JP6905152B2 - 防汚性を向上させた気体潤滑式メカニカルシール - Google Patents

防汚性を向上させた気体潤滑式メカニカルシール Download PDF

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Description

本発明は、ガス状流体をバリア媒体として用いる気体潤滑式メカニカルシール装置であって、防汚性を向上させたメカニカルシール装置に関する。
気体潤滑式メカニカルシールは、例えば、圧縮機において、圧縮機の駆動軸をシールするために用いられている。気体潤滑式メカニカルシール内の回転メカニカル摺動リングと固定メカニカル摺動リングとの間のシールギャップをシールするためのバリア媒体として、空気又は窒素等のガス状流体が用いられている。メカニカルシール装置の動作時において、微細な固体状の汚れの粒子等がシールギャップに浸入し、回転摺動リング及び/又は固定摺動リングの摺動面を損傷させることがある。これにより、メカニカルシールの寿命が短くなってしまう。
このため、本発明は、設計がシンプルであり、製造が容易且つ低コストでありながら、防汚性を向上させるメカニカルシール装置を提供することを目的とする。更に、本発明は、より長い耐用寿命を有するメカニカルシールを備えた圧縮機を提供することを目的とする。
上記の目的は、請求項1の特徴を有するメカニカルシール装置、及び請求項11の特徴を有する圧縮機によって達成される。それぞれの下位の請求項は、本発明の好適な更なる展開例を示す。
本発明に係る請求項1の特徴を有する気体潤滑式メカニカルシール装置は、防汚性が向上するという利点を有する。このため、埃や微粒子といった固体粒子等が回転メカニカルシールと固定摺動リングとの間のシールギャップに浸入することを回避できる。したがって、メカニカルシール装置を大幅に安全に動作させることが可能になり、これにより、メカニカルシール装置の耐用寿命が伸びる。本発明によれば、上記を実現するために、気体潤滑式メカニカルシール装置は、それらの間にシールギャップを画定する回転摺動リング及び固定摺動リングを備える。更に、固定摺動リングを回転摺動リングへの方向に付勢する付勢装置が設けられている。更に、ガス状流体を導入可能な流体室が設けられており、ガス状流体は、メカニカルシールのバリア媒体として用いられ、シールギャップに導入される。更に、メカニカルシール装置は、第1軸方向面を有し、回転摺動リングを保持する第1摺動リング担持部と、第2軸方向面を有し、固定摺動リングを保持する第2摺動リング担持部とを備える。第2摺動リング担持部及び固定摺動リングは共に、メカニカルシール装置の軸方向に沿って、摺動面上に配設されている。更に、第1及び第2軸方向面によって、軸方向ギャップが制限されている。軸方向ギャップは、メカニカルシール装置の中心軸線に対して垂直に向けられている。更に、メカニカルシールのシールギャップにおいて副室が形成され、副室は、軸方向ギャップを介して流体室に連結されている。このため、上記の追加的な軸方向ギャップを、流体室からシールギャップへ向かうガス状流体の流路に設けることで、ガス状流体内に存在し得る汚れの粒子がシールギャップに到達することが防止される。回転摺動リングを保持する第1摺動リング担持部が、回転摺動リングと共に回転すると、この回転により基本的に外側に向けた遠心力が生じ、汚れの粒子等を軸方向ギャップから押し出すため、メカニカルシール装置の動作時において固体物が軸方向ギャップに浸入することが非常に困難になる。これにより、固体粒子がシールギャップの方向へ移動することがより一層困難になる。
更に好ましくは、メカニカルシール装置は、変位面を形成する円筒状の外面を有するスリーブを備え、その上に、第2摺動リング担持部及び固定摺動リングが軸方向に共に変位可能なように配設される。或いは、摺動面が、筐体上に配設可能であると好ましい。
更に好ましくは、メカニカルシール装置は、第1径方向ギャップを介して流体室に接続された圧力補償室を備える。圧力補償は、圧力補償室を通じて、固定摺動リングに対して発生させることができる。これにより、特にメカニカルシールを停止状態から始動させた際にシールギャップにおいて高まる圧力を、低く抑えることができる。
