JP6904124B2 - 乗物用シート - Google Patents

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Description

この発明は、乗物用シートに関する。
従来の乗物用シートに関して、たとえば、特開2002−187465号公報には、パン型フレームの剛性を高めることにより、軽量化を図ることを目的とした、車両用シートのクッションフレーム取り付け構造が開示されている(特許文献1)。
特許文献1に開示される車両用シートのクッションフレーム取り付け構造は、左右一対のスライドレールと、一対のスライドレール間に架設された支軸と、支軸の両端および中央に固着される固定ブラケットと、固定ブラケットに取り付けられるパン型フレームとを備える。車両用シートには、パン型フレームの後部側を昇降可能とするリフター機構を備えるものがある。
特開2002−187465号公報
上述の特許文献1に開示されるように、シートクッションを昇降させるためのリフター機構を備えた乗物用シートが知られている。
一方、スポーツタイプの車両などにおいて、乗員の腰部の位置を下げるため、シートクッションの高さが通常よりも低く設定される場合がある。このような低ヒップポイント(Hip point)のレイアウトを採用する乗物用シートにおいても、上記リフター機構が実現されることが求められる。
そこでこの発明の目的は、上記の課題を解決することであり、低ヒップポイントのレイアウトを採用する場合であっても、リフター機構を実現することが可能な乗物用シートを提供することである。
この発明に従った乗物用シートは、シート幅方向において互いに対向して配置される一対のサイドフレームと、シート後方側に設けられ、第1軸を中心にして一対のサイドフレームにそれぞれ回動可能に連結される一対の第1リンク部材と、第1軸からその半径方向に離れた第2軸を中心にして、一対の第1リンク部材にそれぞれ回動可能に連結される一対の第2リンク部材と、第2軸よりも低い位置に設けられ、一対の第2リンク部材の間で延び、第1軸を中心とする第1リンク部材の揺動運動に伴って上下動する第1支持部材と、第1支持部材により下方から支持され、乗員の重量を受けるクッション部材とを備える。第2軸は、第1軸を中心とする第1リンク部材の揺動運動時に、常に第1軸よりもシート前方側に位置している。
この発明の別の局面に従った乗物用シートは、シート幅方向において互いに対向して配置される一対のサイドフレームと、シート後方側に設けられ、第1軸を中心にして一対のサイドフレームにそれぞれ回動可能に連結される一対の第1リンク部材と、第1軸からその半径方向に離れた第2軸を中心にして、一対の第1リンク部材にそれぞれ回動可能に連結される一対の第2リンク部材と、第2軸よりも低い位置に設けられ、一対の第2リンク部材の間で延び、第1軸を中心とする第1リンク部材の揺動運動に伴って上下動する第1支持部材と、第1支持部材により下方から支持され、乗員の重量を受けるクッション部材とを備える。
このように構成された乗物用シートによれば、シート後方側においてクッション部材を下方から支持する第1支持部材を、第1リンク部材に対する第2リンク部材の回動中心である第2軸よりも低い位置に設けることによって、クッション部材をより低い位置で支持することができる。これにより、低ヒップポイントのレイアウトを採用する乗物用シートにおいても、クッション部材を昇降させるためのリフター機構を実現することができる。
また好ましくは、第2リンク部材は、一端および他端を有し、一端と他端との間でアーム状に延びる形状を有する。第2リンク部材は、一端側において、第1リンク部材に回動可能に連結される。第1支持部材は、第2リンク部材の他端側に接続される。
このように構成された乗物用シートによれば、シート後方側においてクッション部材をより低い位置で支持することができる。
また好ましくは、乗物用シートは、シート前方側に設けられ、第3軸を中心にして一対のサイドフレームにそれぞれ回動可能に連結される一対の第3リンク部材と、第3軸からその半径方向に離れた第4軸を中心にして、一対の第3リンク部材にそれぞれ回動可能に連結される一対の第4リンク部材と、第1支持部材よりも高い位置に設けられ、一対の第4リンク部材の間で延び、第3軸を中心とする第3リンク部材の揺動運動に伴って上下動する第2支持部材とをさらに備える。クッション部材は、さらに第2支持部材により下方から支持される。
