排液口23aや、インナーカップ24の底部に設けられる排液口24aから排出される。さらに、アウターチャンバー23内の雰囲気は、アウターチャンバー23の底部に設けられる排気口23bから排気される。
上述のウェハWのリンス処理の後には、ウェハ保持機構25を回転させながら、ウェハWの表面および裏面に液体状態のIPA(以下、「IPA液体」と呼称する。)を供給し、ウェハWの両面に残存しているDIWと置換する。その後、ウェハ保持機構25の回転を緩やかに停止する。
こうして洗浄処理を終えたウェハWは、その表面にIPA液体が液盛りされた状態(ウェハW表面にIPA液体の液膜が形成された状態)のまま、ウェハ保持機構25に設けられた不図示の受け渡し機構により基板搬送装置18に受け渡され、洗浄処理ユニット16から搬出される。
ここで、ウェハWの表面に液盛りされたIPA液体は、洗浄処理ユニット16から乾燥処理ユニット17へのウェハWの搬送中や、乾燥処理ユニット17への搬入動作中に、ウェハW表面の液体が蒸発(気化)することによってパターン倒れが発生することを防ぐ、乾燥防止用の液体として機能する。
洗浄処理ユニット16での洗浄処理を終え、表面にIPA液体が液盛りされたウェハWは、乾燥処理ユニット17に搬送される。そして、乾燥処理ユニット17内においてウェハW表面のIPA液体に超臨界状態であるCO(以下、「超臨界流体」とも呼称する。)を接触させることにより、かかるIPA液体を超臨界流体に溶解させて除去し、ウェハWを乾燥する処理が行われる。すなわち、超臨界状態であるCOは、処理流体の一例である。
<乾燥処理ユニットの概要>
つづいて、乾燥処理ユニット17の構成について説明する。図3は、実施形態に係る乾燥処理ユニット17の構成を示す外観斜視図である。
乾燥処理ユニット17は、処理容器31と、保持板32と、蓋体33とを有する。筐体状の処理容器31は、たとえば直径300mmのウェハWを収容可能な処理空間31aが内部に形成された容器であり、かかる処理空間31aにウェハWを搬送する搬送口31b(図4A参照)が処理空間31aに隣接して形成される。また、処理容器31には、保持板32や蓋体33、ウェハWを搬入出するための開口部34が側面に形成される。
保持板32は、処理対象のウェハWを水平方向に保持する。蓋体33は、かかる保持板32を支持するとともに、ウェハWを処理空間31aに搬入したときに、搬送口31bを塞ぐ。
また、処理容器31の壁部には、供給ポート35、36と排出ポート37とが設けられる。供給ポート35、36と排出ポート37とは、それぞれ、乾燥処理ユニット17の上流側と下流側とに設けられる超臨界流体を流通させるための供給流路と排出流路とに接続されている。
供給ポート35は、筐体状の処理容器31において、開口部34とは反対側の側面に接続されている。また、供給ポート36および排出ポート37は、処理容器31の底面に接続されている。なお、図3には2つの供給ポート35、36と1つの排出ポート37が図示されているが、供給ポート35、36や排出ポート37の数は特に限定されない。
また、処理空間31aには、流体供給ヘッダー38、39と、流体排出ヘッダー40とが設けられる。そして、流体供給ヘッダー38、39には複数の供給口38a、39aがかかる流体供給ヘッダー38,39の長手方向に並んで形成され、流体排出ヘッダー40には複数の排出口40aがかかる流体排出ヘッダー40の長手方向に並んで形成される。
流体供給ヘッダー38は、供給ポート35に接続され、処理空間31aにおいて、開口部34とは反対側の側面に隣接して設けられる。また、流体供給ヘッダー38に並んで形成される複数の供給口38aは、開口部34側を向いている。
流体供給ヘッダー39は、供給ポート36に接続され、処理空間31aにおける底面の中央部に設けられる。また、流体供給ヘッダー39に並んで形成される複数の供給口39aは、上方を向いている。
流体排出ヘッダー40は、排出ポート37に接続され、処理空間31aにおける底面の搬送口31b側に設けられる。また、流体排出ヘッダー40に並んで形成される複数の排出口40aは、上方を向いている。
流体供給ヘッダー38、39は、超臨界流体を処理空間31aに供給する。また、流体排出ヘッダー40は、処理空間31a内の超臨界流体を処理容器31の外部に導いて排出する。なお、流体排出ヘッダー40を介して処理容器31の外部に排出される超臨界流体には、ウェハWの表面から超臨界流体に溶け込んだIPA液体が含まれる。
