JP6904687B2 - 放射線撮影装置およびその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、放射線画像を撮影する放射線撮影装置に関するものである。
対象物に放射線(例えばX線)を照射し、当該対象物を透過した放射線の強度分布を検出して放射線画像を撮影する放射線撮影装置が知られており、医療分野・産業分野等で広く利用されている。また、放射線撮影において、半導体センサを使用してデジタル画像を取得する放射線撮影装置が知られている。このような放射線撮影装置では、従来の感光性フィルムによる画像取得と異なり、取得画像を瞬時に確認できるため、作業効率が従来よりも向上している。更に、非常に広いダイナミックレンジを有していることから、放射線露光量の変動に影響されない撮影も可能となっている。
放射線撮影装置において、装置の状態を操作者に対して通知するような報知機能を設ける場合がある。特許文献1では、X線検出器の駆動状態(蓄積状態とその他の駆動)を光や音で報知することが記載されている。また、特許文献2では、電子カセッテにスピーカを備え、撮影室内の大凡の位置を報せるための音声を出力することが記載されている。
特開2005−013272号公報 特開2012−100962号公報
特許文献2のように放射線撮影装置にスピーカを備えて音による報知を行う場合、スピーカの配置と装置の設置環境によっては、スピーカが塞がれることで音が減衰され、操作者が音を聞き取りづらくなるおそれがある。
そこで本発明は、音による報知機能を備えた放射線撮影装置において、装置の設置環境や設置状態によらず、適切な音量で操作者への報知を可能にすることを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は、被写体を透過した放射線を電気信号に変換する放射線検出部を備えたカセッテ型放射線撮影装置であって、報知のための音を発する発音部と、前記発音部に近接する物体がある第1の設置状態において、前記発音部に近接する物体がない第2の設置状態の場合と比較して、前記発音部から発する音の音量が大きくなるように、前記発音部を制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、音による報知機能を備えた放射線撮影装置において、装置の設置環境や設置状態によらず、適切な音量で操作者への報知が可能になる。
本実施形態における放射線撮影システムの概略を示す構成図 本実施形態における放射線撮影装置の外観および機能を示す図 第1の実施形態における放射線撮影装置の断面を示す図 第2の実施形態における放射線撮影装置の構成を示す図 本実施形態における撮影動作の流れを示すフローチャート 放射線照射検知機能を用いた場合の撮影動作の流れを示すフローチャート
以下、本発明の実施形態について、添付の図面を参照して具体的に説明する。なお、本明細書では、放射線としてX線を例に説明するが、α線、β線、γ線、粒子線、宇宙線なども放射線に含まれるものとする。
[第1の実施形態]
まず、図1を用いて本発明に係る放射線撮影システムを説明する。図1は、放射線撮影システムを説明するための概略構成図である。
放射線撮影システム100は、放射線デジタル画像(以下、撮影画像と呼ぶ)を撮影する。放射線撮影システム100は、複数の検査情報を含む検査オーダーに基づいて検査(撮影)を行う。検査情報には、撮影プロトコルを決めるための情報が含まれ、撮影プロトコルのそれぞれは、撮影時又は画像処理時等に用いられるパラメータ情報又は撮影実施情報、並びに、例えば撮影装置の種類若しくは撮影姿勢のような撮影環境情報を規定する。また、検査情報には、検査ID及び受付番号等の、検査オーダーを特定する、又は検査オーダーに従う撮影画像を特定する情報が含まれる。
放射線撮影システム100は、放射線撮影装置200、放射線発生制御部110、放射線撮影制御部120、表示部121、操作部122、放射線源130を備える。放射線源130は、放射線発生部として機能する。本実施形態においては、放射線源130はX線管球であり、被写体140(すなわち、被検者)に向けて放射線(ここではX線)を照射する。