このように構成された乗物用シートによれば、シート前方側においてクッション部材を下方から支持する第2支持部材を、第1支持部材よりも高い位置に設けることによって、乗員の腰から膝までにかけての大腿部を安定して保持することが可能なシート形状を実現できる。
また好ましくは、第4軸は、第3軸よりもシート前方側に配置される。第2支持部材は、第4軸よりもシート前方側に配置される。
このように構成された乗物用シートによれば、第1支持部材および第2支持部材によるクッション部材の支持スパンを広げることによって、クッション部材をより安定して支持することができる。
また好ましくは、乗物用シートは、クッション部材よりも下方に設けられ、シート幅方向に延びるロッド部材をさらに備える。ロッド部材は、シート前後方向における第1支持部材および第2支持部材の間の位置であって、かつ、第1支持部材よりも高く、第2支持部材よりも低い位置に設けられる。
このように構成された乗物用シートによれば、ロッド部材を、クッション部材と干渉させることなく容易に配置することができる。
また好ましくは、サイドフレームは、底面を有する。第1支持部材は、第1支持部材が上下動する範囲の最下部において、底面よりも低い位置に位置する。
このように構成された乗物用シートによれば、低ヒップポイントのレイアウトを採用する乗物用シートにおいても、リフター機構を実現することができる。
以上に説明したように、この発明に従えば、低ヒップポイントのレイアウトを採用する場合であっても、リフター機構を実現することが可能な乗物用シートを提供することができる。
この発明の実施の形態における乗物用シートを示す斜視図である。 図1中のシートクッションの下部構造を示す斜視図である。 図1中のシートクッションの下部構造を示す分解組み立て図である。 図2中のIV−IV線上の矢視方向から見た乗物用シートを示す断面図である。 図2中のV−V線上の矢視方向から見た乗物用シートを示す断面図である。 クッションパンが最下部に位置決めされる時のリフター機構を示す断面図である。 クッションパンが最上部に位置決めされる時のリフター機構を示す断面図である。
この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下で参照する図面では、同一またはそれに相当する部材には、同じ番号が付されている。
図1は、この発明の実施の形態における乗物用シートを示す斜視図である。図1中では、乗物用シートのうちのシートバックの図示が省略されている。
図1を参照して、本実施の形態における乗物用シート10は、自動車に搭載されるシートである。乗物用シート10は、主に、スポーツタイプの自動車に搭載されるフロントシートである。
乗物用シート10は、シートクッション21と、シートバック(不図示)とを有する。シートクッション21は、乗員を下方から支持するシート部位である。シートクッション21は、自動車の室内(車室内)のフロア上に設けられている。シートバックは、乗員の背部を支持するシート部位である。シートバックは、シート後方側のシートクッション21の端部から立ち上がるように設けられている。
図2は、図1中のシートクッションの下部構造を示す斜視図である。図3は、図1中のシートクッションの下部構造を示す分解組み立て図である。
図1から図3を参照して、乗物用シート10は、一対のサイドフレーム31(31L,31R)をさらに有する。
なお、本明細書においては、左右一対に設けられた部材のうち参照番号に「L」が付された部材は、乗物用シート10に着座する乗員の左手側(シート幅方向における左側)に配置され、参照番号に「R」が付された部材は、乗物用シート10に着座する乗員の右手側(シート幅方向における右側)に配置されている。
サイドフレーム31は、後述するリフター機構を介して、シートクッション21が接続されるシート部位である。サイドフレーム31Lおよびサイドフレーム31Rは、シート幅方向(図中の矢印210に示す方向)に間隔を設けて配置されている。サイドフレーム31は、シート前後方向(図中の矢印220に示す方向)に沿って延びている。
シートクッション21は、クッションパン36と、クッションパッド22と、クッションカバー23とを有する。