更に好ましくは、メカニカルシール装置は、軸方向ギャップの径方向外側に位置する保護エッジを備える。これにより、バリア媒体としてのガス状流体内に存在し得る固体粒子がメカニカルシールのシールギャップに到達することが、更に防止される。保護エッジは、第1摺動リング担持部、第2摺動リング担持部、または、第1及び第2摺動リング担持部の両方に設けられることが好ましい。
本発明の他の好適な実施形態によれば、軸方向ギャップの幅Bに対する軸方向ギャップの長さLの比率は、2:1以上である。これにより、軸方向ギャップの長さは、常に確実にその幅よりも大きくなるため、固体粒子の軸方向ギャップへの浸入が更に困難になる。
好ましくは、メカニカルシール装置は、第2摺動リング担持部の外周に配設された排液溝を更に含む。排液溝によって、メカニカルシール装置が設けられた装置が停止状態にある際に、媒体、具体的にはガス状流体から生じた凝縮物を、外周における排液溝に沿って確実に下方に排液させることできる。これにより、凝縮物を、例えば排液口から安全に排液できる。
バネ要素は、回転摺動リングを固定摺動リングに向かって付勢するのに特に好適である。バネ要素は、容易且つ安価に用意できる。バネ要素は、筐体と、固定摺動リングを保持する第2摺動リング担持部との間に配設することが好ましい。
また、圧力補償室は、回転摺動リングが例えば軸スリーブを介して又は直接配設された回転軸が軸方向に移動した場合に、固定摺動リングを直ちに前進させられるという利点を有する。第1及び第2軸方向面間の軸方向ギャップが第1及び第2摺動リング担持部上に形成されているため、衝撃等によって回転摺動リングが軸方向に移動しても、第1及び第2摺動リング担持部間の軸方向ギャップにおける接触は回避される。軸方向ギャップは、いかなる動作状況下における動作時においても、維持することができる。
特にシンプル且つコンパクトな実施形態としては、第2摺動リング担持部は、カップ状を有することが好ましい。更に、メカニカルシール装置は、摺動面をシールする補助シールを備えることが好ましい。したがって、補助シールは、第2摺動リング担持部及び固定メカニカルシールと共に摺動面上を移動可能に構成されていることが好ましい。
本発明の他の好適な実施形態によれば、軸方向ギャップと、メカニカルシールのシールギャップにおける副室との間に、 第2径方向ギャップが配設されている。第2径方向ギャップは、固体粒子によるシールギャップの汚染に対する他の安全装置である。これにより、汚れに対してメカニカルシール装置を更に保護することができる。
径方向ギャップの第2幅が、軸方向ギャップの第1幅と等しいことが特に好ましい。
更に、本発明は、本発明に係るメカニカルシール装置を備える、ガス状媒体を圧縮するための圧縮機に関する。好ましくは、圧縮機は、遠心式圧縮機である。圧縮機によって圧縮されたガス状流体は、分岐されて流体室に供給されることが特に好ましい。このため、既に圧縮機にあるガス状流体は、メカニカルシール装置を動作させるためのバリア媒体としても用いることができる。このために、バリア流体を別個に供給する必要はない。したがって、ガス状流体の汚染の可能性が高まる。しかしながら、メカニカルシールにおけるシール媒体として用いられるガス状流体が、別のシール媒体流路により提供されることも意図されていることに留意すべきである。
以下、本発明の好適な実施形態を、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。図面は以下のとおりである。
本発明の第1実施形態に係る気体潤滑式メカニカルシール装置を備える圧縮機の概略断面図である。 図1のメカニカルシール装置の部分拡大断面図である。 本発明の第2実施形態に係るメカニカルシール装置を備える圧縮機の概略図である。 本発明の第3実施形態に係るメカニカルシール装置を備える圧縮機の概略図である。
以下に、本発明の第1の好適な実施形態に係るメカニカルシール装置1を、図1及び図2を参照して詳細に説明する。メカニカルシール装置1は、大気60に対して流体室6をシールする。