放射線発生制御部110は、放射線撮影制御部120の制御に従い、撮影プロトコルに基づいて放射線の発生を制御する。具体的には、放射線発生制御部110は、撮影プロトコルに対応する撮影条件(例えば、管電流、管電圧、照射時間等のパラメータ)に従って、放射線源130に電圧を印加して放射線を発生させる。
放射線撮影制御部120は、撮影プロトコルに基づいた放射線撮影処理を統括制御する。また、放射線撮影制御部120は、放射線撮影装置200から得た撮影画像に対して画像処理を行う。画像処理には階調処理や周波数処理等が含まれ、撮影プロトコルに従う画像処理パラメータを用いて行われる。また、放射線撮影制御部120は、有線通信または無線通信、あるいは両方の通信機能を備えている。
表示部121は、操作者に対してシステム状態等の情報を表示する。表示部121は、例えばディスプレイであり、外部から受信した検査オーダー、又は放射線撮影装置200の操作者が作成した検査オーダーなどを表示することができる。操作部122は、操作者からの指示を受け付ける。操作部122は、例えばキーボード、マウス又は各種のボタン等を用いて構成される。操作者は、操作部122を介して、検査オーダーに基づいて撮影プロトコルを入力したり、放射線撮影装置200に対して動作指示を入力することができる。
続いて、放射線撮影システム100による、被写体140の放射線撮影の流れについて説明する。被写体140の放射線撮影を実施するにあたって、操作者は、放射線撮影装置200を、放射線源130から照射され被写体140を透過した放射線が照射される位置に配置する。次に、操作者は、放射線撮影装置200を起動した後、操作部122を操作して放射線撮影装置200を撮影可能な状態にする。続いて操作者は、操作部122を操作して照射する放射線の照射条件を設定する。以上の操作の終了後、操作者は、被写体140を含めた各撮影準備が整ったことを確認し、操作部122に備えられた曝射スイッチを押下し、放射線発生制御部110に放射線の曝射を指示する。
放射線の曝射の指示を受け付けた放射線発生制御部110は、これから放射線が照射される旨の信号を放射線撮影装置200へと通知する。なお、放射線撮影装置200自身が放射線の照射を検出する機能を備える場合には、放射線発生制御部110から放射線撮影装置200への照射の通知は不要である。
放射線撮影装置200に放射線発生制御部110から放射線を照射する旨の信号が届くと、放射線撮影装置200は自らの状態が放射線照射に対する準備が整っているかを確認し、問題が無ければ照射許可を放射線発生制御部110へ返答する。放射線発生制御部110は、放射線撮影装置200から照射許可を受信すると、放射線源130を駆動し、放射線を照射させる。放射線撮影装置200は、放射線照射終了を検知すると、被写体140を透過した放射線を透過放射線量に相当する電荷として検出して放射線画像の生成を開始し、生成された放射線画像を放射線撮影制御部120に送信する。なお、放射線照射終了は、放射線発生制御部110からの通知、あるいは事前に取り決められた照射時間の経過の検出など、各種方法で検知され得る。放射線撮影制御部120は、放射線撮影装置200から受信した放射線画像を記憶媒体に記憶したり、表示部121に表示したりする。
次に、図2および図3を用いて、放射線撮影装置200の構成について説明する。図2(a)は、放射線撮影装置200を放射線照射面の反対面(背面)から見た斜視図であり、図2(b)は、放射線撮影装置200の各機能を示すブロック図である。
放射線撮影装置200の筺体には、放射線検出センサ201(放射線検出部)が収納されている。放射線検出センサ201は、被写体Sを透過した放射線を透過放射線量に相当する電荷として検出し、その電荷に応じた電気信号として出力する。電気回路部202は、放射線検出センサ201から出力された電気信号を取り込んで転送や後処理に都合の良いように信号処理を行う機能、放射線検出センサ201を駆動するための電源を供給する機能などを有する。また、電気回路部202は、外部との通信や各部の動作を制御する制御部としての機能を有し、通信により他の機器へ画像を送信したり、外部装置から指示を受信したり、操作者の操作に応じて放射線撮影装置200の起動/停止の切り替え等を実施する。
