JP6663268B2 - 燃焼制御システム - Google Patents

燃焼制御システム Download PDF

Info

Publication number
JP6663268B2
JP6663268B2 JP2016063546A JP2016063546A JP6663268B2 JP 6663268 B2 JP6663268 B2 JP 6663268B2 JP 2016063546 A JP2016063546 A JP 2016063546A JP 2016063546 A JP2016063546 A JP 2016063546A JP 6663268 B2 JP6663268 B2 JP 6663268B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
burner
flame
ignition
signal
combustion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016063546A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017180863A (ja
Inventor
知也 中田
知也 中田
熊澤 雄一
雄一 熊澤
勝美 森川
勝美 森川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Azbil Corp
Original Assignee
Azbil Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Azbil Corp filed Critical Azbil Corp
Priority to JP2016063546A priority Critical patent/JP6663268B2/ja
Priority to US15/470,149 priority patent/US10139107B2/en
Priority to CN201710191709.8A priority patent/CN107238099B/zh
Publication of JP2017180863A publication Critical patent/JP2017180863A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6663268B2 publication Critical patent/JP6663268B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23NREGULATING OR CONTROLLING COMBUSTION
    • F23N5/00Systems for controlling combustion
    • F23N5/24Preventing development of abnormal or undesired conditions, i.e. safety arrangements
    • F23N5/242Preventing development of abnormal or undesired conditions, i.e. safety arrangements using electronic means
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23NREGULATING OR CONTROLLING COMBUSTION
    • F23N1/00Regulating fuel supply
    • F23N1/002Regulating fuel supply using electronic means
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23NREGULATING OR CONTROLLING COMBUSTION
    • F23N2223/00Signal processing; Details thereof
    • F23N2223/02Multiplex transmission
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23NREGULATING OR CONTROLLING COMBUSTION
    • F23N2223/00Signal processing; Details thereof
    • F23N2223/10Correlation
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23NREGULATING OR CONTROLLING COMBUSTION
    • F23N2227/00Ignition or checking
    • F23N2227/02Starting or ignition cycles
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23NREGULATING OR CONTROLLING COMBUSTION
    • F23N2227/00Ignition or checking
    • F23N2227/18Applying test signals, e.g. periodic
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23NREGULATING OR CONTROLLING COMBUSTION
    • F23N2231/00Fail safe
    • F23N2231/06Fail safe for flame failures
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23NREGULATING OR CONTROLLING COMBUSTION
    • F23N2235/00Valves, nozzles or pumps
    • F23N2235/12Fuel valves
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23NREGULATING OR CONTROLLING COMBUSTION
    • F23N2237/00Controlling
    • F23N2237/02Controlling two or more burners

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Regulation And Control Of Combustion (AREA)

