JPH1047491A - シール装置 - Google Patents

シール装置

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JPH1047491A
JPH1047491A JP20060596A JP20060596A JPH1047491A JP H1047491 A JPH1047491 A JP H1047491A JP 20060596 A JP20060596 A JP 20060596A JP 20060596 A JP20060596 A JP 20060596A JP H1047491 A JPH1047491 A JP H1047491A
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JP
Japan
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gas
tundish
flow rate
pressure
valve
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Application number
JP20060596A
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English (en)
Inventor
Futahiko Nakagawa
二彦 中川
Kazuaki Hara
一晃 原
Ryusuke Yamaguchi
竜介 山口
Kiyokazu Nagai
精和 永井
Tamotsu Kitamura
有 北村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Chugai Ro Co Ltd
Original Assignee
Chugai Ro Co Ltd
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】接続・分離を繰返すタンディッシュとその無酸
化加熱装置の蓄熱式予熱器との間に好適なシール装置を
提供する。 【解決手段】タンディッシュ1に接続される蓄熱式予熱
器2B(2A)の燃焼室4B(4A)から挿入管7B
(7A)を突設し、この挿入管7B(7A)の下端面で
構成される燃焼室4B(4A)の下面とタンディッシュ
1の蓋1aの上面との間に、柔軟な不燃布を当該燃焼室
4B(4A)の下面と蓋1aの上面とのシール容積より
大きな内容積を有するリング状で袋状に形成した耐熱性
チューブ部材501を配設し、この耐熱性チューブ部材
501にN2 を加熱供給することで、それを膨らませて
燃焼室4B(4A)の下面と蓋1aの上面とに密着さ
せ、蓄熱式予熱器2B(2A)とタンディッシュ1との
気密性を確保する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば連続鋳造
(以下、単に連鋳とも記す)用のタンディッシュを繰り
返し使用するために、当該タンディッシュを無酸化状態
で保熱する方法やその装置に適用可能なシール装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】溶鋼を取鍋から受け取って鋳型へ分配す
るタンディッシュは、それ自体が発熱体を持たないた
め、使用に際しては、別途に加熱手段で加熱して、鋳込
み可能な温度を確保する必要がある。また、複数台のタ
ンディッシュを交換しながら連続して鋳造を行う(以
下、連・連鋳とも記す)場合には、例えば鋼種が変更さ
れるようなときに、待機中のタンディッシュと交換し、
それまで使用されていたものは次の再使用時まで待機さ
せるといったようなタンディッシュの使用法があるが、
このように待機中のタンディッシュについても、少なく
とも使用に供する前に同じく鋳込み可能な温度への加熱
が必要となる。
【0003】このようにタンディッシュを加熱する場
合、従来一般には、タンディッシュの予熱カバーに設け
たガスバーナを加熱手段として用い、このガスバーナ
に、例えばコークスガスのような燃料ガスとその理論必
要量の110〜120%の燃焼空気とを混合したものを
送給し、これを当該ガスバーナ内で燃焼させて当該タン
ディッシュ内面を1200〜1300度℃に加熱するよ
うにしている。
【0004】ところが、この場合、高温のタンディッシ
ュ中に多量のO2 が投入されるため、先の使用(前チャ
ージ)による残鋼・残滓が次チャージ時の予熱の際に酸
化されてFeOやFe3 4 等の酸化鉄が生成される。
この生成され残存する酸化鉄のO成分は、次チャージ時
の鋼中成分のAlと反応してAl2 3 が生成され、そ
の結果、硬質なAl2 3 が下工程においてホットヘゲ
・フクレ等の品質欠陥を招く要因となる。
【0005】このような、所謂FeOピックアップを抑
制防止する技術の確立が求められて、現在では種々の提
案がなされている。その一例として、例えば特開平4−
22567号公報には、予熱用ガスバーナに供給する燃
焼空気量を、供給される燃料ガス量の理論必要量の70
〜100%とすることにより、タンディッシュ内の雰囲
気酸素濃度を従来より低くして残鋼の酸化を抑制防止す
るというタンディッシュ予熱方法が開示されている。
【0006】また、特開平2−37949号公報には、
前述のようなタンディッシュ内の予熱終了に伴い、燃料
ガス及び燃焼空気の送給を停止すると同時に不活性ガス
であるArでバーナ内に残留しているこれらの残留成分
や燃焼排ガスの残留分を払い出して(パージして)、必
要に応じて燃料ガス及び燃焼空気を前記予熱カバー内で
燃焼せしめ、もって当該タンディッシュ内を短時間でA
rでパージすることにより残鋼の酸化を抑制防止するタ
ンディッシュ内のガス置換技術が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
開平4−22567号公報、特開平2−37949号公
報に記載されるタンディッシュの加熱方法そのものは、
何れもタンディッシュの使用に際して、それを鋳込み可
能な温度まで加熱する手段として、空気と混合した燃料
ガスを当該タンディッシュ内で燃焼させて、その内壁を
1200〜1300℃に保熱又は加熱することを前提と
している。ここで、例えば前記特開平4−22567号
公報では、燃焼空気の送給量を、燃料ガス送給量の70
〜100%まで抑制しているが、このような高温下で
は、残存するO2 成分及び生成される燃焼排ガス中の酸
化性成分であるCO2 やH2 OのO成分が残鋼と結合し
て酸化鉄が生成されてしまい、残鋼の酸化そのものは十
