JP6904163B2 - 水素ガスバーナー装置 - Google Patents

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本発明は水素ガスバーナー装置に関する。
燃料ガスとして炭化水素系ガスを燃料供給管を通過させてノズルへ供給し、当該炭化水素系ガスを燃焼させるバーナーがある。このようなバーナーの一例が、特許文献1に開示されている。燃料供給管には、燃料ガスの供給又は停止を切り替える燃料ガスバルブが設けられている。
特開平09−096402号公報
ところで、燃料ガスとして水素ガスを用いる場合がある。このような場合、水素ガスの供給を停止した後、燃料供給管内における燃料ガスバルブの下流側で、水素ガスが燃焼して、逆火現象が発生するおそれがある。この一因として、水素ガスは、炭化水素ガスと比較して燃焼しやすく、残留した水素ガスが、燃焼することが挙げられる。
本発明は、水素ガス供給管内における逆火現象の発生を抑制するものとする。
本発明に係る水素ガスバーナー装置は、
水素ガス供給管から供給された水素ガスと、酸素含有ガス供給管から供給された酸素含有ガスとをノズル先端部において着火する着火装置を備える水素ガスバーナー装置であって、
前記水素ガス供給管に設けられ、前記水素ガスの供給及び停止を切り替える水素ガスバルブと、
前記酸素含有ガス供給管に設けられ、前記酸素含有ガスの供給及び停止を切り替える酸素含有ガスバルブと、
前記水素ガスバルブ、前記酸素含有ガスバルブ、及び前記着火装置を制御するコントローラと、を備え、
前記コントローラは、前記水素ガスの供給を止めた後、前記酸素含有ガスを規定時間供給し続けるよう前記水素ガスバルブと前記酸素含有ガスバルブとを制御しつつ、着火を継続して行うよう前記着火装置を制御する。
このような構成によれば、水素ガスの供給を停止した後、酸素含有ガスの供給と、着火動作とを継続する。これによって、水素ガス供給管において水素ガスバルブよりも下流側に残留した水素ガスを、ノズル先端部において燃焼させることができる。そのため、水素ガス供給管内における逆火現象の発生を抑制する。
本発明は、水素ガス供給管内における逆火現象の発生を抑制することができる。
実施の形態1に係る水素ガスバーナー装置の概略図である。 実施の形態1に係る水素ガスバーナー装置の要部の概略図である。 実施の形態1に係る水素ガスバーナー装置のシステム構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る水素ガスバーナー装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る水素ガスバーナー装置の各構成の動作タイムチャートである。 実施の形態2に係る水素ガスバーナー装置の概略図である。 実施の形態2に係る水素ガスバーナー装置のシステム構成を示すブロック図である。 実施の形態2に係る水素ガスバーナー装置の各構成の動作タイムチャートである。
以下、本発明を適用した具体的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。ただし、本発明が以下の実施形態に限定される訳ではない。また、説明を明確にするため、以下の記載及び図面は、適宜、簡略化されている。
(実施の形態1)
図1及び図2を参照して実施の形態1に係る水素ガスバーナー装置について説明する。
図1に示すように、水素ガスバーナー装置100は、酸素含有ガス供給管10と、水素ガス供給管20と、ノズル30と、炉40と、着火用スパークプラグ50とを備える。
酸素含有ガス供給管10は、ノズル30に接続されており、酸素含有ガスをノズル30に供給する。酸素含有ガス供給管10には、ブロワ11と、酸素含有ガス流量計12と、酸素含有ガスバルブ13とが設けられている。ブロワ11と、酸素含有ガス流量計12と、酸素含有ガスバルブ13とは、この順に酸素含有ガス供給管10の上流から下流に向かって、設けられている。ブロワ11は、酸素含有ガスを酸素含有ガス供給管10内に送り込む。図1に示す一例では、酸素含有ガスとして、空気を用いた。なお、酸素含有ガスは、空気に限定されず、酸素を含むガスであればよい。また、酸素含有ガスは、水素を実質的に含まないと好ましい。酸素含有ガスは、公知の方法を用いて水素を除去する工程を含む製造方法を用いて生成されてもよい。酸素含有ガス流量計12は、酸素含有ガス供給管10内の酸素含有ガスの流量を測定する。酸素含有ガスバルブ13は、酸素含有ガスの供給又は停止を切り換える。酸素含有ガス流量計12及び酸素含有ガスバルブ13は、用いた酸素含有ガスの種類に応じて、多種多様なバルブを用いるとよい。
