JP2023177766A - 基板処理装置および基板処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】処理容器内の温度調整を効率よく実施することができる技術を提供する。【解決手段】本開示の一態様による基板処理装置は、処理容器と、加熱機構と、温度測定器と、制御部と、を備える。処理容器は、内部空間に基板を収容する。加熱機構は、内部空間の外側から内部空間を加熱する。温度測定器は、内部空間の温度を測定する。制御部は、各部を制御する。また、制御部は、測定部と、推定部と、を有する。測定部は、加熱機構を第1設定温度で加熱した場合に温度測定器によって測定される内部空間の温度である第1温度と、加熱機構を第2設定温度で加熱した場合に温度測定器によって測定される内部空間の温度である第2温度とを測定する。推定部は、第1設定温度、第2設定温度、第1温度および第2温度に基づいて、温度測定器によって測定される内部空間の温度を所望の温度にするための加熱機構の設定温度を推定する。【選択図】図7

Description

開示の実施形態は、基板処理装置および基板処理方法に関する。
従来、半導体ウェハ(以下、ウェハと呼称する。)などの基板の上面に乾燥防止用の液膜を形成し、かかる液膜が形成された基板を超臨界状態の処理流体に接触させて乾燥処理を行う基板処理装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2013-12538号公報
本開示は、処理容器内の温度調整を効率よく実施することができる技術を提供する。
本開示の一態様による基板処理装置は、処理容器と、加熱機構と、温度測定器と、制御部と、を備える。処理容器は、内部空間に基板を収容する。加熱機構は、前記内部空間の外側から前記内部空間を加熱する。温度測定器は、前記内部空間の温度を測定する。制御部は、各部を制御する。また、前記制御部は、測定部と、推定部と、を有する。測定部は、前記加熱機構を第1設定温度で加熱した場合に前記温度測定器によって測定される前記内部空間の温度である第1温度と、前記加熱機構を第2設定温度で加熱した場合に前記温度測定器によって測定される前記内部空間の温度である第2温度とを測定する。推定部は、前記第1設定温度、前記第2設定温度、前記第1温度および前記第2温度に基づいて、前記温度測定器によって測定される前記内部空間の温度を所望の温度にするための前記加熱機構の設定温度を推定する。
本開示によれば、処理容器内の温度調整を効率よく実施することができる。
図1は、実施形態に係る基板処理システムを上方から見た模式的な断面図である。 図2は、実施形態に係る基板処理システムを側方から見た模式的な断面図である。 図3は、液処理ユニットの構成例を示す図である。 図4は、乾燥ユニットの構成例を示す模式斜視図である。 図5は、実施形態に係る基板処理システムにおいて実行される一連の基板処理の手順を示すフローチャートである。 図6は、乾燥ユニットの構成例を示す断面図である。 図7は、実施形態に係る制御装置の構成の一例を示すブロック図である。 図8は、実施形態に係る制御処理におけるチャンバ温度の推移を示す図である。 図9は、実施形態に係る推定処理を説明するための図である。 図10は、実施形態に係る基板処理システムにおいて実行される制御処理の手順を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して、本願の開示する基板処理装置および基板処理方法の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態により本開示が限定されるものではない。また、図面は模式的なものであり、各要素の寸法の関係、各要素の比率などは、現実と異なる場合があることに留意する必要がある。さらに、図面の相互間においても、互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。
従来、半導体ウェハ(以下、ウェハと呼称する。)などの基板の上面に乾燥防止用の液膜を形成し、かかる液膜が形成された基板を超臨界状態の処理流体に接触させて乾燥処理を行う基板処理装置が知られている。かかる基板処理装置は、高圧の超臨界流体を内部空間で保持するため、処理容器が強固に設計されている。
一方で、処理容器を強固に設計した場合、かかる処理容器の蓄熱性が非常に大きくなることから、ヒータの設定温度と内部空間の温度とが必ずしも一致しない。そのため、内部空間を所望の温度に調整する際に、ヒータの設定温度を繰り返し微調整する必要があった。すなわち、上記の従来技術では、内部空間を所望の温度に調整するために、非常に長い時間が必要となっていた。
そこで、上述の問題点を克服し、処理容器内の温度調整を効率よく実施することができる技術の実現が期待されている。
<基板処理システムの構成>
まず、実施形態に係る基板処理システム1(基板処理装置の一例)の構成について、図1および図2を参照しながら説明する。図1は、実施形態に係る基板処理システム1を上方から見た模式的な断面図である。また、図2は、実施形態に係る基板処理システム1を側方から見た模式的な断面図である。なお、以下では、位置関係を明確にするために、互いに直交するX軸、Y軸およびZ軸を規定し、Z軸正方向を鉛直上向き方向とする。
図1に示すように、基板処理システム1は、搬入出ステーション2と、処理ステーション3とを備える。搬入出ステーション2と処理ステーション3とは隣接して設けられる。