分に抑制できないという問題がある。
【0008】これを極力抑制するため、前記特開平2−
37949号公報に記載されるタンディッシュの加熱方
法では、予熱終了後に、わざわざ不活性ガスであるAr
をタンディッシュ内に吹き込んで燃料ガスと残留酸素と
をパージし、これにより非酸化雰囲気に置換するという
方法をとっている。しかし、例え不活性ガスのパージ方
法を改善して前記予熱終了後のガス置換完了までの所要
時間を多少ならず短縮できたとしても、この不活性ガス
パージによりタンディッシュ内壁温度が低下して熱損失
が生じてしまうし、また加熱中の過剰酸素による残滓の
酸化までもは防止できないという問題がある。
【0009】これに対して、前記特開平4−22567
号公報に記載されるタンディッシュの加熱方法では、予
熱ガスバーナへの空気量を理論必要量以下にすることに
より、不活性ガスパージを行わずに残鋼の酸化を抑制す
るものであるから、前者のような問題は生じないとして
も、前述のような燃焼排ガスによる当該タンディッシュ
内の残鋼の酸化を完全に防止するためにはバーナに供給
される燃焼空気量を、燃料ガスの理論空気量の50%以
下にする必要がある。ところが、このように燃焼空気の
供給量を極端に低減してしまうと、燃焼時のO2 不足に
よる不完全燃焼という問題が発生し、加熱コストがかか
ると共に、未燃ガスの処置に防爆やCO中毒対策等の安
全上の問題が生じる。
【0010】本発明者等は、例えば先に述べたような再
使用タンディッシュの鋳込み可能温度確保に関する従来
の諸問題を解決する方策として、前述のようなタンディ
ッシュ内での燃焼を伴わないで当該タンディッシュを再
使用する、即ち無予熱無酸化再使用プロセスの実現に向
けて種々の実験を重ねつつ鋭意検討を続けてきた。
【0011】そして、本発明者等は、タンディッシュを
再使用するにあたり、タンディッシュ外で加熱した不活
性ガスで当該タンディッシュ内をパージし続けることに
より、当該タンディッシュ内表面温度を前記鋳込み可能
温度の下限である850℃以上に保てば、従来のタンデ
ィッシュ内燃焼ガスによる予熱を省いて、無予熱で且つ
酸化を防止しつつタンディッシュを再使用に供すること
が可能なことを見出した。
【0012】このタンディッシュ外部に設けられ且つ燃
焼排ガスや大気をタンディッシュ内部に送給することの
ない加熱手段としては、種々のものが考えられるが、特
に蓄熱式予熱器は少量の燃焼ガスを用いながら、その燃
焼排ガスを不活性ガス中に混入することなく、効率よく
不活性ガスを加熱することができる。そこで、複数の蓄
熱式予熱器をタンディッシュに接続し、既に蓄熱体が加
熱されている何れかの蓄熱式予熱器で不活性ガスを加熱
しながらタンディッシュ内にそれを投入し、残りの蓄熱
式予熱器でタンディッシュ内の不活性ガスを吸引(リサ
イクル)しながら燃焼バーナで蓄熱体を加熱するように
し、その燃焼排ガスと吸引された不活性ガスとを排ガス
として排気すると同時にタンディッシュ内を正圧に維持
し続ければ、燃焼排ガスや大気がタンディッシュ内に流
れ込むことがなく、従って残鋼の酸化を確実に抑制防止
しながら、各蓄熱式予熱器のバーナ容量を小さくするこ
とができるから、これを小型化して常時タンディッシュ
に取付けておくことも可能となる。勿論、この手法は、
所定の内容量を有し且つ内部を無酸化状態で加熱する必
要のあるあらゆる加熱対象物に適用することができる。
【0013】しかしながら、このような無酸化加熱装置
は、例えば加熱対象物がタンディッシュであるような場
合には、常時、加熱対象物を加熱し続けているわけでは
なく、より具体的には加熱対象物はその加熱時に接続さ
れ、加熱を必要としない時,つまり連鋳に供されるとき
には分離される。つまり、前記蓄熱式予熱器と加熱対象
物とは接続されたり分離されたりすることになるが、前
述のような不活性ガスの投入/「燃焼+リサイクル」の
経路は可及的に大気と分離されている必要がある。即
ち、当該不活性ガス投入/「燃焼+リサイクル」系が密
閉状態になければ、外部から流れ込む大気によって、や
はりタンディッシュの内部に残存する残鋼の酸化は促進
されてしまう。そこで、このような接続と分離とを繰返
す接合部に適した、簡潔で且つ密閉性の高いシール装置
の開発が望まれていた。
【0014】本発明は、これらの諸問題に鑑みて開発さ
れたものであり、例えばタンディッシュ等の加熱対象物
の内部を外部と離間して当該内部を無酸化状態で加熱す
る等に際し、タンディッシュと接続・分離を繰返す無酸
化加熱装置の蓄熱式予熱器とタンディッシュとの間に適
用可能なシール装置を提供することを目的とするもので
ある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、本発明のうち請求項1に係るシール装置は、シール
を必要とする面間に、柔軟性を有し且つ当該シールを必
要とする面間の容積より大きい内容積を有する袋状シー
ル部材を配設し、当該袋状シール部材に所定のガスを加
圧供給することで当該袋状シール部材を膨張させて、前
記シールを必要とする各面に密着させるガス加圧供給手
段を備えたことを特徴とするものである。
【0016】また、本発明のうち請求項2に係るシール
装置は、前記袋状シール部材が気密性を有する部材で構
成されたことを特徴とするものである。また、本発明の
うち請求項3に係るシール装置は、前記袋状シール部材
が不燃布で構成され、前記ガス加圧供給手段は、前記袋
状シール部材へのガス供給時に、当該袋状シール部材か
ら流出するガス通気量以上のガスを当該袋状シール部材
の供給することを特徴とするものである。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明のシール装置では、例えば
前述のようなタンディッシュ及びその無酸化加熱装置で
ある蓄熱式予熱器のような接続・分離を繰返す両者のシ
ールを必要とする面間に、柔軟性を有し且つ当該シール
を必要とする面間の容積よりも大きい名容積を有する袋
状シール部材を配設し、この袋状シール部材に前記ガス
加圧供給手段で所定のガスを加圧供給することにより、
当該袋状シール部材は膨張し、それが前記シールを必要
とする各面に密着する。また、この袋状シール部材は柔
軟性を有するために、従来のシール装置のように必要シ
ール面が完全な平滑状態でなくとも、多少の段差や異物
の噛み込みがあっても、結果的に当該シールを必要とす
る面間の空間は膨張したシール部材によって閉塞され
る。従って、前記タンディッシュ及び蓄熱式予熱器間の
ように接続・分離を繰返す両者の必要シール面間に前記
袋状シール部材を配設し、両者を接続する場合には、そ
