JP6480287B2 - 工業用炉及び工業用炉の点火方法 - Google Patents

工業用炉及び工業用炉の点火方法 Download PDF

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Description

本発明は、より長く点火動作を継続させることにより、パイロットバーナーの点火を一度で完了することが可能な工業用炉及び工業用炉の点火方法に関する。
工業用炉において、メインバーナーを点火する際に、パイロットバーナーを用いることは知られている(例えば、特許文献1〜3参照)。また、メインバーナーを複数備えた連続式加熱炉も知られている(例えば、特許文献4参照)。
複数のメインバーナーにはそれぞれ、パイロットバーナーが備えられている。各パイロットバーナーには、燃焼用空気と燃焼用燃料とがそれぞれ、単一の供給管を通じて供給されるように構成されている。
特開平4−126913号公報 特開平6−343850号公報 特開2003−4229号公報 特開2014−48020号公報
JIS規格の工業用燃焼炉の安全通則(JIS B 8415:2008 )には、「工業用燃焼炉などの設備は、予測できる爆発を最小限にするように設計しなければならない」ことが定められている。具体的には、点火工程において、燃料供給開始から着火確認ができずに遮断されるまでの時間を10秒以下にしなければならないことが定められており、それはメインバーナーの点火に用いるパイロットバーナーの着火についても該当する。
上記従来の工業用炉のように、複数のメインバーナーがそれぞれ備えるパイロットバーナーに単一の供給管にて燃焼用燃料及び燃焼用空気をそれぞれ供給する場合には、供給元から遠い位置に配置されたパイロットバーナーに燃焼用燃料が到達する時間は、供給元に近い位置に配置されたパイロットバーナーよりも長い時間がかかる。特に、燃焼用燃料がガスの場合は、顕著となる。このため、10秒以内に全てのパイロットバーナーを点火することができない場合には、一旦遮断し、炉内パージを行った後で、再び点火する動作を繰り返さなければならない、あるいは、パイロットバーナーの近くに燃料供給弁を追加するなど、設備を改造しなければならないという課題がある。
本発明は上記従来の課題に鑑みて創案されたものであって、より長く点火動作を継続させることにより、パイロットバーナーの点火を一度で完了することが可能な工業用炉及び工業用炉の点火方法を提供することを目的とする。
本発明にかかる工業用炉は、主燃焼用燃料と主燃焼用空気とが供給されてメイン火炎を形成する複数のメインバーナーを有し、各々の該メインバーナーが、メイン火炎を点火するためのパイロット火炎を形成するパイロットバーナーを有すると共に、複数の該各パイロットバーナーに、パイロット燃料供給源からパイロット燃料を供給する単一のパイロット燃料供給本管及びパイロット空気を供給する単一のパイロット空気供給本管が接続され、該パイロット燃料供給源に近い側よりも離れた位置の該各パイロットバーナーが、パイロット燃料が流れていくのに時間がかかり点火が遅くなる工業用炉であって、上記単一のパイロット燃料供給本管に設けられ、パイロット燃料の供給を遮断可能なバルブと、フロースイッチを有し、主燃焼用空気の流量を計測し、測定された主燃焼用空気の流量が設定値よりも少ないと直接上記バルブに閉じる信号を発する主燃焼空気流量計測器と、炉内雰囲気中の燃料ガス濃度が燃焼下限値以上とならないように、上記パイロットバーナーの点火動作前に、主燃焼用空気の流量を調整する流量調整ダンパーと、各々の上記パイロットバーナーに、上記単一のパイロット燃料供給本管からパイロット燃料を供給すると共に上記単一のパイロット空気供給本管からパイロット空気を供給してパイロット火炎を形成するときに、上記メインバーナーに主燃焼用空気を供給し、かつ、上記主燃焼空気流量計測器からの上記バルブを開く信号に基づき、

Xa/(Xa+Y)≧Z 式(1)