搬入出ステーション2は、キャリア載置部11と、搬送部12とを備える。キャリア載置部11には、複数枚の半導体ウェハW(以下、「ウェハW」とも記載する。)を水平状態で収容する複数のキャリアCが載置される。ウェハWは、基板の一例である。
搬送部12は、キャリア載置部11に隣接して設けられる。搬送部12の内部には、搬送装置13と受渡部14とが配置される。
搬送装置13は、ウェハWを保持するウェハ保持機構を備える。また、搬送装置13は、水平方向および鉛直方向への移動ならびに鉛直軸を中心とする旋回が可能であり、ウェハ保持機構を用いてキャリアCと受渡部14との間でウェハWの搬送を行う。
処理ステーション3は、搬送部12に隣接して設けられる。処理ステーション3は、搬送ブロック4と、複数の処理ブロック5とを備える。
搬送ブロック4は、搬送エリア15と、搬送装置16とを備える。搬送エリア15は、たとえば、搬入出ステーション2および処理ステーション3の並び方向(X軸方向)に沿って延在する直方体状の領域である。搬送エリア15には、搬送装置16が配置される。
搬送装置16は、ウェハWを保持するウェハ保持機構を備える。また、搬送装置16は、水平方向および鉛直方向への移動ならびに鉛直軸を中心とする旋回が可能であり、ウェハ保持機構を用いて受渡部14と複数の処理ブロック5との間でウェハWの搬送を行う。
複数の処理ブロック5は、搬送エリア15の一方側において搬送エリア15に隣接して配置される。具体的には、複数の処理ブロック5は、搬入出ステーション2および処理ステーション3の並び方向(X軸方向)に直交する方向(Y軸方向)における搬送エリア15の一方側(図ではY軸負方向側)に配置される。
また、図2に示すように、複数の処理ブロック5は、鉛直方向に沿って多段に配置される。実施形態において、複数の処理ブロック5の段数は3段であるが、複数の処理ブロック5の段数は3段に限定されない。
このように、実施形態に係る基板処理システム1において、複数の処理ブロック5は、搬送ブロック4の一方側において多段に配置される。そして、各段に配置された処理ブロック5と受渡部14との間で行われるウェハWの搬送は、搬送ブロック4に配置された共通の搬送装置16によって行われる。
各処理ブロック5は、液処理ユニット17と、乾燥ユニット18とを備える。液処理ユニット17は、ウェハWのパターン形成面である上面を洗浄する処理を行う。さらに、液処理ユニット17は、薬液処理後のウェハWの上面に液膜を形成する処理を行う。液処理ユニット17の構成については後述する。
乾燥ユニット18は、液膜形成処理後のウェハWに対して超臨界乾燥処理を行う。具体的には、乾燥ユニット18は、液膜形成処理後のウェハWを超臨界状態の処理流体(以下、「超臨界流体」とも呼称する。)と接触させることによって、かかるウェハWを乾燥させる。
なお、以下に説明する実施形態では、乾燥ユニット18で行われる処理として超臨界乾燥処理を行う例について示すが、乾燥ユニット18で行われる処理は超臨界乾燥処理に限られず、超臨界流体によってウェハWを改質する処理などであってもよい。乾燥ユニット18の構成については後述する。
なお、図1および図2には図示していないが、基板処理システム1は、乾燥ユニット18に対して処理流体を供給する供給ユニットを有する。具体的には、かかる供給ユニットは、流量計、流量調整器、背圧弁、ヒータなどを含む供給機器群と、供給機器群を収容する筐体とを備える。実施形態において、供給ユニットは、処理流体としてCOを乾燥ユニット18に供給する。
液処理ユニット17および乾燥ユニット18は、搬送エリア15に沿って(すなわち、X軸方向に沿って)並べられる。液処理ユニット17および乾燥ユニット18のうち、液処理ユニット17は、搬入出ステーション2に近い位置に配置され、乾燥ユニット18は、搬入出ステーション2から遠い位置に配置される。
このように、各処理ブロック5は、液処理ユニット17および乾燥ユニット18をそれぞれ1つずつ備える。すなわち、基板処理システム1には、液処理ユニット17および乾燥ユニット18が同じ数だけ設けられる。
図1に示すように、基板処理システム1は、制御装置6を備える。制御装置6は、たとえばコンピュータであり、制御部61と記憶部62とを備える。
制御部61は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、入出力ポートなどを有するマイクロコンピュータや各種の回路を含む。かかるマイクロコンピュータのCPUは、ROMに記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、搬送装置13、16、液処理ユニット17および乾燥ユニット18などの制御を実現する。
なお、かかるプログラムは、コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体に記憶されていたものであって、その記憶媒体から制御装置6の記憶部62にインストールされたものであってもよい。コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体としては、たとえばハードディスク(HD)、フレキシブルディスク(FD)、コンパクトディスク(CD)、マグネットオプティカルディスク(MO)、メモリカードなどがある。
記憶部62は、たとえば、RAM、フラッシュメモリ(Flash Memory)などの半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置によって実現される。かかる制御装置6の詳細については後述する。
<液処理ユニットの構成>