放射線撮影装置200の背面には、バッテリ部203が着脱可能に装着されている。バッテリ部203は、着脱容易に構成されることで、バッテリ残量が少ないときに充電済みのバッテリ部と交換が可能となるので好ましい。バッテリ部203は、放射線検出センサ201をはじめとする放射線撮影装置200内の各部を駆動するための電源になる要素であり、電気回路部202と接続されてこれに電力を供給する。
有線接続インターフェイス204は、必要に応じて有線通信手段210と接続され、電気回路部202から外部への電気信号の授受機能を担う。有線接続インターフェイス204が電源供給の機能を受け持つ場合もある。無線通信部205は、放射線撮影システム100が無線通信ネットワーク環境下にある場合に、電気回路部202と放射線撮影装置200外との無線通信を行う。これにより、有線通信と無線通信のうち、都合に合わせて通信形態を選ぶことができる。
また、放射線撮影装置200の側面には、スイッチ212と状態表示部211が設けられている。スイッチ212は、放射線撮影装置200の電源入/切の操作や、撮影可否状態(レディ状態)の切替え操作などに用いることができる。状態表示部211は、例えばLEDを用いて構成され、光の色や点灯/点滅/消灯状態等によって、電源入/切の状態やバッテリ部203の残量等を表示する。放射線撮影装置200は厚さ15mm程度と薄いため、状態表示部211に多くの情報を表示することは困難である。そのため、撮影患者情報や撮影条件、撮影可能枚数などの情報を表示する表示部206が放射線撮影装置200の背面に設けられている。
また、放射線撮影装置200が患者の下にあるときなど、操作者が状態表示部211や表示部206を視認することが困難な際でも状態認識可能とするために、音によって状態を報知するスピーカ部207(発音部)が背面に設けられている。状態表示部211、表示部206、スピーカ部207による報知は、電気回路部202によって制御される。なお、スイッチ212、状態表示部211、表示部206、スピーカ部207は、放射線撮影装置200のうちの隣接する領域あるいは近傍の領域に配置すると、操作する際に操作者の視線などの移動が少なくなるので好ましい。
音量制御部208は、スピーカ部207から発する音の音量を制御する。音量については、標準の音量レベルが設定されてあって、自動あるいは手動で音量の大小が調整可能である。自動で調整を行う場合は、電気回路部202により、各種情報に基づいて音量が設定される。ここでの音量の設定とは、スピーカ部207から発する音の音量の決定に係るパラメータの設定を含むものとする。なお、放射線撮影制御部120が音量を設定してもよい。放射線撮影制御部120により音量が設定される場合、設定された音量の情報が、有線通信または無線通信により電気回路部202に通知され、当該情報に基づいて音量制御部208が音量を制御する。手動で調整を行う場合は、操作部122からの入力に基づいて、放射線撮影制御部120が音量を設定する。標準の音量レベル、調整後の音量レベルは、必要に応じて保存される。記憶部209は、放射線撮影装置200の制御に用いる各種パラメータを電子データとして記憶する。例えば、音量レベルに関するパラメータを記憶してもよい。
なお、音量の設定に係る処理を、電気回路部202の制御部と音量制御部208、あるいは別の制御部(例えば放射線撮影制御部120)で分担してもよいし、1つの制御部で処理するようにしてもよい。また、各制御部の具体的な実装についても、CPU、MPU、FPGA、CPLD等を用いることができ、特に制限は無い。
図3は、図2(a)のA−A断面を示す図である。放射線撮影装置200の内部には、ガラス基板に光電変換素子が形成されたセンサパネル305が配置されている。センサパネル305の光電変換素子側の面には、放射線を可視光に変換する蛍光体306が構成されている。蛍光体306には、CsIなどが好適に用いられる。放射線撮影装置200に放射線が照射されると、蛍光体306が発光し、センサパネル305の光電変換素子がその光を少量の電荷信号に変換する。この電荷信号が画像形成に用いられる。放射線を電荷に変換する方法は、上記に限定されるものでは無く、例えばa−Seなどの放射線を直接的に電荷に変換する直接変換型センサを用いてもよい。センサパネル305で生成された電荷信号は、フレキシブル基板307を介して集積回路308に接続される。集積回路308は、少量の電荷信号を増幅およびA/D変換し、電荷信号をデジタル画像信号とする。このデジタル画像信号は、更に電気回路基板309内(電気回路部202に対応)で処理されて、放射線撮影制御部120へ転送される。