クッションパン36は、シートクッション21の骨格をなすシートフレームを構成している。クッションパン36は、一対のサイドフレーム31間に渡って延在する面状部材からなる。クッションパン36は、たとえば、射出成形された樹脂や、炭素繊維やガラス繊維により強化された樹脂材からなる。
クッションパン36は、その構成部位として、底部37と、一対の側部38(38L,38R)とを有する。底部37は、上方から見た場合に、シート幅方向に延びる対向2辺と、シート前後方向に延びる対向2辺とからなる略矩形の形状を有する。側部38Lおよび側部38Rは、シート幅方向に間隔を設けて配置されている。一対の側部38は、シート前後方向に延びる底部37の対向2辺からそれぞれ立ち上がるように設けられている。側部38は、シート前方側において、上方からサイドフレーム31を包み込む袋形状を有する。
底部37は、さらにその構成部位として、シート後方部37mと、シート前方部37nとを有する。シート後方部37mは、シート後方側に位置し、シート前方部37nは、シート前方側に位置する。シート後方部37mは、乗物用シート10に着座する乗員の腰の直下に位置し、シート前方部37nは、乗物用シート10に着座する乗員の膝の直下に位置する。シート後方部37mは、シート前方部37nよりも低い位置に位置している。底部37は、全体として、シート後方部37mからシート前方部37nに向けて斜め上方向に延在する形状を有する。
乗物用シート10は、低ヒップポイントのレイアウトを採用しており、クッションパン36の高さが通常よりも低く設定されている。
クッションパッド22は、クッションパン36上に設けられている。クッションパッド22は、発泡ウレタン等の弾性材からなり、乗物用シート10に着席する乗員の重量を弾性的に受け止める。クッションカバー23は、クッションパッド22の表面に被せられている。クッションカバー23は、たとえば、ファブリック(布)またはレザー(革)からなり、シートクッション21の外観をなしている。
乗物用シート10は、一対のスライダー26(26L,26R)をさらに有する。スライダー26Lおよびスライダー26Rは、シート幅方向に間隔を設けて配置されている。スライダー26は、シート前後方向に沿って延びている。
スライダー26は、車室内のフロア側に設置されるロアレール28と、ロアレール28にスライド可能に組み合わされ、乗物用シート10側に設置されるアッパレール27とからなる。スライダー26Lのアッパレール27は、サイドフレーム31Lに固定されている。スライダー26Rのアッパレール27は、サイドフレーム31Rに固定されている。スライダー26は、サイドフレーム31を、車室内のフロアに対してスライド可能に組み付けている。スライダー26は、サイドフレーム31を、車室内のフロアに対してシート前後方向にスライド可能なように組み付けている。
なお、本実施の形態では、スライダー26が、シート後方側からシート前方側に向けて斜め上方向に延びる姿勢により設けられている。これに限られず、スライダー26は、シート前後方向に沿って水平方向に延びる姿勢により設けられてもよい。
図4は、図2中のIV−IV線上の矢視方向から見た乗物用シートを示す断面図である。図5は、図2中のV−V線上の矢視方向から見た乗物用シートを示す断面図である。図6は、クッションパンが最下部に位置決めされる時のリフター機構を示す断面図である。図7は、クッションパンが最上部に位置決めされる時のリフター機構を示す断面図である。
続いて、クッションパン36を昇降させるためのリフター機構について詳細に説明する。なお、リフター機構は、シート幅方向の左右において対称となる構造を有する。
図2から図7を参照して、乗物用シート10は、一対の第1リンク部材41(41L,41R)と、一対の第2リンク部材51(51L,51R)と、第1支持部材61とをさらに有する。
一対の第1リンク部材41、一対の第2リンク部材51および第1支持部材61は、シート後方側に設けられている。一対の第1リンク部材41、一対の第2リンク部材51および第1支持部材61は、後述する一対の第3リンク部材46、一対の第4リンク部材56および第2支持部材66よりもシート後方側に位置している。一対の第1リンク部材41、一対の第2リンク部材51および第1支持部材61は、シート前後方向において、シートクッション21のシート前方側の端部よりもシート後方側の端部に近い位置に位置している。