次に、液処理ユニット17の構成について、図3を参照しながら説明する。図3は、液処理ユニット17の構成例を示す図である。液処理ユニット17は、たとえば、スピン洗浄によりウェハWを1枚ずつ洗浄する枚葉式の洗浄装置として構成される。
図3に示すように、液処理ユニット17は、処理空間を形成するアウターチャンバー23内に配置されたウェハ保持機構25にてウェハWをほぼ水平に保持し、このウェハ保持機構25を鉛直軸周りに回転させることによりウェハWを回転させる。
そして、液処理ユニット17は、回転するウェハWの上方にノズルアーム26を進入させ、かかるノズルアーム26の先端部に設けられる薬液ノズル26aから薬液やリンス液を予め定められた順に供給することにより、ウェハW上面の洗浄処理を行う。
また、液処理ユニット17には、ウェハ保持機構25の内部にも薬液供給路25aが形成されている。そして、かかる薬液供給路25aから供給された薬液やリンス液によって、ウェハWの下面も洗浄される。
洗浄処理は、たとえば、最初にアルカリ性の薬液であるSC1液(アンモニアと過酸化水素水の混合液)によるパーティクルや有機性の汚染物質の除去が行われる。次に、リンス液である脱イオン水(DeIonized Water:以下、「DIW」とも記載する。)によるリンス洗浄が行われる。
次に、酸性薬液である希フッ酸水溶液(Diluted HydroFluoric acid:以下、「DHF」とも記載する。)による自然酸化膜の除去が行われ、次に、DIWによるリンス洗浄が行われる。
上述の各種薬液は、アウターチャンバー23や、アウターチャンバー23内に配置されるインナーカップ24に受け止められて、アウターチャンバー23の底部に設けられる排液口23aや、インナーカップ24の底部に設けられる排液口24aから排出される。さらに、アウターチャンバー23内の雰囲気は、アウターチャンバー23の底部に設けられる排気口23bから排気される。
液膜形成処理は、洗浄処理におけるリンス処理の後に行われる。具体的には、液処理ユニット17は、ウェハ保持機構25を回転させながら、ウェハWの上面および下面に液体状態のIPA(以下、「IPA液体」とも呼称する)を供給する。これにより、ウェハWの両面に残存するDIWがIPAに置換される。その後、液処理ユニット17は、ウェハ保持機構25の回転を緩やかに停止する。
液膜形成処理を終えたウェハWは、その上面にIPA液体の液膜が形成された状態のまま、ウェハ保持機構25に設けられた不図示の受け渡し機構により搬送装置16に受け渡され、液処理ユニット17から搬出される。
ウェハW上に形成された液膜は、液処理ユニット17から乾燥ユニット18へのウェハWの搬送中や、乾燥ユニット18への搬入動作中に、ウェハW上面の液体が蒸発(気化)することによってパターン倒れが発生することを防止する。
<乾燥ユニットの概要>
つづいて、乾燥ユニット18の構成について、図4を参照しながら説明する。図4は、乾燥ユニット18の構成例を示す模式斜視図である。
乾燥ユニット18は、筐体31と、保持板32と、蓋部材33とを有する。筐体31は、処理容器の一例である。筐体31には、ウェハWを搬入出するための開口部34が形成される。保持板32は、処理対象のウェハWを水平方向に保持する。蓋部材33は、かかる保持板32を支持するとともに、ウェハWを筐体31内に搬入したときに、開口部34を密閉する。
筐体31は、たとえば直径300(mm)のウェハWを収容可能な内部空間31a(図6参照)が内部に形成された容器であり、その壁部には、供給ポート35、36と排出ポート37とが設けられる。供給ポート35、36および排出ポート37は、それぞれ、乾燥ユニット18に超臨界流体を流通させるための供給流路および排出流路に接続されている。
供給ポート35は、筐体31において、開口部34とは反対側の側面に接続されている。また、供給ポート36は、筐体31の底面に接続されている。さらに、排出ポート37は、開口部34の下方側に接続されている。なお、図4には2つの供給ポート35、36と1つの排出ポート37が図示されているが、供給ポート35、36や排出ポート37の数は特に限定されない。
また、筐体31の内部には、流体供給ヘッダー38、39と、流体排出ヘッダー40とが設けられる。そして、流体供給ヘッダー38、39には複数の供給口がかかる流体供給ヘッダー38,39の長手方向に並んで形成され、流体排出ヘッダー40には複数の排出口がかかる流体排出ヘッダー40の長手方向に並んで形成される。
流体供給ヘッダー38は、供給ポート35に接続され、筐体31内部において、開口部34とは反対側の側面に隣接して設けられる。また、流体供給ヘッダー38に並んで形成される複数の供給口は、開口部34側を向いている。
流体供給ヘッダー39は、供給ポート36に接続され、筐体31内部における底面の中央部に設けられる。また、流体供給ヘッダー39に並んで形成される複数の供給口は、上方を向いている。
流体排出ヘッダー40は、排出ポート37に接続され、筐体31内部において、開口部34側の側面に隣接するとともに、開口部34より下方に設けられる。また、流体排出ヘッダー40に並んで形成される複数の排出口は、上方を向いている。
流体供給ヘッダー38、39は、超臨界流体を筐体31内に供給する。また、流体排出ヘッダー40は、筐体31内の超臨界流体を筐体31の外部に導いて排出する。なお、流体排出ヘッダー40を介して筐体31の外部に排出される超臨界流体には、ウェハWの上面から超臨界状態の超臨界流体に溶け込んだIPA液体が含まれる。
かかる乾燥ユニット18内において、ウェハW上に形成されているパターンの間のIPA液体は、高圧状態(たとえば、16(MPa))である超臨界流体と接触することで、徐々に超臨界流体に溶解し、パターンの間は徐々に超臨界流体と置き換わる。そして、最終的には、超臨界流体のみによってパターンの間が満たされる。