また、前述したように放射線撮影装置200自身が放射線の照射を検出する機能(放射線照射検知機能)を備えてもよい。放射線照射検知機能の実現には様々な方法があるが、一例として、放射線照射されることでセンサパネル305に生じる放射線照射信号の信号量が、設定された閾値以上となったときに、放射線が照射されたと判断する方法がある。ここで、放射線照射信号は、少量の電荷であり、集積回路308もしくは電気回路基板309に実装されている別の集積回路(不図示)において増幅、および、A/D変換される。そのデジタル信号が閾値以上であるかを電気回路部202によって判断することで、放射線照射検知機能が実現される。また、電気回路部202により放射線照射が検知された際に、スピーカ部207を介して通知音により報知してもよい。
センサパネル305は、外部からの荷重や運搬時の振動などによって変形や割れが生じないよう、放射線入射面の反対側に剛性をもつ支持板303が接着されている。支持板303には、強度と軽量化の両立のために、CFRPやマグネシウム合金、アルミニウム合金などが用いられる。また、必要に応じて、電気回路基板309の放射線劣化の抑制や、放射線撮影装置200の背面からの散乱線の除去などの役割をもつ放射線遮蔽部材(不図示)が支持板303に取り付けられる。放射線遮蔽部材は、例えばモリブデンや鉄、鉛などの高比重材料で作られる。放射線撮影装置200の外装は、放射線照射面に配置される放射線透過板302と筺体301で構成される。放射線透過板302は、放射線透過性と剛性の両立のため、CFRPが好適に用いられる。筺体301は、強度と軽量化の両立のためにCFRPやマグネシウム合金、アルミニウム合金などが用いられる。放射線透過板302と内部の部品との間には、緩衝材304が適宜設けられ、外部からの荷重の分散効果や、衝撃に対する緩衝効果が得られる。緩衝材304の材質は、例えばシリコンまたはウレタン系の発泡材、シリコンゲル、エラストマーなどである。
電気回路基板309には、スピーカ部207を構成する発音部品312と、検知部311が実装されている。発音部品312は、たとえば電気信号によって音を出すことが可能で、筺体301の発音部品312と対向する部分には通音穴313(通音部)が設けられている。スピーカ部207は、放射線撮影装置200の状態変化を通知する手段として用いられ、例えば前述の放射線照射検知機能において、放射線照射が検知された際に通知音で報知してもよい。また、予め決められた照射時間が経過したことや、バッテリ残量が少なくなったことなどを音で報知してもよい。なお、図3では筺体内部に発音部品312を設け、通音穴313から音を通す構成を示しているが、発音部品312を筺体の表面近くに配置してもよい。
前述したように、スピーカ部207の配置と装置の設置環境によっては、スピーカ部207が塞がれることで音が減衰され、操作者が音を聞き取りづらくなるおそれがある。この問題に対して、音量を大きくすることが想定される。しかしながら、特に操作者よりも被験者が放射線撮影装置200の近くにいる状態では、大きな音が被験者の負担になるおそれがあるため、不要に音量を大きくすることは好ましくない。また、装置の設置環境が変わるたびに手動で音量を調節するのは、操作者にとって非常に手間がかかる。
そこで、本実施形態では、スピーカ部207の近傍に接近する物体(近接物)があるかどうかを検知するための検知部を備え、その検知結果に応じて自動で報知音の音量を設定する。以下で、具体的な構成について説明する。