第1リンク部材41Lおよび第1リンク部材41Rは、シート幅方向に間隔を設けて配置されている。第1リンク部材41は、一端41pおよび他端41qを有する。第1リンク部材41は、一端41pと他端41qとの間でアーム状に延びる形状を有する。他端41qは、一端41pよりもシート前方側に位置している。
一対の第1リンク部材41は、それぞれ、一対のサイドフレーム31に対して連結されている。より具体的には、第1リンク部材41Lは、サイドフレーム31Lに連結され、第1リンク部材41Rは、サイドフレーム31Lに連結されている。第1リンク部材41は、第1軸101を中心にしてサイドフレーム31に回動可能に連結されている。第1軸101は、シート幅方向に延びている。第1リンク部材41は、一端41p側において、サイドフレーム31に回動可能に連結されている。
なお、2つの部材間を回動可能に連結する手段は、特に限定されず、たとえば、カシメや段付きボルトなどの手段が用いられる。
乗物用シート10は、乗員の操作を受けて、第1リンク部材41を第1軸101を中心に揺動運動させる入力部(不図示)をさらに有する。入力部の構造は、特に限定されないが、たとえば、略扇形の円弧部分に歯が設けられた形状を有し、第1軸101の軸上において第1リンク部材41に接続されるセクタギヤと、セクタギヤの歯に係合して設けられるピニオンギヤと、乗員に操作されることによって、ピニオンギヤを回転させるリフターレバーとを有する入力部を用いることができる。
第2リンク部材51Lおよび第2リンク部材51Rは、シート幅方向に間隔を設けて配置されている。第2リンク部材51は、一端51pおよび他端51qを有する。第2リンク部材51は、一端51pと他端51qとの間でアーム状に延びる形状を有する。他端51qは、一端51pよりも下方に配置されている。第2リンク部材51の一端51pは、シート幅方向において、第1リンク部材41の他端41qに重ね合わされている。
一対の第2リンク部材51は、それぞれ、一対の第1リンク部材41に連結されている。より具体的には、第2リンク部材51Lは、第1リンク部材41Lに連結され、第2リンク部材51Rは、第1リンク部材41Rに連結されている。第2リンク部材51は、第2軸102を中心にして第1リンク部材41に回動可能に連結されている。第2軸102は、シート幅方向に延びている。第2軸102は、第1軸101からその半径方向に離れた位置に位置している。第2軸102は、第1軸101よりもシート前方側に位置している。
第1支持部材61は、第2軸102よりも低い位置に設けられている。第1支持部材61は、一対の第2リンク部材51の間で延びている。第1支持部材61は、シート幅方向に延び、その両端においてそれぞれ第2リンク部材51Lおよび第2リンク部材51Rに接続されている。第1支持部材61は、第2リンク部材51の他端51q側に接続されている。
第1支持部材61は、シート幅方向に延びる棒形状を有する。第1支持部材61は、シート幅方向に直交する平面により切断された場合に矩形形状を有するパイプ体からなる。なお、第1支持部材61の断面形状は、クッションパン36を支持可能なものであれば、特に限定されない。
クッションパン36は、第1支持部材61により下方から支持されている。クッションパン36は、シート後方側において第1支持部材61により支持されている。クッションパン36の底部37のうちのシート後方部37mが、第1支持部材61により支持されている。シート後方部37mは、第1支持部材61上に載置された状態で、ボルトにより第1支持部材61に締結されている。
乗物用シート10は、一対の第3リンク部材46(46L,46L)と、一対の第4リンク部材56(56L,56R)と、第2支持部材66とをさらに有する。
一対の第3リンク部材46、一対の第4リンク部材56および第2支持部材66は、シート前方側に配置されている。一対の第3リンク部材46、一対の第4リンク部材56および第2支持部材66は、シート前後方向において、シートクッション21のシート後方側の端部よりもシート前方側の端部に近い位置に位置している。
第3リンク部材46Lおよび第3リンク部材46Rは、シート幅方向に間隔を設けて配置されている。一対の第3リンク部材46は、それぞれ、一対のサイドフレーム31に連結されている。より具体的には、第3リンク部材46Lは、サイドフレーム31Lに連結され、第3リンク部材46Rは、サイドフレーム31Rに連結されている。第3リンク部材46は、第3軸103を中心にしてサイドフレーム31に回動可能に連結されている。第3軸103は、シート幅方向に延びている。第3軸103は、第1軸101よりも高い位置に位置している。