の袋状シール部材に所定のガスを加圧供給するだけで簡
潔で且つ密閉性の高いシール効果がある。
【0018】この袋状シール部材を気密性の高い部材で
構成すれば、前述の作用に応じて高いシール効果が得ら
れるが、その他にも当該袋状シール部材を不燃布で構成
し、前記所定のガスを加圧供給したとき、当該袋状シー
ル部材から流出するガス通気量以上のガスを当該袋状シ
ール部材の供給するようにしても、同様のシール効果が
得られる。
【0019】
【実施例】次に本発明に係るシール装置の一実施例を図
面に基づいて詳細に説明する。まず、図1に本実施例の
タンディッシュの無酸化保熱方法を実施化した無酸化保
熱装置の全体構成を示す。タンディッシュ1には、その
蓋1aの開口部1b,1cの夫々に、蓄熱式予熱器2
A,2Bを連結する。これらの蓄熱式予熱器2A,2B
には、例えば伝熱面積を大きくするために、球状やパイ
プ状にしたセラミックスや金属等からなる蓄熱体を充填
した蓄熱室3A,3Bと、この蓄熱室3A,3Bの蓄熱
体を加熱するための燃焼室4A,4Bとを互いに隣接し
て一連に備え、挿入管7A,7Bを介して各燃焼室4
A,4Bを前記タンディッシュ1の開口部1b,1cに
夫々連結し、各燃焼室4A,4B内にはメインバーナ5
A,5B及びパイロットバーナ6A,6Bを配設する。
なお、前記挿入管7A,7Bと前記タンディッシュ1の
各開口部1b,1cとの間には、タンディッシュ1内部
を無酸化状態にするために、後述するシール装置50
A,50Bが介装されている。また、タンディッシュ底
部の各ノズルは図示を省略している。
【0020】次に互いに類似する前記各蓄熱式予熱器2
A,2Bへの配管状態を説明するために、このうちの一
方の蓄熱式予熱器2Aを用いて説明すると、まず当該蓄
熱式予熱器2Aの燃焼室4Aには、当該燃焼室4A内の
温度を検出する燃焼室内温度検出器31Aと、当該燃焼
室4A内の圧力を検出する燃焼室内圧力検出器33Aと
が取付けられている。また、当該蓄熱式予熱器2Aの蓄
熱室3Aの出側には、当該蓄熱室3Aの出側温度を検出
する蓄熱室出側温度検出器37Aが取付けられ、当該蓄
熱室出側温度検出器37Aの出力に基づいて作動する温
度スイッチ(TS)39Aが設けられている。
【0021】そして、前記メインバーナ5Aは、Mガス
弁8A,Mガス遮断弁52A,Mガス流量調整弁9A及
びMガスオリフィス10Aを介して、図示されないMガ
ス供給源に連結すると共に、同じくMガス弁8A,Mガ
スパージ用N2 遮断弁11A及びN2 減圧弁12を介し
て図示されないN2 供給源に連結されている。ここで、
Mガスとは燃料ガスであり、例えば転炉で発生する転炉
(LD)ガスとコークス炉で発生するコークス炉(C)
ガスとの混合ガスや、Cガスと高炉で発生する高炉
(B)ガスとの混合ガスのことである。また、これらに
代えて、LPG等の燃料ガス又は液体燃料を用いること
も可能である。また、都市ガス,粉体燃料等であっても
構わない。なお、このMガスが供給されるオリフィス1
0Aには、Mガス流量検出器26Aが設けられている。
また、前記Mガス弁8AとMガス遮断弁52A又はMガ
スパージ用N2 遮断弁11Aとの間の配管には放散弁5
1Aが分岐接続され、その反分岐接続端は大気開放され
ている。
【0022】また、前記メインバーナ5Aは、空気弁1
3A,空気流量調整弁14A,空気オリフィス15Aを
介して空気供給ファン16に連結されている。この空気
供給ファン16から燃焼空気が供給される空気オリフィ
ス15Aには空気流量検出器29Aが設けられている。
【0023】また、前記パイロットバーナ6Aは、前記
パイロットバーナ用Mガス遮断弁54を介して前記Mガ
ス供給源に連結されると共に、前記パイロットバーナ用
2遮断弁53及びN2 減圧弁12を介して前記N2
給源に接続されている。
【0024】一方、前記蓄熱室3Aは、N2 弁17A,
2 流量調整弁19,N2 オリフィス18及び前記N2
減圧弁12を介して前記N2 供給源に接続されると共
に、前記N2 弁17A,H2 弁72,H2 流量調整弁7
1,H2 オリフィス70を介して図示されないH2 供給
源に接続され、更に排気弁20A及び排気流量又は圧力
調整弁21Aを介して排気ファン22に接続されてい
る。そして、前記N2 オリフィス18には前記N2 供給
源から供給されるN2 の流量を検出するN2 流量検出器
42が設けられ、前記H2 オリフィス70には前記H2
供給源から供給されるH2 の流量を検出するH2 流量検
出器73が取付けられている。また、前記蓄熱室3Aと
排気弁20Aとの間には当該蓄熱室3Aからの排気流量
を検出する排気流量又は圧力検出器35Aが取付けら
れ、更に前記排気流量又は圧力調整弁21Aと排気ファ
ン22との間には排気温度を検出する排気温度検出器3
8Aが取付けられ、この排気温度検出器38Aの出力に
基づいて作動する温度スイッチ40Aが設けられてい
る。また、前記蓄熱室3Aと排気弁20Aとの間の配管
にはダイリューション弁23Aが分岐接続され、その反
分岐接続端は、手動又は自動の流量調節バルブ24Aを
介して大気開放されている(実際の制御上では、後述す
るように、蓄熱室3Aからの排気が行われているときに
だけダイリューション弁23Aが開操作されるために、
当該蓄熱室3Aの排気が前記手動又は自動の流量調節バ
ルブ24Aを介して大気開放されることはない)。な
お、前記排気弁20Aと排気流量又は圧力調整弁21A
との間に接続された排気ガス分析器41Aは、当該排気
内のCO濃度等を分析検出するためのものである。
【0025】そして、前記Mガス流量調整弁9AのMガ
ス流量はMガス流量指示調節計(FIC)27Aによ
り、また前記空気流量調整弁14Aの空気流量は空気流
量指示調節計(FIC)30Aによって夫々流量制御さ
れるが、両FIC27A,30Aは互いに情報の授受を
可能とし、従って前記MガスFIC27Aは、前記Mガ
ス流量検出器26Aからの出力に応じたMガス流量検出
値及び燃焼室内温度検出器31Aからの出力に応じた燃
焼室内温度検出値及び空気FIC30Aからの制御情報
に応じて後述のようにMガス流量調整弁9AのMガス流
量制御を行い、一方、前記空気FIC30Aは前記空気
流量検出器29Aからの出力に応じた空気流量検出値及
び前記MガスFIC27Aの制御情報に応じて後述のよ
うに空気流量調整弁14Aの空気流量制御を行う。
【0026】また、前記排気流量又は圧力制御弁21A
の排気流量又は圧力は、前記燃焼室内圧力検出器33A
からの出力に応じた燃焼室内圧力検出値及び前記排気流
量又は圧力検出器35Aからの出力に応じた排気流量又