そして、パターンの間からIPA液体が除去された後に、筐体31内部の圧力を高圧状態から大気圧まで減圧することによって、COは超臨界状態から気体状態に変化し、パターンの間は気体のみによって占められる。このようにしてパターンの間のIPA液体は除去され、ウェハWの乾燥処理が完了する。
ここで、超臨界流体は、液体(たとえばIPA液体)と比べて粘度が小さく、また液体を溶解する能力も高いことに加え、超臨界流体と平衡状態にある液体や気体との間で界面が存在しない。これにより、超臨界流体を用いた乾燥処理では、表面張力の影響を受けることなく液体を乾燥させることができる。したがって、実施形態によれば、乾燥処理の際にパターンが倒れることを抑制することができる。
なお、実施形態では、乾燥防止用の液体としてIPA液体を用い、処理流体として超臨界状態のCOを用いた例について示しているが、IPA以外の液体を乾燥防止用の液体として用いてもよいし、超臨界状態のCO以外の流体を処理流体として用いてもよい。
<基板処理フロー>
次に、上述した基板処理システム1におけるウェハWの処理フローについて、図5を参照しながら説明する。図5は、実施形態に係る基板処理システム1において実行される一連の基板処理の手順を示すフローチャートである。図5に示す一連の基板処理は、制御部61の制御に従って実行される。
また、ここでは、一例として、1枚のウェハWについて実行される一連の基板処理の手順を示している。基板処理システム1では、図5に示す一連の基板処理が複数のウェハWに対して並列に実行される。
基板処理システム1では、まず、搬送装置13がキャリアCからウェハWを取り出して受渡部14へ載置する(ステップS101)。具体的には、搬送装置13は、ウェハ保持機構を用いてキャリアCからウェハWを取り出し、取り出したウェハWを受渡部14へ載置する。
つづいて、基板処理システム1では、第1搬送処理が行われる(ステップS102)。第1搬送処理は、搬送装置16がウェハWを受渡部14から取り出して液処理ユニット17に搬送する処理である。
具体的には、搬送装置16は、ウェハ保持機構を用いて受渡部14からウェハWを取り出し、取り出したウェハWを処理ブロック5の液処理ユニット17に搬送する。
つづいて、基板処理システム1では、液処理ユニット17において液処理が行われる(ステップS103)。具体的には、液処理ユニット17は、たとえば、ウェハWのパターン形成面である上面に各種の薬液やリンス液を供給することにより、ウェハWの上面からパーティクルや自然酸化膜などを除去する。
つづいて、液処理ユニット17は、たとえば、洗浄処理後のウェハWの上面にIPA液体を供給することにより、ウェハWの上面にIPA液体による液膜を形成する。
つづいて、基板処理システム1では、第2搬送処理が行われる(ステップS104)。かかる第2搬送処理は、搬送装置16が上面に液膜が形成されたウェハWを液処理ユニット17から取り出して乾燥ユニット18に搬送する処理である。
具体的には、搬送装置16は、ウェハ保持機構を用いて液処理ユニット17から取り出し、取り出したウェハWを処理ブロック5の対応する乾燥ユニット18に搬送する。
つづいて、基板処理システム1では、乾燥ユニット18において乾燥処理が行われる(ステップS105)。かかる乾燥処理において、乾燥ユニット18は、上面に液膜が形成されたウェハWを超臨界流体と接触させることによってウェハWを乾燥させる。
つづいて、基板処理システム1では、第3搬送処理が行われる(ステップS106)。かかる第3搬送処理は、搬送装置16が乾燥処理後のウェハWを乾燥ユニット18から取り出して受渡部14に搬送する処理である。
具体的には、搬送装置16は、ウェハ保持機構を用いて乾燥ユニット18からウェハWを取り出し、取り出したウェハWを受渡部14に載置する。
つづいて、基板処理システム1では、搬送装置13が受渡部14からウェハWを取り出してキャリアCへ搬出する(ステップS107)。具体的には、搬送装置13は、ウェハ保持機構を用いて受渡部14からウェハWを取り出し、取り出したウェハWをキャリアCへ載置する。かかる搬出処理を終えると、1枚のウェハWについての一連の基板処理が終了する。
<乾燥ユニットの温度調整機構>
つづいて、乾燥ユニット18における温度調整機構の構成について、図6を参照しながら説明する。図6は、乾燥ユニット18の構成例を示す断面図である。なお、図6では、理解を容易にするため、図4に示した流体供給ヘッダー38、流体供給ヘッダー39および流体排出ヘッダー40などの図示を省略している。
上述のように、筐体31には、ウェハW(図4参照)を収容可能な内部空間31aが内部に形成される。また、筐体31には、ウェハWを搬入出するための開口部34が内部空間31aと繋がるように形成される。
保持板32は、処理対象のウェハWを水平方向に保持する。蓋部材33は、かかる保持板32を支持するとともに、ウェハWを筐体31内に搬入したときに、開口部34を密閉する。
また、筐体31には、チャンバヒータ41と、温度測定器42とが設けられる。チャンバヒータ41は、加熱機構の一例であり、内部空間31aの外側から内部空間31aを加熱する。
チャンバヒータ41は、たとえば、図6に示すように、内部空間31aの周囲を囲むように複数(図では4つ)設けられる。また、チャンバヒータ41は、たとえば棒状であり、所定の方向(図ではX軸方向)に沿って筐体31の内部を貫通するように配置される。
なお、チャンバヒータ41の数や配置は図6の例に限られず、内部空間31aを加熱可能であればどのような数や配置であってもよい。