検知部311は、例えば近接センサや超音波センサ、光センサなどを用いて構成され、放射線撮影装置200外の物体の近接を検知する。筺体301の検知部311と対向する部分には、貫通穴314が設けられている。通音穴313と貫通穴314は、筺体301の同じ面の近傍に配置されるか、または一体の穴として形成されている。このような構成により、放射線撮影装置200の設置環境や姿勢などによって貫通穴314が塞がれた状態であるか否かを検知部311で検知することが可能であり、検知結果に基づいて音量制御部208により音量が設定される。放射線撮影装置200外の近接物によって貫通穴314が塞がれている場合は、貫通穴314の近傍に設けられている通音穴313も塞がれている可能性が高い。そこで、近接物がある(貫通穴314が塞がれている)と判定された場合は、近接物がない(貫通穴314が塞がれていない)と判定された場合と比較して大きい音量で報知するように設定される。
図3のように、通音穴313と貫通穴314が筺体301の放射線入射面と反対側の面に配置されている場合、例えば臥位撮影などの際に通音穴313がテーブルやベッドの布団などで塞がれた状態となる。この場合、検知部311によって近接物が検知されることで、音の減衰を考慮し、音量制御部208によって通常の音量よりも大きい音量で報知するように設定される。なお、音量を大きくすることによる被写体140の負担を考慮して、報知イベントの種類に応じて音量の設定を変え、特に重要な警告などの報知の場合に音量を大きく設定するようにしてもよい。
また、検知部311は、筺体301に直接構成された圧力センサなどでもよい。この場合も、圧力センサを通音穴313の近傍に配置することで、検知された圧力値に応じて通音穴313の塞がり具合を判断し、音量を変化させる制御が可能となる。
次に、以上のような構成を備えた放射線撮影装置200による処理の流れについて、図5のフローチャートを用いて説明する。以下では、電気回路部202がスピーカ207部から発する音の音量を設定する場合について説明するが、上述したように、放射線撮影制御部120や他の制御部で設定してもよい。
放射線撮影装置200が起動されると、電気回路部202に電力が供給され、電気回路部202が起動する。また、他の各機能部へも電力が供給され、各機能部が起動する。電気回路部202が起動すると、ステップS501において、検知部311による検知情報を取得し、音量制御部に送信する。検知情報としては、検知部311を構成するセンサによって検知された値そのものでもよいし、近接物があるか否かを示す情報でもよい。センサによって検知された値そのものを取得する場合は、電気回路部202によって近接物があるか否かを判断してもよい。
ステップS502において、電気回路部202は、ステップS501で取得された検知情報に基づいて、発音部品312に発音させる音の音量レベルを設定する。音量の設定については、前述したように、貫通穴314に近接する(すなわちスピーカ部207に近接する)近接物が検知された場合は、検知されない場合よりも大きい音量で報知するように設定される。なお、放射線撮影制御部120が音量を設定する場合には、有線通信または無線通信を用いて近接物の検知情報を電気回路部202から受信し、検知情報に基づいて設定した音量の情報を電気回路部202に送信するものとする。
ステップS502で音量レベルが設定されると、ステップS503で発音要求の割り込みが許可される。これにより、発音の実行を要求する割り込み信号が発生した場合に、音量制御部208は、ステップS502で設定された音量レベルに従って、発音部品312に音を発生させるよう制御する。ステップS504では、操作者の操作に応じて、放射線の照射が行われ、撮影が実行される。
次に、放射線照射検知機能を用いて放射線撮影を行う場合の処理の一例について、図6のフローチャートを用いて説明する。ステップS602までの処理は、図5のステップS502までの処理と同様である。
ステップS603において、電気回路部202は、操作者による操作部122の入力に応じて、放射線照射検知を開始する。なお、開始に先立ち、必要な機能部への通電や起動などが行われるものとする。ここで、放射線照射検知の開始を音や光により報知してもよい。放射線照射検知が開始されると、放射線撮影装置200が放射線の検知待ち状態となる。
ステップS604において、電気回路部202は、放射線照射が検知されたか否かを判定する。放射線照射が検知された場合はステップS605に進み、検知されない場合はステップS607に進む。