は圧力検出値を読込んだ排気流量又は圧力指示調節計
(F/PIC)34Aによって後述のように流量又は圧
力制御される。
【0027】なお、前記蓄熱室出側温度検出器37Aか
らの出力に応じて作動する温度スイッチ39Aの出力
は、図示されないシステム全体の制御装置に取込まれ、
後述する蓄熱式予熱器2A,2Bの切替え制御や、後述
する不活性ガスであるN2 ガスの前記N2 流量調整弁9
Aによる投入流量制御等に使用される。また、前記排気
ファン22の近傍に設けられた排気温度検出器38Aか
らの出力に応じて作動する温度スイッチ40Aの出力
も、図示されないシステム全体の制御装置に取込まれ、
排気中に大気を取込む前記流量調節弁24A(自動制御
の場合のみ)の開度調整制御等に使用される。また、前
記各開閉弁,例えばMガス弁8A,空気弁13A,N2
弁17A,排気弁20A,ダイリューション弁23A,
2 弁72等には、夫々の開閉端で作動する図示されな
いリミットスイッチが設けられており、当該リミットス
イッチの出力も、図示されないシステム全体の制御装置
に取込まれ、後述するシーケンス制御に用いられる。
【0028】一方、他方の蓄熱式予熱器2B側に関して
も、前述の蓄熱式予熱器2Aと同様に構成され、即ち、
メインバーナ5Bは、Mガス弁8BやMガス流量調節弁
9B等を介して前記Mガス供給源に接続されると共に、
Mガスパージ用N2 遮断弁11Bや前記N2 減圧弁12
等を介して前記N2 供給源に接続される。また、パイロ
ットバーナ6Bは、前記パイロットバーナ用Mガス遮断
弁54等を介して前記Mガス供給源に接続されると共
に、前記パイロットバーナ用N2 遮断弁53や前記N2
減圧弁12等を介して前記N2 供給源に接続される。ま
た、燃焼室4Bは、空気弁13Bや空気流量調整弁14
B等を介して前記空気供給ファン16に接続される。ま
た、前記蓄熱室3Bは、N2 弁17Bや前記N2 流量調
整弁19やN2 減圧弁12等を介して前記N2 供給源に
接続されると共に、排気弁20Bや排気流量/圧力調整
弁21B等を介して前記排気ファン22に接続され、こ
の排気系にはダイリューション弁23Bや手動弁24B
が分岐接続される。その他の詳細な構成についても、前
記一方の蓄熱式予熱器2A側と同様であるため、同様の
構成要素には同一符号にサフィックスBを附して、その
詳細な説明を省略する。
【0029】次に、前記蓄熱式予熱器2A,2B及びそ
れらとタンディッシュ1の開口部1b,1cとの間に介
装されたシール装置50A,50Bについて、図2を用
いながら説明する。この蓄熱式予熱器2A,2Bやシー
ル装置50A,50Bは、互いに同等の構成を有するも
のであるから、ここでは前記他方の蓄熱式予熱器2B及
びそれとタンディッシュ1の開口部1cとの間に介装さ
れたシール装置50Bに代表して、その構成を説明す
る。
【0030】同図において、蓄熱式予熱器2B(2A)
内に設けられた前記蓄熱室3B(3A)及び燃焼室4B
(4A)の周囲は、共に高い耐熱性や断熱性を有するが
互いに素材の異なる複数の壁部材が積層されており、同
図のハッチングの違いがそれらの壁部材の違いを表示し
ている。また、蓄熱室3B(3A)内の符号301が前
記蓄熱体であり、ここでは蓄熱体301を球状に形成し
ている。この蓄熱体301は、前記した蓄熱室3B(3
A)の配管接続部303の上方に斜めに配設された耐熱
性網部材302の上方に多数蓄積されており、蓄熱式予
熱器2B(2A)が図示の状態にあるときは、これらの
蓄熱体301の上面は、その安息角に従って同図の二点
鎖線aで示すような状態になる。しかしながら、本実施
例の蓄熱式予熱器2B(2A)は、排滓時にタンディッ
シュ1と共に同図の矢印方向に傾転されるために、前記
球状の蓄熱体301は自重で転がって同図の二点鎖線b
で示す安息角で安定する。このため、本実施例の蓄熱式
予熱器2B(2A)の蓄熱室3B(3A)には、同図の
ような堰304,305が形成されている。ちなみに、
この蓄熱室3B(3A)出側(図中TCA(TCB))
の許容上限温度は、主として前記耐熱性網部材302の
耐熱上限温度に依存する。
【0031】一方、この蓄熱室3B(3A)に隣接する
燃焼室4B(4A)には、前述のようにメインバーナ5
B(5A)のバーナ口が開口され、これに前記Mガスと
燃焼空気とが供給される。また、このメインバーナ5B
(5A)のバーナ口には、パイロットバーナ6B(6
A)のバーナ口が開口され、このパイロットバーナ6B
(6A)に供給されるMガス火炎を種火として、前記メ
インバーナ5B(5A)を点火する。
【0032】さて、前記燃焼室4B(4A)から下方に
延設された挿入管7B(7A)の先端部は、前記タンデ
ィッシュ1の蓋1aの開口部1c(1b)の内部まで挿
入され、この開口部1c(1b)の周囲で且つ蓋1aの
上面と前記挿入管7B(7A)の周囲で且つ燃焼室4B
(4A)の下面との間に、シール装置50B(50A)
としてリング上に形成された耐熱性チューブ501が介
装されている。この耐熱性チューブ501にはN2 給気
口502が設けられ、このN2 給気口502からN2
加圧供給することで当該耐熱性チューブ501が膨らん
で、前記燃焼室4B(4A)の下面とタンディッシュ1
の蓋1aの上面とに密着し、もって挿入管7B(7A)
とタンディッシュ1の開口部1c(1b)との気密性,
ひいては燃焼室4B(4A)とタンディッシュ1内部と
の気密性を維持する。なお、503は、前記耐熱性チュ
ーブ501内のN2 気圧を検出するための検出孔であ
り、この検出孔503で当該耐熱性チューブ501の内
圧を監視又は制御する。また、図中の504は防熱リン
グであり、蓄熱式予熱器2B(2A)とタンディッシュ
1との不必要な熱の授受を抑制防止する。また、前記挿
入管7B(7A)の先端部を開口部1c(1b)の内部
まで挿入していないと、万が一、前記耐熱性チューブ5
01からなるシール装置50B(50A)による挿入管
7B(7A)とタンディッシュ1の開口部1c(1b)
との気密性(シール性)が低下したとき、燃焼室4B
(4A)から加熱されたN2 をタンディッシュ1内部に
吹き込む際に、その気体流に沿って生じるエジェクター
効果でO2 成分を含む大気がタンディッシュ1内部に流
れ込み、もってタンディッシュ1内部を無酸化状態に維
持できなくなる虞れがある。そこで、本実施例では挿入
管7B(7A)の先端部を開口部1c(1b)の内部ま
で挿入することにより、N2 気体流のエジェクター効果
による大気の流れ込みを抑制防止できるようにしてい
る。また、上記開口部1c(1b)への挿入は、挿入管
7B(7A)の先端部を開口部1c(1b)内に臨ませ