図1から分かるように、メカニカルシール1は、回転軸15上に配設され、圧縮機16をシールする。この圧縮機は、ガス状流体を圧縮し、圧縮されたガス状流体は、排出路17を介して消費先に供給される。排出路17からは、分岐路18が分岐しており、メカニカルシール装置1における流体室6まで延在している。
メカニカルシール装置1は、それらの間にシールギャップ4を画定する回転摺動リング2及び固定摺動リング3を備えるメカニカルシールを備えている。
このメカニカルシールは、大気60に対して流体室6をシールする。
回転メカニカルシール2は、第1摺動リング担持部20に保持されている。第1摺動リング担持部20は、スリーブ部20aにおいて、軸15に直接固定されている。第1摺動リング担持部20は、回転摺動リング2を部分的に囲繞している。固定摺動リング3は、第2摺動リング担持部30に保持されている。ここで、環状の補助シール部材35が設けられており、これは、第2摺動リング担持部30と固定摺動リング3との間に配設されている。
図1から分かるように、固定摺動リング3及び補助シール部材35は、スリーブ33の変位面32上に摺動可能に配設されている。スリーブ33は、筐体34上に強固に固定されている。本実施形態において、変位面32は円筒状の面であり、回転摺動リング2の軸方向の移動時において固定摺動リング3の軸方向の調整を可能にしている。
固定摺動リング3は、本実施形態においてバネ要素である付勢装置5により、回転摺動リング2に対して軸方向X−Xに沿って予め付勢されている。付勢装置5は、筐体34と、固定されている第2摺動リング担持部30との間に配設されている。
図1から更に分かるように、副室8が、シールギャップ4に隣接して配設されている。また、図1から分かるように、第2摺動リング担持部30の後面側に向かって延在する圧力補償室9が更に設けられている。本実施形態では、付勢装置5は、圧力補償室9内に配設されている。
副室8は、軸方向ギャップ7を介して流体室6に接続されている。軸方向ギャップ7は、図2で詳細に確認できる。軸方向ギャップ7は、第1摺動リング担持部20の第1軸方向面21と、固定された第2摺動リング担持部30の第2軸方向面31とから構成されている。軸方向ギャップ7は、第1幅B1を有する。更に、軸方向ギャップ7は、径方向において長さLを有する。このように、軸方向ギャップ7は、第1軸方向面21と第2軸方向面31との間の距離を示し、これは、回転摺動リングと固定摺動リングとの間のシールギャップ4よりも常に大きい。
軸方向ギャップ7の第1幅B1に対する長さLの比率は、2以上である。図2から分かるように、軸方向ギャップ7は、専ら軸方向X−Xに向かって径方向に沿って形成されている。
図1及び図2から更に分かるように、流体室6と圧力補償室9との間に、第1径方向ギャップ10が更に設けられている。第1径方向ギャップ10は、一定の幅B3を有する。この幅B3は、径方向ギャップ12の第2幅B2よりも小さいことが好ましい。幅B3をできるだけ小さくすることで、圧力補償室9への流体の流入を最小限に抑え、圧力補償室9を流体室6から確実に切り離している。特に、これにより、圧力補償室9への汚れの粒子の浸入を防いでいる。
更に、流体室6から副室8への流体流路には、第2径方向ギャップ12が設けられており、この第2径方向ギャップ12は、軸方向X−Xに沿って一定の第2幅B2を有している。第2幅B2は、軸方向ギャップ7の第1幅B1と等しい。
図1から更に分かるように、軸方向ギャップ7は、シーリングギャップ4に対して軸方向X−Xにずれている。
このため、副室8は、第2径方向ギャップ12及び軸方向ギャップ7を介して流体室6に接続されている。
軸方向ギャップ7及び第2径方向ギャップ12がいずれも第1摺動リング担持部20と第2摺動リング担持部30との間に形成されているため、このギャップ構造の作成は、費用対効果が特に高い。
