JP6903190B2 - 課税標準額算出装置、課税標準額算出方法及び課税標準額算出用プログラム - Google Patents
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Description
[課税標準額検証システムSの構成例]
図1は、第1の実施形態の課税標準額検証システムSの構成例を示す図である。課税標準額検証システムSは、課税標準額を算出する課税標準額検証装置1と、地番に関連付けて課税標準額を管理する課税標準額管理装置2とを備える。
制御部11は、例えば、CPUにより構成される。制御部11は、記憶部13に記憶されている各種プログラムを実行することにより、課税標準額検証装置1に係る機能を統括的に制御する。
操作部15は、例えば、キーボード及びマウスである。操作部15は、課税標準額検証装置1のユーザから操作入力を受け付ける。
記憶部23は、例えば、ROM及びRAM等により構成される。記憶部23は課税標準額管理装置2を機能させるための各種プログラムを記憶する。また、記憶部23は、例えば課税標準額管理装置2のユーザである市区町村の役所又は役場の職員により入力された、筆の地番を特定するための地番特定情報と、地番特定情報に関連付けられた第2課税標準額とを記憶する。
図2は、第1の実施形態に係る課税標準額検証システムSの通信シーケンス例を示す図である。課税標準額検証装置1は、地番情報、地目情報、地積情報、所有者情報、状況類似情報、標準地情報、路線情報、画地情報、各種特例率及び前年課税標準額を取得すると、地番情報に対応する地番ごとに第1課税標準額を算出する(S201)。続いて、課税標準額管理装置2から、地番特定情報及び第2課税標準額を受信すると、地番ごとに、当該地番に対応する第1課税標準額と第2課税標準額とが一致するか否かを照合する(S202)。課税標準額検証装置1は、第1課税標準額と第2課税標準額とが一致していない場合に、第1課税標準額と第2課税標準額とが一致していない地番を示す情報を含む不一致情報を出力する(S203)。
以上のとおり、第1の実施形態に係る課税標準額検証装置1によれば、判定部115により、第1課税標準額と第2課税標準額とが一致しないと判定された場合に、出力部116は、第1課税標準額と第2課税標準額とが一致していないことを示す不一致情報を、地番情報に関連付けて出力する。したがって、課税標準額検証装置1のユーザは、第2課税標準額に誤りが生じていることを容易に検出することができるという効果を奏する。
図3は、第2の実施形態に係る課税標準額検証装置1の動作フローチャートを示す図である。第1の実施形態における課税標準額検証装置1は、第2課税標準額を受信すると第1課税標準額と第2課税標準額とを照合したが、本実施形態における課税標準額検証装置1は、第1課税標準額と第2課税標準額とを照合する前に、他の情報を照合する点で異なる。
まず、課税標準額検証装置1は、地番情報と、第1筆情報(例えば地目情報、地積情報、所有者情報、状況類似情報、標準地情報、路線情報、画地情報、特例率、及び前年課税標準額)とを取得する(S301)。次に、課税標準額検証装置1は、取得した地番情報と、複数の第1筆情報のうちの少なくとも1つとに基づいて、第1課税標準額を算出する(S302)。続いて、課税標準額検証装置1は、地番特定情報と、地番特定情報に対応する第2筆情報と、当該地番の第2課税標準額とを課税標準額管理装置2から受信する(S303)。
以上のとおり、第2の実施形態に係る課税標準額検証装置1によれば、判定部115は、受信部114が受信した複数の第2筆情報のうちの少なくとも1つと、当該第2筆情報に関連付けられた地番特定情報と同一の地番情報に関連付けられた複数の第1筆情報のうちの少なくとも1つとが一致するか否かを判定し、第1筆情報と第2筆情報とが一致すると判定された場合に、第1課税標準額と第2課税標準額とが一致するか否かを判定する。したがって、第1課税標準額と第2課税標準額との照合をするまでもなく第2課税標準額に誤りが生じていることが明らかな場合に、第2課税標準額と第1課税標準額を照合する必要が生じないので、照合処理の時間を短縮することができるという効果を奏する。また、第1課税標準額と第2課税標準額との照合結果が出力されるだけでなく、不一致が生じている第1筆情報が出力されるので、課税標準額検証装置1のユーザは、課税標準額管理装置2において算出された第2課税標準額に誤りが生じている場合の誤りの原因を容易に特定することができるという効果も奏する。
第1の実施形態においては、法務局で管理されている地目情報、地積情報、及び所有者情報等の情報が更新されることが考慮されていなかった。これに対して、本実施形態に係る課税標準額検証装置1は、地目情報、地積情報、所有者情報、状況類似情報、標準地情報、路線情報、画地情報、及び各種特例率が更新され、更新日が異なる複数の地目情報、地積情報、所有者情報、状況類似情報、標準地情報、路線情報、画地情報、及び各種特例率が存在する場合を考慮して第1課税標準額と第2課税標準額とを照合する点で第1の実施形態と異なる。