Description

本発明は、燃焼制御システムに関し、特に、複数のバーナへの燃料の供給を共通の安全遮断弁によって一括して制御するマルチバーナシステムに関する。
一般に、鉄鋼炉、加熱炉、および脱臭炉等の工業炉に代表される燃焼炉では、燃焼炉内に設けられたバーナの燃焼状態や、炉内温度、燃焼用空気の圧力、バーナに供給される燃料の圧力等を、燃焼制御システムによって監視しながら燃焼制御を行うことにより、燃焼の安全性を確保している。
例えば、燃焼制御システムでは、工業用燃焼炉に関する安全規格(EN298:2012)に基づき、バーナの点火時に、実際には火炎がないにもかかわらず火炎検出器が火炎のあることを示す状態、すなわち疑似火炎が検出された場合には、バーナの点火動作を開始しないように制御している。
燃焼制御システムとしては、例えば特許文献1に開示されているように、共通の燃焼室内に設置された複数のバーナの燃焼を制御するマルチバーナシステムがある。ここで、燃焼室とは、温度や圧力等が同一の条件(パラメータ)で燃焼が制御される空間を言い、以下「ゾーン」とも称する。
一般に、マルチバーナシステムでは、バーナ毎に対応して設けられたバーナコントローラと夫々のバーナコントローラを制御する安全制御装置とから成るスター型の機器構成が採用されている。そのため、各バーナコントローラ間の通信は直接行われず、上位側の安全制御装置を介して間接的に行われる。
特開平11−218034号公報
ところで、マルチバーナシステムでは、複数のバーナの安全な燃焼を実現するため、夫々のバーナへの燃料の供給制御が特に重要となる。そのため、従来のマルチバーナシステムでは、より安全性の高い制御手法として、燃料の主配管からバーナ毎に分岐した分岐配管に夫々安全遮断弁を設け、夫々の安全遮断弁の開閉を対応するバーナコントローラが操作することにより、各バーナへの燃料の供給と遮断をバーナ毎に制御する制御手法が採用されていた。
一方、近年、安全遮断弁等の機器の設置スペース不足や経済的な理由により、マルチバーナシステムにおける燃料の供給制御の別の手法として、燃料の主管路に共通の安全遮断弁を1つ設け、その安全遮断弁の開閉をマスタとなる一つのバーナコントローラが操作することにより、各バーナへの燃料の供給と遮断を一括して同時に制御する制御手法が望まれている。
しかしながら、後者の制御手法では、以下に示すように、バーナの点火時に問題があることが本願発明者らの検討によって明らかとなった。
例えば、前者の制御手法では、個々のバーナコントローラが夫々の遮断弁の開閉を制御するので、バーナの点火時にバーナコントローラが疑似火炎を検出した場合、そのバーナコントローラの制御対象のバーナには燃料が供給されず、燃焼室に未燃ガスが充満する可能性は低い。
一方、後者の制御手法では、バーナの点火時に、マスタのバーナコントローラが疑似火炎を検出せず、マスタ以外のバーナコントローラが疑似火炎を検出した場合、マスタのバーナコントローラは大元の安全遮断弁を操作して各バーナに対して燃料を供給して点火動作を開始する一方、疑似火炎を検出したバーナは点火動作を開始しないため、燃焼室に未燃ガスが流れ込んでしまう。
この場合、疑似火炎を検出したバーナコントローラが、異常が発生したことを上位側の安全制御装置に通知し、その通知を受けた安全制御装置がマスタのバーナコントローラに対して安全遮断弁を閉じることを指示することにより、全てのバーナの燃焼を停止させる。
このように、異常を検知したバーナコントローラとマスタのバーナコントローラとの間の通信が安全制御装置を介して間接的に行われるため、異常を検知してから安全遮断弁が閉じるまでの期間に燃料が燃焼室に供給され、未燃ガスの量が増えるという問題がある。
例えば、4本のバーナのうち1本のバーナが点火しなかった場合、残りの3本のバーナは燃焼しているため、バーナ1本分の未燃ガスが燃焼室内に流入しても安全性に問題はないかもしれないが、4本のバーナのうち1本のバーナしか点火しなかった場合には、残りのバーナ3本分の未燃ガスが燃焼室内に流入するため、未燃量ガスの量が多くなり、安全性の低下が懸念される。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、1つの安全遮断弁によって複数のバーナへの燃料の供給を制御するマルチバーナシステムにおいて、バーナの点火時の安全性を向上させることにある。
本発明に係る燃焼制御システム(100,101)は、複数のバーナ(21_1〜21_4)に対する燃料の供給と遮断を一括して切り替える共通の安全遮断弁(30)の開閉を制御するとともに、所定の信号(SA)を生成するマスタ装置と、バーナ毎に対応して設けられ、それぞれ対応するバーナの火炎の有無を判定し、対応するバーナの点火を制御するとともに、対応するバーナを点火する前に火炎がないと判定した場合に、入力された所定の信号を出力し、対応するバーナを点火する前に火炎があると判定した場合に、所定の信号を出力しない複数のスレーブ装置(12_1〜12_4)と、マスタ装置に接続され、所定の信号を伝送するための伝送線路(13)とを備え、複数のスレーブ装置は、縦続接続され、複数のスレーブ装置のすべてが対応するバーナを点火する前に火炎がないと判定した場合には、マスタ装置から初段のスレーブ装置に入力された所定の信号を順次出力して最終段のスレーブ装置から伝送線路に出力し、複数のスレーブ装置のいずれかが対応するバーナを点火する前に火炎があると判定した場合には、所定の信号を最終段のスレーブ装置から伝送線路に出力せず、マスタ装置は、伝送線路からの所定の信号(SAo)の入力の有無に基づいて安全遮断弁の開閉を制御することを特徴とする。
上記燃焼制御システムにおいて、伝送線路は、スレーブ装置の夫々に共通に接続され、スレーブ装置は、伝送線路から所定の信号が入力された場合に、対応するバーナの点火を開始してもよい。
上記燃焼制御システム(101)において、マスタ装置(15_1)によって点火が制御されるバーナ(12_1)を更に有し、マスタ装置は、制御対象のバーナを点火する前に当該バーナの火炎があると判定した場合に、所定の信号を出力せず、制御対象のバーナを点火する前に当該バーナの火炎がないと判定した場合に、所定の信号を初段のスレーブ装置(15_2)に対して出力するとともに、伝送線路を介して所定の信号が入力されたとき、制御対象のバーナの点火を開始する。
上記燃焼制御システムにおいて、マスタ装置(15_1)は、制御対象のバーナの火炎の有無を判定する第1火炎判定部(111A)と、第1火炎判定部によって火炎がないと判定された場合に、所定の信号を生成して出力し、第1火炎判定部によって火炎があると判定された場合に、所定の信号を生成しない信号生成部(117)と、伝送線路からの所定の信号の入力を検出する第1信号検出部(113A)と、第1信号検出部の検出結果に基づいて、安全制御弁の開閉を制御する安全遮断弁制御部(115)と、第1火炎判定部の判定結果に基づいて制御対象のバーナの点火を制御する第1点火制御部(114)とを有してもよい。
上記燃焼制御システムにおいて、スレーブ装置(15_2〜15_4)は、対応するバーナの火炎の有無を判定する第2火炎判定部(111B)と、第2火炎判定部によって火炎がないと判定された場合に、入力した所定の信号を出力し、第2火炎判定部によって火炎があると判定された場合に、入力した所定の信号を出力しない信号出力部(122)と、伝送線路からの所定の信号の入力を検出する第2信号検出部(113B)と、第2信号検出部の検出結果に基づいて、対応するバーナの点火を制御する第2点火制御部(114B)とを有してもよい。
なお、上記説明では、一例として、発明の構成要素に対応する図面上の構成要素を、括弧を付した参照符号によって表している。
以上説明したことにより、本発明によれば、共通の安全遮断弁によって複数のバーナに対する燃料の供給を一括して制御するマルチバーナシステムにおいて、バーナの点火時の安全性を向上させることが可能となる。