ここで、Xa:想定されるパイロット燃料の最大流量
Y :上記主燃焼空気流量計測器で計測された主燃焼用空気の流量
Z :燃焼下限値

により、炉内雰囲気中の燃料ガス濃度が該燃焼下限値より小さく上記式(1)を満たさないときだけ、該主燃焼空気流量計測器から発信される上記バルブを開く信号で、上記各パイロットバーナーにパイロット燃料を供給し、上記式(1)を満たすときには、該主燃焼用空気流量計測器から直接該バルブに閉じる信号を発するようにしてパイロット火炎の形成動作を停止する制御機構とを備えたことを特徴とする。
本発明にかかる工業用炉は、主燃焼用燃料と主燃焼用空気とが供給されてメイン火炎を形成する複数のメインバーナーを有し、各々の該メインバーナーが、メイン火炎を点火するためのパイロット火炎を形成するパイロットバーナーを有すると共に、複数の該各パイロットバーナーに、パイロット燃料供給源からパイロット燃料を供給する単一のパイロット燃料供給本管及びパイロット空気を供給する単一のパイロット空気供給本管が接続され、該パイロット燃料供給源に近い側よりも離れた位置の該各パイロットバーナーが、パイロット燃料が流れていくのに時間がかかり点火が遅くなる工業用炉であって、上記単一のパイロット燃料供給本管に設けられ、パイロット燃料の供給を遮断可能なバルブと、フロースイッチを有し、主燃焼用空気の流量を計測し、測定された主燃焼用空気の流量が設定値よりも少ないと直接上記バルブに閉じる信号を発する主燃焼空気流量計測器と、パイロット燃料の流量を計測するパイロット燃料流量計測器と、炉内雰囲気中の燃料ガス濃度が燃焼下限値以上とならないように、上記パイロットバーナーの点火動作前に、主燃焼用空気の流量を調整する流量調整ダンパーと、各々の上記パイロットバーナーに、上記単一のパイロット燃料供給本管からパイロット燃料を供給すると共に上記単一のパイロット空気供給本管からパイロット空気を供給してパイロット火炎を形成するときに、上記メインバーナーに主燃焼用空気を供給し、かつ、上記主燃焼空気流量計測器からの上記バルブを開く信号に基づき、

Xb/(Xb+Y)≧Z 式(2)

ここで、Xb:上記パイロット燃料流量計測器で実測されたパイロット燃料の流量
Y :上記主燃焼空気流量計測器で計測された主燃焼用空気の流量
Z :燃焼下限値

により、炉内雰囲気中の燃料ガス濃度が該燃焼下限値より小さく上記式(2)を満たさないときだけ、該主燃焼空気流量計測器から発信される上記バルブを開く信号で、上記各パイロットバーナーにパイロット燃料を供給し、上記式(2)を満たすときには、該主燃焼用空気流量計測器から直接該バルブに閉じる信号を発するようにしてパイロット火炎の形成動作を停止する制御機構とを備えたことを特徴とする。
パイロット火炎を検知する火炎検知器を備え、該火炎検知器によりパイロット火炎が検知された後に、主燃焼用燃料が前記メインバーナーに供給されることを特徴とする。
本発明にかかる工業用炉の点火方法は、主燃焼用燃料と主燃焼用空気とが供給されてメイン火炎を形成する複数のメインバーナーを有し、各々の該メインバーナーが、メイン火炎を点火するためのパイロット火炎を形成するパイロットバーナーを有すると共に、複数の該各パイロットバーナーに、パイロット燃料供給源からパイロット燃料を供給する単一のパイロット燃料供給本管及びパイロット空気を供給する単一のパイロット空気供給本管が接続され、該パイロット燃料供給源に近い側よりも離れた位置の該各パイロットバーナーが、パイロット燃料が流れていくのに時間がかかり点火が遅くなる工業用炉の点火方法であって、上記単一のパイロット燃料供給本管に設けられ、パイロット燃料の供給を遮断可能なバルブと、フロースイッチを有し、主燃焼用空気の流量を計測し、測定された主燃焼用空気の流量が設定値よりも少ないと直接上記バルブに閉じる信号を発する主燃焼空気流量計測器と、炉内雰囲気中の燃料ガス濃度が燃焼下限値以上とならないように、上記パイロットバーナーの点火動作前に、主燃焼用空気の流量を調整する流量調整ダンパーとを備え、上記メインバーナーに主燃焼用空気を供給しながら、上記パイロットバーナーにパイロット燃料とパイロット空気を供給してパイロット火炎を形成し、かつ、上記主燃焼空気流量計測器からの上記バルブを開く信号に基づき、

Xa/(Xa+Y)≧Z 式(1)