以上のとおり、第3の実施形態に係る課税標準額検証装置1によれば、算出部113が、指定された算出日の前の、当該算出日に最も近い日に更新された複数の第1筆情報のうちの少なくとも1つに基づいて第1課税標準額を算出することにより、正しい値であるか否かを確認する対象となる第2課税標準額の算出日が変動する場合であっても、第2課税標準額が算出された日における条件と同じ条件に基づいて、第1課税標準額を算出することができる。したがって、誤りの有無を判定するべき対象の第2課税標準額が算出された日と、地目情報、地積情報、及び路線情報が更新された日との関係によらず、判定部115は、第2課税標準額が正しいか否かを適切に判定することができる。
図4は、第4の実施形態に係る課税標準額検証装置1の動作フローチャートを示す図である。第1の実施形態において、課税標準額検証装置1は、地番ごとに1つの第1課税標準額を算出し、第2課税標準額と当該第1課税標準額とが一致しない場合に、不一致情報を出力した。これに対して、本実施形態における課税標準額検証装置1は、地番ごとに異なる地目情報、地積情報等の第1筆情報を用いて複数の第1課税標準額を算出し、1つの第1課税標準額が第2課税標準額と一致しない場合に、複数の第1課税標準額のうち第2課税標準額と一致する第1課税標準額を探索する点で異なる。
以上のとおり、第4の実施形態に係る課税標準額検証装置1によれば、第1課税標準額と第2課税標準額とが一致しない場合に、出力部116が、記憶部13に記憶されている複数の第1課税標準額のうち、第2課税標準額に一致する第1課税標準額の算出に用いられた地目情報、地積情報、所有者情報、状況類似情報、標準地情報、路線情報、画地情報及び各種特例率を出力するので、課税標準額検証装置1のユーザ又は課税標準額管理装置2のユーザは、第2課税標準額に誤りがある場合に、誤りの原因を容易に把握することができる。
図6は、第5の実施形態に係る課税標準額検証システムSの構成例を示す図である。図7は、第5の実施形態に係る課税標準額検証装置1の動作フローチャートを示す図である。図6に示した課税標準額検証装置1は、差異検出部117をさらに備える点で図1に示した課税標準額検証装置1と異なり、その他の点で同じである。
以上のとおり、第5の実施形態に係る課税標準額検証装置1によれば、地目情報及び地積情報等の複数の第1筆情報のうちの少なくとも1つが更新された場合に、出力部116が、更新前後の差異と、更新後の第1課税標準額とを出力するので、課税標準額検証装置1のユーザは、地目及び地積等の筆の異動の内容を容易に把握することができるという効果を奏する。また、出力部116が出力した情報を課税標準額管理装置2のユーザが参照することにより、異動が発生した地番の課税標準額を確認しやすくなるという効果を奏する。
[地積情報の誤りを検出する]
上記の実施形態において、課税標準額検証装置1は、取得部111が取得した地積情報に誤りがないことを前提に、第1課税標準額と第2課税標準額とを照合していた。しかし、課税標準額検証装置1は、第1課税標準額の精度を高めるために、以下のような方法により、地積情報に誤りがあるか否かについて判定してもよい。
Claims (4)
- 筆の地番を示す地番情報と、当該地番に対応する前記筆の課税標準額の算出に用いられる評価情報と、前記地番に対応する前記筆の課税標準額と、を関連付けて記憶する記憶部と、
前記地番に対応する登記情報を取得する取得部と、
前記登記情報に基づいて、前記記憶部に記憶された前記評価情報を更新評価情報に更新する記憶制御部と、
前記記憶制御部が前記評価情報を更新した場合に、前記更新評価情報に基づいて、前記記憶部に記憶させた前記課税標準額よりも新しい更新課税標準額を算出する算出部と、
を備える課税標準額算出装置。 - 前記評価情報は、前記地番に対応する路線情報、筆情報、地目情報及び地積情報の少なくともいずれかである、
請求項1に記載の課税標準額算出装置。 - コンピュータが、
筆の地番を示す地番情報と、当該地番に対応する前記筆の課税標準額の算出に用いられる評価情報と、前記地番に対応する前記筆の課税標準額と、を関連付けて記憶部に記憶させるステップと、
前記地番に対応する登記情報を取得するステップと、
前記登記情報に基づいて、前記記憶部に記憶された前記評価情報を更新評価情報に更新するステップと、
前記評価情報を更新した場合に、前記更新評価情報に基づいて、前記記憶部に記憶させた前記課税標準額よりも新しい更新課税標準額を算出するステップと、
を実行する課税標準額算出方法。 - コンピュータに、
筆の地番を示す地番情報と、当該地番に対応する前記筆の課税標準額の算出に用いられる評価情報と、前記地番に対応する前記筆の課税標準額と、を関連付けて記憶部に記憶させるステップと、
前記地番に対応する登記情報を取得するステップと、
前記登記情報に基づいて、前記記憶部に記憶された前記評価情報を更新評価情報に更新するステップと、
前記評価情報を更新した場合に、前記更新評価情報に基づいて、前記記憶部に記憶させた前記課税標準額よりも新しい更新課税標準額を算出するステップと、
を実行させるための課税標準額算出用プログラム。
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