温度測定器42は、内部空間31aの温度を測定する。温度測定器42は、たとえば、先端部が内部空間31aに露出することで、内部空間31aの温度を測定することができる。なお、温度測定器42の配置は図6の例に限られず、内部空間31aの温度を測定可能であればどのような配置であってもよい。
<制御処理の詳細>
次に、実施形態に係る制御処理の詳細について、図7~図9を参照しながら説明する。図7は、実施形態に係る制御装置6の構成の一例を示すブロック図である。図7に示すように、制御装置6は、制御部61と、記憶部62とを備える。
また、制御装置6には、上述したチャンバヒータ41と、温度測定器42とが接続される。なお、制御装置6は、図7に示す機能部以外にも、既知のコンピュータが有する各種の機能部、たとえば各種の入力デバイスや音声出力デバイスなどの機能部を有することとしてもかまわない。
記憶部62は、たとえば、RAM、フラッシュメモリなどの半導体メモリ素子、ハードディスクや光ディスクなどの記憶装置によって実現される。記憶部62は、制御部61での処理に用いる情報を記憶する。
制御部61は、たとえば、CPU、MPU(Micro Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)などによって、記憶部62に記憶されているプログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。
また、制御部61は、たとえば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路により実現されるようにしてもよい。
制御部61は、測定部61aと、推定部61bと、調整部61cとを有し、以下に説明する制御処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部61の内部構成は、図7に示した構成に限られず、後述する制御処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
測定部61aは、筐体31の内部空間31aの温度(以下、チャンバ温度とも呼称する。)と、チャンバヒータ41の設定温度(以下、ヒータ温度とも呼称する。)との相関関係を示す温度データを測定する。この測定部61aによる処理の詳細について、図8を用いて説明する。
図8は、実施形態に係る制御処理におけるチャンバ温度の推移を示す図である。なお、以下に説明する制御処理は、たとえば、筐体31の内部空間31aを大気雰囲気にして行われる。図8に示すように、測定部61aは、まず、チャンバ温度が十分に低い温度となるまで、チャンバヒータ41をオフにする。
次に、測定部61aは、時間T0において、チャンバヒータ41の設定温度を温度X1に設定して、チャンバヒータ41を動作させる。温度X1は、第1設定温度の一例であり、たとえば100(℃)程度である。すると、チャンバ温度は、温度Y0から徐々に上昇する。
そして、ヒータ温度が温度X1である場合に、チャンバ温度が定常に達するために十分な時間(たとえば、12時間)が経過した時間T1から、さらに所与の時間(たとえば、1時間)が経過した時間T2までの間のチャンバ温度を、測定部61aが測定する。
たとえば、図8の例では、ヒータ温度が温度X1である場合に、定常に達したチャンバ温度は温度Y1である。温度Y1は、第1温度の一例である。
次に、測定部61aは、時間T2において、チャンバヒータ41の設定温度を温度X1から温度X2に変更して、引き続きチャンバヒータ41を動作させる。温度X2は、第2設定温度の一例であり、温度X1よりも高い温度(たとえば、115(℃)程度)である。すると、チャンバ温度は、温度Y1から徐々に上昇する。
そして、ヒータ温度が温度X2である場合に、チャンバ温度が定常に達するために十分な時間(たとえば、12時間)が経過した時間T3から、さらに所与の時間(たとえば、1時間)が経過した時間T4までの間のチャンバ温度を、測定部61aが測定する。
たとえば、図8の例では、ヒータ温度が温度X2である場合に、定常に達したチャンバ温度は温度Y2である。温度Y2は、第2温度の一例である。これによって、測定部61aによる測定処理が終了する。
図7の説明に戻る。推定部61bは、上述のように測定部61aで測定されたチャンバ温度とヒータ温度との相関関係を示す温度データに基づいて、内部空間31aの温度を所望の温度にするためのチャンバヒータ41の設定温度を推定する。この推定部61による処理の詳細について、図9を用いて説明する。
図9は、実施形態に係る推定処理を説明するための図であり、ヒータ温度とチャンバ温度との相関を示す図である。実施形態において、推定部61bは、図9に示すように、ヒータ温度が温度X1である場合のチャンバ温度(温度Y1)をXY座標にプロットする(点P1)。
また、推定部61bは、ヒータ温度が温度X2である場合のチャンバ温度(温度Y2)をXY座標にプロットする(点P2)。
ここで、実施形態では、高圧の超臨界流体を内部空間31aで保持するため、乾燥ユニット18の筐体31は強固に設計されている。そのため、筐体31の蓄熱性が非常に大きくなることから、筐体31では、ヒータ温度とチャンバ温度とが線形の相関関係を有する。
そこで、実施形態では、推定部61bが、XY座標において、点P1および点P2を通過する直線Lを求める。XY座標における直線Lは、以下の式(1)となる。
X={(X2-X1)/(Y2-Y1)}(Y-Y1)+X1 ・・・(1)
そして、推定部61bは、かかる式(1)に所望のチャンバ温度(以下、所望温度Yaとも呼称する。)を入力することで、内部空間31aの所望温度Yaに対応するチャンバヒータ41の設定温度Xaを推定する。