ここで、Xa:想定されるパイロット燃料の最大流量
Y :上記主燃焼空気流量計測器で計測された主燃焼用空気の流量
Z :燃焼下限値

により、炉内雰囲気中の燃料ガス濃度が該燃焼下限値より小さく上記式(1)を満たさないときだけ、該主燃焼空気流量計測器から発信される上記バルブを開く信号で、上記各パイロットバーナーにパイロット燃料を供給し、上記式(1)を満たすときには、該主燃焼用空気流量計測器から直接該バルブに閉じる信号を発するようにしてパイロット火炎の形成動作を停止することを特徴とする。
本発明にかかる工業用炉の点火方法は、主燃焼用燃料と主燃焼用空気とが供給されてメイン火炎を形成する複数のメインバーナーを有し、各々の該メインバーナーが、メイン火炎を点火するためのパイロット火炎を形成するパイロットバーナーを有すると共に、複数の該各パイロットバーナーに、パイロット燃料供給源からパイロット燃料を供給する単一のパイロット燃料供給本管及びパイロット空気を供給する単一のパイロット空気供給本管が接続され、該パイロット燃料供給源に近い側よりも離れた位置の該各パイロットバーナーが、パイロット燃料が流れていくのに時間がかかり点火が遅くなる工業用炉の点火方法であって、上記単一のパイロット燃料供給本管に設けられ、パイロット燃料の供給を遮断可能なバルブと、フロースイッチを有し、主燃焼用空気の流量を計測し、測定された主燃焼用空気の流量が設定値よりも少ないと直接上記バルブに閉じる信号を発する主燃焼空気流量計測器と、パイロット燃料の流量を計測するパイロット燃料流量計測器と、炉内雰囲気中の燃料ガス濃度が燃焼下限値以上とならないように、上記パイロットバーナーの点火動作前に、主燃焼用空気の流量を調整する流量調整ダンパーとを備え、上記メインバーナーに主燃焼用空気を供給しながら、上記パイロットバーナーにパイロット燃料とパイロット空気を供給してパイロット火炎を形成し、かつ、上記主燃焼空気流量計測器からの上記バルブを開く信号に基づき、

Xb/(Xb+Y)≧Z 式(2)