図1は、実施の形態1に係る燃焼制御システムの構成を示す図である。 図2は、実施の形態1に係る燃焼制御システムにおけるマスタ装置およびスレーブ装置の構成を示す図である。 図3は、バーナを点火し、全てのバーナが着火した場合の実施の形態1に係る燃焼制御システムの動作フローを示す図である。 図4は、一部のバーナが疑似火炎を検出し、バーナの点火を開始できなかった場合の実施の形態1に係る燃焼制御システムの動作フローを示す図である。 図5Aは、バーナを点火するときの、マスタ装置およびスレーブ装置の動作状態と点火準備信号の伝送状態を示す図である。 図5Bは、バーナを点火するときの、マスタ装置およびスレーブ装置の動作状態と点火準備信号の伝送状態を示す図である。 図5Cは、バーナを点火するときの、マスタ装置およびスレーブ装置の動作状態と点火準備信号の伝送状態を示す図である。 図5Dは、バーナを点火するときの、マスタ装置およびスレーブ装置の動作状態と点火準備信号の伝送状態を示す図である。 図5Eは、バーナを点火するときの、マスタ装置およびスレーブ装置の動作状態と点火準備信号の伝送状態を示す図である。 図5Fは、バーナを点火するときの、マスタ装置およびスレーブ装置の動作状態と点火準備信号の伝送状態を示す図である。 図6は、実施の形態2に係る燃焼制御システムの構成を示す図である。 図7は、実施の形態2に係る燃焼制御システムにおけるマスタ装置およびスレーブ装置の構成を示す図である。 図8は、バーナを点火し、全てのバーナが着火した場合の実施の形態2に係る燃焼制御システムの動作フローを示す図である。 図9は、一部のバーナが疑似火炎を検出し、バーナの点火を開始できなかった場合の実施の形態2に係る燃焼制御システムの動作フローを示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
〈実施の形態1に係る燃焼制御システムの構成〉
図1は、本実施の形態に係る燃焼制御装置を備えた燃焼システムの構成を示す図である。
同図に示される燃焼制御システム100は、マルチバーナシステムである。燃焼制御システム100としては、脱臭炉および加熱炉等の小型の工業用燃焼炉を制御するシステムや、プラント等における鉄鋼炉等の大型の工業用燃焼炉を制御するシステムを例示することができる。
具体的に、燃焼制御システム100は、1つの燃焼室20を備えた燃焼炉2と、燃焼制御装置1と、制御装置4と、燃料流路3とを備えている。
燃焼室20には、n(nは2以上の整数)個のバーナ21_1〜21_nと、バーナ21_1〜21_n毎に対応して設けられた点火装置(イグナイタ,IG)22_1〜22_nと、バーナ21_1〜21_n毎に対応して設けられた火炎検出器(SEN)23_1〜23_nと、温度センサ等の燃焼制御に必要な装置とが設けられている。
本実施の形態では、一例としてn=4とし、燃焼室20内には、4本のバーナ21_1〜21_4と、4つの火炎検出器23_1〜23_4と、4つの点火装置22_1〜22_4とが設けられているものとして説明するが、“n”の値はこれに限定されるものではない。なお、図1において、温度センサ等の燃焼制御に必要なその他の装置については、図示を省略している。
バーナ21_1〜21_4(総称する場合には、単に「バーナ21」と表記することがある。)は、燃焼室20内を加熱する機器である。本実施の形態では、バーナ21_1〜21_4が、パイロットバーナを有さず、主バーナを直接点火するダイレクト点火方式のバーナである場合を一例として説明する。
バーナ21_1〜21_4は、バーナ毎に対応して設けられた点火装置22_1〜22_4によって点火されることにより、着火する。
点火装置22_1〜22_4(総称する場合には、単に「点火装置22」と表記することがある。)は、例えば、点火トランスと、点火トランスの二次側配線に接続された点火用電極棒(スパークロッド)とを備えている。点火装置22_1〜22_4は、後述する燃焼制御装置1からの制御信号に応じて、例えば数kV〜十数kVの高電圧をスパークロッドに発生させることにより、対応するバーナ21_1〜21_4を点火させる。
火炎検出器23_1〜23_4(総称する場合には、単に「火炎検出器23」と表記することがある。)は、バーナ21_1〜21_4毎に対応して設けられ、対応するバーナの火炎の有無を検出する機器である。火炎検出器23_1〜23_4は、火炎の有無を示す火炎検出信号を夫々出力する。
燃料流路3は、燃焼炉2に燃料を供給するための流路である。燃料流路3は、外部から燃料が供給される主流路3Aと、主流路3Aから複数に分岐した分岐流路3Bとから構成されている。主流路3Aには、安全遮断弁30が設置され、分岐流路3Bは、バーナ21_1〜21_4の夫々に接続されている。
ここで、燃料は、例えば、ガス(気体)であってもよいし、油(液体)であってもよく、燃料種は特に限定されない。
安全遮断弁30は、複数のバーナ21_1〜21_4に対する燃料の供給と遮断を一括して切り替えるための機器である。安全遮断弁30が開いているとき、主流路3Aから分岐流路3Bへ燃料が送出され、各バーナ21_1〜21_4に燃料が供給される。安全遮断弁30が閉じているとき、主流路3Aから分岐流路3Bへの燃料の流入が遮断され、バーナ21_1〜21_4には燃料が供給されない。
図1に示すように、安全遮断弁30は、例えば、二重遮断を行うために2つの遮断弁を一組とした構成を有し、主経路3Aにおける一ヶ所に配置されている。
なお、図示はしないが、燃焼制御システム100には、燃料流路3とは別に、燃焼炉2に空気(エア)を供給するための空気流路が設けられており、ブロアから吐出されたエアが空気流路を介して各バーナ21_1〜21_4に供給されるようになっている。
制御装置4は、燃焼制御システム100における上位側の機器であり、燃焼炉2の統括的な制御を行う。制御装置4は、オペレータ等(ユーザ)からの入力操作に従って、燃焼室20の燃焼の指示(以下「燃焼要求」と称する。)や、燃焼炉2全体の運転の停止要求を、燃焼制御装置1に対して与える。
制御装置4としては、操作ボタンやレバー、キーボード等のユーザの操作を入力する操作入力手段、モニタ等の情報を表示する表示手段、および燃焼制御装置1に対する指示等を出力する制御手段等が一体に形成された制御盤を例示することができる。また、例えば、燃焼制御装置1、モニタ、および中央管理装置等がネットワークを介して接続されたネットワーク制御システムを構築している場合には、燃焼制御装置1に対して指示を出す中央管理装置が制御装置4となる。
燃焼制御装置1は、制御装置4からの燃焼要求等に応じて、燃焼室20内のバーナ21の燃焼を制御するための装置である。図1に示されるように、燃焼制御装置1は、安全制御装置10と、マスタ装置11と、伝送線路13と、マスタ装置11と伝送線路13との間に縦続接続された複数のスレーブ装置12_1〜12_nと、を備えている。
安全制御装置10は、燃焼制御システム100の安全運転、すなわち燃焼炉2の爆発等を防止するために、バーナ21の燃焼状態や各リミット・インターロック(図示せず)の状態等を監視することにより、燃焼室20内のバーナ21の運転の許可および不許可をマスタ装置11およびスレーブ装置12_1〜12_4に指示する装置である。
例えば、安全制御装置10は、制御部4からのバーナの燃焼要求および遮断要求や、各バーナコントローラ11_1〜11_4から入力される火炎判定情報および異常検出情報等に基づいて、各バーナの運転の許可・不許可を示す信号を生成してマスタ装置11およびスレーブ装置12_1〜12_4に与えることにより、マスタ装置11およびスレーブ装置12_1〜12_4を介して各バーナ21_1〜21_4の運転(各バーナへの燃料の供給および停止等)を制御する。
安全制御装置10としては、工業用燃焼炉に関する安全規格(例えば、工業用燃焼炉の安全通則 JIS B 8415等)に基づいて製造されたリミット・インターロックを監視するためのリミット・インターロックモジュールや、上記安全通則に対応した専用のソフトウェアを設定したプログラマブルロジックコントローラ(所謂安全PLC)等を例示することができる。