第4リンク部材56Lおよび第4リンク部材56Rは、シート幅方向に間隔を設けて配置されている。一対の第4リンク部材56は、それぞれ、一対の第3リンク部材46に連結されている。より具体的には、第4リンク部材56Lは、第3リンク部材46Lに連結され、第4リンク部材56Rは、第3リンク部材46Rに連結されている。第4リンク部材56は、第4軸104を中心にして第3リンク部材46に回動可能に連結されている。第4軸104は、シート幅方向に延びている。第4軸104は、第3軸103からその半径方向に離れた位置に位置している。第4軸104は、第3軸103よりもシート前方側に位置している。
第2支持部材66は、第1支持部材61よりも高い位置に設けられている。第2支持部材66は、一対の第4リンク部材56の間で延びている。第2支持部材66は、シート幅方向に延び、その両端においてそれぞれ第4リンク部材56Lおよび第4リンク部材56Rに接続されている。
第2支持部材66は、シート幅方向に延びる棒形状を有する。第2支持部材66は、シート幅方向に直交する平面により切断された場合に矩形形状を有するパイプ体からなる。なお、第2支持部材66の断面形状は、クッションパン36を支持可能なものであれば、特に限定されない。
クッションパン36は、第2支持部材66により下方から支持されている。クッションパン36は、シート前方側において第2支持部材66により支持されている。クッションパン36の底部37のうちのシート前方部37nが、第2支持部材66により支持されている。シート前方部37nは、第2支持部材66上に載置された状態で、ボルトにより第2支持部材66に締結されている。
なお、クッションパン36は、ボルトに限られず、たとえば、溶接や接着によって第1支持部材61および第2支持部材66に固定されてもよい。
乗員により入力部(不図示)が操作され、第1リンク部材41が第1軸101を中心に揺動することにより、第1支持部材61が、図6中に示す位置と、図7中に示す位置との間で上下動する。第3リンク部材46が、第1リンク部材41の動きに従動して第3軸103を中心に揺動することにより、第2支持部材66が、図6中に示す位置と、図7中に示す位置との間で上下動する。これにより、第1支持部材61および第2支持部材66により支持されるクッションパン36の高さを調整することができる。
図5および図6を参照して、クッションパン36が最下部に位置決めされる時、第1リンク部材41は、第1軸101から第2軸102に向けて略水平方向に延びる姿勢とされている。第2リンク部材51は、第2軸102から下方に向けて垂れ下がった姿勢とされている。第1支持部材61は、第2軸102の直下に位置している。
第3リンク部材46は、第3軸103から第4軸104に向けて略水平方向に延びる姿勢とされている。第4リンク部材56は、第4軸104からシート前方側に向けて略水平方向に延びる姿勢とされている。第2支持部材66は、第4軸104からシート前方側に隣り合った位置に位置している。
サイドフレーム31は、底面32を有する。底面32は、スライダー26(アッパレール27)に対向している。底面32は、スライダー26(アッパレール27)に対するサイドフレーム31の取り付け面である。第1支持部材61は、第1支持部材61が上下動する範囲の最下部において、底面32よりも低い位置に位置している。
スライダー26(ロアレール28)は、底面29を有する。底面29は、車室内の床面に対向している。底面29は、車室内の床面に対するスライダー26(ロアレール28)の取り付け面である。第1支持部材61は、第1支持部材61が上下動する範囲の最下部において、さらに底面29よりも低い位置に位置している。
図7を参照して、クッションパン36が最上部に位置決めされる時、第1リンク部材41は、第1軸101から第2軸102に向けて斜め上方向に延びる姿勢とされている。第2リンク部材51は、第2軸102から下方に向けて垂れ下がった姿勢とされている。第1リンク部材41と第2リンク部材51とがなす角度は、クッションパン36が最下部に位置決めされる時よりも小さい。第1支持部材61は、第2軸102の直下に位置している。第1支持部材61は、クッションパン36が最下部に位置決めされる時よりも、シート前後方向において第1軸101に近接している。第1支持部材61は、シート幅方向から見て、スライダー26に重なる位置に位置している。