ここで、Xb:上記パイロット燃料流量計測器で実測されたパイロット燃料の流量
Y :上記主燃焼空気流量計測器で計測された主燃焼用空気の流量
Z :燃焼下限値

により、炉内雰囲気中の燃料ガス濃度が該燃焼下限値より小さく上記式(2)を満たさないときだけ、該主燃焼空気流量計測器から発信される上記バルブを開く信号で、上記各パイロットバーナーにパイロット燃料を供給し、上記式(2)を満たすときには、該主燃焼用空気流量計測器から直接該バルブに閉じる信号を発するようにしてパイロット火炎の形成動作を停止することを特徴とする。
本発明にかかる工業用炉及び工業用炉の点火方法にあっては、より長く点火動作を継続させることにより、パイロットバーナーの点火を一度で完了することができる。詳細には、メインバーナーの空気流量は、パイロットバーナーの空気流量と比べて遙かに大きいので、メインバーナーに供給される主燃焼用空気をパイロットバーナーの点火動作時に供給することにより、全部のパイロットバーナーが点火されるまでの間に炉内に供給されたパイロット燃料は希釈される。その濃度が燃焼下限値に達しなければ、パイロットバーナーの点火動作を継続したとしても、爆発は予測できない状態となり、パイロットバーナーの点火動作を、例えば10秒以上継続することができる。そして、パイロットバーナーの点火動作を、全部のパイロットバーナーが点火するまで継続することができるので、複数のメインバーナーを備える工業用炉であっても、1回の起動により全てのパイロットバーナーを点火することが可能なため、点火動作を中断して炉内パージなどに時間を費やすことなく、効率良く工業用炉を稼働することができる。
本発明に係る工業用炉及び工業用炉の点火方法の好適な一実施形態を説明するための説明図である。 図1に示した構成において、いずれかのメインバーナー単体の点火動作を説明する説明図である。 本発明に係る工業用炉及び工業用炉の点火方法の他の実施形態を説明するための説明図である。 本発明に係る工業用炉及び工業用炉におけるパイロットバーナーの燃料と空気の噴射口周辺を示す要部拡大図である。
以下に、本発明にかかる工業用炉及び工業用炉の点火方法の好適な一実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、本実施形態に係る工業用炉及び工業用炉の点火方法を説明するための説明図である。
本実施形態に係る工業用炉1は、図1に示すように、炉体1aと、炉体1aの燃焼室内を搬送されるワーク(図示せず)の搬送方向に沿って、ワークを加熱するためにメイン火炎を形成する複数のメインバーナー2と、各メインバーナー2を制御する制御機構(図示せず)とを備える。
メインバーナー2には、メイン火炎を検知するための火炎検知器(図示せず)が各メインバーナー2に対応させて設けられる。各メインバーナー2には、メイン火炎を形成するために、主燃焼用燃料を供給する主燃料供給支管3aと、主燃焼用空気を供給する主空気供給支管4aとがそれぞれ接続されている。各メインバーナー2に接続された主燃料供給支管3a及び主空気供給支管4aはそれぞれ、単一の主燃料供給本管3及び単一の主空気供給本管4と接続されている。ガス等の主燃焼用燃料は、主燃料供給源101から圧送され、主燃焼用空気は送風機102で、流量調整ダンパー103を介して、圧送される。
各主燃料供給支管3aには、主燃焼用燃料の供給を遮断可能な2つのバルブ3bが直列に設けられている。主空気供給本管4には、供給される主燃焼用空気の流量を計測するための空気流量計測器51が設けられている。また、主空気供給本管4には、主燃焼用空気の流速を計測し、計測した値が予め設定した値以上の場合に信号を出力するフロースイッチ52が設けられている。空気流量計測器51とフロースイッチ52は例えば、オリフィスと差圧発信器等から構成される。
複数のメインバーナー2にはそれぞれ、メインバーナー2を点火するためパイロット火炎を形成するパイロットバーナー6が設けられている。各パイロットバーナー6には、パイロット火炎を点火するためのスパークプラグ(図示せず)が付設されている。また、パイロットバーナー6には、パイロット火炎を形成するために、パイロット燃料を供給するパイロット燃料供給支管7aと、パイロット空気を供給するためのパイロット空気供給支管8aとがそれぞれ接続されている。ガス等のパイロット燃料は、パイロット燃料供給源111から圧送され、パイロット空気は送風機112で、流量調整ダンパー113を介して、圧送される。
各パイロットバーナー6に接続されたパイロット燃料供給支管7a及びパイロット空気供給支管8aはそれぞれ、単一のパイロット燃料供給本管7及び単一のパイロット空気供給本管8と接続されている。パイロットバーナー6には、パイロット火炎を検知するための火炎検知器(図示せず)が各メインバーナー2に対応させて設けられている。
パイロット燃料供給本管7には、パイロット燃料の供給を遮断可能な2つのバルブ7bが直列に設けられている。
主燃焼用燃料支管3aに設けられたバルブ3b、パイロット燃料供給本管7に設けられたバルブ7bは、いずれも自動遮断弁(電磁弁等)である。また、パイロット燃料供給本管7のバルブ7bは、主空気供給本管4の空気流量計測器51で測定された主燃焼用空気の流量が設定値よりも少ないと、フロースイッチ52からの信号により、閉じられるように構成されている。