上述のように配置される流体供給ヘッダー38、39の供給口38a、39aから処理空間31aに超臨界流体が供給され、また流体排出ヘッダー40の排出口40aを介して超臨界流体が処理空間31aから排出されることによって、処理空間31aには、ウェハWの周囲で所定の向きに流動する超臨界流体の層流が形成される。
かかる超臨界流体の層流は、たとえば、流体供給ヘッダー38から、ウェハWの上方をウェハWの表面に沿って、搬送口31bの上部に向かって流れる。さらに、超臨界流体の層流は、搬送口31bの上方で下方側に向きを変え、搬送口31bの近傍を通り、流体排出ヘッダー40に向かって流れる。
かかる層流の例では、乾燥処理ユニット17の内部において、保持板32におけるウェハWと蓋体33との間に形成される開孔32aを超臨界流体の層流が通過する。
なお、処理空間31aへの超臨界流体の供給時と、処理空間31aからの超臨界流体の排出時とにウェハWに加えられうる負荷を軽減する観点からは、流体供給ヘッダーおよび流体排出ヘッダーは、それぞれ複数個設けられることが好ましい。さらに、処理容器31には、開口部34側を上下に貫通する貫通孔41が形成される。
かかる乾燥処理ユニット17内において、ウェハW上に形成されているパターンの間のIPA液体は、高圧状態(たとえば、16MPa)である超臨界流体と接触することで、徐々に超臨界流体に溶解し、パターンの間は徐々に超臨界流体と置き換わる。そして、最終的には、超臨界流体のみによってパターンの間が満たされる。
そして、パターンの間からIPA液体が除去された後に、処理空間31aの圧力を高圧状態から大気圧まで減圧することによって、COは超臨界状態から気体状態に変化し、パターンの間は気体のみによって占められる。このようにしてパターンの間のIPA液体は除去され、ウェハWの乾燥処理が完了する。
ここで、超臨界流体は、液体(たとえばIPA液体)と比べて粘度が小さく、また液体を溶解する能力も高いことに加え、超臨界流体と平衡状態にある液体や気体との間で界面が存在しない。これにより、超臨界流体を用いた乾燥処理では、表面張力の影響を受けることなく液体を乾燥させることができる。したがって、実施形態によれば、乾燥処理の際にパターンが倒れることを抑制することができる。
なお、実施形態では、乾燥防止用の液体としてIPA液体を用い、処理流体として超臨界状態のCOを用いているが、IPA以外の液体を乾燥防止用の液体として用いてもよいし、超臨界状態のCO以外の流体を処理流体として用いてもよい。また、処理空間31aに供給された超臨界流体が所定の温度を保てるように、処理容器31の表面には、断熱材やテープヒータなどが設けられていてもよい。
<乾燥処理ユニットにおける密閉構造の詳細>
つづいては、処理空間31aの密閉構造の詳細について、図4A〜図4Cを参照しながら説明する。図4Aは、実施形態に係る乾燥処理ユニット17の詳細を示す断面図である。図4Aでは、蓋体33により処理容器31の処理空間31aが密閉された状態を示している。
そして、処理容器31に形成された貫通孔41に押圧機構42が挿通され、かかる押圧機構42が処理空間31aに供給された超臨界流体によってもたらされる内圧に抗して、処理空間31aに向けて蓋体33を押し付け、処理空間31aを密閉している。なお、図4Aでは、供給ポート35、36や排出ポート37、流体供給ヘッダー38、39、流体排出ヘッダー40などの図示を省略している。
図4Aに示すように、処理容器31には、ウェハWを処理する処理空間31aと、かかる処理空間31aにウェハWを搬送する搬送口31bとが形成される。また、処理容器31は、搬送口31bを囲み、蓋体33に向かい合う面31cを有する。
蓋体33は、開口部34から処理容器31の内部に挿入されて、シール部材51を介して処理容器31の面31cに当接する。かかるシール部材51は、たとえば樹脂で構成され、断面視でU字状であり、「Uシール」とも呼称される部材である。
シール部材51は、蓋体33のうち、処理容器31の面31cに向かい合う面33aに取付けられる。図4Bは、乾燥処理ユニット17における蓋体33の構成を示す側面図である。なお、図4Bは、面33aを正面からみた場合の側面図であり、理解を容易にするため、処理容器31の搬送口31bに対応する位置を破線で示している。
図4Bに示すように、シール部材51は、側面視において、搬送口31bやウェハW、保持板32を取り囲むように配置される。
図4Aに戻り、シール部材51の説明を続ける。シール部材51は、U字状に囲まれた内部空間が処理空間31aに連通するように配置される。したがって、処理空間31aに供給された超臨界流体によってもたらされる内圧により、シール部材51はU字状が開くように変形する。