マスタ装置11は、安全遮断弁30の開閉を制御するための機器である。
マスタ装置11は、バーナを点火させる前の準備段階において、所定の信号を生成して縦続接続された初段のスレーブ装置12_1に与えるとともに、縦続接続されたスレーブ装置12_1〜12_4を経由して伝送線路13から上記所定の信号が戻ってきたか否かを判定して安全遮断弁30の開閉を制御する。以下、マスタ装置11について詳細に説明する。
図2は、実施の形態1に係る燃焼制御システムにおけるマスタ装置およびスレーブ装置の構成を示す図である。なお、図2では、安全制御装置10の図示を省略している。
同図に示されるように、マスタ装置11は、信号生成部112、信号検出部113A、および安全遮断弁制御部115を有する。これらの機能部は、例えば、プロセッサ、クロック回路、通信回路、記憶装置、デジタル入出力回路、アナログ入出力回路、およびパワーエレクトロニクス回路等からなるハードウェアと、これらのハードウェアと協働して各種機能を実現させるプログラムとによって実現される。
信号生成部112は、所定の信号を生成する機能部である。本実施の形態では、所定の信号を「点火準備信号SA」と称して説明する。
信号生成部112は、例えば、安全制御装置10からの燃焼要求を受け取った場合に、点火準備信号SAを生成し、縦続接続された初段のスレーブ装置12_1に与える。
ここで、点火準備信号SAの信号形式は特に限定されない。例えば、本実施の形態では、点火準備信号SAがパルス信号であるものとして説明するが、ハイレベルまたはローレベルの1ビットの信号であってもよいし、複数ビットの信号であってもよい。
詳細は後述するが、信号生成部112から出力された点火準備信号SAは、各スレーブ装置12_1〜12_4が所定の条件を満たした場合に、縦続接続されたスレーブ装置12_1〜12_4を経由して伝送線路13に入力され、伝送線路13からマスタ装置11および各スレーブ装置12_1〜12_4に再び入力されることになる。本実施の形態では、伝送線路13に出力されるまでの点火準備信号を“SA”と表記し、伝送線路13に出力された後の点火準備信号を“SAo”と表記する。
信号検出部113Aは、伝送線路13からの点火準備信号SAoの入力を検出する機能部である。
安全遮断弁制御部115は、信号検出部113Aの検出結果に基づいて、安全遮断弁30の開閉を制御する。具体的には、安全遮断弁制御部115は、信号検出部113Aによって点火準備信号SAoの入力が検出されている場合には、スレーブ装置12_1〜12_4の全てが点火する準備が完了していると判定し、安全遮断弁30を開ける。一方、信号検出部113Aによって点火準備信号SAoの入力が検出されない場合には、安全遮断弁制御部115は、スレーブ装置12_1〜12_4の少なくも一つが点火する準備が完了していないと判定し、安全遮断弁30を閉じる。
伝送線路13は、マスタ装置11およびスレーブ装置12_1〜12_4の夫々に共通に接続され、点火準備信号SAを伝送するための線路である。伝送線路13は、点火準備信号SAを複数の装置に伝達可能な構成を有していればよい。例えば、上述のように点火準備信号SAがパルス信号である場合には、伝送線路13は1ビット伝送用の専用線から構成されていてもよいし、点火準備信号SAが多ビットの信号である場合には、複数の信号線から成るバスであってもよい。
スレーブ装置12_1〜12_4(総称する場合には、単に「スレーブ装置12」と表記することがある。)は、バーナ21_1〜21_4毎に対応して設けられ、対応するバーナの火炎の有無を判定するともに、伝送線路13から入力された点火準備信号SAoに基づいて対応するバーナの点火を制御するバーナコントローラである。各スレーブ装置12_1〜12_4は、マスタ装置11から出力された点火準備信号SAを伝送線路13に伝達するための信号経路を形成するように、マスタ装置11と伝送線路13との間に縦続接続されている。
図2に示されるように、スレーブ装置12は、火炎判定部111、信号出力部122、信号検出部113A、および点火制御部114を有する。例えば、これらの機能部は、例えば、プロセッサ、クロック回路、通信回路、記憶装置、デジタル入出力回路、アナログ入出力回路、およびパワーエレクトロニクス回路等からなるハードウェアと、これらのハードウェアと協働して各種機能を実現させるプログラムとによって実現される。
火炎判定部111は、対応する火炎検出器23_1〜23_4から出力された火炎検出信号に基づいて、対応するバーナによる安定した火炎が発生しているか否かを判定する。例えば、対応する火炎検出器23_1〜23_4から燃焼炉2の燃焼中に火炎があることを示す火炎検出信号が出力されている場合には、火炎判定部111は、対応するバーナによる安定した火炎が発生していると判定する。一方、燃焼炉2の燃焼中に火炎がないことを示す火炎検出信号が出力された場合には、火炎判定部111は、対応するバーナが断火したと判定する。また、バーナの点火を開始する前の準備期間において、実際には火炎がないにもかかわらず火炎検出器が火炎のあることを示す火炎検出信号が出力された場合には、火炎判定部111は、疑似火炎が発生していると判定する。火炎判定部111の判定結果は、信号出力部122に出力されるとともに、安全制御装置10にも出力される。
信号出力部122は、火炎判定部111の判定結果に基づいて、外部(マスタ装置11または他のスレーブ装置)から入力された点火準備信号SAを、後段の装置(スレーブ装置または伝送線路13)に出力するための機能部である。具体的に、信号出力部122は、対応するバーナ21を点火する前に火炎判定部111によってバーナ21の火炎がないと判定された場合に、入力された点火準備信号SAを後段の装置に出力し、対応するバーナ21を点火する前に火炎判定部111によってバーナ21の火炎(疑似火炎)があると判定された場合に、入力された点火準備信号SAを後段の装置に出力しない。
信号出力部122としては、一端が前段の装置(マスタ装置11またはスレーブ装置12)に接続され、他端が後段の装置(スレーブ装置12または伝送線路13)に接続されるスイッチ素子を含み、火炎判定部111の判定結果に基づいて上記スイッチ素子をオン/オフさせるスイッチ回路を例示することができる。
したがって、縦続接続された最終段のスレーブ装置12_4を除くスレーブ装置12_1〜12_3は、対応するバーナ21_1〜21_3を点火する前に火炎がないと判定した場合に、信号出力部122によって入力した点火準備信号SAを直後に接続されたスレーブ装置12_2〜12_4に出力し、対応するバーナ21_1〜21_3を点火する前に火炎があると判定した場合に、入力した点火準備信号SAを直後に接続されたスレーブ装置12_2〜12_4に出力しない。
また、最終段のスレーブ装置12_4は、対応するバーナ21_4を点火する前に火炎がないと判定した場合に、信号出力部122によって、入力した点火準備信号SAを伝送線路13に出力し、対応するバーナ21_4を点火する前に火炎があると判定した場合に、入力した点火準備信号SAを伝送線路13に出力しない。
信号検出部113Bは、信号検出部113Aと同様に、伝送線路13からの点火準備信号SAoの入力を検出する機能部である。
点火制御部114は、信号検出部113Bの検出結果に基づいて、対応するバーナの点火を制御する機能部である。具体的に、点火制御部114は、信号検出部113Bによって点火準備信号SAoの入力が検出された場合に、例えば予め設定された点火シーケンスに従って対応する点火装置22_1〜22_4を制御することにより、対応するバーナ21_1〜21_4を点火させる。
〈実施の形態1に係る燃焼制御システムの動作〉
次に、バーナの点火時の燃焼制御システム100の動作について図を用いて説明する。
図3は、バーナを点火し、全てのバーナが着火した場合の燃焼制御システム100の動作フローを示す図である。図4は、一部のバーナが疑似火炎を検出し、バーナの点火を開始できなかった場合の燃焼制御システム100の動作フローを示す図である。図5A〜図5Fは、バーナの点火制御時のマスタ装置11およびスレーブ装置の動作状態と点火準備信号SAの伝送状態を示す図である。