ればよいが、好ましくは挿入管7B(7A)と開口部1
c(1b)との間隙量よりも多く内部まで挿入すること
により確実に大気に流れ込みを抑制することができる。
【0033】次に、前記N2 流量調整弁19の開度制御
に関するN2 の投入流量とリサイクル流量との設定手法
について説明する。まず、図3は前記配管系のうち排気
に係る蓄熱式予熱器周辺を抜粋したものであるが、同図
において、前記燃焼室内温度検出器31A,31Bで検
出される燃焼室内温度をT1 、前記蓄熱室出側温度検出
器37A,37Bで検出される蓄熱室出側温度をT2
したとき、この蓄熱式予熱器の燃焼時に蓄熱体に蓄えら
れる熱エネルギーとして、当該蓄熱体の単位時間当たり
の受熱量QG は下記4式で表わされる。
【0034】 QG =(V1 +V2 )×CPG×(T1 −T2 ) ……… (4) 但し、 CPG:燃焼排ガスとリサイクルN2 ガスとの混合ガス
(排ガス)の比熱 V1 :燃焼排ガスの流量 V2 :リサイクルN2 の流量 である。
【0035】また、同図において蓄熱室から外部への単
位時間当たりの放散熱量はQ1 であるから、実質の蓄熱
体の単位時間当たりの蓄熱量Q' G は下記5式で表れ
る。 Q' G =(V1 +V2 )×CPG×(T1 −T2 )−Q1 ……… (5) さて、不活性ガスである前記N2 投入時の投入流量を設
定する際、前述のように蓄熱体に蓄えられた熱量をN2
と全量、熱交換しなければ、例えば前記蓄熱体301の
下方の耐熱性網部材302等、蓄熱体の下部温度が上昇
して、装置構造の耐熱上の問題が生じる。一方、N2
を必要以上投入することは、当該投入N 2 ガス温度の低
下を招き、加熱目的としてのガス供給に支障をきたす,
つまり加熱物が加熱されないという問題が発生する。以
上より、熱交換上で投入N2 の温度TN は前記燃焼室内
温度T1 以下となるから、熱交換前のN2 温度をTN0
すると、最も有効な投入N2 流量VN は下記6式を満足
すればよく、従って前記3式を用いて整理すると下記7
式のようになる。ここで、燃焼排ガス流量V1 は燃焼室
の温度によって制御されるため、下記7式はリサイクル
2 流量V2 と投入N2 流量VN の設定値を決める際の
制約条件になる。
【0036】 Q' G =VN ×CPN×(T1 −TN0) ……… (6) ∴VN =(VG ×CPG×(T1 −T2 )−Q1 )/(CPN×(T1 −TN0)) ……… (7) 但し、 CPN:N2 の比熱 である。
【0037】次に、前記ロジックにおける通常燃焼時間
における排ガス流量調整弁21A,21Bの開度制御に
関する排ガス流量設定手法について説明する。まず、図
4も前記配管系のうち排気に係る蓄熱式予熱器周辺を抜
粋したものであるが、同図において、前記燃焼室内圧力
検出器31A,31Bで検出される燃焼室内圧力を
1 ,前記排気流量/圧力検出器35A,35Bで検出
される排気圧力(同図では配管内圧力)をP3 ,前記ダ
イリューション弁23A,23Bから希釈ガスとして用
いられる空気の供給圧(即ち,大気圧)をP0 とし、更
に図示されないタンディッシュ内圧力検出器等で検出さ
れるタンディッシュ内圧力(同図では炉内又はT/D内
圧力)をP2 としたとき、排ガス流量Vは、燃焼排ガス
流量V1 とリサイクルN2 流量V2 と希釈ガス(ダイリ
ューション)流量V3との総和,つまりV=V1 +V2
+V3 となり、このうち、燃焼排ガス流量V1は下記8
式で表わされる。
【0038】 V1 =Vm(G0 +(m−1)A0 ) ……… (8) 但し、 Vm:総燃料ガス流量 G0 :理論燃焼ガス量 A0 :理論空気量 m :空気比 である。
【0039】また、前記希釈ガス(ダイリューション)
流量V3 は希釈ガス供給圧(大気圧)P0 と排気圧力
(配管内圧力)P3 との差圧(P0 −P3 )で決定する
から、例えば図5に示すように予め希釈ガス供給圧(=
大気圧)P0 及び排気圧力(配管内圧力)P3 の差圧
(P0 −P3 )と希釈ガス(ダイリューション)流量V
3との関係を調査しておき、前記検出されたそのときの
希釈ガス供給圧(大気圧)P0 及び排気圧力(配管内圧
力)P3 の差圧(P0 −P3 )から前記希釈ガス(ダイ
リューション)流量V3 を得ることができる。
【0040】一方、前述したようにリサイクルN2 流量
2 と投入N2 流量VN との関係は前記7式によって決
定されるから、この投入N2 流量VN を決めるとリサイ
クルN2 流量V2 は求まる。ここで、投入N2 流量VN
はタンディッシュの加熱に必要な熱量から決まるから、
例えば下記9式及び10式で表される熱バランス式から
下記11式を導出して当該投入N2 流量VN を設定する
ことができる。
【0041】 QTD=ATD×α×(TGOUT−TTD) ……… (9) 但し、 QTD :タンディッシュの受熱量 ATD :タンディッシュの内表面積 α :タンディッシュ内表面と投入N2 間の熱伝達係
数 TGOUT:投入N2 がタンディッシュから出るときの温度 TTD :タンディッシュ内表面温度 QG =VN ×CP ×(TGIN −TGOUT) ………(10) 但し、 QG :投入N2 がタンディッシュに放出した熱量 CP :投入N2 の平均比熱 TGIN :投入N2 の温度 ここで、QTD=QG であることから、 VN =ATD×α×(TGOUT−TTD)/(CP ×(TGIN −TGOUT)) ………(11) このようにして得られた各流量V1 〜V3 の総和から排
ガス流量Vを設定し、この排ガス流量Vが達成されるよ
うに前記制御時間の排ガス流量又は圧力調整弁21A,
21Bの開度を制御すればよい。
【0042】なお、前記リサイクルN2 流量V2 は以下
のようにして設定することもできる。即ち、前述のよう
にタンディッシュ内圧力P2 を検出することができれ
ば、このタンディッシュ内からのリサイクルN2 流量を
確保するための必要十分条件は、タンディッシュ内圧力
2 と燃焼室内圧力P1 との差圧(P2 −P1 )が正値
であることになる。ここで、タンディッシュ内圧力P2
及び燃焼室内圧力P1 の差圧(P2 −P1 )とリサイク
ルN2 流量V2 とは、同等の温度及び圧力下で、一意の
関係にあり、従って例えば図6に示すように予め当該タ
ンディッシュ内圧力P2 及び燃焼室内圧力P1 の差圧
(P2 −P1 )とリサイクルN2 流量V2 との関係を調
査しておき、前記検出されたタンディッシュ内圧力P2
及び燃焼室内圧力P1 の差圧(P2 −P1 )を満足する
ように当該燃焼室内圧力P1 を制御するために前記リサ