水素ガス供給管20は、ノズル30に接続されており、水素ガスをノズル30に供給する。水素ガス供給管20は、水素ガスタンク21と、水素流量計22と、水素ガスバルブ23とを備える。水素ガスタンク21と、水素流量計22と、水素ガスバルブ23とは、この順に水素ガス供給管20の上流から下流に向かって、設けられている。水素ガスタンク21は、所定量の水素ガスを貯蔵する。水素流量計22は、水素ガス供給管20内の水素の流量を測定する。水素ガスバルブ23は、水素ガスの供給又は停止を切り換える。
ノズル30は、炉40に設けられている。図1に示す一例では、ノズル30は、炉40の炉本体41の側壁41bに設けられている。図2に示すように、ノズル30は、ノズル本体31と、水素ガス供給ノズル32と、ノズル内スパークプラグ33とを備える。
ノズル本体31は、筒状壁31aと、筒状壁31aの一端を閉口する閉口端部31bと、筒状壁31aの他端を開口する開口端部31cとを備える。開口端部31cは、ノズル30の先端部に相当する。筒状壁31aは、外筒状部31aaと、外筒状部31aaの内側に配置された内筒状部31abとを備える。外筒状部31aaは、酸素含有ガス供給管10が接続されている。酸素含有ガス供給管10は、外筒状部31aaの内側へ酸素含有ガスを供給する。この供給した酸素含有ガスは、閉口端部31bに向かって流れ、閉口端部31b又はその近傍に到達する。その後、この供給した酸素含有ガスは、内筒状部31abの内側を通過して、開口端部31cに向かって流れ、開口端部31cに到達する。
水素ガス供給ノズル32は、両端部が閉口された筒状体32aである。筒状体32aの一端部32bは、水素ガス供給管20が接続されており、水素ガス供給管20から水素ガスを供給される。筒状体32aの他端部32cは、水素ガスを流出するメイン流出孔32dと、サブ流出孔32eとを備える。メイン流出孔32dは、サブ流出孔32eよりも大きいため、多量の水素ガスを流出する。
水素ガス供給ノズル32は、ノズル本体31の内側に配置されている。具体的には、ノズル本体31と、水素ガス供給ノズル32とは、それぞれの軸が同じ仮想軸上に沿って延びるように、配置される。水素ガス供給ノズル32の一端部32bは、閉口端部31bに支持され、他端部32cは、フレーム31dを介して支持される。他端部32cの一部がノズル本体31から突き出ており、メイン流出孔32dと、サブ流出孔32eとが、ノズル本体31の外側に位置する。メイン流出孔32dとサブ流出孔32eとから流出した水素ガスは、開口端部31c又はその近傍に到達し、酸素含有ガスと合流する。
ノズル内スパークプラグ33は、ノズル本体31の筒状壁31aの内筒状部31abと、水素ガス供給ノズル32の外周面との間に設けられている。ノズル内スパークプラグ33の先端33aは、ノズル本体31の筒状壁31aと、水素ガス供給ノズル32の外周面との間に位置する。ノズル内スパークプラグ33は、スパークすることによって、その先端33aから火花状の電気の流れを発生することができる。火花状の電気の流れを発生させると、ノズル本体31の筒状壁31aの内側に残留した水素ガスを燃焼させることができる。
炉40は、炉本体41と、炉本体41の上部に設けられた排気筒42とを備える。炉本体41は、底41aと、底41aから上方に延びる側壁41bと、側壁41bの上側端部に設けられる天井41cとを備える。底41aと、側壁41bと、天井41cとが囲む空間41dは、所定のワークを収容することができる大きさを備えるとよい。排気筒42は、具体的には、天井41cに設けられている。排気筒42は、炉本体41の内側に位置する排ガスを炉本体41の外側に排出する。
着火用スパークプラグ50は、炉40の炉本体41の内側に配置されており、着火用スパークプラグ50の先端50aは、水素ガス供給ノズル32の他端部32c近傍に位置する。着火用スパークプラグ50は、水素ガス、及び酸素含有ガスを着火させる着火動作をする。具体的には、着火用スパークプラグ50は、スパークすることによって、その先端50aから火花状の電気の流れを発生させる。この電気の流れによって、ノズル本体31の開口端部31cとに到達した水素ガス、及び酸素含有ガスが着火する。着火すると、燃焼炎F1がメイン流出孔32d又はその近傍に発生し、燃焼炎F2がサブ流出孔32e又はその近傍に発生する。ノズル本体31の開口端部31cは、ノズル30の先端部に相当するため、燃焼炎F1、F2がノズル30の先端部において発生する。