換言すると、推定部61bは、図9に示すように、直線Lと直線Y=Yaとの交点である点Paを求め、かかる点PaにおけるXの値を、内部空間31aの所望温度Yaに対応するチャンバヒータ41の設定温度Xaとする。
これにより、チャンバヒータ41の設定温度を繰り返し微調整することなく、内部空間31aの所望温度Yaに対応するチャンバヒータ41の設定温度Xaを効率的に求めることができる。したがって、実施形態によれば、筐体31内の温度調整を効率よく実施することができる。
また、実施形態では、ヒータ温度である温度X1、X2と、チャンバ温度である温度Y1、Y2とによって算出される一次関数(すなわち、式(1))に基づいて、内部空間31aの所望温度Yaに対応するチャンバヒータ41の設定温度Xaを推定するとよい。これにより、精度よくかつ効率的にチャンバヒータ41の設定温度Xaを推定することができる。
図7の説明に戻る。調整部61cは、上述のように推定部61bで推定されたチャンバヒータ41の設定温度Xaを用いて、内部空間31aの温度を所望温度Yaに調整する。この調整部61cによる処理の詳細について、図8を用いて説明する。
上述の測定処理が終了した時間T4において、調整部61cは、チャンバヒータ41をオフにする。すると、チャンバ温度は、温度Y2から徐々に下降する。またこの際、推定部61bは、上述の式(1)を求め、さらにかかる式(1)から内部空間31aの所望温度Yaに対応するチャンバヒータ41の設定温度Xaを推定する。
そして、所望温度Yaよりも低い温度である温度Y3になった時間T5において、調整部61cは、チャンバヒータ41の温度を設定温度Xaに設定して、チャンバヒータ41を動作させる。すると、チャンバ温度は、温度Y3から徐々に上昇し、時間T6においてチャンバ温度が所望温度Yaとなる。
さらに、調整部61cは、時間T6からさらに所与の時間(たとえば、1時間)が経過した時間T7までの間のチャンバ温度を測定し、チャンバ温度が所望温度Yaで安定していることを確認して、調整処理を終了する。
実施形態では、図8に示すように、測定処理の際にチャンバ温度である温度Y1、Y2を測定する場合と、調整処理の際にチャンバ温度を所望温度Yaに調整する場合とで、温度を変化させる向きを揃えるとよい。
たとえば、図8の例では、温度Y1よりも低い温度から温度Y1にまで達するようにチャンバヒータ41を動作させて温度Y1を測定し、温度Y2よりも低い温度から温度Y2にまで達するようにチャンバヒータ41を動作させて温度Y2を測定している。
同様に、図8の例では、所望温度Yaよりも低い温度Y3から所望温度Yaにまで達するようにチャンバヒータ41を動作させて、内部空間31aの温度を所望温度Yaに調整している。
このように、測定処理と調整処理とで温度を変化させる向きを揃えることで、測定処理と調整処理とで温度を変化させる向きを揃えない場合と比べて、より精度よく内部空間31aを所望温度Yaに調整することができる。
なお、本開示は図8の例に限られず、測定処理の際にチャンバ温度である温度Y1、Y2を測定する場合と、調整処理の際にチャンバ温度を所望温度Yaに調整する場合とで、温度を下げるように温度の向きを揃えてもよい。
一方で、測定処理の際にチャンバ温度である温度Y1、Y2を測定する場合と、調整処理の際にチャンバ温度を所望温度Yaに調整する場合とで、温度を上げるように温度の向きを揃えることで、低いチャンバ温度から測定処理を始めることができる。
したがって、実施形態によれば、より素早く測定処理を開始できるとともに、チャンバヒータ41の電気使用量を低減することができる。
また、実施形態では、測定部61aによる測定処理において、最初にチャンバヒータ41を温度X1に加熱し、次にチャンバヒータ41を温度X1よりも高い温度X2に加熱するとよい。
これにより、測定処理の際にチャンバ温度である温度Y1、Y2を測定する場合と、調整処理の際にチャンバ温度を所望温度Yaに調整する場合とで、温度を上げるように温度の向きを円滑に揃えることができる。
したがって、実施形態によれば、より素早く測定処理を開始できるとともに、チャンバヒータ41の電気使用量を低減することができる。
なお、測定処理の際にチャンバ温度である温度Y1、Y2を測定する場合と、調整処理の際にチャンバ温度を所望温度Yaに調整する場合とで、温度を下げるように温度の向きを揃える場合には、温度X1よりも温度X2のほうが温度が低いとよい。
これにより、測定処理の際にチャンバ温度である温度Y1、Y2を測定する場合と、調整処理の際にチャンバ温度を所望温度Yaに調整する場合とで、温度を下げるように温度の向きを円滑に揃えることができる。
また、上記の実施形態では、測定処理において、あらかじめ設定された温度X1、X2をヒータ温度として用いる例について示したが、本開示はかかる例に限られない。
たとえば、基板処理システム1を設置した後などに最初に推定された設定温度Xa1を用いて、2度目以降の測定処理では、まずヒータ温度を温度Xa1-αとし、次にヒータ温度を温度Xa1+αとして測定処理を行ってもよい。
これにより、2度目以降の測定処理において、図9に示す点Paを点P1と点P2との中点近傍に位置させることができるため、さらに精度よくチャンバヒータ41の設定温度Xaを推定することができる。
またこの場合、2度目以降の測定処理で用いるαの値としては、5(℃)~10(℃)の範囲であるとよい。これにより、さらに精度よくチャンバヒータ41の設定温度Xaを推定することができる。