動作時において、特定の動作状況下では、メカニカルシール装置1に、軸方向の相対的な移動が生じることがある。特に、軸15が熱膨張すると、軸15と筐体34との軸方向における相対的な移動が生じることがある。この場合、第1摺動リング担持部20を介して軸15に接続されている回転摺動リング2は、軸方向X−Xに沿った軸方向移動Fを、例えば圧縮機16に向かって行うことができる。これにより、回転摺動リング2と固定摺動リング3との間のシールギャップ4が広がるが、圧力補償室9及びその内部に配設された付勢装置5やスリーブ33の変位面32により、固定摺動リング3は、直ちに回転摺動リング2の移動に追従して、回転摺動リング2の軸方向変位の方向に移動することができる。このため、シールギャップ4は変化しない。軸方向ギャップ7が第1及び第2摺動リング担持部20,30という2つの要素により構成されており、摺動リング担持部20,30が摺動リング2,3と共に移動するため、軸方向ギャップ7を形成する第1及び第2軸方向面21,31間の接触を防止できる。
第1幅B1が常にシールギャップ4の幅よりも大きく、回転摺動リング2と固定摺動リング3とのシール面同士が最初に接触するため、回転摺動リング2が固定摺動リング3に向かって軸方向に移動したとしても、第1軸方向面21と第2軸方向面31との接触は生じない。したがって、いかなる動作条件においても、第1軸方向面21と第2軸方向面31との間の接触は生じ得ない。このため、特定の動作状況下においても、軸方向ギャップ7は常に存在する。
また、固定された第2摺動リング担持部30の外周には、排液溝11が形成されている。排液溝11は、第2摺動リング担持部30の外周のうち少なくともその半分に亘って延在し、摺動リング担持部30の全周に亘って延在していることが好ましい。排液溝11は、様々な動作状況下においてガス状流体から凝縮され得る凝縮物の排液に用いられる。凝縮物を、メカニカルシール装置における排液部等が設けられた領域まで、排液溝11を通じて下方に案内することができる。
図1にさらに示すように、ラビリンスシール51を含むシール要素50が、圧縮機16と軸15上のメカニカルシール装置1との間に配設されている。
このため、軸方向ギャップ7を設けることにより、副室8、そして特に回転及び固定メカニカル摺動リング2,3間のシールギャップ4及び各メカニカル摺動リングの裏側の汚染を回避できる。軸方向ギャップ7を設けることにより、排出路から分岐したガス状流体に存在し得る固体粒子や液滴が、シールギャップ4まで移動することが防止される。動作時において第1摺動リング担持部20が回転軸15及び回転摺動リング2と共に回転すると、軸方向ギャップ7において径方向外側に向かう流れが生じるため、更に固体物を軸方向ギャップ7から排出させることができる。ここで、各摺動リングの軸方向の移動が生じる動作の場合においても、軸方向ギャップ7は維持される。このような場合でも、副室8への固体物の浸入を回避できる。これにより、気体潤滑式メカニカルシール用のメカニカルシール装置の耐用寿命が大幅に伸びる。
図3は、本発明の第2実施形態に係るメカニカルシール装置1及び圧縮機16を示す。
第2実施形態は、第1実施形態とは異なり、回転する第1摺動リング担持部20上に配設された保護エッジ26を更に備える。図3から分かるように、保護エッジ26は、軸方向ギャップ7の径方向外側に配設されている。これにより、軸方向ギャップ7への汚れの浸入を防止し、必要に場合に副室8や特にシールギャップ4への汚れの浸入を防止する更なる装置が設けられる。保護エッジ26は、軸方向ギャップ7に面する斜面27を備える。これにより、保護エッジ26の汚染が防止される。したがって、第2実施形態に係るメカニカルシール装置1は、より汚れで汚染され難くなっているため、メカニカルシール装置の耐用寿命が更に伸びる。
図4は、本発明の第3実施形態に係るメカニカルシール装置1及び圧縮機16を示す。第3実施形態は、第2実施形態とは異なり、固定された第2摺動リング担持部30に配設された保護エッジ36を備える。第2実施形態と同様に、保護エッジ36は、軸方向ギャップ7の径方向外側に配設されている。その機能は、第2実施形態の場合と同じであるため、副室8や特に回転摺動リングと固定摺動リングとの間のシールギャップに汚れの粒子が浸入することを確実に防止できる。
1 メカニカルシール装置
2 回転摺動リング
3 固定摺動リング
4 シールギャップ
5 付勢装置
6 流体室
7 軸方向ギャップ
8 副室
9 圧力補償室
10 第1径方向ギャップ
11 排液溝
12 第2径方向ギャップ
15 軸
16 圧縮機
17 排出路
18 分岐路
20 第1摺動リング担持部
20a スリーブ部