図3、4では、燃焼要求の出力されている期間、点火準備信号SA,SAoが出力されている期間、安全遮断弁30が開いている期間、および火炎が発生している期間を、ハッチングを付して夫々示している。
先ず、バーナを点火し、全てのバーナが着火した場合の燃焼制御システム100の動作の流れについて説明する。
図3に示されるように、例えば、時刻t0において燃焼制御システム100が起動したとする。このとき、マスタ装置11は、安全遮断弁30を閉じており、スレーブ装置12_1は待機状態となる(図5A参照)。
次に、時刻t1において、制御装置4が燃焼室20の燃焼指示を燃焼制御装置1に対して出力したとする。この場合、制御装置4からの指示を受けた燃焼制御装置1内の安全制御装置10は、例えば燃焼室20内のプレパージを行うとともに、マスタ装置11および各スレーブ装置12の夫々に対して燃焼要求を出力する。
次に、燃焼要求を受け取ったマスタ装置11は、安全遮断弁30を閉じた状態で、信号生成部112によって点火準備信号SAを出力する。一方、燃焼要求を受け取ったスレーブ装置12は、点火の準備を開始する(図5B参照)。具体的には、スレーブ装置12は、点火準備の一つとして、対応する火炎検出器23からの火炎検出信号に基づいて疑似火炎の有無を判定する。
その後、例えば時刻t2において、スレーブ装置12_1,12_2が対応するバーナ21_1,21_2の火炎(疑似火炎)がないと夫々判定したとする。この場合、スレーブ装置12_1がマスタ装置11から入力された点火準備信号SAを後段のスレーブ装置12_2に出力するとともに、スレーブ装置12_2がスレーブ装置12_1から供給された点火準備信号SAを後段のスレーブ装置12_3に出力する(図5C参照)。このとき、スレーブ装置12_3,12_4は点火の準備中であることから、点火準備信号SAは伝送線路13までは伝達されない。
次に、例えば時刻t3において、スレーブ装置12_3,12_4が対応するバーナ21_3,21_4の火炎(疑似火炎)がないと夫々判定したとする。この場合、スレーブ装置12_3が、スレーブ装置12_2から入力された点火準備信号SAを後段のスレーブ装置12_4に出力するとともに、スレーブ装置12_4が、スレーブ装置12_3から供給された点火準備信号SAを後段の伝送線路13に出力する。これにより、点火準備信号SAoが、伝送線路13からマスタ装置11およびスレーブ装置12_1〜12_4に夫々入力される(図5D参照)。
マスタ装置11は、点火準備信号SAoの入力を検出すると、安全遮断弁30を開け、スレーブ装置12_1〜12_4は、点火準備信号SAoの入力を検出すると、所定の点火シーケンスに従ってバーナの点火を開始する(図5E参照)。
ここで、点火動作が行われる期間を点火期間(イグニッショントライアル期間)と称する。なお、本実施の形態では、一例として、点火期間は、火炎が存在しない状態においてバーナ21への燃料の供給が許される最大の許容時間、すなわち安全時間(safety time,JIS B 0113)と同じであるとする。
点火期間の経過後に全てのバーナ21の火炎が検出された場合、各バーナが正常に着火したとして、燃焼炉2の燃焼が継続される。
次に、一部のバーナが疑似火炎を検出し、バーナの点火を開始できなかった場合の燃焼制御システム100の動作の流れについて図4を用いて説明する。
前述した図3の動作フローと同様に、時刻t1において、マスタ装置11および各スレーブ装置12に対して燃焼要求が夫々入力される。このとき、例えば図4に示すように、スレーブ装置12_3の制御対象であるバーナ21_3の疑似火炎が検出されたとする。この場合、スレーブ装置12_3の信号出力部122は、点火準備信号SAが入力された場合であっても、その点火準備信号SAを後段のスレーブ装置12_4に出力しない。そのため、図4に示すように、例えば時刻t2においてスレーブ装置12_1,12_2,12_4が疑似火炎を検出しなかったとしても、点火準備信号SAは伝送線路13まで伝達されない(図5F)。その結果、マスタ装置11は、伝送線路13からの点火準備信号SAoを検出しないので、安全遮断弁30は閉じた状態で維持され、燃焼室20内への燃料の流入は起こらない。また、スレーブ装置12_1〜12_4も、伝送線路13からの点火準備信号SAoを検出しないので、点火動作を開始しない。その後、例えば時刻t3において、疑似火炎を検出したスレーブ装置12_3が安全制御部10に疑似火炎が検出されたことを通知することにより、安全制御部10からマスタ装置11およびスレーブ装置12_1〜12_4への燃焼要求が取り下げられ、マスタ装置11およびスレーブ装置12_1〜12_4は待機状態またはロックアウト状態となる。
〈実施の形態1に係る燃焼制御システムの効果〉
以上、本発明に係る燃焼制御システムによれば、複数のバーナを点火する際に、何れかのバーナの疑似火炎が検出された場合であっても、燃焼室に未燃ガスが充満することを防止することができるので、燃焼炉の安全性を向上させることができる。
すなわち、実施の形態1に係る燃焼制御システムは、マスタ装置11から出力した点火準備信号SAoを縦続接続されたスレーブ装置12_1〜12_4を経由して伝送線路13に伝達する信号経路を形成した上で、バーナ21_1〜21_4の点火時に、各スレーブ装置12_1〜12_4が対応するバーナの火炎の有無に基づいて点火準備信号SAを後段の装置に出力するか否かを決定し、マスタ装置11が伝送線路13から点火準備信号SAoが入力されたことを条件に安全遮断弁30を開ける。したがって、点火時に何れかのバーナ21において疑似火炎が検出された場合であっても、燃焼室20に燃料は流入せず、バーナ点火時の燃焼炉2の安全性を向上させることができる。
また、実施の形態1に係る燃焼制御システムによれば、各スレーブ装置12が伝送線路13から点火準備信号SAoが入力されたことを条件に、対応するバーナ21の点火を開始するので、全てのバーナ21の同時点火を実現することが容易となる。
≪実施の形態2≫
〈実施の形態2に係る燃焼制御システムの構成〉
図6は、実施の形態2に係る燃焼制御システムの構成を示す図である。
図6に示される燃焼制御システム101は、複数のバーナコントローラのうちの一つが安全遮断弁の開閉を制御するマスタ装置として機能する点において、実施の形態1に係る燃焼制御システム100と相違する。
具体的に、燃焼制御システム101は、バーナ21_1〜21_4毎に対応して設けられた複数のバーナコントローラ(BCR)15_1〜15_4を有する。バーナコントローラ15_1は、対応するバーナの燃焼を制御するとともに、点火準備信号SAを生成し、安全遮断弁30を制御するマスタ装置として機能し、バーナコントローラ15_2〜15_4は、対応するバーナ21_2〜21_4の燃焼を制御するスレーブ装置として機能する。
図7は、実施の形態2に係る燃焼制御システムにおけるバーナコントローラの内部構成を示す図である。
なお、実施の形態2に係る燃焼制御システム101の構成要素のうち、実施の形態1に係る燃焼制御システム100と同様の構成要素には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
また、実施の形態2では、説明の便宜上、マスタ装置としてのバーナコントローラ15_1の火炎判定部および点火制御部を参照符号“111A”および“114A”を用いて表記し、スレーブ装置としてのバーナコントローラ15_2〜15_4の火炎判定部および点火制御部を参照符号“111B”および“114B”を用いて表記する。
図7に示すように、マスタ装置としてのバーナコントローラ15_1は、火炎判定部111A、信号生成部117、信号検出部113A、点火制御部114、および安全遮断弁制御部15を備える。