次に、図3を参照して、水素ガスバーナー装置100のシステム構成について説明する。
図3に示すように、水素ガスバーナー装置100は、コントローラ61と、水素流量計22と、酸素含有ガス流量計12と、電源スイッチ60と、水素ガスバルブ23と、酸素含有ガスバルブ13と、ノズル内スパークプラグ33と、着火用スパークプラグ50とを備える。
電源スイッチ60は、ユーザ(図示略)の操作を受けて、水素ガスバーナー装置100のON、OFFを切り替える指令信号をコントローラ61へ送る。水素流量計22は、水素ガス供給管20内の水素ガス流量を計測し、この計測した水素ガス流量を示す信号をコントローラ61へ送る。酸素含有ガス流量計12は、酸素含有ガス供給管10内の空気流量を計測し、この計測した空気流量を示す信号をコントローラ61へ送る。
コントローラ61は、電源スイッチのON・OFF、水素ガス流量、空気流量等に応じて、適宜、水素ガスの供給又は停止を示す指令信号を水素ガスバルブ23に送り、空気の供給又は停止を示す指令信号を酸素含有ガスバルブ13に送る。コントローラ61は、ハードウェア構成として、例えば、シーケンス制御装置、プログラマブルロジックコントローラ(PLC)、CPU(Central Processing Unit)を有する演算回路と、プログラムメモリやデータメモリその他のRAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)等を有する記憶装置等を備える。
コントローラ61は、電源スイッチON・OFF、水素ガス流量、空気流量等に応じて、適宜、スパーク発生動作の開始及び停止を示す指令信号をノズル内スパークプラグ33に送る。同様に、コントローラ61は、電源スイッチON・OFF、水素ガス流量、空気流量等に応じて、適宜、着火動作の開始及び停止を示す指令信号を着火用スパークプラグ50に送る。
次に、図4及び図5を参照して水素ガスバーナー装置100の動作の一例を説明する。
電源スイッチ60を入れて(ON)、水素ガスバーナー装置100の運転を開始する(予備燃焼ステップST1)。さらに、電源スイッチを入れた時点t1において、着火用スパークプラグ50の着火動作と、ノズル内スパークプラグ33のスパーク発生動作とを開始する。その後、着火用スパークプラグ50の着火動作を引き続き継続して行う。一方、ノズル内スパークプラグ33を、スパークを発生させることによって、ノズル30内、及び水素ガス供給管20において水素ガスバルブ23よりも下流側に残留した水素ガスを着火させる。所定期間経過後においてノズル内スパークプラグ33のスパーク発生動作を停止する。ノズル内スパークプラグ33のスパーク発生動作は、ノズル30、及び水素ガス供給管20において水素ガスバルブ23よりも下流側に残留した水素ガスを十分に燃焼させるまで行うとよい。
続いて、水素及び空気の供給を開始し、水素及び空気の燃焼を開始する(水素燃焼開始ステップST2)。具体的には、水素及び空気の供給を開始した時点t2において、着火用スパークプラグ50の着火動作を引き続き行い、さらにその所定の期間の経過後、かつ時点t3の前の時点において、当該着火動作を停止する。そのため、着火用スパークプラグ50の着火動作によって、水素及び空気は燃焼し始める。水素及び空気を継続して供給するため、燃焼し続ける。なお、水素及び空気の供給を開始した時点t2において、すでにノズル内スパークプラグ33のスパーク発生動作は、停止したままである。さらにその所定の期間の経過後、かつ時点t3の前の時点において、当該発生動作を停止したままである。
続いて、電源スイッチ60を切って(OFF)、水素ガスの供給を停止する(水素供給停止ステップST3)。ここで、所定の量の水素ガスは、水素ガス供給管20において水素ガスバルブ23よりも下流側に残留している。一方、空気を炉40へ供給し続ける。これによって、ノズル30及び炉40の温度を下げる。また、ノズル内スパークプラグ33のスパーク発生動作を再び行い、断続して行う。水素ガス供給管20において水素ガスバルブ23よりも下流側に残留したガスを着火させて燃焼させる。