イクルN2 流量V2 を設定するようにしてもよく、これ
に応じて前記前記排ガス流量Vを設定すると共に前記前
記制御時間の排ガス流量又は圧力調整弁21A,21B
の開度を制御すればよい。
【0043】このような各気体の流量制御を行うこと
で、少なくとも定常的なN2 投入/「燃焼+N2 リサイ
クル」モードにおけるタンディッシュ内圧力を正圧に保
持することが可能となろう。しかしながら、N2 投入/
「燃焼+N2 リサイクル」モードの切替え時には、当該
タンディッシュ内圧力を正圧に保持することができなく
なる可能性がある。即ち、例えば前記Mガス弁8Aの閉
からMガス弁9Bの開までの切替え所要時間では、燃焼
排ガス流量V1 は理論的に“0”であり、従って著しい
場合には前記リサイクルN2 流量V2 =(排ガス流量V
−ダイリューション流量V3 )になってしまう虞れがあ
り、そのような場合に前記投入N2 流量V N や排ガス流
量Vを前記N2 投入/「燃焼+N2 リサイクル」モード
の定常時と同様に設定していたのでは、タンディッシュ
内圧力が負圧となって、燃焼排ガスや大気をタンディッ
シュ内に吸引してしまう。
【0044】そこで、このようなN2 投入/「燃焼+N
2 リサイクル」モードの切替え時には、前述のようにN
2 流量調整弁19の開度を開いて投入N2 流量VN を増
加させたり、排気流量又は圧力調整弁21A,21Bの
開度を閉じて排ガス流量Vを減少させたりすることで、
タンディッシュ内圧力を正圧に保持する。より具体的
に、例えば投入N2 流量VN を増加させる際の増加投入
2 流量ΔVN の設定手法について説明すると、例えば
2 投入/「燃焼+N2 リサイクル」のモード切替え時
に燃焼ガス流量V1 が“0”となるため、当該切替え時
におけるリサイクルN2 流量V2Cは、定常時のリサイク
ルN2 流量V2Sに対して下記12式で表される。
【0045】 V2C=V1 +V2S ………(12) 一方、タンディッシュ内の圧力はタンディッシュ開口部
(排滓口、ノズル口等)からの放散N2 流量VW に依存
する(VW が多いほどタンディッシュ内の圧力は高くで
きる)。従ってこの放散N2 流量VW は下記13式で表
される。
【0046】 VW =VN −V2S ………(13) 従って、この放散N2 流量VW を切替え時に一定にする
ためには、前記12式及び13式を等号で結んで、整理
すれば明らかなように、基本的には燃焼ガス流量V1
だけ投入N2 流量VN を増加すればよい。実際には、定
常運転時のリサイクルN2 流量V2Sはタンディッシュ内
圧が余裕をもって正圧になるように、限界値よりも小さ
い値が設定される。従って、定常運転時に設定可能なリ
サイクルN2 流量の上限値を「V2S上限」とし、両者の
関係を予め調査しておけば、増加リサイクルN2 流量Δ
2 を用いて下記14式が成立する。
【0047】 V2S上限=V2S+ΔV2 ………(14) 但し、ΔV2 >0 また、タンディッシュ内圧を正圧とするために最低限必
要な放散N2 流量の下限値「VW 下限」は下記15式で
表される。
【0048】 VW 下限=VN −V2S上限 ………(15) 従って、前記14式及び15式から下記16式を得、こ
の16式と前記12式とから下記17式を得る。
【0049】 VW 下限=VN −(V2S+ΔV2 ) ………(16) VW 下限=VN −(V2C−V1 )−ΔV2 =VN −V2C+V1 −ΔV2 ………(17) 従って、この17式から、タンディッシュの内圧を正圧
にするためには、少なくとも「V1 −ΔV2 」だけ投入
2 流量VN を増加してやればよいから、この関係は下
記18式を満足するように増加投入N2 流量ΔVN を設
定してやればよい。
【0050】 ΔVN ≧V1 −ΔV2 =V1 −(V2S上限−V2S) ………(18) なお、この切替え時に排ガス流量を減少した場合には、
前記増加投入N2 流量ΔVN を更に小さくすることがで
きる。このことは、排ガス流量の減少分をV1減少分と
考えれば明らかである。
【0051】本実施例では、投入N2 流量VN の増加と
排ガス流量Vの減少とが上記の条件を同時に満足するよ
うにバランス良く同時に行われることで、前記タンディ
ッシュ内圧力P2 が確実に正圧保持されるように設定し
ている。勿論、当該タンディッシュ内圧力P2 を前述の
ように検出可能な場合には、前記投入N2 流量VN の増
加量や排ガス流量Vの減少量を変更設定することが可能
となる。
【0052】但し、本実施例では希釈ガスである前記大
気のダイリューション流量を可変調整していないが、こ
のダイリューション流量を自動調整する場合には、例え
ば前述のようなN2 投入/「燃焼+N2 リサイクル」の
モード切替え時に、当該ダイリューション流量を増加す
ることで、前述と同様にタンディッシュ内圧力P2 を正
圧に保持することが可能となる。
【0053】また、本実施例では、このようにタンディ
ッシュ内に流れ込む酸素濃度を可及的に低減することが
できるので特に用いていないが、可能であればタンディ
ッシュ内の酸素濃度を検出する手段を設け、このタンデ
ィッシュ内酸素濃度検出値が閾値を越えたときだけ、前
述のようなタンディッシュ内正圧保持制御を実行させる
ようにすれば、不必要量となる投入N2 の増加流量や排
ガスの減少流量,或いはダイリューション増加流量を低
減防止することができるから、ひいては省エネルギーや
コストダウンにも繋がる。
【0054】前述のような制御内容を組合わせて実施す
ることで、タンディッシュ内への燃焼排ガスや大気の吸
引を抑制防止することができるから、残鋼の更なる酸化
は確実に抑制防止することができる。ところで、本実施
例では、更に前記タンディッシュ内を還元雰囲気にする
ことによって、残鋼酸化を殆ど皆無にしようとする。
【0055】ここで、例えばタンディッシュ内を還元雰
囲気にするための還元性ガスにH2を用いたときに、当
該H2 が酸化鉄Fe3 4 やFeOのO成分と結合して
鉄を還元したり、或いはH2 OのO成分が鉄を酸化して
酸化鉄Fe3 4 やFeOになったりする状態を、H2
濃度及びH2 O濃度と温度とに依存する酸化還元平衡曲
線として図7に示す。
【0056】この酸化還元平衡曲線をH2 /H2 O濃度
比に置換し、温度に依存する鉄の酸化還元平衡曲線とし
て図8に示す。また、同図には、同じく還元雰囲気を達
成可能な還元性ガスとしてCOを用いた場合に、このC
O/CO2 濃度比の温度に依存する鉄の酸化還元平衡曲
線も合わせて示す。この場合、タンディッシュの保熱目
標温度は凡そ1000℃以上であるから、このような高