火炎判定部111Aは、火炎検出器23_1から出力された火炎検出信号に基づいて、バーナ21_1による安定した火炎が発生しているか否かを判定する。火炎判定部111Aによる火炎判定方法は、実施の形態1に係る火炎判定部111と同様である。火炎判定部111Aの判定結果は、信号生成部117に出力されるとともに、安全制御装置10にも出力される。
信号生成部117は、火炎判定部111Aの判定結果に基づいて、点火準備信号SAを生成する。具体的に、信号生成部117は、火炎判定部111Aによってバーナ21_1の火炎(疑似火炎)がないと判定された場合に、点火準備信号SAを生成してバーナコントローラ15_2に出力し、火炎判定部111Aによってバーナ21_1の火炎(疑似火炎)があると判定された場合に、点火準備信号SAを生成しない。
点火制御部114Aは、信号検出部113Aの検出結果に基づいて、バーナ21_1の点火を制御する機能部である。具体的に、点火制御部114Aは、信号検出部113Aによって点火準備信号SAoの入力が検出された場合に、例えば予め設定された点火シーケンスに従って点火装置22_1を制御することにより、バーナ21_1を点火させる。
バーナコントローラ15_2〜15_4は、実施の形態1のおけるスレーブ装置12_2〜12_4と同様に、信号出力部122、火炎判定部111B、信号検出部113B、および点火制御部114Bを有している。火炎判定部111Bおよび点火制御部114Bは、実施の形態1における火炎判定部111および点火制御部114と同様の構成を有している。
〈実施の形態2に係る燃焼制御システムの動作〉
次に、バーナの点火制御時の燃焼制御システム101の動作について図を用いて説明する。
図8は、バーナの点火制御により、全てのバーナが着火した場合の燃焼制御システム101の動作フローを示す図である。図9は、バーナの点火制御により、一部のバーナが正常に着火しなかった場合の燃焼制御システム100の動作フローを示す図である。
先ず、全てのバーナが着火した場合の燃焼制御システム101の動作の流れについて説明する。
図8に示されるように、例えば、時刻t0において燃焼制御システム101が起動したとする。このとき、マスタ装置としてのバーナコントローラ15_1は、安全遮断弁30を閉じ、スレーブ装置12_2〜12_4は待機状態となる。
次に、時刻t1において、制御装置4が燃焼室20の燃焼指示を燃焼制御装置1に対して出力したとする。この場合、制御装置4からの指示を受けた燃焼制御装置1内の安全制御装置10は、例えば燃焼室20内のプレパージを行うとともに、各バーナコントローラ15_1〜15_4に対して燃焼要求を出力する。
次に、燃焼要求を受け取ったバーナコントローラ15_1は、安全遮断弁30を閉じた状態で、点火の準備を開始する。具体的に、バーナコントローラ15_1は、点火の準備として、火炎検出器23_1からの火炎検出信号に基づいてバーナ21_1の疑似火炎の有無を判定する。判定の結果、バーナ21_1の疑似火炎が無いと判定した場合には、例えば時刻t2において、信号生成部117によって点火準備信号SAを生成し、後段のバーナコントローラ15_2に与える。なお、バーナ21_1の疑似火炎があると判定した場合には、点火準備信号SAを生成せず、例えば安全制御装置10に対して疑似火炎が検出されたことを通知する。
また、燃焼要求を受け取ったスレーブ装置としてのバーナコントローラ15_2〜15_4は、点火の準備を開始する。具体的に、バーナコントローラ15_2〜15_4は、点火の準備として、対応する火炎検出器23からの火炎検出信号に基づいて疑似火炎の有無を判定する。
その後、例えば時刻t3において、バーナコントローラ15_2がバーナ21_2の火炎(疑似火炎)がないと夫々判定したとする。この場合、バーナコントローラ15_2がバーナコントローラ15_1から入力された点火準備信号SAを後段のバーナコントローラ15_3に出力する。このとき、バーナコントローラ15_3,15_4は点火の準備中であることから、点火準備信号SAは、伝送線路13まで伝達されない。
その後、全てのバーナ21_1〜21_4の火炎(疑似火炎)がないと判定された時刻t4において、バーナコントローラ15_1から出力された点火準備信号SAoが、バーナコントローラ15_2〜15_4を経由して伝送線路13に伝送される。
バーナコントローラ15_1は、伝送線路13からの点火準備信号SAoの入力を検出すると、安全遮断弁30を開けるとともに、所定の点火シーケンスに従ってバーナ21_1の点火を開始する。また、バーナコントローラ15_2〜15_4は、伝送線路13からの点火準備信号SAoの入力を検出すると、所定の点火シーケンスに従って対応するバーナ21_2〜21_4の点火を夫々開始する。
所定の点火期間の経過後、各バーナの火炎が検出されれば、各バーナが正常に着火したとして、燃焼炉2の燃焼が継続される。
次に、一部のバーナが正常に着火しなかった場合の燃焼制御システム101の動作の流れについて図9を用いて説明する。
前述した図8の動作フローと同様に、時刻t1において、バーナコントローラ15_1およびバーナコントローラ15_2〜15_4の夫々に対して燃焼要求が入力され、時刻t2においてバーナコントローラ15_1が疑似火炎を検出せず、点火準備信号SAを出力したとする。
このとき、例えば図9に示すように、バーナコントローラ15_3の制御対象であるバーナ21_3の疑似火炎が検出されたとする。この場合、バーナコントローラ15_3の信号出力部122は、点火準備信号SAが入力された場合であっても、その点火準備信号SAを後段のバーナコントローラ15_4に出力しない。そのため、図9に示すように、例えば、時刻t3においてバーナコントローラ15_2が疑似火炎を検出せず、時刻t4においてバーナコントローラ15_4が疑似火炎を検出しなかったとしても、点火準備信号SAは伝送線路13まで伝達されない。その結果、バーナコントローラ15_1は、伝送線路13からの点火準備信号SAoを検出しないので、安全遮断弁30は閉じた状態で維持され、燃料は燃焼室20内に流入しない。
〈実施の形態2に係る燃焼制御システムの効果〉
以上、実施の形態2に係る燃焼制御システム101によれば、実施の形態1に係る燃焼制御システム100と同様に、複数のバーナを点火する際の燃焼炉の安全性を向上させることができる。
また、燃焼制御システム101によれば、バーナ毎に対応したバーナコントローラを設け、そのうちの一つのバーナコントローラを安全遮断弁の開閉を制御するマスタ装置として機能させることにより、より簡単な機器構成によって燃焼炉の安全性を向上させることが可能となる。
以上、本発明者らによってなされた発明を実施の形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、上記実施の形態では、燃焼制御システム100,101の燃焼炉2が1つの燃焼室20を有する場合を例示したが、複数の燃焼室を有していてもよい。この場合、燃焼室毎に、主流路3A、分岐流量3B、安全遮断弁30、および燃焼制御装置1を設け、夫々の燃焼制御装置1が対応する安全遮断弁30の開閉を制御すればよい。
また、上記実施の形態では、バーナ21_1〜21_4が、パイロットバーナを有さず、主バーナを直接点火するダイレクト点火方式のバーナである場合を例示したが、バーナ21_1〜21_4が、パイロットバーナと主バーナとを有する時限パイロット点火方式のバーナであってもよい。
100,101…燃焼制御システム、1…燃焼制御装置、2…燃焼炉、3…燃料流路、3A…主流路、3B…分岐流路、4…制御装置、10…安全制御装置、11…マスタ装置、12,12_1〜12_4…スレーブ装置、13…伝送線路、15_1〜15_4…バーナコントローラ、21,21_1〜21_4…バーナ、22,22_1〜22_4…点火装置、23,23_1〜23_4…火炎検出器、30…安全遮断弁、111,111A,111B…火炎判定部、112,117…信号生成部、113A,113B…信号検出部、114,114A,114B…点火制御部、115…安全遮断弁制御部。