これにより、超臨界流体による乾燥処理の際に、蓋体33が内圧により外方(開口部34側)にわずかに移動しても、シール部材51は処理容器31の面31cおよび蓋体33の面33aと密着する。すなわち、シール部材51により、超臨界流体による乾燥処理の際にも、処理空間31aを密閉する機能を維持することができる。
ここで、乾燥処理ユニット17には、蓋体33の面33aに、シール部材51とは異なるシール部材であるインナーシール52が設けられる。かかるインナーシール52は、たとえば樹脂で構成され、断面視でO字状であり、「Oリング」とも呼称される部材である。また、インナーシール52は、図4Bに示すように、シール部材51の内側で搬送口31bやウェハW、保持板32を取り囲むように配置される。
実施形態に係る乾燥処理では、図4Aに示すように、蓋体33が内圧により外方(開口部34側)にわずかに移動し、インナーシール52と処理容器31の面31cとの間に隙間53が形成される。すなわち、インナーシール52は、処理空間31aと、インナーシール52およびシール部材51の間に形成される空間54との間における超臨界流体の流れを規制する規制部として機能する。
実施形態では、かかる規制部(インナーシール52)により、超臨界流体による乾燥処理において発生したパーティクルがシール部材51の内側に付着した場合に、付着したパーティクルが処理空間31aに逆流することを抑制することができる。
実施形態では、さらに、超臨界流体を空間54から外部に排気する排気路55が処理容器31に形成される。図4Cは、乾燥処理ユニット17における処理容器31の構成を示す拡大側面図である。なお、図4Cは、面31cを拡大して示した側面図であり、理解を容易にするため、蓋体33に設けられるシール部材51およびインナーシール52に対応する位置を破線で示している。
図4Cに示すように、排気路55は、シール部材51とインナーシール52との間に接続される。そして、排気路55には、超臨界流体の排気量を所定の量で制御する図示しない制御部材(たとえば、オリフィスなど)が設けられる。
かかる排気路55が形成されることにより、図4Aに示す空間54を処理空間31aより低い圧力にすることができる。したがって、空間54から処理空間31aへの超臨界流体の流れを抑制することができることから、パーティクルが処理空間31aに逆流することを抑制することができる。
さらに、実施形態では、排気路55を用いて空間54から超臨界流体を外部に排気することにより、シール部材51に付着したパーティクルを外部に排出することができる。したがって、パーティクルが処理空間31aに逆流することをさらに抑制することができる。
なお、上述のように乾燥処理ユニット17には超臨界流体の流れを規制する規制部(インナーシール52)が設けられていることから、排気路55を用いて超臨界流体を外部に排気したとしても、処理空間31aの圧力が急激に低下することはない。
また、排気路55は、図4Cに示すように、搬送口31bの周囲に略均等に複数個形成されるとよい。これにより、シール部材51に付着したパーティクルを均等に外部に排出することができる。なお、図4Cでは、排気路55を搬送口31bの周囲に8個形成する例について示しているが、形成される排気路55の数は図示した例に限られない。
また、実施形態では、超臨界流体による乾燥処理が行われていない際にも、上述の規制部(インナーシール52)および排気路55を利用して、シール部材51に付着したパーティクルの除去処理を行うことができる。
たとえば、アルゴンや窒素などの不活性ガスを処理容器31の処理空間31aに充填する。その後、空間54を経由して排気路55から不活性ガスを吸引することにより、シール部材51に付着したパーティクルを浮かせて除去することができる。
なお、かかる除去処理では、排気路55にポンプなどの吸引手段を設けるとよい。これにより、処理空間31aに充填された不活性ガスを効率的に吸引することができることから、パーティクルを効果的に除去することができる。
また、かかる除去処理は、たとえば、それぞれの乾燥処理ユニット17において、ウェハWに乾燥処理を行った累計時間が所定の時間以上になった際に行ってもよいし、乾燥処理を行ったウェハWの累計枚数が所定の枚数以上になった際に行ってもよい。