また、上記の実施形態では、チャンバ温度として温度Y1(または温度Y2)を測定する際に、所与の時間(たとえば、12時間)が経過するまで待機する例について示したが、本開示はかかる例に限られない。
例えば、測定部61aは、温度測定器42で測定される内部空間31aの温度を随時測定し、チャンバ温度が定常に達したタイミングからさらに所与の時間(例えば、1時間)が経過した時間までの間のチャンバ温度を、温度Y1(または温度Y2)としてもよい。
これにより、測定処理をより短時間で終了させることができるため、筐体31内の温度調整をさらに効率よく実施することができる。
また、上記の実施形態では、図8および図9に示すように、測定処理において2つの条件のヒータ温度を用い、推定処理においてXY座標に2つの点P1、P2をプロットすることで設定温度Xaを推定する例について示したが、本開示はかかる例に限られない。
たとえば、本開示では、測定処理において3つ以上の条件のヒータ温度を用い、推定処理においてXY座標に3つ以上の点をプロットすることで設定温度Xaを推定してもよい。これにより、さらに精度よくチャンバヒータ41の設定温度Xaを推定することができる。
なおこの場合、図9に示したXY座標には、直線Lに替えて近似直線を3つ以上の点に合わせて引いてもよいし、近似曲線を3つ以上の点に合わせて引いてもよい。
また、上記の実施形態では、測定部61aによる測定処理と、推定部61bによる推定処理と、調整部61cによる調整処理とを連続して実施する例について示したが、本開示はかかる例に限られない。
たとえば、測定部61aによる測定処理および推定部61bによる推定処理を事前に行い、設定温度Xaをひとまず推定しておく。そして、別途調整処理が必要となった際に、事前に推定された設定温度Xaを用いて調整処理を行ってもよい。
また、本開示では、調整処理を行う前に、測定処理および推定処理を毎回行う必要は無い。基板処理システム1を設置した直後や、乾燥ユニット18の各部(たとえば、チャンバヒータ41や温度測定器42など)を交換した場合以外には、以前の設定温度Xaを用いて調整処理を行ってもよい。
実施形態に係る基板処理装置(基板処理システム1)は、処理容器(筐体31)と、加熱機構(チャンバヒータ41)と、温度測定器42と、制御部61と、を備える。処理容器(筐体31)は、内部空間31aに基板(ウェハW)を収容する。加熱機構(チャンバヒータ41)は、内部空間31aの外側から内部空間31aを加熱する。温度測定器42は、内部空間31aの温度を測定する。制御部61は、各部を制御する。また、制御部61は、測定部61aと、推定部61bと、を有する。測定部61aは、加熱機構(チャンバヒータ41)を第1設定温度(温度X1)で加熱した場合に温度測定器42によって測定される内部空間31aの温度である第1温度(温度Y1)を測定する。また、測定部61aは、加熱機構(チャンバヒータ41)を第2設定温度(温度X2)で加熱した場合に温度測定器42によって測定される内部空間31aの温度である第2温度(温度Y2)を測定する。推定部61bは、第1設定温度、第2設定温度、第1温度および第2温度に基づいて、温度測定器42によって測定される内部空間31aの温度を所望の温度(所望温度Ya)にするための加熱機構(チャンバヒータ41)の設定温度Xaを推定する。これにより、筐体31内の温度調整を効率よく実施することができる。
また、実施形態に係る基板処理装置(基板処理システム1)において、推定部61bは、第1設定温度、第2設定温度、第1温度および第2温度によって算出される一次関数に基づいて、加熱機構(チャンバヒータ41)の設定温度Xaを推定する。これにより、精度よくかつ効率的にチャンバヒータ41の設定温度Xaを推定することができる。
また、実施形態に係る基板処理装置(基板処理システム1)において、測定部61aは、第1温度(温度Y1)よりも低い温度Y0から第1温度(温度Y1)にまで達するように加熱機構(チャンバヒータ41)を動作させて、第1温度(温度Y1)を測定する。また、測定部61aは、第2温度(温度Y2)よりも低い温度Y1から第2温度(温度Y2)にまで達するように加熱機構(チャンバヒータ41)を動作させて、第2温度(温度Y2)を測定する。これにより、より素早く測定処理を開始できるとともに、チャンバヒータ41の電気使用量を低減することができる。
また、実施形態に係る基板処理装置(基板処理システム1)において、測定部61aは、最初に加熱機構(チャンバヒータ41)を第1設定温度(温度X1)に加熱して第1温度(温度Y1)を測定する。また、測定部61aは、次に加熱機構を第1設定温度(温度X1)よりも高い第2設定温度(温度X2)に加熱して第2温度(温度Y2)を測定する。これにより、より素早く測定処理を開始できるとともに、チャンバヒータ41の電気使用量を低減することができる。
また、実施形態に係る基板処理装置(基板処理システム1)において、処理容器(筐体31)では、内部空間31aに供給される超臨界状態の処理流体によって基板(ウェハW)が処理される。これにより、超臨界処理のために筐体31が強固に設計されており、筐体31の蓄熱性が非常に大きい場合でも、筐体31内の温度調整を効率よく実施することができる。
<制御処理の手順>
つづいて、実施形態に係る制御処理の手順について、図10を参照しながら説明する。図10は、実施形態に係る基板処理システム1が実行する制御処理の手順の一例を示すフローチャートである。
実施形態に係る制御処理では、まず、制御部61が、測定処理を行う(ステップS201)。具体的には、制御部61が、まず、チャンバヒータ41を温度X1で加熱した場合に温度測定器42によって測定される内部空間31aの温度Y1を測定する。次に、制御部61は、チャンバヒータ41を温度X2で加熱した場合に温度測定器42によって測定される内部空間31aの温度Y2を測定する。