Claims (5)

  1. 複数のバーナに対する燃料の供給と遮断を一括して切り替える共通の安全遮断弁の開閉を制御するとともに、所定の信号を生成するマスタ装置と、
    前記バーナ毎に対応して設けられ、それぞれ対応する前記バーナの火炎の有無を判定し、対応する前記バーナの点火装置を起動する点火制御部を制御するとともに、対応する前記バーナを点火する前に火炎がないと判定した場合に、入力された前記所定の信号を出力し、対応する前記バーナを点火する前に火炎があると判定した場合に、前記所定の信号を出力しない複数のスレーブ装置と、
    前記マスタ装置に接続され、前記所定の信号を伝送するための伝送線路と、を備え、
    前記複数のスレーブ装置は、縦続接続され、
    前記複数のスレーブ装置のすべてが対応する前記バーナを点火する前に火炎がないと判定した場合には、前記マスタ装置から初段のスレーブ装置に入力された前記所定の信号を順次出力して最終段のスレーブ装置から前記伝送線路に出力し、前記複数のスレーブ装置のいずれかが対応する前記バーナを点火する前に火炎があると判定した場合には、前記所定の信号を最終段のスレーブ装置から前記伝送線路に出力せず、
    前記マスタ装置は、前記伝送線路を介して伝送される前記所定の信号の入力の有無に基づいて前記安全遮断弁の開閉を制御し、
    前記点火制御部は、前記所定の信号が検出された場合に、前記点火装置を制御して前記バーナを点火させ
    前記複数のスレーブ装置の各々に前記伝送線路から前記所定の信号が入力されたことにより、全ての前記バーナが同時に点火される
    燃焼制御システム。
  2. 請求項1に記載の燃焼制御システムにおいて、
    前記複数のスレーブ装置は、前記伝送線路に夫々共通に接続され、
    前記スレーブ装置は、前記伝送線路から前記所定の信号が入力された場合に、対応する前記バーナの点火を開始する
    ことを特徴とする燃焼制御システム。
  3. 請求項2に記載の燃焼制御システムにおいて、
    マスタ装置によって燃焼が制御されるバーナを更に有し、
    前記マスタ装置は、制御対象の前記バーナを点火する前に当該バーナの火炎があると判定した場合に、前記所定の信号を出力せず、制御対象の前記バーナを点火する前に当該バーナの火炎がないと判定した場合に、前記所定の信号を初段の前記スレーブ装置に対して出力するとともに、前記伝送線路を介して前記所定の信号が入力されたとき、前記制御対象のバーナの点火を開始する
    ことを特徴とする燃焼制御システム。
  4. 請求項3に記載の燃焼制御システムにおいて、
    前記マスタ装置は、
    前記制御対象のバーナの火炎の有無を判定する第1火炎判定部と、
    前記第1火炎判定部によって火炎がないと判定された場合に、前記所定の信号を生成して出力し、前記第1火炎判定部によって火炎があると判定された場合に、前記所定の信号を生成しない信号生成部と、
    前記伝送線路からの前記所定の信号の入力を検出する第1信号検出部と、
    前記第1信号検出部の検出結果に基づいて、前記安全遮断弁の開閉を制御する安全遮断弁制御部と、
    前記第1火炎判定部の判定結果に基づいて、前記制御対象のバーナの点火を制御する第1点火制御部とを有する
    ことを特徴とする燃焼制御システム。
  5. 請求項4に記載の燃焼制御システムにおいて、
    前記スレーブ装置は、
    対応する前記バーナの火炎の有無を判定する第2火炎判定部と、
    前記第2火炎判定部によって火炎がないと判定された場合に、入力された前記所定の信号を出力し、前記第2火炎判定部によって火炎があると判定された場合に、入力された前記所定の信号を出力しない信号出力部と、
    前記伝送線路からの前記所定の信号の入力を検出する第2信号検出部と、
    前記第2信号検出部の検出結果に基づいて、対応するバーナの点火を制御する第2点火制御部とを有する
    ことを特徴とする燃焼制御システム。
JP2016063546A 2016-03-28 2016-03-28 燃焼制御システム Active JP6663268B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016063546A JP6663268B2 (ja) 2016-03-28 2016-03-28 燃焼制御システム
US15/470,149 US10139107B2 (en) 2016-03-28 2017-03-27 Combustion controlling system
CN201710191709.8A CN107238099B (zh) 2016-03-28 2017-03-28 燃烧控制系统