本実施形態の複数のメインバーナー2を備えた工業用炉1の点火動作を説明する前に、まず、単体のメインバーナーの点火動作について説明する。図2は、メインバーナー単体の点火動作を説明する説明図である。
単体のメインバーナー2の点火方法は図2(a)に示すように、主燃料供給管3a及び主空気供給管4a、並びにパイロット燃料供給管7a及びパイロット空気供給管8aの各バルブ3b,7bを閉じた状態(図中、(I) 参照)で、まず、スパークプラグにより繰り返し火花を発生させ、図2(b)に示すように、パイロット燃料供給管7aのバルブ7bを開き、パイロット火炎を点火させる。この際、パイロット空気供給管8aからは、パイロット空気が常に流れ続けている。
このように、スパークプラグにより火花を発生させて、パイロット燃料とパイロット空気とをパイロットバーナー6に供給する動作が、パイロットバーナー6の点火動作に相当する(図中、(II)参照)。
次に、図2(c)に示すように、主燃料供給管3aのバルブ3bを開き、パイロットバーナー6の火炎を火移りさせて、メイン火炎を点火させる(図中、(III) 参照)。この際、主空気供給管4aからは、主燃焼用空気が常に流れ続けている。このとき、メイン火炎が点火したか否かを火炎検知器により検知している。
メインバーナー2を消火するときは、バルブ3bを閉じ、図2(b)の状態に戻る(図中、(IV)参照)。そして、工業用炉1の終業のときは、バルブ7bを閉じ、パイロットバーナー6も消火する(図中、(V) 参照)。なお、状態(III) から状態(IV)へ移行する動作では、温度調整等で、メインバーナー2が消火と再燃焼の動作を繰り返す(状態(III) と状態(IV)の繰り返し)ことに備え、パイロットバーナー6を、メイン火炎の燃焼時にも消火時にも点火している。しかしながら、メインバーナー2の点火が確認できれば、パイロットバーナー6は消火するようにしても良い。この場合は、メインバーナー2を再燃焼させる度に、状態(II)から動作させるようにする。
このように、メインバーナー2が単体の場合には、パイロットバーナー6に供給するパイロット燃料の供給元をパイロットバーナー6に近い位置に配置することができるため、パイロット燃料の供給開始から着火確認までを短時間で行うことが可能である。
一方、本実施形態に係る工業用炉1のように、複数設けられているメインバーナー2のパイロットバーナー6に接続された各パイロット燃料供給支管7aが単一のパイロット燃料供給本管7に接続されている場合には、供給元に近い側に位置するパイロットバーナー6は早期に点火させることが可能であるが、供給元から離れた位置に配置されたパイロットバーナー6は、燃料が流れていくのに時間がかかり、当該パイロットバーナー6から噴射するのに時間がかかってしまって、点火が遅くなる場合がある。
このとき、パイロットバーナー6には、パイロット燃料の供給が開始されているので、一定の時間が経過すると、例えばバルブ7bを開けて燃料の供給を開始してから10秒経過すると、まだ点火していないパイロットバーナー6の火炎検知器が着火失敗と判断し、JIS規格の工業用燃焼炉の安全通則に従って、パイロットバーナー6の点火動作を停止しなければならず、バルブ7bが閉じられてしまう、あるいは閉じるようにしなければならない。すると、全部のパイロットバーナー6が消火してしまい、点火動作をやり直す結果となる。点火動作をやり直す場合には、炉内パージ(安全上、炉体1a内の未燃燃料を空気で追い出す動作)した後に再び点火動作を行うため、多大な時間を費やすことになる。従って、点火動作を停止してやり直すことなく、パイロットバーナー6の点火動作を長時間継続できることが望ましい。
本実施形態に係る工業用炉1及び工業用炉1の点火方法では、パイロットバーナー6の点火動作前に、メインバーナー2の主燃焼用空気の流量調整ダンパー103の開度を調節することにより、炉内雰囲気中の燃料ガス濃度が燃焼下限値以上にならないようにすることとし、それを点火動作中に確認するものである。ここで、燃焼下限値以上とならないこととしたのは、JIS規格の工業用燃焼炉の安全通則に従い、予測できる爆発を防止すべく、炉内にて爆発が発生し得る、空気中における燃料の濃度(爆発限界)の下限値以下とするためであり、その値は、例えば燃料が都市ガス13Aの場合には、4.6%である。
具体的な工業用炉1の点火方法は、各主空気供給支管4aとパイロット空気供給支管8aに空気を流しながら、各主燃料供給支管3aとパイロット燃料供給本管7の各バルブ3b,7bを閉じた状態で、フロースイッチ52を備えた空気流量計測器51により、各主空気供給支管4aから工業用炉1内に供給された主燃焼用空気の流量を計測する。そして、計測された主燃焼用空気の流量Yと各パイロットバーナー6の想定されるパイロット燃料の最大流量Xaの値とに基づいて、炉内雰囲気中の燃料ガス濃度が燃焼下限値Zより小さい場合(下記式(1)を満たさない場合)にだけ、スパークプラグにより火花の発生を開始した後に、パイロットバーナー6に接続されたパイロット燃料供給本管7のバルブ7bを開くための信号がフロースイッチ52から制御機構に発信され、下記式(1)を満たす場合の制御としては、フロースイッチ52からバルブ7bに信号を直接発信し、バルブ7bを閉じて、パイロット火炎の形成動作を停止する。