温の前記N2 雰囲気では、同図から、鉄を還元可能なH
2 /H2 O濃度非は約1.5程度であることが分かる。
従って、還元性ガスとしてH2 を用いる方がH2 の投入
量が少量でもよいことから、後述するように投入される
還元性ガス濃度を爆発限界(可燃限界)濃度以下に抑制
する上で有利であることが伺われる。
【0057】ここで、既知のように空気中にリークした
場合におけるH2 の可燃限界は4%程度以下であること
から、当該H2 の添加条件について考察する。今、タン
ディッシュ内の平均O2 濃度をCO ,タンディッシュ内
への前記投入N2 流量をVN ,同じくタンディッシュ内
への添加H2 流量をVH としたとき、タンディッシュ内
へ侵入したO2 と反応するH2 量(=生成するH2
量)VH2 0 は下記19式で与えられる。
【0058】 VH20 =2×VN ×CO ………(19) 従って、タンディッシュ内に点火されたH2 のうち、O
と反応しないH2 量V Hrは下記20式で与えられる。
【0059】 VHr=VH −VH20 =VH −2×VN ×CO ………(20) 従って、ここで生成されるH2 O量VH2O に対する実際
の投入H2 量VHrの濃度比H2 /H2 Oは下記21式の
左辺で表されることから、これが前記所定濃度比1.5
以上となればよいことになり、これを解いて得られる必
要な平均O2 濃度CO ,投入N2 流量VN ,添加H2
量VH の関係が22式となる。
【0060】 (VH −2×VN ×CO )/(2×VN ×CO )≧1.5 ………(21) ∴VH ≧5×VN ×CO ………(22) 一方、前記投入N2 流量VN における添加H2 流量VH
の可燃限界範囲は下記23式で表れるから、これを解い
て得られる投入N2 流量VN ,添加H2 流量V H の関係
が24式となる。
【0061】 VH /(VN +VH )≦0.04 ………(23) ∴VH ≦VN /24 ………(24) この24式の関係を図9にH2 可燃下限曲線として実線
で示し、更にこのH2可燃下限曲線の上下に、前記22
式で与えられる平均O2 濃度CO をパラメータとしたN
2 投入量−H2 添加量の関係を二点鎖線で示す。これよ
り、前記H2 可燃下限曲線より上方が、本実施例のN2
雰囲気H2 ガス(図ではHNガス)の可燃範囲になるた
め、このH2 可燃下限曲線より上方になるような平均O
2 濃度≧0.7%では安全上の問題が発生する。更に、
前述のようにして設定された投入N2 流量VN 下で、タ
ンディッシュ内への燃焼排ガスや大気の吸引がなく、か
つ効率よく酸化鉄の還元が促進されれば、前記H2 添加
は極めて微量でよく、例えば本実施例のN2 投入量10
00Nm3 /Hにおいて、添加H2 の流量VH はわずか
10Nm3 /H程度でよいことが判明している。
【0062】さて、このようにして実施された本実施例
の作用について説明する。まず、前記N2 投入/「燃焼
+N2 リサイクル」モードの切替え時に、前記燃焼排ガ
スパージ時間を最適に設定したり、前記投入N2 流量V
N を一時的に増加したり、前記ダイリューション流量調
整弁24A,24Bの開度を調整したりすることにより
(ここでは前記還元性ガスH2 の添加は行っていな
い)、本実施例では図10aに示すようにタンディッシ
ュ(T/D)内圧力を常時“0”より高い、即ち正圧に
保持することができた。これに対して、N2 投入/「燃
焼+N2 リサイクル」モードの切替え時に前記燃焼排ガ
スパージ時間を最適に設定したり、投入N2流量VN
一時的に増加したり、ダイリューション流量を調整した
りすることのない従来例では、図10bに示すようにタ
ンディッシュ(T/D)内圧力が一時的にではあるが
“0”より低い、所謂負圧になってしまい、従って前述
のように燃焼排ガスや大気がタンディッシュ内に吸引さ
れてしまうことが想定される。
【0063】また、このようにN2 投入/「燃焼+N2
リサイクル」モードの切替え時に、前記燃焼排ガスパー
ジ時間を最適に設定したり、前記投入N2 流量VN を一
時的に増加したり、前記ダイリューション流量調整弁2
4A,24Bの開度を調整したりすることによる(ここ
でも前記還元性ガスH2 の添加は行っていない)本実施
例のタンディッシュ内(T/D)内酸素濃度を図11a
に示す。同図から明らかなように、当該タンディッシュ
内酸素濃度は、前記初回のN2 投入/リサイクルモード
切替え時に若干のピークが表れるものの、その他は安定
して目標上限値以下に保たれていることが分かる。一
方、このような制御態様が全く行われない従来例による
タンディッシュ(T/D)内酸素濃度は図11bに示す
ように、各N2 投入/リサイクルモード切替え時毎にピ
ークが表れ、それは常に目標上限値を上回ってしまって
いることが分かる。
【0064】更に、前述のようなN2 投入/「燃焼+N
2 リサイクル」モードの切替え時に、前記燃焼排ガスパ
ージ時間を最適に設定したり、前記投入N2 流量VN
一時的に増加したり、前記ダイリューション流量調整弁
24A,24Bの開度を調整したりすることにより(こ
こでも前記還元性ガスH2 の添加は行っていない)図1
2に示すようにタンディッシュ内平均O2 濃度を従来か
ら大幅に低減することができ、従って残鋼の酸化量を大
幅に低減することができた。ちなみに、前記図11aや
図12に示すタンディッシュ内酸素濃度は、前述の還元
性ガスH2 の添加を行わない場合のものであり、実際に
還元性ガスH2 を添加した場合のタンディッシュ内酸素
濃度は常時“0”(ガス分析計の測定可能限界以下)と
なることが分かっている。
【0065】そして、このようにしてほぼ完全な無酸化
状態で且つ残鋼の酸化量も大幅に低減された状態で保熱
されたタンディッシュを実際の鋳造に供したところ、図
13に示すように、1Ch(チャージ)目の鋳造におけ
る総ホットヘゲ発生率は、従来を100としたとき、還
元性ガスH2 を添加しない場合で凡そ32.0程度、還
元性ガスH2 を添加した場合には凡そ3.5程度まで減
少させることができ、また、再使用タンディッシュによ
る鋳造開始直後の1本目と2本目のスラブでの総ホット
ヘゲ発生率は、従来を100としたとき、還元性ガスH
2 を添加しない場合で凡そ27.9程度、還元性ガスH
2 を添加した場合には凡そ1.1程度まで減少させるこ
とができた。
【0066】勿論、図14に示すように、本実施例のN
2 蓄熱式予熱器(図ではバーナ)を用いることにより、
タンディッシュ(T/D)内温度を前記開孔限界以上に
保持する鋳込み終了からの経過時間を、従来から大幅に
長じることができ、連連数を大幅に延長することができ