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016063546A JP6663268B2 (ja) 2016-03-28 2016-03-28 燃焼制御システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017180863A JP2017180863A (ja) 2017-10-05
JP6663268B2 true JP6663268B2 (ja) 2020-03-11

Family

ID=59897811

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016063546A Active JP6663268B2 (ja) 2016-03-28 2016-03-28 燃焼制御システム

Country Status (3)

Country Link
US (1) US10139107B2 (ja)
JP (1) JP6663268B2 (ja)
CN (1) CN107238099B (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017180862A (ja) * 2016-03-28 2017-10-05 アズビル株式会社 燃焼制御システム

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE59710054D1 (de) 1997-11-10 2003-06-12 Alstom Switzerland Ltd Verfahren zur Überwachung des Versorgungssystems einer Gasturbine mit Mehrbrennersystem sowie Vorrichtung zur Durchführung des Verfahrens
CN1764332A (zh) * 2004-10-01 2006-04-26 精工爱普生株式会社 高频加热装置、半导体制造装置以及光源装置
DE102004063213B4 (de) * 2004-12-24 2006-11-23 Pilz Gmbh & Co. Kg Steuerungssystem mit einer Vielzahl von räumlich verteilten Stationen sowie Verfahren zum Übertragen von Daten in einem solchen Steuerungssystem
EP1828858B1 (de) * 2004-12-24 2019-02-13 Pilz GmbH & Co. KG Steuerungssystem mit einer vielzahl von räumlich verteilten stationen sowie verfahren zum übertragen von daten in einem solchen steuerungssystem
JP5421660B2 (ja) * 2009-06-09 2014-02-19 アズビル株式会社 燃焼炉制御装置
JP2011208921A (ja) * 2010-03-30 2011-10-20 Yamatake Corp 燃焼制御装置
US20140212821A1 (en) * 2010-05-05 2014-07-31 7794754 Canada Inc. Ignition system for flame emitting apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
US20170276353A1 (en) 2017-09-28
US10139107B2 (en) 2018-11-27
JP2017180863A (ja) 2017-10-05
CN107238099B (zh) 2019-08-23
CN107238099A (zh) 2017-10-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20110244407A1 (en) Combustion controlling device
JP2009531647A (ja) 法令確実順守モードでの燃焼システムの運転
US10274196B2 (en) Combustion controlling system
JP6480287B2 (ja) 工業用炉及び工業用炉の点火方法
JP6514556B2 (ja) 燃焼制御装置および燃焼システム
JP6663268B2 (ja) 燃焼制御システム
EP0531072A1 (en) Improvements in or relating to flame safeguard devices
JP2014109399A (ja) バルブの漏れ検知方法および燃焼設備
JP6350035B2 (ja) ボイラ装置及びボイラシステム
JP3052755B2 (ja) 蓄熱式バーナの点火方法
JP2010032124A (ja) ガス燃焼器
US20140272737A1 (en) Staged Combustion Method and Apparatus
JP6514557B2 (ja) 燃焼制御装置および燃焼システム
JP6277873B2 (ja) ボイラ
KR101620872B1 (ko) 가스오븐레인지의 초기점화작동제어방법
RU2484370C1 (ru) Способ селективного контроля факела каждой горелки на многогорелочном котле
KR102576074B1 (ko) 가스기기의 점화 제어장치 및 방법
JP2015148377A (ja) 燃焼制御方法及び装置
JP2016109355A (ja) ボイラ
RU2493489C2 (ru) Способ безопасной работы горелки в широком диапазоне нагрузок
JP2014119241A (ja) バルブの漏れ検知方法および燃焼設備
JP2006022985A (ja) ボイラ制御方法及びボイラ制御装置
JPH04136613A (ja) 石油燃焼器の故障検出装置
JP2008275191A (ja) エマルジョン燃料の燃焼方法及びその燃焼装置
JPH0484020A (ja) 石油燃焼器の故障検出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180921

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190710

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190723

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190919

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191203

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191225

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200204

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200214

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6663268

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150