第3リンク部材46は、第3軸103から第4軸104に向けて斜め上方向に延びる姿勢とされている。第4リンク部材56は、第4軸104からシート前方側に向けて略水平方向に延びる姿勢とされている。第2支持部材66は、第4軸104からシート前方側に隣り合った位置に位置している。第2支持部材66は、シート幅方向から見て、サイドフレーム31よりも高い位置に位置している。
このような構成によれば、シート後方側においてクッションパン36を下方から支持する第1支持部材61を、第2軸102よりも低い位置に設けることによって、クッションパン36をより低い位置で支持することができる。これにより、低ヒップポイントのレイアウトを採用する乗物用シート10においても、シートクッション21の高さを調整するリフター機構を実現することができる。
また、左右の第2リンク部材51同士を繋ぐ第1支持部材61と、左右の第4リンク部材56同士を繋ぐ第2支持部材66とが、シート幅方向において乗員の重心に近い位置において、クッションパン36に入力される上下荷重を受ける。これにより、クッションパン36の剛性を相対的に低くして、軽量化を図ることができる。
また、シート前方側に配置される第2支持部材66を、シート後方側に配置される第1支持部材61よりも高い位置に設けることによって、シート後方部37mがシート前方部37nよりも低い位置に位置し、底部37が、全体としてシート後方部37mからシート前方部37nに向けて斜め上方向に延在するクッションパン36の形状を実現することができる。これにより、乗員の腰から膝にかけての大腿部を安定して保持することができる。
また、第4軸104は、第3軸103よりもシート前方側に配置され、第2支持部材66は、第4軸104よりもシート前方側に配置されている。このため、第3リンク部材46および第4リンク部材56は、全体として、第3軸103からシート前方側に向けてアーム状に延出する形状を有し、第2支持部材66は、そのアーム先端に設けられている。これにより、第1支持部材61および第2支持部材66によるクッションパン36の支持スパンを広げて、クッションパン36をより安定して支持することができる。
図3および図5を参照して、乗物用シート10は、ロッド部材71をさらに有する。ロッド部材71は、自動車が前突した時に、乗物用シート10に着座した乗員の体が、シートベルトに拘束された状態でシート表面上を前下方に滑り落ちる現象、いわゆるサブマリン現象を防ぐための構造体として設けられている。
ロッド部材71は、クッションパン36の下方に設けられている。ロッド部材71は、クッションパン36と非接触となる位置に設けられている。ロッド部材71は、シート幅方向に延びている。ロッド部材71は、そのシート幅方向に延びる両端において、それぞれ第3リンク部材46Lおよび第3リンク部材46Rに接続されている。
ロッド部材71は、シート前後方向において、第1支持部材61および第2支持部材66の間に設けられている。ロッド部材71は、第3軸103の軸上で延びている。ロッド部材71は、第1支持部材61よりも高く、第2支持部材66よりも低い位置に設けられている。
このような構成によれば、サブマリン防止用のロッド部材71を、クッションパン36の底部37に干渉させることなく容易に配置することができる。
なお、ロッド部材71は、第3リンク部材46の回動中心である第3軸103からずれた位置に設けられてもよい。
以上に説明した、この発明の実施の形態における乗物用シート10の構造についてまとめて説明すると、本実施の形態における乗物用シート10は、シート幅方向において互いに対向して配置される一対のサイドフレーム31と、シート後方側に設けられ、第1軸101を中心にして一対のサイドフレーム31にそれぞれ回動可能に連結される一対の第1リンク部材41と、第1軸101からその半径方向に離れた第2軸102を中心にして、一対の第1リンク部材41にそれぞれ回動可能に連結される一対の第2リンク部材51と、第2軸102よりも低い位置に設けられ、一対の第2リンク部材51の間で延び、第1軸101を中心とする第1リンク部材41の揺動運動に伴って上下動する第1支持部材61と、第1支持部材61により下方から支持され、乗員の重量を受けるクッション部材としてのクッションパン36とを備える。