続いて、空気の供給を停止する(空気供給停止ステップST4)。言い換えると、水素ガスの供給を停止した時点t3から、所定の時間が経過した時点t4までの規定時間、空気の供給と、ノズル内スパークプラグ33のスパーク発生動作とを継続して行う。具体的には、ノズル30及び炉40の温度を十分に下げた後に空気の供給を停止するとよい。
最後に、ノズル内スパークプラグ33のスパーク発生動作を停止する(ノズル内スパーク動作停止ステップST5)。言い換えると、水素ガスの供給を停止した時点t3から、所定の時間が経過した時点t5までの所定時間、ノズル内スパークプラグ33のスパーク発生動作を継続して行う。水素ガス供給管20において水素ガスバルブ23よりも下流側にさらに残留し続けたガスを着火させて燃焼させる。
以上より、上記した一動作例によれば、水素ガスの供給を停止した後、酸素含有ガスの供給と、ノズル内スパークプラグ33の着火動作とを継続する。これによって、水素ガス供給管20において水素ガスバルブ23よりも下流側に残留した水素ガスを、ノズル30において燃焼させることができる。そのため、水素ガス供給管20内における逆火現象の発生を抑制することができる。
(実施の形態2)
次に、図6及び図7を参照して実施の形態2に係る水素ガスバーナー装置について説明する。
図6に示すように、水素ガスバーナー装置200は、炉内スパークプラグ51を含むことを除いて、水素ガスバーナー装置100(図1参照)と同じ構成を有する。炉内スパークプラグ51は、炉40の炉本体41の天井41cに設けられている。炉内スパークプラグ51は、ノズル30よりも排気筒42に近いとよい。炉内スパークプラグ51は、その先端51aにおいてスパークを発生することができる。
図7に示すように、水素ガスバーナー装置200は、システム構成として、炉内スパークプラグ51を含むことを除いて、水素ガスバーナー装置100(図3参照)と同じ構成を有する。コントローラ61は、電源スイッチON・OFF、水素ガス流量、空気流量等に応じて、適宜、スパーク発生動作の開始及び停止を示す指令信号を炉内スパークプラグ51に送る。
次に、図8を参照して水素ガスバーナー装置200の動作の一例を説明する。この一例は、上記した水素ガスバーナー装置100の動作の一例(図4及び図5参照)と同じ構成を有する。
電源スイッチ60を入れて(ON)、水素ガスバーナー装置200の運転を開始する(予備燃焼ステップST21)。さらに、電源スイッチを入れた時点t1において、着火用スパークプラグ50の着火動作と、ノズル内スパークプラグ33のスパーク発生動作と、炉内スパークプラグ51のスパーク発生動作とを開始する。その後、着火用スパークプラグ50の着火動作を引き続き継続して行う。一方、ノズル内スパークプラグ33を、スパークを発生させることによって、ノズル30内、及び水素ガス供給管20において水素ガスバルブ23よりも下流側に残留した水素ガスを着火させる。所定期間経過後においてノズル内スパークプラグ33のスパーク発生動作を停止する。ノズル内スパークプラグ33のスパーク発生動作は、ノズル30、及び水素ガス供給管20において水素ガスバルブ23よりも下流側に残留した水素ガスを十分に燃焼させるまで行うとよい。また、炉内スパークプラグ51の着火動作を継続し、時点t2以後において着火動作を断続的に行う。
続いて、水素及び空気の供給を開始し、水素及び空気の燃焼を開始する(水素燃焼開始ステップST22)。具体的には、水素及び空気の供給を開始した時点t2において、着火用スパークプラグ50の着火動作を引き続き行い、さらにその所定の期間の経過後、かつ時点t3の前の時点において、当該着火動作を停止する。そのため、着火用スパークプラグ50の着火動作によって、水素及び空気は燃焼し始める。水素及び空気を継続して供給するため、燃焼し続ける。なお、水素及び空気の供給を開始した時点t2において、すでにノズル内スパークプラグ33のスパーク発生動作は、停止したままである。さらにその所定の期間の経過後、かつ時点t3の前の時点において、当該発生動作を停止したままである。また、炉内スパークプラグ51の着火動作を断続的に継続するため、炉40内側において水素ガスを燃焼させることができる。そのため、ユーザが意図しない静電気が発生することによって水素ガスが異常燃焼することを抑制する。