ここまで説明した実施形態では、蓋体33にシール部材51およびインナーシール52が取付けられた例について示したが、シール部材51およびインナーシール52の少なくとも一方を処理容器31の面31cに取付けてもよい。また、実施形態では、排気路55が処理容器31に形成された例について示したが、蓋体33に排気路55を形成してもよい。
すなわち、シール部材51、インナーシール52および排気路55は、搬送口31bの周囲における所定の位置に設けられていれば、蓋体33または処理容器31のいずれに設けられていてもよい。
<変形例>
つづいて、上述の実施形態における各種変形例について説明する。
上述の実施形態では、超臨界流体の流れを規制する規制部がインナーシール52で構成される例について示したが、かかる規制部はインナーシール52以外で構成されてもよい。たとえば、図5に示すように、規制部がラビリンス構造56により構成されてもよい。図5は、実施形態の変形例1に係る乾燥処理ユニット17の詳細を示す断面図である。
図5に示すように、ラビリンス構造56は、蓋体33の面33aに形成される凸部56aと、処理容器31の面31cに形成される凹部56bとが、互いに接触せずに噛み合う構造である。なお、実施形態と同様に、凸部56aおよび凹部56bは、シール部材51の内側で搬送口31bの周囲を取り囲むように形成される。
そして、凸部56aと凹部56bとの間に形成される隙間57により、ラビリンス構造56が規制部として機能する。したがって、変形例1によれば、ラビリンス構造56で構成された規制部により、実施形態と同様に、シール部材51に付着したパーティクルが処理空間31aに逆流することを抑制することができる。
また、変形例1では、流路を屈曲させたラビリンス構造56で規制部を構成していることから、処理空間31aと空間54との間における超臨界流体の流れを効果的に規制することができる。したがって、変形例1によれば、シール部材51に付着したパーティクルが処理空間31aに逆流することを効果的に抑制することができる。
なお、変形例1では、蓋体33に形成される凸部56aと、処理容器31に形成される凹部56bとでラビリンス構造56が構成されているが、蓋体33に凹部56bを形成するとともに、処理容器31に凸部56aを形成してラビリンス構造56を構成してもよい。
また、実施形態で示したインナーシール52と、変形例1で示したラビリンス構造56とを組み合わせて規制部を構成してもよい。図6は、実施形態の変形例2に係る乾燥処理ユニット17の詳細を示す断面図である。
図6に示すように、搬送口31bとシール部材51との間に、規制部としてインナーシール52とラビリンス構造56とを両方設けることにより、処理空間31aと空間54との間における超臨界流体の流れをさらに効果的に規制することができる。したがって、変形例2によれば、シール部材51に付着したパーティクルが処理空間31aに逆流することをさらに効果的に抑制することができる。
なお、変形例2では、インナーシール52をラビリンス構造56より外側に設けているが、インナーシール52をラビリンス構造56より内側に設けてもよい。
図7は、実施形態の変形例3に係る乾燥処理ユニット17の詳細を示す断面図である。変形例3では、搬送口31bの周囲に二重のラビリンス構造56A、56Bが形成される。すなわち、ラビリンス構造56A、56Bは、搬送口31bの周囲を二重に取り囲むように形成される。
また、変形例3では、内側のラビリンス構造56Aに接続されるようにパージガス(例えばCOガス)を供給する供給路58が形成され、外側のラビリンス構造56Bに接続されるように排気路55が形成される。すなわち、内側のラビリンス構造56Aが、規制部として機能する。
処理空間31aと空間54との間における超臨界流体の流れをさらに効果的に規制することができる。したがって変形例3によれば、シール部材51に付着したパーティクルが処理空間31aに逆流することをさらに効果的に抑制することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。たとえば、搬送口31bを取り囲むようにインナーシール52を二重に設けてもよいし、インナーシール52やラビリンス構造56を三重以上に設けてもよい。
また、実施形態では、乾燥処理ユニット17が横置きであり、搬送口31bが処理容器31の側面に形成される例について示したが、乾燥処理ユニット17を縦置きにして、搬送口31bを処理容器31の上面または下面に形成してもよい。