Xa/(Xa+Y)≧Z 式(1)

ここで、Xa:想定されるパイロット燃料の最大流量
Y :主燃焼空気流量計測器で計測された主燃焼用空気の流量
Z :燃焼下限値

制御機構は、入力された、パイロット燃料供給本管7のバルブ7bを開くための信号に基づいて、パイロット燃料供給本管7のバルブ7bを開けて、パイロットバーナー6にパイロット燃料を供給し、既に流れているパイロット空気に混合して、スパークプラグの火花によりパイロットバーナー6を着火させる。
その後、空気流量計測器51により主燃焼用空気の流量の計測と計測値に基づく信号の発信が継続され、火炎検知器ですべてのパイロットバーナー6の着火が確認されるまでの間は、パイロットバーナー6の点火動作が継続される。このとき、主空気供給支管4aから主燃焼用空気が常に供給されている。メインバーナー2の主空気供給支管4aの空気流量は、パイロットバーナー6のパイロット空気供給支管8aの空気流量と比べて遙かに大きいので、メインバーナー2に供給される主燃焼用空気をパイロットバーナー6の点火動作時に供給することにより、全部のパイロットバーナー6が点火されるまでの間に炉内に供給されたパイロット燃料は希釈される。その濃度が燃焼下限値Zに達しなければ、パイロットバーナー6の点火動作を継続したとしても、爆発は予測できない状態となり、JIS規格の工業用燃焼炉の安全通則の基準に適合するため、パイロットバーナー6の点火動作を10秒以上継続することができる。そして、パイロットバーナー6の点火動作を、全部のパイロットバーナー6が点火するまで継続することができるので、複数のメインバーナー2を備える工業用炉1であっても、1回の起動により全てのパイロットバーナー6を点火することが可能なため、点火動作を中断して炉内パージなどに時間を費やすことなく、効率良く工業用炉1を稼働することができる。
なお、パイロットバーナー6の燃料と空気の噴射口90は図4に示すように、凹状の保炎部91の内部に点火プラグ92と共に存在するため、メインバーナー2に燃焼下限値Z以下となるような大量の空気が流れた場合でも、点火後のパイロット火炎93は、保炎部91で保たれて消えることはない。
火炎検知器ですべてのパイロットバーナー6が点火したことが確認されたら、スパークプラグの火花の発生を止め、メインバーナー2に接続された主燃料供給支管3aのバルブ3bを開き、パイロット火炎93を火移りさせることで、全部のメインバーナー2にメイン火炎が点火される。
また、全部のパイロットバーナー6の点火が、あまりにも長い時間確認できない場合は、機械系のトラブルが考えられるため、バルブ7bを閉じるようにすることは、言うまでもない。
上記実施形態においては、空気流量計測器51及びフロースイッチ52を主空気供給本管4に設けて主燃焼用空気の流量を計測する例について説明したが、図3に示すように各メインバーナー2に接続された主空気供給支管4aにそれぞれ空気流量計測器51及びフロースイッチ52を備える構成としてもよい。この場合には、主燃焼用空気の流量を、メインバーナー2の近辺で個々に、より正確に計測することが可能となり、安全性をより向上させることができる。
本実施形態に係る工業用炉1及び工業用炉1の点火方法は、メインバーナーを複数備えた従来の工業用炉が有する主燃焼用空気を計測する空気流量計測器51に、フロースイッチ52を追加し、設定した流量以下の場合にバルブ7bを閉じてパイロットバーナーの点火動作を停止するプログラムを制御機構に追加するだけで、実現することができる。
上記実施形態においては、パイロットバーナー6に供給されるパイロット燃料の流量を、想定されるパイロット燃料の最大流量Xaとした例について説明したが、これに限らず、他の実施形態として、例えば、図1における主燃料供給本管3や図3における主燃料供給支管3aに実際に流れるパイロット燃料の量を計測(実測)する流量計を備え、計測したパイロット燃料の流量Xbと計測した主燃焼用空気の流量Yとに基づいて、下記式(2)を満たす場合に、パイロット火炎の形成動作を停止することもできる。

Xb/(Xb+Y)≧Z 式(2)

ここで、Xb:パイロット燃料流量計測器で実測されたパイロット燃料の流量
Y :主燃焼空気流量計測器で計測された主燃焼用空気の流量
Z :燃焼下限値

なお、これらの流量については、実際に用いる圧力と温度に換算した数値を適用する。また、主燃焼用空気の他に、パイロット空気も同時に流すようにしているが、パイロット空気は、パイロットバーナー6の燃焼に使用するため、計算からは除外する。
1 工業用炉
1a 炉体
2 メインバーナー
3 主燃料供給本管
3a 主燃料供給支管
3b バルブ
4 主空気供給本管
4a 主空気供給支管
6 パイロットバーナー
7 パイロット燃料供給本管
7a パイロット燃料供給支管
7b バルブ
8 パイロット空気供給本管
8a パイロット空気供給支管
51 空気流量計測器
52 フロースイッチ
90 パイロットバーナーの燃料と空気の噴射口
91 保炎部
92 点火プラグ
93 パイロット火炎
101 主燃料供給源
102 送風機
103 流量調整ダンパー
111 パイロット燃料供給源
112 送風機
113 流量調整ダンパー

Claims (5)