続いて、電源スイッチ60を切って(OFF)、水素ガスの供給を停止する(水素供給停止ステップST23)。ここで、所定の量の水素ガスは、水素ガス供給管20において水素ガスバルブ23よりも下流側に残留している。一方、空気を炉40へ供給し続ける。これによって、ノズル30及び炉40の温度を下げる。また、ノズル内スパークプラグ33のスパーク発生動作は再び行い、断続的に行う。水素ガス供給管20において水素ガスバルブ23よりも下流側に残留したガスを着火させて燃焼させることによって、水素ガスの異常燃焼の発生を抑制することができる。また、炉内スパークプラグ51の着火動作を、水素燃焼開始ステップST22における炉内スパークプラグ51の着火動作と比較して、高い頻度で行う。そのため、炉40内側において水素ガスを燃焼させることができる。
続いて、空気の供給を停止する(空気供給停止ステップST24)。つまり、水素ガスの供給を停止した時点t3から、所定の時間が経過した時点t4までの規定時間、空気の供給と、ノズル内スパークプラグ33のスパーク発生動作と、炉内スパークプラグ51の着火動作とを継続して行う。具体的には、ノズル30及び炉40の温度を十分に下げた後に空気の供給を停止するとよい。
最後に、ノズル内スパークプラグ33のスパーク発生動作と炉内スパークプラグ51の着火動作とを停止する(ノズル内スパーク動作停止ステップST25)。つまり、水素ガスの供給を停止した時点t3から、所定の時間が経過した時点t5までの所定時間、ノズル内スパークプラグ33のスパーク発生動作を継続して行う。水素ガス供給管20において水素ガスバルブ23よりも下流側にさらに残留し続けたガスを着火させて燃焼させることによって、水素ガスの異常燃焼の発生を抑制することができる。また、炉内スパークプラグ51の着火動作を引き続き同じ頻度で行う。そのため、炉40内側において水素ガスを燃焼させることができる。
以上より、上記した一動作例によれば、実施の形態1と同様に、一動作例水素ガスの供給を停止した後、酸素含有ガスの供給と、ノズル内スパークプラグ33の着火動作とを継続する。これによって、水素ガス供給管20において水素ガスバルブ23よりも下流側に残留した水素ガスを、ノズル30において燃焼させることができる。そのため、水素ガス供給管20内における逆火現象の発生を抑制することができる。
また、上記した一動作例によれば、炉内スパークプラグ51が全ての工程中において着火動作を行う。そのため、炉40内側における水素ガスを燃焼させることができ、ユーザの意図しない静電気による水素ガスの異常燃焼の発生を抑制することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、上記した水素ガスバーナー装置100、200は、炉40を備えたが、ボイラを備えてもよい。また、水素ガスバーナー装置100、200は、着火用スパークプラグ50を備えたが、他の種類方式の着火装置を備えてもよい。
100、200 水素ガスバーナー装置
10 酸素含有ガス供給管 13 酸素含有ガスバルブ
20 水素ガス供給管 23 水素ガスバルブ
30 ノズル
32 水素ガス供給ノズル 33 ノズル内スパークプラグ
40 炉 50 着火用スパークプラグ
61 コントローラ

Claims (1)

  1. 水素ガス供給管から供給された水素ガスと、酸素含有ガス供給管から供給された酸素含有ガスとをノズル先端部において着火するノズル側着火装置を備え、前記ノズルは、ノズル本体と、前記水素ガス供給管が接続した水素ガス供給ノズルと、ノズル内着火装置と、を備える水素ガスバーナー装置であって、
    前記水素ガス供給管に設けられ、前記水素ガスの供給及び停止を切り替える水素ガスバルブと、
    前記酸素含有ガス供給管に設けられ、前記酸素含有ガスの供給及び停止を切り替える酸素含有ガスバルブと、
    前記ノズル先端部が設けられ、排気筒を備える炉と、
    前記炉内において前記ノズルよりも前記排気筒に近い炉内着火装置と、
    前記水素ガスバルブ、前記酸素含有ガスバルブ、前記ノズル側着火装置、前記炉内着火装置、及び前記ノズル内着火装置を制御するコントローラと、を備え、
    前記水素ガス供給ノズルは、前記ノズル本体の内側に配置され、
    前記ノズル内着火装置は、前記ノズル本体と、前記水素ガス供給ノズルの外周面との間に設けられ、
    前記コントローラは、前記水素ガスの供給を止めた後、前記酸素含有ガスを規定時間供給し続けるよう前記水素ガスバルブと前記酸素含有ガスバルブとを制御しつつ、着火を継続して行うよう前記ノズル着火装置と前記炉内着火装置とを制御する、
    水素ガスバーナー装置。
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