実施形態に係る基板処理装置は、処理容器31と、蓋体33と、シール部材51と、規制部(インナーシール52、ラビリンス構造56、56A)と、排気路55と、を備える。処理容器31は、処理流体で基板(ウェハW)を処理する処理空間31aと、処理空間31aへの搬送口31bとが形成される。蓋体33は、搬送口31bを塞ぐ。シール部材51は、処理容器31と蓋体33との間に設けられ、搬送口31bの周りを環状に囲む。規制部(インナーシール52、ラビリンス構造56、56A)は、搬送口31bの周りを環状に囲み、シール部材51より内側に設けられ、搬送口31bから外部への処理流体の流れを規制する。排気路55は、シール部材51と規制部(インナーシール52、ラビリンス構造56、56A)との間に接続される。これにより、シール部材51から処理容器31内へのパーティクルの逆流を抑制することができる。
また、実施形態に係る基板処理装置において、規制部は、シール部材51とは別のシール部材(インナーシール52)である。これにより、シール部材51から処理容器31内へのパーティクルの逆流を抑制することができる。
また、実施形態に係る基板処理装置において、規制部は、処理容器31と蓋体33とに形成されるラビリンス構造56(56A)である。これにより、シール部材51に付着したパーティクルが処理空間31aに逆流することを効果的に抑制することができる。
また、実施形態に係る基板処理装置において、処理容器31と蓋体33との間に二重のラビリンス構造56A、56Bが形成され、規制部である内側のラビリンス構造56Aに高圧の処理流体を供給する供給路58が接続され、外側のラビリンス構造56Bに排気路55が接続される。これにより、シール部材51に付着したパーティクルが処理空間31aに逆流することをさらに効果的に抑制することができる。
また、実施形態に係る基板処理装置において、シール部材51は、断面がU字状に形成されるとともに、かかるU字状に囲まれた内部空間が処理空間31aに連通するように配置されるUシールである。これにより、超臨界流体による乾燥処理の際にも、処理空間31aを密閉する機能を維持することができる。
また、実施形態に係る基板処理装置において、排気路55には、吸引機構が設けられる。これにより、パーティクルの除去処理の際に、パーティクルを効果的に除去することができる。
また、実施形態に係る基板処理装置において、処理容器31は、表面に液膜が形成された基板(ウェハW)を超臨界状態の処理流体と接触させて、基板(ウェハW)を乾燥させる。これにより、乾燥処理の際にパターンが倒れることを抑制することができる。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
W ウェハ
1 基板処理システム
4 制御装置
16 洗浄処理ユニット
17 乾燥処理ユニット
31 処理容器
31a 処理空間
31b 搬送口
33 蓋体
51 シール部材
52 インナーシール
55 排気路
56、56A、56B ラビリンス構造
58 供給路

Claims (5)

  1. 処理流体で基板を処理する処理空間と、前記処理空間への搬送口とが形成される処理容器と、
    前記搬送口を塞ぐ蓋体と、
    前記処理容器と前記蓋体との間に設けられ、前記搬送口の周りを環状に囲むシール部材と、
    前記搬送口の周りを環状に囲み、前記シール部材より内側に設けられ、前記搬送口から外部への前記処理流体の流れを規制する規制部と、
    前記シール部材と前記規制部との間に接続される排気路と、を備え
    前記規制部は、
    前記処理容器と前記蓋体とに形成されるラビリンス構造であり、
    前記処理容器と前記蓋体との間に二重の前記ラビリンス構造が形成され、
    前記規制部である内側の前記ラビリンス構造に高圧の前記処理流体を供給する供給路が接続され、
    外側の前記ラビリンス構造に前記排気路が接続される
    基板処理装置。
  2. 前記規制部は、
    前記シール部材とは別のシール部材である
    請求項1に記載の基板処理装置。
  3. 前記シール部材は、
    断面がU字状に形成されるとともに、当該U字状に囲まれた内部空間が前記処理空間に連通するように配置されるUシールである
    請求項1または2に記載の基板処理装置。
  4. 前記排気路には、吸引機構が設けられる
    請求項1〜のいずれか一つに記載の基板処理装置。
  5. 前記処理容器は、
    表面に液膜が形成された前記基板を超臨界状態の前記処理流体と接触させて、前記基板を乾燥させる
    請求項1〜のいずれか一つに記載の基板処理装置。
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