た。
【0067】なお、前記実施例では不活性ガスとしてN
2 ,タンディッシュ内の還元性ガスとしてH2 を用いた
場合及びそれを用いることの優位性についてのみ詳述し
たが、不活性ガスとしてAr,還元性ガスとして前述の
COを始めとする各種の炭酸ガスや重炭化水素を用いる
ことも勿論可能である。但し、このような炭素C系の還
元性ガスを用いる場合には、前述のような可燃範囲に入
ってしまう可能性があるため、別途安全対策を講じる必
要があるばかりでなく、固体Cの遊離,即ちすすの発生
を抑制防止する必要があり、これを判定するために熱力
学的な検討等を細かく実施して炭素C系の還元性ガス添
加流量を設定しなければならない点に留意したい。
【0068】また、前記実施例では、不活性ガスである
2 の供給配管に還元性ガスであるH2 を供給する場合
についてのみ詳述したが、前述のように酸素濃度が極め
て低い場合の投入H2 流量は極く微量でよいから、これ
を大幅に加熱することなく、前記蓄熱式予熱器やタンデ
ィッシュそのものの内部に直接供給してもよく、これに
よってタンディッシュの温度降下に殆ど影響のないこと
も発明者等は実験によって確認している。
【0069】また、前記還元性ガスとしてH2 等を添加
する場合には、N2 等の不活性ガスが投入される側の予
熱器のパイロットバーナを消火することにより、更に高
いレベルの還元状態を得易くなる。即ち、実施例におけ
るタンディッシュ加熱の場合には、パイロットバーナの
燃焼排ガス流量は、投入するN2 +H2 (不活性ガス+
還元性ガス)の1%以下であり、CO2 やH2 O等の酸
化性ガス成分が0.2%程度になるため、パイロットバ
ーナを消火しなくとも実用上の問題はないが、前記投入
するN2 +H2 (不活性ガス+還元性ガス)の流量が少
ない場合には、それら投入側の予熱器のパイロットバー
ナを消火することにより、高いレベルの無酸化又は還元
状態を得ることができる。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のシール装
置によれば、シールを必要とする面間に、柔軟性を有し
且つ当該シールを必要とする面間の容積よりも大きい名
容積を有する袋状シール部材を配設し、この袋状シール
部材に所定のガスを加圧供給することにより、当該袋状
シール部材は膨張し、それが前記シールを必要とする各
面に密着する。また、この袋状シール部材は柔軟性を有
するために、従来のシール装置のように必要シール面が
完全な平滑状態でなくとも、多少の段差や異物の噛み込
みがあっても、その部位以外の袋状シール部材が、シー
ルを必要とする各面に密着し、結果的に当該シールを必
要とする面間の空間は膨張したシール部材によって閉塞
される。従って、接続・分離を繰返す両者の必要シール
面間に前記袋状シール部材を配設し、両者を接続する場
合には、その袋状シール部材に所定のガスを加圧供給す
るだけで簡潔で且つ密閉性の高いシール効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシール装置を実施化したタンディッシ
ュ無酸化保熱装置を示す全体構成図である。
【図2】図1の蓄熱式予熱器及びシール装置の一例を示
す断面図である。
【図3】図1のタンディッシュの無酸化保熱方法の概要
説明図である。
【図4】図1のタンディッシュ無酸化保熱装置のバルブ
開閉制御のシーケンスチャートである。
【図5】投入N2 流量を設定するための説明図である。
【図6】排ガス流量を設定するための説明図である。
【図7】排ガス流量の設定のために用いられる希釈ガス
流量の説明図である。
【図8】排ガス流量の設定のために用いられるリサイク
ルN2 流量の説明図である。
【図9】H2 −H2 O雰囲気における鉄の酸化還元平衡
の説明図である。
【図10】鉄の酸化還元平衡の説明図である。
【図11】H2 の添加条件の説明図である。
【図12】タンディッシュ内圧力の説明図である。
【図13】タンディッシュ内酸素濃度の説明図である。
【図14】タンディッシュ内残鋼酸化量の説明図であ
る。
【符号の説明】
1はタンディッシュ(加熱対象物) 2A,2Bは蓄熱式予熱器(加熱手段) 3A,3Bは蓄熱室 4A,4Bは燃焼室 5A,5Bはメインバーナ 6A,6Bはパイロットバーナ 7A,7Bは挿入管 8A,8BはMガス弁(燃料ガス弁) 9A,9BはMガス流量調整弁(燃料ガス流量調整弁) 13A,13Bは空気弁 14A,14Bは空気流量調整弁 16は空気供給ファン 17A,17BはN2 弁(不活性ガス弁) 19はN2 流量調整弁(不活性ガス流量調整弁) 20A,20Bは排気弁 21A,21Bは排気流量調整弁 22は排気ファン 23A,23Bはダイリューション弁 50A,50Bはシール装置 71はH2 流量調整弁(還元性ガス流量調整弁) 72はH2 弁(還元性ガス弁) 301は蓄熱体 302は耐熱性網部材 501は耐熱性チューブ 502はN2 給気口(不活性ガス給気口)
フロントページの続き (72)発明者 原 一晃 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内 (72)発明者 山口 竜介 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内 (72)発明者 永井 精和 大阪府大阪市西区京町堀2丁目4番7号 中外炉工業株式会社内 (72)発明者 北村 有 大阪府大阪市西区京町堀2丁目4番7号 中外炉工業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シールを必要とする面間に、柔軟性を有
    し且つ当該シールを必要とする面間の容積より大きい内
    容積を有する袋状シール部材を配設し、当該袋状シール
    部材に所定のガスを加圧供給することで当該袋状シール
    部材を膨張させて、前記シールを必要とする各面に密着
    させるガス加圧供給手段を備えたことを特徴とするシー
    ル装置。
  2. 【請求項2】 前記袋状シール部材が気密性を有する部
    材で構成されたことを特徴とする請求項1に記載のシー
    ル装置。
  3. 【請求項3】 前記袋状シール部材が不燃布で構成さ
    れ、前記ガス加圧供給手段は、前記袋状シール部材への
    ガス供給時に、当該袋状シール部材から流出するガス通
    気量以上のガスを当該袋状シール部材の供給することを
    特徴とする請求項1に記載のシール装置。
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