21 第1軸方向面
26 保護エッジ
27 斜面
30 第2摺動リング担持部
31 第2軸方向面
32 変位面
33 スリーブ
34 筐体
35 補助シール部材
36 保護エッジ
50 シール要素
51 ラビリンスシール
60 大気
B1 第1幅
B2 第2幅
B3 第3幅
F 軸方向移動
L 長さ
X−X 軸方向

Claims (12)

  1. ガス状流体をバリア媒体として用いる気体潤滑式メカニカルシール装置であって、
    それらの間にシールギャップ(4)を画定する回転摺動リング(2)及び固定摺動リング(3)を備えるメカニカルシールと、
    前記固定摺動リング(3)を前記回転摺動リング(2)への方向に付勢する付勢装置(5)と、
    ガス状流体を導入可能な流体室(6)と、
    第1軸方向面(21)を有し、前記回転摺動リング(2)を保持する第1摺動リング担持部(20)と、
    第2軸方向面(31)を有し、前記固定摺動リング(3)を保持する第2摺動リング担持部(30)とを備え、
    前記第2摺動リング担持部(30)及び前記固定摺動リング(3)が共に、軸方向(X−X)に変位可能になるように変位面(32)上に配設され、
    前記メカニカルシール装置が、
    前記第1軸方向面(21)及び前記第2軸方向面(31)によって制限された軸方向ギャップ(7)と、
    前記メカニカルシールの前記シールギャップ(4)に隣接して配設され、前記軸方向ギャップ(7)を介して前記流体室(6)に接続された副室(8)とを備える
    ことを特徴とするメカニカルシール装置。
  2. 前記変位面(32)を形成する円筒状の外面を有するスリーブ(33)を更に備える
    ことを特徴とする請求項1に記載のメカニカルシール装置。
  3. 第1径方向ギャップ(10)を介して前記流体室(6)に連結された圧力補償室(9)を更に備える、
    ことを特徴とする請求項1及び2のいずれかに記載のメカニカルシール装置。
  4. 前記軸方向ギャップ(7)の径方向外側に配設された保護エッジ(26,36)を更に備える
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のメカニカルシール装置。
  5. 前記保護エッジが、前記第1摺動リング担持部(20)又は前記第2摺動リング担持部(30)に設けられている
    ことを特徴とする請求項4に記載のメカニカルシール装置。
  6. 前記軸方向ギャップ(7)の幅(B1)に対する前記軸方向ギャップ(7)の長さ(L)の比率が、2:1以上である
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のメカニカルシール装置。
  7. 前記第2摺動リング担持部(30)の外周に配置された排液溝(11)を更に具備する
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のメカニカルシール装置。
  8. 前記第2摺動リング担持部(30)がカップ状構造を有する
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のメカニカルシール装置。
  9. 前記軸方向ギャップ(7)と前記副室(8)との間に第2径方向ギャップ(12)が配置されている
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載のメカニカルシール装置。
  10. 前記第2径方向ギャップ(12)の第2幅(B2)が、前記軸方向ギャップ(7)の幅(B1)と等しい
    ことを特徴とする請求項9に記載のメカニカルシール装置。
  11. 請求項1〜10のいずれか一項に記載のメカニカルシール装置を備えることを特徴とする
    ガス状媒体を圧縮するための圧縮機。
  12. ガス状媒体を前記圧縮機の排出路(17)から前記流体室(6)へ供給するために前記排出路(17)から前記流体室(6)まで延在する分岐路(18)を更に備える
    ことを特徴とする請求項11に記載の圧縮機。
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