JP5717251B2 - 燃焼装置 - Google Patents
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メインバーナによる燃焼を開始する場合、まずパイロットバーナでの燃焼を行っておき、その状態でメインバーナへの燃料供給を行うと、メインバーナでの燃焼をスムーズに開始することができる。そしてメインバーナでの燃焼が始まると、パイロットバーナの火炎は必要無くなるため、パイロットバーナへの燃料供給を停止してパイロットバーナでの燃焼を終了している。
燃料量と燃焼用空気供給量は、適正な比率でないと正常な燃焼が行えないため、燃焼用空気供給量調節手段を設けておき、燃焼用空気供給量の調節を行っている。
しかし、パイロットバーナの燃焼量はメインバーナの燃焼量に比べると非常に小さいため、メインバーナでの燃焼量に合わせた量の燃焼用空気を供給していると、パイロットバーナのみを燃焼している場合には空気量が過剰となり、パイロットバーナの不着火や火炎の吹き消えが発生することがあった。
空気供給量を制限した状態でメインバーナの燃焼を開始し、メイントライアル中に燃焼用空気供給量をメイン燃焼時の空気供給量まで増加する制御を行うことを特徴とする。
その後、空気供給量はメイントライアル完了までにメインバーナの燃焼量に対応させた量まで増加し終わるようにしており、メイン燃焼時にはメイン燃焼に適した量の空気を供給するようにしている。そのため、メイン燃焼時における空気供給量の不足によって振動燃焼が発生することやCOの発生量が増大することを防止することができる。
送風路7の途中には、燃焼用空気供給量調節手段として送風路7の流路面積を変更するダンパ1を設けており、ダンパ1によってメインバーナ5及びパイロットバーナ6へ送る燃焼用空気量を調節するようにしている。
メインバーナ5への燃料供給は、メイン電磁弁13を開くことで行い、パイロットバーナ6への燃料供給は、パイロット電磁弁12を開くことで行う。
ダンパ1では、パイロットバーナ6のみを燃焼する場合の設定位置として着火ダンパ位置、メインバーナで燃焼を行う場合の設定位置としてメインダンパ位置を設定しておく。
パイロット燃焼時には着火ダンパ位置とし、パイロット燃焼用空気供給量とすることで燃焼用空気供給量を少なくし、メイン燃焼時にはメインダンパ位置としメイン燃焼用空気供給量とすることで燃焼用空気供給量を多くする。
パイロットバーナ6の燃焼部では、燃料と燃焼用空気が混合することで可燃状態のガスとなり、点火トランスの火花によって火炎が発生し、燃焼が行われる。
メイン着火の工程になると、メイン電磁弁13を開きメインバーナ5への燃料供給を行う。メインバーナ5へ燃料を送り、メインバーナ5からの燃料噴射が始まると、パイロットバーナ6の火炎がメインバーナ5に移り、メインバーナ5での燃焼が始まる。
メイン電磁弁13を開く時点でのダンパ1は着火ダンパ位置としておき、空気供給量の増加はメイン電磁弁13を開いた時から所定時間t1の後に開始する。
メイン電磁弁13を開くと、燃料供給配管4では燃料ガスの供給圧力が掛かっているため、燃料ガスはメインバーナ5へ送られ、メインバーナ5の先端から噴出する。しかし、メインバーナ5での燃焼開始前に燃焼用空気供給量を増加すると、送風圧力の上昇によってメインバーナ5から噴射しようとする燃焼ガスの流れが遮られ、メインの燃料ガスがスムーズに増加しないことによって火炎が吹き消え、メイン燃焼へ移行できなくなることがある。
そのため、メインバーナによる燃焼を開始するよりも前に、パイロット燃焼用空気供給量からメイン燃焼用空気供給量へ燃焼用空気供給量を増加することはせず、メイン電磁弁13を開いてから所定時間t1が経過した後に、ダンパモータを作動してダンパの位置を着火ダンパ位置からメインダンパ位置へ変更するようにしている。
燃焼用空気供給量の増加を遅らせる所定時間t1の値はメインバーナ5での燃焼が行われるまでのごく短い時間でよく、逆に長くなりすぎるとメイン燃焼を開始したのに燃焼用空気供給量が不足することになる。そのため所定時間t1の値は、例えば0.2秒程度のごく短い時間に設定しておく。ただしこの値は、燃焼装置の構成等によって異なるため、製品開発時に試験を繰り返すことによって最適な値を求めることになる。
ダンパに対してメインダンパ位置に変更する指令の出力を行ったが、ダンパが動いていなかった場合には、燃焼用空気供給量が不足したままでメイン燃焼を行うことになり、振動燃焼やCO発生量の増大を招くことになる。
そのため、ダンパ位置が変化したことをリミットスイッチで検出するようにしておき、ダンパ開度変更の指令出力から所定時間T2が経過してもリミットスイッチの検出が行われなかった場合には、燃焼用空気供給量に異常が発生したとして燃焼を停止する。
燃焼用空気供給量の変更はメイントライアル完了までに終了するものとしておき、所定時間T2の値はメイントライアル時間以下とする。
そしてメイン着火時に火炎が吹き消えてメイン燃焼へ移行できないということも防止でき、もしも燃焼用空気供給量を増加できなかった場合でも、メイン着火の工程中に燃焼を停止するので、空気供給量の不足によって振動燃焼やCOが多量に発生してしまうことも防止することができる。
2 燃焼装置
3 燃焼室
4 燃料供給配管
5 メインバーナ
6 パイロットバーナ
7 送風路
8 ウインドボックス
9 蒸気配管
10 送風機
11 運転制御装置
12 パイロット電磁弁
13 メイン電磁弁
Claims (3)
- パイロットバーナとメインバーナを持った燃焼装置であって、
燃焼用空気供給量調節手段を持ち、パイロット燃焼時とメイン燃焼時で異なる量の空気を供給するようにしている燃焼装置において、
空気供給量を制限した状態でメインバーナの燃焼を開始し、メイントライアル中に燃焼用空気供給量をメイン燃焼時の空気供給量まで増加する制御を行うことを特徴とする燃焼装置。 - 請求項1に記載の燃焼装置において、パイロット燃焼用空気供給量からメイン燃焼用空気供給量へ燃焼用空気供給量を増加は、メインバーナへの燃料供給を開始してから所定時間t1経過後に開始する制御を行うものであることを特徴とする燃焼装置。
- 請求項1又は2に記載の燃焼装置において、燃焼用空気供給量の変化を検出する燃焼用空気供給量判定手段を設けておき、メイントライアル完了までに燃焼用空気供給量がメイン燃焼時の空気供給量へ変化しなかった場合には異常と判定し、メインバーナの燃焼を停止する制御を行うものであることを特徴とする燃焼装置。
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JP2011131909A JP5717251B2 (ja) | 2011-06-14 | 2011-06-14 | 燃焼装置 |
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Family Applications (1)
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