次に、制御部61は、温度X1、温度X2、温度Y1および温度Y2に基づいて、温度測定器42によって測定される内部空間31aの温度を所望温度Yaにするためのチャンバヒータ41の設定温度Xaを推定する(ステップS202)。
次に、制御部61は、チャンバヒータ41の温度を設定温度Xaに設定することで、筐体31の内部空間31aの温度を所望温度Yaに調整し(ステップS203)、一連の制御処理を終了する。
実施形態に係る基板処理方法は、上記の基板処理システム1において、測定工程(ステップS201)と、推定工程(ステップS202)と、を含む。測定工程(ステップS201)は、加熱機構(チャンバヒータ41)を第1設定温度(温度X1)で加熱した場合に温度測定器42によって測定される内部空間31aの温度である第1温度(温度Y1)を測定する。また、測定工程(ステップS201)は、加熱機構(チャンバヒータ41)を第2設定温度(温度X2)で加熱した場合に温度測定器42によって測定される内部空間31aの温度である第2温度(温度Y2)を測定する。推定工程(ステップS202)は、第1設定温度、第2設定温度、第1温度および第2温度に基づいて、温度測定器42によって測定される内部空間31aの温度を所望の温度(所望温度Ya)にするための加熱機構の設定温度Xaを推定する。これにより、筐体31内の温度調整を効率よく実施することができる。
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。たとえば、上記の実施形態では、超臨界流体によってウェハWが処理される乾燥ユニット18における制御処理について示したが、本開示はかかる例に限られず、その他の処理が行われる各種処理ユニットにおいて、本開示の技術が適用されてもよい。
今回開示された実施形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。実に、上記した実施形態は多様な形態で具現され得る。また、上記の実施形態は、添付の特許請求の範囲及びその趣旨を逸脱することなく、様々な形態で省略、置換、変更されてもよい。
W ウェハ(基板の一例)
1 基板処理システム(基板処理装置の一例)
6 制御装置
18 乾燥ユニット
31 筐体(処理容器の一例)
31a 内部空間
41 チャンバヒータ(加熱機構の一例)
42 温度測定器
61 制御部
61a 測定部
61b 推定部
61c 調整部
X1 温度(第1設定温度の一例)
X2 温度(第2設定温度の一例)
Xa 設定温度
Y1 温度(第1温度の一例)
Y2 温度(第2温度の一例)
Ya 所望温度(所望の温度の一例)

Claims (6)

  1. 内部空間に基板を収容する処理容器と、
    前記内部空間の外側から前記内部空間を加熱する加熱機構と、
    前記内部空間の温度を測定する温度測定器と、
    各部を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記加熱機構を第1設定温度で加熱した場合に前記温度測定器によって測定される前記内部空間の温度である第1温度と、前記加熱機構を第2設定温度で加熱した場合に前記温度測定器によって測定される前記内部空間の温度である第2温度とを測定する測定部と、
    前記第1設定温度、前記第2設定温度、前記第1温度および前記第2温度に基づいて、前記温度測定器によって測定される前記内部空間の温度を所望の温度にするための前記加熱機構の設定温度を推定する推定部と、
    を有する基板処理装置。
  2. 前記推定部は、
    前記第1設定温度、前記第2設定温度、前記第1温度および前記第2温度によって算出される一次関数に基づいて、前記加熱機構の設定温度を推定する
    請求項1に記載の基板処理装置。
  3. 前記測定部は、
    前記第1温度よりも低い温度から前記第1温度にまで達するように前記加熱機構を動作させて、前記第1温度を測定し、
    前記第2温度よりも低い温度から前記第2温度にまで達するように前記加熱機構を動作させて、前記第2温度を測定する
    請求項1または2に記載の基板処理装置。
  4. 前記測定部は、
    最初に前記加熱機構を前記第1設定温度に加熱して前記第1温度を測定し、
    次に前記加熱機構を前記第1設定温度よりも高い前記第2設定温度に加熱して前記第2温度を測定する
    請求項1または2に記載の基板処理装置。
  5. 前記処理容器では、前記内部空間に供給される超臨界状態の処理流体によって前記基板が処理される
    請求項1または2に記載の基板処理装置。
  6. 内部空間に基板を収容する処理容器と、前記内部空間の外側から前記内部空間を加熱する加熱機構と、前記内部空間の温度を測定する温度測定器と、を備える基板処理装置において、
    前記加熱機構を第1設定温度で加熱した場合に前記温度測定器によって測定される前記内部空間の温度である第1温度と、前記加熱機構を第2設定温度で加熱した場合に前記温度測定器によって測定される前記内部空間の温度である第2温度とを測定する測定工程と、
    前記第1設定温度、前記第2設定温度、前記第1温度および前記第2温度に基づいて、前記温度測定器によって測定される前記内部空間の温度を所望の温度にするための前記加熱機構の設定温度を推定する推定工程と、
    を含む基板処理方法。
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