このように構成された、この発明の実施の形態における乗物用シート10によれば、低ヒップポイントのレイアウトを採用する場合においても、クッションパン36を昇降させるためのリフター機構を実現することができる。
なお、本発明において第1支持部材により下方から支持するクッション部材は、クッションパン36に限られず、たとえば、ネットシートにおいて、ネット材が張設されるフレーム材であってもよい。
また、本実施の形態においては、本発明を自動車のシートに適用したが、これに限られず、飛行機、船、電車等に搭載されるシートに適用してもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明は、自動車等の乗物用シートに適用される。
10 乗物用シート、21 シートクッション、22 クッションパッド、23 クッションカバー、26,26L,26R スライダー、27 アッパレール、28 ロアレール、29,32 底面、31,31L,31R サイドフレーム、36 クッションパン、37 底部、37m シート後方部、37n シート前方部、38,38L,38R 側部、41,41L,41R 第1リンク部材、41p,51p 一端、41q,51q 他端、46,46L,46R 第3リンク部材、51,51L,51R 第2リンク部材、56,56L,56R 第4リンク部材、61 第1支持部材、66 第2支持部材、71 ロッド部材、101 第1軸、102 第2軸、103 第3軸、104 第4軸。

Claims (6)

  1. シート幅方向において互いに対向して配置される一対のサイドフレームと、
    シート後方側に設けられ、第1軸を中心にして一対の前記サイドフレームにそれぞれ回動可能に連結される一対の第1リンク部材と、
    前記第1軸からその半径方向に離れた第2軸を中心にして、一対の前記第1リンク部材にそれぞれ回動可能に連結される一対の第2リンク部材と、
    前記第2軸よりも低い位置に設けられ、一対の前記第2リンク部材の間で延び、前記第1軸を中心とする前記第1リンク部材の揺動運動に伴って上下動する第1支持部材と、
    前記第1支持部材により下方から支持され、乗員の重量を受けるクッション部材とを備え
    前記第2軸は、前記第1軸を中心とする前記第1リンク部材の揺動運動時に、常に前記第1軸よりもシート前方側に位置している、乗物用シート。
  2. 前記第2リンク部材は、一端および他端を有し、前記一端と前記他端との間でアーム状に延びる形状を有し、
    前記第2リンク部材は、前記一端側において、前記第1リンク部材に回動可能に連結され、
    前記第1支持部材は、前記第2リンク部材の前記他端側に接続される、請求項1に記載の乗物用シート。
  3. シート前方側に設けられ、第3軸を中心にして一対の前記サイドフレームにそれぞれ回動可能に連結される一対の第3リンク部材と、
    前記第3軸からその半径方向に離れた第4軸を中心にして、一対の前記第3リンク部材にそれぞれ回動可能に連結される一対の第4リンク部材と、
    前記第1支持部材よりも高い位置に設けられ、一対の前記第4リンク部材の間で延び、前記第3軸を中心とする前記第3リンク部材の揺動運動に伴って上下動する第2支持部材とをさらに備え、
    前記クッション部材は、さらに前記第2支持部材により下方から支持される、請求項1または2に記載の乗物用シート。
  4. 前記第4軸は、前記第3軸よりもシート前方側に配置され、
    前記第2支持部材は、前記第4軸よりもシート前方側に配置される、請求項3に記載の乗物用シート。
  5. 前記クッション部材よりも下方に設けられ、シート幅方向に延びるロッド部材をさらに備え、
    前記ロッド部材は、シート前後方向における前記第1支持部材および前記第2支持部材の間の位置であって、かつ、前記第1支持部材よりも高く、前記第2支持部材よりも低い位置に設けられる、請求項3または4に記載の乗物用シート。
  6. 前記サイドフレームは、底面を有し、
    前記第1支持部材は、前記第1支持部材が上下動する範囲の最下部において、前記底面よりも低い位置に位置する、請求項1から5のいずれか1項に記載の乗物用シート。
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