ステップS607において、電気回路部202は、放射線照射検知を開始してから所定の時間が経過したか否か、すなわち、検知時間がタイムアウトになったか否かを判定する。この検知時間タイムアウトは、放射線照射がないまま放置されてしまった場合に備え、放射線照射検知を終了するために設けられている。検知時間がタイムアウトになった場合はステップS608に進み、タイムアウトになっていない場合はステップS604に戻って放射線照射の検知を継続する。
ステップS608において、電気回路部202は、ステップS602で設定された音量レベルに従って発音部品312に音を発生させ、タイムアウトを報知するとともに、放射線照射の検知を終了する。なお、図6では検知時間がタイムアウトになった場合に音で報知しているが、タイムアウトまでの残り時間が所定時間に達した場合に音で報知してもよい。
一方、ステップS604で放射線照射が検知された場合、ステップS605において、電気回路部202は、ステップS602で設定された音量レベルに従って発音部品312に音を発生させ、放射線照射の検知を報知するとともに、放射線照射の検知を終了する。ステップS606では、撮影が実行される。
なお、図5および図6では、放射線撮影装置200が起動された直後に音量レベルの設定を行うことを想定しているが、音量レベルを設定するタイミングはこれに限定されない。図6のように放射線照射検知にかかる報知を音によって行う場合、放射線照射検知の開始までに、例えば、操作者によって放射線照射検知を行うモードへの移行が指示されたときに音量レベルの設定を行うようにしてもよい。
以上説明したように、本実施形態では、音による報知が可能な放射線撮影装置において、近接物を検知する検知部をスピーカ部の近傍に設け、検知部による検知情報に基づいて音量を設定する。具体的には、近接物があることが検知された場合は、検知されない場合よりも大きな音量を自動で設定する。これにより、放射線撮影装置の設置環境や設置状態に応じた適切な音量で報知が可能となる。
[第2の実施形態]
本実施形態では、放射線撮影装置の姿勢を検知する姿勢検知部を設ける構成について説明する。以下では、第1の実施形態と異なる構成を中心に説明し、第1の実施形態と同様の構成については詳細な説明を省略する。
図4は、本実施形態における放射線撮影装置400を放射線照射面から見た斜視図である。放射線撮影装置400の筺体401には、スピーカ部402が設けられている。図4では、筺体401の側面にスピーカ部402が設けられている構成が示されているが、スピーカ部402の配置はこれに限定されず、例えば背面に配置してもよい。放射線撮影装置400の内部には、姿勢検知部403が設けられている。姿勢検知部403は、例えば、ジャイロセンサ(角速度センサ)などを用いて構成され、放射線撮影装置400の姿勢を検知する。
本実施形態においては、姿勢検知部403の3軸方向とスピーカ部402の位置関係が記憶部209予め登録してある。これにより、姿勢検知部403によって検知された放射線撮影装置400の向きに応じて、スピーカ部402から発する音の音量を設定することができる。具体的には、検知された放射線撮影装置400の向きとスピーカ部402との位置関係に基づいて、スピーカ部402が配置されている面が下面(重力方向下方を向く状態)となった場合、遮音されて音が小さくなることを想定し、音量制御部208が音量を大きくするように設定する。なお、姿勢検知部403を用いた音量設定を、第1の実施形態における音量設定と併用してもよいし、一方のみを用いてもよい。
また、さらに撮影条件との組み合わせに応じて音量設定を行ってもよい。例えば、被験者の臥位を撮影する場合に用いる臥位撮影装置などに放射線撮影装置400を組み込んで撮影を行う際に、その装置によってスピーカ部402が設けられている面が塞がれてしまう姿勢の場合は、音量がより大きくなるように設定する。別の例では、頭部の撮影を行う際に、スピーカ部402が塞がれていない姿勢の場合は、音量がより小さくなるように設定する。このように、選択した撮影条件と姿勢検知によって検知された姿勢の組み合わせに応じて音量を設定することで、より適切な音量設定が可能となる。
以上説明したように、本実施形態では、音による報知が可能な放射線撮影装置において、放射線撮影装置の姿勢を検知する姿勢検知部を設け、検知された姿勢に基づいて音量を設定する。具体的には、放射線撮影装置の姿勢に基づいて、スピーカ部が設けられている面が所定の方向を向いているかどうかを判定し、所定の方向を向いている場合はより大きな音量を自動で設定する。これにより、放射線撮影装置の設置環境や設置状態によらず、適切な音量で操作者への報知が可能となる。