  1. 主燃焼用燃料と主燃焼用空気とが供給されてメイン火炎を形成する複数のメインバーナーを有し、各々の該メインバーナーが、メイン火炎を点火するためのパイロット火炎を形成するパイロットバーナーを有すると共に、複数の該各パイロットバーナーに、パイロット燃料供給源からパイロット燃料を供給する単一のパイロット燃料供給本管及びパイロット空気を供給する単一のパイロット空気供給本管が接続され、該パイロット燃料供給源に近い側よりも離れた位置の該各パイロットバーナーが、パイロット燃料が流れていくのに時間がかかり点火が遅くなる工業用炉であって、
    上記単一のパイロット燃料供給本管に設けられ、パイロット燃料の供給を遮断可能なバルブと、
    フロースイッチを有し、主燃焼用空気の流量を計測し、測定された主燃焼用空気の流量が設定値よりも少ないと直接上記バルブに閉じる信号を発する主燃焼空気流量計測器と、
    炉内雰囲気中の燃料ガス濃度が燃焼下限値以上とならないように、上記パイロットバーナーの点火動作前に、主燃焼用空気の流量を調整する流量調整ダンパーと、
    各々の上記パイロットバーナーに、上記単一のパイロット燃料供給本管からパイロット燃料を供給すると共に上記単一のパイロット空気供給本管からパイロット空気を供給してパイロット火炎を形成するときに、上記メインバーナーに主燃焼用空気を供給し、かつ、上記主燃焼空気流量計測器からの上記バルブを開く信号に基づき、

    Xa/(Xa+Y)≧Z 式(1)

    ここで、Xa:想定されるパイロット燃料の最大流量
    Y :上記主燃焼空気流量計測器で計測された主燃焼用空気の流量
    Z :燃焼下限値

    により、炉内雰囲気中の燃料ガス濃度が該燃焼下限値より小さく上記式(1)を満たさないときだけ、該主燃焼空気流量計測器から発信される上記バルブを開く信号で、上記各パイロットバーナーにパイロット燃料を供給し、上記式(1)を満たすときには、該主燃焼用空気流量計測器から直接該バルブに閉じる信号を発するようにしてパイロット火炎の形成動作を停止する制御機構とを備えたことを特徴とする工業用炉。
  2. 主燃焼用燃料と主燃焼用空気とが供給されてメイン火炎を形成する複数のメインバーナーを有し、各々の該メインバーナーが、メイン火炎を点火するためのパイロット火炎を形成するパイロットバーナーを有すると共に、複数の該各パイロットバーナーに、パイロット燃料供給源からパイロット燃料を供給する単一のパイロット燃料供給本管及びパイロット空気を供給する単一のパイロット空気供給本管が接続され、該パイロット燃料供給源に近い側よりも離れた位置の該各パイロットバーナーが、パイロット燃料が流れていくのに時間がかかり点火が遅くなる工業用炉であって、
    上記単一のパイロット燃料供給本管に設けられ、パイロット燃料の供給を遮断可能なバルブと、
    フロースイッチを有し、主燃焼用空気の流量を計測し、測定された主燃焼用空気の流量が設定値よりも少ないと直接上記バルブに閉じる信号を発する主燃焼空気流量計測器と、
    パイロット燃料の流量を計測するパイロット燃料流量計測器と、
    炉内雰囲気中の燃料ガス濃度が燃焼下限値以上とならないように、上記パイロットバーナーの点火動作前に、主燃焼用空気の流量を調整する流量調整ダンパーと、
    各々の上記パイロットバーナーに、上記単一のパイロット燃料供給本管からパイロット燃料を供給すると共に上記単一のパイロット空気供給本管からパイロット空気を供給してパイロット火炎を形成するときに、上記メインバーナーに主燃焼用空気を供給し、かつ、上記主燃焼空気流量計測器からの上記バルブを開く信号に基づき、

    Xb/(Xb+Y)≧Z 式(2)

    ここで、Xb:上記パイロット燃料流量計測器で実測されたパイロット燃料の流量
    Y :上記主燃焼空気流量計測器で計測された主燃焼用空気の流量
    Z :燃焼下限値

    により、炉内雰囲気中の燃料ガス濃度が該燃焼下限値より小さく上記式(2)を満たさないときだけ、該主燃焼空気流量計測器から発信される上記バルブを開く信号で、上記各パイロットバーナーにパイロット燃料を供給し、上記式(2)を満たすときには、該主燃焼用空気流量計測器から直接該バルブに閉じる信号を発するようにしてパイロット火炎の形成動作を停止する制御機構とを備えたことを特徴とする工業用炉。
  3. パイロット火炎を検知する火炎検知器を備え、
    該火炎検知器によりパイロット火炎が検知された後に、主燃焼用燃料が前記メインバーナーに供給されることを特徴とする請求項1または2に記載の工業用炉。
  4. 主燃焼用燃料と主燃焼用空気とが供給されてメイン火炎を形成する複数のメインバーナーを有し、各々の該メインバーナーが、メイン火炎を点火するためのパイロット火炎を形成するパイロットバーナーを有すると共に、複数の該各パイロットバーナーに、パイロット燃料供給源からパイロット燃料を供給する単一のパイロット燃料供給本管及びパイロット空気を供給する単一のパイロット空気供給本管が接続され、該パイロット燃料供給源に近い側よりも離れた位置の該各パイロットバーナーが、パイロット燃料が流れていくのに時間がかかり点火が遅くなる工業用炉の点火方法であって、
    上記単一のパイロット燃料供給本管に設けられ、パイロット燃料の供給を遮断可能なバルブと、
    フロースイッチを有し、主燃焼用空気の流量を計測し、測定された主燃焼用空気の流量が設定値よりも少ないと直接上記バルブに閉じる信号を発する主燃焼空気流量計測器と、
    炉内雰囲気中の燃料ガス濃度が燃焼下限値以上とならないように、上記パイロットバーナーの点火動作前に、主燃焼用空気の流量を調整する流量調整ダンパーとを備え、
    上記メインバーナーに主燃焼用空気を供給しながら、上記パイロットバーナーにパイロット燃料とパイロット空気を供給してパイロット火炎を形成し、かつ、上記主燃焼空気流量計測器からの上記バルブを開く信号に基づき、

    Xa/(Xa+Y)≧Z 式(1)

    ここで、Xa:想定されるパイロット燃料の最大流量
    Y :上記主燃焼空気流量計測器で計測された主燃焼用空気の流量
    Z :燃焼下限値

    により、炉内雰囲気中の燃料ガス濃度が該燃焼下限値より小さく上記式(1)を満たさないときだけ、該主燃焼空気流量計測器から発信される上記バルブを開く信号で、上記各パイロットバーナーにパイロット燃料を供給し、上記式(1)を満たすときには、該主燃焼用空気流量計測器から直接該バルブに閉じる信号を発するようにしてパイロット火炎の形成動作を停止することを特徴とする工業用炉の点火方法。
  5. 主燃焼用燃料と主燃焼用空気とが供給されてメイン火炎を形成する複数のメインバーナーを有し、各々の該メインバーナーが、メイン火炎を点火するためのパイロット火炎を形成するパイロットバーナーを有すると共に、複数の該各パイロットバーナーに、パイロット燃料供給源からパイロット燃料を供給する単一のパイロット燃料供給本管及びパイロット空気を供給する単一のパイロット空気供給本管が接続され、該パイロット燃料供給源に近い側よりも離れた位置の該各パイロットバーナーが、パイロット燃料が流れていくのに時間がかかり点火が遅くなる工業用炉の点火方法であって、
    上記単一のパイロット燃料供給本管に設けられ、パイロット燃料の供給を遮断可能なバルブと、
    フロースイッチを有し、主燃焼用空気の流量を計測し、測定された主燃焼用空気の流量が設定値よりも少ないと直接上記バルブに閉じる信号を発する主燃焼空気流量計測器と、
    パイロット燃料の流量を計測するパイロット燃料流量計測器と、
    炉内雰囲気中の燃料ガス濃度が燃焼下限値以上とならないように、上記パイロットバーナーの点火動作前に、主燃焼用空気の流量を調整する流量調整ダンパーとを備え、
    上記メインバーナーに主燃焼用空気を供給しながら、上記パイロットバーナーにパイロット燃料とパイロット空気を供給してパイロット火炎を形成し、かつ、上記主燃焼空気流量計測器からの上記バルブを開く信号に基づき、

    Xb/(Xb+Y)≧Z 式(2)

    ここで、Xb:上記パイロット燃料流量計測器で実測されたパイロット燃料の流量
    Y :上記主燃焼空気流量計測器で計測された主燃焼用空気の流量
    Z :燃焼下限値

    により、炉内雰囲気中の燃料ガス濃度が該燃焼下限値より小さく上記式(2)を満たさないときだけ、該主燃焼空気流量計測器から発信される上記バルブを開く信号で、上記各パイロットバーナーにパイロット燃料を供給し、上記式(2)を満たすときには、該主燃焼用空気流量計測器から直接該バルブに閉じる信号を発するようにしてパイロット火炎の形成動作を停止することを特徴とする工業用炉の点火方法。
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