以上のように、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形および変更が可能である。
[他の実施形態]
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
200 放射線撮像装置
201 放射線検出センサ
202 電気回路部
207 スピーカ部
208 音量制御部
301 筺体
311 検知部
312 発音部品

Claims (12)

  1. 被写体を透過した放射線を電気信号に変換する放射線検出部を備えたカセッテ型放射線撮影装置であって、
    報知のための音を発する発音部と、
    前記発音部に近接する物体がある第1の設置状態において、前記発音部に近接する物体がない第2の設置状態の場合と比較して、前記発音部から発する音の音量が大きくなるように、前記発音部を制御する制御手段と、を有することを特徴とする放射線撮影装置。
  2. 記発音部に近接する物体があるかどうか検知する検知手段を有することを特徴とする請求項1に記載の放射線撮影装置。
  3. 前記検知手段は、近接センサ、超音波センサ、光センサの少なくともいずれかを備えることを特徴とする請求項に記載の放射線撮影装置。
  4. 前記放射線検出部を収納する筺体を有し、
    前記検知手段は、前記筺体に加えられた圧力を検知することを特徴とする請求項に記載の放射線撮影装置。
  5. 前記発音部は、発音部品を用いて構成され、
    前記筺体には、前記発音部品から発する音を前記放射線撮影装置の外部に通す通音部が設けられ、
    前記検知手段は、前記筺体において前記通音部と同じ面に設けられていることを特徴とする請求項に記載の放射線撮影装置。
  6. 被写体を透過した放射線を電気信号に変換する放射線検出部を備えたカセッテ型放射線撮影装置であって、
    報知のための音を発する発音部と、
    前記放射線検出部を収納する筺体
    記筺体において前記発音部が設けられている面が重力方向下方を向いている場合、重力方向下方を向いていない場合と比較して、前記発音部から発する音の音量が大きくなるように、前記発音部を制御する制御手段と、を有することを特徴とする射線撮影装置。
  7. 前記放射線撮影装置の向きに関する情報を取得する検知手段を有し、
    前記検知手段によって取得される情報と前記発音部が設けられている位置との関係を示す情報が予め記憶されていることを特徴とする請求項に記載の放射線撮影装置。
  8. 前記制御手段は、撮影条件に関する情報を取得し、当該撮影条件に関する情報と前記放射線撮影装置の向きに関する情報の組み合わせに基づいて、前記発音部から発する音の音量を制御することを特徴とする請求項に記載の放射線撮影装置。
  9. 放射線の照射を検知する照射検知手段を有し、
    前記照射検知手段による検知を開始する前に、前記制御手段は、前記発音部から発する音の音量を設定することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の放射線撮影装置。
  10. 前記発音部を用いて、前記照射検知手段が放射線の照射を検知したことを報知することを特徴とする請求項に記載の放射線撮影装置。
  11. 前記発音部を用いて、前記照射検知手段が放射線の照射を検知する動作を開始してから所定の時間が経過したことを報知することを特徴とする請求項9又は10に記載の放射線撮影装置。
  12. 被写体を透過した放射線を電気信号に変換する放射線検出部と、報知のための音を発する発音部と、を備えたカセッテ型放射線撮影装置の制御方法であって、
    前記発音部に近接する物体がある第1の設置状態において、前記発音部に近接する物体がない第2の設置状態の場合と比較して、前記発音部から発する音の音量が大きくすることを特徴とする放射線撮影装置の制御方法。
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